JP2000107911A - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

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JP2000107911A
JP2000107911A JP28313398A JP28313398A JP2000107911A JP 2000107911 A JP2000107911 A JP 2000107911A JP 28313398 A JP28313398 A JP 28313398A JP 28313398 A JP28313398 A JP 28313398A JP 2000107911 A JP2000107911 A JP 2000107911A
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JP
Japan
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cutting
nose
cutting edge
chip
nose portion
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Pending
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JP28313398A
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English (en)
Inventor
Giichi Okada
義一 岡田
Yoshihiro Kitagawa
芳博 北川
Yuichi Suzuki
裕一 鈴木
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕上げ切削から軽中切削までの切削領域にお
いて、切屑折断処理を確実にして切屑詰まりを防いで効
果的な切屑処理を行う。 【解決手段】チップ20のすくい面21の稜辺部をなす
切刃23,23が交差する角部Cにノーズ部切刃25を
有するノーズ部24を設ける。ノーズ部切刃25は切刃
23と接続する両側の端部点P1,P1から中央点P2
に向かって漸次高さが増大するよう昇り傾斜に形成す
る。ノーズ部切刃25のすくい角は両端部点P1のすく
い角αから漸次増大して中央点P2で最大のすくい角β
になるようノーズ部すくい面34が変化する。すくい面
21にはノーズ部切刃25と間隔を置いてチップブレー
カ26を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密加工等におけ
る仕上げ切削から軽、中切削までの幅広い切削領域にお
いて、確実かつ効果的な切屑処理性能を発揮することが
できるスローアウェイチップ(以下、チップと称する)
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のチップとして例えば図23乃至図
26に示すものがある。これらの図に示すチップ1は例
えば菱形平板状をなす仕上げ用チップであって、チップ
本体2において上面がすくい面3とされているとともに
各側面が逃げ面4…とされ、すくい面3に対向する下面
が着座面とされている。これらすくい面3と各逃げ面4
…との交差稜線部、すなわち菱形のすくい面2の各辺稜
部に切刃5…が形成されている。上面と下面の中央部を
貫通してクランプネジ等が挿通される取付穴2aが形成
されている。さらにすくい面3の角部のうち、互いに隣
接する切刃5,5同士が鋭角に交差する角部C,Cに
は、これらの切刃5,5に滑らかに接するように連なる
凸円弧状のノーズ部切刃6が形成されている。しかもこ
のチップ1では切刃5…とノーズ部切刃6…とが下面に
平行な同一平面上に位置するように形成されている。
【0003】ここで、このチップ1においては図24に
示すように、すくい面3が、切刃5およびノーズ部切刃
6から内側に向かうに従い一定の傾斜角で陥没するよう
に形成されており、これにより切刃5およびノーズ部切
刃6には、一定の正のすくい角θが与えられている。ま
た、すくい面3の内側には、切刃5…およびノーズ部切
刃6,6との間に間隔を開けてチップブレーカ7がすく
い面3から隆起するように形成されている。このチップ
ブレーカ7は、図25に示すノーズ部9の平面図におい
て、切刃5…の内側の部分では該切刃5…との間に間隔
をあけて、そのブレーカ壁面8がすくい面3から立ち上
がって形成され、ノーズ部9に延びるブレーカコーナー
壁面8aが形成されている。そのため、チップブレーカ
7のブレーカコーナー壁面8aはノーズ部切刃6に近接
した位置に達するように形成されている。
【0004】このようなチップ1を用いた切削工具によ
る仕上げ切削においては、切り込みや送りが比較的小さ
くてノーズ部切刃6の周辺のみが使用されるために、ノ
ーズ部切刃6により生成される切屑は薄肉で幅の小さな
ものとなる。このチップ1によれば、かかる切屑は、そ
の生成直後にノーズ部切刃6に近接したチップブレーカ
7の先端角部のブレーカコーナー壁面8またはブレーカ
壁面8に衝突することになるので、速やかに切屑をカー
ルまたは分断することができる。
【0005】また軽、中切削等の一般切削に用いるチッ
プは、例えば図27乃至図30に示すものであり、この
チップ10について上述のチップ1と同様の部分には同
一の符号を用いて説明すれば、略菱形板状をなすチップ
上面でなすすくい面11の稜辺部が切刃5とされ、切刃
5にはランド12が設けられ、すくい面11には切刃5
から離間した位置に略菱形のチップブレーカ13が形成
されている。隣接する切刃5,5間の鋭角の角部Cには
ノーズ部14が形成され、稜線部にはノーズ部切刃15
が設けられている。ノーズ部切刃15と切刃5は下面に
平行な同一平面上に位置する。すくい面11は切刃5か
らチップブレーカ13に向けて下り傾斜とされ、チップ
ブレーカ13の起立面16は昇り傾斜している。しかも
切刃5から起立面13までの距離は上述の仕上げ用のチ
ップ1の距離と比較して長く設定されている。ノーズ部
14ではノーズ部切刃15に対向してブレーカコーナー
壁面16aが形成されている。このようなチップ10を
用いて軽、中切削等の一般切削を行うと、仕上げ切削と
比較して切り込みや送りが比較的大きくて、ノーズ部切
刃15から切刃5にかけての部分が使用されて肉厚で幅
広の切屑が生成されることになるが、チップ10では、
このような切屑は、切刃5とチップブレーカ13との間
のすくい面11上を擦過するうちに抵抗を受けて、チッ
プブレーカ13に衝突してカールして分断され排出され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来の仕上げ
用のチップ1を中軽切削などの仕上げ切削に用いると、
鋭角の角部Cにおいてチップブレーカ7のブレーカコー
ナー壁面8aがノーズ部切刃6に近すぎるために切屑処
理用のすくい面領域が十分とれず、切屑詰まりを起こし
やすい。またそのために切削抵抗が大きくなるためにチ
ップ寿命に悪影響を与えることになる。一方、従来の中
軽切削などの一般切削用のチップ10を仕上げ切削に用
いると、切屑厚みが小さく幅狭となるために切屑を確実
にチップブレーカ13に衝突させることが困難になる。
またノーズ部切刃15が切刃5と同一平面状に位置し、
しかもこれら切刃15,5のすくい角が一定であるか
ら、ノーズ部14のすくい面11で切屑に十分な曲げモ
ーメントを与えることができないという欠点がある。被
削材に対して一般切削から仕上げ切削までを行う場合、
切削目的に応じてチップ交換や工具交換を行わねば成ら
ず煩雑であった。また複数種類のチップを保管しておか
ねば成らずコストの増大を招くものであった。
【0007】本発明は、このような実情に鑑み、仕上げ
切削から軽、中切削までの幅広い切削領域において、切
屑詰まりを防ぐと共に切屑に十分な曲げモーメントを与
えて確実かつ効果的な切屑処理を図ることができるスロ
ーアウェイチップを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるスローアウ
ェイチップは、上面がすくい面とされ、このすくい面の
稜辺部に切刃が形成されると共に、互いに隣接する切刃
同士が交差するノーズ部にノーズ部切刃が形成されてな
るスローアウェイチップにおいて、ノーズ部切刃は水平
面に対して傾斜させられていてノーズ部の中間部で最大
高さとされ両端で最小高さとされていることを特徴とす
る。従って、ノーズ部切刃によって生成される切屑は、
生成時にノーズ部切刃の形状に応じて切屑の幅方向に曲
げモーメントが与えられて分断されやすい状態になり、
この切屑がノーズ部切刃に連なるすくい面上を擦過する
際に長手方向に抵抗を受けて折り曲げられたり、すくい
面上に形成されたチップブレーカに衝突したりすること
により容易に分断されてしまう。しかも仕上げ切削の際
には切屑の幅方向全体に曲げモーメントが付与され、
軽、中切削の際には切屑の幅方向のノーズ部切刃に対応
する部分に曲げモーメントが付与されるから、確実な切
屑分断処理を図り切屑詰まりを起こすことなく確実に排
出することができる。またノーズ部切刃に傾斜がつけら
れていることから切屑の流出方向が安定し、更に被削材
の外径または内径加工時に被削材の円筒状の加工面とノ
ーズ部切刃との間にクリアランスが十分確保されるため
に切屑の噛み込みを抑制できる。
【0009】また、ノーズ部切刃のすくい角はノーズ部
の中間部で最大とされノーズ部切刃の両端で最小となる
ように変化されていてもよい。生成時にノーズ部切刃の
形状によって曲げモーメントが付与された切屑は、その
走行成長時にすくい角が変化するすくい面上を擦過する
ことで更に曲げモーメントが付与されることになり、二
段階に亘って曲げモーメントが幅方向に付与されること
で切屑の折り曲げと分断が一層確実に行われることにな
る。しかも切屑は、すくい面上を擦過する際に長手方向
に抵抗を受けて折り曲げられたり、すくい面上に形成さ
れたチップブレーカに衝突したりすることにより、仕上
げ切削による薄肉幅狭の切屑や軽中切削による肉厚で幅
広の切屑であっても容易に分断されてしまう。このた
め、従来のようにチップブレーカの先端部をノーズ部切
刃に近付けすぎたりすることもなく、仕上げ切削や軽中
切削においても確実に曲げモーメントを与えて切屑処理
を図ることができる。
【0010】またノーズ部切刃に交差する方向に沿って
設けられたノーズ部すくい面とチップブレーカ(の起立
面)との間に平面が設けられていてもよい。走行する切
屑がチップブレーカに衝突する前に平面部を擦過するこ
とで、切屑がすくい面に押しつけられるから、すくい面
への擦過をより確実にしてすくい面で曲げモーメントを
確実に付与できる。
【0011】また本発明によるスローアウェイチップ
は、上面がすくい面とされ、このすくい面の稜辺部に切
刃が形成されると共に、互いに隣接する切刃同士が交差
するノーズ部にノーズ部切刃が形成されてなるスローア
ウェイチップにおいて、ノーズ部切刃は水平面に対して
傾斜させられていてノーズ部の中間部で最小高さとされ
両端で最大高さとされていることを特徴とする。ノーズ
部切刃によって生成される切屑は、生成時にノーズ部切
刃の形状に応じて切屑の幅方向に曲げモーメントが与え
られて内側等に湾曲させられて分断されやすい状態にな
り、すくい面上を擦過する際に長手方向に抵抗を受けて
折り曲げられたり、チップブレーカに衝突したりするこ
とにより容易に分断される。しかも仕上げ切削の際には
切屑の幅方向全体に曲げモーメントが付与され、軽、中
切削の際には切屑の幅方向のノーズ部切刃に対応する部
分に曲げモーメントが付与され、確実な切屑分断処理に
より排出できる。
【0012】またノーズ部切刃のすくい角は、ノーズ部
切刃の中間部で最小とされノーズ部切刃の両端で最大と
なるよう変化していてもよい。この場合、ノーズ部切刃
とそのすくい面とでそれぞれ幅方向内側等に曲げモーメ
ントを付与されて確実に切屑を分断できる。またノーズ
部切刃の少なくとも中間部のすくい角が小さくなってい
るために切刃強度が高く欠損を抑制してノーズ部切刃の
寿命が長くなる。またノーズ部切刃に交差する方向に沿
って設けられたノーズ部すくい面とチップブレーカ(の
起立面)との間に平面が設けられていてもよい。切屑が
チップブレーカに衝突する前に平面部を擦過すること
で、切屑がすくい面に押しつけられるから、すくい面へ
の擦過をより確実にしてすくい面での曲げモーメントを
確実に付与できる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を添付図
面により説明する。図1乃至図7は本発明の第一の実施
形態を示すものであり、図1は第一の実施の形態による
チップの平面図、図2はノーズ部の斜視図、図3はノー
ズ部の平面図、図4はノーズ部の側面図、図5は図3に
示すノーズ部のA−A線断面図、図6は図3に示すノー
ズ部のB−B線断面図、図7はノーズ部切刃による仕上
げ切削状態を示す図である。本実施形態によるチップ2
0は例えば超硬合金等からなり、略多角形板状、特に略
四角形板状、例えば略ひし形板状とされ、着座面をなす
下面に対向する上面がすくい面21とされるとともに各
側面が逃げ面22…とされ、これらすくい面21と各逃
げ面22…とが交差する四辺をなす稜線部に切刃23…
が形成されている。すくい面21の各対向する鋭角の角
部C,Cと鈍角の角部D,Dのうち、鋭角の角部C,C
にはノーズ部24,24が形成され、各ノーズ部24に
は互いに交差する二辺の切刃23,23に滑らかに接す
るように連なる凸円弧状のノーズ部切刃25がそれぞれ
形成されている。また、本実施形態のチップ20は、逃
げ面22…が下面に直交するネガチップとされている。
尚、本実施形態のチップ20は、ネガチップに代えて、
チップ20の下面側に向かうに従い内側に向かうように
傾斜させられて、切刃23…およびノーズ部切刃25,
25に対して逃げ面22…に予めポジの逃げ角が付され
たポジチップとしてもよい。
【0014】さらに、すくい面21の内側には、すくい
面21a(21)から隆起するチップブレーカ26が、
切刃23…およびノーズ部切刃25,25との間に間隔
を開けて形成されている。このチップブレーカ26は、
図1に示すようにチップ20の平面視で略ひし形を呈し
ており、下面と略平行な平面をなす頂面29と、すくい
面21aとの接続部から頂面29まで傾斜して隆起する
起立面30とで形成されている。しかもチップブレーカ
26は一対のノーズ部24,24の領域では鋭角のブレ
ーカコーナー部26a,26aが形成され、その起立面
30にはノーズ部切刃25に沿ってノーズ起立部30a
が形成されている。鈍角の角部D,Dにも同様に鈍角の
ブレーカコーナ部26b,26bが形成されている。し
かも各切刃23に対向する領域では、起立面30が切刃
23に沿って切刃23との距離が増減変化して凹凸状に
形成されて、凹凸部27とされている。またすくい面2
1の頂面29の内側中央部には陥没した凹部31が形成
され、この凹部31の中央部には上面と下面を貫通する
取付穴32が穿孔されており、この取付穴32を通して
クランプねじなどによってチップ20をバイト等の切削
工具に装着するようになっている。
【0015】次にすくい面21上の4辺をなす切刃23
…は同一高さ位置、即ち下面に平行な同一平面(水平
面)上に位置するものとし、各切刃23のすくい面21
aは正角の同一のすくい角αとされている(図6参
照)。また図3に示す平面視におけるすくい面21のノ
ーズ部24において、ノーズ部24の二等分線をLとし
て、ノーズ部切刃25は隣接する二つの切刃23,23
と接続する両端部点P1,P1から中央方向に向けてそ
の高さ即ち下面からの距離が漸次増大し、二等分線Lと
交差する中央点P2で最大高さとなるように形成され
(図4,5参照)、ノーズ部切刃25の中央点P2と各
端部点P1,P1とを結ぶ切刃部25a,25aはそれ
ぞれ中央点P2に向かう昇り傾斜の略直線状に形成され
ている。しかも各切刃部25a,25aは互いに、及び
切刃23,23と接続されている。尚、切刃部25aは
直線状に限定されることなく凸曲線状に形成されていて
もよいし、凹曲線状に形成されていてもよく、一対の切
刃部25a,25aを凸曲線状にして中央点P2で滑ら
かに接続すれば切刃強度が向上する。
【0016】またすくい面21のうち、ノーズ部切刃2
5のすくい面34は、そのすくい角が切刃23と接続す
る端部点P1で切刃23のすくい角αと同一であり(図
6参照)、ノーズ部切刃25の端部点P1,P1から中
央点P2に向かうに従って切刃部25aの滑らかな隆起
に応じて漸次すくい角が増大するように変化し、中央点
P2でのすくい角β(>α)が最大となるように形成さ
れている(図5参照)。換言すれば、ノーズ部24のノ
ーズ部すくい面34は中央点P2と重なる二等分線Lに
沿って中央稜線35が隆起して形成され、中央稜線35
からその両側の切刃23のすくい面21との接続部34
a,34aに向けて凹曲面を描くように漸次高さが低下
すると同時に、ノーズ部切刃25からノーズ部すくい面
34とチップブレーカ26のノーズ起立部30aとの境
界に向けて漸次高さが低下するように形成されている。
【0017】本実施の形態によるチップ20は上述のよ
うに構成されているから、このチップ20が図示しない
切削工具に装着されて被削材の切削加工が行われる場
合、例えば切り込みや送りが大きくてノーズ部切刃25
から切刃23までを用いる軽切削やそれより切り込みの
大きい中切削等の一般切削を行う場合においては、切屑
は主として切刃23によって生成されることとなり、ノ
ーズ部切刃25及び切刃23に連なるノーズ部すくい面
34及びすくい面21a(21)を擦過しつつ走行して
チップブレーカ26のブレーカ壁面30に衝突して分断
される。この場合、ノーズ部切刃25及び切刃23によ
って切屑が生成される際、ノーズ部切刃25で生成され
る切屑部分はノーズ部切刃25が傾斜して形成されてい
るために湾曲させられて曲げモーメントを受ける。しか
もその後、ノーズ部すくい面34のすくい角も中央点P
2から端部点P1にかけてすくい角がβからαに漸次低
減しているために上記切屑部分が更に曲げモーメントを
付与され、一層湾曲させられる。そのため、切屑の幅方
向(送り方向)の先端側で二段階に亘って曲げモーメン
トが与えられて分断されやすくなり、これがチップブレ
ーカ26の起立面30に衝突することで、簡単に切屑を
折り曲げ分断できて排出処理できることになる。
【0018】また、これよりも切り込みや送りが小さく
てノーズ部切刃25を用いる仕上げ切削等の場合には、
ノーズ部切刃25によって切屑が生成される際、ノーズ
部切刃25で生成される切屑はノーズ部切刃25が傾斜
して形成されているために曲げモーメントを受けて湾曲
させられ、分断されやすくなる。しかもノーズ部すくい
面34のすくい角も中央点P2から端部点P1,P1に
かけてすくい角がβからαに漸次低減しているために切
屑が一層湾曲させられることになる。そのため、切屑の
幅方向に二段階に曲げモーメントが与えられて確実に分
断されやすくなり、これがチップブレーカ26のブレー
カコーナー部26aに衝突することで、簡単に切屑を分
断処理できることになる。
【0019】尚、仕上げ切削等に際して、例えば図7に
示すように、ノーズ部切刃25の一方の切刃部25aだ
けでなく中央点P2を越えて中央点P2の両側の切刃部
25a,25aまたはノーズ部切刃25のほぼ全体で切
削が行われる場合には、ノーズ部切刃25の中央点P2
で、上述した各切刃部25a,25a及びノーズ部すく
い面34による湾曲方向と逆方向に略逆V字型の曲げモ
ーメントが加えられる。その後、ノーズ部すくい面34
でも同様な曲げモーメントを受けて、長手方向、すなわ
ち当該切屑の流出方向aに分断されやすい状態で成長す
る。そしてチップブレーカ26のブレーカコーナー部2
6aに衝突して分断されて排出されることになる。な
お、図7において符号Wで示すのは被削材であり、符号
bはチップ20を取り付けた切削工具の送り方向、符号
dは仕上げ切削の際の切り込み、符号fは被削材Wの1
回転当たりの切削工具の送りである。
【0020】上述のように本実施の形態によれば、切屑
の幅方向にその生成時と成長時の二段階に亘って曲げモ
ーメントを与えてチップブレーカ26に衝突させること
ができ、中切削や軽切削等の一般切削から仕上げ切削に
至るまで、切屑の曲げ処理を複数段階に亘って行うこと
ができて切屑の分断排出処理を確実に行うことができ、
切屑詰まりが生じるのを防いで切屑処理性を向上させる
ことができる。そして、この切屑詰まりに伴う切削抵抗
の増大を抑えてビビリを防止し、仕上面精度の劣化やチ
ップ寿命の短縮を防ぐことができ、仕上げ切削から軽、
中切削に用いることが可能な汎用性の高いチップ20が
得られる。
【0021】また、ノーズ部切刃25のすくい角を変化
させるに際して、該ノーズ部切刃25の両端部点P1,
P1よりも中央点P2の方がすくい角が大きくなるよう
にされており、従って、このノーズ部切刃25の両端部
点P1,P1側およびこれに連なる切刃23,23に大
きな刃物角を確保することができて、これらの部分を使
用する軽切削や中切削において大きな切削負荷に耐える
ことができる十分な刃先強度を得ることができる。また
ノーズ部切刃25の中央点P2付近ではすくい角βが大
きいので、仕上げ切削に際して切れ味を良くして仕上げ
面精度を向上できる。
【0022】次に、本発明の他の実施の形態を説明する
が上述の実施の形態と同一又は同様の部分には同一の符
号を用いて説明する。図8乃至図13は本発明の第二の
実施の形態を示すものである。図8は第二の実施の形態
によるチップの平面図、図9はノーズ部の斜視図、図1
0はノーズ部の平面図、図11はノーズ部の側面図、図
12は図10に示すノーズ部のE−E線断面図、図13
は図10に示すノーズ部のF−F線断面図である。第二
の実施形態によるチップ40は第一の実施形態のチップ
20と同様に略ひし形板状をなすものであり、すくい面
21の鋭角の角部Cにおいて、隣り合う切刃23,23
のすくい面21a,21a及びノーズ部切刃25のノー
ズ部すくい面34と、チップブレーカ26との間に平面
部42が設けられている。この平面部42はノーズ部切
刃25に対応するノーズ部領域42aで最大の幅を有し
ており、ノーズ部領域42aから両側の切刃23,23
の延在方向に沿ってノーズ部24から離れるに従って漸
次その幅が狭くなる平面視略三角形状の三角部42b,
42bとされ、各切刃23の途中で三角部42b,42
bが終了している。
【0023】また平面部42を設けたことにより、チッ
プブレーカ26のブレーカコーナー部26aは平面部4
2が位置する領域に起立面30のノーズ起立部30aが
位置してその傾斜が他の領域と比較して急傾斜になって
いる。この場合、ノーズ部24に急傾斜のノーズ起立部
30aが設けられたことで、切屑の衝突による一層の折
り曲げ分断効果が得られる。
【0024】本実施の形態によれば、例えば仕上げ切削
の際にノーズ部切刃25で生成された切屑が成長してノ
ーズ部すくい面34を走行する際、切屑が平面部42の
ノーズ部領域42aを擦過することで、生成された切屑
がすくい角αからβの間で変化するノーズ部すくい面3
4を飛び越えてチップブレーカ26に衝突することを防
止でき、切屑は確実にノーズ部すくい面34に押しつけ
られてこれを擦過することになり、確実にノーズ部すく
い面34による幅方向の曲げモーメントを受けることに
なり、二段階の曲げモーメントを確実に切屑に付与する
ことができ、切屑分断処理効果が一層確かになる。尚、
軽切削や中切削などの際にも、ノーズ部切刃25や切刃
23で生成された切屑はその幅方向のノーズ部側の領域
が平面部42を擦過するから、上述の仕上げ切削と同様
に切屑はノーズ部すくい面34による幅方向の曲げモー
メントを受けることになり、二段階の曲げモーメントを
確実に切屑に付与できて切屑分断処理効果が確実にな
る。
【0025】次に本発明の第三の実施の形態を図14乃
至図19により説明する。図14は第三の実施の形態に
よるチップの平面図、図15はノーズ部の斜視図、図1
6はノーズ部の平面図、図17はノーズ部の側面図、図
18は図16に示すノーズ部のG−G線断面図、図19
は図16に示すノーズ部のH−H線断面図である。第三
の実施形態によるチップ50は第一の実施形態のチップ
20と同様に略ひし形板状をなすものであり、すくい面
21の鋭角の角部Cにおいて、隣り合う切刃23,23
が交差する領域に設けられたノーズ部52のノーズ部切
刃54は、図14乃至図17に示すように切刃23より
も下面からの距離が短い即ち高さの低い位置に略凹曲線
状に形成されている。即ち、図16に示す平面視におけ
るすくい面21の略凸円弧状のノーズ部52において、
ノーズ部52の二等分線をLとして、ノーズ部切刃54
は隣接する二つの切刃23,23と接続する端部点P
1,P1から中央方向に向けてその高さ即ち下面からの
距離が漸次減少し、二等分線Lと交差する中央点P3で
最小高さとなるように形成され(図17参照)、ノーズ
部切刃54の中央点P3と各端部点P1,P1とを結ぶ
切刃部54a,54aはそれぞれ中央点P3に向かう下
り傾斜の略円弧状に形成されている。しかも各切刃部5
4a,54aは互いに、及び切刃23,23と滑らかに
接続されている。そのため、ノーズ部切刃54は図17
に示す側面視で全体に凹曲線を形成する。尚、切刃部5
4aは円弧状に限定されることなく直線状や凸曲線状に
形成されていてもよい。
【0026】またノーズ部切刃54のすくい面56は平
面視で略扇形とされ、そのすくい角が切刃23と接続す
る端部点P1で切刃23の正のすくい角αと同一であり
(図19参照)、ノーズ部切刃54の端部点P1,P1
から中央点P3に向かうに従って切刃部54aの高さの
滑らかな低下に応じて漸次すくい角が減少して0°とな
り、更に減少して負角に変化し、中央点P3での負のす
くい角γ(<α)が最小となるように形成されている
(図18参照)。換言すれば、ノーズ部52のノーズ部
すくい面56は中央点P3と重なる二等分線Lに沿って
中央谷線58が陥没して形成され、中央谷線58からそ
の両側の切刃23,23のすくい面21a,21aとの
接続部56a,56aに向けて凹曲面を描くように漸次
高さが増大すると同時に、ノーズ部切刃54からノーズ
部すくい面56とチップブレーカ26のノーズ起立部3
0aとの境界に向けて漸次高さが増大するように傾斜面
に形成されている。
【0027】本実施の形態によれば、ノーズ部切刃54
が凹曲線を描くと同時にノーズ部すくい面56がノーズ
部切刃54に向けた凹曲面とされているために、ノーズ
部切刃54で生成される切屑は、生成時と成長時の二段
階に亘って曲げモーメントを受けてチップブレーカ26
に衝突することになるために、確実に分断処理されてス
ムーズに排出できる。しかもノーズ部切刃54はその両
端部点P1,P1付近を除くほとんどが負角のすくい角
とされネガの切刃となるために、切刃強度を高くできる
という利点がある。
【0028】尚、第三の実施の形態において、ノーズ部
すくい面56及びすくい面21a,21a等とチップブ
レーカ26との間に第二の実施の形態に示す平面部42
を設けるようにしてもよい。これによって切屑が平面部
42で擦過されて、ノーズ部切刃54で生成された切屑
がノーズ部すくい面56に押しつけられてノーズ部すく
い面56による曲げモーメントを確実に付与されること
になる。またすくい角γを負角に設定したがこれに限定
されることなく正角でもよい。すくい角αについても正
角に限定されることなく負角に設定してもよい。
【0029】なお、上述の各実施の形態において切刃2
3やノーズ部切刃25,54にランドを形成するように
してもよく、この場合のランドはネガランドでもポジラ
ンドでもよい。また各実施の形態によるチップ20,4
0,50について、すくい面21上の各辺をなす切刃2
3…は下面に平行な同一平面(水平面)上に位置するも
のとしたが、これに限定されることなく、切刃23には
下面に対する傾斜が設けられていてもよく、或いは曲線
状に高さが変化していても良く、その際、各切刃23の
すくい角が変化してもかまわない。さらに、上述の各実
施形態においては、ノーズ部切刃25,54とノーズ部
すくい面34,56とが、ノーズ部24,52の平面視
における二等分線Lに対して左右対称に形成されている
が、これらが非対称に形成されていてもよい。要するに
ノーズ部切刃25,54の両端部点P1,P1の間のい
ずれかである中間部に最大高さの中央点P2または最小
高さの中央点P3が位置するようにしてもよい。ノーズ
部切刃25,54等の最大高さ位置または最小高さ位置
が切刃部25a,25a、54a,54a等のいずれか
の領域に偏って位置する構成は、切削に使用される切刃
23およびノーズ部切刃24、54の向きが予め特定の
向きに限定された、いわゆる勝手つきのチップの場合に
有効である。さらにまた、各実施形態では、ノーズ部切
刃25、54のすくい角が、その両端部点P1,P1の
間で漸次増大あるいは減少した後、中央点P2、P3を
境に漸次減少あるいは増大するようになされているが、
両端部点P1,P1の間で増大と減少とを繰り返すよう
にしてもよい。
【0030】
【実施例】次に、本発明の実施例を挙げて、本発明の効
果について具体的に説明する。本実施例1として図1乃
至図6に示した第一の実施形態のチップ20を用い、従
来例1として図23乃至図26に示したチップ1を用い
て、同一の切削条件の下で第1の切削試験を行い、その
際の切屑の処理性能を比較した。
【0031】切削条件として、被削材は冷間圧延材SP
CC材とし、切削速度は300m/min、切り込みは0.
5mm、送りは0.25mm/revとして仕上げ切削を湿式
により行った。切削試験によって得られた切屑は、実施
例1では図20に示すものが得られ、従来例1では図2
1に示すものが得られた。実施例1では切屑が定形的に
カールされ、しかも比較的短い適当な間隔で分断するこ
とができ、切屑の排出性が良好であった。これに対し
て、図21に示す従来例では切屑のカール形状が不定形
である上に分断が良く行われないために弦巻状に連続す
る長い形状となり、絡まりやすく詰まり易い排出しにく
いものであった。
【0032】次に第2の切削試験について説明する。上
述の実施例1と従来例1に加えて、図27〜図30に示
す一般切削用のチップ10を従来例2として用いた。切
削条件として、被削材は冷間圧延材S10C材とし、切
削速度は300m/minとして、切り込み量と送りを変化
させて湿式切削により、切屑処理の有効範囲を試験し
た。切削試験によって得られた切り込みと送りの範囲
は、図22に示す結果が得られた。
【0033】切削試験の結果、実施例1のチップでは、
いずれの場合も仕上げ切削から軽切削、中切削からま
で、対応する切り込みおよび送りの範囲で優れた切屑処
理性能を得ることができた。これに対し、従来例1のチ
ップでは切り込みや送りの小さい仕上げ切削においては
切屑の分断処理性は図21に示すように良くないがほど
ほどの切屑排出性が得られたものの、切り込みや送りの
大きい中、軽切削では切屑処理性が悪く切屑詰まりが生
じてしまい切削工具に絡まったりして切削に支障を来す
結果となった。また従来例2では、従来1とは逆に中、
軽切削では切屑の分断処理性は良好であるものの、仕上
げ切削においては切屑処理性が悪く切屑詰まりが生じた
り切削工具に絡まったりして切削に支障を来す結果とな
った。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるスロ
ーアウェイチップは、ノーズ部切刃は水平面に対して傾
斜させられていてノーズ部の中間部で最大高さとされ両
端で最小高さとされているから、切屑は生成時にノーズ
部切刃の形状に応じて切屑の幅方向に曲げモーメントが
与えられて分断されやすい状態になり容易に分断され、
確実な切屑分断処理を図り切屑詰まりを起こすことなく
確実に排出することができる。
【0035】また、ノーズ部切刃のすくい角はノーズ部
の中間部で最大とされノーズ部切刃の両端で最小となる
ように変化されているから、生成時と走行成長時に二段
階に亘って曲げモーメントが幅方向に付与され切屑の折
り曲げと分断が一層確実に行われることになり、確実な
切屑処理を図ることができる。またノーズ部切刃に交差
する方向に沿って設けられたノーズ部すくい面とチップ
ブレーカとの間に平面が設けられているから、走行する
切屑が平面部を擦過することですくい面に押しつけら
れ、すくい面への擦過をより確実にしてすくい面での曲
げモーメントを付与できる。
【0036】また本発明によるスローアウェイチップ
は、ノーズ部切刃は水平面に対して傾斜させられていて
ノーズ部の中間部で最小高さとされ両端で最大高さとさ
れているから、切屑は生成時に幅方向に曲げモーメント
が与えられて内側に湾曲させられて分断されやすい状態
になり容易に分断できる。またノーズ部切刃のすくい角
は、ノーズ部切刃の中間部で最小とされノーズ部切刃の
両端で最大となるよう変化しているから、ノーズ部切刃
とそのすくい面とでそれぞれ幅方向内側に曲げモーメン
トを付与されて確実に切屑を分断できる。またノーズ部
切刃に交差する方向に沿って設けられたノーズ部すくい
面とチップブレーカとの間に平面が設けられているか
ら、切屑が平面部を擦過することですくい面に押しつけ
られ、すくい面への擦過をより確実にしてすくい面での
曲げモーメントを付与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態によるチップの平
面図である。
【図2】 第一の実施の形態のノーズ部の斜視図であ
る。
【図3】 ノーズ部の平面図である。
【図4】 ノーズ部の側面図である。
【図5】 図3に示すノーズ部のA−A線断面図であ
る。
【図6】 図3に示すノーズ部のB−B線断面図であ
る。
【図7】 第一の実施形態によるチップのノーズ部切刃
による仕上げ切削の状態を示す図である。
【図8】 本発明の第二の実施の形態によるチップの平
面図である。
【図9】 第二の実施の形態のノーズ部の斜視図であ
る。
【図10】 ノーズ部の平面図である。
【図11】 ノーズ部の側面図である。
【図12】 図10に示すノーズ部のE−E線断面図で
ある。
【図13】 図10に示すノーズ部のF−F線断面図で
ある。
【図14】 本発明の第三の実施の形態によるチップの
平面図である。
【図15】 第三の実施の形態のノーズ部の斜視図であ
る。
【図16】 ノーズ部の平面図である。
【図17】 ノーズ部の側面図である。
【図18】 図16に示すノーズ部のG−G線断面図で
ある。
【図19】 図16に示すノーズ部のH−H線断面図で
ある。
【図20】 実施例のチップによる切削で得られた切屑
の形状を示す図である。
【図21】 従来例のチップによる切削で得られた切屑
の形状を示す図である。
【図22】 実施例と従来例により切削を行った際の切
屑処理性能を模式的に示す図である。
【図23】 従来の仕上げ用チップの平面図である。
【図24】 図23に示すチップのノーズ部の斜視図で
ある。
【図25】 ノーズ部の平面図である。
【図26】 ノーズ部の側面図である。
【図27】 従来の一般切削用チップの平面図である。
【図28】 図27に示すチップのノーズ部の斜視図で
ある。
【図29】 ノーズ部の平面図である。
【図30】 ノーズ部の側面図である。
【符号の説明】
20,40,50 スローアウェイチップ 21,21a すくい面 23 切刃 24,52 ノーズ部 25,54 ノーズ部切刃 26 チップブレーカ 34,56 ノーズ部すくい面 42 平面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 裕一 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社筑波製作所内 Fターム(参考) 3C046 CC01 CC06 JJ04 JJ08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面がすくい面とされ、このすくい面の
    稜辺部に切刃が形成されると共に、互いに隣接する上記
    切刃同士が交差するノーズ部にノーズ部切刃が形成され
    てなるスローアウェイチップにおいて、 上記ノーズ部切刃は水平面に対して傾斜させられていて
    前記ノーズ部の中間部で最大高さとされ両端で最小高さ
    とされていることを特徴とするスローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】 上記ノーズ部切刃のすくい角は、前記ノ
    ーズ部の中間部で最大とされ前記ノーズ部切刃の両端で
    最小となるように変化していることを特徴とする請求項
    1に記載のスローアウェイチップ。
  3. 【請求項3】 上記ノーズ部切刃のノーズ部すくい面と
    チップブレーカの起立面との間に平面が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のスローアウ
    ェイチップ。
  4. 【請求項4】 上面がすくい面とされ、このすくい面の
    稜辺部に切刃が形成されると共に、互いに隣接する上記
    切刃同士が交差するノーズ部にノーズ部切刃が形成され
    てなるスローアウェイチップにおいて、 上記ノーズ部切刃は水平面に対して傾斜させられていて
    前記ノーズ部の中間部で最小高さとされ両端で最大高さ
    とされていることを特徴とするスローアウェイチップ。
  5. 【請求項5】 上記ノーズ部切刃のすくい角は、前記ノ
    ーズ部切刃の中間部で最小とされ前記ノーズ部切刃の両
    端で最大となるように変化していることを特徴とする請
    求項4に記載のスローアウェイチップ。
  6. 【請求項6】 上記ノーズ部切刃に交差する方向に沿っ
    て設けられたノーズ部すくい面とチップブレーカとの間
    に平面が設けられていることを特徴とする請求項4また
    は5に記載のスローアウェイチップ。
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