JP2000111822A - 走査光学系 - Google Patents

走査光学系

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JP2000111822A
JP2000111822A JP10278743A JP27874398A JP2000111822A JP 2000111822 A JP2000111822 A JP 2000111822A JP 10278743 A JP10278743 A JP 10278743A JP 27874398 A JP27874398 A JP 27874398A JP 2000111822 A JP2000111822 A JP 2000111822A
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casing
vibration
image
fan
scanning optical
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JP10278743A
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English (en)
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Naritoshi Inoue
斉逸 井上
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学部品に振動が伝達されることによるレー
ザビームのぶれを防止する。 【解決手段】 蓋部82によって覆われる走査光学ユニ
ット22のケーシング24には、ボス部100、102
が形成されており、このボス部にファンモータの駆動に
よって回転するファン90が設けられている架台88
が、防振ゴム92を介して取付けられる。また、蓋部は
防振ゴムをボス部に取付けることにより固定される。こ
れにより、ファンによってケーシング内を加圧して塵が
入り込むのを防止したときに、ファンの発生する振動に
よってケーシングが振動して、レーザビームにぶれが生
じるのを確実に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に係
り、詳細には、画像形成装置に設けられてレーザビーム
を走査して記録材料に画像を形成する走査光学系に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタルラボシステムでは、レーザビー
ムを走査して印画紙に画像を書き込む画像露光装置が用
いられる。この画像露光装置は、R、G、Bの各色のレ
ーザビームを発する光源を備え、カラー画像データに基
づいて各色光源から発するレーザビームを変調してポリ
ゴンミラー等の偏向器へ照射し、この偏向器からレーザ
ービームが主走査方向に偏向して印画紙へ照射する。
【0003】この画像露光装置に設けられる走査光学系
では、各色の光源としてLD、集光用のコリメータレン
ズ及び音響光学変調器(AOM)を一体としたユニット
が用いられ、この光源ユニットと共にfθレンズ、シリ
ンドカルレンズ、平面ミラー、折り返しミラー等を備え
ており、R、G、Bの各色の光源ユニットから照射する
レーザビームをポリゴンミラーの所定の一点に照射する
ために反射ミラーを用い、コンパクト化を図っている。
【0004】ところで、このように構成されている走査
光学系では、レーザビームが通過するfθレンズやシリ
ンドカルレンズ及びレーザビームが反射される平面ミラ
ー、ポリゴンミラー、折り返しミラー等に光学部品に塵
が付着すると、部分的に光量が低下し、印画紙の副走査
方向に沿って筋状の露光ムラを生じさせる。
【0005】このため、走査光学系には、平面ミラー、
ポリゴンミラー、fθレンズ、シリンドリカルレンズ、
折り返しミラー等をケーシング内に収容して、印画紙へ
照射するレーザビームが通過する開口部をガラス板によ
って閉塞し、印画紙を走査露光するときに、ソレノイド
等の駆動手段によってガラス板を移動させるようにする
ことにより、光学部品に塵が付着し難くしたものがあ
る。
【0006】また、走査光学系には、モータによって送
風用のファンを駆動して、ケーシング内を加圧すること
により、光学部品を配置しているケーシング内に塵が入
り込まないようにしたものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ファン
を駆動するモータ等の駆動手段は、少なからず振動を発
する。この駆動手段の振動によってケーシングが振動す
ると、印画紙とうの記録材料に照射されるレーザビーム
にぶれが生じ、記録材料上に露光によって形成する画素
にずれが生じる。特に低周波振動が継続すると、レーザ
ビームのぶれによる画素のずれが目立ち、記録材料に形
成した画像の仕上がりを損ねてしまう。
【0008】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、光学部品を収容しているケーシングに伝達される
振動によって記録材料を露光するレーザビームにぶれが
生じてしまうのを防止する走査光学系を提案することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
画像形成装置に設けられて、レーザ光源から発するレー
ザビームを主走査偏向手段によって偏向して記録材料を
露光することにより記録材料に画像を形成する走査光学
系であって、前記主走査偏向手段を含む光学部品が取付
けられたケーシングと、前記ケーシングに取付けられる
被作動部材ないし被作動部材を駆動する駆動源と、前記
ケーシングに形成されて前記被作動部材及び前記駆動源
が取付けられる高剛性部と、前記駆動源及び前記被駆動
源と駆動源及び被作動部材が取付けられる前記ケーシン
グの高剛性部の間に配置されて駆動源の作動によって発
生する振動のケーシングへの伝達を抑制する振動伝達抑
止手段と、を含むことを特徴とする。
【0010】この発明によれば、ケーシングに光学部品
以外の駆動源や駆動源によって駆動される被作動部材を
取付けるときに、振動伝達抑止手段を介在させ、高剛性
部に取付ける。
【0011】これにより、駆動源野駆動や駆動源の駆動
力によって作動する被作動部材が振動を発しても、この
振動が光学部品の取付けられているケーシングに伝達す
ることがなく、ケーシングが振動することにより、主走
査偏向手段によって偏向されるレーザビームにぶれが生
じることがない。
【0012】請求項2に係る発明は、前記高剛性部が前
記ケーシングに一体に形成されたボス部であることを特
徴とする。
【0013】この発明によれば、高剛性部としてボス部
をケーシングに一体に形成し、このボス部に振動伝達抑
止手段を介して駆動源ないし被作動部材を取付ける。
【0014】このようなボス部には、リブを併設するこ
とが好ましく、これにより、振動伝達抑止手段によって
抑えきれない振動が伝達されても、この振動によってケ
ーシングが振動するのをより確実に防止できる。
【0015】請求項3に係る発明は、前記被作動部材及
び前記駆動源が前記ケーシング内を加圧する送風手段を
形成していることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、ケーシング内に塵が入
り込むのを防止するために、ケーシング内を加圧する送
風手段を振動伝達抑止手段を介して取り付ける。
【0017】これにより、ケーシング内に塵が入り込む
のを防止するために、送風手段を設けても、この送風手
段が振動源となってケーシングが振動してしまうことが
なく、記録材料に仕上がり品質の高い画像を形成するこ
とができる。
【0018】このような本発明に用いられる振動伝達抑
止手段としては、防振ゴムを用いることができる。この
防振ゴムは、天然ボムや、樹脂ゴムは勿論エストラマー
などの種々の弾性体を用いることができる。また、振動
伝達抑止手段として用いる弾性体としては、粘弾性体が
より好ましい。粘弾性体は、弾性力が変形速度によって
変化するため、振動をより確実に抑えることができ、こ
の粘弾性体を用いることにより、振動をより確実に抑止
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0020】図1には、デジタルラボシステム10の概
略構成を示している。このデジタルラボシステム10
は、カラーCCDスキャナ14、画像処理部16、レー
ザプリンタ部18及びプロセッサ部20によって構成さ
れている。
【0021】カラーCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いる画像を読み取る。このカラーCCDスキャナ14で
は、135サイズ、110サイズ、120サイズ、22
0サイズ(ブローニサイズ)やAPSフィルムと呼ばれ
る磁気層が形成された写真フィルムなどを読み取り対象
としたものを用いることができる。また、カラーCCD
スキャナ14は、写真フィルムに記録された画像をライ
ンCCDによって読み取って画像データを出力するもの
であっても良く、また、エリアCCDによって画像を読
み取って画像データを出力するものであっても良い。
【0022】画像処理部16には、カラーCCDスキャ
ナ14から出力された画像データが入力される。また、
画像処理部16には、デジタルカメラでの撮影によって
得られる画像データや、カラーCCDスキャナ14以外
のスキャナで原稿画像(例えば反射原稿画像)を読み取
って得られる画像データ、コンピュータで生成された画
像データ等も、メモリカードや磁気記録媒体等の種々の
記録媒体、通信回線等を介して入力も可能となってい
る。
【0023】画像処理部16は、入力された画像データ
に対して各種の補正等の画像処理を行ない、記録用画像
データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。なお、
この画像処理部16では、入力された画像データや画像
処理を行なった画像データ(記録用画像データ)等を画
像ファイルとして外部へ出力したり、所定の記録媒体に
記録することができるものであっても良い。
【0024】レーザプリンタ部18では、R、G、Bの
レーザビームを発するレーザ光源を備えており、画像処
理部16から入力される記録用画像データに応じて各色
のレーザビームを変調しながら記録材料として用いられ
る印画紙へ照射して、印画紙を走査露光し、印画紙に記
録用画像データに応じた潜像を形成する。プロセッサ部
20は、レーザプリンタ部18によって画像露光された
印画紙に対して、例えば発色現像、漂白定着、水洗及び
乾燥処理等の所定の現像処理を施し、印画紙に形成され
た潜像を顕像化する。これにより、画像データに応じた
写真プリントが得られる。
【0025】図2には、レーザプリンタ部18に設けら
れている走査光学ユニット22を示している。この走査
光学ユニット22は、ケーシング24の外面に延設され
ているベース部26上に、R、G、Bの各色のレーザビ
ームを発する光源ユニット28R、28G、28Bが配
設されている。光源ユニット28R、28G、28B
は、それぞれレーザビームを発するレーザ光源30R、
30G、30Bを備えている。
【0026】レーザ光源30Rは、Rの波長(例えば6
80nm)のレーザビーム(以下「レーザビームR」と言
う)を射出する半導体レーザ(LD)が設けられてい
る。また、レーザ光源30Gは、LDと該LDから射出
されるレーザビームを1/2波長のレーザビームに変換
する波長変換素子(SHG)を備えており、SHGから
Gの波長(例えば532nm)のレーザビーム(以下「G
レーザビームG」と言う)を射出するようにLDの発振
波長が定められている。同様に、レーザー光源30Bも
LDとSHGを備えており、SHGからBの波長(例え
ば475nm)が射出されるようにLDの発振波長が定め
られている。
【0027】レーザ光源30R、30G、30Bのそれ
ぞれのレーザビーム射出側には、コリメータレンズ32
及び音響光学変調素子(AOM)34が順に配置されて
いる。AOM34は、入射されたレーザビームが音響光
学媒質を通過するように配置されている。
【0028】図3に示されるように、走査光学ユニット
22には、AOMドライバ36が設けられており、AO
M34がこのAOMドライバ36に接続されている。
【0029】AOM34では、AOMドライバ36から
入力される高周波信号に応じて音響光学媒質内に高周波
信号に応じた超音波伝播が発生する。これにより、音響
光学媒質に照射されたレーザビームに回折を生じさせ、
高調波信号の振幅に応じた強度でレーザービームが回折
光として射出される。
【0030】図2に示されるように、AOM34を透過
したレーザビームR、G、Bは、小孔25のそれぞれか
らケーシング24内に設けられている平面ミラー38へ
照射される。ケーシング24内には、平面ミラー38と
共にレーザビームR、G、Bのそれぞれの光路上にビー
ムエキスパンダ40及びシリンドリカルレンズ42が配
置されている。
【0031】平面ミラー38に照射されたレーザビーム
R、G、Bのそれぞれは、平面ミラー38へよってビー
ムエキスパンダ40へ向けて反射される。ビームエキス
パンダ40は、入射されるレーザビームを平行光とし、
シリンドリカルレンズ42は、ビームエキスパンダ40
によって平行光として入射されるレーザビームR、G、
Bを線状に結像する。
【0032】シリンドリカルレンズ42を透過したレー
ザビームは、主走査手段として設けられているポリゴン
ミラー(PLG)44の偏向反射面上の略同一位置に照
射され、ポリゴンミラー44によって主走査方向に偏向
されながら反射される。
【0033】なお、レーザビームG、Bを発するLDと
して固定レーザを用いているときには、ビームエキスパ
ンダ40とシリンドカルレンズ42の間のレーザビーム
G、Bの光路上にNDフィルタ41を設けて、レーザビ
ームG、Bを僅かに偏向して(例えば約0.5°)、反
射したレーザビームG、BがLDに戻ることにより発振
してしまうのを防止することが好ましい。また、くさび
形状に形成したNDフィルタを用いて、レーザビームを
偏向して角度調整を行なうようにしても良い。
【0034】ポリゴンミラー44のレーザビーム反射側
には、露光面上の走査速度を補正するfθレンズ46、
副走査方向にパワーレンズを持つ面倒れ補正用のシリン
ドリカルレンズ48及びシリンドリカルミラー50が順
に配置されており、さらに、シリンドリカルミラー50
のレーザビーム射出側には、折り返しミラー52が配置
されている。
【0035】ポリゴンミラー44で反射されたレーザビ
ームR、G、Bは、fθレンズ46、シリンドリカルレ
ンズ48を順に透過した後、シリンドカルミラー50に
よって折り返しミラー52へ向けて反射される。ケーシ
ング24には、折り返しミラー52の下方に開口部24
Aが形成されており、レーザビームR、G、Bは、折り
返しミラー52によって略鉛直方向下方の開口部24A
へ向けて反射され、印画紙54に照射される。
【0036】なお、図2では、ポリゴンミラー44の回
転方向、レーザビームの主走査方向及び印画紙54の副
走査方向をそれぞれ矢印A、矢印B及び矢印Cによって
示している。また、折り返しミラー52を省略してシリ
ンドリカルミラー50によって略鉛直方向下方へ向けて
反射させて、印画紙54に照射するようにしても良く、
偏向手段としてはガルバノメータを用いても良い。
【0037】図3には、レーザプリンタ部18の電気系
の概略構成を示している。レーザプリンタ部18は、記
録用の画像データを記憶するフレームメモリ56を備え
ており、I/F回路58を介して画像処理部16から入
力される画像データ(印画紙54に記録すべき画像の各
画素毎のR、G、B濃度を表すデータ)が、フレームメ
モリ56に一旦記憶される。このフレームメモリ56
は、D/A変換器60を介して露光部62に接続されて
いる。
【0038】露光部62には、LD、AOM34及びA
OMドライバ36を備えたレーザー光源30R、30
G、30Bと共にポリゴンミラー44及びポリゴンミラ
ー44を回転駆動する図示しないモータを備えた主走査
ユニット64が設けられている。また、露光部62は、
プリンタ部制御回路66に接続されており、プリンタ部
制御回路66によって動作が制御されている。
【0039】プリンタ部制御回路66は、プリンタ部ド
ライバ68が接続されている。このプリンタ部ドライバ
68には、露光部62に対して送風してケーシング24
内を加圧するファン90(図4参照)を駆動するファン
モータ70、レーザプリンタ部18に装填されたマガジ
ンから印画紙54を引き出すマガジンモータ72等が接
続されている。また、プリンタ部制御回路66には、印
画紙54の裏面に文字等をプリントするバックプリント
部74が接続されており、ファンモータ70、マガジン
モータ72、バックプリント部74は、露光部62と共
にプリント部制御回路66に作動が制御されている。
【0040】また、プリント部制御回路66には、未露
光の印画紙54が収容されるマガジンの着脱及びマガジ
ンに収容されている印画紙54のサイズを検出するマガ
ジンセンサ76、オペレータが各種のプリント指示をす
るための操作盤78と共に、プロセッサ部20で現像処
理が終了した印画紙54の画像濃度を測定する濃度計8
0及びプロセッサ部20に設けられている図示しないプ
ロセッサ部制御回路が接続されている。
【0041】ところで、 図4に示されるように、走査光
学ユニット22が設けられるケーシング24は、蓋部8
2が取り付けられることにより、側壁84によって囲わ
れた内部が蓋部82によって閉塞されて塵等が入り込み
難くなっている。この蓋部82には、ケーシング24の
底板24Bに形成されている開口部24Aに対向する位
置に開口部82Aが形成されている。この開口部82A
には、フィルタ86が取付けられており、蓋部82の開
口部82Aからケーシング24内に入り込む空気中の塵
を除去するようになっている。
【0042】このフィルタ86は、レーザビームR、
G、Bによって印画紙54に形成する画像に影響を与え
る大きさの塵を除去するようになっている。
【0043】このフィルタ86は、架台88によって覆
われるようになっており、この架台88には、ファン9
0が取付けられている。こファン90は、プリンタ部制
御回路66によって作動が制御されているファンモータ
70によって回転駆動されると、フィルタ86を介して
ケーシング24内に空気を送り込む。これにより、蓋部
82によって覆われているケーシング24内が加圧され
て、底板24Bに形成している開口部24A等から空気
と共に塵が入り込むのを防止している。
【0044】このファン90が取付けられている架台8
8は、振動伝達抑止手段として設けられている防振ゴム
92を介して蓋部82上に取付けられる。
【0045】図5に示されるように、防振ゴム92は、
ネジ94が立設されて固定されたプレート96が上下両
面に取り付けられている。防振ゴム92に取付けられた
一方のプレート96は、架台88の周囲に形成されてい
るフランジ部98に対向しており、フランジ部98に形
成されている貫通孔98Aにネジ94を挿入して図示し
ないナットによって締結することにより、フランジ部9
8と防止ゴム92が固定されるようになっている。
【0046】また、図4に示されるように、ケーシング
24には、側壁84に厚肉となっているボス部100
(図2も参照)が形成されていると共に、底板24Bの
所定の位置にボス部102が突設されている(図2では
図示省略)。
【0047】図5に示されるように、ケーシング24に
形成されているボス部100、102のそれぞれは、防
振ゴム92の他方のプレート96に取付けられているネ
ジ94に対向しており、先端部にネジ孔104が形成さ
れている。
【0048】また、蓋部82には、ボス部100、10
2のネジ孔104に対応して貫通孔82Bが形成されて
いる。防振ゴム92は、他方のプレート96に立設して
いるネジ94を蓋部82の貫通孔82Bに挿入した後、
ボス部100、102に形成しているネジ孔104に螺
合することにより、蓋部82と共にケーシング24に固
定される。
【0049】これにより、ファン90は、防振ゴム92
を介してケーシング24に固定され、ファンモータ70
が駆動して回転したときに生じる振動のケーシング24
の伝達が抑えられる。
【0050】図4に示されるように、ケーシング24に
は、底板24Bの下面でボス部102の下側には、補強
用のリブ106が形成されている。また、側壁84に
は、下方へ向けてリブ108が形成されており、このリ
ブ108の先端にフランジ部110が延設されている。
ケーシング24は、これらのリブ108、110によっ
て剛性が高くされている。
【0051】この走査光学ユニット22は、ケーシング
24がレーザプリンタ部18の機枠112に取付けられ
てレーザプリンタ部18に組付けられている。ケーシン
グ24のフランジ部110と機枠112の間には、防振
ゴム114が配置されており、この防振ゴム114を介
して機枠112に取付けられるようになっている。
【0052】なお、本実施の形態では、防振ゴム92、
114の一例としてソルボセイン(三進興産(株)社製
の商品名)を用いているが、天然ゴム、樹脂ゴム、エス
トラマー等の種々の弾性体を用いることができ、粘弾性
体を用いることがより好ましい。
【0053】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0054】本実施の形態に適用したデジタルラボシス
テム10では、カラーCCDスキャナ14で写真フィル
ム等に記録されている画像を画像データとして読み込む
と、この画像データを画像処理部16へ出力する。画像
処理部16では、カラーCCDスキャナ14によって読
み込んだ画像データに所定の画像処理を施し、印画紙5
4に記録する記録用画像データとしてレーザプリンタ部
18へ出力する。
【0055】プリンタ部18では、画像処理部16から
入力された画像データをフレームメモリ56に格納した
後、このフレームメモリ56に格納した画像データに基
づいて露光部62等を制御して、画像データに応じて印
画紙54を走査露光し、画像データに応じた画像を印画
紙54に形成する。
【0056】プリンタ部18で画像露光された印画紙5
4は、プリンタ部18からプロセッサ部20へ送られて
現像処理が施される。これにより、カラーCCDスキャ
ナ14で読み込んだ画像に基づいた写真プリントが得ら
れる。
【0057】一方、レーザプリンタ部18に設けられて
いる走査光学ユニット22は、画像データに応じた信号
が光源ユニット28R、28G、28BのAOM34に
入力されることにより、レーザ光源30R、30G、3
0Bから発せられるレーザビームR、G、Bを画像デー
タに基づいて変調して平面ミラー38へ向けて射出す
る。
【0058】平面ミラー38へ向けて射出されたレーザ
ビームR、G、Bは、平面ミラー38でポリゴンミラー
44へ向けて反射される。この平面ミラー38で反射さ
れたレーザビームRは、ビームエキスパンダ40及びシ
リンドカルレンズ42を透過して、ポリゴンミラー44
上の所定の一点(点P)に至る。また、レーザビーム
G、Bは平面ミラー38で反射されると、ビームエキス
パンダ40とNDフィルタ172又はNDフィルタ17
4を透過した後、シリンドリカルレンズ42を透過し
て、レーザビームRと同じポリゴンミラー44上の一点
(点P)に至る。
【0059】ポリゴンミラー44に達したレーザビーム
R、G、Bは、ポリゴンミラー44で反射されると、f
θレンズ46、シリンドカルレンズ48を透過した後、
シリンドカルミラー50及び折り返しミラー52に反射
されて印画紙54上に結像される。このとき、ポリゴン
ミラー44が高速で回転することにより、ポリゴンミラ
ー44で反射されるレーザビームR、G、Bが主走査さ
れ、印画紙54が副走査方向に移動することにより、印
画紙54に画像データに応じた露光画像が形成される。
【0060】一方、レーザプリンタ部18に設けられて
いる走査光学ユニット22では、fθレンズ46、シリ
ンドリカルレンズ48、シリンドリカルミラー50、折
り返しミラー52等の光学部品を収容しているケーシン
グ24を蓋部82によって閉塞している。また、この蓋
部82には、フィルタ86及びファン90が設けられて
おり、ファンモータ70の駆動によって、フィルタ86
を介してケーシング24内へ送風することにより、ケー
シング24内を加圧して、底板24Bに形成している開
口部24A等から塵等が入り込むのを防止している。
【0061】これにより、ケーシング24内に入り込ん
だ塵がレーザビームR、G、Bを透過ないし反射する光
学部品に付着するなどして、記録材料の画像濃度が部分
的に変化したり、レーザビームの照射位置がずれて仕上
がり品質が低下するのを確実に防止している。
【0062】ところで、走査光学ユニット22では、ケ
ーシング24内を加圧するファン90が防振ゴム92を
介して取付けられている。また、この防振ゴム92は、
剛性を高くしているボス部100、102に取付けるよ
うにしている。これにより、ファンモータ70が駆動し
たり、ファンモータ70の駆動によってファン90が回
転するとき発生する振動がケーシング24に伝達され
て、ケーシング24が振動してしまうのを防止してい
る。
【0063】すなわち、ファンモータ70又はファン9
0が振動すると、この振動が防振ゴム92に吸収され
る。また、防振ゴム92は、ケーシング24に高剛性部
として形成しているボス部100、102に取付けてい
る。ボス部100、102は剛性が高いため、防振ゴム
92が振動しても、この防振ゴム92に共振して振動す
ることはない。これにより、ファンモータ70やファン
90が作動して振動が発生しても、この振動によってケ
ーシング24が振動してしまうのを確実に抑えることが
できる。
【0064】一方、この走査光学ユニット22は、防振
ゴム114を介してレーザプリンタ部18の機枠112
に取付けられている。レーザプリンタ部18では、マガ
ジンから印画紙54を引き出したり、この印画紙54を
副走査方向に搬送すると共に、プロセッサ部20へ送り
込むための駆動手段が作動する。これにより、僅かなが
ら機枠112が振動することがある。このとき、ケーシ
ング24は、ケーシング24を補強しているリブ106
が防振ゴム114を介して機枠112に取付けられてい
るため、機枠112からの振動の伝達も抑えられてい
る。
【0065】走査光学ユニット22は、ケーシング24
が振動すると、ケーシング24に取付けられているポリ
ゴンミラー44等も振動してしまう。これにより、主走
査されながら印画紙54に照射されるレーザビームR、
G、Bにぶれが生じる。特に低周波振動によるレーザビ
ームR、G、Bのぶれは、印画紙54に記録された画像
に現れて、画像の仕上がりを損ねてしまう。
【0066】これに対して、走査光学ユニット22で
は、ケーシング24への振動源となりうる部品の取付け
や振動源となりうる部材へケーシング24を取付けると
きに防振ゴム92、114を用いているので、ケーシン
グ24への振動の伝達が抑えられている。
【0067】また、ファン90は防振ゴム92を介して
蓋部82に連結されているので、蓋部82にもファン9
0又はファンモータ70によって発生した振動が伝達さ
れることがなく、蓋部82が振動することによるケーシ
ング24の振動も防止されている。
【0068】このように、走査光学ユニット22のケー
シング24への振動の伝達が抑えられているので、ケー
シング24が振動して、印画紙54に形成する画像の仕
上がりを損ねることはなく、仕上がり品質の高い画像を
形成することができる。
【0069】なお、本実施の形態では、ボス部100、
102に防振ゴム92を介してファン90を取付けるよ
うに説明したが、振動源となるファン90の取付けはこ
れに限定する物ではない。例えば、ケーシング24を覆
う蓋部82に高剛性部を形成して、この蓋部82の高剛
性部にファン90を取付けるようにしても良い。以上説
明した本実施の形態は本発明の構成を限定するものでは
ない。
【0070】また、本実施の形態では、防振ゴム92と
ボス部100、102との間に蓋部82を配置したが、
防振ゴム92を直接ボス部100、102に固定するよ
うにしても良い。すなわち、ファン90を防振ゴム92
を用いて直接ボス部100、102に取付けるようにし
ても良い。
【0071】さらに、本実施の形態では、振動源として
ファン90を例に説明したが、例えば、ケーシング24
の開口部24Aを覆うガラス板等の開閉蓋を設け、この
開閉蓋をソレノイド等の駆動手段によって開閉するとき
には、ソレノイド等の駆動手段や、この駆動手段によっ
て作動される開閉蓋等の被作動部材を防振ゴム等の振動
抑止手段を介してケーシング24に取付けるようにして
も良い。これにより開口部24Aを開閉するときに、振
動が生じても、この振動がケーシング24に伝達される
のを抑えることができる。
【0072】なお、本実施の形態に適用した走査光学ユ
ニット22は、本発明に係る走査光学系の構成を限定す
るものではなく、本発明は、R、G、Bのレーザ光源
と、AOMを備えた走査光学系の振動に適用が可能であ
る。
【0073】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、光学
部品を収容するケーシングに駆動源や駆動源によって作
動する被作動部材を取付けるときに、ケーシングに形成
している高剛性部に振動伝達抑止手段を介して取り付け
る。これにより、駆動源や被作動部材が振動源となって
ケーシングが振動してしまうことによるレーザビームの
ぶれを確実に防止して、仕上がり品質の高い画像を形成
することができると言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したデジタルラボシステム
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用した走査光学ユニットの概略構成
を示す斜視図である。
【図3】レーザプリンタ部の概略構成を示すブロック図
である。
【図4】ケーシングへのファンの取付けを示すケーシン
グの概略断面図である。
【図5】防振ゴムを用いた取付けを示す概略図である。
【符号の説明】
10 デジタルラボシステム 14 カラーCCDスキャナ 16 画像処理部 18 レーザプリンタ部(画像形成装置) 20 プロセッサ部 30R、30G、30B レーザ光源 44 ポリゴンミラー(主走査偏向手段、光学部
品)) 46 fθレンズ(光学部品) 48 シリンドカルレンズ(光学部品) 50 シリンドカルミラー(光学部品) 52 折り返しミラー(光学部品) 54 印画紙(記録材料) 70 ファンモータ(駆動源) 82 蓋部 90 ファン(被作動部材) 92、114 防振ゴム(振動伝達抑制部材) 100、102 ボス部 112 機枠

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置に設けられて、レーザ光源
    から発するレーザビームを主走査偏向手段によって偏向
    して記録材料を露光することにより記録材料に画像を形
    成する走査光学系であって、 前記主走査偏向手段を含む光学部品が取付けられたケー
    シングと、 前記ケーシングに取付けられる被作動部材ないし被作動
    部材を駆動する駆動源と、 前記ケーシングに形成されて前記被作動部材及び前記駆
    動源が取付けられる高剛性部と、 前記駆動源及び前記被駆動源と駆動源及び被作動部材が
    取付けられる前記ケーシングの高剛性部の間に配置され
    て駆動源の作動によって発生する振動のケーシングへの
    伝達を抑制する振動伝達抑止手段と、 を含むことを特徴とする走査光学系。
  2. 【請求項2】 前記高剛性部が前記ケーシングに一体に
    形成されたボス部であることを特徴とする請求項1に記
    載の走査光学系。
  3. 【請求項3】 前記被作動部材及び前記駆動源が前記ケ
    ーシング内を加圧する送風手段を形成していることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の走査光学系。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007133252A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置
CN100417172C (zh) * 2005-01-12 2008-09-03 菱光科技股份有限公司 接触式影像扫描组件的光源组装结构及其组装方法

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