JP2798641B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP2798641B2
JP2798641B2 JP8074084A JP7408496A JP2798641B2 JP 2798641 B2 JP2798641 B2 JP 2798641B2 JP 8074084 A JP8074084 A JP 8074084A JP 7408496 A JP7408496 A JP 7408496A JP 2798641 B2 JP2798641 B2 JP 2798641B2
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外海 江川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路に関
し、特にパルスデータの入出力を安定化させるデータ出
力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体集積回路、例えばメモリセ
ルからの読み出しデータを出力するデータ出力回路など
においては、アドレスが切り換わることにより、読み出
されたデータを出力回路へ伝達するまでの間に、かかる
出力回路の出力レベルを″H″レベルと″L″レベルと
の中間レベルに一旦セットしている。しかる後、読み出
しデータを出力回路より出力することにより、出力電圧
を″H″レベルあるいは″L″レベルに変化ささるため
に要する時間を短縮し、これによってデータ読み出しの
高速化を実現している。
【0003】このようなデータ読み出しの高速化を実現
するにあたり、従来は出力回路における出力電圧を一旦
中間電圧にプリチャージするためのトランジスタからな
るプリチャージ回路やそのプリチャージ回路のトランジ
スタをコントロールするための制御回路等を備えてい
る。また、データの出力や出力端子のプリセットのタイ
ミングおよびプリセット期間をコントロールするための
制御パルスが必要になるが、その場合にはアドレスの切
り換わりを検出してプリセット制御パルス発生させるパ
ルス発生回路を用い、その出力パルスによって上述した
制御を行うようにしている。
【0004】図5はかかる従来の一例を示す半導体集積
回路としてのデータ出力回路図である。図5に示すよう
に、従来のデータ出力回路は、データ入力端子DIから
の入力データを出力バッファ8の接続点、つまり出力端
子DOに出力するための出力部20と、この出力端子D
Oの電位を電源および接地間の中間電圧にプリセットす
るためのプリセット部21とで構成している。この出力
部20は、メモリセル(図示省略)からの読み出しデー
タをデータ入力端子DIへ供給するとともに、アドレス
検知入力Aにより、それぞれインバータ3を介したNO
R論理,直接入力したNAND論理をとるNORゲート
1およびNANDゲート2と、これらNORゲート1,
NANDゲート2の出力をそれぞれえ反転させるインバ
ータ13および14と、これらインバータ13,14の
出力で駆動される出力バッファ8とを備えている。この
出力バッファ8はそれぞれのゲートにインバータ13お
よび14の反転信号を供給されるPチャネルMOSトラ
ンジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1
とで形成している。なお、NORゲート1,NANDゲ
ート2の出力を反転させるインバータ13,14は、出
力バッファ8の各MOSP1,N1を駆動させるための
時間をとる必要から用いられている。例えば、MOSP
1をONさせる際、MOSN1をOFFさせた後に駆動
する目的で挿入されており、抵抗手段で置き換えること
もできる。そのときは、論理的にNORゲート1,NA
NDゲート2に変えて、ORゲート,ANDゲートが用
いられる。
【0005】また、プリセット部21は、出力端子DO
および接地間に接続されたコンデンサC1と、出力端子
DOの電位をプリセットするにあたり、コンデンサC1
をプリチャージしたり、ディスチャージするためのPチ
ャネルMOSトランジスタP2およびNチャネルMOS
トランジスタN2と、これらのMOSP2,N2を制御
するため、出力データDO,パルス制御回路(図示省
略)からのプリセット制御信号PSBおよびチップイネ
ーブル信号CEBを入力してそれぞれNOR論理をとる
NORゲート15および16と、これらNORゲート1
5,16の出力やプリセット制御信号PSBをインバー
タ17を介するか、あるいは直接入力し、その出力を前
述したMOSP2,N2のゲートに供給するNANDゲ
ート18およびNORゲート19とより形成している。
【0006】このように、出力データDOがトリガーと
なって、NORゲート15,16を制御することによ
り、プリセット部21を駆動して、出力データDO自体
を制御している。
【0007】図6は図5における各種信号のタイミング
図である。図6に示すように、ここではアドレス検知入
力Aおよびプリセット制御信号PSB共に、全てアドレ
ス信号の切り換わりを検知してパルスを発生させるパル
ス発生回路より出力される信号であるとし、またチップ
イネーブル信号CEBは″L″レベルにあるものとす
る。
【0008】まず、アドレスの切り換わり後、アドレス
検知入力Aが″L″レベルになると、出力部20の出力
DOを制御する出力バッファ8のMOSP1,N1はO
FF状態になる。このため、アドレス検知入力Aが″
L″レベルである期間t1において、入力データDIに
どのようなデータが入力されても、MOSP1,N1は
OFF状態を維持する。
【0009】しかる後、期間t1の間にプリセット制御
信号PSBが″L″レベルになる期間t2において、デ
ータ出力DOが仮に″H″レベルの場合、そのDO=″
H″レベルを入力するNORゲート16は″L″レベル
となり、その結果NORゲート19は″H″レベルを出
力する。このため、MOSN2がON状態になり、出力
DOは″H″レベルから次第に″L″レベルにディスチ
ャージされていき、その出力DOのレベルがNORゲー
ト16の出力を″H″レベルに反転させるまで下がる。
このNORゲート16の出力が″H″レベルになると、
NORゲート19の出力が″L″レベル、MOSN2が
OFF状態になり、この時点でデータ出力DOのレベル
は中間電圧に保持される。
【0010】逆に、期間t2において、データ出力DO
が″L″レベルの場合、NORゲート15の出力は″
H″レベルとなり、NANDゲート18は″L″レベル
を出力する。このため、MOSP2がON状態になり、
出力DOは″L″レベルから次第に″H″レベルに変化
し始め、その出力DOのレベルがNORゲート15の出
力を″L″レベルに反転させるまで上がりつづける。こ
のNORゲート15の出力が″L″レベルになると、N
ANDゲート18の出力が″L″レベル、MOSP2が
OFF状態になり、この時点でデータ出力DOのレベル
は中間電圧に保持される。
【0011】このように、期間t2の間に、データ出力
DOの中間電位へのプリセット動作は終了し、ついで期
間t1の後、アドレス検知入力Aが″H″レベルになる
ことにより、入力データDIの反転データが出力データ
DOとして出力される。
【0012】なお、ここでのADはアドレス信号であ
り、またその期間t3はアドレス切り換わりサイクルで
ある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の半導体
集積回路は、出力レベルを一旦中間電圧にプリセットす
る場合、出力容量負荷C1が小さいときには、発振して
しまうという問題がある。以下、その理由を具体的に説
明する。
【0014】まず、データ出力端子DOに対し出力部と
並列に接続されるプリセット部がプリセット動作する
際、データ出力端子が中間電圧に達した時点から、その
電圧レベルを供給されるNORゲート15の出力は″
L″レベルになり、MOSP2がON状態からOFF状
態になるか、もしくはその電圧レベルを供給されるNO
Rゲート16の出力が″H″レベルに反転し、MOSN
2がON状態からOFF状態になる。
【0015】そこで、プリセット動作が停止するのに要
する時間、すなわち出力DOが中間電位に達したときか
ら、MOSP2もしくはMOSN2がON状態からOF
F状態になるまでの時間をt4とし、さらにNORゲー
ト15の出力が″H″レベルを出力するための出力端子
DOの電圧レベルをV1、NORゲート16の出力が″
L″レベルを出力するための出力端子DOの電圧レベル
をV2としたとき、これら2つの電位の関係はV1〈V
2であり、しかもプリセット動作停止時間t4の経過
後、出力端子DOの電位が電圧レベルV1とV2の間か
ら外れないように、これらの電圧レベルV1とV2の間
隔を設定する必要がある。
【0016】しかし、出力端子DOに接続される出力容
量負荷C1が小さいと、プリセット動作停止時間t4に
おける出力電圧の変化は大きくなる。極端なときには、
この時間t4の経過後、出力電位がV1とV2の間にと
どまらず、再度プリセット動作を開始してしまう場合が
ある。
【0017】このような動作が繰り返され、出力端子D
Oにおける出力電位をV1とV2の間にセットできない
ときには、出力電圧DOが発振状態となってしまう。ま
た、かかる発振状態のとき、パルス発生回路から送出さ
れてくる制御パルスPSBが″H″レベルとなってMO
SP2,N2がOFF状態となった場合に、出力電圧は
その時点での電位レベルにセットされ、安定した中間電
位へのセットが出来なくなる。
【0018】さらに、この発振状態が原因となってMO
SP2,N2を介した充放電電流が流れ、それにより電
源およびGNDにノイズが発生すると、内部回路などに
悪影響を及ぼすだけでなく、ひいては誤動作を引き起こ
す原因となる。
【0019】上述した出力電圧の発振という問題の他
に、従来の半導体集積回路は、プリセット部を必要とす
るため、使用素子数が多くなり、チップ面積を大きくし
てしまうという問題もある。
【0020】すなわち、従来の回路では、データ出力
(DO)を″H″レベル出力と″L″レベル出力の中間
の任意の電位にプリセットするための余分なMOSP
2,N2を必要としているからである。
【0021】本発明の目的は、かかるプリセット動作を
安定に行い、ノイズの発生や誤動作を防止するととも
に、チップ面積を小さくすることのできる半導体集積回
路を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体集積回路
は、データ入力およびアドレス検知信号を2入力とする
NANDゲートと、前記データ入力および前記アドレス
検知信号の反転信号を2入力とするNORゲートと、前
記NANDゲートおよび前記NORゲートの出力を第1
の出力プリセット制御信号および前記第1の出力プリセ
ット制御信号とは異なる動作タイミングの第2の出力プ
リセット制御信号によりハイおよびロウの中間電位にプ
リセットするプリセット部と、電源およびGND間に直
列接続されたPチャネルMOSトランジスタおよびNチ
ャネルMOSトランジスタを備え且つ両トランジスタの
接続点に出力容量素子を設けた出力バッファ部とを有
し、前記両トランジスタのゲートを前記プリセット部の
異なった出力により制御することにより、前記両トラン
ジスタの接続点におけるデータ出力をハイからロウへ、
またロウの場合はそのままに保持し、さらに中間電位を
経てロウもしくはハイへ変化させるように構成される。
【0023】この半導体集積回路における前記プリセッ
ト部は、前記NANDゲートおよび前記NORゲートの
出力をそれぞれ入力し、前記2つの異なった出力プリセ
ット制御信号により動作タイミングを制御されるNAN
DゲートおよびNORゲートで構成される。
【0024】また、本発明の半導体集積回路は、データ
入力およびアドレス検知信号を2入力とする第1のNA
NDゲートと、前記データ入力および前記アドレス検知
信号の反転信号を2入力とする第1のNORゲートと、
前記第1のNANDゲートの出力および第1の出力プリ
セット制御信号を2入力とする第2のNANDゲート
と,チップイネーブル信号,前記第1の出力プリセット
制御信号とは異なる動作タイミングの第2の出力プリセ
ット制御信号およびデータ出力を入力する第2のNOR
ゲートと,前記第1のNORゲートの出力および前記第
2のNORゲートの出力を2入力とする第3のNORゲ
ートとで形成したプリセット部と、電源およびGND間
に直列接続されたPチャネルMOSトランジスタおよび
NチャネルMOSトランジスタを備え且つそれぞれのゲ
ートに前記プリセット部を形成する前記第3のNORゲ
ートの出力および前記第2のNANDゲートの出力を供
給するとともに、前記PチャネルMOSトランジスタお
よび前記NチャネルMOSトランジスタの接続点に出力
容量素子を備え且つその接続点より前記データ出力を取
り出す出力バッファ部とを有し、前記プリセット部の前
記第2のNANDゲートおよび前記第2のNORゲート
を前記第1,第2の出力プリセット制御信号に基づいて
制御することにより、前記データ出力をロウからハイ
へ、またハイの場合はそのままに保持し、さらに中間電
位を経てロウもしくはハイへ変化させるように構成され
る。
【0025】この半導体集積回路における前記第1およ
び第2の出力プリセット制御信号は、前記アドレス検知
信号の入力後に順次続いて前記プリセット部に供給さ
れ、前記アドレス検知信号を入力している間は前記デー
タ入力が前記出力バッファ部に伝達しないようにする形
成される。
【0026】さらに、本発明の半導体集積回路は、デー
タ入力およびアドレス検知信号を2入力とする第1のN
ANDゲートと、前記データ入力および前記アドレス検
知信号の反転信号を2入力とする第1のNORゲート
と、前記第1のNORゲートの出力および第1の出力プ
リセット制御信号の反転信号を2入力とする第2のNO
Rゲートと,チップイネーブル信号の反転信号,前記第
1の出力プリセット制御信号とは異なる動作タイミング
の第2の出力プリセット制御信号の反転信号およびデー
タ出力を入力する第2のNANDゲートと,前記第1の
NANDゲートの出力および前記第2のNANDゲート
の出力を2入力とする第3のNANDゲートとで形成し
たプリセット部と、電源およびGND間に直列接続され
たPチャネルMOSトランジスタおよびNチャネルMO
Sトランジスタを備え且つそれぞれのゲートに前記プリ
セット部を形成する前記第2のNORゲートの出力およ
び前記第3のNANDゲートの出力を供給するととも
に、前記PチャネルMOSトランジスタおよび前記Nチ
ャネルMOSトランジスタの接続点に出力容量素子を備
え且つその接続点より前記データ出力を取り出す出力バ
ッファ部とを有し、前記プリセット部の前記第2のNO
Rゲートおよび前記第2のNANDゲートを前記第1,
第2の出力プリセット制御信号に基づいて制御すること
により、前記データ出力をハイからロウへ、またロウの
場合はそのままに保持し、さらに中間電位を経てロウも
しくはハイへ変化させるように構成される。
【0027】この半導体集積回路における前記第1およ
び第2の出力プリセット制御信号は、前記アドレス検知
信号の入力後に順次続いて前記プリセット部に供給さ
れ、前記アドレス検知信号を入力している間は前記デー
タ入力が前記出力バッファ部に伝達しないように形成さ
れる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態ついて
図面を参照して説明する。
【0029】図1は本発明の一実施の形態を説明するた
めの半導体集積回路図である。図1に示すように、本実
施の形態における半導体集積回路は、データ入力DIお
よびアドレス検知信号Aを入力する入力バッファ部と、
出力バッファ部8と、これら入力バッファ部および出力
バッファ部8間に接続され、出力電圧DOをハイおよび
ロウの中間電圧にプリチャージによって一旦プリセット
するプリセット部7とで構成される。
【0030】この入力バッファ部は、データ入力DIお
よびアドレス検知信号Aを2入力とするNANDゲート
2と、アドレス検知信号Aを反転させるインバータ3
と、データ入力DI,パルスAの反転信号を2入力とす
るNORゲート1とで構成される。
【0031】また、プリセット部7は、NANDゲート
2の出力および第1の出力プリセット制御信号PSB1
を2入力とするNANDゲート5と,チップイネーブル
信号CEB,第1の出力プリセット制御信号PSB1と
は異なる動作タイミングの第2の出力プリセット制御信
号PSB2およびデータ出力DOを入力するNORゲー
ト6と,NORゲート1の出力およびNORゲート6の
出力を2入力とするNORゲート4とで形成される。
【0032】さらに、出力バッフア部8は、電源および
GND間に直列接続されたPMOSP1およびNMOS
N1を備え、それぞれのゲートにプリセット部7を形成
するNORゲート4の出力およびNANDゲート5の出
力を供給する。また、PMOSP1およびNMOSN1
の接続点には、出力容量素子C1が接続され、その接続
点よりデータ出力DOを取り出すように構成している。
【0033】本実施の形態では、基本的にはプリセット
部7のNANDゲート5が制御信号PSB1に基ずいて
出力DOのハイからロウレベルへのディスチャージを受
け持ち、NORゲート4,6が制御信号PSB2に基ず
いて出力DOをロウから中間電圧に一旦プリセットする
機能を果している。続いて、パルスAにより中間電圧に
保持された出力電圧DOをハイもしくはロウに変化させ
る。これにより、発振現象を止めるとともに、出力電圧
の立ち上げを速くしている。すなわち、このプリセット
部7を設けたことにより、入力データDIが出力バッフ
ァ8に伝達されるのを停止するとともに、出力DOの立
ち上げを速くしている。
【0034】図2は図1における各種信号のタイミング
図である。図2に示すように、この出力回路において
は、アドレスADが切り換わったことをパルス発生回路
(図示省略)で検知すると、このパルス発生回路は、図
1の出力回路に対して、アドレス検知信号Aやプリセッ
ト制御信号PSB1,PSB2を出力してくる。なお、
このときのチップイネーブル信号CEBは″L″レベル
にあるものとする。
【0035】まず、アドレスADの切り換わり(時間t
3の始まり)後、アドレス検知信号Aが″L″レベル
(時間t1の始まり)になると、NORゲート1の出力
が″L″レベルになり、しかもプリセット制御信号PS
B1,PSB2が共に″H″レベルであるため、プリセ
ット部7を形成するNORゲート4の出力は″H″レベ
ル、逆にプリセット部7のNANDゲート5の出力は″
L″レベルになる。このため、出力バッファ8のPMO
SP1とNMOSN1はどちらもOFF状態になり、出
力DOは前のサイクルの状態、すなわち″H″もしく
は″L″レベルの状態をそのまま維持する。
【0036】次に、制御信号PSB1が″L″レベルに
なると、NANDゲート5の出力が″H″レベルになる
ため、NMOSN1はON状態になる。したがって、出
力DOが″H″レベルのときには、コンデンサC1を介
してディスチャージされ、また出力DOが″L″レベル
のときには、″L″レベルの状態を保持する。
【0037】つづいて、出力DOが″L″レベルにセッ
ト完了された後、アドレス検知信号Aは″L″レベルの
ままであるが、プリセット制御信号PSB1が″H″レ
ベルになると、NANDゲート5の出力は″H″レベル
から″L″レベルに反転するので、NMOSN1はOF
F状態になる。さらに、プリセット制御信号PSB2
が″L″レベルになると、NORゲート6の出力は″
H″レベル、NORゲート4の出力は″L″レベルにな
るため、PMOSP1がOFF状態からON状態へ変
り、時間t2の間、出力DOのプリチャージが始まる。
この状態は、NORゲート6の出力が″H″レベルか
ら″L″レベルへ反転するまで、出力DOのレベルはプ
リチャージされ続ける。このNORゲート6の出力を受
け、NORゲート4の出力が″H″レベルになると、出
力バッファ8のPMOSP1がOFF状態になり、プリ
チャージは終了する。その時点での出力DOレベルが中
間電位としてセットされる。
【0038】その後、期間t2が過ぎて制御信号PSB
1が″H″レベルになると、読み出し動作が完了し、入
力端子DIに読み出しデータが伝達されてくる。しかる
後、アドレス検知信号Aが″H″レベルとなるので、出
力端子DOには、入力DIの反転データが出力される。
【0039】本実施の形態では、出力バッファ8を形成
するPMOSP1とNMOSN1の両方ともOFFの状
態から一旦NMOSN1をON状態にすることにより、
出力電圧DOを″L″レベルへ初期化し、その後PMO
SP1をON状態とし、出力電圧の中間電位へのプリセ
ットはプリチャージのみで行うため、発振現象を防止す
ることができる。しかも、出力電圧をプリセットするた
めに、出力端子をプリチャージしたり、あるいはディス
チャージする専用のトランジスタを用いなくて済むの
で、その分チップサイズを小さくすることができる。
【0040】図3は本発明の他の実施の形態を説明する
ための半導体集積回路図である。図3に示すように、本
実施の形態における半導体集積回路も、データ入力DI
およびアドレス検知信号Aを入力する入力バッファ部
と、出力バッファ部8と、これら入力バッファ部および
出力バッファ部8間に接続され、出力電圧DOをハイお
よびロウの中間電圧にディスチャージによって一旦プリ
セットするプリセット部7とで構成される。このうち、
入力バッファ部および出力バッファ部8については、前
述した図1の回路と同一であるので、説明を省略する。
【0041】構成上異なるのは、プリセット部7が、N
ORゲート1の出力およびインバータ9による第1の出
力プリセット制御信号PSB1の反転信号を2入力とす
るNORゲート4と、インバータ10によるチップイネ
ーブル信号CEBの反転信号,第1の出力プリセット制
御信号PSB1とは異なる動作タイミングの第2の出力
プリセット制御信号PSB2をインバータ11により反
転した信号およびデータ出力DOを入力するNANDゲ
ート12と、NANDゲート2の出力およびNANDゲ
ート12の出力を2入力とするNANDゲート5とで形
成したことにある。
【0042】本実施の形態では、基本的にはプリセット
部7のNORゲート4が制御信号PSB1に基ずいて出
力DOのロウからハイレベルへのプリチャージを受け持
ち、NANDゲート5,12が制御信号PSB2に基ず
いて出力DOをハイから中間電圧に一旦プリセットする
機能を果している。続いて、パルスAにより中間電圧に
保持された出力電圧DOをハイもしくはロウに変化させ
る。これにより、発振現象を止めるとともに、出力電圧
の立ち上げを速くしている。すなわち、このプリセット
部7を設けたことにより、入力データDIが出力バッフ
ァ8に伝達されるのを停止するとともに、出力DOの立
ち上げを速くしている。
【0043】図4は図3における各種信号のタイミング
図である。図4に示すように、この出力回路も、前述し
た図1の回路と同様、アドレスADが切り換わったこと
をパルス発生回路で検知すると、このパルス発生回路
は、図3の出力回路に対して、アドレス検知信号Aとプ
リセット制御信号PSB1,PSB2を出力してくるの
で、出力DOを中間電位にプリセットするものである。
しかし、本実施の形態においては、前述の例とは逆に、
出力DOを一旦強制的に″H″レベルにプリチャージ
し、それを保持した後、出力DOを″H″レベルからデ
ィスチャージして中間レベルにセットするものである。
なお、このときのチップイネーブル信号CEBは、前述
した図1の回路と同様、″L″レベルにあるものとし、
制御信号PSB1,PSB2および検知信号Aの入力タ
イミングも同様とする。
【0044】まず、アドレスADの切り換わり(時間t
3の始まり)後、アドレス検知信号Aが″L″レベル
(時間t1の始まり)になると、NORゲート1の出力
が″L″レベルになり、しかもプリセット制御信号PS
B1,PSB2が共に″H″レベルであるため、プリセ
ット部7を形成するNORゲート4の出力は″H″レベ
ル、逆にプリセット部7のNANDゲート5の出力は″
L″レベルになる。このため、出力バッファ8のPMO
SP1とNMOSN1はどちらもOFF状態になり、出
力DOは前のサイクルの状態、すなわち″H″もしく
は″L″レベルの状態をそのまま維持する。
【0045】次に、制御信号PSB1が″L″レベルに
なると、インバータ9を介したNORゲート4の出力
が″L″レベルになるため、PMOSP1はON状態に
なり、出力DOが″H″レベルにプリチャージされる。
なお、出力DOが当初″H″レベルのときには、″H″
レベルの状態を保持する。
【0046】その後、出力DOが完全に″H″レベルに
なったところで、制御信号PSB1が″H″レベルにな
ると、NORゲート4の出力が″H″レベルになるた
め、PMOSP1はOFF状態になる。
【0047】つづいて、制御信号PSB2が″L″レベ
ルになると、インバータ11を介したNANDゲート1
2の出力が″L″レベル、NANDゲート5の出力が″
H″レベルになるため、NMOSN1がON状態にな
り、″H″レベルにセットされた出力DOがディスチャ
ージし始める。この出力DOのレベルがNANDゲート
12の出力を″L″レベルから″H″レベルに反転させ
るところまで低くなったとき、NANDゲート5の出力
が″L″レベルになる。このため、NMOSN1はOF
F状態になり、その時点での出力DOは中間電位に保持
される。
【0048】さらに、期間t2が過ぎてプリセット制御
信号PSB2が″H″レベルになると、読み出し動作が
完了し、入力端子DIに読み出しデータが伝達されてく
る。しかる後、アドレス検知信号Aが″H″レベルとな
るので、出力端子DOには、入力DIの反転データが出
力される。
【0049】本実施の形態では、出力バッファ8を形成
するPMOSP1とNMOSN1の両方ともOFFの状
態から一旦PMOSP1をON状態にすることにより、
出力電圧DOを″H″レベルへ初期化し、その後NMO
SN1をON状態とし、出力電圧の中間電位へのプリセ
ットはディスチャージのみで行うため、発振現象を防止
することができる。しかも、出力電圧をプリセットする
ために、出力端子をプリチャージしたり、あるいはディ
スチャージする専用のトランジスタをを用いなくて済む
ので、その分チップサイズを小さくすることができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体集
積回路は、データ入力段の論理をNORゲートおよびN
ANDゲートでとるとともに、出力バッファのPMOS
およびNMOSの動作を2つの制御パルスで制御するプ
リセット部を有することにより、出力端子の電位を必ら
ず″H″レベルか″L″レベルの一方にセットした後に
プリセット動作を開始させるため、出力端子のプリセッ
ト動作としては、プリチャージかディスチャージのどち
らか一方しか発生しないので、発振現象を防止でき、プ
リセット動作を安定に行うとともに、ノイズの発生や誤
動作を防止することのができるという効果がある。
【0051】すなわち、出力端子の電位が中間電位に達
し、実際に出力端子をプリチャージもしくはディスチャ
ージしている出力バッファのトランジスタをOFF状態
にしてから完全にプリセット動作が終了するまでに、多
めにプリチャージもしくはディスチャージされる。した
がって、出力端子をプリチャージもしくはディスチャー
ジするトランジスタがOFF状態となるレベル以上に、
プリチャージもしくはディスチャージされても、出力端
子をプリチャージもしくはディスチャージするトランジ
スタがOFF状態のままON状態に切り換わることはな
いため、発振現象は起らないからである。
【0052】また、本発明の半導体集積回路は、出力電
位をプリセットするために、出力端子をプリチャージす
るか、もしくはディスチャージする専用のトランジスタ
を用いないで済み、その分チップサイズを小さくできる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を説明するための半導体
集積回路図である。
【図2】図1における各種信号のタイミング図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を説明するための半導
体集積回路図である。
【図4】図3における各種信号のタイミング図である。
【図5】従来の一例を説明するための半導体集積回路図
である。
【図6】図5における各種信号のタイミング図である。
【符号の説明】
1,4,6 NORゲート 2,5,12 NANDゲート 3,9,10,11 インバータ 7 プリセット部 8 出力バッファ P1 PチャネルMOSトランジスタ N1 NチャネルMOSトランジスタ DI データ入力端子 DO データ出力端子 A アドレス検知入力 PSB1,PSB2 プリセット制御信号 CEB チップイネーブル信号

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ入力およびアドレス検知信号を2
    入力とするNANDゲートと、前記データ入力および前
    記アドレス検知信号の反転信号を2入力とするNORゲ
    ートと、前記NANDゲートおよび前記NORゲートの
    出力を第1の出力プリセット制御信号および前記第1の
    出力プリセット制御信号とは異なる動作タイミングの第
    2の出力プリセット制御信号によりハイおよびロウの中
    間電位にプリセットするプリセット部と、電源およびG
    ND間に直列接続されたPチャネルMOSトランジスタ
    およびNチャネルMOSトランジスタを備え且つ両トラ
    ンジスタの接続点に出力容量素子を設けた出力バッファ
    部とを有し、前記両トランジスタのゲートを前記プリセ
    ット部の異なった出力により制御することにより、前記
    両トランジスタの接続点におけるデータ出力をハイから
    ロウへ、またロウの場合はそのままに保持し、さらに中
    間電位を経てロウもしくはハイへ変化させることを特徴
    とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 前記プリセット部は、前記NANDゲー
    トおよび前記NORゲートの出力をそれぞれ入力し、前
    記2つの異なった出力プリセット制御信号により動作タ
    イミングを制御されるNANDゲートおよびNORゲー
    トで構成した請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 データ入力およびアドレス検知信号を2
    入力とする第1のNANDゲートと、前記データ入力お
    よび前記アドレス検知信号の反転信号を2入力とする第
    1のNORゲートと、前記第1のNANDゲートの出力
    および第1の出力プリセット制御信号を2入力とする第
    2のNANDゲートと,チップイネーブル信号,前記第
    1の出力プリセット制御信号とは異なる動作タイミング
    の第2の出力プリセット制御信号およびデータ出力を入
    力する第2のNORゲートと,前記第1のNORゲート
    の出力および前記第2のNORゲートの出力を2入力と
    する第3のNORゲートとで形成したプリセット部と、
    電源およびGND間に直列接続されたPチャネルMOS
    トランジスタおよびNチャネルMOSトランジスタを備
    え且つそれぞれのゲートに前記プリセット部を形成する
    前記第3のNORゲートの出力および前記第2のNAN
    Dゲートの出力を供給するとともに、前記PチャネルM
    OSトランジスタおよび前記NチャネルMOSトランジ
    スタの接続点に出力容量素子を備え且つその接続点より
    前記データ出力を取り出す出力バッファ部とを有し、前
    記プリセット部の前記第2のNANDゲートおよび前記
    第2のNORゲートを前記第1,第2の出力プリセット
    制御信号に基づいて制御することにより、前記データ出
    力をロウからハイへ、またハイの場合はそのままに保持
    し、さらに中間電位を経てロウもしくはハイへ変化させ
    ることを特徴とする半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の出力プリセット制
    御信号は、前記アドレス検知信号の入力後に順次続いて
    前記プリセット部に供給され、前記アドレス検知信号を
    入力している間は前記データ入力が前記出力バッファ部
    に伝達しないようにする請求項3記載の半導体集積回
    路。
  5. 【請求項5】 データ入力およびアドレス検知信号を2
    入力とする第1のNANDゲートと、前記データ入力お
    よび前記アドレス検知信号の反転信号を2入力とする第
    1のNORゲートと、前記第1のNORゲートの出力お
    よび第1の出力プリセット制御信号の反転信号を2入力
    とする第2のNORゲートと,チップイネーブル信号の
    反転信号,前記第1の出力プリセット制御信号とは異な
    る動作タイミングの第2の出力プリセット制御信号の反
    転信号およびデータ出力を入力する第2のNANDゲー
    トと,前記第1のNANDゲートの出力および前記第2
    のNANDゲートの出力を2入力とする第3のNAND
    ゲートとで形成したプリセット部と、電源およびGND
    間に直列接続されたPチャネルMOSトランジスタおよ
    びNチャネルMOSトランジスタを備え且つそれぞれの
    ゲートに前記プリセット部を形成する前記第2のNOR
    ゲートの出力および前記第3のNANDゲートの出力を
    供給するとともに、前記PチャネルMOSトランジスタ
    および前記NチャネルMOSトランジスタの接続点に出
    力容量素子を備え且つその接続点より前記データ出力を
    取り出す出力バッファ部とを有し、前記プリセット部の
    前記第2のNORゲートおよび前記第2のNANDゲー
    トを前記第1,第2の出力プリセット制御信号に基づい
    て制御することにより、前記データ出力をハイからロウ
    へ、またロウの場合はそのままに保持し、さらに中間電
    位を経てロウもしくはハイへ変化させることを特徴とす
    る半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2の出力プリセット制
    御信号は、前記アドレス検知信号の入力後に順次続いて
    前記プリセット部に供給され、前記アドレス検知信号を
    入力している間は前記データ入力が前記出力バッファ部
    に伝達しないようにする請求項5記載の半導体集積回
    路。
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