JP2000144884A - バルコニーの床構造 - Google Patents
バルコニーの床構造Info
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- JP2000144884A JP2000144884A JP10313457A JP31345798A JP2000144884A JP 2000144884 A JP2000144884 A JP 2000144884A JP 10313457 A JP10313457 A JP 10313457A JP 31345798 A JP31345798 A JP 31345798A JP 2000144884 A JP2000144884 A JP 2000144884A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 その目的は、バルコニーを有する住宅等の建
物において、排水溝が設けられた床面の水勾配の傾きの
高低差を小さくして容易に施工することができるバルコ
ニーの床構造を提供すること。 【解決手段】 インナーバルコニーの床面52に、該床
面52を流れる水を集水する排水溝54が設けられてい
るバルコニーの床構造を、排水溝54はバルコニーの床
面52の外側の先端部52aおよび内側の基端部52b
とのほぼ中間に配設され、床面52には、外側の先端部
52aおよび内側の基端部52bから排水溝54に向か
って下がるように勾配が付けられている構成とした。排
水溝が水勾配が付けられている床面の先端部または基端
部に設けられている構成と比べて、排水溝54からバル
コニーの床面52の先端部52aおよび基端部52bま
での勾配が付けられてる床面52の勾配方向の長さが短
くなっている。
物において、排水溝が設けられた床面の水勾配の傾きの
高低差を小さくして容易に施工することができるバルコ
ニーの床構造を提供すること。 【解決手段】 インナーバルコニーの床面52に、該床
面52を流れる水を集水する排水溝54が設けられてい
るバルコニーの床構造を、排水溝54はバルコニーの床
面52の外側の先端部52aおよび内側の基端部52b
とのほぼ中間に配設され、床面52には、外側の先端部
52aおよび内側の基端部52bから排水溝54に向か
って下がるように勾配が付けられている構成とした。排
水溝が水勾配が付けられている床面の先端部または基端
部に設けられている構成と比べて、排水溝54からバル
コニーの床面52の先端部52aおよび基端部52bま
での勾配が付けられてる床面52の勾配方向の長さが短
くなっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルコニーの床構
造に関し、詳細にはバルコニーの床面に該床面を流れる
水を集水する排水溝が設けられたバルコニーの床構造に
関するものである。
造に関し、詳細にはバルコニーの床面に該床面を流れる
水を集水する排水溝が設けられたバルコニーの床構造に
関するものである。
【0002】
【背景の技術】住宅などの建築物は、施工現場の環境や
施主の要望などに基づき、様々なデザイン的特色あるい
は実用的特色を備えている。その一つとして、建物の躯
体の外側に張り出して設けられたバルコニーを備えた住
宅がある。一般的にバルコニーの床には、該バルコニー
床面の水を回収する排水溝が、該バルコニーの先端部、
若しくは基端部に設けられている。
施主の要望などに基づき、様々なデザイン的特色あるい
は実用的特色を備えている。その一つとして、建物の躯
体の外側に張り出して設けられたバルコニーを備えた住
宅がある。一般的にバルコニーの床には、該バルコニー
床面の水を回収する排水溝が、該バルコニーの先端部、
若しくは基端部に設けられている。
【0003】例えば、特開平5−25852号公報に示
すように、バルコニーの底部に、バルコニー床面と、こ
の床面の屋内側(躯体側)の基端部に設けられ、該床面
を流れる水を回収する排水溝とを備えた防水パンが配置
された構成が挙げられる。この防水パンの上面(バルコ
ニーの床面)には、バルコニーの水を排水溝に案内する
ために、排水溝側が低くなるように勾配が付けられ、ま
た上面の上部にはほぼ水平に簀の子が設けられている。
また、この排水溝には排水孔が設けられており、この排
水孔には、下方に水を流下させて、外部に排水するため
の排水管が接続されている。このように排水溝に接続さ
れる排水管は通常、躯体の外側に配設されている。
すように、バルコニーの底部に、バルコニー床面と、こ
の床面の屋内側(躯体側)の基端部に設けられ、該床面
を流れる水を回収する排水溝とを備えた防水パンが配置
された構成が挙げられる。この防水パンの上面(バルコ
ニーの床面)には、バルコニーの水を排水溝に案内する
ために、排水溝側が低くなるように勾配が付けられ、ま
た上面の上部にはほぼ水平に簀の子が設けられている。
また、この排水溝には排水孔が設けられており、この排
水孔には、下方に水を流下させて、外部に排水するため
の排水管が接続されている。このように排水溝に接続さ
れる排水管は通常、躯体の外側に配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、水勾配が付
けられた床面に排水溝が設けられているバルコニーにお
いては、該水勾配は所定の勾配角度となるように構成さ
れている。このため、上述したように排水溝が、水勾配
が付けられたバルコニーの床面の端部に設けられている
バルコニーの床構造では、床面の勾配方向の長さが長く
なると、この勾配方向の長さに比例して、水勾配の傾き
の高低差が大きくなる。
けられた床面に排水溝が設けられているバルコニーにお
いては、該水勾配は所定の勾配角度となるように構成さ
れている。このため、上述したように排水溝が、水勾配
が付けられたバルコニーの床面の端部に設けられている
バルコニーの床構造では、床面の勾配方向の長さが長く
なると、この勾配方向の長さに比例して、水勾配の傾き
の高低差が大きくなる。
【0005】その結果、水勾配が付けられた床面の勾配
方向の端部のうち上側の端部が、バルコニーに出入りす
る開口部の下端を越えてしまう場合がある。これに対応
するためには前記開口部の下端を高くするか、バルコニ
ーの床面の取付位置を変更するなど設計変更を余儀なく
ことになり施工が煩雑なものとなってしまう。また、上
記構成の床構造では、排水溝に接続されている排水管が
躯体の外側に配設された状態となっているので、建物の
外観がすっきりしない。
方向の端部のうち上側の端部が、バルコニーに出入りす
る開口部の下端を越えてしまう場合がある。これに対応
するためには前記開口部の下端を高くするか、バルコニ
ーの床面の取付位置を変更するなど設計変更を余儀なく
ことになり施工が煩雑なものとなってしまう。また、上
記構成の床構造では、排水溝に接続されている排水管が
躯体の外側に配設された状態となっているので、建物の
外観がすっきりしない。
【0006】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
で、その目的は、バルコニーを有する住宅等の建物にお
いて、排水溝が設けられた床面の水勾配の傾きの高低差
を小さくして容易に施工することができるバルコニーの
床構造を提供することである。また、バルコニーの有す
る排水溝に接続された排水管が外部に露出することで該
建物の美観を損なうことがないバルコニーの床構造を提
供することにある。
で、その目的は、バルコニーを有する住宅等の建物にお
いて、排水溝が設けられた床面の水勾配の傾きの高低差
を小さくして容易に施工することができるバルコニーの
床構造を提供することである。また、バルコニーの有す
る排水溝に接続された排水管が外部に露出することで該
建物の美観を損なうことがないバルコニーの床構造を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、図3に示すように、バ
ルコニーの床面52に、該床面52を流れる水を集水す
る排水溝54が設けられているバルコニーの床構造であ
って、前記排水溝54は前記バルコニーの床面52の外
側の先端部52aおよび内側の基端部52bから離間し
て配設され、前記床面52には、前記外側の先端部52
aおよび内側の基端部52bから前記排水溝54に向か
って下がるように勾配が付けられているものである。
請求項1記載の発明は、例えば、図3に示すように、バ
ルコニーの床面52に、該床面52を流れる水を集水す
る排水溝54が設けられているバルコニーの床構造であ
って、前記排水溝54は前記バルコニーの床面52の外
側の先端部52aおよび内側の基端部52bから離間し
て配設され、前記床面52には、前記外側の先端部52
aおよび内側の基端部52bから前記排水溝54に向か
って下がるように勾配が付けられているものである。
【0008】上記バルコニーは、床面の下部に排水溝が
設けられているものであるならば、どの様なものでも良
く、ルーフバルコニーやインナーバルコニーなどであっ
てもよい。
設けられているものであるならば、どの様なものでも良
く、ルーフバルコニーやインナーバルコニーなどであっ
てもよい。
【0009】請求項1記載のバルコニーの床構造にあっ
ては、前記排水溝54が前記バルコニーの床面52の外
側の先端部52aおよび内側の基端部52bから離間し
て配設され、前記床面52には、前記外側の先端部52
aおよび内側の基端部52bから前記排水溝54に向か
って下がるように勾配が付けられているので、前記排水
溝が床面の先端部または基端部に設けられ、該床面に排
水溝に向かって下がる水勾配が付けられている構成と比
べて、前記排水溝54からバルコニーの床面52の先端
部52aおよび基端部52bまでの勾配が付けられてい
る床面52の勾配方向の長さが短くなる。
ては、前記排水溝54が前記バルコニーの床面52の外
側の先端部52aおよび内側の基端部52bから離間し
て配設され、前記床面52には、前記外側の先端部52
aおよび内側の基端部52bから前記排水溝54に向か
って下がるように勾配が付けられているので、前記排水
溝が床面の先端部または基端部に設けられ、該床面に排
水溝に向かって下がる水勾配が付けられている構成と比
べて、前記排水溝54からバルコニーの床面52の先端
部52aおよび基端部52bまでの勾配が付けられてい
る床面52の勾配方向の長さが短くなる。
【0010】したがって、前記床面52の勾配角度が所
定の角度に決められている場合、バルコニーの床面の先
端部あるいは基端部に排水溝が設けられている構成よ
り、前記床面の勾配方向のそれぞれの端部の高低差を小
さくすることができる。つまり、水勾配の傾きの高低差
を小さくすることができる。その結果、バルコニーの床
面の先端部方向の長さが長くなっても、該床面の端部が
バルコニーに出入りする開口部の下端を越えることがな
く、前記開口部の下端を高くしたり、バルコニーの床面
の取付位置を変更するなどの設計変更を行うことなく、
容易にバルコニーを施工することができる。
定の角度に決められている場合、バルコニーの床面の先
端部あるいは基端部に排水溝が設けられている構成よ
り、前記床面の勾配方向のそれぞれの端部の高低差を小
さくすることができる。つまり、水勾配の傾きの高低差
を小さくすることができる。その結果、バルコニーの床
面の先端部方向の長さが長くなっても、該床面の端部が
バルコニーに出入りする開口部の下端を越えることがな
く、前記開口部の下端を高くしたり、バルコニーの床面
の取付位置を変更するなどの設計変更を行うことなく、
容易にバルコニーを施工することができる。
【0011】請求項2記載の発明は、例えば、図3に示
すように、請求項1記載のバルコニーの床構造におい
て、排水溝54は、前記床面52の先端部52aと基端
部52bとのほぼ中間に設けられているものである。
すように、請求項1記載のバルコニーの床構造におい
て、排水溝54は、前記床面52の先端部52aと基端
部52bとのほぼ中間に設けられているものである。
【0012】請求項2記載のバルコニーの床構造にあっ
ては、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることがで
きるとともに、前記床面52の先端部52aと基端部5
2bとのほぼ中間に設けられているので、床面52の水
勾配の傾きの高低差を極めて小さくすることができ、該
排水溝54が屋外側に設けられているものと比べて、暖
められ、寒地であっても凍りにくい。
ては、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることがで
きるとともに、前記床面52の先端部52aと基端部5
2bとのほぼ中間に設けられているので、床面52の水
勾配の傾きの高低差を極めて小さくすることができ、該
排水溝54が屋外側に設けられているものと比べて、暖
められ、寒地であっても凍りにくい。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
のいずれかに記載のバルコニーの床構造において、例え
ば、図3に示すように、床面52の上部には、ほぼ水平
に設けられた床部被覆材60が敷設され、この床部被覆
材60は透水性を有しているものである。
のいずれかに記載のバルコニーの床構造において、例え
ば、図3に示すように、床面52の上部には、ほぼ水平
に設けられた床部被覆材60が敷設され、この床部被覆
材60は透水性を有しているものである。
【0014】請求項3記載のバルコニーの床構造にあっ
ては、請求項1または2のいずれかに記載の発明と同様
の効果を得ることができるとともに、バルコニーの床面
52の上部に、透水性を有する床部被覆材60が敷設さ
れているので、床部被覆材60の上面に雨水などがあっ
ても、該床部被覆材60を通過して下部の床面52に流
れて前記排水溝54により集水することができるととも
に、排水溝54が設けれられている前記バルコニーの床
面52が外部に露出することがなく見栄えがよい。
ては、請求項1または2のいずれかに記載の発明と同様
の効果を得ることができるとともに、バルコニーの床面
52の上部に、透水性を有する床部被覆材60が敷設さ
れているので、床部被覆材60の上面に雨水などがあっ
ても、該床部被覆材60を通過して下部の床面52に流
れて前記排水溝54により集水することができるととも
に、排水溝54が設けれられている前記バルコニーの床
面52が外部に露出することがなく見栄えがよい。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載のバルコニーの床構造において、例えば、
図1に示すように、排水溝54は、建物の外壁面36a
より屋内側を通り下方に向かって配設されている排水管
59に接続されていることを特徴とする。
ずれかに記載のバルコニーの床構造において、例えば、
図1に示すように、排水溝54は、建物の外壁面36a
より屋内側を通り下方に向かって配設されている排水管
59に接続されていることを特徴とする。
【0016】請求項4記載のバルコニーの床構造にあっ
ては、請求項1〜3のいすれかに記載の発明と同様の効
果を得ることができるとともに、排水溝54が建物の外
壁面より屋内側を通り下方に向かって配設されている排
水管59に接続されているので、該排水管59により、
前記排水溝54を介して集水された前記バルコニーの床
面52を流れる水を下方に案内することができるととも
に、前記バルコニーの床面52を流れる水を下方に案内
する排水管59が屋外に露出することがない。その結
果、前記排水管59が屋外に露出して邪魔になることが
なく、外気に晒されることがないので、痛みにくく、加
えて、該バルコニーを有する建物の外観がすっきりと
し、該建物の意匠性の向上をはかった状態で前記バルコ
ニーの排水溝の水を外部に排水することができる。
ては、請求項1〜3のいすれかに記載の発明と同様の効
果を得ることができるとともに、排水溝54が建物の外
壁面より屋内側を通り下方に向かって配設されている排
水管59に接続されているので、該排水管59により、
前記排水溝54を介して集水された前記バルコニーの床
面52を流れる水を下方に案内することができるととも
に、前記バルコニーの床面52を流れる水を下方に案内
する排水管59が屋外に露出することがない。その結
果、前記排水管59が屋外に露出して邪魔になることが
なく、外気に晒されることがないので、痛みにくく、加
えて、該バルコニーを有する建物の外観がすっきりと
し、該建物の意匠性の向上をはかった状態で前記バルコ
ニーの排水溝の水を外部に排水することができる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載のバルコニーの床構造において、例えば、
図3に示すように、前記バルコニー30はインナーバル
コニー30であることを特徴としている。
ずれかに記載のバルコニーの床構造において、例えば、
図3に示すように、前記バルコニー30はインナーバル
コニー30であることを特徴としている。
【0018】インナーバルコニーとは、建物の外壁に形
成された凹所に設けられ、上部が屋根などの張り出し部
材により覆われているものものである。
成された凹所に設けられ、上部が屋根などの張り出し部
材により覆われているものものである。
【0019】請求項5記載のバルコニーの床構造にあっ
ては、請求項1〜4のいずれかに記載の発明と同様の効
果を得ることができるとともに、バルコニーがインナー
バルコニーであるので、前記インナーバルコニーの床面
の勾配方向の長さが長くなっても、勾配方向の両端部の
高低差が大きくなることがなく、該インナーバルコニー
の床面の高さの設計変更することがないので、天井高が
変化せず天井が高い状態のインナーバルコニーを形成す
ることができる。
ては、請求項1〜4のいずれかに記載の発明と同様の効
果を得ることができるとともに、バルコニーがインナー
バルコニーであるので、前記インナーバルコニーの床面
の勾配方向の長さが長くなっても、勾配方向の両端部の
高低差が大きくなることがなく、該インナーバルコニー
の床面の高さの設計変更することがないので、天井高が
変化せず天井が高い状態のインナーバルコニーを形成す
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るバルコニー
の床構造の実施の形態を図1から図3に基づいて説明す
る。なお、本発明に係るバルコニーの床構造は、バルコ
ニーを有する建物であるならば、どの様に構成された建
物に適用してもよいが、本実施の形態では、木質パネル
工法により施工された2階建ての住宅に適用して説明す
る。また、この木質パネルは、桟材を矩形枠状に組んで
なる枠体の表裏両面のうち少なくとも表面に合板等の面
材を貼設したもので、前記枠体内には必要に応じて補助
桟材が縦横に組み付けられているものである。
の床構造の実施の形態を図1から図3に基づいて説明す
る。なお、本発明に係るバルコニーの床構造は、バルコ
ニーを有する建物であるならば、どの様に構成された建
物に適用してもよいが、本実施の形態では、木質パネル
工法により施工された2階建ての住宅に適用して説明す
る。また、この木質パネルは、桟材を矩形枠状に組んで
なる枠体の表裏両面のうち少なくとも表面に合板等の面
材を貼設したもので、前記枠体内には必要に応じて補助
桟材が縦横に組み付けられているものである。
【0021】まず、図1及び図2を用いて、本発明に係
るバルコニーの床構造を適用した住宅の構成について説
明する。
るバルコニーの床構造を適用した住宅の構成について説
明する。
【0022】図1は本発明に係るバルコニーの床構造が
適用されている住宅の1階の間取りを示す平面図であ
る。この図において、符号2は玄関を示す。この玄関2
の有する玄関土間2aの東側には玄関ホール3が配設さ
れており、この玄関ホール3の北側には、玄関土間2a
の北側に配設された便所4に行き来するための廊下5が
配設されている。
適用されている住宅の1階の間取りを示す平面図であ
る。この図において、符号2は玄関を示す。この玄関2
の有する玄関土間2aの東側には玄関ホール3が配設さ
れており、この玄関ホール3の北側には、玄関土間2a
の北側に配設された便所4に行き来するための廊下5が
配設されている。
【0023】玄関ホール3および廊下5に隣接して東側
に、2階に至る折り返し階段6の下階段6aが配設さ
れ、この下階段6aの東側には、折り返し階段6の上階
段6b(図2参照。)の下方に配置された収納部7が設
けられている。この収納部7は、東側で、北側端部で西
側に折曲し、その折曲した部分が階段6の北側に位置し
ている平面視L字状の収納部8に面しており、このL字
状の収納部8の東側には和室9が配設されている。
に、2階に至る折り返し階段6の下階段6aが配設さ
れ、この下階段6aの東側には、折り返し階段6の上階
段6b(図2参照。)の下方に配置された収納部7が設
けられている。この収納部7は、東側で、北側端部で西
側に折曲し、その折曲した部分が階段6の北側に位置し
ている平面視L字状の収納部8に面しており、このL字
状の収納部8の東側には和室9が配設されている。
【0024】この和室9と下階段6aおよび収納部7の
南側には居間兼食堂10が配設されている。この居間兼
食堂10の西側には、開口部11により該居間兼食堂1
0と連通した状態で台所12が配設されている。また、
居間兼食堂10の南側には、住宅1の南側の外壁14の
中央部に位置し、かつ前面部(外壁)13aが南側の外
壁14より外方に張り出したアルコーブ13が配設され
ている。
南側には居間兼食堂10が配設されている。この居間兼
食堂10の西側には、開口部11により該居間兼食堂1
0と連通した状態で台所12が配設されている。また、
居間兼食堂10の南側には、住宅1の南側の外壁14の
中央部に位置し、かつ前面部(外壁)13aが南側の外
壁14より外方に張り出したアルコーブ13が配設され
ている。
【0025】このアルコーブ13は、屋内に配設され、
中央に開口部16が形成された平面コ字状の間仕切壁1
5により、居間兼食堂10および台所12と仕切られて
いる。この間仕切壁15の奥側(北側)の内壁15aに
形成されている開口部16は、居間兼食堂10とアルコ
ーブ13とを連通させるものである。なお、このアルコ
ーブ13の上部にはインナーバルコニー30が配設され
ており、(図2及び図3参照。)、アルコーブ13内部
の北西側の隅には、インナーバルコニー床の排水を行う
排水管59(59b)が配設されたパイプスペース18
が設けられている。
中央に開口部16が形成された平面コ字状の間仕切壁1
5により、居間兼食堂10および台所12と仕切られて
いる。この間仕切壁15の奥側(北側)の内壁15aに
形成されている開口部16は、居間兼食堂10とアルコ
ーブ13とを連通させるものである。なお、このアルコ
ーブ13の上部にはインナーバルコニー30が配設され
ており、(図2及び図3参照。)、アルコーブ13内部
の北西側の隅には、インナーバルコニー床の排水を行う
排水管59(59b)が配設されたパイプスペース18
が設けられている。
【0026】図2は、同住宅の2階の間取りを示す平面
図である。階段6の西側には便所21配設され、この便
所21の西側には浴室22が配設されている。この浴室
22は、該浴室22の南側に配設されている洗面所23
から行き来可能に設けられているものである。
図である。階段6の西側には便所21配設され、この便
所21の西側には浴室22が配設されている。この浴室
22は、該浴室22の南側に配設されている洗面所23
から行き来可能に設けられているものである。
【0027】また、階段6の東側には第1の部屋24が
配設され、この第1の部屋24の南側には、該第1の部
屋24と連通して第2の部屋25が配設されている。こ
れら第1および第2の部屋24,25へは、階段6の上
階段6bの登り口26aに接続され、かつ、階段6の南
側に配設され東南方向に延在する2階廊下26の東側の
端部26bから出入りできるようになっている。
配設され、この第1の部屋24の南側には、該第1の部
屋24と連通して第2の部屋25が配設されている。こ
れら第1および第2の部屋24,25へは、階段6の上
階段6bの登り口26aに接続され、かつ、階段6の南
側に配設され東南方向に延在する2階廊下26の東側の
端部26bから出入りできるようになっている。
【0028】さらに、第2の部屋25の西側には、第3
の部屋27が配設され、この第3の部屋27には、第2
の部屋25と第3の部屋27とを仕切るようにクロゼッ
ト27aが設けられている。第2および第3の部屋2
5,27の南側には、これら第2及び第3の部屋25,
27に跨って、先端部30aが外壁14の外壁面より外
方に張り出した状態でインナーバルコニー30が配設さ
れている。
の部屋27が配設され、この第3の部屋27には、第2
の部屋25と第3の部屋27とを仕切るようにクロゼッ
ト27aが設けられている。第2および第3の部屋2
5,27の南側には、これら第2及び第3の部屋25,
27に跨って、先端部30aが外壁14の外壁面より外
方に張り出した状態でインナーバルコニー30が配設さ
れている。
【0029】このインナーバルコニー30は外壁14に
形成された凹所14aに設けられているものであり、凹
所14aは外壁14の内側で、平面視してコ字状に配設
された外壁31,32,33によって3方から囲まれ、
上部は図示しないが屋根によって覆われている。
形成された凹所14aに設けられているものであり、凹
所14aは外壁14の内側で、平面視してコ字状に配設
された外壁31,32,33によって3方から囲まれ、
上部は図示しないが屋根によって覆われている。
【0030】外壁32はインナーバルコニー30の基端
部30a側の外壁であり、該インナーバルコニー30の
背面を形成している。この外壁32には、該インナーバ
ルコニー30と第2及び第3の部屋25,27のそれぞ
れと連通する開口部32a,32bが設けられており、
これら開口部32a,32bには引き違い窓73,77
3aが取り付けられている。
部30a側の外壁であり、該インナーバルコニー30の
背面を形成している。この外壁32には、該インナーバ
ルコニー30と第2及び第3の部屋25,27のそれぞ
れと連通する開口部32a,32bが設けられており、
これら開口部32a,32bには引き違い窓73,77
3aが取り付けられている。
【0031】このインナーバルコニー30は、引き違い
窓73,73aを介して第2及び第3の部屋25,27
から行き来自在に設けられている。また、外壁31,3
3は南北方向に延在し、それぞれ一端部31a,33a
で外壁14と、該外壁14と直交するように接続された
状態で設けられているものである。そして、これら外壁
31,33の正面側の端部(一端部30a,33a)に
は、外壁14から外方に張り出すように平面視してコ字
状の手摺壁部35が取り付けられた状態となっている。
窓73,73aを介して第2及び第3の部屋25,27
から行き来自在に設けられている。また、外壁31,3
3は南北方向に延在し、それぞれ一端部31a,33a
で外壁14と、該外壁14と直交するように接続された
状態で設けられているものである。そして、これら外壁
31,33の正面側の端部(一端部30a,33a)に
は、外壁14から外方に張り出すように平面視してコ字
状の手摺壁部35が取り付けられた状態となっている。
【0032】このインナーバルコニーの床構造50を図
3に示す。図3は図2におけるインナーバルコニーの床
構造50の要部を示すA−A線矢視側断面図である。2
階の床部を構成している2階床パネル51の上部に、イ
ンナーバルコニー(バルコニー)の床面52(52A,
52B)とこの床面52(52A,52B)を流れる水
を集水する排水溝54とを有するバルコニー床部55が
設けられ、このバルコニー床部55の上部には透水性を
有する簀の子(床部被覆材)60が敷設されている。図
中、71は1階のアルコーブ13の天井裏、72は天井
裏換気用の配管、73は上述したように、インナーバル
コニーと第2の部屋25とを仕切る外壁32の開口部3
2aに取り付けられている引き違い窓である。
3に示す。図3は図2におけるインナーバルコニーの床
構造50の要部を示すA−A線矢視側断面図である。2
階の床部を構成している2階床パネル51の上部に、イ
ンナーバルコニー(バルコニー)の床面52(52A,
52B)とこの床面52(52A,52B)を流れる水
を集水する排水溝54とを有するバルコニー床部55が
設けられ、このバルコニー床部55の上部には透水性を
有する簀の子(床部被覆材)60が敷設されている。図
中、71は1階のアルコーブ13の天井裏、72は天井
裏換気用の配管、73は上述したように、インナーバル
コニーと第2の部屋25とを仕切る外壁32の開口部3
2aに取り付けられている引き違い窓である。
【0033】排水溝54は、インナーバルコニー30の
先端30a側に配置されている手摺壁36を構成する手
摺壁パネルと、基端部30a側に配置された壁体32と
の間に設けられたバルコニーの床部55の床面52(5
2A,52B)に、バルコニーの床面52A,52Bの
外側の先端部52aおよび内側の基端部52bから離間
して配設されている。詳細には、この排水溝54は、イ
ンナーバルコニーの床面52の先端部52aと基端部5
2bとのほぼ中間に、かつ該インナーバルコニー30の
横方向、つまり、住宅の東西方向に延在するように配置
されている。なお、手摺壁36の外面(外壁面)36a
は1階のアルコーブ13の前面部13aの外面と面一に
設けられている。
先端30a側に配置されている手摺壁36を構成する手
摺壁パネルと、基端部30a側に配置された壁体32と
の間に設けられたバルコニーの床部55の床面52(5
2A,52B)に、バルコニーの床面52A,52Bの
外側の先端部52aおよび内側の基端部52bから離間
して配設されている。詳細には、この排水溝54は、イ
ンナーバルコニーの床面52の先端部52aと基端部5
2bとのほぼ中間に、かつ該インナーバルコニー30の
横方向、つまり、住宅の東西方向に延在するように配置
されている。なお、手摺壁36の外面(外壁面)36a
は1階のアルコーブ13の前面部13aの外面と面一に
設けられている。
【0034】そして、インナーバルコニーの床面52に
は、インナーバルコニーの床面52の先端部52aおよ
び基端部52bから排水溝54に向かって下がるように
水勾配が付けられており、該床面52を流れる水が排水
溝54に案内されるように構成されている。言い換えれ
ば、インナーバルコニーの床面52は、排水溝54によ
って区切られる2つの床面52A,52Bを有し、イン
ナーバルコニーの先端部側の床面52Aは一端部(バル
コニーの床面の先端部52a)が手摺壁36に接合さ
れ、他端部が排水溝54の外側(バルコニーの先端側)
の上縁部54aに下がり勾配が付けられた状態で接続さ
れている。また、インナーバルコニーの基端部側の床面
52Bは一端部(バルコニーの床面の基端部52b)が
インナーバルコニーの後方に配置されている壁体32に
接合され、他端部が排水溝54の内側(バルコニーの基
端部側)の上縁部54bに下がり勾配が付けられた状態
で接合されている。なお、床面に付けられる勾配は、ど
のような角度で付けられていてもよいが、この実施の形
態では、水勾配を20分の1勾配としている。
は、インナーバルコニーの床面52の先端部52aおよ
び基端部52bから排水溝54に向かって下がるように
水勾配が付けられており、該床面52を流れる水が排水
溝54に案内されるように構成されている。言い換えれ
ば、インナーバルコニーの床面52は、排水溝54によ
って区切られる2つの床面52A,52Bを有し、イン
ナーバルコニーの先端部側の床面52Aは一端部(バル
コニーの床面の先端部52a)が手摺壁36に接合さ
れ、他端部が排水溝54の外側(バルコニーの先端側)
の上縁部54aに下がり勾配が付けられた状態で接続さ
れている。また、インナーバルコニーの基端部側の床面
52Bは一端部(バルコニーの床面の基端部52b)が
インナーバルコニーの後方に配置されている壁体32に
接合され、他端部が排水溝54の内側(バルコニーの基
端部側)の上縁部54bに下がり勾配が付けられた状態
で接合されている。なお、床面に付けられる勾配は、ど
のような角度で付けられていてもよいが、この実施の形
態では、水勾配を20分の1勾配としている。
【0035】なお、インナーバルコニーの床面52A,
52Bは床面材55a,55bの上面であり、これら床
面材55a,55bは、防水性を有するように構成され
ているものであり、この実施の形態では合板の上に防水
シート、断熱材、防水シートおよび板金を積層して構成
されている。また、排水溝54を形成している側壁54
d,54dおよび底部54eも、同様に構成された板材
で構成されているものである。
52Bは床面材55a,55bの上面であり、これら床
面材55a,55bは、防水性を有するように構成され
ているものであり、この実施の形態では合板の上に防水
シート、断熱材、防水シートおよび板金を積層して構成
されている。また、排水溝54を形成している側壁54
d,54dおよび底部54eも、同様に構成された板材
で構成されているものである。
【0036】また、上述した床面材55a,55bは、
該床面材55a,55bの下部で、上面に勾配が付けら
れている勾配材77,77aにより支持されている。こ
の勾配材77,77aは、2階の床部を構成している2
階床パネル51上に、床面材55a,55bの勾配方向
と直交する方向、つまり排水溝54の延在方向に、所定
間隔を空けて複数配設されており、両端部面にそれぞれ
高さのことなる桟材78.79が取り付けられている。
ここでは桟材79より桟材78の上面の位置が低くなっ
ている。
該床面材55a,55bの下部で、上面に勾配が付けら
れている勾配材77,77aにより支持されている。こ
の勾配材77,77aは、2階の床部を構成している2
階床パネル51上に、床面材55a,55bの勾配方向
と直交する方向、つまり排水溝54の延在方向に、所定
間隔を空けて複数配設されており、両端部面にそれぞれ
高さのことなる桟材78.79が取り付けられている。
ここでは桟材79より桟材78の上面の位置が低くなっ
ている。
【0037】このように構成されたインナーバルコニー
の床部55の上部に敷設されている簀の子(床部被覆
材)60は、該バルコニー床部55を上方から覆うよう
に設けられているものであり、この簀の子60上面から
雨水等の水が下方に流れ、バルコニーの床面52(52
A,52B)に至るように構成されている。この簀の子
60により、排水溝52と水勾配が付けられた床面52
とを隠した状態となり、見栄えがよい。また、この簀の
子60は下部で、手摺壁36と、開口部32aが設けら
れている壁体32との間に架設されている支持部材77
により支持されている。この支持部材77は、インナー
バルコニーの床部55の上部で、排水溝52の延在方向
に所定間隔をあけて複数配設されている。(図示省
略。)
の床部55の上部に敷設されている簀の子(床部被覆
材)60は、該バルコニー床部55を上方から覆うよう
に設けられているものであり、この簀の子60上面から
雨水等の水が下方に流れ、バルコニーの床面52(52
A,52B)に至るように構成されている。この簀の子
60により、排水溝52と水勾配が付けられた床面52
とを隠した状態となり、見栄えがよい。また、この簀の
子60は下部で、手摺壁36と、開口部32aが設けら
れている壁体32との間に架設されている支持部材77
により支持されている。この支持部材77は、インナー
バルコニーの床部55の上部で、排水溝52の延在方向
に所定間隔をあけて複数配設されている。(図示省
略。)
【0038】また、排水溝54には、図2に示すよう
に、端部54c(西側の端部)に排水孔57が形成され
ており、この排水孔57は、1階のアルコーブ13の前
面13aと面一の手摺壁の外面より屋内側を通り下方に
向かって配設されている排水管59に接続されている。
に、端部54c(西側の端部)に排水孔57が形成され
ており、この排水孔57は、1階のアルコーブ13の前
面13aと面一の手摺壁の外面より屋内側を通り下方に
向かって配設されている排水管59に接続されている。
【0039】この排水管59は、図1に示すように、住
宅内のパイプスペース18内に配管されて、バルコニー
の床面52を流れる水を下方に案内している。この排水
管59は前記排水孔57から内側に、ほぼ水平方向に配
置されている水平管59a(図2参照。)と該水平管5
9aからパイプスペース18内に鉛直方向に挿通された
鉛直管59b(図1参照。)とを有している。このよう
に排水管59が屋外に露出して邪魔になることがなく、
外気に晒されることがないので、痛みにくい。加えて、
該バルコニー30を有する住宅1の外観がすっきりと
し、該建物の意匠性の向上をはかることができる。な
お、水平管59aは、ほぼ水平に配設されているもので
あるが、鉛直管59b側に若干傾くように取り付けられ
ていることが好ましい。排水の便を図るためである。
宅内のパイプスペース18内に配管されて、バルコニー
の床面52を流れる水を下方に案内している。この排水
管59は前記排水孔57から内側に、ほぼ水平方向に配
置されている水平管59a(図2参照。)と該水平管5
9aからパイプスペース18内に鉛直方向に挿通された
鉛直管59b(図1参照。)とを有している。このよう
に排水管59が屋外に露出して邪魔になることがなく、
外気に晒されることがないので、痛みにくい。加えて、
該バルコニー30を有する住宅1の外観がすっきりと
し、該建物の意匠性の向上をはかることができる。な
お、水平管59aは、ほぼ水平に配設されているもので
あるが、鉛直管59b側に若干傾くように取り付けられ
ていることが好ましい。排水の便を図るためである。
【0040】上述したように構成された実施の形態にお
けるバルコニーの床構造50によれば、排水溝54がイ
ンナーバルコニー30の床面52の外側の先端部52a
および内側の基端部52bのほぼ中間に配設され、この
床面52には、インナーバルコニーの床面52の先端部
52aおよびバルコニーの基端部52bから排水溝54
に向かって下がるように勾配が付けられているので、排
水溝がインナーバルコニーの床面の先端部または基端部
に設けられている構成と比べて、排水溝54からインナ
ーバルコニーの床面52の先端部52aおよび基端部5
2bまでの勾配が付けられている床面52A,52Bの
勾配方向の長さが短くなる。
けるバルコニーの床構造50によれば、排水溝54がイ
ンナーバルコニー30の床面52の外側の先端部52a
および内側の基端部52bのほぼ中間に配設され、この
床面52には、インナーバルコニーの床面52の先端部
52aおよびバルコニーの基端部52bから排水溝54
に向かって下がるように勾配が付けられているので、排
水溝がインナーバルコニーの床面の先端部または基端部
に設けられている構成と比べて、排水溝54からインナ
ーバルコニーの床面52の先端部52aおよび基端部5
2bまでの勾配が付けられている床面52A,52Bの
勾配方向の長さが短くなる。
【0041】したがって、インナーバルコニー30の床
面52に付けられる勾配角度を所定の角度として、床面
52の勾配方向の長さを長くしても、インナーバルコニ
ーの床面の先端部あるいは基端部に排水溝が設けられて
いる構成より、インナーバルコニーの床面52の水勾配
の傾きの高低差(上記実施の形態では、図3では、52
aと54a、52bと54bのそれぞれの高低差)を小
さくすることができる。その結果、バルコニーを施工す
る際、水勾配が付けられたインナーバルコニーの床面5
2の上側の端部(先端部52a,基端部52b)の高さ
位置が、壁体32の開口部32aの下端を越えることが
なく、開口部32aの下端の位置を高くしたり、またイ
ンナーバルコニーの床面を高くしたりするなどの設計変
更を行うことなく、容易にバルコニーを施工することが
できる。さらに、インナーバルコニー30の床面52を
高くすることがないので、インナーバルコニー30の天
井高も変更されることがない。
面52に付けられる勾配角度を所定の角度として、床面
52の勾配方向の長さを長くしても、インナーバルコニ
ーの床面の先端部あるいは基端部に排水溝が設けられて
いる構成より、インナーバルコニーの床面52の水勾配
の傾きの高低差(上記実施の形態では、図3では、52
aと54a、52bと54bのそれぞれの高低差)を小
さくすることができる。その結果、バルコニーを施工す
る際、水勾配が付けられたインナーバルコニーの床面5
2の上側の端部(先端部52a,基端部52b)の高さ
位置が、壁体32の開口部32aの下端を越えることが
なく、開口部32aの下端の位置を高くしたり、またイ
ンナーバルコニーの床面を高くしたりするなどの設計変
更を行うことなく、容易にバルコニーを施工することが
できる。さらに、インナーバルコニー30の床面52を
高くすることがないので、インナーバルコニー30の天
井高も変更されることがない。
【0042】なお、以上の実施の形態例においては、バ
ルコニーをインナーバルコニーとしたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、ルーフバルコニーや通常の
バルコニーに適用してもよい。
ルコニーをインナーバルコニーとしたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、ルーフバルコニーや通常の
バルコニーに適用してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のバルコニ
ーの床構造によれば、前記排水溝が前記バルコニーの床
面の外側の先端部および内側の基端部から離間して配設
され、前記床面には、前記バルコニーの先端部およびバ
ルコニーの基端部から前記排水溝に向かって下がるよう
に勾配が付けられているので、排水溝が床面の先端部ま
たは基端部に設けられ、該床面に排水溝に向かって下が
り勾配が付けられている構成と比べて、前記排水溝から
バルコニーの床面の先端部および基端部までの勾配が付
けられてる床面の勾配方向の長さが短くなる。
ーの床構造によれば、前記排水溝が前記バルコニーの床
面の外側の先端部および内側の基端部から離間して配設
され、前記床面には、前記バルコニーの先端部およびバ
ルコニーの基端部から前記排水溝に向かって下がるよう
に勾配が付けられているので、排水溝が床面の先端部ま
たは基端部に設けられ、該床面に排水溝に向かって下が
り勾配が付けられている構成と比べて、前記排水溝から
バルコニーの床面の先端部および基端部までの勾配が付
けられてる床面の勾配方向の長さが短くなる。
【0044】したがって、前記床面の勾配角度が所定の
角度に決められている場合、バルコニーの床面の先端部
あるいは基端部に排水溝が設けられている構成より、前
記床面の勾配方向のそれぞれの端部の高低差を小さくす
ることができ、バルコニーの床面の先端部方向の長さが
長くなっても、該床面の端部がバルコニーに出入りする
開口部の下端を越えることがなく、前記開口部の下端を
高くしたり、バルコニーの床面の取付位置を変更するな
どの設計変更を行うことなく、容易にバルコニーを施工
することができる。
角度に決められている場合、バルコニーの床面の先端部
あるいは基端部に排水溝が設けられている構成より、前
記床面の勾配方向のそれぞれの端部の高低差を小さくす
ることができ、バルコニーの床面の先端部方向の長さが
長くなっても、該床面の端部がバルコニーに出入りする
開口部の下端を越えることがなく、前記開口部の下端を
高くしたり、バルコニーの床面の取付位置を変更するな
どの設計変更を行うことなく、容易にバルコニーを施工
することができる。
【0045】請求項2記載のバルコニーの床構造によれ
ば、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができ
るとともに、前記床面の先端部と基端部とのほぼ中間に
設けられているので、該排水溝が屋外側に設けられてい
るものと比べて、暖められ、寒地であっても凍りにく
い。
ば、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができ
るとともに、前記床面の先端部と基端部とのほぼ中間に
設けられているので、該排水溝が屋外側に設けられてい
るものと比べて、暖められ、寒地であっても凍りにく
い。
【0046】請求項3記載のバルコニーの床構造によれ
ば、請求項1または2のいずれかに記載の発明と同様の
効果を得ることができるとともに、バルコニーの床面の
上部に、透水性を有する床部被覆材が敷設されているの
で、床部被覆材の上部に雨水などがあっても、該床部被
覆材を透水して下部の床面に流れて前記排水溝により回
収することができるとともに、排水溝が設けれられてい
る前記なるの床面が外部に露出することがなく見栄えが
よい。
ば、請求項1または2のいずれかに記載の発明と同様の
効果を得ることができるとともに、バルコニーの床面の
上部に、透水性を有する床部被覆材が敷設されているの
で、床部被覆材の上部に雨水などがあっても、該床部被
覆材を透水して下部の床面に流れて前記排水溝により回
収することができるとともに、排水溝が設けれられてい
る前記なるの床面が外部に露出することがなく見栄えが
よい。
【0047】請求項4記載のバルコニーの床構造によれ
ば、請求項1〜3のいずれかに記載の発明と同様の効果
を得ることができるとともに、排水溝が建物の外壁面よ
り屋内側を通り下方に向かって配設されている排水管に
接続されているので、該排水管により、前記排水溝を介
して回収された前記バルコニーの床面を流れる水を下方
に案内することができるとともに、前記バルコニーの床
面を流れる水を下方に案内する排水管が屋外に露出する
ことがない。その結果、前記排水管が屋外に露出して邪
魔になることがなく、外気に晒されることがないので、
痛みにくく、加えて、該バルコニーを有する建物の外観
がすっきりとし、該建物の意匠性の向上をはかった状態
で前記バルコニーの排水溝の水を外部に排水することが
できる。
ば、請求項1〜3のいずれかに記載の発明と同様の効果
を得ることができるとともに、排水溝が建物の外壁面よ
り屋内側を通り下方に向かって配設されている排水管に
接続されているので、該排水管により、前記排水溝を介
して回収された前記バルコニーの床面を流れる水を下方
に案内することができるとともに、前記バルコニーの床
面を流れる水を下方に案内する排水管が屋外に露出する
ことがない。その結果、前記排水管が屋外に露出して邪
魔になることがなく、外気に晒されることがないので、
痛みにくく、加えて、該バルコニーを有する建物の外観
がすっきりとし、該建物の意匠性の向上をはかった状態
で前記バルコニーの排水溝の水を外部に排水することが
できる。
【0048】請求項5記載のバルコニーの床構造によれ
ば、請求項1〜4のいずれかに記載の発明と同様の効果
を得ることができるとともに、前記インナーバルコニー
の床面の勾配方向の長さが長くなっても、勾配方向の両
端部の高低差が大きくなることがなく、該インナーバル
コニーの床面の高さの設計変更することがないので、天
井高が変化せず天井が高い状態のインナーバルコニーを
形成することができる。
ば、請求項1〜4のいずれかに記載の発明と同様の効果
を得ることができるとともに、前記インナーバルコニー
の床面の勾配方向の長さが長くなっても、勾配方向の両
端部の高低差が大きくなることがなく、該インナーバル
コニーの床面の高さの設計変更することがないので、天
井高が変化せず天井が高い状態のインナーバルコニーを
形成することができる。
【図1】本発明に係るバルコニーの床構造が適用されて
いる住宅の1階の間取りを示す平面図である。
いる住宅の1階の間取りを示す平面図である。
【図2】本発明に係るバルコニーの床構造が適用されて
いる住宅の2階の間取りを示す平面図である。
いる住宅の2階の間取りを示す平面図である。
【図3】インナーバルコニーの床構造50の要部を示す
図2のA−A線矢視側断面図である。
図2のA−A線矢視側断面図である。
1 住宅(建物) 30 インナーバルコニー(バルコニー) 50 インナーバルコニーの床構造(バルコニーの床構
造) 52,52A,52B インナーバルコニーの床面(バ
ルコニーの床面) 52a インナーバルコニーの床面の先端部(バルコニ
ーの床面の外側の先端部) 52b インナーバルコニーの床面の基端部(バルコニ
ーの床面の内側の基端部) 54 排水溝 59 排水管 60 簀の子(床部被覆材)
造) 52,52A,52B インナーバルコニーの床面(バ
ルコニーの床面) 52a インナーバルコニーの床面の先端部(バルコニ
ーの床面の外側の先端部) 52b インナーバルコニーの床面の基端部(バルコニ
ーの床面の内側の基端部) 54 排水溝 59 排水管 60 簀の子(床部被覆材)
Claims (5)
- 【請求項1】バルコニーの床面に、該床面を流れる水を
集水する排水溝が設けられているバルコニーの床構造で
あって、 前記排水溝は前記バルコニーの床面の外側の先端部およ
び内側の基端部から離間して配設され、 前記床面には、前記外側の先端部および内側の基端部か
ら前記排水溝に向かって下がるように勾配が付けられて
いることを特徴とするバルコニーの床構造。 - 【請求項2】請求項1記載のバルコニーの床構造におい
て、 排水溝は、前記床面の先端部と基端部とのほぼ中間に設
けられていることを特徴とするバルコニーの床構造。 - 【請求項3】請求項1または2のいずれかに記載のバル
コニーの床構造において、 床面の上部には、ほぼ水平に設けられた床部被覆材が敷
設され、 この床部被覆材は透水性を有していることを特徴とする
バルコニーの床構造。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のバルコニ
ーの床構造において、 排水溝は、建物の外壁面より屋内側を通り下方に向かっ
て配設されている排水管に接続されていることを特徴と
するバルコニーの床構造。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載のバルコニ
ーの床構造において、 前記バルコニーはインナーバルコニーであることを特徴
とするバルコニーの床構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10313457A JP2000144884A (ja) | 1998-11-04 | 1998-11-04 | バルコニーの床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10313457A JP2000144884A (ja) | 1998-11-04 | 1998-11-04 | バルコニーの床構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000144884A true JP2000144884A (ja) | 2000-05-26 |
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ID=18041542
Family Applications (1)
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-
1998
- 1998-11-04 JP JP10313457A patent/JP2000144884A/ja active Pending
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