JP2000143316A - コンクリート構造物の構築方法およびコンクリート構造物 - Google Patents

コンクリート構造物の構築方法およびコンクリート構造物

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】解体コンクリートの塊や微粉等を再利用した再
生コンクリート、再生モルタルまたは再生セメントペー
スト等の水硬性硬化物を用い、新規骨材を用いたコンク
リートと同等以上の品質を有し、コストのかからないコ
ンクリート構造物の構築方法およびコンクリート構造物
を提供する。 【解決手段】コンクリート製の函体1の内部に、解体コ
ンクリートの塊2a、解体コンクリートの粒状物または
微粉、あるいは解体コンクリートを再生した再生骨材2
b、の少なくともいずれかを構成材料として再利用した
水硬性硬化物2を打設し、前記函体1と前記水硬性硬化
物2とを一体化して構築することを特徴とする、コンク
リート構造物の構築方法、および、コンクリート構造物
を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、解体コンクリー
ト塊(ガラ)、解体コンクリートの粒状物または微粉
(粉塵)、あるいは解体コンクリートを再生した再生骨
材の少なくともいずれかを構成材料として再利用した再
生コンクリート、再生モルタルまたは再生セメントペー
スト等の水硬性硬化物を用いて、コンクリート構造物を
構築する方法およびそのコンクリート構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】産業廃棄物である解体コンクリート等の
建設廃材は、毎年多大な量が排出されている。ところ
で、今日、それら産業廃棄物を処理するための埋め立て
地や廃棄物処理場の枯渇は、大きな社会問題となってい
る。したがって、解体コンクリート等の産業廃棄物の量
を減少させるため、解体コンクリートを再利用すること
が望まれていた。例えば、解体コンクリートの破砕等の
処理によって得た再生骨材やその微粉等を利用し、再生
路盤材や再生コンクリート(モルタル、セメントペース
トを含む)にする等である。しかし、前記再生骨材は、
新規骨材よりも品質(強度、安定性、吸水率等)が劣る
ため、当該再生骨材を利用した再生コンクリート(モル
タル、セメントペーストを含む)も、新規骨材を用いた
コンクリート(モルタル、セメントペーストを含む)と
比べて、その強度や耐久性(例えば、耐乾燥収縮性、耐
凍結融解性など)の品質が劣る状況にある。ここで、再
生コンクリートの強度や耐久性が劣る主な要因として
は、再生骨材の吸水率が大きいこと、再生骨材の粒径が
粗悪(扁平で丸みがない)であることなどによるもの
で、その結果、再生骨材を再利用した再生コンクリート
の単位水量が過大になり、耐久性の乏しい低品質のコン
クリートとせざるを得ないことによる。しかし、再生コ
ンクリート(モルタル、セメントペーストを含む)の品
質を、全て新規骨材を用いたコンクリート(モルタル、
セメントペーストを含む)と同等に近づけるため、例え
ば、再生骨材の粒径を新規骨材と同等にするためには、
コンクリート塊の破砕処理と洗浄等の中間処理を繰り返
し行う必要があるなど、中間処理に極めて煩雑な作業を
要するという問題があった。そのため、再生骨材の製造
コストは、解体コンクリート塊の運搬費、さらには、コ
ンクリート塊の破砕処理と洗浄等の中間処理経費が掛か
るため、元々、新規骨材に比べて高価となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】再生骨材を用いた再生
コンクリート(モルタル、セメントペーストを含む)の
強度や耐久性の品質をさらに高めるため、再生骨材の品
質をさらに向上させることは、再生骨材の処理工程がさ
らに増大し、これに伴って再生骨材の製造コストがさら
に高価となるため、経済性と品質の信頼性の面で実現が
極めて難しいという問題があった。
【0004】そこで、前記問題を解決するために、この
発明は、再生骨材、再生コンクリートの品質の優劣に左
右されることなく、解体コンクリートの塊や微粉等を再
利用した再生コンクリート、再生モルタルまたは再生セ
メントペースト等の水硬性硬化物を用い、新規骨材を用
いたコンクリートと同等以上の品質を有し、コストのか
からないコンクリート構造物の構築方法およびコンクリ
ート構造物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を解決するため
に、この発明は、『コンクリート製の函体の内部に、解
体コンクリートの塊、解体コンクリートの粒状物または
微粉、あるいは解体コンクリートを再生した再生骨材、
の少なくともいずれかを構成材料として再利用した水硬
性硬化物を打設し、前記函体と前記水硬性硬化物とを一
体化して構築することを特徴とする、コンクリート構造
物の構築方法』および、『コンクリート製の函体と、前
記函体の内部に打設されて前記函体と一体化され、解体
コンクリートの塊、解体コンクリートの粒状物または微
粉、あるいは解体コンクリートを再生した再生骨材、の
少なくともいずれかを構成材料として再利用した水硬性
硬化物と、からなることを特徴とする、コンクリート構
造物』を提供するものである。
【0006】すなわち、高品質あるいは通常と同等品質
のコンクリート部材をコンクリート製の函体として、コ
ンクリート構造物の表面に配置することによって、内部
に打ち込む水硬性硬化物を理想的な養生状態にして、直
射日光や風雪などや塩分等の腐食因子などの外部作用か
ら内部の水硬性硬化物を保護するとともに、内部の水硬
性硬化物自体からの水の蒸発も抑制されることで、乾燥
収縮や凍害に対する耐久性を高めることを可能とする。
また、本発明のコンクリート構造物の品質は、コンクリ
ート製の函体の内部に打設された水硬性硬化物の強度や
耐久性等の優劣に左右されることがなく、且つ、新規骨
材を用いたコンクリート(モルタル、セメントペースト
を含む)と比べ、その耐久性を大幅に高めることができ
る。 さらに、本発明のコンクリート製の函体の内部に
打設する水硬性硬化物には、再生骨材以外にも、解体コ
ンクリートの破砕処理により再生骨材を製造する際に副
次的に発生する粒状物または微粉(粉塵)を用いること
もでき、さらに解体コンクリートの塊(ガラ)をそのま
ま用いてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、この発明に
係るコンクリート構造物の構築方法およびコンクリート
構造物の実施の形態を説明する。図1は、この発明に係
るコンクリート構造物の構築方法に係る第1の実施の形
態を示す縦断面図であり、図2は、この発明に係るコン
クリート構造物の構築方法に係る第2の実施の形態を示
す縦断面図であり、図3は、この発明に係るコンクリー
ト構造物の構築方法に係る第3の実施の形態を示す縦断
面図であり、図4は、この発明に係るコンクリート構造
物の構築方法に係る第4の実施の形態を示す縦断面図で
あり、図5は、この発明に係るコンクリート構造物の構
築方法における水硬性硬化物と工法についての組み合わ
せを図式した図である。
【0008】この発明に係るコンクリート構造物の構築
方法は、『コンクリート製の函体1の内部に、解体コン
クリートの塊2a、解体コンクリートの粒状物または微
粉、あるいは解体コンクリートを再生した再生骨材2
b、の少なくともいずれかを構成材料として再利用した
水硬性硬化物2を打設し、前記函体1と前記水硬性硬化
物2とを一体化して構築することを特徴とする、コンク
リート構造物の構築方法』である。また、このコンクリ
ート構造物の構築方法により生成されるコンクリート構
造物は、『コンクリート製の函体1と、前記函体1の内
部に打設されて前記函体1と一体化され、解体コンクリ
ートの塊2a、解体コンクリートの粒状物または微粉、
あるいは解体コンクリートを再生した再生骨材2b、の
少なくともいずれかを構成材料として再利用した水硬性
硬化物2と、からなることを特徴とする、コンクリート
構造物』である。
【0009】ここで、コンクリート製の函体1は、高強
度化、高耐久性の観点から、通常のコンクリートと同等
あるいはそれ以上の品質のコンクリートを用いたプレキ
ャスト函体(予め工場などで製作した鉄筋コンクリート
製の函体であり、普通コンクリート、軽量骨材コンクリ
ートあるいは気泡コンクリート等で作られるコンクリー
ト製の函体)が好ましい。また、同様に、オムニア版製
の函体(プレキャストコンクリート版製の函体の一種。
プラス状の鉄筋を埋め込んだプレキャストコンクリート
版製の函体であり、鉄筋が足場代わりとなり、建築工事
等で使用するもの)であってもよい。さらに、高耐久性
とするために、ポリマー含浸コンクリート、レジンモル
タル等の材料で製造した高耐久性プレキャストコンクリ
ート製の函体を用いてもよい。このコンクリート製の函
体1が、高強度であり、高耐久性を持つものであればあ
るほど、水硬性硬化物2を利用したコンクリート構造物
は、強度が高く、耐久性に優れたものとなるのである。
【0010】また、水硬性硬化物2は、水により硬化す
る物質であり、ここでは、コンクリート構造物等を解体
したときに発生する解体コンクリートを再利用したもの
である。具体的には、解体コンクリートの塊2a、解体
コンクリートの破砕処理により再生骨材を製造する際に
副次的に発生する粒状物または微粉、解体コンクリート
を再生した再生骨材2b、の少なくともいずれかを構成
材料とするものである。
【0011】また、前記打設には、以下の方法が含まれ
る。 (1)通常の打設方法 図5に示すような、再生骨材2bと粒状物または微粉
とセメントと水とを予め混合してなる再生コンクリート
2cを、コンクリート製の函体1の中に図示しないポン
プおよび注入管3等で打設する方法である。ただし、コ
ンクリートの投入方法は、別段、図示しないポンプおよ
び注入管3に限るものではなく、例えばコンクリートバ
ケット、シュートまたは流し込みなど、コンクリート製
の函体1に投入できるものであれば他の方法を用いても
良い。 (2)プレパックド工法 図5に示すような、解体コンクリートの塊2aまたは
再生骨材2bを、予めコンクリート製の函体1に詰めて
おき、粒状物または微粉とセメントと水とを予め混合し
てなる再生モルタルまたは再生セメントペースト2d
を、後からコンクリート製の函体1に詰められたこれら
解体コンクリートの塊2a等の間隙に注入して充填し、
水硬性硬化物2を形成して、コンクリート製の函体1と
一体化する方法である。なお、前記再生モルタルまたは
再生セメントペースト2dにかえて、図5に示すよう
な、新規骨材とセメントと水とを予め混合してなる新規
モルタルまたは新規セメントペースト2eを用いても良
い。 (3)ポストパックド工法 図5に示すような、粒状物または微粉とセメントと水
とを予め混合してなる再生モルタルまたは再生セメント
ペースト2dを、予めコンクリート製の函体1に注入し
ておき、解体コンクリートの塊2aまたは再生骨材2b
を、後からコンクリート製の函体1に投入して、水硬性
硬化物2を形成して、コンクリート製の函体1と一体化
する方法である。なお、前記再生モルタルまたは再生セ
メントペースト2dにかえて、図5に示すような、新
規骨材とセメントと水とを予め混合してなる新規モルタ
ルまたは新規セメントペースト2eを用いても良い。
【0012】この発明に係るコンクリート構造物の構築
方法の第1の実施の形態は、前記(1)の通常の打設方
法による方法である(図1参照)。この構築方法は、解
体コンクリートの塊2a、解体コンクリートの粒状物ま
たは微粉等を含む再生コンクリート2cからなる水硬性
硬化物2を、コンクリート製の函体1の内部に図示しな
いポンプおよび注入管3にて注入して打設し、固化させ
てコンクリート製の函体1と一体化させるものである。
これにより、再生コンクリート2cからなる水硬性硬化
物2の品質が外部の環境条件によって損なわれることな
く、或いは、再生コンクリート2cからなる水硬性硬化
物2の品質の優劣に左右されにくい高品質のコンクリー
ト構造物を構築することが可能となる。
【0013】この発明に係るコンクリート構造物の構築
方法の第2の実施の形態は、前記(2)のプレパックド
工法による方法である(図2参照)。この構築方法は、
解体コンクリートの塊2aまたは再生骨材2bを予めコ
ンクリート製の函体1の内部に投入しておき、後から解
体コンクリートの粒状物または微粉等を含む再生モルタ
ルまたは再生セメントペースト2dをコンクリート製の
函体1の中に注入管3にて注入充填し、水硬性硬化物2
としてコンクリート製の函体1と一体化させるものであ
る。これにより、水硬性硬化物2の品質が外部の環境条
件によって損なわれることなく、或いは水硬性硬化物2
の品質の優劣に左右されることない高品質のコンクリー
ト構造物を構築することが可能となる。なお、当然のこ
とながら、解体コンクリートの粒状物または微粉等を含
む再生モルタルまたは再生セメントペースト2dに代え
て、図5の如く新規モルタルまたは新規セメントペー
スト2eを用いることもできる。
【0014】この発明に係るコンクリート構造物の構築
方法の第3の実施の形態は、前記(3)のポストパック
ド工法による方法である(図3参照)。この構築方法
は、解体コンクリートの粒状物または微粉等を含む再生
モルタルまたは再生セメントペースト2dを注入管3に
て予めコンクリート製の函体1の内部に注入しておき、
後から解体コンクリートの塊2aや再生骨材2bを入
れ、バイブレータ等の締固め手段4で振動を加えながら
締固めて打設して水硬性硬化物2とし、前記コンクリー
ト製の函体1と一体化させるものである。これにより、
水硬性硬化物2の品質が外部の環境条件によって損なわ
れることなく、或いは水硬性硬化物2の品質の優劣に左
右されることない高品質のコンクリート構造物を構築す
ることが可能となる。なお、当然のことながら、解体コ
ンクリートの粒状部または微粉2b等を含む再生モルタ
ルまたは再生セメントペースト2dに代えて、図5の
如く新規モルタルまたは新規セメントペースト2eを用
いることもできる。
【0015】この発明に係るコンクリート構造物の構築
方法の第4の実施の形態は、解体コンクリートの塊2a
や再生骨材2bを予めコンクリート製の函体1の中に入
れた後、構造物の上面にもコンクリート製の函体1の一
部を構成するフタ状の版1’を配置して、解体コンクリ
ートの粒状物または微粉等を再利用した再生モルタルま
たは再生セメントペースト2dを注入して充填する方法
である。この方法は、平面が広範囲となるスラブや床版
に適用すると、特に有効である。なお、当然に、再生モ
ルタルまたは再生セメントペースト2dに代えて、図5
の如く新規モルタルまたは新規セメントペースト2e
を用いても良い。また、当然に周知であることだが、こ
のコンクリート構造物の構築方法を用いて、当該コンク
リート構造物を構築の際、コンクリート製の函体1にコ
ンクリート製の函体1の一部を構成するフタ状の版1’
を被せることにより函体が密閉状態となるので、コンク
リート製の函体1の一部を構成するフタ状の版1’また
はコンクリート製の函体1に脱気口5を設けておく。
【0016】すなわち、第2の実施の形態から第4の実
施の形態の方法では、水硬性硬化物2の粗骨材も大きな
ままでよく、解体コンクリートの塊2aの大きな塊をそ
のまま再利用することもできる。故に、比較的大きな粗
骨材であっても適用できるので、解体コンクリートの塊
2aを再生骨材2bとするための処理作業、すなわち、
解体処理後の中間処理の負担を軽減できるので、大幅に
コストを下げることが可能となる。
【0017】また、前記コンクリート製の函体1に替え
て、例えば鋼等の金属製の函体を用いることもできる。
【0018】
【発明の効果】この発明により、コンクリート製の函体
の内部に解体コンクリートを再利用した水硬性硬化物を
打設し、前記コンクリート製の函体と水硬性硬化物を一
体化することで、耐久性と強度に優れたコンクリート構
造物を容易に構築することができる。すなわち、高品質
あるいは通常と同等品質のコンクリート部材からなるコ
ンクリート製の函体を脱型を要しない打ち込み型枠とし
て、コンクリート構造物の表面に配置することによっ
て、内部に打ち込む水硬性硬化物を理想的な養生状態に
して、直射日光や風雪などや塩分等の腐食因子などの外
部作用から内部の水硬性硬化物を保護するとともに、内
部の水硬性硬化物自体からの水の蒸発も抑制されること
で乾燥収縮や凍害に対する耐久性を高めることができ
る。
【0019】また、この発明により構築されたコンクリ
ート構造物の品質は、コンクリート製の函体の内部に打
設した再生コンクリート、再生モルタルまたは再生セメ
ントペースト等のいずれかからなる水硬性硬化物の強度
や耐久性等の品質の優劣に左右されずにコンクリート構
造物の強度や耐久性を高めることができる。さらに、函
体にポリマー含浸コンクリートあるいはレジンモルタル
等の材料で製造した高耐久性のプレキャストセグメント
函体を用いてこの発明に係るコンクリート構造物を構築
した場合は、該コンクリート構造物の品質は、新規骨材
を用いたコンクリート、モルタルまたはセメントペース
トのいずれかからなる水硬性硬化物を用いて構築した通
常のコンクリート構造物と比べ、大幅に強度や耐久性を
高めることができる。
【0020】さらに、水硬性硬化物には、再生骨材だけ
でなく、解体コンクリートを破砕処理して再生骨材を得
る際に副次的に発生する微粉(粉塵)等を用いることが
でき、さらに解体コンクリートの塊(ガラ)をそのまま
用いることもできる。そのため、解体コンクリートの再
生利用率が向上し、廃棄物の最終処分場への処分量を殆
ど無くすことができる。以上のことから、本発明によれ
ば、コストが安価で、解体コンクリートを殆ど廃棄処分
する必要がなく、強度と耐久性に優れたコンクリート構
造物を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るコンクリート構造物の構築方法
に係る第1の実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】この発明に係るコンクリート構造物の構築方法
に係る第2の実施の形態を示す縦断面図である。
【図3】この発明に係るコンクリート構造物の構築方法
に係る第3の実施の形態を示す縦断面図である。
【図4】この発明に係るコンクリート構造物の構築方法
に係る第4の実施の形態を示す縦断面図である。
【図5】この発明に係るコンクリート構造物の構築方法
における水硬性硬化物と工法についての組み合わせを図
式した図である。
【符号の説明】
1 コンクリート製の函体 1’ フタ状の版(コンクリート製の函体1の一部を
構成する) 2 水硬性硬化物 2a 解体コンクリート塊 2b 再生骨材 2c 再生コンクリート 2d 再生モルタルまたは再生セメントペースト 2e 新規モルタルまたは新規セメントペースト 3 注入管 4 締固め手段 5 脱気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 康訓 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 4G012 PA30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート製の函体の内部に、 解体コンクリートの塊、解体コンクリートの粒状物また
    は微粉、あるいは解体コンクリートを再生した再生骨
    材、の少なくともいずれかを構成材料として再利用した
    水硬性硬化物を打設し、 前記函体と前記水硬性硬化物とを一体化して構築するこ
    とを特徴とする、コンクリート構造物の構築方法。
  2. 【請求項2】コンクリート製の函体と、 前記函体の内部に打設されて前記函体と一体化され、解
    体コンクリートの塊、解体コンクリートの粒状物または
    微粉、あるいは解体コンクリートを再生した再生骨材、
    の少なくともいずれかを構成材料として再利用した水硬
    性硬化物と、からなることを特徴とする、コンクリート
    構造物。
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