JP2000238356A - シート材搬送方法及び装置 - Google Patents

シート材搬送方法及び装置

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JP2000238356A
JP2000238356A JP11042342A JP4234299A JP2000238356A JP 2000238356 A JP2000238356 A JP 2000238356A JP 11042342 A JP11042342 A JP 11042342A JP 4234299 A JP4234299 A JP 4234299A JP 2000238356 A JP2000238356 A JP 2000238356A
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sheet
rotation
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JP11042342A
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English (en)
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Shigeru Tanaka
茂 田中
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成簡単にして記録紙の送り精度を上げる。 【解決手段】 プラテンローラ10の取付軸10aにウ
ォームホィール31を固定する。ウォームホィール31
にウォーム32を噛み合わせる。ウォーム32をパルス
モータ33により1回転させて、ウォームホィール31
を1ピッチ分ずつ回転させる。パルスモータ33を基準
送りパルス数で回転させ、このときの回転変移をエンコ
ーダ61で検出する。エンコーダ61のパルスをカウン
タ62でカウントし、このカウント値に基づき補正送り
パルス数を求める。この補正送りパルス数を各歯毎にメ
モリ51に記憶する。プリント時には、この補正送りパ
ルス数に基づき実送りパルス数を求める。この実送りパ
ルス数によりパルスモータ33を駆動し、記録紙10を
定量で送る。各歯毎に補正送りパルス数を求めるから、
製造誤差によってウォームホィール31の各歯の形状や
ピッチが一定でなくても、高精度送りが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシート材搬送装置に
関し、特に、シート材送りローラを定量回転させてシー
ト材を間欠送りするシート材搬送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】送り精度が要求されるシート材搬送装置
として、シリアル型プリンタの記録紙搬送装置がある。
このシリアル型プリンタでは、複数個の記録素子を並べ
た記録ヘッドを記録紙の送り方向に直交する主走査方向
に送って、複数個数の画素でプリントを行う。次に、記
録した画素分に対応する定量送りを行い、同様にプリン
トを行う。以下これを繰り返すことにより、記録紙に対
して画像がプリントされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような記録紙搬送
装置では、ギヤ列を用いてパルスモータの回転をプラテ
ンローラに伝達し、パルスモータを間欠的に回転するこ
とで、一定ピッチでの記録紙定量送りを行っている(例
えば、特開平1−247181号公報)。このため、ギ
ヤの製作精度がそのままプラテンローラの送りピッチ精
度に影響する。この送りピッチ精度が低いと、プリント
ヘッドの走査時に、前回の記録箇所に少しオーバーラッ
プしたり、逆に隙間ができたりする。これにより、オー
バーラップしたときには、この部分が黒すじになって現
れ、また、隙間が発生したときにはこの部分が白すじに
なって現れる。したがって、プリント品質が低下すると
いう問題がある。
【0004】このため、黒すじや白すじが目立つことが
ないように、記録紙の定量送りの精度を上げることが要
求されている。この送り精度を上げるためには、各ギヤ
の歯毎のピッチ間精度を上げる必要がある。しかしなが
ら、数十〜数百の歯同士のピッチを高い精度で作ること
は、非常に難しくまた高価なものになるため、量産性に
欠けていた。
【0005】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、送り精度が高く、しかも簡単な構成で且つ安価に
作成することができるようにしたシート材搬送装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載したシート材搬送方法では、モータ
を定量回転させてシート送りローラによりシート材を定
量送り、この定量送り時のシート送りローラの回転変移
相当量を測定し、この測定した回転変移相当量と設計に
よる目標回転変移相当量との差に基づき、前記モータの
定量回転に対する補正量を求め、この補正量で補正した
定量回転によりシート材を定量送りしている。なお、前
記モータの定量回転に対する補正量は、前記測定した回
転変移相当量と設計による目標回転変移相当量との差に
基づき求めることが好ましい。また、前記モータの定量
回転は、モータの駆動軸を整数回転させて行うことが好
ましい。また、前記シート送りローラによる定量送り量
をL1としたときに、L1を整数N倍したものを前記プ
ラテンローラの周長とし、第1〜第N回の前記モータの
定量回転毎に前記補正量を求め、この補正量を各回の定
量回転毎に対応して記憶しておき、シート材を定量送り
するときに、各回毎の補正量を用いて、定量送りを補正
することが好ましい。
【0007】請求項5記載のシート材搬送方法では、前
記ギヤをシート送りローラに固定したウォームホィール
と、モータ側に固定したウォームとから構成し、前記シ
ート送りローラによる定量送り量に対応するウォームホ
ィールの回転角度をウォームホィールの1ピッチ分に対
応する回転角度で除した商が整数になるようにし、前記
ウォームを整数回転させてシート送りローラによりシー
ト材を定量送り量で送り、この定量送り時のシート送り
ローラの回転変移相当量を測定し、この測定した回転変
移相当量と設計による目標回転変移相当量とに基づき、
前記ウォームの整数回転に対する補正量を求め、この補
正量で補正した定量回転によりシート材を定量送りして
いる。
【0008】請求項6記載のシート材搬送装置では、シ
ート送りローラによる定量送り量をL1としたときに、
L1を整数N倍したものを前記プラテンローラの周長と
し、第1〜第N回の前記モータの定量回転毎に、前記定
量送り量L1となるモータ制御量を記憶した手段と、シ
ート材を定量送りするときに、前記記憶手段から各回の
モータ制御量を読み出して、このモータ制御量でモータ
を回転させて定量送りするモータ制御手段とを備えてい
る。なお、前記モータをパルスモータから構成し、前記
モータ制御量を駆動パルス数とすることが好ましい。ま
た、前記ギヤをシート送りローラに固定したウォームホ
ィールと、モータ側に固定したウォームとから構成し、
前記シート送りローラによる定量送り量に対応するウォ
ームホィールの回転角度をウォームホィールの1ピッチ
分に対応する回転角度で除した商が整数になるように
し、前記ウォームを整数回転させてシート送りローラに
よりシート材を定量送りすることが好ましい。
【0009】また、請求項9記載のシート材搬送装置で
は、前記モータ制御量を求める手段を備え、モータ制御
量を定期的に求めている。なお、前記モータ制御量を求
める手段は、ウォームを整数回転させて目標定量送りを
行う手段と、この目標定量送り時に、シート送りローラ
の回転変移を測定する手段と、この測定手段から得られ
た回転変移相当量と設計による目標回転変移相当量との
差に基づき、前記モータの定量回転に対する補正量を求
める手段とから構成することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】図2は、本発明を実施したカラー
プリンタのプラテンローラ周りの概略構成を示す側面図
である。プラテンローラ10には2個の押さえローラ1
1,12が転がり接触するように設けられており、これ
らの押さえローラ11,12とプラテンローラ10との
間に記録紙13が通される。記録紙13は、露光により
潜像を記録する感光材料から構成されている。
【0011】各押さえローラ11,12の間で、プラテ
ンローラ10上の記録紙13に対面する位置で露光ヘッ
ド15が配置されている。図3に示すように、露光ヘッ
ド15は、周知のように、赤色の発光素子16、緑色の
発光素子17、青色の発光素子18を同じ色毎にライン
状に多数個設けて構成されている。
【0012】図2に示すように、露光ヘッド15はキャ
リッジ20に取り付けられている。キャリッジ20は、
ガイド軸21によって平行移動自在に案内される。ガイ
ド軸は、プラテンローラ10の取付軸10aに対し平行
に設けられている。前記キャリッジ20は、図示しない
駆動装置によりガイド軸21に沿って平行移動される。
【0013】露光ヘッド15の各発光素子16〜18
は、プリント部23及び発光素子ドライバ24により画
像データに応じて発光量が制御される。この発光は、キ
ャリッジ20の移動に同期して行われる。これにより、
主走査露光が行われる。この主走査露光による記録幅L
1は本実施形態では2.6mmに設定されている。そし
て、キャリッジ20による露光ヘッド15の送りが終了
すると、プラテンローラ10が一定角度分だけ回転し
て、記録紙13を1回の主走査露光による記録幅L1だ
け、主走査方向に直交する副走査方向へ送る。この後
は、同様にして記録幅L1の主走査露光と、副走査方向
への定量送りとが繰り返される。これによって、記録紙
13に画像が記録される。記録された画像は、周知の熱
現像転写ユニット25に送られて、ここで記録紙13上
の潜像が熱現像されるとともに、これが受像シートに転
写され、プリント26が得られる。
【0014】図1は、本発明の記録紙搬送装置30の要
部を示す概略図である。プラテンローラ10は、図示し
ないフレームに回転自在に取り付けられている。このプ
ラテンローラ10の周面はゴムライニング等の摩擦を高
める表面処理が施されている。そして、一方の端部の取
付軸10aには、ウォームホィール31が固定されてい
る。ウォームホィール31は本実施形態では、60個の
歯を有するものが用いられる。なお、プラテンローラ1
0の周面の表面処理は、セラミックコーティングであっ
てもよい。
【0015】前記ウォームホィール31の下方にはウォ
ーム32が配置されており、これらは図4に示すように
噛み合わされている。そして、ウォーム32が1回転す
ると、ウォームホィール31を1ピッチp1分だけ回転
する。これにより、ウォームホィール31が6度回転
し、プラテンローラ10上で記録紙13をL1分だけ定
量送りする。ウォーム32は、パルスモータ33により
回転駆動される。パルスモータ33は、ドライバ34を
介してシステムコントローラ35により回転制御され
る。
【0016】プラテンローラ10の他方の取付軸10b
には、原点位置検出用の円板36が設けてある。この円
板36には原点位置検出用スリット36aが形成してあ
り、これをフォトインタラプタ37により検出すること
で、プラテンローラ10の回転における原点位置が検出
される。これらの円板36、フォトインタラプタ37に
よりプラテンローラ10の原点センサ38が構成され
る。
【0017】パルスモータ33の駆動軸33aにも原点
位置検出用の円板40が設けてあり、これの原点位置検
出用スリット40aをフォトインタラプタ41で検出す
ることにより、パルスモータ33の駆動軸33aの回転
における原点位置が検出される。これら円板40、フォ
トインタラプタ41によりパルスモータ33の駆動軸3
3aの原点センサ42が構成される。これら原点位置検
出用の円板36,40は、各原点位置を一致させた状態
で各軸10b,33aに取り付けられる。
【0018】各原点センサ38,42の原点位置検出信
号はシステムコントローラ35及び送り量補正値書込装
置45に送られる。システムコントローラ35は、周知
のマイクロコンピュータから構成されており、CPU5
0、メモリ51、I/Oコントローラ52などを備えて
いる。また、システムコントローラ35には操作キー5
3とディスプレイ54とが設けられており、各種指令の
入力やこれの確認が可能になっている。
【0019】システムコントローラ35は、これらの原
点位置検出信号に基づき、パルスモータ33や送り量補
正値書込装置45を制御して、送り量補正値としての補
正送りパルス数Cn (添字nはウォームホィール31の
各歯H1〜H60(図4参照)のものを示している。以
下同じ)を求め、これをメモリ51に記憶する。そし
て、プリント時には、パルスモータ33の回転カウンタ
55のカウント値に基づき、ウォームと噛み合う歯を特
定し、この歯の補正送りパルス数Cn を基準送りパルス
数Bに加算して、実送りパルス数Dn を求め、この実送
りパルス数Dn に基づきパルスモータ33を回転させ
て、記録紙13の定量送りを行う。
【0020】送り量補正値書込装置45は、高精度エン
コーダ61、カウンタ62、及び送り量補正値算出部6
3から構成されている。高精度エンコーダ61は、カプ
ラー60によりプラテンローラ10の取付軸10bに着
脱自在に連結される。このエンコーダ61は、プラテン
ローラ10の回転変移に対応した個数のパルスを出力す
る。
【0021】カウンタ62は、エンコーダ61からの出
力パルスを各原点位置検出信号に基づきカウントし、ウ
ォームホィール31の各歯(原点センサによる原点を基
準にして特定される第1歯〜第60歯)毎の実際の送り
量(1ピッチ分)に対応するパルス数Pn を求める。
【0022】送り量補正値算出部63は、基準送りパル
ス数Bでパルスモータ33を回転したときに、製作誤差
が無い理想状態におけるウォームホィールを用いたと仮
定した場合のエンコーダ61からの出力パルス個数を基
準パルス数Aとし、この基準パルス数Aから各歯につい
てのカウンタ62からの出力パルス数P1 〜Pn を引い
て、この差( A−P1 ),( A−P2 ),・・・( A−
n ) を求める。そして、これに補正係数kを乗じて、
パルスモータ33の補正送りパルス数Cn を求める。補
正係数kは、エンコーダ61とパルスモータ33の分解
能とで決定される係数であり、これを用いてエンコーダ
61のパルス数をパルスモータ33の駆動パルス数に変
換する。そして、求めた補正送りパルス数Cn をシステ
ムコントローラ35に送る。システムコントローラ35
は、この補正送りパルス数Cn を各歯毎に対応付けて、
メモリ51に記憶する。
【0023】図5は、補正送りパルス数Cn を求める際
の処理手順を示すフローチャートである。この補正送り
パルス数Cn を求める処理は、組み立て終了後の検査時
に行われるが、これに限らず、定期的に補正送りパルス
数Cn を求めてもよい。まず、パルスモータ33が定速
度で駆動される。そして、プラテンローラ10とパルス
モータ33との原点位置を各原点センサ38,42で検
出する。まず、プラテンローラ10の原点位置を検出し
た後に、パルスモータ33の原点位置を検出し、これら
両者の原点位置が合った時にパルスモータ33を停止す
る。
【0024】この後、カウンタ62が「0」にリセット
される。また、プラテンローラ10により記録紙をL1
分だけ定量送りするための基準送りパルス数Bの駆動パ
ルスがパルスモータ33に与えられる。これにより、設
計上ではウォームホィール31が1ピッチ分だけ送られ
ることになる。しかし、実際には、ウォームホィール3
1の各歯H1〜H60は、その形状やピッチに製作誤差
があるため、プラテンローラ10の定量送りのための回
転角度θは1ピッチ分に相当する6度にはならず、誤差
を含んだこれに近い値となる。この実際の回転角度に比
例する値Pn がカウンタ62の出力として得られる。
【0025】送り量補正値算出部63は、基準パルス数
Aから第1歯H1のパルス数P1 を引いて、差(A−P
1 )を求め、これに係数kを乗じて、補正送りパルス数
1を得る。この補正送りパルス数C1 は、システムコ
ントローラ35に送られ、第1歯H1の1ピッチ分の補
正量として記憶される。以下、同じようにして、第2
歯、第3歯、・・・第60歯の1ピッチ分の各補正送り
パルス数C2 、C3 、・・・C60が得られる。
【0026】図6は記録紙10の搬送処理手順を示すフ
ローチャートである。まず、プリンタの電源が投入され
ると、パルスモータ33が定速度で回転し、これに伴い
プラテンローラ10が回転する。そして、この回転中に
各原点検出センサ38,42によりプラテンローラ10
とパルスモータ33との原点位置が検出される。両方の
原点位置が検出されると、パルスモータ33の回転カウ
ンタ55が「1」にリセットされ初期化が行われる。こ
の回転カウンタ55はパルスモータ33の原点検出用円
板40のスリット40aの通過によるパルスをカウント
する。そして、カウント数が「60」を超え「61」に
なると、「1」にリセットされる。
【0027】システムコントローラ35は、回転カウン
タ55のカウント値に基づき、対応する歯の補正送りパ
ルス数Cn をメモリ51から読み出して、これに基準送
りパルス数Bを加算して実送りパルス数Dn (=B+C
n )を求める。そして、この実送りパルス数Dn によっ
て、各ラインの間欠送りを行う。したがって、ウォーム
ホィール31の各歯H1〜H60の形状やピッチに製作
誤差があっても、この製作誤差分が補正されるため、常
に一定した回転角度が得られる。これにより、高精度に
記録紙13を定量送りすることができる。
【0028】プリント開始信号が入力されると、記録紙
13がプラテンローラ10に給紙された後に、頭出しが
行われる。この頭出しでは、露光ヘッド15を記録紙1
3の記録エリアの先頭行に位置決めする。頭出しが終了
するとパルスモータ33が停止する。そして、記録エリ
アの第1行に主走査露光が行われる。
【0029】例えば、頭出し量として10ライン分が割
り当てられている場合には、10ライン分を送るため
に、パルスモータ33の駆動軸33aが10回転するよ
うに、その駆動パルスがパルスモータ33に付与され
る。このとき、ウォーム32に噛み合っているウォーム
ホィール31の歯に対する補正送りパルス数Cn でその
送り量が補正されるため、プラテンローラ10は6度の
回転角度で精度よく回転する。同様にして、次々と各歯
に対する補正値が用いられ、各ライン分ずつ記録紙13
が送られる。これにより、記録紙13が精度良く記録開
始位置にセットされる。
【0030】次に、第1ラインの画像データに基づき、
キャリッジ20の送りに同期して露光ヘッド15の各発
光素子16〜18が発光制御され、第1ラインが記録さ
れる。この記録が終了した後に、次に噛み合う歯の補正
送りパルス数C1 で基準送りパルス数Bが補正された実
送りパルス数D1 でパルスモータ33が回転し、これに
より、プラテンローラ10が正確に6度分だけ間欠回転
する。この後に、第2ラインの画像データに基づき第2
ライン目が記録される。以下、同様にして、間欠送りと
主走査露光とが繰り返され、1フレーム分の画像が記録
紙に記録される。1フレーム分の最後のラインの主走査
露光が終了すると、パルスモータ33が所定量回転し
て、記録済みの記録紙13がプラテンローラ10から排
出される。
【0031】このように、ウォームホィール31の各歯
H1〜H60毎に実送りパルス数D n を求めるので、各
歯の形状やピッチに製作誤差があっても、これを精度よ
く補正することができ、精度のよい間欠送りをすること
ができる。
【0032】なお、上記実施形態では、補正送りパルス
数Cn を各歯毎にメモリに記憶したが、これに代えて、
実送りパルス数Dn をメモリに記憶してもよい。また、
上記実施形態では、1ピッチ分の回転で定量送りをして
いるが、これは複数ピッチ分で定量送りしてもよい。
【0033】また、上記実施形態では、ウォーム32と
ウォームホィール31との噛み合い位置を定量送り開始
又は停止時で、その中央部の歯が噛み合いを開始する直
前の位置にして、噛み合い開始時の各歯の状態を同一位
相としたが、この噛み合い位置はこれに限定されること
なく、適宜位置であってもよい。この場合にも、パルス
モータ33の駆動軸33aの整数回転で、プラテンロー
ラ10が定量送り量L1に対応する回転角度θになるよ
うにし、しかも、この回転角度θの整数倍が360度に
なるように設定する。
【0034】上記実施形態では、ウォーム32とウォー
ムホィール31とによるギヤでパルスモータ33の回転
をプラテンローラ10に伝達したが、この他に、図7に
示すように、通常の大小の平歯車70,71等を用いた
ギヤ列72に対し、本発明を実施してもよい。なお、上
記実施形態と同一構成部材には同一符号が付してある。
この場合には、プラテンローラ10側の従動ギヤ70の
各歯に対して、前記補正送りパルス数Cn を求める。更
には、パルスモータ33側の駆動ギヤ71の各歯の製作
誤差による送り量の誤差もなくすために、噛み合ってい
る2つのギヤ70,71の各歯の噛み合いの組み合わせ
毎に、補正送りパルス数Cn を求め、この補正送りパル
ス数Cn でパルスモータ33の駆動パルスを補正するこ
とで、定量送りしてもよい。この場合には、プラテンロ
ーラ10側の従動ギヤ70の直径を、パルスモータ33
側の駆動ギヤ71の直径の整数倍にすることにより、従
動ギヤ70と駆動ギヤ71との各歯の噛み合いの組み合
わせ数が少なくなり、求める送り補正量の数を減らすこ
とができる。
【0035】上記実施形態では、プラテンローラ10を
駆動するモータとしてパルスモータ33を用いたが、こ
の他にDCモータ等の他のモータを用いてもよい。この
場合にはモータ通電時間等のモータ制御量を加減して、
各歯の製作誤差による送り精度の低下を補正する。
【0036】上記実施形態では、送り量補正値書込装置
45を別体で設けたが、これに代えて、図8に示すよう
に、エンコーダ80、カウンタ81、及び送り量補正値
算出部82等をプリンタに内蔵させてもよい。この場合
には、組み立て終了後や出荷時の他に、定期的に送り量
の補正を行うことができる。なお、エンコーダ80はプ
ラテンローラ10に常時接続させても、又は、送り量補
正値を求めるときのみ図示しないシフト機構等によりシ
フトさせて接続させてもよい。
【0037】上記実施形態では送り量補正値として補正
送りパルス数Cn を求めたが、この代わりに、分解能の
高い高精度エンコーダをプラテンローラの取付軸に連結
し、このエンコーダによって間欠定量送り量毎にパルス
モータの駆動パルス数を求め、これに基づき間欠定量送
りを行ってもよい。すなわち、図9に示すように、エン
コーダの出力により、目的とする定量送り量に対応する
回転角度に達したか否かを判定し、この回転角度が得ら
れる駆動パルス数をその歯に対する実送りパルス数とす
る。そして、この実送りパルス数を各歯毎にメモリに記
憶する。
【0038】プリントの際の紙送りには、原点位置に基
づき特定した各歯における実送りパルス数を用いて、記
録紙の間欠送りを行う。なお、この場合にも、パルスモ
ータの駆動軸の整数回転により、定量送りのための所定
角度回転を行い、この所定角度回転を整数倍することに
より360度となるように各部を設定する。例えば6度
の回転角度で間欠送りする場合には、各間欠送りに
「1」〜「60」の番地を順に付けて番地付けを行い、
該当する番地の間欠送りの際に、この番地の駆動パルス
数を用いる。なお、エンコーダは組み立て終了後や出荷
の際にプラテンローラに接続する外部取付タイプの他
に、内蔵タイプとしてもよい。
【0039】上記実施形態では、エンコーダ61,80
をプラテンローラ10の取付軸10bに連結したが、こ
の他に、プラテンローラ10の周面にガイドローラ等に
より転がり接触させてもよい。この場合に、印画位置に
対応する位置でガイドローラを転接させることにより、
記録紙定量送り量に対応する回転変移をより一層精度よ
く検出することができる。
【0040】上記実施形態では、露光ヘッド15を有す
るピクトロカラー方式(露光熱現像転写方式)のカラー
プリンタに本発明を実施したが、通常の現像方式の銀塩
式プリンタプロセサや、他のインクジェット方式、サー
マルプリント方式などの他のプリンタに本発明を実施し
てもよい。また、プリンタに限定されることなく、フイ
ルムやプリント等から画像を読み取るスキャナーなどに
おけるシート材搬送装置に本発明を実施してもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、モータを定量回転させ
てシート送りローラによりシート材を定量送り、この定
量送り時のシート送りローラの回転変移相当量を測定
し、この測定した回転変移相当量と設計による目標回転
変移相当量との差に基づき、前記モータの定量回転に対
する補正量を求め、この補正量で補正した定量回転によ
りシート材を定量送りしたから、製造誤差によってギヤ
の各歯の形状及びピッチの精度が得られなくも、これら
の誤差の影響を受けることがなく、精度良く定量送りす
ることができる。したがって、高価な高精度ギヤを用い
ることなく、高精度な間欠定量送りを簡単に且つローコ
ストで実施することができる。
【0042】また、モータの駆動軸を整数回転させて定
量回転を行うので、駆動軸を整数回転させることなく不
定位置で停止させる場合に比べて、モータの回転誤差の
影響が少なくなり、送り精度を上げることができる。
【0043】シート送りローラによる定量送り量をL1
としたときに、L1を整数N倍したものを前記プラテン
ローラの周長とし、第1〜第N回の前記モータの定量回
転毎に前記補正量を求めたから、定量送りを精度よく行
うことができる。特に、ギヤをシート送りローラに固定
したウォームホィールと、モータ側に固定したウォーム
とから構成することにより、ウォームを整数回転するこ
とで、常に一定したホィール送り量が得られる。しか
も、ウォームホィールの各歯について送り補正量を求め
るから、より一層精度よく定量送りすることがのでき
る。
【0044】シート送りローラによる定量送り量をL1
としたときに、L1を整数N倍したものを前記プラテン
ローラの周長とし、第1〜第N回の前記モータの定量回
転毎に、前記定量送り量L1となるモータ制御量を記憶
することにより、ギヤ等に製造誤差があっても、これの
影響を簡単に排除して、精度の良い定量送りが可能にな
る。更に、モータ制御量を定期的に求めることにより、
磨耗などにより送り精度が低下する場合にも、この低下
を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した記録紙搬送装置の要部を示す
概略図である。
【図2】同記録紙搬送装置を有するカラープリンタを示
す概略図である。
【図3】露光ヘッドの一例を示す正面図である。
【図4】ウォームとウォームホィールとの噛み合い状態
を示す拡大した断面図である。
【図5】送り量補正値を求める処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図6】送り量補正値に基づき定量送りする処理手順を
示すフローチャートである。
【図7】大小2個の平歯車を用いた他の実施形態におけ
る要部を示す斜視図である。
【図8】エンコーダ、カウンタ、送り量補正値算出部を
内蔵する他の実施形態における記録紙搬送装置を示す概
略図である。
【図9】別の実施形態における処理手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 プラテンローラ 13 記録紙 15 露光ヘッド 16,17,18 発光素子 20 キャリッジ 30 記録紙搬送装置 31 ウォームホィール 32 ウォーム 33 パルスモータ 35 システムコントローラ 38,42 原点センサ 45 送り量補正値書込装置 60 カプラ 61,80 エンコーダ 70,71 平歯車 72 ギヤ列

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転をギヤを介しシート送りロ
    ーラに伝達し、このシート送りローラ上のシート材を間
    欠的に定量送りするシート材搬送方法において、 前記モータを定量回転させてシート送りローラによりシ
    ート材を定量送り、この定量送り時のシート送りローラ
    の回転変移相当量を測定し、この測定した回転変移相当
    量と設計による目標回転変移相当量とに基づき、前記モ
    ータの定量回転に対する補正量を求め、この補正量で補
    正した定量回転によりシート材を定量送りすることを特
    徴とするシート材搬送方法。
  2. 【請求項2】 前記モータの定量回転に対する補正量
    は、前記測定した回転変移相当量と設計による目標回転
    変移相当量との差に基づき求めることを特徴とする請求
    項1記載のシート材搬送方法。
  3. 【請求項3】 前記モータの定量回転は、モータの駆動
    軸を整数回転させて行うことを特徴とする請求項1又は
    2記載のシート材搬送方法。
  4. 【請求項4】 前記シート送りローラによる定量送り量
    をL1としたときに、L1を整数N倍したものを前記プ
    ラテンローラの周長とし、第1〜第N回の前記モータの
    定量回転毎に前記補正量を求め、この補正量を各回の定
    量回転毎に対応して記憶しておき、シート材を定量送り
    するときに、各回毎の補正量を用いて、定量送りを補正
    することを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記
    載のシート材搬送方法。
  5. 【請求項5】 モータの回転をギヤを介しシート送りロ
    ーラに伝達し、このシート送りローラ上のシート材を間
    欠的に定量送りするシート材搬送方法において、 前記ギヤをシート送りローラに固定したウォームホィー
    ルと、モータ側に固定したウォームとから構成し、 前記シート送りローラによる定量送り量に対応するウォ
    ームホィールの回転角度をウォームホィールの1ピッチ
    分に対応する回転角度で除した商が整数になるように
    し、 前記ウォームを整数回転させてシート送りローラにより
    シート材を定量送り量で送り、 この定量送り時のシート送りローラの回転変移相当量を
    測定し、 この測定した回転変移相当量と設計による目標回転変移
    相当量とに基づき、前記ウォームの整数回転に対する補
    正量を求め、 この補正量で補正した定量回転によりシート材を定量送
    りすることを特徴とするシート材搬送方法。
  6. 【請求項6】 モータの回転をギヤを介しシート送りロ
    ーラに伝達してシート送りローラを所定角度で回転さ
    せ、このシート送りローラ上のシート材を間欠的に定量
    送りするシート材搬送装置において、 前記シート送りローラによる定量送り量をL1としたと
    きに、L1を整数N倍したものを前記プラテンローラの
    周長とし、 第1〜第N回の前記モータの定量回転毎に、前記定量送
    り量L1となるモータ制御量を記憶した手段と、シート
    材を定量送りするときに、前記記憶手段から各回のモー
    タ制御量を読み出して、このモータ制御量でモータを回
    転させて定量送りするモータ制御手段とを有することを
    特徴とするシート材搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記モータをパルスモータから構成し、
    前記モータ制御量を駆動パルス数としたことを特徴とす
    る請求項6記載のシート材搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記ギヤをシート送りローラに固定した
    ウォームホィールと、モータ側に固定したウォームとか
    ら構成し、 前記シート送りローラによる定量送り量に対応するウォ
    ームホィールの回転角度をウォームホィールの1ピッチ
    分に対応する回転角度で除した商が整数になるように
    し、 前記ウォームを整数回転させてシート送りローラにより
    シート材を定量送りすることを特徴とする請求項7記載
    のシート材搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記モータ制御量を求める手段を備え、
    モータ制御量を定期的に求めることを特徴とする請求項
    6ないし8いずれか1つ記載のシート材搬送装置。
  10. 【請求項10】 前記モータ制御量を求める手段は、前
    記ウォームを整数回転させて目標定量送りを行う手段
    と、この目標定量送り時に、シート送りローラの回転変
    移を測定する手段と、この測定手段から得られた回転変
    移相当量と設計による目標回転変移相当量との差に基づ
    き、前記モータの定量回転に対する補正量を求める手段
    とから構成したことを特徴とする請求項9記載のシート
    材搬送装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007119254A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Oce Technologies Bv プリンタ内の供給ローラの駆動機構
JP2007118604A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Oce Technologies Bv ウォームにより駆動される供給ローラを有するプリンタ
US8292295B2 (en) 2010-12-07 2012-10-23 Fuji Xerox, Co., Ltd. Sheet measuring apparatus and image forming apparatus
US8538311B2 (en) 2010-12-07 2013-09-17 Fuji Xerox Co., Ltd. Sheet measuring apparatus and image forming apparatus

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