JP2000144988A - 間仕切および軸組みの構造 - Google Patents

間仕切および軸組みの構造

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JP2000144988A
JP2000144988A JP31339398A JP31339398A JP2000144988A JP 2000144988 A JP2000144988 A JP 2000144988A JP 31339398 A JP31339398 A JP 31339398A JP 31339398 A JP31339398 A JP 31339398A JP 2000144988 A JP2000144988 A JP 2000144988A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーキング剤を使用せず、容易に取り付け取
り外しの可能な間仕切および軸組みの構造を提供する。 【解決手段】 建築構造体15に設けられた天井3と床
8との間の空間に、必要に応じその建築構造体15の内
壁面16を利用し、上方横枠6と、下方横枠7と、側方
縦枠5と、コーナー用縦枠10からなる軸組みと、間仕
切壁9と間柱4とからなる間仕切とを用いて区画された
気密空間を形成するための間仕切および軸組みの構造で
あって、間仕切壁9の壁面を囲む4端面が同一方向への
傾斜角を有する傾斜面となり、天井3、床8および内壁
面16に接する以外の間仕切および軸組みのすべての取
り合い面が互いに対向する傾斜面となっており、傾斜角
を有する全取合い面にパッキンを挟んで軸組みと間仕切
とが連結部材12で締着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外部との空気の交流
を遮断する気密空間を構成する間仕切壁と軸組みの構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体工場、食品工場、薬品工場などに
おいては、クリーンルームに見られるように所定の空間
を区画して外部との空気の交流を遮断する気密構造とす
ることが行われている。その場合恒久的な建築構造とし
て設置する場合もあるが、将来の変化に備えて天井と床
とを備えた構造物の中に、間仕切壁を設けて外部と隔離
して密室構造とすることが多い。この場合も間仕切壁を
必要に応じ容易に取り外し取り付け可能とすることが広
く行われている。
【0003】従来用いられていたこの種の間仕切壁と軸
組みの構造としては、一般に図10および図11にて示
す構成のものが採用されていた。図10は従来例の間仕
切の天井側軸組みへの取付方法を示す模式的断面図であ
り、図11は従来例の間仕切と間仕切の接合方法を示す
模式的断面図である。
【0004】間仕切の天井への取付は、図10に示すよ
うに天井301にコ型の軸組み302を気密状態に取り
付け、雌側である軸組み302に対し間仕切303を挿
入してビス304でビス止め後、隙間をコーキング30
5を用いて気密処理する。床への取付も同様な構造で床
に設けた軸組みに取り付けられる。
【0005】間仕切間の間隙には図11に示すようにT
型アングル306を挿入後ビス304でビス止めし、隙
間をコーキング305を用いて気密処理している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コーキ
ング剤には多数の化学成分が含有されているため、硬化
時に発生する有機成分がアレルギー障害を誘発したり、
製品との化学的な反応を起こして悪影響を与えることが
あり、超精密加工、半導体製造工場などでコーキング剤
を気密性保持に用いることによる製品歩留りへの影響が
指摘されている。
【0007】また、コーキングの施工は熟練を要するた
め、施工者により施工状態の良否に差を生ずることや、
さらには軸組みやTアングルと間仕切との固定に用いる
ビスの点数が多いので、取り付け取り外しの工数が多く
なるといった問題点がある。
【0008】さらに、コーキング剤は施工後、硬化して
対象物に固着するので、取り外しを行なう際には切断、
剥離作業を必要とし、そのための工数がかかったり間仕
切や軸組みが再使用不能となることがある等の欠点を有
していた。
【0009】本発明の目的は、コーキング剤を使用せ
ず、容易に取り付け取り外しの可能な間仕切および軸組
みの構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の間仕切および軸
組みの構造は、建築構造体に設けられた天井と床との間
の空間に、必要に応じその建築構造体の内壁面を利用
し、間仕切と軸組みとを用いて区画された気密空間を形
成するための間仕切および軸組みの構造であって、間仕
切を構成する間仕切壁の壁面を囲む4端面が同一方向へ
の傾斜角を有する傾斜面となり、天井、床および内壁面
に接する以外の間仕切および軸組みのすべての取り合い
面が互いに対向する傾斜面となっており、傾斜角を有す
る全取合い面にパッキンを挟んで軸組みと間仕切とが連
結部材で締着されている。
【0011】軸組みが、天井に固定された上方横枠と、
床に固定された下方横枠と、内壁面に接し上部と下部と
がそれぞれ上方横枠と下方横枠とに固定された側方縦枠
と、上方横枠のコーナー部分と下方横枠のコーナー部分
とに上部と下部とが固定されたコーナー用縦枠とで構成
され、間仕切が間仕切壁と、同方向に隣接する間仕切壁
の間に配接される間柱とで構成されていることが好まし
い。
【0012】別の態様では、間仕切を構成する間仕切壁
の壁面を囲む4端面のうち上面と両側面の3端面が同一
方向への傾斜角を有する傾斜面となり下面は水平面とな
っており、天井、床および内壁面に接する以外の間仕切
および軸組みのすべての取り合い面が互いに対向する傾
斜面となっており、傾斜角を有する全取合い面と床に接
する取合い面とにパッキンを挟んで軸組みと間仕切とが
連結部材で締着されている。
【0013】軸組みが、天井に固定された上方横枠と、
内壁面に接し上部と下部とがそれぞれ上方横枠と床とに
固定された側方縦枠と、上方横枠のコーナー部分と床の
コーナー部分とに上部と下部とが固定されたコーナー用
縦枠とで構成され、間仕切が間仕切壁と、同方向に隣接
する間仕切壁の間に配接される間柱とで構成されること
が好ましい。
【0014】さらに別の態様では、間仕切を構成する間
仕切壁のうち、一列に並んで配設される複数の間仕切壁
のうち片方の端部の間仕切壁を除く間仕切壁の壁面を囲
む4端面のうち上面と下面と1側面が同一方向への傾斜
角を有する傾斜面となり、残りの1側面が他の側面と平
行な傾斜面となり、片方の端部の間仕切壁の壁面を囲む
4端面が同一方向への傾斜角を有する傾斜面となり、天
井、床および内壁面に接する以外の間仕切および軸組み
のすべての取り合い面が互いに対向する傾斜面となって
おり、傾斜角を有する全取合い面にパッキンを挟んで軸
組みと間仕切とが連結部材で締着されている。
【0015】軸組みが、天井に固定された上方横枠と、
床に固定された下方横枠と、内壁面に接し上部と下部と
がそれぞれ上方横枠と下方横枠とに固定された側方縦枠
と、上方横枠のコーナー部分と下方横枠のコーナー部分
とに上部と下部とが固定されたコーナー用縦枠とで構成
され、間仕切が間仕切壁のみで構成されることが好まし
い。
【0016】また、軸組みと間仕切とを締着する連結部
材が軸組み側から挿入され、連結部材用の孔が間仕切の
軸組み側と反対の側の壁面に貫通しておらず、軸組みと
間仕切との間のパッキンが間仕切の傾斜面の連結部材用
の孔の外側に配設されていてもよく、間仕切壁は、気密
空間に接する側の壁面の面積が、隣接する空間に接する
側の壁面の面積よりも大きくなるように設置されていて
もよい。
【0017】さらにこの気密空間がクリーンルームに用
いられることが好ましい。
【0018】本発明による間仕切および軸組みの構造
は、傾斜角を有しパッキンを配設した全取合い面に、間
仕切および軸組みの締着により面圧を作用させ、かつ軸
組みに天井および床方向への押圧力を発生させること
で、気密性保持と施工期間短縮を図るものである。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態の間仕切および軸組みを用いて区画された
気密空間の外部から見た部分断面側面図であり、図2は
図1の間仕切および軸組みの気密空間の内部から見た部
分断面側面図であり、図3は図2のA−AおよびC−C
矢視方向の部分断面図であり、図4は図2のB−B矢視
方向の間仕切壁と間柱と側方縦枠との部分断面図であ
り、図5は図3のA−A断面の部分詳細断面図であり、
図6は図2のC−C断面の部分詳細断面図である。
【0020】本発明による間仕切および軸組みの構造
は、天井、床および壁に接する以外の間仕切および軸組
みのすべての取り合い面が互いに対向する傾斜面となっ
ており、傾斜角を有する全取合い面にパッキンを挟んで
軸組みと間仕切とを連結部材で締着させることによりパ
ッキンに面圧を作用させることで、気密性を保持すると
ともに施工期間の短縮を図るものである。
【0021】図1は、区画された気密空間である部屋1
を、隣接部屋2(図3参照)や通路側(図示せず)より
外側から見た間仕切構造の組立状態を示している。部屋
1は建築構造体15の内壁面16と、建築構造体15に
設けられた天井3と床8と、軸組みに取り付けられた間
仕切壁9と間柱4とで外部との空気の交流が遮断される
気密空間に区画されている。軸組みは、天井3に取り付
けられた上方横枠6、床8に取り付けられた下方横枠
7、上方横枠6と下方横枠7とに取り付けられた側方縦
枠5、および上方横枠6と下方横枠7とに取り付けられ
たコーナー用縦枠10から構成され、間仕切は間仕切壁
9と間柱4とから構成される。即ち、この間仕切構造
は、天井3と、床8と、上方の横枠6と、下方の横枠7
と、側方の縦枠5と、コーナー用縦枠10と、間柱4と
で骨格が形成されている。この上方横枠6と、下方の横
枠7と、一対の間柱4もしくは間柱4と側方の縦枠5も
しくは間柱4とコーナー用縦枠10とに囲まれた空間に
間仕切壁9と間柱4とが組み込まれている。
【0022】図3では、部屋1と隣接部屋2との間に、
天井3から床8にかけて設けられた間仕切壁9および間
柱4の断面が示されている。間柱4は、天井3に第1の
連結部材11により固定された上方横枠6と、床8に同
じく第1の連結部材11により固定された下方横枠7と
に、発泡材もしくはゴム等の弾力性を有するパッキン1
3を介し、第2の連結部材12により固定されている。
側方縦枠5も建築構造体15の内壁面16に密着するよ
うに上方横枠6と下方横枠7とに第2の連結部材12に
より固定されており、不図示のコーナー用縦枠10も上
方横枠6と下方横枠7とのコーナー部分にに第2の連結
部材12により固定されている。
【0023】間仕切壁9は、間柱4、側方縦枠5および
コーナー用縦枠10のいずれかの組合わせと、上方横枠
6と、下方横枠7とに4面が密着するように、発泡材も
しくはゴム等、弾力性を有するパッキン13を介して取
り付けられ、上方横枠6と下方横枠7とに第2の連結部
材12により固定される。
【0024】図4並びに図5に示すように間仕切壁9の
壁面を囲む4面は、同一方向の傾斜面を形成しており、
上方横枠6および下方横枠7の間仕切壁9と対向する面
の全面、側方縦枠5、コーナー用縦枠10および間柱4
の上方横枠6および下方横枠7との対向面ならびに間仕
切壁9との対向面にはそれぞれの対向面に対応する傾斜
面が形成されている。
【0025】第2の連結部材12は、図5に示すように
上方横枠4および下方横枠5を貫通し、間仕切壁9、間
柱4、側方縦枠5、およびコーナー用縦枠10を上方横
枠4および下方横枠5に引き寄せるように間仕切壁9、
間柱4、側方縦枠5およびコーナー用縦枠10に設けら
れた非貫通孔で締着されている。例えば連結部材12が
ボルトの場合は間仕切壁9、間柱4、側方縦枠5および
コーナー用縦枠10に設けられた非貫通孔のねじ孔に螺
合させることにより、間仕切壁9、間柱4、側方縦枠5
およびコーナー用縦枠10を上方横枠4および下方横枠
5側に引き寄せ、その引き付ける力によってパッキンが
押圧され、気密状態を作り出す。
【0026】図5に示されるように、パッキン13は上
方横枠6および下方横枠7の傾斜面の第1の連結部材を
境として第2の連結部材12用貫通孔14のない斜面の
上部側に配設される。これにより貫通孔である連結部材
用孔14介して部屋1と隣接部屋2の空気が混合するお
それがない。
【0027】次に本発明の第1の実施の形態の間仕切お
よび軸組みの組立て、取り外し時の作業と、組立て後の
状態について図面を参照して説明する。
【0028】天井3と床8とが形成された建築構造体1
5の気密構造の部屋1を形成する区画の区画線上の天井
3と床8とに、それぞれ上方横枠6と下方横枠7とを第
1の連結部材11で固定する。この場合傾斜面が室内を
向くようにし、天井3と上方横枠6との間および床8と
下方横枠7との間にはパッキンを設けるなどの方法で気
密が保持できるようにする。直交する上方横枠6間と下
方横枠7間との接合面はそれぞれ45度の断面を有し、
互いに係合させる。
【0029】一部の面に建築構造体15の内壁面16を
利用する場合には、内壁面16に沿った上方横枠6と下
方横枠7とは設けず、内壁面16に密着させて垂直方向
の傾斜面が室内を向くように側方縦枠5を配置し、内壁
面16に直交し端面が内壁面16に整合する上方横枠6
と下方横枠7の傾斜面と側方縦枠5の対応する上下の傾
斜面との間にパッキンを配置し、側方縦枠5を上方横枠
6と下方横枠7とに第2の連結部材12で固定する。
【0030】上方横枠6の直交部と下方横枠7の直交部
にはコーナー用縦枠10を設ける。図7はコーナー用柱
と下方横枠との取付関係を示す模式的斜視図である。コ
ーナー用縦枠10の上下端面は対応する上方横枠6と下
方横枠7の対応面と整合する形状に形成され、垂直方向
の4面のうち外側の2面は互いに直交し、内側の2面は
対応する間仕切壁9の傾斜面に対応する傾斜面となって
おり、間仕切壁9の傾斜面の傾斜角が45度の場合はコ
ーナー用縦枠10は断面が直角二等辺三角形となる三角
柱と、その長手方向の両端面に係合する下方横枠7と対
峙しない面が二等辺三角形で示される三角柱が付随する
形状となる。
【0031】上方横枠6と下方横枠7と側方縦枠5とコ
ーナー用縦枠10で軸組みが完成すると間仕切壁9と間
仕切壁9との間に図4に示すようにパッキン13を介し
て間柱4を挟み、軸組みと係合する傾斜面にパッキン1
3を配置して間仕切壁9と間柱4とを軸組みに取り付
け、上方横枠6と下方横枠7に間仕切壁9を第2の連結
部材12で固定して部屋1が完成する。この場合間柱4
を予め第2の連結部材12で上方横枠6と下方横枠7と
に固定し、その後間仕切壁9を枠組みに取り付けてもよ
い。
【0032】取り外しの場合は、間仕切壁9を上方横枠
6と下方横枠7とに固定する第2の連結部材12を外す
ことにより、間仕切壁9と間柱4とを軸組みから取り外
せ、側方縦枠5とコーナー用縦枠10とを上方横枠6と
下方横枠7とに固定している第2の連結部材12を外す
ことにより、側方縦枠5とコーナー用縦枠10とを上方
横枠6と下方横枠7とから取り外せ、天井3と床8とに
上方横枠6と下方横枠7とを固定している第1の連結部
材11を外すことにより、上方横枠6と下方横枠7とを
取り外すことができる。
【0033】通常、ある1点に加わる1方向の力は、2
方向のベクトルに分力することができる。図5では、間
仕切壁9は、第2の連結部材12を介して、上方横枠6
および下方横枠7に固定されている。この第2の連結部
材12の引き寄せ方向にかかる固定力は、間仕切壁9と
上方横枠6および下方横枠7との傾斜角を有する取合い
面に並行方向の力と、取合い面に垂直方向の力とに分力
される。この垂直方向の分力がパッキン13を傾斜面に
直角方向に変形させる力となる。同様に、図4におい
て、間柱4や側方縦枠5やコーナー用縦枠10と間仕切
壁9との取合い面においてもパッキン13を傾斜面に直
角に変形させる垂直力が生じ、さらに間柱4や側方縦枠
5やコーナー用縦枠10の傾斜面に直角方向にかかる力
は、間柱4や側方縦枠5やコーナー用縦枠10の垂直面
に直角な力と垂直面に平行な力に分力され、間柱4や側
方縦枠5やコーナー用縦枠10の垂直面に直角な力が間
柱4や側方縦枠5やコーナー用縦枠10を上方横枠6お
よび下方横枠7に押しつける力となり、さらに上方横枠
6および下方横枠7との傾斜角を有する取合い面に並行
方向の力と、取合い面に垂直方向の力とに分力される。
この垂直方向の分力がパッキン13を傾斜面に直角方向
に変形させる力となる。
【0034】上述の一部の説明では、間柱4を上方横枠
6および下方横枠7に第2の連結部材で固定することと
したがこのような分力が間柱4を上方横枠6および下方
横枠7に押圧するので特に第2の連結部材で固定する必
要はない。
【0035】図1、図2および図3に示されるように、
間仕切壁9は、気密とする部屋1に対する側の壁面の面
積が隣接する部屋2に対する側の壁面の面積よりも大き
くなるように選択的に設置されている。
【0036】この実施の形態では、例えば半導体クリー
ンルームなどのように、間仕切にて仕切られた部屋間で
室内差圧が求められる場合、相対的に室圧が高い気密と
する部屋側を面積が大きい面とすることによって、パッ
キンにさらに室間差圧に相当する力を付加することがで
きる。
【0037】次に本発明の第2の実施の形態を図面を参
照して説明する。図8は本発明の第2の実施の形態の間
仕切と床との取り合い関係を示す部分断面側面図であ
る。間仕切と床との取り合い関係を除いては第1の実施
の形態と同じなので説明を省略する。
【0038】第2の実施の形態では、第1の実施の形態
で用いられた下方横枠7を省略し、代わりに間仕切10
9、側方縦枠105、コーナー用縦枠110および間柱
104の底面を水平とすることで、間仕切109の自重
と、上方横枠106と間仕切109の傾斜角で生じる水
平方向の力の鉛直方向の分力とにより、間仕切109の
底面は床に押し付けられ床に固定されている。
【0039】第2の連結部材112を介して、側方縦枠
105を上方横枠6に固定するための引き寄せ方向にか
かる固定力が、間仕切壁109と上方横枠106との傾
斜角を有する取合い面に並行方向の力と、取合い面に垂
直方向の力とに分力され、この垂直方向の分力がパッキ
ン113を傾斜面に直角方向に変形させる力となる。さ
らに、取合い面に並行方向の力が間仕切壁109を水平
方向に押す力と、垂直方向に押す力に分力され、連結部
材用孔114の内径を第2の連結用部材112の貫通部
の外径に対し余裕を持たせることにより垂直方向に押す
力によって間仕切壁109がパッキン113を介して床
108に押圧され、間仕切壁109の底面とパッキン1
13と床108との摩擦抵抗を発生させる。
【0040】次に本発明の第3の実施の形態を図面を参
照して説明する。図9は本発明の第3の実施の形態の間
仕切同士の取り合い関係を示す部分断面上面図である。
間仕切同士の取り合い関係を除いては第1の実施の形態
と同じなので説明を省略する。
【0041】第3の実施の形態では第1の実施の形態で
用いられていた間柱4を省略し、間仕切209と間仕切
209とを直接係合させている。
【0042】間仕切壁209のうち、一列に並んで配設
される複数の間仕切壁209のうち片方の端部の間仕切
壁209を除く間仕切壁209の壁面を囲む4端面のう
ち上面と下面と1側面が同一方向への傾斜角を有する傾
斜面となり、残りの1側面が他の側面と平行な傾斜面と
なっており、一方片方の端部の間仕切壁209の壁面を
囲む4端面が同一方向への傾斜角を有する傾斜面となっ
ており、隣接する間仕切209は、間にパッキン213
をはさんで第2の連結部材212で固定されている。第
1の実施の形態と同様に天井、床および内壁面に接する
以外の間仕切および軸組みのすべての取り合い面が互い
に対向する傾斜面となっており、傾斜角を有する全取合
い面にパッキンを挟んで軸組みと間仕切とが連結部材で
締着されている。
【0043】軸組みが、天井に固定された上方横枠と、
床に固定された下方横枠と、内壁面に接し上部と下部と
がそれぞれ上方横枠と下方横枠とに固定された側方縦枠
と、上方横枠のコーナー部分と下方横枠のコーナー部分
とに上部と下部とが固定されたコーナー用縦枠とで構成
され、間柱は必要なく間仕切が間仕切壁のみで構成され
ている。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の効果
は、間仕切と軸組みとの係合面を傾斜面としたので、間
仕切と軸組みとの間の一方向の締着力がパッキンに対す
る押圧力と、軸組みを外方に押す押圧力との二方向の押
圧力として作用するため、シールに使用するパッキン等
の変形により、間仕切側面と軸組み全面で気密性を得る
ことが可能であることである。
【0045】第2の効果は、気密性保持を行なうための
化学的接着、粘着等に依存する現地施工シーラント作業
が不要となり、工数を低減するため、着工から施工完了
までの期間短縮を実現することである。
【0046】第3の効果は、取り外しの際にコーキング
材の切断、剥離を不要とするため、着脱が容易であり、
取外し作業時間が大幅に短縮されることと、一時的な撤
去と復旧に際し各部材の再利用が可能となることであ
る。
【0047】第4の効果は、間仕切壁固定のためのアン
グル等の部材が必要ないので、固定に用いるビス本数の
低減が可能であり取り付け取り外しの手間を節減できる
ことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の間仕切および軸組
みを用いて区画された気密空間の外部から見た部分断面
側面図である。
【図2】図1の間仕切および軸組みの気密空間の内部か
ら見た部分断面側面図である。
【図3】図2のA−AおよびC−C矢視方向の部分断面
図である。
【図4】図2のB−B矢視方向の間仕切壁と間柱と側方
縦枠との部分断面図である。
【図5】図3のA−A断面の部分詳細断面図である。
【図6】図2のC−C断面の部分詳細断面図である。
【図7】コーナー用柱と下方横枠との取付関係を示す模
式的斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の間仕切と床との取
り合い関係を示す部分断面側面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の間仕切同士の取り
合い関係を示す部分断面上面図である。
【図10】従来例の間仕切の天井側軸組みへの取付方法
を示す模式的断面図である。
【図11】従来例の間仕切と間仕切の接合方法を示す模
式的断面図である。
【符号の説明】
1、101 部屋 2、102 隣接部屋 3、103、301 天井 4 間柱 5 側方縦枠 6、106 上方横枠 7 下方横枠 8、108 床 9、109、209 間仕切壁 10 コーナー用縦枠 11、111 第1の連結部材 12、112、212 第2の連結部材 13、113、213 パッキン 14 連結部材用孔 15 建築構造体 16 内壁面 302 軸組み 303 間仕切 304 ビス 305 コーキング 306 Tアングル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月21日(1999.12.
21)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DC02 FA02 FA07 FA11 FA14 FA52 FA53 FA64 GA62 HD01 HE01 KA05 LA03 LA09 MA02 2E125 AA07 AA12 AA53 AA57 AB12 AG02 AG07 AG12 AG13 AG14 AG23 AG34 AG59 BB30 BD01 BE08 BF01 CA03 CA14 CA19 EA01 EA21

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築構造体に設けられた天井と床との間
    の空間に、必要に応じ該建築構造体の内壁面を利用し、
    間仕切と軸組みとを用いて区画された気密空間を形成す
    るための間仕切および軸組みの構造であって、 前記間仕切を構成する間仕切壁の壁面を囲む4端面が同
    一方向への傾斜角を有する傾斜面となり、前記天井、前
    記床および前記内壁面に接する以外の前記間仕切および
    前記軸組みのすべての取り合い面が互いに対向する傾斜
    面となっており、傾斜角を有する全取合い面にパッキン
    を挟んで前記軸組みと前記間仕切とが連結部材で締着さ
    れていることを特徴とする間仕切および軸組みの構造。
  2. 【請求項2】 前記軸組みが、前記天井に固定された上
    方横枠と、前記床に固定された下方横枠と、前記内壁面
    に接し上部と下部とがそれぞれ前記上方横枠と前記下方
    横枠とに固定された側方縦枠と、前記上方横枠のコーナ
    ー部分と前記下方横枠のコーナー部分とに上部と下部と
    が固定されたコーナー用縦枠とで構成され、 前記間仕切が前記間仕切壁と、同方向に隣接する前記間
    仕切壁の間に配接される間柱とで構成される請求項1に
    記載の間仕切および軸組みの構造。
  3. 【請求項3】 建築構造体に設けられた天井と床との間
    の空間に、必要に応じ該建築構造体の内壁面を利用し、
    間仕切と軸組みとを用いて区画された気密空間を形成す
    るための間仕切および軸組みの構造であって、 前記間仕切を構成する間仕切壁の壁面を囲む4端面のう
    ち上面と両側面の3端面が同一方向への傾斜角を有する
    傾斜面となり下面は水平面となっており、前記天井、前
    記床および前記内壁面に接する以外の前記間仕切および
    前記軸組みのすべての取り合い面が互いに対向する傾斜
    面となっており、傾斜角を有する全取合い面と床に接す
    る取合い面とにパッキンを挟んで前記軸組みと前記間仕
    切とが連結部材で締着されていることを特徴とする間仕
    切および軸組みの構造。
  4. 【請求項4】 前記軸組みが、前記天井に固定された上
    方横枠と、前記内壁面に接し上部と下部とがそれぞれ前
    記上方横枠と前記床とに固定された側方縦枠と、前記上
    方横枠のコーナー部分と前記床のコーナー部分とに上部
    と下部とが固定されたコーナー用縦枠とで構成され、 前記間仕切が前記間仕切壁と、同方向に隣接する前記間
    仕切壁の間に配接される間柱とで構成される請求項3に
    記載の間仕切および軸組みの構造。
  5. 【請求項5】 建築構造体に設けられた天井と床との間
    の空間に、必要に応じ該建築構造体の内壁面を利用し、
    間仕切と軸組みとを用いて区画された気密空間を形成す
    るための間仕切および軸組みの構造であって、 前記間仕切を構成する間仕切壁のうち、一列に並んで配
    設される複数の間仕切壁のうち片方の端部の間仕切壁を
    除く間仕切壁の壁面を囲む4端面のうち上面と下面と1
    側面が同一方向への傾斜角を有する傾斜面となり、残り
    の1側面が他の側面と平行な傾斜面となり、片方の端部
    の間仕切壁の壁面を囲む4端面が同一方向への傾斜角を
    有する傾斜面となり、前記天井、前記床および前記内壁
    面に接する以外の前記間仕切および前記軸組みのすべて
    の取り合い面が互いに対向する傾斜面となっており、傾
    斜角を有する全取合い面にパッキンを挟んで前記軸組み
    と前記間仕切とが連結部材で締着されていることを特徴
    とする間仕切および軸組みの構造。
  6. 【請求項6】 前記軸組みが、前記天井に固定された上
    方横枠と、前記床に固定された下方横枠と、前記内壁面
    に接し上部と下部とがそれぞれ前記上方横枠と前記下方
    横枠とに固定された側方縦枠と、前記上方横枠のコーナ
    ー部分と前記下方横枠のコーナー部分とに上部と下部と
    が固定されたコーナー用縦枠とで構成され、 前記間仕切が前記間仕切壁のみで構成される請求項5に
    記載の間仕切および軸組みの構造。
  7. 【請求項7】 前記軸組みと前記間仕切とを締着する前
    記連結部材が前記軸組み側から挿入され、前記連結部材
    用の孔が前記間仕切の前記軸組み側と反対の側の壁面に
    貫通しておらず、前記軸組みと前記間仕切との間の前記
    パッキンが前記間仕切の傾斜面の前記連結部材用の孔の
    外側に配設されている請求項1から請求項6の何れか1
    項に記載の間仕切および軸組みの構造。
  8. 【請求項8】 前記間仕切壁は、前記気密空間に接する
    側の壁面の面積が、隣接する空間に接する側の壁面の面
    積よりも大きくなるように設置されている請求項1から
    請求項6の何れか1項に記載の間仕切および軸組みの構
    造。
  9. 【請求項9】 前記気密空間がクリーンルームである請
    求項1から請求項6の何れか1項に記載の間仕切および
    軸組みの構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103590611A (zh) * 2012-08-13 2014-02-19 张海燕 一种装饰方法和结构
CN105888107A (zh) * 2016-05-23 2016-08-24 青岛海川建设集团有限公司 一种轻质隔墙竖向安装固定结构及其施工方法

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