JP2007234183A - 光ディスク装置 - Google Patents

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    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/094Methods and circuits for servo offset compensation

Abstract

【課題】トラッキングのサーボ制御の安定性を損なうことなく、再生信号の信号品質の劣化を抑制する。
【解決手段】TEバランスのずれ量を0にするTEバランス補正値を検出するTEバランス調整手段23と、光ピックアップ3の信号品質を最良にするオフセット電圧(デトラック補正値)を検出するデトラック調整手段24と、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異が所定値より小さくなるときにはトラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧をTEバランス補正値とし、前記差異が所定値より大きくなるときには、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧を、TEバランス補正値とデトラック補正値との間の電圧とするTEオフセット補正手段25とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、TEバランスのずれ量を0にするオフセット電圧であるTEバランス補正値と、光ピックアップの出力の信号品質を最良にするオフセット電圧であるデトラック補正値とを検出する光ディスク装置に係り、より詳細には、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異が所定値より大きくなるときには、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧を、TEバランス補正値とデトラック補正値との間の電圧とする光ディスク装置に関する。
光ディスクに記録されたデータを再生する装置では、トラッキングサーボの精度を高めるとともに、再生信号の信号品質を高めるため、以下に示す技術が提案されている(第1の従来技術とする)。すなわち、この技術では、図12に示したように、フォーカシングのサーボ制御を行うことによってフォーカスオンするとともに、トラッキングのサーボ制御を行うことによって、トラックオンしている。この状態において、RF信号のジッタ量が最少(RF信号の振幅が最大)となるように、フォーカスエラー信号(以下では、FE信号と称する)にオフセット電圧を加算するデフォーカス調整を行っている。そして後、トラッキングサーボをオフ状態として、ビームスポットがトラックを横切るときのトラッキングエラー信号(以下では、TE信号と称する)の中心電圧が基準電圧に等しくなるように、すなわち、TE信号のバランス(以下では、TEバランスと称する)のずれ量が0となるように、TE信号にオフセット電圧を加算している。そして、TEバランスのずれ量を0とするときでは、最も安定したトラッキングサーボが可能となるので、以後では、光ディスクの記録面に傷や汚れがあるような場合でも、トラックはずれを生じることなく、トラッキングが行われることになる(例えば、特許文献1参照)。
また以下に示す技術が提案されている(第2の従来技術とする)。すなわち、この技術では、初期設定等を行う立ち上げ時に、光ピックアップの対物レンズを所定量だけシフトした場合に生じるTEバランスのずれ量を0にするオフセット電圧(TE信号に加算される)を算出し、記憶している。また、目的とするトラックにシークするときには、シーク動作中に対物レンズのシフト量を算出している。そして、算出したシフト量となるときのTEバランスのずれ量を0にするオフセット電圧を、記憶したオフセット電圧を参照することによって算出し、算出したオフセット電圧をTE信号に加算している。従って、シーク動作後にトラッキングのサーボ制御を再開したときでは、最も安定したトラッキングが可能となるので、確実にトラックオンすることとなり、シーク動作の精度が高められることになる(例えば、特許文献2参照)。
また以下に示す技術が提案されている(第3の従来技術とする)。すなわち、この技術では、ジャンプモードとなるときには、TEバランスのずれ量を0にするオフセット電圧をTE信号に加算し、トラックに追従するモード(再生等を行うモード)となるときには、ジッタとエラーレートが最少となるオフセット電圧をTE信号に加算している。従って、安定したトラックジャンプとエラー率の少ない再生とが可能になる(例えば、特許文献3参照)。
特開2000−76668号公報 特開2004−326910公報 特開2005−71545公報
しかしながら、第1の従来技術を用いる場合には、以下に示す問題を生じていた。すなわち、DPD方式によってTE信号を生成する装置において、CD等(主には、CD−RやCD−RW)を再生する場合、TEバランスのずれ量が0となるオフセット電圧をTE信号に加算したときでも、反射光を検出する素子であるPDICの取り付け位置のずれや、PDICの4分割された領域の感度のばらつき等が原因となって、複数台の装置のうちには、ビームスポットのトラックの中央位置からのずれ量(デトラック量)が大きくなる装置がある。そして、デトラック量が大きくなる装置を用いてCDの再生を行うと、ジッタが大きくなるために、エラーレートが悪くなり、再生の信号品質が劣化するという問題があった。
第2の従来技術は、対物レンズのシフト量によって、TEバランスのずれ量を0にするオフセット電圧が異なるので、シフト量に対応するオフセット電圧を算出し、TE信号に加算することで、シーク動作後のトラッキングの安定性を確保する技術となっている。このため、第1の従来技術における問題を解消しようとする観点からは、適用することが困難な技術となっている。
第3の従来技術は、ジャンプモードとなるときには、TEバランスのずれ量を0にするオフセット電圧をTE信号に加算し、トラックに追従するモード(再生等を行うモード)となるときには、ジッタとエラーレートが最少となるオフセット電圧をTE信号に加算する技術となっている。このため、第1の従来技術における問題を解消しようとする観点からは、適用することが困難な技術となっている。
本発明は、上記の問題点を解決するため創案されたものであり、その目的は、トラッキングのサーボ制御の安定性を損なうことなく、再生信号の信号品質の劣化を好適に抑制することのでき、且つ、再生信号の信号品質の劣化を抑制するときにも、シーク動作を安定化させることのできる光ディスク装置を提供することにある。
また本発明の目的は、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧をTEバランスのずれ量が0となる電圧としたときのデトラック量が所定値より大きくなるときには、オフセット電圧をデトラック量が減少する方向に変移させることにより、トラッキングのサーボ制御の安定性を損なうことなく、再生信号の信号品質の劣化を抑制することのできる光ディスク装置を提供することにある。
また、上記目的に加え、デトラック量が減少する方向に変移させたときのオフセット電圧を、デトラック補正値から前記所定値分だけTEバランス補正値の側に寄った値とすることにより、トラッキングのサーボ制御の安定性が損なわれることを抑制するときにも、再生信号の信号品質の劣化を、より抑制することのできる光ディスク装置を提供することにある。
また、上記目的に加え、デトラック量が減少する方向に変移させたときのオフセット電圧を、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異から前記所定値を減じた値に所定係数を乗じた値をTEバランス補正値に加算した値とすることにより、再生信号の信号品質の劣化を抑制するときにも、トラッキングのサーボ制御の安定性が損なわれることを抑制することのできる光ディスク装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る光ディスク装置は、トラッキングエラー信号に基づいて光ピックアップのトラッキングをサーボ制御するサーボ制御手段と、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧であって、光ピックアップのビームスポットがトラックを横切ったときのトラッキングエラー信号の中心電圧を基準電圧に等しくするオフセット電圧であるTEバランス補正値を検出するTEバランス調整手段と、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧であって、光ピックアップの出力の信号品質を最良にするオフセット電圧であるデトラック補正値を検出するデトラック調整手段とを備えた光ディスク装置に適用している。そして、ビームスポットをトラックに追従させる場合であって且つTEバランス補正値とデトラック補正値との差異が所定値より小さくなるときには、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧をTEバランス補正値とし、ビームスポットをトラックに追従させる場合であって且つ前記差異が前記所定値より大きい状態であるデトラック増大状態となるときには、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧をデトラック補正値から前記所定値分だけTEバランス補正値の側に寄った値とし、シーク動作を行う場合には、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧をTEバランス補正値とするTEオフセット補正手段を備えている。
すなわち、デトラック増大状態においては、デトラック補正値とオフセット電圧との差異は一定の値(所定値)となる。従って、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異が増大するときにも、デトラック量は前記所定値に対応する値に抑制される。また、シーク動作時では、TEバランスのずれ量は0となる。
また本発明に係る光ディスク装置は、トラッキングエラー信号に基づいて光ピックアップのトラッキングをサーボ制御するサーボ制御手段と、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧であって、光ピックアップのビームスポットがトラックを横切ったときのトラッキングエラー信号の中心電圧を基準電圧に等しくするオフセット電圧であるTEバランス補正値を検出するTEバランス調整手段と、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧であって、光ピックアップの出力の信号品質を最良にするオフセット電圧であるデトラック補正値を検出するデトラック調整手段とを備えた光ディスク装置に適用している。そして、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異が所定値より小さくなるときには、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧をTEバランス補正値とし、前記差異が前記所定値より大きい状態であるデトラック増大状態となるときには、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧を、TEバランス補正値とデトラック補正値との間の電圧とするTEオフセット補正手段を備えている。
すなわち、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧を、TEバランス補正値とデトラック補正値との間の電圧とするときでは、オフセット電圧をTEバランスのずれ量を0にする値(TEバランス補正値)とした場合に比すると、デトラック量は抑制された値となる。
また、上記構成に加え、デトラック増大状態となるときには、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧を、デトラック補正値から前記所定値分だけTEバランス補正値の側に寄った値としている。すなわち、デトラック増大状態においては、デトラック補正値とオフセット電圧との差異は一定の値(所定値)となる。従って、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異が増大するときにも、デトラック量は前記所定値に対応する値に抑制される。
また、上記構成に加え、デトラック増大状態となるときには、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧を、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異から前記所定値を減じた値に所定係数を乗じた値をTEバランス補正値に加算した値としている。すなわち、デトラック増大状態においては、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧とデトラック補正値との差異の増加が抑制される。また、同時に、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧とTEバランス補正値との差異の増加も抑制される。
本発明によれば、デトラック増大状態においては、デトラック補正値とオフセット電圧との差異は一定の値(所定値)となる。従って、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異が増大するときにも、デトラック量は前記所定値に対応する値に抑制される。また、シーク動作時では、TEバランスのずれ量は0となる。このため、トラッキングのサーボ制御の安定性を損なうことなく、再生信号の信号品質の劣化を好適に抑制することができ、且つ、再生信号の信号品質の劣化を抑制するときにも、シーク動作を安定化させることができる。
また本発明によれば、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧は、TEバランス補正値とデトラック補正値との間の電圧となるので、オフセット電圧をTEバランスのずれ量を0にする値(TEバランス補正値)とした場合に比すると、デトラック量は抑制された値となる。このため、トラッキングのサーボ制御の安定性を損なうことなく、再生信号の信号品質の劣化を抑制することができる。
また、さらに、デトラック増大状態においては、デトラック補正値とオフセット電圧との差異は一定の値(所定値)となる。従って、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異が増大するときにも、デトラック量は前記所定値に対応する値に抑制される。このため、トラッキングのサーボ制御の安定性が損なわれることを抑制するときにも、再生信号の信号品質の劣化を、より抑制することのできる。
また、さらに、デトラック増大状態においては、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧とデトラック補正値との差異の増加が抑制される。また、同時に、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧とTEバランス補正値との差異の増加も抑制される。このため、再生信号の信号品質の劣化を抑制するときにも、トラッキングのサーボ制御の安定性が損なわれることを抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明に係る光ディスク装置の第1の実施形態であるDVDプレイヤのフロントエンドの電気的構成を示すブロック線図である。
図において、光ピックアップ3は、スピンドルモータ2によって回転駆動される光ディスク(CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等)1に、光ディスク1に対応した波長のレーザ光を照射するとともに、光ディスク1からの反射光を検出する。
RF信号処理手段4は、光ピックアップ3の出力からトラッキングエラー信号(以下では、TE信号と称する)31とフォーカスエラー信号(以下では、FE信号と称する)32とを生成し、サーボ制御手段8とマイクロコンピュータ(以下では、マイコンと称する)7とに出力する。また、RF信号33を生成し、データ復号手段5と振幅検出手段6とに出力する。
データ復号手段5は、RF信号33から再生用のクロックを生成するとともに、生成したクロック34をサーボ制御手段8に出力する。また、再生用のクロックを用いてデジタルデータを復調するとともに、復調したデジタルデータの復号化とエラー訂正とを行うことによって、光ディスク1に記録されたデータを再生する。そして、再生したデータを、図示されないデータ処理手段(再生したデータがリニアPCM信号であるときにはD/A変換を行い、再生したデータが圧縮された映像音声情報であるときには、伸長処理を行った後にD/A変換を行う)に出力する。
サーボ制御手段8は、TE信号31に基づき、駆動回路9を介して、光ピックアップ3のトラッキングをサーボ制御する。また、FE信号32に基づき、駆動回路9を介して、光ピックアップ3のフォーカシングをサーボ制御する。また、クロック34に基づき、駆動回路9を介して、スピンドルモータ2の回転をサーボ制御する。駆動回路9は、サーボ制御手段8より出力される信号を増幅して、光ピックアップ3内のトラッキングアクチュエータ(図示を省略)やフォーカシングアクチュエータ(図示を省略)に出力する。また、マイコン7から出力されるスピンドルモータ2用の信号を増幅して、スピンドルモータ2を駆動する。
振幅検出手段6は、RF信号33のピークレベルとボトムレベルとを検出するとともに、検出したピークレベルとボトムレベルとの差異を算出し、算出結果を、RF信号33の振幅を示す信号として、マイコン7に出力する。
マイコン7は、フロントエンドとしての主要動作を制御する。すなわち、光ディスク1が装着されたときには、装着された光ディスク1の種類を判別する。また、フォーカシングやトラッキングのサーボ制御の開始と停止、スピンドルモータ2の回転の開始と停止等の制御を行う。また、TEバランスの調整、デフォーカス調整、デトラック調整、等を行う。このため、その機能の一部によって、フォーカスバランス調整手段21、デフォーカス調整手段22、TEバランス調整手段23、デトラック調整手段24、TEオフセット補正手段25を構成する。
フォーカスバランス調整手段21は、フォーカシングアクチュエータを駆動したときのFE信号32のレベル変化から、FE信号32の中心電圧を基準電圧(例えば、電源電圧である3.3Vの1/2の1.65V等)とするために必要となるオフセット電圧を検出する。そして、検出したオフセット電圧321をサーボ制御手段8に出力する(オフセット電圧321は、サーボ制御手段8においてFE信号32に加算される)。
なお、このときのオフセット電圧321は、フォーカシングのサーボ制御を最も安定して行うことのできるオフセット電圧とはなっているが、光ピックアップ3の特性にはばらつきがあるため、ビームスポットの焦点位置をトラックの記録面に精度よく位置させるのに必要となるオフセット電圧に一致しないことがある。
デフォーカス調整手段22は、FE信号32に加算されるオフセット電圧321を変化させたときのRF信号33の振幅の変化から、振幅が最大となるオフセット電圧を検出する。そして、検出したオフセット電圧321をサーボ制御手段8に出力する(オフセット電圧321は、サーボ制御手段8においてFE信号32に加算される)。なお、このときのオフセット電圧321は、フォーカシングのサーボ制御において、ビームスポットの焦点位置をトラックの記録面に精度よく位置させるのに必要となるオフセット電圧(光ピックアップ3の出力の信号品質(以下では、単に信号品質と称する)が最良となるオフセット電圧)となっている。
TEバランス調整手段23は、ビームスポットがトラックを横切るときのTE信号31のレベル変化から、TE信号31の中心電圧を基準電圧(例えば、電源電圧である3.3Vの1/2の1.65V等)とする(TEバランスのずれ量を0にする)ために必要となるオフセット電圧(TEバランス補正値)を検出する。また、必要に応じ、検出したオフセット電圧311をサーボ制御手段8に出力する(オフセット電圧311は、サーボ制御手段8においてTE信号31に加算される)。
なお、このときのオフセット電圧(TEバランス補正値)311は、トラッキングのサーボ制御を最も安定して行うことのできるオフセット電圧とはなっているが、光ピックアップ3の特性にはばらつきがあるため、ビームスポットをトラックの中央に精度よく位置させるのに必要となるオフセット電圧とは一致しないことがある。
デトラック調整手段24は、TE信号31に加算されるオフセット電圧311を変化させたときのRF信号33の振幅の変化から、振幅が最大となるオフセット電圧(デトラック補正値)を検出する。そして、必要に応じて、検出したオフセット電圧311をサーボ制御手段8に出力する(オフセット電圧311は、サーボ制御手段8においてTE信号31に加算される)。なお、このときのオフセット電圧(デトラック補正値)311は、トラッキングのサーボ制御において、ビームスポットをトラックの中央に精度よく位置させるのに必要となるオフセット電圧(信号品質が最良となるオフセット電圧)となっている。
TEオフセット補正手段25は、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異が所定値より小さい状態となるとき、すなわち、オフセット電圧311をTEバランスのずれ量が0となる電圧(TEバランス補正値)に設定したときのデトラック量が所定値より小さくなるときには、TE信号31に加算されるオフセット電圧311をTEバランス補正値とする。一方、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異が前記所定値より大きい状態(デトラック増大状態)となるとき、すなわち、オフセット電圧311をTEバランスのずれ量が0となる電圧(TEバランス補正値)に設定したときのデトラック量が所定値より大きくなるときには、TE信号31に加算されるオフセット電圧311を、TEバランス補正値とデトラック補正値との間の電圧とする。
なお、デトラック増大状態となることから、TE信号31に加算されるオフセット電圧311を、TEバランス補正値とデトラック補正値との間の電圧とするときには、オフセット電圧311を、デトラック補正値から前記所定値分だけTEバランス補正値の側に寄った値とする(後に詳述する)。
図2は、RF信号処理手段4の詳細な電気的構成を示すブロック線図である。
加算器41は、光ピックアップ3に設けられた受光素子40のA領域の出力(以下では、単にAと称する)とC領域の出力(以下では、単にCと称する)とを加算する。加算器42は、受光素子40のB領域の出力(以下では、単にBと称する)とD領域の出力(以下では、単にDと称する)とを加算する。
加算器43は、加算器41の出力(A+C)と加算器42の出力(B+D)とを加算することによって、RF信号33(A+B+C+D)を生成する。減算器44は、加算器41の出力(A+C)から加算器42の出力(B+D)を減算することによって、FE信号((A+C)−(B+D))を生成する。ローパスフィルタ49は、減算器44から出力されるFE信号から不要な高周波成分を除去したFE信号32を出力する。
2値化回路45は、加算器41の出力を所定レベルと比較することにより、加算器41の出力を2値化する。2値化回路46は、加算器42の出力を所定レベルと比較することにより、加算器42の出力を2値化する。位相比較回路47は、2値化回路45の出力の位相と2値化回路46の出力の位相との比較を行うことによって、DPD方式のTE信号を生成する。ローパスフィルタ48は、位相比較回路47より出力されるTE信号から、不要な高周波成分を除去したTE信号31を出力する。
図3〜図5は、光ディスク1が交換されたときの初期設定時の第1の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。必要に応じて同図を参照しつつ、第1の実施形態の動作を説明する。
光ディスク1が装着されると、フォーカスバランス調整手段21は、フォーカシングアクチュエータを駆動したときのFE信号32のレベル変化から、FE信号32の中心電圧を、FE信号32用の基準電圧とするために必要となるオフセット電圧を検出する。そして、検出したオフセット電圧321をFE信号32に加算する(フォーカシングのサーボ制御が最も安定する)。そして後、サーボ制御手段8によるフォーカシングのサーボ制御を開始する(ステップS1,S2)。次いで、光ディスク1の回転を開始する(ステップS3)。
TEバランス調整手段23は、トラッキングのサーボ制御のオフ状態において、ビームスポットがトラックを横切るように制御したときのTE信号31のレベル変化から、TE信号31の中心電圧を、TE信号31用の基準電圧とするために必要となるオフセット電圧を検出し、検出したオフセット電圧311をTE信号31に加算するTEバランス調整を行う(トラッキングのサーボ制御が最も安定する)。そして後、サーボ制御手段8によるトラッキングのサーボ制御を開始する(ステップS4,S5)。また、サーボ制御手段8によるCLV制御を開始する(ステップS6)。
次いで、現在装着されている光ディスク1が、CDであるのか、DVDであるのかを調べる(ステップS7)。そして、CDであるときには、動作は、ステップS7からステップS9に移行し、デトラック調整が行われる。
すなわち、TE信号31に加算されるオフセット電圧311を変化させたときのRF信号33の振幅の変化から、振幅が最大となるオフセット電圧が検出される。そして、検出されたオフセット電圧311がTE信号31に加算される。このため、トラッキングのサーボ制御においては、ビームスポットがトラックの中央に精度よく位置するように(光ピックアップ3の出力の信号品質が最良となるように)制御が行われることとなる。
デトラック調整が完了するとデフォーカス調整が行われる。すなわち、FE信号32に加算されるオフセット電圧321を変化させたときのRF信号33の振幅の変化から、振幅が最大となるオフセット電圧が検出される。そして、検出されたオフセット電圧321がFE信号32に加算される(ステップS10)。このため、フォーカシングのサーボ制御においては、ビームスポットの焦点位置がトラックの記録面に精度よく位置するように(光ピックアップ3の出力の信号品質が最良となるように)制御が行われる。
上記したデフォーカス調整が終了すると、デフォーカス調整により生じたTEバランスのずれ量を補正するための動作が開始される。すなわち、トラッキングのサーボ制御をオフに設定され(ステップS15)、ビームスポットがトラックを横切る制御が行われる。そして、このときのTE信号31のレベル変化から、TEバランスのずれ量を0にするオフセット電圧(TEバランス補正値)が検出される(ステップS16)。
次いで、トラッキングのサーボ制御が再開され(ステップS17)、TE信号31に加算されるオフセット電圧311を変化させたときのRF信号33の振幅の変化から、振幅が最大となるオフセット電圧(デトラック補正値)が検出される(ステップS18)。そして後、検出されたTEバランス補正値とデトラック補正値との差異が、所定値より大きいかどうかが調べられる(ステップS19)。
ステップS19の詳細な説明に先立ち、ここで、ステップS16において検出されるTEバランス補正値と、ステップS18において検出されるデトラック補正値とについて説明する。
図7は、ビームスポットがトラックを横切るときのTE信号31のレベル変化とTEバランス補正値との関係を示す説明図である。なお、以下における説明では、TEバランス補正値をBALによって示すとする。また、TEバランス補正値BALの単位については、TE信号31の波高の差異を考慮する必要がないように、TE信号31の波高Hの1/2の値に対するオフセット電圧の比率[%]によって示す。
ビームスポットがトラックを横切るときのTE信号31が、図7(A)に示す波形となって、TE信号31の中心電圧が基準電圧(Vrefにより示す)に等しくなるときには、TE信号31の中心電圧を基準電圧に等しくするために必要となるオフセット電圧は0Vとなる。従って、BAL=0[%]となる。
また、ビームスポットがトラックを横切るときのTE信号31が、図7(B)に示す波形となって、TE信号31の中心電圧がV1bとなるときには、TE信号31の中心電圧V1bを基準電圧Vrefに等しくするために必要となるオフセット電圧は(Vref−V1b)となる。従って、TEバランス補正値BALは、
BAL=(Vref−V1b)×2/H[%]
となる(この値はマイナス値となる)。また、ビームスポットがトラックを横切るときのTE信号31が、図7(C)に示す波形となって、TE信号31の中心電圧がV1cとなるときには、中心電圧V1cを基準電圧Vrefに等しくするために必要となるオフセット電圧は(Vref−V1c)となる。従って、TEバランス補正値BALは、
BAL=(Vref−V1c)×2/H[%]
となる(この値はプラス値となる)。
図8は、TE信号31に加算されるオフセット電圧とRF信号の振幅との関係を示す説明図である。なお、以下における説明では、デトラック補正値をDTRによって示すとする。また、デトラック補正値DTRの単位については、TE信号31の波高Hの差異を考慮する必要がないように、TE信号31の波高Hの1/2の値に対するオフセット電圧の比率[%]によって示すことにする。
TE信号31に加算されるオフセット電圧とRF信号の振幅との関係が図8(A)に示す関係となって、オフセット電圧を0VとするときにRF信号の振幅が最大になるとすると、デトラック補正値DTRは0%となる。
また、TE信号31に加算されるオフセット電圧とRF信号の振幅との関係が図8(B)に示す関係となって、オフセット電圧をV2bとするときにRF信号の振幅が最大になるとすると、デトラック補正値DTRは、
DTR=V2b×2/h[%]
となる(この値はマイナス値となる)。また、TE信号31に加算されるオフセット電圧とRF信号の振幅との関係が図8(C)に示す関係となって、オフセット電圧をV2cとするときにRF信号の振幅が最大になるとすると、デトラック補正値DTRは、
DTR=V2c×2/h[%]
となる(この値はプラス値となる)。
上記したTEバランス補正値BALとデトラック補正値DTRとの関係は、光ピックアップ3の特性のばらつきによって、装置の個々により異なる関係となる。このため、ある装置においては、TEバランス補正値BALが0%、デトラック補正値DTRが−10%となり、別の装置においては、TEバランス補正値BALが0%、デトラック補正値DTRが20%、また、別の装置においては、TEバランス補正値BALが−10%、デトラック補正値DTRが−5%、また、別の装置においては、TEバランス補正値BALが−10%、デトラック補正値DTRが15%といった具合である。
また、TEバランス補正値BALとデトラック補正値DTRとの差異は、TE信号31に加算されるオフセット電圧をTEバランス補正値BALとして、トラッキングのサーボ制御を最も安定化させるときに生じるデトラック量、あるいは、前記オフセット電圧をデトラック補正値DTRとして、信号品質を最良とするときに生じるトラッキングのサーボ制御におけるTEバランスのずれ量を示す。従って、TEバランス補正値BALとデトラック補正値DTRとの差異が小さい程、トラッキングのサーボ制御を安定化するときにも、信号品質の劣化が微少となる。
いま、ステップS16において検出されたTEバランス補正値BALが0%であり、ステップS18において検出されたデトラック補正値DTRが−5%であるとすると、その差異は5%となる。一方、ステップS19における判定の基準となる所定値には20%が設定されている(これは、デトラック量が20%以内であるときには、実機における再生信号のエラーレートに大きな増加が生じないことが、その理由となっている。従って、実機の実力に応じて、その他の値とすることができる)。
従って、このときでは、差異は所定値より小さく、オフセット電圧をTEバランス補正値BALに設定して、トラッキングのサーボ制御を安定化させるときにも、信号品質には劣化が殆ど生じないので、オフセット電圧はTEバランス補正値BALに設定される(ステップS20,S21)。そして後、その他の初期設定の動作に移行する(ステップS22)。
一方、TEバランス補正値BALが−10%であり、デトラック補正値DTRが15%であるとすると、その差異は25%となる。このときでは、オフセット電圧をTEバランス補正値BALに設定して、トラッキングのサーボ制御を安定化させると、デトラック量は25%となり、信号品質に劣化が生じるデトラック増大状態となる。従って、このときでは、オフセット電圧を、デトラック補正値DTR(15%)から、前記所定値(20%)分だけ、TEバランス補正値BAL(−15%)の側に寄った値とする。すなわち、オフセット電圧を−5%に設定する(ステップS20S25)。
オフセット電圧を−5%に設定したときでは、TEバランスのずれは5%となるが、充分に安定したトラッキングのサーボ制御が可能となる。また、デトラック量は20%に抑制されるため、信号品質の劣化は抑制される。
図9(A)は、TEバランス補正値(BAL0により示す)に対するデトラック補正値の相対的な関係を横軸としたときのオフセット電圧の変化を示しており、破線53は、オフセット電圧をデトラック補正値に等しい値としたときの、デトラック補正値とオフセット電圧との関係を示している。
同図に示したように、TEバランス補正値BAL0に対し、デトラック補正値が所定値D1(20%)の範囲内にあるとき(差異が20%より小さいとき)には、オフセット電圧はTEバランス補正値BAL0に設定される。一方、差異が20%を超えるとき、すなわち、デトラック増大状態となり、且つ、デトラック補正値DTRがTEバランス補正値BALより大きい場合、オフセット電圧Vofsは、
Vofs=DTR−D1
となる。また、デトラック補正値DTRがTEバランス補正値BALより小さい場合には、
Vofs=DTR+D1
となる。つまり、実線51,52により示したように、デトラック補正値から所定値D1分だけ、TEバランス補正値BAL0の側に寄った値に設定される。
このため、図9(B)に示したように、デトラック補正値が、TEバランス補正値BAL0に対して所定値D1の範囲内にあるときには、デトラック量は、TEバランス補正値BALとデトラック補正値DTRとの差異に等しい値となる。しかし、差異が所定値D1を超えるデトラック増大状態となるときには、デトラック量は所定値D1に抑制されることとなる。つまり、デトラック増大状態となるときにも、信号品質の劣化が防止されることになる。
このことは、図9(C)に示したように、デトラック補正値が、TEバランス補正値BAL0に対して所定値D1の範囲内にあるときには、TEバランスのずれ量が0となって、トラッキングのサーボ制御が安定して行われることを意味する。そして、差異が所定値D1を超えるデトラック増大状態となるときであっても、TEバランスのずれ量は、TEバランス補正値BALとデトラック補正値DTRとの差異から所定値D1を減じた値に抑制されるので、トラッキングのサーボ制御が不安定となることが回避される。
なお、ステップS7の判定において、装着された光ディスク1がDVDであることが判明した場合では、動作はステップS31に移行し、デフォーカス調整が行われる。そして後、トラッキングのサーボ制御をオフした状態でTEバランスのずれ量を0にする調整が行われる(ステップS32,S33)。次いで、トラッキングのサーボ制御が再び開始された後(ステップS34)、その他の項目の調整が行われる(ステップS35)。
そして、上記した初期設定の動作が終了した後では、シーク動作を行うときにはオフセット電圧をTEバランス補正値に等しくする(図6のステップS41,S42)。一方、トラックを追従する再生動作となるときでは、オフセット電圧を、ステップS21またはステップS25において設定した電圧とする(ステップS41,S43)。
以下に第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、電気的構成のブロック線図として示すときには図1に示す構成と同一となり、TEオフセット補正手段の構成のみが異なる。このため、構成については、TEオフセット補正手段25の構成についてのみ説明する。
TEオフセット補正手段25は、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異が所定値より小さい状態となるとき、すなわち、オフセット電圧311をTEバランスのずれ量が0となる電圧(TEバランス補正値)に設定したときのデトラック量が所定値より小さくなるときには、TE信号31に加算されるオフセット電圧311をTEバランス補正値とする。
一方、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異が前記所定値より大きい状態(デトラック増大状態)となるとき、すなわち、オフセット電圧311をTEバランスのずれ量が0となる電圧(TEバランス補正値)に設定したときのデトラック量が所定値より大きくなるときには、TE信号31に加算されるオフセット電圧を、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異から前記所定値を減じた値に所定係数α(0から1までの任意の値)を乗じた値をTEバランス補正値に加算した値とする。
図10は、初期設定時の第2の実施形態の主要動作の一部を示すフローチャートであり、図4に示すステップと同一となるステップには、図4における符号と同一符号を付与している。
第2の実施形態の動作と第1の実施形態の動作とは、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異が所定値より大きい場合の動作においてのみ異なり、その他の動作は同一となっている。このため、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異が所定値より大きいと判定されたときの動作についてのみ説明する。
TEバランス補正値とデトラック補正値との差異が所定値より大きいと判定したときには、TEオフセット補正手段25は、TE信号31に加算されるオフセット電圧を、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異から所定値を減じた値に所定係数α(例えば、0.5等)を乗じた値をTEバランス補正値に加算した値とする。
図11(A)は、TEバランス補正値に対するデトラック補正値の相対的な関係を横軸としたときのオフセット電圧の変化を示しており、破線53は、オフセット電圧をデトラック補正値に等しい値としたときの、デトラック補正値とオフセット電圧との関係を示している。
デトラック補正値が、TEバランス補正値BAL0に対して、所定値D2(例えば、15%)の範囲内にあるとき(差異が15%より小さいとき)には、オフセット電圧はTEバランス補正値BAL0に設定される。
一方、差異が15%を超えるとき、すなわち、デトラック増大状態となり、且つ、デトラック補正値DTRがTEバランス補正値BAL0より大きい場合には、オフセット電圧Vofsは、
Vofs=((DTR−BAL0)−D2)×α+BAL0
となる。また、デトラック補正値DTRがTEバランス補正値BALより小さい場合には、
Vofs=((DTR−BAL0)+D2)×α+BAL0
となる。つまり、実線61,62により示したように、オフセット電圧は、TEバランス補正値BAL0からのずれ量が抑制された値となる。
このため、図11(B)に示したように、デトラック補正値が、TEバランス補正値BAL0に対して所定値D2の範囲内にあるときには、デトラック量は、TEバランス補正値BALとデトラック補正値DTRとの差異に等しい値となる。しかし、差異が所定値D2を超えるデトラック増大状態となるときには、デトラック量は、差異の増加の程度よりは、抑制された増加となる。このため、デトラック増大状態となるときにも、信号品質の劣化が抑制される。
このことは、図11(C)に示したように、デトラック補正値が、TEバランス補正値BAL0に対して所定値D2の範囲内にあるときには、TEバランスのずれ量が0となって、トラッキングのサーボ制御が安定して行われることを意味する。そして、差異が所定値D2を超えるデトラック増大状態となるときであっても、TEバランスのずれ量は、デトラック補正値の増加の比率に対して、抑制された比率(1−α)でもって増加するに過ぎないため、トラッキングのサーボ制御が不安定となることが回避される。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、DVDプレイヤに適用した場合について説明したが、CD−RやCD−RWの再生機能を含むその他の装置(例えば、DVDレコーダ、ハードディスクドライブ一体型DVDレコーダ等)の場合にも、同様に適用することができる。
また、RF信号の振幅に基づいて、光ピックアップの出力の信号品質が最良であるかどうかを判定する構成とした場合について説明したが、ジッタ量に基づいて、信号品質が最良であるかどうかを判定する構成とすることもできる。
また、所定値D1,D2については、その他の値とすることができる。
本発明に係る光ディスク装置の一実施形態であるDVDプレイヤのフロントエンドの電気的構成を示すブロック線図である。 RF信号処理手段の詳細な電気的構成を示すブロック線図である。 光ディスクが交換されたときの初期設定時の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。 光ディスクが交換されたときの初期設定時の第1の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。 光ディスクが交換されたときの初期設定時の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。 トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧の切り換えを行うときの実施形態の主要動作を示すフローチャートである。 ビームスポットがトラックを横切るときのトラッキングエラー信号のレベルとTEバランス補正値との関係を示す説明図である。 トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧とRF信号の振幅との関係を示す説明図である。 TEバランス補正値に対するデトラック補正値の相対的な関係を横軸で示すときのオフセット電圧の変化、デトラック量の変化、および、TEバランスのずれ量の変化を示す説明図である。 光ディスクが交換されたときの初期設定時の第2の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。 TEバランス補正値に対するデトラック補正値の相対的な関係を横軸で示すときのオフセット電圧の変化、デトラック量の変化、および、TEバランスのずれ量の変化を示す説明図である。 従来技術の初期設定時の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 光ディスク
3 光ピックアップ
8 サーボ制御手段
23 TEバランス調整手段
24 デトラック調整手段
25 TEオフセット補正手段
31 トラッキングエラー信号
32 フォーカスエラー信号
33 RF信号
311 トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧

Claims (4)

  1. トラッキングエラー信号に基づいて光ピックアップのトラッキングをサーボ制御するサーボ制御手段と、
    トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧であって、光ピックアップのビームスポットがトラックを横切ったときのトラッキングエラー信号の中心電圧を基準電圧に等しくするオフセット電圧であるTEバランス補正値を検出するTEバランス調整手段と、
    トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧であって、光ピックアップの出力の信号品質を最良にするオフセット電圧であるデトラック補正値を検出するデトラック調整手段とを備えた光ディスク装置において、
    ビームスポットをトラックに追従させる場合であって且つTEバランス補正値とデトラック補正値との差異が所定値より小さくなるときには、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧をTEバランス補正値とし、ビームスポットをトラックに追従させる場合であって且つ前記差異が前記所定値より大きい状態であるデトラック増大状態となるときには、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧をデトラック補正値から前記所定値分だけTEバランス補正値の側に寄った値とし、シーク動作を行う場合には、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧をTEバランス補正値とするTEオフセット補正手段を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. トラッキングエラー信号に基づいて光ピックアップのトラッキングをサーボ制御するサーボ制御手段と、
    トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧であって、光ピックアップのビームスポットがトラックを横切ったときのトラッキングエラー信号の中心電圧を基準電圧に等しくするオフセット電圧であるTEバランス補正値を検出するTEバランス調整手段と、
    トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧であって、光ピックアップの出力の信号品質を最良にするオフセット電圧であるデトラック補正値を検出するデトラック調整手段とを備えた光ディスク装置において、
    TEバランス補正値とデトラック補正値との差異が所定値より小さくなるときには、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧をTEバランス補正値とし、前記差異が前記所定値より大きい状態であるデトラック増大状態となるときには、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧を、TEバランス補正値とデトラック補正値との間の電圧とするTEオフセット補正手段を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  3. デトラック増大状態となるときには、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧を、デトラック補正値から前記所定値分だけTEバランス補正値の側に寄った値とすることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. デトラック増大状態となるときには、トラッキングエラー信号に加算されるオフセット電圧を、TEバランス補正値とデトラック補正値との差異から前記所定値を減じた値に所定係数を乗じた値をTEバランス補正値に加算した値とすることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
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