JP2000143352A - 窒化珪素質焼結体およびその製造方法 - Google Patents

窒化珪素質焼結体およびその製造方法

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JP2000143352A JP10311494A JP31149498A JP2000143352A JP 2000143352 A JP2000143352 A JP 2000143352A JP 10311494 A JP10311494 A JP 10311494A JP 31149498 A JP31149498 A JP 31149498A JP 2000143352 A JP2000143352 A JP 2000143352A
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政宏 佐藤
Masashi Sakagami
勝伺 坂上
Takeo Fukutome
武郎 福留
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安定して高強度を有し、耐酸化性および耐摩耗
性に優れる窒化珪素質焼結体を提供する。 【解決手段】窒化珪素結晶と、希土類元素、珪素、酸素
および窒素を含有する粒界相を含み、ボイド率が1%以
下、平均ボイド径が5μm以下、最大ボイド径が10μ
m以下、ボイド径分布の標準偏差σが2μm以下であ
り、かつ前記焼結体中の残留炭素量を0.5%以下とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、靭性、強度特性、
耐酸化性および耐摩耗性に優れ、特にピストンピン、エ
ンジンバルブ等の自動車用部品やガスタービンエンジン
用部品等に使用される窒化珪素質焼結体とその製造方法
に関する。
【0002】
【従来技術】従来から、窒化珪素質焼結体は、耐熱性、
耐熱衝撃性、耐摩耗性および耐酸化性に優れることから
エンジニアリングセラミックス、特にガスタービンやタ
−ボロ−タ等の熱機関用として応用が進められている。
一般に、窒化珪素は難焼結性であることから、近年、窒
化珪素質焼結体の焼結性を向上させるために焼結助剤と
して希土類元素酸化物やアルミナ等を添加することが特
開平7−133550号、特開平6−206521号に
て提案されている。
【0003】また、窒化珪素質焼結体の製造方法として
は、一般に、窒化珪素粉末に上記の希土類元素酸化物等
の焼結助剤を添加した混合粉末に対し、バインダを添加
して所望の形状に成形し、得られた成形体をガス圧焼成
や熱間静水圧焼成(HIP)等の加圧焼成することによ
り得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−133550号、特開平6−206521号に開示
されるような焼結助剤として希土類元素酸化物やアルミ
ナを添加する方法によれば、窒化珪素質焼結体の焼結性
が高められ、高密度化できることにより室温および高温
における強度をある程度向上させることができるもの
の、実用的には未だ不十分であり、さらなる強度の改良
が要求されている。
【0005】また、窒化珪素質焼結体の製造方法におい
ては、成形性を向上させる目的で有機バインダを添加す
ると、この有機バインダ成分が焼結体中に炭素として残
留し強度低下の要因となったり、製造時、成形体中に含
まれる粉末の分散性が悪くなり粉末の凝集が起こった
り、有機バインダの乾燥、固化に伴い粉末顆粒の潰れ性
が悪くなるために、成形体中に大小さまざまなサイズの
ボイドが生じ、このボイドが焼結体中に残存して、強度
の低下を招くとともに、焼結体の強度の再現性が悪くな
り、安定して高強度を有する焼結体を得られず、かつ焼
結体の耐摩耗性および耐酸化性が低下するという問題が
あった。
【0006】さらに、粉末に有機バインダを添加するこ
となく成形すると、粉末の充填性が悪く、かつ粉末間の
結合力が低いために欠けや割れが生じ、所望の形状に成
形できず、また、成形ができたとしても成形体の強度が
低いために加工により成形体が割れてしまう等の問題が
あった。
【0007】また、焼結体の密度を高めるために、加圧
焼成や熱間静水圧焼成(HIP)を行うと、コスト高に
なるという問題があった。
【0008】このような問題に対し、本発明の目的は、
安価な製造コストで安定して高強度を有し、かつ耐酸化
性および耐摩耗性に優れる窒化珪素質焼結体と、その製
造方法を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点に対し、成形性に優れる原料の特性について鋭意研究
を重ねた結果、原料である窒化珪素粉末及び添加物粉末
を粉砕等により所定の粒径に揃えるとともに、粉末中の
有機溶媒の含有率と含水率の合計( 以下、含液率と略
す。) を所定の範囲となるように制御することにより、
有機バインダを用いることなく成形することが可能とな
り、特に安価な常圧焼結においてもボイドの生成率を低
めることができるとともにボイド径のばらつきを抑制す
ることができ、また焼結体中の残留炭素量を減ずる効果
もあることから、安定して高強度を有し、かつ耐酸化性
および耐摩耗性に優れた焼結体となることを知見し、本
発明に至った。
【0010】すなわち、本発明の窒化珪素質焼結体は、
窒化珪素を主成分とし、希土類元素、珪素、酸素および
窒素を含有する粒界相を含む窒化珪素質焼結体であっ
て、ボイド率が1%以下、平均ボイド径が5μm以下、
最大ボイド径が10μm以下、ボイド径分布の標準偏差
が2μm以下であり、かつ前記焼結体中の残留炭素量が
0.5%以下であることを特徴とするものである。
【0011】ここで、前記窒化珪素質焼結体の室温にお
ける強度は1000MPa以上、かつ1000℃におけ
る強度は800MPa以上であることが望ましい。
【0012】また、前記窒化珪素質焼結体が、窒化珪素
を80〜92.5重量%と、希土類元素を酸化物換算量
で2〜10重量%と、アルミニウムをAl2 3 換算量
で2〜5重量%と、過剰酸素をSiO2 換算量で0.5
〜5重量%とを含み、かつ前記希土類元素量と前記アル
ミニウム量の比が0.3〜1、および前記希土類元素量
と前記過剰酸素量の比が0.3〜1であることが望まし
い。
【0013】さらに、本発明の窒化珪素質焼結体の製造
方法としては、窒化珪素、あるいは窒化珪素と珪素とを
窒化珪素に換算して80〜92.5重量%と、希土類元
素酸化物を2〜10重量%と、アルミナを2〜5重量%
と、シリカを0.5〜5重量%の割合で含む混合粉末に
有機溶媒を加え平均粒径1μm以下に粉砕する工程と、
該粉末中の前記有機溶媒の含有率と含水率の合計が0.
05〜0.5%の範囲となるように乾燥する工程と、該
乾燥粉末中に残存する有機溶媒および水分を結合剤とし
て成形する工程と、該成形体を焼成、あるいは窒化後、
焼成する工程とを具備することを特徴とするものであ
る。
【0014】ここで、前記焼成は常圧焼成であることが
望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の窒化珪素質燒結体は、窒
化珪素結晶と、希土類元素、珪素、酸素および窒素を含
有する粒界相を含むものであって、ボイド率が1%以
下、好ましくは0.5%以下、平均ボイド径が5μm以
下、好ましくは3μm以下、最大ボイド径が10μm以
下、好ましくは7μm以下、ボイド径分布の標準偏差が
2μm以下、好ましくは1.5μm以下であり、かつ前
記焼結体中の残留炭素量が0.5%以下、好ましくは
0.3%以下であることが大きな特徴である。
【0016】本発明によれば、焼結体の強度およびその
再現性、耐酸化性および耐摩耗性を高めるためには、ボ
イドの最大径だけでなく、その分布を制御することが重
要である。ボイド径の大きさおよび分布が上記範囲を越
えるとそのボイドが破壊源となり、強度の低下および再
現性が低下するとともに焼結体の耐酸化性及び耐摩耗性
が低下する。ボイドは存在してもその粒径分布を狭くす
ることにより、安定して高強度で耐酸化性および耐摩耗
性に優れた焼結体となる。
【0017】また、焼結体中の残留炭素量を0.5%以
下とすることにより焼結体の強度、耐酸化性および耐摩
耗性をさらに高めることができる。
【0018】すなわち、焼結体の強度については、常圧
焼成によっても室温における強度が1000MPa以
上、好ましくは1100MPa以上、1000℃におけ
る強度が800MPa以上、好ましくは900MPa以
上の高強度な焼結体を得ることができる。
【0019】また、ボイド径の標準偏差を小さくするこ
とにより、ボイドの最大径をも小さくできることから焼
結体間の強度ばらつきが小さくなり、例えば、本発明の
焼結体強度に対するワイブル係数を高くすることがで
き、安定して高強度を有する焼結体となるとともに、焼
結体の耐酸化性および耐摩耗性をも高めることができ
る。
【0020】本発明によれば、ボイドの分布状態を制御
するため、焼結体の組成としては、窒化珪素に対し、希
土類元素を酸化物換算量で2〜10重量%、好ましくは
6〜9重量%と、アルミニウムをAl2 3 換算量で2
〜5重量%、好ましくは3〜4重量%と、過剰酸素をS
iO2 換算で0.5〜5重量%、好ましくは2〜4重量
%とを含み、かつ前記希土類元素量とアルミニウム量の
比が0.3〜1、好ましくは0.5〜0.8、希土類元
素量と過剰酸素量の比が0.3〜1、好ましくは0.5
〜0.8であることが望ましい。
【0021】これにより、常圧焼成など簡易な製法で緻
密体を得ることができ、この範囲をはずれるとボイド径
を制御できず、焼結性が劣化し、強度、靭性、耐酸化性
および耐摩耗性が低下する。
【0022】なお、上記の希土類元素としては、Y、E
r、Yb、Lu、Sm、Dy等が挙げられ、特性は有意
差が認められないが、コスト面から判断するとYが好ま
しい。
【0023】一方、周期律表第4a、5a、6a族元素
金属や、それらの炭化物、窒化物、珪化物、または、S
iCなどは、分散粒子やウィスカ−として本発明の焼結
体に存在しても特性を劣化させるような影響が少ないこ
とから、これらを周知技術の基づき、適量添加して複合
材料として特性の改善を行うことも当然可能である。
【0024】次に、本発明の窒化珪素質焼結体を製造す
る方法について説明する。まず、窒化珪素原料粉末を準
備する。窒化珪素原料粉末としては、α−Si3 4
β−Si3 4 のいずれでも用いることができ、それら
の粒径は0.4〜1.2μm、酸素量は0.5〜1.5
重量%が好ましい。
【0025】上記の窒化珪素粉末に対し、希土類酸化物
を2〜10重量%、好ましくは6〜9重量%と、アルミ
ナを2〜5重量%、好ましくは3〜4重量%と、シリカ
を0.5〜5重量%、好ましくは2〜4重量%とを、希
土類酸化物添加量とアルミナ添加量の比が0.3〜1好
ましくは0.5〜0.8、希土類酸化物添加量とシリカ
添加量の比が0.3〜1好ましくは0.5〜0.8とな
るように添加する。
【0026】なお、上記シリカの添加量としては、窒化
珪素粉末中に含まれる不純物酸素のシリカ換算量をも含
めた量である。また、上記組成において、窒化珪素粉末
の10〜80重量%を珪素粉末に置換してもよい。
【0027】これらの粉末に対して、エタノールやイソ
プロピルアルコール等の有機溶剤を添加した後、公知の
粉砕方法、例えばボールミル、振動ミル等により原料粉
末を粉砕する。
【0028】本発明によれば、成形体を作製する際、粉
末の充填性を高めるために、上記の原料粉末の平均粒径
が1μm以下、好ましくは0.7μm以下となるように
調整することが重要であり、上記の粉砕によって、原料
粉末の平均粒径を1μm以下とする必要がある。したが
って、この粉砕処理によっても粉砕されない50μmよ
り大きい粗大顆粒は、成形性を低下させる恐れがあるた
めにメッシュパス等により除去しておくことが望まし
い。
【0029】また、本発明によれば、上記の混合粉末
を、含液率が0.05〜0.5重量%、望ましくは0.
1〜0.3重量%の範囲となるように乾燥することが重
要である。これにより、粉末間の接着力が高まるととも
に粉末顆粒の潰れ性が向上し、この粉末を用いることに
より、バインダの添加なしに成形することが可能とな
る。なお、粉末の120℃まで加熱したときの重量変化
率を求め、これを含液率とした。
【0030】この乾燥粉末を#40程度のメッシュを通
して整粒し、この粉末を用いて、プレス成形あるいは冷
間静水圧成形等の公知の成形方法により所望の形状に成
形する。さらに、所望により、この成形体に対して、適
宜研削加工を施し、所望の形状とする。次に、得られた
成形体に対し、窒素中、1700〜1800℃、好まし
くは1750〜1800℃で焼結することにより窒化珪
素質焼結体を作製することができる。この時、密閉した
焼成鉢内に成形体とともにシリカとシリコン、もしくは
シリカと窒化珪素との混合粉末を入れる等により鉢内を
SiO含有雰囲気とすることにより、窒化珪素の分解を
抑制することができる。
【0031】なお、原料として珪素粉末を含有する場合
には、上記と同様に混合、粉砕、成形を行なった後、焼
成前に、窒素中、1000〜1400℃にて保持するこ
とによりシリコンを窒化させることが望ましい。これに
より、シリコンから窒化珪素を生成させ、成形体の密度
を高めることができることから、成形体を容易に加工す
ることができるとともに緻密で寸法精度の高い焼結体を
作製できる。
【0032】
【実施例】実施例1 窒化珪素粉末(BET比表面積9m2 /g、α率98
%、酸素量1.2重量%)と各種の希土類元素酸化物粉
末(原料の平均粒径1.5μm)と酸化アルミニウム粉
末(純度99.9%、平均粒径2μm)、酸化珪素粉末
(純度99.9%、平均粒径2μm)を用いて、焼結体
が表1、2に示す組成になるように調合後、イソプロピ
ルアルコールを原料粉末に対して300重量%程度とな
るように添加した後、窒化珪素ボールを用いたボールミ
ルにより24時間粉砕した。
【0033】その後、#300メッシュのメッシュパス
を行い、乾燥機にて含液率が表1、2となるように乾燥
した。なお、含液率は粉末の室温における重量と120
℃で24時間乾燥した後の重量との差より算出した。そ
して、#40メッシュを用いて粉末を整粒した後、1t
/cm2 で冷間静水圧成形により成形した後、成形体を
炭化珪素質の匣鉢に入れて常圧窒素中、1750℃にて
5時間焼成した。
【0034】得られた焼結体に対して、JIS−R16
01に基づく室温及び1000℃の4点曲げ抗折強度を
測定した。また焼結体の一部を鏡面処理し、画像処理装
置を用いて、ボイドの粒径、分布を測定した。測定条件
は顕微鏡倍率100倍にて、測定面積9×105μ
2 、測定ポイント10カ所で行った。さらに、焼結体
を大気中、1000℃で100時間保持したときの重量
変化率を酸化によるものとみなし、耐酸化性を評価し
た。結果は、表1、2に示した。
【0035】実施例2 実施例1の原料粉末に珪素粉末(純度99%、平均粒径
7μm)を成形体の組成が表2となるように加え、実施
例1と同様に混合、粉砕、乾燥、成形を行なった。得ら
れた成形体を窒素中、1300℃で5時間保持した後、
実施例1と同様に焼成し、評価を行なった。結果は表2
に示した( 試料No28.29) 。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】表1および表2の結果によると、希土類元
素酸化物量、過剰酸素量およびAl2 3 量が本発明の
組成範囲から逸脱し、ボイドの率、平均粒径、最大径、
標準偏差σとも本発明の範囲から逸脱する試料No.1
0、11、14、15、18、19、22、23、2
6、27では、いずれも室温および1000℃における
強度が低下した。
【0039】また、成形体を作製するための粉末の平均
粒径、含液率が本発明の範囲から逸脱する試料No.3
1、34では、成形体を得ることができず、また、含液
率が0.5%よりも多い試料No.37についても成形
体を得ることができなかった。
【0040】さらに、バインダを添加して成形を行った
試料No.32、33では、焼結体中の残留炭素量が多
く、また、ボイドの率、平均粒径、最大径、標準偏差σ
とも本発明の範囲から逸脱し、強度も低いものであっ
た。
【0041】これに対し、ボイドの率、平均粒径、最大
径、標準偏差σおよび残留炭素量が本発明の範囲内であ
る試料では、いずれも室温における強度が1000MP
a以上、1000℃における強度が800MPa以上、
かつ耐酸化性も0.10mg/cm2 以下の優れた特性
を有するものであった。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明によれば、
成形体を作製するための粉末の粒径および含液率を制御
することによってバインダを用いることなく成形体を作
製することが可能となるために、焼結体中の残留炭素量
を減ずることができるとともに、ボイドの分布状態を制
御することが可能となり、安定して高強度を有し、耐酸
化性および耐摩耗性の高い焼結体を作製することができ
る。
【0043】また、焼結体中の添加物量を制御すること
によって、焼結体の緻密化が促進できることからも、ボ
イドの制御が可能となり、上述した優れた特性を有する
焼結体の作製が可能である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4G001 BA03 BA04 BA08 BA09 BA32 BA62 BA73 BB03 BB08 BB09 BB32 BB60 BB62 BB73 BC01 BC13 BC31 BC56 BD12 BD14 BD15 BD37 BE26 BE33 BE34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窒化珪素結晶と、希土類元素、珪素、酸素
    および窒素を含有する粒界相を含む窒化珪素質焼結体で
    あって、ボイド率が1%以下、平均ボイド径が5μm以
    下、最大ボイド径が10μm以下、ボイド径分布の標準
    偏差が2μm以下であり、かつ前記焼結体中の残留炭素
    量が0.5%以下であることを特徴とする窒化珪素質焼
    結体。
  2. 【請求項2】室温における強度が1000MPa以上、
    かつ1000℃における強度が800MPa以上である
    ことを特徴とする請求項1記載の窒化珪素質焼結体。
  3. 【請求項3】前記窒化珪素質焼結体が、窒化珪素を80
    〜92.5重量%と、希土類元素を酸化物換算量で2〜
    10重量%と、アルミニウムをAl2 3 換算量で2〜
    5重量%と、過剰酸素をSiO2 換算量で0.5〜5重
    量%とを含み、かつ前記希土類元素量と前記アルミニウ
    ム量の比が0.3〜1、および前記希土類元素量と前記
    過剰酸素量の比が0.3〜1であることを特徴とする請
    求項1または2記載の窒化珪素質焼結体。
  4. 【請求項4】窒化珪素、あるいは窒化珪素と珪素とを窒
    化珪素に換算して80〜92.5重量%と、希土類元素
    酸化物を2〜10重量%と、アルミナを2〜5重量%
    と、シリカを0.5〜5重量%の割合で含む混合粉末に
    有機溶媒を加え平均粒径1μm以下に粉砕する工程と、
    該粉末中の前記有機溶媒の含有率と含水率の合計が0.
    05〜0.5%の範囲となるように乾燥する工程と、該
    乾燥粉末中に残存する有機溶媒および水分を結合剤とし
    て成形する工程と、該成形体を焼成、あるいは窒化後、
    焼成する工程とを具備することを特徴とする窒化珪素質
    焼結体の製造方法。
  5. 【請求項5】前記焼成が常圧焼成であることを特徴とす
    る請求項4ないし6記載の窒化珪素質焼結体の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002348177A (ja) * 2001-05-29 2002-12-04 Kyocera Corp 熱機関用静止部材及びその製造方法
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