JP2000255824A - 精密画像記録装置 - Google Patents

精密画像記録装置

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JP2000255824A
JP2000255824A JP11064830A JP6483099A JP2000255824A JP 2000255824 A JP2000255824 A JP 2000255824A JP 11064830 A JP11064830 A JP 11064830A JP 6483099 A JP6483099 A JP 6483099A JP 2000255824 A JP2000255824 A JP 2000255824A
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JP
Japan
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pulse motor
recording medium
power shaft
sheet
printing
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JP11064830A
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Takeshi Nishimura
健 西村
Ryoichi Iino
良一 飯野
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1パルスに対する搬送量が微小ピッチとなるた
めシート状記録媒体の搬送速度が極度に遅くなり画像の
記録に多大な時間がかかるという問題を解消して高精度
な位置決めにより画像を高速に記録することを可能とす
る。 【解決手段】シート状記録媒体10を搬送する搬送手段
36a、36bを駆動回転させる動力軸33aを備えた
第1パルスモータ33と、画像を記録する印字ヘッド4
2と、該第1パルスモータ本体の非回転軸部に前記動力
軸と同軸方向に取り付け固定したピニオンギア34に対
して直交方向に噛合するウォームギア32を取り付けた
動力軸31aを備えた第2パルスモータ31とを備え、
前記第1パルスモータ本体はその動力軸33aを介して
回転可能に軸支され、且つその動力軸の回転を停止固定
及び停止固定解除するブレーキ動作機構を装備してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,シート状記録媒体に記
録位置の高精度な画像を印字する精密画像記録装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】画像を印字する従来の昇華転写プリンタ
ーは、例えば、図2に示すように、レンチキュラー板の
ようなシート状の記録媒体10(被印字体、被印刷体)
に対して直接複数枚の視差画像を印字する場合には以下
の様な手順となる。
【0003】印字駆動パルスモータ1を回転させ、タイ
ミングベルト2により搬送ロール3aを駆動回転させ、
この搬送ロール3aと対向押圧する搬送ロール3bとの
間にシート状の記録媒体10を導入して前方に搬送し、
その記録媒体10の先端部など所定基準位置をポジショ
ンセンサ9にて検出し、前記搬送ロール3aと同一周速
度でタイミングベルト4により回転するプラテンローラ
ー4とサーマルヘッド6との間に記録媒体10を導入す
る。
【0004】前記ポジションセンサ9にて記録媒体10
の所定基準位置を検出した時点から所定時間後(タイマ
ーによる所定パルスカウント後)を、記録媒体10がサ
ーマルヘッド6下部の印字開始適正位置に来た時点とし
て、その正確な印字開姶適正位置を検出する。
【0005】この後は、通常の昇華転写プリンターと同
様にサーマルヘッド6と記録媒体10との間に感熱性転
写シート11(転写リボン)を巻出ロール7から巻取ロ
ール8側に巻き出しながら導入し、サーマルヘッド6を
動作させて所定の画素状に感熱性転写シート11の記録
媒体10側の熱溶融性の着色層を溶融して、記録媒体1
0面に着色層を転写することにより1ライン印字し、そ
の後に印字駆動パルスモータ1を駆動させて記録媒体1
0を1ライン分移動させ、再びサーマルヘッド5にて1
ライン印字する動作を繰り返す。
【0006】上記シート状の記録媒体10に対して通常
の画像を印字する場合は、1ライン以下の位置精度は全
く不要であるが、例えば、リニアストライブ状のかまぼ
こ型レンズを表面に設けたレンチキュラーレンズシート
(以下単にレンズシートと称する)である場合には、そ
のシート10裏面の平坦面(集光面)対して立体視用の
左右視差情報(左右視差画像)を印字する場合には、1
ライン以下の位置精度が必要になる。
【0007】一般に、図3に示すように、同一ピッチP
のかまぼこ状レンズ10aを表面に備えるレンズシート
10の裏面側の平坦面10bに対して、各々かまぼこ状
レンズ10a、10a、10a、・・・に対応する位置
に、立体視用の左右視差画像として、例えば同一ピッチ
p(P=np(nは整数))の4種類の各視差画像p1
、p2 、p3 、p4 を印字パターン20として印字す
ることにより、レンズシート10の表面側から立体画像
を観察できる立体印刷物が得られる。なお、
【0008】従来技術として、一般的に使われる印字駆
動パルスモータ1が、1ライン印字動作を終了する毎に
所定搬送距離xの搬送駆動を行う場合、図3に示す各視
差画像p1 、p2 、p3 、p4 のピッチpと、パルスモ
ータ1の所定搬送距離xとの関係が、p=nx(nは整
数)であれば、レンズシート10に対して全面的にピッ
チのずれのない理想的な印字ができる。
【0009】また、使用するパルスモータ1の1パルス
分(又は所定数パルス;1単位パルス分)の単位搬送距
離をx0 としたとき、パルスモータ1の所定搬送距離x
毎の駆動分解能mはm=x/x0 であり、使用するパル
スモータ1が高精度で理想的な状態であれば、分解能m
は整数となる。
【0010】各視差画像p1 、p2 、p3 、p4 のピッ
チpとパルスモータ1の所定搬送距離xとの関係p=n
xにおいてnが整数となるためには、各視差画像のピッ
チpと、単位搬送距離x0 との関係もp=nx0 (nは
整数)でなければ、レンズシート10の全面に対してピ
ッチのずれのない理想的な印字はできない。
【0011】しかしながら、前記ピッチpがパルスモー
タ1の所定搬送距離x及び単位搬送距離x0 に対して整
数倍となって理想的な印字ができる可能性は非常に低
く、通常は、図4に示すようにレンズシート10の裏面
印字位置と、パルスモータ1の印字動作により印字され
る印字パターン20の視差画像p1 、p2 、p3 、p4
の位置が、わずかにずれて印字される場合が多く、立体
印刷物としての品質を損なうことになる。
【0012】従来技術では、このずれ量を補正する方法
として、図5に示すように、パルスモータ1の駆動分解
能mの値をより大きく設定し、パルスモータ1の駆動を
より微細ピッチで駆動させて印字する方法があるが、こ
の方法を使用するとパルスモータの動作量が飛踵的に多
くなるため印字時間が増大する欠点があり、更に分解能
を上げた分だけ機械的精度や高価な分解能の高いパルス
モータが必要となりコストアップになる欠点がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】また、従来の画像記録
装置では、単純に装置本体に固定されている1個のパル
スモータで搬送手段の搬送量を制御していたため、シー
ト状記録媒体の画像を記録する位置の精度が低く、高精
細な画像が記録できないという大きな問題点があり、パ
ルスモータの精度をより高いものにすると、このような
問題点は除去できるものの、1パルスに対する搬送量が
微小となるためシート状記録媒体の搬送速度が極度に遅
くなり、画像の記録に多大な時間がかかるという問題点
もあった。
【0014】本発明の課題は、以上の問題点を解決し、
記録位置の高精度な画像を高速に記録することが可能な
精密画像記録装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、 シート状記
録媒体を搬送する搬送手段と、前記シート状記録媒体に
画像を記録する印字ヘッドと、該印字ヘッドと前記シー
ト状記録媒体の相対的な位置情報を検出するポジション
センサと、前記搬送手段の動作を前記ポジションセンサ
の出力に応じて制御する制御手段からなる精密画像記録
装置において、前記搬送手段を駆動回転させる動力軸を
備えた第1パルスモータと、該第1パルスモータ本体の
非回転軸部に前記動力軸と同軸方向に取り付け固定した
ピニオンギアに対して直交方向に噛合するウォームギア
を取り付け固定した動力軸を備えた第2パルスモータと
を備え、前記第1パルスモータ本体はその動力軸を介し
て回転可能に軸支され、且つその動力軸の回転を停止固
定及び停止固定解除するブレーキ動作機構を装備してい
ることを特徴とする精密画像記録装置である。
【0016】
【作用】本発明の精密画像記録装置は、ポジションセン
サからの位置情報が制御手段に取り込まれると、制御手
段は位置情報を解析して、印字ヘッドとシート状記録媒
体との相対的な位置関係を把握し、目標とする位置まで
搬送手段によりシート状記録媒体を移動させるために、
まず、第1のパルスモータに駆動信号を伝える。
【0017】第1のパルスモータは制御手段からの駆動
信号に応じて回転軸を所定パルス分だけ回転させる。こ
の回転はタイミングベルトを介して搬送ローラに伝えら
れ、搬送ローラが回転して、所定位置までシート状記録
媒体が搬送される。
【0018】上記第1のパルスモータによる位置決めプ
ロセスは、ポジションセンサからの位置情報が所定位置
を示すまで、連続的に繰り返し実行される。この時の印
字ヘッドとシート状記録媒体の位置決め精度は、第1の
パルスモータの1パルスでの回転量に依存して決定され
る。
【0019】すなわち、第1のパルスモータによって、
1パルス分の誤差を有する粗い印字ヘッドとシート状記
録媒体の位置決めがなされる。この位置決めプロセス
は,第1のパルスモータの1パルス分の移動量が大きい
ので高速に行われる。
【0020】ポジションセンサから粗く所定位置に達し
たという位置情報が制御手段に送られると、制御手段は
第1のパルスモータに停止信号を送り、第1のパルスモ
ータは励磁したまま停止される。
【0021】制御手段は、位置情報に応じてより微小な
所定距離の搬送を行うために,第2のパルスモータに駆
動信号を送る。第2のパルスモータは駆動信号に応じて
所定パルス分回転軸を回転させる。この回転は同時にウ
ォームギアに伝わり、第1のパルスモータに固定された
ウォームホイルを回転させる。このとき、第1のパルス
モータは励磁された状態で停止しているので、回転軸は
非回転軸部に固定されている。すなわち,非回転軸部に
回転軸と同軸に固定されたウォームホイルが回転を受け
ると、一緒に回転軸も同様の回転運動をする。
【0022】この回転運動は、タイミングベルトを介し
て搬送ローラに伝わり、搬送ローラが回転してシート状
記録媒体が搬送される。このときの回転量の最小分解能
は、第2のパルスモータが1パルス分回転軸を回転させ
たときに、ウォームギアがウォームホイルをどれだけ回
転させるかに依存する。
【0023】仮に、第1、第2のパルスモータとして同
一のパルス分解能を有するものを用いると、第2のパル
スモータの回転軸が1回転するときに、ウォームギアが
ウォームオイルに1回転以下の回転量しか伝えなけれ
ば、第2のパルスモータの1パルスによる搬送量は、第
1のパルスモータの1パルスによる搬送量よりも小さく
なる。極めて一般的なウォームギアとウォームホイルの
組み合わせでも、ウォームギアの回転軸が最低でも、2
0〜50回転しなければウォームホイルは1回転しない
ので、微小な搬送量を容易に得ることができる。
【0024】上記第2のパルスモータによる精密な位置
決めプロセスは、ポジションセンサからの位置情報が所
定位置を示すまで連続的に繰り返し実行される。すなわ
ち、第2のパルスモータによって、第1のパルスモータ
単独の場合よりも最低でも20〜50倍以上の精密な印
字ヘッドとシート状記録媒体の位置決めがなされる。
【0025】このようにして、印字開始点を精密に決め
た後は、第1のパルスモータによる粗い制御のみでシー
ト状記録媒体上に記録される画像の位置を精密に決める
ことができる。
【0026】第2のパルスモータによる精密な位置決め
が完了すると、ポジションセンサから位置情報として位
置決めが完了したことが制御手段に伝えられるので、制
御手段は、第2のパルスモータに停止信号を送り、同時
に第1のパルスモータに駆動信号、印字ヘッドに印字信
号を送る。
【0027】第2のパルスモータは停止し、第1のパル
スモータが駆動して、シート状記録媒体は高速で搬送さ
れ、印字ヘッドによる画像の記録が行われる。
【0028】上記印字プロセスは、精密な位置決めが必
要な画像の印字開始点毎に繰り返し実行される。このよ
うにして、精密に位置決めされたシート状記録媒体に対
して正確な所定位置に画像を高速に記録することができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の精密画像記録装置の実施
の形態を、図1に示す装置全体斜視図に基づいて以下に
詳細に説明すれば、第2パルスモータ31は、位置合わ
せパルスモータであって装置本体フレームに固定され、
該第2パルスモータ31の主動力軸31aにはウオーム
ギア32が取り付け固定されている。
【0030】第1パルスモータ33は、印字駆動パルス
モータであって主動力軸33aを備え、該第1パルスモ
ータ33の内部には該主動力軸33aの回転を停止固定
状態にブレーキングしたり、ブレーキングを解除したり
するブレーキ動作機構(図示せず)を装備し、該印字駆
動パルスモータ33本体(非回転軸部)には、該主動力
軸33aと同軸方向に回転するピニオンギア34が一体
的に取り付け固定されており、該ピニオンギア34は前
記パルスモータ31のウオームギア32とその回転軸方
向が直交する方向に噛合している。
【0031】前記第2パルスモータ31を回転動作させ
ると、ウォームギア32とピニオンギア34が噛合回転
動作して、第1パルスモータ33本体全体を主動力軸3
3aを中心に駆動回転させることができ、この第1パル
スモータ33本体全体の回転は、主動力軸33aの回転
を停止固定した状態において、該パルスモータ33本体
を主動力軸33aの回りで、例えば半回転以下、乃至1
回転以下の僅かな回転にて回転させることにより、その
パルスモータ33本体に対する主動力軸33aの回転位
相位置を調整することができるようになっている。
【0032】前記第1パルスモータ33本体に取り付け
固定したピニオンギア34は、前記第2パルスモータ3
1のウオームギア32とその回転軸方向が直交する方向
に噛合しているため、ピニオンギア34の回転は該ウオ
ームギア32によって規制されており、ウオームギア3
2が駆動回転しない限りピニオンギア34は回転は回転
せず、ピニオンギア34と一体の第1パルスモータ33
本体も回転せずに停止固定されている。
【0033】回転停止している第2パルスモータ31の
ウオームギア32によって回転が禁止されている第1パ
ルスモータ33を動作させて、主動力軸33aを駆動回
転させることにより、主動力軸33aに巻回するタイミ
ングベルト35(又はチェーン)を介して、搬送ロール
36aを回転させ、この搬送ロール36aと対向押圧す
る搬送ロール36bとの間にシート状の記録媒体10
(例えばレンチキュラーレンズシートなど精密印字用の
被印字体又は被印刷体)を導入して前方に搬送し、その
記録媒体10の先端部など所定基準位置を、例えば投光
部・受光部を備えた反射型若しくは透過型のフォトセン
サ(フォトセル)などによるポジションセンサ41にて
検出し、前記搬送ロール36aと同一周速度でタイミン
グベルト38により回転するプラテンローラー37と、
印字ヘッド42(例えばサーマルヘッド)との間に記録
媒体10を導入する。
【0034】第2パルスモータ31を回転停止させた状
態において、回転停止している第2パルスモータ31の
ウオームギア32によって回転が禁止されている第2パ
ルスモータ33本体のブレーキ動作機構を不動作(ブレ
ーキング解除)の状態にしてその主動力軸33aを回転
させると、第1パルスモータ33本体は回転停止状態で
主動力軸33aが回転し、タイミングベルト35により
搬送ロール36aが駆動回転する。
【0035】シート状の記録媒体10は、この搬送ロー
ル36aと対向押圧する搬送ロール3bとの間に導入さ
れて前方に矢印方向に搬送され、その記録媒体10の先
端部など所定基準位置をポジションセンサ41にて検出
し、前記搬送ロール36aと同一周速度でタイミングベ
ルト38により回転するプラテンローラー37と印字ヘ
ッド42との間に記録媒体10が導入される。
【0036】前記ポジションセンサ41にて記録媒体1
0の所定基準位置を検出した時点から所定時間後(タイ
マーによる所定パルスカウント後)を、記録媒体10が
サーマルヘッド42下部の印字開始適正位置に来た時点
として、その正確な印字開姶適正位置を検出する。
【0037】この後は、通常のプリンターと同様に、そ
れが例えば感熱転写印字方式の場合は、印字ヘッド42
としてサーマルヘッドが使用され、該サーマルヘッド4
2と記録媒体10との間に感熱性転写シート11(転写
リボン)を巻出ロール39から巻取ロール40側に巻き
出しながら導入し、サーマルヘッド42を動作させて所
定の画素状に感熱性転写シート11の記録媒体10側の
熱溶融性の着色層を溶融して記録媒体10面にその着色
層を転写することにより1ライン印字し、その後に印字
駆動パルスモータ1を駆動させて記録媒体10を1ライ
ン分移動させ、再びサーマルヘッド42にて1ライン印
字する動作を繰り返す。なお、本発明の装置における印
字ヘッド42としては、感熱転写印字方式によるサーマ
ルヘッド42以外に、転写シートを用いないインキジェ
ット印字方式、感圧性転写シートを用いたドットピン打
刻印字方式などによる印字ヘッド42を使用することは
可能である。なお、印字ヘッド42に対する立体視用・
可変視用デジタル画像出力用の出力信号や動作信号は、
コンピュータデジタル画像処理手段やデジタル画像信号
記録媒体やデジタル画像信号出力手段からの送信により
行うことができる。
【0038】本発明の装置においては、記録媒体10が
搬送ロール36a、36bにて略印字開始位置に到達し
た時点で、第1パルスモータ33の主動力軸33aの回
転を停止させて、搬送ロール36a、36bの回転を停
止させ、記録媒体10の搬送を停止させ、直ちに、印字
駆動パルスモータ33本体のブレーキ動作機構を動作
(ブレーキング)状態にして主動力軸33aを回転しな
いように固定保持する。
【0039】前記主動力軸33aをブレーキ動作機構に
て回転しないように固定保持したまま、次に、第2パル
スモータ31をゆっくりと正回転又は逆回転させるとウ
ォームギア32によりピニオンギア34が回転し、それ
と一体の第1パルスモータ33本体は、固定状態の主動
力軸33aと一体的に回転し、搬送ロール36a、36
b、及びプラテンローラー37がゆっくりと正回転又は
逆回転して、搬送ロール36a、36bの間に導入され
ている記録媒体10が適正な印字位置に位置合わせされ
る。
【0040】この時、記録媒体10の先端部など所定基
準位置を検出するポジションセンサ41をモニターすれ
ば、記録媒体10がサーマルヘッド42に対して印字適
正位置にあるか否かを判定することができる。
【0041】第2パルスモータ31のパルス数に対して
記録媒体10が、どの程度移動するかはポジションセン
サ41とサーマルヘッド42との距離が機械部分の設計
時に分かっているため、必要な量だけ第2パルスモータ
31を回転させ、記録媒体10の印字開姶位置とサーマ
ルヘッド42の位置を正確に合わせることができる。
【0042】後は、通常の昇華転写プリンターと同様に
サーマルヘッド42で1ライン印字し、続いて、第2パ
ルスモータ31を停止させた状態で第1パルスモータ3
3を1パルス分駆動回転させ、記録媒体10を1ドット
分移動させ、再びサーマルヘッド42で1ライン印字を
繰り返すことにより、通常の昇華転写プリンターと同様
の速度で、記録媒体10上に位置の合った画像を印字す
ることができる。
【0043】また、印字中にポジションセンサ41をモ
ニターしながら記録媒体10の印字位置と、サーマルヘ
ッド42のずれ量を常に計算し、そのずれ量の補正値を
電気信号として位置合わせパルスモータ31に送り返し
てフィードバック制御を行うことにより記録媒体10の
ピッチのばらつきを吸収でき、品質の高い精度の良い印
字が可能になる。
【0044】本発明の装置により印字されるシート状の
記録媒体10が、例えばリニアストライブ状のかまぼこ
型レンズを表面に設けたレンチキュラーレンズシート
(以下単にレンズシートと称する)である場合には、そ
のシート10裏面の平坦面(集光面)対して、立体視用
の左右視差情報(左右視差画像)を印字することがある
が、この場合には1ライン以下の位置精度が必要にな
る。
【0045】図3に示すように、同一ピッチPのかまぼ
こ状レンズ10aを表面に備えるレンズシート10の裏
面側の平坦面10bに対し、各々かまぼこ状レンズ10
a、10a、10a、・・・に対応する位置に、立体視
用の左右視差画像として、同一ピッチp(P=np(n
は整数))の4種類の各視差画像p1 、p2 、p3 、p
4 を印字パターン20として印字することにより、レン
ズシート10の表面側から立体画像を観察できる立体印
刷物が得られる。
【0046】本発明の装置によれば、印字駆動パルスモ
ータである第1パルスモータ33が1ライン印字動作を
終了する毎に、所定搬送距離xの搬送駆動を行う場合、
図3に示す各視差画像p1 、p2 、p3 、p4 のピッチ
pと、パルスモータ1の所定搬送距離xとの関係がp=
nxであってnが整数となるように、レンズの各1ピッ
チP毎又は所定数の数ピッチP毎に、リニアストライブ
状のかまぼこ型レンズの線条と直交する方向に複数個所
に印字開始位置を設定して、その印字開始位置毎に第2
パルスモータ31を動作させ位置合わせして印字を行う
ことにより、レンズシート10に対して全面的にピッチ
のずれのない理想的な印字を行うことが可能となる。
【0047】また、本発明装置に使用する第1パルスモ
ータ33は高精度であり、そのモータ33の1パルス分
(又は所定数パルス;1単位パルス分)の単位搬送距離
をx 0 としたとき、第1パルスモータ33の所定搬送距
離x毎の駆動分解能mは、m=x/x0 であり、分解能
mは整数となるが、各視差画像p1 、p2 、p3 、p4
のピッチpと第1パルスモータ33の所定搬送距離xと
の関係p=nxにおいて上記のようにnが整数となるた
め、各視差画像のピッチpと、単位搬送距離x 0 との関
係もp=nx0 でnは整数となり、レンズシート10の
全面に対してピッチのずれのない理想的な印字ができ、
従来の技術に述べたように、ずれ量を補正する方法とし
て第1パルスモータ33の駆動分解能mの値をより大き
く設定(パルスモータ1の駆動をより微細ピッチで駆動
させて印字)しなくても、高い品質の立体印刷物を得る
ことができ、1パルスに対する搬送量が微小となるため
シート状記録媒体10の搬送速度が極度に遅くなった
り、画像の記録に多大な時間が掛かったりすることを解
消することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る精密画像記録装置によれ
ば,搬送ローラとタイミングベルトを介してブレーキ動
作機構を装備した第1パルスモータ(印字駆動パルスモ
ータ)を接続し、第1パルスモータの非回転軸部にピニ
オンギアを取り付け固定して、このピニオンギアを第2
パルスモータ(位置合わせパルスモータ)の回転軸に取
り付けられたウォームギアと接続することによって、第
1パルスモータによる粗い搬送と、第2パルスモータに
よる精密な搬送が可能となり、印字開始時点において,
第1パルスモータによる粗い位置決めと第2パルスモー
タによる精密な位置決めを順次実行することにより、精
密且つ高速に画像記録位置を決めることができる効果が
ある。
【0049】また、画像記録開始時点での記録媒体の位
置決め時のみ第2パルスモータによる位置決めを実行
し、連続画像記録中には第1パルスモータによるシート
状記録媒体の搬送を実行することにより、高速且つ精密
な画像記録を行うことができる効果がある。
【0050】また、印字位置のずれ量を補正する方法と
して、従来のように第1パルスモータの駆動分解能mの
値をより大きく設定して、このパルスモータの駆動をよ
り微細ピッチで駆動させて印字しなくても、記録媒体に
対して高い印字精度の印刷を行うことができ、搬送量が
微小ピッチとなるために記録媒体の搬送速度が極度に遅
くなったり、画像の印字記録に多大な時間が掛かったり
することを解消できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる精密画像記録装置の実施例を示
す構成図。
【図2】従来の精密画像記録装置の構成図。
【図3】精密画像記録として立体画像印刷における視差
画素の印字を説明する記録媒体の側面図。
【図4】精密画像記録として立体画像印刷における視差
画素の印字を説明する記録媒体の側面図。
【図5】精密画像記録として立体画像印刷における視差
画素の印字を説明する記録媒体の側面図。
【符号の説明】
1…位置合わせパルスモータ 2…タイミングベルト
3a、3b…搬送ロール 4…タイミングベルト 5…プラテンロール 6…サー
マルヘッド 7…転写シートの巻出ロール 8…転写シートの巻取ロ
ール 9…ポジションセンサ 10…記録媒体 11…転写シート(転写リボン) 20…印字画像層(転写画像層) 31…第2パルスモータ(位置合わせパルスモータ)
32…ウォームギア 33…第1パルスモータ(印字駆動パルスモータ) 3
3a…主動力軸 34…ピニオンギア 35…タイミングベルト 36
a、36b…搬送ロール 37…プラテンロール 38…タイミングベルト 39…転写シートの巻出ロール 40…転写シートの巻取ロール 41…ボジションセン
サ 42…印字ヘッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記シート状記録媒体に画像を記録する印字ヘッドと、
    該印字ヘッドと前記シート状記録媒体の相対的な位置情
    報を検出するポジションセンサと、前記搬送手段の動作
    を前記ポジションセンサの出力に応じて制御する制御手
    段からなる精密画像記録装置において、前記搬送手段を
    駆動回転させる動力軸を備えた第1パルスモータと、該
    第1パルスモータ本体の非回転軸部に前記動力軸と同軸
    方向に取り付け固定したピニオンギアに対して直交方向
    に噛合するウォームギアを取り付け固定した動力軸を備
    えた第2パルスモータとを備え、前記第1パルスモータ
    本体はその動力軸を介して回転可能に軸支され、且つそ
    の動力軸の回転を停止固定及び停止固定解除するブレー
    キ動作機構を装備していることを特徴とする精密画像記
    録装置。
JP11064830A 1999-03-11 1999-03-11 精密画像記録装置 Pending JP2000255824A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008272985A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Sato Corp プリンターにおけるギアユニット装置
US10625569B2 (en) 2015-09-15 2020-04-21 Denso Corporation Engine controller, air conditioning system, and program for air-conditioning controller

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JP2008272985A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Sato Corp プリンターにおけるギアユニット装置
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