JP2000140936A - 樹脂成形物の押出成形方法 - Google Patents

樹脂成形物の押出成形方法

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JP2000140936A JP32057198A JP32057198A JP2000140936A JP 2000140936 A JP2000140936 A JP 2000140936A JP 32057198 A JP32057198 A JP 32057198A JP 32057198 A JP32057198 A JP 32057198A JP 2000140936 A JP2000140936 A JP 2000140936A
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Munenori Iizuka
宗紀 飯塚
Kunio Machida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充填材を高充填した成形材料を押出成形法に
より成形して各種の樹脂成形物を得る場合に、金型のダ
イス内を通過する上記成形材料の流動性を改善し、充填
材の高充填による流動性低下に起因した諸問題を解決す
る。 【解決手段】 熱可塑性樹脂に充填材を重量百分率で8
0〜95%、又は体積百分率で50〜90%分散配合し
た溶融状態の成形材料を、所定圧力でダイス内に圧入し
て押し出し、該ダイス内を通過させることにより所望形
状に成形すると共に、これを冷却固化させて樹脂成形物
を得る場合に、上記ダイス内を通過中の成形材料に超音
波振動を与えることを特徴とする樹脂成形物の押出成形
方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂に磁
性粉等の充填材を高充填した成形材料を押出成形するこ
とにより、樹脂成形物を得る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチック成形品の用途は広が
る一方であり、多様化する用途に対応するため、例えば
強度・剛性等の機械的特性の向上や、導電性,摺動性,
磁性等の特殊機能を付与することを目的として、成形材
料中に種々の充填材を充填することが行われており、こ
れら特性や機能の更なる向上のために各種の充填材を非
常に高濃度に充填することも行われている。
【0003】例えば、複写機,プリンタ,ファクシミリ
等の電子写真装置等において、静電潜像を現像する現像
機構部に用いられるマグネットローラは、樹脂バインダ
ーにフェライト等の磁性粉を分散した樹脂磁石組成物を
成形することにより製造されているが、マグネットロー
ラには、高い磁力と複雑な磁力特性が要求され、成形材
料の上記樹脂磁石組成物としてフェライト等の磁性粉を
高充填したものが用いられている。
【0004】このようなマグネットローラの成形法とし
ては、樹脂磁石組成物を構成する樹脂バインダーとして
熱可塑性樹脂を用いて押出成形法により、マグネットロ
ーラやマグネットローラを形成するマグネット片を成形
する方法がある。この場合、ダイス内に磁場を印加しな
がら磁性粉を高濃度に充填した樹脂組成物を通過させ、
樹脂組成物中の磁性粉を所望の磁力特性に適した配向状
態とすることにより、複雑な磁力特性やより高い磁力の
発現を達成することも行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、充填材
が高充填された成形材料を押出成形する場合、高充填さ
せた充填材のためと、押出成形機のシリンダー及びダイ
スを通過する際の成形材料の流動性が低下し、成形材料
中の充填材が十分に分散せず成形品性状が不均一になる
場合がある。更に、磁場の印加により磁性粉を配向させ
る場合には、流動性低下のために十分な配向状態を得る
ことができない場合がある。
【0006】特に、フェライト粉末等の磁性粉を、80
重量%以上,50体積%以上の高充填率に充填した樹脂
磁石組成物によりマグネットローラなどの樹脂磁石成形
物を得る場合には、高充填されたフェライト粉末等の磁
性粉同士の摩擦により材料の溶融流動性が著しく低下
し、磁場の印加による磁性粉の配向を良好に行うことが
できず、所期の磁力特性を得ることができなかったり、
磁力のばらつきが大きくなるなどの問題を生じることと
なる。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、磁性粉等の充填材を高充填した成形材料を押出成形
法により成形して各種の樹脂成形物を得る場合に、ダイ
ス内を通過させる際の上記成形材料の流動性を改善し、
充填材の高充填による流動性低下に起因した諸問題を解
決した樹脂成形物の押出成形方法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明実施の形態】本発
明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、熱可塑性樹脂に充填材を高充填した溶融状態の成形
材料を所定圧力でダイス内に圧入して押し出し、該ダイ
ス内を通過させることにより所望の形状に成形すると共
に、これを冷却固化させて樹脂成形物を得る場合に、ダ
イス内を通過中の成形材料に超音波振動を与えることに
より、例えば重量百分率で80〜95%、又は体積百分
率で50〜90%もの高充填率で充填材を充填した成形
材料を成形する場合でも、ダイス内で成形材料が良好に
流動し、例えばフェライト等の磁性粉を上記高充填率で
充填した成形材料を磁場を印加しながら押出成形し、磁
性粉を所望の配向状態に配向させながら成形を行う場合
でも、成形材料に良好な流動性を与えて磁性粉の分散・
配向を促進させ、磁性粉が十分に配向した磁力特性に優
れた樹脂磁石成形物が得られることを見出し、本発明を
完成したものである。
【0009】従って、本発明は、熱可塑性樹脂に充填材
を重量百分率で80〜95%、又は体積百分率で50〜
90%分散配合した溶融状態の成形材料を、所定圧力で
ダイス内に圧入して押し出し、該ダイス内を通過させる
ことにより所望形状に成形すると共に、これを冷却固化
させて樹脂成形物を得る場合に、上記ダイス内を通過中
の成形材料に超音波振動を与えることを特徴とする樹脂
成形物の押出成形方法を提供するものである。
【0010】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の押出成形方法は、上述のように、熱可塑性樹脂
に充填材を高充填した成形材料を押出成形する際に、ダ
イス内を通過中の成形材料に超音波振動を与えて成形材
料の流動性を向上させることにより、成形材料の成形
性、上記充填材の分散や配向等を向上させ、良好な成形
物が得られるようにしたものである。
【0011】本発明の押出成形方法に用いられる成形材
料は、上述のように、熱可塑性樹脂に充填材を充填した
ものである。この場合、熱可塑性樹脂としては、押出成
形可能なものであればよく、目的とする成形物に応じて
適宜選定され、特に制限されるものではないが、例え
ば、ナイロン6,ナイロン12,ナイロン46,ナイロ
ン66,ナイロン610,ナイロン612等のポリアミ
ド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタ
レート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチ
レン−エチルアクリレート(EEA)、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体(EVOH)、ポリアミド121
2、ポリアミドMXD6(芳香族ポリアミド)、ポリ塩
化ビニル、塩素化ポリエチレン、フェニレンエーテル
(PPE)等、種々の熱可塑性樹脂を単独で又は2種以
上組み合わせて用いることができる。
【0012】また、これら熱可塑性樹脂に混合分散させ
る充填材も、目的とする成形物に求められ性能や特性等
に応じて適宜選定され、従来から公知の充填材を用いる
ことができる。具体的には、増量材、補強材、磁性粉、
その他各種導電性材料等が挙げられ、より具体的には、
増量材としては炭酸カルシウム,カオリンクレー,タル
ク,シリカなどが例示される。また、補強材としては、
マイカ,ウィスカ等が挙げられ、ウィスカとしては、炭
化ケイ素,窒化ケイ素等からなる非酸化物系ウィスカ、
ZnO,MgO,TiO2,SnO2,Al23等からな
る複酸化物系ウィスカ、チタン酸カリウム,ホウ酸アル
ミニウム,塩基性硫酸マグネシウム等からなる複酸化物
系ウィスカなどが例示される。更に、磁性粉としては、
Baフェライト,Srフェライト等のフェライト粉末や
Sm−Co系合金,Nd−Fe−B系合金等の希土類系
合金などが挙げられる。また更に、導電性材料として
は、カーボンブラック,カーボン繊維,グラファイト導
電性ウィスカ等が挙げられる。これら充填材は目的とす
る成形物に求められる性能や機能等に応じて1種又は2
種以上を組み合わせて用いることができる。
【0013】ここで、本発明の押出成形方法は、特に制
限されるものではないが、上記充填材として磁性粉を用
い、成形時に磁場を印加して成形と同時に磁性粉を配向
させる場合に特に好ましく用いられ、特に磁性粉として
フェライト粉末を用いた場合に本発明の効果がより顕著
である。
【0014】本発明の押出成形方法は、上記充填材を、
重量百分率で80%〜95%、又は体積百分率で50〜
90%、特に重量百分率で88〜95%、又は体積百分
率で60〜85%充填した高充填成形材料を押出成形し
て樹脂成形物を得る場合に用いられる押出成形方法であ
り、本発明によれば、このように充填材を高充填した成
形材料であっても成形時に十分な流動性を与えて、良好
な押出成形品を得ることができるものである。
【0015】本発明の押出成形方法に用いられる成形材
料には、成形材料の種類や目的とする樹脂成形物に求め
られる性能や機能などに応じて、公知の添加剤を添加す
ることができ、例えば、公知の可塑剤、安定剤、着色
剤、難燃剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、
滑剤などを適量添加することができる。
【0016】本発明の押出成形方法は、上記成形材料を
溶融状態でダイス内に圧入して押し出し、該ダイス内を
通過させることにより所望の形状に成形すると共に、こ
れを冷却固化させて樹脂成形物を得る場合に、上記ダイ
ス内の樹脂組成物に超音波振動を与えるものであり、例
えば図1に示した装置を用いて押出成形を行うものであ
る。
【0017】図1は、本発明の押出成形法を実施する際
に用いられる押出成形機の一例を示すもので、熱可塑性
樹脂にフェライト粉末等の磁性粉を充填した樹脂磁石組
成物を磁性粉の配向を行いながら、断面扇状のマグネッ
トローラ用マグネット片を成形するものであり、図2に
示したように得られたマグネット片rをシャフトsの外
周に貼り付けてマグネットローラを得ることができる。
【0018】図中mは、磁性粉を充填した樹脂磁石組成
物からなる成形材料であり、この成形材料mは、溶融状
態でホッパ33からスクリュー32が内挿されたシリン
ダー31に連続的に供給され、シリンダー31内に供給
された成形材料mは、図示しないモーター等の駆動源に
より回転するスクリュー32によって、アタッチメント
34を介して金型14に内装固定されたダイス11内へ
と所定圧力で圧入され、該ダイス11内を通過してダイ
ス11の他端から外部へ押し出されるようになってい
る。なおアタッチメント34は、シリンダー31とダイ
ス11との内径差を調整するものである。
【0019】この場合、上記の金型14には、コイル1
2と磁性金属材料13とからなる磁場印加装置1がダイ
ス11の外周に設置されておりダイス11内を通過する
成形材料に磁場を印加するようになっており、上記成形
材料mは、ダイス11を通過する際に該ダイス11内空
部の断面形状に相応した形状に成形されながら除々に冷
却固化すると共に、充填された磁性粉が磁場により所望
の状態に配向し成形体(マグネット片)rとして装置外
へと押し出される。
【0020】ここで、本例装置では、上記ダイス11の
上流側外周に接してホーン21が配設されている。この
ホーン21には、超音波発振回路22に接続された超音
波発振機23が接続されており、この超音波発振機23
により発生させた超音波が上記ホーン21により超音波
振動としてダイス11に与えられ、この超音波振動がダ
イス11内を通過中の成形材料mに印加されるようにな
っている。
【0021】本発明の押出成形方法では、上記ホーン2
1により印加される超音波振動によって、ダイス11内
に供給された成形材料mの流動性を促進させ、成形不良
のない良好なマグネットローラ用マグネット片を得ると
共に、成形材料m中に混合分散された磁性粉を磁場の印
加により所望の状態に確実に配向させて、良好な磁気特
性を有するマグネット片を得るものである。
【0022】ここで、上記超音波振動は、ダイス11内
を通過中の成形材料mに印加すればよいが、ダイス11
内を通過する成形材料mは、除々に冷却固化していくた
め、なるべく溶融状態が維持されているダイス11の上
流側に印加することが好ましく、また上記超音波振動の
周波数は、特に制限されるものではないが、5〜500
kHz、特に10〜100kHzとすることが好まし
く、超音波振動の周波数が5kHz未満であると、振動
の振幅幅が大きくなりすぎて成形や成形金型に悪影響を
及ぼす場合があり、一方500kHzを超えると、振幅
が小さすぎて、成形材料の流動性を向上させる効果が十
分に得られない場合がある。
【0023】このように、本発明の押出成形方法は、超
音波振動の印加によってダイス11内に圧入された成形
材料mの流動性を向上させ、成形材料中に高充填された
充填材の分散を促進させて、充填材が均一に分散した樹
脂成形物を成形性よく得ることができるものであり、特
に磁性粉を高充填した成形材料を、磁場を印加しながら
成形することにより、磁性粉を所望の配向状態に配向さ
せながら成形を行う場合には、成形材料の流動性向上に
よって磁性粉の配向が促進され、得られる成形品の磁力
性能を向上させることができるものである。
【0024】なお、押出速度,押出圧力,溶融温度,冷
却条件(金型温度)等の押出成形条件は、用いられる成
形材料や金型等に応じて公知の条件とすることができ
る。また、用いられる金型は、図1に示したものに限定
されるものではなく、例えばダイス11内の成形材料m
に超音波振動を与えるホーン21は、ダイス11の外周
数カ所に設けてもよく、また必ずしもダイス11に接す
る必要はなく、金型14の外側に配設することもでき
る。更に、図1ではダイス11の外周に配置した磁場印
加装置1ににより成形材料mに磁場を印加して成形材料
m中に充填された磁性粉を配向させるようにした金型を
示したが、この場合磁場印加装置1の配設態様は適宜変
更することができ、また磁性粉を配向させる必要がない
場合や磁性粉以外の充填材を用いる場合には、磁場印加
装置1は必要ない。
【0025】また、本発明の押出成形方法は、フェライ
ト粉末等の磁性粉を混合分散した樹脂磁石組成物を成形
材料として用い、これを磁場を印加しながら成形して、
磁性粉が所望の配向状態に配向した樹脂磁石組成物、具
体的には電子写真装置等の現像機構部に用いられるマグ
ネットローラや該マグネットローラを形成するマグネッ
ト片を成形する場合に特に好適に採用されるものである
が、それ以外にも増量材、補強材などを高充填した成形
材料を成形して種々の樹脂成形物を得る場合にも好適に
採用される。
【0026】
【実施例】以下、実施例,比較例を示し本発明をより具
体的に説明する。 [実施例]表1に示した配合の内、まずSrフェライトを
除く各成分をヘンシェルミキサーで混合し、次いでその
混合物に更にSrフェライト粉末(平均粒径1.2μ
m)を91重量%(68体積%)配合してミキサーで混
合分散させ、樹脂組成物を調整した。得られた樹脂組成
物を成形材料として用い、図1に示した装置を用いて下
記条件で押出成形することにより、マグネットローラ用
のマグネット片を成形した。この場合、ダイス11内に
成形材料を供給する際ダイス11入口側にて15kHz
の超音波振動を印加しながら成形を行った。
【0027】
【表1】
【0028】押出成形条件 シリンダー温度:140〜180℃ ダイス温度:120〜180℃ 押出速度:0.2〜1.5m/min スクリュー回転数:5〜20rpm 樹脂圧力:5〜50kg/cm2
【0029】得られたマグネット片を図2のようにシャ
フトの外周に貼り付けてマグネットローラを作成し、そ
の表面磁力及び磁力のばらつきを下記方法により評価し
た。結果を表2に示す。表面磁力 得られたマグネットローラの表面磁力を、ガウスメータ
(東陽テクニカ(株)製)を用いて測定した。磁力のばらつき 磁力分布測定器(システムソフト(株)製)を用いて、
得られたマグネットローラの長手方向の磁力を1mm間
隔で測定し、隣接する磁力の差が最大のものをばらつき
(リップル)とした。
【0030】[比較例]超音波振動を印加せずに成形を行
ったこと以外は、実施例と同様にしてマグネット片を得
た。得られたマグネット片を用いて、実施例と同様のマ
グネットローラを作成し、実施例と同様にして表面磁力
及び磁力のばらつきを評価した。結果を表2に示す。
【0031】
【表2】 表2に示されているように、本発明の押出成形方法に従
って、超音波振動を印加して成形した実施例のマグネッ
トローラは、マグネット片成形時の成形材料が良好に流
動し、フェライト粉末(磁性粉)が効果的に配向してい
るため、高い表面磁力が得られ、またフェライト粉末
(磁性粉)が効果的に配向した状態で均一に分散してい
るため磁力のばらつきも少ないものである。これに対し
て、超音波振動を印加せずに成形を行った比較例のマグ
ネットローラは、マグネット片成形時に成形材料の流動
性が不十分であったために、効果的にフェライト粉末
(磁性粉)を配向させることができず、表面磁力が劣っ
ていると共に、フェライト粉末(磁性粉)の分散状態が
不均一なために磁力のばらつきが大きいものであった。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の樹脂成形
物の押出成形方法によれば、充填材を高充填した成形材
料を押出成形法により成形して各種の樹脂成形物を得る
場合に、金型のダイス内を通過する上記成形材料の流動
性を改善し、充填材の高充填による流動性低下に起因し
た諸問題を解決して、良好な樹脂成形物を確実に得るこ
とができる。
【0033】特に、本発明の押出成形方法は、フェライ
ト粉末等の磁性粉を高充填した樹脂組成物を磁場を印加
しながら押出成形して、マグネットローラ等の樹脂磁石
成形物を得る場合に好適に採用され、磁性粉の分散性及
び配向性を向上させて高磁力でばらつきの少ない、高性
能な樹脂磁石組成物が確実に得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押出成形方法を実施するための装置の
一例を示す概略断面図である。
【図2】本発明の押出成形方法により、得られたマグネ
ット片を用いたマグネットローラを示すもので(A)は
分解斜視図(B)は断面図である。
【符号の説明】
1 磁場印加装置 11 ダイス 12 コイル 13 磁性金属材料 14 金型 21 ホーン 22 超音波発振機 23 超音波発振回路 32 スクリュー m 成形材料 r 成形体(マグネット片)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂に充填材を重量百分率で8
    0〜95%、又は体積百分率で50〜90%分散配合し
    た溶融状態の成形材料を、所定圧力でダイス内に圧入し
    て押し出し、該ダイス内を通過させることにより所望形
    状に成形すると共に、これを冷却固化させて樹脂成形物
    を得る場合に、上記ダイス内を通過中の成形材料に超音
    波振動を与えることを特徴とする樹脂成形物の押出成形
    方法。
  2. 【請求項2】 上記成形材料が、充填材として磁性粉を
    用いた樹脂磁石組成物であり、該樹脂磁石組成物により
    樹脂磁石成形物を成形する請求項1記載の樹脂成形物の
    押出成形方法。
  3. 【請求項3】 上記磁性粉が、フェライト粉末である請
    求項2記載の樹脂成形物の押出成形方法。
  4. 【請求項4】 上記のダイス内を通過する樹脂磁石組成
    物に磁場を印加して、成形と同時に該樹脂磁石組成物中
    の磁性粉を配向させる請求項2又は3記載の樹脂成形物
    の押出成形方法。
  5. 【請求項5】 上記樹脂成形物が、マグネットローラ用
    マグネット片又はマグネットローラである請求項1乃至
    4のいずれか1項に記載の樹脂成形物の押出成形方法。
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