JP2652836B2 - 印刷装置のインキ制御装置 - Google Patents

印刷装置のインキ制御装置

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JP2652836B2
JP2652836B2 JP5128245A JP12824593A JP2652836B2 JP 2652836 B2 JP2652836 B2 JP 2652836B2 JP 5128245 A JP5128245 A JP 5128245A JP 12824593 A JP12824593 A JP 12824593A JP 2652836 B2 JP2652836 B2 JP 2652836B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は印刷装置に関し、特に印刷装置の
インキ制御装置に関する。
【0002】印刷装置は当業者には周知の装置である。
印刷装置は一般的に複数個のインキローラと、少なくと
も1個のインキつぼと、インキローラ中の1個に近接し
て配設された少なくとも1個のインキブレードとを含有
する。インキブレードは、概ね長手方向に延在する部材
であり、その長手方向の長さは、インキローラの軸線と
概ね平行している。インキブレードの一縁は、インキロ
ーラに隣接するが接触はしない状態で配設されて、イン
キブレードの縁部とインキローラ間に間隔が設けられ
る。この間隔は、インキローラに対するインキブレード
の位置を調節して変化することができる。インキブレー
ドとインキローラ間の距離は、インキローラに付着する
インキ量に比例するとともに、この距離は一般に紙であ
る媒体に印刷されるインキの濃度を決める。
【0003】インキの濃度が一つの被印刷片全体にわた
って均一にならない場合があるので、インキブレードと
インキローラ間の間隔は、インキローラの全長に沿った
種々の位置で当然相違しなければならない。各位置での
間隔は、一般にインキブレード上に取付けた手動式調整
装置によって調節される。これらの各調節装置は、一般
にゾーンと呼ばれる被印刷片の一部のインキ濃度を変化
する。従来の調節装置は一般にキーと呼ばれている。従
来の印刷装置とインキ調節装置の例は、クラムの米国特
許第3,747,524 号、マレー他の米国特許第3,958,509
号、クラム他の米国特許第4,008,664 号、およびシュラ
ムの米国特許第4,328,748 号に記載されている。
【0004】しかし、前記の従来装置はいくつかの点で
欠点がある。最も重大な欠点は、インキ調節装置が手動
式のために、調節作業が複雑で時間がかかることであ
る。印刷装置は、一般的に少なくとも12個のインキ調
節装置を具えており、インキつぼが大容量の場合には、
36個にも及ぶインキ調節装置を備えている。インキ調
節と再調節作業は、操作員が試行錯誤を重ねて行わなけ
ればならない。また、一度良好な印刷結果が得られて
も、その調節状態で次の印刷工程で好ましい結果が再現
されるとは限らない。
【0005】前記の欠点の一部を軽減する先行技術は、
マンベラの米国特許第4,390,958 号に開示されている。
しかし、この装置も色々な点で欠点がある。たとえば、
この装置はインキの濃度の検出と解析のために電気光学
機構を利用しているので、被印刷画像を写真フィルムに
転写する工程が別に必要となる。マンベラが開示した上
記技術の他の欠点は、レトロフィット装置ではないとい
うことである。印刷機械は一般に高価であり、需要家も
斬新な特徴と技術を具えた印刷機械を新規に購入するこ
とは希である。したがって、従来の印刷機械の操作を改
良するレトロフィット装置が業界で望まれている。この
ようなレトロフィット装置の一例がリーバー他の米国特
許第4,213,390 号に開示されている。しかし、上記のレ
トロフィット装置はインキブレード駆動用にベアリング
装置を使用しているなどの欠点がある。ベアリング装置
を使用する場合の著しい欠点は、ベアリング装置と、イ
ンキブレードに衝接するキーとを直接にかつ正確取付け
なければならないことである。キーはインキブレード上
に正確に配列されているため、各ベアリング装置、従っ
て調節装置全体をキーに正確に取付けなければならな
い。このような取付け上の制約によって、調節装置は互
換性を失い、交換と保守上の問題が生じる。さらに、こ
のレトロフィット装置は、調節装置から中心位置まで一
本あるいは複数本のワイヤを使用しており、一般にワイ
ヤハーネスと呼ばれる大量のワイヤは、特にレトロフィ
ット装置の装着と取外しの時に取扱いが困難である。ま
たリーバートのレトロフィット装置の欠点は、種々の印
刷装置に適合できない点にある。
【0006】このような不適合性は印刷装置の大きさの
不統一な点によるものであり、特に各装置のキーすなわ
ち調節装置の個数が不統一だからであるからである。理
想的なレトロフィット装置は、印刷装置の大きさやキー
の個数に関係なく、全ての従来印刷装置に適応できなけ
ればならない。この意味では、マンベラとリーバートの
レトロフィット装置は全ての従来型式の印刷装置に容易
には使用できない。たとえば、マンベラの装置は、検出
素子とキーの個数との間に一定の比率を必要とする。以
上の理由から、上記の二種類のレトロフィット装置は特
定型式の印刷装置に使用するにはレトロフィット装置を
改変しなければならず、したがってレトロフィット装置
は特定型式の印刷装置に関して使用されるという制限を
うける。
【0007】先行技術に鑑みると、本発明の主要目的は
型式を問わず全ての従来の印刷装置に容易に取付けら
れ、特にキーの個数とゾーンの個数との比率に関係なく
従来の印刷装置に取付け可能なインキ制御装置を提供す
ることにある。
【0008】本発明の今一つの目的は、単純で迅速な通
信技術、特に調節装置との通信にバス(母線)を利用す
るインキ制御装置を提供することにある。
【0009】本発明の今一つの目的は、従来の印刷装置
を改造、変更を必要としないインキ制御装置を提供する
ことにある。
【0010】本発明の今一つの目的は、調節キーの動作
を検知するため、単純なフィードバック技術を利用する
インキ制御装置を提供することにある。
【0011】本発明の今一つの目的は、ジョブを記憶し
又はこれを呼び出しできるインキ制御装置を提供するに
ある。
【0012】本発明の今一つの目的は、印刷装置を破損
しないインキ制御装置を提供することにある。
【0013】本発明のさらに今一つの目的は、従来の印
刷装置の寸法に合致し得るように、モジュールとして拡
大・縮小できるインキ制御装置を提供することにある。
【0014】本発明の今一つの目的は、従来の印刷装置
への装着と取外しが容易なインキ制御装置を提供するこ
とにある。
【0015】上記その他の目的を達成するために、本発
明は、複数個のインキローラと少なくとも1個のインキ
つぼと前記インキローラ中の1個に近接して配設され複
数個のインキ調節キーを備えた少なくとも1個のインキ
ブレードとを有する印刷装置に使用するインキ制御装置
を提供する。調節キーの調節を制御するインキ制御装置
は、インキ制御装置の動作全体を制御するシステム・ユ
ニットと、調節キーを調節制御する指令を入力する操作
盤と、調節キーの調節を制御するサーボ・パワー・ユニ
ットと、複数個のサーボ・モジュールであって、各サー
ボ・モジュールが調節キー中の1個を作動して当該調節
キーを調節するようにするサーボ・モジュールとを含有
する。
【0016】本発明のその他の目的、特徴、利点は下記
に示す好ましい詳細な実施態様の説明と添付図面を検討
することによって理解されよう。
【0017】図1は、従来のオフセット式印刷装置(12)
を略図として示す。図面では印刷装置(12)は2個のイン
キつぼ(14a),(14b) を含む。各インキつぼ(14a),(14b)
は、従来の設計であり、図2に最も良く示されているょ
うに、少なくとも1個のインキブレード(16)と、少なく
とも1個のインキローラ(18)とを有する。各インキつぼ
(14a),(14b) は、特定の色のインキを出すために使用さ
れる。インキブレード(16)は、概ね縦方向に伸長する部
材であり、その縦方向の長さは、インキローラ(18)の軸
心と平行である。インキブレード(16)の一方の縁(17)
は、インキローラ(18)に隣接するが接触しないように配
設され、前記インキブレードの縁(17)とインキローラ(1
8)間に間隔Gが形成されるようになっている。間隔Gの
距離は、インキローラ(18)に対するインキブレード(16)
の位置を調節して変更できる。インキブレード(16)とイ
ンキローラ(18)との間の距離は、インキローラ(18)に付
着するインキ量に比例し、前記インキ量は紙など被印刷
面に移すインキの濃度を決める。たとえば、インキブレ
ードの縁(17)とインキローラ(18)間の間隔Gが減少すれ
ば、インキローラ(18)に捕捉されるインキ量は減少し
て、被印刷面上のインキ濃度が低下する。
【0018】被印刷片上のインキ濃度を加減するには、
インキブレード(16)とインキローラ(18)間の間隔Gを調
節して、インキローラ(18)の全長に沿って、任意の別々
の位置で異なる間隔を得るようにする。従来の方法で
は、前記の任意の別々の位置でインキブレード(16)を調
節することによって実現されていた。調節装置はインキ
ブレード(16)上のこれらの別々の各位置についてそれぞ
れ取付けられていた。前記の従来の調節装置は手動式の
機構であり、一般に小型のインキつぼ1個に対して少な
くとも12個、また大型のインキつぼ1個に対し36個
も必要とするため、上記複数個の調節装置全体の調節作
業は時間が長くかかり、不正確であった。時間が長くか
かる理由は、操作員が試行錯誤により上記の調節装置の
全体ではなくともそれらの大部分を調節、再調節しなけ
ればならないためである。また調節作業が不正確になる
理由は、印刷色のシェーディングを得るために操作員が
本人の過去の経験に基づいて上記の調節装置を調節する
ためである。さらに一回終った調節作業は、次回の印刷
工程に反復適用できない可能性がある。
【0019】上記その他の欠点を軽減するため、図1に
インキ制御装置(20)を開示する。インキ制御装置(20)
は、実質的に従来型式の印刷装置(12)の付属品(アタッ
チメント)である。従来の印刷機械の一例は日本国東京
の秋山印刷機械制作所製のベステック40型印刷装置で
ある。インキ制御装置(20)は、システム・ユニット(22)
と、操作盤(24)と、複数個のサーボ・パワー・ユニット
(26)とを有し、各サーボ・パワー・ユニットは複数個の
サーボ・モジュール(28)を制御する。各サーボ・モジュ
ール(28)は、図2に最も良く示す通り、インキブレード
(16)上の任意の位置でインキブレード(16)とインキロー
ラ(18)との間隔Gを調節する機構である。各サーボ・モ
ジュール(28)はインキブレード(16)上の所定の位置に取
付けられる。上記の所定の位置は、図11に示すように
インキブレード(16)と接触するキー(190) の位置であ
る。サーボ・モジュール(28)を作動すると、一般にイン
キ・ゾーンと呼ばれる被印刷面の合成印刷領域が増減す
る。後述するように、インキ・ゾーンの個数はキー(19
0) の個数、すなわちサーボ・モジュール(28)の個数に
必ずしも一致する必要はない。
【0020】インキ制御装置(20)の操作全体の概略を図
3に示す。システム・ユニット(22)は、中央演算処理装
置CPU(30)と、ディスク制御装置(32)と、操作盤監視
装置(34)と、通常の電源供給装置(36)とを含む。操作盤
(24)は、システム・制御装置(40)と、入力/出力制御装
置(42)と、ゾーン制御装置(44)と、ディスプレイ装置(4
6)とを含む。各サーボ・パワー・ユニット(26)は、サー
ボ中央処理・通信装置(50)と、通常の電源(52)とを含
む。後述するように、インキ制御装置(20)は分散処理を
利用しており、サーボ・パワー・ユニット(26)などのサ
ブユニットの操作は、CPU(30)に全面的に依存するこ
となく、主として内部処理装置の制御により行われる。
【0021】装置の操作に際しては、先ず画像を印刷す
べきテンプレート、又はエッチングが施された版(60)を
画架状の架台(62)上に配置する。版(60)には通常の方法
でエッチングが施されている。操作盤(24)を概略架台(6
2)の下部に配置することによって、版(60)または印刷物
がディスプレイ装置(46)の各種の表示と共に容易に観察
できる。操作員は最初にゾーン制御装置(44)をゼロ設定
して、サーボ・モジュール(28)を初期設定する。ゾーン
制御装置(44)は複数個のスイッチ(64)から構成され、各
スイッチは印刷物のゾーン上に転移するインキ濃度を選
択する。本質的には、サーボ・モジュール(28)がインキ
ブレード(16)の別々の位置においてインキブレード(16)
とインキローラ(18)との間隔Gを制御するので、選択さ
れたインキ濃度が結果的にサーボ・モジュール(28)の動
作に影響を与える。
【0022】選択したインキ濃度は、ディスプレイ装置
(46)上に数値と図形の両方で表示されることにより確認
できる。次にシステムコントロール(40)がこの情報を適
切な信号に変換し、入/出力制御装置(42)によって伝送
する。
【0023】システム・ユニット(22)のCPU(30)は、
操作盤(24)からゾーン濃度情報を受信した後、種々の機
能を実行する。先ず、CPU(30)はディスク制御装置(3
2)を介して、ゾーン濃度情報を記憶装置(図示せず)に
記憶させる。次に、CPU(30)はサーボ・パワー・ユニ
ット(26)に指令を出す。操作盤監視装置(34)は、システ
ム・ユニット(22)と操作盤(24)との間の情報転送を制御
する。
【0024】システム・ユニット(22)からサーボ・パワ
ー・ユニット(26)に伝送された指令は、サーボ処理・通
信装置(50)に受信された後、サーボ処理・通信装置(50)
によってサーボ・モジュール(28)用のパルスなど適切な
信号に変換される。これらの信号は、サーボ・モジュー
ル(28)の内部モータを作動して、インキブレード(16)と
インキローラ(18)間の間隔Gを広げたり狭めたりする。
【0025】インキ制御装置(20)は、4個までのサーボ
・パワー・ユニットを具えることができるが、好ましい
実施例では僅か1個のサーボ・パワー・ユニット(26)を
利用している。さらに、各サーボ・パワー・ユニット(2
6)は6群の、すなわち6列のサーボ・モジュール(28)を
制御する。各サーボ・モジュール列には22乃至40の
サーボ・モジュールを具えることができる。
【0026】インキ制御装置(20)の詳細を説明するた
め、各サブユニットについて下記に逐次説明する。
【0027】システムユニット 図3に示す通り、システム・ユニット(22)は、CP
U(30)と、ディスク制御装置(32)と、操作盤監
視装置(34)と、電源(36)とを有する。好ましい
実施例では、CPU(30)、ディスク制御装置(3
2)、電源(36)はそれぞれ従来の装置を利用するた
め、本明細書では詳述しない。現実には好ましい実施例
ではこれらの構成要素はIBMと互換性あるパーソナル
コンピュータの適当なサブユニットを利用している。た
とえば、好ましい実施例のCPU(30)はカリフォル
ニア州サンタクララにあるインテル社が製作した808
8型マイクロプロセッサである。
【0028】図7に最も良く示す通り、操作盤監視装置
(34)は、監視処理装置(70)と、プログラム可能な読取り
専用記憶装置(EPROM)(71)と、ランダム・アクセ
ス記憶装置(RAM)(72)と、監視バッファ/トランシ
ーバ(74)と、双方向データ・トランシーバ(78)と、アド
レス・バッファ(80)と、アドレス・デコーダ(82)と、操
作/停止制御装置(84)と、リセット・ジェネレータ装置
(86)とを有する。
【0029】さらに詳しく言うと、好ましい実施例で
は、監視処理装置(70)は、アリゾナ州フェニックスにあ
るモトローラ社製の6802型マイクロプロセッサであ
る。監視処理装置(70)は16個のアドレス出力と、8個
のデータ出力と、1個のリセット入力と、1個の停止入
力を含んでいる。EPROM(71)とRAM(72)はそれぞ
れ8本のデータ回線を有すると共に、14個と13個の
アドレス入力をそれぞれ具備している。なお、好ましい
実施態様において、EPROM(71)は従来の8ビット、
128K記憶装置を利用しており、またRAM(72)も従
来の8ビット、64K記憶装置を使用している。監視バ
ッファ/トランシーバ(74)は、操作監視装置(34)と通信
するアドレス回線とデータ回線と共に、操作盤(24)と通
信するアドレス回線とデータ回線とを含んでいる。好ま
しい実施例において、監視バッファ/トランシーバ(74)
は、カリフォルニア州サニイヴェイルにあるシグネティ
ック社が製造する74LS244型バッファと74LS
245型トランシーバを利用している。
【0030】データ・トランシーバ(78)は、操作盤監視
装置(34)とCPU(システムユニットのマイクロプロセ
ッサ)(30)間の8ビットデータ情報の受信と伝送を行
う。また、アドレス・バッファ(80)はアドレス情報をC
PU(30)から操作盤監視装置(34)へ伝送するために設け
られている。データ・レシーバ(78)とアドレス・バッフ
ァ(80)とはいずれも1個の制御ポートを含んでおり、こ
のポートはアドレス・エンコーダ(82)と通信する。な
お、好ましい実施例においてデータ・トランシーバ(78)
とアドレス・バッファ(80)とは、それぞれ74LS24
5型トランシーバと74LS244型バッファを利用し
ている。アドレス・デコーダ(82)は3種類の信号を発生
し、これらの信号は操作/停止制御装置(84)の停止/操
作(HALT/RUN)信号とリセット・ジェネレータ
装置(86)の復元(RESET)信号を発生する。好まし
い実施例において、アドレス・デコーダ(82)は、シグネ
チック社製の74LS138型のデコーダ/デマルチプ
レクサを利用している。操作/停止制御装置(84)とリセ
ット・ジェネレータ装置(86)は、シグネチック社製の従
来の74LS74D型フリップ・フロップを利用してい
る。
【0031】図7にも示す通り、システム・ユニット(2
2)は、複数のACIA(非同期通信インターフェースア
ダプタ)(76A〜76D)を含んでおり、上記のACIAによ
ってシステム・ユニット(22)とサーボ・パワー・ユニッ
ト(26)間の通信を容易に行うことができる。ACIA(7
6A〜76D)は、それぞれCPU(30)からサーボ・パワー・
ユニット(26)へ情報を伝送する。各ACIAは、4個の
アドレス入力およびCPU(30)との通信用として8本の
データ回線を含んでいる。また、各ACIAは、CPU
(30)が発生した並列データを直列データに変換して、サ
ーボ・パワー・ユニット(26)に伝送することがいきる。
なお、好ましい実施例において、ACIAは、シグネチ
ック社製のSCN2661型を使用している。
【0032】ACIAの連続出力SOは、従来のRS2
32式通信線を介して伝送される。RS232式直列デ
ィジタル通信回線を利用すると、印刷装置(12)の付属装
置(アタッチメント)が整然となり単純化する。たとえ
ば、RS232式通信回線は、一般に5本の電線からな
る直径の非常に小さいケーブルを使用している。これに
対し、従来のレトロフィット付属装置は、通信方式が異
なり、大量のワイヤを使用するため、取扱いが面倒であ
った。
【0033】システム・ユニットの操作について以下に
説明する。先ず、監視処理装置(70)でEPROM(71)の
内容を読取り、RAM(72)を消去して操作盤監視装置(3
4)を初期設定する。EPROM(71)は従来の使用方法に
従い、しかも監視処理装置(70)の操作に関する必要指令
など事前選択情報を包含している。次に、CPU(30)
は、12本のアドレス回線を介して指令情報を伝達し
て、操作/停止制御装置(84)が停止(HALT)信号を
出力して監視処理装置(70)を短時間だけディスエーブ
ル、すなわち使用禁止にする。アドレス情報は、先ずア
ドレス・デコーダ(82)が受信し、アドレス・デコーダが
操作/停止制御装置(84)のために、操作(RUN)と停
止(HALT)などの制御信号を発生する。次にCPU
(30)は、アドレス情報およびデータ情報をそれぞれアド
レス・バッファ(80)とデータ・トランシーバ(78)を介し
てRAM(72)に伝送する。これらの情報はサーボ・モジ
ュール(28)の設定値およびディスプレイ装置(46)の表示
情報など操作盤(24)の諸条件に関する情報である。また
操作盤監視装置(34)が種々の原因によって偶然に使用禁
止になった場合は、CPU(30)がアドレス情報を発生
し、リセット・ジェネレータ装置(86)が復元(RESE
T)信号を発生して操作盤監視装置(70)をリセットする
ようにする。同様に、アドレス情報は先ずアドレス・デ
コーダ(82)で復元してから、制御信号がリセット・ジェ
ネレータ装置(86)に伝送される。
【0034】監視処理装置(70)は、アドレス情報とデー
タ情報とを監視バッファ/トランシーバ(74)を介して操
作盤(24)に伝送する。操作盤(24)の操作を以下に説明す
る。図5に最も良く示されている通り、監視処理装置(7
0)が検知した操作盤(24)の各動作、たとえば、スイッチ
(64)の作動などは、RAM(72)に記録される。通常の方
法で、CPU(30)は周期的に監視処理装置(70)を使用不
能にし、RAM(72)内部の記録情報を走査する。スイッ
チ(64)の作動などRAM(72)内部に記録された応答によ
って、CPU(30)はRAM(72)の記憶データを修正す
る。この修正されたデータは、監視処理装置(70)の復元
時の作動指令を包含している。この指令の1つは、後述
する通り、電子音ビーパ(122) を作動するためのもので
あり、この電子音でスイッチ(64)が押されたことを表示
して、操作員に知らせる。
【0035】CPU(30)がRAM(72)内部に記録された
応答を検出すると、CPU(30)からサーボ・パワー・ユ
ニット(26)に対する指令を発生する。これらの指令は、
通常、インキブレード(16)とインキローラ(18)の間隔G
を調節するサーボ・モジュール(28)の動作を伴う。また
これらの指令はACIA(76A〜76D)を介して、並列方式
から直列方式に変換されてから、サーボ・パワー・ユニ
ット(26)に伝送される。サーボ・パワー・ユニット(26)
とサーボ・モジュール(28)の操作について以下に説明す
る。なお図面には4個のACIAが示されているが、好
ましい実施例では、1個のACIAが1個のサーボ・パ
ワー・ユニット(26)と通信するために使用される。
【0036】システム・ユニット(22)から発せられる指
令および情報には、ゾーン情報の補間、サーボの直線性
テーブルなどが含まれる。詳述すると、補間作業は、各
サーボ・モジュール(28)の制御量または各調整キー(19
0) の制御量を、当該サーボ・モジュール(28)または調
整キー(190) の各位置に対する操作盤(24)のスイッチ(6
4)中の1個の作動結果を考慮して決める技術である。ス
イッチ(64)の個数は印刷物のインキ・ゾーンの個数と一
致するため、各スイッチ(64)は1個のインキ・ゾーンに
影響を与える。一般に、従来のインキブレード(16)の縦
方向の長さは、51cm(20インチ)から198cm(7
8インチ)までの範囲にある。たとえば、71cm(28
インチ)のインキブレードに24個の調節キーを有する
場合は、調節キー相互の距離は約3cm(1.16イン
チ)となる。しかしインキ制御装置(20)は、22個のイ
ンキ・ゾーンに影響を与える22個のスイッチ(64)を有
する。さらに各スイッチ(64)は該当する各インキ・ゾー
ンのインキ濃度を増減する。15cm(28インチ)型の
印刷装置において、スイッチ(64)相互の距離またはイン
キ・ゾーン相互の距離は約3.2cm(1.279イン
チ)となる。したがって各インキ・ゾーンと各調節キー
間には1対1の対応関係がない。対応関係の欠落を緩和
するために、操作盤(24)上の22個のスイッチ(64)の設
定は、24個の調整キーを介して被印刷面に22個のイ
ンキ・ゾーンを出現するように設定しなければならな
い。すなわち、各インキ・ゾーンのインキ濃度は、該当
する各スイッチ(64)上に選択したインキ濃度、つまり設
定値と同じである。ゾーン情報などの補間は従来のコン
ピュータ計算技術で行う。この補間能力によって、イン
キ制御装置(20)は、全ての従来型式の印刷装置を対象に
装置の大きさや調整キーの個数とは関係なく、容易にレ
トロフィットできる。インキ制御装置(20)は、補間能力
を含んでいるが、調節キーの個数とインキ・ゾーンの個
数とが等しいなど補間を必要としない場合も、依然とし
て有効である。
【0037】またサーボの直線性についても各サーボ・
モジュール(28)から発生した固有の非線形結果は後述す
るように、システム・ユニット(22)の記憶検索表で補正
しなければならない。
【0038】操 作 盤 図3に最も良く示されている通り、操作盤(24)は、シス
テム・コントロール装置(40)、入出力制御装置(42)、ゾ
ーン制御装置(44)、およびディスプレイ装置(46)とを含
有する。
【0039】より詳細に説明すると、図8に最も良く示
されている通り、操作盤監視装置(34)からの信号は、前
述のように先ず入出力制御装置(42)が受信する。入出力
制御装置(42)は、双方向データ・トランシーバ(90)と、
アドレス・ラッチ(94)とを有し、操作盤監視装置(34)と
通信する。好ましい実施例では、データ・トランシーバ
(90)とアドレス・ラッチ(94)とはシグネチック社製の7
4LS245型トランシーバと74LS273型ラッチ
をそれぞれ使用している。
【0040】また、システム・コントロール装置(40)
は、アドレス・デコーダ(100) と、複数個の発光ダイオ
ード(LED)(102) と、スイッチ・アレイ(104) と、
列ラッチ(106) と、行ラッチ(108) とを含有する。特に
アドレス・デコーダ(100) は5個の入力を有し、この入
力によってアドレス・ラッチ(94)の5本のアドレス・回
線および72個のアドレス入力と通信する。好ましい実
施例において、アドレス・デコーダ(100) はシグネチッ
ク社製の74LS154型デコーダを利用している。
【0041】スイッチ・アレイ(104) は、好ましい実施
例では7×8アレイを使用しており、数字と指令を表示
した押しボタンを含む、ボタン表示の指令には入力(E
NTER)、抹消(DELETE)、複写(COP
Y)、保存(SAVE)、開始(BEGIN)、再現
(RECALL)などを含む。上記の押しボタンのう
ち、特定のボタンに対応してLED(102) が配置されて
いる。好ましい実施例では、31個のLEDが設けてあ
る。LEDを起動すると、たとえば複写(COPY)な
どの指令の実行が表示される。LED(102) は、アドレ
ス・デコーダ(100) り4本のアドレス回線との通信と共
にデータ・トランシーバ(90)の8本のデータ回線とも通
信する。
【0042】また、スイッチ・アレイ(104) を操作する
ために、列ラッチ(106) と行ラッチ(108) が設けられて
いる。列ラッチ106)と行ラッチ(108) は、それぞれスイ
ッチ・アレイ(104) の8個の列と7個の行と通信する。
さらに、列ラッチ(106) と行ラッチ(108) はそれぞれデ
ータ・トランシーバ(90)の8本の回線およびアドレス・
デコーダ(100) の1本のアドレス回線と通信する。好ま
しい実施例では、列ラッチ(106) と行ラッチ(108) は、
それぞれシグネチック社製の74LS374型ラッチと
74LS244型ラッチを使用している。
【0043】前述の通り、ディスプレイ装置(46)は、英
数字と画像を表示する複数個のディスプレイを含有す
る。またディスプレイ装置(46)のうち操作盤(24)の各サ
ブユニットと密接に関連する部分は、各サブユニットご
とに適切な箇所で後述する。たとえば、LED(102) の
機能は、スイッチ・アレイ(104) の操作との関連で前述
した。また、システム制御装置(40)は複数個の7セグメ
ント、LEDディスプレイ(110A 〜110D) など関連のデ
ィスプレイを有している。ディスプレイ(110A)と(110B)
は、それぞれアドレス・デコータ(100) の2本のアドレ
ス回線およびデータ・トランシーバ(90)のデータ回線と
通信する。一方、ディスプレイ(110C)と(110D)は、それ
ぞれアドレス・デコーダ(100) の1本のアドレス回線お
よびデータ・トランシーバ(90)のデータ回線と通信す
る。LEDディスプレイ(110A 〜110D) は、見当合せ
(REGISTRATION)、総インキ量(SWEE
P)、湿し水(WATER)の機能を表示する。
【0044】「見当合せ」は印刷用語であり、各版面の
刷合せ位置を完全に一致させ、また多色、印刷の場合に
は同一の紙面に2色以上を正しく刷り重ねる作業であ
る。従来の多色刷り印刷機は、一般に6色処理のため6
個のインキつぼを保有し、インキつぼごとに1枚の色版
を用いる。たとえば画線に輪郭がある場合は、全ての印
刷色は上記の輪郭の中に収めると共に、各色を正しく刷
り重ねなければならない。見当合せを省略した場合は、
色画像の輪郭がそろわぬほか、各色版の印刷位置が狂っ
てくる。「総インキ量」も印刷用語であり、各版面に付
着したインキの総量、すなわち各色版に転移した各色の
濃度を指す。また「湿し水」も印刷用語であり、版面の
非画線部にインキが付着しないように、インキングに先
だって版面に水を与えることを意味する。一般に上記の
特別の機能は、印刷工程ごとに調整しなければならな
い。スイッチ(64)は、好ましい実施例ではロッカー式ス
イッチを使用しているが、ライトペン装置など他型式の
スイッチも使用できる。
【0045】また、ゾーン制御装置(44)は、アドレス・
デコーダ(112) と、複数個の上下スイッチ(64A〜64D)
と、複数のLED(116A 〜116D) と、複数個の7−セグ
メントと、LEDディスプレイ(118A 〜118D) とを有す
る。ゾーン制御装置(44)の主要機能は、サーボ・モジュ
ール(28)の設定値を選択可能にすることである。この設
定値とは、インキブレード(16)とインキローラ(18)間の
間隙Gの幅を示す。好ましい実施例では100%の設定
とは間隙Gが最大値約0.3mm(0.012インチ)で
あり、また0%の設定とは最小値約0mm(0.000イ
ンチ)を示す。図8に最も良く示す通り、ゾーン制御装
置(44)は、1グループ当り4個のディスプレイ装置を有
する。たとえば、4個の上下スイッチ(64)と、4グルー
プのLED(116) と、4個のディスプレイ(118) とであ
る。したがって、1グループについてのみ以下に説明す
る。ゾーン制御装置(44)はモジュール化されているた
め、インキ制御装置(20)の増設、縮小は、スイッチ(64)
を4個単位で増減することによって容易に行うことがで
きる。
【0046】またアドレス・デコーダ(112) は8個の入
力を有し、この8個の入力はアドレス・ラッチ(94)およ
び8個の出力と通信する。好ましい実施例では、アドレ
ス・デコーダ(112) は、シグネチック社製の74LS1
38型デコーダを使用している。さらに上下(アップ/
ダウン)スイッチ(64A−64D)の内、各下(ダウン)スイ
ッチはアドレス・デコーダ(112) の1本のアドレス回線
と通信する。同様に、上(アップ)スイッチは、アドレ
ス・デコーダ(112) の1本のアドレス回線と通信する。
【0047】LED(116) とディスプレイ(118) は、ス
イッチ(64)の上下選択を画像表示するために設けられ
る。LED(116A −116D) の各グループは、図5、図6
に示す通り11個のLEDを垂直に、しかも直線状に配
列されている。また、LED(116A −116D) の各グルー
プは10個のLEDを含んでおり、このLEDはおのお
の予定最大値の10%増分を示す。LEDの各グループ
は、アドレス・デコーダ(112) の1本のアドレス回線お
よびデータ・トランシーバ(90)のデータ回線と通信す
る。後述する通り、各サーボ・モジュール(28)は独自に
基準点を設定することができ、この基準点はサーボ・パ
ワー・ユニット(26)に記憶される。またLED(116) の
直線状の各アレイは、間隙Gの0%から100%の範囲
を示す。なお100%は予定最大値である。
【0048】また、LEDディスプレイ(118A −118D)
はおのおのアドレス・デコーダ(112) の1本のアドレス
回線およびデータ・トランシーバ(90)のデータ回線と通
信する。また、LEDディスプレイ(118A −118D) は操
作員が各ゾーンの数値設定するための主要手段である。
【0049】さらに。図8に示す通り、ディスプレイ装
置(46)中の残りのディスプレイは、アドレス・デコーダ
(120) と、電子音ビーパ(122) と、ディスプレイ制御装
置(124) と、英数字ディスプレイ(128) とを有する。ア
ドレス・デコーダ(120) は、アドレス・ラッチ(94)の4
本のアドレス回線と通信すると共に、3本の出力回線を
含んでいる。この出力回線中の1本は、電子音ビーパ(1
22) と通信するが、残りの2本はディスプレイ制御装置
(124) と通信する。好ましい実施例において、アドレス
・デコーダ(120) は、シグネチック社が製作した74L
S138デコーダを使用している。ディスプレイ制御装
置(124) は、アドレス・デコーダ(120)からアドレス情
報を受信すると共にデータ・トランシーバ(90)からデー
タ情報を受信して、ディスプレイ(128) のために20個
のディスプレイ信号を出力する。好ましい実施例におい
て、ディスプレイ制御装置(124) はカリフォルニア州エ
ル・セグメンドにあるロックウェル・インタナショナル
社が製作した10938および10939型LSIチッ
プを利用している。また、好ましい実施例におけるディ
スプレイ(128) は、日本のノリタキ株式会社が製作した
20×2文字ドット・マトリックス英数字ディスプレイ
を利用している。
【0050】操作の手順を説明すると、システム・ユニ
ット(22)の操作盤監視装置(34)からのアドレス情報は、
先ず上下スイッチ(64)とスイッチ・アレイ(104) とにア
ドレスして前記スイッチ中の1個またはそれ以上のスイ
ッチが選択済みかどうかを確認する。たとえば設定値を
増加するためにスイッチ(64A) が選択済みの場合、この
情報はデータ・トランシーバ(90)を介して操作盤監視装
置(34)に伝送される。また、この情報は、前述の通り、
先ずRAM(72)に記憶される。RAM(72)の周期走査の
過程で、CPU(30)がスイッチ(64A) 上に新規の数値を
選択することができる。監視処理装置(70)はスイッチ・
アレイ(104) のボタンを約250ミリセカンドごとに走
査し、アドレス・ラッチ(94)とデータトランシーバ(90)
を介して指令を伝送して電子音ビーパ(122) を起動す
る。電子音ビーパ(122) はスイッチ・アレイ(104) の各
走査後、約250ミリセカンドごとに作動できるが、こ
の速度は、操作員がスイッチ(64)の各選択の電子音を聞
くのに十分である。直線状アレイLED(116A)とディス
プレイ(118A)との作動は、アドレス・デコーダ(112)の
デコード後に行われる。若し増分が直前の数値の10%
以上の場合は、直線状アレイ内の次位のLEDが起動す
る。同時にディスプレイ(118A)も前進段階ごとに、数字
表示を増加する。
【0051】また、スイッチ・アレイ(104) のボタンが
選択済みであれば、この情報は通常の方法で列ラッチ(1
06) と行ラッチ(108) とを介して操作盤監視装置(34)に
転送される。すると監視処理装置(70)がアドレス・ラッ
チ(94)とデータ・トランシーバ(90)を介して指令を送る
ことにより、調節キーがLEDを含む場合、LED(10
2) 中の該当するLEDを起動する。また、「見当合
せ」「総インキ量」「湿し水」の3過程中の1機能を選
択した場合は、該当するディスプレイ(110A −110D) が
起動して選択値を表示する。システム制御装置(40)に対
する指令は、アドレス・デコーダ(100) でデコードされ
る。
【0052】同時に、スイッチ・アレイ(104) によって
選択された前進段階は、前述の通りRAM(72)に送信さ
れる。CPU(30)は、周期的に走査する間に、前記の前
進段階を検出して、以下に述べるようにサーボ・モジュ
ール(28)の移動を指示する。
【0053】また、CPU(30)が操作員からの応答を伝
送し、操作員からの指示を求めた場合は、適切なメッセ
ージが監視処理装置(70)を介して英数字ディスプレイ(1
28)に表示される。電子音ビーパ(122) とディスプレイ
(128) に対する指令は、アドレス・デコーダで解読され
る。
【0054】サーボ・パワー・ユニット 4個の各サーボ・パワー・ユニット(26)は、サーボ処理
・通信装置(50)と、通常の電源(52)とを含む。またサー
ボ処理・通信装置(50)は、図9に示す通り、サーボ・パ
ワー処理装置(130) と、ランダム・アクセス記憶装置
(RAM)(132)と、読取り記憶装置(ROM)(134)
と、専用読取り記憶装置(DROM)(136) とデコーダ
(138) と、双方向データ・トランシーバ(140) と、アド
レス・バッファ装置(142) と、システム・ユニット通信
ACIA(144) と、復号論理装置(146) と、サーボ・モ
ジュールACIA(148) と、レベル変換装置(149A)、(1
49B)とを有する。
【0055】好ましい実施例では、サーボ・パワー処理
装置(130) は、モトローラ社製の6802マイクロプロ
セッサである。サーボ・パワー処理装置(130) は16個
のアドレス出力と、8個のデータ出力と、1個のリセッ
ト入力と、1個のクロック入力を含む。好ましい実施例
においてRAM(132) とROM(134) とは、それぞれ通
常の8ビット、64K記憶装置を利用している。また、
好ましい実施例では、DROM(136) は、従来の8ビッ
ト、16K記憶装置である。さらに、デコーダ(138)
は、シグネチックス社製の74LS42デコーダを使用
しており、サーボ処理・通信装置(50)から7列のサーボ
・モジュール(28)中の1列に情報を転送する。好ましい
実施例では、6列のサーボ・モジュール(28)のみが使用
されており、残りの1列は「見当合せ」「湿し水」「総
インキ量」など特殊機能から構成されている。
【0056】上記の処理機能のほかに、サーボ・パワー
処理装置(130) は「惰行」と一般に呼ばれる現象も制御
する。サーボ・モジュール(28)の惰行とは、サーボ・モ
ジュールが不活性化された位置すなわち電源を切った位
置でサーボ固有の性格から正確に停止できないことであ
る。たとえばシステム・ユニット(22)の指令でサーボ・
モジュール(28)が4回転すると、サーボ・モジュール(2
8)は電源が切られた地点を通過して惰行する。したがっ
てサーボ・モジュールの各移動ごとの惰行距離または惰
行数字は、サーボ・パワー処理装置(130) に記録され、
次の移動時に相殺される。すなわち惰行数字を検出した
後に補正するという動的手順である。たとえば、老化な
どの要因により、サーボ・モジュール(28)の惰行距離が
新製時と長期使用後とでは異なる可能性があるが、前記
の動的手順によって、常に最新の惰行数字を考慮した補
正量が与えられ、従って正確な印刷画像が得られる。
【0057】なお、データ・トランシーバ(140) とアド
レス・バッファ(142) は好ましい実施例では、シグネッ
クス社製の74LS245トランシーバと74LS24
4バッファがそれぞれ使用されている。また、復号論理
装置(146) は、好ましい実施例では、74LS42デコ
ーダを利用しており、7列のサーボ・モジュール(28)中
の1列に対し使用可能信号を転送する。復号論理装置(1
46) の出力は、従来のレベル変換器(149A)で5Vから1
5Vに昇圧してから、後述するように構成(CONFI
G)信号として、1列のサーボ・モジュール(28)へ伝送
される。また、システム・ユニットACIA(144) とサ
ーボ・モジュールACIA(148) の機能は、システム・
ユニット(22)の対応要素と類似している。なお、システ
ム・ユニットACIA(144) とサーボ・モジュールAC
IA(148) は、いずれもシグネチック社製のSCN26
61を使用している。システム・ユニットACIA(14
4)は、システム・ユニット(22)からの情報を、RS23
2通信回線を介して受信することができる。またサーボ
・モジュールACIA(148) は、サーボ・パワー・ユニ
ット(26)からの情報を複数個のサーボ・モジュール(28)
に転送すると共に、サーボ・モジュール(28)からの情報
を受信する。サーボ・モジュールに与えられる情報に
は、移動の目標値が含まれており、またサーボ・モジュ
ールからの受信情報には、目標値の達成の有無を示す検
証信号と、移動の実測値とを含んでいる。サーボ・モジ
ュールACIA(148) の出力は、先ず従来のレベル変換
器(149B)で昇圧される。
【0058】デジタル通信を採用することによりインキ
制御装置(20)は、前述のようにコンパクト化できると共
に、モジュール化も可能になった。インキ制御装置(20)
は全ての従来型式の印刷装置と共に使用できるように設
計してあるので、サーボ・モジュール(28)の個数および
操作盤(24)の寸法は容易に増減できる。これとは対照的
に、従来のアタッチメント(付属品)は、並列アナログ
通信を採用しているため容量を増加する時は配線とコネ
クタを追加しなければならず、改造工事に手間がかか
る。しかし、バス(母線)などの直列通信を利用するイ
ンキ制御装置(20)では取付け、取外し作業が容易で、改
装する場合も時間がかからない。また重くて取扱いも面
倒なケーブルも不要である。
【0059】操作に際しては、サーボ・パワー・ユニッ
ト(26)を起動すると、DROM(136)内部の事
前選択された操作情報がRAM(132)に出される。
システム・ユニットACIA(144)は、システム・
ユニット(22)から、RS232通信回線を介して、
受信した直列情報を並列情報に変換する。アドレスとデ
ータなどの情報はRAM(132)とROM(134)
とに伝送される。通常の方法で用いられているROM
(134)は、サーボ・パワー処理装置(130)を操
作するに必要な指示など前もって選択した情報を記憶し
ている。システム・ユニット(22)から伝送されたデ
ータは、前述の通り、通常はサーボ・モジュール(2
8)の移動情報を含んでいる。次に、サーボ・パワー処
理装置(130)は、該当するサーボ・モジュール(2
8)に命令を出力する。これと同時に、サーボ・パワー
処理装置(130)は、デコーダ(138)に信号を与
えて7列の、サーボ・モジュール(28)中の1列が命
令を受信する。従って、1回ごとに1列のサーボ・モジ
ュール(28)のみが命令を受信し、実行する。
【0060】サーボ・パワー処理装置(130) からデコー
ダ(138) を介して送られた最初の情報は構成信号であ
る。構成信号は、基本的に初期設定の信号であり、独自
の識別子(一般に数値)を各サーボ・モジュール(28)に
割り当てる。識別を受けた各サーボ・モジュール(28)
は、それぞれ事前選択された情報を受信し、実行する。
後述の通り、これらの構成信号は、特定例のサーボ・モ
ジュール(28)に転送できるように復号論理装置(146) に
よって最初にデコードされ、次にレベル変換器(149A)に
よって昇圧されてから、構成CONFIG回線を経てサ
ーボ・モジュール(28)へ送信される。
【0061】次にサーボ・パワー処理装置(130) はサー
ボ・モジュール(28)に対する移動命令などの情報の出力
を制御する。これらの移動命令は、各サーボ・モジュー
ル(28)の惰行数字と、各サーボ・モジュールの前回の移
動後の位置を考慮して計算する。アドレス情報とデータ
情報とは、RAM(132) から、アドレス・バッファ(14
2) とデータ・トランシーバ(140) をそれぞれ経由して
送信される。これらの並列信号は、サーボ・モジュール
ACIA(148) よによって直列信号に変換され、またレ
ベル変換器(149B)で昇圧されてからサーボ通信COMM
回線を介してサーボ・モジュール(28)に転送される。ま
た、これとは反対に、検証信号は、サーボ・モジュール
(28)から通信COMM回線を介して、サーボ・モジュー
ルACIA(148) に送られ、ACIA(148) で並列に変
換してから、サーボ・パワー処理装置(130) に転送して
追加処理を行う。この追加処理には、サーボ・モジュー
ル(28)の状況(検証信号で示される)を、システム・ユ
ニットACIA(144) を介してシステム・ユニット(22)
に転送する作業を含む。さらに、検証信号は、各サーボ
・モジュール(28)の惰行数字を含んでおり、この惰行数
字は各サーボ・モジュール(28)の後続移動を決めるとき
に考慮に入れられる。
【0062】またサーボ・パワー・ユニット(26)につい
ては、好ましい実施例ではインキ制御装置(20)の独立式
サブ・ユニットとして図示されているが、サーボ・パワ
ー・ユニット(26)の種々の機能を含んだシステム・ユニ
ット(22)を設計して、このような独立式サーボ・パワー
・ユニット(26)を省略することは当業者に知られてい
る。さらに、サーボ・パワー・ユニット(26)がサーボ・
モジュール(28)と個別に通信する、すなわち各サーボ・
モジュール(28)がサーボ・パワー・ユニット(26)と配線
で接続するような設計も可能である。
【0063】サーボ・モジュール サーボ・モジュール(28)は、サーボ制御ユニット(図1
0参照)(150) と、サーボ駆動ユニット(図11参照)
(152) と有する。詳述すると、サーボ制御ユニット(15
0) は電源スイッチ装置(154) と、サーボ・モジュール
処理装置(156) と、サーボ構成使用可能装置(158) と、
サーボ通信制御装置(160) と、伝送的制御装置(162)
と、出力データ伝送装置(164) と、入力データ記入装置
(166) と、1対のレベル変換装置(168A)、(168B)と、サ
ーボ・モータ・ドライバ装置(170) とを含む。また通常
のホール効果検出器(171) を具備している(図11、図
19参照)。なお、サーボ・モジュール処理装置(156)
は、好ましい実施例においてモトローラ社製の6805
型マイクロプロセッサを使用している。また、電源スイ
ッチ装置(154) は複数の電圧を供給する。サーボ構成使
用可能装置(158) と入力データ記入装置(166) とはコン
パレータ(比較回路)である。さらに、サーボモータ・
ドライバ装置(170) のデバイスQ1−Q4は通常のパワード
ライバである。
【0064】操作の手順として、サーボ・パワー・ユニ
ット(26)は、先ず使用可能信号を特定のサーボ・モ
ジュール(28)に送ってこのサーボ・モジュール(2
8)に情報を受信させる。前述の使用可能信号は好まし
い実施例において構成信号即ちCONFIG IN信号
と指定されており、サーボ構成使用可能装置(158)
により受信される。サーボ構成使用可能装置(158)
は、好ましい実施例において、コンパレータを利用して
おり、上記の情報が5V以上のときにサーボ・モジュー
ル処理装置(156)に転送する。またサーボ通信制御
装置(160)は、好ましい実施例においては、各サー
ボ・モジュール(28)のスイッチであり、サーボ・パ
ワー・ユニット(26)が、全てのサーボ・モジュール
(28)を起動した時に、オープン状態に初期設定され
る。最初のサーボ・モジュール(28)のコンパレータ
(158)が構成CONFIG IN信号を通過させる
と、サーボ・モジュール処理装置(156)は上記CO
NFIG IN信号に含まれる識別子(たとえば数字
“1”)を記録する。すると、サーボ・モジュール処理
装置(156)は、好ましい実施例において−CONF
IG PASSと指定される信号を出力し、この信号は
スイッチ(160)を開閉する。このようにスイッチ
(160)が閉じるので、後のCONFIG IN信号
は、CONFIGOUT信号として既に識別済みのサー
ボ・モジュール(28)は無変化で通過する。従って後
続のサーボ・モジュール(28)と上記と同じ手順で識
別される。
【0065】インキ制御装置(20)は、サーボ・モジュー
ル(28)が命令された移動を完了した時に、サーボ・モジ
ュール(28)を消勢するように設計されている。電源スイ
ッチ(154) を使用して、サーボ・モジュール(28)を付勢
および消勢する。各命令移動の合間にサーボ・モジュー
ル(28)を消勢することは、主として下記の理由で好まし
い。すなわち電力消費の節減と、CONFIG回路に電
気ノイズが発生し、データの狂いを招く可能性を減らす
ためである。従ってサーボ・モジュール(28)の構成は、
サーボ・パワー・ユニット(26)が毎回移動命令を出す前
に行う。またCONFIG IN信号とCONFIG
OUT信号とは全く別個の通信径路のように説明した
が、好ましい実施例においては同一の通信径路を介して
伝達される。
【0066】サーボ・モジュール処理装置(156) は使用
可能にされた後、サーボ・パワー・ユニット(26)から通
信COMM回線を介して追加情報を受信することができ
る。この追加情報はサーボ駆動ユニット(152) に作動を
指示し、インキブレード(16)とインキローラ(18)の間隙
Gを変化させる。またサーボ・モジュール処理装置(15
6) にこの追加情報が入る場合、同情報は入力データ記
入装置(166) で制御される。好ましい実施例ではコンパ
レータが使用される入力データ記入装置(166) は、5V
の基準電圧を利用して上記のデジタル情報を伝送する。
【0067】サーボ・モジュール処理装置(156) がCO
MM回線を介して情報をサーボ・パワー・ユニット(26)
に転送するとき好ましい実施例においてCOMM OU
Tと指定されている信号を出力する。出力データ伝送装
置(164) は、この出力情報を伝送するために設けてあ
る。好ましい実施例ではこの出力データ伝送装置(164)
は、複数個の従来型トランジスタ(Q7-Q10)を含む好まし
い実施例では、−XMIT ON/OFFと指定された
伝送信号は、サーボ・モジュール処理装置(156)から出
力される。この伝送信号により伝送制御装置(162) が出
力データ伝送装置(164) のトランジスタ(Q10) を起動す
る。サーボ・パワー・ユニット(26)に対する前記の出力
情報は、サーボ・モジュール(28)の状況(惰行数字)と
サーボ・モジュール(28)の移動後の位置などの検出信号
を含む。
【0068】サーボ・モジュール処理装置(156) がサー
ボ駆動ユニット(152) の動作を制御しているとき、正ま
たは負のデジタル制御信号が発生し、モータの回転方向
を決定する。この正・負デジタル制御信号は、先ず1対
の従来型レベル変換器(168A)と(168B)とにってそれぞれ
増幅される。もし正デジタル制御信号がサーボ・モジュ
ール処理装置(156) から発生したときは、レベル変換器
(168A)が始動して、サーボ・モータ・ドライバ装置(17
0) のトランジスタ(Q1)が始動される。次に、電流はモ
ータ駆動部の正回転側(好ましい実施例においてMOT
OR(+) DRIVEと呼ばれる)に流れる。モータ
駆動部からの戻り電流は、MOTOR(−) DRIV
E線を経由して戻り、サーボ・モータ・ドライバ装置(1
70) の能動機能(Q4)を通過する。また、もしサーボ・モ
ジュール処理装置(156) が負の制御信号を発生したと
き、電流はサーボ・モータ・ドライバ装置(170) を経由
して上記とは逆の径路に流れ、モータも逆回転する。サ
ーボ駆動ユニット(152) の移動は、ホール効果検出器(1
71) によって検出される。この検出器に対する信号は、
好ましい実施例ではMAG PULSEと呼ばれる。従
ってサーボ駆動ユニット(152) の行動は5本の通信径
路、すなわちMOTOR(+) DRIVE、MOTO
R(−) DRIVE、−MAG PULSE、CON
FIG IN/CONFIG OUTおよびCOMMに
伝達される命令信号によって制御される。
【0069】図11に示す通り、サーボ駆動ユニット
(152)は、ホール効果検出器(171)と、従来型
ソータ装置(172)と、モータ・シャフト(173)
と、モータ・シャフト(173)に取付けられた多極磁
石(174)と、第1段ギア装置(176)と、第一駆
動軸(177)と、第二段ギア装置(178)と、第二
駆動軸(180)と、第1カプリング装置(182)
と、マルチターン・停止装置(184)と、調節装置
(186)と、第二カプリング装置(188)とを含
む。また、第二カプリング装置(188)は従来の印刷
装置(12)の調節キー(190)に取付けられてい
る。第二カプリング装置(188)は、全ての従来型式
の印刷装置の調節キー(190)を受承できるように設
計されている。さらに、第二カプリング装置(188)
は、通常のボルトとナットによる装置で調節キー(19
0)に容易に着脱できるようになっているので、インキ
制御装置(20)の保守を簡便化している。
【0070】また、第1カプリング装置(182) と第2カ
プリング装置(188) との構成と設計は、インキ制御装置
(20)の取付けと操作を簡易化している。第2カプリング
装置(188) は、図11に示す通り、2個の後方に延長す
る部材(188A)、(188B)を含む。これに対し、第1カプリ
ング装置(182) は、2個の半径方向に伸長するスロット
(182A)、(182B)を含む。スロット(182A)と(182B)との奥
行きは部材(188A)と(188B)の高さよりも大きいため、部
材(188A)と(188B)はスロット(182A)と(182B)の内部でそ
れぞれ滑動する。図16に最も良く示されているよう
に、また、第1カプリング装置(182) は、部材(188A)と
(188B)の滑り方向に対して垂直に滑るように通常の方法
で取付けられている。サーボ・モジュール(28)が現有の
調節キー(190) に対し軸方向に正確に整合して配置され
ていないときにも、第1カプリング装置(182) と第2カ
プリング装置(188) とは互いに、組立てられた状態で、
調節キー(190) に取付けることができる。従ってサーボ
・モジュール現有の調節キー(190) に対し正確な位置合
せを必要としないため、インキ制御装置(20)を簡単に取
付けることができる。加えて、従来の印刷装置(12)も、
インキ制御装置(20)を受容するために、特別な改造を要
しない。
【0071】第2段ギア装置(178) は、図12に最も良
く示されるように、内歯車(平歯車)(178A)と外歯車(1
78B)を含んでいる。外歯車(178B)は非露出ギア(178C)と
露出ギア(178D)とから構成される。第1段ギア装置(17
6) と第2段ギア装置(178) は、後述の通り小さな相異
点を除き概ね同一であるため、第2段ギア装置(178) に
ついてのみ説明する。平歯車(178A)については、歯の外
径が非露出ギア(178C)の歯の外径よりも小さくなるよう
に形成する。平歯車(178A)と非露出ギア(178C)の歯数は
いずれも奇数とし、好ましい実施例において、それぞれ
27枚と29枚とする。このように独特の歯車構成を採
用した理由は、標準の歯車装置では平歯車と非露出ギア
との歯数の差は12枚以上とされているためである。こ
の歯車装置は、第1段ギア装置(178) および第2段ギア
装置(178) の特殊な歯形、すなわち歯だけに対して歯の
厚みが比較的厚いことによって可能となる。このような
歯車構成と歯形によって二つの目的が達成できる。一つ
は段階ごとの歯車減速が従来のものよりも大きくなる。
次に、歯車のかみ合い歯数が増えるため、従来の歯車装
置に比べて許容トルク荷重が大きくなる。さらに、この
独特の歯車構成によって、低コストの射出成型サーモプ
ラスチック歯車をトルクや耐久性を維持しながら利用で
きる。
【0072】さらに、第1段と第2段ともに歯車の原則
比は14.5:1である。平歯車(178A)の歯の外径は非
露出ギア(178C)の外径よりも小さいので、平歯車(178A)
は、モータ・シャフト(173) および第1駆動軸(177) で
それぞれ駆動されるときに、偏心回転する。偏心ローブ
は下記の式で表わされる。
【0073】
【0074】平歯車(178A)は垂直方向のスロット状開口
(179B)をも含んでいる(図11〜13参照)。図13、
および図14に最も良く示されているように、第1段ギ
ア装置(176) も同じく平歯車(176A)と、非露出歯車(176
C)と露出歯車(176D)を含む外歯車(176B)と、開口(179A)
とを含む。各開口から、調節装置(186) のシャフト(19
2) が伸張している。モータ・シャフト(173) と第1駆
動軸(177) とが回転すると、開口(179A)、(179B)は、シ
ャフト(192) に関して上下に滑動する。歯車装置全体の
減速は、モータ・シャフト(173) と第1駆動軸(177) と
が210.25回転するごとに、第2駆動軸(180) が1
4.5回転し、非露出歯車(178C)が1回転のみ回転する
ようになっている。歯車構成をこのように形成すると、
従来の調節装置に比べて、サーボ・モジュール(28)は極
めて小型化し、回転トルクは大きく、また調節キー(19
0) からインキ・ブレード(16)に対する合力も大きくな
る。この歯車構成と同等のトルクを出すために、従来の
装置は、サーボ・モジュール(28)に比べ、一般に高価な
遊星歯車を利用するか、または占有空間が大きい通常の
平歯車を使用している。さらに、サーボ・モジュール(2
8)は、第2段歯車装置(178) をプラスチック材料で形成
した場合でも、高いトルクを出す。
【0075】サーボ・モジュール(28)の合成出力回転、
すなわち第1カプリング装置(182)の出力回転は、非線
形であるが、システム・ユニット(22)が通常の補正作業
を行う。探索テーブルがシステム・ユニット(22)のメモ
リ内部に記憶され、第1段歯車装置(176) と第2段歯車
装置(178) との非線形特徴を考慮して、サーボ・モジュ
ール(28)に対して最適の回転数が伝達される。
【0076】加えて、第1段歯車装置(176) および第2
段歯車装置(178) が、サーボ・モジュール(28)の校正を
容易にする。図11、図17、図18に示す通り、1個
の校正歯車(194) が配設されている。露出歯車(178D)と
校正歯車(194) はそれぞれ、ノッチ(196A)と(196B)を含
んでいる。また、マルチ・ターン停止装置(184) は、校
正アーム(184A)と、制動アーム(184B)と、校正カム(184
C)とを含む。校正を行う場合、システム・ユニット処理
装置(30)から送られた信号で、第2段歯車装置(178) が
回転して、2個のノッチ(196A)と(196B)はそれぞれ校正
アーム(184A)と校正アーム(184C)と一致し、制動アーム
(184B)を第1段歯車装置(176) の制動伸張部(198) と接
触させる(図14、図17、図18参照)。第1段歯車
装置(176) と第2段歯車装置(178) との回転が停止した
位置をシステム・ユニット処理装置(30)による基準点と
指定する。好ましい実施例では、校正歯車(194) の歯数
は11の素数であり、また露出歯車(178D)の歯数は23
の素数である。ノッチ(196A)と校正アーム(184A)の合致
とノッチ(196B)と校正カム(184C)との合致が同時に起る
確率は、露出歯車(178D)が11回転するごとに僅か1回
のみであり、従って調節キー(190) の調節可能範囲が拡
大する。
【0077】前述の通り、上記の基準点は一般に零レベ
ルと呼ばれ、スイッチ(64)の全ての前進位置の起点とな
る。この校正作業の手順は、操作員によって実施される
がサーボ・モジュール(28)を再始動した後、基準点を再
確認するために必要である。また、サーボ・モジュール
(28)のブレーキ機能は、マルチプル・ターン能力、すな
わちモータ(172) を逆回転に切替えたとき、制御伸張部
(198) による停止作用が働かない機能を有している。さ
らに、制御伸張部(198) が第1段歯車装置(176) 上に配
置されているため、次の二つの利点が得られる。一つは
制動作用が低トルクの位置で働くため、制動アーム(184
B)の破損を防止できる。今一つは第一段の機械交差が第
二段に比べ大きいため、位置交差も大きいことである。
好ましい実施例として、二段減速歯車を示したが、多段
減速歯車を利用して合成トルクを得ることは当業者に知
られている。
【0078】マルチ・ターン停止装置(184) と制動伸張
部(198) とは調節キー(190) が制御されずにインキ・ブ
レード(16)内に進入する危険を防止する保安機能、すな
わちフェイル・セイフ機能を付加的に行う。従来のイン
キ調節装置は、このようなフェイル・セイフ技術を使用
していないため、従来の印刷装置、特に手動調整の印刷
装置では、破損事故が発生し易い。インキ制御装置(20)
のフェイル・セーフ機構は、実際にインキ・ブレード(1
6)やインキ・ローラ(18)などの耐用年数を維持し延長す
る。
【0079】また、サーボ・モジュールが故障したとき
は、調節装置(186) を手で引っ張れば、手動歯車(199)
が露出歯車(176D)とかみ合って、調節キー(190) を手動
で調節できる。モータ・シャフト(173) の回転測定用
に、ホール効果検出器(171) を使用する。図19に最も
良く示す通り、ホール効果検出器(171) は、回転磁界(1
74) の多重磁極を検出して、モータ・シャフト(173) の
1回転ごとに対応するパルス数を発生することができ
る。サーボ・モジュール処理装置(156) は、これらのパ
ルスを計算し、サーボ・パワー・ユニット(26)の指令に
応じて必要なパルス数だけモータ(172) を回転する。従
って、ホール効果検出器(171) はサーボ・モジュール(2
8)の移動を検出する場合に、簡単なフィード・バック機
構の働きをすることになる。これに対し、従来技術によ
るインキ調節装置は、インキ・ブレード(16)の実際位置
を検出するために、電位差計を含む一般に複雑な検出機
構を使用している。さらにサーボ・モジュール(28)の回
転数を検出することにより、サーボ・パワー・ユニット
(26)に対して各サーボ・モジュールの惰行数が伝送され
る。
【0080】好ましい実施例では、ホール効果検出器(1
71) を利用して、モータ(172) の回転数がサーボ・パワ
ー・ユニット(26)の指令値と一致するように検証してい
るが、このフィード・バック制御は、他のフィード・バ
ック装置を用いても実施できる。たとえばカリフォルニ
ア州パロ・アルトにあるヒュウレット・パッカード社製
のHEDS−6000光学式エンコーダなど従来のアブ
ソリュート位置エンコーダを利用するが、電位差計を利
用してもよい。
【0081】各サーボ・モジュール(28)の電子装置と機
械素子は単一パッケージ化されているため、サーボ・モ
ジュール(28)は互換性があり、インキ制御装置(20)のモ
ジュール化が可能となった。サーボ・モジュールのこの
ような互換性によって保守と交換作業が迅速になり簡便
化された。サーボ・モジュール(28)の外形寸法は、幅約
2.5cm(0.985インチ)、高さ約5.5cm(23/
16インチ)、長さ約8.8cm(31/2 インチ)である。
【0082】インキ制御装置の操作 図20に最も良く示す通り、インキ制御装置(20)の操作
は、操作員が始動する。始動段階でシステム・ユニット
CPU(30)から適切な信号が各サブユニットに伝送され
全てのサブユニットが始動する。次に操作員は零点制御
装置(44)の各スイッチ(64)を零点設定して、各サーボ・
モジュールを校正する。操作員がシステム・ユニット(2
2)内部に既に記憶済みの画像データを印刷する場合は、
操作盤(24)のスイッチ・アレイ(104) の再現(RECA
LL)ボタンを選択して該当するジョブ番号を検索す
る。この場合、サーボ・モジュール(28)の目標値など記
憶情報は、ディスク・メモリから検索され操作盤(24)に
転送される。操作員が前記の設定値を、サーボ・モジュ
ール(28)に転送する前に修正するかどうかは任意であ
る。このように記憶情報を検索する場合を除き、作業員
は操作盤(24)上で、各サーボ・モジュール(28)の最適設
定値を選択しなければならない。
【0083】新規のジョブを始めるときは、新規ジョブ
番号を割り当てると共に、操作員はこの時点でスイッチ
・アレイ(104) の1個のボタンを押して6列のサーボ・
モジュール(28)中の特定の1列を選択する。各列のサー
ボ・モジュール(28)は、インキの色ごとに1個の独立し
たインキつぼ(14)上に取付けられている。図5に示す別
の実施例では、複数個のバンク・スイッチ(103) を使用
している。
【0084】また、準備(SET−UP)モードの段階
では、システム・ユニット(22)と操作盤(24)のみが作動
しているため操作員はサーボ・パワー・ユニット(26)と
サーボ・モジュール(28)を始動しないで、スイッチ(10
4) の各ボタンと共に、見当合せ(REGISTRAT
ION)、総インキ量(SWEEP)、湿し水(WAT
ER)など特殊機能ボタンを選択できる。一般に、印刷
の版(60)は架台(62)上に配設されるので、操作員は印刷
すべき版面の画線を容易に観察できる。次に操作員は各
版面のインキゾーンに対して操作盤(24)上に適当な数値
を設定する。次に操作員は操作盤(24)上の版面の各画線
部に対して、スイッチ(64)を押して最適の設定値を選択
する。たとえば、図8に示す通り、操作員がもしスイッ
チ(64A) を前進させれば、スイッチが前進するごとに7
セグメント、LEDブィスプレイ(118A)に表示されると
共に、操作盤監視ユニット(34)のRAM(72)にデータが
送られる。一方、CPU(30)はRAM(72)の周期走査の
過程で、RAM(72)内部にある前記記憶データを検出す
る。次にCPU(30)は、監視処理置(70)によって電子音
ビーパ(122) を始動し、スイッチ(64A) の作動を音響的
に確認できるように、記憶データを修正する。スイッチ
(64A) が10段階進むごとに、直線状アレイのLED(1
16A)中の1個のLEDが追加始動される。従って、直線
状アレイのLED(116A)が設定値を画像表示する。
【0085】もし操作員がスイッチ(64)のグループ全体
を前進させたい時は、図5に示す全“ALL”スイッチ
(65)を選択して、各画線部について同一値だけ進めるこ
とができる。また、パーセントスイッチを作動して、画
線部の各設定値を任意のパーセントだけ進めることもで
きる。たとえば、画線部 No.1を50に、 No.2を30
にセットした場合、パーセントスイッチのインキ濃度を
10%進めると画線部No.1の設定値は55に、 No.2
は33に進む。一方、ALLスイッチ(65)上の数値(た
とえば10)を選択すると、画線部 No.1は60に、 N
o.2は40に進む。
【0086】同様に、特別機能である見当合せ(REG
ISTRATION)、総インキ量(SWEEP)及び
湿し水(WATER)に関する最適値も選択できる。こ
の特別機能に対する数値は、前述の通りスイッチ・アレ
イ(104) の対応するボタンで選択できるが、第5図に示
す別の実施例では、この数値選択のため、複数個の上/
下スイッチ(111A)、(111C)、(111D)を使用している。ス
イッチ(111A)、(111C)、(111D)の機能と操作とはスイッ
チ(94)と同一である。
【0087】次に印刷の版(60)をインキつぼ(14)上に架
装して、操作員が実行(RUN)モード・スイッチを押
すと、サーボ・モジュール(28)の設定値とRAM(72)内
部に記憶した特別機能の設定値とがCPU(30)からサー
ボ・パワー・ユニット(26)に伝送される。サーボ・モジ
ュール(28)に対する移動情報はサーボ・モジュール出力
の非線性を考慮して作られる。前述の通り画線部と特別
機能とに対する設定値は先ず操作盤(24)から操作盤監視
装置(34)のRAM(72)に転送される。この設定値は、C
PU(30)の周期走査で検出され、検索、修正してから、
サーボ・パワー・ユニット(26)に転送する。
【0088】サーボ・パワー・ユニット(26)では、デコ
ーダ(136) が先ず前記情報をデコードして、適当なサー
ボ・モジュール(28)列に転送する。前述の通りサーボ・
モジュール(28)を先ず構成してから、情報がこれらのサ
ーボ・モジュールへ転送される。次にサーボ・モジュー
ル処理装置(156) がモータ(172) を付勢し、適切な移動
数値を指示する。操作員は架台(62)上の校正刷りを確認
してから、設定値を修正する。検証信号には各サーボ・
モジュール(28)の移動後の位置と、惰行数値を含んでお
り、これらの位置や数値はサーボ・パワー処理装置(13
0) 内部に記憶される。また、サーボ・モジュール(28)
は、操作員が設定値の修正を必要と認めない限り、消勢
される。
【0089】操作員が設定値を修正する場合、先ず操作
盤(24)上に新しい数値を設定する。この情報はシステム
・ユニット(22)からサーボ・パワー処理装置(130) に転
送されてから、サーボ・パワー処理装置(130) で各サー
ボ・モジュール(28)の惰行数と現在位置を考慮して実際
の必要移動量が計算される。
【0090】印刷の出来栄えが良好な場合は、スイッチ
・アレイ(104) のロック(LOCK)ボタンを押して、
操作盤(24)の設定値全体を保存する。また、スイッチ・
アレイ(104) の存在(SAVE)ボタンを押して設定値
全体を次回の使用のために保存できる。さらに、コピー
“Copy”機能によって、各サーボ・モジュール間の
設定値の複写が可能となる。あるいは、各モジュール列
間の設定値を交換し、別のインキつぼ(印刷色)の濃度
にすることができる。印刷装置に対して画線部の設定が
完了してから最初の工程が流れている間に、操作員は次
の印刷工程の数値を選択修正できる。
【0091】この発明の目的と添付された特許請求の範
囲から種々の改造が可能なことは当業者には明らかであ
る。たとえば、第7列目の各サーボ・パワー・ユニット
(26)にプレート走査器、走査濃度計、事務機械など他の
付属品を付加装備できる。また、インキ制御装置(20)を
独立したセグメント式インキ・プレード(16)に連結する
ことも可能である。さらに、インキ制御装置(20)の設計
を変更して、サーボ・モジュール(28)が各指令を受ける
前に構成するような手順も省略できる。たとえば各サー
ボ・モジュールの識別のため、従来のハード配線のジャ
ンパー・スイッチを使用して、特定の識別子を割り当て
る構成手順を省略できる。この方式では識別子の廃止に
伴って、デコード手順も不要となる。システム・ユニッ
ト(22)は、必要に応じて、従来の多種の通信技術を使用
できる。
【0092】また、インキ制御装置(20)は、従来の印刷
装置(12)との取付けが簡単であり、取外して、別の印刷
装置に取付けることも容易である。着脱の簡便性は耐用
年数の終った印刷装置廃棄し、インキ制御装置を新規購
入した印刷装置に取付ける場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインキ制御装置を略示した斜視図であ
る。
【図2】本発明のサーボ・モジュールがインキつぼに結
合された状態を示す簡略断面図である。
【図3】図1のインキ制御装置の簡略ブロック図であ
る。
【図4】本発明の操作盤の斜視図である。
【図5】図4の操作盤の部分拡大図である。
【図6】図2のサーボ・モジュールの部分拡大斜視図で
ある。
【図7】図3のシステム・ユニットの部分を示すブロッ
ク図である。
【図8】図3の操作盤のブロック図である。
【図9】図3のサーボ・パワー・ユニットのブロック図
である。
【図10】図2のサーボ・モジュールのサーボ制御器ユ
ニットの簡略図である。
【図11】図2のサーボ・モジュールのサーボ駆動ユニ
ットの部分断面図である。
【図12】図11のサーボ駆動ユニットの歯車装置の拡
大図である。
【図13】図11のサーボ駆動ユニットの歯車装置の拡
大図である。
【図14】図11のサーボ駆動ユニットの歯車装置の拡
大図である。
【図15】図11のサーボ駆動ユニットの歯車装置の拡
大図である。
【図16】図11のサーボ駆動ユニットの端面図であ
る。
【図17】図11−図15のサーボ駆動ユニットの構成
部品のうち、校正作業と制御作業とを行う部品を示す部
分拡大側面図である。
【図18】図17の部品の部分拡大断面図である。
【図19】図11のホール効果検出器とサーボ駆動ユニ
ットの回転磁石とを示す部分断面図である。
【図20】図3のインキ制御装置の操作を示す工程系統
図である。
【符号の説明】
12 印刷装置 14a、14b インキつぼ 16 インキブレード 18 インキ・ローラ 20 インキ制御装置 22 システム・ユニット 24 操作盤 26 サーボ・パワー・ユニット 28 サーボ・モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェリー・ディー・ハネイ アメリカ合衆国カリフォルニア州サニー ベール、ブラックホーク・ドライブ 1507 (72)発明者 ジェームズ・アール・フランシー アメリカ合衆国カリフォルニア州ロス・ ガトス、スカイビュー・テラス 23535 (56)参考文献 特開 昭59−146854(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 関連するインキローラにインキを分配す
    ためにインキブレードの位置にある少なくとも1個の
    インキつぼを有し、前記インキブレードと前記インキロ
    ーラとの間に隙間が存在するように前記インキブレード
    の位置が前記インキローラに隣接し、前記インキブレー
    ドが該インキブレードに関連する複数の調節キーを備
    ていて前記インキブレードの長手方向に沿った別々の位
    置における前記隙間を調節し、これにより複数の印刷ゾ
    ーンからなる印刷物を印刷する印刷装置に用いるインキ
    制御装置において、該インキ制御装置が前記調節キーに
    接続されていて該調節キーの調節を制御し、さらに、(a)操作員の入力情報に基づいて複数の並列デジタル
    インキゾーン濃度信号を提供する操作盤と、 (b)複数の対応デジタル直列命令信号を提供すること
    によって、前記操作盤によって提供された前記複数の並
    列デジタルインキゾーン濃度信号に応答するシステムユ
    ニットであって、前記直列命令信号の1つが複数のサー
    ボパワーユニットの各々に与えられ、前記直列命令信号
    がアドレス情報及びデータを含むシステムユニットと、 (c)各サーボモジュールが、対応する前記調節キーを
    作動するように、前記調節キーに1対1に対応して接続
    れ、直列調節信号通信ラインに接続された複数のサー
    ボモジュール列にグループ化された複数のサーボモジュ
    ールであって、該サーボモジュール列の各々が2又は3
    以上のサーボモジュールを含む複数のサーボモジュール
    と、 (d)調節キーの調節を制御する複数のサーボパワーユ
    ニットであって、前記調節キーが、選択されたサーボパ
    ワーユニットに関連するサーボモジュール列のサーボモ
    ジュールに接続されていて、各サーボパワーユニット
    が、 (i)直列デジタル構成信号を、前記関連するサーボモ
    ジュール列の各々に、前記サーボパワーユニットと前記
    関連するサーボモジュール列との間に接続された直列構
    成信号ラインを経由して順に伝送し、各サーボモジュー
    ル列に対し、前記構成信号が独自の識別子を前記サーボ
    モジュール列の各々のサーボモジュールに割り当て、こ
    れにより、前記インキゾーン濃度信号及び前記調節キー
    が同数で あるか否かにかかわらず、調節制御信号を選択
    されたサーボモジュール列内の識別されたサーボモジュ
    ールに直接に提供することができるようにする手段と、 (ii)選択されたサーボモジュール列が調節制御信号
    を受けとることができるようにする使用可能手段と、 (iii)前記システムユニットから前記サーボパワー
    ユニットによって受け取られた前記命令信号に対応する
    デジタル直列調節制御信号を、前記調節信号通信ライン
    を経由して、選択されたサーボモジュール列内の識別さ
    れたサーボモジュールに提供する手段であって、前記調
    節制御信号の各々が、選択されたサーボモジュール列内
    のサーボモジュールを識別する選択情報と、前記選択さ
    れたサーボモジュール列内の前記識別されたサーボモジ
    ュールに関連する調節キーの調節を制御する調節情報と
    を含む複数のサーボパワーユニットとを備え、 前記構成信号及び前記調節制御信号が前記システムユニ
    ットによって提供された命令信号に基づいて発生される
    インキ制御装置。
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