JP2000090605A - 位置検出信号復調方法および磁気ディスク装置 - Google Patents

位置検出信号復調方法および磁気ディスク装置

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JP2000090605A
JP2000090605A JP10253434A JP25343498A JP2000090605A JP 2000090605 A JP2000090605 A JP 2000090605A JP 10253434 A JP10253434 A JP 10253434A JP 25343498 A JP25343498 A JP 25343498A JP 2000090605 A JP2000090605 A JP 2000090605A
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detection signal
cutoff frequency
magnetic disk
signal
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Hiroo Karube
博夫 軽部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーマルアスピリティなどによる位置検出信
号の精度悪化を防止すること。 【解決手段】 磁気ディスク22に記録された記録信号
を再生する磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッド23
と、この磁気ヘッド23の位置を磁気ディスク22のセ
クタ間隔ごとに記録された位置検出信号に基づいて制御
する位置決め制御手段とを備えた磁気ディスク装置にて
位置検出信号を再生する。この位置検出信号再生方法
は、磁気抵抗効果素子にて位置検出信号を再生する位置
検出信号再生工程S1と、この位置検出信号再生工程S
1にて再生された位置検出信号の一部を第1の遮断周波
数にて通過させる第1のフィルタ処理工程S3と、この
第1のフィルタ処理工程S3に前後して位置検出信号の
他の一部を第2の遮断周波数にて通過させる第2のフィ
ルタ処理工程S4とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置検出信号復調
方法に係り、特に、磁気抵抗効果を利用した再生ヘッド
を用いて磁気ヘッドの位置決めを行う磁気ディスク装置
にて位置検出信号を復調する位置検出信号復調方法に関
する。また本発明は、磁気ディスク装置に係り、特に、
本発明による位置検出信号復調方法の実施に好適な磁気
ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の磁気ディスク装置では、情報の再
生のために磁気抵抗効果を利用したヘッド(以下、MR
ヘッドと呼ぶ)が用いられている。MRヘッドは以前か
ら用いられているインダクティブ・ヘッド(以下、ID
ヘッドと呼ぶ)よりも高出力であるため、磁気ディスク
装置の大容量化に適している。MRヘッドにおいては、
サーマルアスピリティ(以下、TAと呼ぶ)、バルクハ
ウゼンノイズ、ベースラインシフト、波形の非対称性、
出力値変動、オフトラックプロファイルが非対称である
と言う複数の問題がある。
【0003】一方、磁気ディスク装置は、磁気ディスク
上の磁気ヘッド位置を検出するための信号を磁化パター
ンとしてディスク上に記録し、この磁化パターンを読み
出すことにより磁気ヘッド位置を検出する。この磁化パ
ターンをサーボパターンと呼び、例えば特開昭58−2
22468号公報記載の振幅検出型や特公平2−505
50号公報記載の位相検出型(位相パターン)が知られ
ている。
【0004】また、MRヘッドは再生専用ヘッドであり
記録することができないため、IDヘッドと組み合わせ
て、いわゆるMR/ID複合ヘッドとして用いられてい
る。MR/ID複合ヘッドを用いて記録再生を行う時に
は、このサーボパターン読み出しヘッドの位置決めを行
う必要がある。
【0005】ところが、磁気抵抗型再生ヘッドはTAの
発生を完全に抑制することが困難なため、信号再生時に
信号にTAが重畳して磁気ディスク装置のエラーレート
が低下したり、磁気ヘッドの位置決めに必要な位置誤差
信号の値が変化してしまい、誤ったディスク半径位置に
位置決めしまうという不都合があった。この問題を回避
するための手法として、TAによる信号成分を抜き出し、
この成分を元の再生信号から減算してTAによる悪影響を
排除する技術が米国特許第4914398号公報に開示
されている。
【0006】さらに、特開平6−28785号公報で
は、データチャネル系においてTA検出、A/Dコンバータ
・ヘッドルーム拡大、可変利得増幅器の利得およびタイ
ミングループのホールド、結合極周波数の増大という4
つの機能で回避する技術が開示されている。また、特開
平9−274702号公報には、データチャネル系にお
いて複数のフィードバック手法を用いる技術が開示され
ている。特開平9−251606号公報においては、再
生信号の低周波成分を除去するためのハイパスフィルタ
(以下、HPF)を設け、HPFを通過した信号からデータを抽
出してTAの悪影響を排除する技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、米国特
許第4914398号公報で開示されている技術では、
アナログ回路の規模が大きくなってしまうので工業的に
問題があった。また、特開平6−28785号公報およ
び特開平9−274702号公報にて開示されている技
術はデータチャネル系に対する対策でしかありえない。
ディスク上においてTAが発生する場所は、データ部だけ
ではなくヘッド位置決めを担うサーボ部でも発生する。
したがって、データチャネル系に対する対策だけでは、
ヘッド位置決めに支障が出るので問題であった。
【0008】特開平9−251606号公報で開示され
ている技術では、再リトライ時にのみHPFを通した信号
を用いてデータ抽出を行うも のであり、さらにデータ
チャネル系とサーボ部で同一のHPFを用いている。ま
た、HPFのカットオフ周波数(以下、fc)を高くした場合
にはサーボデータ(位置検出信号)の周波数領域をカット
してしまうため位置決め精度が悪化してしまう問題があ
った。さらに、常にHPFを使用した場合には、装置のパ
フォーマンスが低下してしまう可能性があることが指摘
されている。
【0009】
【発明の目的】本発明は、係る従来例の有する不都合を
改善し、特に、サーマルアスピリティ(TA)などによる
位置検出信号の精度悪化を防止する位置検出信号復調方
法および装置を提供することを、その目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、磁
気ディスクに記録された記録信号を再生する磁気抵抗効
果素子を有する磁気ヘッドと、この磁気ヘッドの位置を
磁気ディスクのセクタ間隔ごとに記録された位置検出信
号に基づいて制御する位置決め制御手段とを備えた磁気
ディスク装置にて位置検出信号を復調する方法であっ
て、磁気抵抗効果素子にて位置検出信号を再生する位置
検出信号再生工程と、この位置検出信号再生工程にて再
生された位置検出信号の一部を第1の遮断周波数にて通
過させる第1のフィルタ処理工程と、この第1のフィル
タ処理工程に前後して位置検出信号の他の一部を第2の
遮断周波数にて通過させる第2のフィルタ処理工程とを
備えた、という構成を採っている。これにより前述した
目的を達成しようとするものである。
【0011】本発明では、位置検出信号再生工程にて、
磁気ディスクのセクタ間隔毎に記録された位置検出信号
を再生する。すると、第1のフィルタ処理工程では、こ
の位置検出信号の一部分を第1の遮断周波数で通過さ
せ、第2のフィルタ処理工程では、この位置検出信号の
他の部分を第2の遮断周波数で通過させる。すると、位
置検出信号の記録密度などに応じて、遮断周波数を変化
させることで、位置検出信号の波形を崩さずにTAによる
ノイズを除去する。
【0012】より具体的には、一般に、位置検出信号の
フォーマット、いわゆるサーボパターン・フォーマット
は、AGC部、サーボマーク部(SVM)、アドレス部(ADRS)、
バースト部から構成されている。この中でAGC部とバー
スト部は同じ線記録密度でトラック方向に連続したデー
タ(11111・・・)が記録されており、SVM部は例えば(110
0101001)のようにある決まったデータを、また、ADRS部
はAGC部のようにトラック方向に連続した データでなく
その情報に応じたデータが記録されている。したがっ
て、SVM部とADRS部はAGC部やバースト部よりも記録密度
は低い。
【0013】位置検出信号をMRヘッドで再生する過程
において、その再生信号にTAが重畳してしまった場
合、TAによる成分を排除あるいは抑制する目的で再生信
号の経路にHPFを挿入する。しかし、SVM部などの再生信
号はAGC部などの再生信号よりも記録密度が低い、すな
わち、再生信号の周波数が低いために、TAによる悪影響
をAGC部に与えないようにHPFのfcを高くするとSVM部な
どの再生信号波形が崩れてSVM部の検出ができなくな
る。逆に、SVM部などの再生信号波形が崩れないようにf
cを低くすると、AGC部などにTAによる悪影響が出てしま
う。
【0014】そこで、本発明では、位置検出信号をMR
ヘッドで再生する過程において、fcがAGC部の再生周波
数の例えば0.3倍以下である第一のHPF1とfcがAGC部の再
生周波数の例えば0.7倍以下である第二のHPF2の2つのHP
Fを備え、SVM部およびADRS部を再生するときにはHPF1
を、その他の領域を再生する時にはHPF2を用いる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。本発明の実施形態では、磁気ディ
スク22に記録された記録信号を再生する磁気抵抗効果
素子を有する磁気ヘッド23と、この磁気ヘッド23の
位置を磁気ディスク22のセクタ間隔ごとに記録された
位置検出信号に基づいて制御する位置決め制御手段とを
備えた磁気ディスク装置(図2参照)にて位置検出信号
を再生する。この位置検出信号再生方法は、磁気抵抗効
果素子にて位置検出信号を再生する位置検出信号再生工
程S1と、この位置検出信号再生工程S1にて再生され
た位置検出信号の一部を第1の遮断周波数にて通過させ
る第1のフィルタ処理工程S3と、この第1のフィルタ
処理工程S3に前後して位置検出信号の他の一部を第2
の遮断周波数にて通過させる第2のフィルタ処理工程S
4とを備えている。
【0016】望ましい実施形態では、第1のフィルタ処
理工程S3での第1の遮断周波数と第2のフィルタ処理
工程S4での第2の遮断周波数とを、位置検出信号の記
録密度に応じて設定するとよい。例えば、第1の遮断周
波数を、位置検出信号のうちサーボ情報であることを示
すサーボマーク部およびアドレス部の記録密度に応じて
設定し、第2のフィルタ処理工程での第2の遮断周波数
を、位置検出信号のうちサーボマーク部およびアドレス
部以外の部分の記録密度に応じて設定すると良い。
【0017】図2は本実施形態による磁気ディスク装置
の構成を示すブロック図である。図2に示すように、磁
気ディスク装置は、磁気ディスクに記録された記録信号
を再生する磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッド23
と、この磁気ヘッド23の位置を磁気ディスク22のセ
クタ間隔ごとに記録された位置検出信号に基づいて制御
する位置決め制御手段とを備えている。位置決め制御手
段は、磁気ヘッドにて再生される位置検出信号の一部を
第1の遮断周波数にて通過させる第1のフィルタ(HP
F)30と、磁気ヘッドにて再生される位置検出信号の
他の一部を第2の遮断周波数にて通過させる第2のフィ
ルタ(HPF)31と、位置検出信号の記録密度に応じて
第1のフィルタ(HPF)30および第2のフィルタ(HP
F)31の一方を選択する切換回路29とを備えてい
る。
【0018】切換回路29は、位置検出信号がサーボマ
ーク部およびアドレス部であるときには第1のフィルタ
と磁気ヘッド23又は増幅回路25とを接続する第1の
接続機能と、位置検出信号がサーボマーク部およびアド
レス部以外である場合には第2のフィルタと磁気ヘッド
23又は増幅回路とを接続する第2の接続機能とを備え
るとよい。
【0019】複数の磁気ディスク22はスピンドルモー
タ21の回転軸に取り付けられており、各磁気ディスク
22のディスク面はそれぞれ対応するMR/ID複合ヘ
ッド23により記録再生される。このMR/ID複合ヘ
ッド23はロータリーアクチュエータ24によりディス
ク半径方向の全てに移動をせしめられる。位置検出信号
生成回路(位置検出信号復調回路)26、アクチュエー
タ制御回路27およびHPF切り替え回路29は、コント
ローラ28により制御される。
【0020】MR/ID複合ヘッド23の再生出力は、
増幅回路25により次段の位置検出信号生成回路(位置
検出信号復調回路)26の動作に支障が出ない程度まで
増幅される。増幅回路25の出力は、HPF切り替え回路
29と第1HPF30あるいは第2HPF31を経てから、位
置検出信号生成回路(位置検出信号復調回路)26 に
入力され位置検出信号に復調される。本実施形態では、
HPF27のfcは2 [MHz]、HPF28のfcは4.6 [MHz] であ
る。ここでは、HPF30およびHPF31は一次のHPFであ
る。
【0021】図3は本発明による位置検出信号の復調方
法を実現するためのブロック図である。MRヘッドから
の再生信号は、前置増幅器1により増幅される。増幅さ
れた信号は切り替えスイッチ2aおよび切りスイッチ2
bにより、第1HPF3あるいは第2HPF4またはいずれのHP
Fを通らないで、次段の位置検出信号処理回路5へと導
かれる。切り替えスイッチがa位置の時は第1HPFが、b
位置の時には第2HPFが、c位置の時にはいずれのHPFを
通らないようになっている。第1HPFのfcはAGC部の再生
周波数の0.3倍以下であり、第2HPFのfcはAGC部の再生周
波数の0.6倍以下である。ただし、第2HPFのfcは第1HPF
のfcよりも高い。位置検出信号処理回路5で は、AGCゲ
イン設定、SVMの検出、シリンダ・アドレス処理、位置
検出信号 の復調などを行っている。
【0022】望ましい実施形態では、第2のフィルタ処
理工程での第2の遮断周波数を、位置検出信号のゲイン
を制定する期間に対応したAGC信号の再生周波数より
も小さい値に設定し、第1のフィルタ処理工程での第1
の遮断周波数を、AGC信号の再生周波数よりも小さく
第2の遮断周波数よりも大きい値に設定するとよい。具
体的には、第1の遮断周波数をAGC信号の再生周波数
の0.5倍未満0.1倍以上に設定すると共に、第2の
遮断周波数を、AGC信号の再生周波数の0.5倍以上
0.9倍未満に設定するとよい。
【0023】図4は本実施形態でのサーボ・ フォーマ
ットを示した図である。このサーボ領域は、AGC部、SVM
部、ADRS部、バースト部およびPAD部に細分化されて
いる。AGC部とバースト部の記録周波数は7.2 [MHz] で
ある。SVM部とADRS部は基本周波数7. 2 [MHz] で、デー
タに応じた記録を行った。STW時の記録電流は30 [mA
0P] である。ま た、再生はMRヘッドにセンス電流10.
3 [mA] を流して行った。
【0024】図5は各種制御信号のタイミングを示した
図である。SGはサーボゲート信号で、SGがアクティブに
なっている期間がサーボモードである。SGはディスク一
周でサーボセクター数に同期して出力される。AGCはAGC
ゲインを制定する期間である。SVM DETはSVMを検出した
場合に出るフラグである。STROBEはバースト部におい
て、再生波形から位置検出信号に復調する際の窓を示す
信号である。
【0025】HPF SETは第1HPFと第2HPFの切り替えのタ
イミングを指示する信号で、HPF ENがアクティブになっ
ている時にのみ有効である。HPF ENがアクティブでない
ときには再生信号はいすれのHPFも通らない。SGの立ち
上がりに同期してAGCとHPF SERが立ち上がる。AGCは予
め設定された時間だけアクティブになり、AGCの立ち下
がりに同期してHPFSERも立ち下がる。また、SVMの立ち
上がり後、予め設定された時間T ST後に最初のSTROBEが
立ち上がる。最初のSTROBEの立ち上がりに同期して次の
HPF SERが 立ち上がり、SGの立ち下がりに同期してHPF
SERも立ち下がる。
【0026】上述したシーケンスにより、位置検出信号
を復調する時には、SVM部およびADR部を再生するときに
はfcがAGC部の再生周波数の0.3倍以下であるHPF1を、そ
の他の領域を再生する時にはfcがAGC部の再生周波数の
0.7倍以下であるHPF2を用いることが可能となる。
【0027】本発明で用いた磁気ディスクは、1周あた
り96個のセクタに分割され、各セクタの先頭にはサー
ボ領域が設けられている。そして、アルミ基板上に記録
膜としてCoCrPtTa合金膜を用い、記録膜上にC保護膜と
潤滑剤を塗布した磁気ディスク上に、サーボトラックラ
イター(STW)を用いてサーボ領域のデータを記録した。
記録ヘッドとして、MR/ID複合ヘッドを用いた。M
R素子部のトラック幅は1.6 [μm]、ID素子部のトラ
ック幅は1.9 [μm] である。サーボ領域にデータを記
録するときのSTWのディスク半径方向のヘッドの送り
ピッチは、1.155 [μm] である。これはトラックピッ
チの1/2であり、トラックピッチは2.31 [μm]、すなわ
ち、トラック密度は11000 [TPI] である。ディスク回転
数は5400[rpm] である。
【0028】図6は本発明におけるSVM部の再生波形を
示した図である。HPFのfcが4.6 [MHz] と高い場合に
は、図6に示したように再生波形が歪むのでSVM検出が
できなくなり位置決めができなくなるという問題が生じ
る。一方、HPFのfcが2 [MHz] の場合にはSVMの再生波形
の歪みが小さいくこの程度であればSVM検出が可能であ
り位置決めには支障がない。
【0029】TAが発生した場合に、HPFの有無と種類を
変えた場合の位置決め精度は以下のような結果となっ
た。HPFを用いない場合にはSVMの検出ができなくなり位
置決めができなかった。サーボ情報を再生するときに、
AGC部からバースト部の再生すべてにfc = 2 [MHz] のHP
Fを挿入した場合は、SVMの検出は可能であった。しか
し、ランナウトはTAが発生しない場合と比較して約5%
悪化し位置決め精度が悪化した。一方、サーボ情報を再
生するときに、SVM部とADRS部の再生にはfc = 2[MHz]
のHPFを、それ以外の再生にはfc = 4.6 [MHz] のHPFを
挿入した場合は、SVM検出は可能であり、ランナウトもT
Aが発生しない場合と比較して約1%悪化にとどまり位置
決め精度の悪化を防止することが可能であった。
【0030】以上、説明したように本発明による位置検
出信号の復調方法によれば、位置検出信号をMRヘッド
で再生する過程において、fcがAGC部の再生周波数の0.3
倍以下である第一のHPF1とfcがAGC部の再生周波数の0.7
倍以下である第二のHPF2の2つのHPFを備え、SVM部およ
びADRS部を再生するときにはHPF1を、その他の領域を再
生する時にはHPF2を用いることにより、TAなどによる位
置検出信号の精度悪化を防止する。
【0031】
【発明の効果】本発明は上述のように構成され機能する
ので、これによると、第1のフィルタ処理工程にて、位
置検出信号の一部分を第1の遮断周波数で通過させ、第
2のフィルタ処理工程にて、位置検出信号の他の部分を
第2の遮断周波数で通過させるため、位置検出信号の記
録密度などに応じて、遮断周波数を変化させることがで
き、これにより、位置検出信号の波形を崩さずにTAによ
るノイズを除去することができるという従来にない優れ
た位置検出信号復調方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による位置検出信号の復調
方法の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した位置信号の復調方法を用いた磁気
ディスク装置のヘッド位置決めに関わる部分を説明する
ためのブロック図である。
【図3】図2に示した位置信号の復調方法を実施するた
めの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明で用いたサーボ・フォーマットを示した
説明図である。
【図5】本発明による位置検出信号の復調方法における
制御信号のタイミングを示したタイムチャートである。
【図6】図6(A)〜(C)は、本発明における SVM部
の再生波形を示した図である。
【符号の説明】
1 前置増幅器 2a 切り替えスイッチ 2b 切り替えスイッチ 3 第1HPF(第1のフィルタ) 4 第2HPF(第2のフィルタ) 5 位置検出信号生成回路 21 スピンドルモーターおよび軸 22 ディスク 23 MR/ID複合ヘッド 24 ロータリーアクチュエータ 25 増幅回路 26 位置検出信号生成回路 27 アクチュエータ制御回路 28 コントローラー 29 HPF切り替え回路 30 第1HPF 31 第2HPF

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスクに記録された記録信号を再
    生する磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッドと、この磁
    気ヘッドの位置を前記磁気ディスクのセクタ間隔ごとに
    記録された位置検出信号に基づいて制御する位置決め制
    御手段とを備えた磁気ディスク装置にて前記位置検出信
    号を復調する方法において、 前記磁気ディスクに記録された位置検出信号を前記磁気
    ヘッドにより再生する位置検出信号再生工程と、この位
    置検出信号再生工程にて再生された位置検出信号の一部
    を第1の遮断周波数にて通過させる第1のフィルタ処理
    工程と、この第1のフィルタ処理工程に前後して前記位
    置検出信号の他の一部を第2の遮断周波数にて通過させ
    る第2のフィルタ処理工程とを備えたことを特徴とする
    位置検出信号復調方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のフィルタ処理工程での前記第
    1の遮断周波数と前記第2のフィルタ処理工程での前記
    第2の遮断周波数とを前記位置検出信号の記録密度に応
    じて設定したことを特徴とする請求項1記載の位置検出
    信号復調方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のフィルタ処理工程での前記第
    1の遮断周波数を、前記位置検出信号のうちサーボ情報
    であることを示すサーボマーク部およびアドレス部の記
    録密度に応じて設定し、 前記第2のフィルタ処理工程での前記第2の遮断周波数
    を、前記位置検出信号のうち前記サーボマーク部および
    前記アドレス部以外の部分の記録密度に応じて設定した
    ことを特徴とする請求項1記載の位置検出信号復調方
    法。
  4. 【請求項4】 前記第2のフィルタ処理工程での前記第
    2の遮断周波数を、前記位置検出信号のゲインを制定す
    る期間に対応したAGC信号の再生周波数よりも小さい
    値に設定し、 前記第1のフィルタ処理工程での前記第1の遮断周波数
    を、前記AGC信号の再生周波数よりも小さく前記第2
    の遮断周波数よりも大きい値に設定したことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の位置検出信号復調方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の遮断周波数を前記AGC信号
    の再生周波数の0.5倍未満0.1倍以上に設定すると
    共に、 前記第2の遮断周波数を、前記AGC信号の再生周波数
    の0.5倍以上0.9倍未満に設定したことを特徴とす
    る請求項4記載の位置検出信号復調方法。
  6. 【請求項6】 磁気ディスクに記録された記録信号を再
    生する磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッドと、この磁
    気ヘッドの位置を前記磁気ディスクのセクタ間隔ごとに
    記録された位置検出信号に基づいて制御する位置決め制
    御手段とを備えた磁気ディスク装置において、 前記位置決め制御手段は、前記磁気ヘッドにて再生され
    る位置検出信号の一部を第1の遮断周波数にて通過させ
    る第1のフィルタと、前記磁気ヘッドにて再生される前
    記位置検出信号の他の一部を第2の遮断周波数にて通過
    させる第2のフィルタと、前記位置検出信号の記録密度
    に応じて前記第1のフィルタおよび第2のフィルタの一
    方を選択する切換回路とを備えたことを特徴とする磁気
    ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記切換回路は、前記位置検出信号がサ
    ーボマーク部およびアドレス部であるときには前記第1
    のフィルタと前記磁気ヘッドとを接続する第1の接続機
    能と、前記位置検出信号が前記サーボマーク部およびア
    ドレス部以外である場合には前記第2のフィルタと前記
    磁気ヘッドとを接続する第2の接続機能とを備えたこと
    を特徴とする請求項6記載の磁気ディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の遮断周波数を前記AGC信号
    の再生周波数の0.5倍未満0.1倍以上に設定すると
    共に、 前記第2の遮断周波数を、前記AGC信号の再生周波数
    の0.5倍以上0.9倍未満に設定したことを特徴とす
    る請求項6又は7記載の磁気ディスク装置。
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