JP2000131384A - 電子部品試験装置用吸着装置 - Google Patents

電子部品試験装置用吸着装置

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JP2000131384A
JP2000131384A JP10305676A JP30567698A JP2000131384A JP 2000131384 A JP2000131384 A JP 2000131384A JP 10305676 A JP10305676 A JP 10305676A JP 30567698 A JP30567698 A JP 30567698A JP 2000131384 A JP2000131384 A JP 2000131384A
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    • GPHYSICS
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    • G01R1/02General constructional details
    • G01R1/04Housings; Supporting members; Arrangements of terminals

Abstract

(57)【要約】 【課題】被試験電子部品を吸着した状態でテストヘッド
のコンタクト部へ押し付ける際の押圧力を均一化できる
電子部品試験装置用吸着装置を提供する。 【解決手段】被試験ICの端子HBをテストヘッドのコ
ンタクト部302aへ押し付けてテストを行う電子部品
試験装置用吸着装置であり、コンタクト部に対して接近
離反移動可能に設けられたプッシャベース304c1
と、プッシャベースに対して可動に設けられてICを吸
着する吸着パッド304c2を有する可動ベース304
c3と、プッシャベース側に設けられて可動ベースをコ
ンタクト部へ向かって押圧する流体圧シリンダ304c
4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路素
子などの電子部品(以下、単にICともいう。)をテス
トするための電子部品試験装置に用いられる吸着装置に
関し、特に被試験電子部品を吸着した状態でテストヘッ
ドのコンタクト部へ押し付ける際の押圧力を均一化でき
る電子部品試験装置用吸着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハンドラ (handler)と称される電子部品
試験装置では、トレイに収納した多数の被試験ICをハ
ンドラ内に搬送し、各被試験ICをテストヘッドに電気
的に接触させ、電子部品試験装置本体(以下、テスタと
もいう。)に試験を行わせる。そして、試験を終了する
と各被試験ICをテストヘッドから払い出し、試験結果
に応じたトレイに載せ替えることで、良品や不良品とい
ったカテゴリへの仕分けが行われる。
【0003】従来のハンドラには、試験前のICを収納
したり試験済のICを収納するためのトレイ(以下、カ
スタマトレイともいう。)以外に、ハンドラ内を循環し
て搬送させるトレイ(以下、テストトレイともいう。)
を備えたタイプのものがあり、この種のハンドラでは、
試験の前後においてカスタマトレイとテストトレイとの
間で被試験ICの載せ替えが行われる。
【0004】また、ICの耐熱性を確認するために被試
験ICに低温や高温の温度ストレスを印加した状態でI
Cの機能テストを実行することもある。こうした場合
に、テストトレイに搭載された被試験ICを所定の温度
まで昇温または降温させる恒温槽を備えたハンドラが用
いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被試験IC
をコンタクト部へ押し付けるにあたっては、水平面内
(X−Y平面)における位置合わせは勿論のこと、垂直
方向(Z軸方向)における押圧力も均一にすることが望
ましい。一つの被試験ICにおけるZ軸方向の押圧力が
不均一であると、押圧力不足であると接触不良が生じた
り、押圧力が過度になると端子の損傷が生じるおそれが
あるからである。
【0006】従来のハンドラでは、吸着ヘッドで吸着保
持してコンタクト部へ同時に押し付ける被試験ICが1
個または2個であったので、Z軸方向の押圧力のばらつ
きは、被試験ICを押圧する面の機械的な加工精度を管
理することで、ある程度は吸収することができた。
【0007】しかしながら、たとえば4個以上の被試験
ICを同時測定すべく、吸着ヘッドでこうした多数の被
試験ICを一度に吸着保持すると、もはや機械的加工精
度を確保するだけではZ軸方向のばらつきを吸収するこ
とはきわめて困難である。
【0008】特に、恒温槽を備えたハンドラでは、テス
トヘッドのコンタクト部は勿論のこと、被試験ICを吸
着してコンタクト部へ押し付けるコンタクトアームも恒
温槽内に配置されているので、温度によるコンタクトア
ームの変形、特にねじれが無視できず、上述した問題が
顕著になる。
【0009】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、被試験電子部品を吸着した
状態でテストヘッドのコンタクト部へ押し付ける際の押
圧力を均一化できる電子部品試験装置用吸着装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、第1の発明の電子部品試験装置用吸着装置
は、被試験電子部品の端子をテストヘッドのコンタクト
部へ押し付けてテストを行う電子部品試験装置用吸着装
置において、前記コンタクト部に対して接近離反移動可
能に設けられたプッシャベースと、前記プッシャベース
に対して可動に設けられ、前記電子部品を吸着する吸着
パッドを有する可動ベースと、前記プッシャベース側に
設けられ、前記可動ベースを前記コンタクト部へ向かっ
て押圧する押圧手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】また、第2の発明の電子部品試験装置用吸
着装置は、被試験電子部品の端子をテストヘッドのコン
タクト部へ押し付けてテストを行う電子部品試験装置用
吸着装置において、複数の前記コンタクト部に対して接
近離反移動可能に設けられた一のプッシャベースと、前
記一のプッシャベースに対してそれぞれ可動に設けら
れ、前記電子部品を吸着する吸着パッドをそれぞれ有す
る複数の可動ベースと、前記プッシャベース側に設けら
れ、前記それぞれの可動ベースを前記それぞれのコンタ
クト部へ向かって互いに独立して押圧する複数の押圧手
段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】これら第1および第2の発明の電子部品試
験装置用吸着装置では、吸着パッドで被試験ICを吸着
保持し、この状態で当該被試験ICをコンタクト部へ押
し付けるに際し、押圧手段にて可動ベースをコンタクト
部へ向かって押圧する。
【0013】ここで、可動ベースはプッシャベースに対
して可動に設けられ、しかもプッシャベースの下降動作
とは別に当該プッシャベースに設けられた押圧手段にて
可動ベースを押圧するので、プッシャベースの下降動作
方向がZ軸方向に対して誤差を含んでいても、この誤差
は、押圧手段の押圧面と可動ベースの被押圧面との間に
作用する押圧力によって吸収することができる。これに
より、被試験電子部品の各端子における押圧力が均一に
なる。
【0014】特に第2の発明においては、プッシャベー
スが共通化されているので必然的に大きな部材となって
ねじれ等の機械的加工誤差が生じ易いが、可動ベースは
プッシャベースに対してそれぞれ独立して可動に設けら
れ、押圧手段も互いに独立して設けられているので、プ
ッシャベースの下降動作方向がZ軸方向に対して誤差を
含むことが多いにも拘わらず、この誤差は、各押圧手段
の押圧面と各可動ベースの被押圧面との間に作用するそ
れぞれの押圧力によって吸収することができる。これに
より、多数の電子部品を同時測定する場合においても、
被試験電子部品の各端子における押圧力が均一になる。
【0015】(2)上記第1および第2の発明において
は特に限定されないが、請求項3記載の電子部品試験装
置用吸着装置では、前記押圧手段は、前記プッシャベー
スを支持するベースに設けられていることを特徴とす
る。
【0016】また、請求項4記載の電子部品試験装置用
吸着装置では、少なくとも前記プッシャベースおよび可
動ベースが品種交換部品であることを特徴とする。
【0017】このように、押圧手段をプッシャベースを
支持するベースに設けることにより、品種交換部品(い
わゆるチェンジキット)を主としてプッシャベースと可
動ベースとで構成することができ、押圧手段は汎用品と
して共用することができる。したがって、コストダウン
を図ることができるとともに品種交換部品の小型化およ
び軽量化を達成することができる。
【0018】なお、特に限定されないが、押圧手段をベ
ースに設けるに際しては、請求項5記載の電子部品試験
装置用吸着装置のように、前記可動ベース側に押圧ブロ
ックを設け、前記押圧手段は前記押圧ブロックを介して
前記可動ベースを押圧するように構成することがより好
ましい。
【0019】(3)上記第1および第2の発明において
は特に限定されないが、請求項6記載の電子部品試験装
置用吸着装置では、前記コンタクト部側と前記可動ベー
ス側とのそれぞれに、前記吸着パッドに吸着された前記
被試験電子部品と前記コンタクト部との位置合わせを行
うガイド手段が設けられていることを特徴とする。
【0020】このガイド手段により、主として被試験電
子部品とコンタクト部とのXY平面における位置精度が
向上することになる。特に本発明の電子部品試験装置用
吸着装置においては、可動ベースがプッシャベースに対
して可動に設けられているので、プッシャベースとコン
タクト部との位置精度が多少悪くても可動ベース側でこ
れを吸収することができる。
【0021】本発明のガイド手段の具体的構造は特に限
定されないが、たとえばコンタクト部および可動ベース
の何れか一方にガイドブッシュを設け、他方にこれに係
合するガイドピンを設けることにより構成することがで
きる。
【0022】(3)上記発明において、被試験電子部品
をコンタクト部へ押し付ける際の、プッシャベースの下
降動作と押圧手段による押圧動作との動作制御は、特に
限定されず、何れか一方を先に動作させたのち他方を動
作させることも、あるいは両者を実質的に同時に動作さ
せることも本発明に含まれる。
【0023】たとえば、請求項7記載の電子部品試験装
置用吸着装置では、前記押圧手段は、前記吸着パッドに
吸着された被試験電子部品を前記コンタクト部へ押し付
けるように前記プッシャベースが移動すると、前記可動
ベースを前記コンタクト部へ向かって押圧することを特
徴とする。
【0024】(4)上記発明の吸着装置は、恒温槽内に
配置したものと恒温槽外に配置したものの両者を含む趣
旨であるが、請求項8記載の電子部品試験装置用吸着装
置では、少なくとも前記プッシャベースおよび可動ベー
スが、前記被試験電子部品に温度ストレスを印加する恒
温槽内に設けられていることを特徴とする。
【0025】少なくともプッシャベースおよび可動ベー
スが恒温槽内に設けられたタイプにおいては、特にプッ
シャベースが熱収縮によって変形しやすいが、既述した
本発明の作用効果により、こうした変形を充分に吸収す
ることができ効果的である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の吸着装置を適用した
電子部品試験装置の一態様を示す一部破断斜視図、図2
は同電子部品試験装置における被試験電子部品(以下被
試験IC)の取り廻し方法を示す概念図、図3は同電子
部品試験装置に設けられた各種の移送装置を模式的に示
す平面図、図4は同電子部品試験装置のICストッカの
構造を示す斜視図、図5は同電子部品試験装置で用いら
れるカスタマトレイを示す斜視図、図13はテストチャ
ンバにおける被試験ICの取り廻し方法を説明するため
の断面図(図3の XIII-XIII線に沿う断面図)であり、
図14はアンローダ部における被試験ICの取り廻し方
法を説明するための断面図(図3の XIV-XIV線に沿う断
面図)である。
【0027】なお、図2および図3は、本実施形態の電
子部品試験装置における被試験ICの取り廻し方法およ
び搬送装置の動作範囲を理解するための図であって、実
際には上下方向に並んで配置されている部材を平面的に
示した部分もある。したがって、その機械的(三次元
的)構造は図1を参照して説明する。
【0028】本実施形態の電子部品試験装置1は、被試
験ICに、たとえば125℃程度の高温またはたとえば
−30℃程度の低温の温度ストレスを与えた状態でIC
が適切に動作するかどうかを試験(検査)し、当該試験
結果に応じてICを分類する装置であって、こうした温
度ストレスを与えた状態での動作テストは、試験対象と
なる被試験ICが多数搭載されたトレイ(以下、カスタ
マトレイKTともいう。図5参照)から当該電子部品試
験装置1内を搬送されるICキャリアCR(図7参照)
に被試験ICを載せ替えて実施される。
【0029】このため、本実施形態の電子部品試験装置
1は、図1および図2に示すように、これから試験を行
なう被試験ICを格納し、また試験済のICを分類して
格納するIC格納部100と、このIC格納部100か
ら送られる被試験ICをチャンバ部300に送り込むロ
ーダ部200と、テストヘッドを含むチャンバ部(本発
明の恒温槽に相当する。)300と、チャンバ部300
で試験が行なわれた試験済のICを分類して取り出すア
ンローダ部400とから構成されている。
【0030】IC格納部100 IC格納部100には、試験前の被試験ICを格納する
試験前ICストッカ101と、試験の結果に応じて分類
された被試験ICを格納する試験済ICストッカ102
とが設けられている。
【0031】これらの試験前ICストッカ101及び試
験済ICストッカ102は、図4に示すように、枠状の
トレイ支持枠103と、このトレイ支持枠103の下部
から侵入して上部に向って昇降可能とするエレベータ1
04とを具備して構成されている。トレイ支持枠103
には、図5の拡大図に示すようなカスタマトレイKTが
複数積み重ねられて支持され、この積み重ねられたカス
タマトレイKTのみがエレベータ104によって上下に
移動される。
【0032】そして、試験前ICストッカ101には、
これから試験が行われる被試験ICが格納されたカスタ
マトレイKTが積層されて保持される一方で、試験済I
Cストッカ102には、試験を終えた被試験ICが適宜
に分類されたカスタマトレイKTが積層されて保持され
ている。
【0033】なお、これら試験前ICストッカ101と
試験済ICストッカ102とは同じ構造とされているの
で、試験前ICストッカ101と試験済ICストッカ1
02とのそれぞれの数を必要に応じて適宜数に設定する
ことができる。
【0034】図1及び図2に示す例では、試験前ストッ
カ101に1個のストッカLDが割り当てられ、またそ
の隣にアンローダ部400へ送られる空ストッカEMP
が1個割り当てられるとともに、試験済ICストッカ1
02として5個のストッカUL1,UL2,…,UL5
が割り当てられて試験結果に応じて最大5つの分類に仕
分けして格納できるように構成されている。つまり、良
品と不良品の別の外に、良品の中でも動作速度が高速の
もの、中速のもの、低速のもの、あるいは不良の中でも
再試験が必要なもの等に仕分けされる。
【0035】ローダ部200 上述したカスタマトレイKTは、IC格納部100と装
置基板201との間に設けられたトレイ移送アーム(図
示省略)によってローダ部200の窓部202に装置基
板201の下側から運ばれる。そして、このローダ部2
00において、カスタマトレイKTに積み込まれた被試
験ICを第1の移送装置204によって一旦ピッチコン
バーションステージ203に移送し、ここで被試験IC
の相互の位置を修正するとともにそのピッチを変更した
のち、さらにこのピッチコンバーションステージ203
に移送された被試験ICを第2の移送装置205を用い
て、チャンバ部300内の位置CR1(図6参照)に停
止しているICキャリアCRに積み替える。
【0036】窓部202とチャンバ部300との間の装
置基板201上に設けられたピッチコンバーションステ
ージ203は、比較的深い凹部を有し、この凹部の周縁
が傾斜面で囲まれた形状とされたICの位置修正および
ピッチ変更手段であり、この凹部に第1の移送装置20
4に吸着された被試験ICを落し込むと、傾斜面で被試
験ICの落下位置が修正されることになる。これによ
り、たとえば4個の被試験ICの相互の位置が正確に定
まるとともに、カスタマトレイKTとICキャリアCR
との搭載ピッチが相違しても、位置修正およびピッチ変
更された被試験ICを第2の移送装置205で吸着して
ICキャリアCRに積み替えることで、ICキャリアC
Rに形成されたIC収容部14に精度良く被試験ICを
積み替えることができる。
【0037】カスタマトレイKTからピッチコンバーシ
ョンステージ203へ被試験ICを積み替える第1の移
送装置204は、図3に示すように、装置基板201の
上部に架設されたレール204aと、このレール204
aによってカスタマトレイKTとピッチコンバーション
ステージ203との間を往復する(この方向をY方向と
する)ことができる可動アーム204bと、この可動ア
ーム204bによって支持され、可動アーム204bに
沿ってX方向に移動できる可動ヘッド204cとを備え
ている。
【0038】この第1の移送装置204の可動ヘッド2
04cには、吸着ヘッド204dが下向きに装着されて
おり、この吸着ヘッド204dが空気を吸引しながら移
動することで、カスタマトレイKTから被試験ICを吸
着し、その被試験ICをピッチコンバーションステージ
203に落とし込む。こうした吸着ヘッド204dは、
可動ヘッド204cに対して例えば4本程度装着されて
おり、一度に4個の被試験ICをピッチコンバーション
ステージ203に落とし込むことができる。
【0039】一方、ピッチコンバーションステージ20
3からチャンバ部300内のICキャリアCR1へ被試
験ICを積み替える第2の移送装置205も同様の構成
であり、図1および図3に示すように、装置基板201
およびテストチャンバ301の上部に架設されたレール
205aと、このレール205aによってピッチコンバ
ーションステージ203とICキャリアCR1との間を
往復することができる可動アーム205bと、この可動
アーム205bによって支持され、可動アーム205b
に沿ってX方向に移動できる可動ヘッド205cとを備
えている。
【0040】この第2の移送装置205の可動ヘッド2
05cには、吸着ヘッド205dが下向に装着されてお
り、この吸着ヘッド205dが空気を吸引しながら移動
することで、ピッチコンバーションステージ203から
被試験ICを吸着し、テストチャンバ301の天井に開
設された入口303を介して、その被試験ICをICキ
ャリアCR1に積み替える。こうした吸着ヘッド205
dは、可動ヘッド205cに対して例えば4本程度装着
されており、一度に4個の被試験ICをICキャリアC
R1へ積み替えることができる。
【0041】チャンバ部300 本実施形態に係るチャンバ部300は、ICキャリアC
Rに積み込まれた被試験ICに目的とする高温又は低温
の温度ストレスを与える恒温機能を備えており、熱スト
レスが与えられた状態にある被試験ICを恒温状態でテ
ストヘッド302のコンタクト部302aに接触させ、
図外のテスタにテストを行わせる。
【0042】ちなみに、本実施形態の電子部品試験装置
1では、被試験ICに低温の温度ストレスを与えた場合
には後述するホットプレート401で除熱することで被
試験ICへの結露を防止するが、被試験ICに高温の温
度ストレスを与えた場合には、自然放熱によって除熱す
る。ただし、別途の除熱槽または除熱ゾーンを設けて、
高温を印加した場合は被試験ICを送風により冷却して
室温に戻し、また低温を印加した場合は被試験ICを温
風またはヒータ等で加熱して結露が生じない程度の温度
まで戻すように構成しても良い。
【0043】コンタクト部302aを有するテストヘッ
ド302は、テストチャンバ301の中央下側に設けら
れており、このテストヘッド302の両側にICキャリ
アCRの静止位置CR5が設けられている。そして、こ
の位置CR5に搬送されてきたICキャリアCRに載せ
られた被試験ICを第3の移送装置304によってテス
トヘッド302上に直接的に運び、被試験ICをコンタ
クト部302aに電気的に接触させることにより試験が
行われる。
【0044】また、試験を終了した被試験ICは、IC
キャリアCRには戻されずに、テストヘッド102の両
側の位置CR5に出没移動するイグジットキャリアEX
Tに載せ替えられ、チャンバ部300の外に搬出され
る。高温の温度ストレスを印加した場合には、このチャ
ンバ部300から搬出されてから自然に除熱される。
【0045】図6は本実施形態の電子部品試験装置1で
用いられるICキャリアの搬送経路を説明するための斜
視図、図7は同ICキャリアの実施形態を示す斜視図、
図8は図7の VIII-VIII線に沿う断面図(シャッタ
閉)、図9は図7の IX-IX線に沿う断面図(シャッタ
開)、図10は同電子部品試験装置のテストチャンバに
おける被試験ICのテスト順序を説明するための平面図
である。
【0046】まず、本実施形態のICキャリアCRは、
チャンバ部300内を循環して搬送される。この取り廻
しの様子を図6に示すが、本実施形態では、まずチャン
バ部300の手前と奥とのそれぞれに、ローダ部200
から送られてきた被試験ICが積み込まれるICキャリ
アCR1が位置し、この位置CR1のICキャリアCR
は、図外の水平搬送装置によって水平方向の位置CR2
に搬送される。
【0047】なお、第2の移送装置205から被試験I
Cを受け取る位置は、厳密にいえば同図に示す位置CR
1より僅かに上部とされている(この位置を図6に二点
鎖線で示す)。これは、テストチャンバ301の天井に
開設された入口303にICキャリアCRを下方から臨
ませて、当該入口303をICキャリアCRで遮蔽し、
チャンバ部300内の熱放出を防止するためであり、こ
のためにICキャリアCRは、被試験ICを受け取る際
に位置CR1から少しだけ上昇する。
【0048】位置CR2に搬送されたICキャリアCR
は、図6に示すエレベータ311によって鉛直方向の下
に向かって幾段にも積み重ねられた状態で搬送され、位
置CR5のICキャリアが空くまで待機したのち、最下
段の位置CR3からテストヘッド302とほぼ同一レベ
ル位置CR4へ図外の水平搬送装置によって搬送され
る。主としてこの搬送中に、被試験ICに高温または低
温の温度ストレスが与えられる。
【0049】さらに、図外の水平搬送装置によって、位
置CR4からテストヘッド302側へ向かって水平方向
の位置CR5に搬送され、ここで被試験ICのみがテス
トヘッド302のコンタクト部302aへ送られる。被
試験ICがコンタクト部302aへ送られたあとのIC
キャリアCRは、図外の水平搬送装置によってその位置
CR5から水平方向の位置CR6へ搬送されたのち、エ
レベータ314によって鉛直方向の上に向かって搬送さ
れ、元の位置CR1に戻る。
【0050】このように、ICキャリアCRは、チャン
バ部300内のみを循環して搬送されるので、一旦昇温
または降温してしまえば、ICキャリア自体の温度はそ
のまま維持され、その結果、チャンバ部300における
熱効率が向上することになる。
【0051】図7は本実施形態のICキャリアCRの構
造を示す斜視図であり、短冊状のプレート11の上面に
8つの凹部12が形成され、この凹部12のそれぞれに
被試験ICを載せるためのIC収容部14が2つずつ形
成されている。
【0052】本実施形態のIC収容部14は、凹部12
にブロック13を取り付けることによりプレート11の
長手方向に沿って16個形成され、プレート11の長手
方向における被試験ICの搭載ピッチP(図10参
照)が等間隔に設定されている。
【0053】ちなみに、本実施形態のIC収容部14に
は、プレート11の凹部12とブロック13,13との
間にガイド孔(図8参照)171が形成されたガイド用
プレート17が挟持されている。被試験ICがチップサ
イズパッケージのBGA型ICのようにパッケージモー
ルドの外周によっては位置決め精度が確保できない場合
等においては、ガイド用プレート17のガイド孔171
の周縁によって被試験ICの半田ボール端子HBを位置
決めし、これによりコンタクトピンへの接触精度を高め
ることができる。
【0054】図7に示すように、ICキャリアCRに
は、当該ICキャリアCRのIC収容部14に収納され
た被試験ICの位置ずれや飛び出し防止のため、その上
面の開口面を開閉するためのシャッタ15が設けられて
いる。
【0055】このシャッタ15は、スプリング16によ
ってプレート11に対して開閉自在とされており、被試
験ICをIC収容部14に収容する際、またはIC収容
部14から取り出す際に、シャッタ開閉機構182を用
いて図9のように当該シャッタ15を開くことで、被試
験ICの収容または取り出しが行われる。一方、シャッ
タ開閉機構182を解除すると、当該シャッタ15はス
プリング16の弾性力により元の状態に戻り、図8に示
すようにプレート11のIC収容部14の開口面はシャ
ッタ15によって蓋をされ、これにより当該IC収容部
14に収容された被試験ICは、高速搬送中においても
位置ズレや飛び出しが生じることなく保持されることに
なる。
【0056】本実施形態のシャッタ15は、図7に示す
ように、プレート11の上面に設けられた3つの滑車1
12により支持されており、中央の滑車112がシャッ
タ15に形成された長孔152に係合し、両端に設けら
れた2つの滑車112,112はシャッタ15の両端縁
をそれぞれ保持する。
【0057】ただし、中央の滑車112とシャッタ15
の長孔152との係合は、プレート11の長手方向に対
して殆どガタツキがない程度とされており、これに対し
て両端の滑車112とシャッタ15の両端縁との間には
僅かな隙間が設けられている。こうすることで、チャン
バ部300内においてICキャリアCRに熱ストレスが
作用しても、それによる膨張または収縮は中央の滑車1
12を中心にして両端へ振り分けられ、両端に設けられ
た隙間によって適宜吸収される。したがって、シャッタ
15の長手方向全体の膨張または収縮量は、最も膨張ま
たは収縮する両端でも半分の量となり、これによりプレ
ート11の膨張または収縮量との格差を小さくすること
ができる。
【0058】本実施形態のシャッタの開閉機構は以下の
ように構成されている。まず、図6に示すICキャリア
CRの取り廻し経路において、シャッタ15を開く必要
がある位置は、第2の移送装置205から被試験ICを
受け取る位置CR1(厳密にはその僅かに上部の窓部3
03)と、この被試験ICを第3の移送装置304によ
ってテストヘッド302のコンタクト部302aへ受け
渡す位置CR5の2ヶ所である。
【0059】本実施形態では、位置CR1においては図
6および図8,9に示すように、シャッタの開閉機構と
して、シャッタ15の上面に設けられた開閉用ブロック
181を引っかけて開閉する流体圧シリンダ182が採
用されている。この流体圧シリンダ182はテストチャ
ンバ301側に取り付けられている。そして、図8およ
び図9に示すように、停止状態にあるICキャリアCR
に対して流体圧シリンダ182のロッドを後退させるこ
とで、シャッタ15に設けられた開閉用ブロック181
を引っかけながら当該シャッタ15を開く。また、被試
験ICの搭載が終了したら、流体圧シリンダ182のロ
ッドを前進させることで当該シャッタ15を閉じる。
【0060】これに対して、テストヘッド302の近傍
位置CR5においては、ICキャリアCR自体が図外の
水平搬送装置によって移動するので、これを利用してシ
ャッタ15を開閉する。たとえば、ICキャリアCRは
位置CR4から位置CR5へ向かって水平に搬送される
が、この途中にシャッタ15を開閉するためのストッパ
を、テストチャンバ301側であって、ICキャリアC
Rが位置CR4から位置CR5へ移動する際にシャッタ
15の開閉用ブロック181に当接する位置に設ける。
また、このストッパを設ける位置は、ICキャリアCR
が位置CR5で停止したときにちょうどシャッタ15が
全開する位置でもある。本例ではシャッタ15に2つの
開閉用ブロック181が設けられているので、ストッパ
も2つ設ける。これによりICキャリアCRの水平搬送
にともなってシャッタ15も全開することとなる。
【0061】ICキャリアCRをこの位置CR5からC
R6へ搬送する際に、シャッタ15を閉じる必要があ
る。このため、たとえば上述したストッパにカム面を形
成しておき、ICキャリアCRが位置CR5から位置C
R6へ向かって搬送される際に、シャッタ15の開閉用
ブロック181の後端部が当該カム面に当接し続けるこ
とによりシャッタ15は徐々に閉塞することになる。
【0062】ちなみに、第2の移送装置205や第3の
移送装置304の可動ヘッド205c,304bには、
被試験ICの受け渡しの際にICキャリアCRとの位置
合わせを行うための位置決め用ピンが設けられている。
代表例として図8に第2の移送装置205の可動ヘッド
205cを示すが、第3の移送装置304の可動ヘッド
304bについても同様の構成とされている。
【0063】同図に示すように、可動ヘッド205cに
は、位置決め用ピン205e,205eが一つの被試験
ICを跨いで2つ設けられている。このため、ICキャ
リアCRのプレート11側には、この位置決め用ピン2
05e,205eがそれぞれ係合する位置決め用孔11
3,113が形成されている。特に限定されないが、本
例では、一方の位置決め用孔113(図8においては右
側)を真円孔とし、他方の位置決め用孔(同図において
は左側)を幅方向に長い長円孔とし、これにより主とし
て一方の位置決め孔113にて位置合わせを行うととも
に他方の位置決め用孔113で位置決め用ピン205e
との位置誤差を吸収することとしている。また、それぞ
れの位置決め用孔113の上面には位置決め用ピン20
5eを呼び込むためのテーパ面が形成されている。
【0064】なお、図9に示す符号「153」は、シャ
ッタ15を開いたときに、位置決め用ピン205eが位
置決め用孔113に係合できるための開口部である。
【0065】また、本実施形態の電子部品試験装置1で
は、テストヘッド302の近傍位置CR5において第3
の移送装置304によって全ての被試験ICがテストヘ
ッド302へ移送されると、ICキャリアCRは当該位
置CR5から位置CR6へ戻されるが、このときそのI
CキャリアCRのIC収容部14の何れにも被試験IC
が残留していないことを確認するために、残留検出装置
が設けられている。
【0066】この残留検出装置は、図6に示す位置CR
5からCR6の途中に設けられた光電センサを有し、図
8に示すICキャリアCRの中心線CLに沿ってZ軸方
向に検出光を照射しこれを受光する。この検出光を通過
させるために、プレート11のIC収容部14の底面に
はそれぞれ貫通孔111が設けられ、シャッタ15にも
それぞれのIC収容部14に対応する位置に貫通孔15
4が設けられている。これにより、ICキャリアCRが
被試験ICの受け渡しを終えて位置CR5からCR6へ
移動するときに、その水平搬送装置のエンコーダから移
動パルス信号を受け取り、これによりICキャリアCR
のIC収容部14の位置タイミングを確認するととも
に、そのタイミングにおける光電センサの受光状況を確
認する。ここで、もしIC収容部14に被試験ICが残
っていたら、光電センサによる受光は確認されないの
で、たとえば警報を発して異常である旨を喚起する。
【0067】本実施形態のテストヘッド302には、8
個のコンタクト部302aが一定のピッチPで設け
られており、図10に示されるように、コンタクトアー
ムの吸着ヘッド304cも同一ピッチPで設けられ
ている。また、ICキャリアCRには、ピッチP
16個の被試験ICが収容され、このとき、P=2
・Pの関係とされている。
【0068】テストヘッド302に対して一度に接続さ
れる被試験ICは、同図に示すように1行×16列に配
列された被試験ICに対して、1列おきの被試験IC
(斜線で示す部分)が同時に試験される。
【0069】つまり、1回目の試験では、1,3,5,
7,9,11,13,15列に配置された8個の被試験
ICをテストヘッド302のコンタクト部302aに接
続して試験し、2回目の試験では、ICキャリアCRを
1列ピッチ分Pだけ移動させて、2,4,6,8,
10,12,14,16列に配置された被試験ICを同
様に試験する。このため、テストヘッド302の両側の
位置CR5に搬送されてきたICキャリアCRは、図外
の水平搬送装置によってその長手方向にピッチP
け移動する。
【0070】ちなみに、この試験の結果は、ICキャリ
アCRに付された例えば識別番号と、当該ICキャリア
CRの内部で割り当てられた被試験ICの番号で決まる
アドレスに記憶される。
【0071】本実施形態の電子部品試験装置1におい
て、テストヘッド302のコンタクト部302aへ被試
験ICを移送してテストを行うために、第3の移送装置
304がテストヘッド302の近傍に設けられている。
【0072】図11は吸着ヘッド(本発明の吸着装置に
相当する。)を示す正面図であって図3のXI矢視図、図
12は同じく側面図であって図3の XII矢視図、図13
は図3の XIII-XIII線に沿う断面図である。
【0073】図13に示す第3の移送装置304は、I
CキャリアCRの静止位置CR5およびテストヘッド3
02の延在方向(Y方向)に沿って設けられたレール3
04aと、このレール304aによってテストヘッド3
02とICキャリアCRの静止位置CR5との間を往復
することができる可動ヘッド304bと、この可動ヘッ
ド304bに下向きに設けられた吸着ヘッド304cと
を備えている。
【0074】吸着ヘッド304cは、図示しない駆動装
置(たとえば流体圧シリンダや電動モータ)によって上
下方向にも移動できるように構成されている。この吸着
ヘッド304cの上下移動により、被試験ICを吸着で
きるとともに、コンタクト部302aに被試験ICを押
し付けることができる。
【0075】本実施形態の吸着ヘッド304cをさらに
詳細に説明する。図11および図12に示すように、吸
着ヘッド304cは、図外のZ軸方向駆動装置に取り付
けられて、コンタクト部302aに対して昇降するプッ
シャベース304c1と、このプッシャベース304c
1に対してフローティング機構304c6を介して取り
付けられた可動ベース304c3とからなり、可動ベー
ス304c3に被試験ICを吸着するための吸着パッド
304c2が固定されている。特に限定はされないが、
この吸着パッド304c2は真空吸着によりICを吸着
保持する。
【0076】プッシャベース304c1と可動ベース3
04c3との間に介装されるフローティング機構304
c6は、以下のように構成されている。まず、後述する
一方のガイド手段であるガイドブッシュ302a2に係
合するガイドピン304c5は、その中央部にて可動ベ
ース304c3に固定されており、その基端はプッシャ
ベース304c1に固定された小径のピン304c7に
挿通されている。これにより、可動ベース304c3
は、プッシャベース304c1に対して、XY平面にお
いてガイドピン304c5と小径ピン304c7との空
隙ぶんだけ移動可能となる。
【0077】また、可動ベース304c3は、プッシャ
ベース304c1に対して、Z軸方向の上方向に移動可
能となるが、これらプッシャベース304c1と可動ベ
ース304c3との間に介装されたスプリング304c
8によって、可動ベース304c3はプッシャベース3
04c1から離間する方向に付勢されている。したがっ
て、外力が作用しないときは、図11に示す状態を維持
するが、ガイドピン304c5とガイドブッシュ302
a2とが係合する際にX方向またはY方向に外力が作用
すると、可動ベース304c3はプッシャベース304
c1に対してXY平面内で移動することとなる。また、
後述する流体圧シリンダ304c4が押圧ブロック30
4c9を介して可動ベース304c3を押圧したときに
可動ベース304c3のXY平面が傾いていると、スプ
リング304c8の弾性力に抗して可動ベース304c
3がプッシャベース304c1に対してその姿勢を変え
ることになる。
【0078】本実施形態の吸着ヘッド304cでは、プ
ッシャベース304c1が装着されるベース304b1
に流体圧シリンダ304c4(本発明の押圧手段に相当
する。)が固定され、また可動ベース304c3には押
圧ブロック304c9が取り付けられており、当該流体
圧シリンダ304c4のロッド先端は、押圧ブロック3
04c9の上面に当接してここを押圧し、これを介して
可動ベース304c3が押圧される。
【0079】図12に示されるように、本実施形態の吸
着ヘッド304cは、1枚の共通したプッシャベース3
04c1に対して、8個の可動ベース304c3が互い
に独立してフローティングするように設けられており、
上述した流体圧シリンダ304c4も各可動ベース30
4c3に対してそれぞれ独立した位置(ベース304b
1)に設けられている。
【0080】なお、可動ベース304c3には、先端に
テーパ面を有するガイドピン304c5が固定され、コ
ンタクト部302aにはガイドブッシュ302a2が固
定されている。これらガイドピン304c5およびガイ
ドブッシュ302a2が本発明のガイド手段を構成する
が、吸着ヘッド304cがコンタクト部302aに向か
って下降したときに、ガイドピン304c5がテーパ面
からガイドブッシュ302a2に係合することで、可動
ベース304c3がコンタクト部302aに対して位置
合わせされることになる。
【0081】また、被試験ICの種類が変わってコンタ
クト部302aの品種交換を行う場合には、吸着ヘッド
304cについても品種交換が行われるが、本実施形態
では図11に示すプッシャベース304c1から下の部
品をチェンジキットとして交換し、ベース304b1や
流体圧シリンダ304c4はそのまま汎用する。これに
より、チェンジキットの構成部品が最小となってコスト
ダウンを図ることができるとともにチェンジキットの重
量も最小となって交換作業性が向上する。
【0082】図13に示すように、本実施形態の第3の
移送装置304では、一つのレール304aに2つの可
動ヘッド304bが設けられており、その間隔が、テス
トヘッド302とICキャリアCRの静止位置CR5と
の間隔に等しく設定されている。そして、これら2つの
可動ヘッド304bは、一つの駆動源(たとえばボール
ネジ装置)によって同時にY方向に移動する一方で、そ
れぞれの吸着ヘッド304cは、それぞれ独立の駆動装
置によって上下方向に移動する。
【0083】既述したように、それぞれの吸着ヘッド3
04cは、一度に8個の被試験ICを吸着して保持する
ことができ、その間隔はコンタクト部302aの間隔と
等しく設定されている。
【0084】アンローダ部400 アンローダ部400には、上述した試験済ICをチャン
バ部300から払い出すためのイグジットキャリアEX
Tが設けられている。このイグジットキャリアEXT
は、図3および図13に示すように、テストヘッド30
2の両側それぞれの位置EXT1と、アンローダ部40
0の位置EXT2との間をX方向に往復移動できるよう
に構成されている。テストヘッド302の両側の位置E
XT1では、図13に示すように、ICキャリアCRと
の干渉を避けるために、ICキャリアの静止位置CR5
のやや上側であって第3の移送装置304の吸着ヘッド
304cのやや下側に重なるように出没する。
【0085】イグジットキャリアEXTの具体的構造は
特に限定されないが、図7に示すICキャリアCRのよ
うに、被試験ICを収容できる凹部が複数(ここでは8
個)形成されたプレートで構成することができる。
【0086】このイグジットキャリアEXTは、テスト
ヘッド302の両側のそれぞれに都合2機設けられてお
り、一方がテストチャンバ301の位置EXT1へ移動
している間は、他方はアンローダ部400の位置EXT
2へ移動するというように、ほぼ対称的な動作を行う。
【0087】図3に戻り、本実施形態の電子部品試験装
置1では、イグジットキャリアEXTの位置EXT2に
近接して、ホットプレート401が設けられている。こ
のホットプレート401は、被試験ICに低温の温度ス
トレスを与えた場合に、結露が生じない程度の温度まで
加熱するためのものであり、したがって高温の温度スト
レスを印加した場合には当該ホットプレート401は使
用する必要はない。
【0088】本実施形態のホットプレート401は、後
述する第4の移送装置404の吸着ヘッド404dが一
度に8個の被試験ICを保持できることに対応して、2
列×16行、都合32個の被試験ICを収容できるよう
にされている。そして、第4の移送装置404の吸着ヘ
ッド404dに対応して、ホットプレート401を4つ
の領域に分け、イグジットキャリアEXT2から吸着保
持した8個の試験済ICをそれらの領域に順番に置き、
最も長く加熱された8個の被試験ICをその吸着ヘッド
404dでそのまま吸着して、バッファ部402へ移送
する。
【0089】ホットプレート401の近傍には、それぞ
れ昇降テーブル405を有する2つのバッファ部402
が設けられている。図14は図3の XIV-XIV線に沿う断
面図であり、各バッファ部402の昇降テーブル405
は、イグジットキャリアEXT2およびホットプレート
401と同じレベル位置(Z方向)と、それより上側の
レベル位置、具体的には装置基板201のレベル位置と
の間をZ方向に移動する。このバッファ部402の具体
的構造は特に限定されないが、たとえばICキャリアC
RやイグジットキャリアEXTと同じように、被試験I
Cを収容できる凹部が複数(ここでは8個)形成された
プレートで構成することができる。
【0090】また、これら一対の昇降テーブル405
は、一方が上昇位置で静止している間は、他方が下降位
置で静止するといった、ほぼ対称的な動作を行う。
【0091】以上説明したイグジットキャリアEXT2
からバッファ部402に至る範囲のアンローダ部400
には、第4の移送装置404が設けられている。この第
4の移送装置404は、図3および図14に示すよう
に、装置基板201の上部に架設されたレール404a
と、このレール404aによってイグジットキャリアE
XT2とバッファ部402との間をY方向に移動できる
可動アーム404bと、この可動アーム404bによっ
て支持され、可動アーム404bに対してZ方向に上下
移動できる吸着ヘッド404cとを備え、この吸着ヘッ
ド404cが空気を吸引しながらZ方向およびY方向へ
移動することで、イグジットキャリアEXTから被試験
ICを吸着し、その被試験ICをホットプレート401
に落とし込むとともに、ホットプレート401から被試
験ICを吸着してその被試験ICをバッファ部402へ
落とし込む。本実施形態の吸着ヘッド404cは、可動
アーム404bに8本装着されており、一度に8個の被
試験ICを移送することができる。
【0092】ちなみに、図14に示すように、可動アー
ム404bおよび吸着ヘッド404cは、バッファ部4
02の昇降テーブル405の上昇位置と下降位置との間
のレベル位置を通過できる位置に設定されており、これ
によって一方の昇降テーブル405が上昇位置にあって
も、干渉することなく他方の昇降テーブル405に被試
験ICを移送することができる。
【0093】さらに、アンローダ部400には、第5の
移送装置406および第6の移送装置407が設けら
れ、これら第3および第6の移送装置406,407に
よって、バッファ部402に運び出された試験済の被試
験ICがカスタマトレイKTに積み替えられる。
【0094】このため、装置基板201には、IC格納
部100の空ストッカEMPから運ばれてきた空のカス
タマトレイKTを装置基板201の上面に臨むように配
置するための窓部403が都合4つ開設されている。
【0095】第5の移送装置406は、図1,3および
14に示すように、装置基板201の上部に架設された
レール406aと、このレール406aによってバッフ
ァ部402と窓部403との間をY方向に移動できる可
動アーム406bと、この可動アーム406bによって
支持され、可動アーム406bに対してX方向へ移動で
きる可動ヘッド406cと、この可動ヘッド406cに
下向きに取り付けられZ方向に上下移動できる吸着ヘッ
ド406dとを備えている。そして、この吸着ヘッド4
06dが空気を吸引しながらX、YおよびZ方向へ移動
することで、バッファ部402から被試験ICを吸着
し、その被試験ICを対応するカテゴリのカスタマトレ
イKTへ移送する。本実施形態の吸着ヘッド406d
は、可動ヘッド406cに2本装着されており、一度に
2個の被試験ICを移送することができる。
【0096】なお、本実施形態の第5の移送装置406
は、右端の2つの窓部403にセットされたカスタマト
レイKTにのみ被試験ICを移送するように、可動アー
ム406bが短く形成されており、これら右端の2つの
窓部403には、発生頻度の高いカテゴリのカスタマト
レイKTをセットすると効果的である。
【0097】これに対して、第6の移送装置406は、
図1,3および14に示すように、装置基板201の上
部に架設された2本のレール407a,407aと、こ
のレール407a,407aによってバッファ部402
と窓部403との間をY方向に移動できる可動アーム4
07bと、この可動アーム407bによって支持され、
可動アーム407bに対してX方向へ移動できる可動ヘ
ッド407cと、この可動ヘッド407cに下向きに取
り付けられZ方向に上下移動できる吸着ヘッド407d
とを備えている。そして、この吸着ヘッド407dが空
気を吸引しながらX、YおよびZ方向へ移動すること
で、バッファ部402から被試験ICを吸着し、その被
試験ICを対応するカテゴリのカスタマトレイKTへ移
送する。本実施形態の吸着ヘッド407dは、可動ヘッ
ド407cに2本装着されており、一度に2個の被試験
ICを移送することができる。
【0098】上述した第5の移送装置406が、右端の
2つの窓部403にセットされたカスタマトレイKTに
のみ被試験ICを移送するのに対し、第6の移送装置4
07は、全ての窓部403にセットされたカスタマトレ
イKTに対して被試験ICを移送することができる。し
たがって、発生頻度の高いカテゴリの被試験ICは、第
5の移送装置406と第6の移送装置407とを用いて
分類するとともに、発生頻度の低いカテゴリの被試験I
Cは第6の移送装置407のみによって分類することが
できる。
【0099】こうした、2つの移送装置406,407
の吸着ヘッド406d,407dが互いに干渉しないよ
うに、図1および図14に示すように、これらのレール
406a,407aは異なる高さに設けられ、2つの吸
着ヘッド406d,407dが同時に動作してもほとん
ど干渉しないように構成されている。本実施形態では、
第5の移送装置406を第6の移送装置407よりも低
い位置に設けている。
【0100】ちなみに、図示は省略するが、それぞれの
窓部403の装置基板201の下側には、カスタマトレ
イKTを昇降させるための昇降テーブルが設けられてお
り、試験済の被試験ICが積み替えられて満杯になった
カスタマトレイKTを載せて下降し、この満杯トレイを
トレイ移送アームに受け渡し、このトレイ移送アームに
よってIC格納部100の該当するストッカUL1〜U
L5へ運ばれる。また、カスタマトレイKTが払い出さ
れて空となった窓部403には、トレイ移送アームによ
って空ストッカEMPから空のカスタマトレイKTが運
ばれ、昇降テーブルに載せ替えられて窓部403にセッ
トされる。
【0101】本実施形態の一つのバッファ部402に
は、16個の被試験ICが格納でき、またバッファ部4
02の各IC格納位置に格納された被試験ICのカテゴ
リをそれぞれ記憶するメモリが設けられている。
【0102】そして、バッファ部402に預けられた被
試験ICのカテゴリと位置とを各被試験IC毎に記憶し
ておき、バッファ部402に預けられている被試験IC
が属するカテゴリのカスタマトレイKTをIC格納部1
00(UL1〜UL5)から呼び出して、上述した第3
および第6の移送装置406,407で対応するカスタ
マトレイKTに試験済ICを収納する。
【0103】次に動作を説明する。IC格納部100の
ストッカLDには、試験前のICが搭載されたカスタマ
トレイKTが収納されており、このカスタマトレイKT
をローダ部200の窓部202にセットする。装置基板
201の上面に臨んだこのカスタマトレイKTから、第
1の移送装置204を用いて、一度にたとえば4個の被
試験ICを吸着し、これを一旦ピッチコンバーションス
テージ203に落とし込んで被試験ICの位置修正とピ
ッチ変更とを行う。
【0104】次に、第2の移送装置205を用いて、ピ
ッチコンバーションステージ203に落とし込まれた被
試験ICを一度にたとえば4個ずつ吸着し、入口303
からテストチャンバ301内へ運び込んで、位置CR1
に静止しているICキャリアCRに載せる。テストチャ
ンバ301内には、位置CR1が2箇所に設けられてい
るので、第2の移送装置205は、これら2箇所のIC
キャリアCRに対して交互に被試験ICを運ぶ。このと
き、ICキャリアCRのシャッタ15は流体圧シリンダ
153(図6参照)によって開閉することになる。
【0105】それぞれの位置CR1で被試験ICが16
個載せられると、ICキャリアCRは、図6に示す順序
CR1→CR2→…→CR4でテストチャンバ301内
を搬送され、この間に、被試験ICに対して高温又は低
温の温度ストレスが与えられる。
【0106】試験前ICが搭載されたICキャリアCR
が、テストヘッド302の両側の位置CR5まで運ばれ
ると、図外のストッパによってICキャリア15のシャ
ッタ15が開き、図13(A)に示すように第3の移送
装置304の一方の吸着ヘッド(ここでは左側)304
cが下降して被試験ICを1つおきに吸着し(図10参
照)、再び上昇してここで待機する。これと同時に、他
方の吸着ヘッド(ここでは右側)304cは、吸着した
8個の被試験ICをテストヘッド302のコンタクト部
302aに押し付けてテストを実行する。
【0107】このとき、左側のICキャリアCR5の上
側にはイグジットキャリアEXT(二点鎖線で示す。)
は存在せず、テストチャンバ301の外の位置EXT2
に移動している。また、右側のICキャリアCR5の上
側のうちEXT1にはイグジットキャリアEXTが存在
し、右側の吸着ヘッド304cに吸着された被試験IC
のテストが終了するのを待機する。
【0108】図11および図12に示すように、8個の
被試験ICを吸着パッド304c2に吸着した吸着ヘッ
ド304cは、図外のZ軸駆動装置によってその全体が
下降し、このときガイドピン304c5がガイドブッシ
ュ302a2に係合することで、可動ベース304c3
がコンタクト部302aに対して適正な位置にフローテ
ィングする。
【0109】被試験ICの半田ボール端子HBがコンタ
クト部302aのコンタクトピン302a1に接触する
前後において、流体圧シリンダ304c4を作動させて
ロッド先端を前進させることで押圧ブロック304c9
を介して可動ベース304c3の上面を押圧する。この
押圧作用により、吸着ヘッド304cのプッシャベース
304c1の全体が熱ストレスあるいは加工不良によっ
て変形していても、これを吸収することができ、被試験
ICのそれぞれの半田ボール端子HBが各コンタクトピ
ン302a1に押し付けられる力がほぼ均等になる。
【0110】こうして右側の吸着ヘッド304cに吸着
された8個の被試験ICのテストが終了すると、図13
(B)に示すように、これらの可動ヘッド304b,3
04bを右側へ移動させ、左側の吸着ヘッド304cに
吸着した8個の被試験ICをテストヘッド302のコン
タクト部302aに押し付けてテストを行う。
【0111】一方、右側の吸着ヘッド304cに吸着さ
れた8個の試験済ICは、待機していたイグジットキャ
リアEXTに載せられ、次いで、この試験済ICが載せ
られたイグジットキャリアEXTは、テストチャンバ3
01内の位置EXT1からテストチャンバ301外の位
置EXT2へ移動する。
【0112】こうして、イグジットキャリアEXTがテ
ストチャンバ301外へ移動すると、右側の吸着ヘッド
304cは、右側の位置CR5にあるICキャリアCR
に向かって下降し、残りの8個の被試験ICを吸着して
再び上昇し、左側の吸着ヘッド304cに吸着された被
試験ICのテストが終了するのを待機する。この吸着ヘ
ッド304cが吸着する前に、ICキャリアCRは、残
りの被試験ICを吸着ヘッド304cで吸着できるよう
に、ピッチPだけ移動する(図10参照)。
【0113】これと相前後して、左側のイグジットキャ
リアEXTがテストチャンバ301内へ移動し、左側の
吸着ヘッド304cに吸着された被試験ICのテストが
終了するのをこの位置EXT1で待機する。
【0114】こうして、左側の吸着ヘッド304cに吸
着された被試験ICのテストが終了すると、これらの可
動ヘッド304b,304bを左側へ移動させ、右側の
吸着ヘッド304cに吸着した残りの8個の被試験IC
をテストヘッド302のコンタクト部302aに押し付
けてテストを行う。
【0115】一方、左側の吸着ヘッド304cに吸着さ
れた8個の試験済ICは、待機していたイグジットキャ
リアEXTに載せられ、次いで、この試験済ICが載せ
られたイグジットキャリアEXTは、テストチャンバ3
01内の位置EXT1からテストチャンバ301外の位
置EXT2へ移動する。
【0116】以下この動作を繰り返すが、一つのコンタ
クト部302aに対して、こうした2つの吸着ヘッド3
04cを交互にアクセスさせ、一方が他方のテストが終
了するのを待機するので、一方の吸着ヘッド304cに
被試験ICを吸着する時間が他方のテスト時間に吸収さ
れることになり、その分だけインデックスタイムを短縮
することができる。
【0117】一方、上述したテストヘッド302でのテ
ストを終了した被試験ICは、8個ずつ、2つのイグジ
ットキャリアEXTによって交互にテストチャンバ30
1外の位置EXT2へ払い出される。
【0118】図14に示すように、イグジットキャリア
EXTによって右側の位置EXT2に払い出された8個
の試験済ICは、第4の移送装置404の吸着ヘッド4
04cに一括して吸着され、ホットプレート401の4
つの領域のうちの一つの領域に載せられる。なお、以下
の本実施形態では低温の熱ストレスを印加した場合を想
定して説明するが、高温の熱ストレスを印加した場合に
は、イグジットキャリアEXTから直接バッファ部40
2へ運ばれる。
【0119】ホットプレート401の一つの領域に試験
済ICを運んできた第4の移送装置404の吸着ヘッド
404cは、原位置に戻ることなく、それまでホットプ
レート401に載せた試験済ICの中で最も時間が経過
した8個のICをその位置で吸着し、下降位置にある方
のバッファ部402の昇降テーブル405(ここでは右
側)にその加熱された試験済ICを載せ替える。
【0120】図14に示すように、第4の移送装置40
4のその前の動作によって8個の試験済ICが載せられ
た左側の昇降テーブル405は、上昇位置まで移動する
とともに、これにともなって右側の昇降テーブル405
は下降位置まで移動する。上昇位置に移動した左側の昇
降テーブル405には、8個の試験済ICが搭載されて
おり、これらの試験済ICは、第5および第6の移送装
置406,407により、テスト結果の記憶内容にした
がって該当するカテゴリのカスタマトレイKTに移送さ
れる。図14は、第5の移送装置406により試験済I
CをカスタマトレイKTに載せ替える例を示している。
【0121】以下こうした動作を繰り返して、試験済I
Cを該当するカテゴリのカスタマトレイKTへ載せ替え
るが、アンローダ部400において、第4の移送装置4
04と第5又は第6の移送装置406,407とを異な
るレベル位置に配置することで、第4の移送装置404
と第5および第6の移送装置406,407とを同時に
動作させることができ、これによってスループットを高
めることができる。
【0122】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0123】たとえば、上述した実施形態においては、
被試験ICに対する熱ストレスをテストチャンバ301
を用いて与えるタイプの電子部品試験装置を例に挙げた
が、本発明はいわゆるチャンバタイプ以外の電子部品試
験装置にも適用することができる。
【0124】また本発明の押圧手段は上述した流体圧シ
リンダ304c4にのみ限定されることはなく可動ベー
ス304c3を押圧できるものであれば採用することが
できる。
【0125】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、プッ
シャベースの下降動作方向がZ軸方向に対して誤差を含
んでいても、この誤差は、押圧手段の押圧面と可動ベー
スの被押圧面との間に作用する押圧力によって吸収する
ことができるので、被試験電子部品の各端子における押
圧力が均一になり、接触不良や端子の破損を防止するこ
とができる。
【0126】特に大型のプッシャベースには、ねじれ等
の機械的加工誤差が生じ易いので、本発明の誤差吸収効
果が大いに期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸着装置を適用した電子部品試験装置
の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の電子部品試験装置における被試験ICの
取り廻し方法を示す概念図である。
【図3】図1の電子部品試験装置に設けられた各種の移
送装置を模式的に示す平面図である。
【図4】図1の電子部品試験装置のICストッカの構造
を示す斜視図である。
【図5】図1の電子部品試験装置で用いられるカスタマ
トレイを示す斜視図である。
【図6】図1の電子部品試験装置に適用されたICキャ
リアの搬送経路およびバッファステージを説明するため
の要部斜視図である。
【図7】図1の電子部品試験装置に適用されたICキャ
リアの実施形態を示す斜視図である。
【図8】図7の VIII-VIII線に沿う断面図(シャッタ
閉)である。
【図9】図7の IX-IX線に沿う断面図(シャッタ開)で
ある。
【図10】図1の電子部品試験装置のテストチャンバに
おける被試験ICのテスト順序を説明するための平面図
である。
【図11】本発明の吸着装置の実施形態を示す正面図
(図3のXI矢視図)である。
【図12】本発明の吸着装置の実施形態を示す側面図
(図3の XII矢視図)である。
【図13】図1の電子部品試験装置のテストチャンバに
おける被試験ICの取り廻し方法を説明するための断面
図(図3の XIII-XIII線相当)である。
【図14】図1の電子部品試験装置のアンローダ部にお
ける被試験ICの取り廻し方法を説明するための断面図
(図3の XIV-XIV線相当)である。
【符号の説明】
1…電子部品試験装置 100…IC格納部 200…ローダ部 300…チャンバ部 301…テストチャンバ 302…テストヘッド 302a…コンタクト部 302a1…コンタクトピン 302a2…ガイドブッシュ(ガイド手段) 303…チャンバ部の入口 304…第3の移送装置 304c…吸着ヘッド(吸着装置) 304c1…プッシャベース 304c2…吸着パッド 304c3…可動ベース 304c4…流体圧シリンダ(押圧手段) 304c5…ガイドピン(ガイド手段) 304c6…フローティング機構 304c7…小径ピン 304c8…スプリング 304c9…押圧ブロック 400…アンローダ部 KT…カスタマトレイ CR…ICキャリア EXT…イグジットキャリア IC…電子部品 HB…半田ボール(端子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G003 AA07 AF05 AF06 AG10 AG11 AG12 AH04 2G036 AA27 BA46 BB09 CA02 CA03 4M106 AA04 BA14 CA60 CA62 DG01 DG02 DG05 DG12 DG16 DG17 DG18 DG19 DG25 DG28 DG30 DJ34

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被試験電子部品の端子をテストヘッドのコ
    ンタクト部へ押し付けてテストを行う電子部品試験装置
    用吸着装置において、 前記コンタクト部に対して接近離反移動可能に設けられ
    たプッシャベースと、 前記プッシャベースに対して可動に設けられ、前記電子
    部品を吸着する吸着パッドを有する可動ベースと、 前記プッシャベース側に設けられ、前記可動ベースを前
    記コンタクト部へ向かって押圧する押圧手段と、を備え
    たことを特徴とする電子部品試験装置用吸着装置。
  2. 【請求項2】被試験電子部品の端子をテストヘッドのコ
    ンタクト部へ押し付けてテストを行う電子部品試験装置
    用吸着装置において、 複数の前記コンタクト部に対して接近離反移動可能に設
    けられた一のプッシャベースと、 前記一のプッシャベースに対してそれぞれ可動に設けら
    れ、前記電子部品を吸着する吸着パッドをそれぞれ有す
    る複数の可動ベースと、 前記プッシャベース側に設けられ、前記それぞれの可動
    ベースを前記それぞれのコンタクト部へ向かって互いに
    独立して押圧する複数の押圧手段と、を備えたことを特
    徴とする電子部品試験装置用吸着装置。
  3. 【請求項3】前記押圧手段は、前記プッシャベースを支
    持するベースに設けられていることを特徴とする請求項
    1または2記載の電子部品試験装置用吸着装置。
  4. 【請求項4】少なくとも前記プッシャベースおよび可動
    ベースが品種交換部品であることを特徴とする請求項1
    〜3の何れかに記載の電子部品試験装置用吸着装置。
  5. 【請求項5】前記可動ベース側に押圧ブロックが設けら
    れ、前記押圧手段は前記押圧ブロックを介して前記可動
    ベースを押圧することを特徴とする請求項1〜4の何れ
    かに記載の電子部品試験装置用吸着装置。
  6. 【請求項6】前記コンタクト部側と前記可動ベース側と
    のそれぞれに、前記吸着パッドに吸着された前記被試験
    電子部品と前記コンタクト部との位置合わせを行うガイ
    ド手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜5
    の何れかに記載の電子部品試験装置用吸着装置。
  7. 【請求項7】前記押圧手段は、前記吸着パッドに吸着さ
    れた被試験電子部品を前記コンタクト部へ押し付けるよ
    うに前記プッシャベースが移動すると、前記可動ベース
    を前記コンタクト部へ向かって押圧することを特徴とす
    る請求項1〜6の何れかに記載の電子部品試験装置用吸
    着装置。
  8. 【請求項8】少なくとも前記プッシャベースおよび可動
    ベースが、前記被試験電子部品に温度ストレスを印加す
    る恒温槽内に設けられていることを特徴とする請求項1
    〜7の何れかに記載の電子部品試験装置用吸着装置。
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