JP2000117336A - ゴム型成形装置 - Google Patents

ゴム型成形装置

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JP2000117336A
JP2000117336A JP10293304A JP29330498A JP2000117336A JP 2000117336 A JP2000117336 A JP 2000117336A JP 10293304 A JP10293304 A JP 10293304A JP 29330498 A JP29330498 A JP 29330498A JP 2000117336 A JP2000117336 A JP 2000117336A
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Japan
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rubber
force
mold
retainer
stock
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JP10293304A
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Akita Iwakura
昭太 岩倉
Toshimi Sato
登志美 佐藤
Fumikatsu Kumada
文勝 熊田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属等の剛体からなる雄型とゴム等のエラスト
マによる受け型で素材を成形する場合、リテーナにゴム
型を配設した状態で素材にしわを抑制するしわ抑えと雄
型を押圧して成形する。しかし、雄型の形状が複雑な場
合、被加工材を成形するゴムの反力は大きくなくてはな
らず、大きな加工力の発生装置,加工機自体の強度を確
保するために装置が大掛かりになる問題があった。 【解決手段】リテーナの壁の一部を駆動パンチで構成
し、加工困難な部分に近いところの駆動パンチをゴム型
に押出すことにより効率的に加工力を付与して被加工材
を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属等の剛体から
なる雄型とゴム等のエラストマによる受け型を用いて素
材を複雑形状に成形するのに好適なゴム型成形装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、マーフォーム法等のようにゴム型
を利用して成形する方法において、特開平7−96204号公
報に記載のように、ゴム型をリテーナの内部に配設し、
素材を雄型で押圧してゴム型の反力によって成形してい
た。図7を用いて、さらに詳細に説明する。リテーナ4
の内部にゴム型3を配設し、適当な力をしわ抑え5に加
え、しわの発生を防止しながら雄型2を押圧することで
素材1を成形していた。
【0003】素材1の曲げ剛性が高く、複雑な形状に成
形する場合、複雑な部分に対応する受け型のゴムには大
きな反力が必要とされる。しかし、従来技術では、必要
な部分に必要なだけの反力を分布制御できないために、
雄型に大きな加工力を付与して、全体的にゴムの反力を
大きくしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来技術では、
雄型に加えた力は、ゴムの受け型に伝達され、ゴム型の
反力により素材が成形される。しかし、ゴムの受け型と
リテーナの内壁に摩擦力が生じ、また、ゴム型の変形抵
抗に吸収されて雄型に付加された初期の加工力はゴム型
の変形過程で減じるため、十分なゴムの反力を得られ
ず、大きい力を要する複雑な形状品の成形が困難であっ
た。
【0005】本発明の目的は、金属等の剛体による雄型
とゴム等のエラストマによる受け型で素材を複雑形状に
成形する装置において、ゴム型とリテーナの内壁に発生
する摩擦力により、雄型からの加工力の伝達が阻害され
ること及び加工力の一部がゴムの受け型の変形抵抗に吸
収されることを考慮して、雄型に加える加工力を小さく
でき、効率よく素材を複雑形状に成形できる装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ゴム型成形
装置のリテーナの壁の一部を駆動パンチで構成し、該駆
動パンチを適正に配置させる、あるいは、雄型の形状に
ほぼ対応した形状の剛体ブロックをリテーナ内に設け、
素材の必要な部分に必要な加工反力を付与できるよう
に、前記受け型の反力の分布を制御することで達成され
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に従
って説明する。
【0008】図1は、本発明の一実施例で、素材1を成
形している原理的状況を示している縦断面図である。
【0009】以下加工順に説明する。
【0010】図2は本発明の実施例の加工前の状況を示
した縦断面図である。ゴム型3がリテーナ4内に収納さ
れており、該ゴム型3の上に素材1がセットされてい
る。素材1を押圧するための雄型2及び素材1のしわ発
生を抑制するためのしわ抑え5が配設されている。一
方、リテーナ4の底部には自由に上下駆動して配置を変
えられる駆動パンチ6を備えている。ここでは、雄型
2,しわ抑え5の負荷装置及び駆動パンチ6の駆動機構
については図示していない。
【0011】図3は本発明の実施例の加工途中の状況を
示した縦断面図である。しわ抑え5に適当な力を加え、
しわの発生を防止しながら雄型2で素材1を成形する。
しかし、雄型2の中央に深いくぼみ2aがあり、この部
分が未成形状態で残る。したがって、素材1を前記雄型
2のくぼみ2aの形状に成形するには、さらに雄型2を
押込んで大きな加工反力を発生させる必要があり、雄型
2には大きな加工力が必要になる。
【0012】そこで、図1で示したように、雄型2のく
ぼみ2aを効率よく成形するために、駆動パンチ6を用
いて加工部に近いところからゴム型3を押圧してくぼみ
2aの形状に素材1を成形する。すなわち、素材1の未
成形部近傍のゴムの成形力を部分的に大きくするために
該くぼみ2aに近いところの駆動パンチ6を上昇させ
る。該駆動パンチ6の効果で素材1の未成形部近傍の成
形力は部分的に大きくなり、成形可能となる。
【0013】一方、図4は本発明の別の実施例で、素材
1を成形している原理的状況を示した縦断面図である。
この場合は、雄型2の形状が図1の実施例の雄型2と異
なり、段付きになっている。したがって、段付きの隅部
2bの曲率半径が小さいため成形が困難になっている。
そこで、駆動パンチ6で隅部2bに近いところからゴム
型3に力を負荷し、効率よく素材1を成形する。この加
工原理は、前記図1で示した実施例と同様で、素材1の
成形しづらいところ(大きな成形力を必要とするとこ
ろ)の成形力を部分的に大きくするために、駆動パンチ
6を作動させる。この場合、駆動パンチ6は横に駆動す
るが、リテーナの底部から上下方向に駆動させてもよ
い。
【0014】図5は本発明の別の実施例の加工前の状況
を示した縦断面図である。ゴム型3及び雄型2にほぼ対
応した形状の突起部7aを有する剛体ブロック7がリテ
ーナ4内に収納されており、該ゴム型3の上に素材1が
セットされている。また、素材1を押圧するための雄型
2及び素材1のしわ発生を抑制するためのしわ抑え5が
配設されている。
【0015】図6は、前記図5で示した別の実施例の素
材1を成形している原理的状況を示している縦断面図で
ある。図6で示したように、成形が困難な雄型2のくぼ
み2aは、剛体ブロック7の突起7aがゴム型3の反力
を部分的に大きくすることにより、効率よく成形でき
る。したがって、複雑な形状の雄型の場合でも、小さな
加工力で効率よく成形できる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、雄型とゴム等のエラス
トマによる受け型で素材を複雑形状に成形する装置にお
いて、加工力がゴム型とリテーナの内壁に発生する摩擦
力で減じること及びゴムの受け型の変形抵抗に吸収され
ることを考慮して、ゴム受け型の下に任意形状にできる
駆動パンチあるいは雄型にほぼ対応した形状の剛体ブロ
ックを設けることで雄型に加える加工力を小さくでき、
効率よく複雑形状成形ができる。
【0017】また、雄型の任意形状に対し、駆動パンチ
を適当に配置することで、該雄型の任意形状に対応でき
る。さらに、駆動パンチを制御することあるいは雄型に
ほぼ対応した形状の剛体ブロックを配置することによ
り、ゴム等のエラストマによる成形力分布を均等あるい
は任意に分布させることができ、素材の成形限界を向上
させることができる。また、雄型に加える加工力を小さ
くできるので、受け型のゴム等のエラストマの損傷は小
さく、寿命を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の加工原理を示した縦断面
図。
【図2】本発明の一実施例の加工前の状況を示した縦断
面図。
【図3】本発明の一実施例の加工途中を示した縦断面
図。
【図4】本発明の別の実施例の加工原理を示した縦断面
図。
【図5】本発明の別の実施例の加工前の状況を示した縦
断面図。
【図6】本発明の別の実施例の加工原理を示した縦断面
図。
【図7】従来法による加工原理を示した縦断面図。
【符号の説明】
1…素材、2…雄型、3…ゴム型、4…リテーナ、5…
しわ抑え、6…駆動パンチ、7…剛体ブロック。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属等の剛体からなる雄型とゴム等のエラ
    ストマによる受け型で素材を成形する装置において、ゴ
    ム等のエラストマによる受け型と該受け型を収納してい
    るリテーナの周囲の壁との摩擦力、及びゴム等のエラス
    トマによる受け型の変形抵抗により伝達されるべき加工
    力が大きく減じてしまうことを考慮して、リテーナの周
    囲の壁の一部を駆動パンチで構成し、該駆動パンチを適
    正に配置させて前記受け型の反力の分布を制御すること
    で、小さな加工力で効率よく素材を成形できるようにし
    たことを特徴とするゴム型成形装置。
JP10293304A 1998-10-15 1998-10-15 ゴム型成形装置 Pending JP2000117336A (ja)

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