JP2638277B2 - 記録装置及び転写紙 - Google Patents
記録装置及び転写紙Info
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- JP2638277B2 JP2638277B2 JP2256196A JP25619690A JP2638277B2 JP 2638277 B2 JP2638277 B2 JP 2638277B2 JP 2256196 A JP2256196 A JP 2256196A JP 25619690 A JP25619690 A JP 25619690A JP 2638277 B2 JP2638277 B2 JP 2638277B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は転写紙上のインクを記録紙に転写させて記録
を行なう記録装置及び転写紙に関する。
を行なう記録装置及び転写紙に関する。
(従来の技術) 記録装置は、本出願人が先に提出した特願平2−5693
3号に記載されているように、回転駆動されるプラテン
ローラ上に載置される記録紙に、供給ロールと巻取ロー
ルとの間にこの巻取ロールの回転で送紙可能に掛装され
た転写紙を密着させ、サーマルヘッドをプラテンローラ
に押圧し、サーマルヘッドにより転写紙を加熱して記録
紙に転写紙のインク(画像)の記録(印刷)する。
3号に記載されているように、回転駆動されるプラテン
ローラ上に載置される記録紙に、供給ロールと巻取ロー
ルとの間にこの巻取ロールの回転で送紙可能に掛装され
た転写紙を密着させ、サーマルヘッドをプラテンローラ
に押圧し、サーマルヘッドにより転写紙を加熱して記録
紙に転写紙のインク(画像)の記録(印刷)する。
そして、この画像の印刷時における転写紙の巻取り
は、巻取ローラ駆動機構と巻取ロールとの間に設けられ
たトルクリミッタ機構を介して行なわれる。この方法に
より、巻取ロールの径変化によって発生する転写紙の巻
取速度とプラテン印字速度との差を吸収させている。
は、巻取ローラ駆動機構と巻取ロールとの間に設けられ
たトルクリミッタ機構を介して行なわれる。この方法に
より、巻取ロールの径変化によって発生する転写紙の巻
取速度とプラテン印字速度との差を吸収させている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記した記録装置にあっては、トルク
リミッタ機構の強さ設定が困難であるという課題があ
り、この設定が弱い場合は巻取ロール径が大きくなると
巻けなくなり、逆に設定が強すぎるとプラテン駆動機
構、特にサーボ制御系が狂ってしまい、印字ムラを発生
させるといった問題がある。
リミッタ機構の強さ設定が困難であるという課題があ
り、この設定が弱い場合は巻取ロール径が大きくなると
巻けなくなり、逆に設定が強すぎるとプラテン駆動機
構、特にサーボ制御系が狂ってしまい、印字ムラを発生
させるといった問題がある。
そこで、上記した特願平2−56933号の記録装置で
は、転写紙に接触するテンションコントロールローラを
設けて上記の印字ムラの発生を防止している。しかし、
この場合も、転写紙がテンションコントロールローラに
巻付く角度が巻取ロールの径変化によって変化するの
で、その効果が徐々に変化する。特に巻き径が小さい
時、テンションコントロールローラの効果は小さくな
る。また、巻付け角度を大きくすると、転写紙,走行系
が複雑になり、印字以外の例えばインク位置出し時のモ
ータトルクも大きくなる。
は、転写紙に接触するテンションコントロールローラを
設けて上記の印字ムラの発生を防止している。しかし、
この場合も、転写紙がテンションコントロールローラに
巻付く角度が巻取ロールの径変化によって変化するの
で、その効果が徐々に変化する。特に巻き径が小さい
時、テンションコントロールローラの効果は小さくな
る。また、巻付け角度を大きくすると、転写紙,走行系
が複雑になり、印字以外の例えばインク位置出し時のモ
ータトルクも大きくなる。
一方、転写紙の終端,切断あるいはプラテンローラへ
の巻付きなどの故障の検出の方法としては、本出願人が
先に提出した特願平2−77627号に記載されているよう
に、転写紙の巻取ロールの軸端に歯車を連結させ、転写
紙の巻取りに伴ってこの歯車を介して回転するディスク
の放射状の白・黒パターン(エンコーダ)を検知して得
たエンコーダパルスが発生しない場合、転写紙の終端ま
たは転写紙の切断あるいはプラテンローラへの巻付き等
の故障と判定している。
の巻付きなどの故障の検出の方法としては、本出願人が
先に提出した特願平2−77627号に記載されているよう
に、転写紙の巻取ロールの軸端に歯車を連結させ、転写
紙の巻取りに伴ってこの歯車を介して回転するディスク
の放射状の白・黒パターン(エンコーダ)を検知して得
たエンコーダパルスが発生しない場合、転写紙の終端ま
たは転写紙の切断あるいはプラテンローラへの巻付き等
の故障と判定している。
この場合、エンコーダパルスは、転写紙の巻取ロール
径によって周期が変化するので、そのエンコーダパルス
(検出パルス)の発生の有無で故障を判定しているた
め、この検出パルスの有無を判定するための時定数の設
定が困難であり、エンコーダパルスの周期の変化で検出
ミスも発生し易い。
径によって周期が変化するので、そのエンコーダパルス
(検出パルス)の発生の有無で故障を判定しているた
め、この検出パルスの有無を判定するための時定数の設
定が困難であり、エンコーダパルスの周期の変化で検出
ミスも発生し易い。
又、この装置によれば、転写紙の終端は検出できる
が、転写紙の切断に対しては、印字中は切断位置が供給
ロールとプラテンローラ間であれば検出できるが、プラ
テンローラと巻取ロール間ではプラテンローラとヘッド
間で転写紙が送られるので検出は不可能である。
が、転写紙の切断に対しては、印字中は切断位置が供給
ロールとプラテンローラ間であれば検出できるが、プラ
テンローラと巻取ロール間ではプラテンローラとヘッド
間で転写紙が送られるので検出は不可能である。
更に、転写紙の頭出し途中で転写紙が終了した場合の
検知は不可能であった。
検知は不可能であった。
又、最近の階調カラー印刷方式の記録装置(プリン
タ)、特に熱溶融転写方式による階調カラープリンタで
は、転写紙と記録紙の印字後の剥離方法が、その印字品
質に影響を与えることがあり、印字後に直ちに剥離させ
るのではなく、印字後、記録紙を数十〜数百ライン分だ
け送った後に、転写紙を巻取り、静かに転写紙を剥離す
るような制御も必要になっている。
タ)、特に熱溶融転写方式による階調カラープリンタで
は、転写紙と記録紙の印字後の剥離方法が、その印字品
質に影響を与えることがあり、印字後に直ちに剥離させ
るのではなく、印字後、記録紙を数十〜数百ライン分だ
け送った後に、転写紙を巻取り、静かに転写紙を剥離す
るような制御も必要になっている。
この場合、上記したようなトルクリミッタ機構による
方式では、転写紙の巻取速度とプラテン印字速度とが一
致していないので、この速度差に対して、例えば、転写
紙巻取用モータのオン・オフを細かく行なって対応して
いる。
方式では、転写紙の巻取速度とプラテン印字速度とが一
致していないので、この速度差に対して、例えば、転写
紙巻取用モータのオン・オフを細かく行なって対応して
いる。
しかしながら、この方法によっても剥離ムラが発生し
易いといった問題がある。更に、プラテンローラに転写
紙を巻付かせてしまう問題もあり、この巻付き検出を行
なう場合、転写紙巻取用モータがオンの最中しか巻付き
を判定できないので、判定の遅れにより、記録装置を破
損させる可能性がある。
易いといった問題がある。更に、プラテンローラに転写
紙を巻付かせてしまう問題もあり、この巻付き検出を行
なう場合、転写紙巻取用モータがオンの最中しか巻付き
を判定できないので、判定の遅れにより、記録装置を破
損させる可能性がある。
そこで、本発明は上記した従来の技術の課題を解決
し、転写紙の巻取りの制御及び転写紙に関する故障の検
出を良好に行なうことができる記録装置及び転写紙を提
供することを目的とする。
し、転写紙の巻取りの制御及び転写紙に関する故障の検
出を良好に行なうことができる記録装置及び転写紙を提
供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記の目的を達成するために、次の(1)
乃至(5)に記載の手段より成る。
乃至(5)に記載の手段より成る。
すなわち、 (1)回転駆動されるプラテンローラ上に載置される記
録紙に、供給ロールと巻取りロールとの間にこの巻取り
ロールの回転で送紙可能に掛装された転写紙を密着さ
せ、前記転写紙上のインクを転写手段によって前記記録
紙上に適宜転写させて記録を行う記録装置であって、 前記転写紙の送紙方向上に設けられたエンコードパタ
ーンを検出する手段と、前記プラテンローラ又はこのプ
ラテンローラの駆動系のいずれかに設けられ、基準パル
スを発生する基準パルス発生手段を備え、 前記エンコードパターンのピッチを、前記基準パルス
の周期で回転駆動されるプラテンローラの外周長のn又
は1/n(但し、nは正の整数)倍とし、前記基準パルス
と前記エンコードパターンの検出パルスとが同期するよ
うに前記転写紙を巻取る制御回路を備え、 前記サーマルヘッドを前記記録紙に圧着させた後、前
記プラテンローラ上に載置される記録紙を一定長さ分だ
け送った後に、前記基準パルスと前記エンコードパター
ンの検出パルスとが同期するように前記転写紙を巻取る
ことを特徴とする記録装置。
録紙に、供給ロールと巻取りロールとの間にこの巻取り
ロールの回転で送紙可能に掛装された転写紙を密着さ
せ、前記転写紙上のインクを転写手段によって前記記録
紙上に適宜転写させて記録を行う記録装置であって、 前記転写紙の送紙方向上に設けられたエンコードパタ
ーンを検出する手段と、前記プラテンローラ又はこのプ
ラテンローラの駆動系のいずれかに設けられ、基準パル
スを発生する基準パルス発生手段を備え、 前記エンコードパターンのピッチを、前記基準パルス
の周期で回転駆動されるプラテンローラの外周長のn又
は1/n(但し、nは正の整数)倍とし、前記基準パルス
と前記エンコードパターンの検出パルスとが同期するよ
うに前記転写紙を巻取る制御回路を備え、 前記サーマルヘッドを前記記録紙に圧着させた後、前
記プラテンローラ上に載置される記録紙を一定長さ分だ
け送った後に、前記基準パルスと前記エンコードパター
ンの検出パルスとが同期するように前記転写紙を巻取る
ことを特徴とする記録装置。
(2)回転駆動されるプラテンローラ上に載置される記
録紙に、供給ロールと巻取りロールとの間にこの巻取り
ロールの回転で送紙可能に掛装された転写紙を密着さ
せ、前記転写紙上のインクを転写手段によって前記記録
紙上に適宜転写させて記録を行う記録装置であって、 前記転写紙の送紙方向上に設けられたエンコードパタ
ーンを、送紙方向に対して前記プラテンローラの前方位
置と後方位置とで検出するエンコードパターン検出手段
と、前記転写紙の送紙方向上に設けられて所定の面順次
に塗布された複数色のインクの内の所定色の塗布位置を
示す位置マークを検出する位置マーク検出手段とを設
け、 前記位置マークの検出後、前記エンコードパターン検
出手段の一方又は両方がエンコードパターンを検出しな
くなった場合、転写紙が切断されたか又はプラテンロー
ラへの巻き付け故障と判定する一方、 前記位置マークが検出されず、前記エンコードパター
ン検出手段の一方又は両方がエンコードパターンを検出
しなくなった場合、前記転写紙の終わりと判定して、記
録動作を停止させるようにしたことを特徴とする記録装
置。
録紙に、供給ロールと巻取りロールとの間にこの巻取り
ロールの回転で送紙可能に掛装された転写紙を密着さ
せ、前記転写紙上のインクを転写手段によって前記記録
紙上に適宜転写させて記録を行う記録装置であって、 前記転写紙の送紙方向上に設けられたエンコードパタ
ーンを、送紙方向に対して前記プラテンローラの前方位
置と後方位置とで検出するエンコードパターン検出手段
と、前記転写紙の送紙方向上に設けられて所定の面順次
に塗布された複数色のインクの内の所定色の塗布位置を
示す位置マークを検出する位置マーク検出手段とを設
け、 前記位置マークの検出後、前記エンコードパターン検
出手段の一方又は両方がエンコードパターンを検出しな
くなった場合、転写紙が切断されたか又はプラテンロー
ラへの巻き付け故障と判定する一方、 前記位置マークが検出されず、前記エンコードパター
ン検出手段の一方又は両方がエンコードパターンを検出
しなくなった場合、前記転写紙の終わりと判定して、記
録動作を停止させるようにしたことを特徴とする記録装
置。
(3)送紙方向の片端側又は両端側にエンコードパター
ンが設けられ、同じ片端側又は両端側に位置マークを設
けた転写紙であって、 前記転写紙はコアに巻回され、前記転写紙が装置に装
着されて引き出された際、最終端の前記位置マークが装
着側の位置マーク検出手段に達しない長さ位置で前記コ
アに固着されていることを特徴とする転写紙。
ンが設けられ、同じ片端側又は両端側に位置マークを設
けた転写紙であって、 前記転写紙はコアに巻回され、前記転写紙が装置に装
着されて引き出された際、最終端の前記位置マークが装
着側の位置マーク検出手段に達しない長さ位置で前記コ
アに固着されていることを特徴とする転写紙。
(4)請求項3記載の転写紙は、エンコードパターン及
びマークの、送紙方向と直交する方向の長さ(幅)を略
同じにしたことを特徴とする転写紙。
びマークの、送紙方向と直交する方向の長さ(幅)を略
同じにしたことを特徴とする転写紙。
(5)送紙方向の片端側又は両端側にエンコードパター
ンが設けられ、同じ片端側又は両端側に位置マークを設
けた転写紙であって、 前記位置マークの送紙方向の長さがエンコードパター
ンの送紙方向の長さの整数倍の長さであると共に、各色
毎にそれぞれに対応するマークの長さを異ならせたこと
をを特徴とする転写紙。
ンが設けられ、同じ片端側又は両端側に位置マークを設
けた転写紙であって、 前記位置マークの送紙方向の長さがエンコードパター
ンの送紙方向の長さの整数倍の長さであると共に、各色
毎にそれぞれに対応するマークの長さを異ならせたこと
をを特徴とする転写紙。
(作 用) 上記した構成の記録装置及び転写紙においては、転写
紙のエンコードパターンの検出パルスが基準パルスと同
期するようにして転写紙が巻取られ、転写紙の送紙速度
が一定する。
紙のエンコードパターンの検出パルスが基準パルスと同
期するようにして転写紙が巻取られ、転写紙の送紙速度
が一定する。
又、所定色の塗布位置を示す位置マーク及びエンコー
ドパターンの検出により転写紙の切断及び終端位置を検
出する。
ドパターンの検出により転写紙の切断及び終端位置を検
出する。
(実 施 例) 第1図は本発明になる記録装置の一実施例の全体構成
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
同図において、プラテンローラ1は、外周表面に記録
紙2の先端部を固定するための3箇所のクランパ3を有
し、図示しない手段によって径方向に接離するよう配置
される。
紙2の先端部を固定するための3箇所のクランパ3を有
し、図示しない手段によって径方向に接離するよう配置
される。
記録紙2の先端部は、図示しない手段によって前記し
たクランパ3に固定され、プラテンローラ1が図中で左
回転すると、記録紙2がプラテンローラ1に巻付く。プ
ラテンローラ1の外周の長さは、記録紙2と略同一であ
る。
たクランパ3に固定され、プラテンローラ1が図中で左
回転すると、記録紙2がプラテンローラ1に巻付く。プ
ラテンローラ1の外周の長さは、記録紙2と略同一であ
る。
プラテンローラ1の駆動機構は、プラテンモータ4の
回転軸の一端に固設されたギア5と、このギア5と噛合
しウォーム7の軸の一端に固設されたギア6と、ウォー
ム7と噛合しプラテンローラ1の軸に固設されたウォー
ムホイール8とより構成される。そして、プラテンモー
タ4の回転は、まず、ギア5,6で減速され、更に、ウォ
ーム7,ウォームホイール8で減速され、プラテンローラ
1が回転駆動される。
回転軸の一端に固設されたギア5と、このギア5と噛合
しウォーム7の軸の一端に固設されたギア6と、ウォー
ム7と噛合しプラテンローラ1の軸に固設されたウォー
ムホイール8とより構成される。そして、プラテンモー
タ4の回転は、まず、ギア5,6で減速され、更に、ウォ
ーム7,ウォームホイール8で減速され、プラテンローラ
1が回転駆動される。
モータ4内にはエンコーダ9が組込まれ、このエンコ
ーダ9より発生するパルスによりプラテン駆動系の速度
制御サーボが行なわれる。また、ウォーム7の軸の他端
には1個所にスリットを有する円板(別のエンコーダプ
レート)10が設けてあり、この円板10の回転がフォトセ
ンサなどの透過型光センサ(回転センサ)11によって検
出される。この回転センサ11は、制御回路に接続され、
回転センサ11の検出出力(基準パルス)が後述する転写
パルス(エンコーダパルス)と同期し、巻取モータ23
は、回転センサ11の出力信号(基準パルス)を基にサー
ボ制御され、巻取ロール20を駆動する。
ーダ9より発生するパルスによりプラテン駆動系の速度
制御サーボが行なわれる。また、ウォーム7の軸の他端
には1個所にスリットを有する円板(別のエンコーダプ
レート)10が設けてあり、この円板10の回転がフォトセ
ンサなどの透過型光センサ(回転センサ)11によって検
出される。この回転センサ11は、制御回路に接続され、
回転センサ11の検出出力(基準パルス)が後述する転写
パルス(エンコーダパルス)と同期し、巻取モータ23
は、回転センサ11の出力信号(基準パルス)を基にサー
ボ制御され、巻取ロール20を駆動する。
一方、サーマルヘッド12は、支持ベース13に固定さ
れ、支持ベース13は回動部材14によって回動自在に図示
しない筐体(フレーム)に支持される。
れ、支持ベース13は回動部材14によって回動自在に図示
しない筐体(フレーム)に支持される。
支持ベース13は、幅方向中央に加圧シャフト15が固定
されており、軸16上に固定された加圧レバー17を図示し
ない手段にて図中で右回転させると、加圧レバー17によ
って加圧シャフト15は回動部材14を中心に図中で左回動
し、サーマルヘッド12がプラテンローラ1に圧着する。
されており、軸16上に固定された加圧レバー17を図示し
ない手段にて図中で右回転させると、加圧レバー17によ
って加圧シャフト15は回動部材14を中心に図中で左回動
し、サーマルヘッド12がプラテンローラ1に圧着する。
また、サーマルヘッド12をプラテンローラ1から離間
させる際は、加圧レバー17を図中で左回動させると、加
圧シャフト15に一端を固定され、他端を図示しない筐体
に固定されたやはり図示しないバネの張力によって加圧
シャフト15は回動部材14を中心に図中で左回動し、サー
マルヘッド12がプラテンローラ1から離間する。
させる際は、加圧レバー17を図中で左回動させると、加
圧シャフト15に一端を固定され、他端を図示しない筐体
に固定されたやはり図示しないバネの張力によって加圧
シャフト15は回動部材14を中心に図中で左回動し、サー
マルヘッド12がプラテンローラ1から離間する。
転写紙18は、供給ロール19の巻取ロール20との間に掛
装され、この供給ロール19及び巻取ロール20は図示しな
い筐体に回転自在に保持されており、巻取ロール20のコ
ア21と巻取ギア22が巻取ロール20と一体回転するように
なっている。そして、巻取ギア22がギア24を介して巻取
モータ23と連結し、巻取ロール20が巻取モータ23で回転
駆動されるようになっている。
装され、この供給ロール19及び巻取ロール20は図示しな
い筐体に回転自在に保持されており、巻取ロール20のコ
ア21と巻取ギア22が巻取ロール20と一体回転するように
なっている。そして、巻取ギア22がギア24を介して巻取
モータ23と連結し、巻取ロール20が巻取モータ23で回転
駆動されるようになっている。
転写紙18は、第2図に示すように、イエローY,マゼン
タM,シアンCの3色又はY,M,C,黒Kの4色のインクが面
順次で塗布されており、その送紙方向の片側端に第1色
目(この場合はY)の位置出し用の黒マークB(位置マ
ーク)が設けてあり、更にその外側にエンコードパター
ンPが設けてある。この場合、エンコードパターンPを
設けた側と同じ側に黒マークBが設けられていることに
なる。
タM,シアンCの3色又はY,M,C,黒Kの4色のインクが面
順次で塗布されており、その送紙方向の片側端に第1色
目(この場合はY)の位置出し用の黒マークB(位置マ
ーク)が設けてあり、更にその外側にエンコードパター
ンPが設けてある。この場合、エンコードパターンPを
設けた側と同じ側に黒マークBが設けられていることに
なる。
黒マークBが後述する発光、受光の素子のより検出さ
れると巻取モータ23の駆動が停止され、1色目の先頭イ
エローYがサーマルヘッド12の真下に達する。
れると巻取モータ23の駆動が停止され、1色目の先頭イ
エローYがサーマルヘッド12の真下に達する。
転写紙18の終端はイエローYの箇所でコア21に固着さ
れ、この数端のイエローYの位置を示すマークBの位置
は発光、受光の素子に達しない距離位置に設定されてい
る。
れ、この数端のイエローYの位置を示すマークBの位置
は発光、受光の素子に達しない距離位置に設定されてい
る。
第3図は第2図におけるA部、即ち、黒マークB及び
エンコードパターンPの部分を拡大して示す図である。
この場合、黒マークB及びエンコードパターンPのそれ
ぞれの送紙方向と直交する方向の長さ(幅)Wは略同じ
にしてある。
エンコードパターンPの部分を拡大して示す図である。
この場合、黒マークB及びエンコードパターンPのそれ
ぞれの送紙方向と直交する方向の長さ(幅)Wは略同じ
にしてある。
このように黒マークB及びエンコードパターンPの幅
Wを略同じにすることによって、これらのマーク及びパ
ターンを検出する後述する発光,受光の素子を同一の大
きさにでき、また、素子間の距離も同一にできるので、
これらの素子を同一基板上に設けることでき、よって、
低コストで安定した検出が可能となる。
Wを略同じにすることによって、これらのマーク及びパ
ターンを検出する後述する発光,受光の素子を同一の大
きさにでき、また、素子間の距離も同一にできるので、
これらの素子を同一基板上に設けることでき、よって、
低コストで安定した検出が可能となる。
これらの黒マークB,エンコードパターンPは、第1図
に示すように、それらを上下から挟む位置に配設された
発光部(光源)25,26a,26b及び受光部(フォトセンサ)
27(位置マーク検出手段),28a,28b(エンコードパター
ン検出手段)にて検出される。
に示すように、それらを上下から挟む位置に配設された
発光部(光源)25,26a,26b及び受光部(フォトセンサ)
27(位置マーク検出手段),28a,28b(エンコードパター
ン検出手段)にて検出される。
エンコードパターンPのピッチは、ウォーム7の軸に
設けてある円板(エンコーダプレート)10が1パルスを
発生する時(この場合は、エンコーダプレート10にはス
リットが1個所だけしか設けられていないので、円板10
即ち、ウォーム7が1回転する時)のプラテンローラ1
の外周の移動量と一致している。
設けてある円板(エンコーダプレート)10が1パルスを
発生する時(この場合は、エンコーダプレート10にはス
リットが1個所だけしか設けられていないので、円板10
即ち、ウォーム7が1回転する時)のプラテンローラ1
の外周の移動量と一致している。
但し、エンコードパターンPのピッチとプラテンロー
ラ1の外周の移動量とは、どちらかが整数倍の関係にな
っていれば、後述する巻取り制御回路系における分周回
路で検出パルスを分周するようにしても良い。
ラ1の外周の移動量とは、どちらかが整数倍の関係にな
っていれば、後述する巻取り制御回路系における分周回
路で検出パルスを分周するようにしても良い。
次に、転写紙の巻取り制御回路系について説明する。
第4図はその制御回路の一例を示すブロック図であ
る。
る。
同図において、入力端子31には第1図の受光部27,28
の検出出力パルスがエンコーダパルス入力として供給さ
れる。また、入力端子32には第1図の回転センサ11の検
出出力パルスが基準パルス入力として供給される。
の検出出力パルスがエンコーダパルス入力として供給さ
れる。また、入力端子32には第1図の回転センサ11の検
出出力パルスが基準パルス入力として供給される。
これらのエンコーダパルス及び基準パルスは、それぞ
れ波形整形回路33,34で波形整形された後、その出力f
MOT(fMOT),foscは位相比較回路35に供給され、この位
相比較回路35からは各入力パルスの位相差量に応じて変
位する出力が得られる。
れ波形整形回路33,34で波形整形された後、その出力f
MOT(fMOT),foscは位相比較回路35に供給され、この位
相比較回路35からは各入力パルスの位相差量に応じて変
位する出力が得られる。
この位相比較回路35の出力は、アンプ出力回路36を通
して増幅された後、モータ駆動回路37に供給され、この
モータ駆動回路37の出力でモータ4,23がそれぞれ駆動さ
れ、その出力位相が遅れた分だけモータ出力が大きくな
るようにして常にサーボがかかるようになっている。
して増幅された後、モータ駆動回路37に供給され、この
モータ駆動回路37の出力でモータ4,23がそれぞれ駆動さ
れ、その出力位相が遅れた分だけモータ出力が大きくな
るようにして常にサーボがかかるようになっている。
このようにして、転写紙18のエンコードパターンPの
検出パルスであるエンコーダパルスが、基準パルスと同
期するようにして転写紙18が巻取られ、転写紙18の送紙
速度が一定する。
検出パルスであるエンコーダパルスが、基準パルスと同
期するようにして転写紙18が巻取られ、転写紙18の送紙
速度が一定する。
ここで、エンコーダパルス及び基準パルスのどちらか
のパルスが整数倍であるならば、波形整形回路33あるい
は34の次に分周回路を設けて、同一パルス数となるよう
にすれば良い。
のパルスが整数倍であるならば、波形整形回路33あるい
は34の次に分周回路を設けて、同一パルス数となるよう
にすれば良い。
また、エンコーダパルス及び基準パルスが相対的に1
パルス数以上送れる場合も考えられるので、脱調補償カ
ウンタを設け、この脱調補償カウンタのカウンタ値が0
(ゼロ)になるまでの間、モータ出力を最大のままにす
るような回路を設けても良い。
パルス数以上送れる場合も考えられるので、脱調補償カ
ウンタを設け、この脱調補償カウンタのカウンタ値が0
(ゼロ)になるまでの間、モータ出力を最大のままにす
るような回路を設けても良い。
一方、転写紙18に設けられたエンコードパターンPを
検出して得られるエンコーダパルスを用いて、転写紙の
切断,プラテンローラへの巻込み等の故障を検出する方
法について説明する。
検出して得られるエンコーダパルスを用いて、転写紙の
切断,プラテンローラへの巻込み等の故障を検出する方
法について説明する。
第5図はその検出回路の一例を示す回路図である。
同図に示すように、リトリガラブルモノマルチ38A,38
Bを使用して、これに抵抗R及びコンデンサCで構成さ
れる時定数回路を接続する。
Bを使用して、これに抵抗R及びコンデンサCで構成さ
れる時定数回路を接続する。
リトリガラブルモノマルチ38Aは受光素子26a側に、リ
トリガラブルモノマルチ38Bは、受光素子26b側に夫々接
続されている。
トリガラブルモノマルチ38Bは、受光素子26b側に夫々接
続されている。
そして、この時定数Tをエンコーダパルスの1周期の
2倍以上程度に設定し、第6図(a)に示すようなエン
コーダパルスを入力し、例えば、転写紙が切断した、プ
ラテンローラに巻付いて巻取ローラで巻取れなくなるな
どの条件になり、エンコーダパルスが一定時間T以上発
生しなくなると、第6図(b)に示すように出力Qがハ
イからローになる。
2倍以上程度に設定し、第6図(a)に示すようなエン
コーダパルスを入力し、例えば、転写紙が切断した、プ
ラテンローラに巻付いて巻取ローラで巻取れなくなるな
どの条件になり、エンコーダパルスが一定時間T以上発
生しなくなると、第6図(b)に示すように出力Qがハ
イからローになる。
そして、黒マークB用の受光部27からの出力信号を検
出した後、リトリガラブルモノマルチ38A及び38Bのいず
れか一方、あるいは両方からの出力Qがローとなった場
合には、前述の転写紙が切断されたか、あるいは、プラ
テンローラへの巻付き故障と判定し、この出力を利用し
て、記録装置の記録動作を制御するマイクロコンピュー
タなどの動作制御回路に割り込みをかけて印字及び転写
紙の巻取り等の記録動作を停止させる。
出した後、リトリガラブルモノマルチ38A及び38Bのいず
れか一方、あるいは両方からの出力Qがローとなった場
合には、前述の転写紙が切断されたか、あるいは、プラ
テンローラへの巻付き故障と判定し、この出力を利用し
て、記録装置の記録動作を制御するマイクロコンピュー
タなどの動作制御回路に割り込みをかけて印字及び転写
紙の巻取り等の記録動作を停止させる。
又、黒マークBが検出されない状態時に、リトリガラ
ブルモノマルチ38A及び38Bのいずれか一方、あるいは両
方からの出力Qがローとなった場合には、転写紙の終り
と判定して同様に記録動作を停止させる。
ブルモノマルチ38A及び38Bのいずれか一方、あるいは両
方からの出力Qがローとなった場合には、転写紙の終り
と判定して同様に記録動作を停止させる。
従って、画像の印字時あるいは転写紙の頭出し時で
も、装置を破損させることなく停止させることができ
る。
も、装置を破損させることなく停止させることができ
る。
ところで、通常の画像の印刷(熱転写方式)において
は、サーマルヘッドの圧着と同時に転写紙の巻取りを開
始させれば、印刷機に直ちに転写紙を剥離させる方法と
なるが、例えば、溶融インクで高品位階調記録を行なう
時に用いる、印刷後、一定時間後に転写紙を剥離させる
方法の場合、上記した本発明の構成により、マイクロコ
ンピュータ等の制御回路で転写紙の巻取りを制御するこ
とにより剥離位置を容易に制御でき、サーマルヘッドの
圧着後、記録紙を一定ライン数分だけ送った後に、転写
紙の巻取りを開始させれば、常に剥離の位置が一定に保
たれ、剥離タイミングが同一となって、インクの濃度む
らを防止できる。
は、サーマルヘッドの圧着と同時に転写紙の巻取りを開
始させれば、印刷機に直ちに転写紙を剥離させる方法と
なるが、例えば、溶融インクで高品位階調記録を行なう
時に用いる、印刷後、一定時間後に転写紙を剥離させる
方法の場合、上記した本発明の構成により、マイクロコ
ンピュータ等の制御回路で転写紙の巻取りを制御するこ
とにより剥離位置を容易に制御でき、サーマルヘッドの
圧着後、記録紙を一定ライン数分だけ送った後に、転写
紙の巻取りを開始させれば、常に剥離の位置が一定に保
たれ、剥離タイミングが同一となって、インクの濃度む
らを防止できる。
本発明装置は、上記したように熱転写方式による記録
装置だけでなく、熱溶融転写方式による階調記録装置に
も適用できることは勿論であり、その他、転写紙上のイ
ンクを記録紙に転写して記録(印刷)する方式の記録装
置における転写紙の巻取り制御に適用可能であることは
勿論である。
装置だけでなく、熱溶融転写方式による階調記録装置に
も適用できることは勿論であり、その他、転写紙上のイ
ンクを記録紙に転写して記録(印刷)する方式の記録装
置における転写紙の巻取り制御に適用可能であることは
勿論である。
第7図〜第9図は転写紙の他の各例を示す図である。
第7図に示すように転写紙の送紙方向上の両側にそれ
ぞれエンコードパターンPを設けても良いし、また、第
8図に示すようにエンコードパターンPを設けた側と反
対の側に黒マークBを設けるようにしても良い。
ぞれエンコードパターンPを設けても良いし、また、第
8図に示すようにエンコードパターンPを設けた側と反
対の側に黒マークBを設けるようにしても良い。
第7図に示す転写紙のように両側にエンコードパター
ンPを設けた場合、通常はエンコードパターンPは印刷
によって形成されているので、部分的な印刷不良等によ
るパターン欠損が起っても、両側の2か所の同一パター
ンが互いにこのパターン欠損を補償するものである。即
ち、エンコードパターンPを検出する素子を両側のエン
コードパターンPに対応させて2組設けて、これら2組
の検出素子から得られる検出パルスの論理和又は論理積
でパターン不良による脱調を防止することが可能とな
る。例えば、黒マークでハイレベルの検出パルスの出力
する素子では論理和を取るようにすれば良い。
ンPを設けた場合、通常はエンコードパターンPは印刷
によって形成されているので、部分的な印刷不良等によ
るパターン欠損が起っても、両側の2か所の同一パター
ンが互いにこのパターン欠損を補償するものである。即
ち、エンコードパターンPを検出する素子を両側のエン
コードパターンPに対応させて2組設けて、これら2組
の検出素子から得られる検出パルスの論理和又は論理積
でパターン不良による脱調を防止することが可能とな
る。例えば、黒マークでハイレベルの検出パルスの出力
する素子では論理和を取るようにすれば良い。
又、黒マークBについても同様構成とすれば、同一効
果が得られることは言うまでもない。
果が得られることは言うまでもない。
第8図に示す転写紙のようにエンコードパターンPと
黒マークBとをそれぞれ反対側に設けた場合は、検出素
子の取付けコストは高くなるが、転写紙の幅方向(即
ち、送紙方向と直交する方向)の位置精度が多少甘くな
っても、隣りの黒マークBあるいはエンコードパターン
Pを誤検出する心配がなくなる。また、それぞれのパタ
ーンの幅Wを小さくすることも可能となり、従って、転
写紙全体の幅を短くすることも可能となる。
黒マークBとをそれぞれ反対側に設けた場合は、検出素
子の取付けコストは高くなるが、転写紙の幅方向(即
ち、送紙方向と直交する方向)の位置精度が多少甘くな
っても、隣りの黒マークBあるいはエンコードパターン
Pを誤検出する心配がなくなる。また、それぞれのパタ
ーンの幅Wを小さくすることも可能となり、従って、転
写紙全体の幅を短くすることも可能となる。
また、第9図に示すように、黒マークBの送紙方向の
長さをエンコードパターンPの整数個分の長さにし、か
つ、第2色目(M),第3色目(C)の位置出し用にも
黒マークを設け、それぞれエンコードパターンPの数を
変えた分の長さになるようにしても良い。前述の転写紙
の場合には、第1色目だけに対応させて黒マークを設け
たが、これはプラテンローラ1の外周の長さと転写紙の
一色分の長さとが略同一であるためであったが、この場
合は転写紙の一色分の長さはプラテンローラ1の外周の
長さよりも長くても良い。
長さをエンコードパターンPの整数個分の長さにし、か
つ、第2色目(M),第3色目(C)の位置出し用にも
黒マークを設け、それぞれエンコードパターンPの数を
変えた分の長さになるようにしても良い。前述の転写紙
の場合には、第1色目だけに対応させて黒マークを設け
たが、これはプラテンローラ1の外周の長さと転写紙の
一色分の長さとが略同一であるためであったが、この場
合は転写紙の一色分の長さはプラテンローラ1の外周の
長さよりも長くても良い。
この場合、転写紙の頭出し時は、黒マークを検出して
いる間のエンコードパターンPをカウントすれば、その
マークがどの色の位置出し用のマークが判定でき、所望
色の位置出しが可能となる。
いる間のエンコードパターンPをカウントすれば、その
マークがどの色の位置出し用のマークが判定でき、所望
色の位置出しが可能となる。
例えば、Yは4ケ,Mは3ケ,Cは2ケのようにすれば良
い。なお、この時、黒マーク通過直後が各色の頭出し位
置となる。
い。なお、この時、黒マーク通過直後が各色の頭出し位
置となる。
(発明の効果) 以上のごとく、本発明に係る請求項(1)に記載の装
置は、転写紙のエンコーダパターンの検出パルスが基準
パルスと同期するよにして転写紙が巻取られ、転写紙の
送紙速度が一定し、転写紙に張力を与えずに巻取るの
で、印字ムラなどの印刷不良を有効に防止でき、高品位
の印字が得られ、しかも、トルクリミッタ機構のように
転写紙の巻取りを不安定にする機構がなくなり、転写紙
の巻取りが安定し、転写紙の巻取りを安定するための調
整工程や組立も簡単になる。
置は、転写紙のエンコーダパターンの検出パルスが基準
パルスと同期するよにして転写紙が巻取られ、転写紙の
送紙速度が一定し、転写紙に張力を与えずに巻取るの
で、印字ムラなどの印刷不良を有効に防止でき、高品位
の印字が得られ、しかも、トルクリミッタ機構のように
転写紙の巻取りを不安定にする機構がなくなり、転写紙
の巻取りが安定し、転写紙の巻取りを安定するための調
整工程や組立も簡単になる。
また、プラテンローラ駆動機構、特にサーボ制御系な
どに何ら影響を与えることがなく、これらの制御系が狂
って印字ムラが発生するといった問題も生じない。
どに何ら影響を与えることがなく、これらの制御系が狂
って印字ムラが発生するといった問題も生じない。
特に、本発明の装置においては、常に転写紙の剥離位
置が一定に保たれるので、転写紙の剥離タイミングが一
定となり、インクの濃度ムラを生じさせない。
置が一定に保たれるので、転写紙の剥離タイミングが一
定となり、インクの濃度ムラを生じさせない。
また、請求項(2)に記載の装置は、転写紙の切断又
はプラテンローラへの巻付きなどの転写紙に関する故障
を、位置マーク及びエンコードパターンの検出パルスに
よって検出しているので、従来のように転写紙の巻取ロ
ール径の変化で周期が変化するパルスによって検出する
場合に比べて、転写紙の切断又はプラテンローラへの巻
付き等の転写紙に関する故障と、転写紙の終端とを区別
して判別できる。
はプラテンローラへの巻付きなどの転写紙に関する故障
を、位置マーク及びエンコードパターンの検出パルスに
よって検出しているので、従来のように転写紙の巻取ロ
ール径の変化で周期が変化するパルスによって検出する
場合に比べて、転写紙の切断又はプラテンローラへの巻
付き等の転写紙に関する故障と、転写紙の終端とを区別
して判別できる。
また、請求項(3)に記載の転写紙は、装置側の検出
手段により転写紙の終端が確実に検出でき、転写紙の終
端と切断又はプラテンローラへの巻付き等との転写紙に
関する故障とを区別できるものとなる。
手段により転写紙の終端が確実に検出でき、転写紙の終
端と切断又はプラテンローラへの巻付き等との転写紙に
関する故障とを区別できるものとなる。
また、請求項(4)に記載の転写紙は、装置側の位置
マーク及びエンコードパターン用の発光,受光素子を同
一大きさにでき、素子間の距離も同一にできるので、こ
れらの素子を同一基板上に設けることができるため、低
コストで安定した検出が可能となる。
マーク及びエンコードパターン用の発光,受光素子を同
一大きさにでき、素子間の距離も同一にできるので、こ
れらの素子を同一基板上に設けることができるため、低
コストで安定した検出が可能となる。
また、請求項(5)に記載の転写紙は、所望色のイン
クの位置だしが可能となる。
クの位置だしが可能となる。
第1図は本発明になる記録装置の一実施例の全体構成を
示す斜視図、第2図は本発明になる転写紙の一実施例を
示す図、第3図は第2図における一部を拡大して示す
図、第4図は転写紙の巻取りの制御回路の一例を示すブ
ロック図、第5図は転写紙の終端や切断あるいはプラテ
ンローラへの巻込みなどの検出回路の一例を示す回路
図、第6図は第5図の回路の入出力波形を示す波形図、
第7図〜第9図は転写紙の他の各例を示す図である。 1……プラテンローラ、2……記録紙、 3……クランパ、4……プラテンモータ、 5,6,24……ギア、7……ウォーム、 8……ウォームホイール、9……エンコーダ、 10……円板(エンコーダプレート)、 11……透過型光センサ(回転センサ)、 12……サーマルヘッド、13……支持ベース、 14……回動部材、15……加圧シャフト、 16……軸、17……加圧レバー、18……転写紙、 19……供給ロール、20……巻取ロール、21……コア、 22……巻取ギア、23……巻取モータ、 25,26a,26b……発光部(光源)、 27,28a,28b……受光部(フォトセンサ) 31,32……入力端子、33,34……波形整形回路、 35……位相比較回路、36……アンプ出力回路、 37……モータ駆動回路、 38A/38B……リトリガラブルモノマルチ、 B……黒マーク、C……コンデンサ、 P……エンコードパターン、R……抵抗。
示す斜視図、第2図は本発明になる転写紙の一実施例を
示す図、第3図は第2図における一部を拡大して示す
図、第4図は転写紙の巻取りの制御回路の一例を示すブ
ロック図、第5図は転写紙の終端や切断あるいはプラテ
ンローラへの巻込みなどの検出回路の一例を示す回路
図、第6図は第5図の回路の入出力波形を示す波形図、
第7図〜第9図は転写紙の他の各例を示す図である。 1……プラテンローラ、2……記録紙、 3……クランパ、4……プラテンモータ、 5,6,24……ギア、7……ウォーム、 8……ウォームホイール、9……エンコーダ、 10……円板(エンコーダプレート)、 11……透過型光センサ(回転センサ)、 12……サーマルヘッド、13……支持ベース、 14……回動部材、15……加圧シャフト、 16……軸、17……加圧レバー、18……転写紙、 19……供給ロール、20……巻取ロール、21……コア、 22……巻取ギア、23……巻取モータ、 25,26a,26b……発光部(光源)、 27,28a,28b……受光部(フォトセンサ) 31,32……入力端子、33,34……波形整形回路、 35……位相比較回路、36……アンプ出力回路、 37……モータ駆動回路、 38A/38B……リトリガラブルモノマルチ、 B……黒マーク、C……コンデンサ、 P……エンコードパターン、R……抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 俊郎 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12 番地 日本ビクター株式会社内 審査官 吉村 尚 (56)参考文献 特開 昭63−98480(JP,A) 特開 昭63−72582(JP,A) 特開 昭60−245584(JP,A)
Claims (5)
- 【請求項1】回転駆動されるプラテンローラ上に載置さ
れる記録紙に、供給ロールと巻取りロールとの間にこの
巻取りロールの回転で送紙可能に掛装された転写紙を密
着させ、前記転写紙上のインクを転写手段によって前記
記録紙上に適宜転写させて記録を行う記録装置であっ
て、 前記転写紙の送紙方向上に設けられたエンコードパター
ンを検出する手段と、前記プラテンローラ又はこのプラ
テンローラの駆動系のいずれかに設けられ、基準パルス
を発生する基準パルス発生手段を備え、 前記エンコードパターンのピッチを、前記基準パルスの
周期で回転駆動されるプラテンローラの外周長のn又は
1/n(但し、nは正の整数)倍とし、前記基準パルスと
前記エンコードパターンの検出パルスとが同期するよう
に前記転写紙を巻取る制御回路を備え、 前記サーマルヘッドを前記記録紙に圧着させた後、前記
プラテンローラ上に載置される記録紙を一定長さ分だけ
送った後に、前記基準パルスと前記エンコードパターン
の検出パルスとが同期するように前記転写紙を巻取るこ
とを特徴とする記録装置。 - 【請求項2】回転駆動されるプラテンローラ上に載置さ
れる記録紙に、供給ロールと巻取りロールとの間にこの
巻取りロールの回転で送紙可能に掛装された転写紙を密
着させ、前記転写紙上のインクを転写手段によって前記
記録紙上に適宜転写させて記録を行う記録装置であっ
て、 前記転写紙の送紙方向上に設けられたエンコードパター
ンを、送紙方向に対して前記プラテンローラの前方位置
と後方位置とで検出するエンコードパターン検出手段
と、前記転写紙の送紙方向上に設けられて所定の面順次
に塗布された複数色のインクの内の所定色の塗布位置を
示す位置マークを検出する位置マーク検出手段とを設
け、 前記位置マークの検出後、前記エンコードパターン検出
手段の一方又は両方がエンコードパターンを検出しなく
なった場合、転写紙が切断されたか又はプラテンローラ
への巻き付け故障と判定する一方、 前記位置マークが検出されず、前記エンコードパターン
検出手段の一方又は両方がエンコードパターンを検出し
なくなった場合、前記転写紙の終わりと判定して、記録
動作を停止させるようにしたことを特徴とする記録装
置。 - 【請求項3】送紙方向の片端側又は両端側にエンコード
パターンが設けられ、同じ片端側又は両端側に位置マー
クを設けた転写紙であって、 前記転写紙はコアに巻回され、前記転写紙が装置に装着
されて引き出された際、最終端の前記位置マークが装着
側の位置マーク検出手段に達しない長さ位置で前記コア
に固着されていることを特徴とする転写紙。 - 【請求項4】請求項3記載の転写紙は、エンコードパタ
ーン及びマークの、送紙方向と直交する方向の長さ
(幅)を略同じにしたことを特徴とする転写紙。 - 【請求項5】送紙方向の片端側又は両端側にエンコード
パターンが設けられ、同じ片端側又は両端側に位置マー
クを設けた転写紙であって、 前記位置マークの送紙方向の長さがエンコードパターン
の送紙方向の長さの整数倍の長さであると共に、各色毎
にそれぞれに対応するマークの長さを異ならせたことを
を特徴とする転写紙。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17196690 | 1990-06-28 | ||
JP2-171966 | 1990-06-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04126275A JPH04126275A (ja) | 1992-04-27 |
JP2638277B2 true JP2638277B2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=15933061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2256196A Expired - Lifetime JP2638277B2 (ja) | 1990-06-28 | 1990-09-26 | 記録装置及び転写紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2638277B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101281026B (zh) * | 2008-05-16 | 2010-06-09 | 赵宗政 | 可精确检测定位的平台及其使用方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60245584A (ja) * | 1984-05-22 | 1985-12-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 印字装置 |
JPS6398480A (ja) * | 1986-10-16 | 1988-04-28 | Oki Electric Ind Co Ltd | 熱転写記録装置 |
-
1990
- 1990-09-26 JP JP2256196A patent/JP2638277B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101281026B (zh) * | 2008-05-16 | 2010-06-09 | 赵宗政 | 可精确检测定位的平台及其使用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04126275A (ja) | 1992-04-27 |
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