JPH10195977A - 構造部材及びその構築方法 - Google Patents

構造部材及びその構築方法

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JPH10195977A
JPH10195977A JP651397A JP651397A JPH10195977A JP H10195977 A JPH10195977 A JP H10195977A JP 651397 A JP651397 A JP 651397A JP 651397 A JP651397 A JP 651397A JP H10195977 A JPH10195977 A JP H10195977A
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JP
Japan
Prior art keywords
concrete
recycled
structural member
slab
ordinary
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Pending
Application number
JP651397A
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English (en)
Inventor
Hisanori Hotta
久則 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】再生コンクリートを付加価値の高い構造部材に
適用可能として、資源の有効利用を図ることを課題とし
ている。 【解決手段】底部1a及び側壁部1bからなる中空のハ
ーフプレキャスト梁部材1を、図示しない柱間又は大梁
間に横架した後に、その梁部材1の中空部に、解体した
コンクリート塊を破砕し粒度調整して得られる骨材を用
いて製造された再生コンクリート2を、現場打ちして養
生する。その後、スラブ鉄筋4の配筋をしてスラブ用の
普通コンクリートを打設してスラブ5を構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、解体コンクリート
塊の有効利用及びリサイクルに係り、特に、当該解体コ
ンクリート塊を骨材に使用して製造した再生コンクリー
トの利用拡大を図った柱や梁等の構造部材及びその構築
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建物等の構造物を解体した時に生じるコ
ンクリート塊は、ほとんどが産業廃棄物として処理され
るか、道路建設時の路盤材として使用されている。
【0003】そして、ごく一部のコンクリート塊につい
てのみ、破砕され粒度調整されて再生コンクリートの骨
材(再生骨材)として使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、コンク
リート塊の再利用のほとんどは道路建設時の路盤材とし
て使用されて、有効利用されていない。
【0005】また、上記再生コンクリートの骨材として
利用される場合でも、当該再生コンクリートは、通常の
コンクリートに比べて、強度的には同等程度であるが耐
久性の点で劣るために、従来、その使用箇所も限られ、
例えば、捨てコンクリートや埋め戻しコンクリートとし
てなど、乾燥や凍結融解を受けない非構造部材への使用
に限定されている。
【0006】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、上記再生コンクリートを付加価値の高い
構造部材に適用可能として、資源の有効利用を図ること
を課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のうち請求項1に記載の構造部材は、外周部
を、普通コンクリート又は高強度コンクリートで構成す
ると共に、内部を、解体したコンクリート塊より得られ
る再生骨材を用いた再生コンクリートで構成することを
特徴とするものである。
【0008】次に、請求項2に記載した発明である構造
部材の構築方法は、底部及び側壁部を普通コンクリート
又は高強度コンクリートでプレハブ化したハーフプレキ
ャスト部材の中空部に、解体したコンクリート塊より得
られる再生骨材を用いた再生コンクリートを現場打ち
し、且つその上部を普通コンクリート又は高強度コンク
リートで覆うことを特徴とするものである。
【0009】本発明によれば、再生コンクリート部分の
表面全面は、普通コンクリート又は高強度コンクリート
で覆われているので、温度・湿度の変化や凍結融解作用
等の気象作用などの悪影響を受けにくくなって、当該構
造物の材料として使用された再生コンクリートの耐久性
の劣化の促進が抑えられる。
【0010】また、部材としての強度については、応力
度の高い部分は、普通コンクリート又は高強度コンクリ
ートで構成され、内部である再生コンクリート部分に負
荷される応力度は相対的に低くなる。
【0011】このように、再生コンクリートを使用して
も強度及び耐久性上の問題はない。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。本実施の形態は、構造部材とし
ての梁に適用した一例である。
【0013】即ち、図1及び図2に示すように、底部1
a及び側壁部1bからなる中空のハーフプレキャスト梁
部材1を、図示しない柱間又は大梁間に横架した後に、
その梁部材1の中空部に、解体したコンクリート塊を破
砕し粒度調整して得られる骨材を用いて製造された再生
コンクリート2を、現場打ちして養生する。
【0014】なお、図中、3は、梁用の鉄筋を表してい
る。その後、スラブ鉄筋4の配筋をしてスラブ用の普通
コンクリートを打設してスラブ5を構築する。これによ
って、上記打設した再生コンクリート2の上部は、普通
コンクリートからなるスラブ5によって閉塞される。こ
こで、図中、6はスラブ用の型枠の位置を示している。
【0015】このようにして構築された構造部材である
梁は、一部に再生コンクリート2を使用しているが、そ
の再生コンクリート2の表面全面は、普通コンクリート
等からなるハーフプレキャスト梁部材1及びスラブ5に
覆われているので、凍結融解作用等の気候等の影響が小
さくなって、再生コンクリート2部分の耐久性の劣化が
抑えられる。
【0016】また、強度については、応力度の高い部
分、つまり、曲げ等のよって一番引張や圧縮が生じる外
周部分が普通コンクリート等で構成されて、再生コンク
リート2部分の応力度は相対的に低い。また、再生コン
クリート2の強度は通常のコンクリートと同程度であ
る。
【0017】このように、梁の一部に再生コンクリート
2を使用しても強度及び耐久上の問題はない。ここで、
図示していないが、再生コンクリート2部分にも配筋を
して補強してもよい。
【0018】また、上記実施の形態では、建物の施工を
容易にするために、ハーフプレキャスト部材に適用した
例で説明しているが、これに限定されるものではない。
また、構造部材としては、梁に限定されず柱や壁部材で
あってもよい。
【0019】また、例えば、予め、内部の部材として上
記再生コンクリート2を使用してなる柱・梁・壁等のプ
レキャスト部材を構築して構造部材としてもよい。さら
には、現場で普通コンクリートからなる捨て型枠で外周
部を構成し、その内部に打設するコンクリートとして再
生コンクリート2を使用して構造部材を構築してもよ
い。
【0020】要は、再生コンクリート2の外周全面が普
通コンクリート又は高強度コンクリートで覆われた構造
で構成されていればよい。なお、再生コンクリート2の
外周全面が普通コンクリート又は高強度コンクリートで
覆われた構造であるので、再生コンクリート2の骨材と
なる解体コンクリート塊自体が放射能等で多少汚染され
ていても問題はない。
【0021】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明を採用
すると、再生コンクリートの使用範囲が拡大し、解体コ
ンクリート塊の有効利用・リサイクルの拡大が図られる
という効果がある。
【0022】また、再生コンクリートを一部に使用した
構造物となるが、強度及び耐久性上の問題もない。この
とき、請求項2に記載の発明を採用すると、従来の施工
方法をそのまま適用しても、一部に再生コンクリートを
使用した構造部材の構築が可能になるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る梁を説明するための
側面断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る梁を説明するための
平面断面図である。
【符号の説明】
1 ハーフプレキャスト梁部材 1a 底部 1b 側壁部 2 再生コンクリート 3 梁鉄筋 4 スラブ鉄筋 5 スラブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部を、普通コンクリート又は高強度
    コンクリートで構成すると共に、内部を、解体したコン
    クリート塊より得られる再生骨材を用いた再生コンクリ
    ートで構成することを特徴とする構造部材。
  2. 【請求項2】 底部及び側壁部を普通コンクリート又は
    高強度コンクリートでプレハブ化したハーフプレキャス
    ト部材の中空部に、解体したコンクリート塊より得られ
    る再生骨材を用いた再生コンクリートを現場打ちし、且
    つその上部を普通コンクリート又は高強度コンクリート
    で覆うことを特徴とする構造部材の構築方法。
JP651397A 1997-01-17 1997-01-17 構造部材及びその構築方法 Pending JPH10195977A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014034826A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Nishimuragumi:Kk 再生骨材を利用した構造物の構築方法及び再生骨材
WO2016065689A1 (zh) * 2014-10-31 2016-05-06 华南理工大学 一种内置上翼缘不连续工字钢的再生混合梁及其施工工艺

Cited By (3)

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US10072417B2 (en) 2014-10-31 2018-09-11 South China University Of Technology Reinforced compound concrete beam containing demolished concrete lumps

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