JP2000104339A - 木造建築物の軸組構造 - Google Patents

木造建築物の軸組構造

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JP2000104339A
JP2000104339A JP10273284A JP27328498A JP2000104339A JP 2000104339 A JP2000104339 A JP 2000104339A JP 10273284 A JP10273284 A JP 10273284A JP 27328498 A JP27328498 A JP 27328498A JP 2000104339 A JP2000104339 A JP 2000104339A
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Kenichi Yamashita
健一 山下
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YAMASHITA KOMUTEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合金物を使用して接合を簡単かつ高強度で
行うとともに、特別な仕上げも不要とする。 【解決手段】 接合金物20を、柱10に固定される固
定部21と、固定部21から柱10と直交するよう延び
る板状の支持部22より構成する。梁30には、接合金
物20の支持部21を先端から内部へと長さ方向に差し
込むための差込溝31と、水平方向一側面から他側面の
手前の位置まで延びる長さのピン孔32a,32b,3
2cとを設ける。ドリフトピン40を、梁30のピン孔
32a,32b,32cに水平方向一側面から圧入した
ときに、接合金物20の支持部21のピン孔22a,2
2b,22cを貫通して梁30のピン孔32a,32
b,32c内を梁30の水平方向他側面の手前の位置ま
で延びる長さとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木造建築物の軸組構
造に関し、特に、接合金物を使用して垂直材等の軸組部
材に他の軸組部材としての横架材を固定する軸組構造に
関するものである。本発明は、柱に梁を接合固定する梁
受け金物に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来、木造建築物において、軸組構造を
構築する場合、例えば、垂直材としての柱に横架材とし
ての梁を固定する場合に、接合金物としての梁受け金物
を使用することがある。この場合、接合金物は、梁の端
部断面形状に対応して箱形状等の所定形状をなし、梁の
端部を支持する構造となっている。また、この梁受け金
物は、柱にボルト等により固定されるとともに、梁の水
平方向両側面を貫通するボルト等により梁に固定され、
梁を柱に一体的に固定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の木
造建築物の軸組構造は、接合金物を使用することによ
り、仕口により接合する場合と比べて、柱と梁を簡単に
高強度で接合することができる。その一方、接合金物自
体が梁の両側面を覆うため、接合金物が露出し、かつ、
ボルト等の緊結金物も露出する。その結果、接合部周辺
の外観乃至意匠に影響を与える可能性があり、接合部が
屋内の意匠として現れる場合には、接合金物等を隠すた
めの特別な仕上を必要とする。
【0004】また、梁及び接合金物を貫通するピン孔に
ドリフトピンを打込んで圧入し、梁を接合金物に緊結固
定する場合もある。この場合、ドリフトピンをハンマー
で打込む際に、ハンマーで叩いた跡が梁の側面に残る可
能性がある。その結果、上記と同様、接合部が屋内の意
匠として現れる場合には、ハンマー後を隠すための特別
な仕上を必要とする。特に、梁の両側面をピン孔が貫通
する場合、梁の両側面で上記のような仕上げ作業が必要
となる。
【0005】そこで、本発明は、接合金物を使用して接
合を簡単かつ高強度で行えるとともに、特別な仕上げも
不要とすることができる木造建築物の軸組構造の提供を
課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る木造建築
物の軸組構造は、構造材と、接合金物と、横架材と、ド
リフトピンを備える。前記接合金物は、構造材に固定さ
れる固定部と、前記固定部から前記構造材と略直交する
よう延びる板状の支持部とを有する。横架材は、前記接
合金物の支持部を先端から内部へと長さ方向に差し込む
ための差込溝と、略水平方向一側面から他側面の手前の
位置まで延びる長さのピン孔とを有する。ドリフトピン
は、前記横架材のピン孔に略水平方向一側面から圧入さ
れ、前記接合金物の支持部を貫通して前記ピン孔内を前
記横架材の略水平方向他側面の手前の位置まで延びる長
さを有する。
【0007】したがって、横架材の略水平方向他側面で
は、ピン孔に対応する部分は閉塞され、ピン孔またはド
リフトピン先端が横架材の他側面に意匠として現れるこ
とはない。また、接合金物も、横架材の差込溝に差し込
まれ、横架材の側面に意匠として現れることはない。そ
の結果、接合金物を使用して接合を簡単かつ高強度で行
えるとともに、接合部に接合金物及び緊結金物が露出す
ることがなく、かつ、特別な仕上げも不要とすることが
できる。
【0008】また、ハンマーにより横架材のピン孔にド
リフトピンを打込む際に、横架材の側面にハンマー跡が
残った場合でも、ハンマー跡は横架材の一側面にのみ現
れ、他側面には現れない。その結果、横架材の両側面が
屋内の意匠として現れる場合等、ハンマー跡を隠すため
の仕上げを行う必要がある場合でも、仕上作業は横架材
の一側面に対して行えば良く、他側面に対しては不要と
なり、構築作業を迅速かつ円滑に行うことができる。
【0009】なお、ドリフトピンの基端に埋木を予め一
体的に接合した構成を採用することもできる。この構成
によれば、ドリフトピン打込みと同時に、横架材一側面
においても、ピン孔に対応する部分は閉塞され、ピン孔
またはドリフトピン基端が意匠として現れることはな
い。
【0010】前記接合金物及び横架材は、以下のように
構成することができる。例えば、接合金物は、金属板を
断面コ字板状に折り曲げて形成し、中央の平板状の固定
部と、固定部の略水平方向両端から直交して延びる一対
の平板状の支持部より構成する。一方、横架材は、差込
溝を両支持部に対応して一対設け、横架材を略水平方向
に3つの部分(一側面側部分、中央部分、他側面側部
分)に分割する。また、横架材のピン孔を、一側面側部
分から中央部分にかけて貫通形成し、他側面側部分の中
程まで形成する。
【0011】また、接合金物の支持部の上端縁略中央及
び左端縁略中央に、それぞれ、上端を開口し、下方に延
びる長孔状のピン孔を形成し、下端部略中央に円形のピ
ン孔を形成しても良い。一方、横架材にはそれらに対応
する位置に円形のピン孔を形成する。こうすれば、横架
材の上側2つのピン孔の開口端からそれぞれドリフトピ
ンを予め打込んでおき、打込んだドリフトピンを接合金
具の上側2個のピン孔に上方から滑り込ませて係止する
ことにより、横架材を構造材の上端部の接合箇所に容易
に位置決め保持することができる。そして、横架材の残
りのピン孔にドリフトピンを打込んで圧入することによ
り、容易かつ迅速に横架材を構造材に最終的に固定する
ことができる。
【0012】請求項2に係る木造建築物の軸組構造は、
接合金物を、構造材に固定される固定部と、前記固定部
から前記構造材と略直交するよう延びる板状の支持部よ
り構成する。また、横架材の接合端部には、前記接合金
物の支持部を先端から内部へと長さ方向に差し込むため
の差込溝を設けるとともに、接合端部の水平方向一側面
で開口して他側面の手前の位置まで延び、かつ、その他
側面で閉塞するドリフトピン圧入用のピン孔を設ける。
更に、前記横架材のピン孔が開口する略水平方向一側面
を、木造建築物の外壁部分の屋外側に配置する。
【0013】したがって、ハンマーにより横架材のピン
孔にドリフトピンを打込む際に、ドリフトピンの打込み
は木造建築物の外壁部分の屋外側から行われることにな
る。よって、横架材の側面にハンマー跡が残ったとして
も、かかるハンマー跡は、木造建築物の外壁部分の屋外
側に位置する。その結果、ハンマー跡が屋内側の意匠に
現れることはなく、屋内の外観乃至意匠を損なうことも
ない。また、かかるハンマー跡を隠すための特別な仕上
げを行う必要がなく、構築作業を迅速かつ円滑に行うこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0015】図1は本発明の一実施の形態に係る木造建
築物の軸組構造を示す図である。
【0016】図1に示すように、本実施の形態に係る木
造建築物の軸組構造は、構造材としての柱10と、接合
金物20と、横架材としての梁30と、ドリフトピン4
0とを備える。図2及び図3に示すように、前記接合金
物20は、金属板を断面コ字板状に折り曲げて形成さ
れ、柱10の上端部に固定される固定部21と、前記固
定部21から柱10と直交するよう延びる板状の支持部
22とを有する。固定部21は、柱10の幅の約3分の
1の幅を有する縦長長方形板状をなし、柱10と梁30
の接合箇所である柱10の一側面(図2及び3中左側
面)にボルト12及びナット13により固定される。固
定部21には、上下に所定間隔を置いて複数のボルト孔
21aが形成されている(図示の例では3個)。
【0017】なお、これらのボルト孔21aに対応する
柱10の上端部位置にも、同一径のボルト孔11が同一
個数、図中左右方向に貫通形成されている。柱10のボ
ルト孔11の右端には、ナット13を収容するため、ボ
ルト孔11より大きな径の収容孔が形成されている。支
持部22は、固定部21の幅方向両端縁に一対設けら
れ、それぞれ略長方形板状をなしている。支持部22の
上端縁略中央及び左端縁略中央には、それぞれ、上端を
開口して下方に延びる長孔状のピン孔22a,22bが
形成されている。また、支持部22の下端部略中央には
円形のピン孔22cが形成されている。
【0018】図4及び図5に示すように、梁30は、前
記接合金物20の支持部22を先端(図4及び5中右
端)から内部へと長さ方向に差し込むための差込溝31
と、水平方向一側面(図4及び図5中下側面)から他側
面(上側面)の手前の位置まで延びる長さのピン孔32
a,32b,32cとを有する。梁30の差込溝31
は、前記接合金物20の両支持部22に対応して、梁3
0の先端部(右端側の接合部)を水平方向(厚さ方向)
に3分割するよう一対形成されている。梁30の差込溝
31は、接合金具20の支持部21の幅及び長さに対応
する幅及び長さを有している。梁30のピン孔32a,
32b,32cは、接合金具20のピン孔22a,22
b,22cと整合する位置にそれぞれ形成される。そし
て、梁30のピン孔32a,32b,32cは、3分割
された梁30の先端部のうち、最も奥側部分の厚さの略
中央位置まで延びるよう形成されている。
【0019】前記ドリフトピン40は、梁30のピン孔
32a,32b,32cに水平方向一側面から圧入さ
れ、接合金物20の支持部22を貫通して前記ピン孔3
2a,32b,32c内を梁30の水平方向他側面の手
前の位置まで延びる長さを有している。即ち、ドリフト
ピン40は、梁30のピン孔32a,32b,32cよ
り若干短い長さとされ、ピン孔32a,32b,32c
に打込んで圧入したときに、先端がピン孔32a,32
b,32cの先端( 底部) に当接し、基端がピン孔32
a,32b,32cの開口端から若干内部に入り込む位
置に来るようになっている。ドリフトピン40は、先端
側約半分の外周面をローレット加工等により凹凸部41
としている。
【0020】次に、上記のように構成された本実施の形
態に係る木造建築物の軸組構造の構築方法及び作用を説
明する。
【0021】まず、柱10の上端部の所定位置に接合金
物20を配置し、ボルト12の軸部を接合金物20のボ
ルト孔21aから柱10のボルト孔11に挿通し、柱1
0の収容孔からボルト12の先端部を露出させる。そし
て、ボルト12の先端部に座金を介してナット13を螺
合して締め付け、接合金物20を固定する。このとき、
ナット13及びボルト12の先端部は柱10の収容孔内
に収容され、外部に露出することはない。その結果、柱
10上端部の周辺の外観乃至意匠を損なうことはなく、
また、他の横架材等の接合を妨げることもない。
【0022】次に、梁30の上側2つのピン孔32a,
32bの開口端からそれぞれドリフトピン40を予め打
込んで圧入しておき、かかる梁30を柱10の上端部に
接合する。即ち、梁30に打込んだドリフトピン40を
接合金具20の上側2個のピン溝22a,22bに上方
から滑り込ませて係止する。これにより、梁30を柱1
0の上端部の接合箇所に容易に位置決め保持することが
できる。そして、梁30の残りのピン孔32cにドリフ
トピン40を打込んで圧入する。これにより、容易かつ
迅速に梁30を柱10に最終的に固定することができ
る。このとき、ドリフトピン40が梁30のピン孔32
a,32b,32cより若干短いため、ドリフトピン4
0をピン孔32a,32b,32cに完全に打込むと、
ドリフトピン40の基端がピン孔32a,32b,32
cの開口端から若干内方に入り込んだ状態となる。よっ
て、ピン孔32a,32b,32cの開口端に、仕上げ
用の埋木33を埋め込み、ドリフトピン40及びピン孔
32a,32b,32cを隠す。
【0023】上記のように柱10に固定した梁30は、
図6に示すように、接合金物20により強固に柱10と
一体化され、木造建築物の軸組を堅固に構成する。この
とき、梁30の他側面にはピン孔等が最初から存在せ
ず、かつ、一側面のピン孔32a,32b,32c等も
外部に露出しないことになる。同時に、接合金物20全
体が梁30内部に隠れ、外部に露出することはない。そ
の結果、接合金物20を使用して梁30と柱10の接合
を簡単かつ高強度で行える。また、それらの接合部に接
合金物20及び緊結金物としてのボルト12等が露出す
ることがなく、それらが梁30の接合部周辺の外観乃至
意匠を損なうことはない。よって、梁30を構造材とし
ての他、そのままの状態で仕口を使用した場合と同様の
装飾効果を有する部材として使用することができる。か
つ、接合金物等を外部から隠すための特別な仕上げも不
要とすることができる。
【0024】また、上記の梁30のピン孔32a,32
b,32cへのドリフトピン40の打込みは、通常はハ
ンマーにより行われ、梁30の側面にハンマー跡が残る
可能性がある。よって、横架材としての梁30を木造建
築物の外壁部分に使用する場合は、梁30のピン孔32
a,32b,32cが開口する水平方向一側面を、外壁
部分の屋外側に配置することが好ましい。
【0025】こうすると、ハンマーにより梁30のピン
孔32a,32b,32cにドリフトピン40を打込む
際に、ドリフトピン40の打込みは木造建築物の外壁部
分の屋外側から行われることになる。よって、梁30の
側面にハンマー跡が残ったとしても、かかるハンマー跡
は、木造建築物の外壁部分の屋外側に位置する。その結
果、ハンマー跡が屋内側の意匠に現れることはなく、屋
内の外観乃至意匠を損なうこともない。また、かかるハ
ンマー跡を隠すための特別な補修乃至仕上げを行う必要
がなく、木造建築物の構築作業を迅速かつ円滑に行うこ
とができる。
【0026】更に、横架材としての梁30を木造建築物
の内壁部分、間仕切り部分等に使用する場合等、梁30
の水平方向両側面が屋内意匠として現れる場合がある。
しかしこの場合でも、ハンマー跡は梁30の一側面にの
み現れ、他側面には現れない。その結果、ハンマー跡を
隠すための仕上げを行う必要がある場合でも、補修乃至
仕上作業は梁30の一側面に対して行えば良く、他側面
に対しては不要となり、構築作業を迅速かつ円滑に行う
ことができる。
【0027】ところで、上記実施の形態では、横架材の
接合対象としての構造材として柱10を、かかる構造材
に接合すべき横架材として梁30を使用したが、前記構
造材及び前記横架材としては、軸組構法に使用されるそ
の他の構造材を使用することもできる。即ち、横架材の
接合対象としての構造材として柱以外の垂直材、また
は、桁、胴差し等の横架材を使用することができる。ま
た、接合すべき横架材として胴差し等、梁以外のものを
使用することもできる。即ち、横架材は垂直材に固定す
る場合もあり、別の横架材に固定する場合もある。一般
的には、本発明は、柱に梁を固定する場合に多く使用さ
れる。
【0028】また、接合金物20の構成も上記以外の構
成とすることができる。例えば、支持部22の枚数を1
枚または3枚以上としたり、その平面形状を変更した
り、ピン孔22a,22b,22cの配置位置、個数を
変更したりすることもできる。更に、長孔状のピン孔は
任意の個数設けることができ、その他のピン孔を円形の
ピン孔とすることもできる。或いは、全てのピン孔を円
形とすることもできる。この場合、梁30のピン孔及び
差込溝の構成も接合金物20のピン孔及び支持部の構成
に対応させる。なお、ピン孔の数は任意とすることがで
きる。加えて、固定部21も構成も、柱10等の構造材
に固定され、かつ、前記支持部を一体形成する限りにお
いて、その平面形状を変更する等、適宜変更することが
できる。
【0029】更に、本発明は、ドリフトピン40の基端
に埋木を接着等により一体的に固定し、かかる埋木と一
体化したドリフトピンを横架材のピン孔に打込んで、横
架材を垂直材に固定しても良い。この場合、ドリフトピ
ン打込みと共に埋木隠し作業が終了し、作業性を向上す
ることができる。また、埋木を横架材の一側面と面一と
したときに、ドリフトピンがピン孔の所定位置に完全に
圧入されることとなるため、ドリフトピンの打込み深さ
位置を調整する必要もなく、作業性が良い。
【0030】更に、本発明は、梁30の差込溝31の下
端を閉塞するよう形成しても良い。こうすると、家屋内
の人間の目に付き易い梁30の下側面に差込溝31が露
出せず、外観乃至意匠を損なうおそれがない。また、こ
の場合、差込溝31の下端閉塞部に接合金物20の支持
部22の下端を支持することができ、梁30を柱10に
対して上下に容易に位置決めすることができる。
【0031】また、本発明は、接合金物20の両支持部
22の下端を閉塞するよう構成しても良い。この場合、
接合金物20の支持部22の下端に梁30の3分割され
た中央部分の下端を支持し、梁30を柱10に対して上
下に容易に位置決めすることができる。或いは、梁30
の3分割された中央部分の下側を他の2つの部分(両側
部分)より上方まで削り取り、接合金物20の下端が梁
30の下側面より露出しないようにすることもできる。
また、これに加え、接合金物20の下端側に埋木を施し
て、梁の下側面を仕上げてもよい。
【0032】なお、上記実施の形態で説明した水平、直
角等は、木材加工を前提とするものであり、正確に水
平、直交等を意味するものではなく、略水平、略直交等
であればよい。
【0033】
【発明の効果】請求項1に係る木造建築物の軸組構造
は、上記のように構成したため、接合金物を使用して接
合を簡単かつ高強度で行えるとともに、接合部に接合金
物及び緊結金物が露出することがなく、かつ、特別な仕
上げも不要とすることができる。横架材の両側面が屋内
の意匠として現れる場合等、ハンマー跡を隠すための仕
上げを行う必要がある場合でも、仕上作業は横架材の一
側面に対して行えば良く、他側面に対しては不要とな
り、構築作業を迅速かつ円滑に行うことができる。
【0034】請求項2に係る木造建築物の軸組構造は、
上記のように構成したため、接合金物を使用して接合を
簡単かつ高強度で行えるとともに、接合部に接合金物及
び緊結金物が露出することがなく、かつ、特別な仕上げ
も不要とすることができる。更に、ハンマー跡が屋内側
の意匠に現れることはなく、屋内の外観乃至意匠を損な
うこともない。また、かかるハンマー跡を隠すための特
別な仕上げを行う必要がなく、構築作業を迅速かつ円滑
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る木造建築物の軸
組構造を示す分解斜視図である。
【図2】 本発明の一実施の形態に係る木造建築物の軸
組構造の柱部分を示す断面図である。
【図3】 本発明の一実施の形態に係る木造建築物の軸
組構造の柱部分を示す側面図である。
【図4】 本発明の一実施の形態に係る木造建築物の軸
組構造の梁部分を示す断面図である。
【図5】 本発明の一実施の形態に係る木造建築物の軸
組構造の梁部分を示す側面図である。
【図6】 本発明の一実施の形態に係る木造建築物の軸
組構造の完成状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 柱(構造材) 20 接合金物 21 固定部 22 支持部 30 梁(横架材) 31 差込溝 32a,32b,32c ピン孔 40 ドリフトピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造材と、 前記構造材に固定される固定部と、前記固定部から前記
    構造材と略直交するよう延びる板状の支持部とを有する
    接合金物と、 前記接合金物の支持部を先端から内部へと長さ方向に差
    し込むための差込溝及び略水平方向一側面から他側面ま
    で延びる長さのピン孔とを有する横架材と、 前記横架材のピン孔に略水平方向一側面から圧入され、
    前記接合金物の支持部を貫通して前記ピン孔内を前記横
    架材の略水平方向他側面側の位置まで延びる長さのドリ
    フトピンとを具備することを特徴とする木造建築物の軸
    組構造。
  2. 【請求項2】 構造材に接合金物を介して横架材を接合
    する木造建築物の軸組構造であって、 前記接合金物を、前記構造材に固定される固定部と、前
    記固定部から前記構造材と略直交するよう延びる板状の
    支持部より構成し、 前記横架材の接合端部には、前記接合金物の支持部を先
    端から内部へと長さ方向に差し込むための差込溝を設け
    るとともに、接合端部の略水平方向一側面で開口して他
    側面側の位置まで延び、かつ、その他側面側で閉塞する
    ドリフトピン圧入用のピン孔を設け、 前記横架材のピン孔が開口する略水平方向一側面を、木
    造建築物の外壁部分の屋外側に配置したことを特徴とす
    る木造建築物の軸組構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014070456A (ja) * 2012-10-01 2014-04-21 Kaneshin:Kk 接合金物
JP2021177089A (ja) * 2020-05-08 2021-11-11 株式会社京都スペーサー アングル材用受け金具

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