JP2000107000A - 寝 具 - Google Patents

寝 具

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JP2000107000A
JP2000107000A JP10283031A JP28303198A JP2000107000A JP 2000107000 A JP2000107000 A JP 2000107000A JP 10283031 A JP10283031 A JP 10283031A JP 28303198 A JP28303198 A JP 28303198A JP 2000107000 A JP2000107000 A JP 2000107000A
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JP
Japan
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ground
lace
bedding
fabric
towel
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JP10283031A
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English (en)
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Hidekazu Nada
秀和 灘
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OTSU KEORI CO Ltd
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OTSU KEORI CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タオル地を使用した夏用の寝具として、外観
的に涼感に富み体裁がよくて、通気性や吸湿性を阻害せ
ず、洗濯しても形が崩れ難く、耐久性に優れる寝具を得
る。 【解決手段】 タオル地1の表面に薄手のレース地2を
重ね合せるか、タオル地1の表面に中綿層を介在させて
ガーゼ地を重ね合せ、その上にレース地を重ね合せて、
縫合線3が格子もしくは網状をなすように全面にわたっ
て縫合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として夏用の上
掛け等として好適なタオル地とレース地を使用した寝具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来よ
り、綿繊維等のよりなるタオル地を主体とするタオルケ
ットは、タオル地特有のパイルの存在により通気性があ
って吸湿性もよく、主に夏用の薄物の上掛け等の寝具と
して好適に使用されている。この主のタオルケットに類
似するものとして、タオル地単独のもののほか、タオル
地の表面に中綿を介在させて綿繊維製のガーゼ地を重ね
合せてキルティングすることにより、中間に前記中綿層
を保持させた上掛け用の寝具もある。
【0003】ところで、タオル地単独のいわゆるタオル
ケットは、通常、表裏両面がパイル面よりなり、通気性
や吸湿性はよいが、表面の涼感に乏しい上に、汚れや形
の崩れが目立ち易く、視覚的に不体裁なものである。
【0004】また、ガーゼ地によってタオル地との間に
中綿層を保持したタイプの寝具の場合は、ガーゼ地によ
って通気性を損なうことなく中綿層を保持して適度の保
温性を保持できるものの、ゼーゼ地は比較的目が粗く、
中綿層の繊維がはみ出し易い上、ガーゼ地自体の形態安
定性に乏しく、特に洗濯すると、縮みが生じたり皺がよ
り易く、また生地自体も傷み易いものであり、耐久性の
点で充分満足できるものではない。
【0005】なお、通常の布団等に使用されている生地
は、タオルケット等の夏用の上掛け等の寝具に求められ
る通気性や涼感が得られず、タオル地と組合せての使用
には適さないものである。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、外観的に涼感に富み体裁がよく、しかもタオルケッ
トとしての通気性や吸湿性を阻害することがなく、また
洗濯しても形が崩れ難く、軽量で耐久性に優れる表面層
を備える寝具を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するめたの手段】本発明は上記の課題を解
決するものであり、請求項1に第1の発明の寝具は、タ
オル地の表面に薄手のレース地を重ね合せて縫合してな
ることを特徴とするものである。
【0008】この寝具によれば、薄手のレース地の側を
表にして使用することにより、使用者側ではたオル地特
有の当触感、通気性および吸湿性を保有し、一方、表側
は前記レース地特有の透し模様により涼感に富み、また
レース地のためにタオル地の汚れが目立たず、形も崩れ
難いもので、外観的にきわめて体裁のよいものになる。
しかも、レース地であるために、これよってタオル地の
通気性や吸湿性を阻害することがない。
【0009】請求項2の第2の発明の寝具は、タオル地
の表面に中綿層を介在させてガーゼ地を重ね合せ、さら
にその上に薄手のレース地を重ね合せて全体を縫合して
なることを特徴とするものである。
【0010】この寝具の場合、従来の中綿層を保持した
ものと同様に、通気性や吸湿性および適度の保温性を保
有するばかりか、特にガーゼ地の上にレース地を重ねて
カバーしたことにより、前記レース地特有の透し模様に
よりガーゼ地では得られない美感や涼感を呈する。しか
も前記レース地によりガーゼ地が補強されて傷み難く、
また洗濯しても縮みや皺が生じ難くて保形性がよく、さ
らに汚れも目立ち難いこともあって、外観的にきわめて
体裁のよいものになる。さらに、中綿層をガーゼ地とレ
ース地とにより二重に保持することになって、中綿層の
繊維のはみ出し防止の効果も大きくなる。またレース地
の目孔はガーゼ地に比べて大きいために、通気性や吸湿
性を損なうこともない。
【0011】前記第1および第2の各発明において、請
求項3の発明のように、タオル地に対するレース地の縫
合形態が、縦方向、横方向および斜め方向の少なくとも
1方向の直線状や波形状の縫合線が格子もしくは網状を
なすように全面にわたって縫合されてなるものが好まし
い。
【0012】すなわち、前記のように縫合することによ
り、レース地とタオル地の一体性がよくて、薄手で目孔
の比較的大きいレース地を安定性よく保持でき、使用中
に薄手のレース地を巻き込だりすることがなく、さらに
形の崩れ難いものになる。また中綿層を安定に保持でき
る。
【0013】また請求項4の発明は、前記各発明の寝具
において、薄手のレース地がポリエステル繊維等の合成
繊維より編織されてなるものである。ポリエステル繊維
等の合成繊維は、編織後のヒートセットにより、天然繊
維よりなるものに比して形態安定性に優れており、洗濯
しても縮みが生じず、長期にわたって良好な表面形態を
保持できる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例に基いて説明する。
【0015】図1は、第1の発明の寝具の1実施例を示
す一部を欠截した斜視図、図2は同上の一部の拡大断面
図である。
【0016】この実施例の寝具(A1)は、経編編成に
よる両面パイル編のタオル地(1)をベースとし、この
タオル地(1)の表側になる片側面に、薄手のレース地
(2)を重ね合せて縫合してなるものである。
【0017】前記のタオル地(1)は、通常、綿等の天
然繊維糸あるいはアクリル繊維等の天然繊維の代用に使
用される繊維糸を用いて、経編編成により主として両面
パイルに編成されてなるものである。もちろん、織成に
よるタオル地等の一般のタオル地を使用することも可能
である。
【0018】レース地(2)は、例えばポリエステル繊
維等の比較的細番手のマルチフィラメント糸(例えば、
50〜150デニールの糸)を用いて、経編編成により
マーキュゼット等の角目やチュール目によるネット地を
地組織として、柄糸によりレース柄を表現したものより
なる。このレース地(2)は、編成後のヒートセットに
より形態安定性が付与され、製造も容易なものである。
この他、他の編織による薄手のレース地を使用すること
も可能である。
【0019】前記レース地(2)をタオル地(1)に縫
合する手段としては、種々の縫合形態による実施が可能
であるが、例えば図示するように、縦横の両方向の縫合
線(3)が格子状をなすように全面に渡って縫合してお
く。このほか、縦方向、横方向および斜め方向の少なく
とも1方向の直線状や波形状等の縫合線(3)が格子も
しくは網状をなすように全面にわたるキルティング風の
縫合形態にして実施することができる。このように縫合
しておくことにより、タオル地(1)とレース地(2)
との一体性がよく、使用中のレース地(1)の捲れ等を
防止できる。
【0020】図における、(4)は周縁部に縫合した縁
布、(5)は頭部側になる上端部におけるタオル地
(1)の折返しを示している。
【0021】この寝具(A1)によると、薄手のレース
地(2)の側を表にして使用することにより、使用者に
触れる側はタオル地(1)特有の当触感を呈し、良好な
通気性および吸湿性を保有する。一方、表側は前記レー
ス地(2)特有の透し模様と、ポリエステル繊維等の合
成繊維特有の糸質によるサラサラ感とによりきわめて涼
感に富むものとなる。またこのレース地(2)の透し模
様を通してタオル地(1)の柄模様が視覚されることに
なり、意匠的にも美麗なものになる。さらにレース地
(2)のためにタオル地(1)の汚れが目立たず、形も
崩れ難いもので、外観的な体裁がきわめて良好になり、
タオルケット風の寝具(A1)としての商品価値を高
め、高級な印象を与えることができる。しもか目孔の比
較的大きな経編等によるなとによるレース地(2)であ
るために、これよってタオル地(1)の通気性や吸湿性
を阻害することがない。
【0022】図3および図4は第2の発明の寝具(A
2)の1実施例を示している。
【0023】この実施例の寝具(A2)においては、タ
オル地(1)の表面に中綿層(6)を介在させてガーゼ
地(7)を重ね合せ、さらにその上に薄手のレース地
(2)を重ね合せて全体を縫合している。第1の実施例
と同構成の部分には同じ符号を付している。
【0024】この実施例のタオル地(1)およびレース
地(2)は、上記した第1の実施例のものと同様に編織
されたものを使用できる。また中綿層(6)としては綿
繊維のものが特に好適に用いられるが、これに変わる他
の繊維の綿層を用いることもできる。さらにガーゼ地
(7)は、綿繊維の糸(例えば、30〜16番手単糸、
60〜32番手双糸)により比較的粗く織成されてなる
ものである。
【0025】これらの中綿層(6)およびタオル地
(1)に対する縫合形態としては、図示するように、縦
横の両方向の縫合線(3)が格子状をなすように全面に
渡って縫合する等、縦方向、横方向および斜め方向の少
なくとも1方向の直線状や波形状等の縫合線(3)が格
子もしくは網状をなすように全面にわたってキルティン
グ状に縫合しておくのが好ましい。このように縫合して
おくことにより、各層の一体性がよく、特に中間の中綿
層(6)ガーゼ地(7)を全面に渡って均一に安定性よ
く保持でき、一方に片寄るようなことがない。
【0026】この寝具(A2)の場合、薄手のレース地
(2)の側を表にして使用することにより、通気性や吸
湿性および適度の保温性を保有する。そればかりか、特
にガーゼ地(7)の上にレース地(2)を重ね合せてカ
バーしたことにより、前記レース地(2)特有の透し模
様によりガーゼ地(7)では得られない美感や涼感を呈
する。しかも前記レース地(2)によりガーゼ地(7)
が補強されて傷み難くくなる。また洗濯しても縮みや皺
が生じ難くて保形性がよく、さらに汚れが目立ち難いこ
ともあって、外観的にきわめて体裁のよいものになる。
さらに、中綿層(6)をガーゼ地(7)とレース地
(2)とにより二重に保持することになって、中綿層
(6)の繊維のはみ出し防止の効果も大きくなる。また
レース地(2)の目孔はガーゼ地(7)等に比べて大き
いために、通気性や吸湿性を損なうこともなく、夏用の
上掛け等の薄物の寝具として好適に使用できる。
【0027】なお、図示していないが、タオル地として
は片面パイルのタオル地を使用することも可能であり、
この場合、パイルを有さない側に中綿層、ガーゼ地およ
びレース地等を重ね合せて構成する。
【0028】
【発明の効果】上記したように本発明の寝具によれば、
タオル地の片側表面に薄手のレース地を重ね合せたこと
により、外観的に美麗で涼感に富み、きわめて体裁がよ
く、しかもタオル地特有の通気性や吸湿性を阻害するこ
とがない。また洗濯しても形が崩れ難く、耐久性に優
れ、この種のタオルケット風の夏用の薄物の寝具として
の商品価値を高め、高級感を呈するものとなる。
【0029】特に請求項2の発明のように、中綿層を保
持するガーゼ地の上にレース地を重ねて縫合したことに
より、ガーゼ地を補強して損傷を防止でき、中綿層を安
定性よく保持できるとともに、形態安定性も良好なもの
になり、その商品価値を一層高めることができる。また
請求項3や4の場合、レース地自体の形態安定性や全体
の保形性がさらに良好なものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の1実施例を示す一部を欠截した斜
視図である。
【図2】同上の一部の拡大断面図である。
【図3】第2の発明の1実施例を示す一部を欠截した斜
視図である。
【図4】同上の一部の拡大断面図である。
【符号の説明】
(A1)(A2) 寝具 (1) タオル地 (2) レース地 (3) 縫合線 (4) 縁布 (6) 中綿層 (7) ガーゼ地
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月7日(1998.10.
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 寝具
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として夏用の上
掛け等として好適なタオル地とレース地を使用した寝具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来よ
り、綿繊維等のよりなるタオル地を主体とするタオルケ
ットは、タオル地特有のパイルの存在により通気性があ
って吸湿性もよく、主に夏用の薄物の上掛け等の寝具と
して好適に使用されている。この主のタオルケットに類
似するものとして、タオル地単独のもののほか、タオル
地の表面に中綿を介在させて綿繊維製のガーゼ地を重ね
合せてキルティングすることにより、中間に前記中綿層
を保持させた上掛け用の寝具もある。
【0003】ところで、タオル地単独のいわゆるタオル
ケットは、通常、表裏両面がパイル面よりなり、通気性
や吸湿性はよいが、表面の涼感に乏しい上に、汚れや形
の崩れが目立ち易く、視覚的に不体裁なものである。
【0004】また、ガーゼ地によってタオル地との間に
中綿層を保持したタイプの寝具の場合は、ガーゼ地によ
って通気性を損なうことなく中綿層を保持して適度の保
温性を保持できるものの、ガーゼ地は比較的目が粗く、
中綿層の繊維がはみ出し易い上、ガーゼ地自体の形態安
定性に乏しく、特に洗濯すると、縮みが生じたり皺がよ
り易く、また生地自体も傷み易いものであり、耐久性の
点で充分満足できるものではない。
【0005】なお、通常の布団等に使用されている生地
は、タオルケット等の夏用の上掛け等の寝具に求められ
る通気性や涼感が得られず、タオル地と組合せての使用
には適さないものである。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、外観的に涼感に富み体裁がよく、しかもタオルケッ
トとしての通気性や吸湿性を阻害することがなく、また
洗濯しても形が崩れ難く、軽量で耐久性に優れる表面層
を備える寝具を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するめたの手段】本発明は上記の課題を解
決するものであり、請求項1の第1の発明の寝具は、タ
オル地の表面に薄手のレース地を重ね合せて縫合してな
ることを特徴とするものである。
【0008】この寝具によれば、薄手のレース地の側を
表にして使用することにより、使用者側ではタオル地特
有の当触感、通気性および吸湿性を保有し、一方、表側
は前記レース地特有の透し模様により涼感に富み、また
レース地のためにタオル地の汚れが目立たず、形も崩れ
難いもので、外観的にきわめて体裁のよいものになる。
しかも、レース地であるために、これよってタオル地の
通気性や吸湿性を阻害することがない。
【0009】請求項2の第2の発明の寝具は、タオル地
の表面に中綿層を介在させてガーゼ地を重ね合せ、さら
にその上に薄手のレース地を重ね合せて全体を縫合して
なることを特徴とするものである。
【0010】この寝具の場合、従来の中綿層を保持した
ものと同様に、通気性や吸湿性および適度の保温性を保
有するばかりか、特にガーゼ地の上にレース地を重ねて
カバーしたことにより、前記レース地特有の透し模様に
よりガーゼ地では得られない美感や涼感を呈する。しか
も前記レース地によりガーゼ地が補強されて傷み難く、
また洗濯しても縮みや皺が生じ難くて保形性がよく、さ
らに汚れも目立ち難いこともあって、外観的にきわめて
体裁のよいものになる。さらに、中綿層をガーゼ地とレ
ース地とにより二重に保持することになって、中綿層の
繊維のはみ出し防止の効果も大きくなる。またレース地
の目孔はガーゼ地に比べて大きいために、通気性や吸湿
性を損なうこともない。
【0011】前記第1および第2の各発明において、請
求項3の発明のように、タオル地に対するレース地の縫
合形態が、縦方向、横方向および斜め方向の少なくとも
1方向の直線状や波形状の縫合線が格子もしくは網状を
なすように全面にわたって縫合されてなるものが好まし
い。
【0012】すなわち、前記のように縫合することによ
り、レース地とタオル地の一体性がよくて、薄手で目孔
の比較的大きいレース地を安定性よく保持でき、使用中
に薄手のレース地を巻き込だりすることがなく、さらに
形の崩れ難いものになる。また中綿層を安定に保持でき
る。
【0013】また請求項4の発明は、前記各発明の寝具
において、薄手のレース地がポリエステル繊維等の合成
繊維より編織されてなるものである。ポリエステル繊維
等の合成繊維は、編織後のヒートセットにより、天然繊
維よりなるものに比して形態安定性に優れており、洗濯
しても縮みが生じず、長期にわたって良好な表面形態を
保持できる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例に基いて説明する。
【0015】図1は、第1の発明の寝具の1実施例を示
す一部を欠截した斜視図、図2は同上の一部の拡大断面
図である。
【0016】この実施例の寝具(A1)は、経編編成に
よる両面パイル編のタオル地(1)をベースとし、この
タオル地(1)の表側になる片側面に、薄手のレース地
(2)を重ね合せて縫合してなるものである。
【0017】前記のタオル地(1)は、通常、綿等の天
然繊維糸あるいはアクリル繊維等の天然繊維の代用に使
用される繊維糸を用いて、経編編成により主として両面
パイルに編成されてなるものである。もちろん、織成に
よるタオル地等の一般のタオル地を使用することも可能
である。
【0018】レース地(2)は、例えばポリエステル繊
維等の比較的細番手のマルチフィラメント糸(例えば、
50〜150デニールの糸)を用いて、経編編成により
マーキュゼット等の角目やチュール目によるネット地を
地組織として、柄糸によりレース柄を表現したものより
なる。このレース地(2)は、編成後のヒートセットに
より形態安定性が付与され、製造も容易なものである。
この他、他の編織による薄手のレース地を使用すること
も可能である。
【0019】前記レース地(2)をタオル地(1)に縫
合する手段としては、種々の縫合形態による実施が可能
であるが、例えば図示するように、縦横の両方向の縫合
線(3)が格子状をなすように全面に渡って縫合してお
く。このほか、縦方向、横方向および斜め方向の少なく
とも1方向の直線状や波形状等の縫合線(3)が格子も
しくは網状をなすように全面にわたるキルティング風の
縫合形態にして実施することができる。このように縫合
しておくことにより、タオル地(1)とレース地(2)
との一体性がよく、使用中のレース地(1)の捲れ等を
防止できる。
【0020】図における、(4)は周縁部に縫合した縁
布、(5)は頭部側になる上端部におけるタオル地
(1)の折返しを示している。
【0021】この寝具(A1)によると、薄手のレース
地(2)の側を表にして使用することにより、使用者に
触れる側はタオル地(1)特有の当触感を呈し、良好な
通気性および吸湿性を保有する。一方、表側は前記レー
ス地(2)特有の透し模様と、ポリエステル繊維等の合
成繊維特有の糸質によるサラサラ感とによりきわめて涼
感に富むものとなる。またこのレース地(2)の透し模
様を通してタオル地(1)の柄模様が視覚されることに
なり、意匠的にも美麗なものになる。さらにレース地
(2)のためにタオル地(1)の汚れが目立たず、形も
崩れ難いもので、外観的な体裁がきわめて良好になり、
タオルケット風の寝具(A1)としての商品価値を高
め、高級な印象を与えることができる。しかも目孔の比
較的大きな経編等によるレース地(2)であるために、
これよってタオル地(1)の通気性や吸湿性を阻害する
ことがない。
【0022】図3および図4は第2の発明の寝具(A
2)の1実施例を示している。
【0023】この実施例の寝具(A2)においては、タ
オル地(1)の表面に中綿層(6)を介在させてガーゼ
地(7)を重ね合せ、さらにその上に薄手のレース地
(2)を重ね合せて全体を縫合している。第1の実施例
と同構成の部分には同じ符号を付している。
【0024】この実施例のタオル地(1)およびレース
地(2)は、上記した第1の実施例のものと同様に編織
されたものを使用できる。また中綿層(6)としては綿
繊維のものが特に好適に用いられるが、これに変わる他
の繊維の綿層を用いることもできる。さらにガーゼ地
(7)は、綿繊維の糸(例えば、30〜16番手単糸、
60〜32番手双糸)により比較的粗く織成されてなる
ものである。
【0025】これらの中綿層(6)およびタオル地
(1)に対する縫合形態としては、図示するように、縦
横の両方向の縫合線(3)が格子状をなすように全面に
渡って縫合する等、縦方向、横方向および斜め方向の少
なくとも1方向の直線状や波形状等の縫合線(3)が格
子もしくは網状をなすように全面にわたってキルティン
グ状に縫合しておくのが好ましい。このように縫合して
おくことにより、各層の一体性がよく、特に中間の中綿
層(6)ガーゼ地(7)を全面に渡って均一に安定性よ
く保持でき、一方に片寄るようなことがない。
【0026】この寝具(A2)の場合、薄手のレース地
(2)の側を表にして使用することにより、通気性や吸
湿性および適度の保温性を保有する。そればかりか、特
にガーゼ地(7)の上にレース地(2)を重ね合せてカ
バーしたことにより、前記レース地(2)特有の透し模
様によりガーゼ地(7)では得られない美感や涼感を呈
する。しかも前記レース地(2)によりガーゼ地(7)
が補強されて傷み難くくなる。また洗濯しても縮みや皺
が生じ難くて保形性がよく、さらに汚れが目立ち難いこ
ともあって、外観的にきわめて体裁のよいものになる。
さらに、中綿層(6)をガーゼ地(7)とレース地
(2)とにより二重に保持することになって、中綿層
(6)の繊維のはみ出し防止の効果も大きくなる。また
レース地(2)の目孔はガーゼ地(7)等に比べて大き
いために、通気性や吸湿性を損なうこともなく、夏用の
上掛け等の薄物の寝具として好適に使用できる。
【0027】なお、図示していないが、タオル地として
は片面パイルのタオル地を使用することも可能であり、
この場合、パイルを有さない側に中綿層、ガーゼ地およ
びレース地等を重ね合せて構成する。
【0028】
【発明の効果】上記したように本発明の寝具によれば、
タオル地の片側表面に薄手のレース地を重ね合せたこと
により、外観的に美麗で涼感に富み、きわめて体裁がよ
く、しかもタオル地特有の通気性や吸湿性を阻害するこ
とがない。また洗濯しても形が崩れ難く、耐久性に優
れ、この種のタオルケット風の夏用の薄物の寝具として
の商品価値を高め、高級感を呈するものとなる。
【0029】特に請求項2の発明のように、中綿層を保
持するガーゼ地の上にレース地を重ねて縫合したことに
より、ガーゼ地を補強して損傷を防止でき、中綿層を安
定性よく保持できるとともに、形態安定性も良好なもの
になり、その商品価値を一層高めることができる。また
請求項3や4の場合、レース地自体の形態安定性や全体
の保形性がさらに良好なものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の1実施例を示す一部を欠截した斜
視図である。
【図2】同上の一部の拡大断面図である。
【図3】第2の発明の1実施例を示す一部を欠截した斜
視図である。
【図4】同上の一部の拡大断面図である。
【符号の説明】 (A1)(A2) 寝具 (1) タオル地 (2) レース地 (3) 縫合線 (4) 縁布 (6) 中綿層 (7) ガーゼ地

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タオル地の表面に薄手のレース地を重ね合
    せて縫合してなることを特徴とする寝具。
  2. 【請求項2】タオル地の表面に中綿層を介在させてガー
    ゼ地を重ね合せ、さらにその上に薄手のレース地を重ね
    合せて全体を縫合してなることを特徴とする寝具。
  3. 【請求項3】タオル地に対するレース地の縫合形態が、
    縦方向、横方向および斜め方向の少なくとも1方向の直
    線状や波形状等の縫合線が格子もしくは網状をなすよう
    に全面にわたって縫合されてなる請求項1または2に記
    載の寝具。
  4. 【請求項4】薄手のレース地がポリエステル繊維等の合
    成繊維より編織されてなる請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の寝具。
JP10283031A 1998-10-05 1998-10-05 寝 具 Pending JP2000107000A (ja)

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