次に、図面を参照して、実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
また、以下に示す実施の形態は、技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[炊飯器の全体構成例]
図1および図2を参照して、実施の形態に係る炊飯器10の全体構成について説明する。
ここで、図1は、炊飯器の全体構成を示す斜視図、図2は、炊飯器の内部を示す斜視図である。
図1および図2に示すように、実施の形態に係る炊飯器10は、炊飯器本体20と、ヒンジ部30を介して開閉可能に取り付けられる蓋体40とを備えており、外観が略直方体状をしている。
さらに、実施の形態に係る炊飯器10は、自動計量機能およびカロリー量の表示機能を備えている。
また、蓋体40の天面には、選択された銘柄等が表示される操作表示パネル101が設けられており、炊飯器本体20の前面には、米や水の重量の表示およびご飯のカロリー量の表示を行う操作表示パネル102が設けられている。
なお、ユーザから操作表示パネル102を見え易くするため、炊飯器本体20の前面をやや傾斜させるのが望ましい。
また、炊飯器本体20内には、上方に開口して内釜(炊飯釜)21を収容可能な有底の円筒部22が形成されている。この円筒部22には、内釜21を加熱するためのIHコイル23と、内釜21の温度を検知する温度センサSN1が設けられている。なお、内釜21は金属等で成形されており、この内釜21内には米および水を含む被炊飯物が収容される。
そして、炊飯器本体20の側壁部には、炊飯器10を持ち運ぶためのハンドル50が回動可能に取り付けられており、炊飯器本体20の側壁部下方には電源コード51が設けられている。
なお、炊飯器本体20の内部には、マイクロコンピュータ等で構成される制御部としての制御手段501などが収容されている。
そして、蓋体40の天面および炊飯器本体20の前面には、複数の操作キーBが設けられており、各操作キーBが、割り当てられた機能の実行を制御手段501に各々指示するようにしている。例えば、蓋体40の天面には、炊飯開始を指示する炊飯キーB1が設けられており、この炊飯キーB1を操作した際には、炊飯の開始(炊飯キーB1に割り当てられた機能の実行)を制御手段501に指示するようにしている。
また、蓋体40の上面のヒンジ部30側には、蒸気口キャップ41が着脱可能に設けられている。
そして、図2に示すように、蓋体40の内側には、内蓋42を着脱可能に取付けるシャフト43が設けられている。このシャフト43の近傍には、蒸気を外部に逃がす蒸気口44が形成されている。
内蓋42は、金属等で円盤状に成形され、周縁部にはパッキン45が着脱可能に取付けられている。また、内蓋42には、上述のシャフト43と係合可能なゴム製の取付部46が設けられており、内蓋42の蒸気口44と対向する位置には、蒸気口パッキンゴム47が設けられている。
[蓋体の開閉動作例]
次に、図3~図6を参照して、蓋体40の開閉動作例を説明する。
ここで、図3は、蓋体が全開のときの炊飯器の側面図、図4は、蓋体が閉じられる途中にあるときの炊飯器の側面図、図5は、蓋体が閉じられたときの炊飯器の側面図、図6は、炊飯器のロック機構を模式的に示す断面図である。
ヒンジ部30は、炊飯器本体20の後端に設けられており、蓋体40の後端がヒンジ部30に連結されている。そして、ヒンジ部30の回転軸31を支点として蓋体40の前方側が上下方向に回動するようになっている。
なお、実施の形態に係る炊飯器10では、蓋体40は略垂直な状態で静止するようになっている。また、蓋体40は、コイルばね等の付勢部材(図示省略)によって、前方側が上方向に回動するように付勢されている。
そして、開状態となっている蓋体40を閉じる動作は、例えば、図3~図5に示す手順に従って行うことができる。
具体的には、まず、図3に示すように、略垂直な状態で静止する蓋体40の前端に操作者Uの手を引っ掛ける。
次に、蓋体40の前端に操作者Uの手を引っ掛けた状態で操作者Uの手を手前に引く。すると、図4に示すように、ヒンジ部30の回転軸31を支点として蓋体40の前方側が下方向に回動する。
そして、蓋体40を図4に示す状態からさらに下方に回動させると、蓋体40は図5に示す閉状態となる。
このとき、図6に示すように、蓋体40の前端に形成された係合突部48を炊飯器本体20に形成された被係合部24aに係合させることで、蓋体40が閉状態を維持できるようにしている。
すなわち、炊飯器10には、係合突部48と被係合部24aとで構成されるロック機構11が設けられており、蓋体40が図5に示す閉状態でロックされるようにしている。
また、炊飯器本体20には、炊飯器10の上面から露出するフックボタン24が回転軸24bを支点として回動できるように取り付けられており、このフックボタン24に被係合部24aが一体的に設けられている。
こうすることで、フックボタン24を押圧して回動させた際に、被係合部24aがフックボタン24の回動に伴って回動して、係合突部48と被係合部24aとの係合が解除されるようにしている。
このように、実施の形態に係る炊飯器10は、少なくともロック機構11によるロックの解除を行うロック機構操作部としてのフックボタン24を備えている。
また、炊飯器10には、蓋体40の開閉を検知する開閉検知手段(開閉検知センサ)SN2が設けられている。
開閉検知手段SN2は、例えば、炊飯器本体20に磁気検知センサを設けるとともに、蓋体40内に球状のマグネットを、蓋体40の開閉に伴って所定の範囲で往復動するように配置することで得ることができる。この場合、球状のマグネットの移動による磁気の変化を磁気検知センサが検知することで、蓋体40の開閉が検知される。
また、炊飯器本体20に突没可能に設けられたスイッチによって開閉検知手段SN2を構成することも可能である。この場合、蓋体40によってスイッチが没入された際に、蓋体40の閉状態が検知される。
[重量センサの構成例]
次に、図7および図8を参照して、計量手段としての重量センサの構成を説明する。
ここで、図7は、炊飯器の底面の斜視図、図8は、重量センサ部分を破断して示す斜視図である。
図7および図8に示すように、実施の形態に係る炊飯器10では、四隅の台座部25に歪ゲージ25Bを設けることで、重量測定を行うようにしている。具体的には、ベース部材25Aに歪ゲージ25B、重量センサ台座25Cを取り付け、重量センサカバー25Dで固定している。
そして、内釜21内に被炊飯物が収容された場合等に歪ゲージ25Bを変形させることで、各歪ゲージ25Bの歪に基づいて重量測定を行うようになっている。
また、炊き上がったご飯を食す分だけ取った場合に、取った分のご飯の重量を差分として測定し、そのご飯の重量に所定のカロリー係数を乗じることで、カロリー量を求めることができるようにしている。
なお、カロリー係数とは、カロリーの大きさに比例する値であり、例えばご飯1gあたりのカロリー(kcal/g)を示している。
このカロリー量を操作表示パネル102に表示することにより、ユーザは、食する分のご飯のカロリー量を知得することができる。
[操作表示パネルおよび操作キーの構成例]
次に、図9を参照して操作表示パネルおよび操作キーの構成を説明する。
ここで、図9は、実施の形態に係る炊飯器10が備える操作表示パネルおよび操作キーの説明図である。
蓋体40の天面には、操作表示パネル101と、操作表示パネル101よりも前方側に位置する複数の操作キーBと、が設けられている。
操作表示パネル101の中央には液晶表示部D1が設けられている。この液晶表示部D1は、現在時刻、タイマ設定時刻、残り時間等を表示する液晶表示装置である。また、操作表示パネル101における液晶表示部D1の左端側には、「無洗米」、「白米」などと複数の炊飯メニューが表記された文字印字部P1が配置されている。また、操作表示パネル101における液晶表示部D1の右端側には、「こしひかり」、「あきたこまち」などと複数の米の銘柄が表記された文字印字部P2が配置されている。
蓋体40の天面に設けられた操作キーBは、炊飯キーB1、保温/取消キーB2、予約キーB3、時・分キーB4、メニューキーB5、かたさキーB6、こだわり炊き分けキーB7、米銘柄キーB8を備えている。
炊飯キーB1は、炊飯開始を指示するキーで、静電容量式のタッチキーBKとなっている。また、保温/取消キーB2は、保温のオン・オフを切り替えるキーで、静電容量式のタッチキーBKとなっている。
なお、予約キーB3は、炊飯の予約モードを設定するキーで、時・分キーB4は、現在時刻や予約時刻を設定するキーであり、予約キーB3および時・分キーB4は、静電容量式のタッチキーでもよいし、物理的な押し下げを受け付けるスイッチであってもよい。
また、メニューキーB5は、「無洗米」、「白米」などと複数の炊飯メニューを選択するためのキーで、静電容量式のタッチキーBKとなっている。
また、かたさキーB6は、炊きあがったご飯のかたさを設定するキーで、このかたさキーB6は、静電容量式のタッチキーでもよいし、物理的な押し下げを受け付けるスイッチであってもよい。
また、こだわり炊き分けキーB7は、おむすびモード、冷凍モード、丼モード、カレーモード、すし飯モード、食物繊維米モードのいずれかを設定するキーで、こだわり炊き分けキーB7も、静電容量式のタッチキーでもよいし、物理的な押し下げを受け付けるスイッチであってもよい。なお、実施の形態に係る炊飯器10では、こだわり炊き分けキーB7によっていずれかのモードが選択された場合、選択されたモードに応じて加熱工程や加圧時間等を調整するようになっている。
また、米銘柄キーB8は、米の銘柄を選択するキーで、静電容量式のタッチキーBKとなっている。
また、炊飯キーB1、保温/取消キーB2、予約キーB3、および時・分キーB4は、蓋体40の前端側に配置されている。そして、メニューキーB5、かたさキーB6、こだわり炊き分けキーB7、および米銘柄キーB8は、炊飯キーB1、保温/取消キーB2、予約キーB3、および時・分キーB4よりもヒンジ部30側に配置されている。
したがって、実施の形態に係る炊飯器10では、操作キーBが、静電容量式のタッチキーBKを複数備えている。そして、炊飯キーB1および保温/取消キーB2が、蓋体40に配置され、割り当てられた機能の実行を指示する静電容量式の第1タッチキーとなっている。なお、炊飯キーB1と保温/取消キーB2のいずれか一方のキーのみが第1タッチキーとなるようにしてもよい。
そして、メニューキーB5および米銘柄キーB8が、蓋体40の第1タッチキーが配置される領域よりもヒンジ部30側に配置され、割り当てられた機能の実行を指示する静電容量式の第2タッチキーとなっている。
さらに、実施の形態に係る炊飯器10では、蓋体40の前方側に配置される炊飯キーB1および保温/取消キーB2が、フックボタン(ロック機構操作部)24から所定距離以上(例えば、3cm以上)離れた位置に配置されるようにしている。
こうすることで、蓋体40の開閉操作時に、操作者Uの手が炊飯キーB1や保温/取消キーB2に接触してしまうのを抑制できるようにしている。
また、実施の形態に係る炊飯器10では、メニューキーB5および米銘柄キーB8が、各種の選択・設定を行う静電容量式の選択・設定キーとなっており、炊飯キーB1および保温/取消キーB2は、メニューキーB5および米銘柄キーB8から離れた位置に配置されている。
こうすることで、各種の選択・設定を行う際に、操作者Uの手が、誤って炊飯キーB1や保温/取消キーB2に接触してしまうのを抑制できるようにしている。
さらに、実施の形態に係る炊飯器10では、複数の操作キーBが、形態を異ならせた操作キーを有するようにしている。
具体的には、操作キーBは、各種の選択・設定を行う選択・設定用のキーと、各種の操作の開始・停止を指示する開始・停止用のキーと、を備えている。
実施の形態に係る炊飯器10では、予約キーB3、時・分キーB4、メニューキーB5、かたさキーB6、こだわり炊き分けキーB7、および米銘柄キーB8が選択・設定用のキーとなっており、炊飯キーB1および保温/取消キーB2が開始・停止用のキーとなっている。
そして、選択・設定用のキーの形状を矩形状とし、開始・停止用のキーを円形状とすることで、それぞれのキーを視覚的に区別できるようにしている。
このように、選択・設定用のキーの形態と開始・停止用のキーの形態とを異ならせることで、各種の選択・設定を行う際に、操作者Uの手が、誤って開始・停止用のキーに接触してしまうのを抑制できるようにしている。
なお、選択・設定用のキーの形状と開始・停止用のキーとは、視覚的に区別することができればよく、例えば、色を異ならせることで視覚的に区別できるようにしてもよい。
また、操作表示パネル102は、液晶表示部D11を備えている。この液晶表示部D11は、計量値およびカロリー量等を表示する表示装置である。さらに、操作表示パネル102は、後述する計量モードの実行を行う計量ボタンB11と、カロリー計算モードの実行を行うカロリーボタンB12を備えている。この計量ボタンB11およびカロリーボタンB12も複数の操作キーBの一部であり、計量ボタンB11は、静電容量式のタッチキーBKでもよいし、物理的な押し下げを受け付けるスイッチであってもよい。また、カロリーボタンB12も、静電容量式のタッチキーBKでもよいし、物理的な押し下げを受け付けるスイッチであってもよい。
次に、計量操作例の概要を説明する。
まず、ユーザは、蓋体40に配置された選択・設定用のキーを操作することで、メニュー・かたさ・米銘柄等を選択し、炊飯器10の蓋体40を開け、内釜21にお米を入れる。次いで、操作表示パネル102の計量ボタンB11を押し(表示で米重量がナビゲートされる)、内釜21を取り出し洗米した後、炊飯器10に内釜21をセットし、その後、内釜21に水を入れていく(表示と音で水量がナビゲートされる)。ここでは、ユーザに計量モードの使用を認識させるために計量ボタンB11を押すこととしているが、蓋体40を開けたら自動で計量モードに移行するようにしてもよい。最後に、炊飯器10の蓋体40を閉じ、炊飯キーB1を押すと、炊飯が開始される。
[炊飯器の機能構成]
次に、図10を参照して、実施の形態に係る炊飯器10の機能構成について説明する。
ここで、図10は、炊飯器の機能ブロック図である。
実施の形態に係る炊飯器10は、炊飯工程を実行可能な炊飯手段500、炊飯手段500を制御する制御手段501、制御手段501への指示を行う操作キーB、選択された銘柄等が表示される操作表示パネル101、100VのAC電源601に接続されて各構成部材への電力供給を行う電源回路600、計量手段(歪ゲージ)25B、表示切替手段(スイッチ)SW1を備える表示部(表示手段)102等から構成されている。
操作表示パネル101には、液晶表示部D1が設けられており、液晶表示部D1の左右両側には、文字印字部P1および文字印字部P2が配置されている。
蓋体40に配置された操作キーBは、静電容量式の第1タッチキー(炊飯キーB1および保温/取消キーB2)と、蓋体40の第1タッチキーが配置される領域よりもヒンジ部30側に配置される静電容量式の第2タッチキー(メニューキーB5および米銘柄キーB8)と、を備えている。
また、表示手段を含む操作表示パネル102には、計量処理を指示する計量ボタンB11およびカロリー表示を指示するカロリーボタンB12が設けられている。
また、操作表示パネル102上の表示切替を行う表示切替手段SW1は、例えば、算出したご飯のカロリー表示と、ご飯の重量表示を切り替えるスイッチであり、ユーザが手動で切り替えるようにしてもよいし、表示制御部161の制御により、所定時間で表示内容を自動的に切り替えるようにしてもよい。
炊飯手段500は、米および水を含む被炊飯物を収容する内釜(炊飯釜)21と、この炊飯釜21を加熱する加熱手段としてのIHコイル23と、炊飯釜21の温度を検知する温度検出手段としての温度センサSN1と、上述のような構成の蓋体40と、この蓋体40の開閉を検知する開閉検知手段SN2等から構成されている。
なお、炊飯器10をマイコン式炊飯器として構成する場合には、加熱手段として、IHコイル23に代えてヒータが設けられる。
制御手段501は、マイクロコンピュータ等で構成され、温度センサSN1の検知結果や、操作パネル101からの指示等に基づいてCPU等のハードウェアおよびソフトウェア(プログラム)の協働によって、各工程において付与する熱量(電力)を設定する熱量設定部150や、炊飯する米の量を判定する合数判定部151等を構成している。
なお、合数判定方法には、既存の手法を適用することができる。
また、制御手段501としてのマイクロコンピュータは、ROMやフラッシュメモリ等で構成されるデータ格納部152を備え、炊飯処理やカロリー算出等の実行プログラムを格納すると共に、各工程等に関するデータ等をデータテーブル153として予め格納している。
また、データテーブル153には、各炊飯メニューに対応させた被炊飯物の単位重量当たりのカロリー係数等のデータも格納されている。
これにより、炊飯メニューに対応したカロリー係数が予め決められているため、設定された炊飯メニューに応じて適正なカロリー量を算出することができ、ユーザに正しいカロリー量へ報知することができる。
制御手段501は、各工程の継続時間や切り替えタイミングを調整するタイマ154を備えている。
また、制御手段501は、計量手段(歪みゲージ)25Bで計量した炊飯物の重量の変化量に、被炊飯物の単位重量当たりのカロリー係数を乗じてカロリー量を算出する算出部160を備えている。
また、加熱手段211への通電を所定の操作等に基いて中断するように制御する通電制御部701と、炊飯手段500等との通信を行う通信部702を備えている。
さらに、制御手段501は、蓋体40の開状態で第1タッチキーへの接触が検知された場合には、第1タッチキーに割り当てられた機能が実行されないように制御する無効化手段703を有している。
これにより、蓋体40が開いているときに、操作者Uの手などが第1タッチキー(炊飯キーB1および保温/取消キーB2)に意図せずに触れてしまった場合に、炊飯器10が誤動作してしまうのを抑制できるようにしている。
また、制御手段501は、表示切替スイッチSW1の動作を制御する表示制御部161を備えている。
そして、表示制御部161は、操作表示パネル102におけるカロリー量の表示に代えて、炊飯物の重量の変化量(グラム表示)を表示するように制御できる。
また、表示制御部161は、操作表示パネル102において、カロリー量の表示と併せて、炊飯物の重量の変化量を表示するように制御してもよい。
また、ユーザが表示切替スイッチSW1を操作して、表示内容を切り替えるようにしてもよい。
[計量炊飯動作例]
次に、図11A~Gを参照して、実施の形態に係る炊飯器10の計量炊飯動作を説明する。
ここで、図11A~Gは、炊飯器10の計量炊飯動作を示すフローチャートである。
まず、炊飯器10の電源コード51を家屋等のコンセントに挿すと、操作表示パネル101のメニュー表示等は起動するが、操作表示パネル102の液晶表示部D11は消灯のままである(S1→S2)。このとき、メニュー・銘柄・かたさについては以前の情報が維持されている(S3)。
次いで、ステップS501では、現在設定されている炊飯メニューNo.が設定される。
次に、ユーザがメニューキーB5を押すと、メニュー選択が切り替わる(S4→S5→S4)。例えば、(1)無洗米→(2)無洗米,新米→(3)無洗米,省エネ→(4)無洗米,早炊き→(5)白米→(6)白米,新米→(7)白米,省エネ→(8)白米,早炊き→(9)炊き込み→(10)おかゆ→(11)玄米→(12)煮込み/蒸し→(1)無洗米→・・・の順に切り替わるようになっている。
ここで、ステップS4において、メニューボタンB1を押したかの判定結果が「No」の場合には、現在設定されている炊飯メニューNo.を代入してステップS6に移行する。
また、ステップS4において、メニューボタンB1を押したかの判定結果が「Yes」の場合には、ステップS208に移行して、炊飯メニューNo.は1~12か否かが判定される。
そして、M=12と判定された場合には、ステップS209に移行して、Mを「0」にリセットしてステップS210に移行する。
一方、ステップS208で「No」と判定された場合には、ステップS210に移行して、Mを「1」インクリメントしてステップS5に移行する。
次いで、ユーザが米銘柄キーB8を押すと、選択メニューが白米または無洗米でない場合、銘柄選択は消灯のままである(S6→S7→S8→S6)。一方、選択メニューが白米または無洗米である場合、銘柄選択が切り替わる(S6→S7→S9→S6)。例えば、(0)その他→(1)こしひかり→(2)あきたこまち→(3)つや姫→(4)ゆめぴりか→(5)ひとめぼれ→(6)ヒノヒカリ→(0)その他→・・・の順に切り替わるようになっている。
次いで、ユーザがかたさボタンを押すと、選択メニューが白米または無洗米でない場合、かたさ選択は消灯のままである(S10→S11→S12→S10)。一方、選択メニューが白米または無洗米である場合、かたさ選択が切り替わる(S10→S11→S13→S10)。例えば、(1)標準→(2)かため→(3)やわらか→(1)標準→・・・の順に切り替わるようになっている。
次いで、蓋体40が開いており、重量が釜妥当重量以上になっており、保温が「切」になっている場合、計量表示をスタートする(S14→S16→S18→S22)。釜妥当重量とは、釜重量から所定値を引いた重量である。
一方、蓋体40が開いていないか、重量が釜妥当重量以上になっていないか、保温が「切」になっていない場合、そのままの状態とする(S14→S15,S16→S17,S18→S19)。ただし、保温/取消キーB2が押された場合、計量表示をスタートする(S19→S20→S22)。また、蓋体40が閉じられた場合(S21:YES)、ステップS14に戻る。
次いで、計量表示をスタートしてから10分以上放置されている場合、計量ボタンB11が押されない限り、計量表示を消灯する(S23→S24→S25→S24)。10分以上放置されていない場合でも、保温/取消キーB2が押されたときは、計量ボタンB11が押されない限り、省エネの観点から計量表示を消灯する(S23→S26→S27→S28→S27)。
一方、10分以上放置されることも保温/取消キーB2が押されることもなかった場合において、米重量が炊飯メニューの許容米重量・上限以下であるときは、「米を入れて計量ボタンを押す」等と表示する(S23→S26→S29→S31)。米重量が炊飯メニューの許容米重量・上限以下でないときは、エラーを表示する(S23→S26→S29→S30)。なお、本フローでは放置時間を10分としたが、これに限定されるものではない。
次いで、米重量が炊飯メニューの許容米重量内である場合、「米を入れて計量ボタンを押す」の表示を維持し、計量ボタンB11を点滅させる(S32→S33)。これにより、使用者が計量ボタンB11を押すと、米重量が許容米重量の範囲内である場合、米重量を記憶して、その米状量に最適な水量を表示させる。具体的には水計量モード「○○cc水を入れる(減らす)」等と表示する(S34→S35→S36)。なお、許容米重量「○合~○合」は、炊飯メニューごとに決められている。
ここで、メニューが「無洗米」である場合、「○○cc水を入れる」等と表示する(S37→S38)。一方、メニューが「無洗米」以外である場合、「○○cc洗米後、水を入れる」等と表示する(S37→S39)。
次いで、取消ボタンが押されなかった場合において、水(+米)重量が最適水量範囲内でないときは、「ピッ、ピッ」と音を鳴らし、炊飯キーB1と予約キーを消灯させる(S40→S41→S42→S41)。一方、水(+米)重量が最適水量範囲内であるときは、「ピッ」と音を鳴らし、炊飯キーB1と予約キーを点滅させ、蓋体40が閉じていれば、計量モードを解除して「時刻モード:00:00」等と表示する(S40→S41→S43→S44→S45)。なお、最適水量範囲「最適水量±○%」は、炊飯メニュー・銘柄・かたさ設定の組み合わせに基づいて決められている。さらに最適水量範囲になったら、蓋体40を閉じるように表示や音声等で促すことが望ましい。
次いで、ユーザが予約キーを押すと、予約モードに移行して「00:00」等と表示し、「予約1」を点灯させて以前の登録時間を表示する(S46→S47→S48)。ここで、ユーザが取消ボタンも予約ボタンも押すことなく時・分ボタンを押すと、予約1の登録時間を更新する(S49→S50→S56→S57)。一方、ユーザが取消ボタンを押すことなく予約ボタンを押すと、「予約2」を点灯させて以前の登録時間を表示し、ユーザが予約ボタンを押すことなく時・分ボタンを押すと、予約2の登録時間を更新する(S49→S50→S51→S52→S54→S55)。なお、ステップS52においてユーザが予約ボタンを押した場合、予約モードを解除して「時刻モード:00:00」等と表示する(S52→S53)。
最後に、ユーザが炊飯キーB1を押すと、蓋体40が閉じている場合、選択された炊飯メニュー・銘柄コースにて炊飯を開始する(S58→S59→S60)。その後、炊飯が完了したら保温を開始し(S61)、ステップS14に戻る。
[第1タッチキーの無効化制御処理の一例]
次に、図12を参照して第1タッチキーの無効化制御処理について説明する。
ここで、図12は、第1タッチキーの無効化制御処理の一例を示すフローチャートである。
まず、開閉検知手段(開閉検知センサ)SN2によって蓋体40の開閉を検知する(S101→S102)。
そして、ステップS102で「Yes」と判定された場合には、ステップS103に移行する。
すなわち、ステップS102において、開閉検知手段(開閉検知センサ)SN2が蓋体40の開状態を検知した場合、第1タッチキー(炊飯キーB1や保温/取消キーB2)への操作者Uの手等の接触があったか否か(第1タッチキー押下の有無:第1タッチキーへの接触が検知されたか否か)を判定する(S102→S103)。
なお、ステップS102で「No」と判定された場合には、ステップS102の制御が繰り返される。
そして、ステップS103で「No」と判定された場合には、ステップS103の制御が繰り返される。
一方、ステップS103で「Yes」と判定された場合には、ステップS104に移行する。
すなわち、ステップS103において、第1タッチキーへの接触が検知された場合(第1タッチキー押下が有の場合)、第1タッチキーへの接触時間(第1タッチキー押下時間:第1タッチキーへの接触が検知されてから非接触を検知するまでの時間)をカウントする(S104→S105→S106→S105)。
このとき、例えば0.1秒単位で第1タッチキーへの接触時間がカウントされる(S106)。
具体的には、ステップS105で「No」と判定された場合(第1タッチキーへの接触が検知されている場合)は、S105→S106→S105の制御が繰り返され、カウント時間Tが0.1秒ずつ加算される。
そして、ステップS105で「Yes」と判定された場合(操作者Uが第1タッチキーから手等を離した場合等、第1タッチキーへの非接触が検知された場合)には、ステップS107に移行する。
すなわち、カウントされた第1タッチキーへの連続接触時間が1秒未満(所定時間未満)か否かを判定する(S107)。
そして、ステップS107で「Yes」と判定された場合には、ステップS108に移行する。
すなわち、カウントされた第1タッチキーへの連続接触時間が1秒未満(所定時間未満)であると判定した場合、制御手段501は、無効化手段703を機能させ、第1タッチキーの押下を無効化する。具体的には、第1タッチキーへの連続接触時間が1秒未満(所定時間未満)であると判定した場合、第1タッチキーへの操作者Uの手等の接触(第1タッチキーの押下)は、長押し以外の操作(第1タッチキーに割り当てられた機能の実行を意図して接触したものではない誤操作を含む)であると判断し、制御手段501が無効化手段703を機能させ、第1タッチキーに割り当てられた機能が実行されないようにする。
そして、ステップS108において、無効化手段703を機能させた後に、第1タッチキーの無効化制御処理を終了させる(S108→S109)。
なお、ステップS107で「No」と判定された場合には、ステップS108に移行せずに、第1タッチキーの無効化制御処理を終了させる(S107→S109)。
[第1タッチキーの無効化制御処理の第1変形例]
なお、第1タッチキーの無効化制御処理は、図13に示す方法で行うことも可能である。
ここで、図13は、第1タッチキーの無効化制御処理の第1変形例を示すフローチャートである。
まず、開閉検知手段(開閉検知センサ)SN2によって蓋体40の開閉を検知する(S111→S112)。
そして、ステップS112で「Yes」と判定された場合には、ステップS113に移行する。
すなわち、ステップS112において、開閉検知手段(開閉検知センサ)SN2が蓋体40の開状態を検知した場合、第1タッチキー(炊飯キーB1や保温/取消キーB2)への操作者Uの手等の接触があったか否か(第1タッチキー押下の有無:第1タッチキーへの接触が検知されたか否か)を判定する(S112→S113)。
なお、ステップS112で「No」と判定された場合には、ステップS112の制御が繰り返される。
そして、ステップS113で「No」と判定された場合には、ステップS113の制御が繰り返される。
一方、ステップS113で「Yes」と判定された場合には、ステップS114に移行する。
すなわち、ステップS113において、第1タッチキーへの操作者Uの手等の接触があった場合(第1タッチキー押下が有の場合)、第1タッチキーに接触してからの時間(第1タッチキーに接触してからの蓋体40の開時間)をカウントする(S114→S115→S116→S115)。
このとき、例えば1秒単位で第1タッチキーに接触してからの時間がカウントされる(S116)。
具体的には、ステップS115で「No」と判定された場合(第1タッチキーに接触してからのカウント時間が10秒以下の場合)は、S115→S116→S115の制御が繰り返され、カウント時間Tが1秒ずつ加算される。
そして、ステップS115で「Yes」と判定された場合(第1タッチキーに接触してからのカウント時間が10秒より大きい場合)には、ステップS117に移行する。
すなわち、第1タッチキーに接触してからカウントされた時間が10秒より大きいか(蓋体40の開状態が所定時間続いたか)否かを判定する(S115)。
そして、ステップS115で「Yes」と判定された場合には、ステップS117に移行する。
すなわち、第1タッチキーに接触してからカウントされた時間が10秒より大きい(蓋体40の開状態が所定時間続いた)と判定した場合、制御手段501は、無効化手段703を機能させ、第1タッチキーの押下を無効化する。具体的には、第1タッチキーに接触してからカウントされた時間が10秒より大きい(蓋体40の開状態が所定時間続いた)と判定した場合、第1タッチキー上に、水滴や異物が付着している等と判断し、制御手段501が無効化手段703を機能させ、第1タッチキーに割り当てられた機能が実行されないようにする。
そして、ステップS117において、無効化手段703を機能させた後に、第1タッチキーの無効化制御処理を終了させる(S117→S118)。
[第1タッチキーの無効化制御処理の第2変形例]
また、第1タッチキーの無効化制御処理は、図14に示す方法で行うことも可能である。
ここで、図14は、第1タッチキーの無効化制御処理の第2変形例を示すフローチャートである。
まず、開閉検知手段(開閉検知センサ)SN2によって蓋体40の開閉を検知する(S121→S122)。
そして、ステップS122で「Yes」と判定された場合には、ステップS123に移行する。
すなわち、ステップS122において、開閉検知手段(開閉検知センサ)SN2が蓋体40の開状態を検知した場合、第1タッチキー(炊飯キーB1や保温/取消キーB2)への操作者Uの手等の接触があったか否か(第1タッチキー押下の有無:第1タッチキーへの接触が検知されたか否か)を判定する(S122→S123)。
なお、ステップS122で「No」と判定された場合には、ステップS122の制御が繰り返される。
そして、ステップS123で「No」と判定された場合には、ステップS123の制御が繰り返される。
一方、ステップS123で「Yes」と判定された場合には、ステップS124に移行する。
すなわち、第1タッチキーに操作者Uの手等の接触があったと判定した(第1タッチキーへの接触が検知された)場合、制御手段501は、無効化手段703を機能させ、第1タッチキーの押下を無効化する。具体的には、蓋体40の開状態が検知されている間は、第1タッチキーに接触したとしても、制御手段501が無効化手段703を機能させ、第1タッチキーに割り当てられた機能が実行されないようにする。
そして、ステップS124において、無効化手段703を機能させた後に、第1タッチキーの無効化制御処理を終了させる(S124→S125)。
[炊飯器の計量炊飯動作の変形例]
また、制御部501が、予め定められた炊飯設定が行われた後に炊飯開始が実行されるように制御しており、炊飯設定のステップ毎に必要なキーが表示されるようにしてもよい。
具体的には、炊飯器10の計量炊飯動作が、図15に示す1から5のステップ(炊飯設定のステップ)を踏んで行われるようにしており、図16に示すように、1から5のステップ毎に必要なキーが表示されるようにしている。
ここで、ステップ1は、メニューキーB5の操作により選択される事項を決定するステップであり、ステップ2は、米銘柄キーB8の操作により選択される事項を決定するステップであり、ステップ3は、かたさキーB6の操作により選択される事項を決定するステップである。
そして、ステップ1では、メニューキーB5が押されることにより、選択されるメニューが表示されるようになっている。また、ステップ2およびステップ3では、決定ボタンが押されることにより、米銘柄やかたさが表示されるようになっている。
また、ステップ4は、米や水の計量を行うステップ(計量ステップ)であり、ステップ5は、炊飯開始指示を行うステップである。なお、米や水の計量を行う計量ステップには、炊飯に必要な水を炊飯器本体20内に注入する注水ステップが含まれている。
そして、ステップ4では、決定ボタンが押されることにより、計量ボタンB11が表示されるようになっている。また、ステップ5では、注水量が適正量であると判断された場合に、炊飯キーB1が表示されるようになっている。
変形例に係る計量炊飯動作は、基本的には、図11A~Gに示すフローチャートと同様の制御処理が行われており、図16A~Dに示す箇所で、新たな制御処理が行われている。なお、図16Aは、図11Bに対応し、図16Bは図11Cに対応し、図16Cは図11Dに対応し、図16Dは図11Fに対応している。
したがって、変形例に係る計量炊飯動作は、図11Aと同様に、まず、炊飯器10の電源コード51を家屋等のコンセントに挿すと、操作表示パネル101のメニュー表示等は起動するが、操作表示パネル102の液晶表示部D11は消灯のままとなる(S1→S2)。このとき、メニュー・銘柄・かたさについては以前の情報が維持されている(S3)。
次いで、ステップS501では、現在設定されている炊飯メニューNo.が設定される。
次に、ユーザがメニューキーB5を押すと、メニューキーB5を押すことにより選択される「メニュー」が、例えば、操作表示パネル101に表示される(S3A→S3B)。この「メニュー」の表示は、予め印字された文字をLED等により点灯させるようにしてもよいし、操作表示パネル101の液晶表示部D1に表示されるようにしてもよい。すなわち、ドット表示によって、選択される「メニュー」を表示させてもよいし、グラフィック表示によって、選択される「メニュー」を表示させてもよい。
次に、ユーザがメニューキーB5を押すと、メニュー選択が切り替わる(S4→S5→S4)。例えば、(1)無洗米→(2)無洗米,新米→(3)無洗米,省エネ→(4)無洗米,早炊き→(5)白米→(6)白米,新米→(7)白米,省エネ→(8)白米,早炊き→(9)炊き込み→(10)おかゆ→(11)玄米→(12)煮込み/蒸し→(1)無洗米→・・・の順に切り替わるようになっている。
ここで、ステップS4において、メニューボタンB1を押したかの判定結果が「No」の場合には、現在設定されている炊飯メニューNo.を代入してステップS6に移行する。
また、ステップS4において、メニューボタンB1を押したかの判定結果が「Yes」の場合には、ステップS208に移行して、炊飯メニューNo.は1~12か否かが判定される。
そして、M=12と判定された場合には、ステップS209に移行して、Mを「0」にリセットしてステップS210に移行する。
一方、ステップS208で「No」と判定された場合には、ステップS210に移行して、Mを「1」インクリメントしてステップS5に移行する。
次いで、ユーザが決定ボタンを押すと、メニュー選択が決定し、米銘柄キーB8を押すことにより選択される「米銘柄」が、例えば、操作表示パネル101に表示される(S4A→S4B)。なお、「米銘柄」の表示も、ドット表示、グラフィック表示のいずれでもよい。
次いで、ユーザが米銘柄キーB8を押すと、選択メニューが白米または無洗米でない場合、銘柄選択は消灯のままである(S6→S7→S8→S6)。一方、選択メニューが白米または無洗米である場合、銘柄選択が切り替わる(S6→S7→S9→S6)。例えば、(0)その他→(1)こしひかり→(2)あきたこまち→(3)つや姫→(4)ゆめぴりか→(5)ひとめぼれ→(6)ヒノヒカリ→(0)その他→・・・の順に切り替わるようになっている。
次いで、ユーザが決定ボタンを押すと、米銘柄選択が決定し、かたさキーB6を押すことにより選択される「かたさ」が、例えば、操作表示パネル101に表示される(S6A→S6B)。なお、「かたさ」の表示も、ドット表示、グラフィック表示のいずれでもよい。
次いで、ユーザがかたさボタンを押すと、選択メニューが白米または無洗米でない場合、かたさ選択は消灯のままである(S10→S11→S12→S10)。一方、選択メニューが白米または無洗米である場合、かたさ選択が切り替わる(S10→S11→S13→S10)。例えば、(1)標準→(2)かため→(3)やわらか→(1)標準→・・・の順に切り替わるようになっている。
次いで、蓋体40が開いており、重量が釜妥当重量以上になっており、保温が「切」になっている場合、計量表示をスタートする(S14→S16→S18→S22)。釜妥当重量とは、釜重量から所定値を引いた重量である。
一方、蓋体40が開いていないか、重量が釜妥当重量以上になっていないか、保温が「切」になっていない場合、そのままの状態とする(S14→S15,S16→S17,S18→S19)。ただし、保温/取消キーB2が押された場合、計量表示をスタートする(S19→S20→S22)。また、蓋体40が閉じられた場合(S21:YES)、ステップS14に戻る。
次いで、計量表示をスタートしてから10分以上放置されている場合、決定ボタンが押されない限り、計量表示を消灯する(S24A→S24B)。10分以上放置されていない場合でも、保温/取消キーB2が押されたときは、計量ボタンB11が押されない限り、省エネの観点から計量表示を消灯する(S23→S26→S27→S28→S27)。
一方、10分以上放置されることも保温/取消キーB2が押されることもなかった場合において、米重量が炊飯メニューの許容米重量・上限以下であるときは、「米を入れて計量ボタンを押す」等と表示する(S23→S26→S29→S31)。米重量が炊飯メニューの許容米重量・上限以下でないときは、エラーを表示する(S23→S26→S29→S30)。なお、本フローでは放置時間を10分としたが、これに限定されるものではない。
次いで、米重量が炊飯メニューの許容米重量内である場合、「米を入れて計量ボタンを押す」の表示を維持し、計量ボタンB11を点滅させる(S32→S33)。これにより、使用者が計量ボタンB11を押すと、米重量が許容米重量の範囲内である場合、米重量を記憶して、その米状量に最適な水量を表示させる。具体的には水計量モード「○○cc水を入れる(減らす)」等と表示する(S34→S35→S36)。なお、許容米重量「○合~○合」は、炊飯メニューごとに決められている。
ここで、メニューが「無洗米」である場合、「○○cc水を入れる」等と表示する(S37→S38)。一方、メニューが「無洗米」以外である場合、「○○cc洗米後、水を入れる」等と表示する(S37→S39)。
次いで、取消ボタンが押されなかった場合において、水(+米)重量が最適水量範囲内でないときは、「ピッ、ピッ」と音を鳴らし、炊飯キーB1と予約キーを消灯させる(S40→S41→S42→S41)。一方、水(+米)重量が最適水量範囲内であるときは、「炊飯」を表示する(S41→S41A)。その後、「ピッ」と音を鳴らし、炊飯キーB1と予約キーを点滅させ、蓋体40が閉じていれば、計量モードを解除して「時刻モード:00:00」等と表示する(S40→S41→S41A→S43→S44→S45)。なお、最適水量範囲「最適水量±○%」は、炊飯メニュー・銘柄・かたさ設定の組み合わせに基づいて決められている。さらに最適水量範囲になったら、蓋体40を閉じるように表示や音声等で促すことが望ましい。
次いで、ユーザが予約キーを押すと、予約モードに移行して「00:00」等と表示し、「予約1」を点灯させて以前の登録時間を表示する(S46→S47→S48)。ここで、ユーザが取消ボタンも予約ボタンも押すことなく時・分ボタンを押すと、予約1の登録時間を更新する(S49→S50→S56→S57)。一方、ユーザが取消ボタンを押すことなく予約ボタンを押すと、「予約2」を点灯させて以前の登録時間を表示し、ユーザが予約ボタンを押すことなく時・分ボタンを押すと、予約2の登録時間を更新する(S49→S50→S51→S52→S54→S55)。なお、ステップS52においてユーザが予約ボタンを押した場合、予約モードを解除して「時刻モード:00:00」等と表示する(S52→S53)。
最後に、ユーザが炊飯キーB1を押すと、蓋体40が閉じている場合、選択された炊飯メニュー・銘柄コースにて炊飯を開始する(S58→S59→S60)。その後、炊飯が完了したら保温を開始し(S61)、ステップS14に戻る。
なお、ステップS22の前に決定ボタンを押すようにすることで、計量を表示させるようにしてもよい。
[人感および操作キー制御処理の一例]
また、人感センサを炊飯器10に設置し、炊飯器10の前に人(操作者U)が居ることを検知した場合に、操作キーBによる操作を有効化させるようにしてもよい。なお、人感センサとしては、例えば、赤外線センサを用いることができる。
以下、図17を参照して、人感および操作キー制御処理を説明する。
ここで、図17は、人感および操作キー制御処理の一例を示すフローチャートである。
まず、人感センサによって炊飯器10の前に人(操作者U)が居るか否かを検知する(S131→S132)。
そして、ステップS132で「Yes」と判定された場合には、ステップS133に移行する。
すなわち、ステップS132において、人感センサが炊飯器10の前に人(操作者U)が居ることを検知した場合、炊飯器10の前に人(操作者U)が居る時間をカウントする(S133→S134→S135→S134)。
このとき、例えば1秒単位で炊飯器10の前に人(操作者U)が居る時間がカウントされる(S135)。
具体的には、ステップS134で「No」と判定された場合(炊飯器10の前に人(操作者U)が居る時間が3秒でない場合)は、S134→S135→S134の制御が繰り返され、カウント時間Tが1秒ずつ加算される。
そして、ステップS134で「Yes」と判定された場合(炊飯器10の前に人(操作者U)が居る時間が3秒の場合)には、ステップS136に移行する。
すなわち、カウントされた炊飯器10の前に人(操作者U)が居る時間が3秒(所定時間)か否かを判定する(S134)。
そして、ステップS134で「Yes」と判定された場合には、ステップS136に移行する。
すなわち、炊飯器10の操作キーBの操作が無効化されているか否かを判定する(S136)。
そして、ステップS136で「Yes」と判定された場合には、ステップS137に移行して、制御手段501が、操作キーBの操作を有効化させる。
そして、ステップS137において、操作キーBの操作を有効化させた後に、人感および操作キー制御処理を終了させる(S137→S138)。
なお、ステップS136で「No」と判定された場合には、ステップS137に移行せずに、人感および操作キー制御処理を終了させる(S136→S138)。
[時間帯に応じたキー検知無効化制御処理の一例]
また、時間帯に応じて、操作キーBによる操作を無効化させるようにしてもよい。
以下、図18を参照して、時間帯に応じたキー検知無効化制御処理を説明する。
ここで、図18は、時間帯に応じたキー検知無効化制御処理の一例を示すフローチャートである。
まず、操作キーBの押下(接触)が検知されたか否かを判定する(S141→S142)。
そして、ステップS142で「Yes」と判定された場合には、ステップS143に移行する。
すなわち、操作キーBの押下(接触)が検知された時刻をTとして記憶する(S143)。
なお、ステップS142で「No」と判定された場合には、S142の制御が繰り返される。
そして、ステップS143で時刻Tが記憶された場合、記憶された時刻Tが、午前0:00以降かつ午前5:00以前であるか否かが判定される(S144)。
そして、ステップS144で「Yes」と判定された場合には、ステップS145に移行して、制御手段501が、操作キーBの操作を無効化させる。
そして、ステップS145において、操作キーBの操作を無効化させた後に、時間帯に応じたキー検知無効化制御処理を終了させる(S145→S146)。
なお、ステップS144で「No」と判定された場合には、S142→S143→S144→S142の制御が繰り返される。
[停電発生時のキー検知復帰制御処理の一例]
また、停電復帰後は、操作キーBによる操作を無効化し、リセット操作によって操作キーBによる操作を有効化させるようにしてもよい。
以下、図19を参照して、停電発生時のキー検知復帰制御処理を説明する。
ここで、図19は、停電発生時のキー検知復帰制御処理の一例を示すフローチャートである。
まず、リセットキーを操作する等のリセット操作が行われたか否かを検知する(S151→S152)。
そして、ステップS152で「Yes」と判定された場合には、ステップS153に移行して、リセットフラグF=1とし、ステップS154に移行する。
一方、ステップS152で「No」と判定された場合には、ステップS154に移行する。
このステップS154では、操作キーBの押下の有無を判定する。
そして、ステップS154で「Yes」と判定された場合には、ステップS155に移行して、リセットフラグFが1であるか否かを判定する。
なお、ステップS154で「No」と判定された場合には、ステップS154が繰り返される。
そして、ステップS155で「Yes」と判定された場合には、ステップS156に移行して、検知された操作キーBに対応する動作が実行される。
そして、検知された操作キーBに対応する動作が実行された後に、停電発生時のキー検知復帰制御処理を終了させる(S156→S157)。
なお、ステップS155で「No」と判定された場合には、ステップS152に戻り、上述の制御が行われる。
[顔認証によるタッチキー操作制限制御処理の一例]
また、カメラ等のイメージセンサを炊飯器10に設置し、操作者Uの顔であることを認証した場合に、操作キーBによる操作を有効化させるようにしてもよい。
以下、図20を参照して、顔認証によるタッチキー操作制限制御処理を説明する。
ここで、図20は、顔認証によるタッチキー操作制限制御処理の一例を示すフローチャートである。
まず、カメラ等のイメージセンサで今回操作キーを操作しようとしている操作者の顔を撮像する(S161)。
そして、A/D変換や平滑化等により、撮像されたデータの画像処理を行う(S162)。
次に、特徴抽出等により撮像された画像を解析する(S163)。
そして、予め記憶された操作者の顔情報との比較を行うことで、画像を認証する(S164)。
そして、今回撮像された操作者が予め記憶された顔情報を有する操作者U本人であるか否かを判定する(S165)。
そして、ステップS165で「Yes」と判定された場合(今回撮像された操作者が予め登録された操作者U本人である場合)には、操作キーBによる操作を有効化させる(S166)。
一方、ステップS165で「No」と判定された場合(今回撮像された操作者が予め登録された操作者U本人ではない場合)には、制御手段501が、操作キーBの操作を無効化させる(S167)。
なお、操作者Uの指紋を予め登録し、操作者Uの指紋であることを認証した場合に、操作キーBによる操作を有効化させるようにしてもよい。このような、指紋認証によるタッチキー操作制限制御処理も、上述の顔認証によるタッチキー操作制限制御処理とほぼ同様の方法で行うことができる。
[遠隔操作によるタッチキー操作制限制御処理の一例]
また、図21に示すように、スマートフォン(携帯情報端末)200を用いた遠隔操作によって、炊飯器10の操作キーBの操作のロック(無効化)やロック解除(有効化)を行えるようにしてもよい。
スマートフォン200は、携帯電話キャリアの基地局を介してや、Wi-Fiなどの無線LAN(Local Area Network)への接続機能等を通じて、インターネット環境に接続されている。
一方、炊飯器10は、例えば、内部にWi-Fi通信が可能な通信回路とアンテナを備えた無線LAN対応チップを備えており、家庭内の無線LAN環境を構築するルーターと接続可能となっている。そして、無線LANのルーターは、それぞれのプロバイダを通じてインターネット環境へと接続されている。このようにして、家庭内に配置されている炊飯器10は、通信機能によってユーザが携行しているスマートフォン(携帯情報端末)200からの情報を取得可能な状態で接続されている。
そして、スマートフォン(携帯情報端末)200の液晶画面(表示部)201に、例えば、図22に示すような画面を表示させ、「はい」キー(タッチキー)B21または「いいえ」キー(タッチキー)B22をタッチすることで、炊飯器10のキーロックを継続させたり、キーロックを解除させたりすることができる。
また、スマートフォン(携帯情報端末)200の液晶画面(表示部)201に、例えば、図23に示すような画面を表示させ、「はい」キー(タッチキー)B23または「いいえ」キー(タッチキー)B24をタッチすることで、炊飯器10のキーロックを解除させたり、継続させたりすることができる。
なお、携帯情報端末としては、スマートフォン200以外にも、例えば、インターネット環境300への接続機能を備えた携帯電話機、タブレット型またはノート型のパ-ソナルコンピュータ、その他高機能タイプの携帯型ゲーム機、データ送信機能を備えたパーソナルナビゲーター、電子書籍端末などを携帯情報端末として用いることが可能である。
また、図示省略したが、スマートフォン200等の携帯情報端末は、位置検出機能を備えており、このような位置検出機能としては、複数のGPS衛星からの信号を受信して地球上の位置を特定できるGPS(Global Positioning System)機能を備えたものが最も一般的である。ただし、従来型の地上局を利用するロラン(LORAN)など、他の各種位置検出手段を備えるものであってもよい。
また、図21には、炊飯器部10AとIH調理器(電磁調理器)10Bとに上下分離可能な炊飯器10を例示しているが、図1等に示す炊飯器10を用いてもよい。
以上のように、実施の形態に係る炊飯器10は、炊飯器本体20と、炊飯器本体20にヒンジ部30を介して開閉可能に取り付けられる蓋体40と、割り当てられた機能の実行を各々指示する複数の操作キーBと、操作キーBから指示された機能の実行を制御する制御部501と、を備えている。また、複数の操作キーBは、静電容量式のタッチキーBKを複数備えており、タッチキーBKは、蓋体40に配置され、割り当てられた機能の実行を指示する第1タッチキー(炊飯キーB1および保温/取消キーB2)と、蓋体40の第1タッチキーが配置される領域よりもヒンジ部30側に配置され、割り当てられた機能の実行を指示する第2タッチキー(メニューキーB5および米銘柄キーB8)と、を備えている。そして、制御部501は、蓋体40の開状態で第1タッチキーへの接触が検知された場合には、第1タッチキーに割り当てられた機能が実行されないように制御する無効化手段703を有している。
こうすれば、例えば、保温状態において蓋体40を閉じる作業の途中や注水完了の前等に、開状態の蓋体40に触れた場合に、操作者Uの手等が第1タッチキー(炊飯キーB1および保温/取消キーB2)に意図せず触れたとしても、第1タッチキーに割り当てられた機能が実行されないようにすることができる。すなわち、操作キーBの操作が可能な状態であっても、炊飯器10を誤動作させないようにすることができる。
したがって、誤動作を確実に抑制することができる炊飯器10を提供することができる。
また、制御部501が、第1タッチキーへの連続接触が検知された時間が所定時間未満(例えば、3秒未満)の場合に、無効化手段703を機能させるようにしてもよい。
こうすれば、例えば、開状態の蓋体40に触れた場合に、操作者Uの手等が、意図せずに短時間(一瞬)だけ第1タッチキーに接触したとしても、長押し以外の操作であると判断されて、炊飯器10を誤動作させないようにすることができる。
また、制御部501が、蓋体40の開状態で第1タッチキーへの接触が検知されてから蓋体40の開状態が所定時間続いた場合に、無効化手段703を機能させるようにしてもよい。
こうすれば、蓋体40の開状態が所定時間続くことで、操作者Uが意図して第1タッチキーに触れたわけではないと判断されて、炊飯器10を誤動作させないようにすることができる。
また、蓋体40の開状態が検知されている間は、制御部501が無効化手段703を機能させるようにしてもよい。
こうすれば、蓋体40が開状態のときには無効化手段703が機能することになるため、操作者Uの手等が第1タッチキーに接触したとしても炊飯器10を誤動作させないようにすることができる。
また、炊飯器10が、蓋体40を閉状態でロックするロック機構11と、少なくともロック機構11によるロックの解除を行うフックボタン(ロック機構操作部)24と、を備え、複数の操作キーBが、フックボタン(ロック機構操作部)24から所定距離(例えば、3cm)以上離れた位置に配置されるようにしてもよい。
こうすれば、蓋体40の開閉操作時に、比較的接触しやすいフックボタン(ロック機構操作部)24に操作キーBが近づきすぎることを抑制することができる。その結果、蓋体40の開閉操作時に操作キーBの誤操作が行われてしまうことを抑制することができる。
特に、蓋体40の先端側に配置される第1タッチキー、すなわち、炊飯キーB1および保温/取消キーB2を、フックボタン24から所定距離(例えば、3cm)以上離れた位置に配置させるようにするのが好ましい。こうすれば、炊飯開始や保温取消等の動作が誤って行われてしまうことを抑制することができる。
また、複数のタッチキーBKが、炊飯開始を指示する炊飯キーB1と、保温のオン・オフを切り替える保温/取消キーB2と、各種の選択・設定を行う選択・設定キー(メニューキーB5および米銘柄キーB8)と、を備え、炊飯キーB1および保温/取消キーB2が、選択・設定キー(メニューキーB5および米銘柄キーB8)から離れた位置に配置されるようにしてもよい。
こうすれば、選択・設定キー(メニューキーB5および米銘柄キーB8)の操作時に、誤って、炊飯キーB1や保温/取消キーB2に触れてしまうことを抑制することができる。
また、炊飯キーB1および保温/取消キーB2のうち少なくともいずれか一方のキーを第1タッチキーとしてもよい。
こうすれば、蓋体40の開閉動作時等に、炊飯開始や保温取消等の動作が誤って行われてしまうことを抑制することができる。
また、複数の操作キーBが、形態を異ならせた操作キーを有するようにしてもよい。
こうすれば、形態を異ならせた操作キーを視覚的に区別することができ、操作キーの誤操作を抑制することができる。
また、複数の操作キーBが、各種の選択・設定を行う選択・設定用のキーと、各種の操作の開始・停止を指示する開始・停止用のキーと、を備え、選択・設定用のキーの形態が開始・停止用のキーの形態とは異なるようにしてもよい。
こうすれば、選択・設定用のキーと開始・停止用のキーとを視覚的に区別することができ、各種の選択・設定を行う際に、操作者Uの手が、誤って開始・停止用のキーに接触してしまうことを抑制することができる。
また、制御部501は、予め定められた炊飯設定が行われた後に炊飯開始が実行されるように制御され、炊飯設定のステップ毎に必要なキーが表示されるようにしてもよい。
こうすれば、炊飯開始までに行う炊飯設定のステップを誤って行ってしまうことを抑制することができる。また、炊飯設定のステップ毎に必要なキーを異なる場所に配置する必要がなくなるため、操作キーBが配置される領域を小さくすることができ、操作キーのレイアウト自由度を向上させることができる。
また、炊飯器本体20内の被炊飯物の重量を計量する計量手段(歪ゲージ)25Bをさらに備え、予め定められた炊飯設定のステップが、炊飯に必要な水を炊飯器本体20内に注入する注水ステップを備えており、注水ステップにおいて、計量手段(歪ゲージ)25Bによって計測された注水量が適正量となったと判断された場合に、炊飯開始を指示する静電容量式の炊飯キーB1が表示されるようにしてもよい。
こうすれば、炊飯開始可能状態ではない場合に炊飯開始キーB1が操作されてしまうことを抑制することができる。
また、人感センサを炊飯器10に設置し、炊飯器10の前に人(操作者U)が居ることを検知した場合に、操作キーBによる操作を有効化させるようにしてもよい。
こうすれば、人が居ない状態で操作キーBが反応してしまうことを抑制することができ、炊飯器10を確実に誤動作させないようにすることができる。
また、時間帯に応じて、操作キーBによる操作を無効化させるようにしてもよい。
こうすれば、通常使用しない時間帯に操作キーBが反応してしまうことを抑制することができ、炊飯器10を確実に誤動作させないようにすることができる。
また、停電復帰後は、操作キーBによる操作を無効化し、リセット操作によって操作キーBによる操作を有効化させるようにしてもよい。
こうすれば、停電復帰後の操作キーBの誤操作を抑制することができ、炊飯器10の使用時の安全性を高めることができる。
また、顔認証によって本人であることを認証した場合や、指紋認証によって本人であることを認証した場合に、操作キーBによる操作を有効化させるようにしてもよい。
こうすれば、本人以外の人によって炊飯器10の操作が行われてしまうことが抑制される。その結果、操作キーBの誤操作を抑制することができ、炊飯器10の使用時の安全性を高めることができる。
また、スマートフォン(携帯情報端末)200を用いた遠隔操作によって、炊飯器10の操作キーBの操作のロック(無効化)やロック解除(有効化)を行えるようにしてもよい。
こうすれば、ユーザが操作キーBの操作をロックし忘れて不在にしてしまった場合等に、留守番している子供などが誤って操作キーBを操作してしまうことを抑制することができる。また、ユーザがロック解除を忘れて出かけてしまった場合等に、他の人がユーザの替わりに炊飯器10を操作するときに、帰宅することなくロック解除を御除なうことができる。その結果、操作キーBの誤操作を抑制することができ、炊飯器10の使用時の安全性を高めることができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、これに限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
このように、本実施の形態はここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。例
えば、計量手段を設けた炊飯器10を例示したが、計量手段が設けられていない炊飯器とすることも可能である。