JP3519284B2 - 半導体集積論理回路及びその制御方法 - Google Patents

半導体集積論理回路及びその制御方法

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JP3519284B2 JP27113998A JP27113998A JP3519284B2 JP 3519284 B2 JP3519284 B2 JP 3519284B2 JP 27113998 A JP27113998 A JP 27113998A JP 27113998 A JP27113998 A JP 27113998A JP 3519284 B2 JP3519284 B2 JP 3519284B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積論理回
路及びその制御方法に関し、特に、高速化を目的とする
アクティブモードと低消費電力化を目的とするスリープ
モードとを有する半導体集積論理回路及びその制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積論理回路において、ア
クティブモード時の高速度化とスリープモード時の低消
費電力化を両立する目的として、電源遮断の機能付き電
源回路を備えた半導体集積論理回路が用いられている。
【0003】例えば、特許第2631335号公報(特
開平6−29834号公報)は、消費電力の低減を図る
ことができる回路構築方法を提供している。この方法に
よれば、半導体集積論理回路は低閾値トランジスタで構
成される。これによって、低い電源電圧の下でも、アク
ティブモード時には、半導体集積論理回路は高速で動作
するとともに、高閾値トランジスタを介して電源を供給
することによって、スリープモード時には、高閾値トラ
ンジスタをカットオフさせ、電源供給を遮断し、かつ、
サブスレッショルド漏洩電流をも遮断して、消費電力の
低減を図ることができる。
【0004】また、特開平05−210976号公報に
は半導体集積論理回路において、構成要素であるCMO
S論理回路群から漏洩するサブスレッショルド電流の総
和よりも小さな漏洩電流しか流さないようなデバイスパ
ラメータを有するスイッチ素子を介して給電を行なう回
路構築方法が記載されている。
【0005】図10は、電力制御回路を備えた従来の半
導体集積論理回路100の一系統図を示している。
【0006】この半導体集積論理回路100は、サブス
レッショルド漏洩電流の少ないデバイスパラメータを有
するCMOSトランジスタからなるインバータ回路IN
V1、INV4及びINV5、並びに、低い閾値を有す
るCMOSトランジスタからなり、高速動作を行うイン
バータ回路INV2及びINV3から構成されるCMO
S論理回路群LGC1を主体回路として、一方の高電位
側電源VDDは実高電位側の軌線RVD1(以後、「実
電源線RVD1」と呼ぶ)を電力配給線として直接に供
給され、他方の低電位側電源VSSは実低電位側の軌線
RVS1(以後、「実電源線RVS1」と呼ぶ)に直列
接続された制御スイッチ用のn−MOS型トランジスタ
TS1を介して擬似的な低電位側の軌線RVSV1(以
後、「疑似電源線RVSV1」と呼ぶ)を電力配給線と
して供給される第1の回路群、同様に、低い閾値を有す
るCMOSトランジスタからなり、高速動作を行うイン
バータ回路INV6及びINV7から構成されるCMO
S論理回路群LGC2を主体回路として、一方の低電位
側電源VSSは実低電位側の軌線RVS1を電力配給線
として直接に供給され、他方の高電位側電源VDDは実
高電位側の軌線RVD1に直列接続された制御スイッチ
用のp−MOS型トランジスタTS2を介して擬似的な
高電位側の軌線RVDV1(以後、「疑似電源線RVD
V1」と呼ぶ)を電力配給線として供給される第2の回
路群、同様に、低い閾値を有するCMOSトランジスタ
からなり、高速動作を行うインバータ回路INV8から
構成されるCMOS論理回路群LGC3を主体回路とし
て、一方の高電位側電源VDDは実高電位側の軌線RV
D1を電力配給線として直接に供給され、他方の低電位
側電源VSSは実低電位側の軌線RVS1に直列接続さ
れた制御スイッチ用のn−MOS型トランジスタTS3
を介して擬似的な低電位側の軌線RVSV2(以後、
「疑似電源線RVSV2」と呼ぶ)を電力配給線として
供給される第3の回路群、から構成されている。
【0007】さらに、上記の制御スイッチ用n−MOS
型トランジスタTS1はスリープモード切替反転信号S
LB1に応答して開閉を制御され、同様に、上記の制御
スイッチ用p−MOS型トランジスタTS2はスリープ
モード切替信号SL1に、上記の制御スイッチ用n−M
OS型トランジスタTS3はスリープモード切替反転信
号SLB2に応答して開閉を制御される。
【0008】ここで、制御スイッチ用n−MOS型トラ
ンジスタTS1のデバイスパラメータは、半導体集積論
理回路100の構成要素であるCMOS論理回路群LG
C1から漏洩するサブスレッショルド電流の総和よりも
制御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS1から漏
洩するサブスレッショルド電流の総和の方が小さくなる
ように設定されている。
【0009】同様に、制御スイッチ用p−MOS型トラ
ンジスタTS2のデバイスパラメータは、CMOS論理
回路群LGC2から漏洩するサブスレッショルド電流の
総和よりも制御スイッチ用p−MOS型トランジスタT
S2から漏洩するサブスレッショルド電流の総和の方が
小さくなるように設定されている。
【0010】また、制御スイッチ用n−MOS型トラン
ジスタTS3のデバイスパラメータも、CMOS論理回
路群LGC3から漏洩するサブスレッショルド電流の総
和よりも制御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS
3から漏洩するサブスレッショルド電流の総和の方が小
さくなるように設定されている。
【0011】従って、アクティブモードにおいては、す
なわち、高電位のスリープモード切替反転信号SLB1
(SLB1=「1」)を印加した場合においては、制御
スイッチ用n−MOS型トランジスタTS1は導通状態
にあり、CMOS論理回路群LGC1に低電位側電源V
SSを供給することができる。
【0012】一方、スリープモードにおいては、すなわ
ち、低電位のスリープモード切替反転信号SLB1(S
LB1=「0」)を印加した場合においては、制御スイ
ッチ用n−MOS型トランジスタTS1は遮断状態にあ
り、CMOS論理回路群LGC1への低電位側電源VS
Sも遮断されるとともに、サブスレッショルド漏洩電流
をも抑制することができ、スリープモード時の低消費電
力化を図ることができる。
【0013】同様に、アクティブモードにおいては、す
なわち、低電位のスリープモード切替信号SL1(SL
1=「0」)を印加した場合においては、制御スイッチ
用p−MOS型トランジスタTS2は導通状態にあり、
CMOS論理回路群LGC2に高電位側電源VDDを供
給することができる。
【0014】一方、スリープモードにおいては、すなわ
ち、高電位のスリープモード切替信号SL1(SL1=
「1」)を印加した時には制御スイッチ用p−MOS型
トランジスタTS2は遮断状態にあり、CMOS論理回
路群LGC2への高電位側電源VDDも遮断されるとと
もに、サブスレッショルド漏洩電流をも抑制される。
【0015】また、アクティブモードにおいては、すな
わち、高電位のスリープモード切替反転信号SLB2
(SLB2=「1」)を印加した場合においては、制御
スイッチ用n−MOS型トランジスタTS3は導通状態
にあり、CMOS論理回路群LGC3に低電位側電源V
SSを供給することができる。
【0016】一方、スリープモードにおいては、すなわ
ち、低電位のスリープモード切替反転信号SLB2(S
LB2=「0」)を印加した場合においては、制御スイ
ッチ用n−MOS型トランジスタTS3は遮断状態にあ
り、CMOS論理回路群LGC3への低電位側電源VS
Sも遮断されるとともに、サブスレッショルド漏洩電流
をも抑制することができる。
【0017】なお、インバータ回路INV1、INV4
及びINV5は、前述のように、サブスレッショルド漏
洩電流の少ないデバイスパラメータを有するCMOSト
ランジスタから構成されているために、高電位側電源V
DDと低電位側電源VSSの両電源から、実高電位側の
軌線RVD1と実低電位側の軌線RVS1を電力配給線
として、直接に各々から電力を供給されている場合であ
っても、サブスレッショルド漏洩電流が流れることはな
い。
【0018】ただし、特開平10−065517号にも
述べられているように、サブスレッショルド漏洩電流が
少ないデバイスパラメータを有するCMOSトランジス
タは二律背反として動作速度が遅くなることは已むを得
ない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の半導体集積論理回路100によっても、スリープ
モード時に遮断できない漏洩電流が存在し、必ずしも上
述の半導体集積論理回路100だけではスリープモード
時に低電力化を図ることはできない、という問題点があ
る。
【0020】以下、その背景を説明する。
【0021】半導体集積論理回路に搭載されるトランジ
スタは、高速化と高集積化のトレンドに対応するため
に、トランジスタ寸法などのいわゆるデバイスパラメー
タはある比例縮小則に従って微細化されてきた。比例縮
小則としては、電界一定の比例縮小則、電圧一定の比例
縮小則、及び、準電界一定の比例縮小則が提案されてお
り、何れの縮小則に従っても、ゲート長とゲート絶縁膜
の膜厚とは同じ縮小比を適用することが前提となってい
る。
【0022】例えば、特願平09−313985号にも
述べられているように、比例縮小則に従ってゲート長が
0.1μmであるCMOSトランジスタを製造する場合
には、ゲート絶縁膜の膜厚を2乃至2.5nm程度まで
に薄くする必要性が生じる。しかしながら、ゲート絶縁
膜の膜厚を2乃至2.5nmまず薄膜化することによっ
て、そのゲート絶縁膜を直接的に貫通して漏洩するトン
ネル電流の問題が顕在化し始める。
【0023】以下、図10を参照して、上述の半導体集
積論理回路100においては、アクティブモード時のみ
ならず、スリープモード時においても、ゲート絶縁膜を
直接的に貫通して漏洩するトンネル電流を遮断すること
ができず、従って、スリープモード時における低電力化
を図ることができないという問題点が存在することを説
明する。
【0024】先ず、第一の問題例として、図10に示さ
れたゲート・トンネル電流の第1の漏洩経路PS1を説
明する。
【0025】このゲート・トンネル貫通電流は、インバ
ータ回路INV1への入力信号として「1」が印加され
ている場合に、次段のインバータ回路INV2の構成要
素であるp−MOSトランジスタ10によって発生す
る。
【0026】前述のように、インバータ回路INV1、
INV4及びINV5、n−MOS型トランジスタTS
1及びTS3、並びに、p−MOS型トランジスタTS
2は、サブスレッショルド漏洩電流が少ないだけではな
く、ゲート・トンネル漏洩電流も少ないデバイスパラメ
ータを有するCMOSトランジスタから構成されてい
る。ただし、前述のように、ゲート・トンネル漏洩電流
が少ないデバイスパラメータを有するCMOSトランジ
スタは二律背反として動作速度が遅くなる。
【0027】入力信号として「1」が印加されると、イ
ンバータ回路INV1の出力信号としては「0」、すな
わち、低電位側電源VSSの電位が現れるために、イン
バータ回路INV2の構成要素であるp−MOS型トラ
ンジスタ10のゲート電極とソース電極との間のゲート
絶縁膜には、高電位側電源VDDと低電位側電源VSS
との電位差分に相当する電界が印加される。
【0028】この電界強度によって、第1の漏洩経路P
S1が形成される。この第1の漏洩経路PS1に沿っ
て、p−MOS型トランジスタ10のソース電極からゲ
ート電極へ直接的にトンネル電流が漏洩し、インバータ
回路INV1の構成要素であるn−MOS型トランジス
タ20のドレインとソースとを経由して貫通電流が流れ
ることとなる。
【0029】ここで注意しなければならないことは、漏
洩経路PS1を流れるゲートトンネル電流は、制御スイ
ッチ用n−MOS型トランジスタTS1の開閉状態に全
く依存することなく、すなわちアクティブモード又はス
リープモードの何れに設定されていても、漏洩し続ける
ことである。 次いで、第二の問題例として、図10に
示されたゲート・トンネル電流の第2の漏洩経路PS2
を説明する。
【0030】CMOS論理回路群LGC1がスリープモ
ードにある場合においては、制御スイッチ用n−MOS
型トランジスタTS1のゲート電極にはスリープモード
切替反転信号SLB1の低電位信号が印加され、制御ス
イッチ用n−MOS型トランジスタTS1は遮断状態に
あり、かつ、CMOS論理回路群LGC1から漏洩する
サブスレッショルド電流の総和よりも制御スイッチ用n
−MOS型トランジスタTS1から漏洩するサブスレッ
ショルド電流の総和の方が小さくなるように制御スイッ
チ用n−MOS型トランジスタTS1のデバイスパラメ
ータが設定されているため、CMOS論理回路群LGC
1の総インピーダンスよりも制御スイッチ用n−MOS
型トランジスタTS1のインピーダンスの方が大きいの
で、疑似電源線RVSV1の電位は高電位側電源VDD
までに充電されて高電位を呈した状態となっている。
【0031】このため、インバータ回路INV3の出力
信号は「1」を呈する。さらに、インバータ回路INV
4を介して、インバータ回路INV5には入力信号とし
て「0」が印加され、次段のインバータ回路INV6の
構成要素であるn−MOSトランジスタ30によって漏
洩電流が発生する。
【0032】入力信号として「0」が印加されたインバ
ータ回路INV5の出力信号として「1」、すなわち、
高電位側電源VDDの電位が現れるために、インバータ
回路INV6の構成要素であるn−MOS型トランジス
タ30のゲート電極とソース電極との間のゲート絶縁膜
には、高電位側電源VDDと低電位側電源VSSとの電
位差分に相当する電界が印加される。
【0033】この電界の強度によって、第2の漏洩経路
PS2が形成される。この第2の漏洩経路PS2によっ
て、インバータ回路INV5の構成要素であるp−MO
S型トランジスタ40のドレインとソースとを経由し
て、インバータ回路INV6の構成要素であるn−MO
S型トランジスタ30のゲート電極からソース電極へ直
接的にトンネル電流が漏洩し、貫通電流が流れることと
なる。
【0034】ここで注意しなければならないことは、上
記の第2の漏洩経路PS2を流れるゲート・トンネル電
流は、制御スイッチ用p−MOS型トランジスタTS2
の開閉状態に全く依存することなく、すなわち、アクテ
ィブモード又はスリープモードの何れに設定されていて
も、漏洩し続けることである。
【0035】次いで、第三の問題例として、図10に示
されたゲート・トンネル電流の第3の漏洩経路PS3を
説明する。
【0036】CMOS論理回路群LGC2がスリープモ
ードにある場合においては、制御スイッチ用p−MOS
型トランジスタTS2のゲート電極にはスリープモード
切替信号SL1の高電位信号が印加されているため、制
御スイッチ用p−MOS型トランジスタTS2は遮断状
態にある。かつ、CMOS論理回路群LGC2から漏洩
するサブスレッショルド電流の総和よりも制御スイッチ
用p−MOS型トランジスタTS2から漏洩するサブス
レッショルド電流の総和の方が小さくなるように制御ス
イッチ用p−MOS型トランジスタTS2のデバイスパ
ラメータが設定されているため、CMOS論理回路群L
GC2の総インピーダンスよりも制御スイッチ用p−M
OS型トランジスタTS2のインピーダンスの方が大き
く、疑似電源線RVDV1の電位は低電位側電源VSS
までに放電されて低電位を呈した状態となっている。
【0037】このため、インバータ回路INV7の出力
信号は「0」を呈し、次段のインバータ回路INV8の
構成要素であるp−MOSトランジスタ50によって、
漏洩電流が発生する。
【0038】インバータ回路INV7の出力信号として
「0」、すなわち、低電位側電源VSSの電位が現れる
ために、インバータ回路INV8の構成要素であるp−
MOS型トランジスタ50のゲート電極とソース電極と
の間のゲート絶縁膜には、高電位側電源VDDと低電位
側電源VSSとの電位差分に相当する電界が印加され
る。
【0039】この電界強度によって、第3の漏洩経路P
S3が形成される。この第3の漏洩経路PS3によっ
て、p−MOS型トランジスタ50のソース電極からゲ
ート電極へ直接的にトンネル電流が漏洩し、インバータ
回路INV7の構成要素であるn−MOS型トランジス
タ60のドレインとソースとを経由して貫通電流が流れ
ることとなる。
【0040】ここで注意しなければならないことは、上
述の第3の漏洩経路PS3を流れるゲート・トンネル電
流は制御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS3の
開閉状態に全く依存することなく、すなわち、アクティ
ブモード又はスリープモードの何れに設定されていて
も、漏洩し続けることである。
【0041】次いで、第四の問題例として、図10に示
されたゲート・トンネル電流の漏洩経路PS4を説明す
る。
【0042】CMOS論理回路群LGC1がスリープモ
ードにある場合においては、制御スイッチ用n−MOS
型トランジスタTS1のゲート電極には、スリープモー
ド切替反転信号SLB1の低電位信号が印加されるた
め、制御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS1は
遮断状態にある。かつ、CMOS論理回路群LGC1か
ら漏洩するサブスレッショルド電流の総和よりも制御ス
イッチ用n−MOS型トランジスタTS1から漏洩する
サブスレッショルド電流の総和の方が小さくなるように
制御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS1のデバ
イスパラメータが設定されているため、CMOS論理回
路群LGC1の総インピーダンスよりも制御スイッチ用
n−MOS型トランジスタTS1のインピーダンスの方
が大きい。このため、疑似電源線RVSV1の電位は高
電位側電源VDDまでに充電されて高電位を呈した状態
となっている。
【0043】しかしながら、先に示した第3の漏洩経路
PS3によれば、漏洩電流がインバータ回路INV7を
構成するn−MOS型トランジスタ60のドレインとソ
ースを流れるために、疑似電源線RVDV1は低電位電
源VSSの低電位までは下がり切らない。
【0044】これと同様の現象がCMOS論理回路群L
GC1に起こった場合には、インバータ回路INV3の
出力信号は高電位側電源VDDと低電位側電源VSSと
の中間の電位を呈する可能性がある。このため、次段の
インバータ回路INV4を構成するn−MOS型トラン
ジスタ70及びp−MOS型トランジスタ80がともに
弱く導通した状態となり、漏洩経路PS4で示されるよ
うに、高電位電源VDDと低電位電源VSSとの間の貫
通電流が漏洩することになる。
【0045】本発明はこのような従来の半導体集積論理
回路における問題点に鑑みてなされたものであり、スリ
ープモード時において、サブスレッショルド電流だけで
はなく、ゲートトンネル電流ひいては副次的に発生する
オーバーラップ貫通電流をも遮断することによって、ス
リープモード時の半導体集積論理回路のあらゆる漏洩電
流を遮断し、スリープモード時の消費電力の低減化を図
ることができる半導体集積論理回路を提供することを目
的とする。
【0046】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明のうち、請求項1は、サブスレッショルド漏
洩電流の少ないデバイスパラメータを有するCMOSト
ランジスタからなる第1及び第2のインバータ回路と、
低い閾値を有するCMOSトランジスタからなり、高速
動作を行う第1のCMOS論理回路群を有し、高電位側
電源は直接に供給され、低電位側電源は第1のトランジ
スタを介して供給され、前記第1及び第2のインバータ
回路との間に並列に接続されている電源遮断機能付きの
第1のCMOS論理回路と、 低い閾値を有するCMO
Sトランジスタからなり、高速動作を行う第2のCMO
S論理回路群を有し、低電位側電源は直接に供給され、
高電位側電源は第2のトランジスタを介して供給され、
前記第1及び第2のインバータ回路との間に並列に接続
されている電源遮断機能付きの第2のCMOS論理回路
と、前記第1及び第2のトランジスタをそれぞれ独立に
開閉して前記第1及び第2のCMOS論理回路をアクテ
ィブモードとスリープモードとにすることができるスリ
ープモード制御回路と、前記第1及び第2のインバータ
回路並びに前記第1及び第2のCMOS論理回路の各々
の間に配置されている信号伝達回路とを備え、第1のイ
ンバータ回路と第1のCMOS論理回路との間に接続さ
れる第1の前記信号伝達回路は、信号の伝送と遮断を制
御する第1の線路分断回路と第1のCMOS論理回路に
固定電位を印加する第1の信号固定回路とからなり、第
1のCMOS論理回路と第2のCMOS論理回路との間
に接続される第2の信号伝達回路は、信号の伝送と遮断
を制御する第2の線路分断回路と第2のCMOS論理回
路に固定電位を印加する第2の信号固定回路とから構成
されており、スリープモードにおいて、前記第1及び第
2の線路分断回路は、前記スリープモード制御回路から
それぞれ信号を印加されて第1のCMOS論理回路と第
2のCMOS論理回路への信号経路を分断すると共に、
前記第1の信号固定回路は、高電位信号を第1のCMO
S論理回路に印加し、前記第2の信号固定回路は、低電
位信号を第2のCMOS論理回路に印加して前記各々の
CMOS論理回路のゲート・トンネル貫通電流を遮断す
るようにしたことを特徴とする半導体集積論理回路を提
供する。
【0047】例えば、請求項2及び3に記載されている
ように、第1のトランジスタとしてはn−MOS型トラ
ンジスタを、第2のトランジスタとしてはp−MOS型
トランジスタを用いることができる。
【0048】請求項4に記載されているように、第1の
トランジスタのデバイスパラメータは、第1のCMOS
論理回路群から漏洩するサブスレッショルド電流の総和
より第1のトランジスタから漏洩するサブスレッショル
ド電流の総和の方が小さくなるように設定されており、
第2のトランジスタのデバイスパラメータは、第2のC
MOS論理回路群から漏洩するサブスレッショルド電流
の総和より第2のトランジスタから漏洩するサブスレッ
ショルド電流の総和の方が小さくなるように設定されて
いることが好ましい。
【0049】
【0050】
【0051】請求項5は、低い閾値を有するCMOSト
ランジスタからなり、高速動作を行う第1のCMOS論
理回路群を有し、高電位側電源は直接に供給され、低電
位側電源は第1のトランジスタを介して供給される第1
のCMOS論理回路と、低い閾値を有するCMOSトラ
ンジスタからなり、高速動作を行う第2のCMOS論理
回路群を有し、低電位側電源は直接に供給され、高電位
側電源は第2のトランジスタを介して供給される第2の
CMOS論理回路と、低い閾値を有するCMOSトラン
ジスタからなり、高速動作を行う第3のCMOS論理回
路群を有し、高電位側電源は直接に供給され、低電位側
電源は第3のトランジスタを介して供給される第3のC
MOS論理回路と、前記第1、第2及び第3のトランジ
スタをそれぞれ独立に開閉して前記第1及び第2のCM
OS論理回路をアクティブモードとスリープモードとに
することができるスリープモード制御回路と、前記第
1、第2及び第3のCMOS論理回路の各々の間に配置
されている信号伝達回路とを備え、第1のCMOS論理
回路と第2のCMOS論理回路の間に接続される第1の
前記信号伝達回路は、信号の伝送と遮断を制御する第1
の線路分断回路と第2のCMOS論理回路に固定電位を
印加する第1の信号固定回路とからなり、前記第2のC
MOS論理回路と第3のCMOS論理回路の間に接続さ
れる第2の前記信号伝達回路は、信号の伝送と遮断を制
御する第2の線路分断回路と第3のCMOS論理回路に
固定電位を印加する第2の信号固定回路とからなり、ス
リープモードにおいて、前記第1及び第2の線路分断回
路は、前記スリープモード制御回路から信号を印加され
て第2のCMOS論理回路と第3のCMOS論理回路へ
の信号経路を分断すると共に、前記第1の信号固定回路
は、低電位信号を第2のCMOS論理回路に印加し、前
記第2の信号固定回路は、高電位信号を第3のCMOS
論理回路に印加して前記第2及び第3のCMOS論理回
路のゲート・トンネル貫通電流を遮断するようにしたこ
とを特徴とする半導体集積論理回路を提供する。
【0052】この場合、請求項6及び7に記載されてい
るように、第1及び第3のトランジスタはn−MOS型
トランジスタであり、第2のトランジスタはp−MOS
型トランジスタであることが好ましい。
【0053】請求項8に記載されているように、第1の
トランジスタのデバイスパラメータは、第1のCMOS
論理回路群から漏洩するサブスレッショルド電流の総和
より第1のトランジスタから漏洩するサブスレッショル
ド電流の総和の方が小さくなるように設定されており、
第2のトランジスタのデバイスパラメータは、第2のC
MOS論理回路群から漏洩するサブスレッショルド電流
の総和より第2のトランジスタから漏洩するサブスレッ
ショルド電流の総和の方が小さくなるように設定されて
おり、第のトランジスタのデバイスパラメータは、第
のCMOS論理回路群から漏洩するサブスレッショル
ド電流の総和より第のトランジスタから漏洩するサブ
スレッショルド電流の総和の方が小さくなるように設定
されていることが好ましい。
【0054】
【0055】
【0056】請求項9に記載されているように、第1、
第2及び第3のCMOS論理回路はスリープモード制御
回路により、それぞれ独立にアクティブモードとスリー
プモードに設定されるものであることが好ましい。
【0057】請求項10及び11に記載されているよう
に、例えば、第1及び第2の信号伝達回路の一方の信号
伝達回路における線路分断回路はメイク型スイッチから
なり、他方の信号伝達回路における線路分断回路は、n
−MOS型トランジスタ及びp−MOS型トランジスタ
を備えるトランスファーゲートからなるものとすること
ができる。
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】請求項17は、スリープモード制御回路か
ら第1のトランジスタに印加されるスリープモード切替
反転信号を高電位信号から低電位信号に遷移させること
によって、第1のトランジスタを遮断状態にし、第1の
CMOS論理回路群への電力供給及び第1のCMOS論
理回路群からのサブスレッショルド電流の漏洩を遮断す
る過程と、第1のインバータ回路から第1のCMOS論
理回路へ伝達されていた信号を分断する過程と、第1の
CMOS論理回路群に出力される信号を固定化する過程
と、第1のCMOS論理回路から第2のCMOS論理回
路へ伝達されていた信号を分断する過程と、第2のCM
OS論理回路群に出力される信号を固定化する過程と、
を備える、上述の半導体集積論理回路を制御する方法を
提供する。
【0064】請求項18は、第1のCMOS論理回路に
印加されていた信号の固定化を解除する過程と、第1の
インバータ回路から第1のCMOS論理回路へ信号を伝
達する経路を分断状態から導通状態に移行させる過程
と、第2のCMOS論理回路に印加されていた信号の固
定化を解除する過程と、第1のCMOS論理回路から第
2のCMOS論理回路へ信号を伝達する経路を分断状態
から導通状態に移行させる過程と、スリープモード制御
回路から第1のCMOS論理回路に印加するスリープモ
ード切替反転信号を低電位信号から高電位信号へ遷移さ
せることにより、第1のトランジスタを導通状態にし、
第1のCMOS論理回路群への電源供給を開始する過程
と、を備える、上述の半導体集積論理回路を制御する方
法を提供する。
【0065】請求項19は、スリープモード制御回路か
ら第1及び第2のトランジスタに印加されるスリープモ
ード切替反転信号を高電位信号から低電位信号に遷移さ
せることによって、第1及び第2のトランジスタを遮断
状態にし、第1及び第2のCMOS論理回路群への電力
供給並びに第1及び第2のCMOS論理回路群からのサ
ブスレッショルド電流の漏洩を遮断する過程と、第1の
インバータ回路から第1のCMOS論理回路へ伝達され
ていた信号、第1のCMOS論理回路から第2のCMO
S論理回路へ伝達されていた信号、及び、第2のCMO
S論理回路から第2のインバータ回路へ伝達されていた
信号を分断する過程と、第1及び第2のCMOS論理回
路群に出力される信号を固定化する過程と、を備える、
上述の半導体集積論理回路を制御する方法を提供する。
【0066】請求項20は、第1及び第2のCMOS論
理回路に印加されていた信号の固定化を解除する過程
と、第1のインバータ回路から第1のCMOS論理回路
へ信号を伝達する経路、第1のCMOS論理回路へ第2
のCMOS論理回路へ信号を伝達する経路、及び、第2
のCMOS論理回路から第2のインバータ回路に信号を
伝達する経路を分断状態から導通状態に移行させる過程
と、スリープモード制御回路から第1及び第2のCMO
S論理回路に印加するスリープモード切替反転信号を低
電位信号から高電位信号へ遷移させることにより、第1
及び第2のトランジスタを導通状態にし、第1及び第2
のCMOS論理回路群への電源供給を開始する過程と、
を備える、上述の半導体集積論理回路を制御する方法を
提供する。
【0067】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は本発明
の第1の実施形態に係る半導体集積論理回路101の一
系統図である。本実施形態に係る半導体集積論理回路1
01は、アクティブモード時の高速度化とスリープモー
ド時の低消費電力化を両立する電源遮断の機能付き電源
回路を備えている。
【0068】この半導体集積論理回路101は、第1の
インバータ回路INV9と、第2のインバータ回路IN
V12と、電源遮断の機能付きの第1のCMOS論理回
路MTC1と、電源遮断の機能付きの第2のCMOS論
理回路MTC2と、各CMOS論理回路MTC1及びM
TC2の作動を制御するスリープモード制御回路SMS
と、から構成されている。
【0069】第1及び第2のインバータ回路INV9及
びINV12は、それぞれサブスレッショルド漏洩電流
の少ないデバイスパラメータを有するCMOSトランジ
スタからなる。
【0070】第1のCMOS論理回路MTC1は、低い
閾値を有するCMOSトランジスタからなり、かつ、高
速動作を行うCMOS論理回路群LGC4を主体回路と
して有しており、一方の高電位側電源VDDは実高電位
側の軌線RVD2(以後、「実電源線RVD2」と呼
ぶ)を電力配給線として直接に供給され、他方の低電位
側電源VSSは実低電位側の軌線RVS2(以後、「実
電源線RVS2」と呼ぶ)に直列接続された制御スイッ
チ用のn−MOS型トランジスタTS4を介して擬似的
な低電位側の軌線RVSV3(以後、疑似電源線「RV
SV3」と呼ぶ)を電力配給線として供給される。
【0071】第2のCMOS論理回路MTC2は、低い
閾値を有するCMOSトランジスタからなり、かつ、高
速動作を行うCMOS論理回路群LGC5を主体回路と
して有しており、一方の低電位側電源VSSは実低電位
側の軌線RVS2を電力配給線として直接に供給され、
他方の高電位側電源VDDは実高電位側の軌線RVD2
に直列接続された制御スイッチ用のp−MOS型トラン
ジスタTS5を介して擬似的な高電位側の軌線RVDV
2(以後、「疑似電源線RVDV2」と呼ぶ)を電力配
給線として供給される。
【0072】さらに、制御スイッチ用n−MOS型トラ
ンジスタTS4は、スリープモード制御回路SMSから
発信されるスリープモード切替反転信号SLB3に応答
して開閉を制御され、同様に、制御スイッチ用p−MO
S型トランジスタTS5はスリープモード制御回路SM
Sから発信されるスリープモード切替信号SL2に応答
して開閉を制御される。
【0073】制御スイッチ用n−MOS型トランジスタ
TS4のデバイスパラメータは、半導体集積論理回路1
01の構成要素であるCMOS論理回路群LGC4から
漏洩するサブスレッショルド電流の総和よりも、制御ス
イッチ用n−MOS型トランジスタTS4から漏洩する
サブスレッショルド電流の総和の方が小さくなるよう
に、設定されている。
【0074】同様に、制御スイッチ用p−MOS型トラ
ンジスタTS5のデバイスパラメータは、CMOS論理
回路群LGC5から漏洩するサブスレッショルド電流の
総和よりも、制御スイッチ用p−MOS型トランジスタ
TS5から漏洩するサブスレッショルド電流の総和の方
が小さくなるように、設定されている。
【0075】従って、アクティブモードにおいては、す
なわち、高電位のスリープモード切替反転信号SLB3
(SLB3=「1」)が制御スイッチ用n−MOS型ト
ランジスタTS4に印加されている場合においては、制
御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS4は導通状
態にあり、CMOS論理回路群LGC4には低電位側電
源VSSが供給される。
【0076】一方、スリープモードにおいては、すなわ
ち、低電位のスリープモード切替反転信号SLB3(S
LB3=「0」)が制御スイッチ用n−MOS型トラン
ジスタTS4に印加されている場合においては、制御ス
イッチ用n−MOS型トランジスタTS4は遮断状態に
あり、CMOS論理回路群LGC4への低電位側電源V
SSの供給が遮断されるとともに、サブスレッショルド
漏洩電流をも抑制することができる。この結果、スリー
プモード時の低消費電力化を図ることができる。
【0077】同様に、アクティブモードにおいては、す
なわち、高電位のスリープモード切替信号SL2(SL
2=「1」)が制御スイッチ用p−MOS型トランジス
タTS5に印加されている場合においては、制御スイッ
チ用p−MOS型トランジスタTS5は導通状態にあ
り、CMOS論理回路群LGC5には高電位側電源VD
Dが供給される。
【0078】一方、スリープモードにおいては、すなわ
ち、低電位のスリープモード切替反転信号SL2(SL
2=「0」)が制御スイッチ用p−MOS型トランジス
タTS5に印加されている場合においては、制御スイッ
チ用p−MOS型トランジスタTS5は遮断状態にな
り、CMOS論理回路群LGC5への低電位側電源VS
Sの供給も遮断されるとともに、サブスレッショルド漏
洩電流をも抑制することができる。
【0079】第1及び第2のインバータ回路INV9及
びINV12は、前述のように、サブスレッショルド漏
洩電流の少ないデバイスパラメータを有するCMOSト
ランジスタから構成されているために、高電位側電源V
DDと低電位側電源VSSの両電源から実高電位側の軌
線RVD2と実低電位側の軌線RVS2を電力配給線と
して、各々から直接に電力を供給されても、サブスレッ
ショルド漏洩電流が流れることはない。ただし、サブス
レッショルド漏洩電流が少ないデバイスパラメータを有
するCMOSトランジスタは二律背反として動作速度は
遅くなる。
【0080】さらに、第1のインバータ回路INV9と
スリープモード時の電力低減回路付きの第1のCMOS
論理回路MTC1との間、第1のCMOS論理回路MT
C1とスリープモード時の電力低減回路付きの第2のC
MOS論理回路MTC2との間、第2のCMOS論理回
路MTC2と第2のインバータ回路INV12との間に
は、それぞれ、第1の信号伝達回路TRS1、第2の信
号伝達回路TRS2、第3の信号伝達回路TRS3が配
置されている。
【0081】これらの第1乃至第3の信号伝達回路TR
S1−TRS3は、それぞれ、線路分断回路CTF1〜
CTF3と信号固定回路CLP1〜CLP3との組み合
わせから構成されており、それぞれスリープモード制御
回路SMSからの信号a1、a3、a5に応答して機能
動作を行なう。
【0082】スリープモード制御回路SMSは、制御ス
イッチ用n−MOS型トランジスタTS4と制御スイッ
チ用p−MOS型トランジスタTS5をも制御し、第1
のCMOS論理回路MTC1及び第2のCMOS論理回
路MTC2をアクティブモードとスリープモードとの間
で各々独立に制御することができる。
【0083】図1に示した本実施形態に係る半導体集積
論理回路101の動作について図2及び図3に示すフロ
ーチャートを参照して以下に説明する。
【0084】先ず、図2を参照して、図1に示した半導
体集積論理回路101を構成する第1のCMOS論理回
路MTC1がアクティブモードからスリープモードへモ
ード遷移される場合の制御動作を説明する。
【0085】第一段階として、スリープモード制御回路
SMSは、スリープモード時の電力低減回路付きの第1
のCMOS論理回路MTC1をアクティブモードからス
リープモードへモードの切り替えを行うモード切り替え
命令を発し、これに対応して、モード遷移を行う過程が
起動される(ステップ101)。
【0086】なお、第1のCMOS論理回路MTC1の
アクティブモードにおいては、第1のCMOS論理回路
MTC1には、スリープモード切替反転信号SLB3と
して、スリープモード制御回路SMSから高電位信号
(SLB3=「1」)が印加されており、n−MOS型
トランジスタTS4は導通状態にある。
【0087】また、第1の信号伝達回路TRS1は第1
のインバータ回路INV9からの出力信号を第1のCM
OS論理回路MTC1に直接的に伝達する状態にあり、
同様に、第2の信号伝達回路TRS2は第1のCMOS
論理回路MTC1からの出力信号を第2のCMOS論理
回路MTC2へと直接的に伝達する状態にある。
【0088】第二段階として、第一段階で出されたアク
ティブモードからスリープモードへのモード切り替え命
令に応答して、スリープモード制御回路SMSから発信
されるスリープモード切替反転信号SLB3が高電位信
号から低電位信号(SLB3=「0」)に遷移される。
このスリープモード切替反転信号SLB3の遷移によっ
て、n−MOS型トランジスタTS4は遮断状態とな
り、CMOS論理回路群LGC4への電力供給及びCM
OS論理回路群LGC4からのサブスレッショルド電流
の漏洩を遮断することができるスリープモードへと遷移
する(ステップ102)。
【0089】第三段階として、第二段階の演算終了に応
答して、スリープモード制御回路SMSから第1の信号
伝達回路TRS1へ信号a1が発せられる。この信号a
1によって、前段回路(第1のインバータ回路INV
9)から第1のCMOS論理回路MTC1へ直接的に伝
達されていた信号経路が線路分断回路CTF1によって
漏洩電流経路とともに分断される(ステップ103)。
【0090】第四段階として、第三段階の演算終了に応
答して、信号固定回路CLP1によって第1のCMOS
論理回路MTC1を構成するCMOS論理回路群LGC
4へ出力される信号を固定化する(ステップ104)。
【0091】この第四段階の終了時には、第1の信号伝
達回路TRS1は、スリープモード制御回路SMSに信
号a2を発し、第四段階の終了を伝達する。
【0092】この場合、図1に示す半導体集積論理回路
101の例においては、信号固定回路CLP1は高電位
信号(「1」)を出力する必要がある。なぜならば、第
1のCMOS論理回路MTC1において想定される漏洩
電流経路として、図10に示した従来技術の問題点であ
るゲート・トンネル貫通電流経路PS1が想定され、こ
の漏洩経路PS1の発生を回避するためには、図1に示
す第1のCMOS論理回路MTC1への入力信号として
は高電位信号(「1」)である必要があるからである。
【0093】第五段階として、第二段階の演算終了に応
答して、スリープモード制御回路SMSから信号伝達回
路TRS2へ信号a3が発せられる。この信号a3によ
って、前段回路(第1のCMOS論理回路MTC1)か
ら第2のCMOS論理回路MTC2へ直接的に伝達され
ていた信号が線路分断回路CTF2によって漏洩電流経
路とともに分断される(ステップ105)。
【0094】第六段階として、第五段階の演算終了に応
答して、信号固定回路CLP2によって第2のCMOS
論理回路MTC2を構成するCMOS論理回路群LGC
5へ出力される信号を固定化する(ステップ106)。
【0095】この場合、図1に示す半導体集積論理回路
101の例においては、信号固定回路CLP2は低電位
信号(「0」)を出力する必要がある。なぜならば、第
2のCMOS論理回路MTC2の例において想定される
漏洩電流経路として、図10に示した従来技術の問題点
であるゲートトンネル貫通電流経路PS3が想定され、
この漏洩経路PS3の発生を回避するためには、図1に
示す第2のCMOS論理回路MTC2への入力信号とし
ては低電位信号(「0」)である必要があるからであ
る。
【0096】この第六段階の終了時には、第2の信号伝
達回路TRS2は、スリープモード制御回路SMSに信
号a4を発し、第六段階の終了を伝達する。
【0097】第七段階として、第四段階及び第六段階の
演算終了に応答して第1の信号伝達回路TRS1及び第
2の信号伝達回路TRS2から各々発せられる信号a2
及びa4によって、スリープモード制御回路SMSは、
第1のCMOS論理回路MTC1のアクティブモードか
らスリープモードへのモード遷移の過程が完了したこと
を認識する(ステップ107)。
【0098】次いで、図3を参照して、図1に示した半
導体集積論理回路101を構成する第1のCMOS論理
回路MTC1がスリープモードからアクティブモードへ
モード遷移される場合の制御動作を説明する。
【0099】第一段階として、スリープモード制御回路
SMSは、第1のCMOS論理回路MTC1をスリープ
モードからアクティブモードへモード切り替えを行うモ
ード切り替え命令を発し、モード遷移の過程が起動され
る(ステップ201)。
【0100】なお、第1のCMOS論理回路MTC1の
スリープモードにおいては、n−MOS型トランジスタ
TS4には、スリープモード切替反転信号SLB3とし
て、スリープモード制御回路SMSから低電位信号(S
LB3=「0」)が印加されており、このため、n−M
OS型トランジスタTS4は遮断状態にある。
【0101】また、第1の信号伝達回路TRS1におい
ては、第1のインバータ回路INV9から第1のCMO
S論理回路MTC1への信号伝達が線路分断回路CTF
1により遮断されている。さらに、第1のCMOS論理
回路MTC1には信号固定回路CLP1により高電位信
号(「1」)が印加されている。
【0102】同様に、第2の信号伝達回路TRS2にお
いては、第1のCMOS論理回路MTC1から第2のC
MOS論理回路MTC2への信号伝達が線路分断回路C
TF2により遮断されている。さらに、第2のCMOS
論理回路MTC2には信号固定回路CLP2により低電
位信号(「0」)が印加されている。
【0103】第二段階として、第一段階の終了に応答し
て、スリープモード制御回路SMSから第1の信号伝達
回路TRS1に信号a1が発せられる。この信号a1に
よって、信号固定回路CLP1は第1のCMOS論理回
路MTC1に印加していた信号の固定化を解除する(ス
テップ202)。
【0104】第三段階として、第二段階の終了に応答し
て、線路分断回路CTF1によって分断されていた、前
段回路(第1のインバータ回路INV9)から第1のC
MOS論理回路MTC1への信号の直接的な伝達経路が
導通状態に復帰する(ステップ203)。
【0105】この第三段階の終了時には、第1の信号伝
達回路TRS1は、スリープモード制御回路SMSに信
号a2を発し、第三段階の終了を伝達する。
【0106】第四段階として、第二段階の終了に応答し
て、スリープモード制御回路SMSから第2の信号伝達
回路TRS2へ信号a3が発せられる。この信号a3に
よって、信号固定回路CLP2は、第2のCMOS論理
回路MTC2へ印加されていた信号の固定化を解除する
(ステップ204)。
【0107】第五段階として、第四段階の終了に応答し
て、線路分断回路CTF2によって分断されていた、前
段回路(第1のCMOS論理回路MTC1)から次段回
路(第2のCMOS論理回路MTC2)への信号の直接
的な伝達経路が導通状態に復帰する(ステップ20
5)。
【0108】この第五段階の終了時には、第2の信号伝
達回路TRS2は、スリープモード制御回路SMSに信
号a4を発し、第五段階の終了を伝達する。
【0109】第六段階として、第三段階及び第五段階の
終了に応答して第1の信号伝達回路TRS1及び第2の
信号伝達回路TRS2から各々発せられた信号a2及び
a4によって、スリープモード制御回路SMSは第1の
CMOS論理回路MTC1に対して発するスリープモー
ド切替反転信号SLB3を低電位(SLB3=「0」)
から高電位(SLB3=「1」)へと遷移させる。 こ
れによって、n−MOS型トランジスタTS4は導通状
態になり、CMOS論理回路群LGC4への電源供給が
開始され、第1のCMOS論理回路MTC1のスリープ
モードからアクティブモードへのモード遷移の過程が完
了する(ステップ206)。
【0110】次いで、図4を参照して、図1に示した半
導体集積論理回路101を構成する第1のCMOS論理
回路MTC1及び第2のCMOS論理回路MTC2の双
方がアクティブモードからスリープモードへモード遷移
される場合の制御動作を説明する。
【0111】第一段階として、スリープモード制御回路
SMSは、第1のCMOS論理回路MTC1及び第2の
CMOS論理回路MTC2をアクティブモードからスリ
ープモードへモードの切り替えを行うモード切り替え命
令を発し、これに対応して、モード遷移を行う過程が起
動される(ステップ301)。
【0112】図2に示したモード切り替えの場合と同様
に、第1のCMOS論理回路MTC1のアクティブモー
ドにおいては、第1のCMOS論理回路MTC1には、
スリープモード切替反転信号SLB3として、スリープ
モード制御回路SMSから高電位信号(SLB3=
「1」)が印加されており、n−MOS型トランジスタ
TS4は導通状態にある。
【0113】同様に、第2のCMOS論理回路MTC2
のアクティブモードにおいては、第2のCMOS論理回
路MTC2には、スリープモード切替信号SL2とし
て、スリープモード制御回路SMSから低電位信号(S
L2=「0」)が印加されており、p−MOS型トラン
ジスタTS5は導通状態にある。
【0114】また、第1の信号伝達回路TRS1は第1
のインバータ回路INV9からの出力信号を第1のCM
OS論理回路MTC1に直接的に伝達する状態にあり、
同様に、第2の信号伝達回路TRS2は第1のCMOS
論理回路MTC1からの出力信号を第2のCMOS論理
回路MTC2へと直接的に伝達する状態にある。
【0115】第二段階として、第一段階で出されたアク
ティブモードからスリープモードへのモード切り替え命
令に応答して、スリープモード制御回路SMSから発信
されるスリープモード切替反転信号SLB3が高電位信
号から低電位信号(SLB3=「0」)に遷移され、か
つ、スリープモード制御回路SMSから発信されるスリ
ープモード反転信号SL2が低電位信号から高電位信号
(SL2=「1」)に遷移される。このスリープモード
切替反転信号SLB3及びスリープモード反転信号SL
2の遷移によって、n−MOS型トランジスタTS4及
びp−MOS型トランジスタTS5は遮断状態となり、
CMOS論理回路群LGC4及びCMOS論理回路群L
GC5への電力供給、並びに、CMOS論理回路群LG
C4及びCMOS論理回路群LGC5からのサブスレッ
ショルド電流の漏洩を遮断することができるスリープモ
ードへと遷移する(ステップ302)。
【0116】第三段階として、第二段階の演算終了に応
答して、スリープモード制御回路SMSから第1の信号
伝達回路TRS1、第2の信号伝達回路TRS2及び第
3の信号伝達回路TRS3へそれぞれ信号a1、a3及
びa5が発せられる。これらの信号a1、a3及びa5
によって、第1のインバータ回路INV9から第1のC
MOS論理回路MTC1へ直接的に伝達されていた信号
経路、第1のCMOS論理回路MTC1から第2のCM
OS論理回路MTC2へ直接的に伝達されていた信号経
路、及び、第2のCMOS論理回路MTC2から第2の
インバータ回路INV12へ直接的に伝達されていた信
号経路が線路分断回路CTF1、CTF2及びCTF3
によって漏洩電流経路とともに分断される(ステップ3
03)。
【0117】第四段階として、第三段階の演算終了に応
答して、信号固定回路CLP1、CLP2及びCLP3
によって、第1のCMOS論理回路MTC1を構成する
CMOS論理回路群LGC4へ出力される信号及び第2
のCMOS論理回路MTC2を構成するCMOS論理回
路群LGC5へ出力される信号が固定化される(ステッ
プ304)。
【0118】この第四段階の終了時には、第1の信号伝
達回路TRS1、第2の信号伝達回路TRS2及び第3
の信号伝達回路TRS3は、スリープモード制御回路S
MSに信号a2、a4及びa6を発し、第四段階の終了
を伝達する。
【0119】第五段階として、第三段階の終了に応答し
て第1の信号伝達回路TRS1、第2の信号伝達回路T
RS2及び第3の信号伝達回路TRS3から各々発せら
れる信号a2、a4及びa6によって、スリープモード
制御回路SMSは、第1のCMOS論理回路MTC1及
び第2のCMOS論理回路MTC2のアクティブモード
からスリープモードへのモード遷移の過程が完了したこ
とを認識する(ステップ305)。
【0120】次いで、図5を参照して、図1に示した半
導体集積論理回路101を構成する第1のCMOS論理
回路MTC1及び第2のCMOS論理回路MTC2の双
方がスリープモードからアクティブモードへモード遷移
される場合の制御動作を説明する。
【0121】第一段階として、スリープモード制御回路
SMSは、第1のCMOS論理回路MTC1及び第2の
CMOS論理回路MTC2をスリープモードからアクテ
ィブモードへモード切り替えを行うモード切り替え命令
を発し、これに応じて、モード遷移の過程が起動される
(ステップ401)。
【0122】なお、前述のように、第1のCMOS論理
回路MTC1のスリープモードにおいては、n−MOS
型トランジスタTS4には、スリープモード切替反転信
号SLB3として、スリープモード制御回路SMSから
低電位信号(SLB3=「0」)が印加されており、こ
のため、n−MOS型トランジスタTS4は遮断状態に
ある。
【0123】同様に、第2のCMOS論理回路MTC2
のスリープモードにおいては、p−MOS型トランジス
タTS5には、スリープモード切替信号SL2として、
スリープモード制御回路SMSから高電位信号(SL2
=「1」)が印加されており、このため、p−MOS型
トランジスタTS5は遮断状態にある。
【0124】また、第1の信号伝達回路TRS1におい
ては、第1のインバータ回路INV9から第1のCMO
S論理回路MTC1への信号伝達が線路分断回路CTF
1により遮断されている。さらに、第1のCMOS論理
回路MTC1には信号固定回路CLP1により高電位信
号(「1」)が印加されている。
【0125】同様に、第2の信号伝達回路TRS2にお
いては、第1のCMOS論理回路MTC1から第2のC
MOS論理回路MTC2への信号伝達が線路分断回路C
TF2により遮断されている。さらに、第2のCMOS
論理回路MTC2には信号固定回路CLP2により低電
位信号(「0」)が印加されている。
【0126】第二段階として、第一段階の終了に応答し
て、スリープモード制御回路SMSから第1の信号伝達
回路TRS1、第2の信号伝達回路TRS2及び第3の
信号伝達回路TRS3に信号a1、a3及びa5が発せ
られる。これらの信号a1、a3及びa5によって、信
号固定回路CLP1、CLP2及びCLP3は第1のC
MOS論理回路MTC1及び第2のCMOS論理回路M
TC2に印加していた信号の固定化を解除する(ステッ
プ402)。
【0127】第三段階として、第二段階の終了に応答し
て、線路分断回路CTF1、CTF2及びCTF3によ
って分断されていた、第1のインバータ回路INV9か
ら第1のCMOS論理回路MTC1への信号の直接的な
伝達経路、第1のCMOS論理回路MTC1から第2の
CMOS論理回路MTC2への信号の伝達経路、及び、
第2のCMOS論理回路MTC2から第2のインバータ
回路INV12への信号の伝達経路がそれぞれ導通状態
に復帰する(ステップ403)。 第四段階として、第
三段階の終了に応答して第1の信号伝達回路TRS1、
第2の信号伝達回路TRS2及び第3の信号伝達回路T
R3から各々発せられた信号a2、a4及びa6によっ
て、スリープモード制御回路SMSは第1のCMOS論
理回路MTC1に対して発するスリープモード切替反転
信号SLB3を低電位(SLB3=「0」)から高電位
(SLB3=「1」)へと遷移させ、同時に、第2のC
MOS論理回路MTC2に対して発するスリープモード
切替信号SL2を高電位(SL2=「1」)から低電位
(SL2=「0」)へと遷移させる(ステップ40
4)。
【0128】これによって、n−MOS型トランジスタ
TS4及びp−MOS型トランジスタTS5はともに導
通状態になり、CMOS論理回路群LGC4及びCMO
S論理回路群LGC5への電源供給が開始され、第1の
CMOS論理回路MTC1及び第2のCMOS論理回路
MTC2のスリープモードからアクティブモードへのモ
ード遷移の過程が完了する(ステップ405)。 (第2の実施形態)図6は本発明の第2の実施形態に係
る半導体集積論理回路102の他の一系統図を示してい
る。本実施形態に係る半導体集積論理回路102は、ア
クティブモード時の高速度化とスリープモード時の低消
費電力化を両立する電源遮断の機能付き電源回路を備え
ている。
【0129】本実施形態に係る半導体集積論理回路10
2は、スリープモード時の電力低減回路付きの第1のC
MOS論理回路MTC3と、スリープモード時の電力低
減回路付きの第2のCMOS論理回路MTC4と、スリ
ープモード時の電力低減回路付きの第3のCMOS論理
回路MTC5と、スリープモード制御回路(図示せず)
と、を備えており、これら3個のCMOS論理回路MT
C3、MTC4及びMTC5は相互に並列に接続されて
いる。
【0130】第1のCMOS論理回路MTC3は、低い
閾値を有するCMOSトランジスタからなり、かつ、高
速動作するCMOS論理回路群LGC6を主体回路と
し、一端は高電位側電源VDDに直接に接続され、他端
は低電位側電源VSSに直列接続された制御スイッチ用
のn−MOS型トランジスタTS6を介して低電位側電
源VSSに接続され、低電位側の疑似電源線から低電位
側電源VSSを給電されるようになっている。
【0131】第2のCMOS論理回路MTC4は、低い
閾値を有するCMOSトランジスタからなり、高速動作
するCMOS論理回路群LGC6を主体回路とし、一端
は低電位側電源VSSに直接に接続され、他端は高電位
側電源VDDに直列接続された制御スイッチ用のp−M
OS型トランジスタTS7を介して高電位側電源VDD
に接続され、高電位側の疑似電源線から高電位側電源V
DDを供電されるようになっている。
【0132】第3のCMOS論理回路MTC5は、低い
閾値を有するCMOSトランジスタからなり、高速動作
するCMOS論理回路群LGC8を主体回路とし、一端
は高電位側電源VDDに直接に接続され、他端は低電位
側電源VSSに直列接続された制御スイッチ用のn−M
OS型トランジスタTS8を介して低電位側電源VSS
に接続され、低電位側の疑似電源線から低電位側電源V
SSを給電されるようになっている。
【0133】制御スイッチ用n−MOS型トランジスタ
TS6はスリープモード制御回路から発せられるスリー
プモード切替反転信号SLB4に応答して開閉を制御さ
れる。同様に、制御スイッチ用p−MOS型トランジス
タTS7はスリープモード制御回路から発せられるスリ
ープモード切替信号SL3に応答して開閉を制御され、
制御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS8はスリ
ープモード制御回路から発せられるスリープモード切替
反転信号SLB5に応答して開閉を制御される。
【0134】制御スイッチ用n−MOS型トランジスタ
TS6のデバイスパラメータは、半導体集積論理回路1
02の構成要素であるCMOS論理回路群LGC6から
漏洩するサブスレッショルド電流の総和よりも制御スイ
ッチ用n−MOS型トランジスタTS6から漏洩するサ
ブスレッショルド電流の総和の方が小さくなるように、
設定されている。
【0135】同様に、制御スイッチ用p−MOS型トラ
ンジスタTS7のデバイスパラメータは、CMOS論理
回路群LGC7から漏洩するサブスレッショルド電流の
総和よりも制御スイッチ用p−MOS型トランジスタT
S7から漏洩するサブスレッショルド電流の総和の方が
小さくなるように、設定されている。
【0136】同様に、制御スイッチ用n−MOS型トラ
ンジスタTS8のデバイスパラメータは、CMOS論理
回路群LGC8から漏洩するサブスレッショルド電流の
総和よりも制御スイッチ用n−MOS型トランジスタT
S8から漏洩するサブスレッショルド電流の総和の方が
小さくなるように、設定されている。
【0137】従って、アクティブモードにおいては、す
なわち、制御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS
6に高電位のスリープモード切替反転信号SLB4(S
LB4=「1」)が印加されている場合においては、制
御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS6は導通状
態にあり、CMOS論理回路群LGC6には低電位側電
源VSSが供給される。
【0138】一方、スリープモードにおいては、すなわ
ち、制御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS6に
低電位のスリープモード切替反転信号SLB4(SLB
4=「0」)が印加されている場合においては、制御ス
イッチ用n−MOS型トランジスタTS6は遮断状態に
あり、CMOS論理回路群LGC6への低電位側電源V
SSの供給も遮断されるとともに、サブスレッショルド
漏洩電流も抑制され、スリープモード時の低消費電力化
を図ることができる。
【0139】同様に、アクティブモードにおいては、す
なわち、制御スイッチ用p−MOS型トランジスタTS
7に低電位のスリープモード切替信号SL3(SL3=
「0」)が印加されている場合においては、制御スイッ
チ用p−MOS型トランジスタTS7は導通状態にあ
り、CMOS論理回路群LGC7には低電位側電源VS
Sが供給される。
【0140】一方、スリープモードにおいては、すなわ
ち、制御スイッチ用p−MOS型トランジスタTS7に
高電位のスリープモード切替信号SL3(SL3=
「1」)が印加されている場合においては、制御スイッ
チ用p−MOS型トランジスタTS7は遮断状態にあ
り、CMOS論理回路群LGC7への低電位側電源VS
Sの供給は遮断されるとともに、サブスレッショルド漏
洩電流も抑制することができる。
【0141】同様に、アクティブモードにおいては、す
なわち、制御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS
8に高電位のスリープモード切替反転信号SLB5(S
LB5=「1」)が印加されている場合においては、制
御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS8は導通状
態にあり、CMOS論理回路群LGC8には低電位側電
源VSSが供給される。
【0142】一方、スリープモードにおいては、すなわ
ち、制御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS8に
低電位のスリープモード切替反転信号SLB5(SLB
5=「0」)が印加されている場合においては、制御ス
イッチ用n−MOS型トランジスタTS8は遮断状態に
あり、CMOS論理回路群LGC8への低電位側電源V
SSの供給も遮断されるとともに、サブスレッショルド
漏洩電流も抑制することができ、スリープモード時の低
消費電力化を図ることができる。 さらに、第1のCM
OS論理回路MTC3と第2のCMOS論理回路MTC
4との間、及び、第2のCMOS論理回路MTC4と第
3のCMOS論理回路MTC5との間には、それぞれ第
1の信号伝達回路TRS4及び第2の信号伝達回路TR
S5が配置されている。
【0143】第1の信号伝達回路TRS4は線路分断回
路CTF4と信号固定回路CLP4との組み合わせから
構成され、第2の信号伝達回路TRS5は線路分断回路
CTF5と信号固定回路CLP5との組み合わせから構
成されている。
【0144】また、第1乃至第3のCMOS論理回路M
TC3、MTC4及びMTC5の各々は、スリープモー
ド切替反転信号SLB4、スリープモード反転信号SL
3、スリープモード切替反転信号SLB5の各々によっ
て、アクティブモードとスリープモードとの間で各々独
立にモード設定を行うことができる。
【0145】信号固定回路CLP4及びCLP5はスリ
ープモード制御回路(図示せず)から発せられる制御信
号EQ1及びEQ2の各々により信号の固定と解除を制
御される。
【0146】また、制御信号EQ1及びEQ2はそれぞ
れインバータ回路INV13及びINV14により反転
され、線路分断回路CTF4及びCTF5は、この反転
信号によって、信号の伝送と遮断を制御する。
【0147】第1の信号伝達回路TRS4を構成する線
路分断回路CTF4はサブスレッショルド電流漏洩やゲ
ート・トンネル電流漏洩が少ない特性を有するメイク型
スイッチからなる。
【0148】第2の信号伝達回路TRS5を構成する線
路分断回路CTF5は、サブスレッショルド電流漏洩や
ゲート・トンネル電流漏洩が少ない特性を有するn−M
OS型及びp−MOS型トランジスタをからなるトラン
スファーゲートから構成されている。
【0149】なお、サブスレッショルド電流漏洩やゲー
ト・トンネル電流漏洩が少ないトランジスタは、閾値を
高めたり、ゲート長を長くしたり、あるいは、ゲート絶
縁膜を厚くすることによって実現することができる。
【0150】第1の信号伝達回路TRS4を構成する信
号固定回路CLP4は、メイク型スイッチ素子を備える
プルダウン型回路によって、信号固定、特に、低電位信
号の固定を実現する。他方、第2の信号伝達回路TRS
5を構成する信号固定回路CLP5は、p−MOS型ト
ランジスタを備えるプルアップ型回路によって、信号固
定、特に、高電位信号の固定を実現している。
【0151】図6に示した本実施形態に係る半導体集積
論理回路102の動作について図7に示すタイミングチ
ャートを参照して以下に説明する。
【0152】まず、図7に示すタイミングチャートの前
半として、第2のCMOS論理回路MTC4をアクティ
ブモードからスリープモードへモード遷移させる場合の
制御動作を説明する。
【0153】初期状態においては、低電位信号のスリー
プモード切替信号SL3(SL3=「0」)及び高電位
信号のスリープモード切替反転信号SLB4(SLB4
=「1」)とSLB5(SLB5=「1」)によって、
第1乃至第3のCMOS論理回路MTC3、MTC4、
MTC5は全てアクティブモードにあると仮定する。
【0154】このとき、制御信号EQ1及びEQ2はと
もに低電位信号(EQ1=EQ2=「0」)であって、
線路分断回路CTF4をなすメイク型スイッチ及び線路
分断回路CTF5をなすCMOSトランスファーゲート
はともに導通状態にある。他方、信号固定回路CLP4
をなすメイク型スイッチは遮断状態にあり、信号固定回
路CLP5をなすp−MOS型トランジスタのプルアッ
プ回路も遮断状態にある。このため、第1のCMOS論
理回路MTC3から第2のCMOS論理回路MTC4へ
の信号N1及び第2のCMOS論理回路MTC4から第
3のCMOS論理回路MTC5への信号N2は通常のよ
うに伝達することが可能な状態にある。
【0155】ここで、スリープモード切替信号SL3を
低電位から高電位へ遷移させることによって、制御スイ
ッチ用p−MOS型トランジスタTS7を遮断状態に移
行させ、第2のCMOS論理回路MTC4のモード切り
替えを実行する。すなわち、第2のCMOS論理回路M
TC4をアクティブモードからスリープモードへ移行さ
せる。
【0156】そして、任意のホールド時間を経た後に、
制御信号EQ1及びEQ2を低電位から高電位へと遷移
させることにより、線路分断回路CTF4をなすメイク
型スイッチ及び線路分断回路CTF5をなすCMOSト
ランスファーゲートはともに遮断状態となる。他方、信
号固定回路CLP4をなすメイク型スイッチは導通状態
に、信号固定回路CLP5をなすp−MOS型トランジ
スタのプルアップ回路も導通状態に移行する。このた
め、第1のCMOS論理回路MTC3を構成するCMO
S論理回路群LGC6及び第3のCMOS論理回路MT
C5を構成するLGC8への入力信号N1、N2は、任
意の遅延時間を経た後に、各々低電位及び高電位信号に
固定される。
【0157】従って、第1のCMOS論理回路MTC3
及び第2のCMOS論理回路MTC4において想定され
る漏洩電流経路、すなわち、図10に示した従来技術の
問題点であるゲートトンネル貫通電流経路PS1に相当
する漏洩電流経路の発生を回避することができる。
【0158】次に、第2のCMOS論理回路MTC4を
スリープモードからアクティブモードへ遷移させる方法
を以下に説明する。
【0159】制御信号EQ1及びEQ2を高電位から低
電位へ遷移させることによって、線路分断回路CTF4
をなすメイク型スイッチ及び線路分断回路CTF5をな
すCMOSトランスファーゲートはともに導通状態とな
る。
【0160】他方、信号固定回路CLP4をなすメイク
型スイッチは遮断状態に、信号固定回路CLP5をなす
p−MOS型トランジスタのプルアップ回路も遮断状態
に移行する。このため、第1のCMOS論理回路MTC
3から第2のCMOS論理回路MTC4への信号N1及
び第2のCMOS論理回路MTC4から第3のCMOS
論理回路MTC5への信号N2が通常のように伝達でき
る状態になるので、これらの信号N1、N2は、任意の
遅延時間を経た後に、元の信号状態、すなわち、それぞ
れ高電位及び低電位の状態へと復帰する。
【0161】そして、任意のセットアップ時間を経た後
に、スリープモード切替信号SL3を高電位から低電位
へと遷移させることにより、制御スイッチ用p−MOS
型トランジスタTS7を導通状態に移行させ、第2のC
MOS論理回路MTC4のスリープモードからアクティ
ブモードへのモード切り替えを実行し、演算を完了す
る。
【0162】次いで、図7に示すタイミングチャートの
後半として、第1のCMOS論理回路MTC3及び第3
のCMOS論理回路MTC5をアクティブモードからス
リープモードへモード遷移させる場合の制御動作を説明
する。
【0163】初期状態においては、低電位信号のスリー
プモード切替信号SL3(SL3=「0」)及び高電位
信号のスリープモード切替反転信号SLB4(SLB4
=「1」)とSLB5(SLB5=「1」)によって、
第1のCMOS論理回路MTC3及び第3のCMOS論
理回路MTC5は全てアクティブモードにある。
【0164】このとき、制御信号EQ1及びEQ2はと
もに低電位(EQ1=EQ2=「0」)にあり、線路分
断回路CTF4をなすメイク型スイッチ及び線路分断回
路CTF5をなすCMOSトランスファーゲートはとも
に導通状態にある。他方、信号固定回路CLP4をなす
メイク型スイッチは遮断状態にあり、信号固定回路CL
P5をなすp−MOS型トランジスタのプルアップ回路
も遮断状態にある。このため、第1のCMOS論理回路
MTC3から第2のCMOS論理回路MTC4への信号
N1及び第2のCMOS論理回路MTC4から第3のC
MOS論理回路MTC5への信号N2は通常のように伝
達することが可能な状態にある。
【0165】ここで、スリープモード切替反転信号SL
B4、SLB5を高電位から低電位へ遷移させることに
よって、制御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS
6及びn−MOS型トランジスタTS8を遮断状態に移
行させ、第1のCMOS論理回路MTC3及び第2のC
MOS論理回路MTC5のモード切り替えを実行する。
すなわち、第1のCMOS論理回路MTC3及び第2の
CMOS論理回路MTC5をアクティブモードからスリ
ープモードへ移行させる。
【0166】そして、任意のホールド時間を経た後に、
制御信号EQ1及びEQ2を低電位から高電位へと遷移
させることにより、線路分断回路CTF4をなすメイク
型スイッチ及び線路分断回路CTF5をなすCMOSト
ランスファーゲートはともに遮断状態となる。他方、信
号固定回路CLP4をなすメイク型スイッチは導通状態
に、信号固定回路CLP5をなすp−MOS型トランジ
スタのプルアップ回路も導通状態に移行する。
【0167】第1のCMOS論理回路MTC3を構成す
るCMOS論理回路群LGC6への入力信号N1はアク
ティブモードの途中において高電位から低電位へ移行さ
せ、同様に、第3のCMOS論理回路MTC5を構成す
るCMOS論理回路群LGC8への入力信号N2はアク
ティブモードの途中において低電位から高電位へ移行さ
せる。これらの入力信号N1、N2は各々低電位及び高
電位信号に固定される。
【0168】従って、第1のCMOS論理回路MTC4
及び第3のCMOS論理回路MTC5において想定され
る漏洩電流経路、すなわち、図10に示した従来技術の
問題点であるゲートトンネル貫通電流経路PS3に相当
する漏洩電流経路の発生を回避することができる。
【0169】次に、第1のCMOS論理回路MTC3及
び第3のCMOS論理回路MTC5をスリープモードか
らアクティブモードへ遷移させる方法を以下に説明す
る。
【0170】先ず、制御信号EQ1及びEQ2を高電位
から低電位へ遷移させることによって、線路分断回路C
TF4をなすメイク型スイッチ及び線路分断回路CTF
5をなすCMOSトランスファーゲートはともに導通状
態となる。
【0171】他方、信号固定回路CLP4をなすメイク
型スイッチは遮断状態に、信号固定回路CLP5をなす
p−MOS型トランジスタのプルアップ回路も遮断状態
に移行する。このため、第1のCMOS論理回路MTC
3から第2のCMOS論理回路MTC4への信号N1及
び第2のCMOS論理回路MTC4から第3のCMOS
論理回路MTC5への信号N2が通常のように伝達でき
る状態になるので、これらの信号は、任意の遅延時間を
経た後に、それぞれ低電位及び高電位の状態へと復帰す
る。
【0172】そして、任意のセットアップ時間を経た後
に、スリープモード切替反転信号SLB4及びSLB5
を低電位から高電位へと遷移させることにより、制御ス
イッチ用n−MOS型トランジスタTS6及びTS8を
導通状態に移行させる。これによって、第1のCMOS
論理回路MTC3及び第3のCMOS論理回路MTC5
のスリープモードからアクティブモードへのモード切り
替えが実行される。
【0173】この段階では、初期状態と同様に、第1乃
至第3のCMOS論理回路MTC3、MTC4、MTC
5は全てアクティブモードの状態にある。
【0174】スリープモード切替反転信号SLB4及び
SLB5の低電位から高電位への移行から任意のリムー
バル時間が経過した後、信号N1及びN2はそれぞれ低
電位及び高電位に移行する。
【0175】なお、第1のCMOS論理回路MTC3及
び第3のCMOS論理回路MTC5がスリープモードか
らアクティブモードへ移行している間においては、スリ
ープモード切替信号SL3は低電位のままである。 (第3の実施形態)図8は本発明の第3の実施形態に係
る半導体集積論理回路103の一系統図を示している。
本実施形態に係る半導体集積論理回路103はアクティ
ブモード時の高速度化とスリープモード時の低消費電力
化を両立する電源遮断の機能付き電源回路を備えてい
る。
【0176】この半導体集積論理回路103は、インバ
ータ回路INV16と、CMOS論理回路MTC6と、
信号伝達回路TSR6と、第1の実施形態の場合と同様
のスリープモード制御回路(図示せず)と、からなって
いる。インバータ回路INV16とCMOS論理回路M
TC6とは相互に並列に接続され、信号伝達回路TSR
6はインバータ回路INV16とCMOS論理回路MT
C6との間に直列に接続されている。
【0177】CMOS論理回路MTC6は、低い閾値を
有するCMOSトランジスタからなり、かつ、高速動作
するCMOS論理回路群LGC9を主体回路とし、一端
は高電位側電源VDDに直接に接続され、他端は低電位
側電源VSSに直列接続された制御スイッチ用のn−M
OS型トランジスタTS9を介して低電位側電源VSS
に接続され、低電位側の疑似電源線を介して低電位側電
源VSSを給電されるようになっている。
【0178】制御スイッチ用n−MOS型トランジスタ
TS9は、スリープモード制御回路から発せられるスリ
ープモード切替反転信号SLB6に応答して、開閉を制
御される。
【0179】制御スイッチ用n−MOS型トランジスタ
TS9のデバイスパラメータは、半導体集積論理回路1
03の構成要素であるCMOS論理回路群LGC9から
漏洩するサブスレッショルド電流の総和よりも制御スイ
ッチ用n−MOS型トランジスタTS9から漏洩するサ
ブスレッショルド電流の総和の方が小さくなるように、
設定されている。
【0180】従って、アクティブモードにおいては、す
なわち、制御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS
9に高電位のスリープモード切替反転信号SLB6(S
LB6=「1」)が印加されている場合には、制御スイ
ッチ用n−MOS型トランジスタTS9は導通状態にあ
り、CMOS論理回路群LGC9には低電位側電源VS
Sが供給される。
【0181】一方、スリープモードにおいては、すなわ
ち、制御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS9に
低電位のスリープモード切替反転信号SLB6(SLB
6=「0」)が印加されている場合においては、制御ス
イッチ用n−MOS型トランジスタTS9は遮断状態に
ある。このため、CMOS論理回路群LGC9への低電
位側電源VSSの供給は遮断されるとともに、サブスレ
ッショルド漏洩電流をも抑制することができ、スリープ
モード時の低消費電力化を図ることができるようになっ
ている。
【0182】なお、インバータ回路INV16は、サブ
スレッショルド漏洩電流の少ないデバイスパラメータを
有するCMOSトランジスタから構成されているため
に、高電位側電源VDDと低電位側電源VSSの両電源
から直接に電力を供給されても、サブスレッショルド漏
洩電流が流れることはない。
【0183】ただし、サブスレッショルド漏洩電流が少
ないデバイスパラメータを有するCMOSトランジスタ
は二律背反として動作速度は遅くなる。
【0184】さらに、CMOS論理回路MTC6とイン
バータ回路INV16との間には、信号伝達回路TRS
6が配置されている。この信号伝達回路TRS6は、線
路分断回路CTF6と信号固定回路CLP6との組み合
わせから構成されている。
【0185】信号固定回路CLP6は、制御信号EQ3
に応答して、信号の固定と固定解除を行い、線路分断回
路CTF6は、インバータ回路INV15を経て送られ
てくる制御信号EQ3に応答して、信号の伝送と遮断を
制御する。
【0186】線路分断回路CTF6は、サブスレッショ
ルド電流漏洩やゲート・トンネル電流漏洩が少ない特性
を有するメイク型スイッチからなる。サブスレッショル
ド漏電流洩やゲート・トンネル電流漏洩を少なくするた
めには、閾値を高めたり、ゲート長を長くしたり、又
は、ゲート絶縁膜を厚くすればよい。
【0187】信号固定回路CLP6は、第1のインバー
タ回路INV17と、第2のインバータ回路INV18
と、双方のインバータ回路の間に配置されたメイク型ス
イッチSWとを備える双安定素子から構成されている。
信号固定回路CLP6は、線路分断回路CTF6と次段
インバータ回路INV16との接続点を一方の節点とし
ている。
【0188】線路分断回路CTF6と次段インバータ回
路INV16との接続節点を入力とする第2のインバー
タ回路INV18の出力が第1のインバータ回路INV
17の入力となり、さらに、第1のインバータ回路IN
V17の出力は、制御信号EQ3に応答するメイク型ス
イッチSWを介して、線路分断回路CTF6と次段イン
バータ回路INV16との接続節点へと帰還される。
【0189】図8に示した本実施形態に係る半導体集積
論理回路103の動作について図9に示すタイミングチ
ャートを参照して以下に説明する。
【0190】先ず、図9に示すタイミングチャートの前
半として、CMOS論理回路MTC6をアクティブモー
ドからスリープモードへモード遷移させる場合の制御動
作を説明する。
【0191】初期状態においては、高電位信号のスリー
プモード切替反転信号SLB6(SLB6=「1」)が
制御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS9に印加
されていることによって、CMOS論理回路MTC6は
アクティブモードにあると仮定する。
【0192】このとき、制御信号EQ3は低電位信号
(EQ3=「0」)であって、線路分断回路CTF6を
なすメイク型スイッチは導通状態となり、他方、信号固
定回路CLP6の構成要素であるメイク型スイッチSW
は遮断状態にある。このため、論理回路MTC6からイ
ンバータ回路INV16への信号は通常のように伝達す
ることが可能な状態にある。この場合のCMOS論理回
路MTC6の出力は高電位信号(「1」)である。
【0193】ここで、スリープモード切替反転信号SL
B6を高電位から低電位へ遷移させることにより、制御
スイッチ用n−MOS型トランジスタTS9を遮断状態
に移行させ、CMOS論理回路MTC6をアクティブモ
ードからスリープモードへモード遷移させる。
【0194】そして、任意のホールド時間を経た後に、
制御信号EQ3を低電位から高電位へと遷移させること
により、線路分断回路CTF6をなすメイク型スイッチ
は遮断状態となり、他方、信号固定回路CLP6の構成
要素であるメイク型スイッチSWは導通状態に移行す
る。このため、制御信号EQ3を低電位から高電位に変
化させる直前のCMOS論理回路MTC6の出力信号状
態を第1のインバータ回路INV17と第2のインバー
タ回路INV18とからなる双安定素子が記憶し、次段
のインバータ回路INV16への入力信号が固定され
る。
【0195】従って、CMOS論理回路MTC6及びイ
ンバータ回路INV16において想定される漏洩電流経
路、すなわち、図10に示した従来技術の問題点である
オーバーラップ貫通電流経路PS4に相当する漏洩電流
経路の発生を回避することができる。
【0196】次に、CMOS論理回路MTC6をスリー
プモードからアクティブモードへと遷移させる方法を説
明する。
【0197】制御信号EQ3を高電位から低電位へと遷
移させることにより、線路分断回路CTF6をなすメイ
ク型スイッチは導通状態となり、他方、信号固定回路C
LP6をなすメイク型スイッチSWは遮断状態に移行す
る。このため、CMOS論理回路MTC6からインバー
タ回路INV16への信号N3が通常のように伝達でき
る状態になるので、任意の遅延時間を経た後に、元の信
号状態へと復帰する。すなわち、スリープモードからア
クティブモードへ遷移させる場合、そのスリープモード
以前に存在していたアクティブモードの内部状態が完全
に再現される。
【0198】そして、任意のセットアップ時間を経た後
に、スリープモード切替反転信号SLB6を低電位から
高電位へと遷移させることにより、制御スイッチ用n−
MOS型トランジスタTS9を導通状態に移行させ、C
MOS論理回路MTC6をスリープモードからアクティ
ブモードへモード遷移させ、演算を完了する。
【0199】次いで、CMOS論理回路MTC6を再び
アクティブモードからスリープモードへモード遷移させ
る方法を説明する。
【0200】初期状態においては、高電位信号のスリー
プモード切替反転信号SLB6(SLB6=「1」)が
制御スイッチ用n−MOS型トランジスタTS9に印加
されている。
【0201】このとき、制御信号EQ3は低電位信号
(EQ3=「0」)であって、線路分断回路CTF6を
なすメイク型スイッチは導通状態となり、他方、信号固
定回路CLP6の構成要素であるメイク型スイッチSW
は遮断状態にある。このため、論理回路MTC6からイ
ンバータ回路INV16への信号は通常のように伝達す
ることが可能な状態にある。この場合のCMOS論理回
路MTC6の出力は高電位信号(「1」)である。
【0202】このCMOS論理回路MTC6の出力信号
N3は、アクティブモードの途中において、高電位
(「1」)から低電位(「0」)に移行する。
【0203】ここで、スリープモード切替反転信号SL
B6を高電位から低電位へ遷移させることにより、制御
スイッチ用n−MOS型トランジスタTS9を遮断状態
に移行させ、CMOS論理回路MTC6をアクティブモ
ードからスリープモードへモード遷移させる。
【0204】そして、任意のホールド時間を経た後に、
制御信号EQ3を低電位から高電位へと遷移させること
により、線路分断回路CTF6をなすメイク型スイッチ
は遮断状態となり、他方、信号固定回路CLP6の構成
要素であるメイク型スイッチSWは導通状態に移行す
る。このため、制御信号EQ3を低電位から高電位に変
化させる直前のCMOS論理回路MTC6の出力信号状
態を第1のインバータ回路INV17と第2のインバー
タ回路INV18とからなる双安定素子が記憶し、次段
のインバータ回路INV16への入力信号が固定され
る。
【0205】次に、CMOS論理回路MTC6を再びス
リープモードからアクティブモードへモード遷移させる
方法を説明する。
【0206】先ず、制御信号EQ3を高電位から低電位
へと遷移させることにより、線路分断回路CTF6をな
すメイク型スイッチは導通状態となり、他方、信号固定
回路CLP6をなすメイク型スイッチSWは遮断状態に
移行する。このため、CMOS論理回路MTC6からイ
ンバータ回路INV16への信号N3が通常のように伝
達できる状態になるので、任意の遅延時間を経た後に、
信号N3は低電位から高電位への移行を開始する。
【0207】そして、任意のセットアップ時間を経た後
に、スリープモード切替反転信号SLB6を低電位から
高電位へと遷移させることにより、制御スイッチ用n−
MOS型トランジスタTS9を導通状態に移行させ、C
MOS論理回路MTC6をスリープモードからアクティ
ブモードへモード遷移させ、演算を完了する。
【0208】スリープモード切替反転信号SLB6の低
電位から高電位への移行から任意のリムーバル時間を経
た後、信号N3は高電位から低電位に移行する。
【0209】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、半導体
集積論理回路のスリープモード時において、サブスレッ
ショルド電流のみならずゲートトンネル電流、ひいて
は、副次的に発生するオーバーラップ貫通電流をも遮断
することが可能である。このため、スリープモード時の
あらゆる漏洩電流を遮断し、スリープモード時の消費電
力の低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体
集積論理回路のブロック図である。
【図2】図2は、図1に示した半導体集積論理回路の制
御方法を示すフローチャートである。
【図3】図3は、図1に示した半導体集積論理回路の制
御方法を示すフローチャートである。
【図4】図4は、図1に示した半導体集積論理回路の制
御方法を示すフローチャートである。
【図5】図5は、図1に示した半導体集積論理回路の制
御方法を示すフローチャートである。
【図6】図6は、本発明の第2の実施形態に係る半導体
集積論理回路のブロック図である。
【図7】図7は、図6に示した半導体集積論理回路の制
御のための各信号のタイミングチャートである。
【図8】図8は、本発明の第3の実施形態に係る半導体
集積論理回路のブロック図である。
【図9】図9は、図8に示した半導体集積論理回路の制
御のための各信号のタイミングチャートである。
【図10】図10は、従来の半導体集積論理回路のブロ
ック図である。
【符号の説明】
100 従来の半導体集積論理回路 INV1−INV8 インバータ回路 10、40、50、80 p−MOS型トランジスタ 20、30、60、70 n−MOS型トランジスタ 101 第1の実施形態に係る半導体集積論理回路 INV9 第1のインバータ回路 INV12 第2のインバータ回路 MTC1 第1のCMOS論理回路 MTC2 第2のCMOS論理回路 SMS スリープモード制御回路 LGC4 CMOS論理回路群 TS4 n−MOS型トランジスタ LGC5 CMOS論理回路群 TS5 p−MOS型トランジスタ VDD 高電位側電源 VSS 低電位側電源 SLB3 スリープモード切替反転信号 SL2 スリープモード切替信号 TRS1 第1の信号伝達回路 TRS2 第2の信号伝達回路 TRS3 第3の信号伝達回路 CTF1、CTF2、CTF3 線路分断回路 CLP1、CLP2、CLP3 信号固定回路 102 第2の実施形態に係る半導体集積論理回路 MTC3 第1のCMOS論理回路 MTC4 第2のCMOS論理回路 MTC5 第3のCMOS論理回路 LGC6、LGC7、LGC8 CMOS論理回路群 TS6、TS8 n−MOS型トランジスタ TS7 p−MOS型トランジスタ SLB4、SLB5 スリープモード切替反転信号 SL3 スリープモード切替信号 TRS4 第1の信号伝達回路 TRS5 第2の信号伝達回路 CTF4、CTF5 線路分断回路 CLP4、CLP5 信号固定回路 103 第3の実施形態に係る半導体集積論理回路 MTC6 CMOS論理回路 LGC9 CMOS論理回路群 TS9 n−MOS型トランジスタ INV15、INV16 インバータ回路 INV17 第1のインバータ回路 INV18 第2のインバータ回路 SLB6 スリープモード切替反転信号 TRS6 信号伝達回路 CTF6 線路分断回路 CLP6 信号固定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H03K 19/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サブスレッショルド漏洩電流の少ないデ
    バイスパラメータを有するCMOSトランジスタからな
    る第1及び第2のインバータ回路と、 低い閾値を有するCMOSトランジスタからなり、高速
    動作を行う第1のCMOS論理回路群を有し、高電位側
    電源は直接に供給され、低電位側電源は第1のトランジ
    スタを介して供給され、前記第1及び第2のインバータ
    回路との間に並列に接続されている電源遮断機能付きの
    第1のCMOS論理回路と、 低い閾値を有するCMOSトランジスタからなり、高速
    動作を行う第2のCMOS論理回路群を有し、低電位側
    電源は直接に供給され、高電位側電源は第2のトランジ
    スタを介して供給され、前記第1及び第2のインバータ
    回路との間に並列に接続されている電源遮断機能付きの
    第2のCMOS論理回路と、 前記第1及び第2のトランジスタをそれぞれ独立に開閉
    して前記第1及び第2のCMOS論理回路をアクティブ
    モードとスリープモードとにすることができるスリープ
    モード制御回路と、 前記第1及び第2のインバータ回路並びに前記第1及び
    第2のCMOS論理回路の各々の間に配置されている信
    号伝達回路とを備え、 第1のインバータ回路と第1のCMOS論理回路との間
    に接続される第1の前記信号伝達回路は、信号の伝送と
    遮断を制御する第1の線路分断回路と第1のCMOS論
    理回路に固定電位を印加する第1の信号固定回路とから
    なり、 第1のCMOS論理回路と第2のCMOS論理回路との
    間に接続される第2の信号伝達回路は、信号の伝送と遮
    断を制御する第2の線路分断回路と第2のCMOS論理
    回路に固定電位を印加する第2の信号固定回路とから構
    成されており、 スリープモードにおいて、 前記第1及び第2の線路分断回路は、前記スリープモー
    ド制御回路からそれぞれ信号を印加されて第1のCMO
    S論理回路と第2のCMOS論理回路への信号経路を分
    断すると共に、 前記第1の信号固定回路は、高電位信号を第1のCMO
    S論理回路に印加し、前記第2の信号固定回路は、低電
    位信号を第2のCMOS論理回路に印加して前記各々の
    CMOS論理回路のゲート・トンネル貫通電流を遮断す
    るようにしたことを特徴とする半導体集積論理回路。
  2. 【請求項2】 前記第1のトランジスタはn−MOS型
    トランジスタであることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体集積論理回路。
  3. 【請求項3】 前記第2のトランジスタはp−MOS型
    トランジスタであることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の半導体集積論理回路。
  4. 【請求項4】 前記第1のトランジスタのデバイスパラ
    メータは、前記第1のCMOS論理回路群から漏洩する
    サブスレッショルド電流の総和より前記第1のトランジ
    スタから漏洩するサブスレッショルド電流の総和の方が
    小さくなるように設定されており、前記第2のトランジ
    スタのデバイスパラメータは、前記第2のCMOS論理
    回路群から漏洩するサブスレッショルド電流の総和より
    前記第2のトランジスタから漏洩するサブスレッショル
    ド電流の総和の方が小さくなるように設定されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の半
    導体集積論理回路。
  5. 【請求項5】 低い閾値を有するCMOSトランジスタ
    からなり、高速動作を行う第1のCMOS論理回路群を
    有し、高電位側電源は直接に供給され、低電位側電源は
    第1のトランジスタを介して供給される第1のCMOS
    論理回路と、低い閾値を有するCMOSトランジスタか
    らなり、高速動作を行う第2のCMOS論理回路群を有
    し、低電位側電源は直接に供給され、高電位側電源は第
    2のトランジスタを介して供給される第2のCMOS論
    理回路と、低い閾値を有するCMOSトランジスタから
    なり、高速動作を行う第3のCMOS論理回路群を有
    し、高電位側電源は直接に供給され、低電位側電源は第
    3のトランジスタを介して供給される第3のCMOS論
    理回路と、前記第1、第2及び第3のトランジスタをそ
    れぞれ独立に開閉して前記第1及び第2のCMOS論理
    回路をアクティブモードとスリープモードとにすること
    ができるスリープモード制御回路と、前記第1、第2及
    び第3のCMOS論理回路の各々の間に配置されている
    信号伝達回路とを備え、 第1のCMOS論理回路と第2のCMOS論理回路の間
    に接続される第1の前記信号伝達回路は、信号の伝送と
    遮断を制御する第1の線路分断回路と第2のCMOS論
    理回路に固定電位を印加する第1の信号固定回路とから
    なり、 前記第2のCMOS論理回路と第3のCMOS論理回路
    の間に接続される第2の前記信号伝達回路は、信号の伝
    送と遮断を制御する第2の線路分断回路と第3のCMO
    S論理回路に固定電位を印加する第2の信号固定回路と
    からなり、 スリープモードにおいて、 前記第1及び第2の線路分断回路は、前記スリープモー
    ド制御回路から信号を印加されて第2のCMOS論理回
    路と第3のCMOS論理回路への信号経路を分断すると
    共に、 前記第1の信号固定回路は、低電位信号を第2のCMO
    S論理回路に印加し、前記第2の信号固定回路は、高電
    位信号を第3のCMOS論理回路に印加して前記第2及
    び第3のCMOS論理回路のゲート・トンネル貫通電流
    を遮断するようにしたことを特徴とする半導体集積論理
    回路。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第3のトランジスタはn−
    MOS型トランジスタであることを特徴とする請求項5
    に記載の半導体集積論理回路。
  7. 【請求項7】 前記第2のトランジスタはp−MOS型
    トランジスタであることを特徴とする請求項5又は6に
    記載の半導体集積論理回路。
  8. 【請求項8】 前記第1のトランジスタのデバイスパラ
    メータは、前記第1のCMOS論理回路群から漏洩する
    サブスレッショルド電流の総和より前記第1のトランジ
    スタから漏洩するサブスレッショルド電流の総和の方が
    小さくなるように設定されており、前記第2のトランジ
    スタのデバイスパラメータは、前記第2のCMOS論理
    回路群から漏洩するサブスレッショルド電流の総和より
    前記第2のトランジスタから漏洩するサブスレッショル
    ド電流の総和の方が小さくなるように設定されており、
    前記第のトランジスタのデバイスパラメータは、前記
    のCMOS論理回路群から漏洩するサブスレッショ
    ルド電流の総和より前記第のトランジスタから漏洩す
    るサブスレッショルド電流の総和の方が小さくなるよう
    に設定されていることを特徴とする請求項5乃至7の何
    れか一項に記載の半導体集積論理回路。
  9. 【請求項9】 前記第1、第2及び第3のCMOS論理
    回路は前記スリープモード制御回路により、それぞれ独
    立にアクティブモードとスリープモードに設定されるも
    のであることを特徴とする請求項5乃至8の何れか一項
    に記載の半導体集積論理回路。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2の信号伝達回路の一
    方の信号伝達回路における前記線路分断回路はメイク型
    スイッチからなるものであることを特徴とする請求項5
    乃至9の何れか一項に記載の半導体集積論理回路。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2の信号伝達回路の他
    方の信号伝達回路における前記線路分断回路は、n−M
    OS型トランジスタ及びp−MOS型トランジスタを備
    えるトランスファーゲートからなるものであることを特
    徴とする請求項5乃至10の何れか一項に記載の半導体
    集積論理回路。
  12. 【請求項12】 前記スリープモード制御回路から前記
    第1のトランジスタに印加されるスリープモード切替反
    転信号を高電位信号から低電位信号に遷移させることに
    よって、前記第1のトランジスタを遮断状態にし、前記
    第1のCMOS論理回路群への電力供給及び前記第1の
    CMOS論理回路群からのサブスレッショルド電流の漏
    洩を遮断する過程と、前記第1のインバータ回路から前
    記第1のCMOS論理回路へ伝達されていた信号を分断
    する過程と、前記第1のCMOS論理回路群に出力され
    る信号を固定化する過程と、前記第1のCMOS論理回
    路から前記第2のCMOS論理回路へ伝達されていた信
    号を分断する過程と、前記第2のCMOS論理回路群に
    出力される信号を固定化する過程と、を備える、請求項
    1乃至4の何れか一項に記載の半導体集積論理回路を制
    御する方法。
  13. 【請求項13】 前記第1のCMOS論理回路に印加さ
    れていた信号の固定化を解除する過程と、前記第1のイ
    ンバータ回路から前記第1のCMOS論理回路へ信号を
    伝達する経路を分断状態から導通状態に移行させる過程
    と、前記第2のCMOS論理回路に印加されていた信号
    の固定化を解除する過程と、前記第1のCMOS論理回
    路から前記第2のCMOS論理回路へ信号を伝達する経
    路を分断状態から導通状態に移行させる過程と、前記ス
    リープモード制御回路から前記第1のCMOS論理回路
    に印加するスリープモード切替反転信号を低電位信号か
    ら高電位信号へ遷移させることにより、前記第1のトラ
    ンジスタを導通状態にし、前記第1のCMOS論理回路
    群への電源供給を開始する過程と、を備える、請求項1
    乃至4の何れか一項に記載の半導体集積論理回路を制御
    する方法。
  14. 【請求項14】 前記スリープモード制御回路から前記
    第1及び第2のトラジスタに印加されるスリープモード
    切替反転信号を高電位信号から低電位信号に遷移させる
    ことによって、前記第1及び第2のトランジスタを遮断
    状態にし、前記第1及び第2のCMOS論理回路群への
    電力供給並びに前記第1及び第2のCMOS論理回路群
    からのサブスレッショルド電流の漏洩を遮断する過程
    と、前記第1のインバータ回路から前記第1のCMOS
    論理回路へ伝達されていた信号、前記第1のCMOS論
    理回路から前記第2のCMOS論理回路へ伝達されてい
    た信号、及び、前記第2のCMOS論理回路から前記第
    2のインバータ回路へ伝達されていた信号を分断する過
    程と、前記第1及び第2のCMOS論理回路群に出力さ
    れる信号を固定化する過程とを備える、請求項1乃至4
    の何れか一項に記載の半導体集積論理回路を制御する方
    法。
  15. 【請求項15】 前記第1及び第2のCMOS論理回路
    に印加されていた信号の固定化を解除する過程と、前記
    第1のインバータ回路から前記第1のCMOS論理回路
    へ信号を伝達する経路、前記第1のCMOS論理回路へ
    前記第2のCMOS論理回路へ信号を伝達する経路、及
    び、前記第2のCMOS論理回路から前記第2のインバ
    ータ回路に信号を伝達する経路を分断状態から導通状態
    に移行させる過程と、前記スリープモード制御回路から
    前記第1及び第2のCMOS論理回路に印加するスリー
    プモード切替反転信号を低電位信号から高電位信号へ遷
    移させることにより、前記第1及び第2のトランジスタ
    を導通状態にし、前記第1及び第2のCMOS論理回路
    群への電源供給を開始する過程と、を備える、請求項1
    乃至4の何れか一項に記載の半導体集積論理回路を制御
    する方法。
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