JP2000099966A - トラッキングエラー信号補正回路およびトラッキングエラー信号補正方法 - Google Patents
トラッキングエラー信号補正回路およびトラッキングエラー信号補正方法Info
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Abstract
する処理時間を短くすると共に、再生中に生じるトラッ
キングエラー信号のオフセットを除去する。 【解決手段】 トラッキングエラー信号TEからオフセ
ットを除去する処理において、トラッキングエラー信号
TEの周波数が低くなったとき、トラッキングエラー信
号TEをローパスフィルタ14に通すことによって得ら
れる検出信号DSをホールド部15によってホールドす
る。また、光ピックアップ2がトラックジャンプ動作を
行うときにトラッキングエラー信号TEからオフセット
を除去する処理を行う。
Description
置を記録ディスクのトラックに追従させるトラッキング
サーボ制御に関し、さらに詳しくは、トラッキングサー
ボ制御に用いられるトラッキングエラー信号のオフセッ
トを除去するためのトラッキングエラー信号補正回路お
よびトラッキングエラー信号補正方法に関する。
録ディスクを再生するときには、トラッキングサーボ制
御が行われる。トラッキングサーボ制御は、光ビームの
照射位置を記録ディスク上に形成されたトラックに追従
させるための制御である。
は、トラッキングサーボ回路が設けられている。トラッ
キングサーボ回路は、光ビームを記録ディスクに照射す
ることによって得られる反射光を用いて、トラッキング
エラー信号を生成する。トラッキングエラー信号は、光
ビームの照射位置とトラック位置とのずれの大きさに応
じて振幅が変化する信号である。光ビームの照射位置が
トラックの真上に位置しているとき、トラッキングエラ
ー信号の振幅はゼロレベルになる。従って、トラッキン
グサーボ回路は、トラッキングエラー信号の振幅をゼロ
レベルにするように、光ビームの照射位置を制御する。
この結果、光ビームの照射位置はトラックに追従する。
セットが含まれていると、トラッキングエラー信号の振
幅をゼロレベルにするように光ビームの照射位置を制御
しても、光ビームの照射位置とトラック位置との間にオ
フセットに対応するずれが生じる。この結果、トラッキ
ングサーボ制御が正確に動作しなくなる。このオフセッ
トは、光ピックアップまたはトラッキングサーボ回路を
構成する各素子の特性のばらつき等に起因して生じる場
合が多い。
トラッキングエラー信号補正回路が設けられている。ト
ラッキングエラー信号補正回路は、トラッキングバラン
ス回路とも呼ばれ、トラッキングエラー信号のオフセッ
トを除去するための回路である。
ッキングエラー信号から直流成分、即ち、オフセット成
分を抽出するためのローパスフィルタ(LPF)と、オ
フセット成分と基準値とを比較してその差を出力する比
較回路と、その差をトラッキングエラー信号に加算(ま
たは減算)する加算器(または減算器)とを備えてい
る。
除去する処理は、記録ディスクに記録されている情報を
再生する前、例えば、記録ディスクを再生装置に装着し
た直後に行われる。記録ディスクの装着直後に、再生装
置は、トラッキングサーボ制御のフィードバックループ
をオープンにした状態で、記録ディスクを回転させ、光
ビームを記録ディスクに照射させる。このとき、記録デ
ィスクが偏心していると、固定されている光ビームの照
射位置に対して記録ディスクがその半径方向に往復動す
る。これにより、光ビームは、記録ディスク上に形成さ
れたトラックを何度も跨ぐこととなる。光ビームの照射
位置がトラックの真上の位置から、その隣のトラックの
真上の位置まで移動する間に、トラッキングエラー信号
の振幅は、ほぼ正弦波状に変化する。このため、光ビー
ムが記録ディスク上に形成されたトラックを何度も跨ぐ
と、連続的な正弦波状のトラッキングエラー信号が得ら
れる。トラッキングエラー信号補正回路は、このトラッ
キングエラー信号をローパスフィルタに通過させること
によって、その直流成分、即ち、オフセット成分を抽出
する。そして、このオフセット成分と基準値との差を比
較回路によって生成し、この差をトラッキングエラー信
号に加算(または減算)する。これにより、トラッキン
グエラー信号のオフセットは除去される。
うに、記録ディスクが偏心していると、固定されている
光ビームの照射位置に対して記録ディスクが半径方向に
往復動する。ここで、固定されている光ビームの照射位
置を基準点にして記録ディスクの往復動を観察すると、
記録ディスクの移動方向がその往復動の端部において逆
方向に変わるとき、記録ディスクの移動速度は最も遅く
なる。一方、記録ディスクが往復動の一方の端部から他
方の端部に向けて移動する間は、記録ディスクの移動速
度は比較的速い。
ような記録ディスクの往復動の速度に対応して変化す
る。従って、記録ディスクの移動方向が逆方向に変わる
とき、トラッキングエラー信号の周波数は最も低くな
る。
れたローパスフィルタによって、トラッキングエラー信
号のオフセット成分を抽出するには、ローパスフィルタ
のカットオフ周波数を、トラッキングエラー信号の最も
低い周波数よりも十分に低くする必要がある。ローパス
フィルタのカットオフ周波数を低くすると、時定数が大
きくなるため、ローパスフィルタの出力が安定するまで
の時間が長くなる。この結果、トラッキングエラー信号
からオフセットを除去する処理時間が長くなるという問
題がある。
ー信号からオフセットを除去する処理は、記録ディスク
に記録されている情報を再生する前、例えば、記録ディ
スクを再生装置に装着した直後に行われる。しかしなが
ら、記録ディスクの装着直後に、トラッキングエラー信
号からオフセットを除去しても、その記録ディスクの再
生中に、トラッキングエラー信号にオフセットが生じる
場合があるという問題がある。なお、記録ディスクの記
録装置においても再生装置と同様の問題がある。
のであり、その第1の目的は、トラッキングエラー信号
からオフセットを除去する処理時間を短縮することがで
きるトラッキングエラー信号補正回路およびトラッキン
グエラー信号補正方法を提供することにある。
中に生じるトラッキングエラー信号のオフセットを除去
することができるトラッキングエラー信号補正回路およ
びトラッキングエラー信号補正方法を提供することにあ
る。
に、請求項1の発明のトラッキングエラー信号補正回路
は、トラッキングエラー信号に含まれる直流成分を抽出
し、この直流成分を検出信号として出力するローパスフ
ィルタと、トラッキングエラー信号の周波数が基準周波
数よりも低いか否かを判定する判定手段と、トラッキン
グエラー信号の周波数が基準周波数よりも低いとき、ロ
ーパスフィルタから出力された検出信号をホールドする
ことによりホールド信号を生成するホールド手段と、検
出信号とホールド信号とを用いてトラッキングエラー信
号のオフセット成分を検出するオフセット検出手段と、
オフセット検出手段により検出されたオフセット成分を
トラッキングエラー信号から除去するオフセット除去手
段とを備えている。
路において、ローパスフィルタは、トラッキングエラー
信号に含まれる直流成分を抽出し、これを検出信号とし
て出力する。ホールド手段は、トラッキングエラー信号
の周波数が基準周波数よりも低くなったとき、ローパス
フィルタから出力された検出信号をホールドしてホール
ド信号を生成する。そして、オフセット検出手段は、検
出信号とホールド信号とを用いてトラッキングエラー信
号のオフセット成分を検出し、オフセット除去手段は、
このオフセット成分をトラッキングエラー信号から除去
する。
波数が低くなったときには、ホールド信号が生成され
る。従って、トラッキングエラー信号の周波数が低くな
ったために、ローパスフィルタから出力される検出信号
にトラッキングエラー信号の低周波成分が含まれても、
この低周波成分が含まれた部分をホールド信号に置き換
えることができる。これにより、ローパスフィルタのカ
ットオフ周波数を高めることができ、ローパスフィルタ
の時定数を小さくすることができる。従って、ローパス
フィルタから出力される検出信号を短時間で安定させる
ことができる。
補正回路は、光ピックアップのトラックジャンプ動作を
検出するトラックジャンプ検出手段と、トラックジャン
プ検出手段により光ピックアップのトラックジャンプ動
作が検出されたとき、トラッキングエラー信号に含まれ
る直流成分に対応する検出信号を出力し、その検出信号
と基準信号とを比較することによりトラッキングエラー
信号のオフセット成分を検出し、このオフセット成分を
トラッキングエラー信号から除去するオフセット補正手
段とを備えている。
とき、または、記録ディスクに情報を記録するとき、光
ピックアップはトラックジャンプ動作を行うことがあ
る。光ピックアップがトラックジャンプ動作をするとき
に、トラッキングエラー信号からオフセットを除去する
処理を行うことにより、記録ディスクの再生中または記
録中においてトラッキングエラー信号のオフセットを除
去することができる。
補正回路は、請求項2の発明のトラッキングエラー信号
補正回路のオフセット補正手段を以下のように構成した
ことにある。即ち、オフセット補正手段は、トラッキン
グエラー信号に含まれる直流成分を抽出し、この直流成
分を検出信号として出力する抽出手段と、検出信号と基
準信号とを比較することによりトラッキングエラー信号
のオフセット成分を検出するオフセット検出手段と、オ
フセット検出手段により検出されたオフセット成分をオ
フセット値として記憶する記憶手段と、トラックジャン
プ検出手段により光ピックアップのトラックジャンプ動
作が所定回数検出されたときに、記憶手段に記憶された
オフセット値の平均値を算出する算出手段と、算出手段
により算出されたオフセット値の平均値が所定値を越え
たときに、オフセット検出手段により検出されたオフセ
ット成分をトラッキングエラー信号から除去するオフセ
ット除去手段とを有している。
路において、オフセット補正手段は、光ピックアップが
トラックジャンプ動作を行う度に、トラッキングエラー
信号のオフセット成分を検出し、このオフセット成分を
オフセット値として記憶手段に記憶する。従って、トラ
ックジャンプ動作が所定回数実行されると、記憶手段に
は所定数のオフセット値が記憶されることになる。算出
手段は、トラックジャンプ動作が所定回数実行されたと
き、記憶手段に記憶されたオフセット値の平均値を算出
する。そして、オフセット除去手段は、この平均値が所
定値を越えたときに、トラッキングエラー信号からオフ
セット成分を除去する処理を行う。この除去処理に用い
るオフセット成分は、記録手段に記憶されたオフセット
値の平均値であってもよく、トラックジャンプ動作が所
定回数実行された時点にオフセット検出手段によって検
出されたオフセット成分であってもよい。これにより、
光ピックアップのトラックジャンプ動作時における移動
距離が小さくても、オフセット成分を正確に検出するこ
とができ、オフセット成分の除去処理を正確に行うこと
ができる。
補正方法は、トラッキングエラー信号に含まれる直流成
分をローパスフィルタによって抽出し、この直流成分を
検出信号として出力する抽出手順と、トラッキングエラ
ー信号の周波数が基準周波数よりも低いか否かを判定す
る判定手順と、トラッキングエラー信号の周波数が基準
周波数よりも低いとき、抽出手順において出力された検
出信号をホールドすることによりホールド信号を生成す
るホールド手順と、検出信号とホールド信号とを用いて
トラッキングエラー信号のオフセット成分を検出するオ
フセット検出手順と、オフセット検出手順により検出さ
れたオフセット成分をトラッキングエラー信号から除去
するオフセット除去手順とを備えている。
れば、トラッキングエラー信号の周波数が低くなったと
きには、ホールド信号が生成される。従って、トラッキ
ングエラー信号の周波数が低くなり、抽出手順において
出力された検出信号に低周波成分が含まれても、この低
周波成分が含まれた部分をホールド信号で置き換えるこ
とができる。これにより、トラッキングエラー信号の直
流成分の抽出を行うローパスフィルタのカットオフ周波
数を高めることができ、ローパスフィルタの時定数を小
さくできる。従って、ローパスフィルタから出力される
検出信号を短時間で安定させることができる。
補正方法は、光ピックアップのトラックジャンプ動作を
検出するトラックジャンプ検出手順と、トラックジャン
プ検出手順により光ピックアップのトラックジャンプ動
作が検出されたとき、トラッキングエラー信号に含まれ
る直流成分に対応する検出信号を出力し、その検出信号
と基準信号とを比較することによりトラッキングエラー
信号のオフセット成分を検出し、このオフセット成分を
トラッキングエラー信号から除去するオフセット補正手
順とを備えている。
ャンプ動作をするときに、トラッキングエラー信号から
オフセットを除去する処理を行うため、記録ディスクの
再生中または記録中においてトラッキングエラー信号の
オフセットを除去することができる。
補正方法は、請求項5の発明のトラッキングエラー信号
補正方法のオフセット補正手順を以下のように構成した
ものである。即ち、オフセット補正手順は、トラッキン
グエラー信号に含まれる直流成分を抽出し、この直流成
分を検出信号として出力する抽出手順と、検出信号と基
準信号とを比較することによりトラッキングエラー信号
のオフセット成分を検出するオフセット検出手順と、オ
フセット検出手順により検出されたオフセット成分をオ
フセット値として記憶手段に記憶する記憶手順と、トラ
ックジャンプ検出手順により光ピックアップのトラック
ジャンプ動作が所定回数検出されたときに、記憶手段に
記憶されたオフセット値の平均値を算出する算出手順
と、算出手順により算出されたオフセット値の平均値が
所定値を越えたときに、オフセット検出手順により検出
されたオフセット成分をトラッキングエラー信号から除
去するオフセット除去手順とを有している。
るトラッキングエラー信号補正回路と同様に、光ピック
アップのトラックジャンプ動作時における移動距離が小
さくても、オフセット成分を正確に検出することがで
き、オフセット成分の除去処理を正確に行うことができ
る。
て添付図面に従って説明する。なお、以下に述べる実施
形態では、本発明によるトラッキングエラー信号補正回
路およびトラッキング信号補正方法を光ディスクの再生
装置に適用した場合を例に挙げる。
ている。再生装置100は、光ディスク1に記録された
情報を再生するための装置である。再生装置100は、
図1に示すように、光ピックアップ2と、スピンドルモ
ータ3と、RF(Radio Frequency)信号生成回路4
と、再生回路5と、トラッキングエラー信号生成回路6
と、トラッキングエラー信号補正回路7と、トラッキン
グアクチュエータ駆動回路8と、スイッチ9とを備えて
いる。
である。光ディスク1の記録面には、螺旋状または同心
円上に伸長するトラックが形成され、このトラック上に
情報が記録されている。
ク1上に集光するための対物レンズと、この対物レンズ
を光ディスク1の半径方向に移動させるためのトラッキ
ングアクチュエータとを備えている(いずれも図示せ
ず)。
転させるためのモータである。RF信号生成回路4は、
光ピックアップ2によって光ディスク1から読み出され
た信号に基づいてRF信号を生成する回路である。再生
回路5は、RF信号をデコードし、光ディスク1に記録
された情報を実際に再生するための再生信号を生成する
回路である。
ピックアップ2によって光ディスク1から読み出された
信号を用いてトラッキングエラー信号TEを生成する回
路である。トラッキングエラー信号TEの生成には、プ
ッシュプル法、ヘテロダイン法または3スポット方式の
直接検波法等が用いられる。
ラッキングエラー信号TEからオフセットを除去するた
めの処理を行う回路である。
は、トラッキングエラー信号TEを用いて、光ピックア
ップ1に設けられたアクチュエータを駆動するための駆
動信号を生成する回路である。
ン、クローズを切り換えるためのスイッチである。制御
ループ10は、トラッキングサーボ制御を行うためのル
ープであり、この制御ループ10には、光ピックアップ
2と、トラッキングエラー信号生成回路6と、トラッキ
ングエラー信号補正回路7と、トラッキングアクチュエ
ータ駆動回路8と、スイッチ9が接続されている。スイ
ッチ9は、この制御ループ10において、トラッキング
エラー信号補正回路7とトラッキングアクチュエータ駆
動回路8との間に接続されている。また、スイッチ9の
開閉は、後述するCPU16から出力されるスイッチ制
御信号SCによって制御される。
グサーボ制御について図1に従って説明する。トラッキ
ングサーボ制御とは、光ピックアップ2から光ディスク
1に向けて照射される光ビームの照射位置を、光ディス
ク1のトラックに追従させるための制御である。光ディ
スク1に記録された情報を再生するとき、スピンドルモ
ータ3は光ディスク1を回転させ、光ピックアップ2は
光ビームを光ディスク1の記録面に向けて照射する。さ
らに、光ピックアップ2は、光ビームの反射光を受け取
り、その反射光に対応した信号を出力する。トラッキン
グエラー信号生成回路6は、この信号を受け取り、この
信号を用いてトラッキングエラー信号TEを生成する。
トラッキングエラー信号TEは、光ビームの照射位置と
トラックとのずれの大きさに応じて振幅が変化する信号
である。トラッキングエラー信号補正回路7は、トラッ
キングエラー信号生成回路6からトラッキングエラー信
号TEを受け取り、トラッキングエラー信号TEに含ま
れているオフセットを除去する。光ディスク1の再生中
には、トラックジャンプ動作時等を除き、スイッチ9は
閉じているので、オフセットが除去されたトラッキング
エラー信号TEは、トラッキングエラー信号補正回路7
からスイッチ9を介してトラッキングアクチュエータ駆
動回路8に供給される。トラッキングアクチュエータ駆
動回路8は、このトラッキングエラー信号TEを受け取
り、このトラッキングエラー信号TEに対応した駆動信
号を生成する。この駆動信号は、トラッキングアクチュ
エータ駆動回路8から光ピックアップ2のアクチュエー
タに出力される。そして、光ピックアップ2のアクチュ
エータは、この駆動信号に従って、光ピックアップ2に
設けられた対物レンズを光ディスク1の半径方向に移動
させる。これにより、光ビームの照射位置がトラックの
真上に位置するように調整される。
回路7についてさらに詳しく説明する。
1に示すように、2値化部11と、ピーク検出部12
と、ボトム検出部13と、ローパスフィルタ14と、ホ
ールド部15と、CPU16と、記憶部17と、オフセ
ット処理部18と、加算器19とを備えている。さら
に、トラッキングエラー信号補正回路7は、ピーク検出
部12、ボトム検出部13およびホールド部15からC
PU16に向けてそれぞれ出力されるピーク信号PS、
ボトム信号BSおよび検出信号DS(ホールド信号HS
を含む)をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル
変換部20〜22と、オフセット処理部18から加算器
19に向けて出力される加算信号DFをアナログ信号に
変換するデジタル−アナログ変換部23と、アナログ信
号に変換された加算信号DFを増幅する増幅器24と、
加算器19を通過したトラッキングエラー信号TEを増
幅する増幅器25とを備えている。
TEを2値化して、パルス信号PLを生成し、このパル
ス信号PLをCPU16に出力する。パルス信号PL
は、図4に示すように、トラッキングエラー信号TEの
周波数に対応した周波数を有する信号である。
信号TEのピーク値を検出して、ピーク信号PSを生成
し、このピーク信号PSをアナログ−デジタル変換部2
0を介してCPU16に出力する。ピーク信号PSは、
図8に示すように、トラッキングエラー信号TEの振幅
の正側ピーク値Paを表す信号である。
信号TEのボトム値を検出して、ボトム信号BSを生成
し、このボトム信号BSをアナログ−デジタル変換部2
1を介してCPU16に出力する。ボトム信号BSは、
図8に示すように、トラッキングエラー信号TEの振幅
の負側ピーク値、即ち、ボトム値Pbを表す信号であ
る。
ラー信号TEに含まれる直流成分を抽出し、この直流成
分を検出信号DSとしてホールド部15およびアナログ
−デジタル変換部22を介してCPU16に出力する。
なお、ローパスフィルタ14は、トラッキングエラー信
号TEに含まれる低周波成分を完全に除去する必要はな
い。即ち、検出信号DSに、トラッキングエラー信号T
Eの低周波成分の一部が含まれていてもよい。
号TEの周波数が基準周波数よりも低いとき、ローパス
フィルタ14から出力された検出信号DSをホールドす
ることにより、ホールド信号HSを生成する。ホールド
部15によって検出信号DSをホールドするか否かの制
御は、CPU16から出力されるホールド制御信号HC
によって行われる。
9の開閉制御、トラッキングエラー信号補正処理、ホー
ルド処理等を行う。CPU16には記憶部17が接続さ
れており、記録部17には、スイッチ9の開閉制御、ト
ラッキングエラー信号補正処理、ホールド処理等を行う
ためのプログラム、ゼロレベル基準値、基準オフセット
値、基準パルス幅等の各種基準値等が記憶されている。
また、記憶部17は、トラッキングエラー信号補正処理
等に必要なデータを記録する記憶手段としても用いられ
る。
生成し、この加算信号DFをデジタル−アナログ変換部
23および増幅部24を介して加算器19に出力する。
加算信号DFは、オフセット処理部18から出力された
直後においてはデジタル信号であるが、デジタル−アナ
ログ変換されることによってアナログの直流信号となっ
て加算器19に供給される。
ィスク1を再生している間、この加算信号DFの出力を
保持する。また、オフセット処理部18は、後述のトラ
ッキングエラー信号補正処理において、CPU16から
調整信号ASを受け取ったとき、この調整信号ASに従
って加算信号DFのレベル(即ち、デジタル−アナログ
変換された後の電圧レベル)を所定量変化させる。
出力された加算信号DFを、トラッキングエラー信号生
成回路6から出力されたトラッキングエラー信号TEに
加算する。
ついて図2に従って説明する。
信号補正処理を示すフローチャートである。このトラッ
キングエラー信号補正処理は、光ディスク1に記録され
た情報を再生する前に、トラッキングエラー信号TEか
らオフセットを除去する処理である。このトラッキング
エラー信号補正処理は、例えば、光ディスク1を再生装
置100に装着したとき、CPU16の制御の下に実行
される。
(ステップ1)。即ち、CPU16は、スイッチ9に向
けてスイッチ制御信号SCを出力し、スイッチ9を開
き、制御ループ10をオープンにする。このとき、スピ
ンドルモータ3は光ディスク1を回転させ、光ピックア
ップ2は光ディスク1に向けて光ビームを照射する。こ
れにより、照射位置が固定された光ビームが光ディスク
1の記録面に照射され、この反射光が、光ピックアップ
2により検出される。さらに、この反射光に対応する信
号が光ピックアップ2からトラッキングエラー信号生成
回路6に出力され、これに応じて、トラッキングエラー
信号TEがトラッキングエラー信号生成回路6によって
生成される。このとき、オフセット処理部18は、加算
部19に向けて初期加算信号DFを出力する。この初期
加算信号DFのレベル(即ち、デジタル−アナログ変換
された後の電圧レベル)はゼロレベルである。
て生成されたトラッキングエラー信号TEは、加算器1
9、増幅器25を通過してローパスフィルタ14に到達
する。続いて、ローパスフィルタ14によって、トラッ
キングエラー信号TEの直流成分が抽出される。トラッ
キングエラー信号TEの直流成分は、検出信号DSとし
てホールド部15に出力される。そして、ホールド部1
5によってホールド処理が施される。このホールド処理
は、後述するように、トラッキングエラー信号TEの周
波数が基準周波数よりも低くなったときに、検出信号D
Sをホールドする処理である。ホールド部15を通過し
た検出信号DSは、アナログ−デジタル変換部22によ
ってデジタル信号に変換され、CPU16に供給され
る。
Eに対応する検出信号DSを受け取り(ステップ2)、
この検出信号DSをゼロレベル基準値と比較し、この検
出信号DSとゼロレベル基準値との差分を算出する(ス
テップ3)。この差分が、トラッキングエラー信号TE
のオフセット値である。ここで、ゼロレベル基準値は、
オフセットが含まれていないときのトラッキングエラー
信号のゼロレベルに設定されている。
オフセット値よりも大きいか否かを判定する(ステップ
4)。オフセット値が基準オフセット値よりも大きいと
き、CPU16は、調整信号ASをオフセット処理部1
8に向けて出力する(ステップ5)。オフセット処理部
18は、この調整信号ASを受け取り、この調整信号A
Sに従って、加算信号DFのレベルを所定量変化させ
る。これにより、加算器19によってトラッキングエラ
ー信号TEに加算される直流電圧レベルが、トラッキン
グエラー信号TEに含まれているオフセット成分を除去
する方向に、所定量増加または減少する。
処理を、ステップ3で検出されるオフセット値が基準オ
フセット値を下回るまで繰り返す。これにより、トラッ
キングエラー信号TEからオフセット成分が除去され
る。そして、ステップ4において、オフセット値が基準
オフセット値を下回ったときには、当該トラッキングエ
ラー信号補正処理は終了する。
トである。ホールド処理は、トラッキングエラー信号の
周波数が基準周波数より低いときに、ローパスフィルタ
14から出力された検出信号DSをホールドする処理で
ある。ホールド処理は、上述したトラッキングエラー信
号補正処理のステップ1(図2参照)の初期化処理が終
了したときに開始され、トラッキングエラー信号補正処
理が実行されている間、実行され続ける。また、ホール
ド処理は、CPU16の制御の下に実行される上述した
トラッキングエラー信号補正処理における初期化処理が
終了したとき、トラッキングエラー信号TEは、ローパ
スフィルタ14だけでなく、2値化部11にも供給され
る。トラッキングエラー信号TEは、2値化部11を通
過することによってパルス信号PLに変換されてCPU
16に供給される。
ルスを受け取り(ステップ11)、この1パルスのパル
ス幅を測定する(ステップ12)。例えば、CPU16
は、1パルスの立ち上がりを認識したときに、カウンタ
をスタートさせ、その後、このパルスの立ち下がり、ま
たは、次のパルスの立ち上がりを認識したときにカウン
タをストップさせ、そのときのカウンタ値を読み取る。
このようにして得られたカウント値は、1パルスのパル
ス幅を表している。
6から出力された直後のトラッキングエラー信号TEお
よびパルス信号PLを示している。パルス信号PLは、
図4に示すように、トラッキングエラー信号TEの周波
数に対応した周波数を有する信号である。即ち、パルス
信号PLのパルス幅は、トラッキングエラー信号TEの
周期に対応している。従って、パルス信号PLのパルス
幅を測定することによって、トラッキングエラー信号T
Eの周波数を認識することができる。CPU16は、パ
ルス幅が基準パルス幅よりも大きいか否かを判定するこ
とにより、トラッキングエラー信号TEの周波数が所定
の基準周波数よりも低いか否かを判定している。
ディスク1が偏心しているとき、トラッキングエラー信
号TEの周波数は、図4に示すように周期的に変化す
る。これは、光ディスク1が偏心した状態で回転してい
ることにより、固定されている光ビームの照射位置に対
して、光ディスク1がその半径方向に往復動しているた
めである。即ち、図4に示すように、光ディスク1の移
動方向が往復動の端部において逆方向に変わる期間P1
では、その移動速度が最も遅くなるため、トラッキング
エラー信号TEの周波数が最も低くなる。一方、光ディ
スク1が往復動の一方の端部から他方の端部に向けて移
動している期間P2では、その移動速度が比較的速くな
るため、トラッキングエラー信号TEの周波数は比較的
高くなる。CPU16は、このように光ディスク1の偏
心に起因して変化するトラッキングエラー信号の周波数
を、パルス信号PLのパルス幅を測定することによって
認識している。
ルス幅が基準パルス幅よりも大きいとき、CPU16
は、ホールド制御信号HCをホールド部15に向けて出
力する(ステップ14)。ホールド部15は、ホールド
制御信号HCを受け取り、その時点においてローパスフ
ィルタ14から出力されている検出信号DSをホールド
し、ホールド信号HSを生成する。
基準パルス幅よりも大きくないとき、CPU16は、ホ
ールド制御信号HCの出力を中止する(ステップ1
5)。これにより、ホールド部15は、検出信号DSの
ホールドを解除する。
と並行して実行されているトラッキングエラー信号補正
処理が終了するまで、ステップ11〜ステップ15の処
理を繰り返す。
6から出力された直後のトラッキングエラー信号TE、
ホールド部15から出力される検出信号DSおよびホー
ルド部15によって生成されるホールド信号HSを示し
ている。
Lのパルス幅が基準パルス幅よりも大きい期間を示して
いる。パルス信号PLのパルス幅が基準パルス幅よりも
大きいとき、トラッキングエラー信号TEの周波数は低
い。例えば、期間P3は、偏心している光ディスク1の
移動方向が往復動の端部において逆方向に変わる期間P
1と一致している。このため、ローパスフィルタ14の
カットオフ周波数が十分に低く設定されていない場合に
は、期間P3において、ローパスフィルタ14から出力
される検出信号DS中に低周波成分LCが残留する。そ
こで、ホールド処理では、パルス信号PLのパルス幅が
基準パルス幅よりも大きくなったとき、検出信号DSを
ホールドさせる。これにより、図5に示すように、期間
P3において、検出信号DSが、一定の電圧値を維持す
る直流信号であるホールド信号HSに置き換わる。従っ
て、ローパスフィルタ14のカットオフ周波数が十分に
低く設定されていない場合でも、検出信号DS中に低周
波成分LCが残留するのを防止することができる。この
結果、ローパスフィルタ14のカットオフ周波数を高く
設定することができ、ローパスフィルタ14の時定数を
小さくできる。ローパスフィルタ14の時定数が小さく
なると、ローパスフィルタ14から出力される検出信号
DSを素早く安定させることができ、トラッキングエラ
ー信号補正処理の処理時間を短縮させることができる。
て図6に従って説明する。
補正処理を示すフローチャートである。このトラッキン
グエラー信号補正処理は、光ディスク1の再生中におい
て、光ピックアップ2がトラックジャンプ動作を行うと
きに、トラッキングエラー信号からオフセットを除去す
る処理である。このトラッキングエラー信号補正処理
は、光ディスク1の再生が行われている間、CPU16
の制御の下に実行され続ける。なお、このトラッキング
エラー信号補正処理が実行されている間、上述したホー
ルド処理がこのトラッキングエラー信号補正処理と並行
して実行されている。
取った情報と次に読み取るべき情報とが異なるトラック
に記録されているとき、光ピックアップ2はトラックジ
ャンプ動作を行う。CPU16は、このようなトラック
ジャンプ動作が行われるか否かを判定する(ステップ
1)。なお、光ピックアップ2のトラックジャンプ動作
に関する情報は、光ディスク1に記録された情報の再生
順序等を管理している他のCPU(図示せず)等から得
ることができる。
PU16は、スイッチ制御信号SCを出力して制御ルー
プ10の途中に接続されたスイッチ9を開き、制御ルー
プ10をオープンさせる。そして、光ピックアップ2
は、次に再生すべき情報が記録されているトラックに向
けて、回転している光ディスク1上をその半径方向に移
動し、その間、光ビームを光ディスク1に向けて照射す
る。これにより、トラッキングエラー信号生成回路6に
よってトラッキングエラー信号TEが生成される。
ンプ動作が、ショートジャンプかロングジャンプか否か
判定する(ステップ2)。ショートジャンプとは、光ピ
ックアップ2がトラックからその隣のトラックにジャン
プする動作を意味し、ロングジャンプとは、光ピックア
ップ2が複数のトラックを一度にジャンプする動作を意
味する。なお、ショートジャンプおよびロングジャンプ
の定義は、これに限定されない。トラックジャンプ動作
時においてローパスフィルタ14から安定した出力が得
られるか否かに基づいて、ショートジャンプおよびロン
グジャンプの定義を設定してもよい。
がロングジャンプのときには、光ピックアップ2から照
射される光ビームが光ディスク1のトラックをいくつも
跨ぐため、図7に示すような連続したほぼ正弦波状の波
形を有するトラッキングエラー信号TEがトラッキング
エラー信号生成回路6により生成される。従って、ロン
グジャンプのときには、CPU16は、このトラッキン
グエラー信号TEを用いてステップ23〜26の処理を
実行する。これらの処理は、光ディスク1の再生開始前
に行われるトラッキングエラー信号補正処理(図2中の
ステップ2〜5)と同様である。これにより、図7に示
すように、光ピックアップ2がトラックジャンプ動作を
している間に、トラッキングエラー信号TEからオフセ
ットを除去することができる。従って、トラッキングサ
ーボ制御の精度を高めることができる。
プ動作がショートジャンプのときには、光ピックアップ
2がトラックからその隣のトラックへ移動するのみであ
るため、1回のトラックジャンプ動作で生成されるトラ
ッキングエラー信号TEは、ほぼ正弦波状の波形を1周
期分のみ含む非常に短い信号である。
は、トラッキングエラー信号TEに含まれる波形が短い
ため、ショートジャンプの場合、CPU16は、ピーク
検出部12によって生成されるピーク信号PSおよびボ
トム検出部13によって生成されるボトム信号BSを用
いて、トラッキングエラー信号TEのオフセット値の検
出を行う。
によって生成されたトラッキングエラー信号TEは、ロ
ーパスフィルタ14だけでなくピーク検出部12および
ボトム検出部13にも供給される。ピーク検出部12
は、図8に示すように、トラッキングエラー信号TEの
正側ピーク値Paを検出し、ピーク値Paを表すピーク
信号PSをCPU16に向けて出力する。一方、ボトム
検出部13は、トラッキングエラー信号TEのボトム値
Pbを検出し、ボトム値Pbを表すボトム信号BSをC
PU16に向けて出力する。CPU16は、これらピー
ク信号PSおよびボトム信号BSを受け取り(ステップ
27)、これら2つの信号に基づいてトラッキングエラ
ー信号TEのオフセット値を演算する(ステップ2
8)。例えば、数式1のような演算を行うことによりト
ラッキングエラー信号TEのオフセット値を算出するこ
とができる。
ト値を記憶部17に記憶する。次に、CPU16は、シ
ョートジャンプの回数が所定回数(例えば30回程度)
を越えた否かを判定する(ステップ30)。
て行われている間、ショートジャンプの回数をカウンタ
等を用いてカウントしている。ショートジャンプの回数
が所定回数を越えていないときには、処理は、ステップ
21に移行する。その後、ショートジャンプが連続して
実行された場合には、ステップ27〜30の処理が繰り
返される。これにより、複数のオフセット値が記録部1
7に蓄積される。
たとき、CPU16は、記憶部17に蓄積されたオフセ
ット値の平均値を算出する(ステップ31)。続いて、
CPU16は、この平均値が基準オフセット値よりも大
きいか否かを判定する(ステップ32)。そして、この
平均値が基準オフセット値よりも大きいとき、CPU1
6は、調整信号ASをオフセット処理部18に出力する
(ステップ33)。オフセット処理部18は、この調整
信号ASを受け取り、この調整信号ASに従って、加算
信号DFのレベルを所定量変化させる。これにより、加
算器19によってトラッキングエラー信号TEに加算さ
れる直流電圧レベルが、トラッキングエラー信号TEに
含まれているオフセット成分を除去する方向に、所定量
増加または減少する。これにより、図8に示すように、
光ピックアップ2が連続してショートジャンプ動作を行
ったときに生じるオフセットを除去することができる。
従って、トラックジャンプ動作時における光ピックアッ
プ2の移動距離が小さいために、連続的なトラッキング
エラー信号TEが得られない場合でも、間欠的に得られ
るトラッキングエラー信号TEのオフセット値の平均値
を用いて、トラッキングエラー信号TEのオフセット値
を正確に除去することができる。
の実施形態を示している。このトラッキングエラー信号
補正回路50は、ローパスフィルタ51と、ホールド回
路52と、比較器53と、増幅器54と、加算器55と
を備えている。ホールド回路52には、トラッキングエ
ラー信号の周波数が基準周波数よりも低くなったとき
に、外部から制御信号が供給される。ホールド回路52
は、この制御信号が供給されたときに、ローパスフィル
タ51を通過したトラッキングエラー信号をホールドす
る。比較回路53は、例えば演算増幅器等のアナログ回
路によって構成されている。この比較回路53には、ロ
ーパスフィルタ51およびホールド回路52を通過した
トラッキングエラー信号と、基準電圧が供給される。そ
して、比較回路53は、ローパスフィルタ51およびホ
ールド回路52を通過したトラッキングエラー信号と基
準電圧との差分を増幅器54に向けて出力する。このよ
うに構成されるトラッキングエラー信号補正回路50に
よれば、トラッキングエラー信号の周波数が低くなった
めに、ローパスフィルタ51によってトラッキングエラ
ー信号に含まれる低周波成分を完全に除去できなくて
も、この低周波成分が残留している部分をホールド回路
52によって生成されるホールド信号で置き換えること
ができる。これにより、ローパスフィルタ51のカット
オフ周波数を高めることができ、ローパスフィルタの時
定数を小さくできる。従って、ローパスフィルタから出
力される検出信号を短時間で安定させることができる。
グエラー信号補正回路7(50)では、再生開始前のト
ラッキングエラー信号補正処理において、光ビームの照
射位置を固定している。光ディスク1が偏心している場
合には、固定されている光ビーム1の照射位置に対して
光ディスク1が半径方向に往復動するため、正弦波状の
トラッキングエラー信号TEを得ることができる。しか
しながら、このような構成では、光ディスク1が偏心し
ていないときに、十分な振幅を有するトラッキングエラ
ー信号TEを得ることができない。そこで、図10に示
すように、実際のトラッキングエラー信号補正回路7
(50)には、外乱信号発生部26が設けられている。
外乱信号発生部26は、再生開始時のトラッキングエラ
ー信号補正処理を行っている間に、所定周波数の正弦波
形を有する外乱信号をトラッキングアクチュエータ駆動
回路8に向けて出力する。これにより、光ピックアップ
2が所定周波数で光ディスク1の半径方向に振動する。
この結果、光ディスク1上において光ビームの照射位置
が所定周波数で往復動するため、光ディスク1が偏心し
ていなくても、十分な振幅を有するトラッキングエラー
信号TEを得ることができる。
に記録された情報を再生する再生装置を例に挙げたが、
本発明はこれに限らず、光ディスクに情報を記録する記
録装置にも適用することができる。また、本発明は、光
ディスクの再生装置または記録装置に限らず、光磁気デ
ィスク等の他の記録ディスクの再生装置および記録装置
にも適用することができる。
グエラー信号の周波数を検出するために、トラッキング
エラー信号を2値化したが、本発明はこれに限らず、他
の周波数検出手段を用いることができる。
トラッキングエラー信号補正回路によれば、ローパスフ
ィルタのカットオフ周波数を高めることができ、ローパ
スフィルタの時定数を小さくすることができる。従っ
て、ローパスフィルタから出力される検出信号を短時間
で安定させることができ、トラッキングエラー信号から
オフセットを除去する処理時間を短縮することができ
る。
補正回路によれば、記録ディスクの再生中または記録中
においてトラッキングエラー信号のオフセットを除去す
ることができ、トラッキングサーボ制御の精度を高める
ことができる。
補正回路によれば、光ピックアップのトラックジャンプ
動作時における移動距離が小さくても、オフセット成分
を正確に検出することができ、オフセット成分の除去処
理を正確に行うことができる。従って、トラッキングサ
ーボ制御の精度を高めることができる。
ラー信号補正方法によれば、請求項1ないし3の発明と
同様の効果を得ることができる。
ック図である。
生開始前に実行されるトラッキングエラー信号補正処理
を示すフローチャートである。
行されるホールド処理を示すフローチャートである。
ー信号およびパルス信号を示す波形図である。
ー信号、検出信号およびホールド信号を示す波形図であ
る。
生中に実行されるトラッキングエラー信号補正処理を示
すフローチャートである。
のトラッキングエラー信号を示す波形図である。
が複数回行われたときのトラッキングエラー信号を示す
波形図である。
ー信号補正回路を示すブロック図である。
図である。
段) 17 記録部 18 オフセット処理部 19,55 加算器(オフセット除去手段) 52 ホールド回路(ホールド手段) 53 比較器(オフセット検出手段) 100 再生装置
Claims (6)
- 【請求項1】 光ビームの照射位置を記録ディスクのト
ラックに追従させるトラッキングサーボ制御に用いられ
るトラッキングエラー信号のオフセットを除去するトラ
ッキングエラー信号補正回路であって、 前記トラッキングエラー信号に含まれる直流成分を抽出
し、この直流成分を検出信号として出力するローパスフ
ィルタと、 前記トラッキングエラー信号の周波数が基準周波数より
も低いか否かを判定する判定手段と、 前記トラッキングエラー信号の周波数が前記基準周波数
よりも低いとき、前記ローパスフィルタから出力された
前記検出信号をホールドすることによりホールド信号を
生成するホールド手段と、 前記検出信号とホールド信号とを用いて前記トラッキン
グエラー信号のオフセット成分を検出するオフセット検
出手段と、 前記オフセット検出手段により検出されたオフセット成
分を前記トラッキングエラー信号から除去するオフセッ
ト除去手段とを備えたトラッキングエラー信号補正回
路。 - 【請求項2】 光ピックアップから照射される光ビーム
の照射位置を記録ディスクのトラックに追従させるトラ
ッキングサーボ制御に用いられるトラッキングエラー信
号のオフセットを除去するトラッキングエラー信号補正
回路であって、 前記光ピックアップのトラックジャンプ動作を検出する
トラックジャンプ検出手段と、 前記トラックジャンプ検出手段により前記光ピックアッ
プのトラックジャンプ動作が検出されたとき、前記トラ
ッキングエラー信号に含まれる直流成分に対応する検出
信号を出力し、その検出信号と基準信号とを比較するこ
とにより前記トラッキングエラー信号のオフセット成分
を検出し、このオフセット成分を前記トラッキングエラ
ー信号から除去するオフセット補正手段とを備えたトラ
ッキングエラー信号補正回路。 - 【請求項3】 前記オフセット補正手段は、 前記トラッキングエラー信号に含まれる直流成分を抽出
し、この直流成分を検出信号として出力する抽出手段
と、 前記検出信号と基準信号とを比較することにより前記ト
ラッキングエラー信号のオフセット成分を検出するオフ
セット検出手段と、 前記オフセット検出手段により検出されたオフセット成
分をオフセット値として記憶する記憶手段と、 前記トラックジャンプ検出手段により前記光ピックアッ
プのトラックジャンプ動作が所定回数検出されたとき
に、前記記憶手段に記憶されたオフセット値の平均値を
算出する算出手段と、 前記算出手段により算出されたオフセット値の平均値が
所定値を越えたときに、前記オフセット検出手段により
検出されたオフセット成分を前記トラッキングエラー信
号から除去するオフセット除去手段とを有する請求項2
に記載のトラッキングエラー信号補正回路。 - 【請求項4】 光ビームの照射位置を記録ディスクのト
ラックに追従させるトラッキングサーボ制御に用いられ
るトラッキングエラー信号のオフセットを除去するトラ
ッキングエラー信号補正方法であって、 前記トラッキングエラー信号に含まれる直流成分をロー
パスフィルタによって抽出し、この直流成分を検出信号
として出力する抽出手順と、 前記トラッキングエラー信号の周波数が基準周波数より
も低いか否かを判定する判定手順と、 前記トラッキングエラー信号の周波数が前記基準周波数
よりも低いとき、前記抽出手順において出力された前記
検出信号をホールドすることによりホールド信号を生成
するホールド手順と、 前記検出信号とホールド信号とを用いて前記トラッキン
グエラー信号のオフセット成分を検出するオフセット検
出手順と、 前記オフセット検出手順により検出されたオフセット成
分を前記トラッキングエラー信号から除去するオフセッ
ト除去手順とを備えたトラッキングエラー信号補正方
法。 - 【請求項5】 光ピックアップから照射される光ビーム
の照射位置を記録ディスクのトラックに追従させるトラ
ッキングサーボ制御に用いられるトラッキングエラー信
号のオフセットを除去するトラッキングエラー信号補正
方法であって、 前記光ピックアップのトラックジャンプ動作を検出する
トラックジャンプ検出手順と、 前記トラックジャンプ検出手順により前記光ピックアッ
プのトラックジャンプ動作が検出されたとき、前記トラ
ッキングエラー信号に含まれる直流成分に対応する検出
信号を出力し、その検出信号と基準信号とを比較するこ
とにより前記トラッキングエラー信号のオフセット成分
を検出し、このオフセット成分を前記トラッキングエラ
ー信号から除去するオフセット補正手順とを備えたトラ
ッキングエラー信号補正方法。 - 【請求項6】 前記オフセット補正手順は、 前記トラッキングエラー信号に含まれる直流成分を抽出
し、この直流成分を検出信号として出力する抽出手順
と、 前記検出信号と基準信号とを比較することにより前記ト
ラッキングエラー信号のオフセット成分を検出するオフ
セット検出手順と、 前記オフセット検出手順により検出されたオフセット成
分をオフセット値として記憶手段に記憶する記憶手順
と、 前記トラックジャンプ検出手順により前記光ピックアッ
プのトラックジャンプ動作が所定回数検出されたとき
に、前記記憶手段に記憶されたオフセット値の平均値を
算出する算出手順と、 前記算出手順により算出されたオフセット値の平均値が
所定値を越えたときに、前記オフセット検出手順により
検出されたオフセット成分を前記トラッキングエラー信
号から除去するオフセット除去手順とを有する請求項5
に記載のトラッキングエラー信号補正方法。
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