JP2000109754A - コーティング組成物、プライマー、および接着構造 - Google Patents

コーティング組成物、プライマー、および接着構造

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JP2000109754A
JP2000109754A JP10286927A JP28692798A JP2000109754A JP 2000109754 A JP2000109754 A JP 2000109754A JP 10286927 A JP10286927 A JP 10286927A JP 28692798 A JP28692798 A JP 28692798A JP 2000109754 A JP2000109754 A JP 2000109754A
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adhesive
polymer
primer
oxazoline
coating composition
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Yoshihisa Kamiyama
恵寿 神山
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Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材に対するぬれ性を高めて塗膜のはじきを
効果的に防止できるコーティング組成物であって、プラ
イマーとして用いた場合に、プライマー塗膜と、その上
に接着された接着剤の層との間の界面の接着強度を高め
ることができる組成物を提供する。 【解決手段】 (a)分子内にオキサゾリン基を有する
ポリマーの水系エマルジョンと、(b)界面活性剤と、
(c)増粘剤、とを含んでなる、コーティング組成物に
おいて、前記界面活性剤が、分子内に前記オキサゾリン
基と反応し得る官能基を実質的に含まず、前記増粘剤
が、分子内に前記オキサゾリン基と反応し得る官能基を
実質的に含まないポリマーであることを特徴とする、コ
ーティング組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分子内にオキサゾ
リン基を有するポリマー(以下、「オキサゾリンポリマ
ー」と呼ぶこともある。)の水系エマルジョンを含んで
なるコーティング組成物の改良に関し、特に、分子内に
カルボキシル基等の、オキサゾリン基と反応し得る官能
基を有する接着性ポリマーを含んでなる接着剤用のプラ
イマーに適した、コーティング組成物に関する。本発明
のコーティング組成物の塗膜は、特に分子内にカルボキ
シル基を有する粘着性(Pressure Sensitive Adhesive
)ポリマーに対する親和性にすぐれ、基材と粘着性ポ
リマーの層との界面での接着強度を高めることができ
る。
【0002】
【従来の技術】1.従来のアクリル系粘着剤用プライマ
ー:たとえば、特開平4−161472号公報には、粘
着シートを貼り付ける被着体(基材)に予め塗布するプ
ライマーとして、ウレタン変性塩化ゴムからなるプライ
マー組成物が開示されている。このプライマーの介在に
より、被着体と粘着シートとの接着性が良好になる。し
かしながら、これは被着体と粘着剤のなじみを良くする
等の補助的な効果しか持たない(すなわち、化学反応に
よる接着強度の増大効果は実質的に期待できない)の
で、基材と粘着層との間の、接着完了した最終的な界面
での接着強度は、粘着剤の性能に依存するしかなかっ
た。したがって、基材と粘着層との界面での接着強度を
高めることは、非常に困難であった。また、接着力が十
分な強度(たとえば、最終接着強度)まで達するのに要
する時間が長く、接着の作業性の改善も非常に困難であ
った。
【0003】2.分子内にオキサゾリン基を有するポリ
マーを含有する感圧接着剤(粘着剤):たとえば、特開
平2−150482号公報には、アクリル系粘着剤の層
の中に、分子内にオキサゾリン基を有するポリマー(以
下、「オキサゾリンポリマー」と呼ぶこともある。)を
含有させ、粘着層の内部凝集力を高めることにより接着
強度を増大できることが開示されている。粘着剤として
使用されるアクリル系ポリマーは、カルボキシル基等の
オキサゾリン基と反応可能な官能基を有し、オキサゾリ
ンポリマーは、架橋剤として作用する。したがって、オ
キサゾリンポリマーの含有量は、比較的少なく、粘着剤
のアクリル系ポリマー100重量に対して、通常15〜
20重量部である。なぜならば、架橋剤の量が多すぎる
と、タックや、基材と粘着層との間の界面での接着力が
低下する傾向があるからである。
【0004】3.オキサゾリンポリマーを含有するコー
ティング組成物:たとえば、特開平2−99537号公
報には、塗料(塗膜)の反応性のビヒクルとして、オキ
サゾリンポリマーを用いることが開示されている。この
組成物は、たとえば、(A)オキサゾリン基と反応し得
うる水分散性のポリウレタン樹脂と、(B)オキサゾリ
ンポリマーと、(C)アクリル系、酢酸ビニル系、スチ
レン−ブタジエン系、天然ゴム系、ポリエステル系の水
性ラテックスを含有する。また、この組成物に、必要に
応じて、分散剤、湿潤剤、消泡剤、増粘剤とを添加して
も良い。上記(C)成分の作用は、基材への密着性、塗
工性等の向上が目的である。また、上記(C)成分は、
特にカルボキシル基を導入したいわゆるカルボキシル変
性ラテックスが好ましいとされている。塗膜の内部凝集
力を高め、塗膜の基材に対する接着力を高めることがで
きるからである。
【0005】前述の様に、従来のプライマーでは、塗膜
と接着層との界面での接着強度を高めることは、非常に
困難であり、また、接着力が最終接着強度まで達するの
に要する時間が長く、接着の作業性の改善も非常に困難
であった。また、オキサゾリンポリマーを含有する感圧
接着剤でも、同様の問題が生じる。さらに、従来のオキ
サゾリンポリマーを含有するコーティング組成物では、
塗膜の内部凝集力を高めるのに有利な配合や材料が用い
られているものの、その塗膜と、その上に接着された接
着剤の層との間の界面での接着強度を高めることは何ら
意図されていない。また、上記界面接着強度を向上させ
ると同時に、コーティング組成物の基材に対するぬれ性
を効果的に高め、かつ塗膜のはじきを効果的に防止する
ための組成についても何ら示唆されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、基材に対するぬれ性を効果的に高め、塗膜のは
じきを効果的に防止でき、かつ、プライマーとして用い
た場合に、プライマー塗膜と、その上に接着された接着
剤の層との間の界面での接着強度を高めることができ、
接着力が最終接着強度まで達するのに要する時間を比較
的短くし、接着の作業性を容易に改善することができ
る、コーティング組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(a)分子内にオキサゾリン基を有する
ポリマーの水系エマルジョンと、(b)界面活性剤と、
(c)増粘剤、とを含んでなる、コーティング組成物に
おいて、前記界面活性剤が、分子内に前記オキサゾリン
基と反応し得る官能基を実質的に含まず、前記増粘剤
が、分子内に前記オキサゾリン基と反応し得る官能基を
実質的に含まないポリマーであることを特徴とする、コ
ーティング組成物を提供する。
【0008】
【作用】本発明のコーティング組成物は、塗膜形成成分
として、オキサゾリンポリマー(すなわち、分子内にオ
キサゾリン基を有するポリマー)の水系エマルジョン
(以下、「(a)成分」と呼ぶこともある。)を含む。
オキサゾリンポリマーは、組成物中にエマルジョンとし
て含まれるので、乾燥塗膜と基材との密着性も良好にで
きる。また、オキサゾリンポリマーが水系エマルジョン
であることは、組成物の塗膜と直接接する、分子内にオ
キサゾリン基と反応し得る官能基を有する接着性ポリマ
ーを含んでなる、接着層との接着性を容易に高めること
ができる。ここで、「オキサゾリン基と反応し得る官能
基」とは、(i)無水カルボン酸基や、(ii)カルボ
キシル基、スルホン酸基、メルカプト基、アミノ基等の
活性水素を有する官能基、である。
【0009】たとえば、オキサゾリンポリマーの水系エ
マルジョンを含む本発明のコーティング組成物から形成
された乾燥塗膜と、粘着シートの接着層との界面接着力
(界面接着強度)は5.2kgf/25mmである(後
述の実施例1を参照)。これに対して、オキサゾリンポ
リマーのトルエン溶液を含む組成物を用いた場合の、界
面接着力は1.8kgf/25mmである(後述の比較
例1を参照)。
【0010】この様な水系エマルジョンの効果の発現理
由は定かではないが、水系溶媒を含有するコーティング
組成物の塗膜では、有機溶媒を含有する組成物の塗膜よ
りも、塗膜表面にオキサゾリン基が効果的に配置される
ためであると考えられる。そして、塗膜表面にオキサゾ
リン基が効果的に配置されることにより、分子内にオキ
サゾリン基と反応し得る官能基を有する接着性ポリマー
(以下、「反応性接着ポリマー」と呼ぶこともある。)
を含む層(たとえば、上記接着層)と、本発明の組成物
の塗膜との界面での反応性が高められるものと考えられ
る。
【0011】本発明のコーティング組成物は、基材に対
するぬれ性を効果的に高め、塗膜のはじきを効果的に防
止するために、さらに、界面活性剤(以下、「(b)成
分」と呼ぶこともある。)と、増粘剤(以下、「(c)
成分」と呼ぶこともある。)とを必須成分として含む。
そして、その界面活性剤は、分子内に実質的に前記オキ
サゾリン基と反応し得る官能基を含まず、かつ、上記増
粘剤は、分子内に実質的に前記オキサゾリン基と反応し
得る官能基を含まないポリマーであることを特徴とす
る。組成物の塗膜のはじきは、塗膜の表面性を損ない、
結果として、組成物の塗膜と接着層との間の界面接着強
度を高めることができない。また、界面活性剤および増
粘剤が、オキサゾリンポリマーとは実質的に反応しない
ので、組成物の塗膜内部の凝集力が不要に高められるこ
とがなく、したがって、接着層との間の界面接着強度を
効果的に高めることができる。さらに、これらの成分と
オキサゾリンポリマーとが実質的に反応しないので、コ
ーティング組成物の保存安定性を高めることもできる。
【0012】前述の様に、「オキサゾリン基と反応し得
る官能基」とは、カルボキシル基、無水カルボン酸基、
スルホン酸基、メルカプト基、アミノ基等である。した
がって、たとえば、カルボン酸金属塩基、スルホン酸金
属塩基等の酸金属塩基を親水基として有する界面活性剤
が、本発明で使用される界面活性剤として好適である。
好適にはスルホン酸金属塩基である。オキサゾリン基と
の反応性が極めて低く、保存中に界面活性剤とオキサゾ
リンポリマーとの反応生成物に由来する沈殿の発生を効
果的に防ぎ、コーティング組成物の保存安定性をさらに
高めることができるからである。
【0013】この様な界面活性剤としては、たとえば、
炭素数が8〜24のアルキル基を有する、アルキルナフ
タレンスルホン酸金属塩、アルキルベンゼンスルホン酸
金属塩等が使用できる。好適には、上記アルキルナフタ
レンスルホン酸金属塩である。コーティング組成物の保
存安定性と、基材(被着体)に対するぬれ性とを効果的
に高めることができるからである。また、上記アルキル
ナフタレンスルホン酸金属塩は、増粘剤として、分子内
に実質的にオキサゾリン基と反応し得る官能基を含まな
いポリウレタン樹脂を用いた場合に、特に好適な効果
(保存安定性やぬれ性の向上)を発揮する。
【0014】また、本発明で使用される界面活性剤は、
たとえば、次の様な貯蔵安定性テストにおいて、コーテ
ィング組成物の貯蔵安定性を良好にできるものから選択
することができる。貯蔵安定性テストは、コーティング
組成物(分散液)を容器に入れて密封し、その密封した
容器を40℃のオーブンで60日間エージングする。エ
ージング後のコーティング組成物において、ゲル化がほ
とんど生じなかった場合を「Good(安定性良
好)」、ゲル化が生じて粘度が上昇し、基材へのぬれ性
が低下し、塗布が困難である場合を「NG(安定性不
良)」と判断する。
【0015】本発明のコーティング組成物は、プライマ
ーとして用いるのが好適である。この場合、プライマー
塗膜と、その上に接着された接着剤の層との間の界面で
の接着強度を高めることができ、接着力が最終接着強度
まで達するのに要する時間を比較的短くし、接着の作業
性を容易に改善することができる。すなわち、本発明の
別の形態は、上記コーティング組成物の乾燥塗膜からな
るプライマーであって、反応性接着ポリマーを含んでな
る接着剤用のプライマーを提供する。
【0016】本発明のプライマーは、通常、第1基材
(たとえば、ベニヤ板等の被着体)と、第2基材(たと
えば、粘着シート等の接着シートのベースフィルム)と
を、接着層(たとえば、粘着シート等の接着シートの接
着層)を介して固着(接着)する場合に特に好適に用い
ることができる。すなわち、本発明のさらに別の形態
は、第1基材と、その第1基材の少なくとも一方の主要
面に密着した上記プライマー塗膜からなるプライマー層
と、そのプライマー層と密着した分子内にオキサゾリン
基と反応し得る官能基を有する接着性ポリマーを含んで
なる接着層と、その接着層に接着された第2基材、とを
含んでなる接着構造を提供する。本発明の接着構造で
は、プライマー層と、その上に接着された接着剤の層と
の間の、界面接着強度を効果的に高めることでき、接着
力が最終接着強度まで達するのに要する時間が比較的短
くなり、接着の作業性が容易に改善される。
【0017】
【発明の実施の形態】(コーティング組成物)本発明の
コーティング組成物は、たとえば、通常の混合操作によ
り、(a)〜(c)の各成分を含む原料を、各成分が均
一になる様に混合して調製できる。混合には、たとえ
ば、ホモミキサ−、プラネタリーミキサー等の混合装置
が使用できる。また、溶媒(分散媒)には、水を主成分
とする水系溶媒が使用できる。水系溶媒は、アルコール
類等の助溶剤を含むことができる。
【0018】オキサゾリンポリマーは、従来技術でも使
用されているものが使用できる。オキサゾリンポリマー
は、コーティング組成物の塗膜形成成分として水系エマ
ルジョンを形成するものであれば、特に限定されない。
例えば、一般式
【0019】
【化1】
【0020】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそ
れぞれ独立に、水素、ハロゲン、アルキル、アラルキ
ル、フェニルまたは置換フェニル基であり、R5 は付加
重合性不飽和結合を有する非環状有機基である)で表さ
れる付加重合性オキサゾリン及び、必要に応じて1種以
上の他の共重合可能な不飽和モノマーからなる不飽和モ
ノマー成分を乳化重合して得られるポリマー(またはコ
ポリマー)を用いることができる。付加重合性オキサゾ
リンの例としては、2−ビニル−2−オキサゾリン、2
−ビニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−ビニル
−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル
−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−4−メチル
−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−5−エチル
−2−オキサゾリン等が挙げられる。他の共重合可能な
モノマーとしては、(メタ)アクリル酸等の(メタ)ア
クリル酸エステル類、(メタ)アクリロニトリル等の不
飽和ニトリル類、(メタ)アクリルアミド等の不飽和ア
ミド類、酢酸ビニル等のビニルエステル類、メチルビニ
ルエーテル等のビニルエーテル類、エチレン、プロピレ
ン等のα−オレフィン類、塩化ビニル等の含ハロゲン
α,β−不飽和モノマー類、スチレン等のα,β−不飽
和芳香族モノマー等が挙げられ、これらの1種または2
種以上の混合物を用いることができる。オキサゾリンポ
リマーの分子量は、特に限定されないが、塗膜形成性の
観点から、重量平均分子量で通常20,000以上であ
り、好適には、20,000〜800,000である。
オキサゾリンポリマーの具体例としては、日本触媒
(株)社製の「(商標)エポクロス(品番)K−202
0E」等を挙げることができる。組成物中の分子内にオ
キサゾリン基を有するポリマーの不揮発分濃度は、通常
15〜55重量%、好適には20〜50重量%、特に好
適には25〜45重量%である。濃度が小さすぎると、
組成物の塗膜と直接接する接着層のポリマーのカルボキ
シル基と、オキサゾリンポリマーのオキサゾリン基とが
効果的に反応できず、塗膜と接着層との界面での接着強
度を高めることができないおそれがある。反対に濃度が
大きすぎると、塗布しにくくなり、また塗膜の平滑性が
損なわれるおそれがある。
【0021】界面活性剤((b)成分)の具体例として
は、たとえば、花王(株)社製のアルキルナフタリンス
ルホン酸ソーダ「(品名)ペレックスNBL」等を挙げ
ることができる。組成物中の界面活性剤の不揮発分濃度
は、通常0.3〜3.0重量%、好適には0.4〜2.
5重量%、特に好適には0.5〜2.0重量%である。
界面活性剤の量が少なすぎると、組成物のぬれ性の低下
し、塗膜のはじきが効果的に防止できないおそれがあ
り、反対に多すぎると、塗膜と接着層との界面での接着
強度を高めることができないおそれがある。なお、オキ
サゾリンポリマー100重量部に対する界面活性剤の量
は、通常0.5〜20重量部、好適には0.7〜17重
量部である。
【0022】増粘剤((c)成分)は、たとえば、ポリ
ウレタン、ポリエステル、アクリル樹脂、酢酸ビニル、
ポリビニルアルコール、シリコーンや、これらのポリマ
ーを組み合わせた共重合体が使用できる。増粘剤の具体
例としては、たとえば、ローム・アンド・ハース・ジャ
パン(株)社製のポリウレタン「(品名)プライマルR
M−2020」等を挙げることができる。組成物中の増
粘剤の不揮発分濃度は、通常0.05〜3.0重量%、
好適には0.1〜2.0重量%、特に好適には0.15
〜1.0重量%である。増粘剤の量が少なすぎると、組
成物のぬれ性の低下し、塗膜のはじきが効果的に防止で
きないおそれがあり、反対に多すぎると、コーティング
組成物の保存安定性が低下するおそれがある。なお、オ
キサゾリンポリマー100重量部に対する増粘剤の量
は、通常0.09〜20重量部、好適には0.18〜1
5重量部である。
【0023】一方、界面活性剤と増粘剤とは、塗膜のは
じき防止効果において相補的に作用する。また、界面活
性剤と増粘剤との合計量が多すぎると、塗膜と接着層と
の界面での接着強度を高めることができないおそれがあ
る。したがって、界面活性剤((b)成分)と増粘剤
((c)成分)との合計量は、可及的に小さくするのが
好適である。これらの合計量((a )+(b))を、組
成物中の不揮発分濃度であらわせば、通常3.5重量%
以下、好適には3.0重量%以下、特に好適には2.5
重量%以下である。
【0024】本発明のコーティング組成物は、基材上に
塗布、乾燥し、組成物中の不揮発成分からなる塗膜を形
成することができる。この様な塗膜は、プライマー層と
して利用できる。塗布手段には、刷毛塗り、スプレー塗
布、ナイフコーター、バーコーター等のコーティング装
置による塗布等の公知の手段が使用できる。塗膜の厚さ
は、用途によって適宜決定できる。たとえば、組成物の
乾燥塗膜をプライマー層として利用する場合、塗膜の厚
さは、通常3〜40μm 、好適には5〜35μm であ
る。
【0025】上記基材としては、ポリ塩化ビニル、アク
リル樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート等から形成さ
れたフィルムまたは板;ボンデライト処理鋼板、ステン
レス、亜鉛鉄板、塩ビラミネート鉄板、メラミン焼付鉄
板等の金属製の板;シナベニヤ、ラワンベニヤ等のベニ
ヤ板、MDFボード等の化粧板、等が使用できる。
【0026】本発明のコーティング組成物に含まれる、
全成分の不揮発分濃度は特に限定されない。組成物が、
塗布が容易な粘度を有し、かつ塗膜のはじきが発生しな
い様に決定すれば良い。たとえば、組成物の粘度は、そ
れをずり速度が80/秒におけるみかけ粘度で表せば、
通常100〜3,000mPa・秒の範囲である。
【0027】本発明のコーティング組成物に、本発明の
効果を損なわない限り、従来公知の添加剤を加えること
ができる。たとえば、消泡剤、レベリング剤、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、顔料、防黴剤、架橋剤等である。
【0028】(分子内にオキサゾリン基と反応し得る官
能基を有する接着性ポリマー)分子内にオキサゾリン基
と反応し得る官能基を有する接着性ポリマー(すなわ
ち、反応性接着ポリマー)は、たとえば、分子内に、無
水カルボン酸基、カルボキシル基、スルホン酸基、メル
カプト基、またはアミノ基等の官能基を含んでなる、粘
着性ポリマーが使用できる。
【0029】粘着性ポリマーは、常温(約25℃)で粘
着性を示すポリマーであり、分子内に上記官能基を含む
ものであれば特に限定されない。たとえば、アクリル系
ポリマー、ニトリル−ブタジエン系共重合体(NBR
等)、スチレン−ブタジエン系共重合体(SBR等)、
ポリウレタン、シリコーン系ポリマー等である。粘着性
ポリマーは、これらのポリマー1種単独、または2種以
上の混合物から構成される。
【0030】分子内に上記官能基を含むポリマーは、出
発モノマーとして、アクリル酸等の分子内にカルボキシ
ル基を有するモノマーを含む原料を用いて重合して得る
ことができる。あるいは、重合後、分子内の別の官能基
(たとえば、水酸基)を反応させて、カルボキシル基等
の官能基に変換しても良い。
【0031】ここで、本発明で用い得るアクリル系ポリ
マーの好適な1例について説明する。出発モノマーとし
て、(A)1または2以上のアクリル酸アルキルエステ
ルと、(A)アクリル酸等の、上記官能基を分子内に有
するモノマー、必要に応じて(C)(メタ)アクリル酸
ヒドロキシアルキルエステルとを含有する原料を、通常
の方法、たとえば、乳化重合、溶液重合、塊状重合、懸
濁重合等により共重合させて調製することができる。ア
クリル酸アルキルエステルとしては、たとえば、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブ
チル、アクリル酸n−ペンチル、アクリル酸n−オクチ
ル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸2−エチルヘ
キシル、アクリル酸ラウリルを挙げることができる。ア
クリル酸ヒドロキシアルキルエステルとしてはたとえ
ば、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−
ヒドロキシプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシメチル
を挙げることができる。メタクリル酸ヒドロキシアルキ
ルエステルとしては、たとえば、メタクリル酸2−ヒド
ロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピルを
挙げることができる。
【0032】ポリマー全体の重合単位に占める、上記官
能基を含むモノマー単位の割合(重量比)は、通常0.
5重量%以上、好適には1〜20重量%である。(A)
の配合割合は通常80〜99.5重量%、(C)の配合
割合は通常0〜19重量%である。また、上記(A)〜
(C)成分の他に、ヒドロキシ基を含まないメタクリル
酸アルキルエステル等の、共重合可能な他のモノマーを
併用することもできる。
【0033】粘着性ポリマーの分子量は、所定の接着力
が発揮される範囲であれば良く、通常は重量平均分子量
で10, 000〜100, 000の範囲である。粘着性
ポリマーは、溶液型(ポリマーが溶媒に溶解して含まれ
る)、または、エマルション型やサスペンジョン型(ポ
リマーが溶媒中に分散して含まれる)のどの様なタイプ
でも使用でき、それらを混合して用いることもできる。
【0034】また、従来の粘着剤と同様に、粘着性ポリ
マーとともに粘着付与剤を使用することもできる。ま
た、本発明の効果を損なわない限り、上記粘着性ポリマ
ーは、熱または放射線により架橋可能なものであっても
良い。粘着性ポリマーの架橋は、被着体に接着する前ま
たは/および後に硬化することができる。
【0035】(接着構造)本発明の接着構造は、たとえ
ば次の様にして作製できる。上記の粘着性ポリマーを含
有する接着剤組成物を、ベースフィルム(第2基材)の
一方の主要面上に塗布し、乾燥した接着剤組成物からな
る接着層を設け、接着シートを形成する。塗布手段に
は、前述の公知の手段が使用できる。また、乾燥は、通
常60〜180℃の温度にて行われる。乾燥時間は、通
常、数十秒から数分である。接着層の厚みは、通常10
〜100μmである。
【0036】上記ベースフィルムは、特に限定されない
が、通常は、従来の接着シートのベースフィルムとして
使用されているものであって、可撓性を有するものが使
用される。たとえば、紙、金属フィルム、プラスチック
フィルム等が使用できる。プラスチックとしては、ポリ
塩化ビニル、アクリル系ポリマー(ポリメチルメタクリ
レート等)、フッ素系ポリマー(ポリフッ化ビニル、ポ
リフッ化ビニリデン等)、ポリエステル(PET等)、
ポリウレタン等の合成ポリマーが使用できる。ベースフ
ィルムは、可視光や紫外線を透過するものであっても、
着色されたものや、印刷等ににより装飾が施されたもの
であっても良い。また、金属光沢性の外観を付与するた
めに、金属蒸着膜が設けられたものであっても良い。さ
らに、接着シートに光学的な機能を付与するために、偏
光フィルム、誘電反射フィルム、再帰反射フィルム、プ
リズムフィルム、蛍光フィルム、フィルム状エレクトロ
ルミネッセンス素子等をベースフィルムとして用いるこ
ともできる。一方、ベースフィルム表面の耐汚染性を高
めるためには、その表面に光触媒層を形成するのが好適
である。
【0037】ベースフィルムの厚みは、通常5〜500
μm、好適には10〜300でμmである。厚みが薄す
ぎると接着シートの機械的強度が低下し、耐久性が低下
するおそれがあり、反対に厚すぎると、接着シート全体
の柔軟性や可撓性が低下し、貼り付け作業が困難になる
おそれがある。また、ベースフィルムは、2以上の異な
る層から構成されていても良い。
【0038】接着層の接着面は、接着構造の作製作業直
前までは、通常ライナーで保護しておく。ライナーは、
通常、紙、プラスチックフィルム、またはこれら両者を
積層したフィルムから形成される。
【0039】この様にして形成した接着シートを、プラ
イマー層が形成された第1基材の上に貼り付け、本発明
の接着構造を作製する。プライマー層は、本発明のコー
ティング組成物を用いて形成する。通常、第1基材の被
着面に、コーティング組成物を塗布、乾燥してプライマ
ー層を形成する。そのプライマー塗膜の上に、接着シー
トを圧着し、常温(約25℃)で、約24時間養生し、
接着を完了させる。
【0040】また、第1基材の表面にプライマー塗膜を
形成した、粘着性ポリマー等の接着性ポリマーを含有す
る接着層を積層した後、第2基材をこの接着層の上に圧
着して、第1基材/プライマー層/接着層/第2基材と
がこの順で配置されて含まれる接着構造を形成すること
もできる。
【0041】上記プライマー組成物は、接着層とプライ
マーとの間の界面接着力が、最終接着強度まで達するの
に要する時間を比較的短くすることができる。たとえ
ば、1分〜1時間の範囲で、ほぼ最終接着強度とほぼ同
等の界面接着力を発現させることができる。
【0042】
【実施例】(実施例1)本例は、オキサゾリンポリマー
の水系エマルジョンとして、前掲の日本触媒(株)社製
「(商標)エポクロス(品番)K−2020E:不揮発
分40重量%」を用いた例である。このエマルジョン1
00重量部に、花王(株)社製「(品名)ペレックスN
BL:不揮発分35重量%」を2重量部、および、ロー
ム・アンド・ハース・ジャパン(株)社製「(品名)プ
ライマルRM−2020:不揮発分20重量%」を1重
量部を加え、均一になるまで混合し、本例のコーティン
グ組成物を調製した。
【0043】本例のコーティング組成物を、刷毛を用い
て第1基材の一方の主要面の上に塗布し、常温で2時間
乾燥し、本例のコーティング組成物の乾燥塗膜からなる
プライマー層を形成した。プライマー層の厚さは15μ
mであった。また、上記第1基材は、厚さ70μmの塩
化ビニルフィルムであった。本例のコーティング組成物
のぬれ性は良好で、水平に配置した上記第1基材上の塗
膜では、乾燥するまでの間にはじきも観察されず、乾燥
塗膜の表面は均一であった。
【0044】上記プライマー層の上に、市販の接着シー
ト(粘着シート)である「(商標)ダイノックフィル
ム:3M(株)社製」を圧着し、本例の接着構造を形成
した。この粘着シートは、厚さ70μmの塩化ビニルフ
ィルムをベースフィルム(第2基材)として用い、接着
層には、カルボキシル基含有アクリル系粘着性ポリマー
が含まれていた。また、接着層の厚さは30μmであっ
た。圧着には、荷重2kgのゴムローラーを用い、粘着
シートをプライマー付き第1基材と積層した後、粘着シ
ートのベースフィルム表面上を、上記ローラーを2回往
復させて行った。
【0045】粘着シートを貼り付け後、20℃で24時
間そのまま放置した後に測定した、プライマー層と、粘
着シートの接着層との間の、界面接着力(剥離力)は
5.2kgf/25mmであった。なお、剥離試験にお
ける剥離角度は90度、剥離速度は300mm/分であ
った。
【0046】一方、本例のコーティング組成物に対し
て、前掲の貯蔵安定性テスト(40℃のオーブンで60
日間エージング)を行った。エージング後のコーティン
グ組成物において、ゲル化がほとんど生じず、「Goo
d(安定性良好)」と判定された。
【0047】(比較例1)コーティング組成物として、
オキサゾリンポリマーのトルエン溶液、「(商標)エポ
クロス(品番)RS- 1205T:日本触媒製(株)社
製」を用いた以外は、実施例1と同様にして、本例の接
着構造を作製した。実施例1と同様にして測定した、プ
ライマー層と、粘着シートの接着層との間の、界面接着
力は1.8kgf/25mmであった。
【0048】(実施例2)第1基材として、シナ合板を
用いた以外は実施例1と同様にして、本例の接着構造を
作製した。この接着構造における、プライマー層と、粘
着シートの接着層との間の界面接着力を、剥離角度を1
80度に変えた以外は、実施例1と同様にして測定し
た。結果は4.4kgf/25mmであり、非常に高い
な接着力が得られることが分かった。
【0049】(比較例2)本例は、実施例1のコーティ
ング組成物の比較サンプルとして、不揮発分として合成
ゴム成分を14重量%を含む、ウレタン変性塩化ゴム系
プライマー組成物を用いた例である。本例のプライマー
は、特開平4−161472号に教示された内容に沿っ
て作製された。
【0050】この比較例2のプライマー組成物を用いた
以外は、実施例2と同様にして本例の接着構造を作製し
た。本例における界面接着力を、実施例2と同様にして
測定した結果は、3.1kgf/25mmであった。
【0051】(実施例3および比較例3)第1基材とし
て、ラワン合板を用いた以外は、それぞれ実施例2およ
び比較例2と同様にして、実施例3および比較例3の接
着構造を作製した。各例における界面接着力を、実施例
2と同様にして測定した結果は、それぞれ、4.0kg
f/25mm(実施例3)、および3.5kgf/25
mm(比較例3)であった。
【0052】(実施例4および比較例4)第1基材とし
て、ボンデライト処理鋼板を用いた以外は、それぞれ実
施例2および比較例2と同様にして、実施例4および比
較例4の接着構造を作製した。各例における界面接着力
を、実施例1と同様にして(90度剥離)測定した結果
を下記表に示す。なお、本例では、プライマー付き第1
基材と粘着シートとを圧着してから、1分後の界面接着
力も測定し、結果を下記表に示す。この結果から、本発
明のコーティング組成物を、プライマー用組成物として
用いた場合、圧着してから1分後でも、最終接着強度と
ほぼ同等の強度が得られ、最終接着強度まで達するのに
要する時間を短くできることがわかった。
【0053】
【表1】
【0054】(比較例5)粘着シートの接着層の粘着性
ポリマーとして、分子内に実質的にオキサゾリン基と反
応し得る官能基を含まないポリマーを用いた以外は、実
施例1と同様にして、本例の接着構造を作製した。本例
における界面接着力を、実施例1と同様にして測定した
結果、2.6kgf/25mmであった。本例では、粘
着シートの接着層の粘着性ポリマーが、分子内にオキサ
ゾリン基と反応し得る官能基を含む場合の半分の接着力
しか得られなかった。
【0055】(実施例5〜12)第1基材として、各々
以下に示すものを用いた以外は、実施例1と同様にし
て、各例の接着構造を作製した。各例における界面接着
力を、実施例1と同様にして測定した結果も以下に示
す。これらの結果から、本発明のコーティング組成物
は、いろいろな第1基材と、粘着シートとを接着するの
に適することが分かった。
【0056】 実施例5 第1基材 アクリル樹脂板 接着力 4.5kgf/25mm 実施例6 ABS樹脂板 4.1kgf/25mm 実施例7 ポリカーボネート板 4.5kgf/25mm 実施例8 ステンレス板 4.6kgf/25mm 実施例9 亜鉛鉄板 4.5kgf/25mm 実施例10 塩ビラミネート鉄板 4.5kgf/25mm 実施例11 メラミン焼付鉄板 4.5kgf/25mm 実施例12 MDFボード 4.6kgf/25mm
【0057】(実施例13〜17)プライマー層の厚
さ、各々以下に示す様に変えた以外は、実施例1と同様
にして、各例の接着構造を作製した。各例における界面
接着力を、実施例1と同様にして測定した結果も以下に
示す。
【0058】 実施例13 厚さ 5[μm] 接着力 5.3kgf/25mm 実施例14 11 5.2kgf/25mm 実施例15 18 5.3kgf/25mm 実施例16 20 5.3kgf/25mm 実施例17 35 5.2kgf/25mm
【0059】(参考例)ここで、塗膜のはじき防止効果
における、界面活性剤と増粘剤との相補的作用について
説明する。まず、前掲の界面活性剤の量(組成物中の不
揮発分濃度)を、0.3重量%、0.5重量%、1.0
重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、
3.0重量%、および3.5重量%と変化させ、前掲の
増粘剤を用いなかった以外は、実施例1と同様にして、
それぞれのコーティング組成物を調製した。次に、これ
らのコーティング組成物を、水平に配置した上記第1基
材の上に刷毛で塗布し、その塗膜が乾燥するまでの間
に、はじきが発生するかどうかを目視で観察した。その
結果、0.3重量%〜1.5重量%の添加量でははじき
が観察され、2.0重量%〜3.5重量%の添加量では
はじきが観察されなかった。
【0060】一方、界面活性剤を1.0および1.5重
量%含有するコーティング組成物に、前掲の増粘剤を
0.2重量%(組成物中の不揮発分濃度)添加したとこ
ろ、はじきは全く観測されなくなった。
【0061】前述の様に、界面活性剤の量が多すぎる
と、塗膜と接着層との界面での接着強度を高めることが
できないおそれがあり、増粘剤の量多すぎると、コーテ
ィング組成物の保存安定性が低下するおそれがある。し
たがって、両方の添加量を調整し、目的や用途(第1基
材の種類等)に応じて、はじき防止効果、界面接着力、
および保存安定性をバランスさせることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK02A AK15 AK25G AT00B AT00C BA01 BA03 BA06 BA10B BA10C CA18A CA30A CB00 CC00A EH46 JK06 JL11A JM01A 4J038 CK021 GA08 KA09 MA02 MA10 PA07 4J040 CA071 CA081 DF041 EF001 EK031 GA07 GA14 GA15 GA24 GA25 JA03 JB09 KA25 KA38 PA04 PA10 PA11 PA13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)分子内にオキサゾリン基を有する
    ポリマーの水系エマルジョンと、(b)界面活性剤と、
    (c)増粘剤、とを含んでなる、コーティング組成物に
    おいて、 前記界面活性剤が、分子内に前記オキサゾリン基と反応
    し得る官能基を実質的に含まず、 前記増粘剤が、分子内に前記オキサゾリン基と反応し得
    る官能基を実質的に含まないポリマーであることを特徴
    とする、コーティング組成物。
  2. 【請求項2】 分子内にオキサゾリン基と反応し得る官
    能基を有する接着性ポリマーを含んでなる接着剤用のプ
    ライマーにおいて、そのプライマーが、請求項1のコー
    ティング組成物の乾燥塗膜からなるプライマー。
  3. 【請求項3】 第1基材と、その第1基材の少なくとも
    一方の主要面に密着した請求項2のプライマーからなる
    プライマー層と、そのプライマー層と密着した分子内に
    オキサゾリン基と反応し得る官能基を有する接着性ポリ
    マーを含んでなる接着層と、その接着層に接着された第
    2基材、とを含んでなる接着構造。
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