JP2000107552A - 排ガス浄化方法 - Google Patents
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Abstract
る有害成分が析出て排ガス中に含まれる、これを大気中
に排出すると環境上好ましくないので、排出する前段階
でバグフィルタにより排ガスの浄化処理が行われてい
る。この際、バグフィルタは耐久温度が低いため、排ガ
スの温度を下げる必要があるが、未処理の排ガスの温度
を低下させると、有害成分(ダイオキシン類)を再合成
する可能性がある。 【解決手段】 浄化装置に導入する排ガスa又は冷却用
空気bの流速を利用して処理空気導入管41から空気を
導入して排ガスと混合することで排ガスを浄化装置の耐
久温度以下に下げ、同時にアルカリ物質からなる排ガス
浄化剤も浄化剤供給手段43から排ガス又は冷却用空気
の流速に引導により流れ込ませ、有害成分が分解又は活
性化する高温状態で浄化剤との反応を効果的に行わせ、
再合成の可能性を無くした。
Description
する場合に発生する排ガスの浄化方法に関し、特に、排
ガスの浄化装置に導入する排ガスに冷却用空気を混合さ
せると同時に排ガス浄化剤を流入させることで、排ガス
の温度を下げ、且つ浄化装置による浄化を一層効果的に
行う排ガス浄化方法に関する。
物、シュレッダーダスト、塩化ビニルなどの廃棄物はハ
ロゲン物質(塩素、臭素、沃素、フッ素、アスタチ
ン)、特に塩素成分を多量に含んでいるので、焼却など
の加熱処理をした場合には、塩素系ガス(塩化水素、塩
素)が多量に発生し、発生した排ガス中、及び排ガス処
理のためにバグフィルタで使用した処理済み粉末、排ガ
ス中の飛灰、焼却後の残渣(処理灰)中に猛毒のダイオ
キシン類が生成して残存することが知られている。
焼却炉と煙突との間の排気系中に排ガスの浄化装置とし
てバグフィルタが使用されている。このバグフィルタ装
置の一例としては、特開平8−108026号公報に記
載のものがある。この公報には、容器内に複数個の濾布
を設け、下部のバグフィルタハウスホッパ部から反応薬
剤としての消石灰と排ガスとを導入し、消石灰を濾布に
付着させ、この濾布を通過させることで排ガス中の塩素
系ガス、ダイオキシン類の除去処理をするようになし、
特に複数個の濾布に対して消石灰の付着層を均一に形成
することにより、少ない消石灰量で高い排ガス処理性能
を持つようにしたバグフィルタ装置例が記載されてい
る。
分解(乾留)し、分解後の残渣を炭化又は灰化等により
減容化する方法も知られている。この処理方法として
は、単一の回転処理炉(ロータリーキルン)を使用して
熱分解し、排出された残渣を後ストーカで焼却し、熱分
解ガスを再燃室で燃焼させ、発生した高温ガスをボイラ
等を通した後、反応等で前述同様に消石灰スラリを噴霧
して排ガスと反応させるようにして処理する方法(例え
ば、特開平5−33916号)がある。
8026号などに記載されている従来のバグフィルタ装
置においては、バグフィルタ装置内に処理剤を噴霧する
とともに、装置内を通過させることで排ガスの浄化を行
うものであるが、この装置例では、浄化剤として消石灰
を使用しており、排ガスと接触反応した後の浄化剤には
塩素成分とか、生成したダイオキシン類が付着している
ため未反応の浄化剤があっても再利用することはできな
い。従ってこれらの浄化剤は所定の無害化処理を行って
から埋立処分などの処理を行わなければならない。
した場合には、加熱処理を均一な加熱条件で行えれば、
排ガスの均一な処理が期待できるが、不均一な加熱処理
となった場合には、有害物質の分解が均一に行われなく
なって有害成分が一部残存する可能性がある。
て、排ガス温度が低下(300℃程度)する場合には有
害物質(例えばダイオキシン類)が再合成する可能性が
ある。
(800℃程度以上)で燃焼させて排ガス中の有害物質
(成分)を分解することが考えられる。しかし、このよ
うな高温の排ガスをそのままバグフィルタ装置に導入す
ると、バグフィルタ装置は一般的に200℃以下の排ガ
スを導入するように構成されているので、バグフィルタ
装置は損傷してしまう。そこで、バグフィルタ装置に導
入する前段で排ガスを温水などに置換(熱回収)するこ
とで冷却することが行われている。
排ガスの温度を再度低下させると、再々度有害物質を再
合成する可能性があり、その後にバグフィルタ装置で除
去するにしても、バグフィルタ装置の浄化剤に吸着され
た状態で排出されることになる。従って、上述したよう
に処理後の浄化剤は、所定の無害化処理を行う必要があ
る等の課題が生じる。
もので、バグフィルタ等の浄化装置に導入される以前の
高温の排ガスに浄化剤を供給すると同時に、排ガスに冷
却用空気を混合して排ガスの温度を低下させることによ
り上記の課題を解決するものである。
と熱分解等による排ガスが発生し、この排ガス中には被
処理物の性質にもよるが、一般的にタール等の可燃成分
が含まれているので、排ガスを排ガス燃焼手段で燃焼し
て除去した後、バグフィルタ等の浄化装置で清浄化して
大気中に排出される。
ガスは高温であり、且つ、排ガス中に残存する有害成分
(物質)は分解した状態にあり、また活性化した状態に
あるので、ここに有害成分と反応する排ガス浄化剤を供
給すれば、有害成分との反応が効果的に行えることに着
目し、更に、浄化装置に導入される排出管路内には相当
速い流速の排ガスが通過していることに着目し、この流
速を利用して冷却用空気と排ガスとを混合するととも
に、排ガス浄化剤を排出管路内に送り込み、排ガスの冷
却と排出ガスの効果的な浄化を行うようにしたものであ
る。
決するための手段は、加熱処理炉で被処理物を加熱処理
し、加熱処理時に分解して発生する排ガスを、排出管路
を通して浄化装置に導入し、該浄化装置で清浄化した後
大気中に排出するようにした排ガス浄化方法において、
前記浄化装置に導入する排ガスと、冷却用空気とを混合
することで排ガスの温度を下げ、且つ排ガスに、排ガス
中の有害成分と反応するアルカリ物質よりなる排ガス浄
化剤を供給して排ガスから有害成分を除去するようにし
たことを特徴とする。
用空気とを混合することで排ガスの温度を下げ、且つ排
ガスに排ガス中の有害成分と反応するアルカリ金属化合
物からなる排ガス浄化剤を供給して排ガスから有害成分
を除去するようにする。
路に、排ガス燃焼手段を備え、冷却用空気は、この排ガ
ス燃焼手段による燃焼後に混合して排ガスの温度を下
げ、且つ、排ガスに排ガス中の有害成分と反応するアル
カリ物質又はアルカリ金属化合物からなる排ガス浄化剤
を供給して排ガスから有害成分を除去するようにする。
ては、アルカリ物質、特に、アルカリ金属化合物が好適
である。
化合物は、 (1)アルカリ金属化合物の単体、複数種の混合物。
炭酸化物の物質。
系、カリウム系の物質。
ム、重炭酸ナトリウム、重炭酸ソーダ。
ダ、ソーダ、ソーダ灰、洗濯ソーダ、結晶ソーダ。
酸−水素ナトリウム、三二炭酸水素ナトリウム、ナトリ
ウムセスキカーボネート、 (d)天然ソーダ、別称、トロナ、 (e)炭酸カリウム (f)炭酸水素カリウム (g)炭酸ナトリウムカリウム (h)水酸化ナトリウム (i)水酸化カリウムから選択した単体、又は複数種を
混合して使用する。
物が最も好ましいが、ハロゲン物質と反応して無害な塩
類を生成する、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アル
カリ土類金属化合物、に含まれる物質{アルカリ金属
(Na,Kなど)、アルカリ土類金属(Ca,Sr,B
a,Ra)、アルカリ土類金属化合物(石灰、消石灰、
炭酸カルシウム、ドロマイドなど)}であっても排ガス
の性質などに応じて使用できる。この排ガス浄化剤の供
給は、前記の排出管路又は処理空気導入管に、排ガス又
は冷却用空気の流速に引導させて排ガス浄化剤を送り込
む浄化剤供給手段、又は供給手段を別に設けて行う。
(例えば、本願の出願人の出願に係る特願平9−387
25,同9−160910,同9−38736によるア
ルカリ物質体の)、又は多孔質化した粉体(例えば本願
出願人の出願に係る特願平10−183530)が好適
である。
飛散する気化成分を含有し、且つ有害成分と反応して無
害な塩類を生成するアルカリ物質体(例えば、炭酸水素
ナトリウム、炭酸水素カリウム等)を、加熱して気化成
分をCO2,H2Oとして蒸発飛散させ、穴、貫通孔を形
成して表面積を増加させることで有害成分との接触反応
を良好なものとした多孔質粉体である。
いるバグフィルタ装置で形成することが好ましい。
によって説明する。図1は本発明の実施の形態の構成の
概念図で、加熱処理炉を2基設けた場合である。
の加熱炉を示す。
体11と、該円筒体11の外周にガスダクトを形成して
熱ガスの導入により円筒体11を加熱する加熱ジャケッ
ト12と、円筒体11の一方の端部に設けられ、被処理
物を円筒体11内に供給する供給口13と、円筒体11
の他方の端部に設けられた排出口14とで構成され、こ
の円筒体11は図示しない回転駆動手段によって回転駆
動される。
用モータと駆動歯車及び円筒体に設けられた従動歯車等
から構成される。加熱ジャケット12は固定され、円筒
体11との回転接触部には、メカニカルシールが施され
ている。
側に設けられた供給側ダクトで、被処理物と脱塩素剤と
の混合物を円筒体11内に導入する。
熱処理炉10の構成とほぼ同一であり、回転自在の円筒
体21と、該円筒体21の外周にあって熱ガスの導入に
より円筒体21を加熱する加熱ジャケット22と、円筒
体21の一方の端部,この例では第1の加熱処10の排
出口14側に設けられ、被処理物を円筒体21内に供給
する供給口23と、円筒体21の他方の端部に設けられ
た排出口24とで構成されている。
側と、第2の加熱処理炉20の供給口23側を包囲し、
混合物を第1の加熱処理炉10から第2の加熱処理炉2
0へ導入する導入ダクトを示し、この導入ダクト16に
は、必要に応じて脱塩素剤を追加するための脱塩素剤追
加手段26を設ける。この脱塩素剤の追加供給は、塩化
水素濃度測定装置Mにより、ダクト内の塩化水素濃度を
測定し、測定値に応じて、自動又は手動で供給する。
の排出口24側を包囲し、第2の加熱処理炉20で加熱
処理した被処理物(残渣)を溶解槽32内に排出する排
出側ダクトである。
2の加熱処理炉20の円筒体21とは上下方向に配設さ
れ、図示は省略してあるが、円筒体11および21の外
周に設けられた加熱ジャケット12および21は固定部
材により支持固定されており、円筒体11,21の内部
には、被処理物と脱塩素剤の混合物を撹拌しながら移送
する複数の羽根が設けられ、円筒体11,21自体の回
転によって混合物を図の一点鎖線で示すように供給口1
3側から、排出口24側に移送する構成となっている。
5,16の接触部分および円筒体21に回転接触するダ
クト16,25の接触部分にはメカニカルシールが施さ
れている。
たプラスチック類等の被処理物とアルカリ金属化合物か
らなる脱塩素剤とを混合して投入し、円筒体11の供給
口13から円筒体11内に供給可能とする。
塩素剤の混合機能を合わせて持たせ、固形物を破砕しな
がら脱塩素剤と混合してもよいし、また、予め破砕した
被処理物と脱塩素剤とを混合してホッパ27に投入して
もよい。
焼させる場合には、図外のLNGタンクから供給される
LNGを燃焼して熱ガスを発生させる。この熱ガスは第
2の加熱処理炉20の円筒体21外周に設けた加熱ジャ
ケット22内に供給されて円筒体21を加熱した後、連
絡管29を介して第1の加熱処理炉10の円筒体11の
加熱ジャケット12内に送り込まれ、この円筒体11を
加熱した後、排出管31を介して残渣の乾燥手段34に
送出して、乾燥手段の熱として利用した後、連絡路29
を介して排ガス燃焼手段36に送り込まれる。
10の排出側と、第2の加熱処理炉20の供給側を連通
する導入ダクト16内のガスと、燃焼装置28から送出
され、各加熱部に利用した後のガスとを燃焼させ、排出
管路37を通して次工程の浄化装置38に導入する。
まれるタール分等の可燃成分を燃焼して除去する。燃焼
させるための燃料としてはLNGを使用する。
されているバグフィルタ装置が使用できる。
ロワで、排ガスを浄化装置38内に導入し、浄化装置3
8で清浄化された排ガスを煙突39を介して排出する。
ガス浄化剤を供給する供給部(以下、空・剤供給部と略
称する)を示す。この空・剤供給部40は図2に示すよ
うに構成されている。
図で、その(A)図は、排ガスaの流速に冷却用空気b
を引導する場合、(B)図は、冷却用空気bに排ガスa
を引導する場合を示す。これらの図において、41は空
気冷却手段を構成する処理空気導入管で、(A)図にお
いては、一端側は排出管路37内に連通し、他端側は大
気中に開放され、中間に流入空気量を調節する弁等から
成る流入量調整手段42を有する。
の一端側は浄化装置38に接続され、他端側は開放さ
れ、排出管路37の端部はこの処理空気導入管41内に
開口される。
4を収容し、底部が処理空気導入管41内に開口し、そ
の出口に弁等による調整手段45を有し、処理空気導入
管41内を冷却用空気が流れたときこの流れに引導され
て排ガス浄化剤を排出管路37内又は処理空気導入管4
1内に供給し、排ガス内の有害成分と反応させ浄化装置
38に導入する。
2に示すように処理空気導入管41に設けてよいが、
(A)図の一点鎖線で示すように、処理空気導入管41
より加熱処理炉側(43′)に設けてもよい。
で、溶解槽32内の水溶液を固・液分離し、固形物は乾
燥手段34で乾燥した後、固形物抽出部35に抽出す
る。
について説明すると、予め被処理物は破砕機により破砕
しておき、この被処理物に脱塩素剤としてアルカリ金属
化合物、例えば炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)を
添加混合する。この脱塩素剤は、塊状、板状、多孔質形
状、粉体状、溶液、懸濁液の何れか、もしくはこれらの
組み合わにより使用される。
ば、プラスチック類などで、この被処理物に対する脱塩
素剤の混合割合は、被処理物の含有する塩素量の2〜1
0倍、又は被処理物の5〜30重量%とする。被処理物
の破砕は脱塩素剤を混合してから破砕してもよい。
焼して熱ガスを発生させ、加熱ジャケット22及び加熱
ジャケット12に供給して第1の加熱処理炉10と第2
の加熱処理炉20の炉内を加熱状態としてから、被処理
物と脱塩素剤の混合物をホッパ27から供給口13を介
して第1の加熱処理炉10の円筒体11内に供給する。
この円筒体11は図示しない回転駆動手段によって回転
駆動されている。
処理物と脱塩素剤との混合物を十分混合した後、この混
合物を100℃〜150℃で加熱し、含有する水分を除
去して乾燥させる乾燥工程により加熱処理を実施する。
被処理物から水分(H2O)を除去することで、次の分
解反応工程を効果的に行い得るようにする。
物は、導入ダクト16を介して第2の加熱処理炉20に
供給される。
塩素系ガスを分解析出して脱塩素剤と反応させる分解反
応工程により分解反応(脱塩素)処理を行う。
前に調査して被処理物の性質を把握し、この調査結果を
十分にカバーできる温度(200℃〜350℃)と時間
(30分)で処理する。尚、被処理物から塩素系ガスを
分解析出させる温度としては、250℃〜350℃が適
当である。
時間は、加熱処理炉の状態(大きさ、加熱手段などの炉
に依存する条件等)、被処理物の処理量などにも関係す
るので、事前に調査などを十分に行っておく必要があ
り、またデータを取り蓄積しておく必要がある。
「燃焼、焼却」ではなく、「蒸し焼き、熱分解」での処
理とすると、析出した有害な塩素系ガスとアルカリ金属
化合物の脱塩素剤とを効果的に接触反応させることがで
き、有害なHClガスを無害な塩化物に置換生成するこ
とができる。
l成分を含む塩素系ガスが発生するが、この塩素系ガス
中のHCl成分は、添加されているアルカリ金属化合
物、例えば炭酸水素ナトリウムと反応して無害な塩化物
である塩化ナトリウム(NaCl)を生成する。これによ
って、分解ガス中のHCl成分の無害化と残渣の無害化
が同時に行える。
ら排ガス燃焼装置36に送り込まれる。
20での加熱で生じた排ガス中には、被処理物の性質に
よって多量のタール分等可燃成分が含まれている。この
排ガスが含有するタール分等は排ガス燃焼装置36によ
り燃焼除去される。
まま浄化装置38に導入することができないため、この
排ガスを約200℃以下に冷却してから浄化装置38に
導入する。
(約800℃)の排ガスaは、ブロワ38′により吸引
されて排出管路37の中を通過して浄化装置38に導入
される。このとき図2(A)では、浄化装置38の導入
される前の段階で冷却用空気が排ガスaの流速に引導さ
れて排ガス中に流入して混合し、排ガスの温度を浄化装
置38の耐久温度以下(約200℃以下)に下げると同
時に、排ガス浄化剤44も排ガスの流速に引導されて流
入し、排ガス中に残存する有害成分と接触しながら浄化
装置に導入され、排ガス中に存在する有害成分と接触反
応して排ガスの浄化が行われる。
ロワにより冷却用空気bが主に吸引され、排ガスaは、
これに引導される形で冷却用空気と混合して冷却され
る。
は、アルカリ物質(特に、アルカリ金属化合物)を使用
する。
の有害物質成分(例えば、塩化水素)とが高温で接触反
応して、排ガス中の有害成分を無害な塩化物として除去
でき、排ガス温度が低下してもダイオキシン類を再合成
する可能性は極めて少ない。
の溶液により容易に且つ安全に除去できる。
は、回収後、初期工程の被処理物に脱塩素剤として混合
して再利用する。
剤の添加混合により、基本的には残渣と排ガスの無害化
をはかることができるが、被処理物の性質などによって
は、不完全反応等の現象によって排ガス中に少量の塩素
系ガスが残存するケースが考えられる。
および浄化装置38内で排ガスと排ガス処理剤とを再度
の反応を行わせることによって塩素系ガスの残存を完全
に防止することができる。無害化された排ガスは煙突3
9から安心して放出することができる。
反応後の塩化ナトリウム等は排出側ダクト25を介して
溶解槽32内に排出される。この溶解槽32内で、被処
理物と塩化ナトリウム等は、水に溶解し、次段の脱水手
段33で固体成分と液体成分とに分離され、液体成分は
排水され、固体成分(固形物)は、固形物抽出部35に
抽出される。
燃料)の原料として使用できる。また、各種の用途の燃
料、例えば、高炉、セメント、クリンカ製造などの燃料
として利用することができる。
管路37に、排ガス燃焼手段36を備えた場合について
説明したが、排ガス燃焼手段36を設けない場合でも、
前記と同様に冷却空気および排ガス浄化剤を排出管路又
は処理空気導入管に供給して、浄化装置38に導入され
る排ガスの温度を下げると同時に、排ガスと接触反応さ
せ排ガスを浄化させることができる。
系ガスとアルカリ金属化合物とが反応して分解ガスの無
害化と残渣の無害化が同時に行うことができる理由は、
次の実験調査によって明らかとなった。
閉容器にて低酸素雰囲気を作り、この密閉容器に試料を
入れ、電気炉にて加熱し、250℃から600℃まで5
0℃間隔で各温度にて5分間保持し、排気管を開けて昇
温時、キープ時でHClガス濃度(ppm)を測定し
た。ガス濃度の測定は、JIS−KO804に規定され
ている検知管によって測定した。
度は実験10回における測定値で実施例1〜実施例5は
最高値、比較例1〜比較例3は最低値を示す。
10回の実験でいずれも検出されなかったことを示す。
ポリ塩化ビニリデンのみ4gを用いて予備実験を行っ
た。その結果を表1の比較例1に示す。
消石灰及び炭酸カルシウムの粉末を各20g添加して実
験した。その結果を比較例2及び比較例3に示す。
量の塩化水素を発生するポリ塩化ビニリデンと塩化ビニ
ルを選び、これに本発明で用いたアルカリ金属化合物に
よる脱塩素剤の中から表1に示す数種の物質を選んで、
添加して実験を行った。
炭酸水素ナトリウムの粉末20gを被処理物のポリ塩化
ビニリデン4g及び塩化ビニル4gに添加した場合、実
施例3〜実施例5は、同じ被処理物のポリ塩化ビニリデ
ン4gに、本発明で用いた炭酸水素カリウム10g、水
酸化ナトリウム20g、水酸化カリウム20gを夫々添
加した場合で、各実施例において被処理物と脱塩素剤と
を混合して実験を行った。以上の結果を比較例の結果と
ともに表1に示す。
れる。
ビニリデンを被処理物とした場合、脱塩素剤添加しない
比較例1では熱処理による各温度に渡って塩化水素ガス
が多量に発生している。この被処理物に従来の脱塩素剤
である消石灰を添加した比較例2と炭酸カルシウムを添
加した比較例3では、比較例1と較べて塩化水素ガスの
発生がかなり抑制されているものの、まだ十分であると
はいえない。
施例5の450℃において極微量(1ppm,2pp
m)の塩化水素ガスが検出されたが、それ以外は全温度
範囲に渡り全く検出されず、極めて良好な結果が得られ
た。
水素ナトリウムを添加した場合も、実施例2に示したよ
うに、何れの温度領域においても塩化水素の生成は完全
に抑制されている。
合には塩素系ガスと反応して無害な塩化物を生成する、
アルカリ金属化合物を添加して処理することで、無害化
処理できることが確認できた。
素効果があるが省略した。
物に置換生成される理由は、下記のように反応している
ことから明らかとなった。
2O)+(CO2) 炭酸水素カリウム (KHCO3)+(HCl)→(KCl)+(H2O)+
(CO2) 水酸化ナトリウム (NaOH)+(HCl)→(NaCl)+(H2O) 水酸化カリウム (KOH)+(HCl)→(KCl)+(H2O) 特に炭酸水素系の場合の効果が顕著であるが、これは、
塩化水素(HCl)が分解析出する温度(250℃以
上)以下の温度でまず、CO2が分離することで、残り
のNaOH,KOHと発生したHClとの反応がスムー
ズに行える雰囲気状態となっているものと考えられる。
無害な塩化物(NaCl,KCl)を新たに生成するも
のである。
石灰(Ca(OH)2)の場合には、同様に無害な塩化
物(CaCl)を生成するもののCaとの反応がスムー
ズでないものと思われる。
は無害な塩化物であり、上記物質以外にも、同様に、N
aCl,KClを生成するナトリウム系、カリウム系の
下記の物質があり、同様な効果が得られる。
リウムカリウム、炭酸ナトリウム水和物、セスキ炭酸ナ
トリウム、天然ソーダ。
系ガス成分は検出されず、無害な塩化物である塩化ナト
リウム、塩化カリウムが検出された。更に残渣を10分
間撹拌して水洗浄することにより、塩化ナトリウム、塩
化カリウムは水に溶解し、炭化物が残存するが、この炭
化物中にも有害な塩素系ガス成分は検出されなかった。
なる、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(K
Cl)、水分(H2O)、気体(CO2)となり、ダイオ
キシンの原因となる塩化水素を発生することはなく、排
ガス及び残渣の無害化が実現できる。
る処理剤(脱塩素剤、排ガス浄化剤)としては、 (1)アルカリ金属化合物の単体、複数種の混合 (2)アルカリ金属化合物は、水酸化物、炭酸化物の物
質 (3)水酸化物、炭酸化物は、ナトリウム系、カリウム
系の物質 (4)脱硫剤は、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、セスキ炭酸ナトリウム、天然ソーダ、炭酸カリウ
ム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウムカリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、から選択した単体、複
数種の混合が適合することも判明した。
した場合に発生する有害成分(塩素系ガス等)は、添加
混合したアルカリ物質特に、アルカリ金属化合物からな
る処理剤と接触反応して塩化ナトリウム等の無害な物質
に置換生成されるので、分解ガスおよび残渣から有害成
分を無くすることができ、無害な分解ガス(排ガス)お
よび無害な残渣とすることができる。
物)の原料とし、また各種用途の燃料として利用でき
る。
する分解ガス中の有害塩素系ガスは、基本的には分解反
応工程で脱塩素剤と接触して無害な塩化物に置換生成さ
れ、分解ガスから塩素系ガスを無くすることができる
が、被処理物の性質等により不完全反応現象が生じて、
塩素系ガス等の有害成分が残存した場合でも排ガス中
に、排ガス浄化剤を供給することで排ガス浄化剤と、排
ガス中の有害成分(例えば、塩化水素)とが高温で接触
反応して、排ガス中から有害成分が除去でき、排ガス温
度が低下してもダイオキシン類を再合成する可能性は極
めて少なくなる。
は、一般的な溶剤(水、酸性溶液など)で容易に、且つ
安全に行うことができる。
装置に導入する前工程で排ガスの冷却および排ガス浄化
剤の供給を行う用にしたので、次の効果を奏する。
又は冷却用空気に浄化剤を供給することで、有害物質成
分と接触反応し、排ガスの浄化を効果的に行うことがで
きる。
スと冷却用空気との混合により行い、冷却用空気の引導
又は排ガスに引導されるように浄化剤を供給することが
でき、これによれば供給のための特別な手段は不要とな
る。
て冷却することから、冷却手段は簡単な装置ですむ。
加熱処理して気化成分を予め蒸発分離することで、アル
カリ物質の多孔質化した処理剤を得ることができ、アル
カリ物質のリッチな表面とすることができる。このこと
により、排ガス中の塩素系ガスとの接触反応を効果的に
行うことが可能となり、無害な塩化物を効果的に生成す
ることができ、排ガスから塩素成分を除去でき、排ガス
の無害化と生成物の無害化ができ、生成した塩類は、水
などの溶液によって除去でき、除去溶液中にも有害成分
は析出しないので、安全に処理できる。
ので、ダイオキシン類の生成はなく、21世紀の子孫に
有益な環境と技術を伝えることができる。
全体の構成図。
Claims (8)
- 【請求項1】 加熱処理炉で被処理物を加熱処理し、加
熱処理時に分解して発生する排ガスを、排出管路を通し
て浄化装置に導入し、該浄化装置で清浄化した後大気中
に排出するようにした排ガス浄化方法において、 前記浄化装置に導入する排ガスと、冷却用空気とを混合
することで排ガスの温度を下げ、且つ排ガスに、排ガス
中の有害成分と反応するアルカリ物質よりなる排ガス浄
化剤を供給して排ガスから有害成分を除去するようにし
たことを特徴とする排ガス浄化方法。 - 【請求項2】 加熱処理炉で被処理物を加熱処理し、加
熱処理時に分解して発生する排ガスを、排出管路を通し
て浄化装置に導入し、該浄化装置で清浄化した後大気中
に排出するようにした排ガス浄化方法において、 前記浄化装置に導入する排ガスと、冷却用空気とを混合
することで排ガスの温度を下げ、且つ排ガスに排ガス中
の有害成分と反応するアルカリ金属化合物からなる排ガ
ス浄化剤を供給して排ガスから有害成分を除去するよう
にしたことを特徴とする排ガス浄化方法。 - 【請求項3】 排ガスを浄化装置に導入する排出管路
に、排ガス燃焼手段を備え、冷却用空気は、この排ガス
燃焼手段による燃焼後に混合して排ガスの温度を下げる
ようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の排ガ
ス浄化方法。 - 【請求項4】 アルカリ金属化合物は、水酸化物、炭酸
化物の物質であることを特徴とする請求項2又は3に記
載の排ガス浄化方法。 - 【請求項5】 水酸化物、炭酸化物は、ナトリウム系、
カリウム系の物質であることを特徴とする請求項4記載
の排ガス浄化方法。 - 【請求項6】 排ガス浄化剤は、炭酸水素ナトリウム、
炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、天然ソーダ、
炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウムカリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムから選択した
単体、又は複数種の混合であることを特徴とする請求項
1又は2又は3記載の排ガス浄化方法。 - 【請求項7】 排ガス浄化剤は、粉体、多孔質粉体であ
ることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に
記載の排ガス浄化方法。 - 【請求項8】 浄化装置は、バグフィルタであることを
特徴とする請求項1又は2又は3記載の排ガス浄化方
法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10276789A JP2000107552A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 排ガス浄化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP10276789A JP2000107552A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 排ガス浄化方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000107552A true JP2000107552A (ja) | 2000-04-18 |
Family
ID=17574405
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JP (1) | JP2000107552A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003010636A (ja) * | 2001-07-04 | 2003-01-14 | Sanwa Chemical Kk | ハロゲンガスの除去方法 |
JP2012021797A (ja) * | 2010-07-12 | 2012-02-02 | Mie Chuo Kaihatsu Kk | 固形燃料中の塩素含有量測定方法 |
-
1998
- 1998-09-30 JP JP10276789A patent/JP2000107552A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003010636A (ja) * | 2001-07-04 | 2003-01-14 | Sanwa Chemical Kk | ハロゲンガスの除去方法 |
JP4711550B2 (ja) * | 2001-07-04 | 2011-06-29 | サンワケミカル株式会社 | ハロゲンガスの除去方法 |
JP2012021797A (ja) * | 2010-07-12 | 2012-02-02 | Mie Chuo Kaihatsu Kk | 固形燃料中の塩素含有量測定方法 |
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