JP2000144034A - 印刷インキ用バインダー - Google Patents
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- JP2000144034A JP2000144034A JP32763398A JP32763398A JP2000144034A JP 2000144034 A JP2000144034 A JP 2000144034A JP 32763398 A JP32763398 A JP 32763398A JP 32763398 A JP32763398 A JP 32763398A JP 2000144034 A JP2000144034 A JP 2000144034A
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Abstract
れた印刷インキ用バインダーを提供すること。 【解決手段】 高分子ポリオール、ジイソシアネート化
合物および鎖伸長剤を反応せしめて得られるポリウレタ
ン樹脂、または高分子ポリオール、ジイソシアネート化
合物、鎖伸長剤及び重合停止剤を反応せしめて得られる
ポリウレタン樹脂を主成分とする印刷インキ用バインダ
ーにおいて、該ポリウレタン樹脂が鎖伸長剤として特定
のピペラジン化合物(1)及び/又は重合停止剤として
特定のピペラジン化合物(2)を使用してなるポリウレ
タン樹脂であることを特徴とする印刷インキ用バインダ
ー。
Description
ダーに関する。
ンキバインダーとして使用されるポリウレタン樹脂とし
ては、分子末端がアルキル基となっているもの(特公昭
54−36960号公報)、分子末端に水酸基を有する
もの(特公昭61−66769号公報)などが知られて
いる。しかし、これらバインダーを用いた印刷インキは
ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム等のポ
リオレフィンフィルムに対して接着性が十分ではない。
接着性を向上させるために、特定の3級アミノ基を分子
鎖中に導入したポリウレタン樹脂(例えば特公平1−3
7427号公報)、分子末端にアミノ基を有するポリウ
レタン樹脂(特開昭62−292873号公報)などが
提案されている。しかし、これらのポリウレタン樹脂
も、ポリオレフィンフィルムに対する接着性がまだ十分
改良されていない。
ィンフィルムを含む各種プラスチックに対する接着性に
優れた印刷インキ用バインダーを提供することを目的と
する。
背景に鑑みて、従来技術の課題を解決すべく鋭意検討を
重ねた結果、鎖伸長剤及び/又は重合停止剤としてそれ
ぞれ特定の化合物を必須構成成分としてなる特定のポリ
ウレタンを使用することにより前記課題を解決しうるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
イソシアネート化合物および鎖伸長剤を反応せしめて得
られるポリウレタン樹脂、または高分子ポリオール、ジ
イソシアネート化合物、鎖伸長剤及び重合停止剤を反応
せしめて得られるポリウレタン樹脂を主成分とする印刷
インキ用バインダーにおいて、該ポリウレタン樹脂が鎖
伸長剤として一般式(1):
素数1〜3のアミノアルキル基を示す。但し、X1 及
びX2 のうち少なくとも一方は水素原子でない。)で
表される化合物を使用し、及び/又は重合停止剤として
一般式(2):
3のアミノアルキル基を示し、Y2 は炭素数1〜3の
アルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基を
示す。)で表される化合物を使用してなるポリウレタン
樹脂であることを特徴とする印刷インキ用バインダー、
に関する。
使用する前記一般式(1)の化合物としては、例えば、
アミノメチルピペラジン、アミノエチルピペラジン、ア
ミノプロピルピペラジン、アミノイソプロピルピペラジ
ン、ビスアミノメチルピペラジン、ビスアミノエチルピ
ペラジン、ビスアミノプロピルピペラジン、ビスアミノ
イソプロピルピペラジン、N−アミノメチル−N′−ア
ミノエチルピペラジン、N−アミノメチル−N′−アミ
ノプロピルピペラジン、N−アミノメチル−N′−アミ
ノイソプロピルピペラジン、N−アミノエチル−N′−
アミノプロピルピペラジン、N−アミノエチル−N′−
アミノイソプロピルピペラジン、N−アミノエチル−
N′−アミノイソプロピルピペラジン、N−アミノプロ
ピル−N′−アミノイソプロピルピペラジン等が挙げら
れる。これら化合物は単独又は2種以上を組み合わせて
使用できる。
るポリウレタン樹脂や印刷インキのポリオレフィンフィ
ルムに対する接着性及び後述する一般式(2)の化合物
の使用量とを考慮して決定される。一般式(2)の化合
物が使用されない場合には、一般式(1)の化合物の使
用量は通常は鎖伸長剤の総量に対し5重量%以上、好ま
しくは10重量%以上とされ、5重量%未満ではポリオ
レフィンフィルムに対する接着性が劣る傾向にある。
化合物は他の鎖伸長剤と所定範囲で併用しうる。併用可
能な鎖伸長剤としては、平均分子量が500未満の各種
ポリアミンなどが該当し、その具体例としてはエチレン
ジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、2−
ヒドロキシエチルエチレンジアミン等の脂肪族ポリアミ
ン;イソホロンジアミン、ジシクロヘキシルメタン−
4,4’−ジアミン、イソプロピリデンジシクロヘキシ
ル−4,4’−ジアミン、1,4−ジアミノシクロヘキ
サン等の脂環族ポリアミン;キシリレンジアミン等の芳
香族ポリアミン;ヒドラジン、ジヒドラジド等が挙げら
れる。これらはいずれも単独又は2種以上を組み合わせ
て使用できる。
れる前記一般式(2)の化合物としては、例えば、N−
メチル−N′−ピペラジン、N−メチル−N′−アミノ
メチルピペラジン、N−メチル−N′−アミノエチルピ
ペラジン、N−メチル−N′−アミノプロピルピペラジ
ン、N−メチル−N′−アミノイソプロピルピペラジ
ン、N−エチルピペラジン、N−エチル−N′−アミノ
メチルピペラジン、N−エチル−N′−アミノエチルピ
ペラジン、N−エチル−N′−アミノプロピルピペラジ
ン、N−エチル−N′−アミノイソプロピルピペラジ
ン、N−プロピル−N′−アミノメチルピペラジン、N
−プロピル−N′−アミノエチルピペラジン、N−プロ
ピル−N′−アミノプロピルピペラジン、N−プロピル
−N′−アミノイソプロピルピペラジン、N−イソプロ
ピルピペラジン、N−イソプロピル−N′−アミノメチ
ルピペラジン、N−イソプロピル−N′−アミノエチル
ピペラジン、N−イソプロピル−N′−アミノプロピル
ピペラジン、N−イソプロピル−N′−アミノイソプロ
ピルピペラジン、N−ヒドロキシメチルピペラジン、N
−ヒドロキシメチル−N′−アミノメチルピペラジン、
N−ヒドロキシメチル−N′−アミノエチルピペラジ
ン、N−ヒドロキシメチル−N′−アミノプロピルピペ
ラジン、N−ヒドロキシメチル−N′−アミノイソプロ
ピルピペラジン、N−ヒドロキシエチルピペラジン、N
−ヒドロキシエチル−N′−アミノメチルピペラジン、
N−ヒドロキシエチル−N′−アミノエチルピペラジ
ン、N−ヒドロキシエチル−N′−アミノプロピルピペ
ラジン、N−ヒドロキシエチル−N′−アミノイソプロ
ピルピペラジン、N−ヒドロキシプロピルピペラジン、
N−ヒドロキシプロピル−N′−アミノメチルピペラジ
ン、N−ヒドロキシプロピル−N′−アミノエチルピペ
ラジン、N−ヒドロキシプロピル−N′−アミノプロピ
ルピペラジン、N−ヒドロキシプロピル−N′−アミノ
イソプロピルピペラジン、N−ヒドロキシイソプロピル
ピペラジン、N−ヒドロキシイソプロピル−N′−アミ
ノメチルピペラジン、N−ヒドロキシイソプロピル−
N′−アミノエチルピペラジン、N−ヒドロキシイソプ
ロピル−N′−アミノプロピルピペラジン、N−ヒドロ
キシイソプロピル−N′−アミノイソプロピルピペラジ
ン等が挙げられる。これらはいずれも単独又は2種以上
を組み合わせて使用できる。
るポリウレタン樹脂や印刷インキのポリオレフィンフィ
ルムに対する接着性及び前記一般式(1)の化合物の使
用量とを考慮して決定される。一般式(1)の化合物が
使用されない場合には、一般式(2)の化合物の使用量
は通常は重合停止剤の総量に対し20重量%以上、好ま
しくは40重量%以上とされ、20重量%未満ではポリ
オレフィンフィルムに対する接着性が劣る傾向にある。
化合物は他の重合停止剤と所定範囲で併用しうる。かか
る併用可能な重合停止剤としては、例えば、モノエチル
アミン、n−プロピルアミン、n−ブチルアミン、ジ−
n−プロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン等のモノア
ミン類;モノエタノ−ルアミン、ジエタノ−ルアミン等
のヒドロキシルモノアミン類等が挙げられ、これらはい
ずれも単独又は2種以上を組み合わせて使用できる。
合物を共に使用する場合には、これら化合物の合計量
は、鎖伸長剤と重合停止剤の総量に対し通常は3重量%
以上、好ましくは5重量%以上とされる。該合計量が3
重量%未満ではポリオレフィンフィルムに対する接着性
が劣る傾向がある。
中のいわゆるハードセグメント(ジイソシアネート、鎖
伸長剤及び重合停止剤からなる部分)に、一般式(1)
の化合物及び/又は一般式(2)の化合物に由来する特
殊な複素環構造及び/又は3級アミノ基が導入されるこ
とが最大の特徴であり、かかる構造に起因してポリオレ
フィンフィルムに対する接着性が顕著に改良されると考
えられる。
樹脂の他の構成成分である高分子ポリオール成分として
は、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール
等が挙げられる。ポリエーテルポリオールとしては、酸
化エチレン、酸化プロピレン、テトラヒドロフラン等の
重合体であるポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレ
ンジオール(ブロックおよび/またはランダム)ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール等のポリエーテルポリ
オール類;ポリエステルポリオールとしてはエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、3−メチル1,5−ペン
タンジオール、ヘキサンジオール、1,8−オクタメチ
レンジオール等の脂肪族ジオールおよびビス(ヒドロキ
シメチル)シクロヘキサン、m−およびp−キシリレン
グリコール、1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)
ベンゼン、4,4′−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)
−ジフェニルプロパン等の環状基を有するジオール類等
ならびに無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等
の芳香族ジカルボン酸、およびアジピン酸、マレイン
酸、フマル酸、コハク酸、しゅう酸、マロン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸等脂肪族ジカルボン酸等を脱水縮合
せしめてえられるポリエステルポリオール類;環状エス
テル化合物を開環重合してえられるポリエステルポリオ
ール類;その他ポリカーボネートポリオール類、ポリブ
タジエングリコール類、等の各種公知の高分子ポリオー
ルが例示され、これらはいずれも単独又は2種以上を組
み合わせて使用できる。
酸基価測定による数平均分子量)は、通常は500〜5
000、好ましくは700〜4000である。
樹脂の他の構成成分であるジイソシアネート成分として
は、炭素数(NCO基中の炭素を除く)2〜12の脂肪
族ジイソシアネート、炭素数4〜15の脂環式ジイソシ
アネート、炭素数8〜12の芳香脂肪族ジイソシアネー
ト、炭素数6〜20の芳香族ジイソシアネートおよびこ
れらの変性物(カーボジイミド基、ウレトジオン基、ウ
レトイミン基、ウレア基、ビューレット基および/また
はイソシアヌレート基含有変性物など)が使用できる。
このようなジイソシアネートとしては、1,5−ナフチ
レンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジ
イソシアネート、ポリフェニルメタンポリイソシアネー
ト、カ−ボジイミド変性などの変性MDI、1,3−フ
ェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソ
シアネート、トリレンジイソシアネート等の芳香族ジイ
ソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチ
ルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリ
メチルヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジイ
ソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシル
メタン−4,4′−ジイソシアネート、1,3−ビス
(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、m−テトラメチルキ
シリレンジイソシアネート等の芳香脂肪族ジイソシアネ
ートがその代表例としてあげられ、これらはいずれも単
独又は2種以上を組み合わせて使用できる。
は特に制限はされないが、たとえば高分子ポリオール成
分と過剰の有機ジイソシアネート化合物より、両末端イ
ソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを作成
し、更に前記一般式(1)の化合物を含む鎖伸長剤と必
要により前記一般式(2)の化合物を含む重合停止剤と
を反応させるプレポリマー法、あるいは高分子ポリオー
ル成分、有機ジイソシアネート化合物、前記鎖伸長剤お
よび必要に応じて前記重合停止剤を、一度に反応させる
ワンショット法のいずれの方法をも採用できる。製造の
し易さからプレポリマー法が好ましい。
ポリマーの製造に際して、有機ジイソシアネートのイソ
シアネート基と高分子ポリオールの水酸基との当量比は
通常1.1/1〜5/1、好ましくは1.2/1〜3/
1である。また前記鎖伸長剤および前記重合停止剤の1
級及び2級アミノ基の合計と、プレポリマーのイソシア
ネート基との当量比は通常0.5/1〜1.3/1、好
ましくは0.8/1〜1.2/1である。
製造は、溶剤の存在下または不存在下で行われる。使用
される溶剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系
溶剤;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n
−ブタノール等のアルコール系溶剤;アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶
剤;テトラヒドロフラン等のエーテル系溶剤;エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコルモノ
エチルエーテル等の多価アルコール系溶剤;ジメチルフ
ォルムアミド等のアミド系溶剤;ジメチルスルホキサイ
ド等のスルホキサイド系溶剤;およびこれらの2種以上
の混合溶剤が挙げられる。これらの内、好ましいのはア
セトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、メタノ
ール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、およびこれらの2種以上の混合溶剤
である。
剤の重量比が100/0〜10/90、好ましくは80
/20〜20/80の範囲になる量である。
構成する樹脂は、該ポリウレタン樹脂単独でもよく、あ
るいは必要により他の印刷インキ用バインダーとして従
来公知の樹脂を併用してもよい。他の併用樹脂として
は、たとえば本発明以外のポリウレタン、ポリアミド、
ニトロセルロース、ポリアクリル酸エステル、ポリ塩化
ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルのコポリマー、塩素化
ポリプロピレン、スチレンブタジエンゴム、エポキシ樹
脂、ロジン系樹脂、ケトンレジン等があげられる。併用
する場合は、他の樹脂はバインダーの固形分中に通常5
0重量%以下である。
該ポリウレタン樹脂を含有する樹脂成分を上記に例示し
たような溶剤の溶液としたものである。本発明の樹脂濃
度は重量基準で、通常は10〜100%、好ましくは2
0〜80%である。また粘度は通常50〜500000
cP/25℃、好ましくは100〜100000cP/
25℃である。
は、5000〜100000、好ましくは8000〜8
0000である。
特殊グラビアインキ用バインダーとして、優れた性能を
有する。適用する対象としてはポリエステルフィルム、
ナイロンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチ
レンフィルムなどが好適である。
インキバインダーの場合と同様の方法で使用できる。す
なわち、本発明のバインダーに顔料、必要に応じ顔料分
散剤等の添加剤を加え、ボールミル等の通常のインキ製
造装置を用いて混練することにより印刷インキを製造す
ることができる。
刷インキの配合処方の例を示すと、下記の通りである
(%は重量%を示す。)
型インキとして使用してもよいがポリイソシアネート系
硬化剤と併用し、2液型印刷インキとして使用すること
もできる。この場合ポリイソシアネート系硬化剤として
は、例えばトリメチロールプロパン1モルと1,6−ヘ
キサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネ
ートまたはイソホロンジイソシアネート3モルから合成
されるアダクト体;1,6−ヘキサメチレンジイソシア
ネート、またはイソホロンジイソシアネートのイソシア
ヌレート基の環状三量化によって合成されるイソシアヌ
レート基含有の三量体;水1モルと1,6−ヘキサメチ
レンジイソシアネート3モルから合成される部分ビュレ
ット反応物およびこれらの2種以上の混合物が好適であ
る。2液型印刷インキとして使用する場合、ポリイソシ
アネート系硬化剤の添加量はインキに対して、通常0.
5〜10重量%である。
として用いる場合の印刷方法は従来と同様でよい。
発明を更に説明するが、本発明はこれら各例に限定され
るものではない。尚、各例中、部及び%はそれぞれ重量
部および重量%を示す。
コに、分子量2000のポリカプロラクトングリコール1000
部とイソホロンジイソシアネート222 部を仕込み、窒素
気流下に100 ℃で6時間反応させ遊離イソシアネート価
3.36% のプレポリマーとなし、これにメチルエチルケト
ン815 部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とし
た。次いで、イソホロンジアミン64.6部、アミノエチル
ピペラジン5.6 部、ジブチルアミン16.9部、メチルエチ
ルケトン1221部及びイソプロピルアルコール1018部から
なる混合物の存在下に、上記ウレタンプレポリマー溶液
2037部を添加し、50℃で3時間反応させた。こうしてえ
られたポリウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分濃度が30%
、粘度が800 cP /25℃であった。また樹脂固形分1g
当りのアミン価は1.9 であった。
ジン18.7部、ジブチルアミン16.9部、メチルエチルケト
ン1229部及びイソプロピルアルコール1022部からなる混
合物の存在下に、製造例1でえたウレタンプレポリマー
溶液2037部を添加し、50℃で3時間反応させた。こうし
てえられたポリウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分濃度が
30% 、粘度が750 cP /25℃であり、また樹脂固形分1g
当りのアミン価は8.0 であった。
ラジン4.3 部、ジ-n-ブチルアミン12.7部、メチルエチ
ルケトン1224部及びイソプロピルアルコール1020部から
なる混合物の存在下に、製造例1でえたウレタンプレポ
リマー溶液2037部を添加し、50℃で3時間反応させた。
こうしてえられたポリウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分
濃度が30% 、粘度が690 cP /25℃であり、また樹脂固形
分1g 当りのアミン価は1.4 であった。
メチレンエーテルグリコール1000部とイソホロンジイソ
シアネート222 部を仕込み、窒素気流下に100℃で 6時
間反応させ遊離イソシアネート価3.36% のプレポリマー
となし、これにメチルエチルケトン815 部を加えてウレ
タンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロ
ンジアミン71.9部、N-メチル-N'-アミノエチルピペラジ
ン8.0 部、ジブチルアミン9.7 部、メチルエチルケトン
1225部及びイソプロピルアルコール1020部からなる混合
物の存在下に上記ウレタンプレポリマー溶液2037部を添
加し、50℃で3時間反応させた。こうしてえられたポリ
ウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分濃度が30% 、粘度が49
0 cP /25℃であり、また樹脂固形分1g 当りのアミン価
は4.8 であった。
1 部、N-ヒドロキシエチルピペラジン1.7 部、ジブチル
アミン15.2部、メチルエチルケトン1223部及びイソプロ
ピルアルコール1019部からなる混合物の存在下に製造例
4でえたウレタンプレポリマー溶液2037部を添加し、50
℃で3時間反応させた。こうしてえられたポリウレタン
樹脂溶液は、樹脂固形分濃度が30% 、粘度が500 cP /25
℃であり、また樹脂固形分1g 当りのアミン価は1.3 で
あった。
チルエチルケトン1224部及びイソプロピルアルコール10
20部からなる混合物の存在下に製造例4でえたウレタン
プレポリマー溶液2037部を添加し、50℃で3時間反応さ
せた。こうしてえられたポリウレタン樹脂溶液は、樹脂
固形分濃度が30% 、粘度が720 cP /25℃であり、また樹
脂固形分1g 当りのアミン価は0 であった。
部、メチルエチルケトン1219部及びイソプロピルアルコ
ール1017部からなる混合物の存在下に製造例1でえたウ
レタンプレポリマー溶液2037部を添加し、50℃で3時間
反応させた。こうしてえられたポリウレタン樹脂溶液
は、樹脂固形分濃度が30% 、粘度が890 cP /25℃であ
り、また樹脂固形分1g 当りのアミン価は0 であった。
アミン16.9部、ジ-n-ブチルアミン16.9部、メチルエチ
ルケトン1220部及びイソプロピルアルコール1017部から
なる混合物の存在下に製造例1でえられたウレタンプレ
ポリマー溶液2037部を添加し、50℃で3時間反応させ
た。こうしてえられたポリウレタン樹脂溶液は、樹脂固
形分濃度が30% 、粘度が490 cP /25℃であり、また樹脂
固形分1g当りのアミン価は5.0 であった。
及びイソプロピルアルコール1024部からなる混合物の存
在下に製造例4でえられたウレタンプレポリマー溶液20
37部を添加し、50℃で3時間反応させた。こうしてえら
れたポリウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分濃度が30% 、
粘度が1300 cP /25 ℃であり、また樹脂固形分1g 当り
のアミン価は5.6 であった。
し、白色印刷インキを調製した。得られた白色印刷イン
キ100部に対して、さらにトルエン35部およびイソ
プロピルアルコール15部を加えて粘度を調整し、表1
に示す9点の白色インキを作製した。この9点の白色印
刷インキを版深30μmのグラビアプレートを備えた簡
易グラビア印刷機により厚さ20μmのコロナ放電処理
ポリプロピレンフィルム(OPP)、厚さ15μmのコ
ロナ放電処理ナイロンフィルム(NY)の放電処理面、
及び厚さ11μmのポリエチレンテレフタレート(PE
T)の片面に印刷し、40〜50℃で乾燥し、印刷フィ
ルムを得た。
おける印刷インキの接着性を試験した。試験はセロハン
テープを貼り、角度60度で急激に剥離させることにより
行い、印刷インキの剥離の強度を以下の基準により評価
した(%は面積比である)。評価結果を表1に示す。 1:70% を越え100%以下が剥離した。 2:50% を越え70% 以下が剥離した。 3:20% を越え50% 以下が剥離した。 4: 0% を越え20% 以下が剥離した。 5:剥離しなかった。
の印刷面上に、ポリエチレンイミンをアンカーコート剤
として塗布し、塗布面上にさらに低密度ポリエチレンを
エクストルージョンラミネートした時の印刷インキのラ
ミネート強度を測定した。評価結果を表2に示す。
用することにより、ポリエステル、ナイロン、ポリオレ
フィンフィルム等に対する接着性やラミネート適性に優
れる1液性印刷インキを提供できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 高分子ポリオール、ジイソシアネート化
合物および鎖伸長剤を反応せしめて得られるポリウレタ
ン樹脂、または高分子ポリオール、ジイソシアネート化
合物、鎖伸長剤及び重合停止剤を反応せしめて得られる
ポリウレタン樹脂を主成分とする印刷インキ用バインダ
ーにおいて、該ポリウレタン樹脂が鎖伸長剤として一般
式(1): 【化1】 (式中、X1 及びX2 は水素原子又は炭素数1〜3の
アミノアルキル基を示す。但し、X1 及びX2 のうち
少なくとも一方は水素原子でない。)で表される化合物
を使用し、及び/又は重合停止剤として一般式(2): 【化2】 (式中、Y1 は水素原子又は炭素数1〜3のアミノア
ルキル基を示し、Y2 は炭素数1〜3のアルキル基又
は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基を示す。)で表
される化合物を使用してなるポリウレタン樹脂であるこ
とを特徴とする印刷インキ用バインダー。 - 【請求項2】 一般式(1)の化合物の使用量が鎖伸長
剤の総量に対し5重量%以上である請求項1記載の印刷
インキ用バインダー。 - 【請求項3】 一般式(2)の化合物の使用量が重合停
止剤の総量に対し20重量%以上である請求項1または
2記載の印刷インキ用バインダー。 - 【請求項4】 一般式(1)の化合物と一般式(2)の
化合物の使用合計量が鎖伸長剤と重合停止剤の総量に対
し3重量%以上である請求項1、2または3記載の印刷
インキ用バインダー。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP32763398A JP4206535B2 (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 印刷インキ用バインダー |
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JP32763398A JP4206535B2 (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 印刷インキ用バインダー |
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JP2000144034A true JP2000144034A (ja) | 2000-05-26 |
JP4206535B2 JP4206535B2 (ja) | 2009-01-14 |
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JP32763398A Expired - Lifetime JP4206535B2 (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 印刷インキ用バインダー |
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JP (1) | JP4206535B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014214246A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 軟包装用ラミネートインキ組成物 |
-
1998
- 1998-11-18 JP JP32763398A patent/JP4206535B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014214246A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 軟包装用ラミネートインキ組成物 |
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