JP4538020B2 - マグネットローラ及び該マグネットローラを用いた現像装置 - Google Patents

マグネットローラ及び該マグネットローラを用いた現像装置 Download PDF

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Description

本発明は、複写機やレーザービームプリンタ等の磁気ブラシ現像ローラとして用いられるマグネットローラ、及び該マグネットローラを備えた現像装置に関するものである。
従来、複写機やレーザービームプリンタ等において、内部にマグネットローラが配置された現像剤担持体により現像剤を感光ドラムに供給し、潜像を現像する方式が知られている。また、前記方式におけるマグネットローラの磁気特性には、感光ドラムの長手方向に均一に現像剤を供給するために、長手方向に乱れのない均一な磁力が必要とされる。
この種のマグネットローラは、周面に複数の磁極部を有している。マグネットローラの成形には、成形すべきマグネットローラの外形状と合致するキャビティを有し、かつ該キャビティの周囲位置に配向用磁力線の起磁極と終磁極からなる磁極対を配置した金型が使用される。そして、まず、予め溶融した樹脂磁石材料を前記金型のキャビティ内に注入し、キャビティ内を樹脂磁石材料で充満させ、磁極対の配向用磁力線によって樹脂磁石材料中の磁性体粉末を配向させる。その後、樹脂磁石材料を冷却し、金型を型開きして、成形されたマグネットローラを得る。以上の工程を順次行うことにより、マグネットローラを連続的に製造する。(例えば特許文献1)。
従来からマグネットローラに使用される磁性粉は、流動性、磁気特性の観点から、平均粒子径が数μmの微粒子としたものが用いられていた。しかし、マグネットローラの内部に大きな気泡を発生させる問題があった。
マグネットローラは円形の厚肉形状であるため、樹脂磁石材料の溶融時に巻き込んだガスが径方向中央付近に凝集し、成形工程において大きな気泡が発生し易い。マグネットローラ内に生じた大きな気泡は、長手方向に局所的な磁力低下を起こし、磁力の均一性を悪化させ、画像不良を招くという問題がある。
特開昭64−64208号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、マグネットローラの内部に大きな気泡が存在せず、長手方向の磁力が均一で画像不良を抑制することができるマグネットローラ及びそれを備えた現像装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明者らは鋭意検討したところ、比較的細かいフェライト粉末と比較的粗いフェライト粉末を混ぜ合わせた磁性粉を用いてマグネットローラを成形することにより、上記課題を解決可能であることを見出した。
本発明に係るマグネットローラは、
樹脂バインダーと磁性粉を主成分とする樹脂磁石材料を溶融し、着磁用の永久磁石を内包する金型内に射出成形して得られる電子写真装置用のマグネットローラにおいて、
前記磁性粉は、平均粒子径(D50)が1.0μm以上1.4μm以下のフェライト粉末を1質量%以上30質量%以下、及び平均粒子径(D50)が1.4μm以上1.8μm以下のフェライト粉末を70質量%以上99質量%以下含有してなること、
前記二種のフェライト粉末の平均粒子径(D50)の差が少なくとも0.1μm以上あること、
かつ、前記樹脂バインダーと前記磁性粉の合計100質量部に対して、磁性粉が70質量部以上95質量部以下であることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、内部に大きな気泡が存在せず、長手方向の磁力が均一なマグネットローラを得ることができ、そのマグネットローラを用いることで画像不良を抑制することができる。
以下に本発明の実施形態について説明する。
本発明に係る電子写真装置用のマグネットローラは、図1に示すように、マグネット部位1aと軸1b,1cにより構成され、該マグネット部位1aの径方向の磁束密度は、図2に示すような磁気パターンを有する。図2には、例として、磁極S1(2)、磁極N1(3)、磁極S2(4)及び磁極N2(5)の計4極の磁極により構成されているマグネットローラを示したが、特にこの構成に限定されるわけではなく、3極以上8極以下まで増減することが可能である。マグネットローラは、着磁用の永久磁石を内包する金型内に射出成形される。現像剤担持体上での磁束密度は、特に限定されないが、通常、30mT以上120mT以下の範囲に設計される。マグネットローラの形状は、電子写真装置の印刷速度や紙サイズ等の性能により決定され、特に限定されないが、通常は、マグネット部位1aの径はφ6mm以上φ20mm以下、全長は200mm以上400mm以下の範囲に設計される。
本発明のマグネットローラは、樹脂バインダー及び磁性粉(フェライト粉末の混合粉)を主成分とし、樹脂バインダーと磁性粉の合計100質量部に対して磁性粉を70質量部以上95質量部以下含有してなる。磁性粉の量を当該範囲に調整することにより、電子写真装置として必要とされる磁力をマグネットローラに付与することができ、さらに、樹脂磁石材料の溶融物の流動性が良好となり、マグネットローラを成形しやすくなる。
前記磁性粉は、平均粒子径(D50)が1.0μm以上1.4μm以下のフェライト粉末を1質量%以上30質量%以下、平均粒子径(D50)が1.4μm以上1.8μm以下のフェライト粉末を70質量%以上99質量%以下となるように混合したフェライト粉末の混合粉を用いることができる。以下、平均粒子径(D50)が1.0μm以上1.4μm以下のフェライト粉末を「細フェライト粉末」と略し、平均粒子径(D50)が1.4μm以上1.8μm以下のフェライト粉末を「粗フェライト粉末」と略す。このとき、前記二種のフェライト粉末(細フェライト粉末と粗フェライト粉末)の平均粒子径(D50)の差が少なくとも0.1μm以上あることが必要である。また、前記二種のフェライト粉末の平均粒子径(D50)の差は0.2μm以上あることがより好ましく、0.4μm以上あることがさらに好ましい。
また、磁性粉の平均粒子径(D50)が1.15μm以上1.75μm以下となるように混合した磁性粉を用いることが好ましい。なお、平均粒子径(D50)とは、レーザ回折式粒度分布計を用いて測定した粒度分布測定データにおける、粒子径の小さい側からの微粒子の累積数が50%に達した時の粒子の粒径を示す。
また、細フェライト粉末は、その平均粒子径(D10)が0.1μm以上1.0μm以下で、平均粒子径(D90)が2.0μm以上4.0μm以下のものを用いることが好ましい。さらには、その平均粒子径(D10)が0.3μm以上0.8μm以下で、平均粒子径(D90)が3.0μm以上4.0μm以下のものを用いることが好ましい。
また、粗フェライト粉末は、その平均粒子径(D10)が0.1μm以上1.0μm以下で、平均粒子径(D90)が3.0μm以上8.0μm以下である場合が好ましい。さらには、その平均粒子径(D10)が0.5μm以上1.0μm以下で、平均粒子径(D90)が4.0μm以上6.0μm以下のものを用いることが好ましい。
上記細フェライト粉末と粗フェライト粉末を混合して磁性粉とすることにより、マグネットローラに均一な磁束密度を付与することができる。どちらか片方のフェライト粉末を磁性粉とした場合にはマグネットローラの均一な磁束密度は期待できない。原因は詳しくは分かっていないが、平均粒子径の異なるフェライト粉末を混合して、磁性粉の粒度分布を比較的広くすることにより、磁束密度に影響を与える気泡の発生を抑えることができるためと考えられる。また、樹脂磁石材料の溶融物の流動性が改善され、良好な成形をすることができるためと考えられる。
なお、発生した気泡がφ1.5mmより小さければ磁束密度に与える影響はなく、図3に示すように、そのマグネットローラの長手方向の磁束密度は均一な磁気特性を示す。
また、細フェライト粉末を30質量%以下とし粒子の比表面積を抑えることにより、樹脂磁石材料の溶融物の流動性が良好となり、充填不良等を原因とする成形不良を生じさせることなく、マグネットローラを製造することができる。
フェライト粉末の平均粒子径(D50)は、市販のフェライト粉末を公知の方法、例えばハンマーミルやウェットミル等で粉砕し、気流分級装置等で分級することにより調整できる。
細フェライト粉末が30質量%より大きく、粗フェライト粉末が70質量%未満の磁性粉では、平均粒子径が1.15未満であった場合、比表面積が大きいフェライト粉末が多いため、流動性が悪くなり、充填不良等の成形不良を生じ易い。また、細フェライト粉末が1質量%未満で、粗フェライト粉末が70質量%より大きい混合粉で、平均粒子径が1.75より大きい場合、粒子間の間隙が大きく、成形時に巻き込んだガスが凝集しやすく、比較的大きな気泡を発生しやすい。
フェライト粉末としては、従来公知のものを使用することができ、例えば、ストロンチウム(Sr)フェライト、バリウム(Ba)フェライト等を挙げることができる。とくに異方性フェライトであることが好ましい。
前記樹脂バインダーとしては、樹脂バインダーとして通常用いられる樹脂を使用することができるが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアセタール及び変性ポリフェニレンエーテル等を挙げることができる。とくに、ポリアミド6が成形性や磁性粉との親和性に優れることから好適に用いられる。また、樹脂バインダーとしては、数平均分子量8000以上13000以下のものを用いることが好ましい。本発明ではポリアミド6は、数平均分子量8000以上13000以下のものを用いた。当該範囲の数平均分子量の樹脂バインダーを用いることにより、樹脂磁石材料の溶融物の流動性が良好で成形性に優れるようになり、また、マグネットローラに充分な強度を付与することができる。
本発明の樹脂磁石材料には、上記の磁性粉及び樹脂バインダーに加えて、必要に応じて、磁性粉分散剤、滑剤、可塑剤等の各種添加剤を適量添加することができる。
なお、φ1.5mmを超える気泡を含む場合、図4に示すように、マグネットローラの長手方向に局所的な磁力低下を起こし、長手方向磁束密度の変化量の最大値(1mmピッチ・リップル)が0.6mT以上となり、磁力の均一性が悪化する。気泡がφ1.5mm以下の場合は、その発生数にかかわらず、マグネットローラのリップルには影響がなく、実用上問題はない。
次に本発明の現像装置について説明する。図5に示すように、現像容器12内に現像剤14が収納され、回転駆動される現像剤担持体10が設けられている。この現像剤担持体10には本発明のマグネットローラ1が非回転に内装固定されている。マグネットローラ1の現像剤の層厚を規制する層厚規制極N1極に対向する位置には、現像剤の層厚を規制するブレード13が設けられている。電源11は、現像剤担持体10と感光ドラム9の間に電圧を印加するために設けられている。ここで、現像装置の動作について説明する。現像剤14は、現像容器12内に貯蔵されており、マグネットローラ1の搬送極S2極によって現像剤担持体10上へと引き寄せられる。現像剤担持体10上の現像剤は、現像剤担持体10の回転による摩擦で電荷を与えられ、現像剤の層厚を規制するブレード13の位置まで担持搬送される。現像剤14は、ブレード13と層厚規制極N1極との間に生ずる磁界と、ブレード13と現像剤担持体10の間隙により、ある一定の厚みに規制される。現像剤担持体10上の現像剤14は、さらに回転して感光ドラム9と対向する。感光ドラム9と対向した現像剤14は、現像極S1極の磁力によって穂立ちし、感光ドラム9上の静電潜像と現像剤担持体10との間に印加される交番電界の作用によって、潜像電荷のあるところだけに付着する。現像に使われなかった残りの現像剤担持体上の現像剤は、回収磁極N2極によって、現像容器12内へと回収される。
以下、具体的な実施例及び比較例について説明する。なお、本発明は下記の実施形態に限定されるものではない。
[実施例1]
外径φ9.5mm、マグネット部位の長さ220mm、全長250mmのマグネットローラを成形した。
成型装置として、竪型射出成型機((株)ニイガタマシンテクノ製商品型番「MDVR75S」)、及び金型温調機(クボタカラートロニック(株)製商品型番「STP」)を使用した。金型内の配向用永久磁石は、最大エネルギー積が35MGOeのネオジ系磁石を用いた。
樹脂磁石材料は、磁性粉が90質量%、樹脂バインダーが10質量%となるように混合して調製した。なお、樹脂バインダーは、ポリアミド6(宇部興産(株)製商品名「P1010」、数平均分子量10000)を用いた。
また、前記磁性粉は、分級した平均粒子径(D50)1.0μm、のSrフェライト粉末(D10:0.3μm、D90:3.0μm)が30質量%、平均粒子径(D50)1.4μm、のSrフェライト粉末(D10:0.5μm、D90:4.0μm)が70質量%となるように混合して調製した。なお、磁性粉の平均粒子径(D50)は1.15μmであった。なお、Srフェライト粉末は戸田工業(株)製商品名「MA−951」を用いた。
主要な成形条件としては、金型温度を120℃、樹脂温度を300℃、射出時間を4sec、保圧を50MPaとして成形を行った。
得られたマグネットローラの長手方向のリップルは、全域で0.4mT以下となり、良好な磁気特性が得られた。このマグネットローラを用いて現像剤担持体を構成し、現像装置に装着し印刷したところ、黒いスジ等の画像不良は認められず、良好な画像が得られた。
また、このマグネットローラを長手方向に半分に割り、内部の気泡の存在を確認したところ、φ1.5mm未満の気泡が分散していたが、φ1.5mm以上の気泡は認められなかった。前述のとおり、φ1.5mm未満の気泡はリップルに影響を与えず、実用上問題はない。
[実施例2]
実施例2における磁性粉は、平均粒子径(D50)1.2μmのSrフェライト粉末(D10:0.5μm、D90:3.5μm)が15質量%、平均粒子径(D50)1.6μmのSrフェライト粉末(D10:0.8μm、D90:5.0μm)が85質量%となるように混合して調製した。なお、磁性粉の平均粒子径(D50)は1.5μmであった。また、磁性粉以外は、実施例1と同じ条件でマグネットローラを成形した。
得られたマグネットローラの長手方向のリップルは、全域で0.4mT以下となり、良好な磁気特性が得られた。このマグネットローラを現像装置に装着して、印刷したところ、良好な画像が得られた。
また、このマグネットローラを長手方向に半分に割り、内部の気泡の存在を確認したところ、φ1.5mm未満の気泡が分散していたが、φ1.5mm以上の気泡は認められなかった。
[実施例3]
実施例3における磁性粉は、平均粒子径(D50)1.4μmのSrフェライト粉末(D10:0.8μm、D90:4.0μm)が1質量%、平均粒子径(D50)1.8μmのSrフェライト粉末(D10:1.0μm、D90:6.0μm)が99質量%となるように混合して調製した。なお、磁性粉の平均粒子径(D50)は1.75μmであった。また、磁性粉以外は、実施例1と同じ条件でマグネットローラを成形した。
得られたマグネットローラの長手方向のリップルは、全域で0.4mT以下となり、良好な磁気特性が得られた。このマグネットローラを現像装置に装着して、印刷したところ、良好な画像が得られた。
また、このマグネットローラを長手方向に半分に割り、内部の気泡の存在を確認したところ、φ1.5mm未満の気泡が分散していたが、φ1.5mm以上の気泡は認められなかった。
[比較例1]
比較例1における磁性粉は、平均粒子径(D50)1.0μmのSrフェライト粉末(D10:0.3μm、D90:3.0μm)が31質量%、平均粒子径(D50)1.4μmのSrフェライト粉末(D10:0.5μm、D90:4.0μm)が69質量%となるように混合して調製した。なお、磁性粉の平均粒子径(D50)は1.1μmであった。また、磁性粉以外は、実施例1と同じ条件でマグネットローラを成形した。その結果、樹脂材料の流動性が悪く、金型キャビティの末端まで到達しない充填不良を生じた。
また、このマグネットローラを長手方向に半分に割り、内部の気泡の存在を確認したところ、実施例と同様に大きな気泡はなく、φ1.5mm未満の小さな気泡が多数分散していた。但し、充填不良であったため、製品として使用できる品質ではなかった。
[比較例2]
比較例2における磁性粉は、平均粒子径(D50)1.4μmのSrフェライト粉末(D10:0.8μm、D90:4.0μm)が0.5質量%、平均粒子径(D50)1.8μmのフェライト粉末(D10:1.0μm、D90:6.0μm)が99.5質量%となるように混合して調製した。なお、磁性粉の平均粒子径(D50)は1.76μmであった。また、磁性粉以外は、実施例1と同じ条件でマグネットローラを成形した。
この方法によって、得られたマグネットローラは、現像極の中央部が80mTであり、リップルは局所的に最大で0.65mTで、長手方向に不均一な磁気特性となった。このマグネットローラを現像装置に装着し印刷したところ、リップルが0.6mT以上のポイントに黒いスジが発生する画像不良を生じた。
また、このマグネットローラを半分に割り、内部の気泡の存在を確認したところ、φ1.5mm以上の大きな気泡が見られた。
[比較例3]
比較例3における磁性粉は、平均粒子径(D50)1.4μmのSrフェライト粉末(D10:0.5μm、D90:4.0μm)のみを使用した以外は、実施例1と同じ条件でマグネットローラを成形した。
この方法によって、得られたマグネットローラは、現像極の中央部が80mTであり、リップルは局所的に最大で0.62mTで、長手方向に不均一な磁気特性となった。このマグネットローラを現像装置に装着し印刷したところ、リップルが0.6mT以上のポイントに黒いスジが発生する画像不良を生じた。
また、このマグネットローラを半分に割り、内部の気泡の存在を確認したところ、φ1.5mm以上の大きな気泡が見られた。
表1に、上記実施例と比較例の結果を示す。なお、比較例3においては、平均粒子径(D50)1.4μmのフェライト粉末は細フェライト粉末と粗フェライト粉末のどちらにも該当するが、粗フェライト粉末の欄に記載した。
Figure 0004538020
比較例1では、細フェライトの混合比が高いため流動性が悪く、成形することができなかった。比較例2では、粗フェライトの混合比が高いため、画像領域にφ1.5mm以上の気泡が発生し、画像不良を生じた。比較例3では、粗フェライトのみのため、画像領域にφ1.5mm以上の気泡が発生し、画像不良を生じた。
以上、表1より、本発明の構成を有するマグネットローラは、磁束密度に影響を与えるφ1.5mm以上の大きな気泡はなく、リップルに優れており、本発明に係るマグネットローラにより画像不良を抑制することができることがわかった。
マグネットローラの正面図である。 マグネットローラの径方向の磁束密度のグラフである。 本実施例のマグネットローラの長手方向の断面図と磁気特性を示すグラフである。 比較例2のマグネットローラの長手方向の断面図と磁気特性を示すグラフである。 本発明の現像装置の断面図である。
符号の説明
1・・・マグネットローラ
1a・・・マグネット部位
1b,1c・・・軸
2・・・磁極S1
3・・・磁極N2
4・・・磁極S2
5・・・磁極N1
6・・・気泡(φ1.5mm以下)
7・・・気泡(φ1.5mm以上)
8・・・磁束密度の落込み
9・・・感光ドラム
10・・・現像剤担持体
11・・・電源
12・・・現像容器
13・・・ブレード
14・・・現像剤

Claims (5)

  1. 樹脂バインダーと磁性粉を主成分とする樹脂磁石材料を溶融し、着磁用の永久磁石を内包する金型内に射出成形して得られる電子写真装置用のマグネットローラにおいて、
    前記磁性粉は、平均粒子径(D50)が1.0μm以上1.4μm以下のフェライト粉末を1質量%以上30質量%以下、及び平均粒子径(D50)が1.4μm以上1.8μm以下のフェライト粉末を70質量%以上99質量%以下含有してなること、
    前記二種のフェライト粉末の平均粒子径(D50)の差が少なくとも0.1μm以上あること、
    かつ、前記樹脂バインダーと前記磁性粉の合計100質量部に対して、磁性粉が70質量部以上95質量部以下であることを特徴とする電子写真装置用のマグネットローラ。
  2. 前記磁性粉の平均粒子径(D50)が1.15μm以上1.75μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のマグネットローラ。
  3. 前記樹脂バインダーがポリアミド6であり、その数平均分子量が8000以上13000以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のマグネットローラ。
  4. 現像剤を担持搬送して感光ドラムに供給する現像剤担持体であって、
    請求項1乃至3のいずれかの請求項に記載のマグネットローラを内部に備えたことを特徴とする現像剤担持体。
  5. 請求項4に記載の現像剤担持体を備えたことを特徴とする現像装置。
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