JP2993612B2 - スローアウェイチップ - Google Patents
スローアウェイチップInfo
- Publication number
- JP2993612B2 JP2993612B2 JP2288192A JP28819290A JP2993612B2 JP 2993612 B2 JP2993612 B2 JP 2993612B2 JP 2288192 A JP2288192 A JP 2288192A JP 28819290 A JP28819290 A JP 28819290A JP 2993612 B2 JP2993612 B2 JP 2993612B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting edge
- nose
- chip breaker
- chip
- region
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Description
ブレーカを備えたスローアウェイチップに関し、特に軟
鋼、ステンレス鋼などの被削材に対して仕上げ切削から
中切削まで好適するようにしたものである。
ば特開平2−109612号公報、特開昭62−181807号公報な
どが開示されている。
ップブレーカおよびこの第1のチップブレーカの両脇に
ある第2のチップブレーカがそれぞれ形成され、しか
も、第1のチップブレーカにおけるノーズ部分の二等分
線方向の断面では、2つの異なる曲率半径R1およびこの
曲率半径R1よりも大きい曲率半径R2によって凹曲面が形
成されるようになっているものである。
ーカには、ノーズ部分の二等分線方向の断面で、中心点
l1およびl2の距離を有する曲率半径R1,R2による凹曲面
が形成され、しかも、この凹曲面が、l1<l2,R1<R2の
関係で最大深さhの関係が与えられるようになっている
ものである。そして、二等分線に対する直交方向では、
曲率半径R3,R4がほぼ等しく構成されているものであ
る。
チップは、有効な切屑処理範囲については、公報の第8
図で示されているように、切込みが1〜3mm,送りが0.1
〜0.3mm/revの範囲とされるものであり、また、後者の
公報にみられるスローアウェイチップは、有効な切屑処
理範囲については、公報の第34頁上段左欄第7行および
第9図に説示されているように、仕込みが1〜4.5mm,送
りが0.1〜0.45mm/revの範囲とされているものである。
イチップは、切込みが1mmよりも小さい低切込みでは、
切屑処理性が悪いという問題点があった。
ても切屑処理性が有効になるようにするとともに低切削
抵抗が得られるようにチップブレーカの構成を改善した
ものである。
には、第1のチップブレーカ、辺部分には、第2のチッ
プブレーカが備えられ、しかもその外郭稜によってノー
ズ切刃稜および辺切刃稜が構成されているようにした芯
下り構成のスローアウェイチップを前提に改善したもの
である。
の二等分線方向の縦断面では、ノーズ半径部分のa領域
で曲率半径R1によって凹み状の曲線部分が形成され、こ
のa領域から最大深さまでのb領域で最大深さに向う直
線部分が形成されることにより、すくい角θ1が構成さ
れ、このb領域からノーズ切刃稜4aの辺切刃稜4bに対す
る接続部分までのc領域で最大深さから中央ボス面に向
って曲率半径R2によって凹み状の曲線部分がc領域を越
えるように形成され、しかも、これらのa〜c領域およ
び曲率半径R1,R2がb>c>aおよびR1<R2の関係に設
定されるものである。また、二等分線に対する直交方向
の横断面では、全体的には凹み状の曲線を呈するように
なっているものである。
する傾斜角については、a領域、b領域およびc領域で
は、それぞれ傾斜角θa,θbおよびθcを構成してお
り、これらの傾斜角間では、θa>θb>θcの関係を
保つように変化するとともに、傾斜角θbについては一
定角度を有しているものである。
かあるいはその幅が第1のチップブレーカに対する接続
部分で広く、辺の中央部分で狭くなるように変化する形
状を有し,また、すくい角度θ2が前記第1のチップブ
レーカのすくい角θ1に対してθ1>θ2の関係にある
ものである。
ブレーカについては、直線状のノーズ切刃稜が、凹み状
を呈するノーズ切刃稜に、また二等分線方向の縦断面に
おける直線部分が、凹み状の曲線部分に置き換えらるよ
うにしたスローアウェイチップを提供するものである。
ーカで通常の切削における切屑処理を行なうとともに、
第2のチップブレーカで面削り、端面引きにおける切屑
処理を行なうものである。
切刃構成から切屑のカールが有効に行なわれ、切屑処理
を有効なものとしている。また、ノーズ部分側における
二等分線方向の縦断面では、ノーズ半径部分には小さな
曲率半径R1による凹み状の曲線部分が存在することによ
って低切込み側の切屑処理を円滑にしているものであ
る。
て、図を参照しながら説明する。
なすスローアウェイチップであり、そのノーズ部分に
は、第1のチップブレーカ2が形成され、その両脇にあ
る辺部分には、第2のチップブレーカ3が形成されてい
る。そして、スローアウェイチップ1の外郭稜によっ
て、図示の場合ではそれぞれ直線状を呈するノーズ切刃
稜4aおよび辺切刃稜4bが連続して形成される。
取付け穴6が穿設され、この中央ボス面5に対しては、
前記ノーズ切刃稜4aおよび辺切刃稜4bが芯下りとなるも
のである。この芯下り量は、δで示されるが、例えばδ
=0.2mmに設定される。
二等分線方向の縦断面では、第3図で明示されているよ
うに、ノーズ側からノーズ半径部分におけるa領域で
は、曲率半径R1による凹み状の曲線部分2aが形成され、
また、最大深さ部分2dに向うb領域では、直線部分2bが
形成され、さらに、c領域では、最大深さ部分2dから中
央ボス面5に向う曲率半径R2による凹み状の曲線部分2c
が構成される。この場合、曲率半径R2は、曲率半径R1に
対してR2>R1の関係にあって、c領域を越えて中央ボス
面5に向うものであり、直線部分2bでは、ポジの大きな
傾斜角θ1が構成される。この結果、一般の仕上げの切
りくずは、曲率半径R2で拘束され、一般のブレーカより
切りくずに負担がかかることなく処理される。
する直交方向のa,b,cの領域内に属する横断面では、第
4図〜第6図で明示されれいるように全体的には凹み状
の曲線を呈しているものである。しかして、二等分線を
起点とする前記ノーズ切刃稜4aに対する傾斜角について
は、曲率半径R1による曲線部分2a、直線部分2bおよび曲
率半径R2による曲線部分2cでそれぞれ傾斜角θa,θbお
よびθcを構成する。そして、これらの傾斜角間では、
切屑のカールを良好にするため,θa>θb>θcの関
係を保って変化する。この場合、傾斜角θbについて
は、直線部分2bに関係することおよび切屑流出の安定性
から一定角度を有しているものである。この結果、b領
域で構成される切り刃に最大切込みがかかる加工で切込
み変動があっても切削抵抗の変動が少なくびびりが発生
しずらい。
プブレーカ2の両脇に接続するものであり、辺切刃稜4b
から中央ボス面5に向う横断方向で、前述した二等分線
方向の傾斜角θ1よりも小さいポジの傾斜角θ2を構成
する。これは、刃先強度を高める配慮である。
面引き切削などの用途に適用するため、ブレーカ幅が狭
くなっている。図示の場合、第1のチップブレーカ2に
対する接続部分における幅が広く、辺の中央部分で狭く
なっているが、切削条件によっては平行溝(図示せず)
に変更できる。
を基本形状とした本発明品の第1チップブレーカ2にお
ける切屑処理性を示した説明図である。この場合の切削
条件は、切削速度V=100m/min、切込みd=0.5〜2.0m
m、送り0.05〜0.3mm/revとし、SUS304からなる被削材を
切削したものである。この結果、前述した従来の公報に
みられるスローアウェチチップで不具合であった1mm以
下の低切込みでも有効な切屑処理が可能であることが判
る。
報でみられる従来品Bとを比較した切削抵抗(合成力)
の説明図であり、本発明品Aがいずれの送りでも低くな
っていることがわかる。
ものであり、前記直線状のノーズ切刃稜4aが凹み状を呈
するノーズ切刃稜14aに置き換えられ、また、二等分線
方向における直線部分2bが凹み状の曲線部分12bに置き
換えられたものである。
カ2ついては、ノーズ部分における二等分線を基準とし
た縦断面形状および横断面形状を改善して、1mm以下の
低切込みのステンレス鋼などの難削材にも好適するよう
にしたものである。
処理性がすぐれるとともに、第9図でみられるように切
削抵抗(合成力)も減少するものである。また、面取り
切削、端面引き切削などの特殊用途にも適用できるとい
う利点を有する。
一実施例を示す図で、第1図(a)は正面図、第1図
(b)は一部側面図、第2図は、その一部拡大正面図、
第3図は、第2図中のIII−III線に沿って得られる拡大
断面図、第4図〜第6図は、同じく第2図中のIV−IV
線、V−V線およびVI−VI線に沿ってそれぞれ得られる
断面図、第7図は、第1図(a)中のVII−VII線に沿っ
て得られる断面図である。 第8図は、本発明品の第1のチップブレーカにおける切
屑処理性を示した説明図、第9図は、本発明品と従来品
とを比較した切屑抵抗値の説明図である。 第10図(a)(b)は、本発明スローアウェイチップの
別の実施例を示す図で、第10図(a)は正面図、第10図
(b)は一部側面図、第11図は、第10図(a)中のA−
A線に沿って得られる拡大断面図である。 1……スローアウェイチップ、2……第1のチップブレ
ーカ 2a……曲線部分、2b……直線部分 2c……曲線部分、2d……最大深さ部分 3……第2のチップブレーカ、4a……ノーズ切刃稜 4b……辺切刃稜、5……中央ボス面 12b……曲線部分、14a……ノーズ切刃稜
Claims (2)
- 【請求項1】多角形板状をなし、そのノーズ部分には、
第1のチップブレーカ2、その両脇にある辺部分には、
第2のチップブレーカ3が備えられ、しかもその外郭稜
によってノーズ切刃稜4aおよび辺切刃稜4bが構成されて
いるスローアウェイチップにおいて、 前記ノーズ切刃稜4aおよび辺切刃稜4bは、中央ボス面5
よりも芯下りで、連続した直線状を呈するようになって
おり、 前記第1のチップブレーカ2は、ノーズ部分の二等分線
方向の縦断面を基準にしたときには、ノーズ半径部分の
a領域では、曲率半径R1によって凹み状の曲線部分2aが
形成され、このa領域から最大深さ2dまでのb領域で
は、最大深さ2dに向う直線部分2bが形成されることによ
り、すくい角θ1が構成され、このb領域からノーズ切
刃稜4aの辺切刃稜4bに対する接続部分までのc領域で
は、最大深さ2dから中央ボス面5に向って曲率半径R2に
よって凹み状の曲線部分2cがc領域を越えるように形成
され、しかも、これらのa〜c領域および曲率半径R1,R
2がb>c>aおよびR1<R2の関係に設定され、また、
前記二等分線に対する直交方向の横断面を基準にしたと
きには、全体的には凹み状の曲線を呈しており、しか
も、前記ノーズ切刃稜4aに対する前記二等分線に対する
直交方向の傾斜角が、a領域、b領域およびc領域で
は、それぞれ傾斜角θa,θbおよびθcを構成してお
り、これらの傾斜角間では、θa>θb>θcの関係を
保つように変化するとともに、傾斜角θbについては一
定角度を有しており、 前記第2のチップブレーカ3は、平行幅を有するかある
いはその幅が第1のチップブレーカ2に対する接続部分
で広く、辺の中央部分で狭くなるように変化する形状を
有し、また、チップブレーカ3によるすくい角度θ2が
前記第1のチップブレーカ2のすくい角θ1に対してθ
1>θ2の関係にあることを特徴とするスローアウェイ
チップ。 - 【請求項2】前記直線状のノーズ切刃稜4aが凹み状を呈
するノーズ切刃稜14aに置き換えられ、また同じく二等
分線方向の縦断面における前記直線部分2bが凹み状の曲
線部分12bに置き換えられている請求項1記載のスロー
アウェイチップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2288192A JP2993612B2 (ja) | 1990-10-25 | 1990-10-25 | スローアウェイチップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2288192A JP2993612B2 (ja) | 1990-10-25 | 1990-10-25 | スローアウェイチップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04164505A JPH04164505A (ja) | 1992-06-10 |
JP2993612B2 true JP2993612B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=17727007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2288192A Expired - Fee Related JP2993612B2 (ja) | 1990-10-25 | 1990-10-25 | スローアウェイチップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2993612B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102744431A (zh) * | 2012-07-24 | 2012-10-24 | 哈尔滨理工大学 | 一种极端超重载条件下握型车铣复合专用刀片 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017080817A (ja) * | 2014-03-12 | 2017-05-18 | 住友電工ハードメタル株式会社 | 切削インサート及びそれを用いた刃先交換式切削工具 |
JP6447566B2 (ja) * | 2015-04-24 | 2019-01-09 | 株式会社タンガロイ | 穴加工工具 |
-
1990
- 1990-10-25 JP JP2288192A patent/JP2993612B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102744431A (zh) * | 2012-07-24 | 2012-10-24 | 哈尔滨理工大学 | 一种极端超重载条件下握型车铣复合专用刀片 |
CN102744431B (zh) * | 2012-07-24 | 2014-01-22 | 哈尔滨理工大学 | 一种极端超重载条件下握型车铣复合专用刀片 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04164505A (ja) | 1992-06-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100430868B1 (ko) | 둥근코너를가진절삭인서트 | |
JP3057781B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JPH052244Y2 (ja) | ||
JP3317089B2 (ja) | スローアウェイチップ及びスローアウェイ式カッタ | |
US5584616A (en) | Cutting insert | |
US5456557A (en) | Cutting insert | |
JP4520045B2 (ja) | 旋削加工用の切削インサート | |
JP3196566B2 (ja) | スローアウェイチップ及びスローアウェイ式カッタ | |
JP2993612B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JP3237052B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JP2554861Y2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JPS60135104A (ja) | スロ−アウエイチツプ | |
JP3118956B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JPH0144264Y2 (ja) | ||
JPH11197909A (ja) | スローアウェイチップ | |
JP3211431B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JPS60108203A (ja) | 切削工具 | |
JPH052243Y2 (ja) | ||
JP2597512Y2 (ja) | 突切り用スローアウェイチップ | |
JPS60108202A (ja) | 切削工具 | |
JPH0630334Y2 (ja) | ポジティブスローアウエイチップ | |
JP2564785Y2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JPH0511925Y2 (ja) | ||
JP2593284Y2 (ja) | ねじ切り用スローアウェイチップ | |
JPS6312884Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022 Year of fee payment: 11 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022 Year of fee payment: 11 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022 Year of fee payment: 11 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022 Year of fee payment: 11 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |