JP2000146426A - ショーケースの棚構造 - Google Patents

ショーケースの棚構造

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JP2000146426A
JP2000146426A JP10324216A JP32421698A JP2000146426A JP 2000146426 A JP2000146426 A JP 2000146426A JP 10324216 A JP10324216 A JP 10324216A JP 32421698 A JP32421698 A JP 32421698A JP 2000146426 A JP2000146426 A JP 2000146426A
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showcase
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JP10324216A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Yamamoto
和之 山本
Masayuki Sakurazawa
真之 櫻澤
Masatane Watanabe
正胤 渡辺
Isato Zushida
勇人 図子田
Katsuyoshi Iino
克好 飯野
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性が低い表示部材を商品加温用の棚部材
に取り付けた場合でもこの表示部材が熱的ダメージを受
け難いショーケースの棚構造を提供する。 【解決手段】 棚部材10とその前面に取り付けられた
表示部材IPとの間に設けられた2つの横長空洞15f
と15gによる断熱作用によって棚部材10から表示部
材IPへの熱伝導を効果的に抑制することができるの
で、表示部材IPが塩化ビニール等の耐熱性の低い樹脂
から形成されていても、この表示部材IPが棚部材10
の熱によって熱的ダメージを受けて変形や変色を生じる
ことを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ショーケースにお
いて商品陳列用として用いられる棚構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ショーケースでは缶飲料等の商品を棚部
材上に陳列し、この商品を冷却または加温して販売す
る。陳列商品の加温には一般にヒータ内蔵の棚部材が用
いられており、陳列商品はこのヒータ熱によって所定温
度に加温される。
【0003】図12に示すように、ヒータHを内蔵した
棚部材101の前部には、この棚部材101上に陳列さ
れる商品や上下側の棚部材上に陳列される商品の冷却・
加温状態を表示するための表示部材IPが着脱自在に取
り付けられる表示取付部材102が固着されている。こ
の表示取付部材102は耐熱性に優れたABS等の樹脂
から縦断面コ字形に形成されており、上面後部には陳列
商品の前方移動を規制するストッパ壁102aが設けら
れ、また、前面にはプレート状の表示部材IPを取り付
けるための凹部102bとその上下縁に抜け落ち防止用
のカラー102cが設けられている。表示部材IPには
「HOT」や「COLD」等の文字が設けられており、
凹部102bの左右側から差し込まれて表示取付部材1
02に取り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の表示部材IP
は、表示パターンの異なるものが複数種必要であるこ
と、また、表示切り替えの作業時に生じる損傷によって
新しいものと交換される頻度が高いことから、安価でな
樹脂、例えば、塩化ビニールによって形成されている。
【0005】しかし、このような表示部材IPを商品加
温用の棚部材101に取り付けると、表示部材IP自体
の耐熱性が低いために、棚部材101からの伝導熱によ
って表示部材IPが熱的ダメージを受けて変形や変色を
生じ易い。変形や変色を生じた表示部材IPをそのまま
にしておけば、当然ながら購買者が受ける視覚的な印象
が悪化し、購買意欲の低下をもたらしてしまう。
【0006】この問題を未然に防止するため、表示部材
IPを高耐熱性樹脂により形成することも考えられる
が、表示部材IPの単価が上昇して販売店や販売主等に
対する費用負担が増加してしまう。
【0007】本発明は前記事情に鑑みて創作されたもの
で、その目的とするところは、耐熱性が低い表示部材を
商品加温用の棚部材に取り付けた場合でもこの表示部材
が熱的ダメージを受け難いショーケースの棚構造を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、陳列商品を加温するためのヒータを内蔵
した棚部材の前部に、この棚部材上に陳列される商品や
上下側の棚部材上に陳列される商品の冷却・加温状態を
表示するための表示部材が着脱自在に取り付けられる表
示取付部材を備えたショーケースの棚構造において、前
記棚部材から前記表示取付部材の表示部材取付部位への
熱伝導を抑制するための断熱空間構成用の空隙が、棚部
材と表示取付部材の表示部材取付部位との間に少なくと
も1つ設けられていることその主たる特徴とする。
【0009】この棚構造では、棚部材から表示取付部材
の表示部材取付部位への熱伝導を抑制するための断熱空
間構成用の空隙を、棚部材と表示取付部材の表示部材取
付部位との間に少なくとも1つ設けてあるので、耐熱性
が低い表示部材を商品加温用の棚部材に取り付けても、
断熱空間構成用の空隙による断熱作用によって棚部材か
ら表示部材への熱伝導を抑制して、表示部材が熱的ダメ
ージによって変形や変色を生じることを防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1乃至図17は本発明をクロー
ズドショーケースに適用した実施形態を示すもので、以
下の説明では図1における手前側を前、奥側を後、左側
を左、右側を右として表記する。
【0011】図中の符号1は機械室を構成する上面開口
のケース、2はケース1の上面開口に設けられた矩形状
の仕切枠、3は仕切枠2の4隅に立設された支柱、4は
支柱3の上端に設けられた天板、5は前面側を除く支柱
4間の開口を塞ぐ2重ガラス構造の側面ガラス、6は前
面側の支柱3間の開口を開閉自在に覆う2重ガラス構造
のガラス扉、7は天板4と3つの側面ガラス5とガラス
扉6によって囲まれた空間から成る商品収納室、8は商
品収納室7の底面を構成する矩形状の仕切板、9は商品
収納室7内に配置された複数の棚受け部材、10は各棚
受け部材9上に配置された前後移動可能な棚部材、1
0’は上下に設置位置を変更できる網棚、11は上から
2段目の棚受け部材9の左右両側に設けられた隙間開閉
機構、12はケース1の底面4隅に設けられた脚、13
はケース1の底面に着脱可能に設けられた排水皿であ
る。
【0012】ケース1は金属プレートを適宜組み合わせ
て形成され、内部の機械室内には冷凍機を構成する圧縮
機,凝縮器,凝縮器用ファンモータ,膨張手段,蒸発器
及び蒸発器用ファンモータ(何れも図示省略)が設けら
れている。機械室内は断熱部材(図示省略)によって低
温側空間と高温側空間とに区画されており、蒸発器及び
蒸発器用ファンモータは上側の低温側空間に配置され、
圧縮機,凝縮器及び凝縮器用ファンモータは下側の高温
側空間に配置されている。また、断熱部材は傾斜底面に
排水孔(図示省略)を有しており、この排出孔はパイプ
(図示省略)を介して排水皿13と通じている。つま
り、冷凍機運転時に蒸発器に付着した水滴やデフロスト
水等は、断熱部材の傾斜底面を流れて排水孔に導かれ、
この排水孔からパイプを通じて排水皿13に導かれる。
さらに、図1中のケース1の左側面には、凝縮器用ファ
ンモータを作動したときに外気が吸入される吸気口(図
示省略)が設けられ、ケース1の右側面には熱交換後の
空気を外部に排出するための排気口(図示省略)が設け
られている。
【0013】ガラス扉6は2重ガラス構造のガラス板6
aとこれを囲む矩形状の枠6bと枠6bの一側部の上下
位置に配置された扉軸6cと把手6dと枠6bの内面周
囲に設けられたパッキン6eとを備えている。このガラ
ス扉6は、扉軸6cを中心とした回転開閉が可能であ
り、閉鎖時には商品収納室7の正面開口を気密状態で覆
う。
【0014】仕切板8はその下面外周縁を前記仕切枠2
の内周縁に支持された状態で配置されており、配置状態
では機械室と商品収納室7とを上下に区画する。この仕
切板8は商品収納室7の底面を構成しており、図2中で
右側の側面ガラス5に対応する一側にはこれと平行に並
ぶように矩形状の複数の吐出口(図示省略)が等間隔に
設けられ、図2中で左側の側面ガラス5に対応する一側
にはこれと平行に並ぶように矩形状の複数の吸入口(図
示省略)が等間隔に設けられている。商品収納室7内の
空気はこの吸入口から前記の低温側空間に取り込まれ、
蒸発器で冷却された空気が吐出口から商品収納室7内に
送り出されて室内を循環する。
【0015】棚受け部材9は矩形板の4片を直角に折り
曲げたような形状をしており、前端両側と後端両側を取
り付け金具14を介して支柱3に取り付けられている。
また、棚受け部材9の左右幅は側面ガラス5の対向間隔
よりも小さく、棚受け部材9の左右両側には空気循環用
の細長い隙間が形成されている。
【0016】また、棚受け部材9の上面には、左右方向
に間隔をおく平行な一対のローラーガイド9aが前後方
向に配置されている。このローラーガイド9aは2つの
水平部分と1つの垂直部分とを有し、互いの垂直部分が
平行になるように下側の水平部分を棚受け部材9の上面
に取り付けられている。ちなみに、ローラーガイド9a
の上側の水平部分は後述する第2ローラー10bの上方
移動を制限するための規制部9a1として用いられる。
【0017】さらに、各ローラーガイド9aの垂直部分
の前部外側には、その一部がローラーガイド9aよりも
上方に突出するように第1ローラー9bが回転自在に設
けられている。また、ローラーガイド9aの垂直部分の
第1ローラー9bとは反対側の面には、後述する第2ロ
ーラー10bが垂直部分に面接触することを防止するた
めのリブ9a2が設けられている。
【0018】さらにまた、棚受け部材9の上面には、各
ローラーガイド9aに隣接して、後述する第2ローラー
10bとの当接によって棚部材10の後退位置を制限す
るストッパ9cと前進位置を制限するストッパ9dが設
けられている。また、棚受け部材9の上面の各ローラー
ガイド9aの外側位置には、後述する補助片10dとの
協動によって棚部材10の上方移動を規制するための補
助片9eが設けられている。
【0019】棚部材10は所定厚みの矩形板内に断熱材
を充填してような構造を有しており、その左右幅は棚受
け部材9の左右幅よりも僅かに小さい。ちなみに、図示
例のショーケースでは上から2つの棚部材10内に線状
または面状のヒータHが設けられおり、ヒータHへの通
電によるヒータ熱によって陳列商品を所定温度に加温す
ることができる。
【0020】また、棚部材10の下面後部のローラーガ
イド9aの内側位置には、左右方向に間隔をおいて一対
のローラーブラケット10aが配置されている。このロ
ーラーブラケット10aは1つの水平部分と1つの垂直
部分とを有し、互いの垂直部分が平行になるように水平
部分を棚部材10の下面に取り付けられている。
【0021】さらに、各ローラーブラケット10aの垂
直部分の外側には、その一部がローラーブラケット10
aよりも下方に突出するように第2ローラー10bが回
転自在に設けられている。
【0022】さらにまた、棚部材10の下面には、第1
ローラー9bの相対移動をガイドするための前後方向の
ガイド凹部10cが、左右方向に間隔をおいて平行に設
けられている。また、棚部材の10の下面の各ローラー
ガイド9aの外側位置には、前記補助片9eとの協動に
よって棚部材10の上方移動を規制するための補助片1
0dが設けられている。さらにまた、棚部材10の前部
には把手15が取り付けられている。
【0023】図3乃至図6に示すように、棚部材10が
後退位置にある非引き出し状態(収納状態)では、第1
ローラー9bがガイド凹部10c内面の段差に近い位置
に接触しており、第2ローラー10bはローラーガイド
9aの垂直部分の内面に近接した位置にあって、棚受け
部材9の上面に接触している。また、この収納状態で
は、第2ローラー10bとローラーガイド9aの規制部
9a1との間に隙間が形成されており、第2ローラー1
0bの側面はローラーガイド9aのリブ9a2に微少隙
間を介して対向している。さらに、この収納状態では、
棚受け部材9の補助片9eと棚部材10の補助片10d
との間に前記隙間と同一もしくは若干大きな隙間が形成
されている。さらにまた、収納状態では、棚部材9は後
下がりの傾斜(図中は0.5度)を有している。
【0024】缶飲料等の商品は棚部材10の上面に陳列
されるが、商品の補充や並べ替えを行うときには、把手
15を把持して棚部材10を前方に引き出す。引き出し
開始からしばらくの間は、第1ローラー9bがガイド凹
部10c内面に接触し、且つ、第2ローラー10bが棚
受け部材9の上面に接触した状態を維持する。
【0025】棚部材10が半分近くまで引き出される
と、図7及び図8に示すように、棚部材10が自重また
は自重及び商品重量によって前下がりに傾斜して、第2
ローラー10bが棚受け部材9の上面から離れてローラ
ーガイド9aの規制部9a1に接触する。この前下がり
の傾斜によって棚部材10の上面が水平となる。この
後、棚部材10はその上面が水平な状態のまま引き出さ
れ、引き出し量が棚部材10の奥行き寸法の1/2程度
になると、図9に示すように、第2ローラー10bがス
トッパ9dに当接し、ここで棚部材10の前進位置が制
限される。
【0026】棚部材10上の商品の補充や並べ替えは図
9の状態または図9の状態よりも棚部材10が引っ込ん
でいる状態で実施される。第2ローラー10bをローラ
ーガイド9aの規制部9a1に接触させることで棚部材
10は水平状態が保たれているが、商品重量の増加によ
ってモーメントが増すような場合でも、棚受け部材9の
補助片9eと棚部材10の補助片10との相互当接によ
って、片持ち状態にある棚部材10が前下がりになるこ
とを防止できる。
【0027】商品の補充や並べ替えの作業が終了した後
に棚部材10を第2ローラー10bがストッパ9cに当
接する後退位置まで押し込めば、棚部材10は図3の状
態に戻る。
【0028】尚、図示を省略してあるが、棚受け部材9
の上面前部と棚部材10の下面前部との間には、棚部材
10を収納状態でロックし、且つ、ロック解除による棚
部材10の引き出しを可能とするためのストッパ機構が
設けられている。
【0029】前述のスライド機構によれば、第1ローラ
ー9bと第2ローラー10bを利用して棚部材10の前
後移動を行えるので、ローラーを用いない他のスライド
機構、例えば、棚部材を樹脂レール上で滑らせるものの
ように移動時の抵抗が大きなものとなることがなく、棚
部材10の前後移動を軽い力でスムースに行うことがで
きる。
【0030】また、第1ローラー9bを備える一対のロ
ーラーガイド9aと第2ローラー10bを備える一対の
ローラーブラケット10aを棚受け部材9と前後移動可
能な棚部材10との間に配置してあるので、収納状態に
あってはローラーガイド9a及びローラーブラケット1
0a等のスライド機構が外部から見えることがなく、こ
れにより、同機構が購買者の視界に入ることによる商品
展示効果の低下を確実に防止して、購買意欲の向上に努
めることができる。
【0031】さらに、棚部材10の下面にガイド凹部1
0cを設けて、このガイド凹部10cに沿って第1ロー
ラー9bを相対移動させるようにしてあるので、ローラ
ーガイド9aの規制部9a1がガイド凹部10c内に入
り込んでいることもあって、ガイド凹部10cを有しな
いものに比べて棚構造自体を薄型化することができ、こ
れにより、棚構造をショーケース内に配置するためのス
ペースを低減することができる。
【0032】さらにまた、ローラーガイド9aに、棚部
材10の傾きによる第2ローラー10bの上方移動を制
限するための規制部9a1を第2ローラー10bと隙間
があくように設け、引き出された棚部材10が前下がり
に傾いたときに第2ローラー10bを規制部に接触させ
るようにしてあるので、自重及び商品重量によって棚部
材10に生じる傾きを規制部9a1によって確実に制限
することができる。
【0033】さらにまた、収納状態における棚部材10
の上面に後下がりの傾斜を持たせ、引き出された棚部材
10が自重及び商品重量によって前下がりに傾いたとき
に棚部材10の上面が水平となるようにしてあるので、
棚部材10の上面が傾斜したままで商品の補充や並べ替
えの作業を行う場合に比べて、同作業を商品の滑りや転
倒を生じることなく適正に行うことができる。
【0034】さらにまた、棚部材10を引き出した状態
で商品の補充や並べ替えの作業を行うときに、商品重量
の増加によってモーメントが増すような場合でも、棚受
け部材9の補助片9eと棚部材10の補助片10との相
互当接によって、片持ち状態にある棚部材10が前下が
りになることを防止できる。
【0035】さらにまた、第1ローラー9bをガイド凹
部10c内面の段差に近い位置に接触させてあるので、
棚部材10が移動するときの横ぶれをガイド凹部10c
の段差を利用して抑制することができる。
【0036】さらにまた、ローラーガイド9aに、第2
ローラー10bがローラガイド9aの垂直部分に面接触
することを防止するためのリブ9a2が設けてあるの
で、棚部材10が移動するときに仮に横ぶれを生じて
も、第2ローラー10bがローラガイド9aの垂直部分
に面接触して移動抵抗が増加する不具合を未然に防止す
ることができる。
【0037】さらにまた、棚受け部材9と左右の側面ガ
ラス5との間に空気循環用として充分な隙間を確保でき
るので、商品冷却時における商品収納室7内の空気循環
を適正に行って、棚部材10上の陳列商品を効果的に冷
却することができる。
【0038】図示例のショーケースでは、上から2段目
の棚受け部材9の下面両側に、この棚受け部材9の左右
両側に形成されている空気循環用の細長い隙間を開閉す
るための隙間開閉機構11が設けられている。この隙間
開閉機構11は、回転またはスライドを可能とした遮蔽
部材と、遮蔽部材を隙間解放状態と隙間閉塞状態で固定
するためのロック部材とを有しており、遮蔽部材の端縁
には左右の側面ガラス5に接触するパッキンが設けられ
ている。また、図示を省略したが、上から2段目の棚受
け部材9の後端には後側の側面ガラス5に接触するパッ
キンが設けられ、前端にはガラス扉6のガラス板6aに
接触するパッキンが設けられている。つまり、隙間開閉
機構11によって、上から2段目の棚受け部材9の左右
両側に形成されている空気循環用の細長い隙間を閉塞す
れば、商品収納室7内を下側の冷却用空間と上側の加温
空間とに区画することができる。換言すれば、下側の冷
却用空間の棚部材10上に陳列された商品を冷凍機を用
いて所定温度に冷却し、上側の加温空間の棚部材10上
に陳列された商品をヒータHを用いて所定温度に加温し
て販売することができる。
【0039】先に述べたように、棚部材10の前部に
は、棚部材15を前後移動させる際に把持される把手1
5が固着されている。この把手15の左右長さは、棚部
材10の左右幅とほぼ一致している。図10に正面図と
縦断面図を示すように、把手15は、耐熱性に優れたA
BS等の樹脂から縦断面略コ字形に形成されており、上
面後部には陳列商品の前方移動を規制するストッパ壁1
5aが設けられ、上面前部には後方に向けて湾曲した指
掛け壁15bが設けられている。また、把手15の上面
内側には、2つの横長凹部15cと15dが前後方向に
間隔をおいて形成されている。さらに、把手15の上面
と下面との間には2つの隔壁15eが前後方向に間隔を
おいて設けられおり、この2つの隔壁15eによって把
手15の内側に2つの横長空洞15fと15gが前後方
向に間隔をおいて形成されている。さらにまた、把手1
5の前面には、プレート状の表示部材IPを取り付ける
ための横長凹部15hとその上下縁に抜け落ち防止用の
カラー15iが設けられており、横長凹部15hの内面
は中央が前方に隆起した形状(符号15h1参照)をし
ている。ちなみに、前記のストッパ壁15aと指掛け壁
15bと横長凹部15c,15dと隔壁15eと横長空
洞15f,15gと横長凹部15hとカラー15iの左
右長さは、把手15の左右長さと一致している。
【0040】この把手15は、図11に示すように、上
面と下面と後側の隔壁15eとによって形成された窪み
を棚部材10の前部に嵌め込み、複数のネジ(図示省
略)を上面または上面及び下面から棚部材10にねじ込
むことで、棚部材10の前部に固着される。図示例のも
のでは、把手15を直接棚部材10の前部に嵌め込むよ
うにしてあるが、必要に応じて適当な断熱シートを間に
挟み込むようにしてもよい。また、把手15の前面が下
方に延びた形状をしているが、この延びた部分は上側の
指掛け壁15bと同様の働きをすると共に、先に述べた
ストッパ機構を購買者側から隠蔽する役目も果たす。
【0041】前記の表示部材IPには「HOT」や「C
OLD」や「HOT/COLD」等の文字が印刷やフィ
ルム張り付けによって設けられている。この表示部材I
Pは、横長凹部102bにその左右側或いは前側から差
し込まれて取り付けられ、取付状態においてその裏面側
を前記隆起部分で押圧支持されて位置ずれ等を生じぬよ
うに保持される。
【0042】商品収納室7内を隙間開閉機構11によっ
て下側の冷却用空間と上側の加温空間とに区画して、上
から2つの棚部材10を商品加温用として用いる場合に
は、ヒータHの熱が棚部材10を通じて把手15に伝わ
る。しかし、前記の把手15では、棚部材10とその前
面に取り付けられた表示部材IPとの間に断熱空間とし
て2つの横長空洞15fと15gが存在し、これら空洞
15fと15gによる断熱作用によって棚部材10から
表示部材IPへの熱伝導を効果的に抑制することができ
る。つまり、表示部材IPが塩化ビニール等の耐熱性の
低い樹脂から形成されていても、この表示部材IPが棚
部材10の熱によって熱的ダメージを受けて変形や変色
を生じることを防止することができ、これにより、変形
や変色を原因とした視覚印象の悪化や購買意欲の低下を
未然に防止することができると共に、表示部材IPの耐
用時間も長くすることができる。
【0043】また、把手15の上面と棚部材10との間
に2つの横長凹部15cと15dが存在し、これら横長
凹部15cと15dにより形成される空隙によっても断
熱作用が得られるので、前記横長空洞15fと15gに
よる断熱作用も相俟って、棚部材10から棚部材10の
上面への熱伝導を効果的に抑制することができる。つま
り、把手15の指先が触れる部分が棚部材10からの熱
によって極端に熱くなることを防止することができ、こ
れにより、商品の補充や並べ替えを行う作業者が棚部材
10を前後移動させるときや加温されている商品を購買
者が取り出すときに把手15に手が触れても何ら支障を
生じることがない。
【0044】さらに、断熱空間を構成する横長空洞15
f,15gと横長凹部15c,15dとが把手15に設
けられているので、同様の断熱空間を棚部材10側や他
の部品を利用して形成するような面倒がない。
【0045】尚、前述の実施形態では、ヒータ内蔵の棚
部材10を前後移動可能に構成したものを示したが、固
定タイプの棚部材に本発明を適用してもよい。
【0046】また、前述の実施形態では、棚部材10の
前部に設けられた把手15が特許請求範囲で言うところ
の表示取付部材に相当するが、この表示取付部材は必ず
しも前記のような把手15である必要はなく、とりわけ
固定タイプの棚部材では表示部材が着脱自在に取り付け
られる表示板取り付け用の部品を棚部材の前部に設ける
ようにしてもよい。
【0047】さらに、前述の実施形態では、棚部材10
とその前面に取り付けられた表示部材IPとの間に2つ
の横長空洞15fと15gを設けたものを示したが、こ
の横長空洞はその形状に拘わらず少なくとも1つあれば
用を成すものであり、また、横長空洞内に断熱材を充填
するようにも同様の効果が得られる。
【0048】さらに、前述の実施形態では、把手15の
上面と棚部材10との間に2つの横長凹部15cと15
dを設けたものを示したが、この横長凹部もその形状に
拘わらず少なくとも1つあれば用を成す。
【0049】さらにまた、前述の実施形態では、クロー
ズドショーケースに本発明の棚構造を適用したものを示
したが、オープンショーケース等の他のショーケースに
も本発明の棚構造を適用することができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
表示部材が耐熱性の低い樹脂から形成されていても、こ
の表示部材が棚部材の熱によって熱的ダメージを受けて
変形や変色を生じることを防止することができ、これに
より、変形や変色を原因とした視覚印象の悪化や購買意
欲の低下を未然に防止することができると共に、表示部
材の耐用時間も長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したクローズドショーケースの正
面図
【図2】図1のX−X線拡大断面図
【図3】図1に示した冷却・加温兼用の棚構造の側面断
面図
【図4】図3のA−A線断面図
【図5】図3のB−B線断面図
【図6】図4の要部拡大図
【図7】図1に示した棚構造の動作説明図
【図8】図1に示した棚構造の動作説明図
【図9】図1に示した棚構造の動作説明図
【図10】図1に示した把手の一部省略の正面図とその
C−C線断面図
【図11】図3の要部拡大図
【図12】従来の棚構造の説明図
【符号の説明】
10…棚部材、H…ヒータ、15…把手、15c,15
d…横長凹部、15f,15g…横長空間、15h…横
長凹部、15i…カラー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 正胤 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 (72)発明者 図子田 勇人 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 (72)発明者 飯野 克好 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 Fターム(参考) 3B110 AA01 CA10 DA08 EA08 3B118 FA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陳列商品を加温するためのヒータを内蔵
    した棚部材の前部に、この棚部材上に陳列される商品や
    上下側の棚部材上に陳列される商品の冷却・加温状態を
    表示するための表示部材が着脱自在に取り付けられる表
    示取付部材を備えたショーケースの棚構造において、 前記棚部材から前記表示取付部材の表示部材取付部位へ
    の熱伝導を抑制するための断熱空間構成用の空隙が、棚
    部材と表示取付部材の表示部材取付部位との間に少なく
    とも1つ設けられている、 ことを特徴とするショーケースの棚構造。
  2. 【請求項2】 前記表示取付部材は前記棚部材の少なく
    とも前面と上面前部を覆う部分を有し、 棚部材から表示取付部材の上面への熱伝導を抑制するた
    めの断熱空間構成用の空隙が、棚部材と表示取付部材の
    上面との間に設けられている、 ことを特徴とする請求項1に記載のショーケースの棚構
    造。
  3. 【請求項3】 断熱空間構成用の前記空隙は、前記表示
    取付部材に設けられている、 ことを特徴とする請求項1または2に記載のショーケー
    スの棚構造。
  4. 【請求項4】 前記棚部材は前後移動を可能とし、前記
    表示取付部材はこの棚部材の前部に取り付けられた把手
    から成る、 ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の
    ショーケースの棚構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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