JP7360341B2 - 携帯用切断機 - Google Patents

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Description

本開示は、携帯用切断機に関する。携帯用切断機には、例えば主として木材の切断加工に用いられる携帯マルノコ、あるいは主として石材の研削加工に用いられるカッタ等が含まれる。
携帯用切断機には、切断加工により発生する切断粉の周囲への飛散を防止するための工夫が様々なされている。特許文献1、2には、切断粉集塵用のダストボックスを摘みねじにより着脱可能に備えた携帯用切断機が開示されている。特許文献3には、スライドレバーの操作によりダストボックスを着脱可能に備えたチップソーカッタが開示されている。
特開2018-94853号公報 特開2017-35820号公報 特開2007-196310号公報
前者のダストボックスの取り付け構造によれば、ダストボックスを着脱するためには摘みねじを例えば6~7回程度締め付け方向に回転操作し、あるいはねじが完全に外れるまで緩め方向に回転操作する必要があった。この点で着脱操作が面倒であった。後者のダストボックスの取り付け構造によれば、スライドレバーをばね付勢力により取り付け位置に保持する構成であった。このため、切断粉等の噛み込みによりスライドレバーの動作が固くなって操作性が損なわれる問題があった。従って、ダストボックスの着脱のための操作性をより高める必要がある。
本開示の1つの特徴によると、携帯用切断機は、電動モータを収容する切断機本体を有する。刃具は、電動モータにより回転する。被切断材の切断の際に刃具によって発生する切断粉がダストボックスに集塵される。ダストボックスは結合機構により切断機本体に結合される。結合機構は、軸保持部と、結合軸と、軸力発生部を有する。軸保持部は、ダストボックスと切断機本体の何れか1つに設けられる。結合軸は、引き掛け部を備え、かつ軸保持部に径方向に係合する。軸力発生部により結合軸に軸力を発生させて引き掛け部によってダストボックスを切断機本体に押し付ける。結合軸の軸力を開放した際に結合軸を軸保持部に対して結合軸に交差する方向に外すことでダストボックスを切断機本体から取り外すことができる。
従って、軸力発生部の軸力を開放する(緩める)ことで、結合軸を結合軸の軸線に交差する方向に変位させて引き掛け部が軸保持部から離脱される。これにより引き掛け部によるダストボックスの切断機本体に対する押し付け状態が解除されてダストボックスを取り外すことができる。このため、従来摘みねじを複数回回転操作してねじの螺合を外す構成に比してより少ない操作量(軸力の緩め操作)で迅速かつ楽にダストボックスを取り外すことができる。また、従来のスライドレバーのような切断粉等の噛み込みがなく、スムーズな操作性を維持できる。
軸力発生部による軸力の発生、開放のための操作は、結合軸の軸回りの操作部の回転操作とする他、結合軸の軸線方向に直交する軸線回りのレバーの回動操作を適用することができる。
本開示の他の特徴によると、結合軸の引き掛け部とは反対側の他端部に操作部を有する。操作部を結合軸の軸回りに回転操作して結合軸の軸力が開放される。これにより、結合軸の操作性が良くなる。例えば操作部の回転操作によりなされるねじの螺合により軸力発生部を操作する構成とすることができる。若しくは、操作部の回転操作により軸線回りのカム部の変位により軸力発生部を操作する構成とすることができる。
本開示の他の特徴によると、操作部は、円板形の基台部と、基台部から相互に反対方向で放射方向に延びる2つの指掛け部を有する。軸力発生部は、操作部の回転操作によりなされる雄ねじ部と雌ねじ部との螺合により構成される。従って、簡易且つ安価な構成により、軸力の発生、開放が確実になされる軸力発生部とすることができる。操作部の指掛け部に指を引き掛けて回転操作することで軸力の発生、開放がなされる。これにより、特別な工具を用いることなく軸力発生部を迅速かつ容易に操作することができる。
本開示の他の特徴によると、結合軸は、操作部と雄ねじ部を有する第1軸部と、雌ねじ部と引き掛け部を有する第2軸部を有する。従って、第1軸部の雄ねじ部と第2軸部の雌ねじ部が螺合して軸力発生部が構成される。操作部を回転操作して第1軸部を軸回りに回転させることで、軸力を変化させることができる。
本開示の他の特徴によると、引き掛け部を有する第2軸部がダストボックスに対して回転不能に係合される。従って、操作部を有する第1軸部がダストボックスに回転可能に支持される。操作部を介して第1軸部が回転操作されることで、雄ねじ部と雌ねじ部の螺合位置が変化する。第1軸部の雄ねじ部と第2軸部の雌ねじ部の螺合位置が変化することで結合軸の軸力が変化する。
本開示の他の特徴によると、第2軸部は六角軸部を介してダストボックスに回転不能に係合される。六角軸部の軸方向の一部に引き掛け部よりも小径の係合軸部を設ける。係合軸部を軸保持部に進入させて引き掛け部が軸保持部に引き掛けられる。簡易且つ安価な構成により、引き掛け部が回転しない状態で軸保持部に引き掛けられる。
本開示の他の特徴によると、結合軸の結合軸に交差する方向への変位により引き掛け部の軸保持部に対する引き掛け状態が解除される。結合軸の結合軸に交差する方向への変位は、変位規制突部により結合軸の軸力の緩みが設定より大きい場合にのみ許容される。
操作部を介して第1軸部が回転操作されることで、結合軸の軸力が緩められる。例えば回転操作に依らず振動等により操作部が回転して軸力の緩みが発生することが想定される。この場合であっても、軸力の緩みが設定より小さい場合には、結合軸の結合軸に交差する方向への変位が変位規制突部で規制される。これにより、結合軸の軸保持部からの離脱が規制されて、ダストボックスの不用意な取り外しが防止される。使用者の操作により軸力の緩みが設定より大きくなったことを条件に、結合軸が結合軸に交差する方向に変位可能となる。従って、結合軸を軸保持部から離脱させてダストボックスを取り外すことができる。
本開示の他の特徴によると、軸保持部が切断機本体に形成される。従って、結合軸の引き掛け部が切断機本体側の軸保持部に引き掛けられて、ダストボックスが切断機本体に押し付けられる。軸保持部はダストボックス側に形成することもできる。
本開示の他の特徴によると、結合軸がダストボックスに離脱不能に支持される。従って、結合軸の紛失が防止され、ダストボックスの取り付け時に別途用意する必要がなく、ダストボックス脱着の作業性を高めることができる。
本開示の他の特徴によると、携帯用切断機は、電動モータを収容する切断機本体と、刃具と、ダストボックスと、結合機構を有する。電動モータにより刃具が回転する。被切断材の切断の際に刃具によって発生する切断粉がダストボックスに集塵される。結合機構によってダストボックスが切断機本体に結合される。結合機構は、結合軸と、引き掛け部と、軸保持部と、変位規制突部を有する。
結合軸の軸方向への変位により引き掛け部が軸保持部に引き掛けられて、ダストボックスが切断機本体に結合される。結合軸は結合軸に交差する方向に変位させることで、軸保持部から離脱される。これにより、引き掛け部の押し付けが解除されて、ダストボックスを切断機本体から取り外すことができる。このため、従来摘みねじを複数回回転操作してねじの螺合を外す構成に比して、より少ない操作量で迅速かつ楽にダストボックスを取り外すことができる。
振動等により結合軸の軸方向の変位が発生した場合であっても、変位量が設定よりも小さいガタツキ(緩み)程度である場合が想定される。この場合には、結合軸の結合軸に交差する方向への変位が変位規制突部により規制される。従って、ダストボックスの不用意な取り外しが防止される。使用者の操作により結合軸の軸方向への変位が設定よりも大きくなったことを条件に、結合軸を軸保持部から離脱させてダストボックスを取り外すことができる。
本開示の他の特徴によると、結合軸に交差する方向を、結合軸に直交する径方向とすることができる。結合軸を軸線に直交する径方向に変位させることで、結合軸を効率良く軸保持部から離脱させることができる。
携帯用切断機の右側面図である。 図1のII矢視図であって、携帯用切断機の平面図である。 図1のIII矢視図であって、携帯用切断機の前面図である。 図1のIV矢視図であって、携帯用切断機の後面図である。 図3のV矢視図であって、携帯用切断機の左側面図である。 ダストボックスを取り外した状態の携帯用切断機の右側面図である。 ダストボックスの分割斜視図である。本図は後方斜め右側から見た状態を示している。 ダストボックスの分割斜視図である。本図は後方斜め左側から見た状態を示している。 固定カバーを図8中矢印IX方向から見た左側面図である。 ダストボックスの斜視図である。 ダストボックスを図10中矢印XI方向か見た右側面図である。 ダストボックスを図10中矢印XII方向か見た左側面図である。 図1中VIII-VIII線断面図であって、結合機構の縦断面図である。 図13中XIV部拡大図であって、結合機構の拡大図である。 軸保持部に対する第2軸部の離脱状態を示す図である。
次に、添付した図面を用いて実施形態を説明する。図1~5に示すように、本実施形態では、携帯用切断機1の一例として防塵マルノコとも称される手持ち式の切断機を例示する。この携帯用切断機1は、例えば住宅の建築現場においてサイディングや石工ボードなどの切断作業に用いられる。図1において後ろ側に使用者が位置する。使用者が携帯用切断機1を前方へ移動させることで切断加工が進行する。以下の説明において、部材や構成の各方向については、切断が進行する方向を前側、使用者が位置する側を後ろ側とする。左右方向については使用者を基準とする。
携帯用切断機1は、被切断材Wの上面に当接させる矩形平板形のベース10と、ベース10の上面側に支持された切断機本体20を備えている。切断機本体20の右側部には集塵用のダストボックス50が取り付けられている。切断機本体20は、電動モータ21により回転するチップソーと称される円形の刃具22を備えている。刃具22の上部側の周囲は固定カバー23で覆われている。刃具22の下部側は、ベース10の下面側に突き出されている。刃具22の下部側は、可動カバー26により開閉可能に覆われている。可動カバー26は、引っ張りばね26aにより閉じ方向に付勢されている。可動カバー26を被切断材Wに当接させた状態で携帯用切断機1を前方へ移動させることで、可動カバー26が図1において時計回り方向に相対的に回転して開かれる。可動カバー26が引っ張りばね26aに抗して開かれて、刃具22が露出される。刃具22の露出部分が被切断材Wに切り込まれて切断加工がなされる。
刃具22は、図1において反時計回り方向に回転する。刃具22の回転方向が図1においてダストボックス50の右側面に表示された白抜きの矢印表示56で示されている。ベース10の下面側に突き出された刃具22の露出部分の前端部が被切断材Wに切り込まれて切断加工がなされる。刃具22の前端部が被切断材Wに切り込まれる部分が切断部位Cとなる。切断部位Cから切断粉が上方へ吹き上げられる。吹き上げられた切断粉がダストボックス50に集塵される。
固定カバー23の左側面に、ギヤハウジング24を介してモータハウジング25が結合されている。ギヤハウジング24は固定カバー23に一体に形成されている。図示は省略したがギヤハウジング24に、電動モータ21の回転出力を減速するためのギヤ列が内装されている。ギヤ列には平歯車の二段減速ギヤ列が用いられている。
図5に示すようにギヤハウジング24の左端部にモータハウジング25が4本の固定ねじ25bでねじ止めされている。モータハウジング25に電動モータ21が内装されている。電動モータ21には、DCブラシレスモータが用いられている。電動モータ21のモータ軸線(出力軸の軸線)Jは、左右方向に延びている。モータハウジング25の左端面には、モータ冷却用の外気を導入するための吸気口25aが複数設けられている。
電動モータ21の回転出力が減速ギヤ列で減速されて最終出力軸(スピンドル、図では見えていない)に出力される。最終出力軸が固定カバー23内に突き出されている。最終出力軸の突き出し部分に刃具22が取り付けられている。図13に示すように刃具22は、最終出力軸の先端面に固定ねじ27が締め込まれて、アウタフランジ28とインナフランジ29で板厚方向に挟み込まれて取り付けられている。
ギヤハウジング24とモータハウジング25との結合部付近からハンドル部30の起立部30aが上方へ起立状態に設けられている。起立部30aの上部からグリップ部30bが後方へ延びている。ハンドル部30は、側面視でループ形を有している。図5に示すようにハンドル部30の内周側には、トリガ形式のスイッチレバー31が設けられている。グリップ部30bを把持した手の指先でスイッチレバー31を引き操作すると電動モータ21が起動して刃具22が回転する。スイッチレバー31の上方には、ロックオフレバー32が設けられている。スイッチレバー31は通常状態でロックされており、引き操作できない。ロックオフレバー32を下側に押し下げ操作することで、スイッチレバー31のオフ位置のロック状態が解除されて引き操作可能となる。これによりスイッチレバー31の意図しない不用意な引き操作が防止される。
起立部30aに左側部には、アダプタ収容部33が設けられている。アダプタ収容部33には、無線通信用の通信アダプタ33aが内装されている。通信アダプタ33aにより当該携帯用切断機1と他の無線機器との間で近距離無線通信がなされる。近距離無線通信により、当該携帯用切断機1の起動停止操作に連動して、例えば集塵機が起動停止される。この無線通信機能により、作業者は清浄な作業環境を維持しつつ切断作業を効率よく続行することができる。通信アダプタ33aは、アダプタ収容部33から取り外すことができる。取り外した通信アダプタ33aは、互換性を有する他の電動工具に転用することができる。
グリップ部30bの後部側は、バッテリ取り付け部40の上面に結合されている。モータハウジング25の後面には、コントローラ収容部35が設けられている。コントローラ収容部には、電動モータ21の動作制御をするためのコントローラ36が収容されている。コントローラ36の制御基板には、センサ基板で検知されたロータの位置情報に基づいて制御信号を送信するマイコンからなる制御回路、及びこの制御回路から受信した制御信号に基づいて電動モータ21の電流をスイッチングするFETからなる駆動回路、及びバッテリパック41の状態の検出結果に応じて過放電又は過電流状態とならないように電動モータ21への電力供給を遮断するオートストップ回路等が搭載されている。
コントローラ収容部35の上部からバッテリ取り付け部40が後方へ張り出す状態に設けられている。バッテリ取り付け部40の下面側に1つのバッテリパック41が取り付けられている。バッテリパック41は、直方体形のケースに複数本のバッテリセルを収容したリチウムイオンバッテリで、スライド取り付け形式のものが用いられる。バッテリパック41は図2に示すようにバッテリ取り付け部40に対して右方へスライドさせて取り付け、左方へスライドさせて取り外すことができる。取り外したバッテリパック41は、別途用意した充電器で充電することで繰り返し使用することができる。また、バッテリパック41は、バッテリ取り付け部40から取り外して、他の電動工具にも電源として利用できる。
図2,3,5に示すように、モータハウジング25の前部付近には、ブロワ吹き出しノズル42と、スピンドルロックレバー43が設けられている。ブロワ吹き出しノズル42からモータ冷却風が排気される。モータハウジング25に内装された冷却ファンの近傍にブロワ吹き出しノズル42が配置されることで、十分に大きな風量かつ風速の排気を得ることができる。ブロワ吹き出しノズル42から吹き出されるモータ冷却風の排気で切断粉を吹き飛ばすことができる。ブロワ吹き出しノズル42は指先で摘んで回転させることで、モータ冷却風の吹き出し方向を変化させることができる。スピンドルロックレバー43を押し込み操作することで、減速ギヤ列の最終軸の回転をロックすることができる。最終軸をロックすることで、刃具交換時における固定ねじ27の締め込み、緩め作業(刃具22の交換作業)の便宜を図ることができる。
図2,5に示すようにギヤハウジング24の前部であって、固定カバー23の左側部には、照明部44が設けられている。照明部44の前部からLEDを光源とする光がベース10の前部に設けたスミ線ガイド部11に向けて照射される。スイッチレバー31を引き操作して電動モータ21を起動すると照明部44が点灯する。スイッチレバー31の引き操作を止めて電動モータ21を停止させる照明部44は消灯する。照明部44の光でスミ線ガイド部11が明るく照らされることで、暗所等でのスミ線合わせ作業を効率よく行うことができる。
図2,4,5に示すようにバッテリ取り付け部40には、六角レンチ45が保持されている。この六角レンチ45は、バッテリ取り付け部40から取り外して、固定ねじ27の締め込み、緩め作業に利用される。刃具22の交換作業に用いる六角レンチ45をバッテリ取り付け部40に保持しておくことができる。このため、作業時に六角レンチ45を探す手間をかけることなく、交換作業を迅速に行うことができる。
切断機本体20は、ベース10に対して左右に傾斜可能かつ上下に揺動可能に支持されている。図1~3、5に示すようにベース10の上面前部には、アンギュラープレート12が上方へ起立する状態に配置されている。アンギュラープレート12の後面には、本体支持ブラケット13が結合されている。本体支持ブラケット13は図4に示す左右傾動支軸14を介して左右に傾動可能に支持されている。本体支持ブラケット13を介して切断機本体20の前部がアンギュラープレート12に支持されている。
切断機本体20の前部は、左右傾動支軸14を介して左右に傾動可能に支持されている。切断機本体20の後部は、後部支持ブラケット15を介してベース10の上面に支持されている。後部支持ブラケット15は、図4に示す左右傾動支軸16を介して左右に傾動可能に支持されている。後部側の左右傾動支軸16は、上記前部側の左右傾動支軸14と同軸に配置されている。前後の左右傾動支軸14,16を介して切断機本体20がベース10に対して左右に傾動可能に支持されている。
切断機本体20の左右傾動位置は、前側の固定レバー12aと後部側の摘みねじ15aを締め込むことで固定される。切断機本体20を例えば右側に45°傾斜させることで、刃具22の回転軸線を被切断材Wの上面に対して45°に交差させたいわゆる傾斜切りがなされる。
切断機本体20の前部に設けた本体支持部20aは、上下揺動支軸17を介して本体支持ブラケット13に支持されている。図9に示すように本体支持部20aは、固定カバー23の左側壁部23aの前部に一体に設けられている。このため、切断機本体20の前部は、上下揺動支軸17を介して上下に揺動可能に支持されている。切断機本体20の上下揺動位置を変更することで、刃具22のベース10の下面側への突き出し量を変更することができる。刃具22のベース10の下面側への突き出し量が、被切断材Wに対する刃具22の切り込み深さに相当する。ベース10と切断機本体20の後部側との間に切り込み深さを調整するための機構が配置されている。
図4,6に示すように後部支持ブラケット15には、円弧形を有するデプスガイド15bが一体に設けられている。デプスガイド15bは、固定カバー23の左側部に沿って上方且つ斜め前方へ延びる状態に配置されている。デプスガイド15bを挿通させた固定ねじ(図では見えていない)が固定カバー23の左側壁部23aに螺合されている。固定ねじの左端部に取り付けた固定レバー15cを固定ねじの締め込み方向に操作することで、デプスガイド15bに対する切断機本体20の上下揺動位置が固定される。これにより、刃具22の切り込み深さが固定される。
固定カバー23の右側部には、集塵用のダストボックス50が取り付けられている。ダストボックス50は固定カバー23から取り外すことができる。図6~8には、ダストボックス50を取り外した状態が示されている。ダストボックス50が取り外されることで、固定カバー23が右側方に露出される。固定カバー23は、ダイキャスト製の左側壁部23aと、透明樹脂製のカバー本体部23bを有する。
左側壁部23aの左側部にギヤハウジング24が一体に成形されている。ギヤハウジング24の右端から固定カバー23の左側壁部23aが放射方向へ張り出す状態に成形されている。左側壁部23aの右側面に沿ってカバー本体部23bが結合されている。カバー本体部23bによって、刃具22の上側ほぼ半周領域の周囲が覆われる。カバー本体部23bは、固定ねじ23cにより複数箇所で左側壁部23aに対してねじ止めされている。
カバー本体部23bの前部には、角筒形の集塵ダクト23dが一体に設けられている。集塵ダクト23dは上下に開口されている。集塵ダクト23dの下部は、切断部位Cの上方に至っている。集塵ダクト23dの下部には、粉塵ガイド23eが設けられている。粉塵ガイド23eにより切断部位Cから吹き上げられた切断粉が効率良く集塵ダクト23dに案内される。集塵ダクト23dの前部には、照明部44の前部を保持する保持枠部23fが一体に設けられている。保持枠部23fで保持されることで、照明部44のガタツキが低減される。集塵ダクト23d内に吹き込んだ切断粉は、ダストボックス50に集塵される。
図7,8,10~12にダストボックス50の詳細が示されている。ダストボックス50は、結合機構60により固定カバー23に結合される。ダストボックス50は、左右の半割部51、52を突き合わせた左右半割り構造を有している。左右の半割部51、52は、それぞれ透明樹脂を素材とする成形部品である。図8,12に示すように左右の半割部51,52は、3本の結合ねじ50dで3箇所において相互に結合されている。
図13に示すようにダストボックス50は、固定カバー23のカバー本体部23bに乗せ掛けられるようにして取り付けられる。このため、ダストボックス50の左側の半割部51に円弧形の乗せ掛け凹部50eが設けられている。カバー本体部23bの上面に沿って乗せ掛け凹部50eを位置させた状態でダストボックス50が取り付けられる。ダストボックス50の下部には、刃具22の中心部付近の視認性を確保するための円弧形の逃がし凹部50fが設けられている。逃がし凹部50fを経て刃具22の中心部付近が側方に開放される。これにより、ダストボックス50を取り付けた状態での刃具22の交換作業の便宜が図られる。
ダストボックス50の前部に、集塵ダクト23dの上部が接続される集塵口50aが設けられている。集塵口50aが集塵ダクト23dに接続されることで、ダストボックス50の主として前部側が固定カバー23側に結合される。
図7,8に示すようにダストボックス50の内部には、大容量に集塵空間を有する。集塵口50aを経て流入した多くの切断粉を収容できるようになっている。ダストボックス50の後部には、収容した切断粉を排出するための排出口50bが設けられている。排出口50bは、蓋53で開閉される。図11,12に示すように蓋53は、開閉軸53aを介して上下に回動可能に支持されている。蓋53を上方へ回動させて排出口50bが開放される。排出口50bを開放することで、ダストボックス50内に収容した切断粉を排出できる。蓋53を下方へ回動させて排出口50bが閉じられる。蓋53の下部には、閉じ状態を保持するための爪部53bが設けられている。爪部53bを排出口50bの下方に設けた係合凹部50cに弾性的に引き掛けておくことで蓋53の閉じ状態が保持される。これにより、振動等による不用意な蓋53の開放が防止される。
蓋53には、図11,12において二点鎖線で示すように集塵ホース54を接続するための接続口53cが設けられている。接続口53cはキャップ53dで塞がれる。キャップ53dを外して、接続口53cに集塵ホース54を経て集塵機を接続することができる。集塵機は前記した無線通信機能により当該携帯用切断機1と連動して起動停止させることができる。切断部位Cで発生した切断粉は、ダストボックス50内に堆積されることなく、そのまま集塵機で集塵される。接続口53cをキャップ53dで塞いでおくことで、ダストボックス50内に多くの切断粉を一時的に収容しておくことができる。収容した切断粉は、排出口50bから排出される。
ダストボックス50の後部には、接続口53cから取り外したキャップ53dを保持しておくためのキャップ保持部55が設けられている。キャップ保持部55の内周側に沿って係合縁部55aが張り出して設けられている。係合縁部55aを弾性的に引き掛けてキャップ53dを保持しておくことができる。これにより取り外したキャップ53dの紛失が防止される。
ダストボックス50を切断機本体20に結合するための結合機構60の詳細が図7,8,13,14に示されている。結合機構60は、1つの結合軸61と、1つの軸保持部62を有する。結合軸61は、右側の第1軸部63と左側の第2軸部64を有する。第1軸部63と第2軸部64との間に軸力発生部Tが介在されている。第1軸部63の右端部に、回転操作用の操作部65を有する。第1軸部63の左側に雄ねじ部63aを有する。
第1軸部63は、右側の半割部52の挿通孔52aと、左側の半割部51の挿通孔51aにそれぞれ回転可能に挿通される。挿通孔52aと挿通孔51aはほぼ同じ径で相互に同軸に配置されている。図13に示すように、第1軸部63は、止め輪66により挿通孔52aから抜け止めされている。操作部65は、円板形の基台部65aと、基台部65aから放射方向に延びる2つの指掛け部65bを有する。2つの指掛け部65bに指先を引き掛けて第1軸部63を回転操作できる。操作部65は、ダストボックス50の右側部に設けた円形の収容凹部50gに収容されて、はみ出さないようになっている。
第2軸部64の軸方向ほぼ半分の領域に六角軸部64aが設けられている。六角軸部64aの右端面に雌ねじ部64bが設けられている。雌ねじ部64bは、当該第2軸部64と同軸に設けられている。雌ねじ部64bに雄ねじ部63aが螺合されて、第1軸部63と第2軸部64が同軸に結合されている。雌ねじ部64bに対する雄ねじ部63aの螺合状態(締め込み量)により、結合軸61の長さが変化する。長さが変化することにより、結合軸61の軸力が発生若しくは変化する。このため、雌ねじ部64bに対する雄ねじ部63aの螺合部(ねじ締め込み部)が軸力発生部Tとして機能する。
第2軸部64の六角軸部64aは、ダストボックス50の左側の半割部51に設けた六角形の係合孔部51bに挿入されている。係合孔部51bは、半割部51に一体に設けた六角形の円筒部51cの内周側に形成されている。このため、六角軸部64aは、係合孔部51b内において、軸方向に変位可能かつ軸回り回転不能に収容されている。係合孔部51bの右端部に上記挿通孔51aが同軸に設けられている。
六角軸部64aの左端部には、円柱体形の係合軸部64cが同軸に設けられている。係合軸部64cの左端部には円板形の引き掛け部64dが同軸に設けられている。第2軸部64は、1本の鋼製の六角軸を素材として旋盤加工やタッピング加工等を加えることで安価に製作することができる。
軸保持部62は、固定カバー23の左側壁部23aの上部に設けられている。軸保持部62は、U字形の引き掛け溝部62aと、変位規制突部62bを有している。引き掛け溝部62aは、左側壁部23aの上部に上方へ開口する向きに設けられている。引き掛け溝部62aは、第2軸部64の係合軸部64cを挿入可能で、引き掛け部64dが進入不能な幅で形成されている。このため、結合軸61の右方への軸力により、引き掛け部64dが固定カバー23の左側壁部23aの左側面(引き掛け溝部62aの左側部)に押し付けられる。
以上のように構成した結合機構60によれば、操作部65の指掛け部65bに指先を掛けて第1軸部63をねじ締め方向に回転操作することで、ダストボックス50が切断機本体20に固定される。第1軸部63をねじ締め方向に回転操作すると、雄ねじ部63aが第2軸部64の雌ねじ部64bにより深く締め込まれる。これにより結合軸61の軸長が短くなって、引っ張り方向の軸力が発生し、若しくは強められる。
結合軸61の引っ張り方向の軸力により、第2軸部64の引き掛け部64dが固定カバー23の左側壁部23aの左側面(引き掛け溝部62aの左側部)に押し付けられる。また、結合軸61の軸力により、第1軸部63の操作部65が収容凹部50gの底部に押し付けられる。これによりダストボックス50の少なくとも後部側が結合軸61の軸力によって切断機本体20側に結合される。ダストボックス50の前部側は、固定カバー23の集塵ダクト23dの上部に集塵口50aが挿入されることで切断機本体20側に結合される。
操作部65をねじ緩め方向に回転操作することで、ダストボックス50を取り外すことができる。操作部65のねじ緩め方向への回転操作により第1軸部63の雄ねじ部63aの第2軸部64の雌ねじ部64bに対する締め込みが浅くなる。これにより、結合軸61が長くなる。結合軸61が長くなることで、軸力が緩められる(開放される)。
結合軸61の軸力が緩められることで、操作部65の収容凹部50gの底部に対する押し付け力と、引き掛け部64dの左側壁部23aに対する押し付け力が小さくなり、若しくは無くなる。引き掛け部64dの押し付けが解除されることで、係合軸部64cを引き掛け溝部62aから上方(径方向)へ変位可能となる。これにより、結合軸61を軸保持部62から離脱させつつ、ダストボックス50を切断機本体20側から取り外すことができる。
例えば、操作部65の1回転で、雄ねじ部63aの1ピッチ分だけ結合軸61の長さが変化する。これにより結合軸61の軸力が大きく変化して、ダストボックス50を固定するに足る結合力を得る状態と、ダストボックス50を取り外すに足る緩みを得る状態とに切り替えることができる。
本実施形態の結合機構60では、結合軸61の軸力が振動等により緩んだ場合であってもダストボックス50の不用意な取り外しが防止されるようにするための変位規制突部62bが設けられている。図9に示すように変位規制突部62bは、左側壁部23aの左側面に設けられている。変位規制突部62bは、左側壁部23aの左側面に押し付けられた引き掛け部64dの上方に張り出す状態に設けられている。このため変位規制突部62bによって引き掛け部64dの上方への変位が規制される。これにより、係合軸部64cの引き掛け溝部62aからの離脱が規制される。従って、結合軸61の軸保持部62からの離脱が規制される。
図15に示すように引き掛け部64d(第2軸部64)は、結合軸61の軸力が緩められることで図中白抜き矢印Aで示すように軸方向左方へ変位可能となる。これに対して、変位規制突部62bは固定カバー23の左側壁部23aの左側面から高さHで張り出されている。このため、引き掛け部64dが上方へ変位可能となるためには、引き掛け部64dが少なくとも変位距離L(>高さH)だけ左方へ変位されること(軸力の緩み)が条件となる。引き掛け部64dが、変位規制突部62bよりも左方へ変位されたことを条件に、図中白抜き矢印Bで示すように引き掛け部64dの上方への変位が許容される。これにより、結合軸61が軸保持部62から離脱されて、ダストボックス50を切断機本体20側から取り外すことができる。
このことから、結合機構60によるダストボックス50の結合状態は、結合軸61による軸力の緩みが設定より大きいこと(引き掛け部64dの変位距離L>変位規制突部62bの高さH)を条件に許容される。軸力の緩みが振動等により軽微である場合には、係る条件が満たされないことから、結合軸61の軸保持部62からの離脱が規制される。従って、ダストボックス50の不用意な取り外しが防止される。
以上説明した携帯用切断機1によれば、結合軸61の軸力を開放若しくは弱めることで、引き掛け部64dによるダストボックス50の切断機本体20に対する押し付け状態が解除される。これにより、結合軸61を径方向に変位させて引き掛け部64dが軸保持部62から離脱される。従って、ダストボックス50を切断機本体20から取り外すことができる。このため、従来摘みねじを複数回回転操作してねじの螺合を外す構成に比してより少ない操作量(軸力の緩め操作)で迅速かつ楽にダストボックス50を取り外すことができる。また、従来のスライドレバーのようなスライド操作部材を有しないことから切断粉等の噛み込みがない。これにより結合機構60のスムーズな操作性を維持できる。
結合軸61の引き掛け部64dとは反対側の他端部に操作部65を有する。操作部65の回転操作により、軸力発生部Tにおいて雄ねじ部63aの雌ねじ部64bに対する締め込み量が変化する。雄ねじ部63aの雌ねじ部64bに対する締め込みが緩められることで結合軸61の軸力が開放されて、結合軸61を軸保持部62から取り外し可能となる。このように、雄ねじ部63aの雌ねじ部64bに対する螺合を外すことなく結合軸61を軸保持部62から離脱させることができる。
軸力発生部Tは、雄ねじ部63aと雌ねじ部64bとの螺合により構成される。従って、簡易且つ安価な構成により、軸力の発生、開放が確実になされる軸力発生部Tとすることができる。
引き掛け部64dを有する第2軸部64が六角軸部64aを介してダストボックス50に対して回転不能に係合される。従って、操作部65を有する第1軸部63がダストボックス50に回転可能に支持される。操作部65を介して第1軸部63が回転操作されることで、雄ねじ部63aと雌ねじ部64bの螺合位置が変化する。これにより、結合軸61の軸長が変化して軸力が発生、開放される。
第2軸部64は六角軸部64aを介してダストボックス50に回転不能に係合される。六角軸部64aの軸方向の一部に引き掛け部64dよりも小径の係合軸部64cを有する。係合軸部64cを軸保持部62の引き掛け溝部62aに進入させて引き掛け部64dが軸保持部62に引き掛けられる。このように簡易且つ安価な構成により、引き掛け部64dが回転しない状態で軸保持部62に引き掛けられる。
結合軸61の径方向(結合軸61の軸線に直角に交差する方向)への変位により引き掛け部64dの軸保持部62に対する引き掛け状態が解除される。結合軸61の径方向への変位は、変位規制突部62bにより結合軸61の軸力の緩みが設定より大きい場合にのみ許容される。これにより振動等による軸力の緩みが発生した場合におけるダストボックス50の不用意な取り外しが防止される。
例えば、操作部65の回転操作に依らず振動等により操作部65が回転して軸力の緩みが発生することが想定される。この場合であっても、軸力の緩みが設定より小さい場合には、結合軸61の径方向への変位が変位規制突部62bで規制される。これにより、結合軸61の軸保持部62からの離脱が規制されて、ダストボックス50の不用意な取り外しが防止される。使用者の操作により結合軸61の軸力の緩みが設定より大きくなった場合に、結合軸61が径方向に変位可能となって、ダストボックス50を取り外すことができる。
軸保持部62が切断機本体20側(固定カバー23の左側壁部23a)に形成される。従って、結合軸61の引き掛け部64dが切断機本体20側の軸保持部62に引き掛けられて、ダストボックス50が切断機本体20側に押し付けられる。結合軸61はダストボックス50に離脱不能に支持される。従って、結合軸61の紛失が防止され、ダストボックス50の取り付け時に別途用意する手間を掛ける必要がない。これにより、ダストボックス脱着の作業性を高めることができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、結合軸61に軸力を発生させるための軸力発生部Tは、雄ねじ部63aと雌ねじ部64bとの螺合状態を利用する構成に代えて、カム機構を用いることができる。
図示は省略したが、操作部65と収容凹部50gとの間に、軸回りにリフト量が変化するカム部を介在させる。操作部65の回転操作によりカム部を軸回りに相対的に変位させて結合軸を軸方向に変位させる構成(ダイヤルカム式)とすることができる。この場合、結合軸は、一端に回転操作用の操作部65を有し、他端に引き掛け部64dを有する単一の軸部材で足りる。ダイヤルカム式の場合、1本の結合軸の長さを変化させることなく、軸力を発生若しくは開放がなされる。1本の結合軸は、例えば引っ張りばねを用いて左方(軸力開放側)にばね付勢される構成とすることができる。このばね付勢力により結合軸を軸方向に変位させて軸力を発生させることができる。
また、操作部65の結合軸61の軸回りの回転操作により軸力を発生若しくは開放する構成を例示したが、結合軸61の軸線に交差する方向へのレバーの傾動操作により軸力を発生若しくは開放する構成とすることができる。この場合、レバーの回動基端部に設けたカム部を収容凹部50gの底部に押圧して結合軸に軸力を発生させる構成(カムレバー式)とすることができる。
止め輪66により結合軸61をダストボックス50側に離脱不能に支持する構成を例示したが、止め輪66を廃止し、挿通孔52a,51aを六角軸部64aを通過可能な径に拡大することで分離可能な構成としてもよい。
結合軸61を左右反対に配置して、操作部65を固定カバー23の左側部に配置し、軸保持部62をダストボックス50側に配置する構成としてもよい。
例示した実施形態では、結合軸61の軸力によりダストボックス50を切断機本体20側に押し付けて結合する構成を例示したが、軸力によらず単に結合軸の径方向への変位を規制することでダストボックスを結合する構成とすることができる。
図示は省略したが流用できる部位について同時の符合を用いる。この場合、一端側に操作部65を有し、他端部に引き掛け部64dを有し、軸力発生部Tを省略した1本の結合軸を用いることができる。変位規制突部62bにより結合軸の軸方向への変位が規制された状態で、引き掛け部64dが軸保持部62に引き掛けられる。これにより、ダストボックス50が切断機本体20側に結合される。
結合軸を軸方向に変位距離Lだけ移動操作して、引き掛け部64dを変位規制突部62bに対して軸方向にずらした状態とする。これにより、結合軸を径方向に変位可能な状態となる。従って、結合軸を軸保持部62から離脱させることができる。これにより、引き掛け部64dの軸保持部62に対する引き掛け状態が解除されて、ダストボックス50を切断機本体20側から取り外すことができる。このため、従来摘みねじを複数回回転操作してねじの螺合を外す構成に比して、より少ない操作量(結合軸の軸方向への変位操作)で迅速かつ楽にダストボックスを取り外すことができる。また、従来のようなスライド操作部を有しないことから切断粉の噛み込みが発生しない。これによりスムーズな操作性を確保できる。
振動等により結合軸の軸方向の変位が発生した場合であっても、変位量が設定(変位規制突部62bの高さH)よりも小さいガタツキ(緩み)程度である場合が想定される。この場合には、結合軸の径方向への変位が変位規制突部62bにより規制される。従って、ダストボックスの不用意な取り外しが防止される。使用者の操作により結合軸の軸方向への変位が設定(変位規制突部62bの高さH)よりも大きくなった場合に、結合軸を軸保持部62から離脱させてダストボックス50を取り外すことができる。
ダストボックスの取り外し方向は、結合軸の引き掛け部を径方向に変位させる構造を例示したが、径方向でなくても結合軸の軸線に対して交差する方向であれば良い。好ましくは、結合軸の径方向に対して0~30°までの範囲で交差する方向であれば取り外しやすい。
携帯用切断機1は、鋸刃を刃具とする防塵マルノコに限らず、ダイヤモンドホイールを刃具とするカッタについても同様に適用することができる。
1…携帯用切断機
W…被切断材
C…切断部位
10…ベース
11…スミ線ガイド部
12…アンギュラープレート
12a…固定レバー
13…本体支持ブラケット
14…左右傾動支軸
15…後部支持ブラケット
15a…摘みねじ、15b…デプスガイド、15c…固定レバー
16…左右傾動支軸
17…上下揺動支軸
20…切断機本体
20a…本体支持部
21…電動モータ
J…モータ軸線
22…刃具
23…固定カバー
23a…左側壁部、23b…カバー本体部、23c…固定ねじ、23d…集塵ダクト
23e…粉塵ガイド、23f…保持枠部
24…ギヤハウジング
25…モータハウジング
25a…吸気口、25b…固定ねじ
26…可動カバー
26a…引っ張りばね
27…固定ねじ
28…アウタフランジ
29…インナフランジ
30…ハンドル部
30a…起立部、30b…グリップ部
31…スイッチレバー
32…ロックオフレバー
33…アダプタ収容部
33a…通信アダプタ
35…コントローラ収容部
36…コントローラ
40…バッテリ取り付け部
41…バッテリパック
42…ブロワ吹き出しノズル
43…スピンドルロックレバー
44…照明部
45…六角レンチ
50…ダストボックス
50a…集塵口、50b…排出口、50c…係合凹部、50d…結合ねじ
50e…乗せ掛け凹部、50f…逃がし凹部、50g…収容凹部
51…半割部(左側)
51a…挿通孔、51b…係合孔部、51c…円筒部
52…半割部(右側)
52a…挿通孔
53…蓋
53a…開閉軸、53b…爪部、53c…接続口、53d…キャップ
54…集塵ホース
55…キャップ保持部
55a…係合縁部
56…矢印表示(刃具22の回転方向)
60…結合機構
61…結合軸
T…軸力発生部
62…軸保持部
62a…引き掛け溝部、62b…変位規制突部
63…第1軸部
63a…雄ねじ部
64…第2軸部
64a…六角軸部、64b…雌ねじ部、64c…係合軸部、64d…引き掛け部
65…操作部
65a…基台部、65b…指掛け部
66…止め輪

Claims (9)

  1. 携帯用切断機であって、
    電動モータを収容する切断機本体と、
    前記電動モータにより回転する刃具と、
    被切断材の切断の際に前記刃具によって発生する切断粉を集塵するダストボックスと、
    前記ダストボックスを前記切断機本体に結合する結合機構を有し、
    前記結合機構は、
    前記ダストボックスと前記切断機本体の両部材の何れか1つに設けられた軸保持部と、
    引き掛け部を備え、かつ前記軸保持部に径方向に係合する結合軸と、
    前記結合軸に軸力を発生させて前記引き掛け部によって前記ダストボックスを前記切断機本体に押し付ける軸力発生部と、を有し、
    前記結合軸は、前記引き掛け部とは反対側の他端部に操作部を有し、
    前記軸力発生部は、前記操作部の回転操作によりなされる雄ねじ部と雌ねじ部との螺合により構成され、
    前記操作部を前記結合軸の軸回りに回転操作して前記結合軸の軸力を開放し、
    前記結合軸の前記軸力を開放した際に前記結合軸を前記軸保持部に対して前記結合軸に交差する方向に外すことで前記ダストボックスを前記切断機本体から取り外すことができる携帯用切断機。
  2. 請求項1記載の携帯用切断機であって、前記操作部は、円板形の基台部と、前記基台部から相互に反対方向で放射方向に延びる2つの指掛け部を有する携帯用切断機。
  3. 請求項1又は2記載の携帯用切断機であって、前記結合軸は、前記操作部及び前記雄ねじ部を有する第1軸部と、前記雌ねじ部及び前記引き掛け部を有する第2軸部を有する携帯用切断機。
  4. 請求項記載の携帯用切断機であって、前記第2軸部を前記ダストボックスに対して回転不能に係合させた携帯用切断機。
  5. 請求項記載の携帯用切断機であって、前記第2軸部は六角軸部を介して前記ダストボックスに回転不能に係合され、前記六角軸部の軸方向の一部に前記引き掛け部より小径の係合軸部を設け、前記係合軸部を前記軸保持部に進入させて前記引き掛け部を前記軸保持部に引き掛ける携帯用切断機。
  6. 請求項1~の何れか1項に記載した携帯用切断機であって、前記軸保持部に、前記結合軸の径方向への変位を、前記結合軸の前記軸力の緩みが設定より大きいことを条件に許容する変位規制突部を有する携帯用切断機。
  7. 請求項1~の何れか1項に記載した携帯用切断機であって、前記軸保持部が前記切断機本体に形成された携帯用切断機。
  8. 請求項1~の何れか1項に記載した携帯用切断機であって、前記結合軸が前記ダストボックスに離脱不能に支持された携帯用切断機。
  9. 請求項1~の何れか1項に記載した携帯用切断機であって、
    前記結合軸に交差する方向を、前記結合軸に直交する径方向とする携帯用切断機。
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