JP3071408B2 - 半導体集積回路の駆動方法及び半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路の駆動方法及び半導体集積回路

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JP3071408B2
JP3071408B2 JP9354446A JP35444697A JP3071408B2 JP 3071408 B2 JP3071408 B2 JP 3071408B2 JP 9354446 A JP9354446 A JP 9354446A JP 35444697 A JP35444697 A JP 35444697A JP 3071408 B2 JP3071408 B2 JP 3071408B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消費電力が大きな
動作状態と消費電力が小さな待機状態とが混在する半導
体集積回路に関し、特に、低電圧動作時に低消費電力化
を図る半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯機器の普及に伴い、また、省
エネルギーの観点から、半導体集積回路(以下、LSI
と略称する。)に対する低消費電力化の要請が高まって
いる。LSIの消費電力を低減するには電源電圧を下げ
ることが有効であり、さらにトランジスタの微細化に伴
い、その信頼性を確保するためにも電源電圧を下げるこ
とはLSIの設計における必須条件となりつつある。従
来、LSIの内部電源は3V〜5Vの値が主流であった
が、電池駆動用LSIにおいては0.8V〜1.5Vで
動作が可能なLSIが望まれている。一方、LSIを構
成するMOSトランジスタにはしきい値電圧が存在し、
電源電圧の低下により該電源電圧がしきい値電圧に近づ
くと、トランジスタの駆動能力が低下し該トランジスタ
の駆動電流が減少するため、LSIの性能が低下してし
まう。そこで、低電圧下においても所定の性能を満たす
ため、従来よりも駆動電流が多い低しきい値のトランジ
スタを使用することになる。しかし、低しきい値のトラ
ンジスタは低電圧下において動作駆動電流が多い反面、
待機状態でのトランジスタのオフリーク電流も多いた
め、待機時の電流が増加し消費電力の増大を招くので、
本来の目的である低消費電力化を満たせなくなる。そこ
で、低しきい値のトランジスタにより構成されている回
路と電源との間に高しきい値のトランジスタを設け、こ
の高しきい値トランジスタをオフさせることにより、待
機時のオフリーク電流を抑えようとするのが特開平6−
29834号公報に開示されているMTCMOSであ
る。
【0003】さらに、オフリーク電流を低減させる別の
方法として、待機時のオフリーク電流を抑えることを目
的とする特開平6−208790号公報に開示されてい
る方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の半導体集積回路は、いずれも待機時におけるオフリ
ーク電流しか抑えることができず、動作時には充放電電
流とともに貫通リーク電流が発生してしまうという問題
がある。特に動作時の動作期間が長い回路や、周波数が
相対的に高い領域において動作する回路の場合には動作
時の影響が大きくなるため、この問題はより顕著にな
る。
【0005】本発明は、前記の問題に鑑みてなされたも
のであり、内部電源を低電圧化した場合であっても、待
機時における消費電力のみならず動作時における消費電
力を低減できるようにすることを第1の目的とし、高速
動作を行なえるようにすることを第2の目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願のアプローチ方法の
基本は、動作時にリーク電流が流れる主な原因は論理素
子等の各セルに電源及び接地間の電位が印加されている
ためであることに着目し、該リーク電流を低減するため
に各セルに印加されている電源及び接地間の電位の電位
差を出力信号の伝達に支障を来たさない程度に低下させ
ることにある。
【0007】本発明に係る半導体集積回路の駆動方法
は、前記第1の目的を達成し、複数の素子よりなる論理
回路を有する半導体集積回路の駆動方法であって、動作
時の入力信号の状態に応じて、複数の素子のうち実質的
にカットオフ状態となる素子の電源電圧を該素子の駆動
能力がより小さくなるように変更する電源電圧変更工程
を備えている。
【0008】本発明の半導体集積回路の駆動方法による
と、動作時に、複数の素子のうち実質的にカットオフ状
態となる素子の電源電圧を該素子の駆動能力がより小さ
くなるように変更するため、動作時の論理回路に発生す
る貫通リーク電流が抑制される。
【0009】本発明の半導体集積回路の駆動方法におい
て、電源電圧変更工程が電源電圧を降圧する工程又は電
源電圧を昇圧する工程を含むことが好ましい。このよう
にすると、ハイ側の電位により駆動される素子がカット
オフ状態となる場合には降圧工程がリーク電流の抑制に
有効となり、ロー側の電位により駆動される素子がカッ
トオフ状態となる場合には昇圧工程がリーク電流の抑制
に有効となるので、動作時のリーク電流を確実に抑制す
ることができる。さらに、ハイ側の電位又はロー側の電
位のいずれかの値に論理を持たせる論理回路に対して、
実質的にカットオフ状態となっている素子の電位がハイ
側の電位とロー側の電位との中間の値の電位となるた
め、動作開始時に論理が確定するのが速くなるので、第
2の目的を達成できる。
【0010】本発明の半導体集積回路の駆動方法におい
て、電源電圧が接地電位に対して相対的に高い第1の電
源電圧又は接地電位に対して相対的に低い第2の電源電
圧であり、電源電圧変更工程は、第1の電源電圧を該第
1の電源電圧よりも小さい第3の電源電圧に変更する工
程又は第2の電源電圧を該第2の電源電圧よりも大きい
第4の電源電圧に変更する工程を含むことが好ましい。
【0011】本発明の半導体集積回路の駆動方法におい
て、第3の電源電圧の電圧値と第4の電源電圧の電圧値
とを互いに等しくする工程を含むことが好ましい。
【0012】本発明の半導体集積回路の駆動方法におい
て、論理回路が、第1の電源電圧が印加される第1の電
源線と第2の電源電圧が印加される第2の電源線とに接
続されており、電源電圧変更工程が、第1の電源線を第
1の電源電圧から遮断すると共に第2の電源線を第2の
電源電圧から遮断した後、第1の電源線と第2の電源線
とを接続する工程を含むことが好ましい。
【0013】本発明に係る第1の半導体集積回路は、前
記第1の目的を達成し、複数の素子よりなる論理回路を
有する半導体集積回路であって、動作時の入力信号の状
態に応じて、複数の素子のうち実質的にカットオフ状態
となる素子の電源電圧を該素子の駆動能力がより小さく
なるように変更する電源電圧変更手段を備えている。
【0014】第1の半導体集積回路によると、電源電圧
変更手段が、動作時に複数の素子のうち実質的にカット
オフ状態となる素子の電源電圧を該素子の駆動能力がよ
り小さくなるように変更するため、動作時の論理回路に
発生する貫通リーク電流が抑制される。
【0015】第1の半導体集積回路において、電源電圧
変更手段が、論理回路に接続され、動作時の入力信号の
状態に応じて、複数の素子のうち実質的にカットオフ状
態となる素子の第1の電源電圧を該素子の駆動能力がよ
り小さくなる第3の電源電圧に降圧する降圧部と、論理
回路に接続され、動作時の入力信号の状態に応じて、複
数の素子のうち実質的にカットオフ状態となる素子の第
2の電源電圧を該素子の駆動能力がより小さくなる第4
の電源電圧に昇圧する昇圧部とを有していることが好ま
しい。このようにすると、降圧部は、論理回路に含まれ
る複数の素子のうちのハイ側の電位により駆動される素
子が実質的にカットオフ状態となる場合に該素子の電源
電圧を降圧し、昇圧部は、論理回路に含まれる複数の素
子のうちのロー側の電位により駆動される素子が実質的
にカットオフ状態となる場合に該素子の電源電圧を昇圧
するので、動作時のリーク電流を確実に抑制することが
できる。
【0016】さらに、ハイ側の電位又はロー側の電位の
いずれかの値に論理を持たせる論理回路に対して、実質
的にカットオフ状態となっている素子の電位がハイ側の
電位とロー側の電位との中間の値の電位となるため、動
作開始時に論理が確定するのが速くなり、第2の目的を
達成できる。
【0017】第1の半導体集積回路において、第3の電
源電圧の電圧値と第4の電源電圧の電圧値とが互いに等
しいことが好ましい。
【0018】第1の半導体集積回路において、論理回路
が、第1の電源電圧が印加される第1の電源線と第2の
電源電圧が印加される第2の電源線とに接続されてお
り、降圧部及び昇圧部は、第1の電源線と第2の電源線
との間に接続され、該第1の電源線及び第2の電源線の
電気的な接続を開閉するスイッチを有していることが好
ましい。
【0019】第1の半導体集積回路において、第1の電
源電圧が印加される第1の電源線及び第2の電源電圧が
印加される第2の電源線と、降圧部及び昇圧部と接続さ
れた第1の疑似電源線及び第2の疑似電源線とをさらに
備え、論理回路は第1の疑似電源線及び第2の疑似電源
線と接続され、降圧部及び昇圧部は、第1の電源線と第
1の疑似電源線との間に接続された第1のスイッチ、第
2の電源線と第2の疑似電源線との間に接続された第2
のスイッチ、第1の疑似電源線と第2の疑似電源線との
間に接続された第3のスイッチとを有していることが好
ましい。
【0020】第1の半導体集積回路において、第1の電
源電圧が電源電位に印加され、第2の電源電圧が接地電
位に印加されていることが好ましい。
【0021】本発明に係る第2の半導体集積回路は、前
記第1及び第2の目的を達成し、それぞれが複数の素子
よりなる複数の論理回路と、接地電位に対して相対的に
高い第1の電源電圧が印加される第1の電源線及び接地
電位に対して相対的に低い第2の電源電圧が印加される
第2の電源線と、論理回路にそれぞれ接続され、動作時
の入力信号の状態に応じて第1の電源電圧を降圧する降
圧手段と、論理回路にそれぞれ接続され、動作時の入力
信号の状態に応じて第2の電源電圧を昇圧する昇圧手段
と、降圧手段及び昇圧手段と接続された第1の疑似電源
線、第2の疑似電源線、第3の疑似電源線及び第4の疑
似電源線とを備え、複数の論理回路のうちの一部は第1
の疑似電源線及び第3の疑似電源線と接続され、複数の
論理回路のうちの残部は第2の疑似電源線及び第4の疑
似電源線と接続され、降圧手段及び昇圧手段は、第1の
電源線と第1の疑似電源線との間に接続された第1のス
イッチ、第1の電源線と第2の疑似電源線との間に接続
された第2のスイッチ、第2の電源線と第3の疑似電源
線との間に接続された第3のスイッチ、第2の電源線と
第4の疑似電源線との間に接続された第4のスイッチ、
第1の疑似電源線と第4の疑似電源線との間に接続され
た第5のスイッチ及び第2の疑似電源線と第3の疑似電
源線との間に接続された第6のスイッチとを有してい
る。
【0022】第2の半導体集積回路によると、動作時の
入力信号の状態に応じて、第1の電源電圧を降圧する降
圧手段と第2の電源電圧を昇圧する昇圧手段とが、例え
ば、第1のスイッチ及び第4のスイッチを切断して第1
の疑似電源線及び第4の疑似電源線を電源電位からフロ
ーティング状態とすると共に第5のスイッチを接続する
ことにより、第1の疑似電源線及び第4の疑似電源線
が、ハイ側の電位である第1の電源電圧とロー側の電位
である第2の電源電圧との中間の値の電位に設定され
る。これにより、この中間の値の電位を複数の素子のう
ち実質的にカットオフ状態となる素子に印加すれば、動
作時の論理回路に発生する貫通リーク電流が抑制され
る。ここで、第1の電源電圧と第2の電源電圧との中間
の値の電位は、第1の電源電圧側からみれば降圧され、
且つ、第2の電源電位側からみれば昇圧されていること
になる。このように、複数の論理回路を各論理回路に入
力される論理に応じて、第1及び第3の疑似電源線によ
り駆動される一の論理回路群と第2及び第4の疑似電源
線により駆動される他の論理回路群とに分けることがで
きるため、動作時にカットオフ状態になる論理回路と動
作を行なう論理回路とをこれらの論理回路群のいずれか
に対応づけることができるので、動作時にカットオフ状
態になる論理回路の動作電圧を素子の駆動能力が低下す
るように変更することができる。
【0023】また、一般に論理回路はハイ側の電位又は
ロー側の電位のいずれかの値に論理を持たせており、カ
ットオフ状態の素子の電位を中間の電位に設定している
ため、動作開始時に論理が確定するのが速くなる。
【0024】第2の半導体集積回路において、第1〜第
6のスイッチは動作時の入力信号によって制御されるこ
とが好ましい。
【0025】第2の半導体集積回路において、第1の電
源電圧は電源電位に印加され、第2の電源電圧は接地電
位に印加されていることが好ましい。
【0026】第2の半導体集積回路において、複数の論
理回路のそれぞれは互いに導電型が異なる2つの電界効
果トランジスタよりなるインバータであって、第1の疑
似電源線及び第3の疑似電源線にそれぞれ接続された第
1のインバータと、第2の疑似電源線及び第4の疑似電
源線にそれぞれ接続された第2のインバータとが交互に
且つ直列に接続されていることが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)本発明の第1の実施形態を図面に基
づいて説明する。
【0028】図1は本発明の第1の実施形態に係る半導
体集積回路を示す回路図である。図1において、1は電
源電圧変更手段としての降圧手段及び昇圧手段であり、
第1の電源電圧としての電源電位が印加される電源線V
DD及び第2の電源電圧としての接地電位が印加される接
地線VSSと接続されると共に、論理回路としての4段の
直列に接続された第1から第4のインバータ21〜24
と接続されている。
【0029】降圧手段及び昇圧手段1は、電源線VDDと
第1の疑似電源線VDD1 との間に接続されたP型FET
よりなる第1のスイッチトランジスタ11と、電源線V
DDと第2の疑似電源線VDD2 との間に接続されたP型F
ETよりなる第2のスイッチトランジスタ12とを有
し、接地線VSSと第3の疑似電源線VSS1 との間に接続
されたN型FETよりなる第3のスイッチトランジスタ
13と、接地線VSSと第4の疑似電源線VSS2 との間に
接続されたN型FETよりなる第4のスイッチトランジ
スタ14とを有している。さらに、第1の疑似電源線V
DD1 と第4の疑似電源線VSS2 との間に接続されたN型
FETよりなる第5のスイッチトランジスタ15と、第
2の疑似電源線VDD2 と第3の疑似電源線VSS1 との間
に接続されたP型FETよりなる第6のスイッチトラン
ジスタ16とを有している。
【0030】第1のインバータ21は、入力端子に入力
される入力信号Aを受け、ソースノードが第1の疑似電
源線VDD1 に接続されているP型FETよりなる低しき
い値トランジスタQ1とソースノードが第3の疑似電源
線VSS1 に接続されているN型FETよりなる低しきい
値トランジスタQ2とから構成されており、第2のイン
バータ22は、第1のインバータ21の出力信号Bを受
け、ソースノードが第2の疑似電源線VDD2 に接続され
ているP型FETよりなる低しきい値トランジスタQ3
とソースノードが第4の疑似電源線VSS2 に接続されて
いるN型FETよりなる低しきい値トランジスタQ4と
から構成されており、第3のインバータ23は、第2の
インバータ22の出力信号Cを受け、ソースノードが第
1の疑似電源線VDD1 に接続されているP型FETより
なる低しきい値トランジスタQ5とソースノードが第3
の疑似電源線VSS1 に接続されているN型FETよりな
る低しきい値トランジスタQ6とから構成されており、
第4のインバータ24は、第3のインバータ23の出力
信号Dを受け、ソースノードが第2の疑似電源線VDD2
に接続されているP型FETよりなる低しきい値トラン
ジスタQ7とソースノードが第4の疑似電源線VSS2 に
接続されているN型FETよりなる低しきい値トランジ
スタQ8とから構成されている。
【0031】制御回路17は、入力信号A及び待機信号
STB1を受け、第1〜第4のスイッチトランジスタ1
1〜14を制御する疑似電源制御信号P1,P2,N1
及びN2を出力する制御回路であって、疑似電源制御信
号P1は第1のスイッチトランジスタ11のゲート電極
に入力され、疑似電源制御信号P2は第2のスイッチト
ランジスタ12のゲート電極に入力され、疑似電源制御
信号N1は第3のスイッチトランジスタ13のゲート電
極に入力され、疑似電源制御信号N2は第4のスイッチ
トランジスタ14のゲート電極に入力される。同様に、
第5及び第6のスイッチトランジスタ15,16も入力
信号Aにより制御される。
【0032】ここで、各インバータ21〜24を構成す
る各FETは低しきい値FETであるため、低電圧下に
おいて高速動作が可能であり、一方、各スイッチトラン
ジスタ11〜14を構成する各FETはリーク電流を抑
止できるようにそれぞれ高しきい値を有している。
【0033】図2に制御回路17の具体例を示す。制御
回路17は、図2に示すように、第1の電圧制御インバ
ータ31及び第2の電圧制御インバータ32並びに第1
の待機制御回路18及び第2の待機制御回路19とから
構成されている。第1の待機制御回路18は、待機信号
STB2、入力信号A及び第1の電圧制御インバータ3
1により反転された入力反転信号/Aを並列に受け、降
圧手段及び昇圧手段1に疑似電源制御信号P1,P2を
出力すると共に、第2の待機制御回路19は、待機信号
STB3、入力信号A及び第2の電圧制御インバータ3
2により反転された入力反転信号/Aを並列に受け、降
圧手段及び昇圧手段1に疑似電源制御信号N1,N2を
出力する。
【0034】図3は本実施形態に係る待機制御回路の回
路構成であって、(a)は第1の待機制御回路18を示
し、(b)は第2の待機制御回路19を示している。図
3(a)に示すように、第1の待機制御回路18は、待
機信号STB2を受け該待機信号STB2を反転して出
力する第1のインバータ18aと、該第1のインバータ
18aの出力信号に制御され、ソース電極が電源線VDD
に接続され、ドレイン電極が出力端子に接続された第1
及び第2のPMOSスイッチトランジスタ18b,18
cと、待機信号STB2に制御され、入力反転信号/A
を疑似電源制御信号P2として出力する第1のCMOS
スイッチ18dと、第1のインバータ18aの出力を受
け、第1のCMOSスイッチ18dのP側の制御端子を
制御する第2のインバータ18eと、待機信号STB2
に制御され、入力信号Aを疑似電源制御信号P1として
出力する第2のCMOSスイッチ18fと、第1のイン
バータ18aの出力信号を受け、第2のCMOSスイッ
チ18fのP側の制御端子を制御する第3のインバータ
18gとから構成されている。
【0035】また、第2の待機制御回路19は、待機信
号STB3に制御され、ソース電極が接地線VSSに接続
され、ドレイン電極が出力端子に接続された第1及び第
2のNMOSスイッチトランジスタ19a,19bと、
待機信号STB3に制御され、入力反転信号/Aを疑似
電源制御信号N2として出力する第1のCMOSスイッ
チ19cと、待機信号STB3に制御され、第1のCM
OSスイッチ19cのN側の制御端子を制御する第1の
インバータ19dと、待機信号STB3に制御され、入
力信号Aを疑似電源制御信号N1として出力する第2の
CMOSスイッチ19eと、待機信号STB3に制御さ
れ、第2のCMOSスイッチ19eのN側の制御端子を
制御する第2のインバータ19fとから構成されてい
る。
【0036】以下、前記のように構成された半導体集積
回路の動作を図面に基づいて説明する。
【0037】図2において、スタンバイ(待機)時に
は、待機信号STB2及びSTB3のうちの少なくとも
一方をハイ状態とし、例えば、STB2のみをハイ状態
とすると、図3(a)において、第1及び第2のPMO
Sスイッチトランジスタ18b,18cが共に導通する
ことにより、疑似電源制御信号P1,P2が共にハイ状
態となって、図2に示す第1及び第2のスイッチトラン
ジスタ11,12のペアがオフとなるので、電源線VDD
から接地線VSSに通じる電流パスが切断され、スタンバ
イ時のリーク電流が抑制される。この動作は従来のMT
CMOSと同様である。
【0038】次に、動作時の回路の動作を説明する。動
作時には、待機信号STB2,STB3を共にロー状態
に遷移させることにより、疑似電源制御信号P1,P
2、N1及びN2を入力信号Aに応じて変更できるよう
にする。
【0039】ここで、回路の動作時の各インバータ21
〜24の状態には2種類がある。すなわち、入力信号A
がハイで且つ出力信号Eがハイの第1の状態と、入力信
号Aがローで且つ出力信号Eがローの第2の状態であ
る。
【0040】まず、第1の状態から第2の状態に遷移す
る場合の回路動作を説明する。
【0041】図2において、入力信号Aがローのとき
に、第1のインバータ21はハイを出力する必要がある
ため、疑似電源制御信号P1が入力信号Aに同期してロ
ーになるので、第1の疑似電源線VDD1 がハイレベルに
なり、第1のインバータ21はハイを出力することがで
きる。疑似電源制御信号P2が逆にハイになるため第2
の疑似電源線VDD2 はフローティング状態となる。さら
に、疑似電源制御信号N2は入力信号Aに同期してハイ
になり第4の疑似電源線VSS2 の電位がVSSになるた
め、第2のインバータ22は第1のインバータ21のハ
イ出力を受けてローを出力することができる。このと
き、疑似電源制御信号N1がローになるため、第3の疑
似電源線VSS1 はフローティング状態となる。さらに、
第3のインバータ23は第1のインバータ21と同様に
ロー入力と第1の疑似電源線VDD1 のハイ電位を受けて
ハイを出力し、さらに、第4のインバータ24は第2の
インバータ22と同様に、ハイ入力と第4の疑似電源線
VSS2 のロー電位を受けてローを出力する。
【0042】このとき、各インバータの出力電位と反対
側の電位は論理(=出力結果)には無関係なため、電源
電位又は接地電位である必要がない。むしろ、各インバ
ータ21〜24に印加されている電源電位と接地電位と
の電位差が小さい程リーク電流が少ないため、省電力化
を図れることになる。
【0043】従って、入力信号Aがローのときに第5の
スイッチトランジスタ15をオフにし、且つ、第6のス
イッチトランジスタ16をオンにする。これにより、第
5のスイッチトランジスタ15がオフになるため、第1
の疑似電源線VDD1 と第4の疑似電源線VSS2 とは所定
の電位を保つことができる。
【0044】さらに、第6のスイッチトランジスタ16
がオンになるため、第2の疑似電源線VDD2 と第3の疑
似電源線VSS1 とは互いに接続されて短絡する。これに
より、第2の疑似電源線VDD2 は電源線VDDの電源電位
から、また、第3の疑似電源線VSS1 は接地線VSSの接
地電位からフローティング状態となると共に短絡するこ
とにより同電位となるので、降圧された第3の電源電圧
及び昇圧された第4の電源電圧としてのそれぞれの電位
は、共に電源電位と接地電位との中間電位(以下、便宜
上VDD/2と記す。)程度になる。この結果、第1及び
第3のインバータ21,23の電源側には電源線VDDの
電源電位が供給されると共に接地側には中間電位VDD/
2が供給されることになり、第2及び第4のインバータ
22,24の電源側には中間電位VDD/2が供給される
と共に接地側には接地電位が供給されることになるた
め、各インバータには従来の半分の電位差しか印加され
ないので、大幅にリーク電流を抑えることができる。
【0045】さらに、この場合の電流パスは順に、電源
線VDD→第1のスイッチトランジスタ11→第1のイン
バータ21の低しきい値トランジスタQ1及び第3のイ
ンバータ23の低しきい値トランジスタQ5→第1のイ
ンバータ21の低しきい値トランジスタQ2及び第3の
インバータ23の低しきい値トランジスタQ6→第6の
スイッチトランジスタ16→第2のインバータ22の低
しきい値トランジスタQ3及び第4のインバータ24の
低しきい値トランジスタQ7→第2のインバータ22の
低しきい値トランジスタQ4及び第4のインバータ24
の低しきい値トランジスタQ8→第4のスイッチトラン
ジスタ14→接地線VSSとなって、従来よりも直列接続
されるトランジスタの数が増えるため、リーク電流を抑
えることができる。
【0046】次に、第2の状態から第1の状態に遷移す
る場合の回路動作を説明する。
【0047】図2において、入力信号Aがハイのとき
に、第1のインバータ21はローを出力する必要がある
ため、疑似電源制御信号N1が入力信号Aに同期してハ
イになるので、第3の疑似電源線VSS1 が接地線VSSと
導通してローレベルになり、第1のインバータ21はロ
ーを出力することができる。このとき、疑似電源制御信
号N2はローになり第4のスイッチトランジスタ14が
オフになるため、第4の疑似電源線VSS2 はフローティ
ング状態となる。また、疑似電源制御信号P2がローに
なり第2の疑似電源線VDD2 が電源線VDDと導通して電
源電位になるため、第2のインバータ22は第1のイン
バータ21のロー出力を受けてハイを出力することがで
きる。このとき、疑似電源制御信号P1がハイになり第
1のスイッチトランジスタ11がオフになるため、第1
の疑似電源線VDD1 はフローティング状態となる。さら
に、第3のインバータ23は第1のインバータ21と同
様にハイ入力と第3の疑似電源線VSS1 のロー電位を受
けてローを出力し、第4のインバータ24は第2のイン
バータ22と同様にロー入力と第2の疑似電源線VDD2
のハイ電位を受けてハイを出力する。
【0048】このとき、各インバータの出力電位と反対
側の電位は論理には無関係なため、電源電位又は接地電
位である必要がない。そこで、第2の状態のときと同様
に入力信号Aを受けて第5のスイッチトランジスタ15
をオンにし、且つ、第6のスイッチトランジスタ16を
オフにすることにより、フローティング状態にある第1
の疑似電源線VDD1 と第4の疑似電源線VSS2 とを短絡
させてほぼ中間電位VDD/2にする。
【0049】また、この場合の電流パスは順に、電源線
VDD→第2のスイッチトランジスタ12→第2のインバ
ータ21の低しきい値トランジスタQ3及び第4のイン
バータ24の低しきい値トランジスタQ7→第2のイン
バータ22の低しきい値トランジスタQ4及び第4のイ
ンバータ24の低しきい値トランジスタQ8→第5のス
イッチトランジスタ15→第1のインバータ21の低し
きい値トランジスタQ1及び第3のインバータ23の低
しきい値トランジスタQ5→第1のインバータ21の低
しきい値トランジスタQ2及び第3のインバータ23の
低しきい値トランジスタQ6→第3のスイッチトランジ
スタ13→接地線VSSとなる。
【0050】図4は第1及び第2のそれぞれの状態の信
号の変化を示すタイミングチャートである。入力信号A
に同期して第1〜6の各スイッチトランジスタ11〜1
6を制御しているため、第1の疑似電源線VDD1 と第4
の疑似電源線VSS2 とが短絡するタイミングは、接続さ
れるインバータの段数及びその遅延時間に無関係であり
且つ信号の伝達よりも速い。
【0051】具体的には、図4に示すように、第2の状
態から第1の状態に変化した場合に、すなわち、入力信
号Aがローからハイに変化した場合に、第4のインバー
タ24の出力信号Eに着目すると、第1のインバータ2
1,第2のインバータ22,第3のインバータ23を順
に経由した信号が第4のインバータ24に到達する前
に、第6のスイッチトランジスタ16が導通し、第1の
疑似電源線VDD1 と第4の疑似電源線VSS2 とが短絡す
るため、この短絡により第1の疑似電源線VDD1と第4
の疑似電源線VSS2 との電位差が緩和されることにな
る。この緩和によって、第4のインバータ24はあらか
じめ中間電位VDD/2が与えられることになり、その
後、第1〜第3のインバータ21〜23を経由してきた
正規の信号により、第4のインバータ24の出力電位が
電位VDDにまで昇圧される。従って、第4のインバータ
24は先に中間電位VDD/2にまで変化しているため、
実線に示す本実施形態における出力信号Eの遅延時間T
aは、破線に示す従来回路における出力信号B,C,D
のように順に遅延が累積した出力信号Eの遅延時間Tb
よりも短くなるので、高速に動作することになる。
【0052】この高速動作は正規の信号伝達と疑似電源
電圧との変化のタイミングによるものであり、回路を構
成するインバータの段数が多い程、また、各インバータ
の遅延時間が大きいほど効果が大きくなる。
【0053】このように、本実施形態によると、論理回
路であるインバータが偶数個直列に接続されているた
め、入力信号Aと出力信号Eとは必ず極性が等しくな
り、しかも、入力信号Aの極性が入力側から順に反転す
る特性を利用することにより、例えば、入力信号Aがハ
イの場合は、第1のインバータ21の出力信号B及び第
3のインバータ23の出力信号Dは必ずローを出力する
ので、第1のインバータ21及び第3のインバータ23
の各ソースノードはローレベルの電位を供給する接地線
VSSにのみ接続されていればよく、電源線VDD側の各ソ
ースノードをフローティング状態にすることができる。
一方、第2のインバータ22の出力信号C及び第4のイ
ンバータ24の出力信号Eは必ずハイを出力するので、
第2のインバータ22及び第4のインバータ24の各ソ
ースノードはハイレベルの電位を供給する電源線VDDに
のみ接続されていればよく、接地線VSS側の各ソースノ
ードをフローティング状態にすることができる。逆に、
入力信号Aがローの場合は、第1のインバータ21及び
第3のインバータ23はハイレベルの電位を供給する電
源線VDDにのみ接続されていればよく、接地線VSS側の
各ソースノードをフローティング状態にすることがで
き、また、第2のインバータ22及び第4のインバータ
24はローレベルの電位を供給する接地線VSSにのみ接
続されていればよく、電源線VDD側の各ソースノードを
フローティング状態にすることができる。
【0054】さらに、本実施形態においては、フローテ
ィング状態にされた接地線VSS側の各ソースノードと電
源線VDD側の各ソースノードとを短絡させることによ
り、動作時のリーク電流の低減と動作の高速化とを両立
させているが、各ソースノードをフローティング状態の
ままの構成とするのであれば、動作時のリーク電流の低
減を実現することができる。
【0055】また、出力信号に寄与しないトランジスタ
のソースノードをフローティングにせずに、電源線VDD
側のソースノードを電源電位よりも低くするか又は接地
線VSS側のソースノードを接地電位よりも高くしても動
作時のリーク電流の低減を実現することができる。
【0056】以上説明したように、本発明に係る半導体
集積回路は、その構成上、複数段のインバータが直列接
続されている場合に特に有効である。図5に示すよう
に、インバータが直列接続されている例として、メモリ
セルアレイのワード線WLを駆動するドライバ回路が挙
げられる。メモリセルアレイのように非常に負荷が大き
い回路を駆動するには、その回路の規模に応じたサイズ
のトランジスタが必要になるが、サイズが大きなトラン
ジスタをそのまま用いると、そのトランジスタを駆動す
るのに時間を要してしまうため高速化できない。このよ
うな場合は、サイズが小さなトランジスタから徐々にサ
イズが大きなトランジスタを数段に分けて駆動した方が
高速化できる。
【0057】従って、本願はドライバ回路のようなサイ
ズが大きなトランジスタを用いる回路に特に有効であ
る。
【0058】なお、本実施形態においては、論理回路に
インバータを用いたが、これに限らず、他の論理回路に
おいても適用でき、その場合であっても、入力信号の状
態に応じて実質的にカットオフとなるトランジスタのソ
ース電位をリーク電流が低減するように変更することに
より、リーク電流の低減による省電力化と高速化とを実
現することができる。
【0059】また、本実施形態においては、電源電圧変
更手段に、降圧と昇圧が一体に実現される降圧手段及び
昇圧手段1を用いたが、第1の電源電圧である電源電圧
を降圧する降圧手段、及び第2の電源電圧である接地電
圧を昇圧する昇圧手段のいずれか一方であってもよい。
【0060】また、電源電圧が降圧されてなる第3の電
源電圧又は接地電圧が昇圧されてなる第4の電源電圧
は、本集積回路の外部から与える構成であってもよい。
【0061】(第1の実施形態の変形例)以下、本発明
の第1の実施形態の一変形例を図面に基づいて説明す
る。
【0062】図6は本発明の第1の実施形態の一変形例
に係る半導体集積回路を示す回路図である。図6におい
て、図1に示した構成要素と同一の構成要素には同一の
符号を付すことにより説明を省略する。第1の実施形態
との相違点は、第1のインバータ21のQ11、第2のイ
ンバータ22のQ14、第3のインバータ23のQ15及び
第4のインバータ24のQ18はそれぞれ高しきい値トラ
ンジスタである点、P型の高しきい値トランジスタQ1
1,Q15のソースノードは、第1のスイッチトランジス
タ11を介在させて電源線VDDの電位よりも高い電位に
印加されている高電位電源線VPPに接続されている点、
N型の高しきい値トランジスタQ14,Q18のソースノー
ドは、第4のスイッチトランジスタ14を介在させて接
地線VSSよりも低い電位に印加されている低電位電源線
VBBに接続されている点である。なお、制御回路17
は、図2に示すように、入力信号Aを受け、疑似電源制
御信号P2及びN2としてそれぞれインバータ31及び
32を介在させて反転出力すると共に疑似電源制御信号
P1及びN1をスルーで出力する回路でもよい。
【0063】以下、前記のように構成された半導体集積
回路の動作を説明する。
【0064】スタンバイ時には疑似電源制御信号P1,
P2,N1及びN2を操作することにより、第1及び第
2のスイッチトランジスタ11,12のペア並びに第3
及び第4のスイッチトランジスタ13,14のペアのう
ちの少なくとも一方をオフにして電源線VDDから低電位
接地線VBBに通じる電流パス及び高電位電源線VPPから
接地線VSSに通じる電流パスを切断しスタンバイ時のリ
ーク電流を抑制する。
【0065】まず、第2の状態から第1の状態に遷移す
る場合の回路動作を説明する。
【0066】図6において、入力信号Aがハイに遷移し
たときに、第1のインバータ21はローを出力する必要
があるため、疑似電源制御信号N1が入力信号Aに同期
してハイになるので、第3の疑似電源線VSS1が接地線
VSSと導通してローレベルになり第1のインバータ21
はローを出力することができる。このとき、疑似電源制
御信号N2はローになり第4のスイッチトランジスタ1
4がオフになるため、第4の疑似電源線VSS2 はフロー
ティング状態となる。また、疑似電源制御信号P2は入
力信号Aに同期してローになり第2の疑似電源線VDD2
の電位が電源線VDDの電位になるため、第2のインバー
タ22は第1のインバータ21のロー出力を受けてハイ
を出力することができる。このとき、疑似電源制御信号
P1はハイになり第1のスイッチトランジスタ11がオ
フになるため、第1の疑似電源線VDD1 はフローティン
グ状態となる。さらに、第3のインバータ23は第1の
インバータ21と同様にハイ入力と第3の疑似電源線V
SS1 のロー電位を受けてローを出力し、第4のインバー
タ24は第2のインバータ22と同様にロー入力と第2
の疑似電源線VDD2 のハイ電位を受けてハイを出力す
る。
【0067】このとき、各インバータの出力電位と反対
側の電位は論理には無関係なため、電源電位又は接地電
位である必要がない。そこで、入力信号Aを受けて第5
のスイッチトランジスタ15をオンにし、且つ、第6の
スイッチトランジスタ16をオフにすることにより、フ
ローティング状態にある第1の疑似電源線VDD1 と第4
の疑似電源線VSS2 を短絡させて中間電位VDD/2程度
となる同電位にする。
【0068】さらに、第1の疑似電源線VDD1 に接続さ
れている高しきい値トランジスタQ11,Q15及び第4の
疑似電源線VSS2 に接続されている高しきい値トランジ
スタQ14,Q18はそれぞれ高しきい値を有しているた
め、オフリーク電流がほとんど流れない。その結果、回
路全体のオフリーク電流は激減すると共に、さらに論理
値が変化する際の貫通リーク電流もこれらの高しきい値
トランジスタにより抑止されるため、消費電力を確実に
抑えることができる。
【0069】次に、第1の状態から第2の状態に遷移す
る場合の回路動作を説明する。
【0070】第2の状態の場合も第1の実施形態と同様
な動作を行なって省電力化を図り、本実施形態において
は、論理変換時の貫通リーク電流を低減するため、各イ
ンバータに高しきい値トランジスタQ11,Q14,Q15,
Q18を用いている。従って、第1の状態のときにはこれ
らの高しきい値トランジスタQ11,Q14,Q15,Q18が
すべてカットオフ状態になるが、第2の状態のときには
これらの高しきい値トランジスタQ11,Q14,Q15,Q
18が各インバータの出力ノードの充放電に寄与するた
め、前記の第1の実施形態のままでは駆動電流が不足す
る。その結果、信号伝達に時間を要することになり、高
速動作が不可能となる。
【0071】そこで、本実施形態においては、高しきい
値トランジスタQ11,Q15のソースノードに供給される
電源電位として電源線VDDに印加される電圧よりも大き
な電圧(便宜上、VPPとする。)を用いることにより、
また、高しきい値トランジスタQ14,Q18のソースノー
ドに供給される接地電位として接地線VSSに印加される
電圧よりも小さな電圧(便宜上、VBBとする。)を用い
ることによりそれぞれの駆動電流を確保している。
【0072】また、第1の実施形態と同様に、動作時の
リーク電流の低減のみならず動作の高速化も実現でき
る。すなわち、図7のタイミングチャートに示すよう
に、第2の状態から第1の状態への遷移時の第4のイン
バータ24の出力信号Eに着目すると、第4のインバー
タ24は先に中間電位(VPP+VBB)/2にまで変化し
ているため、実線に示す本実施形態における出力信号E
の遅延時間Tcは破線に示す従来回路における遅延時間
Tdよりも短くなるので、高速に動作することになる。
【0073】このように、本実施形態によると、第1の
状態時には各インバータ21〜24の低しきい値トラン
ジスタQ2,Q3,Q6,Q7のみが活性化されること
になるため、低電圧下においても駆動電流が確保される
と共に、カットオフされる高しきい値トランジスタQ1
1,Q14,Q15,Q18の互いのソースノードを短絡する
ため、動作が高速化される。
【0074】一方、設計の煩雑さや回路規模の増大を避
けるため、高電位電源線VPPや低電位電源線VBBに印加
するための内部電源を用いない場合は、入力信号がハイ
からローに変わる第2の状態への遷移動作が緩慢になる
おそれがある。
【0075】しかしながら、デジタル回路においては、
ハイ及びローの2進値が用いられるため、そのうちのい
ずれか一方がオンを、他方がオフを意味する場合が多
い。すなわち、半導体メモリ回路を例に採ると、外部入
力によりアクセスされデータの入出力が行なわれる動作
が一のオン動作であり、他のオン動作のために一のオン
動作をリセットするリセット動作がオフ動作である。つ
まり、この半導体メモリ回路においては、オン動作の速
度はアクセス時間と呼ばれる性能を左右する重要な要素
であり、これに対しオフ動作は他のオン動作に支障を来
たさない程度にリセットが行なわれればよく、オン動作
ほどその速度は重要ではない。
【0076】従って、本実施形態に係る半導体集積回路
は低しきい値トランジスタによって高速動作が可能な論
理をオン動作に割り当て、高しきい値トランジスタによ
って低速動作となる論理をオフ動作に割り当てることに
より、動作時の低消費電力化と実質的な高速化との両立
を図ることができる。
【0077】なお、高しきい値トランジスタに接続され
た高電位電源線VPP及び低電位電源線VBBに印加するた
めの内部電源のそれぞれの電位は、これら高しきい値ト
ランジスタの低速性を補うものであり、要求仕様に応じ
て各電位の設定を変更することにより、高しきい値トラ
ンジスタの速度を制御することが可能となる。
【0078】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態を図面に基づいて説明する。
【0079】前記第1の実施形態の一変形例に係る半導
体集積回路は、低しきい値トランジスタによって高速動
作が可能な論理をオン動作に割り当て、高しきい値トラ
ンジスタによって低速動作となる論理をオフ動作に割り
当てており、オフ動作が低速でも支障がない回路、例え
ば、メモリセルをアクセスするドライバ回路を想定して
いるが、本実施形態においては、オン動作及びオフ動作
のいずれの動作であっても、動作時の低消費電力化と高
速化の両立を図ることができるようにすることを目的と
している。
【0080】図8は本発明の第2の実施形態に係る半導
体集積回路の回路ブロック図である。図8において、5
1は4段のインバータが直列接続され、入力信号A1を
受け出力信号E1を出力する第1の論理回路であって、
その構成を図9の回路図に示す。図9に示すように、第
1の論理回路51は、入力信号A1を受け、ソースノー
ドが第1の疑似電源線VDD11に接続されているP型FE
Tよりなる高しきい値トランジスタQ31とソースノード
が第3の疑似電源線VSS11に接続されているN型FET
よりなる低しきい値トランジスタQ32とから構成される
第1のインバータ、第1のインバータの出力信号B1を
受け、ソースノードが第2の疑似電源線VDD12に接続さ
れているP型FETよりなる低しきい値トランジスタQ
33とソースノードが第4の疑似電源線VSS12に接続され
ているN型FETよりなる高しきい値トランジスタQ34
とから構成される第2のインバータ、第2のインバータ
の出力信号C1を受け、ソースノードが第1の疑似電源
線VDD11に接続されているP型FETよりなる高しきい
値トランジスタQ35とソースノードが第3の疑似電源線
VSS11に接続されているN型FETよりなる低しきい値
トランジスタQ36とから構成される第3のインバータ、
第3のインバータの出力信号D1を受け、ソースノード
が第2の疑似電源線VDD12に接続されているP型FET
よりなる低しきい値トランジスタQ37とソースノードが
第4の疑似電源線VSS12に接続されているN型FETよ
りなる高しきい値トランジスタQ38とから構成される第
4のインバータが順に直列に接続されている。
【0081】52は4段のインバータが直列接続され、
入力信号A2を受け出力信号E2を出力する第2の論理
回路であって、その構成を図10の回路図に示す。図1
0に示すように、第2の論理回路52は、入力信号A2
を受け、ソースノードが第1の疑似電源線VDD21に接続
されているP型FETよりなる低しきい値トランジスタ
Q41とソースノードが第3の疑似電源線VSS21に接続さ
れているN型FETよりなる高しきい値トランジスタQ
42とから構成される第1のインバータ、第1のインバー
タの出力信号B2を受け、ソースノードが第2の疑似電
源線VDD22に接続されているP型FETよりなる高しき
い値トランジスタQ43とソースノードが第4の疑似電源
線VSS22に接続されているN型FETよりなる低しきい
値トランジスタQ44とから構成される第2のインバー
タ、第2のインバータの出力信号C2を受け、ソースノ
ードが第1の疑似電源線VDD21に接続されているP型F
ETよりなる低しきい値トランジスタQ45とソースノー
ドが第3の疑似電源線VSS21に接続されているN型FE
Tよりなる高しきい値トランジスタQ46とから構成され
る第3のインバータ、第3のインバータの出力信号D2
を受け、ソースノードが第2の疑似電源線VDD22に接続
されているP型FETよりなる高しきい値トランジスタ
Q47とソースノードが第4の疑似電源線VSS22に接続さ
れているN型FETよりなる低しきい値トランジスタQ
48とから構成される第4のインバータが順に直列に接続
されている。従って、第2の論理回路52は高しきい値
トランジスタと低しきい値トランジスタとの組合せが第
1の論理回路51とは逆である。
【0082】第1の制御回路53は図1に示す半導体集
積回路の4段のインバータを除く周辺回路により構成さ
れ、入力信号A1と、第1の論理回路51の出力信号E
1又は第2の論理回路52の出力信号E2を受け該信号
を保持して出力する出力信号保持回路としての保持回路
55の出力信号Lとにより制御される電圧制御回路であ
って、第1の疑似電源線VDD11、第2の疑似電源線VDD
12、第3の疑似電源線VSS11及び第4の疑似電源線VSS
12の電位を制御する。
【0083】第2の制御回路54は図1に示す半導体集
積回路の4段のインバータを除く周辺回路により構成さ
れ、入力信号A2と、保持回路55の出力信号Lとによ
り制御される電圧制御回路であって、第1の疑似電源線
VDD21、第2の疑似電源線VDD22、第3の疑似電源線V
SS21及び第4の疑似電源線VSS22の電位を制御する。
【0084】56は出力信号Lを受けて入力信号Aをハ
イレベル方向のパルス成分を有する信号パルスA1又は
ローレベル方向のパルス成分を有する信号パルスA2に
変換するパルス変換回路である。以下、前記のように構
成された半導体集積回路の動作を説明する。
【0085】まず、入力信号Aがローからハイに遷移す
る場合を説明する。
【0086】パルス変換回路56はハイレベルの入力信
号Aを受けハイレベルの信号パルスA1を第1の制御回
路53に出力する。第1の制御回路53は第2の疑似電
源線VDD12を電源線VDDの電位に遷移させ、第3の疑似
電源線VSS11を接地線VSSの電位に遷移させ、第1の疑
似電源線VDD11及び第4の疑似電源線VSS12を中間電位
VDD/2に遷移させる。このとき、第1の論理回路51
の低しきい値トランジスタ側のソース電位が電源線VDD
のハイ電位又は接地線VSSのロー電位になると共に、高
しきい値側のトランジスタのソース電位が中間電位VDD
/2になるため論理値が高速に伝達し、且つ、各インバ
ータに印加される電位が中間電位VDD/2であるため、
リーク電流もきわめて少ない。また、高しきい値側のト
ランジスタが有する高しきい値により、論理値が変わる
過渡期の貫通リーク電流も抑えることができる。
【0087】論理値の伝達が終了し、第1の論理回路5
1の出力信号E1がハイに遷移すると保持回路55が該
出力信号E1のハイレベル値を保持し出力信号Lを出力
する。保持回路55において出力信号E1の電位が保持
されると、出力信号Lにより第1の制御回路53が制御
され第2の状態への遷移動作を開始する。すなわち、第
2の疑似電源線VDD12と第3の疑似電源線VSS11とを短
絡し中間電位VDD/2に遷移させ、第1の疑似電源線V
DD11を電源線VDDのハイ電位に、第4の疑似電源線VSS
12を接地線VSSの電位に遷移させる。また、入力信号A
はパルス変換回路56によりパルス信号A1に変換され
ているため、第1の論理回路51における各インバータ
の出力ノードは第2の状態への遷移動作を開始する。
【0088】第2の状態への遷移動作は高しきい値側の
トランジスタを充放電に用いるため、高速動作に必要な
駆動電流を確保することが困難であったが、本実施形態
によると、駆動電流は改善されないが、該遷移動作を早
目に開始することにより、該遷移動作に割り当てられる
時間マージンを広げることができるので、高速動作を実
現できる。
【0089】次に、入力信号Aがハイからローに遷移す
る場合を説明すると、第2の論理回路52は第1の論地
回路51とは逆の動作を行なう。すなわち、入力信号A
のダウンエッジにより第2の制御回路54を制御し、第
2の論理回路52の出力信号E2がローになると保持回
路55においてローを保持する。
【0090】図11のタイミングチャートに示すよう
に、保持回路55は入力信号Aのハイ出力に相当する信
号を第1の論理回路51の出力信号E1のアップエッジ
を検出し保持することにより得られると共に、入力信号
Aのロー出力に相当する信号を第2の論理回路52の出
力信号E2のダウンエッジを検出し保持することにより
得られるため、保持回路55は入力信号Aと同期した出
力信号Lを確実に出力することができる。
【0091】このように、本実施形態によると、電源電
圧よりも大きい電圧又は接地電圧よりも小さい電圧を用
いることなく低電圧下において高速且つ低消費電力動作
が可能となる。
【0092】
【発明の効果】本発明の半導体集積回路の駆動方法によ
ると、動作時に、複数の素子のうち実質的にカットオフ
状態となる素子の電源電圧を該素子の駆動能力がより小
さくなるように変更するため、動作時の論理回路に発生
する貫通リーク電流が抑制されるので、待機時だけでな
く動作時においてもリーク電流を抑制することができ、
その結果、動作時の消費電力を低減することができる。
【0093】本発明の半導体集積回路の駆動方法におい
て、電源電圧変更工程が電源電圧を降圧する工程又は電
源電圧を昇圧する工程を含むと、論理回路に含まれる複
数の素子のうちで、ハイ側の電位により駆動される素子
がカットオフ状態となる場合には降圧工程がリーク電流
の抑制に有効となり、ロー側の電位により駆動される素
子がカットオフ状態となる場合には昇圧工程がリーク電
流の抑制に有効となるので、動作時のリーク電流を確実
に抑制することができる。さらに、ハイ側の電位又はロ
ー側の電位のいずれかの値に論理を持たせる論理回路に
対して、実質的にカットオフ状態となっている素子の電
位が、ハイ側の電位とロー側の電位との中間の値の電位
となるため、動作開始時に論理が確定するのが速くなる
ので、動作の高速化を図ることができる。
【0094】本発明の半導体集積回路の駆動方法におい
て、電源電圧が接地電位に対して相対的に高い第1の電
源電圧又は接地電位に対して相対的に低い第2の電源電
圧であり、電源電圧変更工程は、第1の電源電圧を該第
1の電源電圧よりも小さい第3の電源電圧に変更する工
程又は第2の電源電圧を該第2の電源電圧よりも大きい
第4の電源電圧に変更する工程を含むと、論理回路に含
まれる複数の素子のうちで、ハイ側の電位である第1の
電源電圧により駆動される素子がカットオフ状態となる
場合には、第1の電源電圧よりも小さい第3の電源電圧
に変更する工程がリーク電流の抑制に有効となり、ロー
側の電位である第2の電源電圧により駆動される素子が
カットオフ状態となる場合には、第2の電源電圧よりも
大きい第4の電源電圧に変更する工程がリーク電流の抑
制に有効となるので、動作時のリーク電流を確実に抑制
することができる。さらに、ハイ側の電位又はロー側の
電位のいずれかの値に論理を持たせる論理回路に対し
て、実質的にカットオフ状態となっている素子の電位
が、ハイ側の電位とロー側の電位との中間の値の電位と
なるため、動作開始時に論理が確定するのが速くなるの
で、動作の高速化を図ることができる。
【0095】本発明の半導体集積回路の駆動方法におい
て、第3の電源電圧の電圧値と第4の電源電圧の電圧値
とを互いに等しくする工程を含むと、ハイ側の電位であ
る第1の電源電圧から降圧された第3の電源電圧とロー
側の電位である第2の電源電圧から昇圧された第4の電
源電圧とを一度に設定できるため、ハイ側の電位とロー
側の電位との間に中間の値の電位を確実に生成できると
共に2つの異なる中間の値の電位をわざわざ生成しなく
ともよくなり、回路構成が簡単となる。
【0096】本発明の半導体集積回路の駆動方法におい
て、論理回路が、第1の電源電圧が印加される第1の電
源線と第2の電源電圧が印加される第2の電源線とに接
続されており、電源電圧変更工程が、第1の電源線を第
1の電源電圧から遮断すると共に第2の電源線を第2の
電源電圧から遮断した後、第1の電源線と第2の電源線
とを接続する工程を含むと、ハイ側の電位は降圧され且
つロー側の電位は昇圧されることにより、第1の電源電
圧と第2の電源電圧との中間の値の一の電位となるた
め、ハイ側の電位とロー側の電位との間に中間の値の電
位を確実に生成できると共に、互いに異なる2つの電位
を生成しなくともよくなり、回路構成が簡単となる。
【0097】本発明の第1の半導体集積回路によると、
電源電圧変更手段が、動作時に複数の素子のうち実質的
にカットオフ状態となる素子の電源電圧を該素子の駆動
能力がより小さくなるように変更するため、動作時の論
理回路に発生する貫通リーク電流が抑制されるので、待
機時だけでなく動作時においてもリーク電流を抑制する
ことができ、その結果、動作時の消費電力を低減するこ
とができる。
【0098】第1の半導体集積回路において、電源電圧
変更手段が、論理回路に接続され、動作時の入力信号の
状態に応じて、複数の素子のうち実質的にカットオフ状
態となる素子の第1の電源電圧を該素子の駆動能力がよ
り小さくなる第3の電源電圧に降圧する降圧部と、複数
の素子のうち実質的にカットオフ状態となる素子の第2
の電源電圧を該素子の駆動能力がより小さくなる第4の
電源電圧に昇圧する昇圧部とを有していると、降圧部
は、論理回路に含まれる複数の素子のうちのハイ側の電
位により駆動される素子が実質的にカットオフ状態とな
る場合に該素子の電源電圧を降圧し、論理回路に含まれ
る複数の素子のうちのロー側の電位により駆動される素
子が実質的にカットオフ状態となる場合に該素子の電源
電圧を昇圧するので、動作時のリーク電流を確実に抑制
することができる。さらに、ハイ側の電位又はロー側の
電位のいずれかの値に論理を持たせる論理回路に対し
て、実質的にカットオフ状態となっている素子の電位
が、ハイ側の電位とロー側の電位との中間の値の電位と
なるため、動作開始時に論理が確定するのが速くなるの
で、動作の高速化を図ることができる。
【0099】第1の半導体集積回路において、第3の電
源電圧の電圧値と第4の電源電圧の電圧値とが互いに等
しいと、ハイ側の電位とロー側の電位との間に中間の値
の電位を確実に生成できると共に値が異なる2つの中間
の値の電位をわざわざ生成しなくともよくなり、回路構
成が簡単となる。
【0100】第1の半導体集積回路において、論理回路
が、第1の電源電圧が印加される第1の電源線と第2の
電源電圧が印加される第2の電源線とに接続されてお
り、降圧部及び昇圧部は、第1の電源線と第2の電源線
との間に接続され、該第1の電源線及び第2の電源線の
電気的な接続を開閉するスイッチを有していると、第1
の電源電圧と第2の電源電圧との中間の値の一の電位を
確実に生成することができる。
【0101】第1の半導体集積回路において、第1の電
源電圧が印加される第1の電源線及び第2の電源電圧が
印加される第2の電源線と、降圧部及び昇圧部と接続さ
れた第1の疑似電源線及び第2の疑似電源線とをさらに
備え、論理回路は第1の疑似電源線及び第2の疑似電源
線と接続され、降圧部及び昇圧部は、第1の電源線と第
1の疑似電源線との間に接続された第1のスイッチ、第
2の電源線と第2の疑似電源線との間に接続された第2
のスイッチ、第1の疑似電源線と第2の疑似電源線との
間に接続された第3のスイッチとを有していると、論理
回路に含まれる複数の素子のうちの実質的にカットオフ
状態となる素子に対して、第1のスイッチ及び第2のス
イッチを切断する共に第3のスイッチを接続すれば、第
1の電源電圧と第2の電源電圧との中間の値の一の電位
を確実に生成することができる。
【0102】第1の半導体集積回路において、第1の電
源電圧が電源電位に印加され、第2の電源電圧が接地電
位に印加されていると、論理回路が確実に動作する。
【0103】本発明の第2の半導体集積回路によると、
論理回路に入力される論理に応じて、第1及び第3の疑
似電源線により駆動される一の論理回路群と第2及び第
4の疑似電源線により駆動される他の論理回路群とに分
けることができるため、動作時にカットオフ状態となる
回路と動作を行なう回路とをこれらの論理回路群のいず
れかに対応づけることができるので、動作時にカットオ
フ状態となる回路の動作電圧を、ハイ側の電位である第
1の電源電圧とロー側の電位である第2の電源電圧との
中間の値の電位に変更することができ、これにより、動
作時のリーク電流を抑制することができる。さらに、ハ
イ側の電位又はロー側の電位のいずれかの値に論理を持
たせる論理回路に対して、実質的にカットオフ状態とな
っている素子の電位が、ハイ側の電位とロー側の電位と
の中間の値の電位となるため、動作開始時に論理が確定
するのが速くなるので、動作の高速化を図ることができ
る。
【0104】第2の半導体集積回路において、第1〜第
6のスイッチは動作時の入力信号によって制御される
と、動作時に入力される論理値に応じて確実に降圧手段
又は昇圧手段が制御される。
【0105】第2の半導体集積回路において、第1の電
源電圧は電源電位に印加され、第2の電源電圧は接地電
位に印加されていると、論理回路が確実に動作する。
【0106】第2の半導体集積回路において、複数の論
理回路のそれぞれは互いに導電型が異なる2つの電界効
果トランジスタよりなるインバータであって、第1の疑
似電源線及び第3の疑似電源線にそれぞれ接続された第
1のインバータと、第2の疑似電源線及び第4の疑似電
源線にそれぞれ接続された第2のインバータとが交互に
且つ直列に接続されていると、交互に且つ直列に接続さ
れた複数のインバータは、入力側から順次論理が反転す
るため、一方の導電型の電界効果トランジスタが動作中
であるなら他方の導電型の電界効果トランジスタが実質
的にカットオフとなるので、他方の導電型の電界効果ト
ランジスタを駆動する疑似電源線の電位を第1の電源電
圧と第2の電源電圧との中間の値の電位とすれば、動作
時のリーク電流を確実に抑制できる回路を実現すること
ができる。従って、本発明の半導体集積回路を、例えば
高負荷のドライバ回路に用いるならば、動作時の低消費
電力化及び高速化を確実に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路
を示す回路図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路
を示す回路図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る待機制御回路の
回路図を示し、(a)は第1の待機制御回路であり、
(b)は第2の待機制御回路である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路
のタイミングチャートである。
【図5】半導体メモリにおけるメモリセルを駆動するド
ライバ回路の模式図である。
【図6】本発明の第1の実施形態の一変形例に係る半導
体集積回路を示す回路図である。
【図7】本発明の第1の実施形態の一変形例に係る半導
体集積回路のタイミングチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路
を示す回路ブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路
の第1の論理回路を示す回路図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回
路の第2の論理回路を示す回路図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回
路のタイミングチャートである。
【符号の説明】
VDD 電源線 VSS 接地線 VDD1 第1の疑似電源線 VDD2 第2の疑似電源線 VSS1 第3の疑似電源線 VSS2 第4の疑似電源線 1 降圧手段及び昇圧手段 11 第1のスイッチトランジスタ 12 第2のスイッチトランジスタ 13 第3のスイッチトランジスタ 14 第4のスイッチトランジスタ 15 第5のスイッチトランジスタ 16 第6のスイッチトランジスタ 17 制御回路 18 第1の待機制御回路 18a 第1のインバータ 18b 第1のPMOSスイッチトランジスタ 18c 第2のPMOSスイッチトランジスタ 18d 第1のCMOSスイッチ 18e 第2のインバータ 18f 第2のCMOSスイッチ 18g 第3のインバータ 19 第2の待機制御回路 19a 第1のNMOSスイッチトランジスタ 19b 第2のNMOSスイッチトランジスタ 19c 第1のCMOSスイッチ 19d 第1のインバータ 19e 第2のCMOSスイッチ 19f 第2のインバータ 21 第1のインバータ(論理回路) 22 第2のインバータ(論理回路) 23 第3のインバータ(論理回路) 24 第4のインバータ(論理回路) 31 第1の電圧制御インバータ 32 第2の電圧制御インバータ Q1 低しきい値トランジスタ Q2 低しきい値トランジスタ Q3 低しきい値トランジスタ Q4 低しきい値トランジスタ Q5 低しきい値トランジスタ Q6 低しきい値トランジスタ Q7 低しきい値トランジスタ Q8 低しきい値トランジスタ A 入力信号 /A 入力反転信号 B 出力信号 C 出力信号 D 出力信号 E 出力信号 P1 疑似電源制御信号 P2 疑似電源制御信号 N1 疑似電源制御信号 N2 疑似電源制御信号 STB1 待機信号 STB2 待機信号 STB3 待機信号 STB4 待機信号 STB5 待機信号 VPP 高電位電源線 VBB 低電位電源線 Q11 高しきい値トランジスタ Q14 高しきい値トランジスタ Q15 高しきい値トランジスタ Q18 高しきい値トランジスタ VDD11 第1の疑似電源線 VDD12 第2の疑似電源線 VSS11 第3の疑似電源線 VSS12 第4の疑似電源線 VDD21 第1の疑似電源線 VDD22 第2の疑似電源線 VSS21 第3の疑似電源線 VSS22 第4の疑似電源線 51 第1の論理回路 Q31 高しきい値トランジスタ Q32 低しきい値トランジスタ Q33 低しきい値トランジスタ Q34 高しきい値トランジスタ Q35 高しきい値トランジスタ Q36 低しきい値トランジスタ Q37 低しきい値トランジスタ Q38 高しきい値トランジスタ 52 第2の論理回路 Q41 低しきい値トランジスタ Q42 高しきい値トランジスタ Q43 高しきい値トランジスタ Q44 低しきい値トランジスタ Q45 低しきい値トランジスタ Q46 高しきい値トランジスタ Q47 高しきい値トランジスタ Q48 低しきい値トランジスタ 53 第1の制御回路 54 第2の制御回路 55 保持回路(出力信号保持回路) 56 パルス変換回路 A1 信号パルス B1 出力信号 C1 出力信号 D1 出力信号 E1 出力信号 A2 信号パルス B2 出力信号 C2 出力信号 D2 出力信号 E2 出力信号 L 出力信号

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の素子よりなる論理回路を有する半
    導体集積回路の駆動方法であって、 動作時の入力信号の状態に応じて、前記複数の素子のう
    ち実質的にカットオフ状態となる素子の電源電圧を該素
    子の駆動能力がより小さくなるように変更する電源電圧
    変更工程を備えていることを特徴とする半導体集積回路
    の駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記電源電圧変更工程は、 前記電源電圧を降圧する工程又は前記電源電圧を昇圧す
    る工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体
    集積回路の駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記電源電圧は、接地電位に対して相対
    的に高い第1の電源電圧又は接地電位に対して相対的に
    低い第2の電源電圧であり、 前記電源電圧変更工程は、 前記第1の電源電圧を該第1の電源電圧よりも小さい第
    3の電源電圧に変更する工程又は前記第2の電源電圧を
    該第2の電源電圧よりも大きい第4の電源電圧に変更す
    る工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体
    集積回路の駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記第3の電源電圧の電圧値と前記第4
    の電源電圧の電圧値とを互いに等しくする工程を含むこ
    とを特徴とする請求項3に記載の半導体集積回路の駆動
    方法。
  5. 【請求項5】 前記論理回路は、前記第1の電源電圧が
    印加される第1の電源線と前記第2の電源電圧が印加さ
    れる第2の電源線とに接続されており、 前記電源電圧変更工程は、 前記第1の電源線を前記第1の電源電圧から遮断すると
    共に前記第2の電源線を前記第2の電源電圧から遮断し
    た後、前記第1の電源線と前記第2の電源線とを接続す
    る工程を含むことを特徴とする請求項3に記載の半導体
    集積回路の駆動方法。
  6. 【請求項6】 複数の素子よりなる論理回路を有する半
    導体集積回路であって、 動作時の入力信号の状態に応じて、前記複数の素子のう
    ち実質的にカットオフ状態となる素子の電源電圧を該素
    子の駆動能力がより小さくなるように変更する電源電圧
    変更手段を備えていることを特徴とする半導体集積回
    路。
  7. 【請求項7】 前記電源電圧変更手段は、 前記論理回路に接続され、動作時の入力信号の状態に応
    じて、前記複数の素子のうち実質的にカットオフ状態と
    なる素子の第1の電源電圧を該素子の駆動能力がより小
    さくなる第3の電源電圧に降圧する降圧部と、 前記論理回路に接続され、動作時の入力信号の状態に応
    じて、前記複数の素子のうち実質的にカットオフ状態と
    なる素子の第2の電源電圧を該素子の駆動能力がより小
    さくなる第4の電源電圧に昇圧する昇圧部とを有してい
    ることを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路。
  8. 【請求項8】 前記第3の電源電圧の電圧値と前記第4
    の電源電圧の電圧値とは互いに等しいことを特徴とする
    請求項7に記載の半導体集積回路。
  9. 【請求項9】 前記論理回路は、 前記第1の電源電圧が印加される第1の電源線と前記第
    2の電源電圧が印加される第2の電源線とに接続されて
    おり、 前記降圧部及び昇圧部は、前記第1の電源線と前記第2
    の電源線との間に接続され、該第1の電源線及び第2の
    電源線の電気的な接続を開閉するスイッチを有している
    ことを特徴とする請求項7に記載の半導体集積回路。
  10. 【請求項10】 前記第1の電源電圧が印加される第1
    の電源線及び前記第2の電源電圧が印加される第2の電
    源線と、 前記降圧部及び昇圧部と接続された第1の疑似電源線及
    び第2の疑似電源線とをさらに備え、 前記論理回路は前記第1の疑似電源線及び第2の疑似電
    源線と接続され、 前記降圧部及び昇圧部は、 前記第1の電源線と前記第1の疑似電源線との間に接続
    された第1のスイッチ、前記第2の電源線と前記第2の
    疑似電源線との間に接続された第2のスイッチ、前記第
    1の疑似電源線と前記第2の疑似電源線との間に接続さ
    れた第3のスイッチとを有していることを特徴とする請
    求項7に記載の半導体集積回路。
  11. 【請求項11】 前記第1の電源電圧は電源電位に印加
    され、前記第2の電源電圧は接地電位に印加されている
    ことを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載
    の半導体集積回路。
  12. 【請求項12】 それぞれが複数の素子よりなる複数の
    論理回路と、 接地電位に対して相対的に高い第1の電源電圧が印加さ
    れる第1の電源線及び接地電位に対して相対的に低い第
    2の電源電圧が印加される第2の電源線と、 前記論理回路にそれぞれ接続され、動作時の入力信号の
    状態に応じて前記第1の電源電圧を降圧する降圧手段
    と、 前記論理回路にそれぞれ接続され、動作時の入力信号の
    状態に応じて前記第2の電源電圧を昇圧する昇圧手段
    と、 前記降圧手段及び昇圧手段と接続された第1の疑似電源
    線、第2の疑似電源線、第3の疑似電源線及び第4の疑
    似電源線とを備え、 前記複数の論理回路のうちの一部は前記第1の疑似電源
    線及び第3の疑似電源線と接続され、前記複数の論理回
    路のうちの残部は前記第2の疑似電源線及び第4の疑似
    電源線と接続され、 前記降圧手段及び昇圧手段は、 前記第1の電源線と前記第1の疑似電源線との間に接続
    された第1のスイッチ、前記第1の電源線と前記第2の
    疑似電源線との間に接続された第2のスイッチ、前記第
    2の電源線と前記第3の疑似電源線との間に接続された
    第3のスイッチ、前記第2の電源線と前記第4の疑似電
    源線との間に接続された第4のスイッチ、前記第1の疑
    似電源線と前記第4の疑似電源線との間に接続された第
    5のスイッチ及び前記第2の疑似電源線と前記第3の疑
    似電源線との間に接続された第6のスイッチとを有して
    いることを特徴とする半導体集積回路。
  13. 【請求項13】 前記第1〜第6のスイッチは動作時の
    入力信号によって制御されることを特徴とする請求項1
    2に記載の半導体集積回路。
  14. 【請求項14】 前記第1の電源電圧は電源電位に印加
    され、前記第2の電源電圧は接地電位に印加されている
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載の半導体集
    積回路。
  15. 【請求項15】 前記複数の論理回路のそれぞれは互い
    に導電型が異なる2つの電界効果トランジスタよりなる
    インバータであって、 前記第1の疑似電源線及び第3の疑似電源線にそれぞれ
    接続された第1のインバータと、前記第2の疑似電源線
    及び第4の疑似電源線にそれぞれ接続された第2のイン
    バータとが交互に且つ直列に接続されていることを特徴
    とする請求項12〜14のいずれか1項に記載の半導体
    集積回路。
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