JPH10331222A - バルコニーの排水構造 - Google Patents

バルコニーの排水構造

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JPH10331222A
JPH10331222A JP9142492A JP14249297A JPH10331222A JP H10331222 A JPH10331222 A JP H10331222A JP 9142492 A JP9142492 A JP 9142492A JP 14249297 A JP14249297 A JP 14249297A JP H10331222 A JPH10331222 A JP H10331222A
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JP
Japan
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balcony
wall
drain
drainage
floor
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Application number
JP9142492A
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English (en)
Inventor
Hisatomo Endo
久友 遠藤
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルコニーを有する住宅等の建物において、
当該建物の美観を損なうことがなく、しかも排水管が風
雨に晒されることがないバルコニーの排水構造を提供す
ることである。 【解決手段】 インナーバルコニー50を有する住宅5
00において、前記インナーバルコニー50に設けられ
た排水孔55に結合されている前記排水管59が、建物
の内壁17に沿って近接した状態で下方に向かって配設
されている構成とし、前記排水管57,59が建物の内
壁17に沿って近接した状態で下方に向かって配設され
ていることによって、前記排水管57,59は屋外に露
出せず、屋外において前記排水管57,59が邪魔にな
ることがなく、また、当該排水管57,59が外気に晒
されることがないので痛みにくく、加えて、住宅100
の外観がすっきりして好ましいものとなるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建物の排
水構造に関し、詳細には、建物に設けられるバルコニー
の排水構造に関するものである。
【0002】
【背景の技術】住宅などの建築物は、施工現場の環境や
施主の要望などに基づき、様々なデザイン的特色あるい
は実用的特色を備えている。その一つとして、例えば、
上階の外壁から外方に突出して設けられるバルコニーを
備えた住宅がある。このようなバルコニーを備えた住宅
における前記バルコニーの排水は、上階の外壁から屋外
に突設されているバルコニーの床面に排水孔を設け、こ
の排水孔に結合されている排水管によって下方に水を案
内して、排水されているものである。前記排水管は通
常、建物の下階の外壁の屋外側で、この外壁に沿って下
方に向かって配設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したようにバルコ
ニー用の排水管は通常、建物の下階の外壁の屋外側で、
この外壁に沿って下方に向かって設けられ、前記排水管
が屋外に露出した状態となっているため、風雨に晒され
るばかりか、外観上あまり好ましいものといえない。
【0004】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
で、その目的は、バルコニーを有する住宅等の建物にお
いて、当該建物の美観を損なうことがなく、しかも排水
管が風雨に晒されることがないバルコニーの排水構造を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、図4に示すように、バ
ルコニー50の床53に設けられた排水孔55に結合さ
れている排水管57,59が、建物の外壁面41aより
屋内側を通り、下方に向かって配設されていることを特
徴としている。
【0006】前記バルコニーは、排水管によって排水を
行う構造であるならば、どのようなものでもよく、ルー
フバルコニーや、例えば、請求項2記載の発明のように
インナーバルコニー50としてもよい。前記バルコニー
の床における前記排水孔の位置は、当該バルコニーの床
面上の排水が行えるものであるならば、何処に設けられ
ているものでもよい。例えば、前記床面に水勾配を付
け、この水勾配によって床面を流下する雨水を受ける排
水溝を設け、この排水溝に排水孔が形成されている構成
などが挙げられる。
【0007】そして、この排水孔に結合されている排水
管は、建物の外壁面より屋内側を通って下方に向かって
配設されていれば、どのように配管されていてもよく、
例えば、前記床部内を経由して前記建物の外壁面より屋
内側を通るように配管されていても良い。また、前記排
水管は、例えば、バルコニーが突設されている外壁内部
を通して、下方に向かって配設されていてもよく、ま
た、建物の内壁に沿って近接した状態で下方に向かって
配設されている構造であってもよい。また、内壁内部に
配管されている構造としても良い。このような前記排水
孔および排水管によって、前記バルコニーに降った雨等
が、下方に案内されて排水されることになる。
【0008】請求項1記載のバルコニーの排水構造にあ
っては、バルコニー50の床53に設けられた排水孔5
5に結合されている排水管57,59が、建物の外壁面
41aより屋内側を通って下方に向かって配設されてい
るので、前記排水管57,59が外壁面41aより外側
の屋外に露出することはない。したがって、屋外におい
て前記排水管57,59が邪魔になることがなく、ま
た、当該排水管57,59が外気に晒されることがない
ので痛みにくく、加えて建物100の外観がすっきりし
て好ましいものとなる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のバ
ルコニーの排水構造において、例えば、図4に示すよう
に、前記バルコニーはインナーバルコニー50であっ
て、このインナーバルコニー50に設けられた排水孔5
5に結合されている前記排水管59が、建物の内壁17
に沿って近接した状態で下方に向かって配設されている
ことを特徴としている。
【0010】前記排水管59は、建物の内壁17に沿っ
て近接した状態で下方に向かって配設されているもので
あるならば、どのように配設されていても良いが、排水
管に案内される排水が流下しやすくするといった実用性
及び施工コストを考え、前記内壁17に沿って上方から
下方に直線形状に配設されている構成が好ましい。
【0011】請求項2記載のバルコニーの排水構造にあ
っては、インナーバルコニー50に設けられた排水孔5
5に結合されている前記排水管59が、建物の内壁17
に沿って近接した状態で下方に向かって配設されている
ので、請求項1記載の発明と同様の効果が得られると共
に、窓42や開口が設けられる外壁40に沿って配設す
る場合と比べて前記排水管59の配置場所が限定される
ことはなく、また、屋内において前記内壁17付近には
家具が配置されることが多いため、この配置された家具
によって前記排水管59を隠すことができる。
【0012】さらに、前記排水管59は、前記内壁17
に沿って近接した状態で下方に向かって配設されている
ので、前記排水管59を外壁40に沿って近接した状態
で設けた場合と比べて容易に施工することができる。す
なわち、通常、前記外壁40の下には基礎46aが設け
られており、前記外壁40に沿って前記排水管59を配
設した場合、この基礎46aを避けるために前記排水管
59の方向を変更したり、この基礎46aに切欠きを設
けたりすることによって前記排水管59を下方に向かっ
て配設することが必要となるが、前記内壁17には基礎
が設けられない場合があり、例えば、前記内壁17が間
仕切り壁である場合、当該内壁17の下方には基礎が設
けられていないため、前述したような施工における困難
性はなく、容易に施工を行うことができるものとなる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載のバ
ルコニーの排水構造において、例えば、図4に示すよう
に、上記排水孔55は前記インナーバルコニー50の先
端側53aに設けられ、この排水孔55と、前記内壁1
7に沿って設けられた前記排水管59とが、前記インナ
ーバルコニー50の床下に沿って配設された接続配管5
7でつながれていることを特徴としている。
【0014】前記排水孔55が先端側に設けられている
前記インナーバルコニー50の床部53は、前記床面5
3b上の雨水が先端53a方向に流下するように、その
先端側が基端側より低くなるように水勾配が付けられて
いることが好ましい。この水勾配によって、雨水は床面
上を先端部方向に流下することになり、前記排水孔55
に案内されやすくなる。また、前記インナーバルコニー
50の床部53の先端部53aには、インナーバルコニ
ー50の床面53b上を前記先端側に流下した雨水を集
水して前記排水孔55に案内する排水溝54が設けられ
ていると好適である。
【0015】排水管の一部である前記接続配管はどの様
な形状でもあってもよく、例えば、複数の排水孔を前記
インナーバルコニーに設け、これら複数の排水孔から一
本の排水管に接続されるような構造に形成されているも
のであってもよい。また、前記接続配管は、つなぐ排水
孔の数あるいは排水管の本数等、必要に応じて何本配設
されるものであってもよく、例えば、図3に示すよう
に、前記インナーバルコニー50の床に二つの排水孔5
5,56を設け、これら排水孔55,56のそれぞれに
別の接続配管57,58を結合して、この接続配管5
7,58にまた、それぞれ別の排水管59,60がつな
がれている構成などである。この場合、前記排水管5
9,60は、それぞれ異なる内壁に沿って配設されても
よいが、一つの内壁17に沿って設けられている構成が
望ましい。このように同一の内壁17に沿って配設され
ていれば、施工の手間がかからず、意匠的にも好適であ
る。
【0016】請求項3記載のバルコニーの排水構造にあ
っては、前記インナーバルコニー50の先端側に設けら
れた前記排水孔55と、前記内壁17に沿って設けられ
た前記排水管59とが、前記インナーバルコニー50の
床下で、前記接続配管57によってつながれているの
で、前記接続配管57の設置される向きやこの接続配管
57の長さによって、この接続配管57につながれてい
る前記排水管59を任意の位置に配置することができ
る。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項3記載のバ
ルコニーの排水構造において、例えば、図4に示すよう
に、前記インナーバルコニー50の床部53と、該イン
ナーバルコニー50の下方にある部屋16の天井板65
との間の空間70に、前記接続配管57が配設されてい
ることを特徴としている。
【0018】前記空間70の広さは任意であり、前記イ
ンナーバルコニー50下方の部屋16の天井板65を配
置する高さによって変更可能である。また、前記部屋は
前記インナーバルコニーの下方に配置されているもので
あるならば、どの様な部屋でも良い。前記床部53と前
記天井板65との間の空間70には、前記接続配管57
に限らず、他の配管が配設されていても良く、例えば、
図3及び図4に示すように、換気用の配管71が設けら
れていても良い。
【0019】請求項4記載のバルコニーの排水構造にあ
っては、前記インナーバルコニー50の床部53と、該
インナーバルコニー50の下方にある部屋16の天井板
65との間の空間70に、前記接続配管57が配設され
ているので、前記空間70の上下方向の幅を利用するこ
とによって、前記排水孔55と前記排水管59とをつな
ぐ前記接続配管57に勾配を容易に付けることができる
と共に、この接続配管57は前記天井板65によって隠
される。したがって、請求項1記載の効果を得られると
ともに、前記排水孔55、勾配が付けられた接続配管5
7及び排水管59によって、前記インナーバルコニー5
0の雨水を下方に円滑に案内することができ、前記イン
ナーバルコニーの排水を容易に行うことができるととも
に、屋内において前記接続配管57は露出せず、意匠的
にも好適となる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項2〜4のい
ずれかに記載のバルコニーの排水構造において、例え
ば、図4に示すように、前記インナーバルコニー50の
排水孔55に結合され、かつ前記建物100の内壁17
に沿って下方に向かって配設されている前記排水管59
は、前記内壁17と、この内壁17以外の前記排水管5
9を覆う隠蔽部材80とによって隠されていることを特
徴としている。
【0021】例えば、前記建物の内壁17に沿って下方
に向かって配設されている前記排水管59が前記内壁1
7と、隠蔽部材80とで形成された断面長方形状の角筒
17aの内部17bを通過するように構成したものなど
が挙げられる。例えば、図1、図3及び図4に示すよう
に、前記内壁面に平行に立設された板部材80aで、前
記内壁17とで前記排水管59,60を挟み、前記板部
材80aの両側縁部と前記内壁との間の開口を側板部材
80b,80bでそれぞれ覆うように構成したものであ
る。
【0022】請求項5記載のバルコニーの排水構造にあ
っては、前記インナーバルコニー50の排水孔55に結
合され、かつ前記建物100の内壁17に沿って下方に
向かって配設されている前記排水管59が、前記内壁1
7と、この内壁17以外の前記排水管59を覆う隠蔽部
材80とによって隠されていることで、当該排水管59
が屋内16において外部に露出することがない。したが
って、前記排水管59が建物屋内において露出すること
がなく、屋内に排水管が配管されても屋内における美観
を損ねることはない。また、図1に示すように、建物1
00の屋内において、前記内壁17の両側部に開口16
a、16bが形成されている場合、前記隠蔽部材80を
前記内壁17とほぼ同幅に構成して前記排水管59を隠
すようにすれば、前記隠蔽部材80は前記内壁17と一
体の内壁に見えることになり、一層外観上好ましいもの
となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るバルコニー
の排水構造の実施の形態例をから図4に基づいて説明す
る。図1、図2はそれぞれ本発明に係るバルコニーの排
水構造が適用されている住宅の一階と二階の間取り図で
ある。図3は図2においてインナーバルコニーの拡大平
断面図であり、図4は図3におけるインナーバルコニー
部分のA−A線縦断側面図である。
【0024】まず、図1及び図2を用いて、本発明に係
るバルコニーの排水構造を適用した住宅の構造について
説明する。この住宅100は、二階建ての住宅であり、
木質パネル工法により施工された2階建てのものであ
る。なお、前記木質パネルは、桟材を矩形枠状に組んで
なる枠体の表裏両面のうち少なくとも表面に合板等の面
材を貼設したもので、前記枠体内には必要に応じて補助
桟材が縦横に組み付けられているものである。
【0025】この住宅100は、図1の見取り図に示す
ように、一階には、その南東角部に玄関ホール10aを
有する玄関10が配設され、この玄関10の西側にはリ
ビング11が配設されている。
【0026】また、前記リビング11の北側には、キッ
チン12が配設されており、このキッチン12とリビン
グ11とは、食器棚12aおよび冷蔵庫12bによって
区切られている。さらに、このリビング11の西側には
和室13が配設されており、この和室13の北側には、
廊下14が配設されている。なお、前記和室13には、
押入13aと床の間15とが隣接して設けられており、
床の間15の背面側には、物入れ15aが設けられてい
る。
【0027】また、前記住宅100の1階の北東側の隅
部にはライブラリーとなる小部屋16が配設されてい
る。この小部屋16は前記キッチン12とリビング11
とに隣接する部屋であり、該小部屋16には、前記キッ
チン12に行き来するための第1開口16aと、リビン
グ11に行き来するための第2開口16bが設けられて
いる。また、前記小部屋16において、これら第1開口
16aと第2開口16bとの間には、内壁17が配設さ
れている。なお、この内壁17の前記小部屋16側に
は、後述する隠蔽部材80が取り付けられている。
【0028】前記廊下14は、前記リビング11の西側
の壁に形成された開口部11aから西側に向けて延在す
るもので、この廊下14の東側の端部の側部に面して階
段18が、リビング11に隣接して配設されている。こ
の階段18の西側には、順次物入れ19、トイレ20が
廊下14に沿って配設され、該廊下14の突き当たりに
洗面所21が配設され、さらに、この洗面所21の北側
に、風呂場22が前記トイレ20と隣接して配設されて
いる。
【0029】また、この住宅の2階には、図2に示すよ
うに、部屋23,24,25が配設されており、該部屋
23,24,25には、それぞれ、1階から階段18を
上り、廊下26を通って片開き扉から出入り可能となっ
ている。前記部屋23は、例えば夫婦の寝室として使用
され、該部屋23内にはクローゼット27が設けられて
いる。また、住宅の2階の北西側の隅部には、小部屋2
8が、前記寝室23と連通して配設されている。この小
部屋28は簡易書斎として使用される。
【0030】そして、前記部屋24,25は、例えばそ
れぞれ子供部屋として使用されるもので、それぞれ、住
宅の東側に設けられているインナーバルコニー50に面
して配設され、片開き扉から該インナーバルコニー50
に出入り可能となっている。また、前記部屋24,25
内には、クローゼット24a,25aがそれぞれ設けら
れている。なお、前記部屋24,25は間仕切り壁31
によって仕切っているが、この間仕切り壁31を取り去
って、一つの大きな部屋としてもよい。この場合、この
大きな部屋に二つの小部屋29,30が設けられること
になるので、各小部屋29,30を各人専用のものとす
ることができる。
【0031】そして、住宅の2階の北東側の隅部には、
簡易書斎として使用される小部屋29が前記部屋24と
連通して配設されている。さらに、住宅の2階の南東側
の隅部には、簡易書斎として使用される小部屋30が前
記部屋25と連通して配設されている。
【0032】また、前記小部屋29,30は、住宅の北
東と南東の角部に配設されており、これら前記小部屋2
9,30に南北から挟まれるように前記インナーバルコ
ニー50が設けられている。つまり、これら小部屋2
9,30は該インナーバルコニー50側に張り出して配
設されており、該小部屋29,30に窓を設けること
で、該小部屋29,30にインナーバルコニー20側か
ら採光、通風を確保できるとともに、小部屋29,30
からインナーバルコニー20に居る人とのコミュニケー
ションを容易にとることができるようになっている。
【0033】次に、前記インナーバルコニー50の構造
について図2〜図4を参照して説明する。
【0034】このインナーバルコニー50は、前述した
ように、二階の東側で、前記小部屋29,30の間に介
在して配設されているものであり、1階の玄関ホール1
0aと、ライブラリーである小部屋16の上方で跨るよ
うに2階に配置されている。
【0035】前記インナーバルコニー50は、図3に示
すように、前記住宅の2階の一側部に開口するように、
三方を2階の外壁32,33,34で囲むように平断面
コ字形状に形成されている。そして、図4に示すよう
に、このインナーバルコニー50は、基礎46、46a
の上端に1階床部47を敷設し、この1階床部47上面
に外壁40と内壁17およびこの内壁17とともに断面
長方形状の角筒17aを形成する前記隠蔽部材80とが
立設され、これら外壁40および内壁17及び前記隠蔽
部材80の上方に、上面に野縁66,…が取り付けられ
た1階の天井板65が両者40,80間に架設されてお
り、この天井板65の上部に当該インナーバルコニーの
床部53を構成する床パネル48が載置されている。
【0036】また、このインナーバルコニー50が開口
している方向、つまり、図2における東の方向には、当
該インナーバルコニー50が載置されている1階の外壁
40と胴差41を介して上下に連接されている手摺壁5
1が設けられている。この手摺壁51は、当該インナー
バルコニー50の平面視して左右に配置されている前記
小部屋29,30の外壁29a,30aと面一に設けら
れているものである。なお、前記1階の外壁40には、
開口が設けられ、この開口に窓42が取り付けられてい
る。
【0037】この手摺壁51の上端部51aには、手摺
52が取り付けられており、また、この手摺壁51の外
壁面には幕板51bが取り付けられている。なおこの幕
板51bは、前記住宅の側面部に沿って取り付けられて
いるものである。
【0038】また、前記インナーバルコニー50は、平
面視長方形上の床部53を有しており、この床部53の
先端側には、その先端部53aに沿って排水溝54が設
けられている。前記床部53は、当該床面53b上の雨
水が先端部53aに配設されている前記排水溝54に流
下するように勾配が付けられているものである。そし
て、この排水溝54の両端部には、当該床部53の下方
に貫通するように排水孔55,56がそれぞれ設けられ
ている。そして、これら排水孔55,56は、図3及び
図4に示すように、前記インナーバルコニー50の床下
において、当該インナーバルコニー50の床下に沿って
配設された接続配管57,58に接続されている。
【0039】これら接続配管57,58は、インナーバ
ルコニー50の床部53と、このインナーバルコニー5
0の下方にある部屋16の天井板65と間の空間70に
配管されており、前記住宅の一階の前記内壁17に沿っ
て近接した状態で下方に向かって配設されている排水管
59,60につながれている。なお、この空間70に
は、換気用の配管71、…が配設されている。この空間
70に前記接続配管57,58が設けられているため、
この空間70上下方向の幅の分だけ、当該接続配管5
7,58に勾配がつけられている。つまり、前記インナ
ーバルコニー50の床下において、排水孔55,56か
ら案内される雨水が、前記排水管59,60に案内され
やすいように、前記接続配管57,58は、前記排水孔
55,56と接続している屋外側より、前記排水管5
7,58と接続している屋内側の方が低くなっている。
【0040】前記内壁1に沿って配設されている前記排
水管59,60は、図1〜図4に示すように、前記内壁
17とともに隠蔽部材80によって四方を囲まれてお
り、前記小部屋16内で、露出しないように隠されてい
るものである。
【0041】この隠蔽部材80は、一辺が前記内壁17
とほぼ同幅で、かつ、前記内壁17に平行に立設された
板部材80aと、側板部材80b,80bの3枚の合板
で構成されているものである。この板部材80aと前記
内壁17とで前記排水管59,60を挟み、前記板部材
80aの両側縁部と前記内壁17との間の開口を前記側
板部材80b,80bでそれぞれ覆うように配設して、
上下に開口する断面長方形状の角筒17aを形成してい
る。つまり、この角筒17aの内部17bに、前記排水
管59,60が挿通し、1階の床部47を貫通して、下
方に向かって配設された状態となっている。なお、この
ように内壁17に沿って近接した状態で下方に向かって
配設されている前記排水管59,60の周囲は防音処理
が施されていることが望ましい。
【0042】このように前記1階の内壁17に沿って下
方に延び、前記1階の床部47を貫通している前記排水
管59,60は、前記基礎46,46a間まで延在して
いる。そして、その先端は、一端が基礎を貫通するよう
に配設されている配管に接続されていたり、また、当該
基礎46,46a下方に埋設されている下水管に直接接
続されていたりして、屋外に前記雨水が排水されるよう
に構成されている。
【0043】上述したように構成されている本発明に係
るバルコニーの排水構造である上記実施の形態によれ
ば、前記インナーバルコニー50に設けられた排水孔5
5に結合されている前記排水管59が、建物の内壁17
に沿って近接した状態で下方に向かって配設されている
ので、前記排水管57,59が屋外に露出せず、屋外に
おいて前記排水管57,59が邪魔になることがなく、
また、当該排水管57,59が外気に晒されることがな
いので痛みにくく、加えて建物100の外観がすっきり
して好ましいものとなる。
【0044】また、窓42や開口が設けられる外壁40
に沿って配設する場合と比べて前記排水管59の配置場
所が限定されることはなく、また、前記内壁17付近に
は家具が配置されることが多いため、この配置された家
具によって前記排水管59を隠すことができる。
【0045】さらに、前記排水管59は、前記内壁17
に沿って近接した状態で下方に向かって配設されている
ので、前記排水管59を外壁40に沿って近接した状態
で設けた場合と比べて容易に施工することができる。す
なわち、通常、前記外壁40の下には基礎46aが設け
られており、前記外壁40に沿って前記排水管59を配
設した場合、この基礎46aを避けるために前記排水管
59の方向を変更したり、この基礎46aに切欠きを設
けたりして、前記排水管59を下方に向かって配設する
ことが必要となるが、前記内壁17が、例えば、間仕切
り壁である場合、当該内壁の下方には基礎が設けられて
いないため、前述したような施工における困難性はな
く、容易に施工を行うことができる。
【0046】加えて上記実施の形態のインナーバルコニ
ー50の排水構造によれば、前記インナーバルコニー5
0の先端側に設けられた前記排水孔55と、前記内壁1
7に沿って設けられた前記排水管59とが、前記インナ
ーバルコニー50の床下で、前記接続配管57によって
つながれているので、前記接続配管57の設置される向
きやこの接続配管57の長さによって、この接続配管5
7につながれている前記排水管59を任意の位置に配置
することができる。
【0047】さらに、上述した実施の形態のインナーバ
ルコニーの排水構造にあっては、前記インナーバルコニ
ー50の床部53と、該インナーバルコニー50の下方
にある部屋16の天井板65との間の空間70に、前記
接続配管57,58が配設されているので、前記空間7
0の上下方向の幅を利用することによって、前記排水孔
55,56と前記排水管59,60とをつなぐ前記接続
配管57,58に勾配を容易に付けることができると共
に、この接続配管57,58は前記天井板65によって
隠される。したがって、勾配が付けられた接続配管5
7,58によって、前記インナーバルコニー50の雨水
を、排水孔55,56から排水管59,60へと円滑に
下方に案内して、前記インナーバルコニー50の排水を
容易に行うことができる。また、前記接続配管57,5
8は天井板65によって隠されているため、屋内におい
て前記接続配管57は露出せず、外観もすっきりして意
匠的に好適となる。
【0048】また、前記インナーバルコニー50の排水
孔55に結合され、かつ前記建物100の内壁17に沿
って下方に向かって配設されている前記排水管59が、
前記内壁17と、この内壁17以外の前記排水管59を
覆う隠蔽部材80とによって隠されていることで、当該
排水管59が屋内16において露出することがなく、屋
内に排水管59が配管されても屋内における美観を損ね
ることはない。また、上記実施の形態のインナーバルコ
ニー50の排水構造では、前記内壁17の両側端部に開
口16a、16bが形成されており、立設している該内
壁17の幅は狭いものとなっている。このような内壁1
7に対して、前記隠蔽部材80が当該内壁17とほぼ同
幅に構成されて、前記内壁17とで断面長方形状の角筒
17aを形成し、その内部17bに前記排水管59を隠
しているので、この隠蔽部材80は前記内壁17と一体
の内壁に見え、一層外観上好ましいものとなっている。
なお、前記接続配管57,58は、前記排水孔55,5
6と前記排水管59,60とをつなぐものであるが、基
本的には排水管の一部である。
【0049】なお、前述した外壁の外部に露出している
外壁面には壁面耐水シートが貼着されていることが好ま
しい。また、以上の実施の形態例においては、バルコニ
ーをインナーバルコニーとしたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、ルーフバルコニーであってもよ
い。上記実施の形態における排水構造は、バルコニーの
排水構造としたが、これをベランダを有する住宅に応用
してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
るバルコニーの排水構造によれば、バルコニーの床に設
けられた排水孔に結合されている排水管が、建物の外壁
面より屋内側を通って下方に向かって配設されているの
で、前記排水管が屋外に露出することはなく、屋外にお
いて露出した前記排水管が邪魔になることがなく、ま
た、当該排水管が外気に晒されることがないので痛みに
くく、加えて建物の外観がすっきりして好ましいものと
なる。
【0051】請求項2記載の発明に係るバルコニーの排
水構造によれば、インナーバルコニーに設けられた排水
孔に結合されている前記排水管が、建物の内壁に沿って
近接した状態で下方に向かって配設されているので、請
求項1記載の発明と同様の効果が得られると共に、窓や
開口が設けられる外壁に沿って配設する場合と比べて前
記排水管の配置場所が限定されることはなく、また、前
記内壁付近には家具が配置されることが多いため、この
配置された家具によって前記排水管を隠すことができ
る。
【0052】さらに、前記排水管は、前記内壁に沿って
近接した状態で下方に向かって配設されているので、前
記排水管を外壁に沿って近接した状態で設けた場合と比
べて容易に施工することができる。すなわち、通常、前
記外壁の下には基礎が設けられており、前記外壁に沿っ
て前記排水管を配設した場合、この基礎を避けるために
前記排水管の方向を変更したり、この基礎に切欠きを設
けたりして、前記排水管を下方に向かって配設すること
が必要となるが、前記内壁が、例えば、間仕切り壁であ
る場合、当該内壁の下方には基礎が設けられていないた
め、前述したような施工における困難性はなく、容易に
施工を行うことができる。
【0053】請求項3記載の発明に係るバルコニーの排
水構造によれば、前記バルコニーの先端側に設けられた
前記排水孔と、前記内壁に沿って設けられた前記排水管
とが、前記インナーバルコニーの床下で、前記接続配管
によってつながれているので、前記接続配管の設置され
る向きやこの接続配管の長さを変更することによって、
この接続配管につながれている前記排水管を任意の位置
に配設することができる。
【0054】請求項4記載の発明に係るバルコニーの排
水構造によれば、前記インナーバルコニーの床部と、該
インナーバルコニーの下方にある部屋の天井板との間の
空間に、前記接続配管が配設されているので、前記空間
の上下方向の幅を利用することによって、前記排水孔と
前記排水管とをつなぐ前記接続配管に勾配を容易に付け
ることができると共に、この接続配管は前記天井板によ
って隠される。したがって、請求項1記載の効果と同様
の効果を得られるとともに、勾配が付けられた接続配管
によって、前記インナーバルコニーの雨水を、排水孔か
ら排水管へと円滑に下方に案内することができ、前記イ
ンナーバルコニーの排水を容易に行うことができ、屋内
において前記接続配管57は露出せず、意匠的にも好適
となる。
【0055】請求項5記載の発明に係るバルコニーの排
水構造によれば、前記インナーバルコニーの排水孔に結
合され、かつ前記建物の内壁に沿って下方に向かって配
設されている前記排水管が、前記内壁と、この内壁以外
の前記排水管を覆う隠蔽部材とによって隠されているこ
とで、当該排水管が建物屋内において露出することがな
く、屋内に排水管が配管されても屋内における美観を損
ねることはない。また、建物の屋内において、前記内壁
の両側部に開口が形成されている場合、前記隠蔽部材を
前記内壁とほぼ同幅に構成して前記排水管を隠すように
すれば、前記隠蔽部材は前記内壁と一体の内壁に見える
ことになり、一層外観上好ましいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバルコニーの排水構造が適用され
ている住宅の一階の間取り図である。
【図2】本発明に係るバルコニーの排水構造が適用され
ている住宅の二階の間取り図である。
【図3】図2におけるインナーバルコニーの拡大平断面
図である。
【図4】図3におけるインナーバルコニー部分のA−A
線縦断側面図である。
【符号の説明】
16 ライブラリー(部屋) 17 内壁 40a 外壁面 50 インナーバルコニー 53 床部 55,56 排水孔 57,58 接続配管(排水管) 59,60 排水管 65 天井板 70 空間 80 隠蔽部材 100 住宅(建物)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルコニーの床に設けられた排水孔に結
    合されている排水管が、建物の外壁面より屋内側を通
    り、下方に向かって配設されていることを特徴とするバ
    ルコニーの排水構造。
  2. 【請求項2】 前記バルコニーはインナーバルコニーで
    あって、このインナーバルコニーに設けられた排水孔に
    結合されている前記排水管が、建物の内壁に沿って近接
    した状態で下方に向かって配設されていることを特徴と
    する請求項1記載のバルコニーの排水構造。
  3. 【請求項3】 上記排水孔は前記インナーバルコニーの
    先端側に設けられ、この排水孔と、前記内壁に沿って設
    けられた前記排水管とが、前記インナーバルコニーの床
    下に沿って配設された接続配管でつながれていることを
    特徴とする請求項2記載のバルコニーの排水構造。
  4. 【請求項4】 前記インナーバルコニーの床部と、該イ
    ンナーバルコニーの下方にある部屋の天井板との間の空
    間に、前記接続配管が配設されていることを特徴とする
    請求項3記載のバルコニーの排水構造。
  5. 【請求項5】 前記インナーバルコニーの排水孔に結合
    され、かつ前記建物の内壁に沿って下方に向かって配設
    されている前記排水管は、 前記内壁と、この内壁以外の前記排水管を覆う隠蔽部材
    とによって隠されていることを特徴とする請求項2〜4
    のいずれかに記載のバルコニーの排水構造。
JP9142492A 1997-05-30 1997-05-30 バルコニーの排水構造 Pending JPH10331222A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101122624B1 (ko) * 2009-03-17 2012-03-15 서한동 선박용 발코니 배수 구조

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