JP3485480B2 - ショーケースの棚構造 - Google Patents

ショーケースの棚構造

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JP3485480B2 JP32421598A JP32421598A JP3485480B2 JP 3485480 B2 JP3485480 B2 JP 3485480B2 JP 32421598 A JP32421598 A JP 32421598A JP 32421598 A JP32421598 A JP 32421598A JP 3485480 B2 JP3485480 B2 JP 3485480B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ショーケースにお
いて商品陳列用として用いられる可動式の棚構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図18(A),(B)にはショーケース
において用いられている従来の棚構造を示してある。同
図において、符号101はショーケース内に配置された
棚受け部材、102は棚受け部材103上に配置された
商品陳列用の棚部材であり、両者の間には棚部材102
を前後移動可能とするためのスライド機構(図示省略)
が設けられている。
【0003】この棚構造は、棚部材102を非引き出し
状態(収納状態)で保持するためのストッパ機構を具備
している。このストッパ機構は、棚受け部材101に設
けられたストッパ部材103と、棚部材102に設けら
れた係合部材104とから成る。ストッパ部材103
は、図19にも示すように、後端を棚受け部材101の
上面に固定されたバネ性プレートから成り、その前部
に、押圧操作部103aとその後方に係止段差103b
を有している。一方、係合部材104は、剛性プレート
を略コ字形に屈曲して形成され、両端部104aを棚部
材102に固定されており、この固定状態で、棚部材1
02の前後移動過程でストッパ部材103が挿通可能な
挿通口104bを構成する。ちなみに、図中の符号10
5は、棚部材102の前部に設けられた把手である。
【0004】図18(A)の状態では、係合部材104
の中央水平部分の前端がストッパ部材103の係止段差
103bに係合していて、この係合により棚部材102
は収納状態で保持されて引き出しができないようになっ
ている。
【0005】棚部材102を図18(A)の収納状態か
ら引き出すときには、図18(B)に示すように、把手
105を指で把持すると共にストッパ部材103の押圧
操作部103aを指先で押し上げて前記の係合が解き、
そして、押圧操作部103aを押し上げた状態のまま棚
部材102を手前に引っ張る。そして、係止段差103
bが係合部材104の内側に入り込んだところで押圧操
作部103aから指先を離し、この後は所望位置までの
棚部材102を前方移動させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の棚構造で
は、図18(A)及び図19に示すように、略コ字形の
係合部材104の中央水平部分の前端をストッパ部材1
03の係止段差103bに係合させることで棚部材10
2を収納状態で保持するようにしている。このため、押
圧操作部103aを押し上げた状態(図18(B)参
照)のまま棚部材102を手前に引っ張るときに、押圧
操作部103aを押し上げている指先が後方に引き込ま
れると、この指先が係合部材104の中央水平部分にぶ
つかったり、指先がストッパ部材103と係合部材10
4との間に挟まれて怪我をしてしまう不具合がある。ち
なみに、前記の怪我防止のため専用の操作ジグを用いて
ストッパ部材の押圧操作部の押し上げを行うようにした
ものもあるが、操作性が格段低下すると共に、専用の操
作ジグを用意しておく必要があるためコスト高になる不
具合がある。
【0007】本発明は前記事情に鑑みて創作されたもの
で、その目的とするところは、収納状態で保持されてい
る棚部材を引き出す際に指先に怪我を生じることのない
ショーケースの棚構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、ショーケース内に配置された棚受け部材
と棚受け部材上に前後移動可能に配置された商品陳列用
の棚部材とを具備したショーケースの棚構造において、
前記棚受け部材に設けられたストッパ部材と、前記棚部
材に設けられた係合部材とを備え、前記ストッパ部材
は、押圧操作部とその後方に係止段差を有し、押圧操作
部を指先で押し上げることによる係止段差の上下変位が
可能であり、一方、前記係合部材は、ストッパ部材の係
止段差の両端が係合可能な一対の係合突起を指通過用の
隙間を介して対向して有し、前記係合部材の各係合突起
の上縁を前記ストッパ部材の係止段差に係合することで
棚部材を収納状態で保持し、且つ、係止段差の上方変位
によりこの係合を解除することで棚部材の前方移動を許
容する、ことをその主たる特徴とする。
【0009】この棚構造では、係合部材の各係合突起の
上縁をストッパ部材の係止段差に係合することで棚部材
を収納状態で保持することができ、また、ストッパ部材
の押圧操作部を指先で押し上げることによってこの係合
を解除することで棚部材の前方移動(引き出し)を許容
することができる。指通過用の隙間を介して対向する一
対の係合突起の上縁をストッパ部材の係止段差の両端に
係合させるようにしてあるので、ストッパ部材の押圧操
作部を押し上げた状態のまま棚部材を手前に引っ張ると
きに、押圧操作部を押し上げている指先が後方に引き込
まれても、この指先は係合突起間の指通過用隙間を通過
することになるので、棚部材を引き出す際に、従来のよ
うに指先が係合部材にぶつかったり、指先がストッパ部
材と係合部材との間に挟まれて怪我をしてしまうことが
ない。
【0010】
【発明の実施の形態】図1乃至図17は本発明をクロー
ズドショーケースに適用した実施形態を示すもので、以
下の説明では図1における手前側を前、奥側を後、左側
を左、右側を右として表記する。
【0011】図中の符号1は機械室を構成する上面開口
のケース、2はケース1の上面開口に設けられた矩形状
の仕切枠、3は仕切枠2の4隅に立設された支柱、4は
支柱3の上端に設けられた天板、5は前面側を除く支柱
4間の開口を塞ぐ2重ガラス構造の側面ガラス、6は前
面側の支柱3間の開口を開閉自在に覆う2重ガラス構造
のガラス扉、7は天板4と3つの側面ガラス5とガラス
扉6によって囲まれた空間から成る商品収納室、8は商
品収納室7の底面を構成する矩形状の仕切板、9は商品
収納室7内に配置された複数の棚受け部材、10は各棚
受け部材9上に配置された前後移動可能な棚部材、1
0’は上下に設置位置を変更できる網棚、11はケース
1の底面4隅に設けられた脚、12はケース1の底面に
着脱可能に設けられた排水皿である。
【0012】ケース1は金属プレートを適宜組み合わせ
て形成され、内部の機械室内には冷凍機を構成する圧縮
機,凝縮器,凝縮器用ファンモータ,膨張手段,蒸発器
及び蒸発器用ファンモータ(何れも図示省略)が設けら
れている。機械室内は断熱部材(図示省略)によって低
温側空間と高温側空間とに区画されており、蒸発器及び
蒸発器用ファンモータは上側の低温側空間に配置され、
圧縮機,凝縮器及び凝縮器用ファンモータは下側の高温
側空間に配置されている。また、断熱部材は傾斜底面に
排水孔(図示省略)を有しており、この排出孔はパイプ
(図示省略)を介して排水皿12と通じている。つま
り、冷凍機運転時に蒸発器に付着した水滴やデフロスト
水等は、断熱部材の傾斜底面を流れて排水孔に導かれ、
この排水孔からパイプを通じて排水皿12に導かれる。
さらに、図1中のケース1の左側面には、凝縮器用ファ
ンモータを作動したときに外気が吸入される吸気口(図
示省略)が設けられ、ケース1の右側面には熱交換後の
空気を外部に排出するための排気口(図示省略)が設け
られている。
【0013】ガラス扉6は2重ガラス構造のガラス板6
aとこれを囲む矩形状の枠6bと枠6bの一側部の上下
位置に配置された扉軸6cと把手6dと枠6bの内面周
囲に設けられたパッキン6eとを備えている。このガラ
ス扉6は、扉軸6cを中心とした回転開閉が可能であ
り、閉鎖時には商品収納室7の正面開口を気密状態で覆
う。
【0014】仕切板8はその下面外周縁を前記仕切枠2
の内周縁に支持された状態で配置されており、配置状態
では機械室と商品収納室7とを上下に区画する。この仕
切板8は商品収納室7の底面を構成しており、図2中で
右側の側面ガラス5に対応する一側にはこれと平行に並
ぶように矩形状の複数の吐出口(図示省略)が等間隔に
設けられ、図2中で左側の側面ガラス5に対応する一側
にはこれと平行に並ぶように矩形状の複数の吸入口(図
示省略)が等間隔に設けられている。商品収納室7内の
空気はこの吸入口から前記の低温側空間に取り込まれ、
蒸発器で冷却された空気が吐出口から商品収納室7内に
送り出されて室内を循環する。
【0015】本実施形態の棚受け部材9と棚部材10と
の間には、棚部材10を棚受け部材9上で前後移動可能
とするためのスライド機構が設けられている。以下に、
図3乃至図9を参照してこのスライド機構の構成及び動
作を棚受け部材9及び棚部材10の構成と共に説明す
る。尚、図3乃至図9には便宜上後述するストッパ機構
の図示を省略してある。
【0016】棚受け部材9は矩形板の4片を直角に折り
曲げたような形状をしており、前端両側と後端両側を取
り付け金具13を介して支柱3に取り付けられている。
また、棚受け部材9の左右幅は側面ガラス5の対向間隔
よりも小さく、棚受け部材9の左右両側には空気循環用
の細長い隙間14が形成されている。
【0017】また、棚受け部材9の上面には、左右方向
に間隔をおく平行な一対のローラーガイド9aが前後方
向に配置されている。このローラーガイド9aは2つの
水平部分と1つの垂直部分とを有し、互いの垂直部分が
平行になるように下側の水平部分を棚受け部材9の上面
に取り付けられている。ちなみに、ローラーガイド9a
の上側の水平部分は後述する第2ローラー10bの上方
移動を制限するための規制部9a1として用いられる。
【0018】さらに、各ローラーガイド9aの垂直部分
の前部外側には、その一部がローラーガイド9aよりも
上方に突出するように第1ローラー9bが回転自在に設
けられている。また、ローラーガイド9aの垂直部分の
第1ローラー9bとは反対側の面には、後述する第2ロ
ーラー10bが垂直部分に面接触することを防止するた
めのリブ9a2が設けられている。
【0019】さらにまた、棚受け部材9の上面には、各
ローラーガイド9aに隣接して、後述する第2ローラー
10bとの当接によって棚部材10の後退位置を制限す
るストッパ9cと前進位置を制限するストッパ9dが設
けられている。また、棚受け部材9の上面の各ローラー
ガイド9aの外側位置には、後述する補助片10dとの
協動によって棚部材10の上方移動を規制するための補
助片9eが設けられている。
【0020】棚部材10は所定厚みの矩形板内に断熱材
を充填してような構造を有しており、その左右幅は棚受
け部材9の左右幅よりも僅かに小さい。
【0021】また、棚部材10の下面後部のローラーガ
イド9aの内側位置には、左右方向に間隔をおいて一対
のローラーブラケット10aが配置されている。このロ
ーラーブラケット10aは1つの水平部分と1つの垂直
部分とを有し、互いの垂直部分が平行になるように水平
部分を棚部材10の下面に取り付けられている。
【0022】さらに、各ローラーブラケット10aの垂
直部分の外側には、その一部がローラーブラケット10
aよりも下方に突出するように第2ローラー10bが回
転自在に設けられている。
【0023】さらにまた、棚部材10の下面には、第1
ローラー9bの相対移動をガイドするための前後方向の
ガイド凹部10cが、左右方向に間隔をおいて平行に設
けられている。また、棚部材の10の下面の各ローラー
ガイド9aの外側位置には、前記補助片9eとの協動に
よって棚部材10の上方移動を規制するための補助片1
0dが設けられている。さらにまた、棚部材10の前部
には把手10eが取り付けられている。
【0024】図3乃至図6に示すように、棚部材10が
後退位置にある非引き出し状態(収納状態)では、第1
ローラー9bがガイド凹部10c内面の段差に近い位置
に接触しており、第2ローラー10bはローラーガイド
9aの垂直部分の内面に近接した位置にあって、棚受け
部材9の上面に接触している。また、この収納状態で
は、第2ローラー10bとローラーガイド9aの規制部
9a1との間に隙間が形成されており、第2ローラー1
0bの側面はローラーガイド9aのリブ9a2に微少隙
間を介して対向している。さらに、この収納状態では、
棚受け部材9の補助片9eと棚部材10の補助片10d
との間に前記隙間と同一もしくは若干大きな隙間が形成
されている。さらにまた、収納状態では、棚部材9は後
下がりの傾斜(図中は0.5度)を有している。
【0025】缶飲料等の商品は棚部材10の上面に陳列
されるが、商品の補充や並べ替えを行うときには、把手
10eを把持して棚部材10を前方に引き出す。引き出
し開始からしばらくの間は、第1ローラー9bがガイド
凹部10c内面に接触し、且つ、第2ローラー10bが
棚受け部材9の上面に接触した状態を維持する。
【0026】棚部材10が半分近くまで引き出される
と、図7及び図8に示すように、棚部材10が自重また
は自重及び商品重量によって前下がりに傾斜して、第2
ローラー10bが棚受け部材9の上面から離れてローラ
ーガイド9aの規制部9a1に接触する。この前下がり
の傾斜によって棚部材10の上面が水平となる。この
後、棚部材10はその上面が水平な状態のまま引き出さ
れ、引き出し量が棚部材10の奥行き寸法の1/2程度
になると、図9に示すように、第2ローラー10bがス
トッパ9dに当接し、ここで棚部材10の前進位置が制
限される。
【0027】棚部材10上の商品の補充や並べ替えは図
9の状態または図9の状態よりも棚部材10が引っ込ん
でいる状態で実施される。第2ローラー10bをローラ
ーガイド9aの規制部9a1に接触させることで棚部材
10は水平状態が保たれているが、商品重量の増加によ
ってモーメントが増すような場合でも、棚受け部材9の
補助片9eと棚部材10の補助片10との相互当接によ
って、片持ち状態にある棚部材10が前下がりになるこ
とを防止できる。
【0028】商品の補充や並べ替えの作業が終了した後
に棚部材10を第2ローラー10bがストッパ9cに当
接する後退位置まで押し込めば、棚部材10は図3の状
態に戻る。
【0029】前述のスライド機構によれば、第1ローラ
ー9bと第2ローラー10bを利用して棚部材10の前
後移動を行えるので、ローラーを用いない他のスライド
機構、例えば、棚部材を樹脂レール上で滑らせるものの
ように移動時の抵抗が大きなものとなることがなく、棚
部材10の前後移動を軽い力でスムースに行うことがで
きる。
【0030】また、第1ローラー9bを備える一対のロ
ーラーガイド9aと第2ローラー10bを備える一対の
ローラーブラケット10aを棚受け部材9と前後移動可
能な棚部材10との間に配置してあるので、収納状態に
あってはローラーガイド9a及びローラーブラケット1
0a等のスライド機構が外部から見えることがなく、こ
れにより、同機構が購買者の視界に入ることによる商品
展示効果の低下を確実に防止して、購買意欲の向上に努
めることができる。
【0031】さらに、棚部材10の下面にガイド凹部1
0cを設けて、このガイド凹部10cに沿って第1ロー
ラー9bを相対移動させるようにしてあるので、ローラ
ーガイド9aの規制部9a1がガイド凹部10c内に入
り込んでいることもあって、ガイド凹部10cを有しな
いものに比べて棚構造自体を薄型化することができ、こ
れにより、棚構造をショーケース内に配置するためのス
ペースを低減することができる。
【0032】さらにまた、ローラーガイド9aに、棚部
材10の傾きによる第2ローラー10bの上方移動を制
限するための規制部9a1を第2ローラー10bと隙間
があくように設け、引き出された棚部材10が前下がり
に傾いたときに第2ローラー10bを規制部に接触させ
るようにしてあるので、自重及び商品重量によって棚部
材10に生じる傾きを規制部9a1によって確実に制限
することができる。
【0033】さらにまた、収納状態における棚部材10
の上面に後下がりの傾斜を持たせ、引き出された棚部材
10が自重及び商品重量によって前下がりに傾いたとき
に棚部材10の上面が水平となるようにしてあるので、
棚部材10の上面が傾斜したままで商品の補充や並べ替
えの作業を行う場合に比べて、同作業を商品の滑りや転
倒を生じることなく適正に行うことができる。
【0034】さらにまた、棚部材10を引き出した状態
で商品の補充や並べ替えの作業を行うときに、商品重量
の増加によってモーメントが増すような場合でも、棚受
け部材9の補助片9eと棚部材10の補助片10との相
互当接によって、片持ち状態にある棚部材10が前下が
りになることを防止できる。
【0035】さらにまた、第1ローラー9bをガイド凹
部10c内面の段差に近い位置に接触させてあるので、
棚部材10が移動するときの横ぶれをガイド凹部10c
の段差を利用して抑制することができる。
【0036】さらにまた、ローラーガイド9aに、第2
ローラー10bがローラガイド9aの垂直部分に面接触
することを防止するためのリブ9a2が設けてあるの
で、棚部材10が移動するときに仮に横ぶれを生じて
も、第2ローラー10bがローラガイド9aの垂直部分
に面接触して移動抵抗が増加する不具合を未然に防止す
ることができる。
【0037】さらにまた、棚受け部材9と左右の側面ガ
ラス5との間に空気循環用として充分な隙間14を確保
できるので、商品冷却時における商品収納室7内の空気
循環を適正に行って、棚部材10上の陳列商品を効果的
に冷却することができる。
【0038】本実施形態の棚受け部材9と棚部材10と
の間には、棚部材10を収納状態で保持するためのスト
ッパ機構が設けられている。以下に、図10乃至図17
を参照してこのストッパ機構の構成及び動作を説明す
る。尚、図10乃至図17には便宜上前述のスライド機
構の図示を省略してある。
【0039】このストッパ機構は、棚受け部材9の上面
前部に設けられたストッパ部材15と、棚部材10に下
面前部に設けられた係合部材16とから構成されてい
る。
【0040】ストッパ部材15は、後端を固定用ブロッ
ク17を介して棚受け部材9に固定された所定幅のバネ
性プレートから成る。図12にも示すように、このスト
ッパ部材15の前部には、所定幅のバネ性プレートを屈
曲することにより、後方の水平部分に対して20度前後
の傾きを持つ押圧操作部15aが設けられ、また、押圧
操作部15aの後端から水平部分に向かって垂直に立ち
上がるような形状を有する係止段差15bが形成されて
いる。図示を省略してあるが、押圧操作部15aの前端
の2つの角部には操作時の怪我防止のため好ましくは丸
み付けが施される。また、図示例のものでは棚受け部材
9の前端垂直部分にストッパ部材15よりも幅が大きな
切り欠き9fを設けて、この切り欠き9fにストッパ部
材15を入り込ませるようにしてあるが、前端垂直部分
或いは全ての垂直部分の高さを低くすれば前記の切り欠
き9fは必ずしも必要ではない。
【0041】一方、係合部材16は、所定形状の剛性プ
レートを適宜屈曲して形成され、水平な取付部16a
と、取付部16aの前端から下方に向かって垂直に延び
る一対のL字形部16bを有しており、取付部16aを
棚部材10に固定されている。図示例のものでは、係合
部材16を棚部材10の下面に取り付け、しかも、把手
10eに下側に延びる部分10e1を設けてあるので、
係合部材16及びストッパ部材15は棚部材前方からの
視認を遮られ、購買者から見えることはない。一対のL
字形部16bの対向部分は、ストッパ部材15への係合
を行う係合突起16cとして用いられる。また、一対の
L字形部16bは、棚部材10の前後移動過程でストッ
パ部材16dが挿通可能な横長矩形状の挿通口16dを
構成している。さらに、一対の係合突起16cは、スト
ッパ部材15の幅よりも僅かに小さな隙間を介して向き
合っており、この隙間は後に詳述する指通過用の隙間1
6eとして利用されている。図に示すように、各係合突
起16cの先端には操作時の怪我防止のため丸み付けが
施されている。
【0042】図10に示す収納状態では、図11にも示
すように、棚部材10に設けた係合部材16の一対の係
合突起16cの上縁が、棚受け部材9に設けたストッパ
部材15の係止段差15bに接触または非接触で係合し
ていて、この係合により棚部材10は収納状態で保持さ
れて引き出しができないようになっている。
【0043】棚部材10を図10の収納状態から引き出
すときには、図13及び図14に示すように、把手10
eを指で把持すると共にストッパ部材15の押圧操作部
15aを指先で押し上げて前記の係合が解き、そして、
図15に示すように、押圧操作部15aを押し上げた状
態のまま棚部材10を手前に引っ張って、所望位置まで
の棚部材102を前方移動させる。
【0044】ストッパ部材15の押圧操作部15aを押
し上げた状態のまま棚部材10を手前に引っ張るとき
は、押圧操作部15aを押し上げている指先が後方に引
き込まれるが、この指先は一対の係合突起16c間に設
けられた指通過用の隙間16eを通過することになるた
め、棚部材10を引き出す際に、従来のように指先が係
合部材16にぶつかったり、指先がストッパ部材15と
係合部材16との間に挟まれて怪我をしてしまうことが
ない。押圧操作部15aにおける指先位置が極端に縁に
寄っていればこの指先が何れかの係合突起16cにぶつ
かることもあり得るが、通常の場合には押圧操作部15
aの中央が押し上げられることから、各係合突起16c
とストッパ部材15の係止段差15bとの係合しろを極
力小さくし、且つ、指通過用隙間16eの幅を大きめに
設定すれば、このようなケースは殆どあり得ない。
【0045】ストッパ部材15の押圧操作部15aを押
し上げた状態のままさらに棚部材10を手前に引っ張る
と、指先は押圧操作部15aから自然と外れる。これに
より、図16に示すように、ストッパ部材15が自らの
バネ性によって元の状態に復元する。
【0046】棚部材10が引き出された状態では先に述
べたように棚部材10上の商品の補充や並べ替えが実施
される。商品の補充や並べ替えの作業が終了した後に棚
部材10を押し込むと、図17に示すように、傾斜して
いる押圧操作部15aの下面が一対の係合突起16cの
上縁に接し、この後は、図17に示すように、棚部材1
0の押し込みに従って押圧操作部15aが一対の係合突
起16cの上縁によって押し上げられ、係止段差10b
が係合突起16cの上縁を相対的に乗り越えたところ
で、一対の係合突起16cの上縁がストッパ部材15の
係止段差15bに係合して図13の状態に戻る。
【0047】前述のストッパ機構によれば、指通過用の
隙間16eを介して対向する一対の係合突起16cの上
縁をストッパ部材15の係止段差の両端に係合させるよ
うにしてあるので、ストッパ部材15の押圧操作部15
aを押し上げた状態のまま棚部材10を手前に引っ張る
ときに、押圧操作部15aを押し上げている指先が後方
に引き込まれても、この指先は係合突起16c間の指通
過用隙間16eを通過することになる。依って、収納状
態にある棚部材10を引き出す際に、従来のように指先
が係合部材16にぶつかったり、指先がストッパ部材1
5と係合部材16との間に挟まれて怪我をしてしまうこ
とがなく、これにより、棚部材10の引き出しを安全に
且つ安心して行うことができる。
【0048】また、棚部材10の引き出しと収納とスト
ッパ機構の操作を片手によって行えるので、引き出し時
の操作性を格段向上し、商品の補充や並べ替えに係る一
連の作業性をも向上できると共に、専用の操作ジグを用
意して用いるような面倒を排除してコスト低減に貢献す
ることができる。
【0049】さらに、ストッパ機構を構成する係合部材
16及びストッパ部材15は、棚部材10の前部に設け
られた把手10eによって棚部材前方からの視認を遮ら
れていて外部から見えることがないので、同機構が購買
者の視界に入ることによる商品展示効果の低下を確実に
防止して、購買意欲の向上に努めることができると共
に、購買者による不用意な操作をも防止できる。
【0050】尚、前述の実施形態では、クローズドショ
ーケースに本発明の棚構造を適用したものを示したが、
オープンショーケース等の他のショーケースにも本発明
の棚構造を適用することができる。また、冷却商品と加
温商品の販売を同時に行うクローズドショーケースに本
発明の棚構造を適用することも可能であり、加温商品用
の棚構造には棚部材10の内部にヒータ線やヒータプレ
ート等の熱源を配置したものを用いれば、陳列商品をこ
の熱源によって加温できる。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
収納状態にある棚部材を引き出す際に、従来のように指
先が係合部材にぶつかったり、指先がストッパ部材と係
合部材との間に挟まれて怪我をしてしまうことがなく、
棚部材の引き出しを安全に行えると共に引き出し時の操
作性を格段向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したクローズドショーケースの正
面図
【図2】図1のX−X線拡大断面図
【図3】図1に示した棚構造の側面断面図
【図4】図3のA−A線断面図
【図5】図3のB−B線断面図
【図6】図4の要部拡大図
【図7】図1に示した棚構造の動作説明図
【図8】図1に示した棚構造の動作説明図
【図9】図1に示した棚構造の動作説明図
【図10】図1に示した棚構造のストッパ機構を示す要
部側面断面図
【図11】図10の要部拡大正面図
【図12】図10に示したストッパ部材と係合部材の斜
視図
【図13】図10に示したストッパ機構の動作説明図
【図14】図13の要部拡大正面図
【図15】図10に示したストッパ機構の動作説明図
【図16】図10に示したストッパ機構の動作説明図
【図17】図10に示したストッパ機構の動作説明図
【図18】従来の棚構造のストッパ機構を示す要部側面
断面図とその動作説明図
【図19】図18に示したストッパ部材と係合部材の斜
視図
【符号の説明】
9…棚受け部材、10…棚部材、15…ストッパ部材、
15a…押圧操作部、15b…係止段差、16…係合部
材、16b…L字形部、16c…係合突起、16d…挿
通口、16e…指通過用の隙間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 図子田 勇人 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株 式会社内 (72)発明者 飯野 克好 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株 式会社内 (56)参考文献 特開 平8−66278(JP,A) 特開 平5−329039(JP,A) 特開 平5−115344(JP,A) 実開 平1−169160(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47F 3/06 F25D 25/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショーケース内に配置された棚受け部材
    と棚受け部材上に前後移動可能に配置された商品陳列用
    の棚部材とを具備したショーケースの棚構造において、 前記棚受け部材に設けられたストッパ部材と、前記棚部
    材に設けられた係合部材とを備え、 前記ストッパ部材は、押圧操作部とその後方に係止段差
    を有し、押圧操作部を指先で押し上げることによる係止
    段差の上下変位が可能であり、 一方、前記係合部材は、ストッパ部材の係止段差の両端
    が係合可能な一対の係合突起を指通過用の隙間を介して
    対向して有し、 前記係合部材の各係合突起の上縁を前記ストッパ部材の
    係止段差に係合することで棚部材を収納状態で保持し、
    且つ、係止段差の上方変位によりこの係合を解除するこ
    とで棚部材の前方移動を許容する、 ことを特徴とするショーケースの棚構造。
  2. 【請求項2】 前記係合部材は、棚部材の前後移動過程
    でストッパ部材が挿通可能な挿通口を構成する一対のL
    字形部を有し、一対のL字形部の対向部分を係合突起と
    して利用されている、 ことを特徴とする請求項1に記載のショーケースの棚構
    造。
  3. 【請求項3】 前記ストッパ部材及び前記係合部材は、
    棚部材の前部に設けられた把手によって棚部材前方から
    の視認を遮られている、 ことを特徴とする請求項1または2に記載のショーケー
    スの棚構造。
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