JP2511952B2

JP2511952B2 - 熱転写方式記録方法

Info

Publication number: JP2511952B2
Application number: JP8145987A
Authority: JP
Inventors: 由浩虫鹿; 和義宮崎; 義人佐治
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1987-04-02
Filing date: 1987-04-02
Publication date: 1996-07-03
Anticipated expiration: 2011-07-03
Also published as: JPS63247070A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、プリンター等の各種の熱転写方式記録方法
に関するものであり、特にインクシート上の塵、ホコリ
等による印字抜けを防止するためにインクシートを巻戻
す機構を有する熱転写方式記録方法に関するものであ
る。

従来の技術一般に熱転写方式の記録を行う場合には、熱転写性イ
ンクを記録紙と重ね合わせ、サーマルヘッドを駆動して
これを加熱し、熱転写性インクを昇華または溶融して記
録紙に転写する。この種の記録方法においては、熱転写
性インクと記録紙の間に塵、ホコリ等が介在すると、そ
の部分ではインクの転写が行われず、記録紙上ではいわ
ゆるインクの抜けた状態になるために、このようなホコ
リ等のインクシート上への付着を防止することが望まれ
る。

そこで、インクシートの未使用部分が空気中に露出し
た状態で長期間放置されないように、記録済のインクシ
ートを巻戻し、未使用部分を覆ってやる必要がある。こ
のようにインクシートを巻戻す構成の装置は特開昭60-1
04370号公報に見ることができる。

第２図に従来例についてその概略を示す。201はサー
マルヘッドで、202は記録紙である。203は、帯状フィル
ム上の、サーマルヘッド201と接触しない面に、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの３色の熱転写性インクをシート
全長にわたって交互に塗布したインクシートである。第
４図に示すとおり、インクシート203は各色の塗布位置
検出のためのマークを有している。203aは１色目の頭出
しを行うための第１のマークであり、203bは２、３色目
の頭出しを行うための第２のマークである。再び第２図
において、204a、204bはそれぞれインクシート203の供
給リールおよび巻取リールである。205はサーマルヘッ
ド201に対向して設けられ、記録紙202とインクシート20
3を重ね合わせてサーマルヘッド201に圧着させるととも
に記録紙202を移送するプラテンローラである。206は記
録紙202をプラテンローラ205に押圧する押えローラであ
る。207はインクシート203の走行ガイドローラで、208
はインクシート203を記録紙202から剥ぎ取る剥取ローラ
である。209,210はそれぞれプラテンローラ205の駆動モ
ータとインクシート203の巻取モータである。211はイン
クシート203に形成されたマークを検出する一対の光学
式センサーで、第４図において示されるように、インク
シート上の第１のマーク203aと第２のマーク203bに各々
対応した位置に211a、211bが存する。第１図において、
212はインクシート203を供給リール204aに巻戻すための
駆動モーターである。213はエンコーダで、供給リール2
04aの回転角度を検出している。

次に以上のように構成された装置の動作を説明する。
印字信号が入力されると、初期位置設定マーク203aが光
学式センサー211aの位置にくるまで巻取モーター210に
より巻取リール204bに巻かれ、その後サーマルヘッド20
1とプラテンローラー205が記録紙202とインクシート203
を介して圧着され、プラテンローラー205の駆動モータ
ー209により、記録紙202とインクシート203が移送さ
れ、サーマルヘッド201が順次加熱されるに伴い、イン
クシート203のインク層が記録紙202に順次転写されてい
く。インクシート203と記録紙202は密着した状態で剥取
ローラー208の位置まで移送され、記録紙202は図中矢印
ａ方向に排出され、一方インクシート203はプラテンロ
ーラー205によって記録紙202とともに送られる量だけ順
次巻取モータ210により巻取リール204bに巻かれる。１
色目の記録が終了するとサーマルヘッド201とプラテン
ローラー205が離間し、記録紙202のみプラテンローラー
205と押えローラー206により元の位置まで戻され、２色
目の頭出しのためのマーク203bが光学式センサー211bに
検出されるまでインクシート203が巻取リールに巻取ら
れた後、２色目の記録動作が１色目と同様に行われ、最
後の色が終了するまでインクシート203は一方向に移送
され、記録紙202は往復移送される。最後の色の記録が
終了すると、サーマルヘッド201とプラテンローラー205
が離間し、インクシート203のみ直前に使われた使用済
の部分が供給ローラー204aに少なくとも１周以上巻戻さ
れる。このときの巻戻しの角度はエンコーダ213によっ
て読み取られて制御されており、供給ローラー204aが所
定角度回転したときにモータ212が停止する。再び信号
が入るとインクシート203の供給リール204aに巻戻され
ていた使用済のインクシート203は、次の初期位置のマ
ーク203aが光学式センサー211aの位置にくるまで巻取モ
ータ210により巻取リール204bに巻かれ、記録が開始さ
れ、記録が終了すると再び直前に使われた使用済の部分
が供給リール204aに少なくとも一周以上巻戻され、装置
は停止する。

発明が解決しようとする問題点しかしながら、従来例に述べたような装置において
は、インクシートの巻戻し長さを検出する手段が必要で
あるために装置が複雑になっていた。また、こうした装
置の複雑化を避けるために、タイマー管理により所定時
間だけ駆動モータ212を駆動して巻戻し動作を行うこと
も容易に考えられる。しかしこの構成は、巻戻し長さ自
身を管理していないために動作が不安定で、またインク
シートの残量によってインクシートを巻回したインクシ
ート供給リールの外径も変化するため確実に未使用部分
を覆うには十分な余裕を見込んでインクシートの巻戻し
を行う必要があり、これが巻戻し時間の増大を招いた
り、時には巻戻すぎて再記録時に使用済みのインクシー
トを頭出ししてしまう等の動作不良の原因を招く恐れが
あった。本発明は、インクシートの頭出しのためのマー
クをインクシートの巻戻し長さの検出に用いることによ
って、簡単な構成で動作の確実なインクシート巻戻しを
行う熱転写方式記録方法を提供するものである。

問題点を解決するための手段本発明は、記録ヘッドと、１色以上のインクを塗布し
てなる帯状のインクシートと、前記インクシート上に施
した位置検出のためのマークと、前記インクシートを巻
回したインクシート供給リールと、前記インクシートを
巻取るインクシート巻取リールと、前記インクシート供
給リールを駆動する駆動手段と、前記インクシート巻取
リールを駆動する駆動手段と、前記マークを検出する検
出手段とを具備し、一回の一連の記録動作が終了した後
に前記インクシート供給リールを回転して、前記検出手
段が前記マークを１回以上の所定回検出するまで前記イ
ンクシートを前記インクシート供給リールに巻戻し、次
の記録を開始するときに、前記インクシート巻取リール
を回転して少なくとも前回の記録の終了時に巻戻した長
さのインクシートを巻き取った後に、前記検出手段によ
る前記マークの検出信号に基つて前記インクシート巻取
リールを停止せしめて記録を行うものである。

作用一連の記録動作を終了した後、インクシート供給リー
ルの駆動手段を駆動してインクシートの一部を巻戻し、
未使用部分のインクシートのインク塗布面を未使用また
は記録済みのインクシートのインクの塗布されていない
面によって覆うことにより、空気中のホコリ等が未使用
部分のインクシートのインク塗布面に付着することを防
止し、印字抜けの少ない良好な記録品質を得る熱転写記
録装置において、インクシートに施したマークを巻戻し
長さの検知手段として用いることにより、簡単な構成で
前記の目的を達するものである。

実施例本発明の実施例について図を用いて説明する。第１図
は本発明による画像記録装置の実施例を示した概略構成
図である。101はサーマルヘッドで、図面と直角方向に
ライン状に配列した複数個の発熱素子102を有してお
り、図示しない駆動手段を駆動することにより点線101a
の位置まで移動可能である。103は、帯状フィルム上
の、サーマルヘッド101と接触しない面に、イエロー、
マゼンタ、シアンの３色の熱転写性インクをシート全長
にわたって交互に塗布したインクシートである。第３図
に示すとおり、１色目の頭出しを行うためのマーク103a
と２、３色目の頭出しを行うためのマーク103bとを有し
ている。

第１図において104a、ｂは２個の光学式センサーであ
り、各々インクシート103の両端に近接した位置に固定
され、第３図で平面図として示されるとおり、104aは１
色目の頭出しをおこなうためのインクシートマーク103a
を、104bは２、３色目の頭出しをおこなうためのインク
シートマーク103bを検知する。再び第１図において、10
5は、インクシート103が巻回されたインクシート供給リ
ール、106はインクシート巻き取りリールである。イン
クシート巻き取りリール106は摩擦クラッチ107を介して
シート巻き取りモーター108に連動しており、これによ
ってインクシート103は一定の巻き取りトルクでインク
シート巻き取りリール106に巻き取られていく。一方、
インクシート供給リール105は摩擦クラッチ109を介して
インクシート巻戻しモーター110に連動しており、イン
クシート巻戻しモーター110を駆動することによってイ
ンクシート103はインクシート供給リール105に巻戻され
る。111は図示しない側板に軸支したキャプスタンロー
ラー、112はピンチローラーで、記録紙113は、キャプス
タンローラー111とピンチローラー112とによって圧接挟
持されて搬送される。キャプスタンローラー111は図示
しない連動手段を介してステッピングモーター114に連
動し、往復回転を行う。ピンチローラー112はピンチア
ーム115に回動可能に取り付けられており、点線112aま
で移動可能である。ピンチアーム115はピンチアーム軸1
16に固定してあり、ピンチアーム軸116は、図示しない
側板に軸支している。ピンチアーム軸116は図示しない
連動手段によってモーター117と連動し、モーター117の
回転によってピンチアーム軸116とピンチアーム115とピ
ンチローラー112とは一体的にピンチアーム軸116の周り
に回動し、ピンチローラー112はキャプスタンローラー1
11と接離する。118は、図示しない側板に軸支されたプ
ラテンローラーである。

次に以上のように構成された装置の動作を説明する。
記録紙113が挿入される以前には、サーマルヘッド101は
101aの位置にあり、ピンチローラー112は112aの位置に
ある。インクシート103は前回の記録が終了したときの
状態である。後述するように、インクシート103は、前
回での記録において３色目の印字が終了後インクシート
供給リール105に一部巻戻されているため、前回での記
録における３色目の頭出しのための第２のマークが光学
式センサー104bに対応した位置まできた状態にある。記
録紙113がＡ点から挿入されると、図示しない記録紙検
出手段がこれを検知し、、モーター117を駆動して、ピ
ンチローラー112を112aの位置から移行させて記録紙113
をキャプスタンローラー111との間で圧接挟持せしめ
る。圧接後、ステッピングモーター114を駆動してキャ
プスタンローラー111をＲ方向に回転させ、記録紙113を
Ａ点からＢ点方向に搬走する。Ｂ点において図示しない
センサーによって記録紙113の後端を検知すると、ステ
ッピングモーター114を停止する。このとき記録紙113の
先端はＡ点付近にある。シート巻き取りモーター108を
駆動し、光学式センサー104aがインクシート103の１色
目の頭出しのための第１のマーク103aを検知するまでイ
ンクシート103をインクシート巻き取りリール106に巻き
取る。こうして最初の色の頭出しが完了すると、101aの
位置にあるサーマルヘッド101を下方に移行させてイン
クシート103と記録紙113とを介してプラテンローラー11
8に当接させる。この状態で、ステッピングモーター114
に一定周波数のパルスを所定数おくってキャプスタンロ
ーラー111をＦ方向に回転させ、記録紙113の先端をＡ点
からＣ点方向に搬走しつつ、サーマルヘッド101の発熱
素子102を発熱させ、インクシート103のインクを記録紙
113に転写させて、１色目の印字を行う。印字中、イン
クシート103は記録紙113と等速度で一体的に送られる。
このときシート巻き取りモーター108が駆動されてお
り、送られた記録済のインクシート103はインクシート
巻き取りリール106に巻き取られる。インクシート巻き
戻しモーター110は停止しており、インクシート103搬走
における負荷として働き、インクシート103に張力をあ
たえ、弛みやしわの発生をおさえる。

１色目の印字が終了した後、サーマルヘッド101を101
aの位置に移行して、ステッピングモーター114を記録時
と同じパルス数だけ逆転させてキャプスタンローラー11
1をＲ方向に回転し、記録紙113の後端をＢ点まで搬走
し、同時にシート巻き取りモーター108を駆動してイン
クシート巻き取りリール106を回転させ、光学式センサ
ー104bがインクシート103の２色目の頭出しのための第
２のマーク103bを検知し停止するまで、インクシート10
3を巻き取る。これで２色目の印字のための準備が終了
し、この後、１色目の印字時と同様に２色目の印字を行
い、さらに３色目の印字のための準備の後に３色目の印
字を行う。３色目の印字が終了すると、サーマルヘッド
101を101aの位置に移行し、記録紙113の先端をＡ点から
Ｃ点方向に搬走した後、モーター117を駆動してピンチ
ローラー112を112aの位置に移行して記録紙113を開放
し、同時にシート巻戻しモーター110を駆動してインク
シート供給リール105を回転し、インクシート103をイン
クシート供給リール105に巻戻す。光学式センサー104b
がインクシート103上の３色目の頭出しのための第２の
マーク103bを検出すると、シート巻戻しモーター110を
停止し、一連の記録動作を完了する。次の記録を行うと
きには同様に、印字前にモーター108を駆動して、光学
式センサー104aがインクシート103の１色目の頭出しの
マーク103aを検出するまでインクシート供給リール105
を回転し、未使用のインクシートの１色目を所定位置に
配置した後に印字を行っていくわけである。

第３図において、インクシート103のマーク103bのマ
ーク長さについての説明を行う。インクシート103を巻
戻す目的は未使用のインクシートが空気中に露出してホ
コリ等の付着を招くことを防ぐことにあるので、記録済
インクシートはインクシート供給リール105に巻かれた
インクシートの最外周を一周して未記録のインクシート
を覆うように巻戻される必要がある。ところが、この最
外周の長さがインクシートの残量に伴って変化するた
め、巻戻すべきインクシートの長さも変化していく。従
って、常に最適な巻戻し長さを与えてやることは記録時
間を短縮するうえからも重要なことである。インクシー
ト103を印字およびシート送りのためにＡ方向に搬走す
るときには光学式センサー104a、104bはマーク103a、10
3bの左エッジ部分を検出するが、巻戻しのためにＢ方向
に搬走するときには光学式センサー104bはマーク103bの
右エッジ部分を検出して停止する。故に、マーク103bの
右エッジの位置を変化させて設定してやることで、巻戻
し長さだけをインクシート103の残量に応じて変えてや
ることができる。インクシート103の残量が多く、巻戻
し長さの長いときにはマーク103bの長さを短く設定し、
インクシート103の使用残りが少なくなっていき必要巻
戻し長さが少なくなっていくのに従ってマーク103bの長
さを次第に長く設定している。

本実施例では、巻戻し時において３色目の頭出しのマ
ークを第２の光学式センサー104bが検出して停止する例
について述べているが、２色目の頭出しのマークを検出
して停止するように設定することも可能である。一般
に、巻戻し時において、１色目の頭出しのマークが第１
の光学式センサーに検出されるまでの範囲内では、第２
の光学式センサーが任意の数の第２のマークを検出した
後に停止するように設定することができる。前記したよ
うに記録済インクシート供給リール105に巻かれたイン
クシートの最外周を一周して未記録のインクシートを覆
うように巻戻される必要があるので、これを常に満たす
ように、停止するまでの第２のマークの検出数を予め設
定すればよい。

発明の効果本発明による画像記録装置は以上のような構成より成
り、一連の記録動作を終了した後、インクシート供給リ
ールの駆動手段を駆動してインクシートの一部を巻戻
し、このときインクシート頭出しのためのマークをイン
クシートの巻戻し長さの検出に用いることによって、簡
単な構成で使用済のインクシートの巻戻しを行い、ホコ
リ等による印字抜けの少ない良好な記録品質を実現する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の熱転写記録方法を実施した熱転写記録
装置の構成概略を示した側面図、第２図は従来の熱転写
記録装置の構成概略を示した側面図、第３図は本発明の
１実施例におけるインクシートの平面図、第４図は従来
のインクシートの平面図である。 101……サーマルヘッド、103……インクシート、104…
…光学式センサー、105……インクシート供給リール、1
06……インクシート巻取リール、107……摩擦クラッ
チ、108……インクシート巻取モーター、109……摩擦ク
ラッチ、110……インクシート巻戻モーター、111……キ
ャプスタンローラー、112……ピンチローラー、118……
プラテンローラー

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】記録ヘッドと、Ｎ（Ｎは２以上の自然数）
色のインクを順次所定の繰返し単位で塗布してなる帯状
のインクシートと、前記インクシート上の前記繰返し単
位の１色目の塗布位置に対応して設けた第１のマーク
と、前記繰返し単位の２色目以降の各色の前記インクに
対応する位置に設けた第２のマークと、前記インクシー
トを巻回したインクシート供給リールと、前記インクシ
ートを巻取るインクシート巻取リールと、前記インクシ
ート供給リールを駆動する駆動手段と、前記インクシー
ト巻取リールを駆動する駆動手段と、前記第１と第２の
マークを識別して検出する検出手段とを具備し、一回の
一連の記録動作が終了した後に前記インクシート供給リ
ールを回転して、前記検出手段が前記第２のマークを１
回以上N-1回以下の、前記インクシートを巻回したイン
クシート供給リールの外周の長さよりも巻戻し長さが長
くなるように予め定められた所定回検出するまで前記イ
ンクシートを前記インクシート供給リールに巻戻し、次
の記録を開始するときに、前記インクシート巻取リール
を回転して前記検出手段による前記第１のマークの検出
信号に基づいて前記インクシート巻取リールを停止せし
めてから記録を行う熱転写方式記録方法。