JP2000139694A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

Info

Publication number
JP2000139694A
JP2000139694A JP10317280A JP31728098A JP2000139694A JP 2000139694 A JP2000139694 A JP 2000139694A JP 10317280 A JP10317280 A JP 10317280A JP 31728098 A JP31728098 A JP 31728098A JP 2000139694 A JP2000139694 A JP 2000139694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
rice cooker
main body
rice
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10317280A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3486893B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Takeishi
浩之 竹石
Takuya Watanabe
卓也 渡邊
Kazuya Miyake
一也 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Home Technology Corp filed Critical Toshiba Home Technology Corp
Priority to JP31728098A priority Critical patent/JP3486893B2/ja
Publication of JP2000139694A publication Critical patent/JP2000139694A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3486893B2 publication Critical patent/JP3486893B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋体を閉じるときに操作スイッチを誤操作す
ることを防止する。 【解決手段】 蓋体31の上面に各種スイッチ81,…,89を
有する操作パネル73を設けてある。炊飯器本体1に対す
る蓋体31の係止を解除するためのフックボタン部64も蓋
体31の上面に設けてある。この蓋体31の上面において、
フックボタン部64を操作パネル73の前方に配置する。こ
れにより、蓋体31を閉じるときには一般的にその前側の
部分に手を触れることから、スイッチ81,…,89には手が
触れにくくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯器本体の上側
に開閉自在の蓋体を備えた炊飯器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】炊飯器では、一般的
に、鍋を上から収容する炊飯器本体の上側に、前記鍋を
覆う蓋体を開閉自在に設けている。また、各種操作スイ
ッチなどを含む操作部を有する操作パネルを蓋体の上面
に設けた炊飯器が知られているが、従来のこの種の炊飯
器では、蓋体を開くための開閉操作子であるフックボタ
ンを炊飯器本体の前面部に設けている。
【0003】しかし、このように操作部を蓋体の上面に
設けた炊飯器では、蓋体を閉じるときに、蓋体の上面の
操作スイッチに手が触れて、誤操作してしまう場合があ
った。
【0004】また、従来から、炊飯器本体の両側面に、
この炊飯器本体の持ち運び用のハンドルを回動可能に設
けた炊飯器が知られている。ハンドルは、炊飯器本体の
両側面上部のほぼ中間部に軸支され、炊飯器本体上の蓋
体の上方を跨ぐように設けてあり、炊飯器本体を持ち運
ぶときにはハンドルを立てて使用する。
【0005】この種の従来の炊飯器では、持ち運び後、
ハンドルを立てたままの状態あるいはハンドルを前方へ
倒した状態で、炊飯器本体の前面部のフックボタンに触
れてしまったり、このフックボタンを押してしまったり
した場合、蓋体が開いてこの蓋体がハンドルにぶつかっ
てしまう問題があった。前述のように蓋体に操作パネル
を設けた炊飯器では、通常は操作パネルの保護のため、
ハンドルに操作パネルが接触しないように構成されてい
るものの、ハンドルへの蓋体の衝突が繰返されると、衝
撃により操作パネル内の電気回路に故障が生じる原因に
なる場合があった。
【0006】また、蓋体を開くためのフックボタンを前
述のように炊飯器本体の前面部ではなく、蓋体の上面に
設けた炊飯器も知られている。この種の炊飯器では、例
えば、蓋体と炊飯器本体とを係止するクランプ部と、こ
のクランプ部による蓋体と炊飯器本体との係止を解除操
作するフックボタンとが一体に形成され、蓋体に設けた
軸支部に、前記クランプ部とフックボタンとの間に設け
た軸孔部を軸支し、蓋体に設けた開口部より前記フック
ボタンの上面を突出させて露出させ、蓋体を開くときフ
ックボタンの上面を押す構成としている。
【0007】この構成では、クランプ部とフックボタン
を一体化しているため、部品構成が簡素化する利点があ
る反面、フックボタンの動作が前記軸支部を中心とした
回転動作になるため、フックボタンを押したときにこの
フックボタンの上端部が下端部より深く沈み込むことに
なり、特にクランプ部で蓋体と炊飯器本体との係止が解
除された後の押し込みフォローにより、フックボタンを
押し切った場合に、フックボタンの上端外側面と前記開
口部の上端内側面との間に段差状の隙間ができ、この隙
間に指先が挟まったり、前記開口部の上端内側面に指先
が当たって使用性が悪くなる場合があった。
【0008】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、蓋体の上面に操作部を備えた炊飯器にお
いて、蓋体を閉じるときの誤操作を防止することを第1
の目的とする。また、蓋体の上面に操作パネルを備える
とともに、回動自在のハンドルを備えた炊飯器におい
て、ハンドルが立った状態や、ハンドルを前方に倒した
状態で蓋体の開閉操作子を操作しにくくし、これによ
り、使用時にハンドルと蓋体とが衝突することを抑制す
ることを第2の目的とする。さらに、蓋体にこの蓋体を
開くためのフックボタンなどの係止解除部を設けた炊飯
器において、この係止解除部の操作性を向上させること
を第3の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の炊飯器
は、前記第1の目的を達成するために、炊飯器本体と、
この炊飯器本体の上側に開閉自在に設けられた蓋体と、
この蓋体の上面に設けられた操作部と、前記炊飯器本体
と蓋体との係止を解除してこの蓋体を開く開閉操作子と
を備え、この開閉操作子を前記蓋体の上面で前記操作部
の前方に配設したものである。
【0010】蓋体を閉じるときには、一般的に蓋体の上
面前側に手を触れることになるが、この部分に操作部が
ないことにより、蓋体を閉じるときに操作部を誤操作す
る危険性が少ない。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明の炊飯
器において、前記操作部は、炊飯を開始する炊飯開始手
段と保温を停止する切手段とを含めた複数の操作手段を
有し、前記開閉操作子の近くには、前記炊飯開始手段お
よび切手段以外の操作手段を配設したものである。
【0012】これにより、蓋体を閉じるときに、操作部
のうちでも特に炊飯開始手段および切手段を誤操作しに
くくなる。したがって、切中に蓋体を閉じたときに炊飯
開始手段を誤って操作して炊飯が始まってしまうこと
や、保温中に蓋体を閉じたときに切手段を誤って操作し
て保温が切れてしまうようなことが防止される。これに
対して、炊飯開始手段および切手段以外の操作手段は、
誤操作しても実用上の支障がより少ないものである。
【0013】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の炊飯器において、前記操作部は、炊飯を開始する炊
飯開始手段と予約炊飯用の予約手段と行程表示部とを有
し、前記開閉操作子の後方に行程表示部を配設し、この
行程表示部の右側に前記炊飯開始手段および予約手段を
配設したものである。
【0014】開閉操作子の後方に行程表示部があること
により、蓋体を開けるときに開閉操作子に触れた指や手
で行程表示部が隠れることがない。また、右手で炊飯開
始手段や予約手段を操作するとき、この右手で行程表示
部が隠れることがないことにより、操作手段の操作によ
る動作状況の確認が容易にできる。
【0015】請求項4の発明は、請求項1または2の発
明の炊飯器において、前記操作部は、時計および予約の
時刻表示部と時計および予約の時刻を調整する時刻調整
手段とを有し、前記開閉操作子の後方に前記時刻表示部
を配設し、この時刻表示部の前方に前記時刻調整手段を
配設したものである。
【0016】開閉操作子の後方に時刻表示部があること
により、蓋体を開けるときに開閉操作子に触れた指や手
で時刻表示部が隠れることがなく、操作手段の操作によ
る動作状況の確認が容易にできる。また、開閉操作子の
近傍であって誤って触れやすい位置に、炊飯開始や保温
停止に直接関係ない操作手段である時刻調整手段がある
ので、万一誤操作があっても実用上の支障がほとんどな
い。
【0017】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かの発明の炊飯器において、前記蓋体の上面にあって、
前記開閉操作子の上面を、前記操作部が有する操作手段
の上面よりも高く突出させたものである。
【0018】これにより、開閉操作子と操作手段との区
別が明確になり、誤操作がより確実に防止される。
【0019】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かの発明の炊飯器において、前記開閉操作子の蓋体上面
に露出する寸法を、前記操作部が有する操作手段の大き
さよりも大きくしたものである。
【0020】開閉操作子は、操作手段よりも頻繁に使用
するものであるため、操作手段よりも大きくなっていれ
ば、実用性が向上する。これとともに、大きさの相違か
ら、開閉操作子と操作手段との区別が明確になり、誤操
作がより確実に防止される。
【0021】請求項7の発明の炊飯器は、前記第2の目
的を達成するために、炊飯器本体と、この炊飯器本体の
上側に開閉自在に設けられた蓋体と、前記炊飯器本体の
両側面に軸支され前記蓋体の上方を跨いで回動可能なハ
ンドルと、前記蓋体の上面に設けられた炊飯操作に関す
る操作部および表示部あるいはこれらのうちのいずれか
を有する操作パネルと、前記蓋体の上面に設けられこの
蓋体を開くために操作する開閉操作子とを備えたもので
ある。
【0022】このように開閉操作子が蓋体の上面にある
ことにより、ハンドルが前方へ倒れた状態では、ハンド
ルが邪魔になって開閉操作子が操作しにくく、また、ハ
ンドルがほぼ垂直か斜めに立った状態では、蓋体の上面
にある開閉操作子を操作するときにハンドルが立ってい
ることが即座に分かり、ハンドルを後方へ倒してから蓋
体を開けるために開閉操作子を操作する操作を自然に促
すことができる。したがって、ハンドルが前方へ倒れた
状態あるいは立った状態で蓋体が開けられてしまい、蓋
体やその上面の操作パネルがハンドルと衝突することが
防止される。また、ハンドルを立てて炊飯器本体を持ち
運ぶとき、開閉操作子が体に触れにくく、蓋体が誤って
開いてしまうことがない。
【0023】請求項8の発明は、請求項7の発明の炊飯
器において、前記ハンドルを前方に倒した状態で、この
ハンドルの把手部が前記開閉操作子をほぼ上方から覆う
ように構成したものである。
【0024】したがって、ハンドルを前方に倒した状態
では、開閉操作子を操作することが困難になり、したが
って、ハンドルを前方に倒した状態で蓋体が開けられて
しまうことがより確実に防止される。
【0025】請求項9の発明の炊飯器は、前記第2の目
的を達成するために、炊飯器本体と、この炊飯器本体の
上側に開閉自在に設けられた蓋体と、この蓋体を前記炊
飯器本体に閉じた状態に保持する係止装置とを備え、こ
の係止装置は、前記蓋体の上面に露出しこの蓋体を開く
ために押す係止解除部と、前記蓋体を炊飯器本体に係止
するためにこの炊飯器本体との係止部を有するクランプ
部とを一体に成形してなり前記蓋体の内部に軸支された
開閉手段と、この開閉手段をそのクランプ部が前記炊飯
器本体に係止する方向に作用させる弾性部材とを備え、
前記蓋体と炊飯器本体との係止を解除する位置における
前記係止解除部の蓋体上面からの平均的突出高さを、蓋
体上面とほぼ同じかこの蓋体上面から突出させたもので
ある。
【0026】これにより、蓋体を開けるために係止解除
部を押したとき、係止解除部の上端外側面と、この係止
解除部を露出させるための蓋体の開口部の上端内側面と
の間に段状の隙間ができなくなる。したがって、この隙
間に指先が挟まったり、前記開口部の上端内側面に指先
が当たって使用性が悪くなる不具合が解消される。
【0027】請求項10の発明は、請求項9の発明の炊
飯器において、前記蓋体と炊飯器本体との係止を解除す
る位置以上に前記係止解除部を押し込んだとき、この係
止解除部の蓋体上面からの平均的突出高さを、蓋体上面
とほぼ同じ程度にしたものである。
【0028】これにより、係止解除部を押し切った場合
でも、前記段状の隙間に指先が挟まったり、前記開口部
の上端内側面に指先が当たって使用性が悪くなる不具合
が解消される。
【0029】
【発明の実施形態】以下、本発明の炊飯器の一実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。1は炊飯器本体
で、この炊飯器本体1は、外枠2とその下面開口を覆う
底板3とにより外殻が形成され、鍋収容部4を形成する
内枠5が内側に設けられている。6は鍋収容部4内に挿
脱自在に収容される容器である鍋で、この鍋6は、その
上部開口部の周囲にフランジ状に形成された取手部7が
鍋収容部4の上縁部上に載ることにより、この鍋収容部
4内に支持されるものである。また、鍋6の外面下部に
は、電磁誘導加熱用の磁性金属からなる発熱層8が設け
られている。また、前記内枠5の外側には、前記鍋6の
発熱層8を電磁誘導加熱により発熱させるための加熱手
段である加熱コイル10が設けられており、この加熱コイ
ル10は、コイルカバー11により外側から覆ってある。さ
らに、内枠5の下部中央には、前記鍋6の底面に弾性的
に当接する鍋温度センサ12が設けられている。この鍋温
度センサ12は、鍋6の温度を検出するもので、これによ
り、前記加熱コイル10などによる加熱が制御されるよう
になっている。また、炊飯器本体1内には、前記加熱コ
イル10に供給される高周波電流を発生させる加熱基板13
が前側に設けられているとともに、電源基板14が後側に
設けられている。さらに、前記底板3の後部には、電源
コードを巻き取るコードリール15が設けられている。な
お、16は、配線作業を容易にすることなどを目的とし
て、外枠2の後面部に形成された開口を塞ぐヒンジカバ
ーである。
【0030】また、21は炊飯器本体1を持ち運ぶための
回動自在のハンドルで、このハンドル21は、ほぼコ字形
状に形成され、アーム部22を左右両側に有しているとと
もに、その間に把手部23を有している。そして、ハンド
ル21は、その両アーム部22の先端部の支軸部24におい
て、前記外枠2の左右両側面上部のほぼ中間位置に軸支
されている。また、この外枠2の外側面上部には、その
両側面後部から後面にかけて、ハンドル21が載置されて
収納される上向きの段差面からなるハンドル載置部25が
形成されている。そして、ハンドル21は後方に倒れてハ
ンドル載置部25上に載置された状態から垂直に立った状
態、さらには前方へ斜めに傾いて倒れた状態まで回動可
能になっている。
【0031】31は、前記炊飯器本体1の上側に開閉自在
に設けられた蓋体である。この蓋体31は、その上面をな
す外蓋32と、この外蓋32の下側に固定された内側カバー
33と、この内側カバー33の下側に固定され蓋体31の下面
を形成する放熱板31とを主たる構成要素としている。ま
た、蓋体31の下面には、この下面との間に所定の隙間を
形成して、前記鍋6の上部開口部を直接覆う内蓋36が着
脱自在に装着されている。この内蓋36の外周部には、環
状の蓋パッキン37が環状のパッキンホルダ38とともに固
定されている。蓋パッキン37は、弾性部材からなり、内
蓋36を装着した蓋体31を閉じたとき、炊飯器本体1内に
収容された鍋6の取手部7上に密着するものである。そ
して、内蓋36は、そのパッキンホルダ38が蓋体31の内側
カバー33の周辺部に形成された係止部39に係合されるこ
とにより、蓋体31に取り付けられるようになっている。
なお、図3に示すように、前記ハンドル21は、蓋体31の
上方を跨いで回動可能になっている。
【0032】また、前記放熱板34の裏面つまり上面に
は、この放熱板34を加熱する加熱手段である蓋ヒータ41
が設けられており、前記内側カバー33には、放熱板34の
裏面に弾性的に当接する蓋温度センサ42が設けられてい
る。この蓋温度センサ42は、放熱板34の温度を検出する
もので、これにより、前記蓋ヒータ41などによる加熱が
制御されるようになっている。さらに、前記外蓋32の後
部には、前記鍋6内で発生した蒸気を外部に放出させる
ための蒸気口43が着脱自在に設けられている。また、前
記放熱板34および内蓋36には、鍋6の内部を蒸気口43に
連通させる開口44,45が形成されているが、これら開口4
4,45の周辺部と前記蒸気口43の下面開口の周辺部との間
には弾性部材からなる内蓋パッキン46が設けられてい
る。
【0033】また、前記蓋体31は、その後部のヒンジ部
51において炊飯器本体1に回動自在に支持されている。
より詳しく説明すると、内側カバー33の後部が前記外枠
2の後上部に左右方向のヒンジ軸52により回動自在に支
持されている。また、このヒンジ軸52には、弾性部材と
してのねじりコイルばねからなるヒンジばね53が巻装さ
れており、このヒンジばね53は、一端部が外枠2に係合
されているとともに、他端部が内側カバー33に係合され
ている。これにより、蓋体31には開く方向への力が常時
作用している。なお、ヒンジ部51は、前記ヒンジカバー
16により後側から覆われている。
【0034】一方、前記蓋体31の前部には、前記ヒンジ
ばね53の力に抗して炊飯器本体1に対し蓋体31を閉じた
状態に保持する係止装置56が設けられている。つぎに、
この係止装置56について説明する。この係止装置56は、
POM(ポリオキシメチレン)樹脂などにより一体に射
出成形された開閉手段としてのクランプフック57を有し
ている。このクランプフック57は、その中間部に形成さ
れた左右方向の軸孔58と内側カバー33の外側に形成され
た軸支部59にヒンジ軸60が貫通させてあることにより、
蓋体31内で軸支部59に回動自在に軸支されている。クラ
ンプフック57は、外蓋32により覆われており、軸孔58を
含めて基本的に蓋体31の内部に位置している。そして、
クランプフック57には、軸孔58から下方へ突出したクラ
ンプ部61が一体に形成されている。このクランプ部61の
先端部つまり下端部には、前記外枠2の前側上部に形成
された突起状の係合受け部62に係合して炊飯器本体1に
対し蓋体31を係止する突起状の係止爪部63が形成されて
いる。また、軸孔58に対してクランプ部61と反対側に位
置するクランプフック57の後上部には、開閉操作子ある
いは係止解除部としてのフックボタン部64が一体に突出
形成されている。このフックボタン部64は、外蓋32に形
成された開口部65から上面が上方へ突出して蓋体31の表
面である上面に露出しており、前記炊飯器本体1と蓋体
31との係止を解除してこの蓋体31を開くために押圧操作
されるものである。さらに、前記ヒンジ軸60には弾性部
材としてのねじりコイルばねからなるクランプばね66が
巻装されており、このクランプばね66は、一端部が内側
カバー33に係合されているとともに、他端部がクランプ
部61に係合されている。これにより、クランプフック57
には、下部が後方へ向かう方向、つまりそのクランプ部
61が炊飯器本体1側の係合受け部62に係止する方向への
力が作用するようになっている。さらに、前記蓋体31内
で内側カバー33の上面には、フックボタン部64が押され
て下降したときその底面などの底部を受ける座部67が形
成されている。
【0035】そして、図2、図3および図5に示すよう
に、クランプフック57の係止爪部63が外枠2の係合受け
部62に係合した状態にあるときは、蓋体31の上面からの
フックボタン部64の上面の平均的突出高さ(上端部から
下端部の間における最高部64aと最低部64bのほぼ中間の
位置64cの高さ)A1は1〜5mmになっている。また、図
6に示すように、フックボタン部64が押し下げられるの
に伴い係止爪部63と係合受け部62との係合が外れる位置
においては、蓋体31の上面からのフックボタン部64の上
面の平均的突出高さA2は−1〜3mmになっている。すな
わち、この突出高さA2は、蓋体31の上面とほぼ同じかこ
の上面からやや突出するものになっている。また、図7
に示すように、係止爪部63と係合受け部62との係合が外
れてからフックボタン部64をさらに座部67に当たるまで
押し込んだ場合においては、蓋体31の上面からのフック
ボタン部64の上面の平均的突出高さA3は−2〜2mmにな
っている。すなわち、この突出高さA3は、蓋体31の上面
とほぼ同じかこの上面からやや沈んだ深さになってい
る。座部67により、フックボタン部64がそれ以上押し込
まれることは抑制される。
【0036】また、前記外蓋32の上面の前寄りの位置に
は凹部71が形成されている。この凹部71内には表示基板
72が設けられており、また、凹部71の上面開口を覆っ
て、炊飯操作に関する操作部および表示部を備えた操作
パネル73が取り付けられている。表示基板72には、炊飯
や保温動作および表示などの各種制御管理用のマイクロ
コンピュータ74、炊飯や保温の動作指示や動作停止のた
めの操作信号発生用の複数のタクトスイッチ75、表示部
をなすランプである複数のLED76およびLCD77など
が搭載されている。なお、前記各タクトスイッチ75は、
それぞれ操作子78を介して操作パネル73の外側から押圧
操作できるようになっている。
【0037】前記操作パネル73には、図1に示すよう
に、操作手段である炊飯開始手段としての炊飯スイッチ
81と予約手段としての予約スイッチ82と保温手段として
の保温スイッチ83と切手段としての切スイッチ84とコー
ス選択手段としてのメニュースイッチ85と保温選択手段
としての保温選択スイッチ86と時刻調整手段としての時
計スイッチ87と時刻調整手段としての時スイッチ88と時
刻調整手段としての分スイッチ89が設けられている。こ
れらのスイッチ81,…,89は、操作パネル73の内側の前記
表示基板72にある各タクトスイッチ75にそれぞれ対応し
ている。これとともに、操作パネル73には、3つの前記
LED76からなる行程表示部91と前記LCD77からなる
時刻表示部92およびコース表示部93が設けられている。
【0038】前記炊飯スイッチ81は、炊飯を開始するも
のである。前記予約スイッチ82は、予約炊飯を行うため
に、炊き上がりの予約時刻を呼び出すものである。前記
保温スイッチ83は、切状態から保温を開始するものであ
る。前記切スイッチ84は、炊飯、保温および予約炊飯動
作を停止するものである。前記メニュースイッチ85は、
白米ふつう炊飯、かため炊飯、やわらかめ炊飯、早炊き
炊飯、玄米炊飯、おかゆ炊飯などの炊飯コースを選択す
るものであり、選択された炊飯コースは、前記コース表
示部93により設定内容が表示されるようになっている。
前記保温選択スイッチ86は、通常保温と高温保温とを選
択するものである。前記時計スイッチ87は、時刻表示部
92に表示される時計の時刻を調整するときに使用するも
のである。前記時スイッチ88は、時計の時刻または予約
炊飯における予約時刻のうち時を調整するためのもので
あり、前記分スイッチ89は、分を調整するためのもので
ある。また、前記行程表示部91は、炊飯器の現在の行程
が、炊飯であるか保温であるか予約炊飯におけるタイマ
ー動作であるか、あるいは切状態であるかを示すもので
ある。さらに、前記時刻表示部92は、前述のように時計
の時刻を表示する他、前記予約スイッチ82により予約炊
飯モードに設定されているときには、予約時刻を表示す
るものである。
【0039】そして、前記操作パネル73において、日常
使用頻度の少ない時計スイッチ87、時スイッチ88および
分スイッチ89は、使用頻度の多い炊飯スイッチ81、予約
スイッチ82、保温スイッチ83および切スイッチ84よりも
大きさを小さくしてある。メニュースイッチ85および保
温選択スイッチ86は、使用頻度が比較的少なく、時計ス
イッチ87、時スイッチ88および分スイッチ89よりは大き
くしてあるが、炊飯スイッチ81、予約スイッチ82、保温
スイッチ83および切スイッチ84よりは小さくしてある。
【0040】また、前記蓋体31の上面において、前記係
止装置56のフックボタン部64は、操作パネル73の前方に
位置している。さらに、フックボタン部64のすぐ後方に
は、複数ある操作スイッチのうち保温選択スイッチ86、
メニュースイッチ85、時計スイッチ87、時スイッチ88お
よび分スイッチ89が位置しており、これらのスイッチ8
5,86,87,88,89よりも前記炊飯スイッチ81、予約スイッ
チ82、保温スイッチ83および切スイッチ84はフックボタ
ン部64から離れて位置している。特に、炊飯スイッチ81
および切スイッチ84は、それぞれ予約スイッチ82および
保温スイッチ83の後方に位置しており、フックボタン部
64から最も離れて位置している。また、前記行程表示部
91およびLCD77は、左右に並んで位置しているととも
に、前記保温選択スイッチ86、メニュースイッチ85、時
計スイッチ87、時スイッチ88および分スイッチ89の後方
に位置している。これに対して、炊飯スイッチ81および
予約スイッチ82は、行程表示部91およびLCD77の右側
に位置している。一方、保温スイッチ83および切スイッ
チ84は、行程表示部91の左側に位置している。なお、こ
こでいう左右は、操作パネル73にある文字の上下を基準
としたものであり、使用者が炊飯器にその前方から向き
合った場合のものである。
【0041】また、通常の状態、つまりクランプ部61が
炊飯器本体1側の係合受け部62に係合した状態におい
て、前述のようにフックボタン部64の上面は蓋体31の上
面から突出するが、この突出高さA1(例えば1〜5mm)
は、操作パネル73における各スイッチ81,…,89の上面の
同突出高さB(例えば0.5〜1mm)よりも大きくなって
いる。さらに、フックボタン部64における蓋体31の上面
に露出する寸法は、操作パネル73における各スイッチ8
1,…,89の大きさよりも大きくなっている。ただし、こ
の高さや寸法の関係は必須のものではない。
【0042】さらに、図3に二点鎖線で示すように、前
記蓋体31を閉じ、かつハンドル21を前方に倒した状態
で、このハンドル21の把手部23がフックボタン部64をほ
ぼ上方から覆うようになっているが、このフックボタン
部64や操作パネル73の各スイッチ81,…,89にハンドル21
が直接触れないようになっている。ただし、ハンドル21
の把手部23がフックボタン部64を覆うことは必須ではな
い。
【0043】つぎに、前記の構成についてその作用を説
明する。炊飯器本体1から鍋6を出し入れするときに
は、蓋体31を開ける。この蓋体31を開けるには、図6あ
るいは図7に示すように、フックボタン部64を押し下げ
る。フックボタン部64を押し下げると、軸支部59を中心
としてクランプフック57が回動し、そのクランプ部61が
外側に開き、その係止爪部63が炊飯器本体1の係合受け
部62から外れ、この炊飯器本体1に対する蓋体31の係止
が解除される。ここで、フックボタン部64から指を離せ
ば、スプリングであるヒンジばね53の弾性力により蓋体
31がヒンジ軸52を中心として回動し、図4に示すように
自動的に開く。蓋体31を閉じるには、この蓋体31に手を
かけ、ヒンジばね53の弾性力に抗して蓋体31を閉じ方向
へ回動させる。蓋体31を閉じ位置まで回動させると、図
2、図3および図5に示すように、クランプフック57が
揺動してそのクランプ部61の係止爪部63が炊飯器本体1
の係合受け部62に係合する。この係合はスプリングであ
るクランプばね66の弾性力が加わることによって保持さ
れ、これにより、蓋体31が閉じた状態に保持される。
【0044】また、本炊飯器は、ハンドル21を利用して
容易に持ち運べる。炊飯器を持ち運ぶには、図3に一点
鎖線で示すように、ハンドル21を回動させて蓋体31を跨
ぐように立て、その把手部23を把持して炊飯器本体1を
持ち上げ、移動させる。また、ハンドル21を使用しない
ときは、このハンドル21を後方へ倒して炊飯器本体1の
ハンドル載置部25上に載せておく。そうすれば、ハンド
ル21が邪魔にならない。
【0045】蓋体31を閉じるときには、一般的にこの蓋
体31の上面前側の部分に手を触れることになるが、前記
実施例の炊飯器においては、蓋体31の上面において操作
パネル73の前方にフックボタン部64を配設したことによ
り、蓋体31の上面前側の部分にスイッチ81,…,89がない
ので、蓋体31を閉じるときにスイッチ81,…,89を誤操作
する危険性が低減する。
【0046】また、誤って蓋体31の上面前側の部分にあ
るフックボタン部64を押しながら蓋体31を閉じた場合
は、クランプ部61が炊飯器本体1側の係合受け部62に係
合できないため、蓋体31から手を放した後、ヒンジばね
53の力により蓋体31が開くことになる。そのため、使用
者は、蓋体31が閉じていないことに容易に気がつき、実
用上の支障はない。従来の炊飯器のように、炊飯器本体
側にフックボタン部を配設した場合には、蓋体が中途半
端に閉じた状態で使用されるおそれがあり、その結果、
炊飯中や保温中に蓋体が不用意に開いてしまうおそれが
あるが、本実施例の炊飯器では、そのような不具合を防
止できる。
【0047】以上のことにより、蓋体31の上面の狭い面
積の中で、誤操作を防止しながら、フックボタン部64お
よび各種スイッチ81,…,89を配設することが可能にな
る。
【0048】また、操作パネル73において、フックボタ
ン部64の近くには炊飯スイッチ81および切スイッチ84以
外のスイッチ85,86,87,88,89を配設したので、切中に蓋
体31を閉じたときに、誤って炊飯スイッチ81を操作して
炊飯を開始してしまうことや、保温中に蓋体31を閉じた
ときに、誤って切スイッチ84を操作して保温を切ってし
まうことを防止できる。これに対して、炊飯スイッチ81
および切スイッチ84以外のスイッチ85,86,87,88,89は、
よりフックボタン部64の近くに位置しており、したがっ
て誤って触れるおそれもより大きいが、炊飯開始や保温
停止に直接関係ないものなので、蓋体31を閉じるときに
万一誤って触れて操作しても実用上の支障がより少な
い。
【0049】また、蓋体31を開閉したり操作パネル73を
操作したりするときには、使用者は通常炊飯器の前方に
位置するが、フックボタン部64の後方に表示部91,92,93
を配したので、蓋体31を開けるときにフックボタン部64
に触れた手や指で表示部91,92,93が隠れることがない。
これとともに、表示部91,92,93の右側に炊飯スイッチ81
および予約スイッチ82を配設したので、右手で炊飯スイ
ッチ81や予約スイッチ82を操作するとき、この右手で表
示部91,92,93が隠れることがなく、炊飯あるいは予約開
始時にスイッチ81,82の操作による動作状況の確認が容
易にできる。そして、右利きの人が多い状況からして、
多くの人にとって使い勝手のよい炊飯器を提供できる。
【0050】さらに、フックボタン部64の上面を、操作
パネル73のスイッチ81,…,89の上面よりも高く突出させ
たので、フックボタン部64とスイッチ81,…,89との区別
が明確になり、誤操作をより確実に防止できる。また、
触覚により区別できるので、視力にハンディキャップの
ある人にとっても親切なものとなる。
【0051】これとともに、フックボタン部64における
蓋体31の上面に露出する寸法を、操作パネル73のスイッ
チ81,…,89の大きさよりも大きくしたので、フックボタ
ン部64はスイッチ81,…,89よりも頻繁に使用するもので
あることからして、実用性が向上する。また、各スイッ
チ81,…,89についても、使用頻度に応じて大きさを変え
ることにより、実用性が向上する。さらに、前記突出高
さと同様、フックボタン部64とスイッチ81,…,89との区
別がより明確になり、誤操作をよりいっそう確実に防止
できるなどの利点も得られる。
【0052】また、フックボタン部64を蓋体31の上面に
設けたことにより、ハンドル21が前方に倒れた状態で
は、このハンドル21が邪魔になってフックボタン部64が
押しにくい。また、ハンドル21がほぼ垂直か斜めに立っ
た状態では、フックボタン部64が蓋体31の上面にあるこ
とにより、このフックボタン部64を押すときにハンドル
21が立っていることが即座にわかる。したがって、蓋体
31を開けようとするとき、ハンドル21を後方に倒してか
らフックボタン部64を押す操作を使用者に自然に促すこ
とができる。
【0053】したがって、ハンドル21が前方に倒れた状
態か、立った状態で蓋体31が開けられてしまい、蓋体31
やその操作パネル73がハンドル21に衝突することを抑制
できる。すなわち、ハンドル21と蓋体31が衝突するよう
な使い方がもとよりしにくい。これにより、蓋体31の内
部や操作パネル73の内部に備えられたスイッチ75、LE
D76、LCD77、マイクロコンピュータ74やコンデン
サ、抵抗、回路基板である表示基板72などの各種回路部
品を衝撃から保護でき、これら各種回路部品が受ける衝
撃ストレスを低減でき、その故障を低減できる。
【0054】また、フックボタン部を炊飯器本体の前面
に備えた従来の炊飯器では、フックボタン部が炊飯器本
体の前面で突出していると、ハンドルを立てて持ち運ぶ
とき、炊飯器本体が体に触れた際にフックボタン部が誤
って押され、蓋体が開いてしまうことが想定されるた
め、フックボタン部が表面に突出しないようにするなど
の必要があった。そのため、構造が複雑化するととも
に、フックボタン部の存在が分りにくく、使用性が悪く
なる問題があった。これに対して、本実施例の炊飯器で
は、蓋体31の上面にフックボタン部64があるため、ハン
ドル21により炊飯器本体1を持ち運ぶときにフックボタ
ン部64が体に触れにくく、上述のような問題点を解消で
きる。
【0055】しかも、ハンドル21を前方に倒した状態
で、このハンドル21の把手部23がフックボタン部64をほ
ぼ上方から覆うように構成したので、ハンドル21を前方
に倒した状態では、フックボタン部64を操作することが
困難になることにより、ハンドル21を前方に倒した状態
で蓋体31が開けられてしまうことをよりいっそう確実に
防止できる。
【0056】また、係止装置56においてクランプ部61と
フックボタン部64とを一体化しているため、部品構成を
簡素化でき、合理的な構造とできるが、このようにクラ
ンプ部61とフックボタン部64とを一体化した場合には、
フックボタン部64の操作性が低下するおそれがある。し
かしながら、前記実施例の炊飯器においては、蓋体31と
炊飯器本体1との係止を解除する位置におけるフックボ
タン部64の蓋体31の上面からの平均的突出高さA2を、蓋
体31の上面とほぼ同じかこの上面からやや突出させたの
で、蓋体31を開けるためにフックボタン部64を押したと
き、フックボタン部64の上端外側面と蓋体31の開口部65
の上端内側面との間に段状の隙間ができなくなる。した
がって、この隙間に指先が挟まったり、開口部65の上端
内側面に指先が当たって使用性が悪くなる不具合を解消
でき、フックボタン部64の操作性が向上し、使用性が向
上する。
【0057】さらに、蓋体31と炊飯器本体1との係止を
解除する位置以上にフックボタン部64を押し込んだと
き、このフックボタン部64の蓋体31の上面からの平均的
突出高さA3を、蓋体31の上面とほぼ同じかこの上面から
やや沈んだ深さに抑制したので、フックボタン部64を押
し切った場合でも、前記段状の隙間に指先が挟まった
り、前記開口65の上端内側面に指先が当たって使用性が
悪くなる不具合を解消でき、フックボタン部64の操作性
がさらに向上し、使用性がさらに向上する。
【0058】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
表示部および操作部の構成は前記実施例のものには限ら
ない。特にメニュースイッチ85および保温選択スイッチ
86は必須のものではない。メニュースイッチ85がない場
合は、白米ふつう炊飯のみが行われることになる。
【0059】また、前記実施例では、操作パネル73を蓋
体31と別体にしたが、操作パネルは、蓋体の外蓋などと
一体にしてもよい。また、シート状にして、蓋体の上面
に接着してもよい。
【0060】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、蓋体の上面に
操作部を備えた炊飯器において、炊飯器本体と蓋体との
係止を解除してこの蓋体を開く開閉操作子を蓋体の上面
で操作部の前方に配設したので、蓋体を閉じるときの誤
操作を防止できる。
【0061】さらに、請求項2の発明によれば、開閉操
作子の近くには、操作部のうち炊飯開始手段および切手
段以外の操作手段を配設したので、蓋体を閉じるとき
に、操作部のうちでも特に誤操作による実用上の支障が
大きい炊飯開始手段および切手段を誤操作しにくくでき
る。
【0062】また、請求項3の発明によれば、操作部に
あって、開閉操作子の後方に行程表示部を配設し、この
行程表示部の右側に炊飯開始手段および予約手段を配設
したので、蓋体を開けるときに開閉操作子に触れた指や
手で行程表示部が隠れることがないとともに、右手で炊
飯開始手段や予約手段を操作するとき、この右手で行程
表示部が隠れることがないことにより、操作手段の操作
による動作状況の確認が容易にでき、右利きの人が多い
状況からして、多くの人にとって使い勝手のよい炊飯器
を提供できる。
【0063】また、請求項4の発明によれば、操作部に
あって、開閉操作子の後方に時刻表示部を配設し、この
時刻表示部の前方に時刻調整手段を配設したので、蓋体
を開けるときに開閉操作子に触れた指や手で時刻表示部
が隠れることがなく、操作手段の操作による動作状況の
確認が容易にできる。また、開閉操作子の近傍であって
誤って触れやすい位置に、炊飯開始や保温停止に直接関
係ない操作手段である時刻調整手段があることにより、
万一誤操作があっても実用上の支障がほとんどない。
【0064】また、請求項5の発明によれば、蓋体の上
面にあって、開閉操作子の上面を、操作部が有する操作
手段の上面よりも高く突出させたので、開閉操作子と操
作手段との区別が明確になり、誤操作をより確実に防止
できる。また、触覚により区別できるので、視力にハン
ディキャップのある人にとっても親切なものとなる。
【0065】また、請求項6の発明によれば、開閉操作
子の蓋体上面に露出する寸法を、操作部が有する操作手
段の大きさよりも大きくしたので、開閉操作子が操作手
段よりも頻繁に使用するものであることから、実用性が
向上する。また、大きさの相違から、開閉操作子と操作
手段との区別が明確になり、前記請求項5の発明と同
様、誤操作をより確実に防止できる。
【0066】請求項7の発明によれば、蓋体の上面に操
作パネルを備えるとともに、回動自在のハンドルを備え
た炊飯器において、蓋体の上面に、この蓋体を開くため
に操作する開閉操作子を設けたので、ハンドルが立った
状態や、ハンドルを前方に倒した状態では開閉操作子が
操作しにくくなることにより、使用時にハンドルと蓋体
とが衝突することを抑制でき、したがって、操作パネル
に設けられた電気回路などを衝撃から保護できる。ま
た、ハンドルを立てて炊飯器本体を持ち運ぶとき、開閉
操作子が体に触れにくく、蓋体が誤って開いてしまうこ
とを防止できる。
【0067】さらに、請求項8の発明によれば、ハンド
ルを前方に倒した状態で、このハンドルの把手部が開閉
操作子をほぼ上方から覆うように構成したので、ハンド
ルを前方に倒した状態では、開閉操作子を操作すること
が困難になることにより、ハンドルを前方に倒した状態
で蓋体が開けられてしまうことをより確実に防止でき
る。
【0068】請求項9の発明によれば、炊飯器本体に対
する蓋体の係止装置が、蓋体の上面に露出しこの蓋体を
開くために押す係止解除部と、炊飯器本体との係止部を
有するクランプ部とを一体に成形してなり蓋体の内部に
軸支された開閉手段と、この開閉手段をそのクランプ部
が炊飯器本体に係止する方向に作用させる弾性部材とを
備えた炊飯器において、蓋体と炊飯器本体との係止を解
除する位置における係止解除部の蓋体上面からの平均的
突出高さを、蓋体上面とほぼ同じかこの蓋体上面から突
出させたので、蓋体を開けるために係止解除部を押した
とき、係止解除部の上端外側面と、この係止解除部を露
出させるための蓋体の開口部の上端内側面との間に段状
の隙間ができなくなり、したがって、この隙間に指先が
挟まったり、前記開口部の上端内側面に指先が当たって
使用性が悪くなる不具合を解消できる。
【0069】さらに、請求項10の発明によれば、蓋体
と炊飯器本体との係止を解除する位置以上に係止解除部
を押し込んだとき、この係止解除部の蓋体上面からの平
均的突出高さを、蓋体上面とほぼ同じ程度にしたので、
係止解除部を押し切った場合でも、前記段状の隙間に指
先が挟まったり、前記開口部の上端内側面に指先が当た
って使用性が悪くなる不具合を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炊飯器の一実施例を示す平面図であ
る。
【図2】同上全体の断面図である。
【図3】同上ハンドルの動きを示す上部の断面図であ
る。
【図4】同上蓋体が開いた状態を示す上部の断面図であ
る。
【図5】同上蓋体の係止装置付近の断面図で、蓋体が炊
飯器本体に係止された状態を示している。
【図6】同上蓋体の係止装置付近の断面図で、蓋体と炊
飯器本体との係止が解除された状態を示している。
【図7】同上蓋体の係止装置付近の断面図で、蓋体と炊
飯器本体との係止を解除する位置以上にフックボタン部
を押し込んだ状態を示している。
【符号の説明】
1 炊飯器本体 21 ハンドル 23 把手部 31 蓋体 56 係止装置 57 クランプフック(開閉手段) 61 クランプ部 64 フックボタン部(開閉操作子、係止解除部) 66 クランプばね(弾性部材) 73 操作パネル 77 LCD(表示部) 81 炊飯スイッチ(操作部、操作手段、炊飯開始手段) 82 予約スイッチ(操作部、操作手段、予約手段) 83 保温スイッチ(操作部、操作手段) 84 切スイッチ(操作部、操作手段、切手段) 85 メニュースイッチ(操作部、操作手段) 86 保温選択スイッチ(操作部、操作手段) 87 時計スイッチ(操作部、操作手段、時刻調整手段) 88 時スイッチ(操作部、操作手段、時刻調整手段) 89 分スイッチ(操作部、操作手段、時刻調整手段) 91 行程表示部(表示部) 92 時刻表示部(表示部) A1 フックボタン部の突出高さ B 操作手段の突出高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 一也 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内 Fターム(参考) 4B055 AA02 BA05 BA36 CA22 CA44 CA65 CA66 CA82 CB03 CD42 CD45 CD51 GD06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯器本体と、この炊飯器本体の上側に
    開閉自在に設けられた蓋体と、この蓋体の上面に設けら
    れた操作部と、前記炊飯器本体と蓋体との係止を解除し
    てこの蓋体を開く開閉操作子とを備え、この開閉操作子
    を前記蓋体の上面で前記操作部の前方に配設したことを
    特徴とする炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記操作部は、炊飯を開始する炊飯開始
    手段と保温を停止する切手段とを含めた複数の操作手段
    を有し、前記開閉操作子の近くには、前記炊飯開始手段
    および切手段以外の操作手段を配設したことを特徴とす
    る請求項1記載の炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記操作部は、炊飯を開始する炊飯開始
    手段と予約炊飯用の予約手段と行程表示部とを有し、前
    記開閉操作子の後方に行程表示部を配設し、この行程表
    示部の右側に前記炊飯開始手段および予約手段を配設し
    たことを特徴とする請求項1または2記載の炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記操作部は、時計および予約の時刻表
    示部と時計および予約の時刻を調整する時刻調整手段と
    を有し、前記開閉操作子の後方に前記時刻表示部を配設
    し、この時刻表示部の前方に前記時刻調整手段を配設し
    たことを特徴とする請求項1または2記載の炊飯器。
  5. 【請求項5】 前記蓋体の上面にあって、前記開閉操作
    子の上面を、前記操作部が有する操作手段の上面よりも
    高く突出させたことを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の炊飯器。
  6. 【請求項6】 前記開閉操作子の蓋体上面に露出する寸
    法を、前記操作部が有する操作手段の大きさよりも大き
    くしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の炊飯器。
  7. 【請求項7】 炊飯器本体と、この炊飯器本体の上側に
    開閉自在に設けられた蓋体と、前記炊飯器本体の両側面
    に軸支され前記蓋体の上方を跨いで回動可能なハンドル
    と、前記蓋体の上面に設けられた炊飯操作に関する操作
    部および表示部あるいはこれらのうちのいずれかを有す
    る操作パネルと、前記蓋体の上面に設けられこの蓋体を
    開くために操作する開閉操作子とを備えたことを特徴と
    する炊飯器。
  8. 【請求項8】 前記ハンドルを前方に倒した状態で、こ
    のハンドルの把手部が前記開閉操作子をほぼ上方から覆
    うように構成したことを特徴とする請求項7記載の炊飯
    器。
  9. 【請求項9】 炊飯器本体と、この炊飯器本体の上側に
    開閉自在に設けられた蓋体と、この蓋体を前記炊飯器本
    体に閉じた状態に保持する係止装置とを備え、この係止
    装置は、前記蓋体の上面に露出しこの蓋体を開くために
    押す係止解除部と、前記蓋体を炊飯器本体に係止するた
    めにこの炊飯器本体との係止部を有するクランプ部とを
    一体に成形してなり前記蓋体の内部に軸支された開閉手
    段と、この開閉手段をそのクランプ部が前記炊飯器本体
    に係止する方向に作用させる弾性部材とを備え、前記蓋
    体と炊飯器本体との係止を解除する位置における前記係
    止解除部の蓋体上面からの平均的突出高さを、蓋体上面
    とほぼ同じかこの蓋体上面から突出させたことを特徴と
    する炊飯器。
  10. 【請求項10】 前記蓋体と炊飯器本体との係止を解除
    する位置以上に前記係止解除部を押し込んだとき、この
    係止解除部の蓋体上面からの平均的突出高さを、蓋体上
    面とほぼ同じ程度にしたことを特徴とする請求項9記載
    の炊飯器。
JP31728098A 1998-11-09 1998-11-09 炊飯器 Expired - Fee Related JP3486893B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31728098A JP3486893B2 (ja) 1998-11-09 1998-11-09 炊飯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31728098A JP3486893B2 (ja) 1998-11-09 1998-11-09 炊飯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000139694A true JP2000139694A (ja) 2000-05-23
JP3486893B2 JP3486893B2 (ja) 2004-01-13

Family

ID=18086479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31728098A Expired - Fee Related JP3486893B2 (ja) 1998-11-09 1998-11-09 炊飯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3486893B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125296A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Zojirushi Corp 炊飯器
JP2010246641A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Mitsubishi Electric Corp 炊飯器
WO2011161880A1 (ja) * 2010-06-23 2011-12-29 三菱電機株式会社 炊飯器
JP2012066134A (ja) * 2012-01-10 2012-04-05 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器
JP2019115510A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 アイリスオーヤマ株式会社 炊飯器
JP2019202412A (ja) * 2015-09-18 2019-11-28 株式会社マキタ 切断工具

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125296A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Zojirushi Corp 炊飯器
JP2010246641A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Mitsubishi Electric Corp 炊飯器
WO2011161880A1 (ja) * 2010-06-23 2011-12-29 三菱電機株式会社 炊飯器
CN102946768A (zh) * 2010-06-23 2013-02-27 三菱电机株式会社 电饭煲
KR101408428B1 (ko) * 2010-06-23 2014-06-17 미쓰비시덴끼 홈기기 가부시키가이샤 취반기
JP5542929B2 (ja) * 2010-06-23 2014-07-09 三菱電機株式会社 炊飯器
JP2012066134A (ja) * 2012-01-10 2012-04-05 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器
JP2019202412A (ja) * 2015-09-18 2019-11-28 株式会社マキタ 切断工具
JP2019115510A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 アイリスオーヤマ株式会社 炊飯器
JP6999930B2 (ja) 2017-12-27 2022-01-19 アイリスオーヤマ株式会社 炊飯器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3486893B2 (ja) 2004-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000139694A (ja) 炊飯器
JP7403172B2 (ja) 炊飯器
JP3572361B2 (ja) 炊飯器
GB2448767A (en) Electric liquid heating appliance having a movable handle
JP3533342B2 (ja) 調理器
JP2007167331A (ja) 炊飯器
JP5471671B2 (ja) 炊飯器
JPH11309072A (ja) 据置型液体注出容器
JP6616236B2 (ja) 調理器
JP5229082B2 (ja) 炊飯器
JP2007143894A (ja) 炊飯器
JP3771168B2 (ja) 電動調理器
JP2002172058A (ja) 電気調理器
JP2720797B2 (ja) 電気炊飯器の把手構造
JPH11317123A (ja) 操作部のロック機構
JP3595236B2 (ja) 容器の蓋体構造
JP2014014426A (ja) 電気機器
JPH10211094A (ja) 炊飯器
JPH0747833Y2 (ja) 電磁調理器
JP3998441B2 (ja) 電気機器のスイッチ構造
JP3026955B2 (ja) 飲料又は食品の保存容器の施錠装置
JP2022020268A (ja) 電気ポット
JP2003310432A (ja) 炊飯器
JP2004111089A (ja) 加熱調理器
JP2003109734A (ja) 加熱調理器

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071031

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091031

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091031

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101031

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131031

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees