JP2000108431A - 紙送り制御方法および記録装置 - Google Patents

紙送り制御方法および記録装置

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JP2000108431A
JP2000108431A JP10287673A JP28767398A JP2000108431A JP 2000108431 A JP2000108431 A JP 2000108431A JP 10287673 A JP10287673 A JP 10287673A JP 28767398 A JP28767398 A JP 28767398A JP 2000108431 A JP2000108431 A JP 2000108431A
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Koichi Umeki
浩一 梅木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙送りローラの加工精度にかかわりなく用紙
の改行量の精度を高く維持すること。 【解決手段】 紙送りローラ2の回転角度の原点を基準
として紙送りローラ2の用紙送り量と紙送りモータの回
転量との関係を所定の用紙を用いて計測し、この計測結
果に基づいて前記所定の用紙の改行量に必要な前記紙送
りモータ8の回転量を補正する補正値を取得し、記録装
置に前記補正値を記憶させて、前記記録装置の改行動作
時の前記紙送りモータ8の回転量を印刷に使用する用紙
の種類に応じて前記補正値に対する改行量のずれ量を基
に演算し、この演算した値に基づいて前記紙送りモータ
8の回転量を制御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙送り制御方法およ
び記録装置に係り、特に、紙送りローラによる用紙の紙
送り精度を高く維持することのできる紙送り制御方法お
よび記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、サーマルヘッド、インクジェッ
トヘッド等の記録ヘッドを駆動させることにより用紙に
対して文字や画像等の記録を行なうことのできるプリン
タと称される記録装置が提案されている。
【0003】このような従来の記録装置においては、プ
ラテンの前方に用紙を支持しておき、記録ヘッドを記録
情報に基づいて駆動させることにより、用紙への記録を
ライン単位で行なう記録動作と、記録媒体を紙送りロー
ラをもって記録ヘッドの移動方向に対して直交する方向
に所定量だけ移動させる改行動作とを繰り返すことによ
り、用紙の所望の位置に文字や画像等の記録が行なわれ
るようになっている。
【0004】ところで、近年の記録装置においては、よ
り高品質の画像の記録が求められており、この高品質の
画像の記録を行なうため、改行量の精度の向上が求めら
れている。そのため、紙送りローラの外径寸法、振れ、
真円度等の加工精度の向上および製作ばらつきを少なく
して紙送りローラ自身の製品品質を向上したり、紙送り
の制御を工夫したりすることが行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の記録装置における改行量の精度の向上を紙送り
ローラ自身の製品品質を向上させることにより求めた場
合には、紙送りローラに対して加工精度の優れたもの、
例えば、振れ精度5μm以下の許容差を要求することと
なり、このような加工精度の優れた紙送りローラは、歩
留まりがよくなく、しかも製造に多大な労力と時間とを
要し、経済的負担が大きいという問題点があった。
【0006】また、前記記録装置における改行量の精度
の向上を紙送りの制御により求めた場合には、記録装置
に、改行に必要な紙送り量である改行量を演算し、紙送
りローラの外周長等に基づいて紙送りローラを回転駆動
する紙送りモータの回転量を求め、その回転量だけ紙送
りモータを回転させることにより改行量のばらつきを抑
える紙送りの制御が求められる。このような改行量のば
らつきを抑えるものとして、例えば、特開平8−203
2号公報に記載のものが知られている。この公報に記載
のものは、記録装置に、外周長を記録ヘッドの1行分の
長さとほぼ同等の長さとした紙送り検出ローラを紙送り
ローラによって搬送される用紙の一部に接するように配
設し、検出ローラと同軸的に回転する被検出部を検出装
置により検出することで用紙の送り量を検出して紙送り
モータによる用紙の送り量を制御することで改行量を正
確に定めることができるようにしている。
【0007】しかしながら、このような記録装置におい
ては、記録装置自身に紙送り検出ローラと、紙送り検出
ローラの回転量を検出するための高精度で複雑な検出装
置と、検出装置の検出結果に基づいて紙送り検出ローラ
の回転量から用紙の送り量を検出して紙送りモータによ
る用紙の送り量を制御する制御部とを必要とし、部品点
数が増加して経済的負担が大きいとともに、軽量化の阻
害要因になるという問題点があった。
【0008】さらに、このような記録装置においては、
用紙に記録を行なう毎に検出ローラにより改行量を検出
していたため、改行動作に時間を要し、特に、近年の改
行量の小さな高分解能の記録装置においては、改行動作
により長い時間を要し、記録速度が低下するという問題
点があった。
【0009】さらにまた、近年においては、記録に用い
る用紙として、普通紙、葉書、OHP用紙、アイロンシ
ート用紙、シール用紙、表面の平滑性を向上させた専用
用紙等の多種多様のものが用いられており、紙送りロー
ラと用紙との接触圧のばらつきや、記録に用いる用紙の
種類によっても改行量のばらつきが生じるため、制御部
における演算処理時間が長く、大容量のメモリを必要と
し、大きなソフトウエアとならざるを得ず、ソフトウエ
アの開発に多大な労力と時間を要し経済的負担が大きい
という問題点があった。
【0010】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、紙送りローラの加工精度にかかわりなく用紙の
改行量の精度を高く維持することができる紙送り制御方
法およびこの紙送り制御方法を好適に用いることのでき
る安価な記録装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の発明に係る紙送り制御方法は、紙
送りモータにより回転駆動され回転角度の原点の測定点
となる被検出部を具備する紙送りローラを形成した際
に、前記紙送りローラの回転角度の原点を基準として前
記紙送りローラの用紙送り量と前記紙送りモータの回転
量との関係を所定の用紙を用いて計測し、この計測結果
に基づいて前記紙送りローラによる前記所定の用紙の改
行量に必要な前記紙送りモータの回転量を補正する補正
値を取得し、この計測に供した前記紙送りローラを記録
装置に組み込むとともに、この記録装置に前記補正値を
記憶させて、前記記録装置の改行動作時の前記紙送りモ
ータの回転量を印刷に使用する用紙の種類に応じて前記
補正値に対する改行量のずれ量を基に演算し、この演算
した値に基づいて前記紙送りモータの回転量を制御する
ことで改行を行なうことを特徴とするものである。
【0012】この請求項1に記載の発明によれば、紙送
りローラは、製作された個別の紙送りローラ毎に、紙送
りローラの用紙送り量と紙送りモータの回転量との関係
を所定の用紙を用いて計測し、この計測結果に基づいて
前記所定の用紙の改行量に必要な前記紙送りモータの回
転量を補正する補正値を取得し、記録装置の改行動作時
の紙送りモータの回転量を、印刷に使用する用紙の種類
に応じて前記補正値を基に演算した値に基づいて制御す
るようになっている。その結果、紙送りローラの加工精
度にかかわりなく用紙の種類毎、すなわち、多種多様の
記録モード毎に用紙の改行量の精度をμm単位に高く維
持することができる。
【0013】また、請求項2に記載の発明に係る記録装
置は、紙送りモータにより回転駆動される紙送りローラ
と、前記紙送りローラに1対1で対応する前記紙送りロ
ーラによる所定の用紙の改行送りに必要な紙送りモータ
の回転量を補正する補正値を予め記憶した改行量記憶部
と、前記紙送りローラの回転角度の原点の測定点となる
被検出部と、前記被検出部を検出する原点検出手段と、
前記原点検出手段が前記被検出部を検出した検出信号に
基づいて前記紙送りローラの角度位置を判定するローラ
角度位置判定部と、用紙の種類を選択する選択手段と、
前記用紙選択手段の設定に応じて前記改行量記憶部に記
憶されている補正値から選択された用紙に対する改行動
作時の前記紙送りモータの回転量の補正値を演算する補
正値演算部と、改行動作時に、前記ローラ角度位置判定
部により判定された前記紙送りローラの角度位置および
前記補正値演算部により演算された補正値に基づいて紙
送りモータの回転量を制御する改行動作時モータ制御部
とを有することを特徴とするものである。
【0014】この請求項2に記載の発明によれば、原点
検出手段により、紙送りローラに形成した被検出部を検
出して紙送りローラの角度位置の原点を確実に検出し
て、ローラ角度位置判定部により、改行動作時の紙送り
ローラの角度位置を確実に判定するようになっている。
そして、補正値演算部により、用紙選択手段の設定に応
じて改行量記憶部に記憶されている補正値から選択され
た用紙に対する改行動作時の紙送りモータの回転量の補
正値を演算し、改行動作時モータ制御部により、補正値
演算部により演算された補正値に基づいて紙送りモータ
の回転量を制御するようになっている。その結果、紙送
りローラの加工精度にかかわりなく用紙の種類毎、すな
わち、多種多様の記録モード毎に用紙の改行量の精度を
μm単位に高く維持することができる。また、用紙の改
行量を紙送りローラの角度位置および改行量記憶部に記
憶された補正値あるいは、補正値演算部により演算され
た補正値に基づいて、用紙の種類毎、すなわち記録モー
ド毎に制御するようにしているので、記録装置自身に紙
送りローラの回転量を検出するための高精度で複雑な検
出装置と、検出装置の検出結果に基づいて紙送り検出ロ
ーラの回転量から用紙の送り量を検出して紙送りモータ
による用紙の送り量を制御する制御部とが不要となり、
その結果、部品点数の低減を図ることができ、安価に製
造することができるとともに、軽量化を図ることもでき
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1か
ら図4を参照して説明する。
【0016】図1は本発明に係る紙送り制御方法を適用
する本発明に係る記録装置の第1実施形態を示したもの
であり、本実施形態の記録装置は、一般的な記録モー
ド、例えば、普通紙への単色の記録を行なうことができ
るように形成されている。
【0017】本実施形態においては、前記記録装置1
は、用紙Pを記録位置(図示せず)に搬送するための紙
送りローラ2を有している。この紙送りローラ2は、プ
リンタフレーム(図示せず)に回転自在に配設されてお
り、紙送りローラ2の少なくとも一端面には、記録の際
に、紙送りローラ2の回転角度の原点の測定点となる被
検出部としての基準位置マーカ3が紙送りローラ2と一
体回転可能に設けられている。この基準位置マーカ3
は、本実施形態においては、光を反射可能な反射シー
ル、反射板、ペイント等により形成されており、用紙P
の走行経路と干渉しない位置に設けられている。そし
て、基準位置マーカ3は、前記紙送りローラ2の近傍の
用紙Pの走行経路と干渉しない位置に設けられた反射型
光センサ等の原点検出手段4により、紙送りローラ2の
回転角度の原点が紙送りローラ2が1回転する毎に検出
されるようになっている。また、原点検出手段4は、記
録装置1の各部の動作を制御する後述する制御手段10
に電気的に接続されており、原点検出手段4により検出
された基準位置マーカ3の検出信号が制御手段10に送
出されるようになっている。なお、基準位置マーカ3を
突起等により形成し、原点検出手段4を接触式のものと
する構成としてもよい。
【0018】前記紙送りローラ2の回転軸2aの少なく
とも一端には、紙送りローラ2と同軸状に取着されたロ
ーラ駆動ギア5が固着されており、このローラ駆動ギア
5には、単数あるいは複数の伝達ギア6を介してステッ
ピングモータ等からなる紙送りモータ8の出力軸8aに
固着されたモータギア7が噛合されている。また、紙送
りローラ2の外周面には、圧接ローラ(図示せず)が回
転自在に配設されている。この圧接ローラは、紙送りロ
ーラ2に所定の圧接力で当接されて従動回転可能とされ
ており、圧接ローラの回転軸心と紙送りローラ2の回転
軸心とは、ほぼ平行にして配設されている。
【0019】そして、紙送りモータ8を駆動してモータ
ギア7、伝達ギア6およびローラ駆動ギア5をそれぞれ
介して紙送りローラ2を回転駆動させることにより、紙
送りローラ2と図示しない圧接ローラとの間に挿入され
る用紙Pを挟持して搬送するようになされている。さら
に、本実施形態における紙送りモータ8の駆動による紙
送り分解能は、5μm程度に形成されている。また、紙
送りモータ8は、制御手段10に電気的に接続されてお
り、制御手段10から送出される制御指令に基づいて回
転駆動されるようになっている。
【0020】なお、前記基準位置マーカ3は、紙送りロ
ーラ2と同軸的に回転する部位、例えば、ローラ駆動ギ
ア5に設ける構成であってもよい。
【0021】図2に示すように、前記制御手段10は、
少なくともCPU11、適宜な容量のROM、RAM等
により形成されたメモリ12等を有しており、この制御
手段10には、原点検出手段4、紙送りモータ8、サー
マルヘッドやインクジェットヘッド等の記録ヘッド20
および各種の動作、例えば、電源スイッチや用紙の供給
等に係る公知の各種スイッチ類(図示せず)等が電気的
に接続されている。なお、紙送りモータ8や記録ヘッド
20等は、それぞれを駆動するためのコントローラ等の
図示しない駆動回路を介して接続されている。
【0022】前記メモリ12には、少なくとも改行量記
憶部15と、ローラ角度位置判定部16と、改行動作時
モータ制御部17と、格納部19とを有している。
【0023】前記改行量記憶部15には、紙送りローラ
2に1対1で対応する紙送りローラ2による用紙Pの改
行送りに必要な紙送りモータ8の回転量を補正する補正
値が格納されている。この改行量記憶部15に格納され
ている補正値の取得方法については後述する。
【0024】前記ローラ角度位置判定部16には、原点
検出手段4が被検出部としての基準位置マーカ3を検出
した検出信号に基づいて紙送りローラ2の角度位置を判
定するプログラムが格納されている。
【0025】前記改行動作時モータ制御部17には、改
行動作時に、ローラ角度位置判定部16により判定され
た紙送りローラ2の角度位置および改行量記憶部15に
記憶された補正値に基づいて改行に必要な紙送りモータ
8の回転量を制御するプログラムが格納されている。
【0026】前記格納部19には、記録動作時に記録情
報に基づいて記録ヘッド20の駆動を制御するプログラ
ムや、異常検出動作および用紙Pの供給等にかかわるプ
ログラムや記録に用いるデータ等の各種の動作制御を行
なう多種多様のプログラムやデータが格納されている。
【0027】ここで、改行量記憶部15に格納する補正
値の取得方法について説明する。
【0028】図3は前記記録装置の改行量記憶部に格納
する補正値を取得するための補正値取得システムの一例
を示したもので、本実施形態の補正値取得システム30
は、紙送りローラ2が着脱可能とされ紙送りローラ2を
回転自在に支持する計測台31を有しており、この計測
台31には、紙送りローラ2を駆動するためのローラ駆
動手段32、紙送りローラ2の回転角度の原点を検出す
るための原点検出手段4および紙送りローラ2による用
紙Pの移動量を検出するための用紙移動量検出手段33
等がそれぞれ配設されている。
【0029】前記ローラ駆動手段32は、本実施形態の
記録装置1に用いたものと同一の紙送りモータ8、モー
タギア7、伝達ギア6、ローラ駆動ギア5等により構成
されている。なお、ローラ駆動ギア5は、紙送りローラ
2に固着されて用いられる。
【0030】前記駆動モータ8、原点検出手段4は、コ
ンピュータ34に電気的に接続されており、紙送りモー
タ8はコンピュータから送出される制御指令に基づいて
制御され、原点検出手段4により検出された検出信号は
コンピュータに送出されこの検出信号に基づいて紙送り
ローラ2の回転角度の原点(ホームポジション)が検出
されるようになっている。
【0031】前記用紙移動量検出手段33は、紙送りロ
ーラ2によって搬送される用紙Pの移動量を検出するた
めのものであり、本実施形態においては、紙送り時に用
紙Pを介して紙送りローラ2に当接するセンサーローラ
36と、このセンサーローラ36の回転量を検出するた
めセンサーローラ36と同軸的に回転する複数のスリッ
トを有するセンサロータ37と、このセンサーロータ3
7のスリットを検出する光センサ(フォトインタラプ
タ)38とを有している。すなわち、センサロータ37
と光センサ38は、センサローラ36の回転角度のアナ
ログ量をデジタル量に置き換えるエンコーダとなってい
る。また、光センサ38は、コンピュータ34に電気的
に接続されており、センサローラ36が回転した際の回
転角度の検出信号をコンピュータ34に送出することが
できるようになっている。なお、本実施形態のセンサー
ローラ36は、センサーローラ36の外周長が紙送りロ
ーラ2の外周長の1/4程度に形成されているととも
に、センサーローラ36の外周長は、改行動作時の用紙
Pの移動量(改行量)とほぼ等しくなるように形成され
ている。
【0032】なお、用紙移動量検出手段33としては、
用紙Pの移動量を直接計測するものであってもよい。
【0033】前記コンピュータ34は、少なくとも計測
結果等の多種多様のデータ表示するためのCRT等から
なる表示装置40や、補正値取得システム1への制御指
令を入力するキーボードやマウス等の外部入力装置41
や、補正値取得システム30の全体を制御するプログラ
ムおよびデータ等の多種多様のプログラムやデータを記
憶したり新たなデータを記憶する記憶装置42等が接続
されている。
【0034】そして、本実施形態の記録装置1の改行量
記憶部15に格納する補正値を取得するには、まず、規
定寸法、例えば10.03mmの紙送りを行なうため、
外周長が正確に判明しており紙送りモータ8の規定ステ
ップに対する補正ステップが判明している基準ローラを
用いて適宜なジグにより紙送りモータ8の規定ステップ
の紙送り(改行)を行った場合のセンサーローラ36の
1回転を越えた紙送りモータ8のステップ数を平均的に
求めてセンサーローラ36の校正値とする。
【0035】次に、ローラ駆動ギア5を固着した紙送り
ローラ2を計測台31に装着し、その後、用紙P、例え
ば、普通紙を紙送りローラ2の所定位置に当接させてか
ら圧接ローラを用紙Pを介して紙送りローラ2に当接さ
せて紙送りの準備を完了する。
【0036】続いて、外部入力手段41を操作してロー
ラ駆動手段32の紙送りモータ8を駆動させることによ
り、紙送りローラ2を数回転して用紙Pをセットした際
の応力を除去し、その後、紙送りローラ2の回転を原点
検出手段4が紙送りローラ2の基準位置マーカ3を検出
した位置で停止することにより、紙送りローラ2を回転
角度の原点(ホームポジション)に位置させる。
【0037】次いで、外部入力手段41を操作してロー
ラ駆動手段32の紙送りモータ8を駆動して紙送りロー
ラを1回転以上連続回転させ、この時の紙送りモータ8
のステップ数とセンサーローラ36の回転角度とを紙送
りローラ2を64分割した位置毎に計測する。
【0038】この計測結果は、コンピュータ34に記憶
された補正値算出プログラムによって、センサーローラ
36の1回転に前記校正値を加えたセンサーローラ36
の回転に要した紙送りモータ8の回転量である実ステッ
プ数が算出され、この実ステップ数と用紙Pの改行送り
に必要な紙送りモータ8の基準ステップ数との差を平均
的に求めることにより紙送りローラ2の回転角度の原点
を基準とした補正値を得る。この補正値は、小数点以下
が四捨五入されて整数値とされるとともに、紙送りロー
ラ2が1回転した際の和がすべて等しくなるように、4
値の和の平均を基準に整数値に対する値の最上位、最下
位を優先して1づつ加減することにより、紙送りローラ
2による用紙Pの改行送りに必要な紙送りモータ8の回
転量を補正する補正値を取得する。
【0039】そして、計測に供した紙送りローラ2を記
録装置1に組み込むとともに、この紙送りローラ2固有
の用紙Pの改行送りに必要な紙送りモータ8の回転量を
補正する補正値は、補正テーブルとされて記録装置1の
メモリ12の改行量記憶部15に記憶される。
【0040】なお、補正値は、補正テーブルとして記憶
することがデータ量を少なくするうえで好ましい。
【0041】また、補正値をEスクエアROM等のデー
タROMに記憶し、このデータROMを記録装置1のメ
モリ12の一部に組み込むことにより、メモリ12の改
行量記憶部15を形成する構成としてもよい。
【0042】次に、前述した構成からなる本実施形態の
作用について説明する。
【0043】本実施形態の記録装置1によれば、記録装
置1に電源が投入されると従来公知のイニシャライズ処
理が行なわれる。この時、紙送りローラ2の基準位置マ
ーカ3が原点検出手段4によって検出されて紙送りロー
ラ2の回転角度の原点(ホームポジション)が検出され
る。そして、紙送りローラ2の回転角度の原点が検出さ
れると、この送りローラ2の回転角度の原点を基準とし
て紙送りモータ8の駆動ステップ数が制御され、紙送り
ローラ2の回転位相が紙送りモータ8の駆動ステップと
整合されて適正化が図られる。そして、用紙Pを紙送り
ローラ2と当接する部分に挿入し、紙送りモータ8を駆
動することにより、紙送りローラ2を回転させて用紙P
を改行送りに必要な所定量ずつ搬送し改行動作を行な
う。
【0044】この改行動作時に、ローラ角度位置判定部
16は、紙送りローラ2の回転角度の原点を基準として
紙送りローラ2の角度位置、すなわち、紙送りモータ8
の駆動ステップ数を判定し、改行動作時モータ制御部1
7は、ローラ角度位置判定部16により判定された紙送
りローラ2の角度位置および改行量記憶部15に記憶さ
れた補正値に基づいて紙送りモータ8の回転量を制御す
る。すなわち、改行動作時モータ制御部17は、改行動
作時に、ローラ角度位置判定部16により判定された紙
送りローラ2の角度位置に最も近い補正値を改行量記憶
部15に記憶された補正値のなかから呼び出して紙送り
モータ8の回転量の補正を行なう。
【0045】このように本実施形態の記憶装置1によれ
ば、原点検出手段4は、紙送りローラ2に形成した被検
出部としての基準位置マーカ3を検出して紙送りローラ
2の角度位置の原点を確実に検出する。そして、ローラ
角度位置判定部16は、改行動作時の紙送りローラ2の
角度位置を確実に判定する。さらに、記録装置1の改行
動作時の紙送りモータ8の回転量は、改行動作時モータ
制御部17によって、ローラ角度位置判定部16により
判定された紙送りローラ2の角度位置および改行量記憶
部15に記憶された補正値に基づいて確実に補正されて
用紙Pの改行送りに必要な前記紙送りモータ8の回転量
で確実に制御する。
【0046】したがって、紙送りローラ2の加工精度に
かかわりなく用紙Pの改行量の精度をμm単位に高く維
持することができる。
【0047】また、用紙Pの改行量は、紙送りローラ2
の角度位置および改行量記憶部15に記憶された補正値
に基づいて制御されるので、記録装置1自身に紙送りロ
ーラ2の回転量を検出するための高精度で複雑な検出装
置と、検出装置の検出結果に基づいて紙送り検出ローラ
の回転量から用紙の送り量を検出して紙送りモータ8に
よる用紙Pの送り量を制御する制御部とを必要とせず、
その結果、部品点数を低減加して安価なものとすること
ができるとともに、軽量化を図ることもできる。
【0048】さらにまた、用紙Pの改行量を、紙送りロ
ーラ2の角度位置および改行量記憶部15に記憶された
補正値に基づいて制御する構成は、補正値自身のデータ
量を低減することができるとともに、改行動作時モータ
制御部17における演算処理時が短く、小容量のメモリ
12と小さなソフトウエアで済み、ソフトウエアの開発
を少ない労力で短時間に行なうことができ、安価なもの
とすることができるとともに、改行動作を短時間で行な
うことができるので、近年の改行量の小さな高分解能の
記録装置であっても、記録速度を向上することができ
る。
【0049】ここで、本実施形態の記録装置に用いた本
実施形態の紙送り制御方法について説明する。
【0050】本実施形態の記録装置1に用いた本実施形
態の紙送り制御方法は、紙送りモータ8により回転駆動
され回転角度の原点の測定点となる被検出部としての基
準位置マーカ3を具備する紙送りローラ2を形成した際
に、紙送りローラ2の回転角度の原点を基準として紙送
りローラ2の用紙送り量と紙送りモータ8の回転量、詳
しくは紙送りモータ8のステップ数との関係を計測し、
この計測結果に基づいて紙送りローラ2による用紙Pの
改行送りに必要な紙送りモータ8の回転量を補正する補
正値を取得し、この計測に供した紙送りローラ2を記録
装置1に組み込むとともに、この記録装置1に補正値を
記憶させて、記録装置1の改行動作時の紙送りモータ2
の回転量を補正値に基づいて制御するようになってい
る。
【0051】そして、このような構成を採用したことに
より、紙送りローラ2は、製作された個別の紙送りロー
ラ2毎に、紙送りローラ2の用紙送り量と紙送りモータ
8の回転量との関係が計測され、この計測結果に基づい
て紙送りローラ2による用紙Pの改行送りに必要な紙送
りモータ8の回転量を補正する補正値が容易に取得され
る。また、記録装置1の改行動作時の紙送りモータ8の
回転量は、記録装置1に組み込まれた紙送りローラ2固
有の補正値を用いて制御される。したがって、紙送りロ
ーラ2の加工精度にかかわりなく用紙Pの改行量の精度
をμm単位に高く維持することができる。
【0052】図4は本発明に係る紙送り制御方法を適用
した本発明に係る記録装置の第2実施形態を示したもの
であり、本実施形態の記録装置は、例えば、普通紙に記
録を行なう一般的な単色またはフルカラー記録モード、
葉書に単色またはフルカラーの記録を行なう葉書記録モ
ード、OHP用紙に単色またはフルカラーの記録を行な
うOHPシート記録モード、アイロンシートに単色また
はフルカラーの記録を行なう記録モード、シール用紙に
単色またはフルカラー記録を行なうシール記録モード、
専用用紙に写真画質に近似した高画質の単色またはフル
カラーの記録を行なう高画質記録モード等の多種多様の
記録モードを選択することができるように形成されてい
る。
【0053】本実施形態の記録装置1Aは、図4に示す
ように、用紙Pの種類を選択する用紙選択スイッチ25
が制御手段10Aに接続されている。この用紙選択スイ
ッチ25は、例えば、普通紙、葉書、OHP用紙、アイ
ロンシート用紙、シール用紙、表面の平滑性を向上させ
た専用用紙等の多種多様の用紙Pの種類から記録に用い
る用紙Pを選択するものである。言い替えると、普通紙
に記録を行なう一般的な単色またはフルカラー記録モー
ド、葉書に単色またはフルカラーの記録を行なう葉書記
録モード、OHP用紙に単色またはフルカラーの記録を
行なうOHPシート記録モード、アイロンシートに単色
またはフルカラーの記録を行なう記録モード、シール用
紙に単色またはフルカラー記録を行なうシール記録モー
ド、専用用紙に写真画質に近似した高画質の単色または
フルカラーの記録を行なう高画質記録モード等の多種多
様の記録モードを選択することを意味し、この記録モー
ドの種類は設計の必要に応じて選択される。すなわち、
用紙選択スイッチ25は、記録に用いる記録モードの選
択スイッチとして機能する。
【0054】前記制御手段10Aのメモリ12Aには、
少なくとも改行量記憶部15Aと、ローラ角度位置判定
部16と、改行動作時モータ制御部17Aと、補正値演
算処理部18と格納部19Aとを有している。
【0055】前記改行量記憶部15Aには、紙送りロー
ラ2に1対1で対応する紙送りローラ2による用紙P
(例えば、普通紙)の改行送りに必要な紙送りモータ8
の回転量を補正する補正値が格納されている。この補正
値は、前述した補正値取得システム30を用いて用紙P
について取得されたものである。
【0056】前記ローラ角度位置判定部16には、前述
した第1実施形態と同様の原点検出手段4が被検出部と
しての基準位置マーカ3を検出した検出信号に基づいて
紙送りローラ2の角度位置を判定するプログラムが格納
されている。
【0057】前記改行動作時モータ制御部17Aには、
改行動作時に、ローラ角度位置判定部16により判定さ
れた紙送りローラ2の角度位置および補正値演算処理部
18により用紙選択スイッチ25の設定により設定され
た用紙の種類に応じて、改行量記憶部15Aに記憶され
た補正値から所定の演算を行ない、選択された用紙の改
行に必要な紙送りモータ8の回転量を求め、この演算結
果に基づいて紙送りモータ8の回転量を制御するプログ
ラムが格納されている。
【0058】前記格納部19Aには、前述した第1実施
形態の格納部19に格納されたプログラムやデータに加
えて、多種多様の記録モードに対応した記録動作のプロ
グラムやデータ等が設計コンセプトや記録装置1Aの仕
様に応じて格納されている。
【0059】その他の構成については前述した第1実施
形態と同様なのでその詳しい説明は省略する。
【0060】このような構成の本実施形態の記録装置1
Aによれば、記録装置1Aに電源が投入されると従来公
知のイニシャライズ処理が行なわれる。この時、紙送り
ローラ2の基準位置マーカ3が原点検出手段4によって
検出されて紙送りローラ2の回転角度の原点(ホームポ
ジション)が検出される。そして、紙送りローラ2の回
転角度の原点が検出されると、この送りローラ2の回転
角度の原点を基準として紙送りモータ8の駆動ステップ
数が制御され、紙送りローラ2の回転位相が紙送りモー
タ8の駆動ステップと整合されて適正化が図られる。つ
いで、用紙選択スイッチ25を操作して記録に用いる用
紙Pの種類、すなわち、記録モードを設定する。そし
て、用紙選択スイッチ25により記録に用いる用紙Pの
種類が選択設定されると、補正値演算処理部18は、改
行量記憶部15Aに記憶されている補正値からその選択
された用紙Pの改行動作時に使用する補正値を選択す
る。
【0061】なお、この補正値演算処理部18による演
算は次のようにして行なわれる。
【0062】本実施形態においては、用紙の種類に応じ
て、印刷に使用される記録装置の印刷素子のドット数が
次のように決まっている。例えば、最初の補正値の設定
に使用される普通紙の場合、すべての印刷素子(本実施
形態においては、236ドット)を使用して、1行の印
刷が行なわれる。葉書の場合も同様に236ドットすべ
ての印刷素子が使用される。専用用紙に写真画像のよう
な高画質印刷を行なう場合は218ドット、OHP用紙
やアイロンシートに印刷を行なう場合は196ドットと
いう設定になっている。したがって、普通紙あるいは葉
書の場合は、設定した補正値をそのまま使用して改行動
作が行なわれるが、その他の用紙の場合は、設定した補
正値に対して、使用する印刷素子のドット数に基づいて
比例演算を行なうものである。
【0063】すなわち、最初に設定した補正値をTとす
ると、専用用紙の場合は、T×218/236、OHP
用紙やアイロンシートの場合は、T×196/236が
演算によって求められた紙送りモータ8の回転量の補正
値となる。
【0064】次いで、用紙Pを紙送りローラ2と当接す
る部分に挿入し、紙送りモータ8を前述した演算によっ
て求めた補正値に基づいて駆動することにより、紙送り
ローラ2を回転させて用紙Pを改行送りに必要な所定量
ずつ搬送し、改行動作を行なう。
【0065】この改行動作時に、ローラ角度位置判定部
16は、紙送りローラ2の回転角度の原点を基準として
紙送りローラ2の角度位置、すなわち、紙送りモータ8
の駆動ステップ数を判定し、改行動作時モータ制御部1
7Aは、ローラ角度位置判定部16により判定された紙
送りローラ2の角度位置および補正値演算処理部18に
より演算された補正値に基づいて紙送りモータ8の回転
量を制御する。すなわち、改行動作時モータ制御部17
Aは、改行動作時に、ローラ角度位置判定部16により
判定された紙送りローラ2の角度位置に最も近い改行量
記憶部15Aに記憶された補正値を用いて、補正値演算
処理部18により演算を行ない、この求められた補正値
により選択された用紙Pに応じた紙送りモータ8の回転
量の補正を行なう。
【0066】このように本実施形態の記憶装置1Aによ
れば、原点検出手段4は、紙送りローラ2に形成した被
検出部としての基準位置マーカ3を検出して紙送りロー
ラ2の角度位置の原点を確実に検出する。そして、ロー
ラ角度位置判定部16は、改行動作時の紙送りローラ2
の角度位置を確実に判定する。また、用紙選択スイッチ
25は、記録に用いる用紙Pの種類、例えば、普通紙、
葉書、OHP用紙、アイロンシート用紙、シール用紙、
表面の平滑性を向上させた専用用紙等を選択し、その結
果、普通紙に記録を行なう一般的な単色またはフルカラ
ー記録モード、葉書に単色またはフルカラーの記録を行
なう葉書記録モード、OHP用紙に単色またはフルカラ
ーの記録を行なうOHPシート記録モード、アイロンシ
ートに単色またはフルカラーの記録を行なう記録モー
ド、シール用紙に単色またはフルカラー記録を行なうシ
ール記録モード、専用用紙に写真画質に近似した高画質
の単色またはフルカラーの記録を行なう高画質記録モー
ド等の多種多様の記録モードから記録に用いる記録モー
ドを選択して設定することができる。さらに、補正値演
算処理部18は、用紙選択スイッチ25の設定に応じて
改行量記憶部15Aに記憶されている補正値から演算に
よって選択された用紙に応じた補正値を簡単に演算する
ことができる。さらにまた、改行動作時モータ制御部1
7Aは、ローラ角度位置判定部16により判定された紙
送りローラ2の角度位置および補正値演算処理部18に
より演算された補正値に基づいて用紙Pの改行量を用紙
Pの種類毎に確実に制御する。
【0067】したがって、紙送りローラ2の加工精度に
かかわりなく用紙Pの改行量の精度をμm単位に高く維
持することができる。
【0068】また、用紙Pの改行量は、紙送りローラ2
の角度位置および補正値演算処理部18により演算され
た補正値に基づいて用紙Pの種類毎、すなわち記録モー
ド毎に制御されるので、記録装置1A自身に紙送りロー
ラ2の回転量を検出するための高精度で複雑な検出装置
と、検出装置の検出結果に基づいて紙送り検出ローラの
回転量から用紙の送り量を検出して紙送りモータ8によ
る用紙Pの送り量を制御する制御部とを必要とせず、そ
の結果、部品点数を低減加して安価なものとすることが
できるとともに、軽量化を図ることもできる。
【0069】さらにまた、用紙Pの改行量を、紙送りロ
ーラ2の角度位置および補正値演算処理部18により演
算された補正値に基づいて用紙Pの種類毎に制御する構
成は、補正値自身のデータ量を低減することができると
ともに、改行動作時モータ制御部17Aにおける演算処
理時間が短く、小容量のメモリと小さなソフトウエアで
すみ、ソフトウエアの開発を少ない労力で短時間に行な
うことができ、安価なものとすることができるととも
に、改行動作を短時間で行なうことができるので、近年
の改行量の小さな高分解能の記録装置で多種多様の記録
モードを有する場合であっても記録速度を向上すること
ができる。
【0070】ここで、本実施形態の記録装置に用いた本
実施形態の紙送り制御方法について説明する。
【0071】本実施形態の記録装置1Aに用いた本実施
形態の紙送り制御方法は、紙送りモータ8により回転駆
動され回転角度の原点の測定点となる被検出部としての
基準位置マーカ3を具備する紙送りローラ2を形成した
際に、紙送りローラ2の回転角度の原点を基準として紙
送りローラ2の用紙送り量と紙送りモータ8の回転量、
詳しくは紙送りモータ8のステップ数との関係を所定の
用紙Pについて計測し、この計測結果に基づいて紙送り
ローラ2による用紙Pの改行送りに必要な紙送りモータ
8の回転量を補正する補正値を取得し、この計測に供し
た紙送りローラ2を記録装置1Aに組み込むとともに、
この取得した用紙Pの補正値を記憶させておき、用紙選
択手段により印刷に使用する用紙が設定されると、この
設定された用紙に応じた紙送りモータ8の回転量の補正
値を前記記憶させた補正値から演算し、この演算した結
果に基づいて、記録装置1Aの改行動作時の紙送りモー
タ8の回転量を制御するようになっている。
【0072】そして、このような構成を採用したことに
より、紙送りローラ2は、製作された個別の紙送りロー
ラ2毎に、紙送りローラ2の用紙送り量と紙送りモータ
8の回転量との関係が所定の用紙Pに対して計測され、
この計測結果に基づいて紙送りローラ2による用紙Pの
改行送りに必要な紙送りモータ8の回転量を補正する補
正値が用紙Pに対して容易に取得される。また、記録装
置1Aの改行動作時の紙送りモータ8の回転量は、用紙
選択手段により印刷する用紙が設定されると、記憶装置
1Aに組込まれた紙送りローラ2固有の補正値から、前
記用紙Pに対する1行の印刷幅と、設定された用紙に対
する1行の印刷幅との関係から、補正値演算処理部18
により記憶された補正値を用いて演算することにより設
定された用紙に応じた新たな補正値が求まり、この演算
された補正値を用いて制御される。したがって、紙送り
ローラ2の加工精度にかかわりなく用紙Pの種類毎、す
なわち、多種多様の記録モード毎に用紙Pの改行量の精
度をμm単位に高く維持することができる。
【0073】なお、本発明は、前記各実施形態に限定さ
れるものではなく、必要に応じて種々変更することがで
きる。例えば、用紙選択手段としてスイッチを用いた場
合について説明したが、記録装置が接続されたコンピュ
ータ等の画面上に印刷に使用可能な用紙の種類を表示し
て、この表示された用紙の中から選択するようにするこ
とも可能である。
【0074】
【発明の効果】以上述べたように請求項1に記載の発明
に係る紙送り制御方法は、紙送りローラの用紙送り量と
紙送りモータの回転量との関係を所定の用紙を用いて計
測し、この計測結果に基づいて前記所定の用紙の改行量
に必要な前記紙送りモータの回転量を補正する補正値を
取得し、記録装置の改行動作時の紙送りモータの回転量
を、印刷に使用する用紙の種類に応じて前記補正値を基
に演算した値に基づいて制御するようにしたので、紙送
りローラの加工精度にかかわりなく用紙の種類毎、すな
わち、多種多様の記録モード毎に用紙の改行量の精度を
μm単位に高く維持することができる。
【0075】また、請求項2に記載の発明に係る記録装
置は、補正値演算部により、用紙選択手段の設定に応じ
て改行量記憶部に記憶されている補正値から選択された
用紙に対する改行動作時の紙送りモータの回転量の補正
値を演算し、改行動作時モータ制御部により、補正値演
算部により演算された補正値に基づいて紙送りモータの
回転量を制御するようにしたので、紙送りローラの加工
精度にかかわりなく用紙の種類毎、すなわち、多種多様
の記録モード毎に用紙の改行量の精度をμm単位に高く
維持することができる。また、用紙の改行量を紙送りロ
ーラの角度位置および改行量記憶部に記憶された補正値
あるいは、補正値演算部により演算された補正値に基づ
いて、用紙の種類毎、すなわち記録モード毎に制御する
ようにしているので、記録装置自身に紙送りローラの回
転量を検出するための高精度で複雑な検出装置と、検出
装置の検出結果に基づいて紙送り検出ローラの回転量か
ら用紙の送り量を検出して紙送りモータによる用紙の送
り量を制御する制御部とが不要となり、その結果、部品
点数の低減を図ることができ、安価に製造することがで
きるとともに、軽量化を図ることもできる等の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る紙送り制御方法を適用した本発
明に係る記録装置の第1実施形態の要部を示す斜視図
【図2】 図1に示す制御手段の要部の構成を示すブロ
ック図
【図3】 本発明に係る記録装置の改行量記憶部に格納
する補正値を取得するための補正値取得システムの一例
を示すブロック図
【図4】 本発明に係る紙送り制御方法を適用した本発
明に係る記録装置の第2実施形態の要部の構成を示すブ
ロック図
【符号の説明】
1、1A 記録装置 2 紙送りローラ 3 基準位置マーカ 4 原点検出手段 8 紙送りモータ 10、10A 制御手段 11 CPU 12、12A メモリ 15、15A 改行量記憶部 16 ローラ角度位置判定部 17、17A 改行動作時モータ制御部 18 補正値演算処理部 19 格納部 20 記録ヘッド 25 用紙選択スイッチ P 用紙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙送りモータにより回転駆動され回転角
    度の原点の測定点となる被検出部を具備する紙送りロー
    ラを形成した際に、前記紙送りローラの回転角度の原点
    を基準として前記紙送りローラの用紙送り量と前記紙送
    りモータの回転量との関係を所定の用紙を用いて計測
    し、この計測結果に基づいて前記紙送りローラによる前
    記所定の用紙の改行量に必要な前記紙送りモータの回転
    量を補正する補正値を取得し、この計測に供した前記紙
    送りローラを記録装置に組み込むとともに、この記録装
    置に前記補正値を記憶させて、前記記録装置の改行動作
    時の前記紙送りモータの回転量を印刷に使用する用紙の
    種類に応じて前記補正値に対する改行量のずれ量を基に
    演算し、この演算した値に基づいて前記紙送りモータの
    回転量を制御することで改行を行なうことを特徴とする
    紙送り制御方法。
  2. 【請求項2】 紙送りモータにより回転駆動される紙送
    りローラと、 前記紙送りローラに1対1で対応する前記紙送りローラ
    による所定の用紙の改行送りに必要な紙送りモータの回
    転量を補正する補正値を予め記憶した改行量記憶部と、 前記紙送りローラの回転角度の原点の測定点となる被検
    出部と、 前記被検出部を検出する原点検出手段と、 前記原点検出手段が前記被検出部を検出した検出信号に
    基づいて前記紙送りローラの角度位置を判定するローラ
    角度位置判定部と、 用紙の種類を選択する選択手段と、 前記用紙選択手段の設定に応じて前記改行量記憶部に記
    憶されている補正値から選択された用紙に対する改行動
    作時の前記紙送りモータの回転量の補正値を演算する補
    正値演算部と、 改行動作時に、前記ローラ角度位置判定部により判定さ
    れた前記紙送りローラの角度位置および前記補正値演算
    部により演算された補正値に基づいて紙送りモータの回
    転量を制御する改行動作時モータ制御部とを有すること
    を特徴とする記録装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002053389A1 (fr) * 2000-12-27 2002-07-11 Seiko Epson Corporation Dispositif d'impression
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