JPH10211094A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH10211094A
JPH10211094A JP1636897A JP1636897A JPH10211094A JP H10211094 A JPH10211094 A JP H10211094A JP 1636897 A JP1636897 A JP 1636897A JP 1636897 A JP1636897 A JP 1636897A JP H10211094 A JPH10211094 A JP H10211094A
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lid
pot
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JP1636897A
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Kazuya Miyake
一也 三宅
Koji Tsurumaki
孝司 弦巻
Hiroshi Morota
博 諸田
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 器本体に収容される鍋の着脱操作を容易にす
る。 【解決手段】 器本体1に着脱可能な鍋4の一側面に、
垂直方向に配設した片手で持てる取手部材15を備える。
これにより、器本体1への鍋4の着脱が片手で可能にな
り、鍋4の着脱操作が極めて容易になる。また、取手部
材15は垂直方向に配設されるので、鍋4を安定した状態
で握持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、器本体から鍋を着
脱する際の操作性を向上させた炊飯器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、器本体内の鍋収
容部に鍋を収容する炊飯器にあっては、鍋に取手を設け
て鍋を持ちやすくしたものがある。このようなものは、
器本体に鍋を着脱する際に、鍋が持ちやすくなる他に、
例えば保温中に約70℃程度に加熱されている鍋を、直接
手で触れずに扱えるという便利さがある。
【0003】通常、取手は鍋の上部の両側面に設けてあ
り、場合によって取手を器本体の側面に露出させ、器本
体の幅寸法が大きくならないように工夫されたものもあ
る。しかし、これらの従来の取手では、鍋の着脱を行な
う際に、両手で取手を持つ必要があり、鍋の着脱操作に
関しては、両手の自由がきかない点で、従来とあまり変
わらない状況にある。
【0004】また、鍋を器本体から外す場合、鍋の上部
開口部を塞ぐ蓋体を一旦開け、器本体に装着された鍋を
垂直方向に持ち上げて取り出すことになる。しかし、鍋
を出し入れする際には両手で取手を持っているため、蓋
体を開けると同時に鍋を器本体から取り出すことができ
ず、鍋を洗うときや、炊飯準備のときに手間がかかる。
さらに、食事をする食卓に炊飯器を移動する際に、電源
コードなどが配線された器本体を移動することは煩わし
く大変なことから、鍋だけを持って移動したいという使
用者側の要求がある。しかし、前述のように、鍋を取り
出す動作と蓋体を開ける動作は同時に行なえないことか
ら、鍋を移動するのに手間がかかり、実用性が悪いとい
う状況にある。
【0005】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、器本
体に収容される鍋の着脱操作を容易にできる炊飯器を提
供することをその第1の目的とする。
【0006】また、本発明の第2の目的は、器本体から
鍋を取り出しやすくし、実用性を高めた炊飯器を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
炊飯器は、前記第1の目的を達成するために、器本体に
着脱可能な鍋の一側面に、略垂直状に配設した取手を備
え、前記鍋を器本体に収容した状態で、前記取手を前記
器本体の正面方向から見える外面に露出させる開口部を
該器本体に形成して構成される。
【0008】この請求項1の構成によれば、鍋の一側面
に略垂直状に配設した取手を備えたので、器本体への鍋
の着脱が片手で可能になる。また、特に取手は略垂直状
に配設されることから、例えば取手を水平方向に配設し
た場合とは異なり、鍋を安定した状態で握持することが
できる。さらに、鍋を器本体に収容した状態では、取手
が器本体の正面方向から外面に露出して見えるので、鍋
が装着されているか否かを、取手部材の有無により直ぐ
に判断できる。
【0009】また、本発明の請求項2記載の炊飯器は、
同じく前記第1の目的をも達成するために、鍋の側面に
断熱部材を備える一方、前記断熱部材の一側面に取手を
備え、前記取手および前記断熱部材の一部を前記器本体
の前側に形成した開口部より露出させ、前記鍋に前記断
熱部材が装着された状態で前記器本体へ前記鍋を着脱可
能にすると共に、前記鍋の下方に位置する前記器本体の
底面に備えた加熱装置にて前記鍋を加熱し、炊飯または
保温を行なうように構成したものである。
【0010】この請求項2の構成によれば、鍋を器本体
の前側にある開口部から出し入れできるので、鍋の着脱
が容易になる。また、開口部から断熱部材が見えるか否
かを判断することで、器本体内の鍋の有無が容易に確認
できる。この場合、少なくとも断熱部材の一側面に取手
を設けてあれば、従来のようにわざわざ両手を用いなく
ても、片手で取手を持って、鍋を器本体の開口部から簡
単に着脱できる。さらに、加熱装置にて鍋を加熱し、炊
飯や保温を行なう場合に、鍋の側面からの放熱が抑制さ
れる。よって、炊飯性能や保温性能が悪化しない。しか
も、断熱部材により鍋に直接手が触れないため、安全性
も向上する。
【0011】また、本発明の請求項3記載の炊飯器は、
前記第2の目的をも達成するために、器本体と、この器
本体に収容される一側面に取手を設けた鍋と、前記鍋の
上部開口部を塞ぐ蓋体と、この蓋体を開放する蓋体開放
操作手段とを備え、前記鍋は前記蓋体の開放時に前記器
本体の側面に形成した開口部から前記取手を持って着脱
できる構成としたものである。
【0012】この請求項3の構成によれば、蓋体開放操
作手段を操作して蓋体を開放すると、器本体の側面に形
成した開口部から取手を持って、鍋を着脱できる構成と
なっている。このため、少なくとも鍋の一側面に取手を
設けてあれば、従来のようにわざわざ両手を用いなくて
も、蓋体の開放時に片手で取手部材を持って、鍋を器本
体の開口部から簡単に着脱できる。また、鍋を器本体か
ら外す場合、一方の手で蓋体開放操作手段を操作して、
蓋体を開けると同時に、別の手で取手を持って、鍋を器
本体から簡単に取り出すことができる。さらに、取手を
持って蓋体開放操作手段を押したときに、器本体が後ろ
に下がる虞れがない。そのため、器本体の下面に滑り防
止の脚ゴムを設ける必要がない。
【0013】また、本発明の請求項4記載の炊飯器は、
前記第2の目的をも達成するために、器本体に着脱可能
な鍋の一側面に、前記器本体の側面に形成した開口部か
ら露出する垂直方向に配設した取手を備え、前記取手の
上方に、該取手を握った状態で操作可能な、前記鍋の上
部開口部を塞ぐ蓋体を開放する蓋体開放操作手段を設け
たものである。
【0014】この請求項4の構成によれば、鍋の一側面
に垂直方向に配設した取手を備えたので、器本体への鍋
の着脱が片手で可能になる。また、特に取手は垂直方向
に設されることから、鍋を安定した状態で握持すること
ができる。さらに、蓋体の開放と鍋の取り出しが片手で
同時に行なえるので、器本体から鍋をさらに取り出しや
すくできる。
【0015】
【発明の実施形態】以下、本発明の炊飯器の一実施例に
ついて、図1〜図4を参照しながら説明する。なお、本
実施例で説明する炊飯器は、保温機能を有するジャー兼
用炊飯器である。1は上面を開口すると共に、正面側す
なわち前側面の一部に開口部2を形成した器本体であ
る。この器本体1の内底部には、断面がほぼU字状をな
す底面部材3が設けられており、器本体1の内面と底面
部材3の上面とにより、鍋4を器本体1内に収容する鍋
収容部5が形成される。また、鍋4の下方に位置する底
面部材3の内部、つまり器本体1の底面内部には、鍋4
を電磁誘導加熱する加熱装置としての加熱コイル6と、
この加熱コイル6に25〜35 kHzの高周波電流を供給する
インバータ回路を備えた加熱基板7などが収容される。
高周波電流値は機器に応じて選択すればよい。そして、
鍋4を鍋収容部5に収容すると、加熱コイル6を装着し
た底面部材3上に鍋4が載置される。
【0016】鍋4は、ご飯などの調理物を収容できるよ
うに有底筒状に形成されるが、その平面形状は本実施例
のような丸形の他に四角や楕円状でもよく、特に制約は
ない。また、鍋4は、熱伝導性が良く、熱放射しにくい
アルミニウムからなる鍋主体11と、鍋主体11の底部外面
に備えたステンレスなどの磁性金属材料からなる発熱体
12とからなる。本実施例では、さらに鍋主体11の材料厚
さを2〜7mm程度に厚く形成して、鍋4の保温性を高め
るようにしている。また、鍋4の底面から側面下部にか
けて発熱体12を備えていると共に、この発熱体12に対向
して、鍋4の底面から側面下部にかけて前記加熱コイル
6を備えている。このため、鍋4の側面下部にある発熱
体12からの熱が、鍋4の側面にある高熱伝導性のアルミ
ニウムに素早く伝達され、従来のように鍋側面を加熱す
る電熱式の側面ヒータを不要にしつつも、保温時にムラ
なく鍋4内のご飯を保温できるようになっている。
【0017】13は、鍋4の側面外周部を囲んで設けられ
た断熱部材であり、これは例えばポリプロピレンなどの
プラスチック材料で形成される。なお、このプラスチッ
ク材料は、ポリプロピレンに限定されるものではなく、
変形,溶けのない(温度 100℃以上)耐熱性がある樹脂
であればよい。断熱部材13の間には所定の空間14が形成
されており、空気断熱がなされる構成になっている。な
お、図示してはいないが、空間14の内部にセラミックフ
ァイバーなどの断熱材を収容して、鍋4に対する断熱効
果をさらに高めてもよい。また、断熱部材13を2枚の金
属材料にて形成し、金属間を真空にして真空断熱する構
成にして、さらに断熱効果を高めてもよい。つまり、鍋
主体11を直接外部に露出させずに、断熱効果のある構成
を鍋4の側面に施せば、その断熱方式に特に制約はな
い。
【0018】断熱部材13の一側面には、鍋4に対し垂直
方向に配設した取手たる取手部材15を備えている。この
取手部材15は、必ずしも垂直でなくても、鍋4を片手で
持てればよく、また、断熱部材13と一体でも別体でもよ
く、さらに、鍋4に直接固定されていてもよい。また、
鍋4は断熱部材13に固定されていても外せるようになっ
ていてもよく、取手部材15を持つと、断熱部材13が装着
された状態で器本体1から鍋4が着脱できればよい。取
手部材15が垂直方向に配設されるため、従来のように鍋
の上端にフランジ部や鍋取手を設けた場合とは異なり、
鍋4を片手で持てる利点がある。そして、鍋4を鍋収容
部5に収容した状態では、いずれも鍋構成部材16である
取手部材15と、断熱部材13および鍋4の一部が、器本体
1の正面方向から見える外面に露出するように、開口部
2を形成している。この開口部2は、取手部材15を器本
体1の正面方向から見える位置であれば、その形成箇所
に特に制約はない。開口部2は、鍋4を出し入れする方
向Aから見た鍋4または断熱部材13の横方向の最大幅、
すなわち鍋4の幅W1よりも、開口部2の横方向の幅W
2が広くなるように形成される。このように寸法を規定
すれば、断熱部材13を含む鍋4がどのような形状であっ
ても、器本体1の開口部2より鍋4を出し入れできる。
【0019】21は、鍋4の上部開口部を塞ぐ蓋体であ
る。この蓋体21は、蓋体21の外殻を形成する外蓋22と、
この外蓋22の下側に固定される外蓋カバー23と、鍋4の
上面開口部に対向して外蓋カバー23に取り付けられた蓋
下面板24とにより構成され、器本体1の後部に設けたヒ
ンジ部25の軸支部26を中心として回動自在に軸支されて
いる。前記軸支部26は器本体1と蓋体21とを連結するも
のであるが、ここには、蓋開手段たるねじりコイルばね
27のコイル部28が装着される。そして、コイル部28の一
端より上方に延びる腕部29が、外蓋カバー23の孔30の上
面に当接することで、ねじりコイルばね27が蓋体21を常
時開く方向の力を作用させている。また、このヒンジ部
25の近傍には、ねじりコイルばね27の開力に抗して、蓋
体21の開き角度を規制する半開装置31を備えている。こ
の半開装置31は、器本体1の上部に取り付け固定された
弾性部材たるばね32と、蓋体21側に設けられ、蓋体21を
半開状態にしたときにばね32の上端部に当接する突起33
とにより構成される。そして、器本体1より蓋体21を途
中まで開けると、半開装置31の突起33がばね32に当接
し、その回動を規制するようになるが、ばね32の弾性に
抗して蓋体21に開力を付与すると、突起33がばね32を乗
り越えて蓋体21を全開できるようになっている。鍋構成
部材16は、蓋体21が半開,全開のどちらでも着脱可能で
ある。なお、半開装置31は本実施例に限定されるもので
はなく、蓋体21を開く途中で一時的に蓋体21の開きを抑
制して半開き状態にできる機構であればよい。また、半
開きの角度は、鍋4の出し入れに支障のない程度であれ
ばよい。
【0020】前記蓋下面板24の周辺部には、蓋体21を閉
じたときに鍋4の上面周辺部に密着する円環状の蓋パッ
キン41が設けられている。また、蓋下面板24の上面すな
わち裏面には、蓋加熱手段としての蓋ヒータ42が設けら
れている。一方、外蓋22の略中央部には、鍋4内の調理
物から発生する蒸気を外部に放出するための蒸気口43が
形成され、この蒸気口43の周辺部には、外蓋22の下面よ
り蓋下面板24の裏面に延びる縦壁44が形成される。ま
た、蒸気口43に対向する蓋下面板24の略中央部には、着
脱可能な蒸気口キャップ45が装着されるとともに、縦壁
44と蓋下面板24の裏面との間には、蒸気口キャップ45か
ら蓋体21内に侵入した蒸気がここから漏れ出さないよう
に、弾性変形する蒸気口パッキン46が設けられている。
【0021】47は、底面部材3の前側中央に形成された
取手係止部である。この取手係止部47は、鍋4を鍋収容
部5に収容したときに取手部材15に係止し、鍋4の収容
位置を規制する。また、開口部2の前方に位置する器本
体1の下部には、炊飯や保温などの各種操作を行なう複
数のスイッチからなる操作パネル48が配設される。一
方、蓋体21の上面には、LCDや複数のLEDなどの表
示手段を備えた表示パネル49が配設される。
【0022】次に、蓋体21の係脱機構について説明す
る。前記鍋収容部5の外周上部には、蓋体21を閉じたと
きに、この蓋体21の下面に対向する略平坦な蓋対向面51
が形成される。また、蓋対向面51の前側で、かつ、前記
開口部2の切口面52の近傍には、前記鍋4の幅W1より
広い間隔を有する左右一対の蓋体係止部53が、器本体1
の両側位置に設けられる。蓋体係止部53は、蓋体21を器
本体1の上部に係止するためのものであり、具体的に
は、器本体1に折曲爪54を有する孔55を形成する一方、
この折曲片54に後述するクランプフック56の係止片57を
係脱可能に設けることで構成される。但し、蓋体係止部
53の構成は、本実施例に限定されるものではない。例え
ば、折曲爪54を設けずに、直接係止片57を孔55の周縁に
係脱させるようにしてもよい。クランプフック56の係止
片57が折曲爪54に係止すると、蓋体21が閉じた状態に保
持される。
【0023】61は、蓋体21の前面に設けられた蓋体係止
解除ボタンである。これは、蓋体21を開放する蓋開放操
作手段に相当するものであるが、鍋4を鍋収容部5に収
容したときに、取手部材15の近傍上方に位置しており、
取手部材15を握った状態でそのまま蓋体係止解除ボタン
61を操作できるようになっている。この蓋体係止解除ボ
タン61の後方、すなわち、蓋体21の内部には、蓋体係止
解除ボタン61と共に前後方向に移動可能なレバー62が設
けられる。前記クランプフック56は、断面L字形を有す
るフック本体63の両端に、レバー62の基端部64に当接す
る立上り片65と、前述の係止片57とを折曲げ形成して構
成され、蓋体21の内部に設けた左右一対の軸部66を中心
として、回動自在に軸支される。そして、軸部66に設け
た弾性部材たるスプリング(図示せず)により、クラン
プフック56は係止片57と器本体1の折曲爪54が係止する
方向に常時付勢される。これに対して、蓋体21を閉じた
状態で蓋体係止解除ボタン61を押すと、レバー62の基端
部64がクランプフック56の立上り片65を押動し、クラン
プフック56はスプリングの弾性力に抗して、折曲爪54か
ら係止片57が離れる方向に軸部66を支点として回動す
る。そして、このクランプフック56の回動に伴い、係止
片57と折曲爪54との係止が解除すると、前記ヒンジ部25
に備えたねじりコイルばね27の弾性力により、蓋体21が
自動的に開くようになっている。
【0024】本実施例におけるクランプフック56の主要
部は、鍋4の略中心部の両脇に位置して設けられている
が、これは、鍋4の前端部より後方に位置して、鍋4の
両脇部に設けてあればよい。但し、蓋体21を器本体1に
係止し、蓋体21を鍋4の上部に押しつける力を効率よく
作用させるには、鍋4の中心部よりもむしろ前側にクラ
ンプフック56を設けたほうが好ましい。そして、蓋体21
を閉じた状態では、蓋体係止部53により蓋体21が器本体
1に係止されることにより、鍋4の上面が蓋体21の下面
に押し付けられるので、鍋4は器本体1の開口部2から
取り出せなくなるが、蓋体21が少なくとも半開き状態に
なると、鍋4の上面を押し付ける力がなくなるので、取
手部材15を持ちながら、片手で鍋4および断熱部材13を
器本体1の開口部2から出し入れできるようになる。
【0025】71は、前記底面部材3の中心部から露出し
て、器本体1の内底部に備えた鍋温度検出手段たる温度
センサである。この温度センサ71は、鍋4の温度を検出
するものであって、鍋4の収容時には、鍋4の外底面に
押圧状態で当接する。そして、鍋4を含む鍋構成部材16
を器本体1の開口部2から取り出したときに、この開口
部2から鍋収容部5の底部、すなわち、底面部材3およ
び温度センサ71の感熱部が露出するように構成される。
なお、72は底面部材3の中心部近傍に設けた温度ヒュー
ズ、73は器本体1に回動自在に取り付けたハンドルであ
る。
【0026】そして、炊飯時において、加熱基板7から
加熱コイル6に高周波電流を供給すると、加熱コイル6
から交番磁界が発生することにより、鍋4の発熱層12に
渦電流が発生し、この渦電流がジュール熱に変換される
ことで、発熱層12が発熱して鍋4の加熱が行なわれる。
この加熱コイル6による炊飯中および保温中は、温度セ
ンサ71からの温度情報に基づき、鍋4に対し所定の温度
管理を行なう構成になっており、例えば炊飯中に鍋4の
温度が 120℃になると、炊飯加熱を停止してむらしを行
ない、むらしが所定時間である15分を経過したら保温に
移行する。保温中は、鍋4を73℃に保つように加熱制御
する。また、炊飯時および保温時には、蓋ヒータ42によ
り蓋下面板24を加熱して、鍋4の上部開口部に直接対向
する蓋下面板24の結露を防止するようになっている。
【0027】以上のように、本実施例では、器本体1に
着脱可能な鍋4の一側面に、略垂直状に配設した片手で
持てる取手部材15を備えているので、器本体1への鍋4
の着脱が片手で可能になる。したがって、従来の取手付
きの鍋のように、鍋4を着脱する際に両手を使わなくて
済むので、鍋4の着脱操作が極めて容易になる。また、
特に取手部材15は略垂直状に配設されることから、例え
ば取手部材15を水平方向に配設した場合とは異なり、鍋
4を安定した状態で握持することができる。このため、
片手で鍋4を持ちながら、洗米や水量の位置合わせを簡
単に行なえると共に、しゃもじなどにより鍋4内のご飯
を簡単によそうことができる。さらに、鍋4を器本体1
に収容した状態では、取手部材15が器本体1の正面方向
から外面に露出して見えるので、蓋体21を閉じた状態で
鍋4が装着されているか否かを、取手部材15の有無によ
り直ぐに判断することができる。したがって、従来のよ
うに蓋体を開けたり、また、器本体の側面に取手がある
か否かを確認するものに比べて、器本体1内の鍋4の有
無が容易に確認でき、実用性が向上する。
【0028】つまり、器本体1に着脱可能な鍋4の一側
面に、略垂直状に配設した取手たる取手部材15を備え、
鍋4を器本体1に収容した状態で、取手部材15を器本体
1の正面方向から見える外面に露出させる開口部2を器
本体1に形成することで、器本体1に収容される鍋4の
着脱操作を容易にできる。また、鍋4を安定した状態で
握持できると共に、器本体1内の鍋4の有無が容易に確
認できる。
【0029】ところで、従来のこの種の炊飯器は、鍋の
着脱に際し、鍋は器本体の鍋収容部に垂直方向に出し入
れすることが前提となっているので、上部開口部を塞ぐ
蓋体を略全開状態、または、鍋を垂直に取り出せる状態
にまで開かないと、器本体に対し鍋を着脱できない。よ
って、キッチンファニチャーなどの台所収納庫に、この
種の炊飯器を収納して使用する場合、蓋体を開くときの
高さに制約があり、また、鍋を出し入れする際に収納庫
の天井が邪魔になるなどの不便がある。また、器本体に
鍋が入っているか否かを確認する際にも、蓋体を開ける
必要があり、同様に不便な状況にある。
【0030】こうした不便さを解消するには、本実施例
のように、器本体1の側面に形成した開口部2から、取
手部材15や鍋4の一部を露出させるようにすれば、鍋4
の着脱や鍋4の装着確認が容易にできる。しかし、鍋4
そのものを開口部2の外面に露出させると、炊飯に際し
鍋4の側面が冷えやすくなって加熱効率が低下し、炊飯
性能が悪化したり、あるいは、保温に際し鍋4の側面が
冷えて、鍋4内のご飯が温度ムラを起こす不具合を生じ
る。また、一般にジャー機能を兼用する炊飯器にあって
は、保温時間が6〜12時間と長く、保温中に露出した
鍋4の側面に誤って触れる可能性が多いため、安全面で
の対策が必要である。さらに、保温性能が悪化すること
は、加熱装置である加熱コイル6の消費電力量が極端に
多くなるという欠点を生じる。
【0031】そこで、本実施例では、このような点をも
考慮して、鍋4の側面に断熱部材13を備え、この断熱部
材13の一部を器本体1の前側に形成した開口部2より露
出させ、鍋4に断熱部材13が装着された状態で、器本体
1へ鍋4を着脱できるように構成してある。したがっ
て、蓋体21を全開しなくても、鍋4を器本体1の前側に
ある開口部2から出し入れすることができ、鍋4の着脱
が容易になると共に、蓋体21を閉じた状態でも、開口部
2から断熱部材13が見えるか否かを判断することで、器
本体1内の鍋4の有無が容易に確認できる。
【0032】また、鍋4の側面に備えた断熱部材13によ
って、鍋4の下方に位置する本体底面に備えた加熱コイ
ル6にて鍋4を加熱し、炊飯や保温を行なう場合に、鍋
4の側面からの放熱が抑制される。よって、炊飯時にお
ける加熱効率の低下や加熱ムラ、並びに、保温時におけ
る鍋4の冷えや温度ムラを防止することができ、併せ
て、加熱コイル6の消費電力量の増加も抑制できる。ま
た、保温中に誤って開口部2に手を入れても、断熱部材
13により高温部である鍋4に直接手が触れる虞れはなく
なり、安全性が向上する。さらに、鍋4の着脱性を改善
した構成でありながら、鍋4そのものが開口部2から露
出せず、外観性の向上も図れる。
【0033】また、このような構成にあっては、取手部
材15が垂直方向に配設されているか否かに拘らず、少な
くとも断熱部材13の一側面に取手部材15を設けてあれ
ば、従来のようにわざわざ両手を用いなくても、片手で
取手部材15を持って、鍋4を器本体1の開口部2から簡
単に着脱することができる。
【0034】このように、鍋4の側面に断熱部材13を備
える一方、断熱部材13の一側面に取手たる取手部材15を
備え、取手部材15および断熱部材13の一部を器本体1の
前側に形成した開口部2より露出させ、鍋4に断熱部材
13が装着された状態で、器本体1へ鍋4を着脱可能にす
ることで、器本体1への鍋4の着脱を片手でできるよう
にして、器本体1に収容される鍋4の着脱操作を容易に
することができる。また、鍋4を器本体1の前側にある
開口部2から出し入れすることで、鍋4の着脱性がさら
に容易になると共に、器本体1内の鍋4の有無を容易に
確認できる。さらに、加熱装置たる加熱コイル6によ
り、鍋4を加熱して炊飯や保温を行なった場合は、炊飯
性能や保温性能が悪化せず、また、鍋4には直接手が触
れないため、安全性も向上する。
【0035】また、本実施例では、蓋体係止解除ボタン
61を操作して蓋体21を開放すると、器本体1の側面に形
成した開口部2から取手部材15を持って、鍋4を着脱で
きる構成となっている。このため、取手部材15が垂直方
向に配設されているか否かに拘らず、少なくとも鍋4の
一側面に取手部材15を設けてあれば、蓋体21の開放時に
片手で取手部材15を持って、鍋4を器本体1の開口部2
から簡単に着脱することができる。
【0036】加えて、鍋4を器本体1から外す場合、一
方の手で蓋体係止解除ボタン61を操作して、蓋体21を開
けると同時に、別の手で取手部材15を持って、鍋4を器
本体1から簡単に取り出すことができる。このため、一
度に蓋体21の開放と鍋4の取り出しを行なえるので、鍋
4を洗うときや、炊飯準備のときに手間がかからず、し
かも、鍋4単体を簡単に別の場所に移動できて、実用性
が極めて向上する。さらに、取手部材15を持って蓋体係
止解除ボタン61を押したときに、器本体1が後ろに下が
る虞れがない。そのため、器本体1の下面に滑り防止の
脚ゴムを設ける必要がない。
【0037】つまり、器本体1と、この器本体1に収容
される一側面に取手たる取手部材15を設けた鍋4と、鍋
4の上部開口部を塞ぐ蓋体21と、この蓋体21を開放する
蓋体開放操作手段たる蓋体係止解除ボタン61とを備え、
鍋4は蓋体21の開放時に器本体1の側面に形成した開口
部2から取手部材15を持って着脱できる構成としたの
で、器本体1に収容される鍋4の着脱操作を容易にでき
る。また、蓋体21の開放と鍋4の取り出しが同時に行な
えるので、器本体1から鍋4を取り出しやすくし、実用
性を高めることが可能になる。
【0038】また、本実施例では、取手部材15の上方
に、この取手部材15を握った状態で操作可能な蓋体係止
解除ボタン61を設けているので、取手部材15を握った手
で蓋体21の開放操作を行なうことができ、鍋4を洗うと
きや、炊飯準備のときに手間がかからず、しかも、鍋4
単体を簡単に別の場所に移動することが可能になる。特
に、この場合は、片手で蓋体21を開けると同時に、鍋4
を器本体1から取り出すことができるので、直ぐに鍋4
を器本体1から簡単に外すことが可能になり、実用性が
さらに向上する。
【0039】つまり、器本体1に着脱可能な鍋4の一側
面に、器本体1の側面に形成した開口部2から露出する
垂直方向に配設した取手たる取手部材15を備え、この取
手部材15の上方に、取手部材15を握った状態で操作可能
な、鍋4の上部開口部を塞ぐ蓋体21を開放する蓋体開放
操作手段たる蓋体係止解除ボタン61を設けることによ
り、器本体1への鍋4の着脱が片手で可能になり、器本
体1に収容される鍋4の着脱操作を容易にできる。ま
た、蓋体21の開放と鍋4の取り出しが片手で同時に行な
えるので、器本体1から鍋4を取り出しやすくし、実用
性をさらに高めることが可能になる。しかも、取手部材
15が垂直方向に配設されることから、前述のように鍋4
を安定した状態で握持できる。
【0040】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、蓋体開放操作手段としては、
本実施のような蓋体係止解除ボタン61に代わり、片手で
操作できる各種スイッチを適用してもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の炊飯器は、器本
体に着脱可能な鍋の一側面に、略垂直状に配設した取手
を備え、前記鍋を器本体に収容した状態で、前記取手を
前記器本体の正面方向から見える外面に露出させる開口
部を該器本体に形成して構成され、器本体に収容される
鍋の着脱操作を容易にできる。また、鍋を安定した状態
で握持できると共に、器本体内の鍋の有無が容易に確認
できる。
【0042】また、本発明の請求項2記載の炊飯器は、
鍋の側面に断熱部材を備える一方、前記断熱部材の一側
面に取手を備え、前記取手および前記断熱部材の一部を
前記器本体の前側に形成した開口部より露出させ、前記
鍋に前記断熱部材が装着された状態で前記器本体へ前記
鍋を着脱可能にすると共に、前記鍋の下方に位置する前
記器本体の底面に備えた加熱装置にて前記鍋を加熱し、
炊飯または保温を行なうように構成したものであり、器
本体に収容される鍋の着脱操作を容易にすることができ
る。また、鍋を器本体の前側にある開口部から出し入れ
することで、鍋の着脱性がさらに容易になると共に、器
本体内の鍋の有無を容易に確認できる。さらに、加熱装
置により鍋を加熱して炊飯や保温を行なった場合、炊飯
性能や保温性能が悪化せず、また、鍋には直接手が触れ
ないため、安全性も向上する。
【0043】また、本発明の請求項3記載の炊飯器は、
器本体と、この器本体に収容される一側面に取手を設け
た鍋と、前記鍋の上部開口部を塞ぐ蓋体と、この蓋体を
開放する蓋体開放操作手段とを備え、前記鍋は前記蓋体
の開放時に前記器本体の側面に形成した開口部から前記
取手を持って着脱できる構成としたものであり、器本体
に収容される鍋の着脱操作を容易にできる。また、蓋体
の開放と鍋の取り出しが同時に行なえるので、器本体か
ら鍋を取り出しやすくし、実用性を高めることが可能に
なる。
【0044】また、本発明の請求項4記載の炊飯器は、
器本体に着脱可能な鍋の一側面に、前記器本体の側面に
形成した開口部から露出する垂直方向に配設した取手を
備え、前記取手の上方に、該取手を握った状態で操作可
能な、前記鍋の上部開口部を塞ぐ蓋体を開放する蓋体開
放操作手段を設けたものであり、器本体への鍋の着脱が
片手で可能になり、器本体に収容される鍋の着脱操作を
容易にできる。また、蓋体の開放と鍋の取り出しが片手
で同時に行なえるので、器本体から鍋を取り出しやすく
し、実用性をさらに高めることが可能になる。しかも、
取手が垂直方向に配設されることから、鍋を安定した状
態で握持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す外観の全体斜視図であ
る。
【図2】同上全体の縦断面図である。
【図3】同上外蓋を外した状態の全体平面図である。
【図4】同上要部の断面図である。
【符号の説明】
1 器本体 2 開口部 4 鍋 6 加熱コイル(加熱装置) 13 断熱部材 15 取手部材 21 蓋体 61 蓋体係止解除ボタン(蓋体開放操作手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器本体に着脱可能な鍋の一側面に、略垂
    直状に配設した取手を備え、前記鍋を器本体に収容した
    状態で、前記取手を前記器本体の正面方向から見える外
    面に露出させる開口部を該器本体に形成したことを特徴
    とする炊飯器。
  2. 【請求項2】 鍋の側面に断熱部材を備える一方、前記
    断熱部材の一側面に取手を備え、前記取手および前記断
    熱部材の一部を前記器本体の前側に形成した開口部より
    露出させ、前記鍋に前記断熱部材が装着された状態で前
    記器本体へ前記鍋を着脱可能にすると共に、前記鍋の下
    方に位置する前記器本体の底面に備えた加熱装置にて前
    記鍋を加熱し、炊飯または保温を行なうように構成した
    ことを特徴とする炊飯器。
  3. 【請求項3】 器本体と、この器本体に収容される一側
    面に取手を設けた鍋と、前記鍋の上部開口部を塞ぐ蓋体
    と、この蓋体を開放する蓋体開放操作手段とを備え、前
    記鍋は前記蓋体の開放時に前記器本体の側面に形成した
    開口部から前記取手を持って着脱できる構成としたこと
    を特徴とする炊飯器。
  4. 【請求項4】 器本体に着脱可能な鍋の一側面に、前記
    器本体の側面に形成した開口部から露出する垂直方向に
    配設した取手を備え、前記取手の上方に、該取手を握っ
    た状態で操作可能な、前記鍋の上部開口部を塞ぐ蓋体を
    開放する蓋体開放操作手段を設けたことを特徴とする炊
    飯器。
JP1636897A 1997-01-30 1997-01-30 炊飯器 Pending JPH10211094A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012225606A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Rinsodo:Kk 調理装置
JP2015221173A (ja) * 2014-05-23 2015-12-10 日立アプライアンス株式会社 炊飯器

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JP2012225606A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Rinsodo:Kk 調理装置
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