JP2000120461A - 車両のエンジン自動停止装置 - Google Patents

車両のエンジン自動停止装置

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JP2000120461A
JP2000120461A JP10289195A JP28919598A JP2000120461A JP 2000120461 A JP2000120461 A JP 2000120461A JP 10289195 A JP10289195 A JP 10289195A JP 28919598 A JP28919598 A JP 28919598A JP 2000120461 A JP2000120461 A JP 2000120461A
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engine
vehicle
automatic
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time
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Takahiro Inada
貴裕 稲田
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両の走行状態を検出する走行状態検出手段で
所定の走行状態を検出した時、車外から送られてくる車
両の走行環境情報を受信するところの受信手段の受信結
果に基づいて所定走行状態の継続時間を推定して、この
継続時間が所定時間以上の時にエンジン自動停止を実行
すべく構成することで、ドライバに対して違和感を生じ
させることのない適正なタイミングでのエンジン自動停
止を行なうことができる車両のエンジン自動停止装置の
提供を目的とする。 【解決手段】車両の走行状態を検出する走行状態検出手
段3,4と、車外から送られてくる車両の走行環境情報
を受信する走行環境情報受信手段1,2とを備え、上記
走行状態検出手段3,4において所定の走行状態が検出
された時、上記走行環境情報受信手段1,2の受信結果
に基づき該所定走行状態の継続時間を推定し、該継続時
間が所定時間以上の時に自動的にエンジンを停止するエ
ンジン自動停止手段8を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、排気ガス量の低
減、騒音防止、燃費向上等を目的として、所定の走行状
態(例えば、車速が零で、変速レンジがニュートラルレ
ンジの状態)が検出された時にエンジンを自動停止する
ような車両のエンジン自動停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、排気ガス量の低減、騒音防止およ
び燃費向上を図るために、車速が零(V=O)で、かつ
変速機のギヤ位置がニュートラルである等の所定の走行
状態が検出された時に、エンジンの自動停止を行なうよ
うに構成したものは既に知られている(例えば特開平8
−338276号公報参照)。
【0003】この従来装置においては、上述の所定の走
行状態の成立、不成立が短時間で発生するような渋滞走
行時に、エンジンの自動停止、再起動が繰返し生じて、
ドライバが違和感を抱く問題点があった。
【0004】このような問題点を解決する手段として、
特開平6−200792号公報には、短時間内にエンジ
ンの自動停止、再起動が繰返される状態を検出した時、
渋滞走行状態にあると判定して、エンジンの自動停止制
御を自動的にキャンセルするものが開示されている。
【0005】しかし、この特開平6−200792号公
報に開示された従来技術にあっては、エンジンの自動停
止、再起動が何回か繰返すまでの間はエンジンの自動停
止がキャンセルされないため、結局ドライバは違和感を
感じることになる。
【0006】一方、上述の特開平8−338276号公
報に記載されているように、ドライバのマニュアル操作
によってエンジンの自動停止のシステムをキャンセルす
る手動スイッチを設けることで、上記問題点に対処する
ことが考えられるが、渋滞の都度、このような手動スイ
ッチをマニュアル操作することはドライバにとって煩わ
しい問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、車両の走行状態を検出する走行状態検出手
段で所定の走行状態を検出した時、車外から送られてく
る車両の走行環境情報を受信するところの受信手段の受
信結果に基づいて所定走行状態の継続時間を推定して、
この継続時間が所定時間以上の時にエンジン自動停止を
実行すべく構成することで、ドライバに対して違和感を
生じさせることのない適正なタイミングでのエンジン自
動停止を行なうことができる車両のエンジン自動停止装
置の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、走行環境として車両
の走行路の渋滞情報を受信して、この渋滞情報に基づい
て上述の継続時間を推定することで、自車の渋滞走行が
所定時間以上つづくような適正なタイミングでのエンジ
ン自動停止を行なうことができる車両のエンジン自動停
止装置の提供を目的とする。
【0009】この請求項3記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の目的と併せて、走行環境として車両前方の
信号機が次に青に変わるまでの時間情報を受信して、こ
の時間情報に基づいて上述の継続時間を推定すること
で、信号待ち時間が所定時間を超えるような適正なタイ
ミングでのエンジン自動停止を行なうことができる車両
のエンジン自動停止装置の提供を目的とする。
【0010】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、走行環境として車両
の現在位置情報を受信し、車両がパーキングエリア内に
入っていることを検知した時、エンジンの自動停止を実
施すべく構成することで、車両がパーキングエリア内に
入った適正なタイミングでのエンジン自動停止を行なう
ことができる車両のエンジン自動停止装置の提供を目的
とする。
【0011】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1,2,3または4記載の発明の目的と併せて、車
両の運転状態がエンジンの自動停止に不適正な場合、エ
ンジンの自動停止条件が成立してもエンジン自動停止を
行なわないことで、エンジンの自動停止が不適正に実施
されるのを防止することができる車両のエンジン自動停
止装置の提供を目的とする。
【0012】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項5記載の発明の目的と併せて、エンジンを駆動源と
する空調装置の作動中にはエンジンの自動停止条件が成
立してもエンジン自動停止を行なわないことで、不適正
なエンジン自動停止による車室内空調環境の悪化を防止
することができる車両のエンジン自動停止装置の提供を
目的とする。
【0013】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項5記載の発明の目的と併せて、エンジンのバッテリ
電圧が所定電圧よりも小さい時にはエンジンの自動停止
条件が成立してもエンジン自動停止を行なわないこと
で、不適正なエンジン自動停止による過度なバッテリ電
圧の低下を防止することができる車両のエンジン自動停
止装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、車両の走行状態を検出する走行状態検出手段
と、車外から送られてくる車両の走行環境情報を受信す
る走行環境情報受信手段とを備え、上記走行状態検出手
段において所定の走行状態が検出された時、上記走行環
境情報受信手段の受信結果に基づき該所定走行状態の継
続時間を推定し、該継続時間が所定時間以上の時に自動
的にエンジンを停止するエンジン自動停止手段を備えた
車両のエンジン自動停止装置であることを特徴とする。
【0015】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記走行環境情報受
信手段が走行環境として車両の走行路の渋滞情報を受信
し、該渋滞情報に基づいて上記継続時間を推定する車両
のエンジン自動停止装置であることを特徴とする。
【0016】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記走行環境情報受
信手段が走行環境として車両前方の信号機が次に青に変
わるまでの時間情報を受信し、該時間情報に基づいて上
記継続時間を推定する車両のエンジン自動停止装置であ
ることを特徴とする。
【0017】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記走行環境情報受
信手段が走行環境として車両の現在位置情報を受信し、
上記エンジン自動停止手段は予め記憶している道路情報
と上記現在位置情報とに基づいて車両がパーキングエリ
ア内に入っていることを検知した時、エンジンの自動停
止を実施するように構成された車両のエンジン自動停止
装置であることを特徴とする。
【0018】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1,2,3または4記載の発明の構成と併せて、車
両の運転状態がエンジンの自動停止に不適正な状態であ
ることを検出した時は、上記エンジン自動停止手段は上
記所定走行状態の継続時間が所定時間以上であっても、
上記エンジンの自動停止を行なわないように構成された
車両のエンジン自動停止装置であることを特徴とする。
【0019】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項5記載の発明の構成と併せて、上記不適正な状態と
は車両に設けられたエンジンを駆動源とする空調装置が
作動中の状態である車両のエンジン自動停止装置である
ことを特徴とする。
【0020】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項5記載の発明の構成と併せて、上記不適正な状態と
はエンジンのバッテリ電圧が所定電圧より小さい状態で
ある車両のエンジン自動停止装置であることを特徴とす
る。
【0021】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、上述の走行状態検出手段は車両の走行状態を
検出し、上述の走行環境情報受信手段は車外から送られ
てくる車両の走行環境情報を受信するが、上述の走行状
態検出手段において所定の走行状態が検出された時、エ
ンジン自動停止手段は、走行環境情報受信手段の受信結
果に基づき所定走行状態の継続時間を推定し、この継続
時間が所定時間以上の時にのみ自動的にエンジンを停止
する。このため、ドライバに対して違和感を生じさせる
ことのない適正なタイミングでのエンジン自動停止を行
なうことができる効果がある。
【0022】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の走行環
境情報受信手段は走行環境として渋滞情報を受信し、こ
の渋滞情報に基づいて継続時間が推定されるので、自車
の渋滞走行が所定時間以上つづくような適正なタイミン
グでのエンジン自動停止を行なうことができる効果があ
る。
【0023】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の走行環
境情報受信手段は走行環境として車両前方の信号機が次
に青に変わるまでの時間情報を受信し、この時間情報に
基づいて継続時間が推定されるので、信号待ち時間が所
定時間を超えるような適正なタイミングでのエンジン自
動停止を行なうことができる効果がある。
【0024】この発明の請求項4記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の走行環
境情報受信手段は走行環境として車両の現在位置情報を
受信し、上述のエンジン自動停止手段は予め記憶してい
る道路情報と受信した現在位置情報とに基づいて車両が
パーキングエリア内に入っていることを検知した時に、
エンジンの自動停止を実施する。この結果、車両がパー
キングエリア内に入った適正なタイミングでのエンジン
自動停止を行なうことができる効果がある。
【0025】この発明の請求項5記載の発明によれば、
上記請求項1,2,3または4記載の発明の効果と併せ
て、車両の運転状態がエンジンの自動停止に不適正な状
態であることを検出した時には、エンジン自動停止手段
は所定走行状態の継続時間が所定時間以上であっても
(すなわち、エンジンの自動停止条件が成立しても)、
エンジンの自動停止を行なわない。このため、エンジン
の自動停止が不適正に実施されるのを防止することがで
きる効果がある。
【0026】この発明の請求項6記載の発明によれば、
上記請求項5記載の発明の効果と併せて、上述の不適正
な状態を、車両に設けられたエンジンを駆動源とする空
調装置が作動中の状態に設定したので、不適正なエンジ
ン自動停止による車室内空調環境の悪化を防止すること
ができる効果がある。
【0027】この発明の請求項7記載の発明によれば、
上記請求項5記載の発明の効果と併せて、上述の不適正
な状態を、エンジンのバッテリ電圧が所定電圧により小
さい状態に設定したので、不適正なエンジン自動停止に
よる過度なバッテリ電圧の低下を防止することができる
効果がある。
【0028】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は車両のエンジン自動停止装置を示し、図
1において、この車両のエンジン自動停止装置は、GP
S衛星からのGPS信号を現在位置情報として受信する
GPSセンサ1と、「VICS(vehicle information c
ommunication systemの略で、道路交通情報システムの
こと)などの道路上のテレターミナルと車両との間の通
信(路車間通信)により渋滞情報を受信あるいは信号機を
有する一般道の信号機から信号灯が次に青に変わるまで
の時間情報を受信する受信装置2と、自動変速機付きエ
ンジンの変速レンジを検出するインヒビタスイッチ3
と、自車の走行スピードつまり車速Vを検出する車速セ
ンサ4とを備えている。
【0029】上述のGPSセンサ1および受信装置2は
車外から送られてくる車両の走行環境情報を受信する走
行環境情報受信手段であって、これらGPSセンサ1お
よび受信装置2は制御手段としてのECU5(エンジン
・コントロール・ユニット)内の走行環境判定部6に接
続されている。
【0030】上述のインヒビタスイッチ3および車速セ
ンサ4は車両の走行状態を検出する走行状態検出手段で
あって、これらインヒビタスイッチ3および車速センサ
4はECU5内の走行状態検出部7に接続されている。
【0031】上述のECU5は走行環境判定部6、走行
状態検出部7および停止時間判定&エンジンカット指示
部8を備え、走行環境判定部6と走行状態検出部7との
次段に上述の停止時間判定&エンジンカット指示部8を
接続している。
【0032】上述の走行環境判定部6はGPSセンサ1
または受信装置2の受信情報に基づいて現行の自車走行
環境が渋滞路であること、または予め記憶している道路
情報(CD−ROM11内の地図データ)と現在位置情報
とに基づいて車両が高速道路のパーキングエリア内に入
っていること等を判定する。
【0033】上述の走行状態検出部7はインヒビタスイ
ッチ3と車速センサ4との各出力に基づいて自車の走行
状態が所定の走行状態(車速V=0で、変速レンジがニ
ュートラルレンジまたはパーキングレンジの状態)にな
ったか否かを検出する。
【0034】また上述の停止時間判定&エンジンカット
指示部8は、所定の走行状態が検出された時、GPSセ
ンサ1または受信装置2の受信結果に基づいて所定走行
状態の継続時間(換言すればV=0の停止時間)を推定
し、推定された継続時間が所定時間以上の時に自動的に
エンジンを停止すべくエンジンカット指示信号を出力す
る。
【0035】この実施例ではエンジン自動停止をフュー
エルカット(燃料カット)で行なうので、上述のエンジン
カット指示信号はフューエルカット信号に設定され、こ
の信号がエンジン9のインジェクタ10に印加されるよ
うに構成している。
【0036】さらに上述のECU5はプログラムが記憶
されたROMと、データやマップが記憶されたRAMと
を備え、ROMに格納されたプログラムに従ってインジ
ェクタ10を制御する。
【0037】しかも、上述のECU5は所定の走行状態
が検出された時、GPSセンサ1または受信装置2の受
信結果に基づいて停止走行状態の継続時間を推定(以下
推定時間Tと略記する)し、この推定時間TがRAMに
予め記憶させた所定時間T(Tは例えば5分)以上の
時に自動的にエンジン9を停止するエンジン自動停止手
段(図2に示すフローチャートの第7ステップA7参照)
と、車両の運転状態がエンジン9の自動停止に不適正な
状態であることを検出した時、所定走行状態の推定時間
Tが所定時間T以上つまりエンジン自動停止条件成立
時であっても、エンジン9の自動停止を行なわない禁止
手段(図2に示すフローチャートの第8ステップA8参
照)と、を兼ねる。
【0038】このように構成した車両のエンジン自動停
止装置の作用を、図2に示すフローチャート(路車間通
信により走行環境情報を得る実施例)を参照して、以下
に詳述する。第1ステップA1(受信入力手段)で、EC
U5は路車間通信により受信装置2から渋滞の距離L
(図3参照)を受信入力する。
【0039】次に第2ステップA2(継続時間の推定手
段)で、ECU5は図3に示すマップM1から所定走行
状態V=0の継続が推定される推定時間T(この場合は
渋滞からの脱出時間)を求めるが、この推定時間Tは次
式により演算で求めてもよい。
【0040】T=α・L ここに、αは定数 Lは渋滞距離。
【0041】次に第3ステップA3(比較手段)で、EC
U5は推定時間Tが所定時間Tより大か否かを判定
し、T<Tの時(NO判定時)には第8ステップA8に
移行する一方、T>Tの時(YES判定時)には次の第
4ステップA4に移行する。上述の第4ステップA4
で、ECU5は自車の走行状態を検出する。つまり車速
センサ4から車速Vを取込み、V=0の時にエンジン自
動停止可能と判定する。
【0042】次に第5ステップA5で、ECU5はエン
ジン自動停止可否判定を行なう。つまりV=0で、かつ
T>Tの時にエンジン自動停止可能と判定する。次に
第6ステップA6(判定手段)で、ECU5は第5ステッ
プA5での判定内容に基づいてエンジン自動停止OKが
否かを判定し、NG時(エンジン自動停止不可時)には第
8ステップA8に移行し、OK時(エンジン自動停止可
能時)には次の第7ステップA7に移行する。
【0043】この第7ステップA7で、ECU5はエン
ジンカット指示部8からフューエルカット信号を出力
し、インジェクタ10に対する燃料供給をしゃ断して、
エンジン9を自動停止させる。一方、上述の第8ステッ
プA8で、ECU5はエンジン自動停止を禁止する。
【0044】このように図1、図2に示す実施例(請求
項1,2に相当する実施例)によれば、上述の走行状態
検出手段(車速センサ4参照)は車両の走行状態を検出
し、上述の走行環境情報受信手段(受信装置2参照)は車
外から送られてくる車両の走行環境情報(この実施例で
は渋滞情報としての渋滞の距離L)を受信するが、上述
の走行状態検出手段(車速センサ4参照)において所定の
走行状態V=0が検出された時、エンジン自動停止手段
(第7ステップA7参照)は、走行環境情報受信手段(受
信装置2参照)の受信結果に基づき所定走行状態V=0
の推定時間Tを求め、この推定時間Tが所定時間T
上の時にのみ自動的にエンジンを停止する。このため、
ドライバに対して違和感を生じさせることのない適正な
タイミングでのエンジン自動停止を行なうことができる
効果がある。
【0045】また、上述の走行環境情報受信手段(受信
装置2参照)は走行環境として渋滞情報を受信し、この
渋滞情報に基づいて推定時間Tが求められるので、自車
の渋滞走行が所定時間T以上つづくような適正なタイ
ミングでのエンジン自動停止を行なうことができる効果
があり、ドライバが違和感を感ずることがない。
【0046】なお、路車間通信により渋滞の距離Lを取
込む手段に代えて、ネットワークサービスから渋滞の距
離Lを取込むように構成してもよい。
【0047】図4は車両のエンジン自動停止装置の他の
実施例を示すフローチャートで、この実施例においても
図1の回路装置を用いる。
【0048】また、この実施例においてもECU5は所
定走行状態V=0が継続する推定時間Tが所定時間T
以上の時に自動的にエンジン9を停止するエンジン自動
停止手段(図4に示すフローチャートの第6ステップB
6参照)を兼ねる。しかも、この実施例においては車両
前方の信号機が次に青に変わる迄の時間情報を得るよう
に構成している。
【0049】このように構成した車両のエンジン自動停
止装置の作用を、図4に示すフローチャート(信号機が
ある一般道において路車間通信により走行環境情報を得
る実施例)を参照して、以下に詳述する。第1ステップ
B1で、ECU5は路車間通信により受信装置2から信
号機情報として車両前方の信号機が次に青に変わるまで
の時間情報つまり信号待ち時間情報を受信入力し、この
信号待ち時間をそのまま推定時間Tに設定する。
【0050】次に第2ステップB2で、ECU5は推定
時間Tが所定時間T(但し、この場合のTは例えば
2〜3分程度とてもよい)より大か否かを判定し、T<
の時(NO判定時)には第7ステップB7に移行する
一方、T>Tの時には次の第3ステップB3に移行す
る。上述の第3ステップB3で、ECU5は自車の走行
状態を検出する。つまり車速センサ4から車速Vを取込
み、V=0の時にエンジン自動停止可能と判定する。
【0051】次に第4ステップB4で、ECU5はエン
ジン自動停止可否判定を行なう。つまりV=0で、かつ
T>Tの時にエンジン自動停止可能と判定する。次に
第5ステップB5で、ECU5は第4ステップB4での
判定内容に基づいてエンジン自動停止OKが否かを判定
し、NG時(エンジン自動停止不可時)には第7ステップ
B7に移行し、OK時(エンジン自動停止可能時)には次
の第6ステップB6に移行する。
【0052】この第6ステップB6で、ECU5はエン
ジンカット指示部8からフューエルカット信号を出力
し、インジェクタ10に対する燃料供給をしゃ断して、
エンジン9を自動停止させる。一方、上述の第7ステッ
プB7で、ECU5はエンジン自動停止を禁止する。
【0053】このように図1、図4に示す実施例(請求
項1,3に相当する実施例)によれば、上述の走行環境
情報受信手段(受信装置2参照)は走行環境として車両前
方の信号機が次に青に変わるまでの時間情報を受信し、
この時間情報に基づいて推定時間Tが設定されるので、
信号待ち時間(推定時間T参照)が所定時間Tを超える
ような適正なタイミングでのエンジン自動停止を行なう
ことができる効果がある。
【0054】なお、その他の点については先の実施例と
ほぼ同様の作用、効果を奏するものである。図5は車両
エンジン自動停止装置のさらに他の実施例を示すフロー
チャートで、この実施例においても図1の回路装置を用
いる。
【0055】また、この実施例においてもECU5は所
定走行状態V=0が継続する推定時間Tが所定時間T
以上の時に自動的にエンジン9を停止するエンジン自動
停止手段(図5に示すフローチャートの第7ステップC
7参照)を兼ねる。しかも、この実施例においては路車
間通信等により自車がパーキングエリアに入ったか否か
の情報を得るように構成している。
【0056】このように構成した車両のエンジン自動停
止装置の作用を、図5に示すフローチャート(路車間通
信により走行環境情報を得る実施例)を参照して、以下
に詳述する。第1ステップC1で、ECU5は路車間通
信により受信装置2から自車がパーキングエリア内に入
ったか否かの情報を受信入力する。なお、路車間通信に
より斯る情報を手入する手段に代えて、ネットワークサ
ービスにより同様の情報を得るように構成してもよい。
【0057】而して、パーキングエリア内の場合にはR
AMの所定エリアにフラグF=1を記憶し、パーキング
エリア外の場合にはRAMの所定エリアにフラグF=0
を記憶する。
【0058】次に第2ステップC2で、ECU5は推定
時間Tを設定する。この場合、ECU5はRAMの所定
エリアからフラグFを読出し、F=1の時にはT=T1
(T1は例えば30分でT1>T0)に設定し、F=0の
時にはT=0とする。つまり車両がパーキングエリア内
に入った場合にのみ推定時間TをT1に設定する。
【0059】次に第3ステップC3で、ECU5は推定
時間Tが所定時間Tより大か否かを判定し、T<T
の時(NO判定時)には第8ステップC8に移行する一
方、T>Tの時(YES判定時)には次の第4ステップ
C4に移行する。上述の第4ステップC4で、ECU5
は自車の走行状態を検出する。つまり車速センサ4から
車速Vを取込み、V=0の時(車両がパーキングエリア
に入って停止した時)にエンジン自動停止可能と判定す
る。
【0060】次に第5ステップC5で、ECU5はエン
ジン自動停止可否判定を行なう。つまりV=0で、かつ
T>Tの時にエンジン自動停止可能と判定する。次に
第6ステップC6で、ECU5は第5ステップC5での
判定内容に基づいてエンジン自動停止OKが否かを判定
し、NG時(エンジン自動停止不可時)には第8ステップ
C8に移行し、OK時(エンジン自動停止可能時)には次
の第7ステップC7に移行する。
【0061】この第7ステップC7で、ECU5はエン
ジンカット指示部8からフューエルカット信号を出力
し、インジェクタ10に対する燃料供給をしゃ断して、
エンジン9を自動停止させる。一方、上述の第8ステッ
プC8で、ECU5はエンジン自動停止を禁止する。
【0062】このように構成しても、車両がパーキング
エリア内に入った適正なタイミングでのエンジン自動停
止を行なうことができる効果がある。なお、その他の点
については先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏す
る。
【0063】図6は車両エンジン自動停止装置のさらに
他の実施例を示すフローチャートで、この実施例におい
ても図1の回路装置を用いる。
【0064】また、この実施例においてもECU5は所
定走行状態V=0が継続する推定時間Tが所定時間T
以上の時に自動的にエンジン9を停止するエンジン自動
停止手段(図6に示すフローチャートの第7ステップD
7参照)を兼ねる。
【0065】しかも、この実施例においてはGPS情報
を取込み、ECU5が予め記憶している道路情報(CD
−ROM11内の地図データ)とGPS情報(車両の現在
位置情報)とに基づいて車両がパーキングエリア内に入
ったか否かを検出すべく構成している。
【0066】このように構成した車両のエンジン自動停
止装置の作用を、図6に示すフローチャート(GPSセ
ンサ1により走行環境情報を得る実施例)を参照して、
以下に詳述する。第1ステップD1で、ECU5はGP
Sセンサ1から車両の現在位置情報としてのGPS情報
つまり座標(x,y)を取込む。
【0067】次に第2ステップD2で、ECU5は推定
時間Tを設定する。この場合、ECU5は予めCD−R
OM11内に記憶させた地図データ(ナビゲーションを
用いた道路情報)と上述の座標(x,y)とを比較して、自
車がパーキングエリア内にある時は推定時間TをT1
(但しT1>T0)に設定し、自車がパーキングエリア外
の時には推定時間Tを零に設定する。
【0068】次に第3ステップD3で、ECU5は推定
時間Tが所定時間Tより大か否かを判定し、T<T
の時(NO判定時)には第8ステップD8に移行する一
方、T>Tの時(YES判定時)には次の第4ステップ
D4に移行する。上述の第4ステップD4で、ECU5
は自車の走行状態を検出する。つまり車速センサ4から
車速Vを取込み、V=0の時(車両がパーキングエリア
に入って停止した時)にエンジン自動停止可能と判定す
る。
【0069】次に第5ステップD5で、ECU5はエン
ジン自動停止可否判定を行なう。つまりV=0で、かつ
T>Tの時にエンジン自動停止可能と判定する。次に
第6ステップD6で、ECU5は第5ステップD5での
判定内容に基づいてエンジン自動停止OKが否かを判定
し、NG時(エンジン自動停止不可時)には第8ステップ
D8に移行し、OK時(エンジン自動停止可能時)には次
の第7ステップD7に移行する。
【0070】この第7ステップD7で、ECU5はエン
ジンカット指示部8からフューエルカット信号を出力
し、インジェクタ10に対する燃料供給をしゃ断して、
エンジン9を自動停止させる。一方、上述の第8ステッ
プD8で、ECU5はエンジン自動停止を禁止する。
【0071】このように図1、図6に示す実施例(請求
項1,4に相当する実施例)によれば、上述の走行環境
情報受信手段(GPSセンサ1参照)は走行環境として車
両の現在位置情報(座標x,y参照)を受信し、上述のエ
ンジン自動停止手段(第7ステップD7参照)は予め記憶
している道路情報(CD−ROM11内の地図データ)と
受信した現在位置情報カ(座標x,y参照)とに基づいて車
両がパーキングエリア内に入っていることを検知した時
に、エンジンの自動禁止を実施する。この結果、車両が
パーキングエリア内に入った適正なタイミングでのエン
ジン自動停止を行なうことができる効果がある。
【0072】図7は車両エンジン自動停止装置のさらに
他の実施例を示すフローチャートで、この実施例におい
ても図1の回路装置を用いる。
【0073】また、この実施例においてもECU5は所
定走行状態V=0が継続する推定時間Tが所定時間T
以上の時に自動的にエンジン9を停止するエンジン自動
停止手段(図5に示すフローチャートの第7ステップE
7参照)を兼ねる。
【0074】しかも、この実施例においてはGPS情報
を取込み、ECU5が予め記憶している道路情報(CD
−ROM11内の地図データ)と、GPS情報(車両の現
在位置情報)とに基づいて車両がパーキングエリア内に
入ったか否かを検出すべく公正すると共に、V=0で、
かつ変速レンジがNレンジまたはPレンジの時にエンジ
ン自動停止が可能になるように構成している。
【0075】このように構成した車両のエンジン自動停
止装置の作用を、図7に示すフローチャート(GPSセ
ンサ1により走行環境情報を得る実施例)を参照して、
以下に詳述する。第1ステップE1で、ECU5はGP
Sセンサ1から車両の現在位置情報としてのGPS情報
つまり座標(x,y)を取込む。
【0076】次に第2ステップE2で、ECU5は推定
時間Tを設定する。この場合、ECU5は予めCD−R
OM11内に記憶させた地図データ(ナビゲーションを
用いた道路情報)と上述の座標(x,y)とを比較して、自
車がパーキングエリア内にある時は推定時間TをT1
(但しT1>T0)に設定し、自車がパーキングエリア外
の時には推定時間Tを零に設定する。
【0077】次に第3ステップE3で、ECU5は推定
時間Tが所定時間Tより大か否かを判定し、T<T
の時(NO判定時)には第8ステップE8に移行する一
方、T>Tの時(YES判定時)には次の第4ステップ
E4に移行する。上述の第4ステップE4で、ECU5
は自車の走行状態を検出する。つまり車速センサ4から
車速Vを取込むと共に、インヒビタスイッチ3から変速
レンジを取込み、V=0で、かつ変速レンジがNレンジ
またはPレンジの時には、車両がパーキングエリアに入
って停止したと判定し、エンジン自動停止可能と判定す
る一方、車両がパーキングエリアに入っても現行の変速
レンジがDレンジまたはRレンジの時には、エンジン自
動停止不可と判定する。
【0078】ここで、変速レンジがNレンジまたはPレ
ンジの時にフラグFa=1とし、変速レンジがDレンジ
またはRレンジの時にフラグFa=0として、フラグ判
定によりエンジン自動停止の可否を決定する。
【0079】次に第5ステップE5で、ECU5はエン
ジン自動停止可否判定を行なう。つまりV=0およびF
a=1で、かつT>Tの時にエンジン自動停止可能と
判定する。次に第6ステップE6で、ECU5は第5ス
テップE5での判定内容に基づいてエンジン自動停止O
Kが否かを判定し、NG時(エンジン自動停止不可時)に
は第8ステップE8に移行し、OK時(エンジン自動停
止可能時)には次の第7ステップE7に移行する。
【0080】この第7ステップE7で、ECU5はエン
ジンカット指示部8からフューエルカット信号を出力
し、インジェクタ10に対する燃料供給をしゃ断して、
エンジン9を自動停止させる。一方、上述の第8ステッ
プE8で、ECU5はエンジン自動停止を禁止する。
【0081】このように構成すると、車両がパーキング
エリア内に入ったより一層適正なタイミングでのエンジ
ン自動停止を行なうことができる効果がある。なお、そ
の他の点については図6で示した先の実施例とほぼ同様
の作用、効果を奏する。
【0082】図8は車両エンジン自動停止装置のさらに
他の実施例を示すフローチャートで、この実施例におい
ても図1の回路装置を用いる。
【0083】また、この実施例においてはECU5は所
定走行状態V=0が継続する推定時間Tが所定時間T
以上の時に自動的にエンジン9を停止するエンジン自動
停止手段(図8に示すフローチャートの第7ステップG
7参照)と、車両の運転状態がエンジン9の自動停止に
不適正な状態であることを検出した時、所定走行状態の
推定時間Tが所定時間T以上つまりエンジン自動停止
条件成立時であっても、エンジン9の自動停止を行なわ
ない禁止手段(図8に示すフローチャートの第8ステッ
プG8参照)と、を兼ねる。
【0084】この実施例においては車両に設けられたエ
ンジン9を駆動源とする空調装置が作動中の状態である
ことを不適正な状態に設定し、エンジン自動停止条件成
立時であっても、空調装置が作動している時にはエンジ
ン9の自動停止を行なわないように構成している。
【0085】このように構成した車両のエンジン自動停
止装置の作用を、図8に示すフローチャート(GPSセ
ンサ1により走行環境情報を得る実施例)を参照して、
以下に詳述する。第1ステップG1で、ECU5はGP
Sセンサ1から車両の現在位置情報としてのGPS情報
つまり座標(x,y)を取込む。
【0086】次に第2ステップG2で、ECU5は推定
時間Tを設定する。この場合、ECU5は予めCD−R
OM11内に記憶させた地図データ(ナビゲーションを
用いた道路情報)と上述の座標(x,y)とを比較して、自
車がパーキングエリア内にある時は推定時間TをT1
(但しT1>T0)に設定し、自車がパーキングエリア外
の時には推定時間Tを零に設定する。
【0087】次に第3ステップG3で、ECU5は推定
時間Tが所定時間Tより大か否かを判定し、T<T
の時(NO判定時)には第8ステップG8に移行する一
方、T>Tの時(YES判定時)には次の第4ステップ
G4に移行する。上述の第4ステップG4で、ECU5
は自車の走行状態を検出する。つまり車速センサ4から
車速Vを取込むと共に、インヒビタスイッチ3から変速
レンジを取込み、V=0で、かつ変速レンジがNレンジ
またはPレンジの時には、車両がパーキングエリアに入
って停止したと判定し、エンジン自動停止可能と判定す
る一方、車両がパーキングエリアに入っても現行の変速
レンジがDレンジまたはRレンジの時には、エンジン自
動停止不可と判定する。
【0088】ここで変速レンジがNレンジまたはPレン
ジの時にフラグFa=1とし、変速レンジがDレンジま
たはRレンジの時に、フラグFa=0として、フラグ判
定によりエンジン自動停止の可否を決定する。しかも、
この第4ステップG4で、ECU5は自車の走行状態検
出と併せて、空調装置が作動中か否かの検出を、エアコ
ンスイッチ12のON,OFFにより検出する。
【0089】次に第5ステップG5で、ECU5はエン
ジン自動停止可否判定を行なう。つまりV=0で、かつ
T>Tの時にエンジン自動停止可能と判定するが、エ
アコンスイッチ12のONが検出されている場合にはこ
の自動停止を禁止する禁止フラグを立てる(Fb=1)。
【0090】次に第6ステップG6で、ECU5は第5
ステップG5での判定内容に基づいてエンジン自動停止
OKが否かを判定し、NG時(エンジン自動停止不可
時、Fb=1の時)には第8ステップG8に移行し、O
K時(エンジン自動停止可能時、Fb=0の時)には次の
第7ステップG7に移行する。
【0091】この第7ステップG7で、ECU5はエン
ジンカット指示部8からフューエルカット信号を出力
し、インジェクタ10に対する燃料供給をしゃ断して、
エンジン9を自動停止させる。一方、上述の第8ステッ
プG8で、ECU5はFb=1に対応してエンジン自動
停止を禁止する。
【0092】このように図1、図8に示す実施例(請求
項1,4,5,6に相当する実施例)によれば、車両の
運転状態がエンジン9の自動停止に不適正な状態である
ことを検出した時には、エンジン自動停止手段(第7ス
テップG7参照)は所定走行状態の継続時間つまり推定
時間Tが所定時間T以上であっても(すなわち、エン
ジンの自動停止条件が成立しても)、エンジン9の自動
停止を行なわない。このため、エンジン9の自動停止が
不適正に実施されるのを防止することができる効果があ
る。
【0093】また、上述の不適正な状態を、車両に設け
られたエンジン9を駆動源とする空調装置が作動中の状
態に設定したので、不適正なエンジン自動停止による車
室内空調環境の悪化を防止することができる効果があ
る。
【0094】なお、図8に示すこの実施例においても、
その他の点については先の実施例とほぼ同様の作用、効
果を奏するが、エアコンスイッチ12により空調装置の
作動を検出する構成に代えて、ヒータスイッチのON,
OFFを検出するように構成してもよい。
【0095】図9は車両エンジン自動停止装置のさらに
他の実施例を示すフローチャートで、この実施例におい
ても図1の回路装置を用いる。
【0096】また、この実施例においてはECU5は所
定走行状態V=0が継続する推定時間Tが所定時間T
以上の時に自動的にエンジン9を停止するエンジン自動
停止手段(図9に示すフローチャートの第7ステップS
7参照)と、車両の運転状態がエンジン9の自動停止に
不適正な状態であることを検出した時、所定走行状態の
推定時間Tが所定時間T以上つまりエンジン自動停止
条件成立時であっても、エンジン9の自動停止を行なわ
ない禁止手段(図9に示すフローチャートの第8ステッ
プS8参照)と、を兼ねる。
【0097】この実施例においてはエンジン9のバッテ
リ13の電圧が所定電圧(たとえば10ボルト)よりも小
さい状態であることを不適正な状態に設定し、エンジン
自動停止条件成立時であっても、バッテリ電圧が小さい
時にはエンジン9の自動停止を行なわないように構成し
ている。
【0098】このように構成した車両のエンジン自動停
止装置の作用を、図9に示すフローチャート(GPSセ
ンサ1により走行環境情報を得る実施例)を参照して、
以下に詳述する。第1ステップS1で、ECU5はGP
Sセンサ1から車両の現在位置情報としてのGPS情報
つまり座標(x,y)を取込む。
【0099】次に第2ステップS2で、ECU5は推定
時間Tを設定する。この場合、ESU5は予めCD−R
OM11内に記憶させた地図データ(ナビゲーションを
用いた道路情報)と上述の座標(x,y)とを比較して、自
車がパーキングエリア内にある時は推定時間TをT1
(但しT1>T0)に設定し、自車がパーキングエリア外
の時には推定時間Tを零に設定する。
【0100】次に第3ステップS3で、ECU5は推定
時間Tが所定時間Tより大か否かを判定し、T<T
の時(NO判定時)には第8ステップS8に移行する一
方、T>Tの時(YES判定時)には次の第4ステップ
S4に移行する。上述の第4ステップS4で、ECU5
は自車の走行状態を検出する。つまり車速センサ4から
車速Vを取込むと共に、インヒビタスイッチ3から変速
レンジがNレンジまたはPレンジの時には、車両がパー
キングエリアに入って停止したと判定し、エンジン自動
停止可能と判定する一方、車両がパーキングエリアに入
っても現行の変速レンジがDレンジまたはRレンジの時
には、エンジン自動停止不可と判定する。
【0101】ここで変速レンジがNレンジまたはPレン
ジの時にフラグFa=1とし、変速レンジがDレンジま
たはRレンジの時に、フラグFa=0として、フラグ判
定によりエンジン自動停止の可否を決定する。しかも、
この第4ステップS4で、ECU5は自車の走行状態検
出と併せて、バッテリ電圧が所定電圧より小さいか否か
の検出を行なう。
【0102】次に第5ステップS5で、ECU5はエン
ジン自動停止可否判定を行なう。つまりV=0で、かつ
T>Tの時にエンジン自動停止可能と判定するが、バ
ッテリ13の電圧が所定電圧よりも小さい場合にはこの
自動停止を禁止する禁止フラグを立てる(Fc=1)。
【0103】次に第6ステップS6で、ECU5は第5
ステップS5での判定内容に基づいてエンジン自動停止
OKが否かを判定し、NS時(エンジン自動停止不可
時、Fc=1の時)には第8ステップS8に移行し、O
K時(エンジン自動停止可能時、Fc=0の時)には次の
第7ステップS7に移行する。
【0104】この第7ステップS7で、ECU5はエン
ジンカット指示部8からフューエルカット信号を出力
し、インジェクタ10に対する燃料供給をしゃ断して、
エンジン9を自動停止させる。一方、上述の第8ステッ
プS8で、ECU5はFc=1に対応してエンジン自動
停止を禁止する。
【0105】このように図1、図9に示す実施例(請求
項1,4,5,7に相当する実施例)によれば、車両の
運転状態がエンジン9の自動停止に不適正な状態である
ことを検出した時には、エンジン自動停止手段(第7ス
テップS7参照)は所定走行状態の継続時間つまり推定
時間Tが所定時間T以上であっても(すなわち、エン
ジンの自動停止条件が成立しても)、エンジン9の自動
停止を行なわない。このため、エンジン9の自動停止が
不適正に実施されるのを防止することができる効果があ
る。
【0106】また、上述の不適正な状態を、エンジン9
のバッテリ電圧が所定電圧より小さい状態に設定したの
で、不適正なエンジン自動停止による過度なバッテリ電
圧の低下を防止することができる効果がある。
【0107】なお、図9に示すこの実施例においても、
その他の点については先の実施例とほぼ同様の作用、効
果を奏する。以上要するに上記何れの実施例において
も、ドライバに対して違和感を生じさせることのない適
正なタイミングでのエンジン自動停止を行なうことがで
きる。
【0108】この発明の構成と、上述の実施例の対応に
おいて、この発明の走行状態検出手段は、実施例のイン
ヒビタスイッチ3または車速センサ4に対応し、以下同
様に走行環境情報受信手段は、 GPSセンサ1または
受信装置2に対応し、所定走行状態の継続時間は、推定
時間Tに対応し、エンジン自動停止手段は、ECU制御
による各ステップA7,B6,C7,D7,E7,G
7,S7に対応し、エンジンを自動させる手法は、フュ
ーエルカットに対応するも、この発明は、上述の実施例
の構成のみに限定されるものではない。
【0109】例えば、車室内の乗員を検出する赤外線セ
ンサ等の乗員検出センサがONの時、または乗員の体重
を検出するセンサ(シートクッションやシートバック内
に組込まれたセンサ)で乗員の着座が検出されている場
合、エンジン自動停止条件が成立(V=0&T>T)し
てもエンジンの自動停止を行なわないように構成しても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両のエンジン自動停止装置を示す
ブロック図。
【図2】 エンジン自動停止制御を示すフローチャー
ト。
【図3】 RAMに記載したマップの説明図。
【図4】 本発明の車両のエンジン自動停止装置の他の
実施例を示すフローチャート。
【図5】 本発明の車両のエンジン自動停止装置のさら
に他の実施例を示すフローチャート。
【図6】 本発明の車両のエンジン自動停止装置のさら
に他の実施例を示すフローチャート。
【図7】 本発明の車両のエンジン自動停止装置のさら
に他の実施例を示すフローチャート。
【図8】 本発明の車両のエンジン自動停止装置のさら
に他の実施例を示すフローチャート。
【図9】 本発明の車両のエンジン自動停止装置のさら
に他の実施例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…GPSセンサ(走行環境情報受信手段) 2…受信装置(走行環境情報受信手段) 3…インヒビタスイッチ(走行状態検出手段) 4…車速センサ(走行状態検出手段) 9…エンジン A7,B6,C7,D7,E7,G7,S7…エンジン
自動停止手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の走行状態を検出する走行状態検出手
    段と、車外から送られてくる車両の走行環境情報を受信
    する走行環境情報受信手段とを備え、上記走行状態検出
    手段において所定の走行状態が検出された時、上記走行
    環境情報受信手段の受信結果に基づき該所定走行状態の
    継続時間を推定し、該継続時間が所定時間以上の時に自
    動的にエンジンを停止するエンジン自動停止手段を備え
    た車両のエンジン自動停止装置。
  2. 【請求項2】上記走行環境情報受信手段が走行環境とし
    て車両の走行路の渋滞情報を受信し、該渋滞情報に基づ
    いて上記継続時間を推定する請求項1記載の車両のエン
    ジン自動停止装置。
  3. 【請求項3】上記走行環境情報受信手段が走行環境とし
    て車両前方の信号機が次に青に変わるまでの時間情報を
    受信し、該時間情報に基づいて上記継続時間を推定する
    請求項1記載の車両のエンジン自動停止装置。
  4. 【請求項4】上記走行環境情報受信手段が走行環境とし
    て車両の現在位置情報を受信し、上記エンジン自動停止
    手段は予め記憶している道路情報と上記現在位置情報と
    に基づいて車両がパーキングエリア内に入っていること
    を検知した時、エンジンの自動停止を実施するように構
    成された請求項1記載の車両のエンジン自動停止装置。
  5. 【請求項5】車両の運転状態がエンジンの自動停止に不
    適正な状態であることを検出した時は、上記エンジン自
    動停止手段は上記所定走行状態の継続時間が所定時間以
    上であっても、上記エンジンの自動停止を行なわないよ
    うに構成された請求項1,2,3または4記載の車両の
    エンジン自動停止装置。
  6. 【請求項6】上記不適正な状態とは車両に設けられたエ
    ンジンを駆動源とする空調装置が作動中の状態である請
    求項5記載の車両のエンジン自動停止装置。
  7. 【請求項7】上記不適正な状態とはエンジンのバッテリ
    電圧が所定電圧より小さい状態である請求項5記載の車
    両のエンジン自動停止装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008248885A (ja) * 2008-03-28 2008-10-16 Komatsu Ltd 作業機械
JP2012057597A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Denso Corp アイドリングストップ制御装置
US8607558B2 (en) 2007-03-29 2013-12-17 Komatsu Ltd. Work machine
JP2015120433A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 トヨタ自動車株式会社 車両

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