JP2002172058A - 電気調理器 - Google Patents

電気調理器

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JP2002172058A
JP2002172058A JP2000372663A JP2000372663A JP2002172058A JP 2002172058 A JP2002172058 A JP 2002172058A JP 2000372663 A JP2000372663 A JP 2000372663A JP 2000372663 A JP2000372663 A JP 2000372663A JP 2002172058 A JP2002172058 A JP 2002172058A
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container
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electric cooker
micro switch
detecting means
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JP2000372663A
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Takashi Tanaka
隆 田中
Hiroki Inoue
博喜 井上
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器検知手段を構成する電気部品に対して、
本体内に水がこぼれても特別な防水対策や電気的な絶縁
対策を不用とする、電気調理器を提供する。 【解決手段】 容器5に設けられる取っ手8の近傍に位
置する炊飯器本体には、容器検知手段10を構成するマ
イクロスイッチ11と作動片12とが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気調理器に関
し、より特定的には、電気調理器の内部に収容される容
器の載置または不載置を検知する容器検知装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来電気炊飯器や電気鍋などの電気調理
器においては、調理物を入れる容器を着脱式にして、調
理前の準備や調理後の清掃をしやすくしている。しかし
ながら、このような容器着脱式の電気調理器において容
器を取外しているときに、うっかり電源スイッチを入れ
ることにより、あるいは幼児が電源スイッチに触れるこ
とにより、電気調理器がON状態となるおそれがある。
このような場合には、器体や容器が加熱されて高温とな
り、器体が損傷したり、やけどをする可能性があった。
この現象を防ぐため容器検知スイッチを設けたものがあ
る。
【0003】ここで、図8を参照して、従来の電気調理
器の一例として、保温式炊飯器(以下、単に炊飯器と称
する)100の断面構造を説明する。炊飯器100の内
部には、米や水を収容する容器101が炊飯器100の
下部に装着された発熱体102の上に着脱自在に載置収
容されている。発熱体102の中央部には容器101の
有無によって昇降するようにセンサユニット103が配
設されている。
【0004】このセンサユニット103の下部にはセン
サユニット103の昇降に連動するレバー104が取付
けられている。センサユニット103の下降または昇降
によるレバー104の作動でONまたはOFFするよう
に、センサユニット103の昇降に関連づけられて容器
検知スイッチ105が配置されている。レバー104と
容器検知スイッチ105とにより、容器検知手段を構成
する。なお、炊飯器100は外側面を構成する本体外層
100aと容器101を収容する有底の本体内層100
bとからなり、本体内層100bの内底部に発熱体10
2をねじ止めしている。炊飯器100の上方領域には、
容器101や炊飯器100を覆う開閉自在の蓋体106
が設けられている。炊飯器100の下方分部には、制御
基板やコードリールなどの電装部品107が設けられて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成からなる炊飯
器100において、本体内層100b内に水をこぼす
と、発熱体102の外周部や、発熱体102の中央部に
設けられたセンサユニット103の周辺部から内部に水
が浸入し、容器検知スイッチ105の故障や電気絶縁の
劣化を招くおそれがある。また、容器検知スイッチ10
5の故障や電気絶縁の劣化を防ぐために遮蔽板などの防
水対策を施す必要があった。一方、発熱体102の下方
に位置する容器検知スイッチ105は絶えず高温の雰囲
気に晒されている。
【0006】また、同様の技術を開示する先行技術文献
として、下記に示すものを挙げることができる。たとえ
ば、特開平3−212223号公報には、「電気炊飯
器」に関し、容器がない場合にリレー回路をOFFする
スイッチを設ける技術が開示されている。しかし、具体
的にリレーをどこに設けるのかについては、何ら開示さ
れていない。
【0007】また、特開平3−212232号公報に
は、「電気調理器の鍋検知装置」に関し、ヒータ中央下
部に容器有無によってヒータの通電回路をON/OFF
するスイッチを設ける技術が開示されている。しかし、
スイッチがヒータ近傍にあるため熱遮蔽や耐熱性の高い
部品を必要とし高価なものとなる。また、本体内に水が
こぼれたときの防水対策や電気絶縁対策が必要な構成と
なっている。
【0008】また、実開昭61−89326号公報に
は、「炊飯ジャーの内鍋検知スイッチ取付け構造」に関
し、本体低部中央に内鍋の着脱により上下動可能な温度
センサに、内壁検知スイッチのアクチュエータを係合さ
せて、内鍋の有無検知を行なう技術が開示されている。
しかし、スイッチがヒータ近傍にあるため熱遮蔽や断熱
性の高い部品を必要とし高価なものとなる。また、本体
内に水がこぼれたときの防水対策や電気絶縁対策が必要
な構成となっている。
【0009】したがって、この発明の目的は、電気調理
器において、容器検知手段を構成する電気部品は、本体
内に水がこぼれても特別な防水対策や電気的な絶縁対策
を不用とする、簡単な構成で容器検知手段を構成するこ
とを目的とする。
【0010】また、この発明の他の目的は、容器検知手
段を高温の雰囲気に晒されない位置に設けることによ
り、容器検知手段の熱劣化を防ぎ、容器検知手段の安価
で確実な動作が得られることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に基いた電気調
理器においては、被調理物を収納する容器と、上記容器
を着脱自在に収容する本体と、上記本体に配設され上記
容器を加熱する発熱体と、を備える電気調理器であっ
て、上記本体の上部領域に設けられ、上記容器の有無を
検知する容器検知手段を有し、上記容器検知手段は、上
記容器を検知したときのみ上記発熱体への通電を可能と
する。
【0012】上記構成からなる電気調理器によれば、比
較的温度の低い位置に容器検知手段を設けていることに
なるため、容器検知手段に関連する部材は耐熱温度の低
いより安価な材料や部品を使用することができ、使用部
材の選択範囲が広がる。さらに、本体上部に容器検知手
段を設けているため、従来のように水を本体内にこぼす
と、本体下部のセンサユニット部より水が浸入して電気
部品の故障や電気絶縁性能の劣化を招くといった可能性
が減少する。
【0013】また、上記発明において好ましくは、上記
本体は外側部を構成する本体外層と、上記容器を着脱自
在に収容する本体内層とを備え、上記本体外層と上記本
体内層との間の空間の上部領域に、上記容器検知手段を
設けたことを特徴とする。この構成により、本体内層と
本体外層とに囲まれた空間内に容器検知手段を設けたた
め、より防水性を高めることが可能になる。
【0014】また、上記発明において好ましくは、上記
容器検知手段は、上記容器の上部において外側に広がる
鍔部を利用して上記容器の有無を検知することを特徴と
する。この構成により、容器検知手段を作動させる鍔部
はヒータ(発熱体)の熱を受ける底面から最も遠い位置
にあるため、他の容器部分より温度を低く、耐熱温度の
低いより安価な材料や部品を使用することができ、使用
部材の選択範囲が広がる。
【0015】また、上記発明において好ましくは、上記
容器検知手段は、上記容器に設けられる持運び用の取っ
手を利用して前期容器の有無を検知することを特徴とす
る。この構成により、容器に検知手段を作動させる構成
部品を設ける必要がなく、設計コストの削減を実現させ
ることが可能になる。
【0016】また、上記発明において好ましくは、上記
容器検知手段は、マイクロスイッチである。マイクロス
イッチは、最も汎用性があり、信頼性の高い部品で容器
検知手段を構成することができる。
【0017】また、上記発明において好ましくは、上記
容器検知手段は、マイクロスイッチとそのマイクロスイ
ッチを作動させる回動自在な作動片とを備え、上記作動
片の一部に設けた腕部を上記本体から外方に突出させ、
上記容器を上記本体に収容することにより上記腕部に上
記容器が係合し、上記作動片により上記マイクロスイッ
チを作動させるようにしたことを特徴とする。このよう
に、簡単な構成で、マイクロスイッチ自身には無理な力
が加わらず、安定した動作を得ることができる。
【0018】また、上記発明において好ましくは、上記
本体の上部領域に凹部を設け、上記凹部を構成するの立
壁部に設けたガイド孔から上記腕部を突出させ、上記容
器が正規の位置にあるときのみ上記容器と上記腕部とが
係合するとともに、上記作動片により上記マイクロスイ
ッチを作動するようにしたことを特徴とする。このよう
に、凹部の立壁にガイド孔を設けることにより水が浸入
しにくく、腕部が凹部にあるため外観上見えにくく、電
気調理器の意匠を損ねることがない。
【0019】また、上記発明において好ましくは、上記
作動片は、マイクロスイッチに水がかからないようにす
るための防水壁を有することを特徴とすることにより、
簡単な構成で防水効果を得ることができる。
【0020】また、上記発明において好ましくは、上記
発熱体と電源との間に、上記マイクロスイッチの接点を
接続したことを特徴とする。この構成により、マイクロ
スイッチの接点は容器検知手段専用となり、また発熱体
のヒータを直接遮断するため安全装置としての信頼性を
高めることが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願発明に基づいた実施の
形態における電気調理器について、図を参照しながら説
明する。なお、本実施の形態においては、電気調理器の
一例として、炊飯器に本発明を適用した場合について説
明する。
【0022】(炊飯器の構成)まず、図1〜図3を参照
して、本実施の形態における炊飯器の構成について説明
する。なお、図1は炊飯器の正面縦断面図を示し、図2
は炊飯器の側面を示し、図3は、炊飯器の一部断面平面
図を示す。
【0023】図1〜図3を参照して、本実施の形態にお
ける炊飯器は、炊飯器本体1と蓋体20と本体底25と
からなる外殻を有する。炊飯器本体1は、上面視した場
合には、図3に示すように略矩形をなしている。炊飯器
本体1は、本体外層2とその内側に有底筒状の本体内層
(外鍋)3とから構成されている。本体内層3の内部に
は、米や水などの被調理物を収容する容器(内鍋)5が
着脱自在に載置されている。
【0024】本体内層3の内底面には容器(内鍋)5を
載置し加熱する発熱体6が取付けられている。本体外層
2と本体内層3との間は空間4を隔てて一体的に形成さ
れている。この空間4を設けることにより、容器5や発
熱体6から発せられる熱によっても本体外層2が熱くな
らないように、熱が遮熱される。また、容器5内の被調
理物の保温効果を向上させている。
【0025】図示はしていないが、空間4は、蓋体20
の開閉機構の収容部として、さらなる保温力向上のため
に断熱材の収容部として、保温を維持するために低消費
電力の保温発熱体を本体内層3の側面に取付けるための
収容部として有益に用いることが可能である。
【0026】なお、本実施の形態においては、本体外層
2をプラスチック樹脂で成形し、本体内層3を鋼鈑で成
形しているが、本体外層2と本体内層3とをプラスチッ
ク樹脂で一体的に成形してもよい。また、本体外層2と
本体内層3とを別部品を介在させて一体的に構成しても
よい。
【0027】炊飯器本体1に開閉自在に設けた蓋体20
には、容器5の開口部を閉塞するアルミニウム製の内蓋
21、および、炊飯中の蒸気を逃がす蒸気筒22が設け
られている。
【0028】発熱体6は中央部に開口部を有し、この開
口部にセンサユニット26が昇降自在に設けられてい
る。センサユニット26はアルミニウム製のキャップ内
天面に、容器5の底部の温度検知用としてサーミスタや
温度過昇防止用の温度ヒューズなどのセンサが密着固定
されている。これらのセンサから、被調理物を加熱制御
するための信号、異常加熱時に回路を遮断する信号が制
御回路に出力される。
【0029】横断面形状が略円形形状を有する容器5の
上方領域の縁部には、外側に広がるフランジ状の鍔部7
が設けられている。この鍔部7の所定部位には、容器5
の着脱や持運びを容易にするための取っ手8が取付けら
れている。
【0030】容器5について詳述すると、容器5を両手
で持運びできるように、取っ手8が鍔部7にねじ止めさ
れている(対称位置2ヵ所)。容器5を炊飯器本体1に
収容したときに取っ手8がすっきりと収まるように、炊
飯器本体1の上面左右2ヵ所に凹部9が設けられてい
る。凹部9の平面的な寸法は、取っ手8の平面的な寸法
よりもわずかに広くしており、また凹部9の深さは、容
器5の着脱時に取っ手8と凹部9間に指が入る程度の寸
法が確保されている。
【0031】(容器検知手段10)次に、図4〜図6参
照を参照して、容器検知手段10について説明する。な
お、図4は容器取っ手部が設けられる領域の部分拡大斜
視図であり、図5および図6は、容器検知手段10の動
作を示す図である。
【0032】図4を参照して、容器5に設けられる取っ
手8の近傍に位置する、炊飯器本体1には、容器検知手
段10を構成する、マイクロスイッチ11と作動片12
とが設けられている。この容器検知手段10は、上述し
た本体外層2と本体内層3との間は空間4の上部に設け
られている。すなわち、発熱体6が設けられる本体内層
3の内底面からできるだけ離して、その熱影響を受けに
くくしている。
【0033】図5を参照して、マイクロスイッチ11
は、プランジャ11aを備え、プランジャ11aが後退
または前進することにより、マイクロスイッチ11の内
部接点がON/OFFする。本実施の形態では常時閉接
点型のマイクロスイッチを用いている。
【0034】作動片12は軸13を中心に回動可能に設
けられている。作動片12は、プランジャ11aを後退
または前進させるカム部12aと、容器5の取っ手8と
当接し作動片12を回動させる腕部12bとから構成さ
れている。腕部12bの先端部は、凹部9の側壁(垂直
壁)に設けたガイド孔14から凹部9側に突出するよう
に配置されている。
【0035】容器検知手段10は組込ベース15に組込
んでから、空間4内に固定される。具体的には、作動片
12を軸13により回動自在に組込ベース15に取りつ
け、またマイクロスイッチ11をねじなどにより組込ベ
ース15に取りつける。腕部12bの先端をガイド孔1
4から突出させるように、組込ベース15を空間4内に
固定する。容器5を本体内層3に収納すれば、腕部12
bは取っ手8に当接しながらそのまま押下げられる。
【0036】また、ガイド孔14から水が浸入してもマ
イクロスイッチ11の方へ水が飛散しないように、ガイ
ド孔14に対向してガイド孔14を覆うような防水壁1
6がを作動片12に設けられている。
【0037】(作動片12の動作)図5を参照して、容
器5を取出している状態では、作動片12はガイド孔1
4における回動範囲の上端に位置する。カム部12aは
プランジャ11aを押下げず、マイクロスイッチ11の
接点はOFFになるようにしている。そのため、図5に
示すように、作動片12に常時時計回りの力が働くよう
にするため、図示していないが、作動片12を上方に付
勢するように捻りコイルばねなどを用いたり、ばねなど
の部品を使わずに作動片12の重心位置を軸13よりカ
ム部12a側にしたり、またプランジャ11aとカム部
12aとの当接位置が軸13より下方になるようにして
プランジャ11aの反発力が作動片12に対し時計回り
のモーメントが働くようにしている。
【0038】図6を参照して、容器5を本体内層3の内
部に収容した状態では、取っ手8により腕部12bが押
下げられ、作動片12が反時計方向に回動する。その結
果、カム部12aによりプランジャ11aが押下げら
れ、マイクロスイッチ11の接点がONになる。
【0039】図6に示すように、プランジャ11aと接
触するカム部12aの稜線のうち、斜線部Aに示す範囲
は軸13を中心として等しい距離になるように設けられ
ている。したがって、この斜線部Aの範囲ではプランジ
ャ11aの押下げ位置(プランジャ11aの変位量)は
変わらない。すなわち、容器5により押下げられた腕部
12bの位置が多少ばらついたとしても、プランジャ1
1aの当接位置が斜線部Aの範囲内に収まる設計にして
おくことで、わずかな振動でもチャタリングなどを生じ
ることなく安定したON状態を実現させることができ
る。
【0040】(回路構成)図7を参照して、本実施の形
態における炊飯器の回路構成について説明する。交流電
源30と、温度ヒューズ31と、容器検知手段10であ
るマイクロスイッチ11のマイクロスイッチ接点32
と、が直列に接続されている。この直列回路の両端(図
7のa−b間)に、発熱体6を構成する炊飯ヒータ33
と、本体内層3や蓋体20に設けた保温ヒータ34と、
保温通電制御する双方向サイリスタ35とが、直列に接
続されている。
【0041】保温ヒータ34と双方向サイリスタ35と
の直列回路と並列に、炊飯ヒータ33の通電制御を行な
うリレー接点36が接続されている。また、上記a−b
の間には、マイコン37に直流電流を供給するための電
源回路38が接続されている。マイコン37は、炊飯制
御、保温制御、およびタイマ動作などのプログラムなど
を備えている。
【0042】リレー駆動回路39はマイコン37の出力
でリレー接点36を開閉する。サイリスタ駆動回路40
はマイコン37の出力で双方向サイリスタ35を制御す
る。LCD41は動作指示用であり、入力スイッチ42
は炊飯スタートスイッチ、取消スイッチ、タイマスイッ
チなどの各種スイッチを有し、使用者が操作してマイコ
ン37に入力する。サーミスタは容器5の温度を検知し
てマイコン37に入力する。
【0043】代表的な炊飯動作における回路説明をする
と、使用者が入力スイッチ42から炊飯スタートスイッ
チを操作すると、マイコン37はその入力を受け、リレ
ー駆動回路39を駆動させてリレー接点36をONにし
て炊飯ヒータ33に通電する。
【0044】炊飯中はサーミスタ34の信号によりマイ
コン37は適宜リレー駆動回路39を制御(リレー接点
36をON/OFF)して炊飯ヒータ33の火力をコン
トロールする。炊飯が完了するとサーミスタ43の信号
によりマイコン37は、リレー接点36をOFFにする
とともに、サーミスタ駆動回路40を駆動して双方向サ
イリスタ35を制御して保温ヒータ34と炊飯ヒータ3
3の直列回路で構成する保温電力をコントロールしてご
飯の保温温度を約72℃に保つ。炊飯器を使用しないと
きには、入力スイッチ42の取消スイッチを操作する
と、マイコン37はリレー接点36や双方向サイリスタ
35をOFFにし炊飯ヒータ33や保温ヒータ34への
通電を断つ。
【0045】ここで容器5を取外しているときはマイク
ロスイッチ11の接点はOFFとなる。この場合、全回
路が遮断された状態にあり、入力スイッチ42を操作し
ても炊飯ヒータ33や保温ヒータ34への通電はできな
い。なお、温度ヒューズ31は、電気回路部品が何らか
の故障で正常に動作せずに炊飯器が異常過熱したときに
動作して全回路を遮断するものである。
【0046】(容器5の着脱に伴う容器検知手段10の
動作)上記構成からなる炊飯器において、主として容器
5の着脱に伴う容器検知手段10の動作について説明す
る。まず、炊飯準備のため米や水をセットするために、
蓋体20を開いて容器5を取出す。図5に示すように、
凹部9のガイド孔14より突出た作動片12の腕部12
bは、常時軸13を中心とした時計方向のモーメント力
を受けており、回動範囲の上端位置にある。このときに
は、マイクロスイッチ11のマイクロスイッチ接点32
がOFFとなっており全回路を遮断している。つまり、
不用意に炊飯スイッチなどの入力スイッチに触れても炊
飯器に通電されることはない。
【0047】次に、洗った米と水を入れた容器5を、取
っ手8を持って本体内層3に収容する。このときに、取
っ手が凹部9に嵌り込むようにする。その際、図6に示
すように、取っ手8の下端部が作動片12の腕部12b
に当接してそのまま腕部12bを押下げながら本体内層
3に収容される。つまり、腕部12bが回動し、それと
連動してカム部12aも回動することによりプランジャ
11aを押下げる。その結果、マイクロスイッチ11の
マイクロスイッチ接点32はONとなり、電源回路に電
源供給される。したがって、使用者は入力スイッチ42
を操作することにより炊飯保温などの調理が可能とな
る。
【0048】なお、容器5を取出して清掃するときや、
容器5に米と水とを準備して本体内層に収容するときな
どには、腕部12bを突出させるためのガイド孔14か
ら水が内部に浸入しやすいために、本実施の形態では、
上方から水が浸入しにくいように、ガイド孔14を凹部
9の垂直壁に設けており、溜まった水が浸入したとして
もマイクロスイッチ11側に侵入した水が飛散して絶縁
劣化や故障の原因にならないよう防水用の防水壁16を
設けている。
【0049】腕部12bの回動範囲の下限位置は、本実
施の形態のように容器5を本体内層3に収容していると
き、すなわち容器5を発熱体6の上に載置したときの腕
部12bと当接している取っ手8下面の位置により決定
される。この下限位置では、図6に示すように、腕部1
2bの下面と凹部9底面との間に若干の隙間Sを設けて
いる。これは発熱体6の載置面や、鍔部7の高さ方向の
組立て誤差や加工誤差が生じやすいため余裕をもたせて
おり、容器5の底面を発熱体6の表面に必ず密着させる
ためである。
【0050】なお、炊飯器の発熱体としては本実施の形
態以外に、たとえば電磁誘導加熱方式(IH方式とも称
する)やシーズヒータのみの間接炊飯方式があるが、こ
の場合は発熱体(ヒータ)と容器5とは密着させる必要
はないため取っ手8下面と凹部底面とで腕部12bを完
全に挟み込むようにしてもよい。
【0051】いずれにしても、腕部12bを押え込んで
いる位置はばらつきやすいので、それを吸収するため
に、図6に示すように、カム部12aに斜線部Aのよう
な軸13を中心とする曲率半径をほぼ等しくすることに
より、その範囲内であればプランジャ11aを押込んで
いる寸法に変化はほとんど生じないため、マイクロスイ
ッチの動作を安定させることが可能になる。しかも、炊
飯器への通常よく起こり得る振動(たとえば炊飯器に触
れたり、炊飯器を置いている台が揺れるような振動)に
対してもプランジャ11aの押込み量に変化はなく、チ
ャタリングのような不具合を生じることはない。
【0052】なお、容器検知手段としてのスイッチは本
実施の形態のように全回路を直接遮断することにより安
全性を確保しているが、このような接点以外にも、たと
えば電源回路38やリレー駆動回路39に接続して、間
接的に炊飯保温回路を遮断してもよい。この場合、容器
5を取出したときには必ずしも全回路が遮断されるとは
限らない。たとえば炊飯中に、リレー接点36が短絡故
障を起こしていたとするなら、そのときに容器5を取出
しても回路は遮断されない。ただし、間接的な遮断方法
では接点の電流容量は少なくてすみ(1A以下でもよ
い。全回路遮断方式では12〜15A必要)、容器検知
手段10として、空間4に電流容量の少ないリードスイ
ッチを設け、容器の鍔部7に磁石を用いることにより磁
界を利用して容器5を検知することも可能であり、ガイ
ド孔14のような貫通孔を設ける必要はない。
【0053】なお、容器5を取出すときには、まず蓋体
20を開いてから容器5の取っ手8をつまみ持って引上
げるようにして取出が、このときには、図6に示すよう
に、腕部12bが押下げられた状態から取っ手8が上方
に移動するにつれ腕部12bも図5のように可動範囲の
上端位置まで移動する。この状態ではマイクロスイッチ
11の接点32がOFFとなっており全回路を遮断す
る。つまり、炊飯中や保温中を問わず、容器5を取出し
たときには必ず全回路を遮断する。
【0054】ここで、本実施の形態では、容器検知手段
10の検知箇所は、容器5の鍔部7に取付けた取っ手8
を利用して容器5を検知しているが、容器検知箇所とし
てはこの構造に限定されず、鍔部7を直接検知してもよ
いし、あるいは鍔部7に取付けた部品を介して検知して
もよい。したがって、本明細書中の、「鍔部を利用して
…」の鍔部とは、このように鍔部自身は無論、鍔部に取
付けた部品をも含む概念である。鍔部7を直接検知する
場合は、それだけ部品点数が少なくてすむが、介在物を
介した場合は容器5から距離が生じる分、容器検知手段
10の周りの温度が低くなり、関連部品に特に耐熱材料
を使う必要がなく材料選択の幅を広げることが可能とな
る。
【0055】したがって、今回開示した上記実施の形態
はすべての点で例示であって制限的なものではない。本
発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲に
よって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲
内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0056】
【発明の効果】この発明に基いた、電気調理器によれ
ば、容器を着脱自在に収容する本体上部に容器検知手段
を設けて、容器の上部鍔部や周縁部を利用して容器が本
体の正規の位置にセットされたときにヒータへの通電が
可能となるようにしている。これにより容器検知手段の
取付位置がヒータより離れているためヒータによる温度
上昇は少なく、使用部品は耐熱温度の低いものの利用が
可能になる。また、長時間高温に晒されることなく部品
の長寿命化にもつながる。
【0057】さらに、本体上部に容器検知手段を設けて
いるため水が浸入しにくく、水をこぼしても従来のよう
に本体下部のヒータ部やセンサ部より水が浸入して電気
部品の故障や電気絶縁性能の劣化を未然に防止すること
が可能になる。
【0058】しかも、マイクロスイッチを利用してその
接点はヒータに直列に接続しているため、すなわち容器
有無専用の接点となっていたため、接点の開閉回数は少
なく(通常、調理制御ではこの接点をON/OFFさせ
ない)長寿命で信頼性が持続する。また、容器持運び用
のつまみを利用して容器検知手段を作動させており、本
体上部で容器検知手段を作動させるうえで特別な突起な
どを設ける必要もなくデザイン的にも違和感のないもの
とすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態における電気炊飯器の正面縦断
面図である。
【図2】 本実施の形態における電気炊飯器の側面図で
ある。
【図3】 本実施の形態における電気炊飯器の一部断面
平面図である。
【図4】 本実施の形態における電気炊飯器の容器取っ
手部が設けられる領域の部分拡大斜視図である。
【図5】 本実施の形態における電気炊飯器の容器検知
手段の第1動作説明図である。
【図6】 本実施の形態における電気炊飯器の容器検知
手段の第2動作説明図である。
【図7】 本実施の形態における電気炊飯器の回路図で
ある。
【図8】 従来の技術における電気炊飯器の正面縦断面
図である。
【符号の説明】
1 炊飯器本体、2 本体外層、3 本体内層(外
鍋)、4 空間、5 容器(内鍋)、6 発熱体、7
鍔部、8 取っ手、9 凹部、10 容器検知手段、1
1 マイクロスイッチ、11a プランジャ、12 作
動片、12a カム部、12b 腕部、13 軸、14
ガイド孔、15 組込ベース、20 蓋体、21 内
蓋、22 蒸気筒、25 本体底、26 センサユニッ
ト、30 交流電源、31 温度ヒューズ、32 マイ
クロスイッチ接点、33 炊飯ヒータ、34 保温ヒー
タ、35 双方向サイリスタ、36 リレー接点、37
マイコン、38 電源回路、39 リレー駆動回路、
40 サイリスタ駆動回路、41 LCD、42 入力
スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B055 AA03 BA14 BA16 BA25 CA06 CA17 CA64 CA66 CC04 CC07 CC17 CC37 CC47 CD51 DA02 DB04 GB32

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被調理物を収納する容器と、前記容器を
    着脱自在に収容する本体と、前記本体に配設され前記容
    器を加熱する発熱体と、を備える電気調理器であって、 前記本体の上部領域に設けられ、前記容器の有無を検知
    する容器検知手段を有し、 前記容器検知手段は、前記容器を検知したときのみ前記
    発熱体への通電を可能とする、電気調理器。
  2. 【請求項2】 前記本体は外側部を構成する本体外層
    と、前記容器を着脱自在に収容する本体内層とを備え、 前記本体外層と前記本体内層との間の空間の上部領域
    に、前記容器検知手段を設けたことを特徴とする、請求
    項1に記載の電気調理器。
  3. 【請求項3】 前記容器検知手段は、前記容器の上部に
    おいて外側に広がる鍔部を利用して前記容器の有無を検
    知することを特徴とする、請求項1または2に記載の電
    気調理器。
  4. 【請求項4】 前記容器検知手段は、前記容器に設けら
    れる持運び用の取っ手を利用して前期容器の有無を検知
    することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載
    の電気調理器。
  5. 【請求項5】 前記容器検知手段は、マイクロスイッチ
    である、請求項1〜4のいずれかに記載の電気調理器。
  6. 【請求項6】 前記容器検知手段は、マイクロスイッチ
    とそのマイクロスイッチを作動させる回動自在な作動片
    とを備え、 前記作動片の一部に設けた腕部を前記本体から外方に突
    出させ、前記容器を前記本体に収容することにより前記
    腕部に前記容器が係合し、前記作動片により前記マイク
    ロスイッチを作動させるようにしたことを特徴とする、
    請求項1〜5のいずれかに記載の電気調理器。
  7. 【請求項7】 前記本体の上部領域に凹部を設け、 前記凹部を構成するの立壁部に設けたガイド孔から前記
    腕部を突出させ、前記容器が正規の位置にあるときのみ
    前記容器と前記腕部とが係合するとともに、前記作動片
    により前記マイクロスイッチを作動するようにしたこと
    を特徴とする、請求項6に記載の電気調理器。
  8. 【請求項8】 前記作動片は、マイクロスイッチに水が
    かからないようにするための防水壁を有することを特徴
    とする、請求項6または7に記載の電気調理器。
  9. 【請求項9】 前記発熱体と電源との間に、前記マイク
    ロスイッチの接点を接続したことを特徴とする、請求項
    5から8のいずれかに記載の電気調理器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200474339Y1 (ko) 2013-09-27 2014-09-05 (주)중부이엔지 어묵 가열기
CN106419523A (zh) * 2016-10-13 2017-02-22 珠海格力电器股份有限公司 合盖开关、锅盖和电压力锅
CN111012153A (zh) * 2019-11-06 2020-04-17 张辉 电饭煲
WO2020103484A1 (zh) * 2018-11-20 2020-05-28 中山市掌声电器有限公司 一种新型控制锅内流体流量的机构

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