JP3559382B2 - 窒化珪素質焼結体の製造方法 - Google Patents

窒化珪素質焼結体の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車部品用、ガスタ−ビン等の各種エンジン用、耐摩耗用等の産業用部品に使用される窒化珪素質焼結体の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】
従来から、窒化珪素質焼結体は、強度特性、耐熱性、耐熱衝撃性、耐摩耗性および耐食性に優れ、かつ軽量であることからエンジニアリングセラミックス、特にタ−ボロ−タ等の熱機関用として応用が進められている。また、窒化珪素は難焼結性であるため、高密度で高強度の焼結体を作製するために焼結助剤としてY、Scなどの希土類元素酸化物や酸化アルミニウムを添加することが特公昭52−3649号、特公昭58−5190号にて提案されている。
【0003】
また、焼成収縮を小さくできるという利点から、金属Siと、MgO、Y、CeO等の焼結助剤との成形体を窒素中で1500℃以下の温度で加熱しSiをSiに窒化させた後、1500℃を越える温度で緻密化させる方法が、USP4,351,787号等にて提案されている。また、特公平2−24789には粒径2μm以下の金属Si粉末と窒化珪素粉末と周期律表第3a族の酸化物粉末と酸化アルミニウム粉末からなる成形体を窒化、焼成する方法も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
窒化珪素質焼結体の機械的特性面から、焼結体は微細構造であることが望まれている。そのため、上記のような窒化反応による焼結体の作製においては、特公平2−24789号にて記載されるように、粒径2μm以下の微細な金属Si粉末が一般的に用いられている。また、Siと窒素との反応を進める上においても、微細なSi粉末が用いられる。
【0005】
しかしながら、金属Si粉末を窒素中で窒化させる場合、窒化反応は発熱反応であるため、Si粉末が微細になるほど自己燃焼による温度上昇を誘発して、Siが溶融し十分に窒化できないことがあり、その窒化反応の制御が難しいものとなっていた。
【0006】
よって、本発明は、粒径が大きなSi粉末を用いた場合においても、Siの窒化を十分に行うことができ、しかも優れた強度を有する窒化珪素質焼結体を作製することのできる方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、Siの窒化反応の制御を容易に行う方法について検討を重ねた結果、Si粉末として比較的粗粒の粉末を用い、しかもα率の高いSi粉末とともに混合すること、さらに焼結助剤として周期律表第3a族元素酸化物と酸化アルミニウムを併用することにより、窒化を十分に行わせることができるとともに、高強度化も実現できることを見いだし本発明に至った。
【0008】
即ち、本発明の窒化珪素質焼結体の製造方法は、α化率が50%以上の窒化珪素(Si)粉末と、平均粒径2.5〜30μmの珪素(Si)粉末とを、Si/(Si+Si)重量比が0.95〜0.2の割合からなる主成分に対して、焼結助剤として周期律表第3a族酸化物粉末の1種以上を1〜7モル%と、酸化アルミニウム粉末を1〜13モル%で添加してなる成形体を、窒素を含む雰囲気中にて1000〜1500℃で窒化し、その後1700〜2000℃の非酸化性雰囲気中で焼成することを特徴とするものであり、さらには、前記成形体中に、窒化促進剤として、W、Mn、Fe、Cuの酸化物、炭化物、珪化物のうちの1種以上を全量中、0.1〜5重量%の割合で含むことを特徴とするものである。なお、最終的に得られる焼結体中において、前記周期律表第3a族が酸化物換算で全量中1〜7モル%、アルミニウムが酸化物換算で1〜13モル%の割合で存在することが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の窒化珪素質焼結体の製造方法によれば、出発原料において、平均粒径が2.5〜30μm、特に2.5〜20μmのSi粉末と、Si粉末とを主成分とするものである。これは、平均粒径が2.5μmより小さいと窒素と反応する表面積が大きいために、窒化反応が急激に進行しやすくなり、発熱反応による温度上昇が顕著になって、Siの溶融を引き起こしやすくなり、窒化反応の制御が難しくなるためである。逆に30μmより大きいと、粉砕に長時間を有したり、粉砕が十分でないとSiが残存し特性が劣化することになる。また、平均粒径が2.5μm以上のSi粉末は、それより微細なSi粉末よりも安価に入手することができる。
【0010】
また、Si粉末においては、α化率が50%以上、特に70%以上であることが重要である。Si粉末のα化率が50%以上の場合、Siの窒化により生成したSiは高α型となり、1700〜2000℃の温度域で緻密化する際にアスペクト比の大きい針状組織となりやすく、その為高強度が発現しやすくなる。従って、α化率が50%よりも低いと最終的に得られる焼結体の機械的強度において十分な特性が得られない。また、Si粉末は、微細な方が高強度発現のために好ましく、特に平均粒径は0.5〜2.0μmであることが望ましい。
【0011】
本発明によれば、上記主成分において、珪素粉末と窒化珪素粉末の割合が重量比でSi/(Si+Si)が0.95〜0.2の割合となるように添加することも重要である。この割合よりSi量が多いと窒化が困難になり、未窒化Siが残留したり、発熱反応により温度の暴走を引き起こし、逆にこの割合よりSi量が少ないと、焼成収縮が大きくなり、焼結体の加工の必要性が生じる。
【0012】
本発明によれば、これら主成分に、焼結助剤として周期律表第3a族の酸化物粉末の1種以上と酸化アルミニウム(Al)粉末とを添加する。これらの成分は、緻密化のために不可欠な焼結助剤であり、周期律表第3a族酸化物粉末はSiの針状化に、Alは緻密化の促進に寄与する。
【0013】
これら焼結助剤の量は、周期律表第3a族酸化物が1〜7モル%、酸化アルミニウムが1〜13モル%であることが望ましい。これは、周期律表第3a族元素酸化物で7モル%を越えるか、あるいはAlが13モル%を越えると、高温特性の低下を引き起こし、また焼成中の成分の分解による焼結体の内外差が生じやすくなるためである。また、上記個々の含有量が1モル%より少ないと緻密化および強度が低下するためである。なお、これら焼結助剤の含有量は、主成分中のSiをSiと換算した全量中の割合を示すものである。
【0014】
また、窒化反応の促進剤として、W、Mn、Fe、Cuの酸化物、炭化物、珪化物のうち1種以上を全量中、0.1〜5重量%の割合で添加することものできる。これらのうち、酸化物が最も望ましい。この窒化促進剤は、0.1重量%未満ではその作用が弱く、5重量%を越えると、焼結体中に異物として存在するために強度低下を招く恐れがある。これらの窒化促進剤粉末は平均粒径が1μm以下の微細なものが望ましい。
【0015】
また、本発明によれば、添加成分として、上記以外にSiO粉末を添加することもできる。このSiOも焼結助剤として作用するが、Si粉末、Si粉末中に不可避的に含まれる酸素もSiOとして存在しているものと考えられる。従って、このSiO成分量の調整としてSiO粉末を添加するのである。このSiO成分は、Si粉末、Si粉末に含まれる酸素分をSiO換算したものも合わせて、主成分中のSiをSiと換算した全量中における比率が総量で1〜25モル%であるのが望ましい。
【0016】
次に、上記に従い配合された粉末に所望により有機バインダーを添加したものを、振動ミル、バレルミル、回転ミルなどにより十分に配合した後、この混合粉末を公知の成形方法、例えばプレス成形、鋳込み成形、押し出し成形、射出成形、冷間静水圧成形等により所望の形状に成形する。
【0017】
そしてこの成形体を、有機バインダーを含む場合は300〜800℃程度で脱脂した後、窒素を含有する雰囲気中にて1000℃〜1500℃の温度域で窒化し、成形体中に含まれるSi成分をSiに変換する。この時の窒素分圧は0.1〜10atmが望ましい。この窒化反応により、成形体の相対密度を向上することができるために、その後の焼結過程での焼成収縮が小さくなるのである。焼成収縮を小さくするためには窒化前の成形体の相対密度が40%以上あることが望ましい。
【0018】
そして、この窒化後の成形体を1700℃〜2000℃の温度にて公知の焼成方法、例えば、常圧焼成法や、窒素圧1.5〜200気圧下での窒素ガス圧焼成法にて緻密化させる。さらには、上記のようにして得られた焼結体を窒素またはアルゴン雰囲気中で1000〜2000気圧下で熱間静水圧プレス(HIP)処理しても構わない。
【0019】
この焼成は、窒化工程に引き続いて同一焼成炉内で行ってもよいが、窒化工程と焼成工程とを別の焼成炉で行ってもよい。個別に行う場合は、焼成工程をホットプレス法、ガラス浴HIP法等を採用することもできる。
【0020】
このような本発明の方法によれば、Si粉末とSi粉末を主成分とし、焼結助剤を含むため、焼成収縮の小さい緻密な焼結体が得られる。さらには、α化率の高いSi粉末を使用するため、針状組織となりやすく高強度の焼結体を得ることが出来る。また、本発明では2.5〜30μmの粗粒Si粉末を使用するため、急激な窒化反応を抑制することができ、さらには高価な微粉を使用する必要がないためコストの低減を図ることができるのである。
【0021】
【実施例】
実施例1(試料No.1〜15)
主成分としてα化率90%、平均粒径0.9μmのSi粉末と粒径の異なるSi粉末を使用した。これに焼結助剤として、平均粒径5μmのY粉末2.5モル%、平均粒径1μmのAl3.0モル%、さらにSiO粉末を主成分のSi粉末またはSi粉末に含まれる酸素分のSiO換算量との合計量が5モル%となるように添加した。また窒化促進剤としてW、Mn、Fe、Cuの酸化物、炭化物、珪化物の粉末を添加した。それぞれの添加した割合は、表1に示す通りである。
【0022】
上記粉末をイソプロピルアルコール中で50時間混合し、乾燥後、バインダーを添加し、金型プレスにて厚さ10mmの平板を作製し、500℃の窒素雰囲気中で脱脂した。この成形体を窒素分圧が0.5気圧または1気圧の雰囲気中でいずれも1300℃、5時間で窒化処理した。これらの窒化後の成形体から切り出し、断面の観察およびX線回折法により残留Siの存在を調査した。結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
Figure 0003559382
【0024】
表1の結果によると、窒化パターン1、2のいずれの場合もSiの粒径が2.5μm未満の場合(試料No.1、7)、窒化促進剤の有無によらず、急激な窒化反応による発熱のためSiが溶融し試料中心部にSiが凝集していた。また、窒化パターン2において、Siの粒径が2.5μm以上であれば残留Siは確認されなかった(試料No.2〜5)が、窒化促進剤を添加した場合(試料No.8〜15)は、窒素分圧の低い窒化パターン1でも残存Siは確認されず完全に窒化された。
【0025】
実施例2(試料No.16〜22)
主成分としてα化率90%、平均粒径0.9μmのSi粉末と粒径3.7μmのSi粉末を用い、SiとSiの割合を変化させて調合した。これに焼結助剤として、実施例1で用いたものと同じ粉末でY粉末2.5モル%、Al粉末3.0モル%、SiO成分5モル%となるように添加した。これに窒化促進剤としてWOとMnOをそれぞれ0.5重量%添加した。
【0026】
調合粉末を金型プレスし、脱脂した。調合、成形、脱脂方法は実施例1に従った。次に、この成形体を実施例1の窒化パターン1により窒化後、さらに1700℃−5時間、2000℃−2時間にて緻密化させ焼結体を得た。これらの焼結体を切り出し、断面の観察およびX線回折法により残留Siの存在を調査した。また、焼結体の成形体との寸法収縮を測定した。結果を表1に示す。
【0027】
表1の結果によると、Si/(Si+Si)が0.95よりも大きいとき(試料No.16)、急激な窒化反応による発熱のためSiが溶融し試料中心部にSiが凝集していた。またSi/(Si+Si)が0.2より小さいとき(試料No.21、22)は寸法収縮が大きかった。
【0028】
実施例3(試料No.23〜27)
主成分としてα化率の異なるSi粉末(平均粒径はいずれも2μm以下)と平均粒径7.0μmのSi粉末を用い、Si/(Si+Si)=0.75の割合で調合した。これに焼結助剤として、実施例1で用いたものと同じ粉末のY粉末を2.5モル%、Al粉末を3.0モル%、SiO成分を5モル%となるように添加した。これに窒化促進剤としてWOとMnOをそれぞれ0.5重量%添加した。調合粉末を金型プレスし、脱脂した。調合、成形、脱脂方法は実施例1に従った。次に、この成形体を実施例1の窒化パターン1により窒化後、さらに1750℃−5時間、1900℃−2時間にて緻密化させ焼結体を得た。これらの焼結体からJIS−R1601形状の試験片を各10本切り出し、常温強度および1000℃を測定した。結果を表2に示す。
【0029】
表2の結果によると、α化率が50%以上のSi粉末を用いた場合、常温強度が高い(試料No.23〜26)が、α化率が50%未満の場合(試料No.27)は常温強度が低いことがわかる。なお、これらの試料の収縮率はいずれも12.5〜12.7%であった。
【0030】
実施例4(試料No.28〜32)
主成分としてα化率90%のSi粉末と平均粒径7.0μmのSi粉末を用いた。このとき使用したSi粉末は、初期の平均粒径が4.5μmであったが、表2試料No.26〜30に示すような粒径に予備解砕によりあらかじめ粒度調整して使用した。またSiとSiはSi/(Si+Si)=0.75の割合で調合した。これに焼結助剤として、実施例1で用いたものと同じ粉末のY粉末2.5モル%、Al粉末3.0モル%、SiO粉末5モル%となるように添加した。これに窒化促進剤としてWOとMnOをそれぞれ0.5重量%添加した。調合粉末を金型プレスし、脱脂した。調合、成形および脱脂方法は実施例1に従った。次に、この成形体を実施例1の窒化パターン1により窒化後、さらに1750℃5時間、1900℃2時間にて緻密化させ焼結体を得た。これらの焼結体からJIS−R1601形状の試験片を各10本切り出し、常温および1000℃強度を測定した。結果を表2に示す。
【0031】
表2の結果によると、平均粒径が3μm以下のSi粉末を用いた場合、常温強度が高い(試料No.30〜32)が、平均粒径3μmを越える場合(試料No.28、29)は常温強度が低くなる傾向にある。なお、これらの試料の収縮率はいずれも12.5〜12.7%であった。
【0032】
実施例5(試料No.33〜61)
主成分としてα化率90%、平均粒径0.9μmのSi粉末と平均粒径3.7μmのSi粉末を用い、Si/(Si+Si)=0.75の割合で調合した。焼結助剤として各種周期律表第3a族酸化物粉末、Al粉末、さらにSiO粉末を主成分のSi粉末またはSi粉末に含まれる酸素分のSiO換算量との合計量で表2、3の組成になるように調整して添加した。
【0033】
窒化促進剤としてはWOとMnOをそれぞれ表2、3に示す割合で添加した。調合粉末を金型プレスし、脱脂した。調合、成形、脱脂方法は実施例1に従った。そして、この成形体を実施例1の窒化パターン1により窒化後、さらに1750℃−5時間、1900℃−2時間にて緻密化させ焼結体を得た。これらの焼結体からJISR1601形状の試験片を各10本切り出し、常温および1000℃強度を測定した。結果を表2に示す。
【0034】
表2の結果によると、周期律表第3a族酸化物1〜7モル%、酸化アルミニウムが1〜13モル%、また添加したSi粉末、Si粉末に含まれる酸素分をSiO換算あるいは添加したSiO粉末との総量で1〜25モル%の場合(試料No.33〜40、42〜44、47〜50、52〜61)、常温強度、高温強度ともに高いものであった。また、周期律表第3a族酸化物粉末であればいずれも満足できる特性を示した(試料No.33〜40)。なお、これらの試料の収縮率はいずれも12.5〜12.7%であった。
【0035】
【表2】
Figure 0003559382
【0036】
【表3】
Figure 0003559382
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の方法によれば、焼成収縮が小さく機械的特性に優れた緻密な窒化珪素質焼結体が得られ、コストの大幅な低減を図ることができる。従って、本発明は、自動車部品用、ガスタ−ビンなどの各種エンジン用、耐摩耗用等の産業用部品への実用化を図ることができる。

Claims (1)

  1. α化率が50%以上の窒化珪素(Si)粉末と、平均粒径2.5〜30μmの珪素(Si)粉末とを、Si/(Si+Si)重量比が0.95〜0.2の割合からなる主成分に対して、焼結助剤として周期律表第3a族酸化物粉末の1種以上を1〜7モル%と、酸化アルミニウム粉末を1〜13モル%と、窒化促進剤として、W、Mn、Fe、Cuの酸化物、炭化物、珪化物のうちの1種以上を全量中、0.1〜5重量%の割合で添加してなる成形体を、窒素を含む雰囲気中にて1000〜1500℃で窒化し、その後1700〜2000℃の非酸化性雰囲気中で焼成することを特徴とする窒化珪素質焼結体の製造方法。
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