JP3076594B2 - スローアウェイチップ - Google Patents
スローアウェイチップInfo
- Publication number
- JP3076594B2 JP3076594B2 JP02271004A JP27100490A JP3076594B2 JP 3076594 B2 JP3076594 B2 JP 3076594B2 JP 02271004 A JP02271004 A JP 02271004A JP 27100490 A JP27100490 A JP 27100490A JP 3076594 B2 JP3076594 B2 JP 3076594B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting edge
- breaker
- chip
- nose
- rake angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Description
大きい軟鋼、深絞り材等の仕上げ領域における切屑処理
性が円滑に行なわれるようにしたものである。
ば実公昭59−33531号公報、特開平2−131804号公報、
実開平2−53304号公報などにみられるものが開示され
ている。
ップは、倣い加工に好適するように、チップブレーカ溝
が切刃稜に沿って波形の曲率面を有し、また中央ボス面
側には、複数の帯状を呈する支持面が形成されるように
したものである。
プは、切削力と温度とを同時に減少させてチップ強度と
寿命とを増大させながら低送りと中間送りの速度の下で
切屑処理できるようにしたものであり、幅狭のランドを
含めて波形の切刃稜が形成されるように複数の長さの異
なるくぼみ群を有するとともに、各コーナには、第2く
ぼみおよび隆起リブを隣接させた三角形の突起がそれぞ
れ形成されるようにしたものである。
ップは、軽切削領域および高切込み・低送り領域におけ
る切屑処理に好適させたもので、切刃稜が中央ボス部に
対して芯下りの状態にあり、またノーズ部分には、堤防
部分を備え、しかもすくい角を0゜〜30゜に特定した第
1のチップブレーカ溝が形成され、辺部分には、すくい
角を漸次減じた第2のチップブレーカ溝が形成されるよ
うにしたものである。そして、前記堤防部分は、中央ボ
ス部に接続した十字形状、凸形状及び離間した略楕円形
状のものが例示されている。
イチップは、端面引上げ加工を含む倣い加工用として提
案されたものであり、延性の大きい軟鋼、深絞り材など
の仕上げ領域(切込みd=0.3〜1.5mm、送りf=0.1〜
0.3mm/rev)では、切屑の延びがらみがみられ、突発的
には工具ホルダにからみつき、その除去作業などから切
削作業を阻害し、作業能率を低下させる問題点があっ
た。
イチップは、ランド域の存在から、軟鋼、深絞り材など
の延性材料の切屑処理性を対象にしたものではなく、ま
た、3番目の公報に開示されたスローアウェイチップ
は、軽切削領域および高切込み・低送り領域を対象にし
ているため、倣い切削や軟鋼、深絞り材などの延性材料
の仕上げ領域では、効果を発揮できないという問題点が
あった。
深絞り材における仕上げ領域の切屑処理性を良好にし
て、切削作業の能率が向上するように改善したものであ
る。
側には、ノーズ突起、中央ボス面および外郭稜線によっ
て形成される切刃稜がそれぞれ形成されるとともに、ノ
ーズ部分における切刃稜5aからノーズ突起に向って第1
のチップブレーカが形成され、また辺部分における切刃
稜から中央ボス面に向って第2のチップブレーカがそれ
ぞれ連設されるようにしたスローアウェイチップを前提
にして改善したものである。
に沿った方向では、山部および谷部がそれぞれ連続する
ように形成され、しかもノーズ突起に対しては、離間凹
部を介して山部側が位置するようになっているものであ
る。
等分線方向の断面を基準にしたときには、正のすくい角
θ1,ブレーカ幅W1をもつ凹曲面がノーズ突起に向って切
上っているものである。そして、辺部分から前記二等分
線方向に対する直交方向の断面を基準にしたときには、
ノーズ突起の始端から終端に向って、始端部分のすくい
角θ2および終端部分のすくい角θ3が前記すくい角θ
1に対して、θ1>θ2>θ3の関係にあり、始端部分
のブレーカ幅W2および終端部分のブレーカ幅W3がノーズ
突起2の尖り構成により、前記ブレーカ幅W1に対して、
W1>W2>W3の関係にあって、前記凹曲面の断面構成が、
これらのすくい角θ1,θ2,θ3およびブレーカ幅W1,W2
の関係をそれぞれ維持して順次滑らかに変化するように
設定されているものである。
方向では、山部および谷部からなる波形曲面で構成さ
れ、第1のチップブレーカに対しては、前記谷部が前記
離間凹部に対応する位置で接続され、しかもそのすくい
角が前記すくい角θ3をそのまま維持し、また山部側の
ブレーカ幅W4および谷部7b側のブレーカ幅W5がノーズ突
起のブレーカ幅W3に対して、W5>W3>W4の関係で設定さ
れるものである。
ップブレーカ部分で直線切刃稜が形成され、しかもこれ
に接続される第2のチップブレーカ部分では、凹み稜か
ら始まる波形切刃稜が連続するとともに、この波形切刃
稜の頂点が直線切刃稜とほぼ同じ高さに位置しているも
のである。
おける第1のチップブレーカの刃先構成を改善して、延
性の大きい軟鋼、深絞り材などの仕上げ領域で切屑処理
性が良好になるものである。この場合、仕上げ領域は、
切込みd=0.3〜1.5mm,送りf=0.1〜0.3mm/revの条件
を意味する。そして、前述した軟鋼などの切削加工にお
いて、低抵抗で滑らかに切屑をカールさせるものであ
る。
有効にするものである。
て、図を参照しながら説明する。
スローアウェイチップであり、切削上のすくい面側に
は、ノーズ突起2および取付け穴3を備えた中央ボス面
4が形成されている。また、外郭稜線によって形成され
る切刃稜5は、第3図でみられるようにノーズ部分にお
ける直線切刃稜5aおよび辺部分における波形切刃稜5bか
らなるものである。そして、この切刃稜5に沿ってノー
ズ部分における第1のチップブレーカ6および辺部分に
おける第2のチップブレーカ7が連設される。この場
合、波形切刃稜5bの頂点は、直線切刃稜5aとほぼ同じ高
さに位置しているものである。
うにノーズ突起2の二等分線方向では、切刃稜5側か
ら、正のすくい角θ1、ブレーカ幅W1をもつ凹曲面が
R1,R2の曲率半径でノーズ突起2に切り上がっている。
の断面を基準にしたときには、ノーズ突起2の尖り構成
により、始端部分ですくい角θ2,曲率半径R2,ブレーカ
幅W2,終端部分ですくい角θ3,曲率半径R2,ブレーカ幅W3
がそれぞれ構成される。そして、これらのすくい角およ
びブレーカ幅に対しては、それぞれθ1>θ2>θ3、
W1>W2>W3の関係にある。なお、これらのすくい角およ
びブレーカ幅は、前述した円弧状の断面に対して、例え
ば図示のように曲率半径R2を共通とする凹曲面で滑らか
に接続することにより、前記すくい角θ1,θ2,θ3およ
びブレーカ幅W2,W3を順次変化させている。
に沿う方向で山部4aおよび谷部4bからなる波形曲面を呈
しているものである。そして、第2のチップブレーカ7
は、前記第1のチップブレーカ6に対し、すくい角θ3
をそのまま維持して離間凹部8を介して山部4aから接続
するようになっている。
に対しては、山部4a側のブレーカ幅W4及び谷部4b側のブ
レーカ幅W5がノーズ突起2のブレーカ幅W3に対して、W5
>W3>W4の関係で設定されている。これは、倣い削りな
どにおいて、切屑にくせを与え、折断しやすくする配慮
である。
第1図〜第6図で示されるTNMG160408を基本仕様とし、
前述したすくい角およびブレーカ幅については、θ1=
18゜,θ2=12゜,θ3=0゜,W1=1.45mm,W2=0.90m
m,W3=0.80mm,W4=0.42mm,W5=1.20mmにそれぞれ設定し
たものである。
ェイチップ1を示すものであり、切削上のすくい面側に
は、ノーズ突起2、山部4a及び谷部4bを形成した中央ボ
ス面4,第1のチップブレーカ6,第2のチップブレーカ7,
直線切刃稜5aおよび波形切刃稜5bからなる切刃稜5など
が備えられている。
明品について、パイプ材(STKM11)を切削速度V=200m
/revで切削したときの切屑形状が示されている。この結
果、本発明品の目的である切込みd=0.3〜1.5mm、送り
f=0.1〜0.3mm/revの条件では有効な切屑処理性が行な
われていることが判る。
中央ボス面4に対して芯下り量δ例えばδ=0.2mmを付
加しているが、これに限られることはない。例えば、片
面使用のときに、直線切刃稜5aが中央ボス面4よりも高
くなるような場合である。
カ6,第2のチップブレーカ7,直線切刃稜5aおよび波形切
刃稜5bなどからなるように構成したものであるから、特
に第1のチップブレーカ6の切刃構成によって軟鋼、深
絞り材などの仕上げ領域で第8図でみられるように有効
な切屑処理性を発揮する。
ている低炭素鋼材の切削加工で有効性が期待できるもの
である。
す正面図であり、第2図は、その一部拡大正面図、第3
図は、下方からの一部側面図、第4図は、第2図中のIV
−IV線に沿って得られる断面図、第5図は、第2図中の
V−V線沿って得られる断面図、第6図は、同じく第2
図中のVI−VI線沿って得られる断面図、第7図は、変形
例を示す正面図、第8図は、切屑処理性を示す説明図で
ある。 1……スローアウェイチップ、2……ノーズ突起 4……中央ボス面、4a……山部 4b……谷部、5……切刃稜 5a……直線切刃稜、5b……波形切刃稜 6……第1のチップブレーカ、7……第2のチップブレ
ーカ 8……離間凹部
Claims (1)
- 【請求項1】多角形板状をなし、そのすくい面側には、
ノーズ突起2、中央ボス面4および外郭稜線によって形
成される切刃稜5がそれぞれ形成されるとともに、ノー
ズ部分における切刃稜5aからノーズ突起2に向って第1
のチップブレーカ6が形成され、また辺部分における切
刃稜5bから中央ボス面4に向って第2のチップブレーカ
7がそれぞれ連設されるようにしたスローアウェイチッ
プにおいて、 前記中央ボス面4は、辺部分における切刃稜5bに沿った
方向では、山部4aおよび谷部4bがそれぞれ連続するよう
に形成され、しかもノーズ突起2に対しては、離間凹部
8を介して山部4aが位置するようになっており、 前記第1のチップブレーカ6は、ノーズ突起2の二等分
線方向の断面を基準にしたときには、正のすくい角θ1,
ブレーカ幅W1をもつ凹曲面がノーズ突起2に向って切上
っており、また、辺部分から前記二等分線方向に対する
直交方向の断面を基準にしたときには、ノーズ突起2の
始端から終端に向って、始端部分のすくい角θ2および
終端部分のすくい角θ3が前記すくい角θ1に対して、
θ1>θ2>θ3の関係にあり、始端部分のブレーカ幅
W2および終端部分のブレーカ幅W3がノーズ突起2の尖り
構成により、前記ブレーカ幅W1に対して、W1>W2>W3の
関係にあって、前記凹曲面の断面構成がこれらのすくい
角θ1,θ2,θ3およびブレーカ幅W1,W2の関係をそれぞ
れ維持して順次滑らかに変化するように設定され、 前記第2のチップブレーカ7は、辺部分に沿う方向で
は、山部7aおよび谷部7bからなる波形曲面で構成され、
前記第1のチップブレーカ6に対しては、前記山部7aが
前記離間凹部8に隣接するように接続され、しかもその
すくい角が前記すくい角θ3をそのまま維持し、また山
部7a側のブレーカ幅W4および谷部7b側のブレーカ幅W5が
ノーズ突起2のブレーカ幅W3に対して、W5>W3>W4の関
係で設定され、 前記切刃稜5は、辺方向の側面視では、第1のチップブ
レーカ6部分で直線切刃稜5aが形成され、しかもこれに
接続される第2のチップブレーカ7部分では、凹み稜か
ら始まる波形切刃稜5bが連続するとともに、この波形切
刃稜5bの頂点が直線切刃稜5aとほぼ同じ高さに位置して
いることを特徴とするスローアウェイチップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02271004A JP3076594B2 (ja) | 1990-10-09 | 1990-10-09 | スローアウェイチップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02271004A JP3076594B2 (ja) | 1990-10-09 | 1990-10-09 | スローアウェイチップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04146008A JPH04146008A (ja) | 1992-05-20 |
JP3076594B2 true JP3076594B2 (ja) | 2000-08-14 |
Family
ID=17494073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02271004A Expired - Fee Related JP3076594B2 (ja) | 1990-10-09 | 1990-10-09 | スローアウェイチップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3076594B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2826969B2 (ja) * | 1995-03-14 | 1998-11-18 | バレナイト・インコーポレイテッド | 改良された切り屑みぞを有する高速度切削用インサート |
US11305358B2 (en) | 2017-06-29 | 2022-04-19 | Kyocera Corporation | Cutting insert, cutting tool, and method for manufacturing machined product |
-
1990
- 1990-10-09 JP JP02271004A patent/JP3076594B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04146008A (ja) | 1992-05-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0364421B1 (en) | Cutting insert | |
JP3371733B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JP5118198B2 (ja) | コーナー凹み部を有する切削インサート | |
US5967710A (en) | Drilling tool for drilling in solid metal | |
JP4616483B2 (ja) | 切削インサート | |
KR100389107B1 (ko) | 얇은칩에대한칩브레이커를가진절삭인서트 | |
JPH052244Y2 (ja) | ||
JPH08511208A (ja) | 切削インサート | |
JP3335048B2 (ja) | 切削用インサート | |
JP2003220503A (ja) | スローアウェイチップ | |
JPH0295508A (ja) | 切削インサート | |
JP2002096208A (ja) | 切削用インサート | |
JPH08168902A (ja) | 切削用インサート | |
JP4330933B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JP2000107911A (ja) | スローアウェイチップ | |
JP3076594B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JP5109485B2 (ja) | 旋削用スローアウェイチップ | |
JP4654962B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JPS6232724Y2 (ja) | ||
JPS639364Y2 (ja) | ||
JP2993612B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JPH0715207U (ja) | スローアウェイチップ | |
JPS6232723Y2 (ja) | ||
JPH10128604A (ja) | 切削インサート | |
JPS62181805A (ja) | スロ−アウエイチツプ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080609 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609 Year of fee payment: 10 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609 Year of fee payment: 10 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees | ||
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |