JP2002020154A - 再生コンクリート及び再生コンクリートの製造方法 - Google Patents

再生コンクリート及び再生コンクリートの製造方法

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JP2002020154A JP2000200944A JP2000200944A JP2002020154A JP 2002020154 A JP2002020154 A JP 2002020154A JP 2000200944 A JP2000200944 A JP 2000200944A JP 2000200944 A JP2000200944 A JP 2000200944A JP 2002020154 A JP2002020154 A JP 2002020154A
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英二 末岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート構造物の解体等に伴い排出され
るコンクリート塊を、該コンクリート塊に高度な処理を
施すことなく、強度が高く耐久性に優れた再生コンクリ
ートとしてより有効的に再利用できるようにする。 【解決手段】 既存のコンクリート構造物を壊して得ら
れる多数のコンクリート塊と、該多数のコンクリート塊
どうしの間に充填され、且つ、粗骨材を含む充填コンク
リートとからなる再生コンクリートとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設副産物として
排出されるコンクリート塊をリサイクルしてなる再生コ
ンクリート及び再生コンクリートの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】建設副産物としては、コンクリート構造
物の解体に伴い発生するコンクリート塊の排出量が最も
多い。また、今後、構造物の老朽化に伴って構造物から
排出されるコンクリート塊の量が増加することが予想さ
れる。よって、建築材料における省資源や環境負担の低
減の立場から、コンクリートの再利用化が求められてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コンクリート
塊は、主に路盤材としての利用等に限られており、現状
では再利用率は約65%と少ない。また、従来から再生
骨材コンクリート用骨材として設定されている品質基準
に適合するように、コンクリート塊を粉砕・選別(異物
除去)・粒度調整・含水状態の管理等の高度な処理を施
して再生処理する技術の研究が行われているが、2次処
理、3次処理を必要とし手間・コストの面で問題があ
る。このような点からコンクリート構造物から排出され
るコンクリート塊について、再利用率が高く、高度な処
理を施す必要のない、より有効な再利用の方法が望まれ
ている。
【0004】本発明の課題は、上記事情を鑑みコンクリ
ート構造物の解体等に伴い排出されるコンクリート塊
を、該コンクリート塊に高度な処理を施すことなく、強
度が高く耐久性に優れる再生コンクリートとしてより有
効的に再利用できるようにする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すように、既
存のコンクリート構造物を壊して得られる多数のコンク
リート塊2と、該多数のコンクリート塊どうしの間に充
填され、且つ、粗骨材を含む充填コンクリート3とから
なることを特徴とする。
【0006】請求項1記載の再生コンクリートにあって
は、前記多数のコンクリート塊と、該多数のコンクリー
ト塊どうしの間に充填された充填コンクリートとからな
るので、コンクリート塊を再生コンクリートとして再利
用できるとともに、粗骨材がコンクリート塊だけでな
く、コンクリート塊どうしの間の充填コンクリートにも
含有されているので、全体的に粗骨材を有した状態とな
り、均一化された性質を持ったものとすることができ
る。したがって、既存のコンクリート構築物を壊して得
られる多数のコンクリート塊、例えば、コンクリート構
造物の解体に伴い排出されるコンクリート塊を再利用す
る際に、高度な処理を施してコンクリート用骨材とする
必要がなく、容易に再利用することができ、建設材料に
おける省資源や環境負荷の低減を図ることができる。さ
らに、多数のコンクリート塊どうしの間には粗骨材を含
有する充填コンクリートが充填されているので、モルタ
ルを充填した場合と比べて再生コンクリート全体の圧縮
強度を高くすることができる。よって、充填材としてモ
ルタルを用いた場合と比べて、耐久性が向上し(圧縮)
強度が大きなものとなる。また、構造物の構築費用も、
現地で発生するコンクリート塊を用いて再コンクリート
を製造する場合、コンクリート塊の処分費用を考える必
要がなく、通常のレディーミクストコンクリート(生コ
ン)を用いて製造した場合に比較して安価なものとな
る。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の再
生コンクリートにおいて、例えば、図1に示すように、
前記コンクリート塊2の粒径が約20mm以上約200
mm以下であることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の再生コンクリートにあって
は、請求項1記載と同様の効果を得ることができるとと
ともに、前記コンクリート塊の粒径が約20mm以上約
200mm以下であるので、前記多数のコンクリート塊
どうしの間に充填コンクリートが均一的に充填されるこ
とになり、再生コンクリートにおけるコンクリート塊の
ばらつきが少なくなる。よって全体の圧縮強度を略均一
化して好適な再生コンクリートとすることができる。つ
まり、コンクリート塊の粒径が約20mmより小さいも
のとすると、コンクリート塊自体がコンクリート塊内の
粗骨材より小さくなってしまう可能性があり、粒径が約
200mmより大きいものとすると、コンクリート塊を
用いた再生コンクリートの圧縮強度に大きなばらつきが
生じる。なお、コンクリート塊の粒径は好ましくは約2
0mm以上約100mm未満、さらに好ましくは約25
mm〜80mmであることが望ましい。粒径が約20m
m以上約100mm未満であれば、約20mm以上約2
00mm以下である場合よりも圧縮強度は安定し、約2
5mm〜80mmであれば、さらに圧縮強度にばらつき
がなくなって安定し、再生コンクリート全体の圧縮強度
を均一化が図られた状態にすることができる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の再生コンクリートを製造する再生コンクリートの
製造方法であって、例えば、図2に示すように、粗骨材
を含む充填コンクリートを再生コンクリート成形用型枠
5内に投入するコンクリート投入工程と、前記コンクリ
ート塊2を前記充填コンクリート3が投入された型枠内
に投入するコンクリート塊投入工程と、前記型枠内のコ
ンクリート塊と充填コンクリートとを振動させる振動工
程とを備えたことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の再生コンクリートの製造方
法にあっては、前記コンクリート投入工程にて充填コン
クリートを再生コンクリート成型用型枠内に投入し、コ
ンクリート塊投入工程にて、コンクリート塊を充填コン
クリートが投入された前記型枠内に投入し、前記振動工
程にて前記型枠内のコンクリート塊と充填コンクリート
とを振動させ、振動されたコンクリート塊と充填コンク
リートとが混ざり合い締め固められ、請求項1または2
記載の再生コンクリートを製造することができる。つま
り、充填コンクリート投入工程、コンクリート塊投入工
程及び振動工程を経て良質な再生コンクリートを容易に
製造することができ、従来と異なりコンクリート塊を再
利用する際に高度な処理を施すことがない。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載の再
生コンクリートの製造方法において、例えば、図2に示
すように、製造される再生コンクリートは複数層に分け
て構築され、順次下の層から前記充填コンクリート投入
工程、コンクリート塊投入工程及び振動工程を繰り返す
ことで形成されることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の再生コンクリートの製造方
法にあっては、請求項3記載の発明と同様の効果を得る
ことができるとともに、製造される再生コンクリート
を、順次下の層から前記充填コンクリート投入工程、コ
ンクリート塊投入工程及び振動工程を繰り返して各層毎
に締め固めながら形成するので、前記コンクリート塊及
びコンクリートとで構築される再生コンクリートの打ち
上がり高さを高いものとしても、前記コンクリート塊、
充填コンクリート及びこれらに含まれる粗骨材は全体的
にばらつきなく配置され、好適な打ち上がり高さの高い
再生コンクリートを製造することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る再生コンク
リート及び再生コンクリートの製造方法の実施の形態を
図1〜図10に基づいて説明する。まず、図1を用いて
本発明に係る再生コンクリートの構成について説明す
る。図1に示す本発明に係る再生コンクリート1は、既
存のコンクリート構造物を壊して得られる多数のコンク
リート塊2と、該多数のコンクリート塊2どうしの間に
充填され、且つ、粗骨材を含む充填コンクリート3とか
らなる。
【0014】コンクリート塊2の粒径は約20mm〜2
00mm(約20mm以上約200mm以下)、好まし
くは約20mm以上約100mm以下、より好ましくは
約25mm以上約80mm以下であり、既存のコンクリ
ート構造物を解体して生じる解体コンクリートをコンク
リート破砕機等で破砕して製作される。この数値の大き
さのコンクリート塊2を用いて充填コンクリート3とと
もに再生コンクリートを製造することにより、再生コン
クリート自体の強度のばらつきが押さえられたものとな
っている。また、充填コンクリート3は、砂利、砕石等
の粗骨材を含有するものであり、多数のコンクリート塊
2どうしの間に充填される。
【0015】この再生コンクリート1によれば、既存の
コンクリート塊構造物を壊して得られるコンクリート塊
2を再生コンクリート1として再利用できるとともに、
粗骨材がコンクリート塊2だけでなく、コンクリート塊
2どうしの間の充填コンクリート3にも含有されている
ので、再生コンクリート1は全体的に粗骨材を有した状
態となる。これに加えてコンクリート塊2の粒径約20
mm〜80mm程度であるので、再生コンクリート1で
は、コンクリート塊2と、粗骨材を含有する充填コンク
リート3とがばらつきなく配置され、これらの単位あた
りの割合が略均一化された状態となり、全体的にばらつ
きのない圧縮強度等の性質を持つ再生コンクリート1と
なる。したがって、既存のコンクリート構造物の解体等
により排出される多数のコンクリート塊を再利用する際
に、従来と異なり高度な処理を施してコンクリート用骨
材にする必要がなく、コンクリート塊を容易に再利用し
て良好な性質を有する再生コンクリートを製造すること
ができ、建設材料における省資源化や環境負荷の低減を
図ることができる。また、構造物の構築費用も、現地で
発生するコンクリート塊を用いて再生コンクリートを製
造すれば、通常のレディーミクストコンクリート(生コ
ン)を用いて製造した場合に比較して安価なものとな
る。
【0016】次に、上記再生コンクリートの製造方法に
ついて説明する。上記のような構成の再生コンクリート
1の製造方法では、再生コンクリート成型用型枠を用意
して、粗骨材を含むコンクリートを再生コンクリート成
形用型枠内に投入するコンクリート投入工程と、前記コ
ンクリート塊を前記コンクリートが投入された型枠内に
投入するコンクリート塊投入工程と、前記型枠内のコン
クリート塊とコンクリートとを振動させる振動工程とを
備える。なお、この実施の形態の再生コンクリート1
は、複数層に分けて製造されるものである。これを図2
を参照して説明する。図2は、本発明に係る再生コンク
リートの製造方法の概略工程を(a)〜(d)の順に示
す図である。
【0017】まず、図2(a)に示すように、再生コン
クリートを成形するための再生コンクリート成形用型枠
5内に、充填コンクリート3を投入する(コンクリート
投入工程)。このとき、型枠5は製造される再生コンク
リート1の形状に対応して型形成されているものであ
る。また、充填コンクリート3はミキサー車などから樋
部などの投入部を介して型枠5内に投入されるととも
に、投入される充填コンクリート3の量は、製造される
再生コンクリート1を複数層に分けた場合の一つの層に
必要な量となっている。次いで、図2(b)に示すよう
に、型枠5内に、該型枠5内に投入された充填コンクリ
ート3の上からベルトコンベアなどの搬送手段を介して
コンクリート塊2を投入し、型枠5内の充填コンクリー
ト3内に配置(埋没)させる(コンクリート塊投入工
程)。このときのコンクリート塊2の投入量は、充填コ
ンクリート3の投入量と同様に、製造される再生コンク
リート1を複数層に分けた場合の一つの層に必要な量で
ある。また、投入されるコンクリート塊2に表面洗浄・
吸水処理を施してもよい。表面洗浄・吸水処理とは、コ
ンクリート塊2の表面を水で洗浄した後、水中に所定時
間、例えば、24時間以上浸潰したものを取り出し、表
面を乾燥させ、表乾(表面が乾燥された状態)にするこ
とである。
【0018】そして、図2(c)に示すように、再生コ
ンクリート成型用型枠5内に振動機7を入れ、型枠5内
の充填コンクリート3及びコンクリート塊2とに振動を
与えて締め固める。このとき、コンクリート塊2どうし
間に、充填コンクリート3が充填されるとともに、型枠
5内における多数のコンクリート塊2のそれぞれの間に
充填コンクリート3の粗骨材が満遍なく配置された状態
となる。これによりばらつきのない均一化された圧縮強
度を有する再生コンクリート層が形成される。なお、締
め固め工程が終わった後、振動機7は、型枠5内の充填
コンクリート3及びコンクリート塊2とから外す。そし
て図2(d)に示すように、充填コンクリート投入、コ
ンクリート塊投入、振動工程を繰り返して再生コンクリ
ートを下の層から順に形成していく。つまり、先に充填
コンクリート及びコンクリート塊とを投入して構築され
た再生コンクリート層の上から、該再生コンクリート層
の上層部分を構築するために、先の方法と同様に粗骨材
を含むコンクリートを再生コンクリート成形用型枠内に
投入し、次いで コンクリート塊をコンクリートが投入
された型枠内に投入した後、型枠内に振動機7を再び挿
入して、型枠内のコンクリート塊とコンクリートとを振
動させて締め固める。これを所定の打ちあげ高さになる
まで繰り返して、再生コンクリート1を下の層から順に
形成していく。
【0019】上記再生コンクリートの製造方法によれ
ば、コンクリート投入工程、コンクリート塊投入工程及
び振動工程を経て良質な再生コンクリートを容易に製造
することができ、従来と異なりコンクリート塊を再利用
する際に高度な処理を施すことがない。また、製造され
る再生コンクリート1を、順次下の層から前記コンクリ
ート投入工程、コンクリート塊投入工程及び振動工程を
繰り返して各層毎に締め固めながら形成するので、前記
コンクリート塊及びコンクリートとで構築される再生コ
ンクリートの打ち上がり高さを高くしても、前記コンク
リート塊、コンクリート及びこれらに含まれる粗骨材は
全体的にばらつきなく配置され、耐久性が強く圧縮強度
が向上された好適な打ち上がり高さの高い再生コンクリ
ートを製造することができる。
【0020】再生コンクリート1は、多数のコンクリー
ト塊2どうしの間に充填する充填材として粗骨材を含有
する充填コンクリート3を用いることで構成されてい
る。以下では、本発明に係る再生コンクリートと、多数
のコンクリート塊どうしの間に充填モルタルを充填させ
てなる再生コンクリートとの比較を、これら再生コンク
リートにおいて行った各実験のデータに基づいて説明す
る。
【0021】まず、コンクリート塊2の大きさの違いに
よる再生コンクリートの圧縮強度への影響について図3
に基づいて説明する。図3は大きさの異なるコンクリー
ト塊(粒径約25mm〜80mmと、約100mm〜2
00mm)を有する再生コンクリートにおける圧縮強度
のばらつきを説明する図であり、(a)は粒径の異なる
コンクリート塊を備えた再生コンクリートからそれぞれ
任意の位置から採取したコアの圧縮強度を比較した図、
(b)は粒径約25mm〜80mmのコンクリート塊を
含有する再生コンクリートブロックの斜視図と、コア採
取位置を示す同ブロックのA−A線断面図、(c)は粒
径約100〜200mmのコンクリート塊を含有する9
00×900×900の再生コンクリートブロックにお
いてコア採取位置を示す平面図と、採取コアの切断位置
を示すコアの斜視図である。
【0022】粒径約25mm〜80mm及び粒径約10
0mm〜200mmの2種類のコンクリート塊を使用
し、それぞれ600×600×600mmの再生コンク
リートブロック(図3(b)参照)及び900×900
×900mmの再生コンクリートブロック(図3(c)
参照)を作製し、図3(a)に示す所定の箇所からコア
を採取して(図3(b)、(c)参照)コンクリート塊
の粒径が再生コンクリートの強度特性などに与える影響
を調べた。なお、それぞれの再生コンクリートブロック
には、水セメント比が55%、単位粗骨材量が290
(l/mm3)の充填コンクリートを使用し、これらブ
ロックはポストパックドコンクリート工法により製造し
た。ポストパックドコンクリート工法とは、再生コンク
リート成型用型枠に充填コンクリートを投入した後、コ
ンクリート塊を型枠内に充填コンクリートの上からコン
クリート塊を投入する工法であり、先の再生コンクリー
ト1の製造方法と同様のものである。
【0023】それぞれ再生コンクリートブロックからの
採取コアは、21日材齢経過時に、所定の箇所(図3
(b)のA−A断面図に示す符号1〜4で示す箇所)か
ら、鉛直方向に長さ600mm×底面Φ150mmの円
柱体を採取した後、この円柱体を長さ300mmのとこ
ろで上下に切断(図3(c)参照)して、2分割(Φ1
50×300mm/本)して得る。それぞれの採取コア
には、符号1〜4の箇所に対応するNo.1〜4と、その
上下部分のいずれかを示す符号が付されている。そし
て、それぞれの再生コンクリートブロックから採取され
た採取コアを28日材齢にて圧縮強度を測定した(図3
(a))。図3(a)に示すように、粒径約25mm〜
80mmのコンクリート塊を用いた再生コンクリート
は、採取コアの平均圧縮度が30.3(N/mm2)、
変動係数が2.9%の値を示した。粒径約100mm〜
200mmを用いたものは、平均圧縮強度が28.9
(N/mm2)、変動係数が6.4%を示した。これら
を比較するに粒径約25〜80mmのコンクリート塊を
用いた再生コンクリートの圧縮強度が大きく、コア採取
位置によるばらつきも小さくなっている。コンクリート
中の粗骨材は、粒径20mmのものが多く使用されてい
る。このため、コンクリート塊の粒径の最小値は20m
mとなる。また、コンクリート塊の粒径は約200mm
以下であれば耐久性に優れ圧縮強度が高い再生コンクリ
ートとなるが、図3に示すように、粒径約100mm未
満の方が、約100mm以上の大きさのコンクリート塊
を用いた再生コンクリートの圧縮強度よりばらつきが少
なくなる。よって、コンクリート塊の粒径は約20mm
以上で約100mm未満(図では約25mm以上約80
mm以下)の範囲内であることが望ましく、この範囲内
の粒径のコンクリート塊と、充填コンクリートとにより
なる再生コンクリートは、ばらつきのない安定した圧縮
強度を得ることができる。
【0024】図4は単位粗骨材量が異なる各種充填材を
用いた再生コンクリート及び充填材の7,28,91日
材齢の圧縮強度を示す図である。なお、図中では単位粗
骨材量=gで示す。図4では、単位粗骨材量0(l/m
3)の充填材、言い換えればモルタルを「−●−」、単
位粗骨材量0(l/m3)の充填材を用いた再生コンク
リートを「−○−」のグラフで示している。また、単位
粗骨材量230(l/m3)の充填材を「−▲−」、単
位粗骨材量230(l/m3)の充填材を用いた再生コ
ンクリートを「−△−」のグラフで示している。さら
に、単位粗骨材量290(l/m3)の充填材を「−■
−」のグラフで示し、単位粗骨材量290(l/m3
の充填材を用いた再生コンクリートを「−□−」で示
し、単位粗骨材量350(l/m3)の充填材を「−◆
−」のグラフで、単位粗骨材量350(l/m3)の充
填材を用いた再生コンクリートを「−◇−」のグラフで
それぞれ示している。図4に示すように、単位粗骨材量
(g)0(l/m3)の充填材、つまりモルタル(−●
−)の7日材齢での圧縮強度が約22(N/mm2)、
モルタルを用いた再生コンクリート(−○−)の圧縮強
度が約11(N/mm2)となっている。また、単位粗
骨材量230、290,350(l/m3)である充填
材(充填コンクリート)を用いた再生コンクリートの圧
縮強度も同様に、充填材(充填コンクリート)単体の圧
縮強度より低くなっている。
【0025】また、材齢7日、28日、91日のいずれ
における再生コンクリートの圧縮強度は、単位粗骨材量
が0(l/m3)のモルタルを用いた再生コンクリート
より、粗骨材を含有する充填コンクリートを用いた再生
コンクリートの方が圧縮強度が高くなっている。例え
ば、材齢7日において、モルタルを用いた再生コンクリ
ートの圧縮強度が約11(N/mm2)であるのに対
し、単位粗骨材量230、290,350(l/m3
の充填材、即ち充填コンクリートを用いた再生コンクリ
ートの圧縮強度がそれぞれ約14,16,18(N/m
2)となっている。材齢28日においては、モルタル
(g=0)を用いた再生コンクリートの圧縮強度が約1
7(N/mm2)であるのに対し、単位粗骨材量23
0、290,350(l/m3)の充填材、即ち充填コ
ンクリートを用いた再生コンクリートの圧縮強度がそれ
ぞれ約22,26,27(N/mm2)となっている。
さらに、材齢91日においても、モルタルを用いた再生
コンクリートの圧縮強度が約22(N/mm2)である
のに対し、単位粗骨材量230、290,350(l/
3)の充填材を用いた再生コンクリートの圧縮強度が
それぞれ約28,31,32(N/mm2)となってい
る。このように粗骨材を含有する充填コンクリートを用
いた再生コンクリートは、充填材にモルタル(充填モル
タル)を用いたものと比べて、いずれも圧縮強度が大き
く例えば、28日材齢で20(N/mm2)以上を発揮
しており、圧縮強度の増大が図られている。
【0026】ここで、充填材の単位粗骨材容積と再生コ
ンクリートの28日材齢の圧縮強度の相関関係を図5に
示す。図5中、●のグラフで示す左側端部では含有する
粗骨材が0(l/m3)であるモルタルを示しており、
モルタルの圧縮強度は45(N/mm2)となってい
る。この粗骨材量0(l/m3)のモルタルを充填材と
し、コンクリート塊とともに形成される再生コンクリー
トの圧縮強度(○グラフで示す)は、約18(N/mm
2)となっている。そして充填材に粗骨材を加え(=充
填コンクリート)、充填材の単位粗骨材容積を増やして
いくとこれに伴い充填材の圧縮強度は低下している。例
えば、単位粗骨材容積100(l/m3)のときの圧縮
強度は約41(N/mm2)、単位粗骨材容積200
(l/m3)のときの圧縮強度は約38(N/mm2)、
単位粗骨材容積350(l/m3)のときの圧縮強度は
約34(N/mm2)となる。
【0027】これに対し、○のグラフで示す再生コンク
リートは単位粗骨材容積の増加に伴い圧縮強度が大きく
なっている。例えば充填材の単位粗骨材容積が100
(l/m3)のとき再生コンクリートの圧縮強度は20
(N/mm2)、充填材の単位粗骨材容積が200(l
/m3)のとき再生コンクリートの圧縮強度は23(N
/mm2)、充填材の単位粗骨材容積が350(l/
3)のとき再生コンクリートの圧縮強度は約26(N
/mm2)となっている。充填材と再生コンクリートの
圧縮強度比は、単位粗骨材量が0,230,290,3
50(l/m3)について、約0.38,0.63,
0.75,0.81となり単位粗骨材量の増加に伴い大
きくなった。よって、コンクリート塊を用いた再生コン
クリートにおいて充填材として充填コンクリートを用い
ることは、充填材にモルタルを用いる場合よりも圧縮強
度を向上させることができる。なお、再生コンクリート
の単位粗骨材容積について、充填コンクリートを用いた
再生コンクリートは単位容積質量が2.32(t/
3)程度となり充填モルタルを用いたもの(2.23
(t/m3))に比べて大きくなったことから、根固め
ブロックの等に再生コンクリートを適用した場合に、充
填材として充填コンクリートを使用することが好適であ
る。充填コンクリートの単位粗骨材量が少なくとも0〜
350(l/m3)の範囲内で、単位粗骨材量を増加し
ていくと、この単位粗骨材量の増加に伴って、この充填
コンクリートを用いた再生コンクリートの圧縮強度が高
くなる。よって、上記単位粗骨材量の範囲内で、充填コ
ンクリート内の単位粗骨材量を増加していくことによっ
て単位粗骨材量が増加された充填コンクリートを用いた
再生コンクリートの圧縮強度を高くすることができる。
よって、充填コンクリートの単位粗骨材量を増減するこ
とにより、再生コンクリートの圧縮強度を調節すること
ができる。なお、単位粗骨材量が350(l/m3)を
越えた場合でも、単位粗骨材量の増加に伴い再生コンク
リートの圧縮強度が高くなると思われ、単位粗骨材量が
350(l/m3)より大きくても再生コンクリートの
圧縮強度を調節可能である。
【0028】図6は各異なる充填材を用いた場合の再生
コンクリートの凍結融解抵抗性試験の結果を示し、サイ
クル数と相対動弾性係数との相関関係を示す図であり、
図7は水セメント比が一定で単位粗骨材量が異なる充填
材(充填コンクリート及び充填モルタル)及びそれを用
いた再生コンクリートの乾燥収縮を示す図である。図6
において、「−●−」、「−▲−」、「−■−」、「−
◆−」は、それぞれ水セメント比(図中W/C=で示
す)と単位粗骨材量(図中G=で示す)の異なる充填コ
ンクリートを用いた再生コンクリートのグラフであり、
それぞれ実験No.1〜4とする。「−×−」は充填材と
して充填モルタルを用いた再生コンクリートを示したグ
ラフであり、実験No.5としている。
【0029】図6に示すように、充填モルタルを用いた
再生コンクリート(No.5)は、凍結融解が1回づつ行
われた工程を1サイクルとした際に、30サイクルで表
面全体に微細なひび割れが生じ、そのひび割れの進行に
よりコンクリートの剥落など引き起こされ、180サイ
クルで相対動弾性係数60%以下となり、210サイク
ルで相対動弾性の測定ができなくなった。充填コンクリ
ートを用いた再生コンクリートとして、水セメント比が
55%で単位粗骨材量230(l/m3)の充填コンク
リート(No.4)は、充填モルタルと同様の結果を示
し、150サイクルで相対動弾性係数60%以下とな
り、210サイクルで相対動弾性の測定ができなくなっ
た。これは、実験No.4である再生コンクリートにおけ
る充填材の単位粗骨材量が少ないためである。しかし、
水セメント比55%で単位粗骨材量290(l/m3
の充填コンクリート(No.1)は、240サイクルまで
60%以上の相対動弾性係数が確保できたことから、充
填コンクリートの単位粗骨材量を増加させることは、再
生コンクリート強度特性の改善だけでなく、凍結融解抵
抗性の向上も図ることができる。 さらに、単位粗骨材
量290(l/m3)で水セメント比が45%及び35
%の充填コンクリートを用いた再生コンクリート(No.
2及びNo.3)は、300サイクルまで90%以上の相
対動弾性係数を確保しているので、良好な凍結融解抵抗
性を有しているものとなっている。これにより再生コン
クリートが凍結するような寒冷地などにおいては、充填
コンクリートにおいて、単位粗骨材量が290(l/m
3)以上であることが好ましく、また、水セメント比が
55%以下であることが好ましい。このように充填コン
クリートの単位粗骨材量が290(l/m3)以上、水
セメント比が55%以下であれば、相対動弾性係数が高
い再生コンクリートとなる。
【0030】次に、図7を参照して、多数のコンクリー
ト塊どうしの間に充填する充填材として充填コンクリー
ト及び充填モルタルを用いた場合の再生コンクリートの
長さ変化について説明する。図7では、「−○−」は、
先の実験No.1の再生コンクリート、△は先の実験No.4
の再生コンクリート、「□」は先の実験No.5の再生コ
ンクリートの乾燥収縮を示すグラフである。また、「−
●−」は実験No.1の再生コンクリートに用いられる充
填コンクリート、「▲」は実験No.4の再生コンクリー
トに用いられる充填コンクリート、「−■−」は実験N
o.5の再生コンクリートに用いられる充填モルタルのそ
れぞれを示すグラフである。この図を見て明らかなよう
に、充填材の単位粗骨材量が多くなるに伴い、乾燥収縮
が小さくなっている。したがって、乾燥収縮の面から
も、再生コンクリートに用いる充填材として充填コンク
リートを用いることは、充填モルタルを用いるよりもよ
り有効となっている。
【0031】また、図8に示すように、再生コンクリー
トの充填材として充填コンクリートを用いた場合と、充
填モルタルを用いた場合とを比較すると、充填コンクリ
ートの方がすり減り抵抗性が向上されていることがわか
る。図8は、水セメント比が55%、単位粗骨材量が2
90(l/m3)の充填コンクリートを用いた再生コン
クリート(実験No.1:グラフDで示す)と、水セメン
ト比が55%の充填モルタルを用いた再生コンクリート
(グラフEで示す)のすり減り係数を示す図である。こ
のすり減り抵抗性を調べる試験は、28日材齢まで標準
養生した供試体を用いてサンドブラストにより行った。
この図に示すように、充填コンクリートを用いた再生コ
ンクリートDは、充填モルタルを用いた場合Eに比べ
て、若干すり減り係数が小さく、すり減り係数のばらつ
きも小さくなっている。これにより充填コンクリートを
用いた再生コンクリートでは、強度特性や凍結融解抵抗
性とともにすり減り抵抗性も向上することがわかる。さ
らに、図示しないが、水セメント比を一定とし単位粗骨
材量が異なる充填材(充填コンクリート及び充填モルタ
ル)、及びそれを用いた再生コンクリートの質量変化率
を調べた結果、充填材の単位粗骨材量が多くなるに伴い
質量変化率が小さくなる。これにより質量変化率の面か
らも再生コンクリートに用いる充填材として、粗骨材を
含有しない充填モルタルより充填コンクリートの方が有
効である。
【0032】このような実験結果にて、充填コンクリー
トを用いた再生コンクリートと充填モルタルを用いたも
のとの相違を以下に列記する。充填コンクリートを用い
た再生コンクリートは、充填モルタルを用いたものに比
べて、良好な強度特性を示し、20〜40(N/m
2)以上の圧縮強度を確保することができる。充填コ
ンクリートの単位粗骨材量の増加に伴い、これを用いた
再生コンクリートの圧縮強度は増加する。粒径約25〜
80mmのコンクリート塊を用いた再生コンクリート
は、強度のばらつきが小さく、均一な再生コンクリート
品質となる。充填コンクリートを用いた再生コンクリー
トは、単位粗骨材量が大きいので充填モルタルを用いた
場合と比べて根固めブロックなどへの適用に有利とな
る。充填コンクリートを用いた再生コンクリートは、充
填モルタルを用いた場合と比べて凍結融解抵抗性の向上
を図ることができる。充填コンクリートを用いた再生コ
ンクリートは、充填モルタルを用いた場合と比べて乾燥
収縮を減少させることができる。充填コンクリートを用
いた再生コンクリートでは、充填モルタルを用いた場合
に比べてすり減り抵抗性を向上させることができる。
【0033】また、本発明に係る再生コンクリート1に
おいては、多数のコンクリート塊どうしの間に充填され
る充填材として、粗骨材を含有しない充填モルタルでは
なく、粗骨材を含有する充填コンクリートを用いている
ので、コンクリート塊や製造される再生コンクリートの
圧縮強度に合わせて充填コンクリートを、JIS規格で
きまった基準品を使用することができる。これに対し、
充填モルタルを充填材とした場合は、必要な強度となる
ように配合されたモルタルを発注する必要があるので、
その手間が掛かるものとなる。
【0034】上記再生コンクリートの製造は、再生コン
クリート成型用型枠に充填コンクリートを投入した後、
コンクリート塊を型枠内に充填コンクリートの上からコ
ンクリート塊を投入する工法(ポストパックドコンクリ
ート工法)によるものとしたが、これに関わらず、製造
される再生コンクリートが、多数のコンクリート塊と、
粗骨材を含む充填コンクリートとからなるものであれ
ば、どのように製造されていてもよい。例えば、再生コ
ンクリート成型用型枠にコンクリート塊を投入した後、
充填コンクリートを型枠内に、コンクリート塊の上から
投入するプレパックド方式にて製造されてもよい。しか
し、このプレパックド方式とポストパックドコンクリー
ト工法とを比較するに、充填コンクリートが粗骨材を含
有していることを鑑みて、充填コンクリートの後で、充
填コンクリートの上からコンクリート塊を投入する工法
の方が、充填コンクリートが投入されたコンクリート塊
どうしの間全体に行き渡たり、より好適な再生コンクリ
ートを製造することができる。また、コンクリート塊と
充填コンクリートとを混合してから再生コンクリート用
型枠内などに打設して再生コンクリートを製造しても良
い。これにより製造される再生コンクリートは、コンク
リート塊どうしの間全体に充填コンクリートが行き渡た
り好適なものとなる。
【0035】また、再生コンクリート1は、多数のコン
クリート塊と充填コンクリートとからなるものであれ
ば、どのようなものを適用対象としてもよい。例えば、
根固め工に用いられる根固めブロックやケーソン蓋など
の無筋コンクリートへの利用が考えられる。以下では、
本発明に係る再生コンクリートを根固めブロックとした
場合の施工方法について説明する。
【0036】図9及び図10は、本発明に係る再生コン
クリートの製造方法により根固めブロック(再生コンク
リート)を製造する方法を示す施工概要図である。根固
めブロック10は、根固めブロック成型用の型枠50
と、ミキサー車31により型枠に投入される充填コンク
リート30と、既存のコンクリート構造物を壊して得ら
れ、型枠50内に、充填コンクリート30より後に投入
されるコンクリート塊20とから概略構成されている。
型枠50は、現場にて根固めブロック10を製造する所
定の位置に設置されており、この実施の形態では図10
に示すように一列に並べて複数配置されている。また、
現場では、コンクリート塊20を型枠50内に投入する
ためのベルトコンベア21と、ベルトコンベア21にコ
ンクリート塊20を移動させるホッパー22と、このホ
ッパー22にコンクリート塊20を投入するバックホウ
24と、搬送されたコンクリート塊20A(コンクリー
ト塊20が粉砕される前のもの)を粉砕するコンクリー
ト粉砕機26などが設置されている。つまり、図9
(a)に示すように、トラック27などの搬送手段によ
り現場にコンクリート塊20Aが運び込まれる。そして
図9(b)に示すように、運び込まれたコンクリート塊
20Aはバックホウ28によりコンクリート粉砕機26
に投入されて粉砕され、多数のコンクリート塊20とな
る。ここでは便宜上多数のコンクリート塊20を粉砕後
ガラ200でしめす。
【0037】粉砕されたコンクリート塊20は、それぞ
れ約25〜80mm程度の大きさになっており、粉砕
後、所定の箇所、つまり打設される所定の型枠近傍に設
置(例えば、図10の「粉砕後ガラ200」部分)さ
れ、図9(c)に示すように洗浄される。なお、運び込
まれたコンクリート塊20Aは、既存の構造物を解体し
た時点で、粒径約25〜80mm程度まで粉砕された状
態となっていてもよい。その場合、現場にて、コンクリ
ート破砕機26により細かく粉砕する手間を省くことが
できる。
【0038】次いで、図9(d)に示すように、約25
mm〜80mm程度の大きさに粉砕されたコンクリート
塊20は、粉砕後ガラ200からバックホウ24により
ホッパー22に投入され、ホッパー22を介してベルト
コンベア21に移動し、ベルトコンベア21から型枠5
内に投入される。この型枠50における根固めブロック
の製造方法は、先の再生コンクリート1の製造方法と同
様に製造される。つまり、コンクリート塊20が型枠5
0内に投入される前に、型枠50内には、ミキサー車3
1から所定量の充填コンクリート30が投入されてお
り、コンクリート塊20は、型枠50内に既に投入され
た充填コンクリート30の上から投入される。そして図
示しない振動機により振動させることで締め固めること
によって根固めブロック10は製造される。なお、この
根固めブロック10は、上述した再生コンクリート1と
同様にコンクリート塊20及び充填コンクリート30に
より複数層に分けて製造される。
【0039】このように再生コンクリートを適用した根
固めブロック10を製造した後、製造した根固めブロッ
ク10の隣に製造される根固めブロックを同様にして製
造する。これを繰り返して1列に並んだ根固めブロック
を製造していく。なお、この実施の形態では、根固めブ
ロックの型枠は、そのまま本体と一体化して用いられて
もよいし、コンクリート塊及び充填コンクリートの打設
後、取り外してもよい。
【0040】なお、以上の実施の形態例においては、根
固めブロックは、コンクリート塊と充填コンクリートと
を型枠内に複数層に分けて投入することにより製造され
るものとしたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、充填コンクリートを型枠内に投入した後、多数のコ
ンクリート塊を投入して締め固めを行うことによって製
造されてもよい。また、コンクリート塊を型枠内に投入
する装置等も任意であり、その他、具体的な細部構造等
についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る再生コンクリートによれば、コンクリート塊を再生コ
ンクリートとして再利用できるとともに、粗骨材がコン
クリート塊だけでなく、多数のコンクリート塊どうしの
間の充填コンクリートにも含有されているので、全体的
に粗骨材を有した状態となり、均一化された性質を持っ
たものとすることができる。よって、コンクリート構造
物の解体に伴い排出されるコンクリート塊を再利用する
際に、高度な処理を施してコンクリート用骨材とする必
要がなく、容易に再利用することができ、建設材料にお
ける省資源や環境負荷の低減を図ることができる。さら
に、前記コンクリート塊どうしの間に充填される充填材
としてモルタルを用いた再生コンクリートと比べて、耐
久性に優れ圧縮強度が強く、数層に分けて打ち込むこと
により打ちあげ高さを高くすることができる。
【0042】請求項2記載の再生コンクリートによれ
ば、請求項1記載と同様の効果を得ることができるとと
ともに、前記コンクリート塊の粒径が約20mm以上約
200mm以下であるので、前記多数のコンクリート塊
どうしの間に充填コンクリートが均一的に充填されるこ
とになり、再生コンクリートにおけるコンクリート塊の
ばらつきが少なくなり、全体の圧縮強度を略均一化させ
ることができる。
【0043】請求項3記載の再生コンクリートの製造方
法によれば、前記コンクリート投入工程にてコンクリー
トを再生コンクリート成型用型枠内に投入し、コンクリ
ート塊投入工程にて、コンクリート塊をコンクリートが
投入された前記型枠内に投入し、前記振動工程にて前記
型枠内のコンクリート塊とコンクリートとを振動させ、
振動されたコンクリート塊とコンクリートとが混ざり合
い締め固められ、請求項1または2記載の再生コンクリ
ートを製造することができる。つまり、コンクリート投
入工程、コンクリート塊投入工程及び振動工程を経るだ
けで良質な再生コンクリートを容易に製造することがで
き、従来と異なりコンクリート塊を再利用する際に高度
な処理を施すことがない。
【0044】請求項4記載の再生コンクリートの製造方
法にあっては、請求項3記載の発明と同様の効果を得る
ことができるとともに、製造される再生コンクリート
を、順次下の層から前記コンクリート投入工程、コンク
リート塊投入工程及び振動工程を繰り返して各層毎に締
め固めながら形成するので、前記コンクリート塊及びコ
ンクリートとで構築される再生コンクリートの打ち上が
り高さを高くしても、前記コンクリート塊、コンクリー
ト及びこれらに含まれる粗骨材は全体的にばらつきなく
配置され、好適な打ち上がり高さの高い再生コンクリー
トを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る再生コンクリートの一例を示す概
略構成図である。
【図2】図1の再生コンクリートを製造工程を説明する
概略工程図である。
【図3】コンクリート塊2の大きさの違いによる再生コ
ンクリートの圧縮強度への影響を説明する図である。
【図4】単位粗骨材量が異なる各種充填材を用いた再生
コンクリート及び充填材の7,28,91日材齢の圧縮
強度を示す図である。
【図5】充填材の単位粗骨材容積と再生コンクリートの
28日材齢の圧縮強度の相関関係を示す図である。
【図6】各異なる充填材を用いた場合の再生コンクリー
トの凍結融解抵抗性試験の結果を示す図である。
【図7】水セメント比が一定で単位粗骨材量が異なる充
填材(充填コンクリート及び充填モルタル)及びそれを
用いた再生コンクリートの乾燥収縮を示す図である。
【図8】充填材として充填コンクリート及び充填モルタ
ルを用いた再生コンクリートどうしのすり減り抵抗性を
比較した試験結果を示す図である。
【図9】本発明に係る再生コンクリートを適用した根固
めブロックの製造方法の概略工程を示す図である。
【図10】図6に示す根固めブロックを製造する工程が
行われている施工現場の上面図である。
【符号の説明】
1 再生コンクリート 2,20 コンクリート塊 3,30 充填コンクリート 5 型枠 7 振動機 10 根固めブロック(再生コンクリート) 50 根固めブロック成型用型枠(型枠)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱田 秀則 神奈川県横須賀市長瀬3丁目1番1号 運 輸省港湾技術研究所内 (72)発明者 山路 徹 神奈川県横須賀市長瀬3丁目1番1号 運 輸省港湾技術研究所内 (72)発明者 松本 典人 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1号 東洋建設株式会社内 (72)発明者 末岡 英二 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1号 東洋建設株式会社内 (72)発明者 佐野 清史 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1号 東洋建設株式会社内 Fターム(参考) 4G012 PA30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存のコンクリート構造物を壊して得ら
    れる多数のコンクリート塊と、該多数のコンクリート塊
    どうしの間に充填され、且つ、粗骨材を含む充填コンク
    リートとからなることを特徴とする再生コンクリート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の再生コンクリートにおい
    て、 前記コンクリート塊の粒径が約20mm以上約200m
    m以下であることを特徴とする再生コンクリート。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の再生コンクリー
    トを製造する再生コンクリートの製造方法であって、 粗骨材を含む充填コンクリートを再生コンクリート成形
    用型枠内に投入するコンクリート投入工程と、 前記コンクリート塊を前記コンクリートが投入された型
    枠内に投入するコンクリート塊投入工程と、 前記型枠内のコンクリート塊とコンクリートとを振動さ
    せる振動工程とを備えたことを特徴とする再生コンクリ
    ートの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の再生コンクリートの製造
    方法において、 製造される再生コンクリートは複数層に分けて構築さ
    れ、順次下の層から前記コンクリート投入工程、コンク
    リート塊投入工程及び振動工程を繰り返すことで形成さ
    れることを特徴とする再生コンクリートの製造方法。
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