JP2001085978A - 遅延回路 - Google Patents

遅延回路

Info

Publication number
JP2001085978A
JP2001085978A JP25867999A JP25867999A JP2001085978A JP 2001085978 A JP2001085978 A JP 2001085978A JP 25867999 A JP25867999 A JP 25867999A JP 25867999 A JP25867999 A JP 25867999A JP 2001085978 A JP2001085978 A JP 2001085978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inverter
channel mos
mos transistor
delay circuit
output terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25867999A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenta Kanae
枝 謙 太 金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Information Systems Japan Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Information Systems Japan Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Information Systems Japan Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP25867999A priority Critical patent/JP2001085978A/ja
Publication of JP2001085978A publication Critical patent/JP2001085978A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pulse Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力信号の一方の遷移を可及的に早く伝達さ
せ他方の遷移を可及的に遅く伝達させることが可能であ
るとともに消費電力を可及的に少なくかつ高集積化を可
能にする。 【解決手段】 入力信号を受ける、第1のPチャネルM
OSトランジスタ2aおよび第1のNチャネルMOSト
ランジスタ2bからなる第1のインバータ2と、ゲート
が第1のインバータの入力端に接続され、ドレインが第
1のインバータの出力端に接続され、ソースが接地され
た第2のNチャネルMOSトランジスタと、入力端が各
々第1のインバータの出力端に接続された第2および第
3のインバータ6、8と、ゲートが前記第2のインバー
タの出力端に接続され、ドレインが第1のNチャネルM
OSトランジスタのソースに接続され、ソースが接地さ
れた第3のNチャネルMOSトランジスタ7と、を備
え、第1のPチャネルMOSトランジスタのソースは駆
動電源に接続され、第3のインバータの出力端から出力
信号が出力されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遅延回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、低電力SRAM(Static
Random Access Memory)のアド
レスデコード回路には、ある入力信号の一方の遷移に対
して大きな遅延時間をもたらす遅延回路が用いられる。
【0003】従来の遅延回路の第1の例の構成を図8に
示し、その動作を図9(a)、(b)に示す。この従来
の遅延回路60は、入力信号INを受けるしきい値の高
いインバータ62と、ゲートがインバータ62の出力端
(ノード“a”)に接続されてソースおよびドレインが
接地されたNチャネルMOSトランジスタからなるMO
Sキャパシタ64と、入力端がインバータ62の出力端
に接続されて出力端から出力信号OUTが出力されるし
きい値の低いインバータ65と、ゲートがインバータ6
5の出力端に接続されてソースおよびドレインが駆動電
源VDDに接続されたPチャネルMOSトランジスタから
なるMOSキャパシタ67とを備えている。
【0004】この従来の遅延回路60においては、図9
(b)に示すように、入力信号INが“L”レベルから
“H”レベルの遷移したときは、インバータ62はしき
い値が高いので入力信号INのレベルが“H”レベルに
近くなってからノード“a”に変化を伝える。しきい値
の高いインバータ62を構成するNチャネルMOSトラ
ンジスタはPチャネルMOSトランジスタに比べて電流
供給能力が低く、このNチャネルMOSトランジスタに
よって、ノード“a”に接続されたMOSキャパシタ6
4の電荷を放出する構成となっているため、遷移の伝達
は鈍く、次段のしきい値の低いインバータ65を動作さ
せる迄に時間がかかる。
【0005】またしきい値の低いインバータ65を構成
するPチャネルMOSトランジスタはNチャネルMOS
トランジスタに比べて電流供給能力は低く、このPチャ
ネルMOSトランジスタにより、出力ノードに接続され
たMOSキャパシタ67を充電するため、出力ノードへ
の遷移の伝達は鈍くなる。
【0006】この結果、出力信号OUTの遷移は、入力
信号INの遷移より極めて遅れて行われることになる。
【0007】これに対して、入力信号INが“H”レベ
ルから“L”レベルへ遷移したときは、図9(a)に示
すようにインバータ62はしきい値が高いのでノード
“a”に直ぐに遷移を伝達し始める。しきい値の高いイ
ンバータ62を構成する、電流供給能力の高いPチャネ
ルMOSトランジスタにより、ノード“a”に接続され
たMOSキャパシタ64を充電するため、遷移は鈍くな
るが、入力信号INが“L”から“H”レベルへ遷移し
たとき程鈍くならない。また次段のインバータ65はし
きい値が低いので動作させる迄にさほど時間を要さな
い。インバータ65の出力端にもMOSキャパシタ67
が接続されているが、インバータ65を構成する、電流
供給能力の高いNチャネルMOSトランジスタで電荷を
放電するので、入力信号INが“L”レベルから“H”
レベルへ遷移した時ほど鈍くはならない。
【0008】以上により、入力信号INが“H”レベル
から“L”レベルへの遷移時には、出力信号OUTは若
干遅れるものの、入力信号INが“L”レベルから
“H”レベルへの遷移時の出力信号OUTの方を極端に
遅らせることが可能となる。
【0009】次に従来の遅延回路の第2の例の構成を図
10に示し、その動作を図11(a)、(b)に示す。
この従来の遅延回路70は、入力信号INを受けるしき
い値の低いインバータ72と、ゲートがインバータ72
の出力端(ノード“b”)に接続されてソースおよびド
レインが駆動電源VDDに接続されたPチャネルMOSト
ランジスタからなるMOSキャパシタ74と、入力端が
インバータ72の出力端に接続されて出力端から出力信
号OUTが出力されるしきい値の低いインバータ75
と、ゲートがインバータ75の出力端に接続されてソー
スおよびドレインが接地されたNチャネルMOSトラン
ジスタからなるMOSキャパシタ77とを備えている。
【0010】この第2の従来の遅延回路70は図8に示
す第1の従来の遅延回路60と異なり、入力信号INの
“H”レベルから“L”レベルの遷移に対し、その出力
信号OUTに極端な遅延をもたらす構成となっている
(図11(a)、(b)参照)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の遅延
回路においては、MOSキャパシタを使用し、信号波形
を鈍らせることで次段の動作を遅らせる構成となってい
るので、本来遅らせたくない信号例えば従来の第1の遅
延回路60では入力信号INを“H”レベルから“L”
レベルに遷移する信号が遅れてしまうという問題が生じ
る。このため遅延回路をアドレスデコーダに用いた場合
には、マージンが少ないという問題が生じる。
【0012】また、MOSキャパシタを使用して波形を
鈍らせているので、この鈍った信号を受けて動作する次
段のインバータ(例えば、インバータ65またはインバ
ータ75)は中間電位の入力時間が長く、電源からGN
Dへの貫通電流が大きい。更にMOSキャパシタ自身の
充放電電流もあるため全体として消費電力が大きいとい
う問題がある。
【0013】また、遅延時間を大きくするためにはMO
Sキャパシタを大きくする必要があり、高集積化するに
は問題がある。
【0014】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であって、入力信号の一方の遷移に対してはこの遷移を
可及的に早く伝達させて他方の遷移に対しては上記遷移
を可及的に遅く伝達させることが可能であるとともに、
消費電力が可及的に少なくかつ高集積化が可能な遅延回
路を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明により遅延回路の
第1の態様は、入力信号を受ける、第1のPチャネルM
OSトランジスタおよび第1のNチャネルMOSトラン
ジスタからなる第1のインバータと、ゲートが前記第1
のインバータの入力端に接続され、ドレインが前記第1
のインバータの出力端に接続され、ソースが接地された
第2のNチャネルMOSトランジスタと、入力端が各々
前記第1のインバータの出力端に接続された第2および
第3のインバータと、ゲートが前記第2のインバータの
出力端に接続され、ドレインが前記第1のNチャネルM
OSトランジスタのソースに接続され、ソースが接地さ
れた第3のNチャネルMOSトランジスタと、を備え、
前記第1のPチャネルMOSトランジスタのソースは駆
動電源に接続され、前記第3のインバータの出力端から
出力信号が出力されることを特徴とする。
【0016】なお、前記第2のNチャネルMOSトラン
ジスタは、前記第1および第3のNチャネルMOSトラ
ンジスタならびに前記第1のPチャネルMOSトランジ
スタに比べてON電流が小さく、前記第3のインバータ
のしきい値は中間レベルよりも低いように構成すること
が好ましい。
【0017】また、本発明による遅延回路の第2の態様
は、入力信号を受ける、第1のPチャネルMOSトラン
ジスタおよび第1のNチャネルMOSトランジスタから
なる第1のインバータと、ゲートが前記第1のインバー
タの入力端に接続され、ドレインが前記第1のインバー
タの出力端に接続され、ソースが駆動電源に接続された
第2のPチャネルMOSトランジスタと、入力端が各々
前記第1のインバータの出力端に接続された第2および
第3のインバータと、ゲートが前記第2のインバータの
出力端に接続され、ソースが前記駆動電源に接続され、
ドレインが前記第1のPチャネルMOSトランジスタの
ソースに接続された第3のPチャネルMOSトランジス
タと、を備え、前記第1のNチャネルMOSトランジス
タは接地され、前記第3のインバータの出力端から出力
信号が出力されることを特徴とする。
【0018】なお、前記第2のPチャネルMOSトラン
ジスタは、前記第2および第3のPチャネルMOSトラ
ンジスタならびに前記第1のNチャネルMOSトランジ
スタに比べてON電流が小さく、前記第3のインバータ
のしきい値は中間レベルよりも高いように構成すること
が好ましい。
【0019】また、上記遅延回路を用いてアドレスデコ
ード回路を構成しても良い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、説明を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0021】本発明による遅延回路の第1の実施の形態
の構成を図1に示し、その動作波形図を2(a)、
(b)に示す。
【0022】この第1の実施の形態の遅延回路1は、P
チャネルMOSトランジスタ2aおよびNチャネルMO
Sトランジスタ2bからなるインバータ2と、Nチャネ
ルMOSトランジスタ4,7と、インバータ6,8と、
を備えている。
【0023】インバータ2は入力端に入力信号INを受
け、トランジスタ2aのソースが電源VDDに接続されて
いる。トランジスタ4はドレインがインバータ2の出力
端に接続され、ゲートがインバータ2の入力端に接続さ
れ、ソースが接地されている。インバータ6,8は各々
入力端がインバータ2の出力端に接続されている。トラ
ンジスタ7はドレインがインバータ2のトランジスタ2
bのソースに接続され、ゲートがインバータ6の入力端
に接続され、ソースが接地されている。そしてインバー
タ8の出力端から出力信号OUTが出力される。なお、
トランジスタ2a,2b,7はON電流が比較的大き
く、トランジスタ4はON電流が比較的小さい構成とな
っており、インバータ8のしきい値は中間レベルより低
い構成となっている。
【0024】この実施の形態において、入力信号INが
“L”レベルから“H”レベルに遷移すると、トランジ
スタ2aがOFFし始め、トランジスタ2b,4がON
し始める。遷移当初トランジスタ7のゲート入力はまだ
“L”レベルであるから、トランジスタ2b,7の系で
はノード“h”の電荷を放電することはなく、ON電流
の小さいトランジスタ4で、ゆっくりとノード“h”の
電荷を放出する(図2(b)参照)。このノード“h”
の電荷がインバータ6のしきい値を超えて初めてノード
“i”にトランジスタ7をONさせる電荷が伝わる。ト
ランジスタ7がONすると急速にノード“h”の電荷を
放出する(図2(b)参照)。そして次段のインバータ
8のしきい値が低く設定されているため、ノード“h”
の電位が上記しきい値まで下がるのを待ってインバータ
8の出力端を充電するので遅くなる(図2(b)参
照)。なお、この実施の形態では、図8に示す従来の遅
延回路60と異なり、出力端にMOSキャパシタが接続
されていないため、出力信号OUTの動作波形は鈍るこ
となく、次段への中間電位の入力時間を短くすることが
でき、貫通電流を防ぐことができる。
【0025】一方、この実施の形態において、入力信号
INが“H”レベルから“L”レベルへと遷移するとき
は、トランジスタ2aがONし始め、トランジスタ2
b,4がOFFし始める。これによりノード“h”がト
ランジスタ2aのON電流により充電され、直にしきい
値の低いインバータ8によって出力OUTを放電する。
ノード“i”にはトランジスタ7をOFFさせる電荷が
遅く伝わるが、このトランジスタ7に直列接続されてい
るトランジスタ2bがOFFしていることにより余分な
貫通電流が流れるのを防ぐことができる。また上述の場
合と同様に、従来の遅延回路と異なり、出力端にMOS
キャパシタが接続されていないため、出力信号OUTの
動作波形は鈍ることなく、次段への中間電位の入力時間
を短くすることができ、貫通電流が余分に流れるのを防
ぐことができる。
【0026】以上、説明したように、本実施の形態によ
れば、入力信号INの一方の遷移に対しては図2(a)
に示すように可及的に早く伝達し、他方の遷移に対して
は、図2(b)に示すように可及的に遅く伝達すること
が可能となる。
【0027】また、この実施の形態の遅延回路1の占有
面積は約900μm2 であるのに対して、図8に示す従
来の遅延回路60の占有面積は約2500μm2 であ
り、従来の約36%の大きさとなる。これにより高集積
化が可能となる。
【0028】また、例えば図8に示す従来の遅延回路6
0では製造上のバラツキによりインバータ62を構成す
るNチャネルMOSトランジスタの電流供給能力が小さ
い場合には、ノード“a”の遷移波形の傾きはMOSキ
ャパシタの容量が大きいため更に鈍り、設定した遅延時
間に対して大きな差を生じる。しかし、本実施の形態に
遅延回路1においては、MOSキャパシタは付加されて
おらず、またトランジスタ4がONすることで遷移波形
の傾きを鈍くしトランジスタ7がONすることで遷移波
形の傾きを鈍くしてから、遅延時間を決定しているの
で、製造プロセスのバラツキに対しても安定した遅延時
間を得ることができる。
【0029】次に本発明による遅延回路の第2の実施の
形態の構成を図3に示し、その動作波形図を図4
(a)、(b)に示す。
【0030】この第2の実施の形態の遅延回路20は、
PチャネルMOSトランジスタ22aおよびNチャネル
MOSトランジスタ22bからなるインバータ22と、
PチャネルMOSトランジスタ24,27と、インバー
タ26,28とを備えている。
【0031】インバータ22は入力端に入力信号INを
受け、トランジスタ2bのソースが接続されている。ト
ランジスタ24は、ドレインがインバータ22の出力端
に接続され、ゲートがインバータ22の入力端に接続さ
れ、ソースが電流VDDに接続されている。インバータ2
6,28は各々入力端がインバータ22の出力端に接続
されている。トランジスタ27は、ドレインがインバー
タ2のトランジスタ22aのソースに接続され、ゲート
がインバータ26の入力端に接続され、ソースが電源V
DDに接続されている。そしてインバータ28の出力端か
ら出力信号OUTが出力される。なお、トランジスタ2
2a,22b,27はON電流が比較的大きく、トラン
ジスタ24はON電流が比較的小さい構成となってお
り、インバータ28のしきい値は中間レベルより高い構
成となっている。
【0032】この第2の実施の形態の遅延回路20は図
4(a)、(b)から分かるように入力信号INの
“H”レベルから“L”レベルへの遷移に対してはその
遷移の伝達を可及的に遅らせ、“L”レベルから“H”
レベルへの遷移に対しては、その遷移の伝達を可及的に
早くする構成となっている。
【0033】この第2の実施の形態も第1の実施の形態
と同様の効果を奏することは云うまでもない。この第2
の実施の形態も第1の実施の形態とほぼ同じ占有面積と
なり高集積化が可能となる。
【0034】次に本発明による遅延回路を低電力SRA
Mのアドレスデコード回路に用いた例を図5に示す。こ
の図5に示すアドレスデコード回路は、NANDゲート
31,41と、しきい値が中間レベルより低いインバー
タ32,42と、遅延回路1 1 ,12 と、しきい値が中
間レベルより高いインバータ34,44と、しきい値が
中間レベルより低いインバータ35,45と、を備えて
いる。
【0035】NANDゲート31には入力アドレス信号
XOの反転信号/XOと、入力アドレス信号X1の反転
信号/X1が入力される。インバータ32はNANDゲ
ート31の出力を反転する。このインバータ32の出力
は遅延回路11 に送出される。この遅延回路11 は図1
に示した第1の実施の形態の遅延回路1と同一の構成と
なっている。この遅延回路11 の出力はインバータ34
に送られ、反転される。そしてインバータ34の出力は
インバータ35に送られ、このインバータから選択信号
XO10が出力される。
【0036】またNANDゲート41には入力アドレス
信号XOと、入力アドレス信号X1の反転信号/X1が
入力される。このNANDゲート41の出力はインバー
タ42を介して遅延回路12 に送られる。この遅延回路
2 は第1の実施の形態の遅延回路1と同じ構成となっ
ている。この遅延回路12 の出力はインバータ44に送
られ、反転される。そしてこのインバータ44の出力は
インバータ45に送られ、このインバータから選択信号
XO11が出力される。
【0037】したがって、入力アドレス信号XOおよび
その反転信号により出力XO10、XO11のうちの一
方は“H”レベルでアドレス選択系、他方が“L”レベ
ルでアドレス非選択系となるように構成されている。
【0038】この図5に示すアドレスデコード回路の作
用効果を説明するために、図5に示すデコード回路の遅
延回路11 ,12 を、図8に示す遅延回路60と同じ構
成の遅延回路601 ,602 に各々置換えた従来のアド
レスデコード回路を図6に示す。そして入力アドレス信
号XOが“H”レベルから“L”レベルへ遷移したとき
の、従来のアドレスデコード回路の動作波形図を図7
(a)に示し、図5に示すアドレスデコード回路の動作
波形図を図7(b)に示し、これらの動作波形図を同一
の図面上で重合させたグラフを図7(c)に示す。な
お、この図7(a)、(b)、(c)においては、選択
系の信号XO10(“L”レベルから“H”レベルへ遷
移する信号)に出力されるタイミングが等しくなるよう
に遅延回路のディメンションを調節してある。
【0039】一般にアドレスデコード回路は、データ破
壊防止のためにアドレス信号遷移前に選択していた番地
(例えばXO11)を、新しい番地が確保される前に十
分なマージンを持って非選択(“L”レベル)とするこ
とが目的であるが、マージンを確保することは、新しい
番地(例えばXO10)の選択(“H”レベル)が遅
れ、アクセスタイムを悪化させることになる。そこで、
入力アドレス信号XO(/XO)が遷移してから、入力
アドレス信号の遷移前に選択していた番地(XO11)
をなるべく速く非選択化することが望ましい。
【0040】図7(a)、(b)、(c)に示すよう
に、アクセスタイムを同一にした場合(信号XO10の
出力タイミングを等しくした場合)、図6に示す従来の
アドレスデコード回路では、MOSキャパシタで波形を
鈍らせているために非選択の系(XO11)が図5に示
す本発明の遅延回路を用いたアドレスデコード回路に比
べて遅らせられる。このため、本発明の遅延回路を用い
たアドレスデコード回路の方が、非選択から選択への遷
移の時間マージンがあり、データ破壊の可能性が低く、
信頼性に勝っている。このことは逆にデータ破壊に対す
る信頼性を同一、すなわち、上記時間マージンを同一と
したとき、図5に示す本発明の遅延回路を用いたアドレ
スデコード回路の選択系信号XO10が図6に示す従来
のアドレスデコード回路に比べて、速く出力することが
可能なことを意味しており、これによりアクセスタイム
の向上を図ることができる。
【0041】また、図5に示すアドレスデコード回路に
おいては、インバータの貫通電流を抑え、MOSキャパ
シタの充放電電流も無いことから、デコード時の消費電
力も抑えることができる。
【0042】また、使用している遅延回路の占有面積が
小さいことから、従来のアドレスデコード回路に比べて
チップにおける占有面積を小さくすることが可能とな
り、高集積化できる。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、入
力信号の一方の遷移に対してはこの遷移を可及的に早く
伝達させて他方の遷移に対してはこの遷移を可及的に遅
く伝達させることが可能であるとともに、消費電力が可
及的に少なく、かつ高集積化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による遅延回路の第1の実施の形態の構
成を示す回路図。
【図2】第1の実施の形態の動作波形図。
【図3】本発明による遅延回路の第2の実施の形態の構
成を示す回路図。
【図4】第2の実施の形態の動作波形図。
【図5】第1の実施の形態の遅延回路を用いたアドレス
デコード回路の構成を示す回路図。
【図6】従来の遅延回路を用いたアドレスデコード回路
の構成を示す回路図。
【図7】図5および図6に示すアドレスデコード回路の
動作波形図。
【図8】従来の遅延回路の第1の例の回路図。
【図9】従来の第1の例の遅延回路の動作波形図。
【図10】従来の遅延回路の第2の例の回路図。
【図11】従来の第2の例の遅延回路の動作波形図。
【符号の説明】
1 遅延回路 2 インバータ 2a PチャネルMOSトランジスタ 2b NチャネルMOSトランジスタ 4 NチャネルMOSトランジスタ 6 インバータ 7 NチャネルMOSトランジスタ 8 インバータ 20 遅延回路 22 インバータ 22a PチャネルMOSトランジスタ 22b NチャネルMOSトランジスタ 24 PチャネルMOSトランジスタ 26 インバータ 27 PチャネルMOSトランジスタ 28 インバータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号を受ける、第1のPチャネルMO
    Sトランジスタおよび第1のNチャネルMOSトランジ
    スタからなる第1のインバータと、 ゲートが前記第1のインバータの入力端に接続され、ド
    レインが前記第1のインバータの出力端に接続され、ソ
    ースが接地された第2のNチャネルMOSトランジスタ
    と、 入力端が各々前記第1のインバータの出力端に接続され
    た第2および第3のインバータと、 ゲートが前記第2のインバータの出力端に接続され、ド
    レインが前記第1のNチャネルMOSトランジスタのソ
    ースに接続され、ソースが接地された第3のNチャネル
    MOSトランジスタと、 を備え、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのソ
    ースは駆動電源に接続され、前記第3のインバータの出
    力端から出力信号が出力されることを特徴とする遅延回
    路。
  2. 【請求項2】前記第2のNチャネルMOSトランジスタ
    は、前記第1および第3のNチャネルMOSトランジス
    タならびに前記第1のPチャネルMOSトランジスタに
    比べてON電流が小さく、前記第3のインバータのしき
    い値は中間レベルよりも低いことを特徴とする請求項1
    記載の遅延回路。
  3. 【請求項3】入力信号を受ける、第1のPチャネルMO
    Sトランジスタおよび第1のNチャネルMOSトランジ
    スタからなる第1のインバータと、 ゲートが前記第1のインバータの入力端に接続され、ド
    レインが前記第1のインバータの出力端に接続され、ソ
    ースが駆動電源に接続された第2のPチャネルMOSト
    ランジスタと、 入力端が各々前記第1のインバータの出力端に接続され
    た第2および第3のインバータと、 ゲートが前記第2のインバータの出力端に接続され、ソ
    ースが前記駆動電源に接続され、ドレインが前記第1の
    PチャネルMOSトランジスタのソースに接続された第
    3のPチャネルMOSトランジスタと、 を備え、前記第1のNチャネルMOSトランジスタは接
    地され、前記第3のインバータの出力端から出力信号が
    出力されることを特徴とする遅延回路。
  4. 【請求項4】前記第2のPチャネルMOSトランジスタ
    は、前記第2および第3のPチャネルMOSトランジス
    タならびに前記第1のNチャネルMOSトランジスタに
    比べてON電流が小さく、前記第3のインバータのしき
    い値は中間レベルよりも高いことを特徴とする請求項3
    記載の遅延回路。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の遅延回
    路をアドレス信号の遷移の伝達に用いたことを特徴とす
    るアドレスデコード回路。
JP25867999A 1999-09-13 1999-09-13 遅延回路 Pending JP2001085978A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25867999A JP2001085978A (ja) 1999-09-13 1999-09-13 遅延回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25867999A JP2001085978A (ja) 1999-09-13 1999-09-13 遅延回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001085978A true JP2001085978A (ja) 2001-03-30

Family

ID=17323605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25867999A Pending JP2001085978A (ja) 1999-09-13 1999-09-13 遅延回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001085978A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009268058A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Hynix Semiconductor Inc センシング遅延回路及びこれを用いた半導体メモリー装置
JP2010288016A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Toshiba Corp 半導体集積回路装置
CN101789772B (zh) * 2009-01-24 2013-04-03 南亚科技股份有限公司 延迟线以及使用此延迟线的存储器控制电路

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009268058A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Hynix Semiconductor Inc センシング遅延回路及びこれを用いた半導体メモリー装置
CN101789772B (zh) * 2009-01-24 2013-04-03 南亚科技股份有限公司 延迟线以及使用此延迟线的存储器控制电路
JP2010288016A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Toshiba Corp 半導体集積回路装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5297104A (en) Word line drive circuit of semiconductor memory device
JP3416062B2 (ja) 連想メモリ(cam)
US5786711A (en) Data output buffer for use in a semiconductor memory device
US9865337B1 (en) Write data path to reduce charge leakage of negative boost
US5673225A (en) Word line voltage boosting circuit and method thereof
JP2003297077A (ja) 強誘電体メモリ装置
EP0202025B1 (en) Booster circuit
US6522171B2 (en) Method of reducing sub-threshold leakage in circuits during standby mode
JP2000100158A (ja) 集積回路及び同期型半導体メモリ装置
US5369320A (en) Bootstrapped high-speed output buffer
US10446223B1 (en) Data storage apparatus, and related systems and methods
JP3735824B2 (ja) 昇圧回路を備えた半導体メモリ装置
US4970694A (en) Chip enable input circuit in semiconductor memory device
JPH05234373A (ja) 半導体記憶装置
JP2004220753A (ja) 低電圧メモリの強化された感知のための方法及び装置
KR890004652B1 (ko) 정합된 타이밍의 다이나믹 회로와 스태틱회로를 갖는 반도체장치
JP3071408B2 (ja) 半導体集積回路の駆動方法及び半導体集積回路
JP2001085978A (ja) 遅延回路
JPH0963261A (ja) 半導体記憶装置
US6377078B1 (en) Circuit to reduce charge sharing for domino circuits with pulsed clocks
JPH0547178A (ja) 高速センシング装置を具備した半導体メモリー装置
JP2003030991A (ja) メモリ
US6337580B2 (en) Semiconductor integrated circuit having transistors for cutting-off subthreshold current
JPH04214291A (ja) 半導体集積回路装置
JP2003298410A (ja) 半導体集積回路