JP2593284Y2 - ねじ切り用スローアウェイチップ - Google Patents

ねじ切り用スローアウェイチップ

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JP2593284Y2
JP2593284Y2 JP1992084862U JP8486292U JP2593284Y2 JP 2593284 Y2 JP2593284 Y2 JP 2593284Y2 JP 1992084862 U JP1992084862 U JP 1992084862U JP 8486292 U JP8486292 U JP 8486292U JP 2593284 Y2 JP2593284 Y2 JP 2593284Y2
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JP
Japan
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cutting
chip
breaker wall
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breaker
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貴宣 斉藤
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Mitsubishi Materials Corp
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ねじ切り加工に使用
されるねじ切り用スローアウェイチップ(以下「チッ
プ」という。)に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】図11乃至図14は、従来
のこの種のチップの一例を示すものである。これらの図
に示すチップ10は、そのコーナー部に、すくい角のつ
いたすくい面11と、加工するねじ山形状に対応して斜
交させた二切刃12が存在しており、切刃12近傍のす
くい面11上には楕円球の一部の面を複数組み合わせて
構成される凹部が設けられ、さらに、凹部13の後方に
は、すくい面から立ち上がり楕円球の一部の面で構成さ
れるブレーカ壁が設けられている。
【0003】ところで、上記のような従来のチップ10
によるねじ切り加工においては、凹部12を経た切屑を
ブレーカ壁14で十分に分断することができないため、
切屑処理性が悪いという欠点があった。また、このよう
なチップにおいて切屑の分断効果を上げるためにブレー
カ壁14を切り立った形状とすると、切削抵抗が増加し
てビビリを生じ易くなり、ねじの品質を低下させるとい
う課題があった。
【0004】本考案は上記の如き事情に鑑みてなされた
ものであり、切削抵抗の減少と同時に切屑分断性を高
め、切屑処理性能を向上させることのできるチップを提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、ねじ山形状に
対応するコーナー部の稜線に鋭角をなす二切刃が設けら
れたねじ切り用スローアウェイチップにおいて、二切刃
のうちの送り方向前方の第一の切刃のすくい面上に、第
一の切刃に沿って延びる凹部が形成され、この凹部の後
方に傾斜面状のブレーカ壁が立ち上がって形成され、さ
らに、ブレーカ壁上には、略第一の切刃及び凹部の延び
る方向に沿って、複数の小凹部が互いに分離して配列
れており、第一の切刃で生成された切屑は小凹部が配列
されたブレーカ壁上を走行するようにしたことを特徴と
するものである。
【0006】
【作用】上記構成に係るチップにおいて被削材のねじ切
り加工を行う場合、主として前方の切刃で生々された切
屑は、凹部を経た直後、ブレーカ壁に当接して分断され
つつ該ブレーカ壁上を通過してゆく。この際、該ブレー
カ壁上に形成された複数の小凹部により、切屑とブレー
カ壁との接触面積が減少し、ブレーカ壁上を通過する切
屑の抵抗が減少して切削抵抗も減少する。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照して本考案の実施例を
説明する。図10はチップの装着されたねじ切り用のバ
イトを示しており、ホルダ20の先端側に形成されたチ
ップ座には、本考案の一実施例に係るチップ22が、ク
ランプ機構24を介して装着固定されている。本考案
は、チップのコーナー部の形状をその特徴とするもので
あり、以下、図1乃至図9を参照してチップ22の形状
を説明する。
【0008】チップ22は、全体が略三角形平板状を呈
し、その裏面側22aは平坦面とされ、その表面側22
bの各コーナー部には、加工するねじ山形状に対応して
鋭角をなす二切刃26,28が形成されている。また、
チップ22の中央部には、チップ固定用のクランプ穴3
0が形成されている。なお、チップ22の3つのコーナ
ー部の形状は全て同様であるため、1つのコーナー部の
形状のみ説明し、他のコーナー部の形状については説明
を省略する。
【0009】チップ22のすくい面31上には、送り方
向前方の切刃26の近傍に、凹部(モールデッドブレー
カ)32が形成されている。この凹部32は、切刃26
に沿って該切刃26のほぼ全長に渡って延びており、図
8に示すように長手方向と直交する断面は球形若しくは
楕円球形の一部の面とされている。また、凹部32の長
手方向に沿った断面は、図7に示すように、先端部32
aから後端部32bに向かうにつれて漸次その深さが増
加する形状とされており、同図に示す傾斜角αは、5゜
〜15゜とされている。
【0010】前記凹部32の後方には、二切刃26,2
8と略相似形をなすように隆起する隆起部34が形成さ
れており、この隆起部34の上面は平坦面36とされて
いる。また、隆起部34の凹部32側には、後方に向か
うにつれて漸次幅の増加する、傾斜面状のブレーカ壁3
8が形成されている。ブレーカ壁38の反対側の傾斜面
40は、略く字状に屈曲して形成され、送り方向後方側
部分を包囲している。
【0011】前記ブレーカ壁38上には、前記凹部32
より小さい複数(この場合3つ)の小凹部(モールデッ
ドブレーカ)42が形成されている。各小凹部42は、
図1、図2及び図9に示すように、球体若しくは楕円球
体の一部の面を複数組み合わせた形状とされ、ブレーカ
壁38の傾斜面の延在方向に沿って延びている。また、
各小凹部32は、平面視において略前記凹部32の延び
る方向に沿って、互いに一定の間隔で分離し且つ近接し
て配置されている。
【0012】上記構成に係るチップ22は、前記図10
に示すホルダ20に装着された後、前述の従来のチップ
と同様にして、ねじ切り加工に使用される。この際、切
り込む毎にチップ22の中心をずらし、切削が主として
前方の切刃26で行われる状態として、切屑を一方向
(図1上、矢印B方向)に流すようにする。
【0013】生成された切屑は、凹部32上を通過した
後、凹部32に連続して立ち上がるブレーカ壁38に当
接し、該ブレーカ壁38で分断されつつ、ブレーカ壁3
8上を通過してゆく。この際、ブレーカ壁上を通過する
切屑は、複数の小凹部42がなす直線方向に対して交わ
る方向に移動し、小凹部42上を通過するため、切屑と
ブレーカ壁38との接触面積が減少する。これによりブ
レーカ壁38上を通過する切屑の抵抗が減少して切削抵
抗も減少する。
【0014】従って、上記のようなチップ22を用いた
ねじ切り加工によれば、切削抵抗によるビビリを防止し
てねじの品質を向上できるとともに、切屑を十分に分断
し、切屑処理性に優れたねじ切り加工を行うことが可能
となる。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、この考案に係るチ
ップよれば、二切刃のうちの送り方向前方の第一の切
刃のすくい面上に、第一の切刃に沿って延びる凹部が形
成され、この凹部の後方に傾斜面状のブレーカ壁が立ち
上がって形成され、さらに、ブレーカ壁上には、略第一
の切刃及び凹部の延びる方向に沿って、複数の小凹部が
互いに分離して配列されており、第一の切刃で生成され
た切屑は小凹部が配列されたブレーカ壁上を走行するよ
うにしたので、生成された切屑をブレーカ壁により良好
に分断できるとともに、切屑がブレーカ壁上を通過する
際の摩擦抵抗を小凹部により減少せしめて切削抵抗を
さくしてびびり振動を抑制し、切屑処理性に優れた良好
なねじ切り加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4のチップのコーナー部の拡大図である。
【図2】図1のチップのII方向からの矢視図である。
【図3】図1のチップのIII方向からの矢視図である。
【図4】本考案の一実施例に係るチップのコーナー部の
形状を示す平面図である。
【図5】図4のチップの側面図である。
【図6】図4のチップのVI方向からの矢視図である。
【図7】図4のVII−VII線部分断面図である。
【図8】図4のVIII−VIII線部分断面図である。
【図9】図4のIX−IX線部分断面図である。
【図10】チップの装着されたバイトを示す平面図であ
る。
【図11】従来のねじ切り用チップの使用状態を示す平
面図である。
【図12】図11のチップのXII−XII線断面図である。
【図13】図11のチップのXIII−XIII線断面図であ
る。
【図14】図11のチップのXIV−XIV線断面図である。
【符号の説明】
22 チップ 26,28 切刃 32 凹部 38 ブレーカ壁 42 小凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ山形状に対応するコーナー部の稜線
    に鋭角をなす二切刃が設けられたねじ切り用スローアウ
    ェイチップにおいて、前記二切刃のうちの送り方向前方
    の第一の切刃のすくい面上に、前記第一の切刃に沿って
    延びる凹部が形成され、この凹部の後方に傾斜面状のブ
    レーカ壁が立ち上がって形成され、さらに、前記ブレー
    カ壁上には、略前記第一の切刃及び凹部の延びる方向に
    沿って、複数の小凹部が互いに分離して配列されてお
    り、前記第一の切刃で生成された切屑は前記小凹部が配
    列されたブレーカ壁上を走行するようにしたことを特徴
    とするねじ切り用スローアウェイチップ。
JP1992084862U 1992-12-09 1992-12-09 ねじ切り用スローアウェイチップ Expired - Fee Related JP2593284Y2 (ja)

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WO2016208536A1 (ja) * 2015-06-23 2016-12-29 京セラ株式会社 切削インサート、切削工具及びこれを用いた切削加工物の製造方法

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