JP2019202412A - 切断工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】天井材や壁材に電気配線用の角孔を孔明け加工する際に用いられるボードカッタと称する切断工具において、従来照明具がダストボックスを通過して切断部位を照らす構成であったので、ダストボックスに粉塵等が堆積すると発光が遮られて明るさが損なわれる問題があった。本発明では、ダストボックス内に粉塵等が堆積しても明るさが損なわれないようにすることを目的とする。【解決手段】ダストボックス30よりも前側へずれた位置に照明具40を配置して、ベース2の先端に設けた切断案内部2bに対して発光がダストボックス30を通過することなく直接照射されるようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、ボードカッタとも称され、例えば天井板や壁板に照明器具や空調機器を取り付けるための角形の孔を明ける作業に用いられる切断工具に関する。
この種の切断工具は、使用者が上向きの姿勢で用いることが多いことから、切断粉を浴びないよう切断により発生した切断粉を切断部位の周辺で集塵するダストボックスを備えている。この種の切断工具に関する従来の技術が下記の特許文献に開示されている。特許文献1には、駆動側の防塵性を損なうことなく刃物の突出代を容易に変更可能とする技術が開示されているが、暗所で用いる場合の作業性が考慮されていない。この点、特許文献2には、暗所での作業を考慮して、照明具を備えた構成が開示されている。
特開2009−22593号公報 特開2009−240466号公報
しかしながら、上記特許文献2に開示された切断工具によれば、ダストボックス内を通過して照明具の光を切断部位に照射する構成であったため、ダストボックス内に粉塵が堆積し、あるいはダストボックスの壁面に粉塵が付着することによって、切断部位に照射される光量が低減して切断部位が十分な明るさで照らされなくなり、その結果作業性が低下する問題があった。本発明は、ダストボックスに粉塵が堆積し、あるいはダストボックスの壁面に粉塵が付着しても照射部位の明るさが損なわれず、これにより当該切断工具の作業性を維持できるようにすることを目的とする。
上記した課題は、以下の各発明によって解決される。第1の発明は、切断部位に当接させる当接面を有するベースと、ベースの当接面とは反対側に支持された工具本体部を有し、工具本体部は、電動モータを駆動源として、ベースの当接面から突き出させた刃具を面直方向に往復動させる刃具往復動機構と、刃具の往復動により切断部位で発生した粉塵を収容するためのダストボックスを備えた切断工具である。第1の発明では、工具本体部は、ベースの前部に設けた切断案内部を照らすための照明具を備えている。第1の発明では、この照明具をダストボックスの外部に配置して当該ダストボックスを横切ることなく切断案内部に光を直接照射可能な構成となっている。
第1の発明によれば、ダストボックスを横切ることなく、切断案内部に対して照明具から直接光が照射される。このため、ダストボックス内に粉塵が堆積し、あるいはその壁面に粉塵が付着等しても(ダストボックスの透明度が低下しても)切断案内部に対する光量が低下することがなく、切断案内部が明るく照らされる状態に維持することができ、これにより当該切断工具の作業性を維持することができる。
第2の発明は、第1の発明において、切断案内部と照明具の双方をダストボックスの前端に対して前側に配置した切断工具である。
第2の発明によれば、ダストボックスの前端よりも前方において照明具の光が切断案内部に向けて照射される。このため、ダストボックス内に粉塵が堆積し、若しくはその壁面に粉塵が付着等しても切断案内部が明るく照らされた状態に維持される。
第3の発明は、第2の発明において、使用者が把持するグリップ部を備え、このグリップ部の上部に前方へ張り出すボックス受け部を設け、ボックス受け部とベースとの間にダストボックスを装着するためのボックス装着部が設けられており、ボックス受け部の前部をダストボックスの下部よりも前方へ張り出して設け、この張り出した部位に照明具を備えた切断工具である。
第3の発明によれば、ボックス装着部に装着したダストボックスの前方において、照明具から切断案内部に光が照射される。ダストボックスを通過することなく直接切断案内部に光が照射されるので、ダストボックスに粉塵が堆積等しても切断案内部の明るさが損なわれることがなく、当該切断工具の作業性が維持される。
第4の発明は、第3の発明において、ダストボックスをボックス装着部から取り外すための取り外しボタンを備え、取り外しボタンの取り外し操作方向とダストボックスのボックス装着部からの取り外し方向を相互に逆方向に設定した切断工具である。
第4の発明によれば、取り外しボタンの取り外し操作方向とダストボックスのボックス装着部からの取り外し方向が逆方向であることから、取り外しボタンを誤って取り外し操作方向に操作した場合であってもそのままダストボックスがボックス装着部から取り外されてしまうこと(脱落)を防止することができる。
第5の発明は、第1〜第4の何れか1つの発明において、工具本体部は、切断が進行する前後方向にモータ軸を沿わせて電動モータを内装しており、工具本体部の前部側に使用者が把持するグリップ部を備え、グリップ部の先端に電動モータの電源としてのバッテリパックを取り付けるためのバッテリ取り付け部を備えた切断工具である。
第5の発明によれば、バッテリパックを電源として電動モータが起動して刃具が往復動する。使用者は、工具本体部の前部側であって切断部位に近い部位に配置されたグリップ部を把持して当該切断工具を安定した状態で移動操作することができる。しかも、比較的重量の大きなバッテリパックがグリップ部の先端に取り付けられることから、ベースの当接面を例えば天井に当接させて当該切断工具を上向き姿勢で用いる場合に、当該切断工具の重心をグリップ部付近に位置させることができ、これにより当該切断工具を安定した姿勢で楽に把持することができ、この点で当該切断工具の作業性を高め、また使用者の負担を軽減することができる。
第6の発明は、第5の発明において、工具本体部の後部側とバッテリ取り付け部との間に、グリップ部とは別に使用者が把持可能な連結アーム部を設けた切断工具である。
第6の発明によれば、工具本体部とグリップ部とバッテリ取り付け部と連結アーム部とがループ形に結合されてこれらの構造的強度が高められる。これにより当該切断工具を誤って落下等させた場合における耐衝撃性を高めることができる。使用者は一方の手でグリップ部を把持し、他方の手で連結アーム部を把持することにより当該切断工具を安定した姿勢で移動操作することができ、これにより当該切断工具の操作性及び作業性を高めることができる。
第7の発明は、第1〜第6の何れか1つの発明において、電動モータの電源としてのバッテリパックを取り付け可能であり、前記照明具は、該バッテリパックを前記電動モータと共通の電源とする切断工具である。
第7の発明によれば、照明具専用の電源を必要としない点で当該切断工具の軽量化及び構成の簡略化を図ることができる。
第8の発明は、電動モータと、電動モータを収容する工具本体部と、工具本体部に保持されるベースと、電動モータの回転を往復動に変換する往復動機構と、往復動機構に接続される刃具ホルダと、工具本体部に保持され、電動モータの前方側に配置されるダストボックスと、ベースの前端付近を照らす照明具と、を有する切断工具である。
第8の発明によれば、ボードカッタやジグソー等の往復動切断工具について、ベースの前端部に設けた切断案内部(スミ線合わせ部)及びその周辺を明るく照らして暗所等での切断作業の作業性を高めることができる。
第9の発明は、ボードカッタに取り付け可能な集塵ダクトである。
第9の発明によれば、ボードカッタに集塵ダクトを取り付けることにより、集塵機による強制集塵を行うことができる。
本実施形態に係る切断工具の全体斜視図である。本図は、前側(使用者側)右斜め上方向から見た状態を示している。 本実施形態に係る切断工具の右側面図である。 本実施形態に係る切断工具の縦断面図である。 本実施形態に係る切断工具の全体斜視図である。本図は、ダストボックスをボックス装着部から取り外し方向にずらした状態を示している。 本実施形態に係る切断工具の全体斜視図である。本図は、ダストボックスを取り外した状態を示している。 本実施形態に係る切断工具を図1中矢印(VI)方向から見た前面図である。本図は、ダストボックスを装着した状態を示している。 本実施形態に係る切断工具を図5中矢印(VII)方向から見た前面図である。本図は、ダストボックスを取り外した状態を示している。 ダストボックスの右側面図である。 ダストボックスを図8中矢印(IX)方向から見た後面図である。 第2実施形態に係るダストボックスを装着した切断工具の右側面図である。 第2実施形態に係るダストボックスの右側面図である。 第2実施形態に係るダストボックスの前面図である。本図は、集塵機接続口を左側へ傾斜させた状態を示している。 第2実施形態に係るダストボックスの前面図である。本図は、集塵機接続口を右側へ傾斜させた状態を示している。 本実施形態に係る切断工具の右側面図である。本図は、刃具にキャップを被せた状態を示している。 キャップ単体の側面図である。 図2中(XVI)-(XVI)線断面矢視図であって、キャップをキャップ収納部に収納した状態における切断工具の縦断面図である。 刃具として鋸刃を取り付けた状態の刃具ホルダの斜視図である。 刃具としてカッタを取り付けた状態の刃具ホルダの斜視図である。 刃具を取り外した状態の刃具ホルダの斜視図である。 刃具押え板の斜視図である。本図では、裏面側が見えている。 刃具押え板の斜視図である。本図では、表面側が見えている。
次に、本発明の実施形態を図1〜図21に基づいて説明する。図1及び図2に示すように本実施形態の切断工具1は、角穴カッタ、ナイフカッタ、ボード用カッタとも呼ばれるもので、切断部位(切断材W)に当接させる当接面2aを有するベース2と、ベース2の当接面2aとは反対側に支持された工具本体部10を有している。切断材Wには、例えば図2に示すように天井等の天板部が相当する。ベース2の上面が切断材Wに対する当接面2aとされている。当接面2aの全体は傷付き防止用の樹脂カバー3で被われている。樹脂カバー3は、当接面2aに対して簡単に脱着できるようになっている。
以下の説明では、当該切断工具1を用いて天井の天板部(切断材W)に例えば角形の孔明け加工する場合を想定して説明する。このため、図示するように当該切断工具1はベース2の当接面2aを上方へ向けた上向き姿勢で用いる場合を想定し、部材や構成等の上下方向についてはこの上向き姿勢を基準にして用いる。また、使用者は図1において手前側、図2において切断工具1の左側に位置しており、前後方向については使用者側(手前側)を前側とし、左右方向については使用者を基準として用いる。
ベース2の前端には、切断案内部2bが設けられている。切断案内部2bは、ベース2の前端の幅方向中央がV字形に切り込まれて設けられている。この切断案内部2bに例えばすみ線を位置合わせすることにより精確な切断作業を行うことができる。
また、ベース2の幅方向中央には、刃具5を突き出すためのスリット2cが設けられている。なお、樹脂カバー3にも同様のスリットが設けられている。ベース2のスリット2cと樹脂カバー3のスリットを経て刃具5が上方へ突き出されている。樹脂カバー3の上面には、スリットの後部から後端に至って一定深さの溝部2eが設けられている。
工具本体部10の詳細が図3に示されている。工具本体部10は、モータケース11の前部上面に一体に設けた支持台座部12を介してベース2の下面側に支持されている。ベース2の下面側に支持された、モータケース11、支持台座部12及び後述するボックス受け部25、グリップ部27、バッテリ取り付け部45、連結アーム部47は、各部を一体に有する左右半割り部を固定ねじ6で複数個所を結合してなる左右半割り構造のケースを有している。円筒形状を有するモータケース11に電動モータ13が内装されている。この電動モータ13を駆動源として刃具5が上下に往復動する。電動モータ13の回転出力は刃具往復動機構20を経て刃具5の往復動に変換される。
電動モータ13の前方で支持台座部12の内部に刃具往復動機構20が設けられている。電動モータ13のモータ軸14に駆動側のかさ歯車15が取り付けられている。駆動側のかさ歯車15は、従動側のかさ歯車16に噛み合わされている。従動側のかさ歯車16は、支持台座部12に回転可能に支持されている。従動側のかさ歯車16の片面には、その回転中心に対して一定寸法だけ偏心して駆動軸17が固定されている。
駆動軸17には、軸受け18を介して刃具ホルダ21の支持部21aが相対回転自在に支持されている。図17には、刃具ホルダ21が単独で示されている。刃具ホルダ21は、円筒形の支持部21aと、L字形に屈曲したアーム部21bと、屈曲先端側の刃具保持部21cを有している。アーム部21bの縦部には、上下に長い溝孔形状のガイド孔21dが設けられている。アーム部21bの縦部が、支持台座部12に設けたアーム規制部12aにより前後方向に一定の角度範囲で傾動動作が許容されつつ上下に変位可能に支持されている。アーム部21bのガイド孔21dには、アーム規制部12aに設けたガイド軸12bが挿通されている。ガイド孔21d内においてガイド軸12bが相対移動可能な範囲で当該刃具ホルダ21が前後に傾動可能かつ上下に変位可能に支持されている。
アーム部21bの横部の先端側に刃具保持部21cが設けられている。図3に示すようにアーム部21bの横部は前方に延びており、当該支持台座部12から前方へ突き出されている。概ねこの突き出し部分が刃具保持部21cとなっている。刃具保持部21cに刃具5が取り付けられている。刃具5は、刃具ホルダ21の刃具保持部21cと押え板22とにより強固に挟み込まれて固定されている。刃具ホルダ21には、二種類の刃具5を取り付けることができる。この点については、後述する。
モータケース11の前部下面側には、ボックス受け部25が設けられている。ボックス受け部25は、モータケース11の前部下面から前方斜め下方へ向けて張り出す状態に設けられている。ボックス受け部25とベース2の前部側との間に、ボックス装着部26が設けられている。ボックス装着部26には、ダストボックス30が装着されている。ダストボックス30はボックス装着部26から取り外すことができる。図8及び図9に、取り外したダストボックス30が単体で示されている。ダストボックス30は、刃具5による切断加工により発生する粉塵(切断粉)を集塵する機能を有するもので、透明樹脂を素材として上方開放の箱体形状に成形されている。ダストボックス30は、3本の固定ねじ7で左右半割り部を相互に結合した左右半割り構造を有している。図9に示すようにダストボックス30の後面上部には、上部開口から下方へ矩形に切り込み形成された切り欠き部30aが設けられている。図3に示すようにこの切り欠き部30aを経て後述する装着ばね35が当該ダストボックス30内に進入される。
ダストボックス30は、ボックス装着部26に装着された状態では、支持台座部12に沿って配置される。このため、図3に示すように装着状態のダストボックス30内に、刃具ホルダ21の刃具保持部21cが突き出され、従って刃具5の下部側が収容された状態となる。切断加工により発生した粉塵はスリット2cを経てダストボックス30内に集塵される。集塵された粉塵はダストボックス30内の底部に堆積する。ダストボックス30をボックス装着部26から取り外せば、堆積した粉塵を簡単に排出することができる。
図9に示すようにダストボックス30の後面下部側には、矩形の開口を有する凹部30bが設けられている。この凹部30b内にロック爪31が設けられている。ロック爪31は傾動支軸部31aを介して前後に傾動可能に支持されている。図9に示すように傾動支軸部31aには捩りばね33が装着されている。この捩りばね33によって、ロック爪31はその後部側(爪部31b)を後方(ロック側)へ変位させる方向(図8において反時計回り方向)に付勢されている。ロック爪31の上部には、取り外しボタン32が一体に設けられている。取り外しボタン32は、当該ダストボックス30の左右両側から操作することができる。この取り外しボタン32を捩りばね33の付勢力に抗して後方へ押し操作すると、ロック爪31が傾動支軸部31aを中心にして図8において時計回り方向に傾動することにより爪部31bが前側(アンロック側)へ変位される。
ロック爪31に対向して、ボックス受け部25の前面には、係合凹部34が設けられている。ボックス装着部26にダストボックス30を嵌め込むと、ロック爪31の爪部31bが係合凹部34に進入してその上部に係合される。ロック爪31のロック操作は、ダストボックス30の嵌め込み操作力により自動的になされる。爪部31bの係合凹部34に対する係合状態(ロック状態)は捩りばね33の付勢力により保持される。
このロック状態において、使用者が取り外しボタン32を指先で後方(アンロック側)へ押し操作することにより、ダストボックス30をボックス装着部26から取り外すことができる。捩りばね33に抗して取り外しボタン32を後方へ押し操作すると、ロック爪31が傾動支軸部31aを中心にして時計回り方向(アンロック側)に傾動し、これにより爪部31bが前方へ変位して係合凹部34の上部から外れる。取り外しボタン32を後方へ押し操作した状態を保持しつつ、当該ダストボックス30を前方へ変位させることによりボックス装着部26から取り外すことができる。このように、取り外しボタン32のアンロック操作方向(後方)と、当該ダストボックス30の取り外し方向(前方)が相互に逆方向となっていることにより、誤って取り外しボタン32をアンロック方向に操作しても、あるいは取り外しボタン32が周囲の他部位に干渉等しても、ダストボックス30がそのまま取り外されてしまうことがない。ダストボックス30の不用意な脱落が防止されている点で、当該切断工具1の操作性若しくは使い勝手が高められている。
ダストボックス30の上部(開口側)には左右一対の突起部37cが設けられている。この左右の突起部37cが、ベース2の前部下面側に設けたL字形の係合部2fに前側から挿入されて係合されることにより、当該ダストボックス30の主として上部側がベース2に対して保持される。また、図3〜図5に示すように支持台座部12の前面上部には、装着ばね35が設けられている。前記したようにこの装着ばね35は、ダストボックス30の後面に設けた切り欠き部30aを経て当該ダストボックス30内に進入している。この装着ばね35の付勢力によって、ダストボックス30の主として上部側が装着位置に保持され、これにより当該ダストボックス30がボックス装着部26への装着状態に保持される。また、装着ばね35によって、ダストボックス30のがたつき及び脱落が防止される。
ボックス受け部25の先端上面には、照明具40が配置されている。照明具40はLED(発光ダイオード)を透明レンズ40aで覆ったもので、ダストボックス30の前面よりも前側へ張り出した位置に配置されている。この照明具40により、上方の切断案内部2bが明るく照らされる。この照明具40は、ダストボックス30の前面よりも前側へ張り出した位置に配置されている結果、図2に示すようにダストボックス30は、照明具40と切断案内部2bとを結ぶ線Lよりも後側の領域に装着されている。このことから、ベース前端の切断案内部2bに向けて発せられた照明具40の照射光がダストボックス30によって遮られることなく、直接切断案内部2bに照射される。これにより、ダストボックス30内に粉塵等が多く堆積する状態であっても、切断案内部2bは常時照明具40によって明るく照らされ、これにより暗所等での切断作業の便宜が図られるようになっている。
ボックス受け部25の下面側からグリップ部27が下方へ延びる状態に設けられている。グリップ部27は、作業時及び持ち運び時に使用者が片手で把持する部分で、その上部後面には、把持した手の指先で引き操作するトリガ形式のスイッチレバー28が設けられている。スイッチレバー28を引き操作するとその前方に内装したスイッチ本体29がオンし、これにより電動モータ13が起動する。前記したように電動モータ13が起動すると刃具5が前後に傾動しつつ上下に往復動する。
ボックス受け部25の側部には、ロックオフボタン36が設けられている。このロックオフボタン36を一方向へ押し込み操作すると、スイッチレバー28のロックオフ状態が解除されて引き操作可能な状態となる。ロックオフボタン36を逆方向へ押し込み操作すると、スイッチレバー28が引き操作できないロックオフ状態とすることができる。このロックオフ状態では、スイッチレバー28の不用意な引き操作が禁止されて、当該切断工具1の誤作動が防止される。
グリップ部27の表面には、エラストマ樹脂を素材とする滑り止め部27aが被覆されている。滑り止め部27aに手が当てられることにより作業時の滑り止めがなされることから、精確な切断作業を迅速に行うことができ、ひいては当該切断工具1の作業性が高められている。
グリップ部27の先端(下部)にバッテリ取り付け部45が設けられている。バッテリ取り付け部45は概ね平板形状を有して、概ねグリップ部27から後方へ大きく張り出す状態に設けられている。バッテリ取り付け部45は、その下面側にバッテリパック50を取り付けるための台座部として機能する。詳細な説明は省略するが、バッテリ取り付け部45の下面側には左右一対のレール受け部が設けられている。この左右一対のレール受け部に、バッテリパック50の上面に設けた左右一対のレール部が係合されることにより、当該バッテリパック50がバッテリ取り付け部45の下面側に取り付けられる。バッテリパック50は、バッテリ取り付け部45に対して前方へスライドさせて取り付けることができ、後方へスライドさせることによりバッテリ取り付け部45から取り外すことができる。図3において符号50aを付して示したロック爪部を下方へ押し下げ操作すれば、バッテリパック50を後方へスライドさせて取り外すことができる。
図では見えていないが、バッテリ取り付け部45の下面側であって、左右一対のレール受け部の間に、正負のターミナル板が配置されている。バッテリパック50の上面であって左右一対のレール部の間には、このターミナル板が電気的に接続される正負の端子部が設けられている。バッテリパック50は、バッテリ取り付け部45から取り外して、別途用意した充電器で充電することにより繰り返し使用することができる。バッテリパック50は、例えば出力電圧14.4Vのリチウムイオンバッテリで、他の電動工具にも流用可能な汎用性の高いバッテリを利用することができる。
バッテリ取り付け部45の上面には、照明具40を点灯、消灯するための照明スイッチ46が設けられている。図3に示すように照明スイッチ46は、バッテリ取り付け部45の上面に沿って配置されてシート状のスイッチパネル46aと、スイッチパネル46aの下面側に収容したスイッチ本体46bを備えている。スイッチパネル46aを指先で押し操作すると、スイッチ本体46bがオンして照明具40が点灯する。点灯状態で再度スイッチパネル46aを押し操作するとスイッチ本体46bがオフして照明具40が消灯する。照明具40は、バッテリパック50を電源として点灯する。
バッテリ取り付け部45の後部には、ストラップ49が設けられている。ストラップ49を利用することにより作業時及び持ち運び時に当該切断工具1を誤って落下させてしまうミスを防止できる。また、図6,7に示すように、バッテリ取り付け部45の左側部には、U字形のフック41が取り付けられている。このフック41を使用者の腰ベルトに引き掛けて持ち運ぶことができ、また棚や脚立に引き掛けておくことにより当該切断工具1を安全に保管しておくことができる。
バッテリ取り付け部45の張り出し先端側(後部側)と、工具本体部10の後部は、連結アーム部47により相互に連結されている。この連結アーム部47により、工具本体部10とグリップ部27とバッテリ取り付け部45がループ形に結合されている。これにより、例えば当該切断工具1の落下時等における工具本体部10やバッテリ取り付け部45の構造的強度が確保されており、ひいては当該切断工具1の耐久性が高められている。
連結アーム部47は、グリップ部27の後方に適度な隙間をおいて、概ね平行に配置されている。このため、使用者はこの連結アーム部47をサブグリップ部として把持することができる。一方の手でグリップ部27を把持し、他方の手で連結アーム部47を把持することにより当該切断工具1をより安定した姿勢で保持することができ、これにより精確な切断作業を迅速かつ楽に行うことができる。
図10には、集塵ダクト付きのダストボックスを取り付けた切断工具1が示されている。本実施形態の切断工具1には、ダストボックス30に代えて、集塵ダクト37aを備えたダストボックス37を取り付けることができる。図10及び図11に示すようにこのダストボックス37は、前記例示したダストボックス30の下側前角部を矩形に凹ませた形状を有している。この矩形凹部37bに集塵ダクト37aが支持されている。矩形凹部37bの後方に、前記例示したロック爪31が設けられている。
集塵ダクト37aには、図示省略した集塵機を接続することができる。ダストボックス37内に集塵した粉塵を集塵機により強制的に集塵することにより、当該ダストボックス37内の粉塵の堆積を回避することができ、これにより効率のよい集塵を長時間にわたって実現することができる。前記例示したダストボックス30を備える切断工具1を有する使用者が、別途集塵ダクト37a付きのダストボックス37を入手して、ダストボックス30に代えてボックス装着部26に装着することにより当該切断工具1を集塵機に接続して用いることができる。このことから、集塵ダクト37a付きのダストボックス37を、集塵機接続用のアタッチメント(集塵ダクト)として利用することができる。
図12及び図13に示すように集塵ダクト37aは山形に屈曲しており、左方又は右方に首振り可能に支持されている。集塵ダクト37aを左方又は右方に傾けることにより、照明具40による切断案内部2bの照明が阻害されないようになっている。
次に、前記したように刃具ホルダ21には、刃先の形態が異なる二種類の刃具5を交換して取り付けることができる。図5に示すようにボックス装着部26からダストボックス30を取り外すことにより、刃具ホルダ21が露出される。この露出状態で、固定ねじ23を緩めることにより、刃具5を交換することができる。図17及び図18に、刃具ホルダ21の詳細が示されている。刃具5は、刃具ホルダ21の刃具保持部21cと押え板22と間に挟み込まれて固定されている。押え板22は、2本の固定ねじ23により刃具保持部21cに結合されている。図17は、刃具5の一例としてA種刃具5Aを取り付けた状態を示している。図18は、刃具5の刃先の形態がA種刃具5Aとは異なるB種刃具5Bを取り付けた状態を示している。
A種刃具5Aには、帯板形状を有し、その両側部と先端部に沿って多数の歯を有する鋸刃を利用することができる。このA種刃具5Aは、主として石膏ボード用で、その先端角部の片側は円弧形に丸み(丸角部5b)が持たせられている。この丸角部5bは、切断材Wに対して最初の切り込みを行う際に用いられる。A種刃具5Aには、その長手方向に沿って長い溝孔5aが設けられている。B種刃具5Bには、事務用品としても広く市販されている薄板刃で、一定間隔で折れ目を設けた折る刃式のカッタ刃であって、商品名オルファカッター(オルファ株式会社製)のカッタ刃を用いることができる。B種刃具5Bは、例えばダンボール板の孔明け加工や切断加工に用いられる。A種刃具5AとB種刃具5Bは、同じ幅寸法を有している。
図19に示すように刃具ホルダ21の刃具保持部21cには、刃具5を位置決めするための凹部21gが設けられている。凹部21gは、A種刃具5A及びB種刃具5Bをともに嵌め込み可能な幅で形成されている。凹部21gの幅方向中央には、溝孔形状の逃がし孔21fが設けられている。凹部21gの両側に、固定ねじ23を締め込むためのねじ孔21eが設けられている。図20に押え板22の表面(A面22A)側が示され、図21に押え板22の裏面(B面22B)側が示されている。押え板22の両側部には、固定ねじ23を挿通するための挿通孔22aが設けられている。押え板22のA面22A側において両挿通孔22a間に、A種刃具5Aを位置決めするためのA種突起22bが設けられている。このA種突起22bは、A種刃具5Aの溝孔5aに挿入可能な幅で、その長手方向に一定の長さで形成されている。
図21に示すように、押え板22のB面22B側には、B種刃具5Bを位置決めするためのB種突起22cが設けられている。B種突起22cは、両挿通孔22a間から下側へずれた位置に設けられている。このB種突起22cに、取り付けたB種刃具5Bの下端部が当接されて、その下動端位置が規制される。
図17に示すように刃具ホルダ21にA種刃具5Aを取り付ける場合には、押え板22のA面22A側が利用される。これに対して、図18に示すように刃具ホルダ21にB種刃具5Bを取り付ける場合には、押え板22は表裏反転してそのB面22B側が利用される。刃具5としてA種刃具5Aを利用する場合には、図17に示すように刃具保持部21cの凹部21g内にA種刃具5Aを嵌め込んだ状態で、押え板22をA面22A側をA種刃具5Aに向けて2本の固定ねじ23で刃具保持部21cに結合する。これにより、押え板22のA種突起22bがA種刃具5Aの溝孔5a内に進入する。A種突起22bの先端側は、凹部21gの底部に当接することなく逃がし孔21f内に逃がされる。これによりA種刃具5Aは、凹部21gの底面と押え板22のA面22Aとの間に強固に挟みこまれて固定される。また、A種刃具5Aは、溝孔5a内にA種突起22bが挿入されていることによりその幅方向へのがたつき(変位)が規制されるとともに、その往復動方向(主として上方向)へ抜け止めがなされている。図1〜図3に示すようにA種刃具5Aは、その丸角部5bを前側(使用者側)にした向きで利用されるが、その前後方向を反転して凹部21g内に嵌め込むことにより、丸角部5bを後側にした向きで使用することもできる。
図18に示すように刃具5としてB種刃具5Bを利用する場合には、刃具保持部21cの凹部21g内にB種刃具5Bを嵌め込んだ状態で、押え板22をB面22B側をB種刃具5Bに向けて2本の固定ねじ23で刃具保持部21cに結合する。これにより、B種刃具5Bは、凹部21g内の底面と押え板22との間に挟み込まれて固定される。B種刃具5Bは、凹部21g内に嵌め込まれていることによりその幅方向へのがたつき(変位)が規制される。また、この際に、押え板22のB種突起22cにB種刃具5Bの下端部を当接させておくことにより、B種刃具5Bの下方への位置ずれが規制された状態となる。
このように、本実施形態の切断工具1が備える刃具ホルダ21は、A種刃具5AとB種刃具5Bの二種類の刃具5を作業内容に合わせて交換することができる。A種刃具5Aを用いることにより、例えば石工ボード等の建築材等に対する角形の孔明け加工や切断加工を迅速に行うことができる。B種刃具5Bを用いることにより、壁紙やダンボール板等に対してきれいな切り口で角形の孔明け加工や切断加工を行うことができる。
A種刃具5Aの場合、固定ねじ23を締め付けて刃具保持部21cに固定する際に、凹部21gに対する長手方向の位置を調整することにより、ベース2の上面側への突き出し寸法を調整することができ、これにより切断材Wに対する切り込み深さを調整することができる。
本実施形態の切断工具1は、刃具5のキャップ48を備えている。刃具5の上部側は、ベース2の幅方向中央に設けたスリット2cを経て上方へ突き出されている。この突き出し部分が天井材や壁材等の切断材Wに対して切り込まれる。切断工具1の持ち運び時、保管時等の非使用時には、図14に示すように刃具5のベース2の当接面2aから突き出した部分にキャップ48を被せておくことができる。刃具5の突き出し部分にキャップ48を被せておくことにより、当該切断工具1の非使用時において刃具5の突き出し部分に手が直接触れる等の心配がなくなり、この点で当該切断工具1の保管時における取り扱い性をよくすることができる。
キャップ48は、樹脂成形品で、下方に開口する薄形ケース形状を有している。キャップ48の下側開口には左右2つずつで合計4つの係合脚部48aが下方へ突き出す状態で一体に設けられている。また、キャップ48の下側開口の左右側部には、それぞれ側方へ張り出すストッパ部48bが設けられている。一方、ベース2のスリット2cの前部であって刃具5の左右側部には、当該スリット2cを幅広に拡幅する合計4つの係合部2dが設けられている。各係合部2dに、係合脚部48aを差し込んで弾性的に係合させることにより当該キャップ48がベース2に取り付けられる。係合脚部48aの差し込み深さは、左右のストッパ部48bがベース2の上面(樹脂カバー3の上面)に当接されることにより規制されている。また、左右のストッパ部48bがベース2の上面に当接されることにより、当該キャップ48を安定した姿勢で取り付けておくことができる。取り付けたキャップ48の左右側部を指先で挟んで押せば、各係合脚部48aの係合部2dに対する係合を外して当該キャップ48を上側へ取り外すことができる。
キャップ48は、支持台座部12の後部に収納保持しておくことができる。図14及び図16に示すように支持台座部12の右側後部には、保持アーム12cが後方へ突き出す状態に設けられている。キャップ48は、その下側開口から内周側に保持アーム12cを差し込んで収納保持されている。キャップ48の前部及び後部には、保持アーム12cの両側を支持する台座部12dを逃がす(進入させる)ためのスリット48cが設けられている。内周側に保持アーム12cを弾性的に差し込み、スリット48c内に台座部12dを弾性的に進入させることにより、当該キャップ48が振動等により不用意に脱落しない状態で支持台座部12の右側後部に収納保持される。
以上のように構成した本実施形態の切断工具1によれば、ダストボックス30は、照明具40と切断案内部2bとを結ぶ線Lよりも後側の領域に配置されている。このため、照明具40の発光がダストボックス30に遮光されることがなくベース2の切断案内部2bに直接照射されて明るく照らされるようになっている。このことから、ダストボックス30内に粉塵等が堆積し、若しくはその壁面に粉塵等が付着してその透明度が低下しても、従来のように明るさが低下してしまうことがなく、常時切断案内部2bを明るく照らして暗所等での作業性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、ダストボックス30が、当該ダストボックス30の前面よりも前方へ張り出すベース2とボックス受け部25との間に取り付けられる構成となっている。このため、当該切断工具1の落下時等において、ダストボックス30が直接床面等に衝突することがなく、この点で当該ダストボックス30の損傷を防止若しくは低減することができ、かつその不用意な脱落を未然に防止することができる。
さらに、本実施形態の切断工具1によれば、ダストボックス30を取り外すための取り外しボタン32の取り外し操作方向とダストボックス30のボックス装着部26からの取り外し方向が相互に逆方向に設定されている。このため、使用者が誤って取り外しボタン32を取り外し操作方向に操作した場合であっても、あるいは取り外しボタン32に他部材等が干渉等して取り外し方向に誤って操作されてしまった場合等であっても、ボックス受け部26からダストボックス30が不用意に脱落(取り外し)することを防止できる。
また、本実施形態の切断工具1によれば、工具本体部10は、切断が進行する前後方向にモータ軸14を沿わせて電動モータ13を内装し、工具本体部10の前部側に使用者が把持するグリップ部27を備え、グリップ部27の先端に電動モータ13の電源としてのバッテリパック50を取り付けるためのバッテリ取り付け部45を備えた構成となっている。このように、比較的重量の大きなバッテリパック50がグリップ部27の先端に取り付けられることから、ベース2の当接面2aを例えば天井に当接させて当該切断工具1を上向き姿勢で用いる場合に、当該切断工具1の重心位置をグリップ部27付近に位置させることが容易になる。使用者が把持するグリップ部27に当該切断工具1の重心位置を設定することにより、使用者は切断工具1をより小さな操作力で楽に取り扱うことができ、この点で当該切断工具1の作業性を高め、また使用者の負担を軽減することができる。
本実施形態の切断工具1は、工具本体部10の後部とバッテリ取り付け部45の後部を相互に連結する連結アーム部47を備えている。連結アーム部47によれば、工具本体部10とグリップ部27とバッテリ取り付け部45がループ形に結合されることから、当該切断工具1の構造的強度が高められて、例えば誤って落下等させた場合における耐衝撃性を高めることができる。
また、連結アーム部47は、補助グリップ部として機能する。使用者は一方の手でグリップ部27を把持し、他方の手で連結アーム部47を把持することにより当該切断工具1を安定した姿勢で楽に移動操作することができ、これにより当該切断工具1の操作性及び作業性を高めることができる。
さらに、例示した切断工具1によれば、バッテリパック50が電動モータ13と照明具40の双方の電源として機能する。このため、個別に電源を備える構成に比して当該切断工具1の軽量化及び構成の簡略化を図ることができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、ダストボックス30の下方に張り出すボックス受け部25に照明具40を配置して、ダストボックス30の下方から切断案内部2bを照らす構成を例示したが、ダストボックス30の側方に張り出す部位を新たに設けて、当該部位に照明具を配置して同じく切断案内部2bを照らす構成としてもよい。この場合、ダストボックス30の左右両側若しくは片側に照明具を配置する構成とすることができる。
また、取り外しボタン32の操作方向をダストボックス30の取り外し方向(前方)に対してほぼ逆方向(後方)とする構成を例示したが、下方向若しくは上方向としてもよい。
刃具ホルダ21は、刃具保持部21cに対して押え板22を2本の固定ねじ23で結合して両者間に刃具5を挟み込んで取り付ける構成を例示したが、ワンタッチで取り付け、取り外しする形態の刃具ホルダに変更することができる。
本発明に係る切断工具1は、ベース2の当接面2aを上方へ向けた上向き姿勢に限らず、横方向へ向けた横向き姿勢、下方へ向けた下向き姿勢で用いることができる。また、木材や石膏ボードに限らず樹脂板、厚紙、ダンボール板等の孔明け加工、切断加工に用いることができる。孔明け加工は、角孔、丸孔等その他形状の孔明け加工に用いることができる。また、連結アーム部47は省略してもよい。
W…切断材(切断部位)
1…切断工具(ボードカッタ)
2…ベース
2a…当接面、2b…切断案内部、2c…スリット、2d…係合部、2e…溝部
2f…係合部
3…樹脂カバー
5…刃具、5A…A種刃具(鋸刃)、5B…B種刃具(カッタ)
5a…溝孔、5b…丸角部
6…固定ねじ
7…固定ねじ
10…工具本体部
11…モータケース
12…支持台座部
12a…アーム規制部、12b…ガイド軸、12c…保持アーム、12d…台座部
13…電動モータ
14…モータ軸
15…かさ歯車(駆動側)
16…かさ歯車(従動側)
17…駆動軸
18…軸受け
20…刃具往復動機構
21…刃具ホルダ
21a…支持部、21b…アーム部、21c…刃具保持部、21d…ガイド孔
21e…ねじ孔、21f…逃がし孔、21g…凹部
22…押え板
22A…A面、22B…B面
22a…挿通孔、22b…A種突起、22c…B種突起
23…固定ねじ
25…ボックス受け部
26…ボックス装着部
27…グリップ部、27a…滑り止め部(エラストマ樹脂)
28…スイッチレバー
29…スイッチ本体
30…ダストボックス
31…ロック爪
31a…傾動支軸部、31b…爪部
32…取り外しボタン
33…捩りばね
34…係合凹部
35…装着ばね
36…ロックオフボタン
37…ダストボックス
37a…集塵ダクト、37b…矩形凹部、37c…突起部
40…照明具、40a…透明レンズ
L…照明具40と切断案内部2bとを結ぶ線
41…フック
45…バッテリ取り付け部
46…照明スイッチ
47…連結アーム部
48…キャップ
48a…係合脚部、48b…ストッパ部、48c…スリット
49…ストラップ
50…バッテリパック、50a…ロック爪部

Claims (7)

  1. 切断部位に当接させる当接面を有するベースと、該ベースの前記当接面とは反対側に支持された工具本体部を有し、該工具本体部は、電動モータを駆動源として、前記ベースの当接面から突き出させた刃具を面直方向に往復動させる刃具往復動機構と、前記刃具の往復動により前記切断部位で発生した粉塵を収容するためのダストボックスを備えた切断工具であって、
    前記工具本体部は、前記ベースの前部に設けた切断案内部を照らすための照明具を備えており、該照明具を前記ダストボックスの外部に配置して当該ダストボックスを横切ることなく前記切断案内部に光を直接照射可能な構成とした切断工具。
  2. 請求項1記載の切断工具であって、前記切断案内部と前記照明具の双方を前記ダストボックスの前端に対して前側に配置した切断工具。
  3. 請求項2記載の切断工具であって、使用者が把持するグリップ部を備え、該グリップ部の上部に前方へ張り出すボックス受け部を設け、該ボックス受け部と前記ベースとの間に前記ダストボックスを装着するためのボックス装着部が設けられており、前記ボックス受け部の前部を前記ダストボックスの下部よりも前方に張り出して設け、該張り出した部位に前記照明具を備えた切断工具。
  4. 請求項3記載の切断工具であって、前記ダストボックスを前記ボックス装着部から取り外すための取り外しボタンを備え、該取り外しボタンの取り外し操作方向と前記ダストボックスの前記ボックス装着部からの取り外し方向を相互に逆方向に設定した切断工具。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した切断工具であって、前記工具本体部は、切断が進行する前後方向にモータ軸を沿わせて前記電動モータを内装しており、該工具本体部の前部側に使用者が把持するグリップ部を備え、該グリップ部の先端に前記電動モータの電源としてのバッテリパックを取り付けるためのバッテリ取り付け部を備えた切断工具。
  6. 請求項5記載の切断工具であって、前記工具本体部の後部側と前記バッテリ取り付け部との間に、前記グリップ部とは別に使用者が把持可能な連結アーム部を設けた切断工具。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載した切断工具であって、前記電動モータの電源としてのバッテリパックを取り付け可能であり、前記照明具は、該バッテリパックを前記電動モータと共通の電源とする切断工具。
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