JP2000284197A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000284197A
JP2000284197A JP11093772A JP9377299A JP2000284197A JP 2000284197 A JP2000284197 A JP 2000284197A JP 11093772 A JP11093772 A JP 11093772A JP 9377299 A JP9377299 A JP 9377299A JP 2000284197 A JP2000284197 A JP 2000284197A
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JP
Japan
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raster
color
image data
image
laser beam
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JP11093772A
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English (en)
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Kenichi Saito
賢一 斉藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手作業で調整することなく、色ごとのラスタ
間での副走査方向に沿ったズレによるカラー画像の色ズ
レの防止を可能とする。 【解決手段】 ラスタRR、RG、RBの間でズレが生
じているときには、ズレ量Xと主走査間隔であるラスタ
間隔Rと、R・(n−1/2)<X≦R・(n+1/
2)(ただしnは整数)から、ズレの生じている色のラ
スタを形成するときの画像データの読み出しタイミング
をラスタ単位で変更する。これにより、実質的にラスタ
のズレをR/2に抑えて、色ズレのないカラー画像を形
成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源から発せされ
るレーザービームを主走査方向に偏向して記録媒体へカ
ラー画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルラボシステムでは、レーザビー
ムを走査して印画紙等の記録媒体に画像を書き込む画像
形成装置が用いられる。この画像形成装置は、R、G、
Bの各色のレーザビームを発する光源を備え、カラー画
像データに基づいて各色光源から発するレーザビームを
変調してポリゴンミラー等の偏向器へ照射し、この偏向
器からレーザービームが主走査方向に偏向する走査光学
系が設けられており、この走査光学系によって印画紙に
照射されるレーザービームによって、印画紙に画像を形
成する。
【0003】このような画像形成装置では、例えば、各
色ごとの画像データを1主走査ライン(1ラスタ)分ず
つ読み込んで主走査を行う。画像形成装置では、この主
走査を副走査方向に沿って所定の間隔で繰り返して、印
画紙に画像を形成する。
【0004】ところで、このような画像形成装置に設け
られている走査光学系では、R、G、Bの各色のレーザ
光源から発せられたレーザービームが同一の偏向器によ
って主走査方向へ偏向されるが、偏向器に至るまでの光
軸が別々となっている。
【0005】このため、走査光学系の取り付け環境の変
化や振動等によって各色のレーザービームの照射位置
に、副走査方向に沿った相対的なズレが生じることがあ
る。
【0006】このズレは、印画紙に形成される各色のラ
スタのずれとなって現れ、この各色のラスタのずれが大
きくなると、印画紙に形成した画像に色ずれとなって、
画像の仕上がり品質を低下させてしまうと言う問題があ
る。
【0007】従来、このような色ずれは、レーザービー
ムによって記録材料に試験画像を形成し、形成した試験
画像の各色のラスタ間隔を測定して、各色のラスタのず
れが所定の範囲となるように光学的に補正することによ
り防止するようにしている。すなわち、光学素子の位置
調整等を行うことにより色ズレが生じないように調整す
るようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光学素
子の位置調整は、手作業で行わなければならず、又、き
わめて精度を要する煩雑な作業であり、頻繁に行うこと
は困難であると共に円滑な画像形成作業の妨げとなって
しまう。
【0009】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、光学素子の位置調整等の作業を行うことなく、色
ごとラスタの副走査方向に沿ったズレが記録材料に形成
される画像の仕上がり品質を損ねてしまうのを防止する
画像形成装置を提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、各色の1ラスタ分の画像データに基づいて
それぞれの色に対応するレーザービームを変調しながら
主走査することにより、記録材料上に各色のラスタを副
走査方向に沿って所定の間隔で形成することにより、画
像データに応じた画像を記録材料に形成する画像形成装
置であって、同一の主走査で形成する各色のラスタの副
走査方向に沿った位置ズレを検出する検出手段と、前記
検出手段の検出結果からいずれかの色のラスタと他の色
のラスタとの副走査方向に沿った間隔が、所定の副走査
間隔の1/2を越えたときに、該当する色の画像データ
を他の色の画像データに対してラスタ単位で変更する変
更手段と、を含むことを特徴とする。
【0011】この発明によれば、1回の主走査によって
記録材料に形成される各色のラスタの間隔を検出手段に
よって検出し、何れかの色のラスタが他の色のラスタに
対してズレが生じているときには、該当する色の画像デ
ータをラスタ単位で変更して主走査を行う。
【0012】これにより、ラスタの位置ずれを実質的に
防止でき、光学素子の位置調整を行うことなく、実質的
に色ズレが生じていない画像を形成することができる。
【0013】請求項2に係る発明は、前記変更手段が、
前記検出手段によって検出する前記ズレ量がラスタ間隔
の1/2を越えたときに、該当する色の画像データを1
ラスタ分ずらすことにより、ズレ量をラスタ間隔の1/
2以内とすることを特徴とする。
【0014】また、請求項3に係る発明は、前記ラスタ
間隔をRとした時に、前記ズレ量Xが、R・(n−1/
2)<X≦R・(n+1/2)(ただしnは整数)であ
るときに、前記変更手段が該当する色の画像データをn
ラスタ分変更することを特徴とする。
【0015】この発明によれば、副走査間隔であるラス
タ間隔に対して、ズレ量が1/2を越えたときに、該当
する色の画像データをラスタ単位で変更する。
【0016】これにより、各色のラスタのズレを実質的
にラスタ間隔の1/2に抑えることができ、レーザービ
ームの照射位置のずれが画像の仕上がり品質を損ねてし
まうのを防止でいる。
【0017】このような本発明での各色の間でのレーザ
ビームの相対的な照射位置の位置ズレは、何れか1色の
ラスタを基準としても良く、また、ズレの少ないラスタ
の間を基準としても良い。さらに、記録材料上の主走査
位置を基準として判断しても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1及び図2には、本実施
形態に係るディジタルラボシステム10の概略構成を示
している。図1に示すように、このディジタルラボシス
テム10は、ラインCCDスキャナ14、画像処理部1
6、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20を含ん
で構成されており、ラインCCDスキャナ14と画像処
理部16は、入力部26として一体化されており、レー
ザプリンタ部18及びプロセッサ部20は、出力部28
として一体化されている。
【0019】図2に示されるように、ラインCCDスキ
ャナ14は、ラインCCD30を備えており、このライ
ンCCD30によってネガフィルムやリバーサルフィル
ム等の写真フィルムFに記録されているコマ画像を読み
取る。読取対象となるコマ画像が記録されている写真フ
ィルムFとしては、例えば135サイズの写真フィル
ム、110サイズの写真フィルム、及び透明な磁気層が
形成された写真フィルム(240サイズの写真フィル
ム:所謂APSフィルム)、120サイズ及び220サ
イズ(ブローニサイズ)の写真フィルム等を用いること
ができる。
【0020】ラインCCDスキャナ14は、ラインCC
D30によって上記の読取対象のコマ画像を読み取り、
A/D変換部32においてA/D変換した画像データを
画像処理部16へ出力する。
【0021】画像処理部16には、ラインCCDスキャ
ナ14から出力された画像データ(スキャン画像デー
タ)が入力される。また、画像処理部16には、デジタ
ルカメラ34等での撮影によって得られた画像データ、
原稿(例えば反射原稿等)をスキャナ36(フラットベ
ット型)で読み取ることで得られた画像データ、他のコ
ンピュータで生成され、フロッピディスクドライブ3
8、MOドライブ又はCDドライブ40から読み込まれ
る画像データ、及びモデム42等を介して通信によって
受信する画像データ等(ファイル画像データ)の外部か
らの画像データの入力も可能となっている。
【0022】画像処理部16は、入力された画像データ
を画像メモリ44に記憶し、色階調処理部46、ハイパ
ートーン処理部48、ハイパーシャープネス処理部50
等で各種の補正等の画像処理を行い、記録用の画像デー
タとしてレーザプリンタ部18へ出力する。なお、画像
処理部16では、画像処理した画像データを画像ファイ
ルとして、例えばFD、MO、CD等の記憶媒体に記録
したり、通信回線を介して他の情報処理機器へ送信する
等して出力することも可能となっている。
【0023】レーザプリンタ部18は、R、G、Bのレ
ーザ光源52R、52G、52B(以下、総称するとき
は「レーザ光源52」と言う)を備えており、これらの
レーザ光源52から発せられたレーザービームを、画像
処理部16から入力された記録用画像データに応じて変
調して印画紙62を走査露光する。これにより、印画紙
62に画像データに応じた画像が記録される。
【0024】プロセッサ部20は、レーザプリンタ部1
8で画像が記録された印画紙62に対し、発色現像、漂
白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これにより、印画
紙62上に画像が形成され、画像データに応じた写真プ
リントが得られる。
【0025】図3には、レーザプリンタ部18にレーザ
ービームの走査光学系として設けられている主走査光学
ユニット22を示している。この主走査光学ユニット2
2は、ケーシング24から延設されているベース部24
Aに、R、G、Bの各色のレーザビームを発するレーザ
光源52R、52G、52Bが設けられた光源ユニット
56R、56G、56Bが配設されている(以下、総称
するときには「光源ユニット56」という)。
【0026】なお、レーザ光源52Rは、Rの波長(例
えば680nm)のレーザビームを射出する半導体レーザ
(LD)が設けられ、レーザ光源52G、52Bは、L
Dと該LDから射出されるレーザビームを1/2波長の
レーザビームに変換する波長変換素子(SHG)を備え
ており、SHGからGの波長(例えば532nm)、Bの
波長(例えば475nm)のレーザビームを射出するよう
にLDの発振波長が定められている。
【0027】レーザ光源52R、52G、52Bのレー
ザビーム射出側には、コリメータレンズ58及び音響光
学変調器(以下「AOM60」と言う)が順に配置され
ている。AOM60は、トランスデューサに所定の高周
波信号が入力されることにより発生される超音波が音響
光学変調媒質内を伝播し、レーザービームが、AOM6
0の音響光学変調媒質内を通過するときに、この超音波
によって回折される。
【0028】主走査光学ユニット22のケーシング24
内には、平面ミラー70、ビームエキスパンダ72及び
シリンドカルレンズ74と共に、主走査偏向手段として
ポリゴンミラー(PLG)76が設けられている。それ
ぞれのAOM60から射出されるレーザービームは、平
面ミラー70で反射されると、ビームエキスパンダ72
によって平行光とされたのち、シリンドリカルレンズ7
4によって線状に結像されてポリゴンミラー76の偏向
反射面78上の略同一位置に照射される。このとき、ポ
リゴンミラー76が高速回転することにより、レーザー
ビームは主走査方向に偏向されながら反射され、所定の
走査速度で主走査方向へ走査される。
【0029】なお、G及びBのレーザビームを発するL
Dとして固定レーザを用いているときには、ビームエキ
スパンダ72とシリンドカルレンズ74との間のレーザ
ビームの光路上にNDフィルタを設け、レーザビームを
僅かに偏向し(例えば約0.5°)、反射したレーザビ
ームがLDに戻ることにより発振してしまうのを防止す
ることが好ましい。また、くさび形状に形成したNDフ
ィルタを用いて、レーザビームの偏向角度の調整を行な
うようにしても良い。
【0030】ポリゴンミラー76のレーザビーム反射側
には、露光面上の走査速度を補正するfθレンズ80と
共に、副走査方向にパワーレンズを持つ面倒れ補正用の
シリンドリカルレンズ82及びシリンドリカルミラー8
4が順に配置されている。また、シリンドリカルミラー
84のレーザビーム射出側には、折り返しミラー86が
配置されている。
【0031】主走査方向へ偏向されたレーザビームは、
fθレンズ80、シリンドリカルレンズ82を順に透過
した後、シリンドカルミラー84によって折り返しミラ
ー86へ向けて反射され、さらに、折り返しミラー86
により、印画紙62へ向けて反射される。これにより、
印画紙62にレーザビームが主走査されながら照射され
る。
【0032】なお、図3では、ポリゴンミラー76の回
転方向、レーザビームの主走査方向及び印画紙62の副
走査方向の一例をそれぞれ矢印A、矢印B及び矢印Cに
よって示している。また、折り返しミラー86を省略し
てシリンドリカルミラー84によってレーザービームを
印画紙62へ向けて反射させるようにしても良い。
【0033】図4には、レーザプリンタ部18の電気系
の概略構成を示している。レーザプリンタ部18は、記
録用の画像データを記憶するフレームメモリ54を備え
ており、I/F回路90を介して画像処理部16から入
力される画像データ(印画紙62に記録すべき画像の各
画素毎のR、G、B濃度を表すデータ)が、フレームメ
モリ54に一旦記憶される。このフレームメモリ54に
記憶された画像データは、D/A変換器88を介して主
走査光学ユニット22が設けられている露光部92へ出
力される。
【0034】露光部92には、ポリゴンミラー76が設
けられている主走査光学ユニット22、各色のレーザ光
源52の各LDを駆動するLDドライバ94及びAOM
60を駆動するAOMドライバ96と共に、これらを制
御する主走査制御回路98が設けられている。
【0035】また、図3に示されるように、露光部92
には、折り返しミラー86と印画紙62の搬送路の間に
反射ミラー120及びSOSセンサ122が設けられて
いる。この反射ミラー120は、印画紙62への画像記
録領域外に主走査されたレーザービームが照射されるこ
とにより、このレーザービームをSOSセンサ122へ
向けて反射する。
【0036】図4に示されるように、SOSセンサ12
2は、主走査制御回路98に接続されており、主走査制
御回路98は、このSOSセンサ122の検出結果か
ら、印画紙62上への露光開始タイミングを判断するよ
うになっている。
【0037】一方、主走査制御回路98は、図示しない
マイクロコンピュータを備えたプリンタ部制御回路10
0に接続されており、主走査制御回路98は、プリンタ
部制御回路100からの制御信号に基づいてレーザ光源
52、AOM60と共に主走査ユニット22に設けられ
ているポリゴンミラー76の駆動用の図示しないモータ
等を制御して、レーザービームを主走査する。
【0038】この時、R、G、Bの各色に対応したAO
M60には、AOMドライバ96から画像データに応じ
た高周波信号が入力される。これにより、AOM60を
通過するレーザービームに回折が生じ、高調波信号の振
幅に応じた強度でレーザービームが回折光として射出さ
れる。すなわち、画像データに応じて回折されたレーザ
ービームがAOM60から射出され、印画紙62がこの
レーザービームによって露光されることにより、画像デ
ータに応じた画像が形成される。
【0039】なお、プリンタ部制御回路100は、プリ
ンタ部ドライバ102を介してケーシング24内を加圧
するファンモータ104、レーザプリンタ部18に装填
されたマガジンから印画紙62を引き出すマガジンモー
タ106が接続されていると共に、印画紙62の裏面に
文字等をプリントするバックプリント部108、オペレ
ータが各種のプリント指示をするための操作パネル11
0などが接続されており、露光部92の作動に合せてこ
れらの作動を制御して、印画紙62に露光処理を施す。
【0040】また、プリント部制御回路100には、プ
ロセッサ部20で現像処理が終了した印画紙62の画像
濃度を測定する濃度計112及びプロセッサ部20に設
けられている図示しないプロセッサ部制御回路が接続さ
れており、レーザープリンタ部18とプロセッサ部20
の作動を同期させ、レーザプリンタ部18で画像を形成
した印画紙18を連続してプロセッサ部20で処理でき
るようにしている。
【0041】ところで、図4に示されるように、レーザ
ープリンタ部18には、R、G,Bの各色の画像データ
を、1主走査分(1ラスタ分)ずつ記憶するバッファメ
モリ124が設けられている。フレームメモリ54に記
憶された各色の画像データは、1ラスタ分ずつバッファ
メモリ124に読み出されて、D/A変換器88を介し
て露光部92へ出力される。
【0042】一方、SOSセンサ122には、エリアC
CDが用いられており、図5(A)に示されるように、
SOSセンサ122は、印画紙62へ向けて照射される
レーザービームの相対位置を検出できるようになってい
る。このSOSセンサ122によって検出されるレーザ
ービームのスポットSR、SG、SBの相対位置は、主
走査制御回路98を介してプリンタ部制御回路100へ
出力されるようになっている。
【0043】プリンタ部制御回路100では、SOSセ
ンサ122で検出したR、G、Bの各色のスポットS
R、SG、SBの相対位置に基づいて、印画紙62上で
のR、G、Bの各色のラスタRR、RG、RBのズレ量
Xを求め、このズレ量Xに基づいてフレームメモリ54
からバッファメモリ124に出力する画像データをラス
タ単位で変更することによりラスタのズレを補正するよ
うにしている。
【0044】図5(B)に示されるように、フレームメ
モリ54には、R、G、Bの各色の画像データがラスタ
単位で記憶されており、プリンタ部制御回路100で
は、主走査ごとに各色の画像データをラスタ単位で出力
する。
【0045】図5(C)に示されるように、通常、N回
目の主走査露光によって印画紙62にN番目のラスタを
記録するときには、R、G、Bの画像データからNラス
タ目の画像データRN、GN、BNをフレームメモリ54
からバッファメモリ124へ出力する。
【0046】一方、プリンタ部制御回路100では、例
えば、印画紙62の画像露光に先だった所定のタイミン
グでR、G、Bの各色のレーザービームを主走査し、S
OSセンサ122によって各色のレーザービームのスポ
ットSR、SG、SBの相対的なズレ量xを検出し、こ
のズレ量xから印画紙62上に形成される各色のラスタ
RR、RG、RBの副走査方向に沿ったズレ量Xを判断
する(図5(A)参照)。
【0047】ここで、プリンタ部制御回路100では、
主走査線の副走査方向に沿った間隔であるラスタ間隔R
に対して何れかの色のラスタが他の色のラスタよりもR
/2以上ずれているときには、このズレ量Xに基づいて
該当する色の画像データの出力タイミングを変更する。
【0048】例えば、図6(A)に示されるように、ラ
スタRR、RGに対してラスタRBにズレ量Xの位置ず
れが生じていた場合、 R/2<X≦R・3/2 であれば、図6(B)に示されるように、R、GのNラ
スタ目の画像データRN、GNを読み出すときに、Bの画
像データでは、(N+1)ラスタ目の画像データBN+1
を読み出す。
【0049】これにより、露光部92では、印画紙62
にN番目の主走査を行うときに、ラスタRRN、RGN
ラスタBBN+1を形成し、図6(C)に示されるよう
に、印画紙62上のN番目のラスタRRN、RGN、RB
Nの間でのズレを、実質的にラスタ間隔Rの1/2以下
に抑えるようにしている。
【0050】すなわち、プリント部制御回路100で
は、SOSセンサ122によって検出する各色のレーザ
ービームのスポットのズレ量xから、印画紙62上の各
色のラスタR、G、Bのズレ量Xを検出し、このずれ量
Xに基づいてラスタ単位でバッファメモリ124への画
像データの出力タイミングを変更する。
【0051】このとき、R・(n−1/2)<X≦R・
(n+1/2) (ただしnは整数)の何れか
であれば、該当する色を他の色に対してnラスタ分だけ
副走査方向に沿ってずらして印画紙62に形成するよう
にしている。なお、ズレ量Xは、副走査方向にずれてい
たときには、正の値(X>0)となり、副走査方向と反
対方向にずれていたときには負の値(X<0)としてい
る。
【0052】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0053】本実施の形態に適用したデジタルラボシス
テム10では、カラーCCDスキャナ14で写真フィル
ム等に記録されている画像を画像データとして読み込む
と、この画像データを画像処理部16へ出力する。画像
処理部16では、カラーCCDスキャナ14によって読
み込んだ画像データに所定の画像処理を施し、印画紙5
4に記録する記録用画像データとしてレーザプリンタ部
18へ出力する。
【0054】レーザプリンタ部18では、画像処理部1
6から入力された画像データをフレームメモリ54に格
納した後、このフレームメモリ54に格納した画像デー
タに基づいて露光部90等を制御して、画像データに応
じて印画紙62を走査露光し、画像データに応じた画像
を印画紙62に形成する。
【0055】プリンタ部18で画像露光された印画紙6
2は、レーザプリンタ部18からプロセッサ部20へ送
られて現像処理が施される。これにより、カラーCCD
スキャナ14で読み込んだ画像に基づいた写真プリント
が得られる。
【0056】一方、レーザプリンタ部18に設けられて
いる主走査光学ユニット22は、画像データに応じた信
号が、ラスタ単位でバッファメモリ124から光源ユニ
ット56のAOM60(AOMドライバ94)に入力さ
れることにより、レーザ光源52から発せられるR、
G、Bのレーザビームを、それぞれの色の画像データ
(濃度データ)に基づいて変調して平面ミラー70へ向
けて射出する。
【0057】平面ミラー70へ向けて射出された各色の
レーザビームは、平面ミラー70でポリゴンミラー76
へ向けて反射され、回転するポリゴンミラー76によっ
て主走査方向へ走査されながら反射される。この後、レ
ーザービームは、fθレンズ80、シリンドカルレンズ
82等を透過した後、シリンドカルミラー84及び折り
返しミラー86によって印画紙62へ向けて反射され
る。これにより、R、G、Bの各色のレーザービームが
1ラスタ分ずつの画像データに基づいて主走査されて印
画紙62を露光し、画像データの応じた各色のラスタを
形成する。このラスタが副走査方向に繰り返し形成され
ることにより、印画紙62に所定の画像が形成される。
【0058】ところで、プリンタ部制御回路100で
は、印画紙62への画像形成に先だって、所定のタイミ
ングで、R、G、Bの各色のラスタの印画紙62上での
ずれを計測し、この計測結果に基づいたラスタ単位で画
像データの読み出しタイミング、すなわち、印画紙62
への書き込みタイミングを変更し、印画紙62に形成す
るラスタの位置ずれを補正するようにしている。
【0059】以下に、図8に示されフローチャート及び
図6乃至図7を参照しながら、プランタ部制御回路10
0での印画紙62に形成するラスタの位置補正(ラスタ
補正)を説明する。なお、ラスタ補正は、デジタルラボ
システム10の稼動を開始するための立ち上げ時や、環
境温度等のデジタルラボシステム10ないしプリンタ部
18の環境条件が一定以上変化したとき、設置条件が変
化したとき、さらに、毎プリント処理直前に自動的に行
ってよく、又、任意のタイミングで指示することにより
実行されるものであっても良い。
【0060】図8に示されるフローチャートは、例え
ば、デジタルラボシステム10の稼動開始時や、印画紙
62への画像形成の開始時などのあらかじめ設定されて
いるタイミングで実行され、最初のステップ200で
は、R、G、Bのレーザービームを発して主走査する。
この主走査されたR、G、Bの各色のレーザービームを
SOSセンサ122によって検出し、SOSセンサ12
2上のスポットSR、SG、SBの位置を読み込む(ス
テップ202)。
【0061】この後に、ステップ204では、読み込ん
だ各色のスポットSR、SG、SBの位置から、印画紙
62上にラスタを形成した時の副走査方向に沿ったズレ
量Xを演算する。このとき、例えば、反射ミラー120
からSOSセンサ122までのレーザービームの光路長
と、反射ミラー120から印画紙62までの光路長の比
率と、SOSセンサ122上のズレ量xとから、印画紙
62上でのズレ量Xを演算できる。
【0062】この後、ステップ206では、ズレ量Xが
所定の範囲か否かを確認する。このとき、ズレ量Xがラ
スタ間隔Rの1/2以下(−R/2≦X≦R/2)であ
れば、ステップ206で肯定判定されて、ステップ20
8へ移行し、R、G、Bの各色の画像データの読み込み
を通常通りに行うように設定する(図5(C)参照)一
方、ズレ量Xが所定の範囲を越えていたときには(X<
−R/2又はR/2<X)には、ステップ210に移行
してズレ量Xとラスタ間隔Rに基づいてラスタ単位での
画像データの読み出しタイミングを設定する。
【0063】例えば、図6(A)に示されるように、ラ
スタRR、RGに対してラスタRBが副走査方向側にず
れ、そのズレ量XがR/2を超えていた場合(R/2<
X<R)、図6(B)に示されるように、画像データR
N、GNに対して画像データB N+1をバッファメモリ12
4に出力するように設定する。
【0064】これにより、フレームメモリ54に記録さ
れている画像データに基づいて印画紙62を露光する
と、図6(C)に実線で示されるように、印画紙62に
は、ラスタRRN、RGNが記録されるときに、ラスタR
N+1が記録されるが、このラスタRBN+1は、印画紙6
2にラスタRRN+1、RGN+1を形成したときに、このラ
スタRRN+1、RGN+1に対するずれがR/2以下となっ
ている。
【0065】すなわち、何れかの色のラスタが副走査方
向に沿ってR/2以上ずれていたときには、ズレ量Xと
ラスタ間隔Rに基づいて次式から変更ステップ数nを設
定する。
【0066】R・(n−1/2)<X≦R・(n+1/
2) (ただしnは整数) このようにして設定した変更ステップ数nに基づいて、
該当する画像データの読み出しタイミングを変更するこ
とにより、各色のラスタのズレを抑えることができる。
【0067】一方、図7(A)に示されるように、ラス
タRR、RBに対してラスタRGが副走査方向と反対側
にずれ、そのズレ量XがR/2を超えていた場合(R/
2<X<R)、画像データR、Bに対して一つ前の画像
データGをバッファメモリ124に読み出すように設定
する。
【0068】すなわち、図7(B)に示されるように、
画像データRN、BNに対して画像データGN-1をバッフ
ァメモリ124に出力するように設定する。
【0069】これにより、フレームメモリ54に記録さ
れている画像データに基づいて印画紙62を露光する
と、図7(C)に実線で示されるように、印画紙62に
は、ラスタRRN、RBNが記録されるときに、ラスタR
N-1が記録されるが、このラスタRGN-1は、印画紙6
2に既に形成しているラスタRRN-1、RBN-1に対し
て、ずれがR/2以下となっている。
【0070】すなわち、何れかの色のラスタが副走査方
向と反対方向にR/2以上ずれていたときにも、副操作
方向にずれている場合と同様に、変更ステップ数nを設
定し、設定した変更ステップ数nに基づいて、該当する
画像データの読み出しタイミングを変更することによ
り、各色のラスタのズレを抑えることができる。
【0071】このように、各色のラスタのズレ量Xを検
出し、検出したズレ量Xと副走査方向に沿った主走査線
の間隔であるラスタ間隔Rとに基づいて、ラスタ単位で
各色の画像データの読み出しタイミング、すなわち、主
走査タイミングを設定することにより、印画紙62に形
成した画像上での各色のラスタのずれを1/2以下に抑
えることができ、印画紙62に形成したカラー画像に、
実質的な色ズレを生じさせることがなく、色ズレによる
画像品質の低下を防止することができる。
【0072】また、プリンタ部18では、このラスタ補
正を自動的に行うことができるので、色ズレによる画像
品質の低下を防止するために、手作業で煩雑な調整作業
を行う必要がない。
【0073】なお、以上説明した本実施の形態では、い
ずれか一色のラスタのみがずれているものとしたが、
R、G、Bの何れか一色を基準にして、他の色のズレ量
を判断しても良く、又、基準線を設けて、この基準線に
対する各色のラスタのズレ量を判断しても良い。
【0074】このようにして、R、G、Bの各色につい
て、画像データの読み出しタイミング、すなわち、主走
査タイミングを設定することにより、R、G、Bの3色
の間で互いにズレが生じていても、印画紙62に画像を
形成したときに、各色のラスタのずれをR/2以内に補
正することができる。
【0075】なお、本実施の形態では、検出手段として
SOSセンサ122を用いたが、この検出手段として
は、印画紙62へのレーザービームの照射位置に配置し
て、レーザービームを検出するものであっても良く、印
画紙62に形成したラスタRR、RG、RBを読み取る
ものであっても良い。すなわち、印画紙62上でのラス
タRR、RG、RBのズレを直接ないし間接的に読み取
る任意の構成を用いることができる。
【0076】また、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形
態では、R、G、Bのレーザービームによって印画紙6
2にカラー画像を形成するデジタルラボシステム10の
レーザープリンタ部18を例に説明したが、本発明は、
印画紙に限らず、異なる色に対応したレーザービームを
走査して種々の記録材料にカラー画像を形成する任意の
構成の画像形成装置に適用することができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、レ
ーザービームのスポットないしラスタの副走査方向に沿
ったズレに基づいてラスタ単位で画像データの出力タイ
ミングを変更することにより、記録材料上のラスタのず
れを補正することができる。このために、光学素子の位
置調整等の煩雑で高精度を要する作業を行うことなく、
簡単にかつ自動的にカラー画像の色ズレの発生を防止す
ることができると言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したデジタルラボシステム
の概観を示す概略構成図である。
【図2】デジタルラボシステムの概略構成を示す要部ブ
ロック図である。
【図3】主走査光学ユニットの概略構成を示す要部斜視
図である。
【図4】主走査光学ユニットを設けたレーザプリンタ部
の概略構成を示すブロック図である。
【図5】(A)は、SOSセンサによって検出するレー
ザービームのスポットを示す概略図、(B)はフレーム
メモリに記録される画像データの一例を示す概略図、
(C)は、フレームメモリからバッファメモリに読み出
されるラスタ単位の画像データを示す概略図である。
【図6】(A)はラスタズレの一例を示す概略図、
(B)は図6(A)に基づいてフレームメモリからバッ
ファメモリに読み出されるラスタ単位の画像データを示
す概略図、(C)は図6(B)に基づいて印画紙に形成
されるラスタを示す概略図である。
【図7】(A)は図6(A)とは異なる方向へのラスタ
ズレの一例を示す概略図、(B)は図7(A)に基づい
てフレームメモリからバッファメモリに読み出されるラ
スタ単位の画像データを示す概略図、(C)は図7
(B)に基づいて印画紙に形成されるラスタを示す概略
図である。
【図8】ラスタズレの補正処理の流れの一例を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルラボシステム 18 レーザプリンタ部(画像形成装置) 20 プロセッサ部 22 走査光学ユニット 52(52R、52G、52B) レーザー光源 54 フレームメモリ 92 露光部 100 プリンタ部制御回路(変更手段) 120 反射ミラー 122 SOSセンサ(検出手段) 124 バッファメモリ
フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 BA52 BA71 BB46 BB47 BB50 CA22 CB71 2H045 AA01 BA13 BA24 CA63 CA82 CA92 CA98 5C072 AA01 AA03 BA19 CA06 CA07 EA05 HA02 HA13 HB06 QA14 RA10 UA06 VA03 XA05 5C074 AA10 BB03 BB04 CC22 CC25 CC26 DD15 EE02 EE04 FF15 GG12 HH02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各色の1ラスタ分の画像データに基づい
    てそれぞれの色に対応するレーザービームを変調しなが
    ら主走査することにより、記録材料上に各色のラスタを
    副走査方向に沿って所定の間隔で形成することにより、
    画像データに応じた画像を記録材料に形成する画像形成
    装置であって、 同一の主走査で形成する各色のラスタの副走査方向に沿
    った位置ズレを検出する検出手段と、 前記検出手段の検出結果からいずれかの色のラスタと他
    の色のラスタとの副走査方向に沿った間隔が、所定の副
    走査間隔の1/2を越えたときに、該当する色の画像デ
    ータを他の色の画像データに対してラスタ単位で変更す
    る変更手段と、 を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記変更手段が、前記検出手段によって
    検出する前記ズレ量がラスタ間隔の1/2を越えたとき
    に、該当する色の画像データを1ラスタ分ずらすことに
    より、ズレ量をラスタ間隔の1/2以内とすることを特
    徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記ラスタ間隔をRとした時に、前記ズ
    レ量Xが、 R・(n−1/2)<X≦R・(n+1/2)(ただし
    nは整数) であるときに、前記変更手段が該当する色の画像データ
    をnラスタ分変更することを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003001867A (ja) * 2001-06-26 2003-01-08 Noritsu Koki Co Ltd レーザ光走査装置及び写真処理装置
JP2012145755A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Konica Minolta Advanced Layers Inc 画像表示装置

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