JP2000114935A - 順序回路 - Google Patents

順序回路

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JP2000114935A
JP2000114935A JP10280767A JP28076798A JP2000114935A JP 2000114935 A JP2000114935 A JP 2000114935A JP 10280767 A JP10280767 A JP 10280767A JP 28076798 A JP28076798 A JP 28076798A JP 2000114935 A JP2000114935 A JP 2000114935A
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signal
latch circuit
sleep mode
circuit
mode
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JP10280767A
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Tadahiko Ogawa
忠彦 小川
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Original Assignee
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/027Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of logic circuits, with internal or external positive feedback
    • H03K3/037Bistable circuits
    • H03K3/0375Bistable circuits provided with means for increasing reliability; for protection; for ensuring a predetermined initial state when the supply voltage has been applied; for storing the actual state when the supply voltage fails
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/01Details
    • H03K3/012Modifications of generator to improve response time or to decrease power consumption

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリープモード時の内部データ保持機能を有
し、この内部データ保持機能を損なうことなくリセット
機能も併せ持つ順序回路を提供する。 【解決手段】 ラッチ回路入力信号Dを受けラッチ回路
出力信号Qを生成するラッチ回路FF1を有する順序回
路であって、ラッチ回路は、ラッチ回路入力信号のラッ
チ機能を実行可能な状態であるアクティブモード及びラ
ッチ機能を停止した状態であるスリープモードを有する
と共に、リセット端子Rを有し、アクティブモード時に
リセット端子に所定の論理レベルのリセット信号が入力
されると、ラッチ回路はラッチ回路出力信号をリセット
するものである順序回路において、ラッチ回路がスリー
プモードにある間は、リセット端子へのリセット信号の
入力を禁止し、スリープモードに遷移する前のラッチ回
路の内部データの状態がスリープモード中に破壊される
ことを防ぐ内部データ破壊防止手段SW1を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブモード
およびスリープモードを有する順序回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積論理回路に於いて、当
該半導体集積論理回路がアクティブモードに在る場合の
高速度化と、当該半導体集積論理回路がスリープモード
に在る場合の低電力化とを両立するトランジスタ回路構
成法が用いられている。なお、アクティブモードとは、
当該半導体集積論理回路が通常の機能を実行可能な状態
である。スリープモードとは、当該半導体集積論理回路
が機能的に停止した状態である。このスリープ時に低電
力化を図る機能を付加することから、スリープ時はパワ
ーダウン時とも呼ばれる。上述のトランジスタ回路構成
法は、特にスリープ時に於いて順序回路の記憶情報が破
壊されないような情報保持機能の実現を目的として用い
られている。
【0003】この種の半導体集積論理回路として、たと
えば特開平07−271477号公報に開示された順序
回路がある。この順序回路は、低閾値を有するMOSF
ET(metal oxide semiconductor field effect transi
stors)で構成されており、この順序回路を低い電源電圧
の下で高速に動作させる。
【0004】これら低閾値を有するMOSFETは、非
導通状態にドレイン電極とソース電極との間に流れるサ
ブスレショルド電流が比較的大きい特性を有する。この
ために、この順序回路は、スリープ時に於いて低閾値の
MOSFETで構成される順序回路の高電位側電源およ
び低電位側電源を、それぞれリーク電流の小さな高閾値
のMOSFETで遮断する構成をなしている。そして、
順序回路に高閾値トランジスタから成る双安定回路を追
加して直接に電源を供給させることによって、スリープ
時のサブスレッショルド漏洩電流の遮断および順序回路
の内部の記憶情報の破壊回避を両立させている。さら
に、スリープ時に情報保持機能を有する本順序回路に於
いては、スリープ期間終了時には本順序回路への電源供
給が復旧された後に、内部保持状態に在ったクロック信
号の保持命令が解除される。また、スリープ期間開始時
には本順序回路への保持命令に従ってクロック信号が内
部保持状態に移行した後に、本順序回路がアクティブ状
態からスリープ状態へ移行される。
【0005】図9を参照すると、スリープ時に情報保持
機能を有する別の従来の順序回路が開示されている。こ
の順序回路はラッチ回路FF2を有している。このラッ
チ回路FF2は、特にリセット機能をも有するものであ
る。
【0006】ラッチ回路FF2は、二個の伝送ゲートT
M1及びTM2と、三個のインバータINV1、INV
2、及びINV3と、ノアゲートNOR1とを含む。
【0007】インバータINV1は、低閾値のpチャネ
ル型MOSFET(図示せず)と低閾値のnチャネル型
MOSFET(図示せず)とを有する。これらMOSF
ETのゲート電極は、本ラッチ回路FF2に入力するデ
ータ信号Dの入力端子に共通接続される。同様に、これ
らMOSFETのドレイン電極は、本インバータINV
1の出力端子に共通接続される。これらMOSFETの
ソース電極は制御トランジスタHP1およびHN1を介
して高電位側電源電圧VDD及び低電位側電源電圧GN
Dをそれぞれ供給される。本インバータINV1の出力
端子に得られた反転出力信号は次段の伝送ゲートTM1
の双方向性を有する一方の電極端子に入力される。この
ように、インバータINV1は低閾値のトランジスタか
ら構成されているために、高速に信号反転出力の動作が
可能となる。
【0008】制御トランジスタHP1は、高閾値のpチ
ャネル型MOSFETからなり、スリープモード切り替
え信号SLに応答して電気的な接続を導通または遮断す
ることができる。同様に、制御トランジスタHN1は、
高閾値のnチャネル型MOSFETからなり、スリープ
モード切り替え信号SLの反転信号であるスリープモー
ド切り替え反転信号SLBに応答して電気的な接続を導
通または遮断することができる。この構成では、高電位
のスリープモード切り替え信号SL(即ち、SL=
“1”)と低電位のスリープモード切り替え反転信号S
LB(即ち、SLB=“0”)とが供給されたスリープ
モード時に於いては、制御トランジスタHP1およびH
N1は共に遮断状態となって、インバータINV1に対
する高電位側電源電圧VDD及び低電位側電源電圧GN
Dの供給を遮断できる。また制御トランジスタHP1お
よびHN1は高閾値のpチャネル型およびnチャネル型
MOSFETであるために、遮断状態に於いてもサブス
レショルド漏洩電流が少なく、リーク電流に基づく消費
電力の低減を図ることが可能となる。
【0009】伝送ゲートTM1は、双方向性を有する一
方の電極端子をインバータINV1の反転出力端子に接
続され、他方の電極端子をノアゲートNOR1の二本の
入力端子の内の一方に接続されている。伝送ゲートTM
1は、低閾値のpチャネル型MOSFET(図示せず)
と低閾値のnチャネル型MOSFET(図示せず)とを
有する。pチャネル型MOSFET(図示せず)のドレ
イン電極およびソース電極はnチャネル型MOSFET
のソース電極およびドレイン電極に接続されている。低
閾値のnチャネル型MOSFETのゲート電極にはクロ
ック信号φが供給され、同様に低閾値のpチャネル型M
OSFETのゲート電極にはクロック信号φの反転信号
である反転クロック信号*φが供給されている。このよ
うに伝送ゲートTM1は、低閾値のトランジスタから構
成されているために高速に信号伝送の動作が可能とな
る。
【0010】ノアゲートNOR1は、二個の低閾値のp
チャネル型MOSFET(図示せず)および二個の低閾
値のnチャネル型MOSFET(図示せず)を有してい
る。二個の低閾値のpチャネル型MOSFETを直列に
接続させた、一方の電極端子には高電位側電源電圧VD
Dを供給し、他方の電極端子はノア論理出力端子に接続
する。さらに、二個の低閾値のpチャネル型MOSFE
Tの一方のゲート電極端子には本ラッチ回路FF2のリ
セット信号RTを入力し、二個の低閾値のpチャネル型
MOSFETの他方のゲート電極端子には前段の伝送ゲ
ート回路TM1の双方向性を有する他方の電極端子から
送出される信号を入力する。同様に、二個の低閾値のn
チャネル型MOSFETを並列に接続させた、一方の電
極端子には 低電位側電源電圧GNDを各々供給し、他
方の電極端子はノア論理出力端子に接続する。さらに、
二個の低閾値のnチャネル型MOSFETの一方のゲー
ト電極端子には本ラッチ回路FF2のリセット信号RT
を入力し、二個の低閾値のnチャネル型MOSFETの
他方のゲート電極端子には前段の伝送ゲート回路TM1
の双方向性を有する他方の電極端子から送出される信号
を入力する。
【0011】ノアゲートNOR1において、前段の伝送
ゲート回路TM1の双方向性を有する他方の電極端子か
ら送出される信号とリセット信号RTとのノア論理を取
った出力信号は、次段のインバータINV2へ入力され
ると共に、本ラッチ回路FF2の出力となって後段回路
に対してラッチ出力信号Qを送出する。このようにノア
ゲートNOR1は低閾値のトランジスタから構成されて
いるために高速に信号ノア論理出力の動作が可能とな
る。
【0012】ノアゲートNOR1は、高電位側電源電圧
VDD及び低電位側電源電圧GNDを制御トランジスタ
HP2及びHN2を介してそれぞれ供給される。制御ト
ランジスタHP2は、高閾値のpチャネル型MOSFE
Tからなり、スリープモード切り替え信号SLに応答し
て電気的な接続を導通または遮断することができる。同
様に、制御トランジスタHN2は、高閾値のnチャネル
型MOSFETからなりスリープモード切り替え反転信
号SLBに応答して電気的な接続を導通または遮断する
ことができる。この構成では、高電位のスリープモード
切り替え信号SL(SL=“1”)と低電位のスリープ
モード切り替え反転信号SLB(SLB=“0”)とが
供給されたスリープモード時に於いては、制御トランジ
スタHP2およびHN2は共に遮断状態となって、ノア
ゲートNOR1に対する高電位側電源電圧VDD及び低
電位側電源電圧GNDの供給を遮断できる。また制御ト
ランジスタHP2およびHN2は高閾値のpチャネル型
およびnチャネル型MOSFETであるために、遮断状
態に於いてもサブスレショルド漏洩電流が少なく、リー
ク電流に基づく消費電力の低減を図ることが可能とな
る。
【0013】インバータINV2は、高閾値のpチャネ
ル型MOSFET(図示せず)と高閾値のnチャネル型
MOSFET(図示せず)とを有する。これらMOSF
ETのゲート電極は、本ラッチ回路の出力端子に共通接
続され、前段のノアゲートNOR1からラッチ出力信号
Qを供給される。これらMOSFETのドレイン電極
は、本インバータINV2の出力端子に共通接続され
る。これらMOSFETのソース電極は高電位側電源電
圧VDD及び低電位側電源電圧GNDをそれぞれ供給さ
れる。本インバータINV2の出力端子に得られた反転
出力は次段の伝送ゲートTM2の双方向性を有する一方
の電極端子に入力される。このように、インバータIN
V2は高閾値のトランジスタから構成されているために
スリープモードの下で静止状態にあってもサブスレショ
ルド漏洩電流が少なく、リーク電流に基づく消費電力の
低減を図ることが可能となる。高閾値のトランジスタで
構成されるインバータINV2は、低閾値のトランジス
タで構成されるインバータINV1と区別するために、
ハッチングを施してある。
【0014】伝送ゲートTM2は、双方向性を有する一
方の電極端子をインバータINV2の反転出力端子に接
続され、他方の電極端子をノアゲートNOR1に在る二
本の入力端子の内の一方に接続されている。伝送ゲート
TM2は、低閾値のpチャネル型MOSFET(図示せ
ず)及び低閾値のnチャネル型MOSFET(図示せ
ず)を有する。伝送ゲートTM2は、低閾値のnチャネ
ル型MOSFETのゲート電極に反転クロック信号*φ
が供給され、低閾値のpチャネル型MOSFETのゲー
ト電極にクロック信号φが供給される点を除けば、伝送
ゲートTM1と同様の構成を有する。このように、伝送
ゲートTM2は、低閾値のトランジスタから構成されて
いるために高速に信号伝送の動作が可能となる。
【0015】本ラッチFF2回路は、スリープ時の情報
保持機能を司る回路として、ノアゲートNOR1に対し
て並列に接続されたインバータINV3を有する。この
インバータINV3は、インバータINV2と同様の構
成を有し、高閾値のトランジスタから構成されているた
めにスリープモードの下で静止状態にあってもサブスレ
ショルド漏洩電流が少なく、リーク電流に基づく消費電
力の低減を図ることが可能となる。高閾値のトランジス
タで構成されるインバータINV3も、低閾値のトラン
ジスタで構成されるインバータINV1と区別するため
に、インバータINV2と同様のハッチングを施してあ
る。
【0016】次に、図9のラッチ回路FF2の動作を説
明する。
【0017】まず、アクティブモード時に於けるラッチ
回路FF2の動作を図10をも参照して説明する。ラッ
チ回路FF2は、低電位のスリープモード切り替え信号
SL(SL=“0”)と高電位のスリープモード切り替
え反転信号SLB(SLB=“1”)が供給された状態
に於いてアクティブモードとなる。このアクティブモー
ド時には、制御トランジスタHP1、HN1、HP2、
及びHN2はそれぞれ導通状態となって、インバータI
NV1およびノアゲートNOR1は高電位側電源電圧V
DD及び低電位側電源電圧GNDをそれぞれ供給され
る。従って、インバータINV1は、アクティブモード
時には、データ信号Dを反転し、反転出力信号を出力す
ることができる。また、ノアゲートNOR1は、アクテ
ィブモード時には、伝送ゲートTM1を介して受けた反
転出力信号に応答して動作することができる。
【0018】まず、このアクティブモード時に、インバ
ータINV1が低電位のリセット信号RT(RT=
“0”)を受けている場合(すなわちラッチ回路FF2
が非リセット状態にあって、高速のラッチとして動作可
能である場合)を説明する。
【0019】データ信号DがインバータINV1により
反転された反転出力信号は、伝送ゲートTM1に供給さ
れるクロック信号φの立ち上がり、および反転クロック
信号*φの立ち下がりのタイミング(すなわち図10
(C)においてラッチモードからスルーモードへ移行す
るタイミング)で取り込まれてノアゲートNOR1およ
びインバータINV3に送出され、ラッチ解除時間tP
D1を経た後にラッチ回路FF2の出力信号Qとして出
力される。このとき、伝送ゲートTM2は、クロック信
号φの立ち上がり、及び反転クロック信号*φの立ち下
がりのタイミングで、導通状態から遮断状態へと移行す
るために、データ信号DがインバータINV1により反
転され導通状態にある伝送ゲートTM1を介して出力し
た信号と、インバータINV2の反転出力信号が伝送ゲ
ートTM2を介して出力される可能性がある信号とが競
合することは無い。
【0020】そして、高電位のクロック信号φ(φ=
“1”)と低電位の反転クロック信号*φ(*φ=
“0”)が印加されたスルーモード期間中に於いてデー
タ信号Dが反転した場合は、遷移したデータ信号Dがイ
ンバータINV1により反転され、導通状態にある伝送
ゲートTM1を介してノアゲートNOR1およびインバ
ータINV3に送出され、伝播遅延時間tPD2を経た
後にラッチ回路FF2の出力信号Qとして出力される。
但しここで、データ信号が反転できるタイミングは、伝
送ゲートTM1に供給されるクロック信号φの立ち下が
り、および反転クロック信号*φの立ち上がりのタイミ
ング、すなわちスルーモードからラッチモードへ移行す
るタイミングに対して、少なくともセットアップ時間t
DSだけ前には遷移させて置かなければ、ラッチ回路と
して正常な動作が保証されない。さらにまた同様に、こ
の反転させたデータ信号は、伝送ゲートTM1に供給さ
れるクロック信号φの立ち下がり、および反転クロック
信号*φの立ち上がりのタイミング、すなわちスルーモ
ードからラッチモードへ移行するタイミングに対して、
少なくともホールド時間tDHだけ後までは反転させた
データ信号を保持させて置かなければならない。
【0021】次に、上記で取り込まれたデータ信号はノ
アゲートNOR1およびインバータINV3によって次
段のインバータINV2に送出され、次段の伝送ゲート
TM2に供給されるクロック信号φの立ち下がり、およ
び反転クロック信号*φの立ち上がりのタイミング、す
なわちスルーモードからラッチモードへ移行するタイミ
ングによって取り込まれて、さらに次段のノアゲートN
OR1およびインバータINV3の入力に帰還して、取
り込まれたデータ信号を正にラッチする動作を行う。こ
のとき、伝送ゲートTM1は、クロック信号φの立ち下
がり、および反転クロック信号*φの立ち上がりのタイ
ミングで、導通状態から遮断状態へと移行するために、
インバータINV2の反転出力信号が導通状態にある伝
送ゲートTM2を介して出力した信号と、インバータI
NV1の反転出力信号が伝送ゲートTM1を介して出力
される可能性がある信号とが競合することは無い。
【0022】次に、このアクティブモード時に、ラッチ
回路FF2が高電位のリセット信号RT(RT=
“1”)を受けた場合を説明する。インバータINV1
が高電位のリセット信号RT(RT=“1”)を受けた
場合、アクティブモード(SL=“0”、SLB=
“1”)で在る限りにおいて、クロック信号φおよび反
転クロック信号*φの信号状態に全く依存せずに、ノア
ゲートNOR1の出力信号(すなわちラッチ回路FF2
の出力信号)Qを低電位(Q=“0”)の状態(すなわ
ちリセット状態)に強制的に遷移させられる。このよう
にしてリセット機能動作が可能となる。
【0023】以上のように、低電位のスリープモード切
り替え信号SL(SL=“0”)と高電位のスリープモ
ード切り替え反転信号SLB(SLB=“1”)とがラ
ッチ回路FF2に供給されたアクティブモード時に於い
ては、制御トランジスタHP1、HN1、HP2、及び
HN2がそれぞれ導通状態となって、インバータINV
1およびノアゲートNOR1の各々に対して高電位側電
源電圧VDDおよび低電位側電源電圧GNDを供給する
ことができる。従って、データ信号DをインバータIN
V1によって反転出力信号として反転し、反転出力信号
を伝送ゲートTM1に送出することができる。また、伝
送ゲートTM1からの信号をノアゲートNOR1によっ
て出力信号Qとして出力することができる。このアクテ
ィブモード時に於いては、本ラッチ回路FF2は、まさ
に、高速のラッチとして機能動作する。
【0024】つぎに、スリープモード時に於けるラッチ
回路FF2の動作を図10をも参照して説明する。ラッ
チ回路FF2は、高電位のスリープモード切り替え信号
SL(SL=“1”)と低電位のスリープモード切り替
え反転信号SLB(SLB=“0”)が供給された状態
に於いてスリープモードとなる。このスリープモード時
には、制御トランジスタHP1、HN1、HP2、及び
HN2がそれぞれ遮断状態となって、インバータINV
1およびノアゲートNOR1の各々は高電位側電源電圧
VDDおよび低電位側電源電圧GNDの供給を停止され
る。従って、インバータINV1はスリープモード時に
は、データ信号Dに対して反転出力信号を出力すること
ができない。また、ノアゲートNOR1は、スリープモ
ード時には、伝送ゲートTM1を介して受けた信号に応
答して動作することができない。
【0025】以下に、スリープモード時に於けるラッチ
回路FF2の動作を詳細に説明する。
【0026】まず、アクティブモード(SL=“0”、
SLB=“1”)からスリープモード(SL=“1”、
SLB=“0”)へ移行するに先立って、低電位のクロ
ック信号φ(φ=“0”)および高電位の反転クロック
信号*φ(*φ=“1”)をラッチ回路FF2に印加し
た状態に固定し、且つスリープモード期間中もその状態
を維持すると仮定するならば、スリープモード期間中に
於いて、ノアゲートNOR1と並列接続させたインバー
タINV3とインバータINV2、および先の仮定から
導通状態に在る伝送ゲートTM2を仲介として構成され
る、双安定回路によってスリープモードに移行する直前
のラッチ回路FF2の内部データ状態を保持することが
できる。もちろん、このスリープモード時の情報保持機
能は、スリープモードの下に於いても、インバータIN
V2およびINV3の各々に対して、高電位側電源電圧
VDDおよび低電位側電源電圧GNDを直接に供給して
いる所以である。インバータINV2およびINV3は
高閾値のトランジスタから構成されているためにスリー
プモードの下で静止状態にあってもサブスレショルド漏
洩電流が少なく、リーク電流に基づく消費電力の低減を
図ることが可能となる。他方、スリープモード下に於い
ては、制御トランジスタHP1、HN1、HP2、およ
びHN2が共に遮断状態となっているために、インバー
タINV1及びノアゲートNOR1の各々に対する高電
位側電源電圧VDDおよび低電位側電源電圧GNDの供
給を遮断でき、且つ、制御トランジスタHP1、HP
2、HN1、及びHN2は各々高閾値のMOSFETで
あるために、遮断状態に於いてもサブスレショルド漏洩
電流が少なく、リーク電流に基づく消費電力の低減を図
ることが可能となる。
【0027】上記で仮定した、アクティブモードからス
リープモード(SL=“1”、SLB=“0”)へ移行
するに先立って、低電位のクロック信号φ(φ=
“0”)および高電位の反転クロック信号*φ(*φ=
“1”)を印加した状態に固定させる条件、およびスリ
ープモードからアクティブモード(SL=“0”、SL
B=“1”)へ移行させるに当たっての条件についても
詳しく以下に述べる。
【0028】差し当たって、アクティブモードからスリ
ープモード(SL=“1”、SLB=“0”)へ移行
し、且つスリープモードの下でラッチ回路FF2の内部
データ状態を保持させるに先立ち、ラッチ回路FF2を
ラッチモードへ移行するタイミング、すなわち低電位の
クロック信号φ(φ=“0”)および高電位の反転クロ
ック信号*φ(*φ=“1”)を印加した状態に移行す
るタイミングに対して、少なくともホールド時間tDH
だけ後まではラッチ動作を行うためにデータ信号Dを保
持させて置かなければならない。
【0029】他方、半導体集積論理回路上に於いて、本
ラッチ回路FF2のようなスリープ時の情報保持機能を
有する複数個の順序回路が存在し、且つ他の複数個の組
み合わせCMOS (complementary metal oxide semico
nductor)論理回路も存在する場合に、本半導体集積論理
回路の論理的な深度に応じて、含まれて居る前記のスリ
ープ時の情報保持機能を有する複数個の順序回路の全て
がこのホールド時間tDHを満足し終わる絶対的な時間
は、このホールド時間tHよりも長くなる。そこで、半
導体集積論理回路に含まれて居るスリープ時の情報保持
機能を有する任意の順序回路である本ラッチ回路FF2
に着目し、ホールド時間tDHを満足した時点からリリ
ース時間tRL0を経た後に、アクティブモードからス
リープモド(SL=“1”、SLB=“0”)への移
行、すなわちスリープモード切り替え信号SLの立ち上
げ、およびスリープモード切り替え反転信号SLBの立
ち下げが可能となる。
【0030】尚、アクティブモードからスリープモード
(SL=“1”、SLB=“0”)への移行するタイミ
ング、すなわちスリープモード切り替え信号SLが立ち
上がった時点、およびスリープモード切り替え反転信号
SLBが立ち下がった時点から、沈着時間tDCを経た
後にデータ信号Dが浮遊状態または無定義に変移し、同
様に沈着時間tRCを経た後にリセット信号RTが浮遊
状態または無定義に変移し、且つスリープモード期間中
は浮遊状態または無定義が維持されてしまう。また、ス
リープモード期間中はラッチ回路FF2の内部状態を保
持し続けさせるために、すなわちインバータINV2と
INV3から構成される双安定回路を能動状態に維持さ
せるために、伝送ゲートTM2を導通状態に維持しなけ
ればならず、従って低電位のクロック信号φ(φ=
“0”)および高電位の反転クロック信号*φ(*φ=
“1”)を印加した状態も固定維持させなければならな
い。さらに、スリープモード期間中のラッチ回路FF2
の出力信号Qは、インバータINV3が能動状態で有り
続けることにより、スリープモードに移行する直前の信
号状態を維持する。
【0031】次に、任意の期間だけスリープモードが継
続した後にスリープモードからアクティブモード(SL
=“0”、SLB=“1”)への移行が命令された場合
を考える。
【0032】アクティブモードからスリープモード(S
L=“1”、SLB=“0”)への移行するタイミン
グ、すなわちスリープモード切り替え信号SLが立ち下
がった時点、およびスリープモード切り替え反転信号S
LBが立ち上がった時点から、復帰時間tDBを経た後
にデータ信号Dがスリープモードに移行する以前の状態
に遷移し、同様に復帰時間tRBを経た後にリセット信
号RTがスリープモードに移行する以前の状態に遷移す
る。
【0033】ここで、半導体集積論理回路上に於いて、
本ラッチ回路FF2のようなスリープ時の情報保持機能
を有する複数個の順序回路が存在し、且つ他の複数個の
組み合わせCMOS論理回路も存在する場合に、本半導
体集積論理回路の論理的な深度に応じて、含まれて居る
前記のスリープ時の情報保持機能を有する複数個の順序
回路の全てに対して、データ信号Dおよびリセット信号
RTが復帰し終わる絶対的な時間は、この復帰時間tD
Bおよび復帰時間tRBよりも長くなる。そこで、半導
体集積論理回路含まれて居るスリープ時の情報保持機能
を有する任意の順序回路に着目し、復帰時間tDBまた
は復帰時間tRBを経た時点からリムーバル時間tRM
0を経た後に、データ信号Dまたはリセット信号RTの
信号遷移が可能となる。もちろん、クック信号φの立ち
上がり、および反転クロック信号*φの立ち下がりのタ
イミング、すなわちラッチモードからスルーモードへ移
行する時点から少なくともセットアップ時間tDSだげ
前にデータ信号Dが遷移可能であることを考慮する必要
がある。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スリープ時の情報保持機能を有する順序回路としての図
9のリセット機能付きラッチ回路には、スリープモード
からアクティブモードへと遷移した直後に於いて、保持
していた内部情報を破壊してしまうという問題点があ
る。
【0035】ここで図9及び図10を参照して上記の問
題点が生じる理由を説明する。
【0036】先に説明したように、任意の期間だけスリ
ープモードが継続した後に、スリープモードからアクテ
ィブモード(SL=“0”、SLB=“1”)への移行
が命令されるタイミング(すなわちスリープモード切り
替え信号SLが立ち下がった時点およびスリープモード
切り替え反転信号SLBが立ち上がった時点)から、復
帰時間tRBを経た後にリセット信号RTがスリープモ
ードに移行する以前の状態(すなわち低電位のリセット
信号RT(RT=“0”)が印加されているラッチ回路
FF2の非リセット状態)に復帰される。
【0037】なぜならば、半導体集積論理回路上に於い
ては本ラッチ回路FF2のようなスリープ時の情報保持
機能を有する複数個のリセット機能付き順序回路が存在
し、且つ他の複数個の組み合わせCMOS論理回路も存
在しており、必然的に半導体集積論理回路には任意の論
理的な深度が生じてしまうことによる。すなわち、本ラ
ッチ回路FF2に入力されるリセット信号RTは、半導
体集積論理回路に於いてラッチ回路FF2の前段のCM
OS論理回路から出力され、また其のCMOS論理回路
の入力信号は、さらに前段のCMOS論理回路から出力
される、と言ったように複数のCMOS論理と複数の信
号経路を経た結果として生成されるために、スリープモ
ードからアクティブモードに移行した後、リセット信号
が以前の状態に復帰するには復帰時間tRBが必然的に
必要となる。
【0038】したがって、スリープモードからアクティ
ブモードへの移行が命令された直後に於いては、低電位
のスリープモード切り替え信号SL(SL=“0”)と
高電位のスリープモード切り替え反転信号SLB(SL
B=“1”)によって、制御トランジスタHP1、HN
1、HP2、及びHN2が各々共々に導通状態となりイ
ンバータINV1及びノアゲートNOR1の各々には高
電位側電源電圧VDDおよび低電位側電源電圧GNDが
供給され、且つデータ信号DをインバータINV1によ
って反転出力することができ、また伝送ゲートTM2を
介したインバータINV2からの出力信号とリセット信
号RTとがノアゲートNOR1によって論理和出力する
ことができる状態に既に在ることになる。
【0039】よって、スリープモードからアクティブモ
ードへの移行が命令された直後に於いて、上記の理由か
ら復帰時間tDBを経過する迄は無定義であるリセット
信号が、上記の理由から既に能動状態に在るノアゲート
NOR1によって、ラッチ回路FF2の出力信号Qとし
て無定義な信号を出力してしまう。さらには、無定義な
リセット信号RTによりノアゲートNOR1から出力さ
れる無定義な信号は、インバータINV2によって反転
出力され、導通状態に在る伝送ゲートTM2を通過した
後に、さらにインバータINV3およびノアゲートNO
R1によって、復たインバータINV2に帰還し、結果
として保持されていた内部状態を破壊してしまう。
【0040】以上説明したように、図9のスリープ時の
情報保持機能を有する順序回路としてのリセット機能付
きラッチ回路FF2には、スリープモードからアクティ
ブモードへと遷移した直後に於いて、保持していた内部
情報を破壊してしまうという問題点がある。
【0041】それ故、本発明の目的は、上述の問題点を
解決し、スリープ時の情報保持機能を有し、且つこの保
持機能を損なうことなくリセット機能も併せ持つ順序回
路を提供することにある。
【0042】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ラッチ
回路入力信号(D)を受け、ラッチ回路出力信号(Q)
を生成するラッチ回路(FF1)を有する順序回路であ
って、前記ラッチ回路は、前記ラッチ回路入力信号のラ
ッチ機能を実行可能な状態であるアクティブモードと前
記ラッチ機能を停止した状態であるスリープモードとを
有すると共に、リセット端子(R)を有し、アクティブ
モード時に前記リセット端子に所定の論理レベルのリセ
ット信号が入力されると、前記ラッチ回路は、前記ラッ
チ回路出力信号をリセットするものである前記順序回路
において、前記ラッチ回路がスリープモードにある間
は、前記リセット端子への前記リセット信号の入力を禁
止し、スリープモードに遷移する前の前記ラッチ回路の
内部データの状態がスリープモード中に破壊されること
を防ぐ内部データ破壊防止手段(SW1)を備えたこと
を特徴とする順序回路が得られる。
【0043】更に本発明によれば、ラッチ回路入力信号
(D)を受け、ラッチ回路出力信号(Q)を生成するラ
ッチ回路(FF1)を有する順序回路であって、前記ラ
ッチ回路は、前記ラッチ回路入力信号のラッチ機能を実
行可能な状態であるアクティブモードと前記ラッチ機能
を停止した状態であるスリープモードとを有すると共
に、セット端子(SB)を有し、アクティブモード時に
前記セット端子に所定の論理レベルのセット信号が入力
されると、前記ラッチ回路は、前記ラッチ回路出力信号
をセットするものである前記順序回路において、前記ラ
ッチ回路がスリープモードにある間は、前記セット端子
への前記セット信号の入力を禁止し、スリープモードに
遷移する前の前記ラッチ回路の内部データの状態がスリ
ープモード中に破壊されることを防ぐ内部データ破壊防
止手段(SW2)を備えたことを特徴とする順序回路が
得られる。
【0044】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について図面
を参照して説明する。
【0045】以下に詳述するように、本発明は、半導体
集積論理回路に於いて、特にスリープモード期間中に直
前の内部データ記憶状態を保持して通常動作を停止する
情報(データ)保持機能と同様にスリープモード期間中
は高速動作を行なう低閾値のトランジスタに供給する電
源を内部の所定回路に電源遮断すると共にサブスレッシ
ョルド漏洩電流をも遮断して低消費電力状態に移行させ
る省電力化機能と、およびアクティブモードに於いて、
低閾値のトランジスタで構成された回路が通常動作を高
速に実行し、且つアクティブモードでセットあるいはリ
セットの少なくとも一方の機能を併せ持つ順序回路であ
って、スリープモードとアクティブモードとの間を遷移
させる場合に、確実且つ安定した両モード間の遷移を実
行出来得る順序回路を含む半導体集積回路を提供するも
のである。
【0046】すなわち、アクティブモードからスリープ
モードへ移行する遷移期間中に直前の内部データ記憶状
態を破壊することなく、確実に保持状態に移行しつつ通
常動作を停止させることが出来る。さらに、スリープモ
ードからアクティブモードへ移行する遷移期間中に保持
状態にあったスリープモードへの遷移直前の内部データ
記憶状態を破壊することなく、確実に内部状態を再現し
つつ通常動作を復旧させることが出来る。
【0047】特に、アクティブモードでセットあるいは
リセットの少なくとも一方の機能を併せ持つ本順序回路
が半導体集積回路上に他の複数個の組み合わせCMOS
論理回路と共に複数個の本順序回路が存在している場
合、任意の本順序回路に注目して他のCMOS論理回路
から印加されるセットあるいはリセットさせるための信
号が、本半導体集積論理回路の論理的な深度に依存し
て、スリープモードからアクティブモードへ移行する際
に確定する時間には大きな変動が生じる。そして、この
確定時間の変動が原因となって、本順序回路が確実に内
部状態を再現しつつ通常動作を復旧させるに当たっての
障害と成り得る。そこで、本障害を回避しつつスリープ
モードからアクティブモードへ移行する遷移期間中に保
持状態にあったスリープモードへの遷移直前の内部デー
タ記憶状態を破壊することなく、確実に内部状態を再現
しつつ通常動作を復旧させることが出来る順序回路を提
供するものである。
【0048】図1は、本発明の第1の実施例のブロック
図である。図1の実施例は、本発明による半導体集積論
理回路に於いて、特にスリープモード時の低電力化機能
およびデータ保持機能と、アクティブモード時のリセッ
ト機能とを併せ持つ順序回路FF1を含むものである。
【0049】スリープモード時の低電力化機能およびデ
ータ保持機能と、アクティブモード時のリセット機能と
を併せ持つ順序回路FF1とは、例えば図9に示される
スリープモード時の低電力化機能および情報保持機能と
アクティブモード時のリセット機能とを併せ持つラッチ
回路FF2のような回路である。
【0050】すなわち、半導体集積論理回路が通常の機
能を実行可能な状態であるアクティブモード時に於い
て、順序回路FF1は、クロック端子に入力されるクロ
ック信号φに同期してデータ端子に入力されるデータ信
号Dに対して順序回路FF1としての所望の論理機能を
高速度に実行し、一方のデータ出力端子から論理結果の
データ信号Qを出力すると共に他方の反転データ出力端
子から論理結果の反転データ信号QBを出力する。さら
に、リセット端子Rに入力される高電位のリセット信号
またはセット反転端子SBに入力される低電位のセット
反転信号によってクロック信号φやデータ信号Dの信号
状態に依存せずに、順序回路FF1を各々リセット状態
またはセット状態に遷移させることができる。ここで、
順序回路FF1をアクティブモードに遷移させるために
は、一方のスリープモード切替端子に低電位のスリープ
モード切り替え信号SL(SL=“0”)を印加すると
共に他方のスリープモード切替反転端子に高電位のスリ
ープモード切り替え反転信号SLB(SLB=“1”)
を印加する必要がある。また、順序回路FF1が順序回
路として所望の論理機能を実行するために関わる一部の
回路は、低閾値のトランジスタで構成しているために低
い電源電圧の下でも高速度に動作させることができる。
【0051】他方、当該半導体集積論理回路が機能的に
停止した状態であるスリープモード時に於いて、サブス
レッショルド漏洩電流に起因する消費電力を低減する低
電力化機能を有し、且つスリープモードに遷移する直前
の順序回路FF1の内部の記憶情報が破壊されないよう
に情報保持機能をも有する。ここで、順序回路FF1を
スリープモードに遷移させるためには、一方のスリープ
モード切替端子に高電位のスリープモード切り替え信号
SL(SL=“1”)を印加すると共に他方のスリープ
モード切替反転端子に低電位のスリープモード切り替え
反転信号SLB(SLB=“0”)を印加する必要があ
る。また、順序回路FF1が順序回路として所望の論理
機能を実行するために関わる低閾値のトランジスタで構
成された一部の回路に対して、サブスレッショルド漏洩
電流の小さな高閾値のトランジスタを介して高電位側電
源および低電位側電源を供給して各々を遮断することに
よりサブスレッショルド漏洩電流の低減、すなわち低電
力化機能を果たせる。さらに、順序回路FF1は、高閾
値のトランジスタから成る双安定回路を追加して直接に
電源を供給することによって、サブスレッショルド漏洩
電流の低減しつつ、スリープモードに遷移する直前の順
序回路FF1の内部の記憶情報をスリープモード期間中
に破壊せずに保持し続けて、あとにアクティブモードへ
遷移した直後は、スリープモードに遷移する以前と同一
の内部状態に戻す、すなわち情報保持機能も果たせる。
【0052】そこで、順序回路FF1に印加するリセッ
ト信号RTをスイッチ回路SW1を介して順序回路FF
1のリセット端子Rに印加させ、同様に順序回路FF1
に印加するセット反転信号STBをスイッチ回路SW2
を介して順序回路FF1のセット反転端子SBに印加さ
せる。
【0053】スイッチ回路SW1は、データ保持モード
信号KPに応答してリセット信号RTを順序回路FF1
のリセット端子Rに印加できる。図1の構成図に於い
て、スイッチ回路SW1はデータ保持モード信号KPに
対してブレイク型スイッチの様式で動作する。すなわ
ち、低電位のデータ保持モード信号KP(KP=
“0”)が印加された場合は、リセット信号RTがスイ
ッチ回路SW1を介して順序回路FF1のリセット端子
Rに伝送され、他方、高電位のデータ保持モード信号K
P(KP=“1”)が印加された場合は、スイッチ回路
SW1から低電位の信号“0”を直接に順序回路FF1
のリセット端子Rに印加し、順序回路FF1を強制的に
非リセット状態に置くことができる。
【0054】同様に、スイッチ回路SW2は、データ保
持モード信号KPに応答してセット反転信号STBを順
序回路FF1のセット反転端子SBに印加できる。図1
の構成図に於いて、スイッチ回路SW2はデータ保持モ
ード信号KPに対してブレイク型スイッチの様式で動作
する。すなわち、低電位のデータ保持モード信号KP
(KP=“0”)が印加された場合は、セット反転信号
SBTがスイッチ回路SW2を介して順序回路FF1の
セット反転端子SBに伝送され、他方、高電位のデータ
保持モード信号KP(KP=“1”)が印加された場合
は、スイッチ回路SW2から高電位の信号“1”を直接
に順序回路FF1のセット反転端子SBに印加し、順序
回路FF1を強制的に非セット状態に置くことができ
る。
【0055】図1ような構成に於いて、スリープモード
時の低電力化機能および情報保持機能と、アクティブモ
ード時のリセット機能とを併せ持つ順序回路の動作を図
2および図3に基づいて説明する。
【0056】ここで、より具体的且つ詳細な動作説明を
行なうために、図1に示された順序回路FF1の論理的
な機能として、図9に示したラッチ回路FF2のラッチ
論理機能を仮定として動作説明する。但し、アクティブ
モード時の付加機能としてリセット端子Rと共にセット
反転端子SBを付加した機能を有している。また、セッ
ト反転端子SBに関連する動作の説明は省略し、リセッ
ト端子Rにだけ絞り込む。なぜなら、セット反転端子S
Bおよびリセット端子Rは、各々の機能が有効となる信
号極性と、セットあるいはリセット状態に遷移させる機
能の相違があることを除外すれば、本質的に内部を或る
状態に強制的に初期化すると言う機能において類似であ
るからである。
【0057】そこでまず第一に図2に基づいて動作説明
するに当たり、低電位のスリープモード切り替え信号S
L(SL=“0”)と高電位のスリープモード切り替え
反転信号SLB(SLB=“1”)が印加された状態
(即ちアクティブモード時)に於ける動作については図
10に示した従来回路の動作と同一で、高速のラッチと
して機能動作する理由から説明を省略する。ただし、前
述の構成でも説明したようにアクティブモード時に於い
ては、データ保持モード信号KPとして低電位の信号
(KP=“0”)を印加した状態(即ち通常モード)と
することによって、リセット信号RTをスイッチ回路S
W1を介して直接にラッチ回路FF1のリセット端子R
に伝送することができる。
【0058】ここではアクティブモードからスリープモ
ード(SL=“1”、SLB=“0”)へ移行するに先
立って、低電位のクロック信号φ(φ=“0”)および
高電位の反転クロック信号*φ(*φ=“1”)を印加
した状態に固定させる条件、およびスリープモードから
アクティブモード(SL=“0”、SLB=“1”)へ
移行させるに当たっての条件などについて特に詳しく以
下に述べる。
【0059】差し当たって、アクティブモードからスリ
ープモード(SL=“1”、SLB=“0”)へ移行
し、且つスリープモードの下でラッチ回路FF1(前述
したように、順序回路FF1はラッチ回路を想定して動
作の説明を行なうために、ラッチ回路FF1と言い改め
ている)の内部データ状態を保持させるに先立ち、ラッ
チ回路FF1をラッチモードへ移行するタイミング(す
なわち低電位のクロック信号φ(φ=“0”)および高
電位の反転クロック信号*φ(*φ=“1”)を印加し
た状態に移行するタイミング)に対して、少なくともホ
ールド時間tDHだけ後まではラッチ動作を行うために
データ信号Dを保持させて置かなければならない。
【0060】他方、半導体集積論理回路上に於いて、本
ラッチ回路FF1のようなスリープ時の情報保持機能を
有する複数個の順序回路が存在し、且つ他の複数個の組
み合わせCMOS論理回路も存在する場合に、本半導体
集積論理回路の論理的な深度に応じて、含まれて居る前
記のスリープ時の情報保持機能を有する複数個の順序回
路の全てがこのホールド時間tDHを満足し終わる絶対
的な時間は、このホールド時間tHよりも長くなる。
【0061】そこで、半導体集積論理回路に含まれて居
るスリープ時の情報保持機能を有する任意の順序回路で
ある本ラッチ回路FF1に着目する。
【0062】そしてまず第一に、ホールド時間tDHを
満足した時点からリリース時間tRL1を経た後に、低
電位のデータ保持モード信号KP(KP=“0”)が印
加された状態から高電位のデータ保持モード信号KP
(KP=“1”)が印加された状態、すなわち通常モー
ドからデータ保持モードへと遷移させることができる。
これによって、スイッチ回路SW1から低電位の信号
“0”が直接に順序回路FF1のリセット端子Rに印加
されて、ラッチ回路FF1を強制的に非リセット状態に
置くことができ、すなわちリセット信号RTとして予測
外の雑音信号が発生した場合にもラッチ回路FF1はリ
セット信号RTに対して何ら依存されない状態と成り得
る。
【0063】そして、さらに第二に、通常モード(KP
=“0”)からデータ保持モード(KP=“1”)へと
遷移した時点からリリース時間tRL2を経た後に、ア
クティブモード(SL=“0”、SLB=“1”)から
スリープモード(SL=“1”、SLB=“0”)への
遷移が、すなわちスリープモード切り替え信号SLの立
ち上げ、およびスリープモード切り替え反転信号SLB
の立ち下げが可能となって、いよいよラッチ回路FF1
をスリープモード期間に遷移させることができる。
【0064】以上がラッチ回路FF1をアクティブモー
ドからスリープモードへと遷移させるための一連の手順
となる。
【0065】なお、アクティブモードからスリープモー
ド(SL=“1”、SLB=“0”)への移行するタイ
ミング、すなわちスリープモード切り替え信号SLが立
ち上がった時点、及びスリープモード切り替え反転信号
SLBが立ち下がった時点から、沈着時間tDCを経た
後にデータ信号Dが浮遊状態または無定義に変移し、同
様に沈着時間tRCを経た後にリセット信号RTが浮遊
状態または無定義に遷移し、且つスリープモード期間中
は浮遊状態または無定義が維持されてしまう。又、スリ
ープモード期間中はラッチ回路FF1の内部状態を保持
し続けさせるために、低電位のクロック信号φ(φ=
“0”)および高電位の反転クロック信号*φ(*φ=
“1”)を印加した状態も固定維持させなければならな
い。これら動作については、図9および図10に示した
従来のラッチ回路FF2およびその動作説明と同一であ
る。もちろん、スリープモード期間中はラッチ回路FF
1を強制的に非リセット状態に維持し続けさせるため
に、高電位のデータ保持モード信号KP(KP=
“1”)を印加した状態も固定維持させなければならな
い。
【0066】次に、任意の期間だけスリープモードが継
続した後にスリープモードからアクティブモード(SL
=“0”、SLB=“1”)への遷移が命令された場合
を考える。
【0067】アクティブモードからスリープモード(S
L=“1”、SLB=“0”)への移行するタイミン
グ、すなわちスリープモード切り替え信号SLが立ち下
がった時点、およびスリープモード切り替え反転信号S
LBが立ち上がった時点から、復帰時間tDBを経た後
にデータ信号Dがスリープモードに移行する以前の状態
に遷移し、同様に復帰時間tRBを経た後にリセット信
号RTがスリープモードに移行する以前の状態に遷移す
る。
【0068】ここで、半導体集積論理回路上に於いて、
本ラッチ回路FF1のようなスリープ時の情報保持機能
を有する複数個の順序回路が存在し、且つ他の複数個の
組み合わせCMOS論理回路も存在する場合に、本半導
体集積論理回路の論理的な深度に応じて、含まれて居る
前記のスリープ時の情報保持機能を有する複数個の順序
回路の全てに対して、データ信号Dおよびリセット信号
RTが復帰し終わる絶対的な時間は、この復帰時間tD
Bおよび復帰時間tRBよりも長くなる。
【0069】そこで、半導体集積論理回路含まれて居る
スリープ時の情報保持機能を有する任意の順序回路であ
るラッチ回路FF1に着目する。
【0070】そして、まず第一に、復帰時間tDBまた
は復帰時間tRBを経た時点からリムーバル時間tRM
1を経た後に、高電位のデータ保持モード信号KP(K
P=“1”)が印加された状態から高電位のデータ保持
モード信号KP(KP=“1”)が印加された状態、す
なわちデータ保持モードから通常モードへと遷移させる
ことができる。これによって、アクティブモード(SL
=“0”、SLB=“1”)でありながら、初めてリセ
ット信号RTをスイッチ回路SW1を介して直接にラッ
チ回路FF1のリセット端子Rに伝送することができる
状態へと遷移したことになる。
【0071】以上の動作によって、スリープモードから
アクティブモードへの遷移が命令された後に、ラッチ回
路FF1に記憶していた内部状態のデータを破壊するこ
と無く、すなわちスリープモードに遷移する以前の内部
データ状態を再現した状態で本ラッチ回路FF1を通常
のラッチ機能を有する論理回路として動作させることが
可能な状態に移行させられる。なぜならば、スリープモ
ードからアクティブモードへの移行が命令された直後、
ラッチ回路FF1が既に、通常のラッチとしての機能動
作が可能な状態に在る一方に於いて、ラッチ回路FF1
以外から印加されるリセット信号RTが確定していない
状態である限りに於いては、データ保持モード信号KP
が高電位の信号“1”状態であるために、スイッチ回路
SW1からは低電位の信号“0”が直接にラッチ回路F
F1のリセット端子Rに印加されて、ラッチ回路FF1
を強制的に非リセット状態、すなわちリセット信号RT
に対してラッチ回路FF1は何ら依存されない状態と成
っていることによる。
【0072】そしてさらに第二に、データ保持モード
(KP=“1”)から通常モード(KP=“0”)へと
遷移した時点からリムーバル時間tRM2を経た後に、
いよいよラッチ回路FF1を通常のラッチ機能を有する
論理回路として、すなわちデータ信号Dまたはリセット
信号RTの信号遷移が可能となる。もちろん、クロック
信号φの立ち上がり、および反転クロック信号*φの立
ち下がりのタイミング、すなわちラッチモードからスル
ーモードへ移行する時点から少なくともセットアップ時
間tDSだげ前にデータ信号Dが遷移可能であることを
考慮する必要がある。
【0073】以上がラッチ回路FF1をスリープモード
からアクティブモードへと遷移させるための一連の手順
となる。
【0074】次に第二として、図3に基づいて動作を説
明する。
【0075】まず、図2に於いては、ラッチ回路FF1
を、スルーモードからラッチモード(φ=“0”、*φ
=“1”)へ遷移してホールド時間tDHを満足した時
点から、リリース時間tRL1を経た後に、通常モード
からデータ保持モード(KP=“1”)へと遷移させる
ことができる。又、スイッチ回路SW1をデータ保持モ
ード(KP=“1”)から通常モード(KP=“0”)
へ遷移した時点から、リリース時間tRL2を経た後
に、データ信号Dのセットアップ時間tDSを満足しつ
つラッチモードからスルーモード(φ=“1”、*φ=
“0”)へと遷移させることができる。
【0076】以上のように図2に於いては、クロック信
号φおよびクロック反転信号*φとデータ保持モード信
号KPとの信号位相関係からリリース時間tRL1やリ
ムーバル時間tRM2などが定義されている。
【0077】他方、図3に於いては、リセット信号RT
とデータ保持モード信号KPとの信号位相関係からリリ
ース時間tRL3やリムーバル時間tRM3などが定義
されている点が大きな相違である。
【0078】すなわち、ラッチ回路FF1をスルーモー
ドからラッチモード(φ=“0”、*φ=“1”)へ遷
移してホールド時間tRHを満足した時点から、リリー
ス時間tRL3を経た後に、通常モードからデータ保持
モード(KP=“1”)へと遷移させることができる。
また、スイッチ回路SW1をデータ保持モード(KP=
“1”)から通常モード(KP=“0”)へ遷移した時
点から、リリース時間tRL3を経た後に、リセット信
号RTを非リセットモード(RT=“0”)からリセッ
トモード(RT=“1”)へと遷移させることができ
る。
【0079】図4は、本発明の第2の実施例のブロック
図である。図4の実施例は、本発明による半導体集積論
理回路に於いて、特にスリープモード時の省電力化機能
と情報保持機能、およびアクティブモード時のセットあ
るいはリセットの少なくとも一方の機能を併せ持つ順序
回路であって、スリープモードとアクティブモードとの
間を遷移させる場合に於いて、確実且つ安定した両モー
ド間の遷移を実行し得る順序回路の他の例を示す。
【0080】ラッチ回路FF2は、図9に示した従来技
術に成るスリープモード時の省電力化機能と情報保持機
能、およびアクティブモード時のリセット機能を併せ持
つラッチ回路FF2と同一であり、図1に示したスイッ
チ回路SW1を介してリセット信号RTをラッチ回路F
F2に印加した構成である。さらに図4のスイッチ回路
SW1は、より具体的にトランジスタを使用して実現し
た回路である。
【0081】機能動作は、既に図1の実施例で示した動
作と同一であるため、ここでは説明を省略し、特にスイ
ッチ回路SW1をトランジスタで具体的に実現した構成
とその動作について詳しく以下に述べる。
【0082】スイッチ回路SW1において、インバータ
回路INV4は、低閾値のpチャネル型MOSFET
(図示せず)および低閾値のnチャネル型MOSFET
(図示せず)によって構成される。これらMOSFET
のゲート電極は、リセット信号RTが入力される入力端
子に共通接続される。また、これらMOSFETのドレ
イン電極は、本インバータ回路INV4の出力端子に共
通接続される。更に、これらMOSFETのソース電極
は、制御トランジスタHP3及びHN3を介して高電位
側電源電圧VDDおよび低電位側電源電圧GNDをそれ
ぞれ供給される。本インバータ回路INV4の出力端子
は次段のインバータ回路INV5の入力端子に接続され
る。
【0083】インバータ回路INV5も、インバータ回
路INV4と同様に、低閾値のpチャネル型MOSFE
T(図示せず)及び低閾値のnチャネル型MOSFET
(図示せず)によって構成される。インバータ回路IN
V5の出力がスイッチ回路SW1の出力となって、ラッ
チ回路FF2のリセット端子へ入力される。そして、イ
ンバータ回路INV5を構成する前述のpチャネル型お
よびnチャネル型MOSFETのソース電極は、制御ト
ランジスタHP3及びHN3を介して高電位側電源電圧
VDDおよび低電位側電源電圧GNDをそれぞれ供給さ
れる。
【0084】制御トランジスタHP3は、高閾値のpチ
ャネル型MOSFETから成り、データ保持モード信号
KPに応答して電気的な接続を導通または遮断すること
ができる。同様に、制御トランジスタHN3は、高閾値
のnチャネル型MOSFETから成り、データ保持モー
ド信号KPの反転信号であるデータ保持モード反転信号
KPBに応答して電気的な接続を導通または遮断するこ
とができる。
【0085】本構成により、高電位のデータ保持モード
信号KP(KP=“1”)と低電位のデータ保持モード
反転信号KPB(KPB=“0”)が印加されたデータ
保持モード時に於いては、制御トランジスタHP3およ
びHN3が共に遮断状態となって、インバータ回路IN
V4およびINV5の各々に対する高電位側電源電圧V
DDおよび低電位側電源電圧GNDの供給を遮断でき、
且つ制御トランジスタHP3およびHN3は高閾値のp
チャネル型およびnチャネル型MOSFETであるため
に、遮断状態に於いてもサブスレショルド漏洩電流が少
なく、リーク電流に基づく消費電力の低減を図ることが
可能となる。
【0086】更に、このデータ保持モード(KP=
“1”、KPB=“0”)に於いては、高閾値のnチャ
ネル型MOSFETから成るプルダウン制御トランジス
タHD1が導通状態となって、スイッチ回路SW1の出
力を低電位の信号“0”に固定することができる。他
方、通常モード(KP=“0”、KPB=“1”)に於
いては、高閾値のnチャネル型MOSFETから成るプ
ルダウン制御トランジスタHD1が遮断状態となるため
に、スイッチ回路SW1の出力に対しては高インピーダ
ンス状態となって何ら影響を及ぼさない。さらに、プル
ダウン制御トランジスタHD1は高閾値のnチャネル型
MOSFETであるために、遮断状態に於いてもサブス
レショルド漏洩電流が少なく、リーク電流に基づく消費
電力の低減を図ることが可能となる。
【0087】低電位のデータ保持モード信号KP(KP
=“0”)と高電位のデータ保持モード反転信号KPB
(KPB=“1”)が印加された通常モード時に於いて
は、制御トランジスタHP3およびHN3が共に導通状
態となって、インバータ回路INV4およびINV5の
各々に対して高電位側電源電圧VDDおよび低電位側電
源電圧GNDを供給することができ、且つインバータ回
路INV4およびINV5は低閾値のトランジスタから
構成されているために、リセット信号RTを高速にスイ
ッチ回路SW1の出力へ伝送することができる。
【0088】図5は、本発明の第3の実施例のブロック
図である。図5の実施例は、本発明による半導体集積論
理回路に於いて、特にスリープモード時の省電力化機能
と情報保持機能、およびアクティブモード時のセットあ
るいはリセットの少なくとも一方の機能を併せ持つ順序
回路であって、スリープモードとアクティブモードとの
間を遷移させる場合に於いて、確実且つ安定した両モー
ド間の遷移を実行し得る順序回路の他の例を示す。
【0089】ラッチ回路FF1は、スリープモード時の
省電力化機能と情報保持機能、およびアクティブモード
時のリセットおよびセットの両機能を併せ持ち、図1に
示したスイッチ回路SW1およびSW2を介してリセッ
ト信号RTおよびセット反転信号STBをラッチ回路F
F1のリセット端子およびセット反転端子の各々に印加
した構成である。さらに、図5のスイッチ回路SW1お
よびSW2は、より具体的にトランジスタを使用して実
現した回路である。
【0090】機能動作は、既に図1の実施例で示した動
作と同一であり、またスイッチ回路SW1のトランジス
タによる回路構成も同一であるため、それらについては
ここでは説明を省略し、特にスイッチ回路SW2をトラ
ンジスタで具体的に実現した構成とその動作について詳
しく以下に述べる。
【0091】スイッチ回路SW2において、インバータ
回路INV6は、低閾値のpチャネル型MOSFET
(図示せず)および低閾値のnチャネル型MOSFET
(図示せず)によって構成される。これらMOSFET
のゲート電極は、セット反転信号STBが入力される入
力端子に共通接続される。また、これらMOSFETの
ドレイン電極は、本インバータ回路INV6の出力端子
に共通接続される。さらに、これらMOSFETのソー
ス電極は、制御トランジスタHP4及びHN4を介して
高電位側電源電圧VDDおよび低電位側電源電圧GND
をそれぞれ供給される。本インバータ回路INV6の出
力端子は次段のインバータ回路INV7の入力端子に接
続される。
【0092】インバータ回路INV7も、インバータ回
路INV6と同様に、低閾値のpチャネル型MOSFE
T(図示せず)及び低閾値のnチャネル型MOSFET
(図示せず)によって構成される。インバータ回路IN
V7の出力がスイッチ回路SW2の出力となって、順序
回路FF1のリセット端子へ入力される。そして、イン
バータ回路INV7を構成する前述のpチャネル型およ
びnチャネル型MOSFETのソース電極は、制御トラ
ンジスタHP4及びHN4を介して高電位側電源電圧V
DDおよび低電位側電源電圧GNDをそれぞれ供給され
る。
【0093】制御トランジスタHP4は、高閾値のpチ
ャネル型MOSFETから成り、データ保持モード信号
KPに応答して電気的な接続を導通または遮断すること
ができる。同様に、制御トランジスタHN4は、高閾値
のnチャネル型MOSFETから成り、データ保持モー
ド信号KPの反転信号であるデータ保持モード反転信号
KPBに応答して電気的な接続を導通または遮断するこ
とができる。
【0094】本構成により、高電位のデータ保持モード
信号KP(KP=“1”)と低電位のデータ保持モード
反転信号KPB(KPB=“0”)が印加されたデータ
保持モード時に於いては、制御トランジスタHP4およ
びHN4が共に遮断状態となって、インバータ回路IN
V6およびINV7の各々に対する高電位側電源電圧V
DDおよび低電位側電源電圧GNDの供給を遮断でき、
且つ制御トランジスタHP4およびHN4は高閾値のp
チャネル型およびnチャネル型MOSFETであるため
に、遮断状態に於いてもサブスレショルド漏洩電流が少
なく、リーク電流に基づく消費電力の低減を図ることが
可能となる。
【0095】更に、このデータ保持モード(KP=
“1”、KPB=“0”)に於いては、高閾値のpチャ
ネル型MOSFETから成るプルアップ制御トランジス
タHU1が導通状態となって、スイッチ回路SW2の出
力を低電位の信号“1”に固定することができる。他
方、通常モード(KP=“0”、KPB=“1”)に於
いては、高閾値のnチャネル型MOSFETから成るプ
ルアップ制御トランジスタHU1が遮断状態となるため
に、スイッチ回路SW2の出力に対しては高インピーダ
ンス状態となって何ら影響を及ぼさない。さらに、プル
アップ制御トランジスタHU1は高閾値のpチャネル型
MOSFETであるために、遮断状態に於いてもサブス
レショルド漏洩電流が少なく、リーク電流に基づく消費
電力の低減を図ることが可能となる。
【0096】低電位のデータ保持モード信号KP(KP
=“0”)と高電位のデータ保持モード反転信号KPB
(KPB=“1”)が印加された通常モード時に於いて
は、制御トランジスタHP4およびHN4が共に導通状
態となって、インバータ回路INV6およびINV7の
各々に対して高電位側電源電圧VDDおよび低電位側電
源電圧GNDを供給することができ、且つインバータ回
路INV6およびINV7は低閾値のトランジスタから
構成されているために、セット反転信号STBを高速に
スイッチ回路SW2の出力へ伝送することができる。
【0097】図6は、本発明の第4の実施例のブロック
図である。図6の実施例は、本発明による半導体集積論
理回路に於いて、特にスリープモード時の省電力化機能
と情報保持機能、およびアクティブモード時のセットあ
るいはリセットの少なくとも一方の機能を併せ持つ順序
回路であって、スリープモードとアクティブモードとの
間を遷移させる場合に於いて、確実且つ安定した両モー
ド間の遷移を実行し得る順序回路の他の例を示す。
【0098】この図6の回路は、スイッチ回路SW1お
よびSW2をより具体的にトランジスタを使用して実現
させたことを除けば、図1の回路と同様である。
【0099】伝送ゲートTM3およびTM4は、高閾値
のトランジスタ(MOSFET)によって構成される。
【0100】そこで、伝送ゲートTM3およびTM4
は、データ保持モード信号KPおよびデータ保持モード
信号KPの反転信号であるデータ保持モード反転信号K
PBに応答して電気的な接続を導通または遮断すること
ができる。伝送ゲートTM3およびTM4は、高電位の
データ保持モード信号KP(KP=“1”)と低電位の
データ保持モード反転信号KPB(KPB=“0”)が
印加されたデータ保持モード時に於いて遮断状態とな
り、且つ高閾値のトランジスタで構成されているために
本伝送ゲートTM3およびTM4と導通状態にあるプル
ダウン制御トランジスタHD1およびプルアップ制御ト
ランジスタHU1の各々を介したサブスレショルド漏洩
電流が少なく、リーク電流に基づく消費電力の低減を図
ることが可能となる。
【0101】更に、このデータ保持モード(KP=
“1”、KPB=“0”)に於いては、高閾値のnチャ
ネル型MOSFETから成るプルダウン制御トランジス
タHD1が導通状態となって、スイッチ回路SW1の出
力を低電位の信号“0”に固定することができる。他
方、通常モード(KP=“0”、KPB=“1”)に於
いては、高閾値のnチャネル型MOSFETから成るプ
ルダウン制御トランジスタHD1が遮断状態となるため
に、スイッチ回路SW1の出力に対しては高インピーダ
ンス状態となって何ら影響を及ぼさない。さらに、プル
ダウン制御トランジスタHD1は高閾値のnチャネル型
MOSFETであるために、遮断状態に於いてもサブス
レショルド漏洩電流が少なく、リーク電流に基づく消費
電力の低減を図ることが可能となる。
【0102】同様に、データ保持モード(KP=
“1”、KPB=“0”)に於いては、高閾値のpチャ
ネル型MOSFETから成るプルアップ制御トランジス
タHU1が導通状態となって、スイッチ回路SW2の出
力を低電位の信号“1”に固定することができる。通常
モード(KP=“0”、KPB=“1”)に於いては、
高閾値のpチャネル型MOSFETから成るプルアップ
制御トランジスタHU1が遮断状態となるために、スイ
ッチ回路SW2の出力に対しては高インピーダンス状態
となって何ら影響を及ぼさない。さらに、プルアップ制
御トランジスタHU1は高閾値のpチャネル型MOSF
ETであるために、遮断状態に於いてもサブスレショル
ド漏洩電流が少なく、リーク電流に基づく消費電力の低
減を図ることが可能となる。
【0103】他方、低電位のデータ保持モード信号KP
(KP=“0”)と高電位のデータ保持モード反転信号
KPB(KPB=“1”)が印加された通常モード時に
於いて、伝送ゲートTM3およびTM4は導通状態とな
って、リセット信号RTおよびセット反転信号STBの
各々をスイッチ回路SW1およびSW2の各々の出力へ
伝送することができる。
【0104】図7は、本発明の第5の実施例のブロック
図である。図7の実施例は、本発明による半導体集積論
理回路に於いて、特にスリープモード時の省電力化機能
と情報保持機能、およびアクティブモード時のセットあ
るいはリセットの少なくとも一方の機能を併せ持つ順序
回路であって、スリープモードとアクティブモードとの
間を遷移させる場合に於いて、確実且つ安定した両モー
ド間の遷移を実行し得る順序回路の他の例を示す。
【0105】この図7の回路は、スイッチ回路SW1お
よびSW2の伝送ゲートTM3およびTM4をより具体
的にトランジスタを使用して実現させたことを除けば、
図6の回路と同様である。従って、伝送ゲートTM3お
よびTM4の構成について詳しく以下に述べる。
【0106】スイッチSW1の伝送ゲートTM3は、高
閾値のpチャネル型MOSFETおよび高閾値のnチャ
ネル型MOSFETによって構成されている。nチャネ
ル型MOSFETのソース電極およびドレイン電極はp
チャネル型MOSFETのドレイン電極およびソース電
極にそれぞれ接続され、一対の双方向性を有する電極を
構成している。一方の双方向性を有する電極は、リセッ
ト信号RTが入力されるスイッチSW1の入力端子を構
成している。他方の双方向性を有する電極は、順序回路
FF1のリセット端子Rに接続されるスイッチSW1の
出力端子を構成している。
【0107】伝送ゲートTM3の高閾値のnチャネル型
MOSFETのゲート電極にはデータ保持モード反転信
号KPBが印加され、同様に高閾値のpチャネル型MO
SFETのゲート電極には低電位のデータ保持モード信
号KPが印加されている。本構成により、データ保持モ
ードに於いては、高電位のデータ保持モード信号KP
(KP=“1”)および低電位のデータ保持モード反転
信号KPB(KPB=“0”)が印加されることにより
伝送ゲートTM3は非導通状態となり、通常モードに於
いては低電位のデータ保持モード信号KP(KP=
“0”)と高電位のデータ保持モード反転信号KPB
(KPB=“1”)が印加されることにより導通状態と
なる。
【0108】同様に、スイッチSW2の伝送ゲートTM
4も、高閾値のpチャネル型MOSFETおよび高閾値
のnチャネル型MOSFETによって構成されている。
nチャネル型MOSFETのソース電極およびドレイン
電極はpチャネル型MOSFETのドレイン電極および
ソース電極にそれぞれ接続され、一対の双方向性を有す
る電極を構成している。一方の双方向性を有する電極
は、セット反転信号STBが入力されるスイッチSW2
の入力端子を構成している。他方の双方向性を有する電
極は、順序回路FF1のセット反転端子SBに接続され
るスイッチSW2の出力端子を構成している。
【0109】伝送ゲートTM4の高閾値のnチャネル型
MOSFETのゲート電極にはデータ保持モード反転信
号KPBが印加され、同様に高閾値のpチャネル型MO
SFETのゲート電極には低電位のデータ保持モード信
号KPが印加されている。本構成により、データ保持モ
ードに於いては、高電位のデータ保持モード信号KP
(KP=“1”)および低電位のデータ保持モード反転
信号KPB(KPB=“0”)が印加されることにより
伝送ゲートTM4は非導通状態となり、通常モードに於
いては低電位のデータ保持モード信号KP(KP=
“0”)と高電位のデータ保持モード反転信号KPB
(KPB=“1”)が印加されることにより導通状態と
なる。
【0110】図8は本発明に成る半導体集積論理回路に
於いて、特にスリープモード時の省電力化機能と情報保
持機能、およびアクティブモード時のセットあるいはリ
セットの少なくとも一方の機能を併せ持つ順序回路であ
って、スリープモードとアクティブモードとの間を遷移
させる場合に於いて、確実且つ安定した両モード間の遷
移を実行出来得る順序回路の他の実施例を示す。
【0111】この図8の回路は、スイッチ回路SW1お
よびSW2の伝送ゲートTM3およびTM4が図7の回
路の伝送ゲートTM3およびTM4と異なることを除け
ば、図7の回路と同様である、従って、伝送ゲートTM
3およびTM4の構成について詳しく以下に述べる。
【0112】伝送ゲートTM3は、高閾値のpチャネル
型MOSFETによって構成されている。pチャネル型
MOSFETのドレイン電極およびソース電極は一対の
双方向性を有する電極を構成している。一方の双方向性
を有する電極はリセット信号RTが入力されるスイッチ
SW1の入力端子を構成している。他方の双方向性を有
する電極は順序回路FF1のリセット端子Rに接続され
るスイッチSW1の出力端子を構成している。
【0113】伝送ゲート3の高閾値のpチャネル型MO
SFETのゲート電極には、データ保持モード信号KP
が印加されている。本構成により、データ保持モードに
於いては、高電位のデータ保持モード信号KP(KP=
“1”)が印加されることにより伝送ゲートTM3は非
導通状態となり、通常モードに於いては、低電位のデー
タ保持モード信号KP(KP=“0”)が印加されるこ
とにより導通状態となる。
【0114】伝送ゲートTM4は、高閾値のnチャネル
型MOSFETによって構成されている。nチャネル型
MOSFETのソース電極およびドレイン電極は一対の
双方向性を有する電極を構成している。一方の双方向性
を有する電極はセット反転信号STBが入力されるスイ
ッチSW2の入力端子を構成している。他方の双方向性
を有する電極は順序回路FF1のセット反転端子SBに
接続されるスイッチSW2の出力端子を構成している。
【0115】伝送ゲート4の高閾値のnチャネル型MO
SFETのゲート電極には、データ保持モード反転信号
KPBが印加されている。本構成により、データ保持モ
ードに於いては、低電位のデータ保持モード反転信号K
PB(KPB=“0”)が印加されることにより伝送ゲ
ートTM4は非導通状態となり、通常モードに於いて
は、高電位のデータ保持モード反転信号KPB(KPB
=“1”)が印加されることにより導通状態となる。
【0116】さらに、スイッチ回路SW1の通常モード
に於いて、データ保持モード信号KP(KP=“0”)
に印加する低電位の信号電圧(KP=“0”)を、低電
位側電源電圧GND(=0V)に高閾値のpチャネル型
MOSFET閾値電圧(Vtp<0V)分を加算した電
圧(0+Vtp=0−|Vtp|=Vtp<0V)に等
しくすることによって、低電位側電源電圧GNDのリセ
ット信号RT(RT=“0”)が伝送ゲートTM3を介
しスイッチ回路SW1の出力へ伝送された場合にも同一
の信号電圧、すなわち低電位側電源電圧GND(=0
V)を伝送することが可能となる。
【0117】同様に、スイッチ回路SW2の通常モード
に於いて、データ保持モード反転信号KPB(KPB=
“1”)に印加する高電位の信号電圧(KPB=
“1”)を、高電位側電源電圧VDDに高閾値のnチャ
ネル型MOSFET閾値電圧(Vtn>0V)分を加算
した電圧(VDD+Vtn>0V)に等しくすることに
よって、高電位側電源電圧VDDのセット反転信号ST
B(STB=“1”)が伝送ゲートTM4を介しスイッ
チ回路SW2の出力へ伝送された場合にも同一の信号電
圧、すなわち高電位電圧VDDの電圧を伝送することが
可能となる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
リープ時のデータ(情報)保持機能を有し、且つこの保
持機能を損なうことなくリセット機能あるいはセット機
能も併せ持つ順序回路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のブロック図である。
【図2】図1の実施例の動作を説明するためのタイムチ
ャートである。
【図3】図1の実施例の動作を説明するためのもう一つ
のタイムチャートである。
【図4】本発明の第2の実施例のブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施例のブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施例のブロック図である。
【図7】本発明の第5の実施例のブロック図である。
【図8】本発明の第6の実施例のブロック図である。
【図9】従来の順序回路のブロック図である。
【図10】図9の順序回路の動作を説明するためのタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
FF1 順序回路(例えば、ラッチ回路FF2に相
当) SW1 スイッチ回路 SW2 スイッチ回路 FF2 ラッチ回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラッチ回路入力信号(D)を受け、ラッ
    チ回路出力信号(Q)を生成するラッチ回路(FF1)
    を有する順序回路であって、前記ラッチ回路は、前記ラ
    ッチ回路入力信号のラッチ機能を実行可能な状態である
    アクティブモードと前記ラッチ機能を停止した状態であ
    るスリープモードとを有すると共に、リセット端子
    (R)を有し、アクティブモード時に前記リセット端子
    に所定の論理レベルのリセット信号が入力されると、前
    記ラッチ回路は、前記ラッチ回路出力信号をリセットす
    るものである前記順序回路において、 前記ラッチ回路がスリープモードにある間は、前記リセ
    ット端子への前記リセット信号の入力を禁止し、スリー
    プモードに遷移する前の前記ラッチ回路の内部データの
    状態がスリープモード中に破壊されることを防ぐ内部デ
    ータ破壊防止手段(SW1)を備えたことを特徴とする
    順序回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の順序回路において、 前記ラッチ回路は、スリープモードの間に、スリープモ
    ードに遷移する前の前記ラッチ回路の内部データを保持
    データとして保持するデータ保持回路(INV3)を更
    に有し、 前記内部データ破壊防止手段は、前記ラッチ回路がスリ
    ープモードにある間は、前記リセット端子への前記リセ
    ット信号の入力を禁止し、前記データ保持回路に保持さ
    れている保持データがスリープモード中に破壊されるこ
    とを防ぐものであることを特徴とする順序回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の順序回路において、 前記ラッチ回路は、セット端子(SB)を更に有し、ア
    クティブモード時に前記セット端子に所定の論理レベル
    のセット信号が入力されると、前記ラッチ回路は、前記
    ラッチ回路出力信号をセットするものであり、 前記ラッチ回路がスリープモードにある間は、前記セッ
    ト端子への前記セット信号の入力を禁止し、スリープモ
    ードに遷移する前の前記ラッチ回路の内部データの状態
    がスリープモード中に破壊されることを防ぐ別の内部デ
    ータ破壊防止手段(SW2)を備えたことを特徴とする
    順序回路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の順序回路において、 前記ラッチ回路は、スリープモードの間に、スリープモ
    ードに遷移する前の前記ラッチ回路の内部データを保持
    データとして保持するデータ保持回路(INV3)を更
    に有し、 前記別の内部データ破壊防止手段は、前記ラッチ回路が
    スリープモードにある間は、前記セット端子への前記セ
    ット信号の入力を禁止し、前記データ保持回路に保持さ
    れている保持データがスリープモード中に破壊されるこ
    とを防ぐものであることを特徴とする順序回路。
  5. 【請求項5】 ラッチ回路入力信号(D)を受け、ラッ
    チ回路出力信号(Q)を生成するラッチ回路(FF1)
    を有する順序回路であって、前記ラッチ回路は、前記ラ
    ッチ回路入力信号のラッチ機能を実行可能な状態である
    アクティブモードと前記ラッチ機能を停止した状態であ
    るスリープモードとを有すると共に、セット端子(S
    B)を有し、アクティブモード時に前記セット端子に所
    定の論理レベルのセット信号が入力されると、前記ラッ
    チ回路は、前記ラッチ回路出力信号をセットするもので
    ある前記順序回路において、 前記ラッチ回路がスリープモードにある間は、前記セッ
    ト端子への前記セット信号の入力を禁止し、スリープモ
    ードに遷移する前の前記ラッチ回路の内部データの状態
    がスリープモード中に破壊されることを防ぐ内部データ
    破壊防止手段(SW2)を備えたことを特徴とする順序
    回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の順序回路において、 前記ラッチ回路は、スリープモードの間に、スリープモ
    ードに遷移する前の前記ラッチ回路の内部データを保持
    データとして保持するデータ保持回路(INV3)を更
    に有し、 前記内部データ破壊防止手段は、前記ラッチ回路がスリ
    ープモードにある間は、前記セット端子への前記セット
    信号の入力を禁止し、前記データ保持回路に保持されて
    いる保持データがスリープモード中に破壊されることを
    防ぐものであることを特徴とする順序回路。
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