JPH06150093A - ゲートシステム制御方法 - Google Patents

ゲートシステム制御方法

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JPH06150093A
JPH06150093A JP31769592A JP31769592A JPH06150093A JP H06150093 A JPH06150093 A JP H06150093A JP 31769592 A JP31769592 A JP 31769592A JP 31769592 A JP31769592 A JP 31769592A JP H06150093 A JPH06150093 A JP H06150093A
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伸二 土屋
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雅弘 高平
Jiyunichirou Harada
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送を伴う例えば磁気カードと、搬送不要な
例えばICカードとの双方を処理するゲートシステムに
おいて、複数の無効客に対応するシステム復帰処理に要
する時間を短縮し、ゲートシステムを効率的に稼動させ
る。 【構成】 進入部寄り部分に配置された被搬送式情報記
録物(3) の挿入口(4) と、これよりも進入方向後方に配
置された無搬送式情報記録物(9) 用の提示部(10)とを有
するゲートシステムを、判定制御部(12)により通行客の
所持する被搬送式情報記録物(3) あるいは無搬送式情報
記録物(9) が有効か無効かを判定し(S3,S4,S5,S31,S41,
S42)、無効客に対して所定通過阻止処理(S7)を行い、次
いで1名分の客の無効状態のリセットによりゲートシス
テム(20)を無効解除状態に復帰させる(S80) との各過程
を含み制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道に於ける改札機や
特定の建物・施設や特定場所へ照査用の適正な情報記録
物の所有者のみを通過させる入退場管理装置等に用いる
ゲートシステム、特に2種類の情報記録物(照査物)を
処理対象とし、しかも夫々の種類毎に照査用の提示位置
が異なる2種類の情報記録物を共に処理対象とするゲー
トシステムの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道に於ける乗降客の通過を許可しある
いは阻止する改札機や、その他機密を要する建物や特定
の部屋等の重要な場所に特定人物しか出入りできないよ
うに入退場者の通過を許可しあるいは阻止するための入
退場管理装置等、所定出入口部分には機械化されたゲー
トシステムが多用されている。
【0003】通過を許可する条件には、指紋、声紋、手
形等を照査する場合もあるが、より一般的には磁気カー
ドやICカード等(IDカード)の情報記録媒体(情報
記録物)に特定情報を記録しておき、提示(装置への挿
入あるいは装置所定部への提示等)された情報記録物の
記録内容をゲート装置で読取りその情報記録物が正しい
ものか否かを照査して、正しい場合に該提示者がゲート
装置を通過することを許可する装置が普及しており、特
に鉄道において自動改札機として多数使用されている。
【0004】ところで、上述情報記録物のうち磁気カー
ド等の被搬送式情報記録物は、所有者が一度ゲート装置
等に挿入しこれをゲート装置内部で搬送しながら所定部
位で記録情報を読取った後進行方向後方位置にて所有者
に返却するようになっている(以下、この方式を接触式
情報記録物とも表現する)。
【0005】しかし、情報記録物の使い勝手を向上させ
るため、即ち通過者が単に手に保持したまま定位置で提
示するのみで良く、また記録情報量を多く取ることがで
きる等の理由でICカード等の無搬送式情報記録物(以
下、非接触式情報記録物とも表現する)を用いたシステ
ムが要求される。
【0006】必然的に、上述接触式と非接触式の2種の
情報記録物、例えば磁気カードとICカード双方を一台
のゲート装置で処理することが要求され、開発されてい
る。図3乃至図5は、このような接触式と非接触式の2
種の情報記録物、即ち磁気カードとICカード双方を処
理するゲート装置(ゲートシステム)の一例として鉄道
の自動改札機20を示すもので、夫々平面図、正面図と
側面図を示している。また、図6は自動改札機20の内
部の主要部を示すブロック図である。
【0007】この自動改札機(ゲート装置)20は、フ
ラップ型ゲート装置であり、駅の改札部に設けられた入
出路A、B夫々の両側方にゲート装置1、1′が立設さ
れている。ゲート装置1、1′は、側面に出入路側に回
動突出して通行者の通過を阻止することが可能な通過阻
止扉2、2′を夫々具備している。ゲート装置1の側面
には図5に示す様に多数のフォトセンサ21が配置され
発光ダイオード(図示せず)と組みになって入出路を通
行する客の移動を5つの検知領域(RE1〜RE5)毎
に検知しておりその出力は判定制御部12に入力され
る。
【0008】そして、一方のゲート装置1の上面部の入
口側(即ち、進入部寄り)には、照査情報等が記録され
た磁気カード(定期券等)3を挿入するための挿入口4
が設けられており、この挿入口4に連なり装置内部に周
知の搬送路(図示せず)が設けられている。この搬送路
にそって磁気カード3に記録された情報を読み取るため
の読取磁気ヘッド6(図示なし)が設けられており、そ
の出力は磁気情報読取部(第1情報読取部)7に接続さ
れている。即ち、読取磁気ヘッド6と磁気情報読取部7
とから成る第1情報読取部5を具備している。
【0009】前記磁気情報読取部7で所定電気信号に変
換された磁気カードの情報信号は判定制御部12に入力
されている。8は前記搬送路の終端部に続き装置上面後
部に設けられた、処理が済んだ磁気カードを(必要であ
れば)通過者に返却するための返却口である。
【0010】更に、ゲート装置20の上方外面の中程入
口寄り、従って前記磁気カード3の挿入口4よりも入出
路の進入方向後方の位置には、前述磁気カード同様に照
査情報等が記録されたICカード(定期券、プリペイド
券等)9を所持客が情報を読み取りのため提示する提示
部10が設けられている。提示部10で得られた照査情
報は所定電気信号に変換され後続する第2情報読取部1
1に入力される。この第2情報読取部11からの信号
も、前記判定制御部12へと入力される。
【0011】ゲート装置20の内部に収納された上記判
定制御部12は、前記フォトセンサ群21からの出力が
接続されて通行者の進入や移動また退出(戻りも含む)
を検出する。また判定制御部12は、前記2種類の照査
物(3、9)からの情報に基づき、通行者の通過が適正
であるか否かを判定して前記通過阻止扉2、2′を駆動
開放して通過を許可し或いは閉鎖して通過を阻止する部
分である。
【0012】すなわち判定制御部12には磁気情報読取
部7及び前記第2情報読取部11の双方の出力からの情
報信号が入力され、これを処理して情報内容が適正なも
のである場合にのみ通過抑止扉2、2′を制御して開放
状態とし通行者のゲート装置の通過を許可し、情報記録
物が無効である場合にはその所持者(以下無効客とい
う)の通行を阻止すべく通過抑止扉2、2′を制御して
これを閉じる。また、通行者のゲート装置1への出入や
移動を感知する。
【0013】この時、無効客の数に対応して、判定制御
部12内の記憶部16(レジスタあるいはメモリ)に無
効客数を無効クレジットとして保持する。この無効クレ
ジットは、無効客のゲート装置1からの退出あるいは所
定時間の経過があった場合に“1”だけ減算され、無効
クレジットが“0”となった場合に初めて装置各部が初
期待機状態に復帰し、情報記録物の提示監視を再開する
構成となっている。なお、Wはゲート部以外からの出入
りを禁止するための隔壁である。以上説明したゲート装
置1において、判定制御部12には関連する各部をマイ
クロコンピュータ回路を利用して一体に構成することも
多い。
【0014】次に、上述装置の判定制御部12で行われ
る制御方法について説明する。図9は、自動改札機の制
御方法の一例を示すフローチャートである。待機時に
は、いずれかの情報読取部からの入力の有無が監視され
ている(S1)。そして、ICカードが投入されるとそ
の有効・無効が判定され(S2、S31)、判定結果に
基づき所定通過許可処理(S9)あるいは所定通過阻止
処理(S6、S7、S8)即ち、無効クレジットに1を
加算(S6)し扉を閉める等の通過阻止処理(S7)が
行われたのちに後から説明する無効クレジットの精算
(S8)が行われる。
【0015】次に、磁気カードが先に投入された場合を
説明すると、この場合には既述したように先行ICカー
ド客がいるにもかかわらず後続客の磁気カードが先に投
入される場合もあるため、磁気カードからICカードの
提示までの時間を測定し(S4、S41)その値が所定
時間(Tc)を越えている場合、磁気カードの照査結果
に応じて有効であれば通過許可処理を行い(S5、S5
1、S9)、もし無効であれば前述した所定通過阻止処
理(S6、S7、S8)が行われる。
【0016】又、前記所定時間(Tc)内にICカード
が提示されれば(S4、S41)、ICカードの照査結
果に応じて有効であれば通過許可処理(S43)を行う
が、ICカードが無効であれば無効クレジットに1を加
算し(S44)次いで磁気カードの照査結果に応じた処
理がされる。即ち、磁気カードが有効であれば(S5)
続けて(S70)、(S8)の処理を行う。また、もし
ICカードが無効で且つ過程(S5)で磁気カードが無
効と判定された場合には、前述した所定通過阻止処理
(S6、S7、S8)が行われる。そしてこの場合には
無効クレジット“2”の状態から無効クレジットの精算
(S8)が行われることになる。
【0017】上述の無効クレジットの精算(S8)は図
10のフローチャートにて過程S8として示すように、
例えば所定時間(10秒)経過したか又はもどり検知が
有ったかのいずれかを検知する(S81′)と、無効ク
レジットより1を減算し(S82′)、無効クレジット
が“0”となったかを確認し(S83′)している。そ
して、無効クレジットが“0”であれば無効処理を終了
するが、無効クレジットに残りがあれば再びクレジット
解除過程(上記S81′)に戻り、所定時間(10秒)
経過したか又はもどり検知が有ったかのいずれかを待つ
との各過程により構成されている。従って、複数の無効
客がいて対応して無効クレジットとしてその数が装置内
に記憶されている場合には対応して過程(S8)の終了
には相応の時間を必要とする。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例示した装
置を含め従来のこの種装置、即ち上述した様に被搬送式
情報記録物(接触式と称される場合もある)及び搬送が
不要で定位置にて提示し情報の照査を受ける非搬送式情
報記録物(非接触式で手に保持するものが多い)の2種
類の情報記録物を用いたゲート装置においては、現技術
による各部の構造や省スペース化等の要請に基づき、2
種類の照査物を情報記録物所持者が通行時で夫々投入あ
るいは提示する情報記録物提示位置(搬送式の場合には
投入位置を意味する)が異なっている。即ち、現状では
提示(投入)部が装置に先に説明した位置関係で設けら
れているため、磁気カードを提示(投入)する際には通
過者は通路の直前の位置で投入を行い、一方ICカード
を提示する場合には所持者は通路内のしかもかなり中央
まで進んだ位置で提示を行っている。
【0019】そして、従来のゲート装置は何れかの情報
記録物が提示されるとこれの有効・無効を判定して、判
定結果に応じて扉を開放あるいは閉鎖して通行客の通過
を阻止あるいは許可する。従って、接触式あるいは非接
触式の情報記録物の何れかを所持する多数の乗客が様々
な順序でしかも近接してゲート装置を通過することにな
り、ゲート装置1を先行客FPと後続客RPとが連続し
て通過する場合には、複数客がゲート装置内に存在し、
しかも単一の情報記録物を用いた場合には生じない状況
も考慮する必要がある。以下、この点について説明す
る。
【0020】前述ゲート装置を客が順に通行する場合に
は、連続する通行客が各々所持する情報記録物の種類に
より図8の表1に示す4通りの場合が考えられる。この
うち(イ)、(ロ)及び(ハ)については先行客の有効
・無効の判定後に後続客の情報記録物が提示される時間
関係にあり(図8タイムチャート図参照)言わば順に処
理が行われるので無効処理及びこの解除についても特別
に問題は生じない。
【0021】しかしながら、(ニ)の場合、図7に示す
ように特に先行客FPがICカード9を、後続客RPが
磁気カード3を所持しごく接近して通行する場合には、
先行客FPに対する照査結果がでる前に後続客RPも磁
気カード3を投入してゲート装置1内に進入することも
多々生じる。即ち、ゲート装置1内に照査結果判明前に
2名の客が進入することになる。
【0022】(ニ)の順番であっても、図8のタイムチ
ャート図(ニ)に示すように後続客RPの磁気カード3
の投入より時間的に先に、先行客の所持するICカード
9が無効であることが判明すれば、これに対応して磁気
カードの投入口4に備えられたシャッターを駆動して後
続客RPが磁気カード3を投入できないようにすること
が可能で磁気カード3の処理は行われない。
【0023】然しながら、既に説明したように前記両提
示部(投入口4及び提示部10)の配設位置の相違に基
づき、夫々の通過客の提示動作のタイミングによって
は、図8のタイムチャート図(ニ′)に示すように、得
られる提示情報・照査結果の順序が提示客の進入・進行
順序と異なり後続客RPの投入及びこれに対応する処理
が先に行われてしまう場合を回避できない。
【0024】例えば、先行するICカード9の所持客F
Pが提示動作を行う前に、この乗客に後続する磁気カー
ド3の所持客RPが磁気カード4を投入することは可能
であり、この場合には後方に位置する磁気カード所持客
RPの情報記録物である磁気カード4が搬送路により搬
送され情報読取処理が為されて、有効券であるか否かの
照査結果が先に判定制御部12に入力されてしまい、対
応して続く所定処理も先行客のICカード提示動作の前
に行われてしまうことになる。そして、続いてICカー
ドが提示されることになる。
【0025】他にも、先行するICカード9の客が提示
に手間取ったり提示方法が適切でなく装置が情報を読取
れずやり直しが必要な場合にはICカード9からの情報
が得られないうちに後続の磁気カード3の客からの投入
が行われることがあり、やはり後続客RPの磁気カード
3に対応する処理が先ず行われてしまう。
【0026】付言すると、このように得られる提示情報
の順序が提示客の進入進行順序とが入れ換わってしまう
と、例えば後続客の磁気カードが先に装置内部で無効券
と判定された場合にはゲート装置は無効券に対する処理
を開始してしまい扉を閉めて通行客の通過を阻止してし
まい、この場合には先行客が有効券を提示したにも拘ら
ず不当に通過を阻止されてしまう結果となり混乱を招く
等の不都合が生じる。従って適宜方法で、客の進行順序
と得られた照査結果とが入れ替わったことを検知して補
正を行うことが望ましい。(例えば、磁気カードの判定
に基づく処理を一定短時間遅延することで殆どの入れ替
わりを補正できる。)
【0027】ところで、上述入れ替わりの問題とは別
に、前述したゲートシステムでは両通行客の所持する情
報記録物の有効・無効の組合せに応じた不都合が生じ
る。一般に、図7に示すようにゲート装置1をICカー
ド9を所持した先行客FPと、磁気カード3を所持した
後続客RPとが連続しゲート装置1内に進行し情報記録
物を提示した場合、両通行客が各々所持する情報記録物
の照査結果には図8表2に示す(ホ)〜(チ)の4通り
の組合せが考えられる。
【0028】このうち(ホ)及び(ヘ)についてはゲー
ト装置内に2名の通行客が進入していても対応制御に関
してさしたる困難は生じない。即ち、(ホ)では両有効
客に対し通過許可の処理をすれば良く、(ヘ)の場合も
先行有効客がゲート装置を通過したのち後続無効客の通
過を阻止するため扉閉鎖や無効解除等の所定処理を行う
のみで良い。
【0029】なお、(ト)の場合すなわち無効ICカー
ド客に有効磁気カード客が後続する場合には、既述した
ように先行客FPのICカード9が無効であると判明す
る前に既に後続客RPが磁気カード3を投入してゲート
装置1内に進入しており、この場合投入された磁気カー
ド3は所定の処理、即ち入場時であれば所定のパンチ穴
の穿孔が行われたり改札済みとの所定内容が印字された
りするし、退場時であれば集札箱に回収されてしまうた
め、後続する有効客には既に行った処理に対応して通過
を許可すべきであるが、先行する無効客に対しては通過
を阻止しなければならないとの矛盾した事態が生じてし
まう。従って、ゲートシステムの稼動を中止し、係員に
よる対応をしたのちにゲートシステムを再稼動するある
いは、特殊対応処理をする等の処理(図9、図10のS
70)が必要となる。なお、無効解除処理(S8)につ
いては特別な不都合は生じない。
【0030】ところで、(チ)の場合については無効客
2名が引き返すのを待ってゲート装置各部を待機状態に
復帰することになるが、この場合複数(2名分)の無効
判定結果が保持されており、この解除には必要以上に時
間を要するとの問題点がある。
【0031】即ち、従来の無効解除処理(S8)によれ
ば、1名分の無効解除に一定時間例えば10秒を要する
可能性があり、2名分の無効解除を順に行った場合、累
積して不必要に長い時間ゲートシステムが通行客処理を
休止することになる。これは、ラッシュ時の駅務等多く
の通過者を扱わねばならない場合には多くの利用客に迷
惑をかけることとなり好ましくない。
【0032】本願発明はこのような事情に対応すべく成
されたもので、繰り返すと、先行する無効ICカード
(無効無搬送式情報記録物)所持客と、これに後続する
有効磁気カード(有効被搬送式情報記録物)所持客の両
方が、ゲート装置1内に進入してしまった場合を適切に
処理するゲートシステムを提案するものである。
【0033】
【課題を解決するための手段】上述事態を解消するため
の本願発明によれば、前述したような構成のゲートシス
テムの制御方法を、前記判定制御部により前記二つの情
報読取部からの信号に基づき通行客の所持する被搬送式
情報記録物あるいは無搬送式情報記録物が有効か無効か
を判定し、無効客に対しては夫々所定通過阻止処理を行
い、次いで1名分の客の前記無効状態のリセットにより
ゲートシステムを無効解除状態に復帰させるとの各過程
を含む構成とする。
【0034】
【作用】本願の制御方法では、無効客を検出し対応して
通過阻止処理を行った後、無効客が複数名の場合を含め
て、客1名分に相当する無効解除信号(もどり検知また
は一定時間の経過)によりゲートシステムを初期状態と
する制御を行う。
【0035】
【実施例】以下、本発明を添附図面に沿って詳細に説明
する。本願のゲートシステム制御方法は、既述した図3
乃至図6にて示す如き構成のゲートシステムに適用する
もので、既に説明した従来の制御方法と同様な多くの過
程に加えて、無効解除処理として無効クレジットの強制
リセット過程を含むものである。
【0036】以下、実施例装置の判定制御部12で行わ
れる制御過程について、詳細に説明する。図1は、本願
のゲートシステム制御方法の概略の一実施例を示すフロ
ーチャートであり、図中S80を付した無効解除処理の
内容及び処理位置に特徴を有している。
【0037】即ち、過程(S80)は稼動時の各種制御
過程中でも特にゲート装置1内に進入した複数の客が所
持する磁気カード3(被搬送式情報記録物)及びICカ
ード9(無搬送式情報記録物)を共に無効であると判定
した場合に対応して、先ず所定通過阻止処理(S7)を
行い、次いで1名分の客の前記無効状態のリセットによ
りゲートシステム(20)を無効解除状態に復帰させる、即
ち無効クレジットの強制リセット過程である。
【0038】図2は、上記無効クレジットの強制リセッ
ト(S80)の一例を中心に関連制御過程を説明するフ
ローチャートであり、先行客が無効であるかを照査し
(S41、S42)、無効であれば無効クレジットに1
を加算し(S44)、更に後続客が無効であるかを照査
し(S4、S5)、無効であれば無効クレジットに1を
加算し(S6)、扉を閉める等の通過阻止処理(S7)
をした後に、過程(S80)即ち10秒経過またはフォ
トセンサによる通行客のもどり検知が有った場合に検知
し(S84)、直ちにすなわち1名の通過客の無効解除
により無効クレジットを強制的に“0”として無効解除
過程を終了してしまう。これにより、従来2名分の通過
客の無効解除を待って無効解除過程を終了して場合に比
べて短い時間でゲートシステムの通常処理に復帰するこ
とができ、ゲートシステムの稼動率が向上し混雑緩和に
役立つ。
【0039】なお、実施例においては先行ICカード客
と後続磁気カード客の通過順と照査結果の入れ替わりが
生じた場合に先行ICカード客と後続磁気カード客の通
過順と照査結果の入れ替わりを補正しており、簡略に説
明すると、磁気カード側からの入力を検知し(S2)所
定処理を行ない、対応して計時を開始し(S3)、所定
時間Tcの経過以前にICカード側からの入力を監視し
(S41)、ICカードの提示があればこれを照査し対
応する処理(S42、S43、S44)と、磁気カード
の照査結果に対応する処理(S5、S6、S7)の入れ
替えを行なう。また、上述以外の時点でICカードの提
示があればこれを照査し対応する処理を直ちに行う(S
1、S2、S31、S6、S7)。
【0040】上述の所定時間Tcは、ゲート装置の差異
(投入部と提示部の位置寸法)や通過者の移動速度等の
状況によって最適な値が若干左右されるものであるか
ら、設置場所や時間帯等の使用状況を加味して固定的な
適正値を選定するか、或いは容易に変更可能な各部構成
とし所定プログラムによって時間帯に応じて変更しなが
ら運用すれば良い。
【0041】また、照査を遅らせる場合を例示したが照
査処理までは即時行うこととし、照査結果に対応する制
御等の処理のみを遅延させても良い。要は、判定制御部
において第一情報読取部(磁気カード読取部)5からの
信号入力時点より所定時間内に第二情報読取部11から
の入力があるかを検知し、このような場合には対応する
処理を時間的に入れ換えて第二情報読取部11からの入
力に対応する処理を先に行い、しかる後に第一情報読取
部5からの入力に対応する処理を行うような機能を付加
すればよく、この他にも第1の情報入力系統中の何処か
に信号を所定時間遅延する遅延手段を設けることによっ
ても目的を達成することができる。例えば、図示はしな
いが、磁気情報読取部に後続して読み取ったデータを記
憶し所定時間経過後に出力する記憶部(遅延手段)を設
ける等の構成を用い対応する適宜制御によっても良い。
図1及び図2に示すその他の制御過程については、既に
説明した処理であるから簡略化のため説明を省略する。
【0042】以上、磁気カードとICカードとの双方を
扱う自動改札機を実施例として本願のゲートシステム制
御方法を説明したが、本願発明の適用は自動改札機に限
るものではない。例えば、制御対象装置自体は特定場所
への立入り監視装置であってもよいし、第二照査物はコ
ネクタ式(接触式)のICカードや手で保持したままス
リット状の読取部を通す無搬送式の磁気カードであって
も良い。
【0043】その他一般に、夫々所定照査情報を記録し
た、情報の読み書きに搬送を伴う被搬送式情報記録物
(照査物)と搬送が不要な非搬送式情報記録物(照査
物)との双方に対応して通行者が提示した前記何れかの
照査物を照査して照査結果に応じて前記通行者の通過を
許可しあるいは阻止する判定制御部を有し、且つ装置の
進入部寄り部分に配置された前記被搬送式情報記録物の
挿入口と、この提示部に連なる搬送路に沿って設けられ
被搬送式情報記録物の照査情報を読取る第一情報読取部
5と、前記挿入口より進入方向後方に配置された前記無
搬送式情報記録物の提示部と、該提示部からの信号を処
理する第二情報読取部11とを有する各種ゲートシステ
ムに於いて、先に挙げたと同様にゲート装置内に複数の
無効客が同時に存在する事態に対処する制御に適用でき
る。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したとおり本願発明のゲートシ
ステムの制御方法は、前述した如き所定構成のゲートシ
ステムにおいて、判定制御部により第一情報読取部と第
二情報読取部からの信号に基づき通行客の所持する被搬
送式情報記録物あるいは無搬送式情報記録物が有効か無
効かを判定し、無効客に対して所定通過阻止処理を行
い、次いで1名分の客の前記無効状態のリセットにより
ゲートシステムを無効解除状態に復帰させるとの各過程
を含むので、無効客を検出し対応して通過阻止処理を行
った後、無効客が複数名の場合を含めて、客1名分に相
当する無効解除信号(もどり検知または一定時間の経
過)によりゲートシステムを初期状態とするから複数の
無効客がいて無効クレジットが“2”以上となった場合
にも、ゲートシステムが通行客を処理することを休止す
る時間が短くなり、ゲートシステムを効率的に運用する
ことができ、混雑の緩和に効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のゲートシステムに係る判定制御部の
処理を説明するフローチャートである。
【図2】本願発明のゲートシステムに係る判定制御部の
無効クレジットの強制リセット処理の一例を説明するフ
ローチャートである。
【図3】本願発明に係るゲートシステムの一例を示す平
面図である。
【図4】本願発明に係るゲートシステムの一例を示す正
面図である。
【図5】本願発明に係るゲートシステムの一例を示す側
面図である。
【図6】本願発明に係るゲートシステムの機能ブロック
図である。
【図7】本願発明に係るゲートシステムを説明する平面
図である。
【図8】本願発明に係るゲートシステムの作用を説明す
る図表群である。
【図9】ゲートシステムに係る従来の判定制御部の処理
を説明するフローチャートである。
【図10】ゲートシステムに係る従来の判定制御部の無
効クレジットの精算処理を説明するフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…ゲート装置、 3…被搬送式情報記録物(磁気カード)、 4…挿入口(提示部)、 5…第一情報読取部、 6…読取磁気ヘッド、 7…磁気情報読取部、 9…無搬送式情報記録物(ICカード)、 10…提示部、 11…第二情報読取部、 12…判定制御部、 20…ゲートシステム。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G07C 9/00 Z 9146−3E

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート装置(1) とを有し、 進入部寄り部分に配置され、所定照査情報が記録され情
    報の読み書きに搬送を伴う被搬送式情報記録物(3) の挿
    入口(4) と、この挿入口(4) に連なる搬送路に沿って設
    けられ被搬送式情報記録物(3) の照査情報を読取る第一
    情報読取部(5)と、前記挿入口(4) よりも進入方向前方
    に配置され、所定照査情報が記録され情報の読み書きに
    搬送が不要な非搬送式情報記録物(9) 用の提示部(10)
    と、該提示部(10)からの信号を処理する第二情報読取部
    (11)とを有するゲート装置(1) と、通行者が提示した前
    記被情報記録物(3) 又は非搬送式情報記録物(9) を照査
    し照査結果に応じて前記通行者の通過を許可しあるいは
    阻止する判定制御部(12)を具備したゲートシステム(20)
    の制御方法であって、 前記判定制御部(12)により前記第一情報読取部(5) 又は
    第二情報読取部(11)からの信号に基づき通行客の所持す
    る被搬送式情報記録物(3) あるいは非搬送式情報記録物
    (9) が有効か無効かを判定し(S3,S4,S5,S31,S41,S42)、
    無効客に対して所定通過阻止処理(S7)を行い、次いで1
    名分の客の無効状態のリセットによりゲートシステム(2
    0)を無効解除状態に復帰させる(S80) 各過程を含むこと
    を特徴とするゲートシステムの制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005301944A (ja) * 2004-04-16 2005-10-27 Nippon Signal Co Ltd:The 自動改札機
JP2010271831A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Nippon Signal Co Ltd:The 自動改札装置およびその人間検知方法
KR20210143795A (ko) 2019-03-28 2021-11-29 노부유키 이바 치과 기공용 각도 조정 스테이지 장치

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