JP2000112362A - ホログラムシールの適用方法 - Google Patents

ホログラムシールの適用方法

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JP2000112362A
JP2000112362A JP10286342A JP28634298A JP2000112362A JP 2000112362 A JP2000112362 A JP 2000112362A JP 10286342 A JP10286342 A JP 10286342A JP 28634298 A JP28634298 A JP 28634298A JP 2000112362 A JP2000112362 A JP 2000112362A
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Shinichiro Suzuki
慎一郎 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来技術のホログラムシールでは、不正を意図
しなくても破壊してしまう危険がある欠点、被着体の材
質、形状に制約のある欠点を解消した、改良されたホロ
グラムシールの適用方法を提供する。 【解決手段】ホログラム層14、粘着剤層16等が積層
されたホログラムシールを被着体20に貼った後、粘着
剤層32を伴った透明シールを貼る。透明シールのフィ
ルム31には、厚みの一部に達する切り込み34が設け
られ、剥がそうとすると破壊する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶剤や格別の手段
を用いる事なく、任意の表面にホログラムシールを適用
することができ、しかも、ホログラムシールとしては、
不正な取扱いや不用意な取り扱いによって破壊するよう
に作られているものを使用しながら、不用意な外力に耐
えられるよう耐久性を付与することをも含む、ホログラ
ムシールの適用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホログラムは、立体的な画像を記録、複
製、および視認できる手段として、古くから知られ、種
々の分野に用いられている。もともとは、光の干渉縞を
銀塩写真を利用して記録、複製したが、近年、感光性樹
脂を使用して光の干渉縞を凹凸として記録し、得られた
凹凸を、アナログレコード等の製造プロセスとして知ら
れるプレス手段や、凹凸型に紫外線や電子線で照射する
と硬化する樹脂の流し込みを行って固まらせることによ
り複製できるようになってから、利用範囲が急速に拡大
したものである。
【0003】また、ホログラムは、作成のためにレーザ
ー光源や光学系を取扱う必要がある事や、写真の技術
や、得られたマスター(=原版)からスタンパー(=プ
レスや流し込みの型)を作成する技術等を必要とするた
め、実物があったとしても、その複製や模倣は直ちには
難しい。このような特徴を活かして、ホログラムを物品
に貼り、その物品が真正なものである旨を証明する用途
にも進出している。例えば、クレジットカード、ビデオ
ソフト、あるいは高級腕時計の販売用化粧箱等がその対
象として例示できる。
【0004】しかしながら、経済的な価値のあるこれら
の商品等を、不正に作成しようとする偽造、変造、改ざ
ん等の犯罪は後を絶たず、世の中に新たな技術を送る送
り手と、その新たな技術を待ち受けて不正な目的で追い
かける犯罪者との競争は絶え間がない。
【0005】特に、ホログラムシールの場合には、それ
さえ貼ってあれば、真正なクレジットカード、ビデオソ
フト、あるいは高級腕時計と信じて貰えるのだから、色
々と知恵を絞る結果、作成は難しいとしても、市場にあ
る真正品からホログラムシールのみを剥がし、別の、可
能ならばより高価な物品に貼り付ける不正が企てられ
る。もし、このような不正が実施されると、ホログラム
シールそのものは、本物であるため、犯罪が大手を振っ
て罷り通る事態になりかねない危険がある。
【0006】そこで、従来、ホログラムシールの製造者
側から、ホログラムシールを構成する素材を検討し、一
旦貼られたホログラムシールを剥がすと、剥がした形跡
が残ったり、あるいは、剥がそうとするとホログラムシ
ール自体が破壊するように製作しておき、剥がして他の
物品に貼り変えるのを防止する試みが行われた。
【0007】例えば、特開平9−6217号には、ホロ
グラム形成層、透明薄膜層、部分的な脆性剥離層、反射
性薄膜層、および接着層を順次積層したホログラム脆性
シールが記載されており、被着体に貼った後、剥がそう
とすると、脆性剥離層のある部分では、脆性剥離層、反
射性薄膜層、および接着層が被着体側に付着したまま残
留し、他の層は取り除かれることにより、ホログラム脆
性シールが2つに分離してしまい、貼り変えが防止され
ると記載されている。
【0008】しかし、この従来技術において、脆性剥離
層は、その層を挟む透明薄膜層、又は反射性薄膜層に対
しては接着しないものであるため、積層されたホログラ
ム脆性シールの内部には、上下の層どうしが接着してい
ない部分を持っており、不正を意図しない不用意な外力
が加えられると、破壊してしまう危険性が避けられない
欠点があり、未だ不充分なものと言わざるを得ない。
【0009】あるいは、特開平5−155199号公報
には、離型性の基材フィルム表面に転写層として少なく
ともホログラム形成層、接着剤層が順次積層され、接着
剤層が多孔質で表面がマット状に形成された感熱性接着
剤からなるホログラム転写箔が記載されている。このも
のは、接着剤層を厚くしても箔切れが良好である上、接
着剤層の表面がマットであるため、被転写体の表面の微
細な凹凸に食い込んで溶融するため、十分な密着力が得
られるとしている。
【0010】しかし、このものは感熱性接着剤を使用し
てあり、熱転写により対象に適用するものなので、耐熱
性の低い材質からなる対象には適用できず、又、多少の
凹凸のある対象には適用できるものの、平面に限られ、
形状的な制約もあった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、従
来技術のホログラムシールでは、不正を意図しなくても
破壊してしまう危険がある欠点を解消し、勿論、不正に
剥がそうとすると確実に破壊される点が確保されてい
る、改良されたホログラムシールを提供しようとするも
のである。また、本発明においては、耐熱性や形状の点
で転写が難しい対象への円滑な転写を実現しようとする
ものでもある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ホロ
グラム層、及び粘着剤層がこの順に積層されたホログラ
ムシールを、前記粘着剤層が被着体と向き合うようにし
て接触させ、かつ圧着する事により貼り合わせを行な
い、その後、前記ホログラム層が貼り合わされた前記被
着体上の前記ホログラム層上を覆って、透明シールを貼
ることからなるホログラムシールの適用方法に関するも
のである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1において、剥
離性基材シートがホログラムシールの粘着剤層のない側
に剥離可能に積層されていることを特徴とするホログラ
ムシールの適用方法に関するものである。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、透明シールは透明フィルムに透明粘着剤層が積層さ
れたものであり、前記透明フィルムには、厚みの一部に
達する切り込みが設けられていることを特徴とするホロ
グラムシールの適用方法に関するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明において準備すべき材料
は、ホログラムシール10、透明シール30、および被
着体20であるので、それらについて逐次説明する。
【0016】ホログラムシール10は、基本的には、ホ
ログラム層の下層に粘着剤層が積層されたものである
が、粘着剤層の下面の露出面には、使用前の取扱いに便
利なように、粘着剤層を被覆する剥離性シートが貼り合
わせてあることが好ましい。ただ、ホログラムシール全
体を巻いて保存する際には、ホログラムシールの上面が
剥離性であるときは、剥離性シートを省略できる。ま
た、ホログラムシール10は、ホログラムがデリケート
な製品であるので、表面を保護する意味で、ホログラム
の上面に剥離性シートを剥離可能に積層してあってもよ
い。以下の説明では、ホログラムシールの上下両面に剥
離性シートがあるものを例に説明する。
【0017】図1は、本発明で用いるホログラムシール
10の積層構造を示すもので、ホログラムシール10
は、基材シート12に剥離性層13が積層された剥離性
基材シートの剥離性層13側に、ホログラム形成層1
4、光反射層15、粘着剤層16および剥離性シート1
7がこの順に積層された積層構造を持つものである。
【0018】基材シート12は、剥離性層13と共に、
ホログラム形成層14等のホログラムシールの要部を保
持し、かつ、保護するもので、比較的厚いフィルム又は
シート状の素材、例えば、プラスチックや紙で構成され
ている。厚みを特に限定することはないが、プラスチッ
クなら100μm以上が好ましく、比較的厚手の紙も使
用出来る。透明性は敢えて必要ではないが、ホログラム
としてどのような絵柄が形成されているかが分かりやす
く、誤用を防止できるとの観点から、透明であることが
好ましい。プラスチックであれば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ナイロ
ン、ポリカーボネート等が使用できる。
【0019】剥離性層13は、基材シート12とホログ
ラム形成層14との間の接着性を制御し、基材シート1
2を剥がす必要が生じるまで、不用意に触れただけでは
剥がれることがないが剥がす際には、過大ではない適度
な力で剥がすことができるためのものである。作り方と
しては、基材シート12とホログラム形成層14の両
方、又は一方に対して強い接着を持たない塗料、又は塗
膜自体の凝集力が低くなる塗料を使用するか、若しく
は、接着性はあるが、シリコーンやワックスなどの添加
により、剥離性を増大させた塗料を基材シート12の表
面にロールコーター、グラビアロールコータなどで塗布
し、形成する。
【0020】ホログラム形成層14は、2または3次元
画像を再生可能な表面凹凸パターン(光回折パターン)
が形成されたものである。この表面凹凸パターンとして
は、物体光と参照光との光の干渉による干渉縞の光の強
度分布が凹凸模様で記録されたレリーフホログラムやレ
リーフ回折格子が記録可能であり、フレネルホログラ
ム、フラウンホーファーホログラム、レンズレスフーリ
エ変換ホログラム、イメージホログラム等のレーザ再生
ホログラム、及びレインボーホログラム等の白色光再生
ホログラム、さらに、それらの原理を利用したカラーホ
ログラム、コンピュータホログラム、ホログラムディス
プレイ、マルチプレックスホログラム、ホログラフィッ
クステレオグラムや、ホログラム記録手段を利用したホ
ログラフィック回折格子が挙げられ、その他、電子線描
画装置等を用いて機械的に回折格子を作成することによ
り、計算に基づいて任意の回折光が得られるホログラム
や回折格子をあげることもでき、これらが単一若しくは
多重に記録されていてもよい。
【0021】光回折パターンはホログラム形成層の上下
いずれの面に設けてもよいが、上の面にあると、取扱い
時に汚染のために凹凸の干渉縞が埋まりやすく、これを
避ける意味で、ホログラムの凹凸は通常、下面に設け
る。
【0022】光回折パターンを複製する際には、マスタ
ーそのものも使用できるが、摩耗や損傷の恐れがあるた
め、アナログレコード等におけるのと同様、マスターに
メッキを行なって剥がす等の方法により、金属による複
製を行ない、複製された金型を使用して大量複製を行な
う。
【0023】大量複製の方法は、金型を利用し、熱可塑
性の合成樹脂を素材として使用し、プレスによりホログ
ラムを複製するか、又は、金型面に電離放射線硬化性樹
脂などの液状樹脂を塗布し、紫外線や電子線を照射して
硬化させる等により、ホログラムを一方の表面に有する
ホログラム形成層14が得られる。大量複製の際に、ホ
ログラム形成層14の厚みを10Å〜10,000Å程
度とすることにより、通常の接着剤よって貼った後、剥
がそうとすると、ホログラム形成層14自体が機械的な
強度、特に引っ張りに対する耐久力が弱いため、自身が
破断してしまう。
【0024】ホログラム形成層14はその下層として、
光反射層15を伴うことにより、ホログラムが明瞭に視
認できるようになる。光反射層15は、金属光沢を有す
る金属元素の蒸着、スパッタリングにより得られる金属
の薄膜であることが多いが、その他、メッキなどによっ
ても形成できる。また、光反射層14は、その光学的な
屈折率がホログラム形成層のそれとは異なることによ
り、ホログラムを視認できるものとすることもできる。
【0025】光反射層15を、金属の薄膜で構成する場
合には、アルミニウム、クロム、ニッケル、金、銀など
が特に好ましく、ホログラム形成層14を対象とし、2
00オングストローム、あるいはそれ以上の厚みになる
よう、蒸着、スパッタリング等により設けるとよい。
【0026】光反射層15として、ホログラム形成層1
4とは異なる屈折率を有するものを用いると、ほぼ無色
透明な色相で、金属光沢が無いにもかかわらず、ホログ
ラムが視認できるから、透明なホログラムを作製するこ
とができ、従って、ホログラムシールを貼り付けた際に
貼った対象を隠蔽しない特徴がある。例えば、ホログラ
ム形成層14よりも屈折率が大きく、可視光の領域で透
明なものとして、Sb2 3 、Fe2 3 、PbO、Z
nSe、CdS、Bi2 3 、TiO2 、PbCl2
Cr2 3 、CeO2 、Ta2 5 、ZnS、ZnO、
CdO、Nd2 3 、Sb2 3 、SiO、InO2
2 3 、TiO、ThO2 、Si2 3 、PbF2
Cd2 3 、MgO、Al2 3 、LaF3 、Ce
2 、NdF3 、SiO2 、SiO3 等が挙げられる。
光反射層15としては、ホログラム形成層14よりも屈
折率が小さく、透明なものも使用でき、LiF、MgF
2 、3NaF・AlF3 、AlF3 、NaF、GaF2
等が挙げられる。なお、この場合、「透明」とは、可視
光が十分透過することを指し、有色で透明なものも無色
で透明なものも、いずれも含む。ホログラム形成層14
よりも屈折率が大きく、可視光の領域で透明なものも、
屈折率が小さく、可視光の領域で透明なものも、いずれ
も、金属の薄膜と同様、ホログラム形成層14を対象と
し、200オングストローム、あるいはそれ以上の厚み
になるよう、蒸着、スパッタリング等により設けるとよ
い。
【0027】粘着剤層16を構成する粘着剤の材質は、
ホログラムシールの用途、即ち、どのような被着体に貼
り付けるかを考慮して決めるが、アクリル酸エステル系
やゴム系のものを使用できる。被着体としては、紙、木
質材料、プラスチック、および金属等の単独、又は複合
物からなる物品であり、表面の形状は極端な凹凸のある
ものは好ましくないが、円柱の側面や三角錐の側面のよ
うに、展開すれば平面になり得るものには適用でき、凹
凸の高低差のごく少ない面であれば、粘着剤をクッショ
ン性のあるものにすることにより接着力を上げることも
できる。
【0028】剥離性シート17は、ホログラムシール1
0を他の物品に貼るのに先立って、粘着剤層16から剥
離するもので、それまでの間、粘着剤層を保護し、不用
意に周囲の物品と接着するのを防ぐ。具体的には、基材
シート12および剥離性層13からなる前記した剥離性
基材シートと同様なものが使用できる。透明性について
は、もし、透明だとしても粘着剤層が見えるだけなの
で、敢えて必要ではないが、透明なものを使用しても支
障はない。
【0029】以上のような積層体からなるホログラムシ
ール10を、粘着剤層16を被覆する剥離性シート17
を剥がした後に、被着体20に貼り付け、貼り付けた後
に、基材シート12を剥離する。図2は、そのようにし
て貼りつけた例を示す図である。このとき、ホログラム
シール10の平面形状を、用途に合わせて円形、四角
形、楕円形等の幾何学形や、適宜な形になるよう、予め
打ち抜き等の方法により、作っておくとよい。被着体2
0としては、各種カード、定期券、金券・証券類、高額
商品又はそのケース等があり、素材的には、各種プラス
チック、紙、ゴム、布、木、金属、セラミックス等であ
り、形状的には、極端な凹凸を有するものは取り扱えな
いが、シート状、平板状、2次曲面・3次曲面を持つも
のである。また、貼り付けるのに先立って、被着体20
の表面を、必要に応じて、前処理する。前処理として
は、表面を平滑化する処理や逆に粗面化する処理、表面
に付着している防錆剤や離型剤を拭き取るような処理、
コロナ処理などの酸化処理を行なうと良い。
【0030】図2では、剥離性基材シートの基材シート
12は取り除かれているものの、剥離性層13はそっく
りそのまま残存していように描いてあるが、剥離性層1
3の材質、剥離性層13の基材シート12又はホログラ
ム形成層14との接着性によっては、図2に示すように
ホログラム形成層14側に付着して剥がれたり、あるい
は、基材シート12と共に剥離し、ホログラム形成層1
4上には何も残らない場合もあり、あるいは剥離性層1
3を挟む基材シート12又はホログラム形成層14のい
ずれにも強固に接着するために、剥離性層の中間で剥離
し、両側の基材シート12、およびホログラム形成層1
4のいずれにも付着して剥離することもある。
【0031】図2に示す状態では、ホログラム形成層1
4が表面近くにあるため、このままでは傷が付きやすい
危険がある。剥離性層13が残っていたとしても、それ
ぼど厚くはないので、更なる保護策が必要になる。図3
は、そのような場合に、ホログラムシール10の主要部
であるホログラム形成層14、光反射層15、及び粘着
剤層16と、場合によっては、ホログラム形成層14上
に剥離性層13が被着体20に貼り付けられた上に、更
に、貼り付けるための透明シール30を示し、図4は、
そのような透明シールを剥離性シート33を剥がして貼
った状態を示す。
【0032】透明シール30は、上側から、透明フィル
ム31、透明粘着剤層32、およひめ剥離性シート33
がこの順に積層されたものである。透明シール30を巻
いて保存する際には、透明フィルム31の上側の面を剥
離性にしておき、剥離性シート33を省くこともでき
る。
【0033】透明フィルム31としては、前記した、ホ
ログラムシール10における、基材シート12の素材の
うち、透明なプラスチックフィルムであるものを選択す
る。また、厚みについては、薄い方がよく、20μm以
下、好ましくは、15μm以下であり、このように薄く
することにより、被着体の厚みを実質的に増す事が無
く、自動改札等の機械を通る場合に、機械に損傷を与え
ず使用できる利点が生じる。
【0034】本発明で用いる透明シールの透明フィルム
31の上側の表面には、図3中符号34で示す切り込み
をいれておくと、偽造、変造を意図する者が剥がそうと
すると、フィルム31が切り込み34から破壊されるの
で、そのような不正な行動を停止させることができる。
切り込み34の深さはフィルム31の厚みの20%〜度
が好ましく、20%未満であると破壊が不充分であり、
60%を超えると、製作時の切り込み深さがバラついた
場合に、透明フィルム31の強度が不充分になる上、不
用意に力をかけると取扱いにくくなるためである。
【0035】切り込み34の形成は、打ち抜き用の刃型
を用いるか、回転する刃を用いる、あるいは、透明フィ
ルムをロール上を走行させつつ静止した刃を用いて行な
うとよく、このほか、型押しによっても行なえる。切り
込みのピッチは2mmから10mm程度、より好ましく
は3mm〜7mm程度である。2mm未満であると切り
込みが目立ち過ぎ、10mmを超えると、ピッチが粗す
ぎて切り込み34からの破壊が確実でなくなる。透明シ
ール30の切り込みの具体的形状34としては、ストラ
イプ状、網目状の他、図5(a)〜(e)に示すような
ものが好適である。図5(a)〜(e)の外形が透明シ
ール30の外形であり、外形の中に切り込み34の線が
描いてある。図5(a)では格子、(b)では同心円と
中心からの放射状の線、(c)ではジグザグ線が並んだ
もの、(d)では十字、(e)では十字と十字の端部か
ら延びた別の線との組み合わせである。又:これらの切
り込み34による効果を上げるため、透明シールの外形
を、図6(a)又は(b)に示すような、応力集中が起
こるような形状とすると一層効果的である。
【0036】透明シール30は図3では、既に貼り付け
られたホログラム形成層14等と同じ大きさに描かれて
いるが、同じでなくてもよく、小さめであっても、大き
めであってもよい。透明シール30として、ホログラム
形成層14等よりも大きめのものを使用するときは、シ
ール(=密封)効果が向上し、剥離しようとすると、周
囲の基材の素材によっては基材の表面の一部を剥がすよ
うな効果も生じる。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、被着体上に貼
られたホログラムが、更にその上に、透明フィルムが積
層されているために、これを剥がそうとして大きな力か
けると、透明フィルムに加えられた力がホログラム形成
層に伝わり、ホログラム形成層が引っ張られる結果、破
壊が確実に進行し、不正な偽造・変造を行おうとする不
正者の意図を阻止できる。また、ホログラム形成層上に
は、透明フィルムが被覆してあるので、不用意な力でホ
ログラム形成層が破壊することを防止できる。
【0038】請求項2の発明によれば、上記の効果に加
えて、ホログラムシールの取り扱いが容易になると共
に、被着体への貼り付け以前にホログラム形成層が損傷
を受けたり、汚染されるのを防止できる。
【0039】請求項3の発明によれば、透明フィルムに
は、厚みの一部に達する切り込みが設けられているもの
を使用するので、上記の効果に加えて、透明フィルムを
剥がそうとすると、透明フィルムが切り込みの箇所毎に
寸断されるので、ホログラム形成層が破壊される際に、
上層の透明フィルムの破壊に起因して、ホログラム形成
層が細かく分断され、剥がそうとすると破壊の度合いが
不正者にとって厳しいものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明で用いるホログラムシールの断
面図である。
【図2】図2は、本発明の一つの工程を示す断面図であ
る。
【図3】図3は、本発明で用いる透明シールの断面図で
ある。
【図4】図4は、本発明の最終工程を示す断面図であ
る。
【図5】図5は、本発明で用いる透明シールの切り込み
の例を示す図である。
【図6】図6は、本発明で用いる透明シールの好ましい
外形の例を示す図である。
【符号の説明】
10 ホログラムシール 12 基材シート 13 剥離性層 14 ホログラム形成層 15 光反射層 16 粘着剤層 17 剥離性シート 20 被着体 30 透明シール 31 透明フィルム 32 透明粘着剤層 33 剥離性シート 34 切り込み

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホログラム層、及び粘着剤層がこの順に
    積層されたホログラムシールを、前記粘着剤層が被着体
    と向き合うようにして接触させ、かつ圧着する事により
    貼り合わせを行ない、その後、前記ホログラム層が貼り
    合わされた前記被着体上の前記ホログラム層上を覆っ
    て、透明シールを貼ることからなるホログラムシールの
    適用方法。
  2. 【請求項2】 剥離性基材シートがホログラムシールの
    粘着剤層のない側に剥離可能に積層されていることを特
    徴とする請求項1のホログラムシールの適用方法。
  3. 【請求項3】 透明シールは透明フィルムに透明粘着剤
    層が積層されたものであり、前記透明フィルムには、厚
    みの一部に達する切り込みが設けられていることを特徴
    とする請求項1又は2のホログラムシールの適用方法。
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