JP2000258711A - 走査光学系 - Google Patents

走査光学系

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JP2000258711A
JP2000258711A JP11058645A JP5864599A JP2000258711A JP 2000258711 A JP2000258711 A JP 2000258711A JP 11058645 A JP11058645 A JP 11058645A JP 5864599 A JP5864599 A JP 5864599A JP 2000258711 A JP2000258711 A JP 2000258711A
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scanning
inclination
line
main scanning
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JP11058645A
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Kenichi Saito
賢一 斉藤
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学素子の部品精度や組み付け精度に起因す
る走査線の傾きを防止する。 【解決手段】 シリンドカルミラー84が取り付けられ
たブラケット124は、脚部126、128をケーシン
グ24の基台144に載せられて固定される。このと
き、印画紙上に走査されるレーザービームの走査線に傾
きが生じているときには、脚部126ないし脚部128
と基台の間に、走査線の傾きに応じてスペーサ150を
挿入する。これにより、トーリンク面84Aの母線84
Bの傾きが変化する。この傾きの変化は、印画紙上の走
査線の傾きに現れ、スペーサを適切に選択することによ
り、走査線を副走査方向と直交する基準線と平行とする
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に係
り、詳細には、画像形成装置に設けられて光源から発せ
されるレーザービームを主走査方向に偏向して記録媒体
へ画像を形成する走査光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルラボシステムでは、レーザビー
ムを走査して印画紙等の記録媒体に画像を書き込む画像
露光装置が用いられる。この画像露光装置は、R、G、
Bの各色のレーザビームを発する光源を備え、カラー画
像データに基づいて各色光源から発するレーザビームを
変調してポリゴンミラー等の偏向器へ照射し、この偏向
器からレーザービームが主走査方向に偏向して印画紙へ
照射する。
【0003】この画像露光装置に設けられる走査光学系
には、LD(レーザーダイオード)ないしSHGと共に
ポリゴンミラー、fθレンズ、シリンドカルレンズ、シ
リンドカルミラー等が設けられており、LDから光速で
回転するポリゴンミラーへレーザービームを照射する。
ポリゴンミラーへ照射されたレーザービームは、ポリゴ
ンミラーによって主走査方向へ偏向される。
【0004】ポリゴンミラーによって主走査方向に偏向
されたレーザービームは、fθレンズを透過した後、シ
リンドカルレンズ及びシリンドカルミラーによって副走
査方向への面倒れ、主走査方向に沿ったレーザービーム
の照射位置が副走査方向にずれるピッチずれが補正され
て、印画紙に照射される。
【0005】ところで、レーザービームの印画紙上への
走査線が、印画紙の副走査方向と直交する方向と正確に
一致しないと、印画紙に形成される画像に傾きやずれが
生じて、画像の仕上がり品質が損ねられてしまう。この
ような画像の仕上がり品質の低下を防止するために、走
査光学系では、シリンドカルレンズやシリンドカルミラ
ー等のピッチずれ補正用の光学素子の母線を、印画紙の
副走査方向と直交する方向に正確に一致させるように調
整している。
【0006】しかしながら、レーザ光源から照射された
レーザービームは、シリンドカルレンズやシリンドカル
ミラーに至るまでに各種光学素子を通過する。このため
に、光学素子や光学素子を駆動する部品の製作精度、組
み付け精度等によっては、レーザービームに曲がりを生
じさせることがあり、このレーザービームの曲がりが、
印画紙に照射されたレーザービームの走査線の傾きとな
って現れ、印画紙に形成する画像の仕上がり品質を低下
させてしまう。
【0007】このような光学素子の製作精度や組み付け
精度に起因する走査線の曲がりを防止するためには、さ
らに、光学素子を高精度で製作する必要があることは勿
論、精度良く組み付ける必要が生じ、極めて難しい作業
が強いられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたものであり、光学素子の製作精度や組み付
け精度に起因する走査線の曲がりを確実に防止でき、記
録材料に高品質の画像を形成することができる走査光学
系を提案することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、光源から発せられるレーザービームを画像
データに応じて変調し主走査偏向手段によって偏向して
記録媒体上を走査露光することにより、記録媒体に画像
データに応じた画像を形成する走査光学系であって、前
記主走査偏向手段と前記記録媒体の間にトーリック面の
母線が前記レーザービームの光軸と直交しかつレーザー
ビームの走査方向に沿うように配置され、レーザービー
ムの記録媒体上に主走査されるレーザービームの走査線
の傾きを補正して走査線を直線状とする補正光学素子を
含み、前記補正光学素子の母線に沿った少なくとも一端
側と補正光学素子が固定されるケーシングのベース部と
の間に、補正光学素子の母線を前記レーザービームの光
軸と直交する面に沿って傾ける補正部材が設けられるこ
とを特徴とする。
【0010】この発明によれば、補正光学素子の一端側
又は両端側とベース部との間に補正部材を配置し、補正
光学素子の母線をレーザービームの光軸と垂直な面に沿
って回転させる。
【0011】記録媒体に照射されるレーザービームの主
走査方向に沿った軌跡である走査線は、補正光学素子の
母線を回転させて傾きを変えることにより、傾きが変わ
る。これにより、副走査方向と直交する基準線に対して
レーザービームの走査線が平行となっていないときに、
補正部材によって補正光学素子の母線の傾きを適切に変
えることにより、基準線と走査線を平行にすることがで
きる。
【0012】すなわち、基準線に対して走査線が平行と
なっていないときに、補正光学素子とベース部の間に補
正部材を配置する簡単な取付調整作業で、レーザービー
ムの走査線を基準線と平行にすることができる。
【0013】これにより、光学素子や光学素子を駆動す
る駆動部材の製作精度や組み付け精度に起因して、記録
媒体上の走査線が副走査方向と直交する方向に対して傾
きが生じても、補正光学素子を取り付けるときに、補正
部材を用いて取付調整を行う簡単な作業で、高品質の画
像を形成することができる。
【0014】このような補正部材を用いる取付調整は、
トーリックレンズ、シリンドカルレンズ、シリンドカル
ミラー等の任意の補正光学素子に適用することができ
る。
【0015】このような本発明では、前記補正部材が、
テーパー状に形成され、前記ベース部と前記補正部材の
間への挿入位置に応じて前記母線の傾きが変えられるよ
うにしたものであっても良く、また、厚さを変えて用意
されている中から選択されて用いられるものであっても
良い。
【0016】
【発明の実施の形態】図1及び図2には、本実施形態に
係るディジタルラボシステム10の概略構成を示してい
る。図1に示すように、このディジタルラボシステム1
0は、ラインCCDスキャナ14、画像処理部16、レ
ーザプリンタ部18及びプロセッサ部20を含んで構成
されており、ラインCCDスキャナ14と画像処理部1
6は、入力部26として一体化されており、レーザプリ
ンタ部18及びプロセッサ部20は、出力部28として
一体化されている。
【0017】図2に示されるように、ラインCCDスキ
ャナ14は、ラインCCD30を備えており、このライ
ンCCD30によってネガフィルムやリバーサルフィル
ム等の写真フィルムFに記録されているコマ画像を読み
取る。読取対象となるコマ画像が記録されている写真フ
ィルムFとしては、例えば135サイズの写真フィル
ム、110サイズの写真フィルム、及び透明な磁気層が
形成された写真フィルム(240サイズの写真フィル
ム:所謂APSフィルム)、120サイズ及び220サ
イズ(ブローニサイズ)の写真フィルム等を用いること
ができる。
【0018】ラインCCDスキャナ14は、ラインCC
D30によって上記の読取対象のコマ画像を読み取り、
A/D変換部32においてA/D変換した画像データを
画像処理部16へ出力する。
【0019】画像処理部16には、ラインCCDスキャ
ナ14から出力された画像データ(スキャン画像デー
タ)が入力される。また、画像処理部16には、デジタ
ルカメラ34等での撮影によって得られた画像データ、
原稿(例えば反射原稿等)をスキャナ36(フラットベ
ット型)で読み取ることで得られた画像データ、他のコ
ンピュータで生成され、フロッピディスクドライブ3
8、MOドライブ又はCDドライブ40から読み込まれ
る画像データ、及びモデム42等を介して通信によって
受信する画像データ等(ファイル画像データ)の外部か
らの画像データの入力も可能となっている。
【0020】画像処理部16は、入力された画像データ
を画像メモリ44に記憶し、色階調処理部46、ハイパ
ートーン処理部48、ハイパーシャープネス処理部50
等で各種の補正等の画像処理を行い、記録用の画像デー
タとしてレーザプリンタ部18へ出力する。なお、画像
処理部16では、画像処理した画像データを画像ファイ
ルとして、例えばFD、MO、CD等の記憶媒体に記録
したり、通信回線を介して他の情報処理機器へ送信する
等して出力することも可能となっている。
【0021】レーザプリンタ部18は、R、G、Bのレ
ーザ光源52R、52G、52B(以下、総称するとき
は「レーザ光源52」と言う)を備えており、これらの
レーザ光源52から発せられたレーザービームを、画像
処理部16から入力された記録用画像データに応じて変
調して印画紙62を走査露光する。これにより、印画紙
62に画像データに応じた画像が記録される。
【0022】プロセッサ部20は、レーザプリンタ部1
8で画像が記録された印画紙62に対し、発色現像、漂
白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これにより、印画
紙62上に画像が形成され、画像データに応じた写真プ
リントが得られる。
【0023】図3には、レーザプリンタ部18にレーザ
ービームの走査光学系として設けられている主走査光学
ユニット22を示している。この主走査光学ユニット2
2は、ケーシング24から延設されているベース部24
Aに、R、G、Bの各色のレーザビームを発するレーザ
光源52R、52G、52Bが設けられた光源ユニット
56R、56G、56Bが配設されている(以下、総称
するときには「光源ユニット56」という)。
【0024】なお、レーザ光源52Rは、Rの波長(例
えば680nm)のレーザビームを射出する半導体レーザ
(LD)が設けられ、レーザ光源52G、52Bは、L
Dと該LDから射出されるレーザビームを1/2波長の
レーザビームに変換する波長変換素子(SHG)を備え
ており、SHGからGの波長(例えば532nm)、Bの
波長(例えば475nm)のレーザビームを射出するよう
にLDの発振波長が定められている。
【0025】レーザ光源52R、52G、52Bのレー
ザビーム射出側には、コリメータレンズ58及び音響光
学変調器(以下「AOM60」と言う)が順に配置され
ている。AOM60は、トランスデューサに所定の高周
波信号が入力されることにより発生される超音波が音響
光学変調媒質内を伝播し、レーザービームが、AOM6
0の音響光学変調媒質内を通過するときに、この超音波
によって回折される。
【0026】主走査光学ユニット22のケーシング24
内には、平面ミラー70、ビームエキスパンダ72及び
シリンドカルレンズ74と共に、主走査偏向手段として
ポリゴンミラー(PLG)76が設けられている。それ
ぞれのAOM60から射出されるレーザービームは、平
面ミラー70で反射されると、ビームエキスパンダ72
によって平行光とされたのち、シリンドリカルレンズ7
4によって線状に結像されてポリゴンミラー76の偏向
反射面78上の略同一位置に照射される。このとき、ポ
リゴンミラー76が高速回転することにより、レーザー
ビームは主走査方向に偏向されながら反射され、所定の
走査速度で主走査方向へ走査される。
【0027】なお、G及びBのレーザビームを発するL
Dとして固定レーザを用いているときには、ビームエキ
スパンダ72とシリンドカルレンズ74との間のレーザ
ビームの光路上にNDフィルタを設け、レーザビームを
僅かに偏向し(例えば約0.5°)、反射したレーザビ
ームがLDに戻ることにより発振してしまうのを防止す
ることが好ましい。また、くさび形状に形成したNDフ
ィルタを用いて、レーザビームの偏向角度の調整を行な
うようにしても良い。
【0028】ポリゴンミラー76のレーザビーム反射側
には、露光面上の走査速度を補正するfθレンズ80と
共に、補正光学素子として副走査方向にパワーレンズを
持つ面倒れ補正用のシリンドリカルレンズ82及びシリ
ンドリカルミラー84が順に配置されている。また、シ
リンドリカルミラー84のレーザビーム射出側には、折
り返しミラー86が配置されている。
【0029】主走査方向へ偏向されたレーザビームは、
fθレンズ80、シリンドリカルレンズ82を順に透過
した後、シリンドカルミラー84によって折り返しミラ
ー86へ向けて反射され、さらに、折り返しミラー86
により、印画紙62へ向けて反射される。これにより、
印画紙62にレーザビームが主走査されながら照射され
る。
【0030】なお、図3では、ポリゴンミラー76の回
転方向、レーザビームの主走査方向及び印画紙62の副
走査方向をそれぞれ矢印A、矢印B及び矢印Cによって
示している。また、折り返しミラー86を省略してシリ
ンドリカルミラー84によってレーザービームを印画紙
62へ向けて反射させるようにしても良い。
【0031】図4には、レーザプリンタ部18の電気系
の概略構成を示している。レーザプリンタ部18は、記
録用の画像データを記憶するフレームメモリ54を備え
ており、I/F回路90を介して画像処理部16から入
力される画像データ(印画紙62に記録すべき画像の各
画素毎のR、G、B濃度を表すデータ)が、フレームメ
モリ54に一旦記憶される。このフレームメモリ54に
記憶された画像データは、D/A変換器88を介して主
走査光学ユニット22が設けられている露光部92へ出
力される。
【0032】露光部92には、ポリゴンミラー76が設
けられている主走査光学ユニット22、各色のレーザ光
源52の各LDを駆動するLDドライバ94及びAOM
60を駆動するAOMドライバ96と共に、これらを制
御する主走査制御回路98が設けられている。
【0033】また、図3に示されるように、露光部92
には、折り返しミラー86と印画紙62の搬送路の間に
反射ミラー120及びSOSセンサ122が設けられて
いる。この反射ミラー120は、印画紙62への画像記
録領域外に主走査されたレーザービームが照射されるこ
とにより、このレーザービームをSOSセンサ122へ
向けて反射する。
【0034】図4に示されるように、SOSセンサ12
2は、主走査制御回路98に接続されており、主走査制
御回路98は、このSOSセンサ122の検出結果か
ら、印画紙62上への露光開始タイミングを判断するよ
うになっている。
【0035】一方、主走査制御回路98は、図示しない
マイクロコンピュータを備えたプリンタ部制御回路10
0に接続されており、主走査制御回路98は、プリンタ
部制御回路100からの制御信号に基づいてレーザ光源
52、AOM60と共に主走査ユニット22に設けられ
ているポリゴンミラー76の駆動用の図示しないモータ
等を制御して、レーザービームを主走査する。
【0036】この時、R、G、Bの各色に対応したAO
M60には、AOMドライバ96から画像データに応じ
た高周波信号が入力される。これにより、AOM60を
通過するレーザービームに回折が生じ、高調波信号の振
幅に応じた強度でレーザービームが回折光として射出さ
れる。すなわち、画像データに応じて回折されたレーザ
ービームがAOM60から射出され、印画紙62がこの
レーザービームによって露光されることにより、画像デ
ータに応じた画像が形成される。
【0037】なお、プリンタ部制御回路100は、プリ
ンタ部ドライバ102を介してケーシング24内を加圧
するファンモータ104、レーザプリンタ部18に装填
されたマガジンから印画紙62を引き出すマガジンモー
タ106が接続されていると共に、印画紙62の裏面に
文字等をプリントするバックプリント部108、オペレ
ータが各種のプリント指示をするための操作パネル11
0などが接続されており、露光部92の作動に合せてこ
れらの作動を制御して、印画紙62に露光処理を施す。
【0038】また、プリント部制御回路100には、プ
ロセッサ部20で現像処理が終了した印画紙62の画像
濃度を測定する濃度計112及びプロセッサ部20に設
けられている図示しないプロセッサ部制御回路が接続さ
れており、レーザープリンタ部18とプロセッサ部20
の作動を同期させ、レーザプリンタ部18で画像を形成
した印画紙18を連続してプロセッサ部20で処理でき
るようにしている。
【0039】一方、図5乃至図7には、主走査光学ユニ
ット22に補正光学素子として設けているシリンドカル
ミラー84を示している。このシリンドカルミラー84
は、長尺の柱状に形成されており、長手方向がポリゴン
ミラー76によって反射されたレーザービームの光軸と
直交する方向に配置され、トーリック面84Aが、ポリ
ゴンミラー76に向けられるようになっている。このシ
リンドカルミラー84は、ブラケット124に取り付け
られる。
【0040】図6(A)及び図7に示されるように、ブ
ラケット124は、長手方向の両端部に対で脚部12
6、128が設けられ、この脚部126、128に載置
部130が形成されている。ブラケット124の脚部1
26、128には、長孔132(図6(A)に図示)が
形成されており、この長孔132へ挿入した図示しない
ネジによってケーシング24に固定されるようになって
いる。
【0041】図5、図6(A)及び図7に示されるよう
にブラケット124には、載置部130の上方側(図
5、図6(A)及び図7の紙面上方側)の面である載置
面134に一対のストッパ136が形成されている。こ
のストッパ136は、載置面134のポリゴンミラー7
6側(図5、図6(A)の紙面手前側)で、載置部13
0の長手方向の両端で、レーザービームの非照射領域に
突設されている。また、このストッパ136は、ポリゴ
ンミラー76と反対側の面が載置面134と垂直となる
ように形成されている。
【0042】また、載置部130には、脚部126、1
28側の端部に突起138が形成されており、シリンド
カルミラー74は、突起138の間でトーリック面84
A側がストッパ126に対向するように載置される。
【0043】図7に示されるように、ブラケット124
の載置部130に載置されたシリンドカルミラー84
は、押え板140によってブラケット124に保持され
る(図5及び図6(A)では図示省略)。この押え板1
40は、略Z字形状に屈曲された板バネとなっており、
一端側の基部140Aが載置部130の載置面134に
当接された状態でネジ等によって固定される。これによ
り、押え板140の天板部140Bと立壁部140Cと
がそれぞれシリンドカルミラー84の上面及びトーリッ
ク面84Aと反対側の面に対向するようになっている。
【0044】押え板140には、シリンドカルミラー8
4に対向する天板部140B及び立壁部140Cに突起
部142が形成されている。シリンドカルミラー84
は、この突起部140によって押圧付勢され、ストッパ
136及び載置面134に緊密に当接した状態でブラケ
ット124に保持される。なお、シリンドカルミラー8
4には、突起部142に対応して凹部が形成され、この
凹部に突起部142が入りこむことにより、ずれが防止
されている。
【0045】ところで、図5に示されるように、ケーシ
ング24には、シリンドカルミラー84の取り付け位置
に、ブラケット124の脚部126、128に対向する
基台144が設けられている。この基台144は、ケー
シング24の底部146から突設されている。
【0046】ブラケット124は、この基台144に脚
部126、128を載せて、長孔132に挿入されるネ
ジを基台144に設けている図示しないネジ孔へ螺合す
ることにより固定される。これにより、ブラケット12
4に取り付けられたシリンドカルミラー84が、ケーシ
ング24の所定の位置に組み付けられる。
【0047】なお、図7に示されるように、ブラケット
124の載置面134は、脚部126、128の下側面
に対して傾斜されおり、これにより、ブラケット124
の脚部126、128をケーシング24の基台144に
載せたときに、シリンドカルミラー84のトーリック面
84Aが、ポリゴンミラー76及び折り返しミラー86
に対応するようにわずかに上方へ向き、ポリゴンミラー
76によって主走査なればがら照射されるレーザービー
ムが、このトーリック面84Aで上方の折り返しミラー
86へ向けて反射されるようになっている。
【0048】一方、図5及び図6(A)に示されるよう
に、ケーシング24の基台144とブラケット124の
脚部126、128の間には、補正部材であるスペーサ
150が必要に応じて挿入配置されるようになっている
(図5では、一方の脚部126と基台144との間にス
ペーサ150を配置した例を示している。
【0049】図6(A)及び図6(B)に示されるよう
に、スペーサ150は、略矩形形状に形成され、脚部1
26、128の長孔132に対応して、中間部に矩形形
状の切り込み152が形成されている。これにより、ス
ペーサ150を脚部126、128と基台144の間に
挿入したときに、スペーサ150がブラケット124を
基台144に固定するネジと干渉することがないように
すると共に、脚部126、128と基台144の間隔を
一定に保持可能となるようにしている。
【0050】図5に示されるように、シリンドカルミラ
ー84は、脚部126、128の一方にスペーサ150
が挿入されることにより、トーリック面84Aの母線8
4Bの一端側が上方移動することになる。これにより、
レーザービームの光軸に対して直交する平面に沿って母
線84Bの傾斜角度(例えば水平方向に対する傾斜角
度)が変えられる。例えば図5では、母線84Bが破線
で示す位置から二点左遷で示す位置となる。
【0051】図8に示されるように、主走査光学ユニッ
ト22では、このようにしてシリンドカルミラー84の
母線84Bを傾斜させることにより、印画紙62上での
レーザービームの照射位置の軌跡である走査線66の傾
き(例えば副走査方向と直交する基準線64に対する傾
き)が変えられる。
【0052】図6(B)に示されるように、このスペー
サ150としては、肉厚の異なるものが複数種(例え
ば、、スペーサ150A、150B、150C、150
Dの4種類)が用意されている。
【0053】主走査光学ユニット22では、各光学素子
のそれぞれを所定の位置調整を施しながら組み付けたと
きに、印画紙62上の走査線66の基準線64に対する
傾斜を計測し、スペーサ150A〜150Dから選択し
たスペーサ150をブラケット124の脚部126と基
台144の間、または、脚部128と基台144の間の
一方または双方に配置し、走査線66と基準線64が平
行(基準線64に対する走査線66の角度θ=0°)と
なるように、シリンドカルミラー84の取付調整が行わ
れる。
【0054】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0055】本実施の形態に適用したデジタルラボシス
テム10では、カラーCCDスキャナ14で写真フィル
ム等に記録されている画像を画像データとして読み込む
と、この画像データを画像処理部16へ出力する。画像
処理部16では、カラーCCDスキャナ14によって読
み込んだ画像データに所定の画像処理を施し、印画紙5
4に記録する記録用画像データとしてレーザプリンタ部
18へ出力する。
【0056】レーザプリンタ部18では、画像処理部1
6から入力された画像データをフレームメモリ54に格
納した後、このフレームメモリ54に格納した画像デー
タに基づいて露光部90等を制御して、画像データに応
じて印画紙62を走査露光し、画像データに応じた画像
を印画紙62に形成する。
【0057】プリンタ部18で画像露光された印画紙6
2は、レーザプリンタ部18からプロセッサ部20へ送
られて現像処理が施される。これにより、カラーCCD
スキャナ14で読み込んだ画像に基づいた写真プリント
が得られる。
【0058】一方、レーザプリンタ部18に設けられて
いる主走査光学ユニット22は、画像データに応じた信
号が光源ユニット56のAOM60(AOMドライバ9
4)に入力されることにより、レーザ光源52から発せ
られるR、G、Bのレーザビームを、それぞれの色の画
像データ(濃度データ)に基づいて変調して平面ミラー
70へ向けて射出する。
【0059】平面ミラー70へ向けて射出された各色の
レーザビームは、平面ミラー70でポリゴンミラー76
へ向けて反射され、回転するポリゴンミラー76によっ
て主走査方向へ走査されながら反射される。この後、レ
ーザービームは、fθレンズ80、シリンドカルレンズ
82等を透過した後、シリンドカルミラー84及び折り
返しミラー86によって印画紙62へ向けて反射され
る。これにより、レーザービームが走査されながら印画
紙62を露光する。
【0060】一方、主走査光学ユニット22では、印画
紙62に走査されるレーザービームが印画紙62の搬送
方向である副走査方向と直交するように個々の光学素子
の位置調整をして組み付ける。このとき、シリンドカル
レンズ82やシリンドカルミラー84の母線84Bを印
画紙62へのレーザービームの走査方向である主走査方
向と一致させるように組み付ける。
【0061】これにより、シリンドカルレンズ82を通
過するレーザービームやシリンドカルミラー84のトー
リック面84Aに主走査方向に走査されながら照射され
るレーザービームに印画紙62の副走査方向に対応する
ぶれが生じても、レーザービームが印画紙62に直線状
に走査されるようにしている。
【0062】ところで、主走査光学ユニット22では、
シリンドカルミラー84をケーシング24に組み付ける
ときに、シリンドカルミラー84をブラケット124に
取り付け、このブラケット124の脚部126、128
をケーシング24に形成している基台144に載置した
後、ブラケット124の脚部126、128をケーシン
グ24にネジ止めする。
【0063】このとき、主走査光学ユニット22では、
必要に応じてブラケット124の脚部126、128と
ケーシング24の基台144の間にスペーサ150を挿
入するようにしている。
【0064】シリンドカルミラー84は、ブラケット1
24の脚部126、128をケーシング24の基台14
4に直に当接させて固定することにより、トーリック面
84Aの母線84Aが印画紙62の搬送方向である副走
査方向と直交する方向に沿うようになっている。これに
より、主走査方向に偏向されながらシリンドカルミラー
84のトーリック面84Aに照射されるレーザービーム
に副走査方向に沿ったぶれが生じても印画紙62上に
は、レーザービームが直線上に照射される。
【0065】一般に、主走査光学ユニット22に用いら
れる光学素子や光学素子を駆動する駆動部品は、高い製
作精度で製作及び組み付けが行われるが、それでも、シ
リンドカルミラー84のトーリック面84Aに照射され
るレーザービームによっては、図8に示されるように、
副走査方向と直交する基準線64に対してレーザービー
ムの照射位置の軌跡である走査線66が平行とならず
に、所定の角度θで傾斜してしまうことがある。この走
査線66の傾きは、印画紙62に形成した画像に傾きや
歪みなどの仕上がり品質の低下を生じさせる。
【0066】主走査光学ユニット22を組み付けるとき
に、レーザービームの走査線66に基準線64に対して
傾きが生じると、走査線66の基準線64に対する傾き
(例えば角度θ)に応じて脚部126と基台144の間
ないし脚部128と基台144の間の少なくとも一方
に、スペーサ150を挿入する。このとき、スペーサ1
50は、走査線66の傾きに応じて、厚さの異なるスペ
ーサ150A〜150Dの中から選択される。
【0067】シリンドカルミラー84は、ブラケット1
24の脚部126又は脚部128と基台144の間にス
ペーサ150が挿入されることにより、挿入されたスペ
ーサ150の厚さに応じてトーリック面84Aの母線8
4Bの一端側が持ち上がり、母線84Bの傾きが変わ
る。すなわち、トーリック面84Aの母線84Bがレー
ザービームの光軸と直交する面に沿って回転する。
【0068】このトーリック面84Aの母線84Bの傾
きは、印画紙62上に走査されるレーザービームの走査
線66に傾きを生じさせ、レーザービームの走査線66
を基準線64と平行にすることができる。
【0069】これにより、レーザービームの走査線66
の傾きが印画紙62に形成する画像の仕上がり品質を低
下させるのを防止できる。すなわち、主走査光学ユニッ
ト22では、スペーサ150を用いてシリンドカルミラ
ー84の取付調整を行う簡単な作業で、レーザービーム
の走査線66の副走査方向に対する傾きを基準線64の
副走査方向に対する傾きと一致させることができる。
【0070】なお、本実施の形態では、シリンドカルミ
ラー84の取付調整によってレーザービームの走査線6
6の傾きを調整したが、シリンドカルレンズ82の取付
調整によってレーザービームの走査線66の傾きの調整
を行うようにしても良く、トーリックレンズを設けてい
るときには、このトーリックレンズの取付調整によって
レーザービームの走査線66の傾き調整を行うようにし
ても良い。
【0071】また、本実施の形態では、シリンドカルミ
ラー84の取付調整に、厚さが一定のスペーサ150を
用いたが、図9に示されるように、テーパー状のスペー
サ160を用いても良い。このスペーサ160は、先端
部162を薄くし後端部164を厚くしており、先端部
162から脚部126、128と基台144の間へ挿入
した時の挿入量を調整することにより、トーリック面8
4Aの母線84Bの傾きを調整することができ、厚さの
異なる複数のスペーサ150を用意する必要がなくな
る。
【0072】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではない。本実施の形態では、
デジタルラボシステム10のレーザプリンタ部18に設
けている主走査光学ユニット22に本発明を適用して説
明したが、本発明は、複数の光学素子を所定の位置に位
置決めして形成した任意の構成の走査光学系に適用する
ことができる。
【0073】また、本実施の形態では、R、G、Bの各
色のレーザービームを用いて露光する走査光学系として
説明したが、本発明が適用される走査光学系は、単一波
長のレーザービームを用いたものであっても良い。
【0074】また、本発明は、印画紙等の写真感光材料
に限らず、感光ドラム等の任意の記録媒体に走査露光に
よって画像を形成する走査光学系に適用することができ
る。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、補
正部材を用いて補正光学素子の母線を所定の傾きとなる
ように、レーザービームの光軸と直交する面に沿って回
転させる簡単な補正光学素子の取り付け調整により、レ
ーザービームの走査線を副走査方向と直交する方向に一
致させることができる。これにより、レーザービームの
走査線が傾いたときに、複雑な光学素子の取付調整を行
うことなく、仕上がり品質の良い画像が得られると言う
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したデジタルラボシステム
の概略概観図である。
【図2】デジタルラボシステムの概略構成を示す要部ブ
ロック図である。
【図3】主走査光学ユニットの概略構成を示す要部斜視
図である。
【図4】主走査光学ユニットが設けられたレーザプリン
タ部の概略構成を示すブロック図である。
【図5】ポリゴンミラー側から見たシリンドカルミラー
の取付けを示す概略図である。
【図6】(A)は、ブラケットとシリンドカルミラーを
示す概略斜視図、(B)はシリンドカルミラーの取り付
けに用いるスペーサの一例を示す概略斜視図である。
【図7】ブラケットに取り付けられたシリンドカルミラ
ーを示すレーザービームの光軸と直交する方向から見た
概略図である。
【図8】印画紙上のレーザービームの走査線を示す概略
図である。
【図9】スペーサの他の一例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 デジタルラボシステム 18 レーザプリンタ部 22 主走査光学ユニット 24 ケーシング 52 レーザ光源 62 印画紙(記録媒体) 64 基準線 66 走査線 76 ポリゴンミラー(主走査偏向手段) 84 シリンドカルミラー(補正光学素子) 84A トーリック面 84B 母線 124 ブラケット 126、128 脚部 144 基台(ベース部) 150(150A〜150D) スペーサ(補正部
材) 160 スペーサ(補正部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から発せられるレーザービームを画
    像データに応じて変調し主走査偏向手段によって偏向し
    て記録媒体上を走査露光することにより、記録媒体に画
    像データに応じた画像を形成する走査光学系であって、
    前記主走査偏向手段と前記記録媒体の間にトーリック面
    の母線が前記レーザービームの光軸と直交しかつレーザ
    ービームの走査方向に沿うように配置され、レーザービ
    ームの記録媒体上に主走査されるレーザービームの走査
    線の傾きを補正して走査線を直線状とする補正光学素子
    を含み、前記補正光学素子の母線に沿った少なくとも一
    端側と補正光学素子が固定されるケーシングのベース部
    との間に、補正光学素子の母線を前記レーザービームの
    光軸と直交する面に沿って傾ける補正部材が設けられる
    ことを特徴とする走査光学系。
  2. 【請求項2】 前記補正部材が、テーパー状に形成さ
    れ、前記ベース部と前記補正部材の間への挿入位置に応
    じて前記母線の傾きが変えられることを特徴とする請求
    項1に記載の走査光学系。
JP11058645A 1999-03-05 1999-03-05 走査光学系 Pending JP2000258711A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013097120A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Ricoh Co Ltd 画像表示装置
JP2016177302A (ja) * 2016-05-06 2016-10-06 株式会社リコー 画像表示装置

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JP2013097120A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Ricoh Co Ltd 画像表示装置
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