JP2000137839A - 自動改札装置 - Google Patents

自動改札装置

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JP2000137839A
JP2000137839A JP31068498A JP31068498A JP2000137839A JP 2000137839 A JP2000137839 A JP 2000137839A JP 31068498 A JP31068498 A JP 31068498A JP 31068498 A JP31068498 A JP 31068498A JP 2000137839 A JP2000137839 A JP 2000137839A
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door
passage
pedestrian
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passerby
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JP31068498A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kawashima
敏 川嶋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通行者の身体に悪影響を及ぼすことなく、通行
不可と判定された通行者の通行を確実に阻止することが
できる自動改札装置を提供する。 【解決手段】通行不可の判定によるドア20の閉動作
時、通行不可と判定された通行者が改札用の通路内を進
行して、閉状態となったドア20に衝突して所定値以上
の荷重が加えられた場合に、ドア20を開方向へ開動作
させることにより、ドア20が通行者に当たった場合の
衝撃力を緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、鉄道な
どの交通機関の駅に設置され、通行者が提示する乗車券
からそれに記録されている改札情報を読取って改札処理
を自動的に行なう自動改札装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、たとえば、鉄道などの交通機関の
駅には、改札処理を自動的に行なう自動改札装置が設置
されている。このような自動改札装置には、通行者の通
行を阻止する通行阻止手段としてフラップ形のドアが設
けられていて、このドアの開閉により通行者の通行が許
可されたり、阻止されたりするようになっている。ドア
の開閉は、通行者の投入した乗車券に記録されている改
札情報の読取結果、または、通行者を検知する検知器の
検知状況に応じて素早く行なわれる。
【0003】ドアは、通常、通行者が改札用の通路から
退去するまで閉状態を保持することにより、通行者が通
行の許可なく通路を通行することを防止し、通行者が通
路から退去した後、開状態となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ドアの素早い開閉動作により、乗車券の投入忘れや種類
の違う乗車券の投入など、誤った改札処理を行なった通
行者がドアに衝突することがある。
【0005】通常、ドアは、弾性を有しており、通行者
が衝突してもドア自体の弾性変形により衝撃を吸収する
ことができる。しかし、ドアの取付軸近傍ではドア自体
を支持するために硬度が高くなっているため、ドアの取
付軸近傍に通行者、特に妊婦や子供、老人や怪我人など
が当たった場合には、通行者の身体に悪影響を及ぼす可
能性があった。
【0006】そこで、本発明は、通行者の身体に悪影響
を及ぼすことなく、通行不可と判定された通行者の通行
を確実に阻止することができる自動改札装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の自動改札装置
は、改札用の通路に進入する通行者が提示する記録媒体
からそれに記録されている所定の情報を読取り、この読
取った情報に基づき前記通行者の通行可否を判定する記
録媒体処理手段と、この記録媒体処理手段により前記通
行者が通行不可と判定された場合に、前記通路の近傍か
ら前記通路内に導出され、前記通行者の通行を阻止する
通行阻止手段と、前記通行不可と判定された通行者が前
記通路内を進行して、前記通行阻止手段に衝突して所定
値以上の荷重が加えられた場合に、前記通行阻止手段を
前記通行者から逃げる方向へ受動的に変位させる衝撃緩
和手段とを具備している。
【0008】また、本発明の自動改札装置は、改札用の
通路に進入する通行者が提示する記録媒体からそれに記
録されている所定の情報を読取り、この読取った情報に
基づき前記通行者の通行可否を判定する記録媒体処理手
段と、この記録媒体処理手段により前記通行者が通行不
可と判定された場合に、前記通路の近傍から前記通路内
に導出され、前記通行者の通行を阻止する通行阻止手段
と、前記通行不可と判定された通行者が前記通路内を進
行して、前記通行阻止手段に衝突して所定値以上の荷重
が加えられた場合に、前記通行阻止手段を前記通行者か
ら逃げる方向へ受動的に変位させる衝撃緩和手段と、こ
の衝撃緩和手段により前記通行阻止手段が通行者から逃
げる方向に変位されたことを検知する第1の検知手段
と、前記通行阻止手段に衝突した通行者が通行阻止手段
から離れたことを検知する第2の検知手段と、前記第1
の検知手段が前記通行阻止手段が通行者から逃げる方向
へ変位されたことを検知し、かつ、前記第2の検知手段
が前記通行阻止手段に衝突した通行者が通行阻止手段か
ら離れたことを検知すると、前記通行阻止手段を正規の
通行阻止位置へ戻す制御手段とを具備している。
【0009】また、本発明の自動改札装置は、改札用の
通路に進入する通行者が提示する記録媒体からそれに記
録されている所定の情報を読取り、この読取った情報に
基づき前記通行者の通行可否を判定する記録媒体処理手
段と、前記通路に開閉可能に設けられていて、通常は開
状態に設定されて通行者の通行を可能とし、前記記録媒
体処理手段により前記通行者が通行不可と判定された場
合に閉動作し、最終的に閉状態となって通行者の通行を
阻止するドアと、前記通行不可と判定された通行者が前
記通路内を進行して、前記閉状態となったドアに衝突し
て所定値以上の荷重が加えられた場合に、前記ドアを開
方向へ受動的に変位させる衝撃緩和手段とを具備してい
る。
【0010】また、本発明の自動改札装置は、改札用の
通路に進入する通行者が提示する記録媒体からそれに記
録されている所定の情報を読取り、この読取った情報に
基づき前記通行者の通行可否を判定する記録媒体処理手
段と、前記通路に開閉可能に設けられていて、通常は開
状態に設定されて通行者の通行を可能とし、前記記録媒
体処理手段により前記通行者が通行不可と判定された場
合に閉動作し、最終的に閉状態となって通行者の通行を
阻止するドアと、前記通行不可と判定された通行者が前
記通路内を進行して、前記閉状態となったドアに衝突し
て所定値以上の荷重が加えられた場合に、前記ドアを開
方向へ受動的に変位させる衝撃緩和手段と、この衝撃緩
和手段により前記ドアが開方向へ変位されたことを検知
する第1の検知手段と、前記ドアに衝突した通行者がド
アから離れたことを検知する第2の検知手段と、前記第
1の検知手段が前記ドアが開方向へ変位されたことを検
知し、かつ、前記第2の検知手段が前記ドアに衝突した
通行者がドアから離れたことを検知すると、前記ドアを
正規の閉位置へ戻すドア制御手段とを具備している。
【0011】さらに、本発明の自動改札装置は、改札用
の通路に進入する通行者が提示する記録媒体からそれに
記録されている所定の情報を読取り、この読取った情報
に基づき前記通行者の通行可否を判定する記録媒体処理
手段と、前記通路に開閉可能に設けられていて、通常は
開状態に設定されて通行者の通行を可能とし、前記記録
媒体処理手段により前記通行者が通行不可と判定された
場合に閉動作し、最終的に閉状態となって通行者の通行
を阻止するドアと、前記通行不可と判定された通行者が
前記通路内を進行して、前記閉状態となったドアに衝突
して所定値以上の荷重が加えられた場合に、前記ドアを
開方向へ受動的に変位させる衝撃緩和手段と、この衝撃
緩和手段により前記ドアが開方向へ変位されたことを検
知する第1の検知手段と、前記ドアに衝突した通行者が
ドアから離れたことを検知する第2の検知手段と、前記
第1の検知手段が前記ドアが開方向へ変位されたことを
検知し、かつ、前記第2の検知手段が前記ドアに衝突し
た通行者がドアから離れたことを検知すると、前記ドア
を正規の閉位置へ戻す第1のドア制御手段と、前記ドア
に衝突した通行者がドアから離れて前記通路内から退去
したことを検知する第3の検知手段と、この第3の検知
手段が前記ドアに衝突した通行者がドアから離れて前記
通路内から退去したことを検知すると、前記ドアを開動
作させて開状態に制御する第2のドア制御手段とを具備
している。
【0012】本発明によれば、通行不可と判定された通
行者が改札用の通路内を進行して、閉状態となったドア
に衝突して所定値以上の荷重が加えられた場合に、ドア
を開方向へ受動的に変位させる衝撃緩和手段を設けるこ
とにより、ドアが通行者の身体に当たった場合の衝撃力
を緩和し、通行者の身体を保護することができる。これ
により、通行者の身体に悪影響を及ぼすことなく、通行
不可と判定された通行者の通行を確実に阻止することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係
る自動改札装置の外観構成を概略的に示すものである。
自動改札装置1は、通常、2台1組として駅の改札口な
どに設置され、両者の間に通行者が通行する改札用の通
路が形成される。
【0014】自動改札装置本体10の上面の一端部に
は、駅構内への入場時または駅構外への出場時に記録媒
体としての乗車券が投入される投入口12が設けられ、
他端部には、投入口12から受入れた乗車券を排出する
取出口14が設けられている。なお、乗車券には、たと
えば、普通乗車券、定期乗車券、特急乗車券、回数乗車
券、ストアードフェアカードなどの種類があり、このよ
うな乗車券には所定の情報、たとえば、有効期限情報お
よび乗車可能区間情報などの改札情報が所定の形式で磁
気記録されている。
【0015】投入口12の近傍には、乗車券の投入を阻
止するためのシャッタ(図示しない)が設けられてい
る。このシャッタは、乗車券が投入されてから所定時間
後に他の乗車券投入を所定期間禁止する。このシャッタ
の働きにより、他人の乗車券が連続して投入されるのを
防ぐ。
【0016】本体10上の投入口12の前方には、通行
者に対して種々の案内を表示する案内表示部16が設け
られている。この案内表示部16は、たとえば、ストア
ードフェアカードの残額などを表示する。また、投入口
12の下部には、改札用通路の案内を表示する通路案内
表示部13が設けられている。この通路案内表示部13
により、後述する通行判定処理モードが案内表示され
る。
【0017】本体10上の取出口14の前方には、通行
者に対して種々の案内を表示する案内表示部18が設け
られている。本体10の通路側の側面の両端部には、閉
じることにより通行者の通行を阻止する通行阻止手段と
してのドア20が開閉可能に設けられており、通行可否
の判定結果に基づき、このドア20が開閉制御されるよ
うになっている。
【0018】本体10の上部には、本体10に対する通
路を区別させるための仕切となるフレーム22が設けら
れている。このフレーム22には、小児券の投入、無効
券または異常券の投入や機器の異常などを知らせるため
の表示器26が設けられている。また、本体10の通路
側の側面部とフレーム22には、通行者を検知する検知
手段としての複数の光学的な人間検知器24,…が設け
られている。人間検知器24は、通行者の通過を検知す
るものであり、透過形あるいは反射形などが用いられ
る。
【0019】図2は、本体10の内部構成を概略的に示
すものである。すなわち、投入口12と取出口14との
間には、投入口12から投入された乗車券Pを取出口1
4(矢印a方向)に搬送するための主搬送路32が形成
されている。この主搬送路32上には、主搬送路32上
を搬送される乗車券Pを検知する複数のセンサ、たとえ
ば、投入口12から投入された乗車券Pを検知する投入
口センサ90、取出口14に排出された乗車券Pを検知
する取出口センサ92などが設けられている。これら各
センサにより乗車券Pの搬送状態を検知することができ
る。
【0020】投入口12から主搬送路32への入口に
は、乗車券Pの投入を所定期間禁止するシャッタ28が
設けられている。所定期間とは、投入された乗車券Pが
取出口14から受取られるまでの期間のことである。こ
のシャッタ28は、乗車券Pが投入された瞬間に閉じる
ようになっている。
【0021】主搬送路32上には、投入口12から取出
口14に沿って、図示しない整列部、読取ヘッド33お
よび34、書込ヘッド35および36、読取ヘッド37
および38、パンチ処理部42、保留部44、サーマル
ヘッド56および58などが順に設けられている。
【0022】整列部では、投入口12に投入された乗車
券Pの所定方向が搬送方向とされ、かつ、片側基準とな
るような整列が施される。読取ヘッド33および34
は、乗車券Pの磁気記録部に記録されているエンコード
磁気情報を読取るものである。読取ヘッド33は、磁気
記録部を下側にして搬送される乗車券Pの磁気情報を読
取るものであり、逆に、読取ヘッド34は、磁気記録部
を上側にして搬送される乗車券Pの磁気情報を読取るも
のである。
【0023】書込ヘッド35および36は、乗車券Pの
磁気記録部に対して所定のエンコード磁気情報を書込む
ものである。書込ヘッド35は、磁気記録部を下側にし
て搬送される乗車券Pに対して所定の磁気情報を書込む
ものであり、逆に、書込ヘッド36は、磁気記録部を上
側にして搬送される乗車券Pに対して所定の磁気情報を
書込むものである。
【0024】読取ヘッド37および38は、書込ヘッド
35および36により書込まれたエンコード磁気情報を
確認するために、書込まれたエンコード磁気情報を読取
るものである。読取ヘッド37は、磁気記録部を下側に
して搬送される乗車券Pの磁気情報を読取るものであ
り、逆に、読取ヘッド38は、磁気記録部を上側にして
搬送される乗車券Pの磁気情報を読取るものである。
【0025】また、主搬送路32に沿って、読取ヘッド
33および34、書込ヘッド35および36、読取ヘッ
ド37および38の搬送路の反対側には、支持部材とし
ての回転ローラ40がそれぞれ設けられている。
【0026】パンチ処理部42は、主搬送路32によっ
て搬送されてくる乗車券Pに対して、必要に応じて入鋏
としての穿孔を開けるものである。必要に応じてとは、
たとえば、改札時に投入される普通乗車券などに対して
ということである。保留部44は、パンチ処理部42に
よって乗車券Pに穿孔を開ける際に、その乗車券Pを保
留するためのものである。
【0027】サーマルヘッド56および58は、搬送さ
れる乗車券Pに所定の情報を印字記録するものである。
サーマルヘッド56は、乗車券Pの上面に所定の情報を
印字記録するものであり、逆に、サーマルヘッド58
は、乗車券Pの下面に所定の情報を印字記録するもので
ある。たとえば、使用履歴の印字記録が必要なストアー
ドフェアカードが、印字記録面を下側にして投入口12
から投入されると、振分ゲート59により主搬送路32
から副搬送路50へ導かれ、サーマルヘッド58の方向
へ搬送される。そして、サーマルヘッド58により、使
用履歴のカードの裏面に印字記録される。印字記録が施
されたカードは、振分ゲート62により元の主搬送路3
2に戻される。
【0028】サーマルヘッド56および58と取出口1
4との間には、振分ゲート64が設けられている。この
振分ゲート64は、受入れられた乗車券Pが排出すべき
ものであるときには、この乗車券Pを取出口14の方向
へ振分け、受入れられた乗車券Pが回収すべきものであ
るときには、この乗車券Pを回収部70の方向へ振分け
るようになっている。この振分ゲート64により、回収
部70側へ振分けられた乗車券Pはシュータ72を介し
て回収部70に回収される。
【0029】本体10には、各部を駆動するためのモー
タが複数設置されている。たとえば、乗車券Pを搬送す
る搬送路を駆動するメインモータ74、ドア20の開閉
を行なうドア開閉モータ76、乗車券Pを取出口14に
搬送するインダクションモータ78などが設けられてい
る。ドア開閉モータ76には、可変速可能なサーボモー
タなどが利用される。
【0030】図3は、上記のように構成された自動改札
装置1の制御系の構成を概略的に示すものである。自動
改札装置1は、CPU(セントラル・プロセッシング・
ユニット)100により全体が制御される。すなわち、
CPU100には、CPU100の制御プログラムなど
を記憶しているROM(リード・オンリ・メモリ)10
2、乗車券から読取った情報の記憶および制御プログラ
ムのバッファとして情報を記憶するRAM(ランダム・
アクセス・メモリ)104、入場駅からこの自動改札装
置1の設置駅までの運賃情報を記憶している運賃メモリ
106、読取ヘッド33および34を制御する読取回路
108、書込ヘッド35および36を制御する書込回路
110、読取ヘッド37および38を制御する読取回路
112が接続されている。CPU100により、読取ヘ
ッド33および34で読取られた情報を基にして通行の
可否判定処理などが行なわれる。
【0031】また、CPU100には、振分ゲート5
9,62,64などを制御する振分け制御回路114、
サーマルヘッド56および58を制御するサーマルヘッ
ド制御回路116、投入口センサ90および取出口セン
サ92などの各センサからの信号を基に乗車券の搬送状
況を検知する検知回路118、乗車券を搬送するメイン
モータ74を制御する搬送制御回路120、複数の人間
検知器24,…からの検知信号により通行者の通過を検
知する通過検知回路122、ドア20を開閉駆動するド
ア開閉モータ76を制御するドア制御回路126が接続
されている。
【0032】さらに、CPU100には、通路案内表示
部13、案内表示部16、および、案内表示部18など
の各表示部を制御する表示制御回路128、表示器26
を制御する表示器制御回路130、パンチ処理部42を
制御するパンチ処理制御回路132、シャッタ28の駆
動を制御するシャッタ制御回路134、複数の自動改札
装置を一括して監視する監視盤140と接続するための
監視盤インタフェース138などが接続されている。
【0033】次に、本発明の要部であるドア20の衝撃
緩和制御について説明する。図4は、複数の自動改札装
置により構成される自動改札システムを示すものであ
る。図4に示すように、自動改札装置1は2台1組とな
り、両者の間に改札処理のための改札用の通路2を形成
する。通常、自動改札装置1による改札処理実行時に
は、ドア20は図1に示すように本体10に対して平行
に待機されている。このような状態のドア20を開状態
と称する。ドア20が開状態のときには、通行者の通行
は可能となる。また、ドア20が図4に示すように改札
通路2を閉塞するような状態を閉状態と称する。ドア2
0が閉状態のときは、通行者の通行は不可となる。
【0034】通行者が乗車券を投入せずに改札用の通路
2を通過しようとすると、人間検知器24により通行者
が検知され、ドア20が閉じて閉状態となる。通行者が
投入した乗車券が無効券または異常券の場合にも、ドア
20が閉じて閉状態となる。このように、通行者の通行
が認められないと、ドア20が閉じて通行者の通行が阻
止される。ドア20により通行が阻止されたとき、通行
者がドア20に誤って衝突してしまうことがあり危険で
ある。
【0035】そこで、本発明では、通行者がドア20に
衝突した場合に備え、あらかじめドア20の回転中心軸
の固定力を弱めておくことにより、通行者がドア20に
衝突すると、ドア20がその衝突力に応じて開方向に開
くような構成とし、通行者が改札用の通路から退去する
か、通行者がドア20から離れてドア20への荷重が解
除された後、ドア20を正規の閉位置へ戻すように構成
するものである。
【0036】以下に、閉状態のドア20に通行者が衝突
した場合の衝撃力を緩和する手段の例を説明する。図5
は、ドア20の開閉機構部を模式的に示すものである。
図5に示すように、ドア20は、回転軸201に取着さ
れていて、この回転軸201を中心として回動するよう
になっている。回転軸201は、図示しない軸受部を介
して本体10に取着されていて、通常は本体10内に収
納されている。回転軸201は、電磁ブレーキ202を
介してドア開閉モータ76の回転軸に連結されていて、
ドア20の開閉動作の際は、このドア開閉モータ76に
より駆動が行なわれる。
【0037】回転軸201のドア20よりも下方の部位
には、円板203が同軸的に取着されていて、この円板
203の外周部には永久磁石204が固定されている。
これに対応して、本体10内には検知手段としての2つ
のリードスイッチ205が配設されている。この2つの
リードスイッチ205は、ドア20が開および閉の位置
にきたときに磁石204を検知することのできる位置に
それぞれ配設されている。
【0038】これにより、リードスイッチ205によ
り、ドア20が閉状態にあるか、開状態にあるかを検知
し、その検知信号をドア制御回路126を介してCPU
100に送り、CPU100によりドア20の状態を判
定することができるようになっている。
【0039】ドア20が閉状態になると、電磁ブレーキ
202が動作して、ドア20を閉の状態に保持する。こ
のとき、閉状態にあるドア20に通行者が衝突して、ド
ア20の開方向に所定値以上の荷重が加えられた場合、
回転軸201の回転を許可して、ドア20が開方向に回
転するように、電磁ブレーキ202の回転軸201に対
する固定力が設定されている。なお、この例では、電磁
ブレーキ202は本体10に取着されているが、ドア開
閉モータ76に内蔵してもよい。
【0040】なお、図5では、ドア20の一方側のみが
図示してあり、図示は省略してあるが、実際にはこれと
対称位置にもう一方側のドア部分が設けられている。以
下に、上記した衝撃緩和手段の動作について、図6に示
すフローチャートを参照して説明する。
【0041】通常、改札用の通路2を通行者が通過する
とき、通行者が自動改札装置1に乗車券を投入しており
(S1、NO)、かつ、乗車券の内容が通行可と判定さ
れるものであるとき(S2、NO)、自動改札装置1は
乗車券に対して通常の処理を行ない、乗車券を通行者に
返却するか、もしくは回収する(S3)。
【0042】通行者が乗車券を投入せずに改札用の通路
2を通過しようとしたとき(S1、YES)、あるい
は、投入された乗車券による通行判定がエラーとなった
とき(S2、YES)、ドア開閉モータ76が動作し
て、ドア20が閉方向の動作を行なう(S4)。このと
き、永久磁石204が円板203とともに回転し、リー
ドスイッチ205によってドア20が完全に閉状態にな
ったことが検知されるまで(S5)、ドア20が回転
し、通行者の通行が阻止される。
【0043】ドア20が閉状態になったことが検知され
ると(S5)、電磁ブレーキ202が動作して、回転軸
201とともにドア20を固定する(S6)。このと
き、通行判定エラーとなった通行者がドア20に対して
一定値以上の加重を加えず、そのまま通路2から退去す
れば、人間検知器24がそれを検知し(S7、YE
S)、ドア20を開状態にして(S8)、券投入待ちの
状態に戻る。
【0044】一方、乗車券を投入せずに進入した通行
者、あるいは、通行判定エラーとなった通行者が閉状態
のドア20に衝突し、一定値以上の荷重がドア20に加
わった場合、電磁ブレーキ202はその力に応じて回転
軸201の回転を許し、ドア20が開方向に回転して逃
げる。このとき、回転軸201とともに永久磁石204
が回転し、リードスイッチ205によりドア20が閉状
態から回転したことが検知される(S9、NO)。
【0045】その後、ドア20に衝突した通行者がドア
20から離れたことを、ドア20の近傍に設置された人
間検知器24aが検知すると(S10、YES)、ドア
開閉モータ76が動作して、閉方向への動作力をドア2
0に伝える(S11)。したがって、ドア20はそのま
ま閉動作を行ない、リードスイッチ205により完全に
閉状態になったことが検知されると(S12、YE
S)、ドア20の閉動作を停止して、ステップS7に進
み、通行者が通路2から退去するのを待機する。
【0046】なお、上述した衝撃緩和手段は、制御によ
りドア20から通行者への衝撃緩和を行なうものである
が、たとえば、図7に示すように、機械的な機構により
衝撃緩和を行なってもよい。以下、図7について説明す
る。
【0047】図7において、ドア20の回転軸201に
は、ばね受け部材206が取着されているとともに、こ
れと相対向してばね取付ブラケット207が設けられて
いて、このばね取付ブラケット207はもう1つの回転
軸208に取着されている。回転軸208はドア開閉モ
ータ76の回転軸に連結されていて、ドア20の開閉動
作の際は、このドア開閉モータ76により駆動が行なわ
れる。
【0048】ばね受け部材206とばね取付ブラケット
207は、たとえば、回転軸201を間にして左右に配
設された2つのコイルばね209を介して連結されてお
り、回転軸208がドア開閉モータ76により回転駆動
されると、その回転駆動力はばね取付ブラケット20
7、ばね209およびばね受け部材206を介して回転
軸201へ伝達される。
【0049】ここで、ドア20が閉状態で固定されたと
きに、ドア20に対して通行者が衝突すると、回転軸2
01はばね209の伸縮により回転を許可されるため、
開方向に回転してドア20を衝撃力から逃がすことがで
きる。その後、通行者によるドア20への荷重が解除さ
れれば、ばね209の伸縮によりドア20は再び閉状態
に戻る。したがって、前述した制御による衝撃緩和手段
と同様の作用効果を得ることができる。
【0050】以上説明したように、上記実施の形態によ
れば、通行不可と判定された通行者が改札用の通路内を
進行して、閉状態となったドアに衝突して所定値以上の
荷重が加えられた場合に、ドアを開方向へ開動作させる
ことにより、ドアが通行者の身体に当たった場合の衝撃
力を緩和し、通行者の身体を保護することができる。こ
れにより、通行者の身体に悪影響を及ぼすことなく、通
行不可と判定された通行者の改札用の通路の通行を阻止
することができる。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、通
行者の身体に悪影響を及ぼすことなく、通行不可と判定
された通行者の通行を確実に阻止することができる自動
改札装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動改札装置の外観
を概略的に示す斜視図。
【図2】自動改札装置の内部構成を模式的に示す側面
図。
【図3】自動改札装置の制御系を概略的に示すブロック
図。
【図4】複数の自動改札装置により構成される自動改札
システムを示す構成図。
【図5】ドアの開閉機構部を模式的に示す斜視図。
【図6】要部の動作を説明するフローチャート。
【図7】ドアの開閉機構部の他の例を模式的に示す斜視
図。
【符号の説明】
1……自動改札装置、2……改札用の通路、10……自
動改札装置本体、12……投入口、14……取出口、2
0……ドア(通行阻止手段)、24……人間検知器、3
2……主搬送路、33,34……読取ヘッド、35,3
6……書込ヘッド、76……ドア開閉モータ、100…
…CPU、102……ROM、104……RAM、10
8……読取回路、118……検知回路、120……搬送
制御回路、122……通過検知回路、126……ドア制
御回路、110……書込回路、201……ドアの回転
軸、202……電磁ブレーキ、203……円板、204
……永久磁石、205……リードスイッチ、206……
ばね受け部材、207……ばね取付ブラケット、208
……回転軸、209……ばね、P……乗車券(記録媒
体)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 改札用の通路に進入する通行者が提示す
    る記録媒体からそれに記録されている所定の情報を読取
    り、この読取った情報に基づき前記通行者の通行可否を
    判定する記録媒体処理手段と、 この記録媒体処理手段により前記通行者が通行不可と判
    定された場合に、前記通路の近傍から前記通路内に導出
    され、前記通行者の通行を阻止する通行阻止手段と、 前記通行不可と判定された通行者が前記通路内を進行し
    て、前記通行阻止手段に衝突して所定値以上の荷重が加
    えられた場合に、前記通行阻止手段を前記通行者から逃
    げる方向へ受動的に変位させる衝撃緩和手段と、 を具備したことを特徴とする自動改札装置。
  2. 【請求項2】 前記衝撃緩和手段は、前記通行者による
    前記通行阻止手段への荷重が解除されると、前記通行阻
    止手段を正規の通行阻止位置へ受動的に戻す復帰手段を
    備えていることを特徴とする請求項1記載の自動改札装
    置。
  3. 【請求項3】 改札用の通路に進入する通行者が提示す
    る記録媒体からそれに記録されている所定の情報を読取
    り、この読取った情報に基づき前記通行者の通行可否を
    判定する記録媒体処理手段と、 この記録媒体処理手段により前記通行者が通行不可と判
    定された場合に、前記通路の近傍から前記通路内に導出
    され、前記通行者の通行を阻止する通行阻止手段と、 前記通行不可と判定された通行者が前記通路内を進行し
    て、前記通行阻止手段に衝突して所定値以上の荷重が加
    えられた場合に、前記通行阻止手段を前記通行者から逃
    げる方向へ受動的に変位させる衝撃緩和手段と、 この衝撃緩和手段により前記通行阻止手段が通行者から
    逃げる方向に変位されたことを検知する第1の検知手段
    と、 前記通行阻止手段に衝突した通行者が通行阻止手段から
    離れたことを検知する第2の検知手段と、 前記第1の検知手段が前記通行阻止手段が通行者から逃
    げる方向へ変位されたことを検知し、かつ、前記第2の
    検知手段が前記通行阻止手段に衝突した通行者が通行阻
    止手段から離れたことを検知すると、前記通行阻止手段
    を正規の通行阻止位置へ戻す制御手段と、 を具備したことを特徴とする自動改札装置。
  4. 【請求項4】 改札用の通路に進入する通行者が提示す
    る記録媒体からそれに記録されている所定の情報を読取
    り、この読取った情報に基づき前記通行者の通行可否を
    判定する記録媒体処理手段と、 前記通路に開閉可能に設けられていて、通常は開状態に
    設定されて通行者の通行を可能とし、前記記録媒体処理
    手段により前記通行者が通行不可と判定された場合に閉
    動作し、最終的に閉状態となって通行者の通行を阻止す
    るドアと、 前記通行不可と判定された通行者が前記通路内を進行し
    て、前記閉状態となったドアに衝突して所定値以上の荷
    重が加えられた場合に、前記ドアを開方向へ受動的に変
    位させる衝撃緩和手段と、 を具備したことを特徴とする自動改札装置。
  5. 【請求項5】 前記衝撃緩和手段は、前記通行者による
    前記ドアへの荷重が解除されると、前記ドアを正規の閉
    位置へ受動的に戻す復帰手段を備えていることを特徴と
    する請求項4記載の自動改札装置。
  6. 【請求項6】 改札用の通路に進入する通行者が提示す
    る記録媒体からそれに記録されている所定の情報を読取
    り、この読取った情報に基づき前記通行者の通行可否を
    判定する記録媒体処理手段と、 前記通路に開閉可能に設けられていて、通常は開状態に
    設定されて通行者の通行を可能とし、前記記録媒体処理
    手段により前記通行者が通行不可と判定された場合に閉
    動作し、最終的に閉状態となって通行者の通行を阻止す
    るドアと、 前記通行不可と判定された通行者が前記通路内を進行し
    て、前記閉状態となったドアに衝突して所定値以上の荷
    重が加えられた場合に、前記ドアを開方向へ受動的に変
    位させる衝撃緩和手段と、 この衝撃緩和手段により前記ドアが開方向へ変位された
    ことを検知する第1の検知手段と、 前記ドアに衝突した通行者がドアから離れたことを検知
    する第2の検知手段と、 前記第1の検知手段が前記ドアが開方向へ変位されたこ
    とを検知し、かつ、前記第2の検知手段が前記ドアに衝
    突した通行者がドアから離れたことを検知すると、前記
    ドアを正規の閉位置へ戻すドア制御手段と、 を具備したことを特徴とする自動改札装置。
  7. 【請求項7】 改札用の通路に進入する通行者が提示す
    る記録媒体からそれに記録されている所定の情報を読取
    り、この読取った情報に基づき前記通行者の通行可否を
    判定する記録媒体処理手段と、 前記通路に開閉可能に設けられていて、通常は開状態に
    設定されて通行者の通行を可能とし、前記記録媒体処理
    手段により前記通行者が通行不可と判定された場合に閉
    動作し、最終的に閉状態となって通行者の通行を阻止す
    るドアと、 前記通行不可と判定された通行者が前記通路内を進行し
    て、前記閉状態となったドアに衝突して所定値以上の荷
    重が加えられた場合に、前記ドアを開方向へ受動的に変
    位させる衝撃緩和手段と、 この衝撃緩和手段により前記ドアが開方向へ変位された
    ことを検知する第1の検知手段と、 前記ドアに衝突した通行者がドアから離れたことを検知
    する第2の検知手段と、 前記第1の検知手段が前記ドアが開方向へ変位されたこ
    とを検知し、かつ、前記第2の検知手段が前記ドアに衝
    突した通行者がドアから離れたことを検知すると、前記
    ドアを正規の閉位置へ戻す第1のドア制御手段と、 前記ドアに衝突した通行者がドアから離れて前記通路内
    から退去したことを検知する第3の検知手段と、 この第3の検知手段が前記ドアに衝突した通行者がドア
    から離れて前記通路内から退去したことを検知すると、
    前記ドアを開動作させて開状態に制御する第2のドア制
    御手段と、 を具備したことを特徴とする自動改札装置。
JP31068498A 1998-10-30 1998-10-30 自動改札装置 Pending JP2000137839A (ja)

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